JP5851263B2 - エレベータ制御装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、エレベータの伝送系を旧方式から新方式に変更するエレベータ制御装置に関する。
エレベータの制御は、リレーシーケンスによる時代を経てマイコン制御に移行してきた。リレーシーケンスによる制御では、かご呼び及び乗り場呼び等の信号は、それぞれ単独の信号として制御盤に入出力されていた。例えば、乗り場呼びにはUP(アップ)及びDN(ダウン)のボタンがあるが、UPボタンが押された場合を考えると、「UPボタンが押されたことを制御盤に入力する信号」と、「UPボタンを点灯させる制御盤からの出力信号」とが必要となり2本の信号線が必要となる。DNボタンについても同様であるので、UPとDNとで最低でも4本の信号線が必要であった。また、各階の乗り場には、エレベータの位置を示すインジケータがあり、階床数分の信号を各階に出力する配線が必要であった。
エレベータの制御盤がマイコン制御になると、かご呼び及び乗り場呼び等の信号は、配線本数が少ないシリアル伝送により制御盤に入出力されるようになってきた。
シリアル伝送方式による乗り場呼び登録について説明する。昇降路内の各階にはシリアル伝送路を介して各別に変換基板が設置されており、各変換基板には固有のアドレスが設定されている。各変換基板には、乗り場呼びボタンが接続されており、夫々の乗り場呼びボタンの信号を入力すると、信号の情報を夫々のRAMに格納する。制御盤側のCPUは、サイクリックに伝送路を介してシリアル伝送により、各階の変換基板へ順次アドレスを送信する。アドレスが一致すると、該当する変換基板のCPUは、RAM内に格納された乗り場呼びボタンの情報をシリアル伝送路を介して制御盤側へデータ送信する。このようにして、制御盤側に乗り場呼び入力の情報を与えるようにしている。また、制御盤は、乗り場呼び入力の情報から、シリアル伝送路を介して該当する階の乗り場呼びを点灯させる情報を該当する変換基板に与え、変換基板から乗り場ボタンを点灯させる信号を出力させる。このように、シリアル伝送を使用したことにより、昇降路の配線本数は、大幅に減少することができる。
特開平11−349254号公報
ところで、エレベータの稼働年数が経つにつれて、エレベータの制御盤も旧式から最新式(現行)へ変更する、いわゆる“リニューアル”の要請が高まって来る。しかし、制御盤のリニューアル工事の際には、エレベータを一時的に停止させなければならないが、この停止時間は可能な限り短縮させることが望まれている。エレベータの停止時間を短くするためには、旧式エレベータで使用していた用品を交換することなく、可能な限り現行エレベータへ流用させることにより、交換作業時間を低減させることが望まれる。リレーシーケンスのエレベータのように、各信号が制御盤に入出力されている方式では、シリアル伝送方式に変更する工事作業が発生してしまう。元々がシリアル伝送方式のエレベータについては、シリアル伝送の伝送速度・データ構成に違いがあるが、工事作業を削減して工事期間中のエレベータの停止時間を少なくすることが望まれていた。
本発明は上記の事情に鑑み、工事作業を削減でき、工事期間中のエレベータの停止時間を少なくすることができるエレベータ制御装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するための第1の態様は、新伝送方式の新伝送制御部と、前記新伝送制御部に接続されると共に、乗り場側に設けられた旧伝送方式の旧伝送制御部に接続され、前記乗り場側の旧伝送制御部から伝送された旧伝送方式のデータを、前記新伝送制御部からアクセス可能に保存すると共に、前記新伝送制御部から伝送された新伝送方式のデータを、前記乗り場側の旧伝送制御部からアクセス可能に保存する新旧伝送変換部と、を備えることを特徴とするエレベータ制御装置である。
上記の目的を達成するための第2の態様は、新伝送方式の新伝送制御部と、前記新伝送制御部に接続されると共に、乗りかご側に設けられた旧伝送方式の旧伝送制御部に接続され、前記乗りかご側の旧伝送制御部から伝送された旧伝送方式のデータを、前記新伝送制御部からアクセス可能に保存すると共に、前記新伝送制御部から伝送された新伝送方式のデータを、前記乗りかご側の旧伝送制御部からアクセス可能に保存する新旧伝送変換部と、を備えることを特徴とするエレベータ制御装置である。
上記の目的を達成するための第3の態様は、新伝送方式の新伝送制御部と、
前記新伝送制御部に接続されると共に、乗り場側に設けられた旧伝送方式の旧伝送制御部に接続され、前記乗り場側の旧伝送制御部から伝送された旧伝送方式のデータを、前記新伝送制御部からアクセス可能に保存すると共に、前記新伝送制御部から伝送された新伝送方式のデータを、前記乗り場側の旧伝送制御部からアクセス可能に保存する第1の新旧伝送変換部と、
前記新伝送制御部に接続されると共に、乗りかご側に設けられた旧伝送方式の旧伝送制御部に接続され、前記乗りかご側の旧伝送制御部から伝送された旧伝送方式のデータを、前記新伝送制御部からアクセス可能に保存すると共に、前記新伝送制御部から伝送された新伝送方式のデータを、前記乗りかご側の旧伝送制御部からアクセス可能に保存する第2の新旧伝送変換部と、を備えることを特徴とするエレベータ制御装置である。
上記の目的を達成するための第4の態様は、旧伝送方式の旧伝送制御部と、
前記旧伝送制御部に接続されると共に、乗り場側に設けられた新伝送方式の新伝送制御部に接続され、前記乗り場側の新伝送制御部から伝送された新伝送方式のデータを、前記旧伝送制御部からアクセス可能に保存すると共に、前記旧伝送制御部から伝送された旧伝送方式のデータを、前記乗り場側の新伝送制御部からアクセス可能に保存する変換部と、を備えることを特徴とするエレベータ制御装置である。
