JP4285826B2 - ハーフpc部材、およびそれを用いた床スラブと壁体の施工方法 - Google Patents

ハーフpc部材、およびそれを用いた床スラブと壁体の施工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハーフPC部材、およびそれを用いた床スラブ、壁体の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物等の鉄筋コンクリート造床スラブの施工においては、該床スラブの下面部を構成するハーフPC(プレキャストコンクリート)床部材の上面と、その上面に後打ちされて床スラブの上面部を構成する現場打ちコンクリート床部の下面との接触面に生じる打継ぎ面を構造的に一体化させるためのせん断補強部材を組込んだハーフPC床部材が広く使用されてきている。
図面を参照して説明すると、図15は複数のハーフPC床部材と、それらの上面に後打ちされた現場打ちコンクリート床部からなる鉄筋コンクリート造床スラブの分解斜視図、図16はハーフPC床部材と、その上面に後打ちされた現場打ちコンクリート床部からなる鉄筋コンクリート造床スラブの断面図、図17はハーフPC床部材と、その上面にエスレンボイド型枠を用いて後打ちされた現場打ちコンクリート床部からなる鉄筋コンクリート造床スラブの断面図、図18は組立鉄筋の斜視図を示している。
【0003】
鉄筋コンクリート造床スラブ10を施工するに際して、図15乃至図17に示すように、ハーフPC床部材12が用いられる。
ハーフPC床部材12は板状のコンクリート部1202と、このコンクリート部1202に格子状に埋め込まれた複数の床スラブ下端鉄筋1204と、それら床スラブ下端鉄筋1204上に配置され下部がコンクリート部1202に埋め込まれた複数のせん断補強用の組立鉄筋16などから構成され、コンクリート部1202の上面からは組立鉄筋16の上部が露出している。
そして、このような複数のハーフPC床部材12を平面的に並べた後、その上面に現場打ちコンクリート床部18を後打ちして鉄筋コンクリート造床スラブ10が得られる。
【0004】
なお、図17において符号20は中空部を示しており、この中空部18はエスレンボイド型枠を用いることで形成される。また、符号22は床主筋を示し、床主筋22を用いる場合には、床主筋22を組立鉄筋16上に配筋した後、現場打ちコンクリート床部18を打設する。
前記組立鉄筋16は、上記打継ぎ部のせん断補強を主たる機能とする他、現場打ちコンクリート床部18に配設される床主筋22の位置決め・固定機能、更には、ハーフPC床部材12自体の曲げ剛性を高め、製造・運搬・建て込み等のハンドリング時の部材破損防止機能をも有するものである。
【0005】
また、最近では鉄筋コンクリート造壁の施工においても、上記ハーフPC部材を打込み型枠として、施工すべき壁の内外両表面位置のいずれか一方(この場合は、対向するもう一方には通常の型枠が建て込まれる。)、あるいは両方に、該組立鉄筋16側が壁芯側となるように建て込み、次いで、両面のハーフPC部材と型枠により形成された空間部に後打ちコンクリートを打設する施工方法も、実施されるようになってきている。
この場合においても、組立鉄筋16の果たすべき機能は、コンクリート打継ぎ面のせん断補強をはじめ前記と同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ハーフPC部材における組立鉄筋16は、図18に示すように、二等辺三角形の頂点に位置するように配置された1本の上弦材1602と、前記二等辺三角形の底辺両端の頂点に位置するように配置された2本の下弦材1604、前記上弦材1602と下弦材1604とを連結する2本の斜材(ラチス筋)1606の計5本の素材を組み立てられ、ユニット化して構成されている。
そのため、ハーフPC床部材12の略全面に相当するサイズの組立鉄筋16を組み上げるためには、非常に多数の上弦材1602、下弦材1604、斜材1606を手順よく正確に組み立てねばならなくなり、組立の段取り・組立作業の複雑さが増し、加工組立作業に手間がかかり、製作コストが高くつくという問題があり、コスト面で利用上の制約があった。