JPH06146771A - 立坑の構築方法 - Google Patents
立坑の構築方法Info
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- JPH06146771A JPH06146771A JP32470692A JP32470692A JPH06146771A JP H06146771 A JPH06146771 A JP H06146771A JP 32470692 A JP32470692 A JP 32470692A JP 32470692 A JP32470692 A JP 32470692A JP H06146771 A JPH06146771 A JP H06146771A
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- Japan
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- corrugated spiral
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コルゲートスパイラル管を構成要素とし、耐
力的に優れ、信頼性の高い立坑を、経済的かつ安全に構
築する方法を提供する。 【構成】 立坑の構成要素として、コルゲート加工によ
り高い剛性を有するコルゲートスパイラル管1を用い、
所定地盤に縦穴4を掘削し、縦穴4上でコルゲートスパ
イラル管1を成形しつつ、コルゲートスパイラル管1の
中心軸を縦穴4の中心軸に合わせ、ガイドウォール3上
に設置したガイドローラ6に沿って回転させながら、縦
穴4内に建込み、コルゲートスパイラル管1の建込み作
業に合わせて、縦穴4上では順次曲面コルゲート鋼板2
を継ぎ足し、コルゲートスパイラル管1を立坑深さ方向
に延長して行く。
力的に優れ、信頼性の高い立坑を、経済的かつ安全に構
築する方法を提供する。 【構成】 立坑の構成要素として、コルゲート加工によ
り高い剛性を有するコルゲートスパイラル管1を用い、
所定地盤に縦穴4を掘削し、縦穴4上でコルゲートスパ
イラル管1を成形しつつ、コルゲートスパイラル管1の
中心軸を縦穴4の中心軸に合わせ、ガイドウォール3上
に設置したガイドローラ6に沿って回転させながら、縦
穴4内に建込み、コルゲートスパイラル管1の建込み作
業に合わせて、縦穴4上では順次曲面コルゲート鋼板2
を継ぎ足し、コルゲートスパイラル管1を立坑深さ方向
に延長して行く。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コルゲートスパイラル
管を構成要素とする立坑の構築方法に関するものであ
る。
管を構成要素とする立坑の構築方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、使用目的に応じた寸法、形態を有
する様々な立坑が、種々の工法により構築されている
が、例えば特開昭64−48992号公報に示されるよ
うに、立坑としてはコンクリート内壁を有するものを組
立型枠を用いて構築する例が多い。 図7〜図10は、
前記従来の立坑の構築方法を示したもので、以下のよう
な手順で構築作業が行われる。 図7に示すように、地盤31に所定寸法の縦穴32a
を例えばショベル掘削装置等を用いて掘削する。 図8に示すように、分割組立式の型枠33aを掘削壁
面34から離して設置し、コンクリート36aを型枠3
3aに設けた注入孔35aから、型枠33aと掘削壁面
34との間隙37aに充填する。 コンクリート36aの硬化後、図9に示すように、下
方の地盤を掘削して下段の縦穴32bを形成する。 図10に示すように、下段の型枠33bを型枠33a
と同様に設置し、型枠33bに設けた注入孔35bから
間隙37bにコンクリート36bを充填する。 以下、同様の作業を繰り返すことにより、所望深度の
立坑が構築される。
する様々な立坑が、種々の工法により構築されている
が、例えば特開昭64−48992号公報に示されるよ
うに、立坑としてはコンクリート内壁を有するものを組
立型枠を用いて構築する例が多い。 図7〜図10は、
前記従来の立坑の構築方法を示したもので、以下のよう
な手順で構築作業が行われる。 図7に示すように、地盤31に所定寸法の縦穴32a
を例えばショベル掘削装置等を用いて掘削する。 図8に示すように、分割組立式の型枠33aを掘削壁
面34から離して設置し、コンクリート36aを型枠3
