JP6819100B2 - 画像読み取り装置、同装置における原稿と受光センサの距離調節方法及び距離調節プログラム - Google Patents
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Description
(1)主走査方向に間隔をおいて配置され、副走査方向に搬送される原稿の画像を読み取るための光学縮小方式の複数の受光センサであって、隣り合う2つの受光センサの主走査方向における読み取り範囲の境界部が、原稿の基準搬送面または当該基準搬送面より前記受光センサ側の近傍において一致するように配置された複数の受光センサと、前記原稿の搬送方向において、前記境界部のそれぞれの前後に、主走査方向に間隔を隔てて設けられた少なくとも一対の原稿搬送ローラーと、前記基準搬送面から受光センサとの距離が大きくなる方向に離れた位置を原稿が搬送された場合に、原稿の主走査方向の一部が隣り合う2つの受光センサによって重複して読み取られることによって発生する画像重複領域における画像重複量、及び/または前記基準搬送面から受光センサとの距離が小さくなる方向に近付いた位置を原稿が搬送された場合に、原稿の主走査方向の一部が隣り合う2つの受光センサのいずれによっても読み取られないために発生する画像欠損領域における画像欠損量を、前記受光センサによって読み取った、画像重複量及び/または画像欠損量の検出用のチャート原稿の画像データから、前記境界部毎に検出する重複量/欠損量検出手段と、前記重複量/欠損量検出手段により検出された画像重複量及び/または画像欠損量から、少なくとも1つの前記境界部について、原稿と受光センサの距離を調節するための調節量を決定する調節量決定手段と、前記調節量決定手段により決定された前記境界部の調節量に応じて、当該境界部の前記原稿の搬送方向の前後に設けられた前記原稿搬送ローラーを移動させることにより、原稿と受光センサの距離を調節するための駆動手段と、を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
(2)前記画像欠損量の検出用のチャート原稿は、主走査方向において階調が連続的に変化する画像を有する原稿である前項1に記載の画像読み取り装置。
(3)前記画像欠損量の検出用のチャート原稿は、主走査方向の両端部の一方における副走査方向の両端部の一方から、主走査方向の両端部の他方における副走査方向の両端部の他方にかけて記載された線状画像を有する原稿である前項1に記載の画像読み取り装置。
(4)前記画像重複量の検出用のチャート原稿は、主走査方向の一端から他端に向かって、前記境界部を境にして階調が交互に変化する画像を有する原稿である前項1に記載の画像読み取り装置。
(5)前記重複量/欠損量検出手段は、隣り合う受光センサで読み取った画像データの境界部位において、画像重複領域及び画像欠損領域が存在しない場合の画像データの期待値と異なる領域の主走査方向の画素数を、画像重複量及び/または画像欠損量として検出する前項1〜4のいずれかに記載の画像読み取り装置。
(6)前記駆動手段は、画像重複量が検出された場合は、原稿における画像重複領域が生じた前記境界部に存在する原稿搬送ローラーを、原稿面と受光センサとの距離が接近するように移動させ、画像欠損量が検出された場合は、原稿における画像欠損領域が生じた前記境界部に存在する原稿搬送ローラーを、原稿面と受光センサとの距離が離間するように移動させる前項1〜5のいずれかに記載の画像読み取り装置。
(7)前記駆動手段は、ユーザーの手動操作に応じて、前記原稿搬送ローラーを移動させることが可能であり、前記駆動手段による前記原稿搬送ローラーの必要移動量を表示する表示手段を備えている前項1〜6のいずれかに記載の画像読み取り装置。
(8)前記駆動手段による前記原稿搬送ローラーの必要移動量を表示する表示手段を備え、該表示手段に表示された必要移動量は、前記駆動手段に対する自動制御を指示するための移動量である前項1〜6のいずれかに記載の画像読み取り装置。
(9)前記調節量決定手段は、画像重複量及び/または画像欠損量と、受光センサと原稿の距離の調節量との関係が予め規定されたテーブルを参照することにより、前記重複量/欠損量検出手段によって検出された画像重複量及び/または画像欠損量を、対応する調節量に変換して調節量を決定する前項1〜8のいずれかに記載の画像読み取り装置。
(10)前記テーブルに規定された画像重複量及び/または画像欠損量と調節量とは比例関係にある前項9に記載の画像読み取り装置。
