JP7240550B1 - 型枠、基礎、及び基礎の施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的薄い板材を複数組み合わせて形成した筒状体の形状を保持できる型枠、基礎、及び基礎の施工方法を提供することを目的とする【解決手段】本発明の型枠は、板材の端部の板面を重ね合わせて接続して構成された筒状体と、筒状体の地盤側を向いた開口を形成する一方の端縁に固定される拘束材と、を備え、筒状体は、地盤に対し当該筒状体の中心軸を立てて配置され、当該筒状体と地盤とにより囲まれた充填空間を形成し、拘束材は、帯状に形成され、当該拘束材の端に設けられた筒状体に固定される拘束部と、当該拘束材の板面に配置された地盤に固定される部分である固定部と、を備える。【選択図】図10

Description

本発明は、建築物の基礎を施工するための型枠の構造に関し、特に鋼製の薄板を型枠材とした型枠、型枠を用いて形成される基礎、及び基礎の施工方法に関する。
従来、建築物の基礎を構築する場合には、木材により型枠を形成し、型枠にコンクリートを充填した時の側圧に対抗するために型枠の側面にパイプサポートを設置している。パイプサポートは、型枠の外周面から外側に突出して設置されているため、現場において大きなスペースが必要になる。また、型枠に使用する材料も多く必要となる。
このような従来の木材により形成された型枠に対し、パイプサポートを必要としない型枠として、薄板を円筒状に形成した型枠が知られている(例えば、特許文献1)。基礎に曲げモーメントが作用する場合には、基礎の平面形状を長方形に近い形状にするのが合理的である。薄板を円筒状に形成した型枠は、平面視において2つの円筒を組み合わせた形状に形成されることにより、平面視において長方形に近い形状に基礎を形成することができる。
特許第5866255号公報
特許文献1に開示されている型枠においては、2つの円筒材の各周壁の一部に180°未満の中心角θの範囲で切り欠きにより形成された開口部が設けられている。その開口部を互いに合わせた状態で、2つの円筒材の周壁同士が開口部の両側縁で接続され、接続部を形成している。2つの円筒材の内部空間は、開口部を通して相互に連通している。そして、開口部の両側縁に位置して互いに対向する接続部を連結するテンションバーを備えている。このような型枠においては、テンションフレームが取り付けられた部分の寸法は保持できるが、円筒材のうちテンションフレームが連結されていない部分の形状が保持できない場合がある。つまり、比較的薄い板で構成された型枠は、剛性が低いため、内部に充填されたコンクリートの側圧により、円筒形状が設計どおりに保持できない、という課題があった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、比較的薄い板材を複数組み合わせて形成した筒状体の形状を保持できる型枠、基礎、及び基礎の施工方法を提供することを目的とする。
本発明に係る型枠は、薄い鋼板で構成された板材の端部の板面を重ね合わせて接続して構成された筒状体と、前記筒状体の地盤側を向いた開口を形成する一方の端縁に固定される拘束材と、を備え、前記筒状体は、前記地盤に対し当該筒状体の中心軸を立てて配置され、当該筒状体と前記地盤とにより囲まれた充填空間を形成し、前記拘束材は、薄い鋼板で構成され、帯状に形成され、当該拘束材の端に設けられ前記筒状体に固定される拘束部と、当該拘束材の板面に配置された前記地盤に固定される部分である固定部と、を備えるものである。
また、本発明に係る型枠は、薄い鋼板で構成された複数の板材の端部同士の板面を重ね合わせて接続して構成された筒状体と、前記筒状体の地盤側を向いた開口を形成する一方の端縁に固定される複数の拘束材と、を備え、前記筒状体は、前記地盤に対し当該筒状体の中心軸を立てて配置され、当該筒状体と前記地盤とにより囲まれた充填空間を形成し、前記複数の拘束材は、薄い鋼板で構成され、帯状に形成され、当該複数の拘束材のそれぞれの端に設けられ前記筒状体に固定される拘束部を備え、前記複数の板材のそれぞれは、平面視において円弧形状を有し、前記筒状体の周方向であって前記円弧形状の少なくとも2箇所において前記複数の拘束材と接続されているものである。
本発明に係る基礎は、上記の型枠の前記充填空間にコンクリートを充填して形成されたものである。
本発明に係る基礎の施工方法は、地盤の上に、それぞれが薄い鋼板で構成された帯状の板材により形成された拘束材を固定する工程と、薄い鋼板で構成された板材の端部同士を板面を重ね合わせて接続して筒状体を形成する工程と、前記筒状体の前記地盤側の開口を形成する端縁に、前記地盤に固定された前記複数の拘束材のそれぞれの端に設けられた拘束部を固定する工程と、前記筒状体と前記地盤により形成される充填空間にコンクリートを充填する工程と、を備えるものである。
また、本発明に係る基礎の施工方法は、薄い鋼板で構成された複数の板材の端部同士を板面を重ね合わせて接続して筒状体を形成する工程と、前記筒状体の地盤側の開口を形成する端縁に、それぞれが薄い鋼板で構成された帯状の板材により形成された複数の拘束材のそれぞれの端に設けられた拘束部を固定する工程と、前記筒状体と地盤により形成される充填空間にコンクリートを充填する工程と、を備え、前記筒状体を形成する工程は、前記複数の板材のそれぞれが平面視において円弧形状を有するように前記筒状体を形成し、前記拘束部を固定する工程は、前記筒状体の周方向であって前記複数の板材のそれぞれの前記円弧形状の少なくとも2箇所に前記複数の拘束材を接続するものである。
本発明に係る型枠、基礎、及び基礎の施工方法によれば、板材を筒状体にし、その筒状体の端縁の2箇所を接続する拘束材を地盤に形成された捨てコンクリートなどに固定するか、または拘束材を各板材に複数固定することにより、平面視において型枠を任意の形状に保持でき、型枠の内部にコンクリートを充填した場合においても拘束材により筒状体の形状を保持することができる。
実施の形態1に係る型枠10の斜視図である。 図1の型枠10の平面図である。 図1の型枠10の内側の充填空間14にコンクリート60を充填した状態の斜視図である。 実施の形態1に係る基礎100の施工方法のフローチャートの一例である。 実施の形態1に係る型枠10の変形例である型枠10aの斜視図である。 図5の型枠10aの平面図である。 実施の形態1に係る型枠10の別の変形例である型枠10bの平面図である。 実施の形態1に係る型枠10の別の変形例である型枠10cの平面図である。 実施の形態1に係る型枠10の変形例である型枠10dの平面図である。 実施の形態2に係る型枠210にコンクリートを充填する前の状態の斜視図である。 図10の型枠210にコンクリートを充填して形成された基礎100の斜視図である。 図10に示す型枠210のみの斜視図である。 図12の型枠210の平面図である。 実施の形態2に係る型枠210の筒状体211の連結部16の変形例を示す平面図である。 実施の形態3に係る型枠310cの平面図である。 実施の形態3に係る型枠310dの平面図である。 実施の形態3に係る型枠310cの変形例の平面図である。 図2に示す型枠10の変形例の平面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。各図において、同一の符号を付した部位については、同一の又はこれに相当する部位を表すものであって、これは明細書の全文において共通している。また、明細書全文に表れている構成要素の形態は、あくまで例示であって、本発明は明細書内の記載のみに限定されるものではない。