JP6324165B2 - 太陽光発電装置及びその基礎 - Google Patents
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Description
また、本発明は、太陽光発電装置であって、太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルを支持する架台と、前記架台を載せる基礎とを備え、前記基礎が、基礎コンクリートと、基礎枠とを有し、前記基礎枠が、前記基礎コンクリートの外周を囲み、かつ前記外周に定着された環状の捨て枠からなることを他の特徴とする。
これによって、基礎が強風圧や地震等によって位置ずれを起こすのを防止できる。複数基の太陽光発電装置を狭い間隔で配置した場合、隣り合う太陽光発電装置どうしが前記位置ずれによってぶつかるのを防止できる。
基礎枠は地面上に単に載置すればよく、或いは地面に浅い凹部を形成して基礎枠の下側部分だけを前記凹部に収容できればよく、施工を簡素化できる。
前記滑動抑制杭における地中に埋設される部分の長さは、前記基礎枠の高さ以下でよい。
図1〜図4は、本発明の第1実施形態を示したものである。図1に示すように、太陽光発電装置1は、太陽電池パネル2と、架台3と、基礎10とを備えている。地面4上に複数の基礎10が設置されている。これら基礎10上に架台3が載設されている。この架台3によって太陽電池パネル2が支持されている。太陽電池パネル2は、好ましくは南を向き、かつ水平に対して傾斜されている。
なお、基礎枠20の材質は、必ずしもガルバリウム鋼に限定されるものではなく、ステンレス鋼、鉄、アルミニウム等の、ガルバリウム鋼以外の金属にて構成されていてもよく、合成樹脂にて構成されていてもよい。
なお、図1、図2等において、基礎枠20の厚さは高さ及び直径に対して誇張されている。
なお、リブ23の条数は、3つに限られず、1つ又は2つでもよく、4つ以上であってもよい。
例えば休耕農地や空き地等の遊休地の地面4を整地する。この地面4上の複数の所定位置にそれぞれ基礎枠20を設置する。各基礎枠20は、1つの部材によって構成され、しかも設置前から使用状態の形状になっているため、組み立て作業は不要であり、地面4に単に配置するだけでよい。
なお、地面4上に防草シート(図示省略)を敷設し、この防草シート上に基礎枠20ひいては基礎10を設置してもよい。
そして、架台3上に太陽電池パネル2を設置する。
また、基礎枠20にリブ23を設けることによって、基礎枠20自体の強度を高めることができる。さらに、リブ内室23sに基礎コンクリート11が入り込むことで、基礎枠20と基礎コンクリート11との付着度を高めることができる。したがって、基礎枠20による補強作用を確実に発現させることができる。
また、基礎枠20は、帯板を螺旋に巻くことによって構成されているため、強度を周方向に均一化することができる。ちなみに、前掲特許文献1の型枠は、周方向の特定箇所に山形鋼及びU字形連結部材を含む連結部があるために、当該特定箇所の強度が他の箇所の強度とは異なる。
加えて、基礎コンクリート11を基礎枠20によって被覆して保護することができる。したがって、基礎コンクリート11が雨水等によって劣化するのを抑えることができる。
基礎枠20の材質として、耐候性及び耐蝕性に優れたガルバリウム鋼を用いることによって、基礎枠20が腐食するのを長期間にわたって防止できる。
図5は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2実施形態では、基礎10の内部に複数の鉄筋31が配筋されている。したがって、基礎コンクリート11及び鉄筋31によって、鉄筋コンクリートが構成されている。図5(a)に示すように、鉄筋31は、それぞれ水平に向けられるとともに、平面視で例えば四角形になるように組まれている。直交する鉄筋31,31どうしは番線(図示省略)にて結束されている。
なお、鉄筋31が四角形以外の形状に組まれていてもよい。
なお、予め複数の鉄筋31をユニットにしておくことで、現場では、ユニット化した鉄筋を単に配置するだけにしてもよい。また、四角形等に組まれた鉄筋31の組を上下に複数段配置してもよい。
次に、基礎枠20内に基礎コンクリート11を打設することで、鉄筋31及びスペーサ32を基礎コンクリート11中に埋設する。
なお、凹部4bの底部に小石を敷き詰め、その上に基礎コンクリート11を打設してもよい。
基礎コンクリート11の打設、硬化後に基礎枠20を撤去する必要が無いから、基礎枠20の下端部が凹部4b内に埋まっていても、何ら支障が無い。
例えば、リブ23は、螺旋状に限られず、閉じた環状であってもよい。
リブ23が、基礎枠20の枠周壁本体21から内方向へ突出されており、基礎枠20の外周におけるリブ23と対応する部位(リブ23の裏側の周面部)が凹んでいてもよい。
複数の実施形態の独自要素を互いに組み合わせてもよい。例えば、第3実施形態(図6)や第4実施形態(図7)においても、第2実施形態(図5)と同様に、基礎コンクリート11中に鉄筋31を埋設してもよい。
2 太陽電池パネル
3 架台
10 基礎
11 基礎コンクリート
20 基礎枠(捨て枠)
23 リブ
40 滑動抑制杭
41 上側部
42 下側部
Claims (4)
- 太陽光発電装置における太陽電池パネルの架台を載せる基礎であって、
地上に設けられた基礎コンクリートと、前記基礎コンクリートの外周を囲み、かつ前記外周に定着された環状の捨て枠からなる基礎枠と、前記基礎コンクリートの中央部に設けられた滑動抑制杭とを含み、前記滑動抑制杭の下側部が地中に埋設され、前記滑動抑制杭の上側部が地上へ突出して前記基礎コンクリートに埋設されていることを特徴とする太陽光発電装置の基礎。 - 前記基礎枠には外方向又は内方向へ突出するリブが螺旋状に形成され、前記リブの裏側の周面部は凹んでいることを特徴とする請求項1に記載の基礎。
- 前記滑動抑制杭の前記地中に埋設された下側部の長さが、前記基礎枠の高さと同程度又はそれ以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の基礎。
- 太陽電池パネルと、
前記太陽電池パネルを支持する架台と、
前記架台を載せる基礎とを備え、
前記基礎が、地上に設けられた基礎コンクリートと、前記基礎コンクリートの外周を囲み、かつ前記外周に定着された環状の捨て枠からなる基礎枠と、前記基礎コンクリートの中央部に設けられた滑動抑制杭とを含み、前記滑動抑制杭の下側部が地中に埋設され、前記滑動抑制杭の上側部が地上へ突出して前記基礎コンクリートに埋設されていることを特徴とする太陽光発電装置。
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