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、従来のせん断補強用の組立鉄筋の諸機能を低下させることなく、その製作コストを相当に低減できる新たなせん断補強部材を用いたハーフPC部材、およびそのハーフPC部材を用いた経済的な床スラブと壁の施工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明は、板状のコンクリート部と、前記コンクリート部の底面寄りに格子状に埋設された構造用鉄筋と、前記コンクリート部にその一部が埋設された複数のコンクリート打継ぎ面用せん断補強部材とからなるハーフPC部材であって、前記複数のせん断補強部材の各々は、1枚の鋼板からなる平板状の上部材と、1本の構造用鉄筋からなる斜材と、1本の構造用鉄筋からなる底部材とを備え、前記平板状上部材は細い幅を有して直線状に延在して形成され、前記斜材は、前記平板状上部材の幅方向のほぼ中央で前記平板状上部材の長手方向に等間隔をおいた箇所に固定された多数の上辺部と、前記平板状上部材に平行して延在する直線上に位置するように配置された多数の底辺部と、これら上辺部の端部と底辺部の端部とを順次連結する連結部とから波形に形成され、前記底部材は前記平板状上部材と平行して延在し前記斜材の前記多数の底辺部にそれぞれ固定され、前記斜材を含む平面が前記コンクリート部の厚さ方向に平行する方向に延在し、かつ、前記平板状上部材の両側面が前記コンクリート部の主面に対して平行に延展するように前記せん断補強部材の一部が前記コンクリート部に埋設されており、前記せん断補強部材が前記構造用鉄筋に臨む部分は前記構造用鉄筋に固定され、前記斜材と底部材は単一の平面内に含まれるように配置され、あるいは、前記斜材を含む面に対して直交する方向において前記底部材と前記斜材の底辺部が固定されていることを特徴とする。
このような本発明によれば、従来の組立鉄筋に代わりせん断補強部材がコンクリート打継ぎ面のせん断補強部材として機能し、また、ハーフPC部材自体の曲げ剛性を高め、製造・運搬・建て込み等のハンドリング時の部材破損防止機能が奏される。
そして、せん断補強部材は簡易な構成で、組み立てや加工が簡単になされ、ハーフPC部材のコストダウンを図ることが可能となる。
【0008】
た、本発明は床スラブの施工方法であって、前記ハーフPC部材を建築物の所要位置に建て込み、前記コンクリート部の上面から露出するせん断補強部材の上端の上に直接あるいはスペーサーを介して床スラブの上端鉄筋を配筋して固定し、次いで、上端鉄筋が埋設されるように後打ちコンクリートをハーフPC部材の上面に打設して形成することを特徴とする。
また、本発明は壁体の施工方法であって、前記ハーフPC部材を建設物の所定壁位置に、該壁の表裏両面の一方を構成するように建て込むと共に、該壁の表裏両面の他方を構成するように通常の型枠または通常のハーフPC部材を建て込んで後打ちコンクリート用空間部を形成し、次いで、該空間部に後打ちコンクリートを打設することを特徴とする。
また、本発明は、前記後打ちコンクリートを打設する前に、前記ハーフPC部材の表面に、廃棄プラスチックをブロック状に再形成した複数のリサイクルブロック配置ることを特徴とする。
このような本発明によれば、前記のハーフPC部材を用いることで床スラブや壁体の施工にまつわる費用のコストダウンを図ることが可能となる
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
まず、第1の実施の形態から説明すると、図1は係るハーフPC床部材と、それらの上面に後打ちされた現場打ちコンクリート床部からなる鉄筋コンクリート造床スラブの分解斜視図、図2は鉄筋コンクリート造床スラブの断面図、図3は(A)はせん断補強部材の正面図、(B)は同側面図を示す。
鉄筋コンクリート造床スラブ30を施工するに際して、図1、図2に示すように、ハーフPC床部材32が用いられる。
ハーフPC床部材32は板状のコンクリート部3202と、このコンクリート部3202に格子状に埋め込まれた複数の床スラブ下端鉄筋3204と、それら床スラブ下端鉄筋3204上に配置され下部がコンクリート部3202に埋め込まれた複数のせん断補強部材36などから構成され、コンクリート部3202の上面からせん断補強部材36の上部が露出している。
【0010】
前記せん断補強部材36はコンクリート打継ぎ面用の補強部材であって、図3(A)、(B)に示すように、構造用鉄筋が直線状に延在して形成され曲げ補強筋として機能する1本の上弦材40と、前記上弦材40を含む単一の平面上に配置された構造用鉄筋からなりせん断補強筋として機能する1本の斜材42から構成されている。
前記斜材42は、前記上弦材40に平行して延在する多数の底辺部4202と、前記上弦材40の長手方向に等間隔をおいた箇所でそれぞれ固定された多数の上辺部4204と、これら底辺部4202の端部と上辺部4204の端部とを順次連結する連結部4206とから波形に形成されている。
そして、斜材42の上辺部4204の下方で上辺部4204両端の一対の連結部4206の間に、構造用鉄筋が何も存在しない台形状の開放部44(凹部)が形成され、また、斜材42の下辺部4202の上方で下辺部4202両端の一対の連結部4206と上弦材40との間に構造用鉄筋で囲まれた台形状の閉塞部46が形成されている。