特に構成要素の組み合わせは、各実施の形態における組み合わせのみに限定するものではなく、他の実施の形態に記載した構成要素を別の実施の形態に適用することができる。さらに、添字で区別等している複数の同種の部位について、特に区別したり、特定したりする必要がない場合には、添字を省略して記載する場合がある。また、図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る型枠10の斜視図である。図2は、図1の型枠10の平面図である。図1においては、型枠10に固定されている拘束材20を省略して表示している。図2においては、筒状体11の内部の充填空間14に配置されているアンカーフレーム50及び鉄筋51を省略して表示している。実施の形態1に係る型枠10は、建築物の基礎に用いられるものである。基礎は、例えば、地盤80に形成される直接基礎である。図1に示す型枠10は、1枚の薄い板材の端部同士を接続して筒状体11を形成し、地盤80上に配置したものである。ただし、型枠10は、1枚の板材により構成されるものに限定されず、複数枚の板材により構成されるものも含む。筒状体11を形成する板材は、例えば0.6mmの厚さの鋼板から構成されている。筒状体11の内側の充填空間14には、地盤80上に設置されたアンカーフレーム50及び鉄筋51が配置されている。実施の形態1においては、筒状体11は、円筒形状に形成されている。なお、地盤80は、例えば捨てコンクリートが打設されている。
筒状体11は、地盤80側の端縁13に拘束材20が取り付けられている。拘束材20は、薄い帯状の板材であり、例えば0.6mmの厚さの鋼板から構成されている。拘束材20は、筒状体11の地盤80側を向いた端縁13の2箇所を接続するものである。実施の形態1においては、筒状体11の地盤80側を向いた端縁13に2つの拘束材20が固定されている。拘束材20の両端部には拘束部21a、21bが設けられている。なお、以下の説明において拘束部21a、21bを総称して拘束部21と呼ぶ場合がある。拘束材20と筒状体11の端縁13とは、例えばリベット22で固定されている。拘束部21a、21bは、リベット22が貫通しており、筒状体11の端縁13と一体となっている。なお、拘束材20と筒状体11との固定は、リベット22のみに限定されるものではなく、ビスやボルト及びナット等のその他の固定手段であってもよい。
実施の形態1において、拘束材20の端部の拘束部21a及び21bは、筒状体11の外側に位置し、接続されているがこの形態に限定されるものではない。拘束部21a及び21bの少なくとも一方は、筒状体11の内側に位置していても良い。拘束部21a及び21bが筒状体11の内側にある場合は、帯状の板材が筒状体11の地盤80側の端縁の下を通らないため、筒状体11の下側の端縁と地盤80との間の隙間の発生が抑えられる。
型枠10に取り付けられた2つの拘束材20は、互いに交差するように取り付けられている。また、2つの拘束材20のそれぞれの拘束部21a、21bは、筒状体11の外周においてほぼ均等に配置されている。なお、実施の形態1においては、筒状体11に取り付けられた拘束材20は2本であるが、更に多くの拘束材20が取り付けられていてもよい。拘束部21a、21bは、筒状体11の側面に接して固定されている。拘束材20は、筒状体11の端縁13を下方から覆う様にして配置されており、拘束材20の端部は、筒状体11の端縁13よりも筒状体11の軸方向の外側に位置している。
実施の形態1において、2つの拘束材20は、平面視において中央部で交差している。2つの拘束材20が交差している中央部において、固定部17が設けられている。固定部17は、例えばオールアンカーなどの固定部材が捨てコンクリートに打設され、拘束材20が地盤80に固定される部分である。2つの拘束材20は、中央部において一点の固定部17によって地盤80に固定されており、拘束材20が筒状体11に固定される前及び固定部18が設けられる前の状態においては、拘束材20の端部が固定部17を中心に回転移動可能である。
実施の形態1において、拘束材20は、中央部の固定部17以外に端部の近傍に固定部18が設置されている。固定部18は、例えばオールアンカーなどの固定部材が捨てコンクリートに打設されている。固定部18は、固定部材により薄い板材である拘束材20が型枠10内に充填されるコンクリートにより浮き上がることを抑制し、筒状体11の形状を保持する。
図3は、図1の型枠10の内側の充填空間14にコンクリート60を充填した状態の斜視図である。少なくとも地盤80上に拘束材20が設置され、中央部の固定部17が設置された後に、図1に示すように筒状体11の内側にアンカーフレーム50及び鉄筋51が設置される。図1に示すアンカーフレーム50及び鉄筋51は、一例であり、アンカーフレーム50及び鉄筋51の構造及び配置は適宜変更できる。図1に示す状態で、型枠10と地盤80とに囲まれた充填空間14にコンクリートが充填される。図3に示すようにコンクリート60は、筒状体11の上端の近傍又は上端まで充填される。この工程を打設工程と呼ぶ。コンクリート60は、型枠10の端縁12側から流し込まれ、表面が平坦になるようにならしながら打設される。コンクリート60が凝結した後は、型枠10を基礎100の外周にそのままの状態で使用することができる。型枠10を埋め殺しにすることにより型枠10の解体作業を不要にすることができ、工期を短縮することができる。
図4は、実施の形態1に係る基礎100の施工方法のフローチャートの一例である。
次に、図1~図4に基づき型枠10を用いて形成される基礎100の施工方法について説明する。まず、地盤80には、捨てコンクリートが打設される(ステップS1)。この工程を地盤形成工程と呼ぶ。地盤形成工程は、捨てコンクリートを打設することに限定されず、地盤80上に型枠10を設置できる状態であれば、省略されても良いし、その他の方法により行われても良い。
次に、地盤80上にマーキング(墨出し)が行われる(ステップS2)。この工程をマーキング工程と呼ぶ。マーキング工程においては、例えば捨てコンクリート上に基礎100の外周及び中心の位置がマーキングされる。後の工程において、例えば、筒状体11は基礎100の外周を示すマーキングに沿って配置され、拘束材20は基礎100の中心を基準にして配置される。マーキング工程は、適宜省略しても良い。
次に、地盤80の上に拘束材20が配置される(ステップS3)。これを拘束材設置工程と呼ぶ。拘束材20は、地盤80に固定される。図2に示す場合においては、2つの拘束材20が基礎100の中心を示すマーキングにおいて直角に交差するように配置される。2つの拘束材20は、交差した部分に固定部17が設けられる。固定部17にはオールアンカーが捨てコンクリートに打設されて、2つの拘束材20が重ねられた状態のまま捨てコンクリートに固定される。このとき、2つの拘束材20は、固定部17を中心として回転移動できるようにされていることが望ましい。拘束材20が回転移動できることにより、配置された筒状体11と拘束材20とを接続する際に寸法誤差を吸収できる。
次に、型枠10の内部構造が設置される(ステップS4)。これを内部構造設置工程と呼ぶ。内部構造とは、例えば図1に示すアンカーフレーム50及び鉄筋51などである。内部構造は、図1に示すものにのみ限定されず、基礎100の必要に応じて他の構造としても良いし、不要であれば省略できる。実施の形態1においてアンカーフレーム50は、筒状体11の平面視において中央部に設置される。また、鉄筋51も、筒状体11の内側の充填空間14内に配置される。鉄筋51は、コンクリートブロックの上に載置される等の手段により所定の位置に配置される。
