JPH1178915A - ステアリングギヤユニットの組付け方法及びその組付け構造 - Google Patents
ステアリングギヤユニットの組付け方法及びその組付け構造Info
- Publication number
- JPH1178915A JPH1178915A JP26784097A JP26784097A JPH1178915A JP H1178915 A JPH1178915 A JP H1178915A JP 26784097 A JP26784097 A JP 26784097A JP 26784097 A JP26784097 A JP 26784097A JP H1178915 A JPH1178915 A JP H1178915A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear unit
- steering gear
- mounting
- bolt
- mounting portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ステアリングギヤユニットを車体に組付ける
際の作業負荷を軽減し、簡単に能率的に組付け可能にす
る。 【解決手段】 ステアリングギヤユニット1は、右側の
1対の取付部11,12と、左側の1対の取付部22,
23において車体側にボルト締結されるが、このステア
リングギヤユニット1の組付ける際、予め取付部11に
ボルト18を装着して仮止めしておくとともに、車体側
には取付部22,23に対応するボルトを前方へ突出す
る状態に予め固定しておき、最初に取付部11のボルト
18を位置決めして支持させ、次に取付部22,23を
車体側のボルトに位置決めして支持させ、その後4個所
のボルトとナットを締結する。
際の作業負荷を軽減し、簡単に能率的に組付け可能にす
る。 【解決手段】 ステアリングギヤユニット1は、右側の
1対の取付部11,12と、左側の1対の取付部22,
23において車体側にボルト締結されるが、このステア
リングギヤユニット1の組付ける際、予め取付部11に
ボルト18を装着して仮止めしておくとともに、車体側
には取付部22,23に対応するボルトを前方へ突出す
る状態に予め固定しておき、最初に取付部11のボルト
18を位置決めして支持させ、次に取付部22,23を
車体側のボルトに位置決めして支持させ、その後4個所
のボルトとナットを締結する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はステアリングギヤ
ユニットの組付け方法及びその組付け構造に関し、特
に、ステアリングギヤユニットの車体への組付けを簡単
化するようにした技術に関する。
ユニットの組付け方法及びその組付け構造に関し、特
に、ステアリングギヤユニットの車体への組付けを簡単
化するようにした技術に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、自動車の車輪を操舵する為のス
テアリングギヤユニットは、車体に固定される左右方向
向きの円筒状のハウジングと、ハウジング内に収容され
左右方向へ移動自在に支持されたロッド部材と、ロッド
部材の両端部に基端部が夫々連結され先端部が1対の車
輪側に夫々連結される左右1対のタイロッドと、ロッド
部材に形成されたラックと、ラックに噛合しステアリン
グホイールと連動して回動するステアリングピニオン
と、パワーステアリング機構の油圧式アクチュエータ及
びコントロールバルブ等を備えている。
テアリングギヤユニットは、車体に固定される左右方向
向きの円筒状のハウジングと、ハウジング内に収容され
左右方向へ移動自在に支持されたロッド部材と、ロッド
部材の両端部に基端部が夫々連結され先端部が1対の車
輪側に夫々連結される左右1対のタイロッドと、ロッド
部材に形成されたラックと、ラックに噛合しステアリン
グホイールと連動して回動するステアリングピニオン
と、パワーステアリング機構の油圧式アクチュエータ及
びコントロールバルブ等を備えている。
【0003】一般に、ステアリングギヤユニットには、
複数(例えば、上下1対として左右2組の計4つ)の取
付部が設けられ、車体への組付けの際には作業者がステ
アリングギヤユニットの全重量を支えながら手作業で車
体に組付ける。この場合、先ず、複数の取付部のうちの
1つの取付部を車体のクロスメンバーに位置決めし、ス
テアリングギヤユニットを一方の手で支えてその状態を
維持しながら、他方の手で取付部とクロスメンバーの組
付け孔にボルトを挿通させて1つの取付部をクロスメン
バーに支持させた後、残りの複数の取付部をクロスメン
バーに位置決めし夫々ボルトを装着して車体側に支持さ
せ、その後4個所のボルトとナットを締結する。
複数(例えば、上下1対として左右2組の計4つ)の取
付部が設けられ、車体への組付けの際には作業者がステ
アリングギヤユニットの全重量を支えながら手作業で車
体に組付ける。この場合、先ず、複数の取付部のうちの
1つの取付部を車体のクロスメンバーに位置決めし、ス
テアリングギヤユニットを一方の手で支えてその状態を
維持しながら、他方の手で取付部とクロスメンバーの組
付け孔にボルトを挿通させて1つの取付部をクロスメン
バーに支持させた後、残りの複数の取付部をクロスメン
バーに位置決めし夫々ボルトを装着して車体側に支持さ
せ、その後4個所のボルトとナットを締結する。
【0004】ところで、ステアリングギヤユニットのコ
ントロールバルブやステアリングピニオンが設けられて
いる部分(右ハンドル車では右半部)は、その他の部分
に比べると重いので、ステアリングギヤユニットを車体
に組付ける際には、作業性等を考慮して、先ず、ステア
リングピニオンの近傍に位置する重い側の取付部をクロ
スメンバーに位置決めし支持させる場合が多い。
ントロールバルブやステアリングピニオンが設けられて
いる部分(右ハンドル車では右半部)は、その他の部分
に比べると重いので、ステアリングギヤユニットを車体
に組付ける際には、作業性等を考慮して、先ず、ステア
リングピニオンの近傍に位置する重い側の取付部をクロ
スメンバーに位置決めし支持させる場合が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 ステアリングギヤユ
ニットを車体に組付ける従来の技術では、ステアリング
ギヤユニットが非常に重い(約20〜30Kg)ため、先
ず、複数の取付部のうちの1つの取付部をクロスメンバ
ーに位置決めする作業が大変で、しかも、その位置決め
した状態でステアリングギヤユニットを一方の手で支え
ながら、他方の手でボルトを取付部とクロスメンバーの
組付け孔に挿通させなければならない。
ニットを車体に組付ける従来の技術では、ステアリング
ギヤユニットが非常に重い(約20〜30Kg)ため、先
ず、複数の取付部のうちの1つの取付部をクロスメンバ
ーに位置決めする作業が大変で、しかも、その位置決め