(11)前記駆動手段による前記原稿搬送ローラーの移動後に、重複量/欠損量検出手段による画像重複量及び/または画像欠損量の検出と、調節量決定手段による調節量の決定と、必要移動量の表示手段への表示を1回または複数回繰り返して実行可能であり、調節量決定手段により決定された調節量がゼロになったとき、表示手段は必要移動量がゼロであることを表示する前項7または8に記載の画像読み取り装置。
(12)主走査方向に間隔をおいて配置され、副走査方向に搬送される原稿の画像を読み取るための光学縮小方式の複数の受光センサであって、隣り合う2つの受光センサの主走査方向における読み取り範囲の境界部が、原稿の基準搬送面または当該基準搬送面より前記受光センサ側の近傍において一致するように配置された複数の受光センサと、前記原稿の搬送方向において、前記境界部のそれぞれの前後に、主走査方向に間隔を隔てて設けられた少なくとも一対の原稿搬送ローラーと、を備えた画像読み取り装置において実行される原稿と受光センサの距離調節方法であって、前記基準搬送面から受光センサとの距離が大きくなる方向に離れた位置を原稿が搬送された場合に、原稿の主走査方向の一部が隣り合う2つの受光センサによって重複して読み取られることによって発生する画像重複領域における画像重複量、及び/または前記基準搬送面から受光センサとの距離が小さくなる方向に近付いた位置を原稿が搬送された場合に、原稿の主走査方向の一部が隣り合う2つの受光センサのいずれによっても読み取られないために発生する画像欠損領域における画像欠損量を、前記受光センサによって読み取った、画像重複量及び/または画像欠損量の検出用のチャート原稿の画像データから、前記境界部毎に検出する重複量/欠損量検出ステップと、前記重複量/欠損量検出ステップにより検出された画像重複量及び/または画像欠損量から、少なくとも1つの前記境界部について、原稿と受光センサの距離を調節するための調節量を決定する調節量決定ステップと、前記調節量決定ステップにより決定された前記境界部の調節量に応じて、当該境界部の前記原稿の搬送方向の前後に設けられた前記原稿搬送ローラーを移動させることにより、原稿と受光センサの距離を調節するための駆動ステップと、を備えたことを特徴とする原稿と受光センサの距離調節方法。
(13)主走査方向に間隔をおいて配置され、副走査方向に搬送される原稿の画像を読み取るための光学縮小方式の複数の受光センサであって、隣り合う2つの受光センサの主走査方向における読み取り範囲の境界部が、原稿の基準搬送面または当該基準搬送面より前記受光センサ側の近傍において一致するように配置された複数の受光センサと、前記原稿の搬送方向において、前記境界部のそれぞれの前後に、主走査方向に間隔を隔てて設けられた少なくとも一対の原稿搬送ローラーと、を備えた画像読み取り装置のコンピュータに、前記基準搬送面から受光センサとの距離が大きくなる方向に離れた位置を原稿が搬送された場合に、原稿の主走査方向の一部が隣り合う2つの受光センサによって重複して読み取られることによって発生する画像重複領域における画像重複量、及び/または前記基準搬送面から受光センサとの距離が小さくなる方向に近付いた位置を原稿が搬送された場合に、原稿の主走査方向の一部が隣り合う2つの受光センサのいずれによっても読み取られないために発生する画像欠損領域における画像欠損量を、前記受光センサによって読み取った、画像重複量及び/または画像欠損量の検出用のチャート原稿の画像データから、前記境界部毎に検出する重複量/欠損量検出ステップと、前記重複量/欠損量検出ステップにより検出された画像重複量及び/または画像欠損量から、少なくとも1つの前記境界部について、原稿と受光センサの距離を調節するための調節量を決定する調節量決定ステップと、前記調節量決定ステップにより決定された前記境界部の調節量に応じて、当該境界部の前記原稿の搬送方向の前後に設けられた前記原稿搬送ローラーを移動させることにより、原稿と受光センサの距離を調節するための駆動ステップと、を実行させるための原稿と受光センサの距離調節プログラム。
(14)前項1〜11のいずれかに記載の画像読み取り装置で用いられる、画像重複量及び/または画像欠損量の検出用のチャート原稿であって、主走査方向の一端から他端に向かって、階調、または、線状画像の副走査方向の位置が、連続的に変化する画像を有する原稿、あるいは、主走査方向の一端から他端に向かって、前記境界部を境にして階調が交互に変化する画像を有する原稿であることを特徴とする画像重複量及び/または画像欠損量の検出用のチャート原稿。
20 原稿読み取り部
71 表示部
100 制御部
201 読み取り前搬送ローラー
202 読み取り後搬送ローラー