3aに設けた注入孔35aから、型枠33aと掘削壁面
34との間隙37aに充填する。 コンクリート36aの硬化後、図9に示すように、下
方の地盤を掘削して下段の縦穴32bを形成する。 図10に示すように、下段の型枠33bを型枠33a
と同様に設置し、型枠33bに設けた注入孔35bから
間隙37bにコンクリート36bを充填する。 以下、同様の作業を繰り返すことにより、所望深度の
立坑が構築される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図7〜図10に示した
立坑は、比較的深度が浅い場合は必要な強度のものを経
済的に構築することができるが、大深度の立坑に用いる
には力学的に課題があり、構築に際しても壁面の崩壊、
土砂の排出、湧水処理等、作業の安全性についての課題
も多く、構築費用が嵩むことになる。図11は大深度の
立坑の例として、エネルギー貯蔵施設に利用される立坑
の例を示したものである。図中、40は立坑の坑底に設
備された圧力タンクであり、夜間や季節的に余剰電力が
発生した場合、電動機41を運転して圧縮機42を作動
させ、高圧空気を制御弁43、給気管44介して圧力タ
ンク40に貯蔵する。電力が必要になった場合は、制御
弁45を開いて圧力タンク40内の高圧空気を、排気管
48を経て空気タービン46に送り、その空気タービン
46を作動させるとこにより、発電機47を運転して電
力を供給する。なお、図11において、49は充填コン
クリート、50は埋め戻し土である。このようなエネル
ギー貯蔵用の立坑は、圧力タンク40に作用する高圧
力、高熱の条件や、安全性の確保の面等から大深度のも
のが必要とされるが、従来の技術の項で述べた立坑で
は、このような機能を満足させることは困難である。ま
た、このような大深度の立坑を安全かつ高耐力のものと
して構築する手段として、鋼矢板等を利用した連続壁が
考えられるが、多大な鋼材が必要なため、大深度立坑で
は構築経費が非常に高くなるという課題がある。一方、
特公平3−74287号公報には、増強杭の施工方法と
して、掘削孔上部にスパイラル鋼管成形機を設置し、現
場で帯板からスパイラル鋼管杭を成形して溶接しつつ、
掘削孔内に挿入し、スパイラル鋼管杭の内外にコンクリ
ートまたはモルタルを打設する工法が開示されている。
しかし、上記工法を杭に比べ大径となる立坑にそのまま
適用することは容易ではなく、また単なる帯板からなる
スパイラル鋼管では、剛性が足りず、地山からの土圧や
水圧に耐えられない。本発明の立坑の構築方法は、以上
述べたような背景のもとに発明されたものであり、コル
ゲートスパイラル管を構成要素とする耐力的に優れ、信
頼性の高い立坑を、経済的かつ安全に構築する方法を提
供することを目的とする。
立坑は、比較的深度が浅い場合は必要な強度のものを経
済的に構築することができるが、大深度の立坑に用いる
には力学的に課題があり、構築に際しても壁面の崩壊、
土砂の排出、湧水処理等、作業の安全性についての課題
も多く、構築費用が嵩むことになる。図11は大深度の
立坑の例として、エネルギー貯蔵施設に利用される立坑
の例を示したものである。図中、40は立坑の坑底に設
備された圧力タンクであり、夜間や季節的に余剰電力が
発生した場合、電動機41を運転して圧縮機42を作動
させ、高圧空気を制御弁43、給気管44介して圧力タ
ンク40に貯蔵する。電力が必要になった場合は、制御
弁45を開いて圧力タンク40内の高圧空気を、排気管
48を経て空気タービン46に送り、その空気タービン
46を作動させるとこにより、発電機47を運転して電
力を供給する。なお、図11において、49は充填コン
クリート、50は埋め戻し土である。このようなエネル
ギー貯蔵用の立坑は、圧力タンク40に作用する高圧
力、高熱の条件や、安全性の確保の面等から大深度のも
のが必要とされるが、従来の技術の項で述べた立坑で
は、このような機能を満足させることは困難である。ま
た、このような大深度の立坑を安全かつ高耐力のものと
して構築する手段として、鋼矢板等を利用した連続壁が
考えられるが、多大な鋼材が必要なため、大深度立坑で
は構築経費が非常に高くなるという課題がある。一方、
特公平3−74287号公報には、増強杭の施工方法と
して、掘削孔上部にスパイラル鋼管成形機を設置し、現
場で帯板からスパイラル鋼管杭を成形して溶接しつつ、
掘削孔内に挿入し、スパイラル鋼管杭の内外にコンクリ
ートまたはモルタルを打設する工法が開示されている。
しかし、上記工法を杭に比べ大径となる立坑にそのまま
