JP5853580B2 - 破砕装置及び破砕物製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被破砕物を所望の大きさの塊に破砕するための破砕装置及びその破砕装置を用いた破砕物製造方法に関する。
被破砕物の種類に応じて、様々な破砕装置が提案されている。例えば、単結晶シリコンの製造に用いられる多結晶シリコンの破砕には、特許文献1から特許文献3に示される破砕装置が用いられている。
特許文献1には、棒状の多結晶シリコンをロールクラッシャーで破砕して塊状のシリコンを得る方法が開示されている。このロールクラッシャーは、一つのロールをハウジング内に収容したシングルロールクラッシャーであり、そのロール表面には複数の歯が形成され、これら歯とハウジングの内壁面との隙間に多結晶シリコンを挟むことによって連続的に衝撃を与えて棒状の多結晶シリコンを破砕する。
一方、特許文献2及び特許文献3には、粗く破砕された塊状の多結晶シリコンを破砕する破砕装置が提案されている。これらの装置は、二つのロールを備え、各ロールの隙間に塊状の多結晶シリコンを挟んで破砕するダブルロールクラッシャーである。
特開2006−122902号公報 特表2009−531172号公報 特開2006−192423号公報
ところで、この種のロールクラッシャーにおいては、特許文献1ではロールとハウジングの内壁面との間、特許文献2及び特許文献3では両ロールの間の間隙が、得られる破砕物の最大目的寸法として設定され、被破砕物を効率的に所望の大きさに破砕することができる。
しかし、被破砕物である多結晶シリコンは硬いため、破砕歯に欠けや摩耗が生じたり、破砕歯に折れが生じたりする場合がある。この場合には、得られる破砕物の最大目的寸法を管理できなくなり、多結晶シリコン(被破砕物)を所望の大きさに破砕する際の破砕効率が低くなる。また、破砕歯の摩耗により生じた不純物が、破砕した多結晶シリコン塊(破砕物)へ混入することで、コンタミネーション汚染の原因となる等、破砕物の品質に影響を与えることとなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、破砕歯の損耗を防止し、高品質の破砕物を得ることができる破砕装置及びその破砕装置を用いた破砕物製造方法を提供することを目的とする。
本発明の破砕装置は、平行な軸線周りに互いに逆回転する一対のロール間に被破砕物を挟み込んで破砕する破砕装置であって、前記ロールの外周面上に、半径方向外方に突出する複数の破砕歯とこれら破砕歯を前記ロールの外周面上に固定する固定カバーとを有する破砕歯ユニットが、前記ロールの周方向に並んで複数設けられており、前記破砕歯は、その基端部が先端部よりも拡径しているとともに、前記基端部に前記先端部方向から基端部方向に向けて漸次拡径する斜面部を有し、前記固定カバーは、前記ロールの長手方向に沿う長尺状に形成され、その厚さ方向に貫通し、前記破砕歯の先端部を挿入する破砕歯固定孔が前記長手方向に並んで複数形成され、前記破砕歯固定孔は、前記破砕歯の斜面部に面接触する斜面を有しており、各破砕歯ユニットは、前記破砕歯の先端部を前記破砕歯固定孔から前記ロールの半径方向外方に突出させ、前記破砕歯の斜面部を前記固定カバーの斜面と前記ロールとの間に挟持した状態で前記ロールに固定されており、前記ロールの外周面は、軸方向に沿う長尺な平坦面を周方向に連結して構成された多面体状に形成され、前記平坦面に各破砕歯の前記基端部の端面が面接触させられていることを特徴とする。
この破砕装置では、ロールを回転しながら破砕歯によって被破砕物を連続的に打撃して、効率良く破砕することができる。この場合、各破砕歯の基端部は、先端部よりも拡径して形成されており、固定カバーとの接触部の強度が高められている。
また、この径の太い基端部に設けられた斜面部を固定カバーの破砕歯固定孔の斜面に接触させた状態でロールとの間に挟持し、面接触状態で固定しているため、破砕歯に加わる衝撃力をその広い接触面全体で受けることができる。これにより、破砕歯の基端部に集中する応力を分散させることができるので、破砕歯の損耗を防止することができる。
本発明の破砕装置において、前記先端部と前記基端部との間にこれらを繋ぐ柱状部が設けられるとともに、前記柱状部の側面は円錐面状に形成されており、前記斜面部が前記柱状部の側面を延長する円錐面状に設けられているとよい。