上記の目的を達成するための第5の態様は、旧伝送方式の旧伝送制御部と、前記旧伝送制御部に接続されると共に、乗り場側に設けられた新伝送方式の新伝送制御部に接続され、前記乗り場側の新伝送制御部から伝送された新伝送方式のデータを、前記旧伝送制御部からアクセス可能に保存すると共に、前記旧伝送制御部から伝送された旧伝送方式のデータを、前記乗り場側の新伝送制御部からアクセス可能に保存する第3の新旧伝送変換部と、前記旧伝送制御部に接続されると共に、乗りかご側に設けられた新伝送方式の新伝送制御部に接続され、前記乗りかご側の新伝送制御部から伝送された新伝送方式のデータを、前記旧伝送制御部からアクセス可能に保存すると共に、前記旧伝送制御部から伝送された旧伝送方式のデータを、前記乗りかご側の新伝送制御部からアクセス可能に保存する第4の新旧伝送変換部と、を備えることを特徴とするエレベータ制御装置である。
エレベータ制御装置の第1の実施形態を示す構成図。 デュアルポートメモリの構成を示す説明図。 エレベータ制御装置の第2の実施形態を示す構成図。 エレベータ制御装置の第3の実施形態を示す構成図。 エレベータ制御装置の第4の実施形態を示す構成図。
<第1の実施形態>
図1は第1の実施形態によるエレベータ制御システムの構成を示すブロック図である。第1の実施形態は、制御盤側の基板が新式で、各階の乗り場側の基板が旧式の場合のリニューアルを示している。なお、以下の説明では、マスタ側の各CPUは伝送制御を司っている親機として位置づけられる。一方、スレーブ側の各CPUはマスタ側のCPUからアクセスされたときにのみ反応する子機として位置づけられる。
図1に示すように、新旧伝送変換基板10は、新伝送制御基板20と、各階f1,・・・,fnの各乗り場に設けられた変換基板30-1,・・・,30-nとの間に介在され、新伝送制御基板20と乗り場側の変換基板30-1,・・・,30-nとの相互間で伝送信号を変換する機能を有する。この新旧伝送変換基板10は、新伝送制御基板20と共にエレベータの制御盤40内に設けられている。制御盤40と各乗り場の変換基板30-1,・・・,30-nとは伝送路(シリアル伝送路)50によって接続されている。
新旧伝送変換基板10は、新伝送制御用スレーブ側CPU11と、旧伝送制御用マスタ側CPU12と、新伝送制御用スレーブ側CPU11と旧伝送制御用マスタ側CPU12との間を相互に接続するDP−RAM(デュアルポートメモリ)13と、ROM14と、新伝送制御基板20と新伝送制御用スレーブ側CPU11とを接続する伝送回路15と、変換基板30-1,・・・,30-nと旧伝送制御用マスタ側CPU12とを伝送路50を介して接続する伝送回路16とを備えている。ROM14には、旧伝送制御用のプログラムが格納されている。
新伝送制御用スレーブ側CPU11はROM111とRAM112を備え、ROM111には、新伝送制御用のプログラムが格納され、RAM112はワーキングエリアとして使用される。新伝送制御用スレーブ側CPU11は、ROM111内のプログラムに従って動作する。
DP-RAM13は、図2に模式的に示すように、新伝送制御用スレーブ側CPU11と旧伝送制御用マスタ側CPU12の双方から読み書きが可能な記憶エリアを備えている。すなわち、DP−RAM13内には、新伝送用スレーブ側CPU11からアクセス可能な記憶エリア131と、旧伝送制御用マスタ側CPU12からアクセス可能な記憶エリア132とを備えており、夫々の記憶エリア131,132には同一内容のデータが格納可能に構成されている。従って、記憶エリア131,132内のデータは双方のCPU11,12からアクセス可能となっているため、データを共有することができる。これにより、新旧で異なる伝送方式のデータであっても相互のCPU11,12で共有することができる。
新伝送制御基板20は、新伝送制御用マスタ側CPU21と伝送回路22とを備えている。新伝送制御用マスタ側CPU21はRAM211を備えている。
乗り場側変換基板30-1,・・・,30-nは、旧式エレベータの昇降路の各階f1,・・・,fn側に設置され、それぞれ固有のアドレスが設定されている。各変換基板30-1,・・・,30-nは、各別に、旧伝送制御用スレーブ側CPU31-1,・・・,31-nと伝送回路32-1,・・・,32-nと入力回路33-1,・・・,33-nと出力回路34-1,・・・,34-nとを備えている。伝送回路32-1,・・・,32-nは伝送路50を介して新旧伝送変換基板10の伝送回路16と接続されている。入力回路33-1,・・・,33-nは、操作パネル60-1,・・・,60-nに設けられた乗り場ボタン61-1,・・・,61-nに接続され、乗り場側の呼びを伝送路50を介して制御盤40に供給する。出力回路34-1,・・・,34-nは、操作パネル60-1,・・・,60-nに設けられた乗り場表示器62-1,・・・,62-nに接続され、制御盤40から伝送路50を介して供給される表示データを乗り場表示器62-1,・・・,62-nに供給して表示させる。
第1の実施形態では乗り場側変換基板30-1,・・・,30-nは、旧式エレベータのものをそのまま利用した旧式のシリアル伝送方式が採用され、旧伝送制御用マスタ側CPU12は、旧式エレベータに使用されてきた旧伝送制御用のものであり、ROM14に格納されたソフトウェアが設計流用されて構成される。旧伝送制御用マスタ側CPU12とROM14に格納されたソフトウェアを設計流用するのは、設計資産の有効活用と、実績のある物を使用することにより、実現を容易にするためである。
次に、第1の実施形態の動作を説明する。