次に、筒状体11が基礎100の外周のマーキングに合わせて設置される。型枠10の筒状体11は、1枚の帯状の板材の端部15同士を接続し、筒状にして形成される(ステップS5)。図1~図3に示す型枠10においては、筒状体11は、1枚の帯状の板材を筒状にして形成される。この工程を筒状体設置工程と呼ぶ。帯状の板材は、端部15同士を板面を平行にして重ね合わされて、例えばリベット22により一体に接続される。なお、帯状の板材の端部15同士の接続は、リベット22に限定されず、例えばビスやその他の固定手段であってもよい。また、筒状体11を形成する帯状の板材は、複数枚であってもよい。2枚以上の板材により筒状体11を形成する場合は、筒状体11の外周面に複数の連結部16が形成される。
筒状体11が形成された後は、筒状体11の一方の端縁13に拘束材20を取り付ける(ステップS6)。この工程を拘束材取り付け工程と呼ぶ。拘束材20は、帯状の板材であり、端部に拘束部21a、21bが設けられている。拘束部21a、21bは、帯状の板材の端部をL字形に直角に曲げて形成されている。拘束材20の端部においてL字状に折り曲げられて形成された拘束部21a、21bは、筒状体11の外周面に沿って配置され、拘束部21a、21bの板面および筒状体11の外周面にリベット22を貫通させて固定される。実施の形態1においては、拘束部21a、21bは、筒状体11の中心に対し対称な位置に配置されている。
拘束材20が筒状体11に取り付けられると、筒状体11は、拘束材20が取り付けられた端縁13を地盤80側に向けて地盤80の上に配置された状態になっている。筒状体11は、地盤80上に中心軸を立てて配置されている。拘束材20は、帯状に形成されているため地盤80の表面に沿うように配置され、筒状体11の地盤80側の端縁13と地盤80との間の隙間の大きさを抑えることができる。
型枠10を構成する各構造が所定の位置に配置された状態で、必要に応じ拘束材20の拘束部21a、21bの近傍に固定部18を設置する(ステップS7)。これを拘束材端部固定工程と呼ぶ。拘束材20は、固定部18においてアンカーなどの手段を用いて捨てコンクリートに固定される。実施の形態1において、固定部18は、2つの拘束材20が交差する中央から端部の拘束部21a又は21bの間に設置される。実際には、固定部18は、拘束材20の拘束部21a又は21b寄りの位置に設置され、後工程である充填工程(ステップS8)において、拘束材20の浮き上がり、筒状体11の移動を抑制する。なお、拘束材端部固定工程は、必要に応じ複数の拘束部21a、21bのうち一部に対し行われても良いし、省略することもできる。
型枠10の構造が完成したら、型枠10の内側にコンクリートが充填される(ステップS8)。この工程を充填工程と呼ぶ。コンクリートは、型枠10の内部になるべく均等になるように均しながら充填されると良い。充填されたコンクリートの天面及び型枠10の形状を整えたら、基礎100は、コンクリートが硬化するまで置かれる。
以上に、実施の形態1に係る基礎100の施工方法を説明したが、施工方法は一例であり、基礎100の構造に応じて、各ステップを省略、順番を入れ替える、各ステップの一部を並行に実施することも可能である。
(実施の形態1の効果)
実施の形態1に係る型枠10によれば、拘束材20が地盤80に固定されているため、型枠10の内部にコンクリートを充填する際に型枠10が変形するのを抑制できる。また、筒状体11を地盤80の上に設置した状態において、拘束材20により筒状体11の形状が保持でき、作業又は現場の環境において外力が加わっても型枠10の形状及び位置を保持し易い。
また、拘束材20は、まず中央の一点で地盤80に固定されることにより、後に筒状体11と接続される際に、寸法の誤差などによる筒状体11の接続部の位置ずれに合わせて拘束部21a、21bを移動できる。これにより、型枠10の組立時の作業性が向上する。
図2に示す様に、複数の拘束材20が中央の一点で重ねられて地盤80に固定されることにより、固定部17と拘束部21との距離を均等にでき、固定部17から拘束部21までの距離を等しい距離Rに設定することにより、筒状体11は平面視において実質的に半径Rの真円に形成できる。また、以下に説明する変形例、他の実施の形態においても、基準となる固定部17から拘束部1までの距離を設定することにより、筒状体11の平面視における形状及び位置の精度を確保できる。
拘束材20は、端部の拘束部21a、21bの近傍で地盤80に固定されることにより、筒状体11の形状の保持がし易くなる。また、型枠10にコンクリート充填を行う際に、拘束材20の浮き上がりを抑制でき、ひいては筒状体11の変形を抑制できる。
また、拘束材20は、筒状体11の地盤80側に位置する端縁13に取り付けられる。
この構成により、特に端縁13が外側に変位するのを抑制することができるため、コンクリート60が充填空間14に充填された際に最も圧力が掛かる型枠10の地盤80側の端縁13の形状が安定し、コンクリート60が硬化するまでの型枠10の形状を保持することができる。そのため、型枠10を用いて形成された基礎100の精度が安定する。
また、拘束材20の拘束部21a、21bは、筒状体11の端縁13に複数固定される。また、筒状体11を構成する板材のうち1枚に着目すると、1枚の板材に複数の拘束部21a、21bが固定されている。この構成により、筒状体11と地盤80とにより囲まれる充填空間14に充填されるコンクリート60の量が多く、型枠10に大きな圧力が掛かる場合においても型枠10の筒状体11を構成する1枚の板材の形状を保持でき、筒状体11の全体の形状も保持され易くなる。さらに、拘束材20を地盤80の捨てコンクリートに固定することにより、1枚あたりの板材の形状が保持でき、筒状体11の全体の形状も保持し易くなる。
また、拘束材20は、帯状の板材で形成される。この構成により、複数の拘束材20が交差しても重ねて配置することが可能である。また、筒状体11の地盤80側の端縁13の外側に拘束部21a、21bが取り付けられていても、筒状体11の端縁13と地盤80との間の隙間を最小限に抑えることができる。また、拘束材20が薄くても拘束材20の長手方向に引っ張られる力に対しては十分な強度を持っているため、筒状体11の変形を抑えつつ、拘束材20自体の重量も比較的軽減できる。
(変形例)
図5は、実施の形態1に係る型枠10の変形例である型枠10aの斜視図である。変形例に係る型枠10aは、筒状体11の形状を変更したものである。型枠10aは、1枚の薄い板材の端部15同士を接続して筒状体11を形成し、地盤80上に配置したものである。筒状体11の内側の充填空間14には、アンカーフレーム50及び鉄筋51が配置されている。
図6は、図5の型枠10aの平面図である。型枠10aは、平面視において中央部がくびれており、そのくびれた部分に拘束材20が取り付けられている。1枚の薄い板材の端部15同士を接続し、地盤80上に中心軸を立てて置いた場合、筒状体11は略円筒形になる。しかし、変形例に係る筒状体11に拘束材20を付けない状態の略円筒形状の直径よりも短い拘束材20を地盤80側に位置する端縁13に取り付けることにより、図5及び図6に示される様なくびれた形状の筒状体11が形成される。つまり、筒状体11を形成する薄い板材の長手方向の長さを長さlとし、連結部16として重ね合わされる端部15の幅を幅wとしたときに、拘束材20の長さLは、「l-w」の周長を持つ仮想円の直径Dよりも小さい。
変形例に係る型枠10aにおいても、拘束材20は、地盤80に固定されている。拘束材20は、少なくとも中央において固定部17が設けられている。また、拘束部21a、21bの近傍にも固定部18が設けられていても良い。