この場合、斜面部と、柱状部の側面とが連続した円錐面状に設けられることにより、斜面部と柱状部との接続部に応力が集中することが防止され、破砕歯の損耗を防止することができる。
なお、基端部の斜面部は、柱状部の側面と異なる角度の斜面に設けてもよい。この場合、破砕時に固定カバーから露出する柱状部においては、破砕に適した側面の形状を選択でき、斜面部においては破砕歯の支持に適した角度の斜面を選択することができる。
本発明の破砕装置において、前記斜面部の傾斜角度が、前記ロールの外周面の法線に対して10°以上25°以下に設定されているとよい。
斜面部の傾斜角度が10°未満であると、破砕歯は固定カバーから抜け易くなる。斜面部の傾斜角度が25°を超える場合は、柱状部と斜面部との接続部に応力が集中し、破損し易くなる。また、傾斜角度が大きくなるにつれて、破砕歯の底面(基端部の端面)が拡径して形成されることになるので、各破砕歯は、ロールの周方向のピッチを広げて配置しなければならない。そのため、被破砕物を破砕して得られる破砕物を、所望の大きさに管理することが難しくなる。
本発明の破砕装置において、各破砕歯ユニットの固定カバーは両端部が前記ロールにねじによって固定されており、前記ロールの外周面には前記固定カバーの両端部の裏面を面接触させる平面部が形成されているとよい。
固定カバーのねじ止め部分におけるロールが円柱外面であると、固定カバーを固定しているねじに曲げ応力が作用するが、平面部により面接触した状態とすることにより、固定カバーが安定し、破損等を防止することができる。
本発明の破砕物製造方法は、前記破砕装置のいずれかを用いて破砕物を製造することを特徴とする。
本発明によれば、破砕歯の基端部に斜面部を設け、その斜面部を固定カバーとロールとの間に挟持し、面接触状態で固定することにしたので、破砕歯に加わる衝撃力をその広い接触面全体で受けることができる。これにより、破砕歯の基端部に集中する応力を分散させることができるので、破砕歯の損耗を防止することができ、高品質の破砕物を得ることができる。
本発明に係る破砕装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1の破砕装置におけるロール表面の斜視図である。 破砕装置に取り付けられている破砕歯ユニットの背面から見た斜視図である。 複数個並んだ状態の破砕歯ユニットの斜視図である。 破砕歯を説明する図であり、(a)が破砕歯の斜視図、(b)が破砕歯ユニットの要部拡大断面図である。 破砕歯ユニットの固定カバーの正面図である。 ロール対向部における位置関係を説明する正面図である。 破砕歯の他の例を説明する図であり、(a)が破砕歯の斜視図、(b)が破砕歯ユニットの要部拡大断面図である。 破砕歯のさらに別の例を説明する図であり、(a)が破砕歯の斜視図、(b)が破砕歯ユニットの要部拡大断面図である。 破砕歯ユニットの固定カバーについて変形例を示す正面図である。
以下、本発明の破砕装置及び破砕物製造方法を、多結晶シリコンを破砕する多結晶シリコン破砕装置及び多結晶シリコン破砕物の製造方法に適用した実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の多結晶シリコンの破砕装置1は、図1に示すように、ハウジング2内に二つのロール3がその回転軸線4を水平方向に向けて平行に配置されており、両ロール3の外周面に複数の破砕歯5が半径方向外方に向けて突設されている。この場合、各ロール3の外周面は、図2に示すように、均一な円弧面ではなく、軸方向に沿う長尺な平坦面6(平面部)を周方向に連結して構成された多面体状に形成されており、各平坦面6の両端部にねじ穴7が設けられ、これら平坦面に破砕歯ユニット8が一つずつ固定されている。
破砕歯ユニット8は、図3及び図4に示すように、ロール3の平坦面6に当接する長尺状の固定カバー11と、この固定カバー11に取り付けられる複数個の破砕歯5とから構成されている。
破砕歯5は、超硬合金又はシリコン材により、図5(a)及び(b)に示すように、その基端部14が先端部よりも拡径して形成されている。また、破砕歯5の先端部が球面の先端面15に設けられ、先端面15と基端部14とを繋ぐ柱状部13の側面16は、先端面15に連続し、基端部14にかけて拡径する円錐面状に形成されている。
