JP5856464B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿を光学的に読み取って得られた画像データに対して画像処理を行う画像処理装置および画像処理方法に関する。
従来、光源から原稿に光を照射し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)等の受光素子で受光して原稿の読取画像を得る画像読取装置が知られている。このような画像読取装置に関して、読取画像の画質の低下を抑える技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、原稿を位置決めするための位置決め板の原稿に隣接する領域からの反射光を読み取って得られた値を用いて、原稿の読取画像における端部の領域を補正する技術が開示されている。これにより、特許文献1の技術では、位置決め板の影響により読取画像の端部が暗くなる等の不都合を抑制している。
特開2009−17375号公報
画像読取装置では、各受光素子が、対応する読取対象位置における原稿からの反射光を受光する。ここで、画像読取装置内の部材による乱反射の影響により、受光素子が、本来の読取対象位置以外の他の位置からの反射光も受光することがある。例えば、受光素子が、本来の読取対象位置にある原稿上の余白部分からの反射光に、周辺の画像部分からの反射光が合成された光を受光することがある。このため、読取画像において、画像部分の周辺の余白部分が色づく現象が生じることがある。以下、この現象を「色引きずり」と呼ぶ。この色引きずりは、読取画像の画質を低下させる。
特許文献1の技術では、位置決め板が読取画像に与える影響を抑えているが、上述の色引きずりには対処できない。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、画像読取装置による読取画像の画質の低下を抑制できる画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置の第1の特徴は、光源が発した光の読取対象物からの反射光を受光素子で受光して得られた画像データに対する画像処理を行う画像処理装置であって、前記画像データにおける各画素の色が所定の補正対象色範囲に属するか否かを判定する判定部と、前記補正対象色範囲に属する色の画素の濃度を低減する補正を行う補正部とを備えることにある。
本発明に係る画像処理装置の第2の特徴は、前記判定部は、複数の前記補正対象色範囲を設定可能であり、前記補正部は、前記補正対象色範囲ごとに濃度の補正を行うことにある。
本発明に係る画像処理装置の第3の特徴は、前記補正部は、指定された画像処理モードに応じて濃度の補正量を調整することにある。
本発明に係る画像処理方法の第1の特徴は、光源が発した光の読取対象物からの反射光を受光素子で受光して得られた画像データに対する画像処理を行う画像処理方法であって、前記画像データにおける各画素の色が所定の補正対象色範囲に属するか否かを判定するステップと、前記補正対象色範囲に属する色の画素の濃度を低減する補正を行うステップとを含むことにある。
本発明に係る画像処理方法の第2の特徴は、前記判定するステップにおいて、複数の前記補正対象色範囲を設定可能であり、前記補正を行うステップにおいて、前記補正対象色範囲ごとに濃度の補正を行うことにある。
本発明に係る画像処理方法の第3の特徴は、前記補正を行うステップにおいて、指定された画像処理モードに応じて濃度の補正量を調整することにある。
本発明に係る画像処理装置の第1の特徴によれば、補正部が、補正対象色範囲に属する色の画素の濃度を低減する補正を行う。これにより、色引きずり画像の濃度を低減し、読取画像の画質の低下を抑制できる。
本発明に係る画像処理装置の第2の特徴によれば、判定部は、複数の補正対象色範囲を設定可能であり、補正部は、補正対象色範囲ごとに濃度の補正を行う。これにより、細かな補正が可能であり、確実に色引きずり画像の濃度を低減できる。
本発明に係る画像処理装置の第3の特徴によれば、指定された画像処理モードに応じて濃度の補正量を調整するので、画像処理モードに応じた適切な濃度補正を行うことができる。
本発明に係る画像処理方法の第1の特徴によれば、補正対象色範囲に属する色の画素の濃度を低減する補正を行う。これにより、色引きずり画像の濃度を低減し、読取画像の画質の低下を抑制できる。