【0011】
前記底辺部4202と連結部4206とのなす角度および上辺部4204と連結部4206とのなす角度は全て同一であり、前記角度は、せん断補強効果を発揮するのに好ましい角度となる90゜以上120゜以下の範囲内に設定されている。
各せん断補強部材36は上弦材40と斜材42を含む単一の平面がコンクリート部32の厚さ方向に平行する方向に延在し、かつ、上弦材40がコンクリート部32の厚さ方向に臨む面に平行するようにその一部がコンクリート部32に埋設されている。
より詳細には、本実施の形態では、各せん断補強部材36の斜材42の底辺部4202と、連結部4206の底辺寄り部分がコンクリート部32に埋設され、残りの部分がコンクリート部32の表面から露出し、上弦材40がコンクリート部32の表面の上方で該表面に平行して延在している。
【0012】
このようなせん断補強部材36は床スラブ下端鉄筋3204上に格子状に配筋されており、図1、図2に示すように、コンクリート部32の一辺32Aに平行する複数のせん断補強部材36Aは、前記一辺32Aから見た時に、各せん断補強部材36Aの開放部44と閉塞部46とが重なるように同一の位相で配筋されている。
また、コンクリート部32の一辺32Aに直交する一辺32Bに平行する複数のせん断補強部材36Bは、前記複数のせん断補強部材36Aの閉塞部46内を挿通するとともに、せん断補強部材36Aの閉塞部46内ではせん断補強部材36Bの開放部44が位置し、かつ、せん断補強部材36Aの上弦材40の下面にせん断補強部材36Bの上弦材40の上面が当接し、一辺32Bから見た時に、各せん断補強部材36Bの開放部44と閉塞部46とが重なるように同一の位相で配筋されている。
【0013】
そして、双方のせん断補強部材36A、36Bの底辺部4202あるいは連結部4206の下端は、溶接またはクリップないし他の締付固定手段により床スラブ下端鉄筋3204に固定され、また、せん断補強部材36Aの上弦材40の下面にせん断補強部材36Bの上面が当接する箇所も上記と同様な手段により固定されている。
このように格子状に配筋されたせん断補強部材36の上弦材40、斜材42の上辺部4204、連結部4206の上半部がコンクリート部32の表面から露出するハーフPC床部材12が平面的に並べられ、必要に応じて上弦材40の上に、直接またはスペーサを介して床スラブ上端鉄筋が配筋された後、現場打ちコンクリート床部50が後打ちされて鉄筋コンクリート造床スラブ30が得られる。
【0014】
本実施の形態のハーフPC部材32は、従来の組立鉄筋16に代わりせん断補強部材36がコンクリート打継ぎ面のせん断補強部材として機能し、また、現場打ちコンクリート床部50に配設される床スラブ上端鉄筋(床主筋)の位置決め・固定機能、更には、ハーフPC床部材32自体の曲げ剛性を高め、製造・運搬・建て込み等のハンドリング時の部材破損防止機能が奏される。
そして、せん断補強部材36は2本の構造用鉄筋からなる簡易な構成で、組み立てや加工が簡単になされるので、ハーフPC部材32のコストダウンを図ることが可能となる。さらに、コストダウンを図れることから、従来、コストの面で制約を受けていた種々の分野にも利用できるようになり、ハーフPC部材32の実用的価値を格段と高めることも可能となる。
【0015】
また、従来の組立鉄筋16は上弦材1602の他に2本の下弦材1604を備えているために、直交する二方向に配置しようとすると完全な2段重ねとなり、厚み方向寸法が過大となり実用的でなくなるのに対して、本実施の形態ではせん断補強部材36が下弦材を備えていないため、図2に示すとおり、実質的に寸法を殆ど増加させることなく、直交する二方向への配置が簡単に行え、ハーフPC部材32、鉄筋コンクリート造床スラブ30の機能を格段と向上させることができ、また、省力化・経済性の点でも有利となる。
また、上記の実施の形態では、せん断補強部材36を格子状に配筋するに際して、互いに直交する複数のせん断補強部材36A、36Bを、共に底辺部4202が下に、上弦材40が上になるように配置したが、双方のせん断補強部材36A、36Bのうちの一方のせん断補強部材36の天地を逆に、すなわち、一方のせん断補強部材36においては、底辺部4202が上に、上弦材40が下になるように配置してもよい。
このように一方のせん断補強部材36の天地を逆にした場合には、上方に開放状に向いた一方のせん断補強部材36の開放部44と、下方に開放状に向いた他方のせん断補強部材36の開放部44とを交差させればよく、このように交差させることで、交差する双方の開口部44において上辺部4204が上下方向に対向することになり、高さを増加させずにせん断補強部材36を格子状に配筋することが可能となる。
