JP6131485B2 - 梁のピン連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート製の梁部の端部と、コンクリート製の構造部(例えば、柱や梁や壁)とを、ピン連結してある梁のピン連結構造に関する。
従来、この種の梁の連結構造としては、コンクリート製の梁部の梁成を、中間部より端部の方を小さく設定し、それに伴う端部の剛性の低下によって、梁部の曲げモーメントが構造部(例えば、柱)に伝わり難くしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
この事例によれば、梁部の端部は、中間部に比べて剛性が低いというものの、構造部との接続は、上下の縁部にそれぞれ設けられた定着用梁鉄筋を構造部内に進入させ、コンクリートによって一体化が図られた剛接合部として構成されている。
特開2001−329714号公報(図15)
上述した従来の梁の連結構造によれば、梁の剛性が、梁中間部に比べて梁端部の方が低くなっているものの、梁と構造部とが剛接合部において接続されているから、梁から構造部へは、せん断力のみならず、曲げモーメントもそのまま伝達される。
その結果、柱の設計においては、軸力の作用に加えて、梁からの曲げモーメントの作用をも考慮した断面設計が必要となり、柱の大断面化が避けられない問題点がある。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、梁の曲げモーメントが、柱に対してより伝わり難い梁のピン連結構造を提供するところにある。
本発明の第1の特徴構成は、コンクリート製の梁部の端部と、コンクリート製の構造部とを、ピン連結してある梁のピン連結構造であって、前記梁部の端部における上下方向での一部を、前記構造部との間でせん断力を伝達するピン連結部として構成し、前記梁部の端部における前記ピン連結部の他の部分は、前記構造部との間の相互干渉を防止する切欠き部として構成してあり、前記ピン連結部には、前記梁部と前記構造部とにわたって梁主筋とは異なる丸鋼で構成される鋼材が埋設してあり、この鋼材によって前記梁部と前記構造部との間のせん断力を支持するように構成してあるところにある。
本発明の第1の特徴構成によれば、ピン連結部によって梁部と構造部との上下方向の相対揺動を許容しながら、せん断力を伝達することが可能となり、梁部に作用する曲げモーメントを、構造部に伝わり難くすることができる。
また、梁部の端部に設けられたピン連結部の他の部分は、切欠き部として構成してあるから、ピン連結部周りに梁部が揺動する際に、構造部との相互干渉を防止でき、よりスムースに揺動することが可能となる。
その結果、梁部から柱部への曲げモーメントの伝達を、極めて小さい値(若しくは、実質的に伝達されない程度)に抑制することができ、柱断面を必要以上に大きくする必要がないから、経済性の向上を図ることができる。
更には、構造部と梁部の端部との間に切欠き部が位置するから、その切欠き部の空間を、例えば、配管や配線やダクト等の配置スペースとして利用することができる。
しかも、前記鋼材によって梁部と構造部との間のせん断力を支持させるから、梁部と構造部との間のせん断力支持の設計を、梁主筋の設計(例えば、数や材質や間隔や配置等)とは切り離して実施でき、設計の効率化を図ることができる。
本発明の第2の特徴構成は、前記鋼材は、前記梁部において前記梁主筋と離間する状態に埋設してあるところにある。
本発明の第2の特徴構成によれば、梁主筋に作用する応力が、前記鋼材に直接的に伝達しないから、ピン連結部に梁の曲げモーメントが作用し難くなり、より確実なピン連結部構造を形成できる。
梁と柱とのピン連結部構造を示す側面視断面図 梁と柱とのピン連結部構造を示す平面図 梁と柱との連結手順を示す側面視断面図 梁と柱との連結手順を示す側面視断面図 梁と柱との連結手順を示す側面図 梁と柱とのピン連結部における配筋状況を示す要部斜視図 別実施形態の梁と柱とのピン連結部構造を示す側面視断面図 別実施形態の梁と柱とのピン連結部構造を示す側面視断面図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2は、構造部1の一例である柱1Aの側部に対して、梁(梁部に相当)2の端部をピン連結してある『梁のピン連結構造』を示している。
柱1Aは、鉄筋コンクリート製であり、横断面形状が矩形形状となるように形成してあり(図2参照)、断面内には、縦方向(柱長手方向)に沿って配置された複数の主筋3と、それを取り囲む状態に配置された複数の帯筋4とを備えて構成されている。
主筋3は、例えば、異形鉄筋等で構成してあり、矩形断面の四隅部に配置されている。尚、主筋3は、四隅部以外にも、矩形断面の辺部に沿って間隔をあけて配置される場合もある。
帯筋4は、例えば、異形鉄筋等で構成され、主筋3を取り囲む矩形形状に曲げ加工してあり、柱の長手方向に間隔をあけて配置されている。
尚、前記主筋3や帯筋4の外方には、コンクリートCの所定の鉄筋かぶりが確保されている。
梁2は、鉄筋コンクリート製であり、基本断面構造は、複数の梁主筋5とあばら筋6と、後述する連結用丸鋼(鋼材の一例)7とを備えて構成されている。
梁2は、その端部形状を、梁上面が水平面で、梁下面が梁端部側ほど上方に位置する傾斜面2aとして構成してある(図1参照)。即ち、梁端部においては、梁成の内、上縁部でのみ柱1Aと接続され、その接続部分がピン連結部Pとして構成されている。
従って、梁端部における前記傾斜面2aと柱1Aの側面との間は、図に示すように、切欠き部8となり、例えば、ピン連結部P周りに梁2が上下揺動するような場合でも、梁2の端面が柱1Aに当接して動きを抑制するような相互干渉を防止でき、曲げモーメントが梁2から柱1Aに伝達されることを防止している。