拘束材20の一方の拘束部21aは、筒状体11の端縁13の一部に固定され、他方の拘束部21bは、拘束部21aと共に筒状体11の端縁13が形成する円弧の周長を半分にする部位に固定される。このように拘束材20を固定することにより、筒状体11は、左右に一部が切り欠かれた円弧形状19が配置され、その2つの円弧形状19を接続した形状に形成される。
また、図5に示される様に、筒状体11の他方の端縁12にも拘束材20が取り付けられていても良い。端縁12に取り付けられた拘束材20は、図6に示される平面視において他方の端縁13に取り付けられた拘束材20と同じ位置に取り付けられている。このように構成されることにより、一方の端縁13と他方の端縁12との両方で筒状体11の形状が保持されるため、地盤80上に配置して充填空間14にコンクリート60が充填された際においても筒状体11の形状が安定する。
他方の端縁12に取り付けられた拘束材20は、筒状体11の内側の充填空間14にアンカーフレーム50及び鉄筋51が設置された後に取り付けられると良い。このように構成することにより、筒状体211の内側にアンカーフレーム50及び鉄筋51を設置する際の作業を阻害することがない。
変形例に係る型枠10aによれば、筒状体11は、当該筒状体11の中心軸に沿った方向から見た時に複数の円弧形状19を備える。拘束材20は、複数の円弧形状19のうち隣合って位置する2つの円弧形状19を接続する接続部に取り付けられる。このように構成されることにより、型枠10aは、少ない部品点数で構成しつつ、平面視において長方形に近い形状の基礎を形成することができる。また、筒状体11の2つの端縁12、13の両方に拘束材20を取り付けることにより、充填空間14にコンクリート60を流し込んだ状態においても型枠10aの形状をより保持し易い。
図7は、実施の形態1に係る型枠10の別の変形例である型枠10bの平面図である。図7に示す型枠10bの地盤80側に位置する端縁13に取り付けられる拘束材20は、図2に示す型枠10aと同様に複数取り付けられていてもよい。型枠10bにおいては、平面視において型枠10の中央部の左右に配置されている円弧形状19のそれぞれの中心で交差するように2本の拘束材20が取り付けられている。さらに、型枠10bの中央部の左右に配置されている2つの円弧形状の中心を通り、一方の拘束部21aを右側の円弧形状19に、他方の拘束部21bを左側の円弧形状に固定するように拘束材20が取り付けられている。
変形例の型枠10bにおいては、複数の拘束材20のそれぞれの拘束部21a、21bのうち隣合う拘束部21a、21b同士を仮想線で繋いで形成される仮想多角形270の重心は、筒状体11の中心部に位置する。このように構成されることにより、変形例の型枠10bも型枠10と同様な効果を有する。なお、型枠10bにおいて、拘束材20は、一方の端縁13にのみ取り付けられていてもよいし、他方の端縁12にも一方の端縁13と同様に取り付けられていてもよい。又は、型枠10bにおいて、拘束材20は、一方の端縁13に図7に示すように取り付けられ、他方の端縁12に図6に示されるように取り付けられていてもよい。拘束材20は、型枠10bに充填されるコンクリート60の量、即ち型枠10bの高さ寸法及び平面視における幅寸法に応じて適宜取り付ける数量を変更しても良い。
型枠10bは、型枠10、10aと同様に地盤80側に設置された拘束材20に固定部17、18が設けられている。拘束材20は、固定部17において予め地盤80に固定され、筒状体11が設置された後に固定部18において端部を地盤80に固定すると良い。型枠10bにおいては、図7の左右方向に水平に延びる拘束材20に2箇所の固定部17が設けられているが、例えば一方を固定しないようにしても良いし、この拘束材20のみ長手方向の中央に固定部17を設けても良い。
図8は、実施の形態1に係る型枠10の別の変形例である型枠10cの平面図である。型枠10cは、平面視において3つの同じ大きさの円弧形状19を組み合わせた形状になっている。型枠10cは、図2、図6、図7に示す型枠10、10a、10bと同様に1枚の薄い板材の端部15同士を接続して筒状体11を形成し、地盤80上に配置したものである。筒状体11の内側の充填空間14には、アンカーフレーム50及び鉄筋51が配置されている。
型枠10cは、平面視において3つの凹み部318a、318b、318cが形成されており、その凹み部318a、318b、318cにおいて3つの同じ大きさの円弧形状19が接続されている。型枠10cの筒状体11の端縁13には3つの拘束材20a、20b、20cが取り付けられている。以下、3つの拘束材20a、20b、20cをまとめて拘束材20と呼ぶ場合がある。凹み部318aには、3つの拘束材20のうちの拘束材20aの一方の拘束部21aと拘束材20bの拘束部21bとが取り付けられている。凹み部318bには、3つの拘束材20のうちの拘束材20bの一方の拘束部21aと拘束材20cの拘束部21bとが取り付けられている。凹み部318cには、3つの拘束材20のうちの拘束材20cの一方の拘束部21aと拘束材20aの拘束部21bとが取り付けられている。
拘束材20a、20b、20cは、それぞれ同じ長さLに形成されている。実施の形態1において、長さLは、少なくとも筒状体11を平面視したときの周長「l-w」を持つ円の直径Dよりも小さい。そして、拘束材20a、20b、20cは、周長「l-w」を3等分する点に固定されている。つまり、複数の拘束材20のそれぞれの拘束部21a、21bのうち隣合う拘束部21a、21b同士を仮想線で繋いで形成される仮想多角形370の重心は、筒状体11の中心部に位置している。
このように構成されることにより、型枠10cは、型枠10、10a、10bと同様の効果を有し、かつ図8に示されるような三角形状に近い形状の基礎100を形成することができる。
拘束材20a、20b、20cは、固定部17において予め地盤80に固定され、筒状体11が設置された後に固定部18において端部を地盤80に固定すると良い。また、固定部18は、2つの拘束材20を固定しているが、各拘束材20の中央寄りの位置に個別に設けるように変更しても良い。
図9は、実施の形態1に係る型枠10の変形例である型枠10dの平面図である。型枠10dは、型枠10に対し拘束材20の取り付け位置を変えて形状を変更したものである。図9に示される様に、型枠10dの筒状体11の地盤80側の端縁13には、4本の拘束材20d、20e、20f、20gが取り付けられている。拘束材20dと拘束材20e及び20gとは直交するように配置されている。また、拘束材20gと拘束材20d及び20fとも、直交するように配置されている。拘束材20dと拘束材20fとは互いに平行に配置されている。また、拘束材20eと拘束材20gとも互いに平行に配置されている。また、拘束材20dと拘束材20fとの間隔と拘束材20eと拘束材20gとの間隔とは、同じ距離に設定されている。
変形例である型枠10dにおいても、複数の拘束材20のそれぞれの拘束部21a、21bのうち隣合う拘束部21a、21b同士を仮想線で繋いで形成される仮想多角形370aの重心は、筒状体11の中心部に位置している。このように構成されることにより、型枠10dは、図9に示されるような矩形に近い形状の基礎100を形成することができる。