【0016】
次に、図4を参照して第2の実施の形態について説明する。
図4は鉄筋コンクリート造床スラブの断面図を示す。
第2の実施の形態に係るハーフPC床部材32は、コンクリート部3202と、このコンクリート部3202に格子状に埋め込まれた複数の床スラブ下端鉄筋3204と、それら床スラブ下端鉄筋3204上に配置され下部がコンクリート部3202に埋め込まれた複数のせん断補強部材36から構成され、せん断補強部材36の構成は前記実施の形態と同一である。
せん断補強部材36は格子状に配置されずコンクリート部3202の一辺に平行させて複数設けられている。そして、せん断補強部材36の上弦材40、斜材42の上辺部4204、連結部4206の上半部がコンクリート部32の表面から露出している。
【0017】
このようなハーフPC床部材32が平面的に並べられ、上弦材40の上に、直接またはスペーサを介して床スラブ上端鉄筋52が格子状に配筋された後、現場打ちコンクリート床部50が後打ちされて鉄筋コンクリート造床スラブ30が得られる。
なお、図4において符号54は中空部を示しており、この中空部54はエスレンボイド型枠を用いることで形成される。また、中空部54を、廃棄プラスチックをブロック状に再形成したリサイクルブロックを用いることで形成することも可能である。この場合には、現場打ちコンクリート床部50を後打ちする前に、ハーフPC床部材32の上にリサイクルブロックを固定しておき、現場打ちコンクリート床部50を後打ちしてリサイクルブロックをコンクリート中に埋め込むことになる。このようなリサイクルブロックとして、本出願人が既に出願済である特願平10−123274号「リサイクルプラスチックブロック」や、特願平下10−123290号「リサイクルプラスチックブロック」、特願平10−123391号「リサイクルブロック」を用いることができる。
【0018】
次に、図5および図6を参照してせん断補強部材36の変形例について説明する。
図5(A)に正面図で、(B)に側面図で示すせん断補強部材36は、上弦材40と斜材42の上辺部4204との固定箇所が図3に示すせん断補強部材36と異なっている。
すなわち、図5に示すせん断補強部材36では、斜材42を含む面に対して直交する方向において上弦材40と斜材42の上辺部4204が固定され、これによりせん断補強部材の高さを小さくする上で有利となっている。
図6(A)に正面図で、(B)に側面図で示すせん断補強部材36は、底辺部4202と上辺部4204の形状が図5に示すせん断補強部材36と異なっている。
すなわち、底辺部4202と上辺部4204はそれぞれ直線状ではなく湾曲状に形成されており、底辺部4202と上辺部4204をこのような形状にすることで底辺部4202と上辺部4204を簡単に加工でき、斜材42のコストダウンを図る上で有利となっている。
なお、図5および図6に示すせん断補強部材36によっても図1、図2、図4に示すハーフPC床部材12および鉄筋コンクリート造床スラブ30が得られることは無論のことである。
【0019】
次に、図7乃至図9を参照して第3の実施の形態について説明する。
図7(A)はせん断補強部材の正面図、(B)は同側面図、図8は鉄筋コンクリート造床スラブの断面正面図、図9は同断面側面図を示す。
第3の実施の形態に係るハーフPC床部材32は、図8、図9に示すように、コンクリート部3202と、このコンクリート部3202の底部に格子状に埋め込まれた複数の床スラブ下端鉄筋3204(図8では省略)と、それら床スラブ下端鉄筋3204上に配置され下部がコンクリート部3202に埋め込まれた複数のせん断補強部材56から構成されている。
【0020】
前記せん断補強部材56は、図7(A)、(B)に示すように、1枚の鋼板からなり曲げ補強筋として機能する上部材57と、1本の構造用鉄筋からなりせん断補強筋として機能する斜材58と、1本の構造用鉄筋からなり曲げ補強筋として機能する底部材59とを備え、せん断補強部材36は格子状に配置されずコンクリート部3202の一辺に平行させて複数設けられている。
前記上部材57は細い幅を有して直線状に延在形成されており、本実施の形態ではこのように上部材57として鋼板を用いているので、特に、横方向の座屈に対して強く、水平方向のたわみを阻止でき、ロングスパンに対して有利となっている。