本発明に係る画像処理方法の第2の特徴によれば、複数の補正対象色範囲を設定可能であり、補正対象色範囲ごとに濃度の補正を行う。これにより、細かな補正が可能であり、確実に色引きずり画像の濃度を低減できる。
本発明に係る画像処理方法の第3の特徴によれば、指定された画像処理モードに応じて濃度の補正量を調整するので、画像処理モードに応じた適切な濃度補正を行うことができる。
実施の形態に係る画像読取装置の構成を示すブロック図である。 画像読取機構部の概略構成図である。 色引きずりの発生原因を説明するための模式図である。 色引きずり画像を示す図である。 色相角および彩度の算出方法を説明するための図である。 補正曲線を示す図である。 補正曲線を示す図である。 補正処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の構成を示すブロック図、図2は、図1に示す画像読取装置における画像読取機構部の概略構成図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る画像読取装置1は、画像読取機構部2と、画像処理部3と、操作パネル部4と、制御部5とを備える。
画像読取機構部2は、読取対象物である原稿に光を照射し、原稿からの反射光を受光する。図1、図2に示すように、画像読取機構部2は、コンタクトガラス11と、位置決め板12と、自動読取用ガラス13と、原稿搬送モータ14と、ガイド板15と、光源ユニット16と、ミラーユニット17と、移動モータ18と、レンズ19と、ラインセンサ20とを備える。
コンタクトガラス11は、フラットベッド読取モードで読み取られる原稿Gが載置されるものである。フラットベッド読取モードは、光源ユニット16およびミラーユニット17を移動させつつ、コンタクトガラス11上に載置された原稿Gを読み取るモードである。
位置決め板12は、コンタクトガラス11に載置される原稿Gを位置決めするためのものである。位置決め板12は、コンタクトガラス11の一端側に配置されている。
自動読取用ガラス13は、シートスルー読取モードにおいて原稿Gに照射される光および原稿Gからの反射光を透過するものである。シートスルー読取モードは、光源ユニット16およびミラーユニット17を固定し、原稿Gを副走査方向に自動搬送させつつ原稿Gを読み取るモードである。
原稿搬送モータ14は、シートスルー読取モードにおいて原稿Gを搬送するための駆動力を発生する。原稿搬送モータ14が、図示しないローラ等からなる原稿搬送機構を駆動させ、原稿Gを副走査方向に搬送させるようになっている。
ガイド板15は、シートスルー読取モードにおいて、搬送される原稿Gを自動読取用ガラス13上にガイドするものである。
光源ユニット16は、原稿Gに光を照射するとともに、原稿Gからの反射光をミラーユニット17に出射する。光源ユニット16は、コンタクトガラス11の下方に配置され、副走査方向に移動可能に構成されている。光源ユニット16は、第1光源部21と、第2光源部22と、第1ミラー23と、これらを保持する枠体24とを備える。
第1光源部21および第2光源部22は、原稿Gに光を照射する。第1光源部21および第2光源部22は、それぞれ、LED等からなる発光素子と、主走査方向に細長い導光体とを備える。主走査方向は、図2において紙面に垂直な方向であり、副走査方向に直交する方向である。発光素子の発する光が導光体の一端面に入射され、導光体が光を主走査方向に導きつつ光を外部に拡散させることで、上方の原稿Gに光が照射されるようになっている。
なお、第1光源部21および第2光源部22は、主走査方向に細長い冷陰極管でもよい。また、第1光源部21および第2光源部22は、それぞれ、主走査方向に細長い基板と、この基板に実装され、主走査方向に配列された複数のLEDとを備える構成でもよい。
ミラーユニット17は、光源ユニット16からの光を反射してレンズ19に出射する。ミラーユニット17は、コンタクトガラス11の下方に配置され、副走査方向に移動可能に構成されている。ミラーユニット17は、第2ミラー26と、第3ミラー27と、これらを保持する枠体28とを備える。
第2ミラー26は、第1ミラー23からの光を第3ミラー27に向けて反射する。第2ミラー26は、第1ミラー23と略並行に配置されている。