4本の拘束材20d、20e、20f、20gは、固定部17において予め地盤80に固定され、筒状体11が設置された後に固定部18において端部を地盤80に固定すると良い。なお、2本の拘束材20d、20eは、左上の固定部17で地盤80に固定され、2本の拘束材20f、20gは、右下の固定部17で地盤80に固定されている。図9に示されている拘束材20d、20e、20f、20gの4つの交差点のうち、右上と左下の交差点には固定部17は設けられていない。このように固定部17を配置することにより、拘束材20d、20e、20f、20gは、筒状体11と接続する際に位置調整が容易になる。なお、筒状体11が設置された後に、固定部18を残り2つの交差点に設置しても良い。その場合、拘束部21a、21bの近傍の固定部18は、設置を省略することもできる。
以上のように、実施の形態1に係る型枠10は、平面視において円形状だけでなく、変形例に示すような複数の円弧形状を組み合わせて、矩形に近い形状にできる。筒状体11の形状が変わっても、拘束材20は、固定部17、18が設置される事により、筒状体11がいかなる形状であっても、その形状を保持する効果が高まる。
実施の形態2.
次に実施の形態2に係る型枠210及び基礎100について説明する。実施の形態2に係る型枠210は、実施の形態1に係る型枠10の筒状体11が複数の板材11a,11b,11c,11dから構成されるように構造を変更したものである。実施の形態2では、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。実施の形態2に係る型枠210及び基礎100の各部については、各図面において同一の機能を有するものは実施の形態1の説明で使用した図面と同一の符号を付して表示するものとする。
図10は、実施の形態2に係る型枠210にコンクリートを充填する前の状態の斜視図である。図11は、図10の型枠210にコンクリートを充填して形成された基礎100の斜視図である。実施の形態2に係る型枠210は、基本的な構造は実施の形態1に係る型枠10と同様であるが、型枠210を構成する筒状体211が板材11a,11b,11c,11dから構成されている。また、実施の形態2に係る基礎100の施工方法は、図4に示すフローで行われる。
図12は、図10に示す型枠210のみの斜視図である。図13は、図12の型枠210の平面図である。実施の形態2に係る型枠210は、筒状体211が4枚の板材11a,11b,11c,11dから構成されている。4枚の板材11a,11b,11c,11dは、それぞれの端部15の板面同士を重ね合わせて、リベット22等の固定部材により接続されている。筒状体211は、90°ごとに連結部16が設けられている。ただし、筒状体211を構成する板材の枚数は、4枚に限定されるものではない。筒状体211は、複数の板材により構成されることにより、連結部16とその他の部分との強度及び剛性の差による筒状体211の形状の歪みを低減できる。
例えば、図2に示すような1枚の板材により構成された筒状体11の場合、連結部16が他の部分よりも尖った形状(ティアドロップ形)になる場合があり、円形を維持するためには拘束材20を多く設置することがある。これに対し、実施の形態2に係る型枠210の場合、筒状体211が複数の板材11a,11b,11c,11dからなることから、1枚あたりの板材のたわみ量が比較的少なく、1箇所の連結部16に掛かる負荷も小さくなる。これにより、筒状体211は、所望の形状に保持し易い。
特に、板材11a,11b,11c,11dの曲率が大きい場合(半径が小さい場合)は、連結部16の数が少ないと連結部16に掛かる負荷が大きく、固定するリベット22の量を多くするなどの対応が必要となる。実施の形態2に係る筒状体211は、板厚0.4mm、0.6mm、0.8mmの鋼板を使用し、筒状体211の高さは70cmである。また、筒状体211の直径は、2.5mであり、1枚の板材の長さLは1.4~1.6mである。このとき、連結部16のリベットの数は図12に示すように2つである。
1枚の板材11aは、拘束材20a、20bにより拘束されている。拘束材20a、20bが中央の固定部17において地盤80に固定されているため、2箇所の拘束部21aに接続された板材11aは、外側に広がる変形が抑えられ、所望の形状が保持される。また、その他の板材11b,11c,11dもそれぞれ2箇所において拘束材20と接続されているため、外側に広がる変形が抑えられ、所望の形状が保持される。これにより、複数の連結部16の負荷も軽減し、筒状体211は、所望の形状に保持され易くなる。
筒状体211を構成する板材は、少なくとも2箇所において拘束材20と連結されていることが望ましい。また、隣り合う拘束部21の間隔をQとし、板材の周方向長さをLとしたときに、Q≦L・2/3であると良い。
(型枠210の拘束材20の設置について)
型枠210に設置される拘束材20の本数は、型枠設置およびコンクリート充填の施工時において、十分な精度で筒状体211が平面視において円形を保つよう決める。拘束材20の本数が少なく、固定点の数が少なければ、型枠設置の際に筒状体211が固定点間において、円形の内部や外部に撓みやすくなり、精度よく円形を確保するのが困難となる。また、型枠210へのコンクリート充填時には、充填中のコンクリートの表面高さが必ずしも均一ではなく、また、コンクリートの流動によって型枠内面に不均一な水平方向圧力が作用する。このような偏圧力に対して型枠の円形を適切に保つには、固定点の数を適切に選定する必要がある。
一般に、平面視において円形の型枠210の外径Dが大きくなるほど、固定点を増やす必要があり、拘束材20の本数を多くするのが良い。以下に、平面視において円形の型枠210についての拘束材20の本数の設定について説明する。
円形の型枠210の外径D[m]に対して、特に円形の精度を適切に保ち易くなる拘束材20の本数は下記のように示される。なお、型枠210において筒状体211の複数の板材11aなどの板厚t[mm]は0.4mm~0.8mm、型枠210の外径D[m]は0.5m~4.0m、型枠210の高さH[m]は0.3~1.5mの範囲で設定されるものである。ただし、実施の形態2に係る型枠210は、上記の範囲外の寸法のものを技術的範囲から除外するものではなく、円形の精度を保つ上で有利な寸法の設定を開示するものである。
Figure 0007240550000002
表1は、実施の形態2に係る型枠210において、円形の筒状体211がその形状の精度を確保するのが有利な寸法及び拘束材20の本数と筒状体211の精度誤差の良否の関係を示したものである。表1において、精度誤差の良否については、施工実験及び計算の結果によって、コンクリートを充填し固化後の鋼板型枠上端の出入り誤差(施工誤差)が適切な範囲の10mm以下である場合を〇とし、10mmを超える場合に×をつけている。表1において、〇、×記号の下に示す数値は拘束材20の本数Nを円形型枠の外径D[m]で除したものである。
表1から、型枠210の外径D[m]と拘束材20の本数との関係は、N/D>1.0を満たしていれば型枠210の円形を適切に保つことができる。したがって、N>Dを満たし整数であるNを拘束材の数とすると適切な形状の円形基礎が構築できる。
なお、表1に示す円形の筒状体211の寸法及び拘束材20の本数と、筒状体211の精度誤差の良否との関係は、実施の形態1に係る筒状体11においても同様に成立するものである。
図14は、実施の形態2に係る型枠210の筒状体211の連結部16の変形例を示す平面図である。筒状体211を構成する板材の曲率が大きい場合など、連結部16への負担が大きい場合は、板材11a,11bを連結するためのリベット22を周方向に複数列設けても良い。このようにすることで、連結部16における筒状体211の形状の歪みを抑えられる。
実施の形態3.