前記斜材58は、前記上部材57の幅方向のほぼ中央で上部材57の長手方向に等間隔をおいた箇所に固定された多数の上辺部5802と、前記上部材57に平行して延在する直線上に位置するように配置された多数の底辺部5804と、これら上辺部5802の端部と底辺部5804の端部とを順次連結する連結部5806とから波形に形成されている。なお、加工が簡単になされるように上辺部5802と底辺部5804は湾曲状に(上辺部5802を挟んだ両側の連結部5806のなす角度および底辺部5804を挟んだ両側の連結部5806のなす角度が共に60度となるように)形成されているが、図3に符号4202、4204で示す上辺部や底辺部のように直線状に形成するようにしてもよい。
前記底部材59は前記上部材57と平行して延在し前記多数の底辺部5804にそれぞれ溶接により固定され、底部材59と斜材58の底辺部5804も床スラブ下端鉄筋3204に溶接により固定されている。
【0021】
本実施の形態では、前記斜材58を含む面に対して直交する方向において底部材59と斜材58の底辺部5804が固定されているが、図7(B)に59'で示すように、前記斜材58と底部材59が単一の平面内に含まれるように底部材59と斜材58の底辺部5804を固定するようにしてもよい。なお、前記斜材58を含む面に対して直交する方向において底部材59と斜材58の底辺部5804とを固定すると、せん断補強部材56の高さを小さくする上で有利となり、また、底部材59の上面上に位置するコンクリートの面積が大きくなるため引き抜き強度を高める上でも有利となる。
そして、斜材58を含む平面がコンクリート部3202の厚さ方向に平行する方向に延在し、かつ、前記上部材57がコンクリート部3202の厚さ方向に臨む面に平行して延在するように(即ち、平板状の上部材57の両側面がコンクリート部3202の主面に対して平行に延展するように)せん断補強部材56の一部がコンクリート部3202に埋設されている。より詳細には、斜材58の連結部5806の下半部と底辺部5804の全ての部分がコンクリート部3202に埋設され、上部材57がコンクリート部3202の表面の上方で表面に平行して延在するように斜材58の連結部5806の上半部と上部材57がコンクリート部3202の表面の上方に露出している。
【0022】
そして、このようなハーフPC床部材32が平面的に並べられ、上部材57の上に床スラブ上端鉄筋52(図8では省略)が格子状に配筋され溶着固定された後、現場打ちコンクリート床部50が後打ちされて鉄筋コンクリート造床スラブ30が得られる。
第3の実施の形態のハーフPC部材32によれば、従来の組立鉄筋16に代わりせん断補強部材56がコンクリート打継ぎ面のせん断補強部材として機能し、また、現場打ちコンクリート床部50に配設される床スラブ上端鉄筋(床主筋)の位置決め・固定機能、更には、ハーフPC床部材32自体の曲げ剛性を高め、製造・運搬・建て込み等のハンドリング時の部材破損防止機能が奏される。
そして、せん断補強部材56は上部材57と、斜材58と、底部材59との3つの部材からなる簡単な構成でコストダウンを図ることが可能となる。さらに、コストダウンを図れることから、従来、コストの面で制約を受けていた種々の分野にも利用できるようになり、ハーフPC部材32の実用的価値を格段と高めることも可能となる。
【0023】
次に、図10、図11を参照して第4の実施の形態について説明する。
図10は鉄筋コンクリート造床スラブの断面正面図、図11は同断面側面図を示す。
第4の実施の形態に係るハーフPC床部材32は、コンクリート部3202と、このコンクリート部3202に格子状に埋め込まれた複数の床スラブ下端鉄筋3204(図10では省略)と、それら床スラブ下端鉄筋3204上に配置され下部がコンクリート部3202に埋め込まれた複数のせん断補強部材56から構成されている。
せん断補強部材56の構成は前記第3の実施の形態と同一で、コンクリート部3202の一辺に平行させて複数設けられ、せん断補強部材56の上部材57、斜材58の上辺部5802、連結部5806の上半部がコンクリート部32の表面から露出している。
【0024】
このようなハーフPC床部材32が平面的に並べられ、上部材57の上に、直接またはスペーサを介して床スラブ上端鉄筋52(図10では省略)が格子状に配筋された後、現場打ちコンクリート床部50が後打ちされて鉄筋コンクリート造床スラブ30が得られる。
なお、図11において符号54は中空部を示しており、この中空部54はエスレンボイド型枠を用いることで形成される。また、中空部54を、第2の実施の形態と同様に廃棄プラスチックをブロック状に再形成したリサイクルブロックを用いることで形成することも可能である。この場合には、現場打ちコンクリート床部50を後打ちする前に、ハーフPC床部材32の上にリサイクルブロックを固定しておき、現場打ちコンクリート床部50を後打ちしてリサイクルブロックをコンクリート中に埋め込むことになる。