旧伝送制御用マスタ側CPU12は、各階f1,・・・,fnに設置された乗り場側変換基板30-1,・・・,30-nのアドレスに、伝送路50を介してサイクリックにアクセスすることによって、一定の周期で乗り場呼びの発生等の乗り場呼び情報を得ている。今仮に、利用者によって乗り場f1の操作パネル60-1の乗り場ボタン61-1が押されたとすると、その乗り場呼び情報は、一旦、RAM312-1に格納される。旧伝送制御用スレーブ側CPU31-1は、旧伝送制御用マスタ側CPU12から自身に対するアクセスがあると、RAM312-1内の乗り場呼び情報を伝送回路32-1→伝送路50→伝送回路16を介して旧伝送制御用マスタ側CPU12に伝送する。伝送された乗り場呼び情報はDP−RAM13の所定の記憶エリア、例えば、記憶エリア132の0番地に固有アドレスと乗り場呼び情報の内容が格納される。このとき、記憶エリア131にも同じ内容の情報が格納される。なお、DP−RAM13に乗り場呼び情報が格納されるアドレスは、旧式のシリアル伝送方式のソフトウェアにおけるメモリマップに従っている。
このように、各階の乗り場呼び情報は、双方向から読み書きが可能なDP-RAM13に格納される。その際の乗り場呼びの情報が格納されるアドレスは、旧式のシリアル伝送方式のソフトウェアにおけるメモリマップに従って実施される。新伝送制御用スレーブ側CPU11と旧伝送制御用マスタ側CPU12は、DP-RAM13を介して接続されているため、双方向にデータのやりとりが可能である。
新伝送制御用スレーブ側CPU11は、旧伝送制御用マスタ側CPU12がDP-RAM13に格納した各階の乗り場呼び情報をサイクリックにアクセスして読み込み、新式のシリアル伝送方式に準拠したメモリマップ構成に、データの構成を変更し、新伝送制御用スレーブ側CPU11内のRAM112に格納する。先の例では、DP-RAM13の記憶エリア131の0番地から乗り場f1からの乗り場呼び情報が呼び出され、新伝送制御用スレーブ側CPU11内のRAM112に格納される。
リニューアルされた制御盤40に搭載されている新伝送制御用マスタ側CPU21は、伝送回路22、伝送路41、伝送回路15を介してサイクリックに新伝送制御用スレーブ側CPU11にアクセスする。これにより、格納されていた乗り場情報が伝送回路15→伝送路41→伝送回路22を介して新伝送制御用マスタ側CPU21に伝送される。通常、新伝送制御スレーブ側CPU11は、1つにつき1アドレスが割り当てられているが、各階に設置される複数の基板としての役割を持たせることから、1つにつき複数アドレスを割り当て、サイクリックに各アドレスへデータを要求する新伝送制御用マスタ側CPU21に対して、新伝送制御用スレーブ側CPU11は要求されたデータをDP−RAM13から読込んでRAM112に一旦保存したデータを送信する。
新伝送制御用マスタ側CPU21は、乗り場呼び情報に従って、乗り場呼びを生成して乗りかごを制御するともに、表示指令を伝送回路22→伝送路41→伝送回路15→新伝送用スレーブ側CPU11に伝送して、DP−RAM13の所定の記憶エリア、先の例では、乗り場f1からの乗り場呼び情報に対応するエリアに表示指令を記憶させる。旧伝送制御用マスタ側CPU12は、サイクリックにDP−RAM13をアクセスしており、該当する記憶エリアから表示指令を呼び出し、伝送回路16→伝送路50→伝送回路32-1を介して表示指令を旧伝送制御用スレーブ側CPU31-1に伝送する。旧伝送制御用スレーブ側CPU31-1は、出力回路34-1を介して表示指令を操作パネル60-1に設けられた乗り場表示器62-1に表示させる。
従って、旧伝送制御用マスタ側CPU12と旧伝送制御用スレーブ側CPU31-1,・・・,31-nとの間では、旧伝送方式の伝送速度でシリアル伝送がされ、新伝送制御用マスタ側CPU21と新伝送制御用スレーブ側CPU11との間では、新伝送方式の伝送速度でシリアル伝送がされることとなる。この場合、DP−RAM13を介在して新方式データと旧方式のデータとのやり取りが行われるので、お互いの伝送速度を同期させる必要はない。
このように第1の実施形態によれば、新伝送制御用マスタ側CPU21と旧伝送制御用スレーブ側CPU31-1,・・・,31-nとの間で、新旧伝送変換基板10を介して接続するようにしているので、異なる伝送方式でシリアル伝送することが可能となる。その結果、旧方式のエレベータ乗り場伝送制御装置である乗り場側変換基板30-1,・・・,30-n及び操作パネル60-1,・・・,60-nの交換が不要となり、リニューアル工事におけるエレベータの停止時間が削減でき、その作業性が向上する。
<第2の実施形態>
図3は第2の実施形態を示している。なお、図1に示した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付してその説明は省略する。
第2の実施形態は、乗り場呼びに加えてかご呼び側にも旧伝送制御が使用されている場合に、制御盤40で新旧変換するようにしたものである。
図3に示すように、制御盤40は、2つの新旧伝送変換基板10a,10bを備えている。新旧伝送変換基板10aは、第1の新旧伝送変換基板として、新伝送制御基板20と、各階f1,・・・,fnの各乗り場に設けられた変換基板30-1,・・・,30-nとの間に介在され、新伝送制御基板20と乗り場側の変換基板30-1,・・・,30-nとの相互間で伝送信号を変換する機能を有する。新旧伝送変換基板10bは、第2の新旧伝送変換基板として、新伝送制御基板20と、乗りかごに設けられた変換基板70との間に介在され、新伝送制御基板20と乗りかご側の変換基板70との相互間で伝送信号を変換する機能を有する。なお、第1の新旧伝送変換基板10aは、第1の実施形態の新旧伝送変換基板10と全く同様の機能を有している。また、2つの新旧伝送変換基板10a,10bも基本的に同じ機能を有しているので、ここでは、新旧伝送変換基板10bの機能についてのみ説明する。