第3ミラー27は、第2ミラー26からの光をレンズ19に向けて反射する。第3ミラー27は、第2ミラー26の下方において、第2ミラー26に対して略垂直に設置されている。
移動モータ18は、光源ユニット16およびミラーユニット17を移動させるための駆動力を発生する。移動モータ18の駆動力が、図示しない移動機構により光源ユニット16およびミラーユニット17に伝達され、光源ユニット16およびミラーユニット17が副走査方向に移動するようになっている。光源ユニット16およびミラーユニット17の移動機構は、ミラーユニット17の移動量を光源ユニット16の移動量の半分とし、原稿Gからラインセンサ20に至る光路長を一定に保つ構造となっている。
レンズ19は、ミラーユニット17からの光を集光してラインセンサ20に入射させる。
ラインセンサ20は、レンズ19を介して入射される原稿Gからの反射光を光電変換して電気信号を生成する。ラインセンサ20は、主走査方向にライン状に配列された複数の受光素子(図示せず)を有する。受光素子は、例えば、CCDからなる。
画像処理部3は、ラインセンサ20で受光して生成された電気信号をA/D変換して原稿Gの画像データを生成するとともに、この画像データに対して色引きずり画像を低減するための補正を行う。画像処理部3は、請求項の画像処理装置に相当する。画像処理部3は、信号処理部31と、RGB→YCbCr変換部32と、判定部33と、補正部34と、YCbCr→RGB変換部35と、ファイル生成部36とを備える。
信号処理部31は、ラインセンサ20で生成された電気信号をA/D変換し、原稿Gの画像データを生成する。本実施の形態において、この画像データは、各色8ビット(256階調)のRGB形式のデータであるとする。
RGB→YCbCr変換部32は、RGB形式の画像データにおける各画素のRGB値をYCbCr形式の値に変換する。YCbCr形式は、色をY(輝度)とCb,Cr(色差)とで表す形式である。RGB形式からYCbCr形式への変換は、例えば、以下の式(1)〜式(3)により行うことができる。
Y=(77×R+150×G+29×B)/256 …(1)
Cb=(−43×R−85×G+128×B)/256 …(2)
Cr=(128×R−107×G−21×B)/256 …(3)
判定部33は、Y,Cb,Crの値に基づき、各画素の色が所定の補正対象色範囲に属するか否かを判定する。具体的には、判定部33は、各画素についてCb,Crの値から色相角Hおよび彩度Cを算出する。そして、判定部33は、輝度Y、色相角H、彩度Cに基づき、各画素の色が補正対象色範囲に属するか否かを判定する。補正対象色範囲は、色引きずりにより生じる色引きずり画像の色範囲として想定され、色引きずり画像の濃度を低減するための補正対象とする色範囲として設定されるものである。
ここで、色引きずりについて説明する。図3は、色引きずりの発生原因を説明するための模式図である。
図3において、読取対象領域41は、原稿Gと光源ユニット16との相対移動中においてラインセンサ20により当該領域からの反射光が受光される原稿G上の領域である。ここで、読取対象領域41内の読取対象位置42からの反射光を受光するラインセンサ20内の受光素子を、注目受光素子とする。
注目受光素子は、第1光源部21および第2光源部22からの副走査方向に略平行な光Li1,Li2の読取対象位置42による反射光を受光する。このとき、読取対象位置42とは異なる非読取対象位置43による反射光Lr1が第1光源部21の構成部材で反射された反射光Lr2が、光Li1,Li2の読取対象位置42による反射光に合成されることがある。そして、この合成光が注目受光素子で受光される。なお、反射光Lr1は、第2光源部22から出射された副走査方向に平行ではない光Ldが原稿G上の非読取対象位置43で反射された光である。
読取対象位置42が原稿G上の余白内であり、非読取対象位置43に画像がある場合、上記のような合成光が注目受光素子で受光されることにより、読取画像の余白部分が色づく。このようなことから、読取画像において、例えば、図4に示すように、画像46の周辺の本来は余白である領域が色づいた色引きずり画像47が現れることがある。この現象が、色引きずりである。色引きずり画像47は、本来の原稿G中にはなく、読取画像の画質を低下させるものである。
