JP5852556B2 - 車両製造方法及び車両構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の部材を接合した車両構造体及び当該車両構造体を製造する車両製造方法に関する。
特許文献1には、それぞれ高張力鋼板からなるクロスメンバ11、ライトメンバ21及びレフトメンバ31を有するサスペンションメンバ10が開示されている(要約)。ライトメンバ21は、クロスメンバ11の右側に接合され、レフトメンバ31は、クロスメンバ11の左側に接合される(要約)。
特開2000−344130号公報
上記のように、特許文献1では、ライトメンバ21がクロスメンバ11の右側に接合され、レフトメンバ31がクロスメンバ11の左側に接合される。特許文献1では、これらの接合方法についての具体的記載はないように見受けられる。
また、特許文献1におけるサスペンションメンバ10に限らず、車両における複数の部材の接合については検討の余地がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、複数の部材を好適に接合することが可能な車両構造体及び当該車両構造体を製造する車両製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る車両製造方法は、車両の第1部材と第2部材とを接合して車両構造体を形成するものであって、前記第1部材は、前記第2部材との接合部である第1接合部を備え、前記第2部材は、前記第1部材との接合部である第2接合部を備え、前記車両製造方法では、締結部材による締結と接着剤による接着により前記第1接合部と前記第2接合部とを接合する接合工程を備え、前記第1接合部は、前記締結部材による締結が行われる第1締結面と、前記第1締結面に対して傾斜し且つ前記接着剤による接着が行われる第1接着面とを備え、前記第2接合部は、前記第1締結面と対向して前記締結部材による締結が行われる第2締結面と、前記第2締結面に対して傾斜すると共に前記第1接着面と対向して前記接着剤による接着が行われる第2接着面とを備え、前記接合工程では、前記締結部材を用いて前記第1締結面と前記第2締結面との距離を調整して前記第1接着面と前記第2接着面との距離を調整することにより、前記第1接着面と前記第2接着面との間に塗布されている又はこれから塗布される前記接着剤の厚みを調整し、前記第1締結面と前記第2締結面との距離を調整する方向と、前記第1接着面と前記第2接着面との距離を調整する方向は異なることを特徴とする。
本発明によれば、接合工程では、締結部材を用いて第1部材の第1締結面と第2部材の第2締結面との距離を調整して第1部材の第1接着面と第2部材の第2接着面との距離を調整することにより、第1接着面と第2接着面との間に塗布されている又はこれから塗布される接着剤の厚みを調整する。このため、第1部材と第2部材の接合に接着剤を用いるに際し、接着剤の厚みを容易に管理することが可能となる。
前記第1接着面及び前記第2接着面との間にスペーサを配置した状態で前記締結部材の位置を調整してもよい。これにより、第1接着面と第2接着面との間の距離の調整及びその結果としての接着剤の厚みの調整をより容易に行うことが可能となる。
前記第1接合部及び前記第2接合部はいずれも断面が閉じている閉断面形状とし、前記第1接合部及び前記第2接合部を嵌め合わせた状態で前記締結部材による締結及び前記接着剤による接着を行ってもよい。これにより、閉断面同士が嵌め合った状態で締結部材による締結及び接着剤による接着が行われる。このため、接着剤を塗布する領域を広げることが可能となり、第1部材と第2部材の接合を強力にすることが可能となる。
前記第1接合部は、前記第1締結面及び前記第1接着面に加え、前記接着剤の注入口が形成された接着剤注入面を有し、前記第1接合部及び前記第2接合部を嵌め合わせた後、前記締結部材を用いて前記第1締結面と前記第2締結面との距離を調整して前記第1接着面と前記第2接着面との距離を調整した状態で前記注入口から前記接着剤を注入してもよい。これにより、第1接着面と第2接着面の間以外の部位に接着剤を充填することで、第1部材と第2部材の接合をより強力にすることが可能となる。
前記第1部材は、例えば、炭素繊維強化プラスチック製とし、前記第2部材は、例えば、アルミニウム製とすることができる。これにより、車両構造体の軽量化を図ることが可能となる。
本発明に係る車両構造体は、車両の第1部材と第2部材とが接合されたものであって、前記第1部材は、前記第2部材との接合部である第1接合部を備え、前記第2部材は、前記第1部材との接合部である第2接合部を備え、前記車両構造体は、前記第1接合部と前記第2接合部とを締結する締結部材と、前記第1接合部と前記第2接合部とを接着する接着剤とをさらに備え、前記第1接合部は、前記締結部材による締結が行われた第1締結面と、前記第1締結面に対して傾斜し且つ前記接着剤による接着が行われた第1接着面とを備え、前記第2接合部は、前記第1締結面と対向して前記締結部材による締結が行われた第2締結面と、前記第2締結面に対して傾斜すると共に前記第1接着面と対向して前記接着剤による接着が行われた第2接着面とを備え、前記締結部材は、前記第1締結面と前記第2締結面との距離を調整することにより、前記第1接着面と前記第2接着面との間に配置された前記接着剤の厚みを調整する接着剤厚み調整部材であり、前記第1締結面と前記第2締結面との距離が調整される方向と、前記第1接着面と前記第2接着面との距離が調整される方向は異なることを特徴とする。