新旧伝送変換基板10bは、新伝送制御用スレーブ側CPU11bと旧伝送制御用マスタ側CPU12bとの間を相互に接続するDP−RAM(デュアルポートメモリ)13bと、ROM14bと、新伝送制御基板20と新伝送制御用スレーブ側CPU11bとを接続する伝送回路15bと、乗りかご側の変換基板70と旧伝送制御用マスタ側CPU12bとを伝送路50を介して接続する伝送回路16bとを備えている。ROM14bには、旧伝送制御用のプログラムが格納されている。
新伝送制御用スレーブ側CPU11bは、ROM111bとRAM112bとを備えている。ROM111bには新伝送制御用のプログラムが格納され、RAM112bはワーキングエリアとして使用される。新伝送制御用スレーブ側CPU11bはROM111b内の新伝送制御用のプログラムに従って動作する。
DP-RAM13bは、図2に模式的に示したDP−RAM13と同様、新伝送制御用スレーブ側CPU11bと旧伝送制御用マスタ側CPU12bの双方から読み書きが可能な記憶エリアを備えている。すなわち、DP−RAM13b内には、新伝送用スレーブ側CPU11bからアクセス可能な記憶エリアと、旧伝送制御用マスタ側CPU12bからアクセス可能な記憶エリアとを備えており、夫々の記憶エリアには同一内容のデータが格納可能に構成されている。従って、記憶エリア内のデータは双方のCPU11,12からアクセス可能となっているため、データを共有することができる。これにより、新旧で異なる伝送方式のデータであっても相互のCPU11b,12bで共有することができる。
新伝送制御基板20は、新伝送制御用マスタ側CPU21と、新旧伝送変換基板10aに接続される伝送回路22aと、新旧伝送変換基板10bに接続される伝送回路22bとを備えている。新伝送制御用マスタ側CPU21はRAM211を備えている。
乗りかご側変換基板70は、旧伝送制御用スレーブ側CPU71と伝送回路72と入力回路73と出力回路74とを備えている。伝送回路72は伝送路80を介して新旧伝送変換基板10bの伝送回路16bと接続されている。入力回路73は、乗りかご内の操作パネル90に設けられた行先階ボタン等の押しボタン91に接続され、乗りかご側の呼びを伝送路80を介して制御盤40に供給する。出力回路74は、操作パネル90に設けられた表示器92に接続され、制御盤40から伝送路50を介して供給される表示データを乗りかご内の表示器92に供給して表示させる。
第2の実施形態では乗り場側変換基板30-1,・・・,30-n、及び乗りかご側変換基板70は、旧式エレベータのものをそのまま利用した旧式のシリアル伝送方式が採用されている。新旧伝送変換基板10a,10b内の旧伝送制御用マスタ側CPU12a,12bは、旧式エレベータに使用されてきた旧伝送制御用のものであり、ROM14a,14bに格納されたソフトウェアが設計流用されて構成される。旧伝送制御用マスタ側CPU12a,12bとROM14a,14bに格納されたソフトウェアを設計流用するのは、設計資産の有効活用と、実績のある物を使用することにより、実現を容易にするためである。
次に、第2の実施形態の動作を説明する。
旧伝送制御用マスタ側CPU12bは、乗りかご側変換基板70のアドレスに、伝送路80を介してサイクリックにアクセスすることによって、一定の周期で行先階情報を得ている。乗客によって行先階ボタン91が操作されると、その行先階情報は、一旦、RAM712に格納される。旧伝送制御用スレーブ側CPU71は、旧伝送制御用マスタ側CPU12bから自身に対するアクセスがあると、RAM712内の乗り場呼び情報を伝送回路72→伝送路80→伝送回路16bを介して旧伝送制御用マスタ側CPU12bに伝送する。伝送された乗り場呼び情報はDP−RAM13bの所定の記憶エリアの所定番地に固有アドレスと行先階情報の内容が格納される。DP−RAM13bに行先階情報が格納されるアドレスは、旧式のシリアル伝送方式のソフトウェアにおけるメモリマップに従っている。
このように、各乗りかごの行先情報は、双方向から読み書きが可能なDP-RAM13bに格納される。新伝送制御用スレーブ側CPU11bと旧伝送制御用マスタ側CPU12bは、DP-RAM13bを介して接続されているため、双方向にデータのやりとりが可能である。
新伝送制御用スレーブ側CPU11bは、旧伝送制御用マスタ側CPU12bがDP-RAM13bに格納した各乗りかごの行先階情報をサイクリックにアクセスして読み込み、新式のシリアル伝送方式に準拠したメモリマップ構成に、データの構成を変更し、新伝送制御用スレーブ側CPU11b内のRAM112bに格納する。
リニューアルされた制御盤40に搭載されている新伝送制御用マスタ側CPU21は、伝送回路22b、伝送路41b、伝送回路15bを介してサイクリックに新伝送制御用スレーブ側CPU11bにアクセスする。これにより、格納されていた行先階情報が伝送回路15b→伝送路41b→伝送回路22bを介して新伝送制御用マスタ側CPU21に伝送される。
新伝送制御用マスタ側CPU21は、行先階情報に従って、乗りかごを制御するともに、表示指令を伝送回路22b→伝送路41b→伝送回路15b→新伝送用スレーブ側CPU11bに伝送して、DP−RAM13bの所定の記憶エリアに記憶する。旧伝送制御用マスタ側CPU12bは、サイクリックにDP−RAM13bをアクセスしており、該当する記憶エリアから表示指令を呼び出し、伝送回路16b→伝送路50→伝送回路72を介して表示指令を旧伝送制御用スレーブ側CPU71に伝送する。旧伝送制御用スレーブ側CPU71は、出力回路74を介して表示指令を操作パネル90に設けられた乗りかご内表示器92に表示させる。