した状態でステアリングギヤユニットを一方の手で支え
ながら、他方の手でボルトを取付部とクロスメンバーの
組付け孔に挿通させなければならない。
【0006】更に、1つの取付部をクロスメンバーに位
置決めし支持させた後も、前記1つの取付部以外の複数
の取付部をクロスメンバーに位置決めする作業が大変
で、その位置決めした状態で、ステアリングギヤユニッ
トを一方の手で支えながら、他方の手でボルトを取付部
とクロスメンバーの組付け孔に挿通させなければならな
い。その結果、ステアリングギヤユニットを車体に組付
ける作業負荷が非常に大きく多大の労力を要し組付け作
業の作業能率も低くなる。
置決めし支持させた後も、前記1つの取付部以外の複数
の取付部をクロスメンバーに位置決めする作業が大変
で、その位置決めした状態で、ステアリングギヤユニッ
トを一方の手で支えながら、他方の手でボルトを取付部
とクロスメンバーの組付け孔に挿通させなければならな
い。その結果、ステアリングギヤユニットを車体に組付
ける作業負荷が非常に大きく多大の労力を要し組付け作
業の作業能率も低くなる。
【0007】本発明の目的は、複数の取付部のうちの1
つの取付部を簡単に位置決めし支持でき、更に、その1
つの取付部以外の取付部を簡単に位置決めできるように
して、安全で且つ作業負荷の軽減と作業能率の向上を図
ることのできるステアリングギヤユニットの組付け方法
及びその組付け構造を提供することである。
つの取付部を簡単に位置決めし支持でき、更に、その1
つの取付部以外の取付部を簡単に位置決めできるように
して、安全で且つ作業負荷の軽減と作業能率の向上を図
ることのできるステアリングギヤユニットの組付け方法
及びその組付け構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】 請求項1のステアリン
グギヤユニットの組付け方法は、車輪を操舵する為のス
テアリングギヤユニットを複数のボルトで車体に組付け
るステアリングギヤユニットの組付け方法において、ス
テアリングギヤユニットの複数の取付部のうちの1つの
取付部に予めボルトを回動可能に仮止めしておき、その
ボルトを車体の組付け孔に挿通させて前記1つの取付部
を位置決めし支持させた後、複数の取付部を位置決めし
夫々ボルトで固定することを特徴とするものである。
グギヤユニットの組付け方法は、車輪を操舵する為のス
テアリングギヤユニットを複数のボルトで車体に組付け
るステアリングギヤユニットの組付け方法において、ス
テアリングギヤユニットの複数の取付部のうちの1つの
取付部に予めボルトを回動可能に仮止めしておき、その
ボルトを車体の組付け孔に挿通させて前記1つの取付部
を位置決めし支持させた後、複数の取付部を位置決めし
夫々ボルトで固定することを特徴とするものである。
【0009】前記1つの取付部に予めボルトを回動可能
に仮止めする手段としては、取付部に形成された挿通孔
にボルトを挿通させた状態で、取付部の挿通孔からボル
トが外れないように仮止め具等により回動可能に係止す
ることが望ましい。ステアリングギヤユニットの複数の
取付部のうちの1つの取付部に予めボルトを回動可能に
仮止めしておくことで、そのボルトを車体の組付け孔に
挿通させると、前記1つの取付部を簡単に位置決めし支
持させることができ、その後、複数の取付部を位置決め
し夫々ボルトで固定することができる。その結果、ステ
アリングギヤユニットを車体に組付ける作業負荷を著し
く軽減でき、作業能率の向上を図ることができる。
に仮止めする手段としては、取付部に形成された挿通孔
にボルトを挿通させた状態で、取付部の挿通孔からボル
トが外れないように仮止め具等により回動可能に係止す
ることが望ましい。ステアリングギヤユニットの複数の
取付部のうちの1つの取付部に予めボルトを回動可能に
仮止めしておくことで、そのボルトを車体の組付け孔に
挿通させると、前記1つの取付部を簡単に位置決めし支
持させることができ、その後、複数の取付部を位置決め
し夫々ボルトで固定することができる。その結果、ステ
アリングギヤユニットを車体に組付ける作業負荷を著し
く軽減でき、作業能率の向上を図ることができる。
【0010】請求項2のステアリングギヤユニットの組
付け構造は、車輪を操舵する為のステアリングギヤユニ
ットを複数のボルトで車体に組付けるステアリングギヤ
ユニットの組付け構造において、ステアリングギヤユニ
ットの複数の取付部のうちの1つの取付部に予めボルト
が仮止め具により回動可能に仮止めされ、そのボルトを
車体の組付け孔へ挿通させて前記1つの取付部を位置決
めし支持させた後、複数の取付部が位置決めされ夫々ボ
ルトで固定されるものである。
付け構造は、車輪を操舵する為のステアリングギヤユニ
ットを複数のボルトで車体に組付けるステアリングギヤ
ユニットの組付け構造において、ステアリングギヤユニ
ットの複数の取付部のうちの1つの取付部に予めボルト
が仮止め具により回動可能に仮止めされ、そのボルトを
車体の組付け孔へ挿通させて前記1つの取付部を位置決
めし支持させた後、複数の取付部が位置決めされ夫々ボ
ルトで固定されるものである。
【0011】前記仮止め具は合成樹脂材料で構成しても
よいし金属材料で構成してもよい。また、仮止め具を接
着剤や溶接等でステアリングギヤユニットに固着しても
よいし、予めステアリングギヤユニットに嵌合穴を形成
し、その嵌合穴に仮止め具の一部分を嵌合させて固着す
るようにしてもよい。ステアリングギヤユニットの複数
の取付部のうちの1つの取付部に予めボルトが仮止め具
により回動可能に仮止めされるため、そのボルトを車体
の組付け孔へ挿通させると、前記1つの取付部を簡単に
位置決めし支持させることができ、その後、複数の取付
部を位置決めし夫々ボルトで固定することができる。そ
の結果、ステアリングギヤユニットを車体に組付ける作
業負荷を著しく軽減でき、作業能率の向上を図ることが
できる。
よいし金属材料で構成してもよい。また、仮止め具を接
着剤や溶接等でステアリングギヤユニットに固着しても
よいし、予めステアリングギヤユニットに嵌合穴を形成
し、その嵌合穴に仮止め具の一部分を嵌合させて固着す
るようにしてもよい。ステアリングギヤユニットの複数
の取付部のうちの1つの取付部に予めボルトが仮止め具
により回動可能に仮止めされるため、そのボルトを車体
の組付け孔へ挿通させると、前記1つの取付部を簡単に
位置決めし支持させることができ、その後、複数の取付
部を位置決めし夫々ボルトで固定することができる。そ
の結果、ステアリングギヤユニットを車体に組付ける作
業負荷を著しく軽減でき、作業能率の向上を図ることが
できる。
【0012】請求項3のステアリングギヤユニットの組
付け構造は、請求項2の発明において、前記ボルトが仮
止めされる取付部は、ステアリングピニオンの近傍に位
置する取付部であることを特徴とするものである。ステ
アリングギヤユニットの重心はステアリングピニオン側
に片寄っているので、先ず、ステアリングピニオンの近