前記車両構造体は、前記第1接着面及び前記第2接着面との間に配置されたスペーサをさらに有してもよい。
前記第1接合部及び前記第2接合部はいずれも断面が閉じている閉断面形状である場合、前記第1接合部及び前記第2接合部が嵌め合った状態で前記締結部材による締結及び前記接着剤による接着が行われていてもよい。
本発明によれば、接合工程では、締結部材を用いて第1部材の第1締結面と第2部材の第2締結面との距離を調整して第1部材の第1接着面と第2部材の第2接着面との距離を調整することにより、第1接着面と第2接着面との間に塗布されている又はこれから塗布される接着剤の厚みを調整する。このため、第1部材と第2部材の接合に接着剤を用いるに際し、接着剤の厚みを容易に管理することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車両構造体としてのサブフレームを搭載した車両の一部を示す斜視図(正面−平面−左側面斜視図)である。 前記サブフレームの斜視図(正面−平面−左側面斜視図)である。 前記サブフレームの一部についての分解斜視図(正面−平面−左側面分解斜視図)である。 センタビームの斜視図(背面−底面−左側面斜視図)である。 右ブラケットの斜視図(背面−底面−左側面斜視図)である。 図2のVI−VI線断面図(左側面断面図)である。 図2のVII−VII線の部分断面図(正面部分断面図)である。 前記サブフレームの一部を示す第1斜視図(正面−底面−左側面斜視図)である。 前記サブフレームの一部を示す第2斜視図(背面−平面−左側面斜視図)である。 図10Aは、前記センタビームに前記右ブラケットの接合部を嵌め込んだばかりの状態を簡略に示す断面図(左側面断面図)であり、図10Bは、図10Aの状態の後、前方ボルト及び下方ボルトを締結した後の状態を簡略に示す断面図(左側面断面図)である。 前記サブフレームを組み立てる際のフローチャートである。 前記サブフレームを治具に配置している状態を示す斜視図(正面−平面−左側面斜視図)である。
A.一実施形態
1.全体的な構成の説明
[1−1.全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る車両構造体としてのサブフレーム12を搭載した車両10の一部を示す斜視図(正面−平面−左側面斜視図)である。図1及び後述する各図において、矢印X1、X2、Y1、Y2、Z1、Z2は、車両10を基準とした方向を示す。具体的には、矢印X1、X2は、車両10の前後方向を示し、矢印Y1、Y2は、車両10の幅方向(横方向)を示し、矢印Z1、Z2は、車両10の高さ方向(上下方向)を示す。
図1に示すように、車両10は、サブフレーム12に加え、図示しないステアリングの操作に応じて図示しない前輪の角度を変化させる操舵機構14と、サスペンション16とを有する。
[1−2.サブフレーム12]
(1−2−1.サブフレーム12の全体構成)
図2は、サブフレーム12の斜視図(正面−平面−左側面斜視図)である。サブフレーム12は、図示しないエンジン、操舵機構14及びサスペンション16を支持する。サブフレーム12とその周囲の部品との関係については、例えば、特開2009−096370号公報に記載された内容を適用可能である。
サブフレーム12は、中央部材としてのセンタビーム20と、センタビーム20の左右に配置された側方部材としての左ブラケット22L及び右ブラケット22R(以下「側方ブラケット22L、22R」ともいう。)とを有する。後に詳述するように、センタビーム20と側方ブラケット22L、22Rとの接合は、締結部材としての前方ボルト60(図2等)、下方ボルト64(図8等)及び接着剤200(図10A、図10B)により行う。
図3は、サブフレーム12の一部についての分解斜視図(正面−平面−左側面分解斜視図)である。図3において、左ブラケット22Lは省略されているが、右ブラケット22Rと対称の構成を有する。図4は、センタビーム20の斜視図(背面−底面−左側面斜視図)である。図5は、右ブラケット22Rの斜視図(背面−底面−左側面斜視図)である。左ブラケット22Lも同様の構成(対称の構成)を有する。図6は、図2のVI−VI線断面図(左側面断面図)である。図7は、図2のVII−VII線の部分断面図(正面部分断面図)である。図8は、サブフレーム12の一部を示す第1斜視図(正面−底面−左側面斜視図)である。図9は、サブフレーム12の一部を示す第2斜視図(背面−平面−左側面斜視図)である。
(1−2−2.センタビーム20)
センタビーム20は、支持ロッド24(図1等)を介して前記エンジン(図示せず)を支持するものであり、本実施形態では、炭素繊維強化プラスチック(CFRP:carbon-fiber-reinforced plastic)製である。