色引きずり画像47は、画像46に対して主走査方向に現れやすい。色引きずり画像47は、画像46と同色相の色で、画像46より低い濃度となる。なお、図3の例では、第1光源部21の構成部材が反射した反射光Lr2が色引きずりの要因となるものとして説明したが、画像読取機構部2内の他の部材が反射した光が色引きずりの要因となることもある。
画像読取機構部2の構成により、色引きずりが生じやすい色域が、予め特定される。例えば、第1光源部21および第2光源部22の光の波長によって、色引きずりが生じやすい色域が存在する。このため、上述の補正対象色範囲は、例えば、画像読取装置1の工場出荷時に設定される。なお、画像読取装置1の出荷後において、操作パネル部4の操作によりサービスマン等が補正対象色範囲を設定できるようにしてもよい。
補正対象色範囲は、輝度Y、色相角H、彩度Cの組み合せにより規定される。すなわち、補正対象色範囲は、「Yth1≦Y≦Yth2、かつHth1≦H≦Hth2、かつCth1≦C≦Cth2」のように規定される。ここで、Yth1,Yth2は輝度Yの閾値、Hth1,Hth2は色相角Hの閾値、Cth1,Cth2は彩度Cの閾値である。複数の補正対象色範囲を設定してもよい。前述のように、色引きずり画像47は、画像46より低い濃度(高い輝度)となるため、補正対象色範囲における輝度の範囲は、比較的高い輝度の範囲となる。
色相角Hは、CbCr平面において、Cb値、Cr値をプロットした点とCbCr平面の原点とを結ぶ線と、Cb軸とのなす角度として算出される。例えば、図5に示すように、CbCr平面において点A(Cb1,Cr1)に対応する画素の色相角Hは、以下の式(4)により算出される。
H=tan−1(Cr1/Cb1) …(4)
また、彩度Cは、CbCr平面において、Cb値、Cr値をプロットした点と、CbCr平面の原点との距離として算出される。例えば、図5の点Aに対応する画素の彩度Cは、以下の式(5)により算出される。
C=(Cb1+Cr11/2 …(5)
補正部34は、補正対象色範囲に属する色の画素の濃度を低減する補正を行う。具体的には、補正部34は、補正対象色範囲に属する画素の輝度Yの値を大きくする補正を行う。ここで、輝度Yの値は、暗い方から明るい方に向かって、0〜255の値で示される。このため、画素の輝度Yの値を大きくすることで、当該画素の濃度が低減される。
補正部34は、補正対象色範囲ごとに濃度(輝度)の補正を行う。例えば、第1補正対象色範囲として、「Yth1≦Y≦Yth2、かつHth1≦H≦Hth2、かつCth1≦C≦Cth2」が設定され、第2補正対象色範囲として、「Y>Yth2、かつ、色相角Hおよび彩度Cが全範囲」が設定されているとする。この場合、補正部34は、第1補正対象色範囲、第2補正対象色範囲に属する色の画素の輝度Yに対して、例えば、それぞれ図6、図7に示すような補正曲線に基づいて補正を行う。図6、図7において、横軸は補正前の輝度Yの値である入力値、縦軸は補正後の輝度Yの値である出力値を示す。図6、図7は、出力値を入力値に対して大きくする、すなわち画素の濃度を低減することを示している。
図6において、補正曲線51は、画像処理モードとしてコピーモードが指定された場合に対応するものである。補正曲線52は、スキャンモードに対応するものである。コピーモードの場合、本来の原稿Gの画像が消えることがない程度に輝度の補正量を設定する。一方、スキャンモードの場合、画像データをファイル化したときのデータ量を抑制することを優先するため、図6のように、コピーモードの場合よりも輝度の補正量を大きくする。補正部34は、指定される画像処理モードに応じて、補正曲線51または補正曲線52を選択することで、濃度(輝度)の補正量を調整する。画像処理モードは、操作パネル部4の操作によりユーザが指定可能である。
図7において、補正曲線53は直線状であり、Y>Yth2の範囲における輝度Yを最大値の255に補正することを示している。補正曲線53は、コピーモード、スキャンモードに共通して使用されるものである。
YCbCr→RGB変換部35は、各画素のYCbCr形式の値を、RGB値に変換する。補正部34による補正が行われた画素については、YCbCr→RGB変換部35は、補正後のYCbCr形式の値を、RGB値に変換する。YCbCr形式からRGB形式への変換は、例えば、以下の式(6)〜式(8)により行うことができる。