傍に位置する重い方の取付部を位置決めし支持させる
と、ステアリングギヤユニットの重量の半分以上を車体
側に支持させることができるから、その後の組付け作業
において、ステアリングギヤユニットの重量を支える労
力が著しく軽減されて作業性がよくなり、前記1つの取
付部以外の取付部を簡単に位置決めし夫々ボルトで固定
することができる。その他請求項2と同様の作用を奏す
る。
付け構造は、請求項2の発明において、前記ボルトが仮
止めされる取付部は、ステアリングピニオンの近傍に位
置する取付部であることを特徴とするものである。ステ
アリングギヤユニットの重心はステアリングピニオン側
に片寄っているので、先ず、ステアリングピニオンの近
傍に位置する重い方の取付部を位置決めし支持させる
と、ステアリングギヤユニットの重量の半分以上を車体
側に支持させることができるから、その後の組付け作業
において、ステアリングギヤユニットの重量を支える労
力が著しく軽減されて作業性がよくなり、前記1つの取
付部以外の取付部を簡単に位置決めし夫々ボルトで固定
することができる。その他請求項2と同様の作用を奏す
る。
【0013】請求項4のステアリングギヤユニットの組
付け構造は、請求項3の発明において、前記ボルトが仮
止めされる取付部は、上下に位置する1対の取付部のう
ちの上側の取付部であることを特徴とするものである。
取付部を鉛直姿勢にして車体に固定する場合、上下に位
置する1対の取付部のうちの上側の取付け部を支持させ
るので、支持の安定性が向上し、その後、残りの取付部
を車体に位置決めするとき、ステアリングギヤユニット
がガタついたり、車体から外れることもなくなるため、
ステアリングギヤユニットの組付け作業を安全に実行で
きるようになる。その他請求項3と同様の作用を奏す
る。
付け構造は、請求項3の発明において、前記ボルトが仮
止めされる取付部は、上下に位置する1対の取付部のう
ちの上側の取付部であることを特徴とするものである。
取付部を鉛直姿勢にして車体に固定する場合、上下に位
置する1対の取付部のうちの上側の取付け部を支持させ
るので、支持の安定性が向上し、その後、残りの取付部
を車体に位置決めするとき、ステアリングギヤユニット
がガタついたり、車体から外れることもなくなるため、
ステアリングギヤユニットの組付け作業を安全に実行で
きるようになる。その他請求項3と同様の作用を奏す
る。
【0014】請求項5のステアリングギヤユニットの組
付け構造は、請求項3又は4の発明において、前記ステ
アリングピニオンから離れて位置する取付部に対応する
ように、予め車体に少なくとも1つのボルトがステアリ
ングギヤユニット側へ突出状に設けられ、前記1つの取
付部が位置決め支持された後、ステアリングギヤユニッ
ト側へ突出したボルトを前記1つの取付部以外の取付部
に挿通し位置決めすることを特徴とするものである。前
記1つの取付部を位置決めし支持させた後、ステアリン
グギヤユニット側へ突出状のボルトを取付部に挿通させ
ることで、前記1つの取付部以外の取付部を簡単に位置
決めし支持させ、ステアリングギヤユニットの相離れた
2個所の取付部を支持させ、ステアリングギヤユニット
の全重量を車体側に支持させることができる。その他請
求項3又は4と同様の作用を奏する。
付け構造は、請求項3又は4の発明において、前記ステ
アリングピニオンから離れて位置する取付部に対応する
ように、予め車体に少なくとも1つのボルトがステアリ
ングギヤユニット側へ突出状に設けられ、前記1つの取
付部が位置決め支持された後、ステアリングギヤユニッ
ト側へ突出したボルトを前記1つの取付部以外の取付部
に挿通し位置決めすることを特徴とするものである。前
記1つの取付部を位置決めし支持させた後、ステアリン
グギヤユニット側へ突出状のボルトを取付部に挿通させ
ることで、前記1つの取付部以外の取付部を簡単に位置
決めし支持させ、ステアリングギヤユニットの相離れた
2個所の取付部を支持させ、ステアリングギヤユニット
の全重量を車体側に支持させることができる。その他請
求項3又は4と同様の作用を奏する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は自動車の車輪
を操舵する為のステアリングギヤユニットの組付け方法
及びその組付け構造に本発明を適用した場合の例であ
る。尚、以下の説明では、自動車の前後左右を前後左右
として説明する。
て図面を参照して説明する。本実施形態は自動車の車輪
を操舵する為のステアリングギヤユニットの組付け方法
及びその組付け構造に本発明を適用した場合の例であ
る。尚、以下の説明では、自動車の前後左右を前後左右
として説明する。
【0016】先ず、ステアリングギヤユニット1及びそ
の車体への組付け構造について説明する。図1〜図4に
示すように、ステアリングギヤユニット1は、車体に固
定されたクロスメンバー9に固定される左右方向向きの
円筒状のハウジング2と、ハウジング2内に収容され左
右方向へ移動自在に支持されたロッド部材3と、ロッド
部材3の両端部に基端部が自在継手32を介して夫々連
結され先端部が1対の前輪(図示略)側に夫々連結され
る左右1対のタイロッド4,4と、ロッド部材3に形成
されたラック6と、ラック6に噛合しステアリングホイ
ール(図示略)と連動して回動するステアリングピニオ
ン7と、パワーステアリング機構8のパワーシリンダ4
0とコントロールバルブ45等を備えている。
の車体への組付け構造について説明する。図1〜図4に
示すように、ステアリングギヤユニット1は、車体に固
定されたクロスメンバー9に固定される左右方向向きの
円筒状のハウジング2と、ハウジング2内に収容され左
右方向へ移動自在に支持されたロッド部材3と、ロッド
部材3の両端部に基端部が自在継手32を介して夫々連
結され先端部が1対の前輪(図示略)側に夫々連結され
る左右1対のタイロッド4,4と、ロッド部材3に形成
されたラック6と、ラック6に噛合しステアリングホイ
ール(図示略)と連動して回動するステアリングピニオ
ン7と、パワーステアリング機構8のパワーシリンダ4
0とコントロールバルブ45等を備えている。
【0017】ハウジング2は、その右部に小径筒部10
をまたその左部に大径筒部20を有し、小径筒部10に
は上下に位置する1対の取付部11,12が一体形成さ
れ、この1対の取付部11,12がクロスメンバー9に
固着された受座部材50にボルト18,19とナット1
8a,19aとで固定される。大径筒部20はその外周
部に装着される取付金具21を有し、この取付金具21
の上下1対の取付部22,23がクロスメンバー9に固
着された受座部材55にボルト28,29とナット28
a,29aとで夫々固定される。
をまたその左部に大径筒部20を有し、小径筒部10に
は上下に位置する1対の取付部11,12が一体形成さ
れ、この1対の取付部11,12がクロスメンバー9に
固着された受座部材50にボルト18,19とナット1
8a,19aとで固定される。大径筒部20はその外周