従って、旧伝送制御用マスタ側CPU12bと旧伝送制御用スレーブ側CPU71との間では、旧伝送方式の伝送速度でシリアル伝送がされ、新伝送制御用マスタ側CPU21と新伝送制御用スレーブ側CPU11bとの間では、新伝送方式の伝送速度でシリアル伝送がされることとなる。この場合、DP−RAM13bを介在して新方式データと旧方式のデータとのやり取りが行われるので、お互いの伝送速度を同期させる必要はない。
このように第2の実施形態によれば、新伝送制御用マスタ側CPU21と旧伝送制御用スレーブ側CPU71との間で、新旧伝送変換基板10bを介して接続するようにしているので、異なる伝送方式でシリアル伝送することが可能となる。その結果、旧方式のエレベータ乗り場伝送制御装置である乗りかご側変換基板70及び操作パネル90の交換が不要となり、リニューアル工事におけるエレベータの停止時間が削減でき、その作業性が向上する。
<第3の実施形態>
図4は第3の実施形態を示している。なお、図1に示した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付してその説明は省略する。
第3の実施形態は、乗り場側のボタンや表示器等が搭載された操作パネルを新式に変更して、乗り場呼び側の基板を新伝送基板とし、制御盤側はそのまま旧伝送基板を使用する、いわゆる改修工事を想定したものである。
図4に示すように、新旧伝送変換基板10は、旧伝送制御基板25と、各階f1,・・・,fnの各乗り場に設けられた変換基板35-1,・・・,35-nとの間に介在され、旧伝送制御基板25と乗り場側の新伝送用の変換基板35-1,・・・,35-nとの相互間で伝送信号を変換する機能を有する。この新旧伝送変換基板10は、旧伝送制御基板25と共にエレベータの制御盤40内に設けられている。制御盤40と各乗り場の変換基板35-1,・・・,35-nとは伝送路(シリアル伝送路)50によって接続されている。
新旧伝送変換基板10は、旧伝送制御用スレーブ側CPU17と、新伝送制御用マスタ側CPU18と、旧伝送制御用スレーブ側CPU17と新伝送制御用マスタ側CPU18との間を相互に接続するDP−RAM(デュアルポートメモリ)13と、旧伝送制御基板25と旧伝送制御用スレーブ側CPU17とを接続する伝送回路15と、変換基板35-1,・・・,35-nと新伝送制御用マスタ側CPU18とを伝送路50を介して接続する伝送回路16とを備えている。新伝送制御用マスタ側CPU18のROM181には、新伝送制御用のプログラムが格納されている。
旧伝送制御用スレーブ側CPU17はROM171とRAM172を備え、ROM171には、旧伝送制御用のプログラムが格納され、RAM172はワーキングエリアとして使用される。旧伝送制御用スレーブ側CPU17は、ROM171内のプログラムに従って動作し、新伝送制御用マスタ側CPU18は、ROM181内のプログラムに従ってそれぞれ動作する。
DP-RAM13は、図2に模式的に示したものと同様、旧伝送制御用スレーブ側CPU17と新伝送制御用マスタ側CPU18の双方から読み書きが可能な記憶エリアを備えている。従って、記憶エリア内のデータは双方のCPU17,18からアクセス可能となっているため、新旧で異なる伝送方式であっても相互のCPU17,18でデータを共有することができる。
旧伝送制御基板25は、旧伝送制御用マスタ側CPU23と伝送回路22とを備えている。旧伝送制御用マスタ側CPU23はROM231と、RAM232を備えている。
乗り場側変換基板35-1,・・・,35-nは、新式エレベータの昇降路の各階f1,・・・,fn側に設置され、それぞれ固有のアドレスが設定されている。各変換基板35-1,・・・,35-nは、各別に、新伝送制御用スレーブ側CPU36-1,・・・,36-nと伝送回路32-1,・・・,32-nと入力回路33-1,・・・,33-nと出力回路34-1,・・・,34-nとを備えている。伝送回路32-1,・・・,32-nは伝送路50を介して新旧伝送変換基板10の伝送回路16と接続されている。入力回路33-1,・・・,33-nは、操作パネル60-1,・・・,60-nに設けられた乗り場ボタン61-1,・・・,61-nに接続され、乗り場側の呼びを伝送路50を介して制御盤40に供給する。出力回路34-1,・・・,34-nは、操作パネル60-1,・・・,60-nに設けられた乗り場表示器62-1,・・・,62-nに接続され、制御盤40から伝送路50を介して供給される表示データを乗り場表示器62-1,・・・,62-nに供給して表示させる。
次に、第3の実施形態の動作を説明する。
新伝送制御用マスタ側CPU18は、各階f1,・・・,fnに設置された乗り場側変換基板35-1,・・・,35-nのアドレスに、伝送路50を介してサイクリックにアクセスすることによって、一定の周期で乗り場呼びの発生等の乗り場呼び情報を得ている。新伝送制御用スレーブ側CPU36-1は、新伝送制御用マスタ側CPU18から自身に対するアクセスがあると、RAM362-1内の乗り場呼び情報を伝送回路32-1→伝送路50→伝送回路16を介して新伝送制御用マスタ側CPU18に伝送する。伝送された乗り場呼び情報はDP−RAM13の所定の記憶エリアに固有アドレスと乗り場呼び情報の内容が格納される。このとき、DP−RAM13に乗り場呼び情報が格納されるアドレスは、新方式のシリアル伝送方式のソフトウェアにおけるメモリマップに従っている。
このように、各階の乗り場呼び情報は、双方向から読み書きが可能なDP-RAM13に格納される。旧伝送制御用スレーブ側CPU17と新伝送制御用マスタ側CPU18は、DP-RAM13を介して接続されているため、双方向にデータのやりとりが可能である。
旧伝送制御用スレーブ側CPU17は、新伝送制御用マスタ側CPU18がDP-RAM13に格納した各階の乗り場呼び情報をサイクリックにアクセスして読み込み、旧式のシリアル伝送方式に準拠したメモリマップ構成に、データの構成を変更し、旧伝送制御用スレーブ側CPU17内のRAM172に格納する。