次に実施の形態3に係る型枠310及び基礎100について説明する。実施の形態3に係る型枠310は、実施の形態1の変形例に係る型枠10a、10b、10c及び10dに対し、拘束材20の配置の設定を変更したものである。実施の形態3では、実施の形態1及び実施の形態2に対する変更点を中心に説明する。実施の形態3に係る型枠310及び基礎100の各部については、各図面において同一の機能を有するものは実施の形態1の説明で使用した図面と同一の符号を付して表示するものとする。
図15は、実施の形態3に係る型枠310cの平面図である。型枠310cは、実施の形態1に係る型枠10cに対し、拘束材320a、320b、320c、320d、320e、320fを追加したものである。なお、以下において拘束材320a、320b、320c、320d、320e、320fなどを総称して、拘束材320と称する場合がある。型枠310cは、筒状体11が3つの円弧形状19a、19b及び19cを備えており、それぞれの円弧形状19には少なくとも2本の拘束材320が接合されている。このとき、円弧形状19の外径D[m]に対し、拘束材320の本数Nは、実施の形態2と同様にN/D>1.0の関係を満たす様に設定されると良い。
拘束材320a、320b、320cは、中心に配置されている固定部17により一端が地盤80に固定されている。そして、拘束材320a、320b、320cの他端は、筒状体11の3つある円弧形状19にそれぞれ固定されている。拘束材320a、320b、320cの他端に設けられた拘束部321は、筒状体11と接合されている。なお、拘束部321は、筒状体11の内側面に接合されているが、外側面に接合されても良い。
例えば、図15において上側の円弧形状19aに着目したときに、拘束材320cは、一端のみが筒状体11に接合されているが、これも拘束材320に数える。拘束材320cに直交して配置されている拘束材320eは、両端の拘束部321が筒状体11に接合されている。拘束材320cと320eとは、円弧形状19の中央の固定部17において地盤80に固定されているが、この固定部17は省略されていても良い。また、拘束材320c及び320eの端部に設けられた固定部18も適宜省略しても良い。型枠310cのその他の2つの円弧形状19b及び19cも同様な構造を有する。
図15に示す様に、拘束材320は、一方の端部のみに拘束部321が設けられ、他方の端部に固定部17が設けられている。このように、拘束材320は、両端に拘束部321が設けられているものに限定されず、一端に拘束部321を有しており筒状体11に接合され、他端に固定部17を有し地盤80に固定されているものも含む。この形態であっても固定部17から拘束部321までの距離を管理することにより、筒状体11の平面視における形状及び位置の精度が確保できる。また、拘束材320は、筒状体11と接合された後において、固定部18において地盤80に固定されることにより、コンクリート充填時の浮き上がりや位置ずれを抑制できる。固定部18は、拘束部21と固定部17との間の板面に配置される。
図16は、実施の形態3に係る型枠310dの平面図である。型枠310dは、実施の形態1に係る型枠10dに対し、拘束材320h、320i、320j、320k、320l、320mを追加したものである。拘束材320h、320i、320j、320k、320l、320mは、型枠310dの筒状体11の各円弧形状19に接合されている。型枠310dの角部に位置する円弧形状19eには、拘束材320j及び320kが接合されている。このとき、円弧形状19の外径D[m]に対し、拘束材320の本数Nは、実施の形態2と同様にN/D>1.0の関係を満たす様に設定されると良い。なお、円弧形状19eは、拘束材320j及び320kの一端のみが接合されているが、これらを拘束材320の本数Nとしてカウントする。
また、型枠310dの筒状体11の中央の円弧形状19dは、拘束材320iが接合されている。また、円弧形状19dの外径を一部に含む仮想円を規定したときに、その仮想円内には拘束材320i及び320kが配置されている。拘束材320kは円弧形状19dに直接接合されていないが、円弧形状19dの場合は、仮想円内に配置されている拘束材320kも拘束材320の本数Nにカウントし、実施の形態2と同様にN/D>1.0の関係を満たす様に設定されると良い。
型枠310dに設置される拘束材320h、320i、320j、320k、320l、320mも、交差点に固定部17、端部に固定部18が設置されていても良い。
また、実施の形態1において説明した、図6に示す型枠10dも円弧形状19の外径Dとそれぞれの円弧形状19に接合された拘束材20の本数Nとの関係がN/D>1.0となるように設定されていることが望ましい。
図17は、実施の形態3に係る型枠310cの変形例の平面図である。変形例に係る型枠310cは、各円弧形状19の接続部となっている凹み部318a、318b、及び318c同士を接続する拘束材20を廃止し、円弧形状19に接合された拘束材320を凹み部318a、318b、及び318cに接合している。この場合であっても、仮想円内に配置されている拘束材320の本数Nと円弧形状19の外径Dとの関係はN/D>1.0の関係を満たす様に設定されていると良い。また、変形例に係る型枠310cにおいても、交差点に固定部17、端部に固定部18が適宜設置される。
図18は、図2に示す型枠10の変形例の平面図である。変形例の型枠310eにおいては3本の拘束材320の一端が筒状体11に、他端が中央で地盤80に固定されている。この場合、拘束材320の本数Nは、1.5とカウントし、仮想円内に配置されている拘束材320の本数Nと円弧形状19の外径Dとの関係はN/D>1.0の関係を満たす様に設定されていると良い。なお、型枠310eにおいては、3本の拘束材320が示されているが、同様な構造の拘束材320が更に多く設置されていても良い。
仮想円内に配置されている拘束材320の本数Nは、原則整数であり、実質的に両端部が仮想円の円周上に位置するものを1本としてカウントする。しかし、図18に示す様に、仮想円の半径程度の長さであり、一端が筒状体11に固定され、他端が固定部17で地盤80に固定されている拘束材320は、0.5本としてカウントする。この場合であっても、型枠310eは、N/D>1.0となるように設定されると良い。