【0025】
次に、図12(A)、(B)、(C)を参照して第5乃至第7の実施の形態について説明する。
第5の実施の形態に係るハーフPC床部材32は、図12(A)に断面図で示すように、コンクリート部3202と、このコンクリート部3202の底部に格子状に埋め込まれた複数の床スラブ下端鉄筋3204(図12では省略)と、それら床スラブ下端鉄筋3204上に配置され下部がコンクリート部3202に埋め込まれた複数のせん断補強部材62から構成されている。
せん断補強部材62として本実施の形態ではH形鋼(またはI形鋼)が用いられており、せん断補強部材62は、互いに対向する上フランジ6202および下フランジ6204と、これら上フランジ6202と下フランジ6204間を連結するウェブ6206とを備えている。
そして、前記下フランジ6204が床スラブ下端鉄筋3204(図12では省略)に固定され、下フランジ6204と、フェブ6206の下フランジ6204寄り部分がコンクリート部3202に埋設されている。
せん断補強部材62はコンクリート部3202の一辺に平行させて複数設けられ、上フランジ6202およびウェブ6206の中間部から上部にかけてコンクリート部32の表面から露出している。
【0026】
そして、このようなハーフPC床部材32が平面的に並べられ、上フランジ6202の上に床スラブ上端鉄筋52(図12では省略)が格子状に配筋された後、現場打ちコンクリート床部50が後打ちされて鉄筋コンクリート造床スラブ30が得られる。
第5の実施の形態のハーフPC部材32によれば、従来の組立鉄筋16に代わりせん断補強部材62がコンクリート打継ぎ面のせん断補強部材として機能し、また、現場打ちコンクリート床部50に配設される床スラブ上端鉄筋(床主筋)の位置決め・固定機能、更には、ハーフPC床部材32自体の曲げ剛性を高め、製造・運搬・建て込み等のハンドリング時の部材破損防止機能が奏される。
そして、せん断補強部材62はH形鋼(またはI形鋼)であり、市販品を使用できるので、ハーフPC部材32のコストダウンを図る上でより一層有利となり、コストダウンを図れることから、従来、コストの面で制約を受けていた種々の分野にも利用でき、ハーフPC部材32の実用的価値を格段と高めることが可能となる。
【0027】
第6の実施の形態に係るハーフPC床部材32は、図12(B)に断面図で示すように、コンクリート部3202と、このコンクリート部3202に格子状に埋め込まれた複数の床スラブ下端鉄筋3204(図12では省略)と、それら床スラブ下端鉄筋3204上に配置され下部がコンクリート部3202に埋め込まれた複数のせん断補強部材64から構成されている。
せん断補強部材64として本実施の形態では溝形鋼が用いられており、せん断補強部材64は、互いに対向する上フランジ6402および下フランジ6404と、これら上フランジ6402と下フランジ6404間を連結するウェブ6406とを備えている。
そして、前記下フランジ6404が床スラブ下端鉄筋3204(図12では省略)に固定され、下フランジ6404と、フェブ6406の下フランジ6404寄り部分がコンクリート部3202に埋設されている。
せん断補強部材64はコンクリート部3202の一辺に平行させて複数設けられ、上フランジ6402およびウェブ6406の中間部から上部にかけてコンクリート部32の表面から露出している。
【0028】
そして、このようなハーフPC床部材32が平面的に並べられ、上フランジ6402の上に床スラブ上端鉄筋52(図12では省略)が格子状に配筋された後、現場打ちコンクリート床部50が後打ちされて鉄筋コンクリート造床スラブ30が得られる。
第6の実施の形態のハーフPC部材32によっても、従来の組立鉄筋16に代わりせん断補強部材64がコンクリート打継ぎ面のせん断補強部材として機能し、また、床スラブ上端鉄筋(床主筋)の位置決め・固定機能、更には、ハーフPC床部材32自体の曲げ剛性を高め、ハンドリング時の部材破損防止機能が奏される。
そして、せん断補強部材64は溝形鋼であり、市販品を使用できるので、ハーフPC部材32のコストダウンを図る上でより一層有利となり、ハーフPC部材32の実用的価値を格段と高めることが可能となる。
【0029】
第7の実施の形態に係るハーフPC床部材32は、図12(C)に断面図で示すように、コンクリート部3202と、コンクリート部3202に埋め込まれた複数のせん断補強部材66から構成されている。
せん断補強部材66として本実施の形態では溝形鋼が用いられており、せん断補強部材66は、互いに対向する上フランジ6602および下フランジ6604と、これら上フランジ6602と下フランジ6604間を連結するウェブ6606とを備え、第7の実施の形態では、エンボス加工によりウェブ6606に複数の開口部6612が形成されている。