図3、図4等に示すように、センタビーム20は、正面部30、背面部32、頂面部34及び底面部36からなる断面矩形状を基調とし且つ頂面部34から正面部30にかけて下方に傾斜する傾斜部38を前側に有する中空部材である。従って、センタビーム20は、断面が閉じている閉断面形状であり、左右には開口部40が形成されている。
また、支持ロッド24を通すためのロッド用開口部42が、正面部30及び傾斜部38に亘って形成されている。頂面部34及び底面部36には、支持ロッド24を支持するロッド支持ボルト46(図2)を固定するために用いるボルト用孔44が形成されている。孔44及びそれらの周囲には、ボルト46を固定するためのナット部材48(図2)が接着剤200により固定される。なお、図3及び図4において破線で示される領域50は、ナット部材48用の接着剤200が塗布される領域を示す。
また、頂面部34には、操舵機構14の一部(ギヤボックス)を固定するために用いる固定用孔52が形成されている。孔52及びその周囲には、前記ギヤボックス固定用のボルト56を固定するためのナット部材54(図2)が接着剤200により固定される。なお、図3において破線で示される領域57は、ナット部材54用の接着剤200が塗布される領域を示す。
さらに、頂面部34と底面部36の間には、センタビーム20の強度を高めるためのリブ58が形成されている。
さらにまた、センタビーム20の正面部30、背面部32、頂面部34及び底面部36には、前方ボルト60、下方ボルト64及び接着剤200を用いて側方ブラケット22L、22Rと接合するための構成が設けられている。具体的には、正面部30には、前方ボルト60を挿入するための前方貫通孔62(図3等)が形成されている。底面部36には、下方ボルト64を挿入するための下方貫通孔66(図4等)が形成されている。
図3、図4等に示すように、センタビーム20の背面部32には、接着剤200を注入するための後方注入口70と、接着剤200の注入又は充填の程度を確認するための背面確認孔72が形成されている。各注入口70は、周囲に存在する4つの孔72の中央に位置している。
図3、図4等に示すように、センタビーム20の頂面部34には、接着剤200を注入するための上方注入口74と、接着剤200の注入又は充填の程度を確認するための頂面確認孔76が形成されている。孔76は、1つの注入口74に対応して4つ設けられている。なお、注入口74及び孔76の数はこれに限らず、接着剤200を充填したい領域の位置、形状等の要因に応じて適宜選択することができる。
なお、これらの注入口70、74及び孔72、76は、図面の見易さを考慮して、図1、図2等では省略されていることに留意されたい。
(1−2−3.側方ブラケット22L、22R)
側方ブラケット22L、22Rは、車両10のメインフレーム(図示せず)に固定されてサブフレーム12全体を前記メインフレームに支持させると共に、図1に示すように、操舵機構14及びサスペンション16を支持する。本実施形態の側方ブラケット22L、22Rは、アルミニウム製の中空部材である。
図3等に示すように、各側方ブラケット22L、22Rのセンタビーム20側には、センタビーム20との接合に用いられるブラケット接合部80(以下「接合部80」ともいう。)が形成されている。
図3、図5等に示すように、接合部80は、正面部90、背面部92、頂面部94及び底面部96からなる断面矩形状を基調とし且つ頂面部94から正面部90にかけて下方に傾斜する傾斜部98を前側に有する中空部材である。従って、センタビーム20は、断面が閉じている閉断面形状であり、センタビーム20側に開口部100が形成されている。
接合部80の断面形状は、センタビーム20の断面形状と略相似であり、センタビーム20の内周よりもブラケット接合部80の外周の方が若干小さい。従って、センタビーム20の端部99L、99Rを側方ブラケット22L、22Rの接合部80内に嵌め込むことができる。
図3、図5等に示すように、頂面部94、底面部96及び傾斜部98は、それぞれの前側において、前方に行くに連れて幅(横方向Y1、Y2の長さ)が大きくなる。これにより、接着剤200による接着領域を増大させ、接着強度を高めることが可能となる。また、頂面部94及び底面部96は、それぞれの後ろ側の端部の幅が大きくなっている。これにより、背面側において接着剤200による接着領域を増大させ、接着強度を高めることが可能となる。
さらに、側方ブラケット22L、22Rの正面部90、背面部92、頂面部94及び底面部96には、前方ボルト60、下方ボルト64及び接着剤200を用いてセンタビーム20と接合するための構成が設けられている。具体的には、正面部90には、前方ボルト60を挿入するための前方貫通孔102(図3等)が形成されている。底面部96には、下方ボルト64を挿入するための下方貫通孔106(図5等)が形成されている。
図5等に示すように、背面部92には、接着剤200を案内するための背面凹部108が形成されている。図3等に示すように、頂面部94には、接着剤200を案内するための頂面凹部110が形成されている。背面凹部108は、センタビーム20の全ての後方注入口70及び背面確認孔72に対応して1つ設けられている。各頂面凹部110は、センタビーム20の1つの上方注入口74及び4つの頂面確認孔76の組合せ毎に設けられている。