250 基準搬送面
401 駆動部
410 重複量・欠損量検出部
420 調節量決定部
250 基準搬送面
300 原稿
500、510 画像欠損量検出用チャート
530 画像重複量検出用チャート
CCD1〜N 受光センサ
Claims (14)
- 主走査方向に間隔をおいて配置され、副走査方向に搬送される原稿の画像を読み取るための光学縮小方式の複数の受光センサであって、隣り合う2つの受光センサの主走査方向における読み取り範囲の境界部が、原稿の基準搬送面または当該基準搬送面より前記受光センサ側の近傍において一致するように配置された複数の受光センサと、
前記原稿の搬送方向において、前記境界部のそれぞれの前後に、主走査方向に間隔を隔てて設けられた少なくとも一対の原稿搬送ローラーと、
前記基準搬送面から受光センサとの距離が大きくなる方向に離れた位置を原稿が搬送された場合に、原稿の主走査方向の一部が隣り合う2つの受光センサによって重複して読み取られることによって発生する画像重複領域における画像重複量、及び/または前記基準搬送面から受光センサとの距離が小さくなる方向に近付いた位置を原稿が搬送された場合に、原稿の主走査方向の一部が隣り合う2つの受光センサのいずれによっても読み取られないために発生する画像欠損領域における画像欠損量を、前記受光センサによって読み取った、画像重複量及び/または画像欠損量の検出用のチャート原稿の画像データから、前記境界部毎に検出する重複量/欠損量検出手段と、
前記重複量/欠損量検出手段により検出された画像重複量及び/または画像欠損量から、少なくとも1つの前記境界部について、原稿と受光センサの距離を調節するための調節量を決定する調節量決定手段と、
前記調節量決定手段により決定された前記境界部の調節量に応じて、当該境界部の前記原稿の搬送方向の前後に設けられた前記原稿搬送ローラーを移動させることにより、原稿と受光センサの距離を調節するための駆動手段と、
を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。 - 前記画像欠損量の検出用のチャート原稿は、主走査方向において階調が連続的に変化する画像を有する原稿である請求項1に記載の画像読み取り装置。
- 前記画像欠損量の検出用のチャート原稿は、主走査方向の両端部の一方における副走査方向の両端部の一方から、主走査方向の両端部の他方における副走査方向の両端部の他方にかけて記載された線状画像を有する原稿である請求項1に記載の画像読み取り装置。
- 前記画像重複量の検出用のチャート原稿は、主走査方向の一端から他端に向かって、前記境界部を境にして階調が交互に変化する画像を有する原稿である請求項1に記載の画像読み取り装置。
- 前記重複量/欠損量検出手段は、隣り合う受光センサで読み取った画像データの境界部位において、画像重複領域及び画像欠損領域が存在しない場合の画像データの期待値と異なる領域の主走査方向の画素数を、画像重複量及び/または画像欠損量として検出する請求項1〜4のいずれかに記載の画像読み取り装置。
- 前記駆動手段は、画像重複量が検出された場合は、原稿における画像重複領域が生じた前記境界部に存在する原稿搬送ローラーを、原稿面と受光センサとの距離が接近するように移動させ、画像欠損量が検出された場合は、原稿における画像欠損領域が生じた前記境界部に存在する原稿搬送ローラーを、原稿面と受光センサとの距離が離間するように移動させる請求項1〜5のいずれかに記載の画像読み取り装置。
- 前記駆動手段は、ユーザーの手動操作に応じて、前記原稿搬送ローラーを移動させることが可能であり、前記駆動手段による前記原稿搬送ローラーの必要移動量を表示する表示手段を備えている請求項1〜6のいずれかに記載の画像読み取り装置。
- 前記駆動手段による前記原稿搬送ローラーの必要移動量を表示する表示手段を備え、該表示手段に表示された必要移動量は、前記駆動手段に対する自動制御を指示するための移動量である請求項1〜6のいずれかに記載の画像読み取り装置。
- 前記調節量決定手段は、画像重複量及び/または画像欠損量と、受光センサと原稿の距離の調節量との関係が予め規定されたテーブルを参照することにより、前記重複量/欠損量検出手段によって検出された画像重複量及び/または画像欠損量を、対応する調節量に変換して調節量を決定する請求項1〜8のいずれかに記載の画像読み取り装置。
- 前記テーブルに規定された画像重複量及び/または画像欠損量と調節量とは比例関係にある請求項9に記載の画像読み取り装置。