【0030】
この第7の実施の形態について図13、図14を参照してさらに詳細に説明する。
図13はハーフPC床部材と、それらの上面に後打ちされた現場打ちコンクリート床部からなる鉄筋コンクリート造床スラブの分解斜視図、図14(A)はせん断補強部材の断面側面図、(B)は同正面図を示す。
第7の実施の形態に係るハーフPC床部材32では、せん断補強部材66としてウェブ6606に複数の開口部6612が形成された溝形鋼が用いられている。
前記複数の開口部6612は、図14(B)に示すように、ウェブ6606の長手方向に間隔をおいて台形状の開口部6612がウェブ6606の幅方向の中央で向かい合うように形成され、また、それらの間に菱形状の開口部6612が位置するように形成されている。このような溝形鋼として、例えば、住友金属建材社の商品名「SL形鋼」を使用可能である。
【0031】
前記複数の開口部6612によるせん断補強の作用・効果は、コンクリートの打継ぎ面に対するものではなく、形鋼と該形鋼が埋め込まれる周囲のコンクリートとが一体化するように、即ち、床スラブが外力を受けた際、形鋼がその延在方向に移動して周囲のコンクリートと鋼材面との縁が切れてしまうことが無いように、補強するためのものであり、本実施の形態では開口部6612が特許請求の範囲のせん断補強手段に相当している。
このようなせん断補強手段は、上フランジ6602、下フランジ6604、ウェブ6606の全てあるいは何れかに設ければよく、せん断補強手段としてはエンボス加工により形成された開口部の他、バーリング加工で形成された突起や、あるいは突起物が溶着されることで構成される。
【0032】
そして、前記下フランジ6604が床スラブ下端鉄筋3204に固定され、下フランジ6604と、フェブ6606の下フランジ6604寄り部分がコンクリート部3202に埋設されている。
せん断補強部材66はコンクリート部3202の一辺に平行させて複数設けられ、上フランジ6602およびウェブ6606の中間部から上部にかけてコンクリート部32の表面から露出している。
そして、このようなハーフPC床部材32が平面的に並べられ、上フランジ6602の上に床スラブ上端鉄筋52が格子状に配筋された後、現場打ちコンクリート床部50が後打ちされて鉄筋コンクリート造床スラブ30が得られる。
【0033】
なお、符号54は中空部を示しており、この中空部54は、図4や図11に示す場合と同様で、エスレンボイド型枠や、廃棄プラスチックをブロック状に再形成したリサイクルブロックを用いることで形成される。
第7の実施の形態のハーフPC部材32によっても、従来の組立鉄筋16に代わりせん断補強部材66がコンクリート打継ぎ面のせん断補強部材として機能し、また、床スラブ上端鉄筋(床主筋)の位置決め・固定機能、更には、ハーフPC床部材32自体の曲げ剛性を高め、ハンドリング時の部材破損防止機能が奏される。
そして、せん断補強部材66は溝形鋼であり、市販品を使用できるので、ハーフPC部材32のコストダウンを図る上でより一層有利となり、ハーフPC部材32の実用的価値を格段と高めることが可能となる。
【0034】
なお、本実施の形態ではハーフPC部材がハーフPC床部材であり、鉄筋コンクリート造床スラブを施工する場合について説明したが、ハーフPC部材をハーフPC壁部材とした場合には、鉄筋コンクリート造壁体が施工される。
この場合には、図1、図2、図8乃至図13に示されるハーフPC部材(ハーフPC壁部材)32が建設物の所定壁位置に、該壁の表裏両面の一方を構成するように建て込まれ、該壁の表裏両面の他方を構成するように通常の型枠または通常のハーフPC壁部材を建て込んで後打ちコンクリート用空間部を形成し、次いで、該空間部に後打ちコンクリートを打設することで壁体が施工される。なお、ハーフPC部材をハーフPC壁部材とした場合には、図2、図4、図9、図11、図13に示される床スラブ下端鉄筋3204は壁主筋となる。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように本発明によれば、加工組立工程が極めて単純となり、該部材を用いたハーフPC部材の製作コスト、および床スラブや壁体の施工コストを相当に低減できる。
したがって、本発明のハーフPC部材を用いれば型枠用木材の使用量を削減でき熱帯雨林等の保護に役立つ他、木製型枠の使用に伴う型枠廃材の発生も防ぐことができ、また、中空部を作成する場合においても廃棄プラスチックをリサイクル利用すれば、建築工事に関連する環境問題に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハーフPC床部材と、それらの上面に後打ちされた現場打ちコンクリート床部からなる鉄筋コンクリート造床スラブの分解斜視図である。