なお、以下では、センタビーム20と側方ブラケット22L、22Rとが接合する部位について以下のように定義する。すなわち、センタビーム20の正面部30、背面部32、頂面部34、底面部36及び傾斜部38において側方ブラケット22L、22Rと接合される面(それぞれ内側の面)をビーム側接合面120(図3等)という。側方ブラケット22L、22Rの正面部90、背面部92、頂面部94、底面部96及び傾斜部98それぞれ外側の面をブラケット側接合面122(図3等)という。ビーム側接合面120とブラケット側接合面122とを合わせて全体接合部124(図6)という。
(1−2−4.センタビーム20と側方ブラケット22L、22Rの接合部位)
上記のように、センタビーム20の端部99L、99Rは、側方ブラケット22L、22Rの接合部80に接合される。すなわち、図6、図7等に示すように、センタビーム20の内部にブラケット接合部80が入り込む。その結果、接合部80の外側にセンタビーム20が配置される。
図8等に示すように、センタビーム20の正面部30と側方ブラケット22L、22Rの正面部90とは、前方ボルト60により締結される。前方ボルト60は、幅方向Y1、Y2においてブラケット接合部80の中央に位置する。
また、図8等に示すように、センタビーム20の底面部36と側方ブラケット22L、22Rの底面部96とは、前後2箇所に配置された下方ボルト64により締結される。下方ボルト64の位置は、それぞれ幅方向Y1、Y2においてブラケット接合部80の中央に位置する。上記のように、前後方向X1、X2において、接合部80の幅は一定でない(図3、図5等参照)。このため、前後方向X1、X2に見たとき、2つの下方ボルト64は、幅方向Y1、Y2における位置が一致しない。
図9等に示すように、センタビーム20の後方注入口70及び背面確認孔72の位置は、側方ブラケット22L、22Rの背面凹部108の位置に対応している。また、センタビーム20の上方注入口74及び頂面確認孔76の位置は、側方ブラケット22L、22Rの頂面凹部110の位置に対応している。
2.サブフレーム12の組立工程(センタビーム20と側方ブラケット22L、22Rの接合)
[2−1.概要]
サブフレーム12の組立てに際しては、センタビーム20内に側方ブラケット22L、22Rの接合部80を挿入又は嵌合させた状態で、ボルト(前方ボルト60及び下方ボルト64)による締結並びに接着剤200による接着を行うことでセンタビーム20と側方ブラケット22L、22Rを接合する。
本実施形態では、ビーム側接合面120とブラケット側接合面122との間の全体に亘って接着剤200を介在させるが、傾斜部38、98の間における接着剤200の厚み(以下「前方厚みTf」という。)の管理と、底面部36、96の間における接着剤200の厚み(以下「下方厚みTl」という。)の管理が特に重要となる。なぜならば、本実施形態では、サブフレーム12が車室(図示せず)の前方に配置されているため(図1参照)、前方からの衝突に備える必要性が高いためである。
そこで、本実施形態では、前方厚みTf及び下方厚みTlの管理のため、センタビーム20及び側方ブラケット22L、22Rそれぞれに傾斜部38、98を設けると共に、前方ボルト60及び下方ボルト64による締結を用いる。この点につき以下に説明する。
[2−2.前方厚みTf及び下方厚みTlの管理方法]
図10Aは、センタビーム20に右ブラケット22Rの接合部80を嵌め込んだばかりの状態を簡略に示す断面図(左側面断面図)である。図10Bは、図10Aの状態の後、前方ボルト60及び下方ボルト64を締結した後の状態を簡略に示す断面図(左側面断面図)である。図10A及び図10Bでは、センタビーム20と右ブラケット22Rとの関係について示しているが、センタビーム20と左ブラケット22Lとの関係についても同様である。
図10Aの状態では、前方厚みTf及び下方厚みTlが、それぞれの規定値(以下「前方規定値Vf」及び「下方規定値Vl」という。)とは必ずしも一致しない。そこで、前方ボルト60を締結していくことにより前方厚みTfを調整する。具体的には、本実施形態では、側方ブラケット22L、22Rの傾斜部98に接着剤厚み管理用ワイヤ130(以下「ワイヤ130」ともいう。)(図8)を配置する。ワイヤ130は、前方厚みTfと等しい直径を有している。
そして、前方ボルト60を締結することでセンタビーム20の傾斜部38と側方ブラケット22L、22Rの傾斜部98とを接近させていく。センタビーム20の傾斜部38と側方ブラケット22L、22Rの傾斜部98間の接近がワイヤ130により制限されるまで前方ボルト60を締結することにより、前方厚みTfを前方規定値Vfとすることができる。
同様に、下方ボルト64を締結していくことにより下方厚みTlを調整する。具体的には、本実施形態では、側方ブラケット22L、22Rの底面部96にワイヤ130(図8)を配置する。ワイヤ130は、下方厚みTlと等しい直径を有している。換言すると、本実施形態では、前方厚みTfと下方厚みTlが等しいため、同じワイヤ130を使用する。