また、型枠310eの拘束材320は、全て固定部17から拘束部321までの距離が等しく設定されているが、これに限定されるものではない。複数の拘束材320の長さはそれぞれ個別に適宜変更することができ、筒状体11は平面視において真円形状に限定されず、楕円形状など様々な形態にすることも可能である。例えば筒状体11を平面視において楕円形状にした場合、仮想円の外径D[m]を直接求められないが、楕円形状の周の長さと同じ円周を有する仮想円の外径D[m]を代用して拘束材320の本数を決定すると良い。
以上に本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上述した実施の形態の構成のみに限定されるものではない。例えば、拘束材20の配置、筒状体11、211を構成する板材の枚数は、適宜変更でき、連結部16及び拘束部21を固定するリベット22は、溶接など他の手段を用いることができる。要するに、いわゆる当業者が必要に応じてなす種々なる変更、応用、利用の範囲をも本発明の要旨(技術的範囲)に含むことを念のため申し添える。
上記に説明した基礎100及び型枠10、10a、10b、10c、10d、210、310、310c、310d、及び320eは、以下の付記1~15に示す各特徴の組み合わせも含み得るものである。その組み合わせについて下記に示す。
[付記1]
板材の端部の板面を重ね合わせて接続して構成された筒状体と、
前記筒状体の地盤側を向いた開口を形成する一方の端縁に固定される拘束材と、を備え、
前記筒状体は、
前記地盤に対し当該筒状体の中心軸を立てて配置され、当該筒状体と前記地盤とにより囲まれた充填空間を形成し、
前記拘束材は、
帯状に形成され、
当該拘束材の端に設けられ前記筒状体に固定される拘束部と、
当該拘束材の板面に配置された前記地盤に固定される部分である固定部と、を備える、型枠。
[付記2]
前記筒状体を構成する前記板材は、
複数の板材を含み、
前記拘束材は、
複数の拘束材を含み、
前記複数の板材のそれぞれは、
少なくとも2箇所において前記複数の拘束材と接続されている、付記1に記載の型枠。
[付記3]
複数の板材の端部同士の板面を重ね合わせて接続して構成された筒状体と、
前記筒状体の地盤側を向いた開口を形成する一方の端縁に固定される複数の拘束材と、を備え、
前記筒状体は、
前記地盤に対し当該筒状体の中心軸を立てて配置され、当該筒状体と前記地盤とにより囲まれた充填空間を形成し、
前記複数の拘束材は、
帯状に形成され、
当該複数の拘束材のそれぞれの端に設けられ前記筒状体に固定される拘束部を備え、
前記複数の板材のそれぞれは、
少なくとも2箇所において前記複数の拘束材と接続されている、型枠。
[付記4]
平面視において、前記複数の板材の長さをLとし、隣り合う前記拘束部の間隔をQとしたときに、
前記複数の拘束材は、
Q≦L・2/3を満たす、付記3に記載の型枠。
[付記5]
前記複数の拘束材のそれぞれの前記拘束部のうち隣合う前記拘束部同士を仮想線で繋いで形成される仮想多角形の重心は、
前記筒状体の中心部に位置する、付記2~4の何れか1つに記載の型枠。
[付記6]
前記複数の拘束材のそれぞれは、
板面に配置され、前記地盤に固定される部分である固定部を備え、
前記固定部は、
平面視において、前記複数の拘束材の交点に位置する、付記2~5の何れか1つに記載の型枠。
[付記7]
前記複数の拘束材のそれぞれは、
板面に配置され、前記地盤に固定される部分である固定部を備え、
前記固定部は、
平面視において、前記複数の拘束材の交点と前記拘束部との間の前記拘束部寄りに位置する、付記2~6の何れか1つに記載の型枠。
[付記8]
前記筒状体は、
平面視において複数の円弧形状を備え、
前記拘束材は、
前記複数の円弧形状のうち隣合って位置する2つの円弧形状の間を接続する接続部に取り付けられる、付記1~7の何れか1つに記載の型枠。
[付記9]
前記拘束材は、
平面視において前記筒状体が形成する円弧形状の中心を通るように配置される、付記1~8の何れか1つに記載の型枠。
[付記10]
前記拘束材の長さは、
前記筒状体を形成する前記板材の長さから前記複数の板材の端部の重ね合わせ部の幅を引いた寸法を周長とする仮想円の直径Dよりも短い、付記1~9の何れか1つに記載の型枠。
[付記11]
前記筒状体の平面視における当該筒状体が成す円弧形状の外径をD[m]とし、前記円弧形状を一部に含む仮想円を規定したときに前記仮想円の内側に位置する前記拘束材の本数をNとしたときに、N/D>1.0の関係を満たす様に設定された、付記1~10の何れか1つに記載の型枠。
[付記12]
付記1~11の何れか1つに記載の型枠の前記充填空間にコンクリートを充填して形成された、基礎。
[付記13]
地盤の上に、それぞれが帯状の板材により形成された拘束材を固定する工程と、
板材の端部同士を板面を重ね合わせて接続して筒状体を形成する工程と、
前記筒状体の前記地盤側の開口を形成する端縁に、前記地盤に固定された前記複数の拘束材のそれぞれの端に設けられた拘束部を固定する工程と、
前記筒状体と前記地盤により形成される充填空間にコンクリートを充填する工程と、を備える、基礎の施工方法。
[付記14]
前記筒状体を構成する前記板材は、
複数の板材を含み、
前記拘束材は、
複数の拘束材を含み、
前記拘束部を固定する工程は、
前記複数の板材のそれぞれの少なくとも2箇所に前記複数の拘束材を接続する、付記13に記載の基礎の施工方法。
[付記15]
板材の端部同士を板面を重ね合わせて接続して筒状体を形成する工程と、
前記筒状体の地盤側の開口を形成する端縁に、それぞれが帯状の板材により形成された複数の拘束材のそれぞれの両端に設けられた拘束部を固定する工程と、
前記筒状体と地盤により形成される充填空間にコンクリートを充填する工程と、を備え、
前記拘束部を固定する工程は、
前記複数の板材のそれぞれの少なくとも2箇所に前記複数の拘束材を接続する、基礎の施工方法。
10 型枠、10a 型枠、10b 型枠、10c 型枠、10d 型枠、11 筒状体、11a 板材、11b 板材、11c 板材、11d 板材、12 端縁、13 端縁、14 充填空間、15 端部、16 連結部、17 固定部、18 固定部、19 円弧形状、19b 円弧形状、19c 円弧形状、19d 円弧形状、19e 円弧形状、20 拘束材、20a 拘束材、20b 拘束材、20c 拘束材、20d 拘束材、20e 拘束材、20f 拘束材、20g 拘束材、21 拘束部、21a 拘束部、21b 拘束部、22 リベット、50 アンカーフレーム、51 鉄筋、60 コンクリート、80 地盤、100 基礎、210 型枠、211 筒状体、270 仮想多角形、310 型枠、310c 型枠、310d 型枠、310e 型枠、318a 凹み部、318b 凹み部、318c 凹み部、320 拘束材、320a 拘束材、320b 拘束材、320c 拘束材、320d 拘束材、320e 拘束材、320f 拘束材、320h 拘束材、320i 拘束材、320j 拘束材、320k 拘束材、320l 拘束材、320m 拘束材、321 拘束部、370 仮想多角形、370a 仮想多角形。