基端部14には、破砕歯5の先端部方向から基端部方向に向けて漸次拡径する斜面部14bが形成されており、この斜面部14bは、柱状部13の側面16を延長する円錐面状に設けられている。また、つば部14の基端部分に位置する基部14cの側面は、円周面状に設けられ、基部14cの端面(基端部14の端面)は破砕歯5の長手方向に直交する平坦面14aに形成されている。
固定カバー11は、ロール3の平坦面6と同じ幅、同じ長さの長尺状に形成され、図6に示すように、長手方向に相互間隔をおいて複数の破砕歯固定孔21が貫通状態に形成されるとともに、これら破砕歯固定孔21の両側方の側縁を外方に張り出させてなる拡幅部18が形成され、破砕歯固定孔21の間に配置される部分の側縁には、拡幅部18に対して幅を狭くする凹部19が形成されている。また、固定カバー11の両端部には、ねじ挿入孔22が形成されている。
なお、図6に示す固定カバー11においては、拡幅部18の上面及び凹部19の底面は、固定カバー11の長手方向と平行な面に形成されており、拡幅部18の上面端部と、凹部19の底面端部とが緩やかな斜面で接続された形状とされている。
破砕歯固定孔21は、図3に示すように、固定カバー11の厚さの半分までが破砕歯5の斜面部14bに対応した斜面23bを有する円錐面状の嵌合孔23とされ、残りの半分が基部14cに対応した拡径孔25とされている。そして、破砕歯5は、固定カバー11の斜面23bに斜面部14bを接触させた状態において、基部14cが拡径孔25に係合した状態に保持される。
この場合、この固定カバー11は拡径孔25をロール3表面に向け、嵌合孔23から破砕歯5の柱状部13を突出させた状態として、ロール3の各平坦面6に重ねられ、基端部14の斜面部14bをロール表面との間に挟持し、破砕歯5の斜面部14bと嵌合孔23の斜面23bとを面接触させた状態で、その両端部がねじ26によりロール表面に固定される。この状態において、各破砕歯5の基端部14の平坦面14aは、ロール3の外周面の各平坦面6に面接触状態とされ、固定カバー11も、平坦な裏面11aがロール3の各平坦面6に面接触状態とされる。
そして、このようにして形成された破砕歯ユニット8において、破砕歯5の基端部14に設けられる斜面部14bの傾斜角度θは、ロール3の外周面の法線に対して10°以上25°以下に設定される(図5(b)参照)。
斜面部14bの傾斜角度が10°未満であると、破砕歯5は固定カバー11から抜け易くなる。また、斜面部14bの傾斜角度が25°を超える場合は、柱状部13と斜面部14bとの接続部に応力が集中し、破損し易くなる。また、斜面部14bの傾斜角度が大きくなるにつれて、破砕歯5の底面(基端部の端面)が拡径して形成されることになるので、各破砕歯5は、ロール3の周方向のピッチを広げて配置しなければならない。そのため、被破砕物を破砕して得られる破砕物を、所望の大きさに管理することが難しくなる。
また、各破砕歯ユニット8は、隣接する破砕歯ユニット8の破砕歯5がロール3の周方向に連続して並ばないように、図4に示すように、破砕歯5が千鳥状に配列した状態に取り付けられる。この際、各破砕歯ユニット8は、隣接する一方の固定カバー11に形成された凹部19に、他方の固定カバー11の拡幅部18を係合させた状態にして取り付けられる。
一方、両ロール3の間では、図7に示すように、その対向部(両ロール3の破砕歯5どうしが最も近接する位置)において両ロール3の破砕歯5の先端面15どうしが対向するように配置される。
なお、この図7においては、千鳥状に配列されている破砕歯5のうち、同一円周上に配置される一列の破砕歯5を実線で示し、他の列の破砕歯5を二点鎖線で示している。
そして、この実施形態では、破砕後の多結晶シリコンの塊の大きさとして、最大辺の長さが5mm〜60mmのものを得るようにしており、その大きさの塊を得るために各破砕歯5は、柱状部13の直径Dが16mm〜22mm、図6に示す固定カバー11の表面から破砕歯5の先端までの突出高さHが15mm〜25mmとされるとともに、隣接する破砕歯5どうしの間隔Lは11mm〜32mmとされている。また、両ロール3の対向部において、破砕歯5の先端面15どうしの対向距離Gは5mm〜30mmに設定される。
なお、両ロール3を収容したハウジング2は、コンタミ防止のため、ポリプロピレン等の樹脂製とされ、あるいは金属製のハウジングの内面にテトラフルオロチレンのコーティングをしたものが用いられる。