適用することは容易ではなく、また単なる帯板からなる
スパイラル鋼管では、剛性が足りず、地山からの土圧や
水圧に耐えられない。本発明の立坑の構築方法は、以上
述べたような背景のもとに発明されたものであり、コル
ゲートスパイラル管を構成要素とする耐力的に優れ、信
頼性の高い立坑を、経済的かつ安全に構築する方法を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、コルゲートス
パイラル管を構成要素とする立坑の構築方法であり、立
坑が構築される所定地盤に縦穴を掘削し、その縦穴上で
順次コルゲートスパイラル管を成形して行く。また本発
明では、コルゲート加工を施した所定の曲率の曲面コル
ゲート鋼板を縦穴上で順次接合し、スパイラル状に円形
閉合させることでコルゲートスパイラル管を成形する。
さらにコルゲートスパイラル管は、曲面コルゲート鋼板
の接合により順次深さ方向に延長され、延長部分を順次
縦穴内に建込んで行くことで、縦穴内に立坑を構成する
長尺の一体のコルゲートスパイラル管が設置される。縦
穴の掘削は壁面の崩壊を防ぐため、泥水掘削で行う場合
が多いが、比較的深度が浅い場合は、泥水掘削でない場
合もある。また、予め所定深さまで掘削しておく場合の
他、コルゲートスパイラル管を建込みながら掘削して行
くことも考えられる。なお、コルゲートスパイラル管
は、曲面コルゲート鋼板の接合に従い、回転させながら
建込むことで、曲面コルゲート鋼板の接合を同一の場所
で行い接合作業の効率化を図ることもできる。また、建
込み等の理由から、通常、コルゲートスパイラル管の外
面と縦穴の壁面の間には間隙が生ずるが、この部分にコ
ンクリートを充填することで、間隙をなくすとともに、
コルゲートスパイラル管と充填したコンクリートによる
2重壁が形成される。また、コルゲートスパイラル管は
それ自体剛性が大きいものであるが、必要に応じコルゲ
ートスパイラル管の内面側に所定厚の内巻コンクリート
層を設け、さらに剛性を高めることもできる。また、本
発明の方法で構築される立坑は、必ずしも大径、大深度
のものに限定されず、種々の用途の立坑の構築に適用可
能である。
パイラル管を構成要素とする立坑の構築方法であり、立
坑が構築される所定地盤に縦穴を掘削し、その縦穴上で
順次コルゲートスパイラル管を成形して行く。また本発
明では、コルゲート加工を施した所定の曲率の曲面コル
ゲート鋼板を縦穴上で順次接合し、スパイラル状に円形
閉合させることでコルゲートスパイラル管を成形する。
さらにコルゲートスパイラル管は、曲面コルゲート鋼板
の接合により順次深さ方向に延長され、延長部分を順次
縦穴内に建込んで行くことで、縦穴内に立坑を構成する
長尺の一体のコルゲートスパイラル管が設置される。縦
穴の掘削は壁面の崩壊を防ぐため、泥水掘削で行う場合
が多いが、比較的深度が浅い場合は、泥水掘削でない場
合もある。また、予め所定深さまで掘削しておく場合の
他、コルゲートスパイラル管を建込みながら掘削して行
くことも考えられる。なお、コルゲートスパイラル管
は、曲面コルゲート鋼板の接合に従い、回転させながら
建込むことで、曲面コルゲート鋼板の接合を同一の場所
で行い接合作業の効率化を図ることもできる。また、建
込み等の理由から、通常、コルゲートスパイラル管の外
面と縦穴の壁面の間には間隙が生ずるが、この部分にコ
ンクリートを充填することで、間隙をなくすとともに、
コルゲートスパイラル管と充填したコンクリートによる
2重壁が形成される。また、コルゲートスパイラル管は
それ自体剛性が大きいものであるが、必要に応じコルゲ
ートスパイラル管の内面側に所定厚の内巻コンクリート
層を設け、さらに剛性を高めることもできる。また、本
発明の方法で構築される立坑は、必ずしも大径、大深度
のものに限定されず、種々の用途の立坑の構築に適用可
能である。
【0005】
【実施例】次に、実施例について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例を示したもので、曲面コル
ゲート鋼板2を順次接合しながら、縦穴4上で成形され
たコルゲートスパイラル管1を縦穴4内に建込んで行く
様子を示したものである。施工手順としては、まず、立
坑が構築される所定地盤にショベルカー等を用いて浅く
掘削し、ガイドウォール3を設置する。続いて、このガ
イドウォール3を利用して、泥水掘削法等により縦穴4
を掘削する。また、ガイドウォール3上には支持台5を