Claims (15)

  1. 薄い鋼板で構成された板材の端部の板面を重ね合わせて接続して構成された筒状体と、
    前記筒状体の地盤側を向いた開口を形成する一方の端縁に固定される拘束材と、を備え、
    前記筒状体は、
    前記地盤に対し当該筒状体の中心軸を立てて配置され、当該筒状体と前記地盤とにより囲まれた充填空間を形成し、
    前記拘束材は、
    薄い鋼板で構成され、帯状に形成され、
    当該拘束材の端に設けられ前記筒状体に固定される拘束部と、
    当該拘束材の板面に配置された前記地盤に固定される部分である固定部と、を備える、型枠。
  2. 前記筒状体を構成する前記板材は、
    複数の板材を含み、
    前記拘束材は、
    複数の拘束材を含み、
    前記複数の板材のそれぞれは、
    平面視において円弧形状を有し、前記筒状体の周方向であって前記円弧形状の少なくとも2箇所において前記複数の拘束材と接続されている、請求項1に記載の型枠。
  3. 薄い鋼板で構成された複数の板材の端部同士の板面を重ね合わせて接続して構成された筒状体と、
    前記筒状体の地盤側を向いた開口を形成する一方の端縁に固定される複数の拘束材と、を備え、
    前記筒状体は、
    前記地盤に対し当該筒状体の中心軸を立てて配置され、当該筒状体と前記地盤とにより囲まれた充填空間を形成し、
    前記複数の拘束材は、
    薄い鋼板で構成され、帯状に形成され、
    当該複数の拘束材のそれぞれの端に設けられ前記筒状体に固定される拘束部を備え、
    前記複数の板材のそれぞれは、
    平面視において円弧形状を有し、前記筒状体の周方向であって前記円弧形状の少なくとも2箇所において前記複数の拘束材と接続されている、型枠。
  4. 平面視において、前記複数の板材の長さをLとし、隣り合う前記拘束部の間隔をQとしたときに、
    前記複数の拘束材は、
    Q≦L・2/3を満たす、請求項3に記載の型枠。
  5. 前記複数の拘束材のそれぞれの前記拘束部のうち隣合う前記拘束部同士を仮想線で繋いで形成される仮想多角形の重心は、
    前記筒状体の中心部に位置する、請求項2~4の何れか1項に記載の型枠。
  6. 前記複数の拘束材のそれぞれは、
    板面に配置され、前記地盤に固定される部分である固定部を備え、
    前記固定部は、
    平面視において、前記複数の拘束材の交点に位置する、請求項2~4の何れか1項に記載の型枠。
  7. 前記複数の拘束材のそれぞれは、
    板面に配置され、前記地盤に固定される部分である固定部を備え、
    前記固定部は、
    平面視において、前記複数の拘束材の交点と前記拘束部との間の前記拘束部寄りに位置する、請求項2~4の何れか1項に記載の型枠。
  8. 前記筒状体は、
    平面視において複数の円弧形状を備え、
    前記拘束材は、
    前記複数の円弧形状のうち隣合って位置する2つの円弧形状の間を接続する接続部に取り付けられる、請求項1~4の何れか1項に記載の型枠。
  9. 前記拘束材は、
    平面視において前記筒状体が形成する円弧形状の中心を通るように配置される、請求項1~4の何れか1項に記載の型枠。
  10. 前記拘束材の長さは、
    前記筒状体を形成する前記板材の長さから前記複数の板材の端部の重ね合わせ部の幅を引いた寸法を周長とする仮想円の直径Dよりも短い、請求項~4の何れか1項に記載の型枠。
  11. 前記筒状体の平面視における当該筒状体が成す円弧形状の外径をD[m]とし、前記円弧形状を一部に含む仮想円を規定したときに前記仮想円の内側に位置する前記拘束材の本数をNとしたときに、N/D>1.0の関係を満たす様に設定された、請求項1~4の何れか1項に記載の型枠。
  12. 請求項1~4の何れか1項に記載の型枠の前記充填空間にコンクリートを充填して形成された、基礎。
  13. 地盤の上に、それぞれが薄い鋼板で構成された帯状の板材により形成された拘束材を固定する工程と、
    薄い鋼板で構成された板材の端部同士を板面を重ね合わせて接続して筒状体を形成する工程と、
    前記筒状体の前記地盤側の開口を形成する端縁に、前記地盤に固定された前記複数の拘束材のそれぞれの端に設けられた拘束部を固定する工程と、
    前記筒状体と前記地盤により形成される充填空間にコンクリートを充填する工程と、を備える、基礎の施工方法。
  14. 前記筒状体を構成する前記板材は、
    複数の板材を含み、
    前記拘束材は、
    複数の拘束材を含み、
    前記筒状体を形成する工程は、
    前記複数の板材のそれぞれが平面視において円弧形状を有するように前記筒状体を形成し、
    前記拘束部を固定する工程は、
    前記筒状体の周方向であって前記複数の板材のそれぞれの前記円弧形状の少なくとも2箇所に前記複数の拘束材を接続する、請求項13に記載の基礎の施工方法。
  15. 薄い鋼板で構成された複数の板材の端部同士を板面を重ね合わせて接続して筒状体を形成する工程と、
    前記筒状体の地盤側の開口を形成する端縁に、それぞれが薄い鋼板で構成された帯状の板材により形成された複数の拘束材のそれぞれの端に設けられた拘束部を固定する工程と、
    前記筒状体と地盤により形成される充填空間にコンクリートを充填する工程と、を備え、
    前記筒状体を形成する工程は、
    前記複数の板材のそれぞれが平面視において円弧形状を有するように前記筒状体を形成し、
    前記拘束部を固定する工程は、
    前記筒状体の周方向であって前記複数の板材のそれぞれの前記円弧形状の少なくとも2箇所に前記複数の拘束材を接続する、基礎の施工方法。
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