そして、下方ボルト64を締結することでセンタビーム20の底面部36と側方ブラケット22L、22Rの底面部96とを接近させていく。センタビーム20の底面部36と側方ブラケット22L、22Rの底面部96間の接近がワイヤ130により制限されるまで下方ボルト64を締結することにより、下方厚みTlを下方規定値Vlとすることができる。
[2−3.サブフレーム12の組立ての流れ]
図11は、サブフレーム12を組み立てる際のフローチャートである。図11に示す作業は、図示しない製造装置又は作業者により行われる。図12は、サブフレーム12を治具140に配置している状態を示す斜視図(正面−平面−左側面斜視図)である。
ステップS1において、センタビーム20にナット部材48、54を接着固定し、ナット部材48に対してロッド支持ボルト46を仮締結する。ステップS2において、センタビーム20及び側方ブラケット22L、22Rそれぞれの接合部(すなわち、ビーム側接合面120及びブラケット側接合面122)に接着剤200を塗布する。
ステップS3において、右ブラケット22Rを治具140にセットする。具体的には、右ブラケット22Rの一部(突出部142R、144R(図12))を治具140の支持柱146、148に図示しないボルトで固定する。
ステップS4において、接着剤厚み管理用ワイヤ130(図8)を配置する。上記のように、ワイヤ130は、接着剤200の厚みの目標値(すなわち、前方規定値Vf及び下方規定値Vl)と同じ直径を有するものであり、センタビーム20と側方ブラケット22L、22Rの間に配置されることでスペーサとして機能する。この時点でワイヤ130は、側方ブラケット22L、22Rの底面部96及び傾斜部98(それぞれ外側の面)に配置される。なお、ステップS2において側方ブラケット22L、22Rには接着剤200が塗布されているため、ワイヤ130を底面部96及び傾斜部98(それぞれ外側の面)に配置してもワイヤ130は落ちない。
ステップS5において、センタビーム20を移動させて右ブラケット22Rの接合部80に嵌める。
ステップS6において、センタビーム20を固定ピン150(図12)で固定する。具体的には、固定ピン150をナット部材48に締結する。これにより、センタビーム20の左右位置を固定することができる。
ステップS7において、左ブラケット22Lを移動させてセンタビーム20を左ブラケット22Lの接合部80に嵌める。そして、左ブラケット22Lを治具140にセットする。具体的には、左ブラケット22Lの一部(突出部142L、144L(図12))を治具140の支持柱152、154にボルト156等のボルトで固定する。
ステップS8において、左右それぞれについて2つの前方ボルト60(計4つ)を締結し、センタビーム20の傾斜部38と側方ブラケット22L、22Rの傾斜部98との間の接着剤200の厚み(前方厚みTf)を規定値(前方規定値Vf)とする。本実施形態では、ステップS4において、側方ブラケット22L、22Rの傾斜部98にワイヤ130を配置している。そこで、センタビーム20の傾斜部38と側方ブラケット22L、22Rの傾斜部98との間の接近がワイヤ130により制限されるまで前方ボルト60を締結することにより、前方厚みTfを前方規定値Vfとすることができる。
ステップS9において、左右それぞれについて下方ボルト64を締結し、センタビーム20の底面部36と側方ブラケット22L、22Rの底面部96との間の接着剤200の厚み(下方厚みTl)を規定値(下方規定値Vl)とする。本実施形態では、ステップS4において、側方ブラケット22L、22Rの底面部96にワイヤ130を配置している。そこで、センタビーム20の底面部36と側方ブラケット22L、22Rの底面部96との間の接近がワイヤ130により制限されるまで下方ボルト64を締結することにより、下方厚みTlを下方規定値Vlとすることができる。
ステップS10において、センタビーム20の後方注入口70及び上方注入口74から接着剤200を注入する。本実施形態の接着剤200は、エポキシ樹脂を主成分とする2液性接着剤であるが、その他の接着剤であってもよい。接着剤200の注入には、例えば、接着剤射出ガンを用いる。各注入口70、74から注入された接着剤200は、周囲に移動していき、各確認孔72、76に到達する。接着剤200が到達した孔72、76については、図示しないテープで当該孔72、76を塞ぐ。全ての孔72、76に接着剤200が到達した時点で注入を終了する。
ステップS11において、固定ピン150を外し、代わりに支持ロッド24をロッド支持ボルト46で取り付ける(仮締結する)。その後、接着剤200が固まるまでの所定期間放置する。
所定期間放置の後、ステップS12において、硬化検査、超音波検査等の各種検査を行った後、サブフレーム12を治具140から取り外す。