R=(256×Y+359×Cr)/256 …(6)
G=(256×Y−88×Cb−183×Cr)/256 …(7)
B=(256×Y+454×Cb)/256 …(8)
ファイル生成部36は、スキャンモードにおいて、画像データをPDF等の所定の形式でファイル化する。
操作パネル部4は、各種の情報等を表示するとともに、ユーザの入力操作を受け付けるものである。操作パネル部4は、各種の情報等を表示する液晶表示パネル等、ユーザが各種の入力操作を行うための操作ボタンおよびタッチパネル等を備える。操作パネル部4は、画像読取装置1が接続される印刷装置が備えるものでもよい。
制御部5は、画像読取装置1全体の動作を制御する。
画像読取装置1は、CPU、RAM、ROM等を備えて構成される。CPUがプログラムを実行すること等により、画像処理部3、制御部5の機能が実現される。
次に、画像読取装置1の動作について説明する。
フラットベッド読取モードの場合、制御部5は、第1光源部21および第2光源部22を点灯させ、移動モータ18により光源ユニット16およびミラーユニット17を副走査方向に移動させつつ、ラインセンサ20により原稿Gからの反射光を受光させる。
シートスルー読取モードの場合、まず、制御部5は、移動モータ18により光源ユニット16を自動読取用ガラス13の直下に移動させる。そして、制御部5は、第1光源部21および第2光源部22を点灯させ、原稿搬送モータ14により原稿Gを副走査方向に搬送させつつ、ラインセンサ20により原稿Gからの反射光を受光させる。
原稿Gからの反射光を受光したラインセンサ20は、受光量に応じた電気信号を出力する。画像処理部3の信号処理部31は、ラインセンサ20から出力された電気信号をA/D変換して画像データを生成する。
上記のようにして得られる画像データに対して、画像処理部3により、色引きずり画像の濃度を低減するための補正処理を行う。この補正処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
図8のステップS10において、制御部5は、画像データにおけるライン番号を示す変数lに「1」を設定する。
次いで、ステップS20において、制御部5は、ライン上における画素番号を示す変数mに1を設定する。
次いで、ステップS30において、RGB→YCbCr変換部32は、lライン目のm番目の画素(注目画素)のRGB値をYCbCr形式の値に変換する。
次いで、ステップS40において、判定部33は、注目画素のCb,Crの値から、色相角Hおよび彩度Cを算出する。
次いで、ステップS50において、判定部33は、輝度Y、色相角H、彩度Cに基づき、注目画素の色が、設定された補正対象色範囲に属するか否かを判定する。補正対象色範囲が複数設定されている場合、判定部33は、注目画素の色が、設定された複数の補正対象色範囲のいずれかに属するか否かを判定する。
判定部33が、注目画素の色が補正対象色範囲に属すると判定した場合(ステップS50:YES)、ステップS60において、補正部34は、注目画素の濃度補正を行う。具体的には、補正部34は、注目画素の色が属する補正対象色範囲および指定された画像処理モードに応じて、図6、図7に示したような補正曲線に基づき、注目画素の輝度を補正する。
次いで、ステップS70において、YCbCr→RGB変換部35は、補正部34による補正後の注目画素のYCbCr形式の値を、RGB値に変換する。
判定部33が、注目画素の色がいずれの補正対象色範囲にも属さないと判定した場合(ステップS50:NO)、注目画素に対する補正は省略され、ステップS70において、YCbCr→RGB変換部35が、注目画素のYCbCr形式の値を、RGB値に変換する。
次いで、ステップS80において、制御部5は、変数mが、1ラインにおける最終画素であることを示すMであるか否かを判断する。
m=Mでないと判断した場合(ステップS80:NO)、ステップS90において、制御部5は、変数mに「1」を加える。この後、ステップS30に処理が戻る。
m=Mであると判断した場合(ステップS80:YES)、ステップS100において、制御部5は、変数lが、最終ラインであることを示すLであるか否かを判断する。
l=Lでないと判断した場合(ステップS100:NO)、ステップS110において、制御部5は、変数lに「1」を加える。この後、ステップS20に処理が戻る。