部に装着される取付金具21を有し、この取付金具21
の上下1対の取付部22,23がクロスメンバー9に固
着された受座部材55にボルト28,29とナット28
a,29aとで夫々固定される。
【0018】図1〜図4に示すように、ステアリングピ
ニオン7の近傍の各取付部11,12は、小径筒部10
の直径よりも少し短い前後幅を有し、各取付部11,1
2の中央部分にはゴム製のブッシュ13を介して内筒1
4が内嵌固着され、この内筒14の挿通孔15と受座部
材50(図6、図7参照)の組付け孔51,52に、前
側から挿通したボルト18,19を受座部材50の後側
のナット18a,19aに螺合させることで、取付部1
1,12を受座部材50に固定するようになっている。
ニオン7の近傍の各取付部11,12は、小径筒部10
の直径よりも少し短い前後幅を有し、各取付部11,1
2の中央部分にはゴム製のブッシュ13を介して内筒1
4が内嵌固着され、この内筒14の挿通孔15と受座部
材50(図6、図7参照)の組付け孔51,52に、前
側から挿通したボルト18,19を受座部材50の後側
のナット18a,19aに螺合させることで、取付部1
1,12を受座部材50に固定するようになっている。
【0019】図1、図2、図5に示すように、ステアリ
ングピニオン7から離れた取付金具21は、半円筒部2
4とこの半円筒部24の上下両端部に一体形成された1
対の取付部22,23を有し、半円筒部24が大径筒部
20を囲撓するゴム製の緩衝部材27に前側から嵌合さ
れ、ピン21aにより固定されている。取付部22,2
3の中央部分には左右に長い長孔25,26が夫々形成
され、この長孔25,26と受座部材55(図8、図9
参照)の組付け孔56,57に、後側から挿通したボル
ト28,29に取付部22,23の前側のナット56
a,57aを螺合させることで、大径筒部20を受座部
材55に固定するようにしてある。
ングピニオン7から離れた取付金具21は、半円筒部2
4とこの半円筒部24の上下両端部に一体形成された1
対の取付部22,23を有し、半円筒部24が大径筒部
20を囲撓するゴム製の緩衝部材27に前側から嵌合さ
れ、ピン21aにより固定されている。取付部22,2
3の中央部分には左右に長い長孔25,26が夫々形成
され、この長孔25,26と受座部材55(図8、図9
参照)の組付け孔56,57に、後側から挿通したボル
ト28,29に取付部22,23の前側のナット56
a,57aを螺合させることで、大径筒部20を受座部
材55に固定するようにしてある。
【0020】図1、図2に示すように、ロッド部材3
は、ハウジング2の左右長よりも長く、その両端部分は
ハウジング2の両部から突出しており、ロッド部材3の
端部とタイロッド4の基端部と自在継手32は、ジャバ
ラ状のゴムカバー30により覆われている。各タイロッ
ド4の先端部には連結部材31が固着され、この連結部
材31が前輪のホイール支持部材の腕部に連結される。
ラック6は小径筒部10内を挿通するロッド部材3の前
面側に形成されている。ステアリングピニオン7は、図
1、図2の鎖線で示すステアリングシャフト(図示略)
を含む回動伝達系5の基端部分に装着され、小径筒部1
0の内部に臨むようにコントロールバルブ45のハウジ
ング内の下端部分に設けられている。
は、ハウジング2の左右長よりも長く、その両端部分は
ハウジング2の両部から突出しており、ロッド部材3の
端部とタイロッド4の基端部と自在継手32は、ジャバ
ラ状のゴムカバー30により覆われている。各タイロッ
ド4の先端部には連結部材31が固着され、この連結部
材31が前輪のホイール支持部材の腕部に連結される。
ラック6は小径筒部10内を挿通するロッド部材3の前
面側に形成されている。ステアリングピニオン7は、図
1、図2の鎖線で示すステアリングシャフト(図示略)
を含む回動伝達系5の基端部分に装着され、小径筒部1
0の内部に臨むようにコントロールバルブ45のハウジ
ング内の下端部分に設けられている。
【0021】パワーステアリング機構8は、パワーシリ
ンダ40とコントロールバルブ45の他に油圧ポンプ
(図示略)を有し、ステアリングシャフトとトーション
バー(図示略)の回転差によりコントロールバルブ45
が作動し、油圧ポンプからコイトロールバルブ45を介
してパワーシリンダ40へ油圧が供給される。パワーシ
リンダ40のシリンダ本体は大径筒部20で構成され、
図2に示すように、そのシリンダ本体20内に、ロッド
部材3のピストン部41が摺動自在に内嵌され、ピスト
ン部41の両側に油圧作動室42,43が形成されてい
る。
ンダ40とコントロールバルブ45の他に油圧ポンプ
(図示略)を有し、ステアリングシャフトとトーション
バー(図示略)の回転差によりコントロールバルブ45
が作動し、油圧ポンプからコイトロールバルブ45を介
してパワーシリンダ40へ油圧が供給される。パワーシ
リンダ40のシリンダ本体は大径筒部20で構成され、
図2に示すように、そのシリンダ本体20内に、ロッド
部材3のピストン部41が摺動自在に内嵌され、ピスト
ン部41の両側に油圧作動室42,43が形成されてい
る。
【0022】次に、ステアリングギヤユニットの組付け
方法について説明する。この組付け方法の概要について
説明しておくと、ステアリングギヤユニット1の4つの
取付部11,12,22,23のうちの1つの取付部1
1に、予めボルト18を装着して合成樹脂製の仮止め具
58により回動可能に仮止めしておき、そのボルト18
を車体9の受座部材50の組付け孔51へ挿通させて取
付部11を位置決めし支持させた後、取付部12,2
2,23を位置決めし、夫々ボルト18,19,28,
29とナット18a,19a,28a,29aで受座部
材50,55に固定する。
方法について説明する。この組付け方法の概要について
説明しておくと、ステアリングギヤユニット1の4つの
取付部11,12,22,23のうちの1つの取付部1
1に、予めボルト18を装着して合成樹脂製の仮止め具
58により回動可能に仮止めしておき、そのボルト18
を車体9の受座部材50の組付け孔51へ挿通させて取
付部11を位置決めし支持させた後、取付部12,2
2,23を位置決めし、夫々ボルト18,19,28,
29とナット18a,19a,28a,29aで受座部
材50,55に固定する。
【0023】ステアリングギヤユニット1を車体のクロ
スメンバー9に組付ける前に、予め、図2,図3に示す
ように、仮止め具58の基端部をハウジング2の小径筒
部10に形成された嵌合穴58aに嵌合固着しておく。
そして、座金付きボルト18を取付部11の挿通孔15
に前側から挿通させ、その座金付きボルト18の座金部
18bを仮止め具58の先端部で係止し、ボルト18を
回動可能に仮止めしておく。
スメンバー9に組付ける前に、予め、図2,図3に示す
ように、仮止め具58の基端部をハウジング2の小径筒
部10に形成された嵌合穴58aに嵌合固着しておく。
そして、座金付きボルト18を取付部11の挿通孔15