即ち、梁2と柱1Aとの間の前記ピン連結部Pでは、実質的にはせん断力のみが伝達される。
梁主筋5は、例えば、異形鉄筋等で構成してあり、梁の長手方向に沿って配置してあると共に、梁幅方向に間隔をあけてそれぞれ設けられている(図6参照)。
梁2の上縁部に設けられている梁主筋5aは、直線形状のまま使用されており、下縁部に設けられている梁主筋5bは、梁下面の前記傾斜面2aに沿うように、端部側で上方に屈曲する形状に曲げ加工されている。
また、梁主筋5は、上下何れのものも、その端部は、梁端部から突出しないように長さ設定してある。
あばら筋6は、例えば、異形鉄筋等で構成してあり、梁主筋5を取り囲む矩形形状に曲げ加工してあり、梁2の長手方向に間隔をあけて配置されている(図1、図2参照)。
尚、前記梁主筋5やあばら筋6の外方には、コンクリートCの所定の鉄筋かぶりが確保されている。
連結用丸鋼7は、梁2と柱1Aとにわたって埋設され、梁2と柱1Aとの間のせん断力を支持するように構成されている。
連結用丸鋼7は、梁幅方向に間隔をあけてそれぞれ設けられている。
連結用丸鋼7は、梁2の内部においては、上下の梁主筋5a,5bの間に離間する状態に埋設され、梁主筋5の応力が連結用丸鋼7に直接に伝達されるのを防止している。
各連結用丸鋼7の形状は、「(かぎ)状に曲げ加工してあり、屈曲部分は、柱1A内に埋設されている。梁2と柱1Aとの何れにも、充分な定着長が確保されている。
次に、柱1Aと梁2とのピン連結手順の一例について説明する。
[1]柱1Aの主筋3と帯筋4、梁2の梁主筋5とあばら筋6、連結用丸鋼7を、それぞれ組むと共に、柱1Aと、梁2との一連の型枠Kを組み上げる(図3参照)。
[2]型枠K内の梁空間V1と梁空間V2とにコンクリートCを打設する(図4参照)。
尚、ここでは、梁天端でコンクリートCの打設を停止しているが、現場状況に応じて、打ち継ぎ高さは任意に設定できる。
[3]コンクリートの所定の養生期間の経過後、脱型する(図5参照)。
当該実施形態の梁のピン連結構造によれば、上述のようなピン連結部Pを設けたことで、梁2と柱1Aとの上下方向の相対揺動を許容できるようになり、梁2と柱1A間のせん断力は支持できながら、梁2の曲げモーメントを、柱1Aに伝わり難くすることができる。
その結果、柱断面を必要以上に確保する必要が無くなり、経済性の向上を図ることができるようになる。
そして、梁端部の切欠き部8は、例えば、配管や配線やダクト等の配置スペースとして利用することができ、梁下空間の有効利用が可能となる。
また、ピン連結部Pを構成するのに、梁主筋5を、柱1Aの内部まで延伸させるものであっても、梁2と柱1A間のせん断力の伝達は可能であるが、当該実施形態においては、梁主筋5とは異なる連結用丸鋼7を用いていると共に、更には、この連結用丸鋼7を、梁主筋5と離間させて定着させてあるから、前記せん断力の伝達は叶えることができながら、梁2の曲げモーメントが柱1Aに伝わり難くなり、より確実なピン連結部構造を形成できるようになる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 ピン連結の対象となる構造部1と梁部2は、先の実施形態で説明したものに限るものではなく、次のような代替が可能である。
例えば、構造部1は、先の実施形態で説明した柱1Aに限らず、例えば、梁や壁であってもよく、それらを含めて構造部1と総称する。
〈2〉 ピン連結部Pは、先の実施形態で説明したように、梁端部における上縁部に形成されていることに限らず、例えば、図7に示すように、梁端部における上下方向での中間部に形成してあってもよい。この場合、切欠き部8は、ピン連結部Pの上下に各別に形成される。
また、図には示さないが、ピン連結部Pを、梁端部における下縁部に形成してあってもよい。
〈3〉 ピン連結部Pに埋設されている鋼材7は、先の実施形態で説明した連結用丸鋼に限るものではなく、例えば、異形鉄筋で構成してあってもよい。
また、鋼材7を梁主筋5と別の材料で構成することに限らず、例えば、梁主筋5を梁端部から柱1A内に延出させることで構成してあってもよい。
また、鋼材7そのものは、鉄筋等の棒状体に限るものではなく、例えば、図8に示すように、梁2と柱1Aとにわたって配置した鋼板9で構成してあってもよい。
この場合、図に示すように、鋼板9には、表裏に、複数のスタッド9aを設けておき、コンクリートCとの付着力を増強しておくことが好ましい。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
1 構造部
2 梁(梁部に相当)
5 梁主筋
7 連結用丸鋼(鋼材の一例)
8 切欠き部
P ピン連結部

Claims (2)

  1. コンクリート製の梁部の端部と、コンクリート製の構造部とを、ピン連結してある梁のピン連結構造であって、
    前記梁部の端部における上下方向での一部を、前記構造部との間でせん断力を伝達するピン連結部として構成し、
    前記梁部の端部における前記ピン連結部の他の部分は、前記構造部との間の相互干渉を防止する切欠き部として構成してあり、
    前記ピン連結部には、前記梁部と前記構造部とにわたって梁主筋とは異なる丸鋼で構成される鋼材が埋設してあり、この鋼材によって前記梁部と前記構造部との間のせん断力を支持するように構成してある梁のピン連結構造。
  2. 前記鋼材は、前記梁部において前記梁主筋と離間する状態に埋設してある請求項1に記載の梁のピン連結構造。
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