制御盤40の旧伝送制御基板24に搭載されている旧伝送制御用マスタ側CPU23は、伝送回路22、伝送路41、伝送回路15を介してサイクリックに旧伝送制御用スレーブ側CPU17にアクセスする。これにより、格納されていた乗り場情報が伝送回路15→伝送路41→伝送回路22を介して旧伝送制御用マスタ側CPU23に伝送される。
旧伝送制御用マスタ側CPU23は、乗り場呼び情報に従って、乗り場呼びを生成して乗りかごを制御するともに、表示指令を伝送回路22→伝送路41→伝送回路15→旧伝送用スレーブ側CPU17に伝送して、DP−RAM13の所定の記憶エリアに記憶する。新伝送制御用マスタ側CPU18は、サイクリックにDP−RAM13をアクセスしており、該当する記憶エリアから表示指令を呼び出し、伝送回路16→伝送路50→伝送回路32-1を介して表示指令を旧伝送制御用スレーブ側CPU36-1に伝送する。新伝送制御用スレーブ側CPU36-1は、出力回路34-1を介して表示指令を操作パネル60-1に設けられた乗り場表示器62-1に表示させる。
従って、新伝送制御用マスタ側CPU18と新伝送制御用スレーブ側CPU36-1,・・・,36-nとの間では、新伝送方式の伝送速度でシリアル伝送がされ、旧伝送制御用マスタ側CPU23と旧伝送制御用スレーブ側CPU17との間では、旧伝送方式の伝送速度でシリアル伝送がされることとなる。この場合、DP−RAM13を介在して新方式データと旧方式のデータとのやり取りが行われるので、お互いの伝送速度を同期させる必要はない。
このように第3の実施形態によれば、旧伝送制御用マスタ側CPU23と新伝送制御用スレーブ側CPU36-1,・・・,36-nとの間で、新旧伝送変換基板10を介して接続するようにしているので、異なる伝送方式でシリアル伝送することが可能となる。その結果、乗り場側変換基板35-1,・・・,35-n及び操作パネル60-1,・・・,60-nを新方式に交換した場合にあっても、制御盤40を新しくする必要は無く、改修工事におけるエレベータの停止時間を短縮することができ、その作業性が向上する。
<第4の実施形態>
図5は第4の実施形態を示している。なお、図4と同一構成部分には同一符号を付してその説明は省略する。
第4の実施形態は、乗り場呼びに加えてかご呼び側にも新伝送制御が使用されている場合に、制御盤40で新旧変換するようにしたものである。制御盤40はそのままで、乗り場側及びかご側のボタンや表示器等が搭載された操作パネルのみをそれぞれ変更する改修工事を想定している。
図5に示すように、制御盤40は、2つの新旧伝送変換基板10a,10bを備えている。新旧伝送変換基板10aは、第3の新旧伝送変換基板として、旧伝送制御基板25と、各階f1,・・・,fnの各乗り場に設けられた変換基板35-1,・・・,35-nとの間に介在され、旧伝送制御基板25と乗り場側の変換基板35-1,・・・,35-nとの相互間で伝送信号を変換する機能を有する。新旧伝送変換基板10bは、第4の新旧伝送変換基板として、旧伝送制御基板25と、乗りかごに設けられた変換基板75との間に介在され、旧伝送制御基板25と乗りかご側の変換基板75との相互間で伝送信号を変換する機能を有する。なお、第1の新旧伝送変換基板10aは、第3の実施形態の新旧伝送変換基板10と全く同様の機能を有している。また、2つの新旧伝送変換基板10a,10bも基本的に同じ機能を有しているので、ここでは、新旧伝送変換基板10bの機能について簡単に説明する。
新旧伝送変換基板10bは、旧伝送制御用スレーブ側CPU17bと新伝送制御用マスタ側CPU18bとの間を相互に接続するDP−RAM(デュアルポートメモリ)13bと、ROM14bと、旧伝送制御基板25と旧伝送制御用スレーブ側CPU17bとを接続する伝送回路15bと、乗りかご側の新式の変換基板75と新伝送制御用マスタ側CPU18bとを伝送路80を介して接続する伝送回路16bとを備えている。ROM14bには、新伝送制御用のプログラムが格納されている。
旧伝送制御用スレーブ側CPU17bはROM171bとRAM172bを備え、ROM171bには、旧伝送制御用のプログラムが格納され、RAM172bはワーキングエリアとして使用される。旧伝送制御用スレーブ側CPU17bは、ROM171b内のプログラムに従って動作する。
DP-RAM13bは、図2に模式的に示したDP−RAM13と同様、旧伝送制御用スレーブ側CPU17bと新伝送制御用マスタ側CPU18bの双方から読み書きが可能な記憶エリアを備えている。従って、記憶エリア内のデータは双方のCPU17b,18bからアクセス可能となっているため、データを共有することができる。これにより、新旧で異なる伝送方式のデータであっても相互のCPU17b,18bで共有することができる。
旧伝送制御基板25は、旧伝送制御用マスタ側CPU23と、新旧伝送変換基板10aに接続される伝送回路22aと、新旧伝送変換基板10bに接続される伝送回路22bとを備えている。旧伝送制御用マスタ側CPU23はRAM232を備えている。
乗りかご側変換基板75は、新伝送制御用スレーブ側CPU76と伝送回路72と入力回路73と出力回路74とを備えている。伝送回路72は伝送路80を介して新旧伝送変換基板10bの伝送回路16bと接続されている。入力回路73は、乗りかご内の操作パネル90に設けられた行先階ボタン等の押しボタン91に接続され、乗りかご側の呼びを伝送路80を介して制御盤40に供給する。出力回路74は、操作パネル90に設けられた表示器92に接続され、制御盤40から伝送路80を介して供給される表示データを乗りかご内の表示器92に供給して表示させる。
次に、第4の実施形態の動作を説明する。