に前側から挿通させ、その座金付きボルト18の座金部
18bを仮止め具58の先端部で係止し、ボルト18を
回動可能に仮止めしておく。
【0024】一方、ステアリングギヤユニット1を車体
9に組付ける前に、予め、図6、図7に示すように、受
座部材50の後面部には、組付孔52に対応する部位に
ナット19aを予め溶接しておく。尚、受座部材50の
後面部の組付孔51に対応する部位にはナット18aを
設けないでおく。また、図8、図9に示すように、受座
部材55の組付け孔51,52に後方からボルト28,
29を挿通させて、ステアリングギヤユニット1側(前
側)へ突出させ、それらのボルト頭部を受座部材55に
溶接しておく。
9に組付ける前に、予め、図6、図7に示すように、受
座部材50の後面部には、組付孔52に対応する部位に
ナット19aを予め溶接しておく。尚、受座部材50の
後面部の組付孔51に対応する部位にはナット18aを
設けないでおく。また、図8、図9に示すように、受座
部材55の組付け孔51,52に後方からボルト28,
29を挿通させて、ステアリングギヤユニット1側(前
側)へ突出させ、それらのボルト頭部を受座部材55に
溶接しておく。
【0025】次に、ステアリングギヤユニット1を車体
側のクロスメンバー9に組付ける際には、作業者がステ
アリングギヤユニット1を両手で支えた状態で、クロス
メンバー9の前側に接近させ、取付部11に仮止めした
ボルト18を受座部材50の組付け孔51に挿通させ、
取付部11を位置決めし支持させる。そして、位置決め
し支持させた取付部11が受座部材50から外れないよ
うに、組付け孔51に挿通させたボルト18の先端部に
ナット18aを仮止めする。
側のクロスメンバー9に組付ける際には、作業者がステ
アリングギヤユニット1を両手で支えた状態で、クロス
メンバー9の前側に接近させ、取付部11に仮止めした
ボルト18を受座部材50の組付け孔51に挿通させ、
取付部11を位置決めし支持させる。そして、位置決め
し支持させた取付部11が受座部材50から外れないよ
うに、組付け孔51に挿通させたボルト18の先端部に
ナット18aを仮止めする。
【0026】次に、取付部22,23を受座部材55側
へ移動させ、受座部材55からステアリングギヤユニッ
ト1側へ突出したボルト28,29を、取付部22,2
3に形成された長孔25,26に夫々挿通させ、取付部
22,23を位置決めし支持させる。こうして、ステア
リングギヤユニット1の全重量を受座部材50,55に
支持させることができる。取付部11,22,23が位
置決めされると、取付部11の下側の取付部12も受座
部材50の所定位置に位置決めされるので、取付部12
と組付け孔52にボルト19を挿通させ、その後、取付
部11のボルト18をナット18aに締結し、取付部1
2のボルト19をナット19aに締結し、取付部22に
挿通させたボルト28にナット28aを締結し、取付部
23に挿通させたボルト29にナット29aを締結す
る。以上によりステアリングギヤユニット1の組付けが
完了する。
へ移動させ、受座部材55からステアリングギヤユニッ
ト1側へ突出したボルト28,29を、取付部22,2
3に形成された長孔25,26に夫々挿通させ、取付部
22,23を位置決めし支持させる。こうして、ステア
リングギヤユニット1の全重量を受座部材50,55に
支持させることができる。取付部11,22,23が位
置決めされると、取付部11の下側の取付部12も受座
部材50の所定位置に位置決めされるので、取付部12
と組付け孔52にボルト19を挿通させ、その後、取付
部11のボルト18をナット18aに締結し、取付部1
2のボルト19をナット19aに締結し、取付部22に
挿通させたボルト28にナット28aを締結し、取付部
23に挿通させたボルト29にナット29aを締結す
る。以上によりステアリングギヤユニット1の組付けが
完了する。
【0027】ステアリングギヤユニットの組付け方法及
びその組付け構造の作用・効果について説明する。ステ
アリングギヤユニット1の4つの取付部11,12,2
2,23のうちの1つの取付部11に予めボルト18を
回動可能に仮止め具58で仮止めしておき、そのボルト
18を受座部材50の組付け孔51に挿通させて取付部
11を位置決めし支持させた後、残りの取付部12,2
2,23を位置決めし夫々固定するため、先ず、1つの
取付部11を非常に簡単に能率的に位置決めし支持させ
ることができ、ステアリングギヤユニット1を支える労
力を大幅に軽減することができる。
びその組付け構造の作用・効果について説明する。ステ
アリングギヤユニット1の4つの取付部11,12,2
2,23のうちの1つの取付部11に予めボルト18を
回動可能に仮止め具58で仮止めしておき、そのボルト
18を受座部材50の組付け孔51に挿通させて取付部
11を位置決めし支持させた後、残りの取付部12,2
2,23を位置決めし夫々固定するため、先ず、1つの
取付部11を非常に簡単に能率的に位置決めし支持させ
ることができ、ステアリングギヤユニット1を支える労
力を大幅に軽減することができる。
【0028】ステアリングギヤユニット1の重量バラン
スは左右対称ではなく、コントロールバルブ45とステ
アリングピニオン7のある右半部が非常に重くなってい
るが、ステアリングピニオン7の近傍に位置する取付部
11を最初に受座部材50に位置決めして支持させるの
で、その位置決め支持後にはステアリングギヤユニット
1を作業者が支える支持重量が大幅に軽減されるため、
その後の組付け作業の作業性と作業能率が著しく向上す
る。それ故、前記1つの取付部11以外の取付部12,
22,23を簡単かつ能率的に位置決めして受座部材5
5に支持させることができる。
スは左右対称ではなく、コントロールバルブ45とステ
アリングピニオン7のある右半部が非常に重くなってい
るが、ステアリングピニオン7の近傍に位置する取付部
11を最初に受座部材50に位置決めして支持させるの
で、その位置決め支持後にはステアリングギヤユニット
1を作業者が支える支持重量が大幅に軽減されるため、
その後の組付け作業の作業性と作業能率が著しく向上す
る。それ故、前記1つの取付部11以外の取付部12,
22,23を簡単かつ能率的に位置決めして受座部材5
5に支持させることができる。
【0029】また、上下に位置する1対の取付部11,
12のうちの上側の取付部11を最初に位置決めして支
持させるので、ステアリングギヤユニット1の右半部を
支持する安定性が高くなり、その後、残りの取付部1
2,22,23を位置決めするとき、ステアリングギヤ
ユニット1がガタついたり、外れることもなくなるた
め、ステアリングギヤユニット1の組付け作業を安全に
能率的に実行できる。
12のうちの上側の取付部11を最初に位置決めして支
持させるので、ステアリングギヤユニット1の右半部を
支持する安定性が高くなり、その後、残りの取付部1
2,22,23を位置決めするとき、ステアリングギヤ