3.本実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、サブフレーム12の組立工程(接合工程)では、前方ボルト60(締結部材)を用いてセンタビーム20(第1部材)の正面部30(第1締結面)と側方ブラケット22L、22R(第2部材)の正面部90(第2締結面)との距離を調整してセンタビーム20の傾斜部38(第1接着面)と側方ブラケット22L、22Rの傾斜部98(第2接着面)との距離を調整することにより、傾斜部38、98の間に塗布されている又はこれから塗布される接着剤200の厚み(前方厚みTf)を調整する(図10A及び図10B)。このため、センタビーム20と側方ブラケット22L、22Rの接合に接着剤200を用いるに際し、接着剤200の厚みを容易に管理することが可能となる。
本実施形態において、センタビーム20の傾斜部38(第1接着面)と側方ブラケット22L、22Rの傾斜部98(第2接着面)との間にワイヤ130(スペーサ)を配置した状態で前方ボルト60(締結部材)の位置を調整する(図8等)。これにより、傾斜部38、98間の距離の調整及びその結果としての接着剤200の厚み(前方厚みTf)の調整をより容易に行うことが可能となる。
本実施形態において、センタビーム20の端部99L、99R(第1接合部)及び側方ブラケット22L、22Rの接合部80(第2接合部)はいずれも断面が閉じている閉断面形状であり、端部99L、99R及びブラケット接合部80を嵌め合わせた状態で前方ボルト60による締結及び接着剤200による接着を行う(図11のS5→S7→S8→S10)。これにより、閉断面同士が嵌め合った状態で前方ボルト60による締結及び接着剤200による接着が行われる。このため、接着剤200を塗布する領域を広げることが可能となり、センタビーム20と側方ブラケット22L、22Rの接合を強力にすることが可能となる。
センタビーム20の端部99L、99R(第1接合部)は、正面部30(第1締結面)及び傾斜部38(第1接着面)に加え、後方注入口70及び上方注入口74が形成された背面部92及び頂面部94(接着剤注入面)を有し、センタビーム20の端部99L、99R及び側方ブラケット22L、22Rの接合部80(第2接合部)を嵌め合わせた後、前方ボルト60(締結部材)を用いて正面部30と正面部90との距離を調整して傾斜部38と傾斜部98(第2接着面)との距離を調整した状態で後方注入口70及び上方注入口74から接着剤200を注入する(図11のS10)。これにより、正面部30(第1接着面)と正面部90(第2接着面)の間以外の部位に接着剤200を充填することで、センタビーム20と側方ブラケット22L、22Rの接合をより強力にすることが可能となる。
本実施形態において、センタビーム20はCFRP製であり、側方ブラケット22L、22Rはアルミニウム製である。これにより、サブフレーム12(車両構造体)の軽量化を図ることが可能となる。
B.変形例
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の変形を行うことができることはもちろんである。例えば、以下のように応用することが可能である。
1.サブフレーム12(車両構造体)
上記実施形態では、車両構造体としてサブフレーム12の例を説明したが、接着剤200の厚み調整(特に前方厚みTfの調整)の観点からすれば、これに限らず、本発明は、複数の部材を接合する別の車両構造体に適用することができる。そのような車両構造体としては、例えば、シャーシ、ボディ、サスペンションアームを挙げることができる。
2.センタビーム20(第1部材)及び側方ブラケット22L、22R(第2部材)
[2−1.材質]
上記実施形態では、センタビーム20はCFRP製であり、側方ブラケット22L、22Rはアルミニウム製であったが、接着剤200の厚み調整(特に前方厚みTfの調整)の観点からすれば、接合する複数の部材の材質は、上記以外としてもよい。この場合、接合する複数の部材の材質は必ずしも相違している必要はなく、同一であってもよい。例えば、センタビーム20はCFRP以外のエンジニアリングプラスチック製とし、側方ブラケット22L、22Rをアルミニウム製以外の金属(例えば、マグネシウム製又は鋼鉄製)とすることもできる。或いは、センタビーム20及び側方ブラケット22L、22Rをいずれも金属製又は樹脂製としてもよい。
[2−2.正面部30、90(ボルト締結面)と傾斜部38、98(厚み調整面)との位置関係]
上記実施形態では、前方ボルト60を締結する正面部30、90(ボルト締結面)と、接着剤200の厚みを調整する傾斜部38、98(厚み調整面)とが隣り合っていたが、ボルト締結面におけるボルトの締結により厚み調整面間の距離を調整するとの観点からすれば、ボルト締結面と厚み調整面とは互いに傾斜していれば(但し、直交する場合を除く。)、ボルト締結面と厚み調整面とは隣り合わなくてもよい。例えば、背面部32、92においてボルトを締結して傾斜部38、98間の距離を調整することにより前方厚みTfを調整することも可能である。但し、ボルト締結面と厚み調整面とが隣り合っている場合、両者が近くなるため、前方厚みTfを調整し易くなる。