このように構成した破砕装置1を用いて多結晶シリコン破砕物を製造する場合、両ロール3を回転させた状態で、予め粗く破砕した適宜の大きさの多結晶シリコンを両ロール3間に投入すると、両ロール3の破砕歯5の間で多結晶シリコンがさらに破砕されて塊状に細分化される。
この際、各破砕歯の基端部14は、先端部よりも拡径して形成されるとともに、斜面部14bが柱状部13の側面16を延長する円錐面状に形成されており、固定カバー11との接触部の強度が高められている。この径の太い基端部14に設けられた斜面部14bを破砕歯固定孔21の斜面23bに接触させた状態でロール3との間に挟持し、面接触状態で固定しているため、破砕歯5に加わる衝撃力をその広い接触面全体で受けることができる。これにより、破砕歯5の基端部14に集中する応力を分散させることができるので、破砕歯5の損耗を防止することができる。また、斜面部14bと側面16との接続部を連続した円錐面状に設けることにより、接続部に応力が集中することが防止できる。
なお、基端部14の斜面部14bは、図8及び図9に示す変形例のように、柱状部13の側面16と異なる角度の斜面に設けてもよい。図8に示す破砕歯5Aでは、基端部14の斜面部14bを柱状部13の側面16と異なる角度の斜面とした組合せの形状としている。また、図9に示す破砕歯5Bでは、柱状部13の側面16を円柱面状に形成している。このように破砕歯を形成した場合でも、基端部14を先端部より拡径して形成しているので、固定カバーとの接触部の強度を充分に高めることができる。また、破砕時に固定カバーから露出する柱状部13においては、破砕に適した側面16の形状を選択でき、斜面部14bにおいては破砕歯の支持に適した角度の斜面を選択することができる。
また、この径の太い基端部14を支持する破砕歯固定孔21の両側方の側縁を外方に張り出させて拡幅部18を設けるとともに、隣接する一方の固定カバー11の拡幅部18の間に設けられる凹部19に、他方の固定カバー11の拡幅部18を係合させて、各破砕歯5を千鳥状に配列した状態にして取り付けることにより、隣接する固定カバー11どうしの接触面が固定カバー11の長さ方向に対して凹凸状に屈曲して形成されるので、その接触面積が増えて互いに支え合う構成となる。これにより、破砕歯5に負荷がかけられた際に、破砕歯5に損耗が生じたり、固定カバー11が変形することが防止される。
また、破砕歯5は、その基端部14の平坦面14aがロール3の平坦面6に面接触状態とされているので、破砕時の衝撃力をその接触面全体で受けることができ、強制的に安定する。したがって、破砕歯5に振れ等が生じることがなく、均一な塊を安定して製造することができる。
固定カバー11についても同様であり、固定カバー11の裏面11aがロール3の平坦面6に面接触状態とされているので、破砕歯5に加わる衝撃力により振れることがなく、固定カバー11をロール3に固定しているねじ26に曲げモーメント等が作用することがなく、強固な固定構造を維持して、破損等を防止することができる。
また、固定カバー11の拡幅部18は、ロール3の周方向に幅広に設けられているので、破砕歯5が倒れにくくなっており、破砕歯5に振れ等が生じることがなく、均一な破砕物の塊を安定して製造することができる。
また、各破砕歯5を千鳥状に配列した状態にして取り付けることにより、破砕歯5の基端部14を拡径して設けた場合においても、ロール3の周方向のピッチを広げることなく、各破砕歯5を配置することができ、被破砕物を破砕して得られる破砕物を、所望の大きさに管理できる。
なお、各破砕歯5は、その先端面15が球面状に形成されているので、この先端面15と多結晶シリコンとは点接触となり、また、柱状部13の側面16が円錐面状に形成されているので、この側面16と多結晶シリコンとは点接触又は線接触となる。このため、多結晶シリコンに対して破砕歯5は点接触又は線接触状態で衝撃を付加するので、多結晶シリコンを面で押しつぶすようなことが低減される。
また、この破砕装置1においては、破砕歯5を超硬合金又はシリコン材によって形成しているので、この破砕歯5から多結晶シリコンに不純物が混入することが防止される。そして、ハウジング2もポリプロピレン等の樹脂製とされ、あるいはテトラフルオロエチレンのコーティングがなされているので、破砕途中の多結晶シリコンに不純物が混入することが防止される。したがって、この破砕装置1によれば、半導体原料用の多結晶シリコンとして高品質のものを得ることができる。