ユニット1がガタついたり、外れることもなくなるた
め、ステアリングギヤユニット1の組付け作業を安全に
能率的に実行できる。
【0030】しかも、ステアリングピニオン7から離れ
て位置する取付部22,23に対応するように、予め受
座部材55にボルト28,29をステアリングギヤユニ
ット1側へ突出状に設けておき、取付部11を位置決め
支持した後、それらボルト28,29を取付部22,2
3の長孔25,26に挿通させて位置決め支持するの
で、残りの取付部12,22,23を簡単に能率的に位
置決めし支持させ、組付けの初期の時点でステアリング
ギヤユニット1の全重量を受座部材50,55に支持さ
せ、その後の組付け作業の能率向上を図ることができ
る。
て位置する取付部22,23に対応するように、予め受
座部材55にボルト28,29をステアリングギヤユニ
ット1側へ突出状に設けておき、取付部11を位置決め
支持した後、それらボルト28,29を取付部22,2
3の長孔25,26に挿通させて位置決め支持するの
で、残りの取付部12,22,23を簡単に能率的に位
置決めし支持させ、組付けの初期の時点でステアリング
ギヤユニット1の全重量を受座部材50,55に支持さ
せ、その後の組付け作業の能率向上を図ることができ
る。
【0031】また、取付部11を位置決めして支持させ
ただけでは、ステアリングギヤユニット1の位置が確定
しないが、取付部22,23の組付け孔56,57が左
右方向に長い長穴に形成してあるため、取付部22,2
3を簡単かつ能率的に位置決めして支持させることがで
きる。以上説明したように、ステアリングギヤユニット
1を車体に組付ける作業負荷を著しく軽減でき、組付け
作業の作業能率を著しく高めることができる。
ただけでは、ステアリングギヤユニット1の位置が確定
しないが、取付部22,23の組付け孔56,57が左
右方向に長い長穴に形成してあるため、取付部22,2
3を簡単かつ能率的に位置決めして支持させることがで
きる。以上説明したように、ステアリングギヤユニット
1を車体に組付ける作業負荷を著しく軽減でき、組付け
作業の作業能率を著しく高めることができる。
【0032】前記実施形態の変形例について説明する。 1〕仮止め具58としては合成樹脂製のもに限らず金属
製のものを適用可能であり、仮止め具58は、嵌合穴5
8aへの嵌合以外の方法(溶接、接着、ビス止め等)で
小径筒部10に固定しておいてもよい。 2〕ボルト18を仮止めする手段として、仮止め具58
を省略し、ボルト18の座金部18bを接着により取付
部11に軽く固着しておいてもよい。但し、ボルト18
とナット18aの締結時の回動により接着を破るように
しておく。
製のものを適用可能であり、仮止め具58は、嵌合穴5
8aへの嵌合以外の方法(溶接、接着、ビス止め等)で
小径筒部10に固定しておいてもよい。 2〕ボルト18を仮止めする手段として、仮止め具58
を省略し、ボルト18の座金部18bを接着により取付
部11に軽く固着しておいてもよい。但し、ボルト18
とナット18aの締結時の回動により接着を破るように
しておく。
【0033】3〕ボルト18を仮止めする取付部11
は、ステアリングピニオン7の近傍の上下に位置する1
対の取付部のうちの上側の取付部11であったが、ステ
アリングピニオン7から離れた上下に位置する1対の取
付部21,22のうちの上側の取付部22にボルトを仮
止めし、その取付部22を最初に位置決めし支持させる
ように構成してもよい。また、その他の取付部12又は
23にボルトを仮止めし、その取付部を最初に位置決め
し支持させるようにすることも可能である。
は、ステアリングピニオン7の近傍の上下に位置する1
対の取付部のうちの上側の取付部11であったが、ステ
アリングピニオン7から離れた上下に位置する1対の取
付部21,22のうちの上側の取付部22にボルトを仮
止めし、その取付部22を最初に位置決めし支持させる
ように構成してもよい。また、その他の取付部12又は
23にボルトを仮止めし、その取付部を最初に位置決め
し支持させるようにすることも可能である。
【0034】4〕前記実施形態では、ステアリングギヤ
ユニット1を車体に組付ける前に、予め、受座部材55
に1対のボルト28,29をステアリングギヤユニット
1側へ突出状に設け、取付部11を位置決めし支持させ
た後、ボルト28,29を取付部22,23に挿通さ
せ、取付部22,23を位置決めするように構成した
が、受座部材55に1つのボルトだけを突出状に設けて
もよい。
ユニット1を車体に組付ける前に、予め、受座部材55
に1対のボルト28,29をステアリングギヤユニット
1側へ突出状に設け、取付部11を位置決めし支持させ
た後、ボルト28,29を取付部22,23に挿通さ
せ、取付部22,23を位置決めするように構成した
が、受座部材55に1つのボルトだけを突出状に設けて
もよい。
【0035】5〕本実施形態のステアリングギヤユニッ
ト1以外の種々のステアリングギヤユニットの組付け方
法とその組付け構造に本発明を適用し得ることは勿論で
あり、更に、本発明は前記実施形態に限定して解釈され
るべきではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲
において、前記実施形態に既存の技術や当業者に自明の
技術に基いて種々の変更を加えることもあり得る。
ト1以外の種々のステアリングギヤユニットの組付け方
法とその組付け構造に本発明を適用し得ることは勿論で
あり、更に、本発明は前記実施形態に限定して解釈され
るべきではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲
において、前記実施形態に既存の技術や当業者に自明の
技術に基いて種々の変更を加えることもあり得る。
【0036】
【発明の効果】 請求項1のステアリングギヤユニット
の組付け方法によれば、ステアリングギヤユニットの複
数の取付部のうちの1つの取付部に予めボルトを回動可
能に仮止めしておき、そのボルトを車体の組付け孔に挿
通させて前記1つの取付部を位置決めし支持させた後、
複数の取付部を位置決めし夫々ボルトで固定するため、
前記1つの取付部を非常に簡単に能率的に位置決めし支
持させることができ、ステアリングギヤユニットを車体
に組付ける作業負荷を著しく軽減でき、組付け作業の作
業能率の向上を図ることができる。
の組付け方法によれば、ステアリングギヤユニットの複
数の取付部のうちの1つの取付部に予めボルトを回動可
能に仮止めしておき、そのボルトを車体の組付け孔に挿
通させて前記1つの取付部を位置決めし支持させた後、
複数の取付部を位置決めし夫々ボルトで固定するため、
前記1つの取付部を非常に簡単に能率的に位置決めし支
持させることができ、ステアリングギヤユニットを車体
に組付ける作業負荷を著しく軽減でき、組付け作業の作
業能率の向上を図ることができる。
【0037】請求項2のステアリングギヤユニットの組
付け構造によれば、ステアリングギヤユニットの複数の