- 前記駆動手段による前記原稿搬送ローラーの移動後に、重複量/欠損量検出手段による画像重複量及び/または画像欠損量の検出と、調節量決定手段による調節量の決定と、必要移動量の表示手段への表示を1回または複数回繰り返して実行可能であり、調節量決定手段により決定された調節量がゼロになったとき、表示手段は必要移動量がゼロであることを表示する請求項7または8に記載の画像読み取り装置。
- 主走査方向に間隔をおいて配置され、副走査方向に搬送される原稿の画像を読み取るための光学縮小方式の複数の受光センサであって、隣り合う2つの受光センサの主走査方向における読み取り範囲の境界部が、原稿の基準搬送面または当該基準搬送面より前記受光センサ側の近傍において一致するように配置された複数の受光センサと、
前記原稿の搬送方向において、前記境界部のそれぞれの前後に、主走査方向に間隔を隔てて設けられた少なくとも一対の原稿搬送ローラーと、
を備えた画像読み取り装置において実行される原稿と受光センサの距離調節方法であって、
前記基準搬送面から受光センサとの距離が大きくなる方向に離れた位置を原稿が搬送された場合に、原稿の主走査方向の一部が隣り合う2つの受光センサによって重複して読み取られることによって発生する画像重複領域における画像重複量、及び/または前記基準搬送面から受光センサとの距離が小さくなる方向に近付いた位置を原稿が搬送された場合に、原稿の主走査方向の一部が隣り合う2つの受光センサのいずれによっても読み取られないために発生する画像欠損領域における画像欠損量を、前記受光センサによって読み取った、画像重複量及び/または画像欠損量の検出用のチャート原稿の画像データから、前記境界部毎に検出する重複量/欠損量検出ステップと、
前記重複量/欠損量検出ステップにより検出された画像重複量及び/または画像欠損量から、少なくとも1つの前記境界部について、原稿と受光センサの距離を調節するための調節量を決定する調節量決定ステップと、
前記調節量決定ステップにより決定された前記境界部の調節量に応じて、当該境界部の前記原稿の搬送方向の前後に設けられた前記原稿搬送ローラーを移動させることにより、原稿と受光センサの距離を調節するための駆動ステップと、
を備えたことを特徴とする原稿と受光センサの距離調節方法。 - 主走査方向に間隔をおいて配置され、副走査方向に搬送される原稿の画像を読み取るための光学縮小方式の複数の受光センサであって、隣り合う2つの受光センサの主走査方向における読み取り範囲の境界部が、原稿の基準搬送面または当該基準搬送面より前記受光センサ側の近傍において一致するように配置された複数の受光センサと、
前記原稿の搬送方向において、前記境界部のそれぞれの前後に、主走査方向に間隔を隔てて設けられた少なくとも一対の原稿搬送ローラーと、
を備えた画像読み取り装置のコンピュータに、
前記基準搬送面から受光センサとの距離が大きくなる方向に離れた位置を原稿が搬送された場合に、原稿の主走査方向の一部が隣り合う2つの受光センサによって重複して読み取られることによって発生する画像重複領域における画像重複量、及び/または前記基準搬送面から受光センサとの距離が小さくなる方向に近付いた位置を原稿が搬送された場合に、原稿の主走査方向の一部が隣り合う2つの受光センサのいずれによっても読み取られないために発生する画像欠損領域における画像欠損量を、前記受光センサによって読み取った、画像重複量及び/または画像欠損量の検出用のチャート原稿の画像データから、前記境界部毎に検出する重複量/欠損量検出ステップと、
前記重複量/欠損量検出ステップにより検出された画像重複量及び/または画像欠損量から、少なくとも1つの前記境界部について、原稿と受光センサの距離を調節するための調節量を決定する調節量決定ステップと、
前記調節量決定ステップにより決定された前記境界部の調節量に応じて、当該境界部の前記原稿の搬送方向の前後に設けられた前記原稿搬送ローラーを移動させることにより、原稿と受光センサの距離を調節するための駆動ステップと、
を実行させるための原稿と受光センサの距離調節プログラム。 - 請求項1〜11のいずれかに記載の画像読み取り装置で用いられる、画像重複量及び/または画像欠損量の検出用のチャート原稿であって、
主走査方向の一端から他端に向かって、階調、または、線状画像の副走査方向の位置が、連続的に変化する画像を有する原稿、あるいは、主走査方向の一端から他端に向かって、前記境界部を境にして階調が交互に変化する画像を有する原稿であることを特徴とする画像重複量及び/または画像欠損量の検出用のチャート原稿。
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