JP6679261B2 - スラブの鉄骨梁支持部補強構造 - Google Patents
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Description
前記鉄骨梁の上面にこの鉄骨梁の長手方向に並べて設けられた複数のスタッドと、折返し部分を有し前記各スタッドに前記折返し部分で跨がって略水平方向に延びる複数、または1本の連続したスラブ縁部補強筋と、このスラブ縁部補強筋が埋め込まれたコンクリート層を有し前記鉄骨梁に縁部が載るスラブとを備える。
当該スラブ縁部補強筋が埋め込まれたコンクリート層を有し前記鉄骨梁に縁部が載るスラブが設けられた箇所では、前記鉄骨梁に対する反対側に前記スラブは存在しなくてもよい。また前記スラブは鉄筋コンクリートであってもよい。
このため、鉄骨梁の横座屈が防止される。また、スラブ縁部補強筋とスタッドで補強されるため、単にスタッドを設けた場合と異なり、スタッド周囲のコーン状破壊などのコンクリートスラブの破壊による耐力低下が回避できる。また、コンクリートに亀裂や割裂が生じた後もスラブ縁部補強筋により梁の側方移動を防止する効果を期待できる。さらに、スタッドとスラブ縁部補強筋を設けるだけのため、従来のH形鋼等からなる横補剛材を設ける構成と異なり、部材数量増、重量増、材料コスト増が抑えられる。
デッキプレートとコンクリート層とでなるスラブは多く採用されているが、デッキプレートの下面が波形であるため、前記スラブ縁部補強筋を例えばU字状とした場合、デッキプレートの波山のピッチとスラブ縁部補強筋の配置間隔との違いにより、スラブ縁部補強筋がデッキプレートに接しない箇所が生じる。このデッキプレートに接しないスラブ縁部補強筋は、スラブ構築時におけるコンクリート打設の前に、スラブ縁部補強筋の位置を保持するために、スペーサ等の何らかの支持部材で支持するか、または周辺の鉄筋に結束して支持する必要がある。そのため、支持部材の配置の手間が増え、施工に時間がかかり、またコスト増にもなる。
これに対して、スラブ縁部補強筋が前記デッキプレートの複数の山部に渡って載る部分を有する形状とすれば、スラブ縁部補強筋をデッキプレートの山部に直置きして支持することができて、支持部材や結束が不要となる。そのため、支持部材の配置の手間と材料コストとを抑えることができる。
このようにスラブ縁部補強筋をV字状にすると、スラブ縁部補強筋をデッキプレートの複数の山部に渡って載る構成とでき、支持部材や結束を不要としながら、スラブ縁部補強筋をV字状に曲げる加工が必要なだけであり、スラブ縁部補強筋の製造が容易となる。
スラブ縁部補強筋が蛇行形状であると、前記デッキプレートを有するスラブの場合に、鉄骨梁と反対側に位置する折返し部分が、デッキプレートの山部のピッチに係わらず、デッキプレートの山部に渡って載ることになる。そのため、施工時にスラブ縁部補強筋を支持する支持部材や結束の作業が不要となり、施工性に優れる。
このため、鉄骨梁1の横座屈が防止される。また、スラブ縁部補強筋8とスタッド7とで補強されるため、単にスタッド7を設けた場合と異なり、スタッド周囲のコーン状破壊などのコンクリートスラブの破壊による耐力低下が回避できる。また、スタッド7とスラブ縁部補強筋8とを追加するだけのため、従来のH形鋼等からなる横補剛材を設ける構成と異なり、重量増、材料コスト増が抑えられる。
スラブ縁部補強筋8がV字状筋である場合は、U字状筋である場合と異なり、デッキプレート5に接する長さが短く、デッキプレート5に接しない箇所では、コンクリート層6に対する付着応力を全周に見込める。そのため、スラブ縁部補強筋8をU字状筋としてデッキプレート5に直置きする場合の定着長さよりも短くすることができる。これによっても鉄筋量が減り、部材コストを抑えることができる。
図5〜図7の実施形態は、第1の実施形態においてスラブ縁部補強筋8にV字筋を用いた構成に代えて、スラブ縁部補強筋8Bを、S字状部分が連続する蛇行筋としている。この蛇行形状のスラブ縁部補強筋8Bは、両側の折返し部分8aと直線状部分8bとでなり、片方の縁部の各折返し部分8aを、鉄骨梁1の長手方向に並ぶ各スタッド7に跨がるようにしている。各直線状部分8bは互いに平行である。