介してピンチローラ機能を有するガイドローラ6を複数
設け、縦穴4上で成形されるコルゲートスパイラル管1
をガイドローラ6で回転自在に支持するとともに、コル
ゲートスパイラル管1をその中心軸が縦穴4の中心軸と
一致するようにして案内する。本実施例において、コル
ゲートスパイラル管1は、曲面コルゲート鋼板2どうし
を所要幅重ね合わせ、溶接、あるいはボルト接合等によ
り、順次スパイラル状に円形閉合させることにより成形
され、曲面コルゲート鋼板2の枚数に応じて立坑深さ方
向に任意の長さのコルゲートスパイラル管1を成形する
ことができる。このとき、コルゲートスパイラル管1
は、ガイドローラ6により案内されながら、順次縦穴4
内に建込まれて行くが、ガイドローラ6に沿って回転さ
せながら建込むことで、曲面コルゲート鋼板2の接合を
同一の場所で行うことができる。
る。図1は本発明の一実施例を示したもので、曲面コル
ゲート鋼板2を順次接合しながら、縦穴4上で成形され
たコルゲートスパイラル管1を縦穴4内に建込んで行く
様子を示したものである。施工手順としては、まず、立
坑が構築される所定地盤にショベルカー等を用いて浅く
掘削し、ガイドウォール3を設置する。続いて、このガ
イドウォール3を利用して、泥水掘削法等により縦穴4
を掘削する。また、ガイドウォール3上には支持台5を
介してピンチローラ機能を有するガイドローラ6を複数
設け、縦穴4上で成形されるコルゲートスパイラル管1
をガイドローラ6で回転自在に支持するとともに、コル
ゲートスパイラル管1をその中心軸が縦穴4の中心軸と
一致するようにして案内する。本実施例において、コル
ゲートスパイラル管1は、曲面コルゲート鋼板2どうし
を所要幅重ね合わせ、溶接、あるいはボルト接合等によ
り、順次スパイラル状に円形閉合させることにより成形
され、曲面コルゲート鋼板2の枚数に応じて立坑深さ方
向に任意の長さのコルゲートスパイラル管1を成形する
ことができる。このとき、コルゲートスパイラル管1
は、ガイドローラ6により案内されながら、順次縦穴4
内に建込まれて行くが、ガイドローラ6に沿って回転さ
せながら建込むことで、曲面コルゲート鋼板2の接合を
同一の場所で行うことができる。
【0006】また、曲面コルゲート鋼板2は、スパイラ
ル状に接合して行くことで、例えばシールドトンネル用
セグメントのリング間継手のように接合部が同一平面内
に位置することはなく、円筒形に成形されるコルゲート
スパイラル管1における応力分布が均等になり、一体性
及び止水性に優れた円筒壁体を形成する。コルゲートス
パイラル管1の成形に用いられる曲面コルゲート鋼板2
は、予め工場等で成形したものを現場に搬入し、縦穴4
上で接合されるが、板厚自体はそれほど大きくないため
軽量であり、波形状を合わせることで、多数積み重ねて
も嵩張ることがない。また、コルゲート加工が施されて
いることで、曲げ剛性が大きく、大径の立坑にも十分適
用可能である。
ル状に接合して行くことで、例えばシールドトンネル用
セグメントのリング間継手のように接合部が同一平面内
に位置することはなく、円筒形に成形されるコルゲート
スパイラル管1における応力分布が均等になり、一体性
及び止水性に優れた円筒壁体を形成する。コルゲートス
パイラル管1の成形に用いられる曲面コルゲート鋼板2
は、予め工場等で成形したものを現場に搬入し、縦穴4
上で接合されるが、板厚自体はそれほど大きくないため
軽量であり、波形状を合わせることで、多数積み重ねて
も嵩張ることがない。また、コルゲート加工が施されて
いることで、曲げ剛性が大きく、大径の立坑にも十分適
用可能である。
【0007】図2〜図4はコルゲートスパイラル管1の
3種類の接合手段を示したものである。図2の接合手段
は、隣り合う曲面コルゲート鋼板を所要幅重ね合わせ、
その重ね合わせ部分をボルト21で接合したもの、図3
の接合手段は、隣り合う曲面コルゲート鋼板2の側縁ど
うしを突き合わせ、押さえ板22を重ね合わせて、押さ
え板22の側縁を曲面コルゲート鋼板2の表面にすみ肉
溶接22aし、両曲面コルゲート鋼板2どうしを接合し
たもの、図4の接合手段は、はぜ継ぎ23であり、隣り
合う曲面コルゲート鋼板2の側縁どうしを折り返して係
合させ、かしめたものである。なお、図2〜図4におい
ては特に裏表を特定していないが、いずれの側からも接
合可能である。この他、曲面コルゲート鋼板2どうしを
重ね合わせずに、突き合わせ溶接により接合することも
可能である。
3種類の接合手段を示したものである。図2の接合手段