新伝送制御用マスタ側CPU18bは、乗りかご側に設置された乗りかご側変換基板75のアドレスに、伝送路80を介してサイクリックにアクセスすることによって、一定の周期で行先階情報を得ている。乗客によって行先階ボタン91が操作されると、その行先階情報は、一旦、RAM762に格納される。新伝送制御用スレーブ側CPU76は、新伝送制御用マスタ側CPU18bから自身に対するアクセスがあると、RAM762内の行先階情報を伝送回路72→伝送路80→伝送回路16bを介して新伝送制御用マスタ側CPU18bに伝送する。伝送された乗り場呼び情報はDP−RAM13bの所定の記憶エリアの所定番地に固有アドレスと行先階情報の内容が格納される。DP−RAM13bに行先階情報が格納されるアドレスは、新方式のシリアル伝送方式のソフトウェアにおけるメモリマップに従っている。
このように、各乗りかごの行先情報は、双方向から読み書きが可能なDP-RAM13bに格納される。新伝送制御用スレーブ側CPU11bと旧伝送制御用マスタ側CPU12bは、DP-RAM13bを介して接続されているため、双方向にデータのやりとりが可能である。
旧伝送制御用スレーブ側CPU17bは、新伝送制御用マスタ側CPU18bがDP-RAM13bに格納した各乗りかごの行先階情報をサイクリックにアクセスして読み込み、旧式のシリアル伝送方式に準拠したメモリマップ構成に、データの構成を変更し、旧伝送制御用スレーブ側CPU17b内のRAM172bに格納する。
制御盤40の旧伝送制御基板25に搭載されている旧伝送制御用マスタ側CPU23は、伝送回路22b、伝送路41b、伝送回路15bを介してサイクリックに旧伝送制御用スレーブ側CPU17bにアクセスする。これにより、格納されていた行先階情報が伝送回路15b→伝送路41b→伝送回路22bを介して旧伝送制御用マスタ側CPU23に伝送される。
旧伝送制御用マスタ側CPU23は、行先階情報に従って、乗りかごを制御するともに、表示指令を伝送回路22b→伝送路41b→伝送回路15b→旧伝送用スレーブ側CPU17bに伝送して、DP−RAM13bの所定の記憶エリアに記憶する。新伝送制御用マスタ側CPU18bは、サイクリックにDP−RAM13bをアクセスしており、該当する記憶エリアから表示指令を呼び出し、伝送回路16b→伝送路80→伝送回路72を介して表示指令を新伝送制御用スレーブ側CPU76に伝送する。新伝送制御用スレーブ側CPU76は、出力回路74を介して表示指令を操作パネル90に設けられた乗りかご内表示器92に表示させる。
従って、新伝送制御用マスタ側CPU18bと乗りかご側の新伝送制御用スレーブ側CPU76との間では、新伝送方式の伝送速度でシリアル伝送がされ、旧伝送制御用マスタ側CPU23と旧伝送制御用スレーブ側CPU17bとの間では、旧伝送方式の伝送速度でシリアル伝送がされることとなる。この場合、DP−RAM13bを介在して新方式データと旧方式のデータとのやり取りが行われるので、お互いの伝送速度を同期させる必要はない。
なお、旧伝送制御基板25と乗り場側の変換基板35-1〜35-nとの間は新旧伝送変換基板10aを介して行われることは第3の実施形態に示した通りである。
このように第4の実施形態によれば、旧伝送制御用マスタ側CPU23と新伝送制御用スレーブ側CPU76との間で、新旧伝送変換基板10bを介して接続するようにしているので、異なる伝送方式でシリアル伝送することが可能となる。その結果、乗りかご側変換基板75及び操作パネル90を新方式に交換した場合にあっても、制御盤40を新しくする必要は無く、改修工事におけるエレベータの停止時間が削減でき、その作業性が向上する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10:新旧伝送変換基板
10a:新旧伝送変換基板(第1、第3の新旧伝送変換基板)
10b:新旧伝送変換基板(第2、第4の新旧伝送変換基板)
11,11a,11b:新伝送制御用スレーブ側CPU
12,12a,12b:旧伝送制御用マスタ側CPU
13,13a,13b:DP−RAM
20:新伝送制御基板
21新伝送制御用マスタ側CPU
23:旧伝送制御用マスタ側CPU
25:旧伝送変換基板
30-1〜30-n:乗り場側の伝送変換基板(旧式)
31-1〜31-n,71:旧伝送制御用スレーブ側CPU
35-1〜35-n:乗り場側の伝送変換基板(新式)
36-1〜36-n,76:新伝送制御用スレーブ側CPU
40:制御盤
41,41a,50:シリアル伝送路
60-1〜60-n:操作パネル
70:かご側変換基板(旧式)
75:かご側変換基板(新式)
90:操作パネル

Claims (5)

  1. 旧シリアル伝送方式とは少なくともデータの伝送速度が異なる新シリアル伝送方式の新伝送制御部と、
    前記新伝送制御部に接続された新伝送制御用CPUと、乗り場側に設けられた前記旧シリアル伝送方式の旧伝送制御部に接続された旧伝送制御用CPUと、前記新伝送制御用CPU及び前記旧伝送制御用CPUの双方に接続され、前記乗り場側の旧伝送変換部から伝送された前記旧シリアル伝送方式のデータを前記旧伝送制御用CPUを介して保存すると共に、当該保存されたデータを前記新伝送制御用CPUを介して前記新伝送制御部からアクセス可能に保持する一方、前記新伝送制御部から伝送された前記新シリアル伝送方式のデータを前記新伝送制御用CPUを介して保存すると共に、当該保存されたデータを前記旧伝送制御用CPUを介して前記乗り場側の旧伝送変換部からアクセス可能に保持するデュアルポートメモリとを含む新旧伝送変換部と、
    を備えることを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. 旧シリアル伝送方式とは少なくともデータの伝送速度が異なる新シリアル伝送方式の新伝送制御部と、