制御部5が、l=Lであると判断した場合(ステップS100:YES)、補正処理が終了する。
画像処理モードがコピーモードである場合、制御部5は、補正処理後のRGB形式の画像データを印刷装置に出力する。画像データは、印刷装置において、例えばCMYK形式に変換され、印刷に用いられる。
画像処理モードがスキャンモードである場合、制御部5は、ファイル生成部36により、補正処理後のRGB形式の画像データを所定の形式でファイル化させる。その後、制御部5は、ファイル化された画像データを、記憶装置等に出力する。
以上説明したように、画像読取装置1では、補正部34が、補正対象色範囲に属する色の画素の濃度を低減する補正を行う。これにより、画像読取装置1は、色引きずり画像の濃度を低減できる。この結果、画像読取装置1は、読取画像の画質の低下を抑制できる。
また、画像読取装置1では、複数の補正対象色範囲を設定可能であり、補正対象色範囲ごとに濃度の補正を行う。これにより、細かな補正が可能であり、確実に色引きずり画像の濃度を低減できる。なお、指定された画像処理モードに応じて、補正対象色範囲の設定を変更するようにしてもよい。
また、画像読取装置1では、指定された画像処理モードに応じて濃度の補正量を調整するので、画像処理モードに応じた適切な濃度補正を行うことができる。
なお、上記実施の形態では、RGB形式の画像データをYCbCr形式に変換し、これを用いて補正処理を行ったが、これに限らない。例えば、RGB形式の画像データをL表示系等の他の形式のデータに変換し、これを用いて補正処理を行ってもよい。
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 画像読取装置
2 画像読取機構部
3 画像処理部
4 操作パネル部
5 制御部
16 光源ユニット
17 ミラーユニット
19 レンズ
20 ラインセンサ
21 第1光源部
22 第2光源部
31 信号処理部
32 RGB→YCbCr変換部
33 判定部
34 補正部
35 YCbCr→RGB変換部
36 ファイル生成部

Claims (6)

  1. 光源が発した光の読取対象物からの反射光を複数の受光素子で受光して得られた画像データに対する画像処理を行う画像処理装置であって、
    前記画像データにおける各画素の色が、前記読取対象物における前記受光素子の非読取対象位置での反射光による読取画像の余白部分の色づきの色範囲として設定された補正対象色範囲に属するか否かを判定する判定部と、
    前記補正対象色範囲に属する色の画素の濃度を低減する補正を行う補正部と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記判定部は、複数の前記補正対象色範囲を設定可能であり、
    前記補正部は、前記補正対象色範囲ごとに濃度の補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記補正部は、指定された画像処理モードに応じて濃度の補正量を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 光源が発した光の読取対象物からの反射光を複数の受光素子で受光して得られた画像データに対する画像処理を行う画像処理方法であって、
    前記画像データにおける各画素の色が、前記読取対象物における前記受光素子の非読取対象位置での反射光による読取画像の余白部分の色づきの色範囲として設定された補正対象色範囲に属するか否かを判定するステップと、
    前記補正対象色範囲に属する色の画素の濃度を低減する補正を行うステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  5. 前記判定するステップにおいて、複数の前記補正対象色範囲を設定可能であり、
    前記補正を行うステップにおいて、前記補正対象色範囲ごとに濃度の補正を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 前記補正を行うステップにおいて、指定された画像処理モードに応じて濃度の補正量を調整することを特徴とする請求項4または5に記載の画像処理方法。
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