は、隣り合う曲面コルゲート鋼板を所要幅重ね合わせ、
その重ね合わせ部分をボルト21で接合したもの、図3
の接合手段は、隣り合う曲面コルゲート鋼板2の側縁ど
うしを突き合わせ、押さえ板22を重ね合わせて、押さ
え板22の側縁を曲面コルゲート鋼板2の表面にすみ肉
溶接22aし、両曲面コルゲート鋼板2どうしを接合し
たもの、図4の接合手段は、はぜ継ぎ23であり、隣り
合う曲面コルゲート鋼板2の側縁どうしを折り返して係
合させ、かしめたものである。なお、図2〜図4におい
ては特に裏表を特定していないが、いずれの側からも接
合可能である。この他、曲面コルゲート鋼板2どうしを
重ね合わせずに、突き合わせ溶接により接合することも
可能である。
【0008】図5は縦穴4に建込んだコルゲートスパイ
ラル管1と縦穴4の壁面との間隙にトレミー管11を用
いてコンクリート12を充填した場合の実施例を示した
ものである。また、図6は完成した立坑の縦断側面図で
あり、13は底版コンクリートを示す。本実施例の立坑
は、壁面がコルゲートスパイラル管1からなる内壁とコ
ンクリート12からなるコンクリート充填壁の2層から
形成されており、剛性が大きく、止水機能等に優れた大
深度の立坑を構成している。
ラル管1と縦穴4の壁面との間隙にトレミー管11を用
いてコンクリート12を充填した場合の実施例を示した
ものである。また、図6は完成した立坑の縦断側面図で
あり、13は底版コンクリートを示す。本実施例の立坑
は、壁面がコルゲートスパイラル管1からなる内壁とコ
ンクリート12からなるコンクリート充填壁の2層から
形成されており、剛性が大きく、止水機能等に優れた大
深度の立坑を構成している。
【0009】
【発明の効果】 立坑の構成要素として、コルゲートスパイラル管を用
いることで、立坑の壁体として大きな土圧、水圧に耐え
得る剛性及び止水性を確保することができる。 曲面コルゲート鋼板を現場の縦穴上で順次接合するこ
とにより、コルゲートスパイラル管を成形するため、立
坑の径に対応する任意の径で、立坑深さ方向に任意の長
さの一体的なコルゲートスパイラル管を成形することが
できる。 立坑の壁体をコルゲートスパイラル管とコンクリート
の複合構造とする場合、コルゲートスパイラル管をコン
クリート打設のための捨型枠的に用いることができ、施
工作業の効率化が図れる。 コルゲートスパイラル管を、曲面コルゲート鋼板の接
合に従い、回転させながら建込むことで、曲面コルゲー
ト鋼板の接合を同一の場所で行い接合作業の効率化を図
ることができる。 上記、に関連し、施工作業が簡略化されること
で、施工の安全性が増し、また施工コストの低減が図れ
る。
いることで、立坑の壁体として大きな土圧、水圧に耐え
得る剛性及び止水性を確保することができる。 曲面コルゲート鋼板を現場の縦穴上で順次接合するこ
とにより、コルゲートスパイラル管を成形するため、立
坑の径に対応する任意の径で、立坑深さ方向に任意の長
さの一体的なコルゲートスパイラル管を成形することが
できる。 立坑の壁体をコルゲートスパイラル管とコンクリート
の複合構造とする場合、コルゲートスパイラル管をコン
クリート打設のための捨型枠的に用いることができ、施
工作業の効率化が図れる。 コルゲートスパイラル管を、曲面コルゲート鋼板の接
合に従い、回転させながら建込むことで、曲面コルゲー
ト鋼板の接合を同一の場所で行い接合作業の効率化を図
ることができる。 上記、に関連し、施工作業が簡略化されること
で、施工の安全性が増し、また施工コストの低減が図れ
る。
【図1】本発明の一実施例における立坑の構築の様子を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】コルゲートスパイラル管のボルトによる接合部
を示す縦断斜視図である。
を示す縦断斜視図である。
【図3】コルゲートスパイラル管の押さえ板およびすみ
肉溶接による接合部を示す縦断斜視図である。
肉溶接による接合部を示す縦断斜視図である。
【図4】コルゲートスパイラル管のはぜ継ぎによる接合
部を示す縦断斜視図である。
部を示す縦断斜視図である。
【図5】本発明において、コルゲートスパイラル管と縦
穴壁面との間隙にコンクリートを充填する場合の施工の
様子を示す縦断側面図である。
穴壁面との間隙にコンクリートを充填する場合の施工の
様子を示す縦断側面図である。
【図6】完成した立坑を示す縦断側面図である。
【図7】従来の立坑の構築手順において地盤に第1段の
縦穴を設けた状態を示す縦断側面図である。