    前記新伝送制御部に接続された新伝送制御用CPUと、乗りかご側に設けられた前記旧シリアル伝送方式の旧伝送制御部に接続された旧伝送制御用CPUと、前記新伝送制御用CPU及び前記旧伝送制御用CPUの双方に接続され、前記乗りかご側の旧伝送変換部から伝送された前記旧シリアル伝送方式のデータを前記旧伝送制御用CPUを介して保存すると共に、当該保存されたデータを前記新伝送制御用CPUを介して前記新伝送制御部からアクセス可能に保持する一方、前記新伝送制御部から伝送された前記新シリアル伝送方式のデータを前記新伝送制御用CPUを介して保存すると共に、当該保存されたデータを前記旧伝送制御用CPUを介して前記乗りかご側の旧伝送変換部からアクセス可能に保持するデュアルポートメモリとを含む新旧伝送変換部と、
    を備えることを特徴とするエレベータ制御装置。
  3. 旧シリアル伝送方式とは少なくともデータの伝送速度が異なる新シリアル伝送方式の新伝送制御部と、
    前記新伝送制御部に接続された第1の新伝送制御用CPUと、乗り場側に設けられた前記旧シリアル伝送方式の旧伝送制御部に接続された第1の旧伝送制御用CPUと、前記第1の新伝送制御用CPU及び前記第1の旧伝送制御用CPUの双方に接続され、前記乗り場側の旧伝送変換部から伝送された前記旧シリアル伝送方式のデータを前記第1の旧伝送制御用CPUを介して保存すると共に、当該保存されたデータを前記第1の新伝送制御用CPUを介して前記新伝送制御部からアクセス可能に保持する一方、前記新伝送制御部から伝送された前記新シリアル伝送方式のデータを前記第1の新伝送制御用CPUを介して保存すると共に、当該保存されたデータを前記第1の旧伝送制御用CPUを介して前記乗り場側の旧伝送変換部からアクセス可能に保持する第1のデュアルポートメモリとを含む第1の新旧伝送変換部と、
    前記新伝送制御部に接続された第2の新伝送制御用CPUと、乗りかご側に設けられた前記旧シリアル伝送方式の旧伝送制御部に接続された第2の旧伝送制御用CPUと、前記第2の新伝送制御用CPU及び前記第2の旧伝送制御用CPUの双方に接続され、前記乗りかご側の旧伝送変換部から伝送された前記旧シリアル伝送方式のデータを前記第2の旧伝送制御用CPUを介して保存すると共に、当該保存されたデータを前記第2の新伝送制御用CPUを介して前記新伝送制御部からアクセス可能に保持する一方、前記新伝送制御部から伝送された前記新シリアル伝送方式のデータを前記第2の新伝送制御用CPUを介して保存すると共に、当該保存されたデータを前記第2の旧伝送制御用CPUを介して前記乗りかご側の旧伝送変換部からアクセス可能に保持する第2のデュアルポートメモリとを含む第2の新旧伝送変換部と、
    を備えることを特徴とするエレベータ制御装置。
  4. 旧シリアル伝送方式の旧伝送制御部と、
    前記旧伝送制御部に接続された旧伝送制御用CPUと、乗り場側に設けられた前記旧シリアル伝送方式とは少なくともデータの伝送速度が異なる新シリアル伝送方式の新伝送制御部に接続された新伝送制御用CPUと、前記旧伝送制御用CPU及び前記新伝送制御用CPUの双方に接続され、前記乗り場側の新伝送変換部から伝送された前記新シリアル伝送方式のデータを前記新伝送制御用CPUを介して保存すると共に、当該保存されたデータを前記旧伝送制御用CPUを介して前記旧伝送制御部からアクセス可能に保持する一方、前記旧伝送制御部から伝送された前記旧シリアル伝送方式のデータを前記旧伝送制御用CPUを介して保存すると共に、当該保存されたデータを前記新伝送制御用CPUを介して前記乗り場側の新伝送変換部からアクセス可能に保持するデュアルポートメモリとを含む新旧伝送変換部と、
    を備えることを特徴とするエレベータ制御装置。
  5. 旧シリアル伝送方式の旧伝送制御部と、
    前記旧伝送制御部に接続された第3の旧伝送制御用CPUと、乗り場側に設けられた前記旧シリアル伝送方式とは少なくともデータの伝送速度が異なる新シリアル伝送方式の新伝送制御部に接続された第3の新伝送制御用CPUと、前記第3の旧伝送制御用CPU及び前記第3の新伝送制御用CPUの双方に接続され、前記乗り場側の新伝送変換部から伝送された前記新シリアル伝送方式のデータを前記第3の新伝送制御用CPUを介して保存すると共に、当該保存されたデータを前記第3の旧伝送制御用CPUを介して前記旧伝送制御部からアクセス可能に保持する一方、前記旧伝送制御部から伝送された前記旧シリアル伝送方式のデータを前記第3の旧伝送制御用CPUを介して保存すると共に、当該保存されたデータを前記第3の新伝送制御用CPUを介して前記乗り場側の新伝送変換部からアクセス可能に保持する第3のデュアルポートメモリとを含む第3の新旧伝送変換部と、
    前記旧伝送制御部に接続された第4の旧伝送制御用CPUと、乗りかご側に設けられた前記新シリアル伝送方式の新伝送制御部に接続された第4の新伝送制御用CPUと、前記第4の旧伝送制御用CPU及び前記第4の新伝送制御用CPUの双方に接続され、前記乗りかご側の新伝送変換部から伝送された前記新シリアル伝送方式のデータを前記第4の新伝送制御用CPUを介して保存すると共に、当該保存されたデータを前記第4の旧伝送制御用CPUを介して前記旧伝送制御部からアクセス可能に保持する一方、前記旧伝送制御部から伝送された前記旧シリアル伝送方式のデータを前記第4の旧伝送制御用CPUを介して保存すると共に、当該保存されたデータを前記第4の新伝送制御用CPUを介して前記乗りかご側の新伝送変換部からアクセス可能に保持する第4のデュアルポートメモリとを含む第4の新旧伝送変換部と、
    を備えることを特徴とするエレベータ制御装置。
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