上記実施形態では、前方ボルト60を締結する正面部30、90(ボルト締結面)と、接着剤200の厚みを調整する傾斜部38、98(厚み調整面)とがなす角が鈍角(90°を上回り、180°を下回る角度)であったが(図6等参照)、ボルト締結面におけるボルトの締結により厚み調整面間の距離を調整するとの観点からすれば、両者がなす角は鋭角(0°を上回り、90°を下回る角度)であってもよい。或いは、センタビーム20の端部99L、99R及び側方ブラケット22L、22Rの接合部80の断面形状が長方形である場合、端部99L、99R及び接合部80それぞれにおけるボルト締結面及び厚み調整面を一致させることも可能である。
[2−3.接合部位の断面形状]
上記実施形態では、センタビーム20の端部99L、99R及び側方ブラケット22L、22Rの接合部80をいずれも閉断面形状としたが、接着剤200の厚み調整(特に前方厚みTfの調整)の観点からすれば、必ずしも閉断面形状とする必要はない。
3.ボルト締結位置
上記実施形態では、センタビーム20及び側方ブラケット22L、22Rの接合に際し、前方ボルト60及び下方ボルト64を用いた。すなわち、ボルト締結位置を正面側及び底面側とした。しかしながら、接着剤200の厚み調整の観点(特に前方厚みTfの調整)からすれば、これに限らない。例えば、前方ボルト60のみを用い、下方ボルト64を用いないことも可能である。或いは、前方ボルト60の代わりに又はこれに加えて、頂面部34、94間の距離を別のボルトで調整することにより、前方厚みTfを調整することも可能である。
4.接着剤200の厚みの調整位置
上記実施形態では、傾斜部38、98間の距離(前方厚みTf)及び底面部36、96間の距離(下方厚みTl)を特に重視して接着剤200の厚み調整を行ったが、接着剤200の厚みを重視する位置は、用途に応じて適宜変更可能である。例えば、上記実施形態では傾斜部38、98と前方ボルト60の利用による厚み調整の対象を前方厚みTfとしたが、その他の箇所に対して傾斜部38、98(第1・第2接着面)を設けてもよい。
5.接着剤200の塗布
[5−1.塗布位置]
上記実施形態では、センタビーム20の端部99L、99Rの内側(ビーム側接合面120)の全体及び側方ブラケット22L、22Rの接合部80の外側(ブラケット側接合面122)の全体に亘って接着剤200を塗布したが、例えば、前方厚みTfの管理に着目すれば、一部の領域のみに接着剤200を塗布することも可能である。例えば、傾斜部38、98のみに接着剤200を塗布することもできる。
[5−2.塗布/供給タイミング]
上記実施形態では、センタビーム20と側方ブラケット22L、22Rとを分離させた状態でセンタビーム20の端部99L、99R及びブラケット接合部80に接着剤200を塗布したが(図11のS2)、接着剤200の厚み調整(特に前方厚みTf)の観点からすれば、センタビーム20の端部99L、99Rを側方ブラケット22L、22Rの接合部80に嵌めた後に接着剤200が傾斜部38、98間に塗布又は供給されるように後から接着剤200を塗布又は供給してもよい。
[5−3.注入口]
上記実施形態では、接着剤200を注入するための注入口として後方注入口70及び上方注入口74を設けたが、接着剤200の厚み調整(特に前方厚みTfの調整)の観点からすれば、これに限らない。例えば、後方注入口70及び上方注入口74のいずれか一方のみを設けてもよい。或いは、センタビーム20の正面部30、底面部36又は傾斜部38のいずれかに設けることも可能である。或いは、事前に接着剤200を塗布しておき、その後に塗布しない構成であれば、注入口を設けないことも可能である。
上記実施形態では、後方注入口70及び上方注入口74は、図3、図4等に示す位置及び個数としたが、接着剤200の厚み調整(特に前方厚みTfの調整)の観点からすれば、これに限らず、適宜変更することが可能である。
6.ワイヤ130(スペーサ)
上記実施形態では、前方厚みTf及び下方厚みTlの管理用にワイヤ130を用いたが、前方厚みTf及び下方厚みTlを管理するためのスペーサとして機能するものであれば、ワイヤ130以外の部材を用いてもよい。また、前方厚みTf及び下方厚みTlを管理する観点からすれば、ワイヤ130等のスペーサを用いずにその他の方法(例えば、測定器による測定)により前方厚みTf及び下方厚みTlを管理することも可能である。
上記実施形態では、前方厚みTfの管理及び下方厚みTlの管理のいずれについても同一のワイヤ130を用いたが、異なる仕様のワイヤを用いることも可能である。換言すると、前方規定値Vf及び下方規定値Vlを異なる値としてもよい。
7.その他
上記実施形態では、車両構造体としてのサブフレーム12に本発明を適用したが、接着剤200の厚み調整の観点からすれば、車両構造体以外の用途に本発明を適用することも可能である。例えば、航空機、船舶等のその他の移動体の構造体に本発明を適用することもできる。或いは、産業機械、建築構造物等の構造体に本発明を適用することも可能である。
10…車両 12…サブフレーム(車両構造体)
20…センタビーム(第1部材)
22L、22R…側方ブラケット(第2部材)
30…センタビームの正面部(第1締結面)
32…センタビームの背面部(接着剤注入面)