【図2】鉄筋コンクリート造床スラブの断面図である。
【図3】(A)はせん断補強部材の正面図、(B)は同側面図である。
【図4】中空部を有する鉄筋コンクリート造床スラブの断面図である。
【図5】(A)はせん断補強部材の正面図、(B)は同側面図である。
【図6】(A)はせん断補強部材の正面図、(B)は同側面図である。
【図7】(A)はせん断補強部材の正面図、(B)は同側面図である。
【図8】鉄筋コンクリート造床スラブの断面正面図である。
【図9】鉄筋コンクリート造床スラブの断面側面図である。
【図10】中空部を有する鉄筋コンクリート造床スラブの断面正面図である。
【図11】中空部を有する鉄筋コンクリート造床スラブの断面側面図である。
【図12】(A)乃至(C)はせん断補強部材として形鋼を用いた鉄筋コンクリート造床スラブの断面図である。
【図13】中空部を有する鉄筋コンクリート造床スラブの断面図である。
【図14】(A)はせん断補強部材の断面側面図、(B)は同正面図を示す。
【図15】複数のハーフPC床部材と、それらの上面に後打ちされた現場打ちコンクリート床部からなる鉄筋コンクリート造床スラブの分解斜視図である。
【図16】ハーフPC床部材と、その上面に後打ちされた現場打ちコンクリート床部からなる鉄筋コンクリート造床スラブの断面図である。
【図17】ハーフPC床部材と、その上面にエスレンボイド型枠を用いて後打ちされた現場打ちコンクリート床部からなる鉄筋コンクリート造床スラブの断面図である。
【図18】組立鉄筋の斜視図である。
【符号の説明】
30 鉄筋コンクリート造床スラブ
32 ハーブPC床部材
36、56、62、64、66 せん断補強部材
40 上弦材
42 斜材
50 現場打ちコンクリート床部
54 中空部
57 上部材
58 斜材
59 底部材
3202 コンクリート部
3204 床スラブ下端鉄筋

Claims (4)

  1. 板状のコンクリート部と、前記コンクリート部の底面寄りに格子状に埋設された構造用鉄筋と、前記コンクリート部にその一部が埋設された複数のコンクリート打継ぎ面用せん断補強部材とからなるハーフPC部材であって、
    前記複数のせん断補強部材の各々は、1枚の鋼板からなる平板状の上部材と、1本の構造用鉄筋からなる斜材と、1本の構造用鉄筋からなる底部材とを備え、
    前記平板状上部材は細い幅を有して直線状に延在して形成され、
    前記斜材は、前記平板状上部材の幅方向のほぼ中央で前記平板状上部材の長手方向に等間隔をおいた箇所に固定された多数の上辺部と、前記平板状上部材に平行して延在する直線上に位置するように配置された多数の底辺部と、これら上辺部の端部と底辺部の端部とを順次連結する連結部とから波形に形成され、
    前記底部材は前記平板状上部材と平行して延在し前記斜材の前記多数の底辺部にそれぞれ固定され、
    前記斜材を含む平面が前記コンクリート部の厚さ方向に平行する方向に延在し、かつ、前記平板状上部材の両側面が前記コンクリート部の主面に対して平行に延展するように前記せん断補強部材の一部が前記コンクリート部に埋設されており、
    前記せん断補強部材が前記構造用鉄筋に臨む部分は前記構造用鉄筋に固定され、
    前記斜材と底部材は単一の平面内に含まれるように配置され、あるいは、前記斜材を含む面に対して直交する方向において前記底部材と前記斜材の底辺部が固定されている、
    ことを特徴とするハーフPC部材。
  2. 請求項記載のハーフPC部材を建築物の所要位置に建て込み、前記コンクリート部の上面から露出するせん断補強部材の上端の上に直接あるいはスペーサーを介して床スラブの上端鉄筋を配筋して固定し、次いで、上端鉄筋が埋設されるように後打ちコンクリートを前記ハーフPC部材の上面に打設して形成することを特徴とする床スラブの施工方法。
  3. 請求項記載のハーフPC部材を建設物の所定壁位置に、該壁の表裏両面の一方を構成するように建て込むと共に、該壁の表裏両面の他方を構成するように通常の型枠または通常のハーフPC部材を建て込んで後打ちコンクリート用空間部を形成し、次いで、該空間部に後打ちコンクリートを打設することを特徴とする壁体の施工方法。
  4. 前記後打ちコンクリートを打設する前に、前記ハーフPC部材の表面に、廃棄プラスチックをブロック状に再形成した複数のリサイクルブロックを配置することを特徴とする請求項記載の床スラブの施工方法または請求項記載の壁体の施工方法。
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