縦穴を設けた状態を示す縦断側面図である。
【図8】従来の立坑の構築手順において第1段の縦穴内
に第1段の型枠を配置してコンクリートを打設した状態
を示す縦断側面図である。
に第1段の型枠を配置してコンクリートを打設した状態
を示す縦断側面図である。
【図9】従来の立坑の構築手順において第2段の縦穴を
設けた状態を示す縦断側面図である。
設けた状態を示す縦断側面図である。
【図10】従来の立坑の構築手順において第2段の型枠
を配置してコンクリートを打設した状態を示す縦断側面
図である。
を配置してコンクリートを打設した状態を示す縦断側面
図である。
【図11】従来のエネルギー貯蔵における立坑の利用例
を示す縦断側面図である。
を示す縦断側面図である。
1 コルゲートスパイラル管 2 曲面コルゲート鋼板 3 ガイドウォール 4 縦穴 5 支持台 6 ガイドローラ 11 トレミー管 12 コンクリート 13 底版コンクリート 21 ボルト 22 押さえ板 22a すみ肉溶接 23 はぜ継ぎ
Claims (3)
- 【請求項1】 立坑の径に対応する径のコルゲートスパ
イラル管を構成要素とする立坑の構築方法であって、所
定地盤に掘削した縦穴上で、順次曲面コルゲート鋼板を
接合し、スパイラル状に円形閉合させてコルゲートスパ
イラル管を成形し、該コルゲートスパイラル管を順次深
さ方向に延長しながら前記縦穴内に建込んで行くことを
特徴とする立坑の構築方法。 - 【請求項2】 前記コルゲートスパイラル管は、前記曲
面コルゲート鋼板の接合に従い、回転させながら建込む
請求項1記載の立坑の構築方法。 - 【請求項3】 前記縦穴の壁面と前記コルゲートスパイ
ラル管の外面との間にコンクリートを充填する請求項1
または2記載の立坑の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32470692A JPH06146771A (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | 立坑の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32470692A JPH06146771A (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | 立坑の構築方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06146771A true JPH06146771A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=18168805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32470692A Withdrawn JPH06146771A (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | 立坑の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06146771A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0759392A3 (de) * | 1995-08-05 | 1997-03-26 | Intertractor Aktiengesellschaft | Laufrolle für Raupenketten |
JP2010248714A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | East Japan Railway Co | 杭孔壁防護方法 |
JP2015190303A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-02 | フジモリ産業株式会社 | 太陽光発電装置及びその基礎枠 |
CN106150506A (zh) * | 2016-07-08 | 2016-11-23 | 中铁十六局集团地铁工程有限公司 | 一种出入口明挖段倒挂井壁施工方法 |
-
1992
- 1992-11-11 JP JP32470692A patent/JPH06146771A/ja not_active Withdrawn
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