34…センタビームの頂面部(接着剤注入面)
38…センタビームの傾斜部(第1接着面)
60…前方ボルト(締結部材) 70…後方注入口(注入口)
74…上方注入口(注入口) 80…ブラケット接合部(第2接合部)
90…側方ブラケットの正面部(第2締結面)
98…側方ブラケットの傾斜部(第2接着面)
99L、99R…センタビームの端部(第1接合部)
130…ワイヤ(スペーサ) 200…接着剤

Claims (8)

  1. 車両の第1部材と第2部材とを接合して車両構造体を形成する車両製造方法であって、
    前記第1部材は、前記第2部材との接合部である第1接合部を備え、
    前記第2部材は、前記第1部材との接合部である第2接合部を備え、
    前記車両製造方法では、締結部材による締結と接着剤による接着により前記第1接合部と前記第2接合部とを接合する接合工程を備え、
    前記第1接合部は、
    前記締結部材による締結が行われる第1締結面と、
    前記第1締結面に対して傾斜し且つ前記接着剤による接着が行われる第1接着面と
    を備え、
    前記第2接合部は、
    前記第1締結面と対向して前記締結部材による締結が行われる第2締結面と、
    前記第2締結面に対して傾斜すると共に前記第1接着面と対向して前記接着剤による接着が行われる第2接着面と
    を備え、
    前記接合工程では、前記締結部材を用いて前記第1締結面と前記第2締結面との距離を調整して前記第1接着面と前記第2接着面との距離を調整することにより、前記第1接着面と前記第2接着面との間に塗布されている又はこれから塗布される前記接着剤の厚みを調整し、
    前記第1締結面と前記第2締結面との距離を調整する方向と、前記第1接着面と前記第2接着面との距離を調整する方向は異なる
    ことを特徴とする車両製造方法。
  2. 請求項1記載の車両製造方法において、
    前記第1接着面及び前記第2接着面との間にスペーサを配置した状態で前記締結部材の位置を調整する
    ことを特徴とする車両製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の車両製造方法において、
    前記第1接合部及び前記第2接合部はいずれも断面が閉じている閉断面形状であり、
    前記第1接合部及び前記第2接合部を嵌め合わせた状態で前記締結部材による締結及び前記接着剤による接着を行う
    ことを特徴とする車両製造方法。
  4. 請求項3記載の車両製造方法において、
    前記第1接合部は、前記第1締結面及び前記第1接着面に加え、前記接着剤の注入口が形成された接着剤注入面を有し、
    前記第1接合部及び前記第2接合部を嵌め合わせた後、前記締結部材を用いて前記第1締結面と前記第2締結面との距離を調整して前記第1接着面と前記第2接着面との距離を調整した状態で前記注入口から前記接着剤を注入する
    ことを特徴とする車両製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両製造方法において、
    前記第1部材は炭素繊維強化プラスチック製であり、前記第2部材はアルミニウム製である
    ことを特徴とする車両製造方法。
  6. 車両の第1部材と第2部材とが接合された車両構造体であって、
    前記第1部材は、前記第2部材との接合部である第1接合部を備え、
    前記第2部材は、前記第1部材との接合部である第2接合部を備え、
    前記車両構造体は、
    前記第1接合部と前記第2接合部とを締結する締結部材と、
    前記第1接合部と前記第2接合部とを接着する接着剤と
    をさらに備え、
    前記第1接合部は、
    前記締結部材による締結が行われた第1締結面と、
    前記第1締結面に対して傾斜し且つ前記接着剤による接着が行われた第1接着面と
    を備え、
    前記第2接合部は、
    前記第1締結面と対向して前記締結部材による締結が行われた第2締結面と、
    前記第2締結面に対して傾斜すると共に前記第1接着面と対向して前記接着剤による接着が行われた第2接着面と
    を備え、
    前記締結部材は、前記第1締結面と前記第2締結面との距離を調整することにより、前記第1接着面と前記第2接着面との間に配置された前記接着剤の厚みを調整する接着剤厚み調整部材であり、
    前記第1締結面と前記第2締結面との距離が調整される方向と、前記第1接着面と前記第2接着面との距離が調整される方向は異なる
    ことを特徴とする車両構造体。
  7. 請求項6記載の車両構造体において、
    前記第1接着面及び前記第2接着面との間に配置されたスペーサをさらに有する
    ことを特徴とする車両構造体。
  8. 請求項6又は7に記載の車両構造体において、
    前記第1部材は炭素繊維強化プラスチック製であり、前記第2部材はアルミニウム製である
    ことを特徴とする車両構造体。
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