さらに、本実施形態においては、個々の破砕歯5を固定カバー11により保持して破砕歯ユニット8を構成し、この破砕歯ユニット8をロール3の表面に固定しているので、一部の破砕歯5に欠損等が生じたとしても、その欠損が生じた破砕歯5のみを交換すればよく、その場合、破砕歯ユニット8はねじ止めによりロール3に固定されているとともに、破砕歯5は固定カバー11の破砕歯固定孔21に嵌合され、固定カバー11とロール3の表面との間に挟持されているだけであり、一部の破砕歯5のみの交換作業も容易である。
なお、固定カバー11は、強度確保のためにはステンレス鋼等により製作するのがよいが、その表面にポリプロピレンやテトラフルオロエチレン等の樹脂を被覆しておけば、多結晶シリコンと接触した場合でもコンタミを防止することができる。
その他、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、両ロールの対向部で破砕歯の先端面どうしが対向するように配置したが、一方のロールの破砕歯が他方のロールの隣接する破砕歯の間に対向するように配置してもよい。
また、上記実施形態で説明した破砕歯の対向間隔等の諸寸法は、必ずしもこれに限定されるものではない。実施形態では、固定カバーの拡幅部18の上面は、固定カバーの長手方向と平行な面に形成したが、図10に示す固定カバー51の拡幅部58のように、平面部分を設けることなく斜面のみで山状に設けてもよい。また、それに対応して凹部59も、平面部分を設けずに斜面のみで谷状に形成してもよい。
なお、本発明の破砕装置は、多結晶シリコンの破砕に限定されるものではなく、プラスチックやガラス等の破砕にも適用可能である。
1 破砕装置
2 ハウジング
3 ロール
4 回転軸線
5,5A,5B 破砕歯
6 平坦面
7 ねじ穴
8 破砕歯ユニット
11,51 固定カバー
13 柱状部
14 基端部
14a 平坦面
14b 斜面部
14c 基部
15 先端面
16 側面
18,58 拡幅部
19,59 凹部
21 破砕歯固定孔
22 ねじ挿入孔
23 嵌合孔
23b 斜面
25 拡径孔
26 ねじ

Claims (5)

  1. 平行な軸線周りに互いに逆回転する一対のロール間に被破砕物を挟み込んで破砕する破砕装置であって、前記ロールの外周面上に、半径方向外方に突出する複数の破砕歯とこれら破砕歯を前記ロールの外周面上に固定する固定カバーとを有する破砕歯ユニットが、前記ロールの周方向に並んで複数設けられており、前記破砕歯は、その基端部が先端部よりも拡径しているとともに、前記基端部に前記先端部方向から基端部方向に向けて漸次拡径する斜面部を有し、前記固定カバーは、前記ロールの長手方向に沿う長尺状に形成され、その厚さ方向に貫通し、前記破砕歯の先端部を挿入する破砕歯固定孔が前記長手方向に並んで複数形成され、前記破砕歯固定孔は、前記破砕歯の斜面部に面接触する斜面を有しており、各破砕歯ユニットは、前記破砕歯の先端部を前記破砕歯固定孔から前記ロールの半径方向外方に突出させ、前記破砕歯の斜面部を前記固定カバーの斜面と前記ロールとの間に挟持した状態で前記ロールに固定されており、前記ロールの外周面は、軸方向に沿う長尺な平坦面を周方向に連結して構成された多面体状に形成され、前記平坦面に各破砕歯の前記基端部の端面が面接触させられていることを特徴とする破砕装置。
  2. 前記先端部と前記基端部との間にこれらを繋ぐ柱状部が設けられるとともに、前記柱状部の側面は円錐面状に形成されており、前記斜面部が前記柱状部の側面を延長する円錐面状に設けられていることを特徴とする請求項1記載の破砕装置。
  3. 前記斜面部の傾斜角度が、前記ロールの外周面の法線に対して10°以上25°以下に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の破砕装置。
  4. 各破砕歯ユニットの固定カバーは両端部が前記ロールにねじによって固定されており、前記ロールの外周面には前記固定カバーの両端部の裏面を面接触させる平面部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の破砕装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の破砕装置を用いて破砕物を製造することを特徴とする破砕物製造方法。
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