JP5864980B2 - 車両懸架装置用ストラット組立体のリバウンドストッパー - Google Patents
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Description
そして、下端スプリングシート3と上端スプリングシート5間のストラット1はダストカバー9で取り囲まれており、ダストカバー9の内側にはストラット1が貫通する形態にバンプストッパー11が結合され、上端スプリングシート5の上面にはベアリング13が結合され、ベアリング13の上端にはインシュレーター15が結合されている。
ここで、ストラット1の上端が車体19を貫通して車体19に固定されるように設置されれば、インシュレーター15は車体19の室外側外面に接触する構造となる。
一方、リバウンドストッパー30は、ストラット1に嵌合され、下部ナット17と上部ナット21の間に設置されるスチールプレート31と、スチールプレート31の外周縁に円周方向に沿って一体的に結合されるラバープレート33とから構成される。ここで、ストラット組立体のリバウンドの際、スチールプレート31は剛性を維持する役目をし、ラバープレート33は車体19とスチールプレート31の直接的な接触を防止するとともにクッションの役目をする。
リバウンドストッパー30が振動と衝撃を吸収することができるダンパー(damper)の役目をすることができるなら、前記のように車体19側に伝達される振動と衝撃をより一層緩和させることができるが、従来のリバウンドストッパー30は前述したように単に剛性を維持する役目をするスチールプレート31及びクッションの役目をするラバープレート33だけで構成されているため、ダンパーの機能を果たすには不満足であった。
車両懸架装置を構成するストラット組立体は、図3及び図4に示すように、車輪のナックルと車体を連結するストラット1と、ストラット1に結合された下端スプリングシート3と上端スプリングシート5に両端が支持され、ストラット1を取り囲むように設置されたコイルスプリング7とを含んでなる。
そして、下端スプリングシート3と上端スプリングシート5間のストラット1はダストカバー9で取り囲まれており、ダストカバー9の内側にはストラット1が貫通する形態にバンプストッパー11が結合され、上端スプリングシート5の上面にはベアリング13が結合され、ベアリング13の上端にはインシュレーター15が結合されている。
ここで、ストラット1の上端が車体19を貫通して車体19に固定されるように設置されれば、インシュレーター15は車体19の室外側外面に接触する構造となる。
一方、図5に示すように、本発明によるリバウンドストッパー30は、ストラット1に嵌合され、下部ナット17と上部ナット21の間に設置されるスチールプレート31と、スチールプレート31の外周縁に一体的に結合されるラバープレート33と、ラバープレート33に結合され、ストラット組立体のリバウンド動作の際、ラバープレート33に対する弾力的な動きによってダンパーの役目をする質量ダンパー35とを含んでなる。
一方、質量ダンパー35はラバープレート33の上側に位置するように結合される。これは質量ダンパー35がラバープレート33に一層安定した状態で結合されるようにするためであり、これにより一層円滑なダンパーの役目をするためである。
このために、ラバープレート33の上面には上側に突出した多数のラバー突起33aが一体的に形成され、質量ダンパー35にはラバー突起33aがそれぞれ貫通して挿合される多数の突起孔35aが形成される。
これにより、質量ダンパー35はラバープレート33の上側でラバー突起33aに結合された構造となる。
質量ダンパー35は所定の厚さを持つ環状のプレートで、スチールで形成されたものが好ましく、特に質量ダンパー35の形状は必要によって多様な形状に形成することができるが、材質は所定の重さを持つスチールが好ましい。
また、ラバープレート33はスチールプレート31の外周縁に円周方向に沿って嵌合されるとともにスチールプレート31の外周部の上面との下面を同時に取り囲む形態となるように結合された構造である。これはラバープレート33がより安定的にスチールプレート31に結合するためである。
そして、比較的高い荷重が伝達される場合には、ストラット1とコイルスプリング7が1次的に振動と衝撃を緩和させ、質量ダンパー35が2次的に緩和させることで、車体19側への伝達を最小にすることになる。
すなわち、ストラット組立体がリバウンド動作するとき、質量ダンパー35がダンパーの役目をして、伝達される荷重を大幅減少させることができる。これにより、インシュレーター15を介して車体19側に伝達される荷重を大幅軽減させて車体19の振動と騷音を大幅減らすことができ、この結果、車両のNVH性能を大幅改善することができる。
そして、比較的低い荷重が伝達されるときにも質量ダンパー35がダンパーの
役目をするのはいうまでもない。
また、図7にはタイヤを介して伝達された荷重によって車体19で発生する騷音の大きさを測定したグラフ線図を示す。タイヤの入力荷重によって騷音が最も大きく発生する帯域は220Hz〜240Hz帯域(A2)である。前記220Hz〜240Hz帯域(A2)の測定結果を調べると、従来の構造に比べて本発明による構造が約2dB〜3dB程度大幅減少したことが分かる。
19 車体
30 リバウンドストッパー
31 スチールプレート
33 ラバープレート
33a ラバー突起
35 質量ダンパー
35a 突起孔
Claims (7)
- 車体(19)を貫通したストラット(1)の上端が中央部を貫通する形態に前記ストラット(1)に結合されたスチールプレート(31)と、
前記スチールプレート(31)の外周縁に嵌合されたラバープレート(33)と、
前記ラバープレート(33)に結合され、ストラット組立体のリバウンド動作の際、前記ラバープレート(33)に対する弾力的な動きによってダンパーの役目をする質量ダンパー(35)と、
を含み、
前記ラバープレート(33)の上面には、上側に突出した多数のラバー突起(33a)が一体的に形成され、
前記質量ダンパー(35)には、前記ラバー突起(33a)がそれぞれ貫通して結合される多数の突起孔(35a)が形成されたことを特徴とする車両懸架装置用ストラット組立体のリバウンドストッパー。
- 前記質量ダンパー(35)は前記ラバープレート(33)の上側に位置するように結合されたことを特徴とする請求項1に記載の車両懸架装置用ストラット組立体のリバウンドストッパー。
- 前記ストラット組立体のリバウンド動作の際、前記質量ダンパー(35)の動きによって前記ラバー突起(33a)がスプリングの役目をするように、前記質量ダンパー(35)が前記ラバー突起(33a)に結合され、前記ラバープレート(33)の上面と前記質量ダンパー(35)の底面が互いに離隔した状態となるように結合されたことを特徴とする請求項1に記載の車両懸架装置用ストラット組立体のリバウンドストッパー。
- 前記質量ダンパー(35)は所定厚さを持つ環状のプレートからなることを特徴とする請求項1に記載の車両懸架装置用ストラット組立体のリバウンドストッパー。
- 前記ラバー突起(33a)は前記ラバープレート(33)の円周方向に沿って等間隔で配置されるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両懸架装置用ストラット組立体のリバウンドストッパー。
- 前記質量ダンパー(35)はスチール製であることを特徴とする請求項1に記載の車両懸架装置用ストラット組立体のリバウンドストッパー。
- 前記ラバープレート(33)は前記スチールプレート(31)の外周縁に円周方向に沿って嵌合されるとともに前記スチールプレート(31)の外周部の上面と下面を同時に取り囲む形態となるように結合されたことを特徴とする請求項1に記載の車両懸架装置用ストラット組立体のリバウンドストッパー。
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