取付部のうちの1つの取付部に予めボルトが仮止め具に
より回動可能に仮止めされ、そのボルトを車体の組付け
孔へ挿通させて前記1つの取付部を位置決めし支持させ
た後、複数の取付部が位置決めされ夫々ボルトで固定さ
れるので、請求項1と同様に、前記1つの取付部を非常
に簡単に能率的に位置決めし支持させることができ、ス
テアリングギヤユニットを車体に組付ける作業負荷を著
しく軽減でき、組付け作業の作業能率の向上を図ること
ができる。
付け構造によれば、ステアリングギヤユニットの複数の
取付部のうちの1つの取付部に予めボルトが仮止め具に
より回動可能に仮止めされ、そのボルトを車体の組付け
孔へ挿通させて前記1つの取付部を位置決めし支持させ
た後、複数の取付部が位置決めされ夫々ボルトで固定さ
れるので、請求項1と同様に、前記1つの取付部を非常
に簡単に能率的に位置決めし支持させることができ、ス
テアリングギヤユニットを車体に組付ける作業負荷を著
しく軽減でき、組付け作業の作業能率の向上を図ること
ができる。
【0038】請求項3のステアリングギヤユニットの組
付け構造によれば、請求項2と同様の効果を奏するが、
前記ボルトが仮止めされる取付部は、ステアリングピニ
オンの近傍に位置する取付部であるので、先ず、ステア
リングピニオンの近傍に位置する重い方の取付部を位置
決めし支持させることで、その後の作業において、ステ
アリングギヤユニットの重量を支える労力を著しく軽減
でき、作業性が向上し、複数の取付部を簡単に能率的に
位置決めし夫々固定することができる。
付け構造によれば、請求項2と同様の効果を奏するが、
前記ボルトが仮止めされる取付部は、ステアリングピニ
オンの近傍に位置する取付部であるので、先ず、ステア
リングピニオンの近傍に位置する重い方の取付部を位置
決めし支持させることで、その後の作業において、ステ
アリングギヤユニットの重量を支える労力を著しく軽減
でき、作業性が向上し、複数の取付部を簡単に能率的に
位置決めし夫々固定することができる。
【0039】請求項4のステアリングギヤユニットの組
付け構造によれば、請求項3と同様の効果を奏するが、
前記ボルトが仮止めされる取付部は、上下に位置する1
対の取付部のうちの上側の取付部であるので、取付部を
鉛直姿勢にして車体に固定する場合、上下に位置する1
対の取付部のうちの上側の取付け部を支持させるので、
ステアリングギヤユニットを安定した状態に支持でき、
その後、残りの取付部を車体に位置決めするとき、ステ
アリングギヤユニットがガタついたり、車体から外れる
こともなくなるため、ステアリングギヤユニットの組付
け作業を安全に実行できるようになる。
付け構造によれば、請求項3と同様の効果を奏するが、
前記ボルトが仮止めされる取付部は、上下に位置する1
対の取付部のうちの上側の取付部であるので、取付部を
鉛直姿勢にして車体に固定する場合、上下に位置する1
対の取付部のうちの上側の取付け部を支持させるので、
ステアリングギヤユニットを安定した状態に支持でき、
その後、残りの取付部を車体に位置決めするとき、ステ
アリングギヤユニットがガタついたり、車体から外れる
こともなくなるため、ステアリングギヤユニットの組付
け作業を安全に実行できるようになる。
【0040】請求項5のステアリングギヤユニットの組
付け構造によれば、請求項3又は4と同様の効果を奏す
るが、前記ステアリングピニオンから離れて位置する取
付部に対応するように、予め車体に少なくとも1つのボ
ルトがステアリングギヤユニット側へ突出状に設けら
れ、前記1つの取付部が位置決め支持された後、ステア
リングギヤユニット側へ突出したボルトに前記1つの取
付部以外の取付部を挿通し位置決めするので、組付けの
初期にステアリングギヤユニットの相離れた2個所の取
付部を位置決め支持させて、ステアリングギヤユニット
の全重量を車体側に支持させ、その後の組付け作業の能
率を格段に高めることができる。
付け構造によれば、請求項3又は4と同様の効果を奏す
るが、前記ステアリングピニオンから離れて位置する取
付部に対応するように、予め車体に少なくとも1つのボ
ルトがステアリングギヤユニット側へ突出状に設けら
れ、前記1つの取付部が位置決め支持された後、ステア
リングギヤユニット側へ突出したボルトに前記1つの取
付部以外の取付部を挿通し位置決めするので、組付けの
初期にステアリングギヤユニットの相離れた2個所の取
付部を位置決め支持させて、ステアリングギヤユニット
の全重量を車体側に支持させ、その後の組付け作業の能
率を格段に高めることができる。
【図1】本発明の実施形態に係るステアリングギヤユニ
ットの平面図である。
ットの平面図である。
【図2】図1のステアリングギヤユニットの正面図であ
る。
る。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図2のV −V 線断面図である。
【図6】受座部材の正面図である。
【図7】図6のVII −VII 線断面図である。
【図8】受座部材の正面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
1 ステアリングギヤユニット 7 ステアリングピニオン 9 クロスメンバー 11,12,22,23 取付部 18,19,28,29 ボルト 50,55 受座部材 51,52,56,57 組付け孔 58 仮止め具
Claims (5)
- 【請求項1】 車輪を操舵する為のステアリングギヤユ
ニットを複数のボルトで車体に組付けるステアリングギ
ヤユニットの組付け方法において、 ステアリングギヤユニットの複数の取付部のうちの1つ
の取付部に予めボルトを回動可能に仮止めしておき、そ
のボルトを車体の組付け孔に挿通させて前記1つの取付
部を位置決めし支持させた後、複数の取付部を位置決め
し夫々ボルトで固定することを特徴とするステアリング
ギヤユニットの組付け方法。 - 【請求項2】 車輪を操舵する為のステアリングギヤユ
ニットを複数のボルトで車体に組付けるステアリングギ
ヤユニットの組付け構造において、 ステアリングギヤユニットの複数の取付部のうちの1つ
の取付部に予めボルトが仮止め具により回動可能に仮止
めされ、そのボルトを車体の組付け孔へ挿通させて前記
1つの取付部を位置決めし支持させた後、複数の取付部
が位置決めされ夫々ボルトで固定されることを特徴とす
るステアリングギヤユニットの組付け構造。 - 【請求項3】 前記ボルトが仮止めされる取付部は、ス
テアリングピニオンの近傍に位置する取付部であること
を特徴とする請求項2に記載のステアリングギヤユニッ
トの組付け構造。 - 【請求項4】 前記ボルトが仮止めされる取付部は、上
下に位置する1対の取付部のうちの上側の取付部である
ことを特徴とする請求項3に記載のステアリングギヤの
組付け構造。 - 【請求項5】 前記ステアリングピニオンから離れて位
置する取付部に対応するように、予め車体に少なくとも
1つのボルトがステアリングギヤユニット側へ突出状に