また、スラブ縁部補強筋8Bを蛇行筋とした場合、スタッド7と反対側の折返し部分8aが、コンクリート層6への定着応力につき、180度に折り返されてフックとして機能するため、U字状筋を直置きした場合に必要な定着長さよりも短くすることができる。
そのため、この構成の場合も、重量増、材料コスト増を抑えながら、鉄骨梁の横座屈を防止でき、かつスタッド周囲のコーン状破壊などのコンクリートスラブの破壊による耐力低下を回避することができる。
スラブ縁部補強筋8CがU字状筋であると、スラブ縁部補強筋8Cの配列ピッチとデッキプレート5の波山部5a(図2参照)のピッチの関係から、スラブ縁部補強筋8Cがデッキプレート5で支持できない箇所が生じるが、両者の配列ピッチを合わせるなどの処理を行うことで、U字状筋であってもデッキプレート5に直置きで支持することができる。
そのため、この実施形態においても、重量増、材料コスト増を抑えながら、鉄骨梁の横座屈を防止でき、かつスタッド周囲のコーン状破壊などのコンクリートスラブの破壊による耐力低下を回避できるという効果を得ることができる。
2…鉄骨柱
3…スラブ
3a…縁部
4…ダイアフラム
5…デッキプレート
5a…山部
6…コンクリート層
7…スタッド
7a…頭部
8…スラブ縁部補強筋
8a…折返し部分
8b…直線状部分
8A、8B、8C…スラブ縁部補強筋
Claims (5)
- 鉄骨梁の上面でスラブの縁部を支持するスラブの鉄骨梁支持部補強構造であって、
前記スラブは鉄筋コンクリートであり、
前記鉄骨梁の上面にこの鉄骨梁の長手方向に並べて設けられた複数のスタッドと、折返し部分を有し前記各スタッドに前記折返し部分で跨がって略水平方向に延びる複数、または1本の連続したスラブ縁部補強筋と、このスラブ縁部補強筋が埋め込まれたコンクリート層を有し前記鉄骨梁に縁部が載るスラブとを備え、当該スラブ縁部補強筋が埋め込まれたコンクリート層を有し前記鉄骨梁に縁部が載るスラブが設けられた箇所では、前記鉄骨梁に対する反対側に前記スラブは存在しない、スラブの鉄骨梁支持部補強構造。 - 鉄骨梁の上面でスラブの縁部を支持するスラブの鉄骨梁支持部補強構造であって、
前記鉄骨梁の上面にこの鉄骨梁の長手方向に並べて設けられた複数のスタッドと、折返し部分を有し前記各スタッドに前記折返し部分で跨がって略水平方向に延びる複数、または1本の連続したスラブ縁部補強筋と、このスラブ縁部補強筋が埋め込まれたコンクリート層を有し前記鉄骨梁に縁部が載るスラブとを備え、
前記スラブが断面波形のデッキプレートとこのデッキプレート上に打設された前記コンクリート層とでなり、前記スラブ縁部補強筋が前記デッキプレートの複数の山部に渡って載る部分を有するスラブの鉄骨梁支持部補強構造。 - 請求項2に記載のスラブの鉄骨梁支持部補強構造において、前記スラブ縁部補強筋が、前記折返し部分とこの折返し部分の両端から延びる部分とを有するV字状であり、このV字状のスラブ縁部補強筋が複数あって各スラブ縁部補強筋の前記折返し部分が、前記鉄骨梁の前記長手方向に並ぶ各スタッドに跨がるスラブの鉄骨梁支持部補強構造。
- 鉄骨梁の上面でスラブの縁部を支持するスラブの鉄骨梁支持部補強構造であって、
前記鉄骨梁の上面にこの鉄骨梁の長手方向に並べて設けられた複数のスタッドと、折返し部分を有し前記各スタッドに前記折返し部分で跨がって略水平方向に延びる複数、または1本の連続したスラブ縁部補強筋と、このスラブ縁部補強筋が埋め込まれたコンクリート層を有し前記鉄骨梁に縁部が載るスラブとを備え、
前記スラブ縁部補強筋が蛇行形状であり、この蛇行形状のスラブ縁部補強筋の片方の折返し部分が、前記鉄骨梁の前記長手方向に並ぶ各スタッドに跨がるスラブの鉄骨梁支持部補強構造。 - 請求項2に記載のスラブの鉄骨梁支持部補強構造において、前記スラブ縁部補強筋が蛇行形状であり、この蛇行形状のスラブ縁部補強筋の片方の折返し部分が、前記鉄骨梁の前記長手方向に並ぶ各スタッドに跨がるスラブの鉄骨梁支持部補強構造。
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