設けられ、前記1つの取付部が位置決め支持された後、
ステアリングギヤユニット側へ突出したボルトを前記1
つの取付部以外の取付部に挿通し位置決めすることを特
徴とする請求項3又は4に記載のステアリングギヤの組
付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26784097A JPH1178915A (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | ステアリングギヤユニットの組付け方法及びその組付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26784097A JPH1178915A (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | ステアリングギヤユニットの組付け方法及びその組付け構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1178915A true JPH1178915A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17450360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26784097A Pending JPH1178915A (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | ステアリングギヤユニットの組付け方法及びその組付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1178915A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006273172A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Nsk Ltd | ステアリングギアボックスの取付構造 |
JP2007168755A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Showa Corp | パワーステアリング装置 |
JP2007223540A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Showa Corp | パワーステアリング装置 |
EP2711267A3 (de) * | 2012-09-20 | 2014-06-11 | Audi Ag | Vorrichtung zum Positionieren und Befestigen eines Lenkgetriebes an einem Kraftfahrzeugaufbau |
-
1997
- 1997-09-11 JP JP26784097A patent/JPH1178915A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006273172A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Nsk Ltd | ステアリングギアボックスの取付構造 |
JP2007168755A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Showa Corp | パワーステアリング装置 |
JP2007223540A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Showa Corp | パワーステアリング装置 |
EP2711267A3 (de) * | 2012-09-20 | 2014-06-11 | Audi Ag | Vorrichtung zum Positionieren und Befestigen eines Lenkgetriebes an einem Kraftfahrzeugaufbau |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7976037B2 (en) | Front vehicle body structure | |
JPH02109714A (ja) | スタビライザ取付構造 | |
JPH1178915A (ja) | ステアリングギヤユニットの組付け方法及びその組付け構造 | |
JP3487213B2 (ja) | 車両のサブフレーム構造 | |
JPH0126484Y2 (ja) | ||
JPH0453354Y2 (ja) | ||
JP4510872B2 (ja) | ステアリング装置 | |
KR101220372B1 (ko) | 자동차 현가장치의 서브 프레임 | |
JPH0752721Y2 (ja) | 自動車のトレーリング式リヤサスペンションにおけるトレーリングアーム取付構造 | |
JP2638844B2 (ja) | 自動2輪車のステアリング装置 | |
JPH0523366Y2 (ja) | ||
JPH0719953Y2 (ja) | 車両用サスペンション装置 | |
JPH02234884A (ja) | 産業車両の車体構造 | |
KR101884172B1 (ko) | 회전가공지그 | |
KR0138674Y1 (ko) | 자동차 조향기어의 설치구조 | |
JPH06297Y2 (ja) | ラツクアンドピニオン式ステアリング装置におけるギヤハウジングの支持構造 | |
JPH0531027Y2 (ja) | ||
JPH075081B2 (ja) | 四輪駆動車の操向装置 | |
KR0139025Y1 (ko) | 자동차의 조향기어 고정구조 | |
KR20240105524A (ko) | 목적 기반 차량의 일체형 트레일링 암 마운트 브라켓 | |
JP4633218B2 (ja) | ステアリングコラムアッシイの支持構造 | |
JP2565993Y2 (ja) | 自動車用ステアリングギヤボックスの支持補強構造 | |
KR200142784Y1 (ko) | 차량의 파워 스티어링 기어박스 대체용 지그 | |
JPS625995Y2 (ja) | ||
KR0126086Y1 (ko) | 토션빔 엑슬에의 스핀들 취부구조 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040716 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070712 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20071107 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |