JPWO2019035214A1 - エレベーターのリニューアル方法およびエレベーター付属盤 - Google Patents

エレベーターのリニューアル方法およびエレベーター付属盤 Download PDF

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Abstract

エレベーターのリニューアル方法は、既設のエレベーターの旧制御盤を新制御盤に取り替える工程と、新制御盤と接続される通信変換部が設けられ、新制御盤とは別体である付属盤を設置する工程と、既設のエレベーターの旧制御盤と通信可能な状態であった、旧乗場機器および旧かご機器の少なくともいずれかを含む旧機器を、通信変換部を介して新制御盤と通信可能な状態にする工程と、を備え、新制御盤は、付属盤に設けられた通信変換部を介して通信方式を新シリアル通信方式から旧シリアル通信方式に変換し、旧シリアル通信方式により旧機器と通信可能なように構成されている。

Description

この発明は、既設のエレベーターの少なくとも一部の機器をリニューアルするエレベーターのリニューアル方法、およびエレベーターのリニューアルに用いられるエレベーター付属盤に関する。
既設のエレベーターに対して、機器の経年劣化への対応、あるいは省エネルギ等の性能向上を図るために、新規のエレベーターに取り替えるエレベーターのリニューアルが行われている。なお、エレベーターのリニューアル工事期間中は、エレベーターの運転を長期間にわたって連続的に休止する必要がある。
そのため、特に高齢者の多いマンション、病院等では、エレベーターの長期間休止がリニューアルの大きな障害となっていた。そこで、エレベーターのリニューアルにおいては、利用者の利便性を考慮して、エレベーターの連続休止期間をなるべく短縮することが求められている。
ここで、エレベーターの連続休止期間を短縮するために、旧シリアル伝送方式とは少なくともデータの伝送速度が異なる新シリアル伝送方式の新伝送制御部と、新伝送制御部に接続された新伝送制御用CPUと、乗り場側に設けられた旧シリアル伝送方式の旧伝送制御部に接続された旧伝送制御用CPUと、新伝送制御用CPUおよび旧伝送制御用CPUの双方に接続され、乗り場側の旧伝送変換部から伝送された旧シリアル伝送方式のデータを旧伝送制御用CPUを介して保存するとともに、当該保存されたデータを新伝送制御用CPUを介して新伝送制御部からアクセス可能に保持する一方、新伝送制御部から伝送された新シリアル伝送方式のデータを新伝送制御用CPUを介して保存するとともに、当該保存されたデータを旧伝送制御用CPUを介して乗り場側の旧伝送変換部からアクセス可能に保持するデュアルポートメモリとを含む新旧伝送変換部と、を備えたエレベーター制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5851263号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたエレベーター制御装置を用いたエレベーターのリニューアル方法は、既設のエレベーターで使用していた部品を交換せず流用することで、エレベーター制御盤のリニューアルに要する時間を短縮するものであって、既設のエレベーターを新規のエレベーターに取り替えるエレベーターのリニューアルにおいて、エレベーターの連続休止期間の短縮に寄与するものではないという問題がある。
また、特許文献1に記載されたエレベーター制御装置は、伝送方式の互いに異なる伝送信号を変換して保持するために、エレベーター制御盤が新伝送制御用CPUおよび旧伝送制御用CPUとデュアルポートメモリとを備える必要があり、構成が複雑になるとともに、コストが高くなるという問題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、既設のエレベーターの少なくとも一部の機器をリニューアルするリニューアル工事期間中におけるエレベーターの連続休止期間を短縮することができるエレベーターのリニューアル方法を得るとともに、簡素な構成で、コストを低減することができるエレベーター付属盤を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベーターのリニューアル方法は、既設のエレベーターの少なくとも一部の機器をリニューアルするエレベーターのリニューアル方法であって、既設のエレベーターの旧制御盤を新制御盤に取り替える工程と、新制御盤と接続される通信変換部が設けられ、新制御盤とは別体である付属盤を設置する工程と、既設のエレベーターの旧制御盤と通信可能な状態であった、旧乗場機器および旧かご機器の少なくともいずれかを含む旧機器を、通信変換部を介して新制御盤と通信可能な状態にする工程と、を備え、新制御盤は、付属盤に設けられた通信変換部を介して通信方式を新シリアル通信方式から旧シリアル通信方式に変換し、旧シリアル通信方式により旧機器と通信可能なように構成されているものである。
この方法に係るエレベーター制御盤は、旧シリアル通信方式とは少なくともデータの伝送速度が異なる新シリアル通信方式によりエレベーターの機器を制御するエレベーター制御部を備えたエレベーター制御盤と別体であるエレベーター付属盤であって、エレベーター制御盤のエレベーター制御部に接続され、旧シリアル通信方式と新シリアル通信方式との間で通信方式を相互に変換する通信変換部を備えたものである。
この発明によれば、既設のエレベーターの少なくとも一部の機器をリニューアルするリニューアル工事期間中におけるエレベーターの連続休止期間を短縮することができるエレベーターのリニューアル方法を得るとともに、簡素な構成で、コストを低減することができるエレベーター付属盤を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法が適用されるエレベーター装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法における各分割施工ステップのリニューアル内容および主な取り替え機器を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法が適用されるエレベーター装置における初期状態を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法が適用されるエレベーター装置における制御盤取り替え後の状態を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法におけるエレベーター付属盤の設置方法の第1の例を示す概略図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法におけるエレベーター付属盤の設置方法の第2の例を示す概略図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法におけるエレベーター付属盤の設置方法の第3の例を示す概略図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーター付属盤における通信変換基板を示すハードウェア構成図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法が適用されるエレベーター装置における乗場機器およびかご機器取り替え後の状態を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法が適用されるエレベーター装置におけるケーブルの接続関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法が適用されるエレベーター装置におけるケーブルの接続関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法が適用される新エレベーター装置と旧バッテリー装置盤との関係を示す説明図である。
以下、この発明に係るエレベーターのリニューアル方法、およびエレベーターのリニューアルに用いられるエレベーター付属盤の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。また、これ以降、エレベーター制御盤を単に制御盤とも称し、エレベーター付属盤を単に付属盤とも称する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法が適用されるエレベーター装置を示す構成図である。図1において、機械室1には、巻上モータを含む巻上機2、制御盤3および調速機4が設けられており、昇降路5には、かご6、釣り合いおもり7、かご6と釣り合いおもり7とを連結する主索8、ガイドレール9および終点スイッチ10が設けられており、かご6には、ドアモータを含むドア駆動装置11およびかご操作盤12が設けられており、乗場13には、乗場操作盤14が設けられており、ピット15には、緩衝器16が設けられている。制御盤3とかご上ステーション18との間は、移動ケーブル17で接続され、かご上ステーション18とかご機器とが接続されている。なお、かご上ステーション18は、ドアの開閉制御その他かご機器との中継機能を有する。
ここで、かご機器とは、ドア駆動装置11、かご操作盤12、かご上ステーション18等のかご周りの機器のことをいう。また、乗場機器とは、乗場操作盤14等の乗場周りの機器のことをいう。また、昇降路機器とは、終点スイッチ10および図1に示していない昇降路ケーブル等のことをいう。
なお、この発明の実施の形態1では、エレベーターのリニューアル工事期間中におけるエレベーターの連続休止期間を短縮するために、リニューアル工事を複数の分割施工ステップに分割するとともに、各分割施工ステップが完了した後、エレベーターを利用可能とすべく、新旧双方の巻上機等を制御することができるエレベーター制御盤を開発した。
すなわち、エレベーターのリニューアル工事期間中におけるエレベーターの連続休止期間を短縮するためには、リニューアル工事の各分割施工ステップが完了した時点でエレベーターを利用可能とすることが前提となる。例えば、マンションでは、通勤、通学等の利用者が多い朝晩の時間帯、飲食テナントビルでは、夕方、夜等の営業時間帯にエレベーターを利用可能とする必要がある。
そこで、1日に確保できる工事時間を設定して、工事内容および各工事に要する時間を分析した結果に基づき、時間内に完了する工事内容を分割施工ステップ毎に設定した。つまり、リニューアル工事内容を、それぞれの分割施工ステップの終了後には常にエレベーターが通常運転可能な状態となる単位で一連の分割施工ステップとして分割する。さらに、一連の分割施工ステップに従ってリニューアル工事を実施する。ここで、各分割施工ステップのリニューアル内容および主な取り替え機器を図2に示す。図2において、リニューアル工事は、主に5つの分割施工ステップに分かれるが、エレベーターの仕様によっては、各分割施工ステップを更に分割することが必要になる。
具体的には、旧機器と新機器とを取り替える一連の分割施工ステップの内、エレベーターを利用可能とする時間帯を設ける分割施工ステップ群に分割してリニューアル工事を実施する。また、エレベーターを利用可能とする時間帯は、リニューアル前のエレベーターの起動頻度、建物の用途により決定される。また、少なくとも1日に確保できる工事時間と工事完了後にエレベーターが利用できる分割施工ステップ群に分割してリニューアル工事を実施する。つまり、一連の分割施工ステップは、それぞれの分割施工ステップがさらにリニューアル工事期間中のリニューアル工事日毎に連続で確保できる、一連の工事時間のそれぞれで完了するように分割されている。すなわち、通常運転モードと据付作業モードとがあり、各分割施工ステップが完了するたびに据付作業モードから通常運転モードに切替えて、エレベーターを就役(サービス)可能とし、乗客にエレベーター利用を供する通常運転を行うことができる。
(リニューアル方法)
続いて、図1、図2とともに、図3〜図12を参照しながら、この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法について説明する。図3は、この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法が適用されるエレベーター装置における初期状態を示すブロック構成図である。
図3において、エレベーター装置の初期状態では、取り替え前の旧制御盤100に、旧シリアル通信方式により旧乗場機器200および旧かご機器300が接続されている。旧制御盤100は、旧乗場機器200、旧かご機器300、図示しない旧巻上機等の動作を制御する旧エレベーター制御基板110を有している。
(分割施工ステップ1:機械室改修)
ここで、このエレベーター装置に対して、図2で示した分割施工ステップ1により、エレベーター制御盤を取り替える。つまり、分割施工ステップ1では、既設のエレベーターの旧制御盤を新制御盤に取り替える。また、分割施工ステップ1では、新制御盤とは別体である付属盤が新たに設置される。図4は、この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法が適用されるエレベーター装置における制御盤取り替え後の状態を示すブロック構成図である。
なお、分割施工ステップ1によりエレベーター制御盤を最初に取り替えるのは、乗場機器あるいはかご機器を先に取り替えると、これらの機器との情報のやりとりが増えることになり、既設のエレベーター制御盤では対応が困難になり、改造する必要が生じるためである。そのため、エレベーター制御盤を分割施工ステップ1で最初に取り替えることにより、その後、乗場機器あるいはかご機器を取り替えても、先に取り替えたエレベーター制御盤で対応可能になる。
図4において、旧制御盤100が新制御盤100Aに取り替えられ、さらに、新制御盤100Aと接続される通信変換基板410が設けられ、新制御盤100Aとは別体である付属盤400が設置される。新制御盤100Aには、付属盤400を介して旧乗場機器200および旧かご機器300が接続されている。また、新制御盤100Aは、図3に示した旧エレベーター制御基板110に代えて、新エレベーター制御基板110Aを有している。
ここで、付属盤400の機械室への設置方法の具体例について、図5〜図7を参照しながら説明する。
まず、付属盤400の設置方法の第1の例について、図5を参照しながら説明する。図5は、この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法におけるエレベーター付属盤の設置方法の第1の例を示す概略図である。
ここで、一般的には、旧制御盤100を支持する支持脚21は、機械室の床19に敷設されたシンダーコンクリート20に埋め込まれた状態となっている。図5に示されるように、旧制御盤100を新制御盤100Aに取り替える場合、断面L字形状の固定部材23を、支持脚21上に配置された支持板22と新制御盤100Aとの間に挿入した状態で、新制御盤100Aが支持板22上に固定される。固定部材23の一端部がシンダーコンクリート20によって支持される。付属盤400は、固定部材23上に固定される。
このように、付属盤400を設置する工程では、新制御盤100Aを支持する支持脚21上に配置された支持板22と、新制御盤100Aとの間に挿入される固定部材23上に付属盤400を固定する。したがって、シンダーコンクリート20上にアンカーで付属盤400を固定する必要がなく、付属盤400を容易に設置することが可能となる。
続いて、付属盤400の設置方法の第2の例について、図6を参照しながら説明する。図6は、この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法におけるエレベーター付属盤の設置方法の第2の例を示す概略図である。
図6に示されるように、旧制御盤100を新制御盤100Aに取り替える場合、支持脚21上に配置された支持板22上に新制御盤100Aが固定される。また、新制御盤100Aの側部には、断面L字形状の固定部材24の一端部が取り付けられる。付属盤400は、シンダーコンクリート20上に設置され、付属盤400の上部が固定部材24に固定される。
このように、付属盤400を設置する工程では、新制御盤100Aの側部に取り付けられた固定部材24に付属盤400の上部を固定することで付属盤400を固定する。したがって、上記と同様に、シンダーコンクリート20上にアンカーで付属盤400を固定する必要がなくなる。
続いて、付属盤400の設置方法の第3の例について、図7を参照しながら説明する。図7は、この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法におけるエレベーター付属盤の設置方法の第3の例を示す概略図である。
図7に示されるように、付属盤400は、シンダーコンクリート20上に設置されている。また、付属盤400の上部と機械室の天井26との間に設けられた突っ張り棒25が付属盤400の上部と天井26を押し付けた状態で、付属盤400が固定される。突っ張り棒25は、高さ方向の長さの調整が可能に構成されている。
このように、付属盤400を設置する工程では、付属盤400の上部と機械室の天井26との間に設けられた突っ張り棒25が付属盤400の上部と天井26を押し付けることで付属盤400を固定する。したがって、上記と同様に、シンダーコンクリート20上にアンカーで付属盤400を固定する必要がなくなる。
図4の説明に戻り、新エレベーター制御基板110Aは、後述する新乗場機器、新かご機器、新巻上機等の動作を制御する機能だけでなく、図2で示した各分割施工ステップに応じてパラメータの設定を変更することにより、旧乗場機器200、旧かご機器300、旧巻上機等の動作を制御する機能も有している。
しかしながら、新エレベーター制御基板110Aは、新かご機器との間で、旧シリアル通信方式よりも大容量のデータの送受信を可能とした新シリアル通信方式、例えばCAN(Controller Area Network)通信方式により通信を行うので、新エレベーター制御基板110Aと旧かご機器300とは、直接通信することができない。ここで、旧シリアル通信方式の一例としては、通信速度が4800bpsであり、CAN通信方式の一例としては、通信速度が122.88kbpsであり、旧シリアル通信方式に比べて、新シリアル通信方式のデータの伝送速度は、約10倍以上の伝送速度となっている。
また、旧シリアル通信方式よりもCAN通信方式が大容量のデータを通信できるため、新かご機器に搭載された表示装置には、旧かご機器に搭載された表示装置よりも大容量の表示が行える効果がある。また、旧かご機器にはない例えば表示装置と一体となったタッチ式のかご操作機能などが、新かご機器で実現することができる。
なお、新エレベーター制御基板110Aと旧かご機器300との通信の具体的な内容は、ドア駆動装置11の状態情報、かご操作盤12の表示指令、かご操作盤12の釦およびスイッチ類の動作情報、アナウンス指令等である。
そこで、新制御盤100Aは、旧シリアル通信方式と新シリアル通信方式(CAN通信方式)との間で通信方式を相互に変換する通信変換部としての通信変換基板410が設けられた付属盤400と接続される。また、付属盤400は、旧かご機器300と接続される。なお、旧乗場機器200についても、旧かご機器300と同様のことがいえ、付属盤400は、旧乗場機器200と接続される。図8は、この発明の実施の形態1に係るエレベーター付属盤における通信変換基板を示すハードウェア構成図である。図8において、通信変換基板410は、CPU411およびRAM412を有している。なお、図8では、1つのCPUと1つのメモリとから、通信変換基板410を構成する場合を例示している。
CPU411は、新エレベーター制御基板110Aからのデータを、旧かご機器300に対応したデータにフォーマット変換し、RAM412に記憶する。また、CPU411は、旧かご機器300からのデータを、新エレベーター制御基板110Aに対応したデータにフォーマット変換し、RAM412に記憶する。なお、フォーマットとは、bit数等のデータ構造を指している。
また、CPU411は、新エレベーター制御基板110Aからの求めに応じて、フォーマット変換されたデータをRAM412から取り出して出力し、旧かご機器300からの求めに応じて、フォーマット変換されたデータをRAM412から取り出して出力する。これにより、新エレベーター制御基板110Aと旧かご機器300とが、通信変換基板410を介して互いに通信することができる。なお、旧乗場機器200についても、旧かご機器300と同様のことがいえ、新エレベーター制御基板110Aと旧乗場機器200とが、通信変換基板410を介して互いに通信することができる。
また、通信変換基板410を用いることにより、例えば伝送周期を変えない場合であっても、通信速度が増えているため、1周期あたりの送信できるデータ量が増えている。また、データ量が増えることにより、エラーチェック機能を強化させることができる。
なお、上述したとおり、通信変換基板410が設けられた付属盤400は、新制御盤100Aと別体である。また、後述する乗場機器およびかご機器の取り替え後は、これらの機器と新エレベーター制御基板110Aとが通信変換基板410を介さずに直接通信できるようになるので、通信変換基板410が設けられた付属盤400は不要になる。
そこで、付属盤400が不要となれば、付属盤400を現場から撤去して他の現場に設置することにより、他の現場で付属盤400を再利用することができ、コストを低減することができる。つまり、撤去した付属盤400を他の現場のリニューアル工事に使用することができ、付属盤400の再使用によって省資源化対策を行うことができる。
なお、ここでは、旧乗場機器200および旧かご機器300を、付属盤400の通信変換基板410を介して新制御盤100Aの新エレベーター制御基板110Aと通信可能な状態にする場合を例示したが、これに限定されない。すなわち、通信変換基板410を用いなくても、新制御盤100Aと通信可能な状態にできる旧機器については、通信変換基板410を介さずに新制御盤100Aに接続してもよい。このように、旧制御盤100と通信可能な状態であった、旧乗場機器200および旧かご機器300の少なくともいずれかを含む旧機器を、通信変換基板410を介して新制御盤100Aと通信可能な状態にする。
これにより、既設のエレベーターの旧制御盤を新制御盤に取り替える工程の後に、新制御盤100Aが、通信変換部(通信変換基板410)を介して旧乗場機器200および旧かご機器300を制御する。すなわち、新制御盤100Aは、付属盤400に設けられた通信変換基板410を介して通信方式を新シリアル通信方式から旧シリアル通信方式に変換し、旧シリアル通信方式により、旧乗場機器200および旧かご機器300の少なくともいずれかを含む旧機器と通信可能なように構成されている。これにより、乗客にエレベーター利用を供する通常運転を行うことが可能となる。そのため、リニューアル工事の各工程の間に乗客がエレベーターを利用可能となるため、エレベーターのリニューアル工事期間中におけるエレベーターの連続休止期間を短縮することが可能となる。
(分割施工ステップ2:かご改修)および(分割施工ステップ3:昇降路・乗場改修)
次に、このエレベーター装置に対して、図2で示した分割施工ステップ2および分割施工ステップ3により、かご機器および乗場機器・昇降路機器を取り替える。ここでの分割施工ステップ3では、代表的な乗場機器についてのみ説明する。このとき、分割施工ステップ2および分割施工ステップ3は、どちらが先行してもよい。図9は、この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法が適用されるエレベーター装置における乗場機器およびかご機器取り替え後の状態を示すブロック構成図である。
旧機器を、新乗場機器200Aおよび新かご機器300の少なくともいずれかを含む新機器に取り替え、新機器を、新制御盤100Aと通信可能な状態にする。具体的には、図9において、旧乗場機器200および旧かご機器300がそれぞれ新乗場機器200Aおよび新かご機器300Aに取り替えられる。また、旧ケーブルを新ケーブルに取り替え、新ケーブルを介して、新制御盤100Aには、新乗場機器200Aおよび新かご機器300Aが接続される。
ここで、分割施工ステップ1において、旧乗場機器200および旧かご機器300を流用するのに合わせて、旧機器用ケーブルも流用する。なお、ここでは、旧制御盤100との間を接続していた旧機器の旧ケーブルを、新制御盤100Aに接続するケースと、付属盤400に設けられた通信変換基板410に接続するケースとに分けて説明するため、以下のような状況を考える。すなわち、旧乗場機器200は、通信変換基板410を介さずに新制御盤100Aと通信可能な状態となり、旧かご機器300は、通信変換基板410を介して新制御盤100Aと通信可能な状態となる状況を考える。この場合、旧制御盤100との間を接続していた旧乗場機器200の旧ケーブルを、新制御盤100Aに接続し、旧制御盤100との間を接続していた旧かご機器300の旧ケーブルを通信変換基板410に接続する。
しかしながら、旧乗場機器200の旧ケーブルのコネクタと、新制御盤100Aに設けられるコネクタとは、種類および回路が互いに異なるので、直接接続することができない。同様に、旧かご機器300の旧ケーブルのコネクタと、付属盤400に設けられるコネクタとは、種類および回路が互いに異なるので、直接接続することができない。
そこで、図10に示されるように、新制御盤100Aに中継ハーネス120Aを接続する。また、図11に示されるように、付属盤400に中継ハーネス420を接続する。図10および図11は、この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法が適用されるエレベーター装置におけるケーブルの接続関係を示す説明図である。
図10および図11において、分割施工ステップ1のとき、旧乗場機器200の旧ケーブルは、中継ハーネス120Aに接続され、旧かご機器300の旧ケーブルは、中継ハーネス420に接続される。中継ハーネス120Aは、旧乗場機器200の旧ケーブルに適合したコネクタを有する。また、中継ハーネス420は、旧かご機器300の旧ケーブルに適合したコネクタを有する。このように、新制御盤100Aに中継ハーネス120Aを介して旧乗場機器200の旧ケーブルが接続され、付属盤400に設けられた通信変換基板410に中継ハーネス420を介して旧かご機器300の旧ケーブルが接続される。すなわち、旧ケーブルを介して旧機器と通信変換基板410を接続する際、旧ケーブルを、通信変換基板410に、旧ケーブルに適合したコネクタを有する中継ハーネスを介して接続する。
新制御盤100Aと旧かご機器300との間が旧ケーブルにより接続されると、新制御盤100Aは、付属盤400に設けられた通信変換基板410および旧ケーブルを介して新シリアル通信方式から旧シリアル通信方式に変換し、旧シリアル通信方式により旧かご機器300を制御することが可能となる。また、新制御盤100Aは、付属盤400に設けられた通信変換基板410を介して旧かご機器300を制御することにより、乗客にエレベーター利用を供する通常運転を行うことが可能となる。
その後、分割施工ステップ2により、旧かご機器300を新かご機器300Aに取り替える。この際、旧かご機器300の旧ケーブルが付属盤400から外され、新かご機器300Aの新ケーブルが新制御盤100Aに接続される(図11参照)。つまり、旧ケーブルを新ケーブルに取り替え、新制御盤100Aと新かご機器300Aとの間を新ケーブルにより接続する。新制御盤100Aと新かご機器300Aとの間が新ケーブルにより接続されると、新制御盤100Aは、旧シリアル通信方式とは少なくともデータの伝送速度が異なる新シリアル通信方式により新かご機器300Aを制御することが可能となる。すなわち、新制御盤100Aは、新シリアル通信方式により新機器と通信可能なように構成されている。
また、分割施工ステップ3により、乗場機器を取り替える際に、旧乗場機器200の旧ケーブルおよび中継ハーネス120Aが新制御盤100Aから外され、新乗場機器200Aの新ケーブルが新制御盤100Aに接続される(図10参照)。このように、旧ケーブルを新ケーブルに取り替え、新制御盤100Aと新乗場機器200Aとの間を新ケーブルにより接続する。
上記のように、中継ハーネス120A,420を用いることによって、新制御盤100Aに旧機器用ケーブルを接続することができ、この旧機器用ケーブルを流用した形でのリニューアルが実現できる。なお、付属盤400において、中継ハーネス420は、通信変換基板410と分離して構成されていてもよいし、通信変換基板410と一体的に構成されてもよい。通信変換基板410と中継ハーネス420が一体的に構成される場合、中継ハーネス420は、旧機器の旧ケーブルに適合したコネクタを有し、旧ケーブルと接続可能なように構成されている。
(分割施工ステップ4:巻上機取り替え)および(分割施工ステップ5:耐震工事)
続いて、このエレベーター装置に対して、図2で示した分割施工ステップ4により、巻上機を取り替える。つまり、分割施工ステップ1において旧制御盤100を新制御盤100Aに取り替え、分割施工ステップ2および分割施工ステップ3において旧かご機器300および旧乗場機器200を、それぞれ新かご機器300Aおよび新乗場機器200Aに取り替え、その後、分割施工ステップ4において、旧巻上機を新巻上機に取り替える。なお、ここでは、旧巻上機を新巻上機に取り替える場合を例示しているが、巻上機取り替えを必ずしも実施する必要はなく、旧巻上機を流用してもよい。
また、必要に応じて、分割施工ステップ5として耐震工事を行うことにより、エレベーターのリニューアルが完了する。
以上、分割施工ステップ1から分割施工ステップ5までの代表的なリニューアル方法を説明した。その他、分割施工ステップ1においてエレベーターの電源仕様が異なることで影響を受ける停電時自動着床装置について説明する。
停電時自動着床装置は、停電時、バッテリー電源で最寄り階までかごを動かして、乗客を救出する装置のことをいう。停電時自動着床装置では、停電を検出した場合に、旧エレベーター装置は、旧バッテリー装置盤から旧制御盤および旧かご上ステーションのかご制御回路に電源を供給し、新エレベーター装置は、新制御盤内のバッテリーから新エレベーター制御基板および新かご上ステーションのかご制御回路に電源を供給している。
したがって、分割施工ステップ1でも同様に、旧かご上ステーションのかご制御回路を流用することから、新制御盤内のバッテリーから電源を供給する必要があるが、新旧の制御盤の違いにより電源仕様が異なるため、新制御盤内のバッテリーから旧かご上ステーションのかご制御回路に電源を供給することができない。また、新制御盤内のバッテリーを、旧かご上ステーションのかご制御回路に合わせると、分割施工ステップ2で新かご上ステーションのかご制御回路に取り替えたときに電源を供給できなくなる。
そこで、旧かご上ステーションのかご制御回路の電源のみ、旧バッテリー装置から供給するシステムを構築する。図12は、この発明の実施の形態1に係るエレベーターのリニューアル方法が適用される新エレベーター装置と旧バッテリー装置盤との関係を示す説明図である。
図12において、新制御盤100Aの新エレベーター制御基板110Aは、停電を検出すると、旧バッテリー装置盤の制御回路に対して駆動命令(停電時自動着床命令)を出力する。また、旧バッテリー装置盤の制御回路は、駆動命令が入力されると、旧バッテリー装置盤内のバッテリーから、インバータを介して旧かご上ステーションのかご制御回路に電源を供給するとともに、新エレベーター制御基板110Aに対して動作信号(停電時自動着床動作信号)を出力する。
これにより、新制御盤100Aと旧バッテリー装置盤との動作を同期する。なお、新エレベーター制御基板110Aは、駆動命令を出力したにもかかわらず、旧バッテリー装置盤の制御回路から動作信号が入力されない場合に、異常と判断する。
なお、この旧バッテリー装置盤は、分割施工ステップ2で旧かご上ステーションと新かご上ステーションとを交換すると不要となり、取り外される。
以上のように、実施の形態1によれば、エレベーターのリニューアル方法は、リニューアル工事内容を、それぞれの分割施工ステップの終了後には常にエレベーターが通常運転可能な状態となる単位で一連の分割施工ステップとして分割する工程と、一連の分割施工ステップに従ってリニューアル工事を実施する工程と、を有している。
また、実施の形態1によれば、エレベーターのリニューアル方法は、既設のエレベーターの旧制御盤を新制御盤に取り替える工程と、新制御盤と接続される通信変換部が設けられ、新制御盤とは別体である付属盤を設置する工程と、既設のエレベーターの旧制御盤と通信可能な状態であった、旧乗場機器および旧かご機器の少なくともいずれかを含む旧機器を、通信変換部を介して新制御盤と通信可能な状態にする工程とを備えている。
また、実施の形態1によれば、エレベーター付属盤は、旧シリアル通信方式とは少なくともデータの伝送速度が異なる新シリアル通信方式によりエレベーターの機器を制御するエレベーター制御部を備えたエレベーター制御盤と別体であり、エレベーター制御盤のエレベーター制御部に接続され、旧シリアル通信方式と新シリアル通信方式との間で通信方式を相互に変換する通信変換部を備えて構成される。
そのため、エレベーターのリニューアル工事期間中でもエレベーターを利用でき、エレベーターのリニューアル工事期間中におけるエレベーターの連続休止期間を短縮することができるエレベーターのリニューアル方法を得るとともに、簡素な構成で、コストを低減することができるエレベーター付属盤を得ることができる。
また、エレベーターのリニューアル工事期間中におけるエレベーターの連続休止期間を短縮するために、リニューアル工事を複数の分割施工ステップに分割することにより、各分割施工ステップの作業エリアを特定のエリアに限定することができ、作業性を向上させることができる。
また、通信変換基板が設けられた付属盤が不要となれば、その付属盤を現場から撤去して他の現場のニューアル工事に再利用することができるので、その結果、コストを低減することができるとともに省資源化対策を行うことができる。
なお、上記の実施の形態では、旧かご機器を新かご機器に取り替える場合と、旧乗場機器を新乗場機器に取り替える場合に本発明を適用する例を示したが、乗場機器およびかご機器以外の旧オプション機器を新オプション機器に取り替える場合等に本発明を適用してもよい。
また、上記の実施の形態では、旧通信方式および新通信方式として、シリアル通信を例に挙げて説明したが、これに限定されず、シリアル通信以外の通信方式にもこの発明を適用することができる。
1 機械室、2 巻上機、3 制御盤、4 調速機、5 昇降路、6 かご、7 釣り合いおもり、8 主索、9 ガイドレール、10 終点スイッチ、11 ドア駆動装置、12 かご操作盤、13 乗場、14 乗場操作盤、15 ピット、16 緩衝器、17 移動ケーブル、18 かご上ステーション、19 床、20 シンダーコンクリート、21 支持脚、22 支持板、23 固定部材、24 固定部材、25 突っ張り棒、26 天井、100 旧制御盤、100A 新制御盤、110 旧エレベーター制御基板、110A 新エレベーター制御基板(エレベーター制御部)、120A 中継ハーネス、200 旧乗場機器、200A 新乗場機器、300 旧かご機器、300A 新かご機器、400 付属盤、410 通信変換基板(通信変換部)、411 CPU、412 RAM、420 中継ハーネス。
この発明に係るエレベーターのリニューアル方法は、既設のエレベーターの少なくとも一部の機器をリニューアルする際に、リニューアル工事内容を、それぞれの分割施工ステップの終了後にはエレベーターが通常運転可能な状態となる単位で、一連の分割施工ステップとして分割し、一連の分割施工ステップに従ってリニューアル工事を実施するエレベーターのリニューアル方法であって、一連の分割施工ステップのうちの1つである第1の分割施工ステップは、既設のエレベーターの旧制御盤を新制御盤に取り替える工程と、新制御盤と接続される通信変換部が設けられ、新制御盤とは別体である付属盤を設置する工程と、既設のエレベーターの旧制御盤と通信可能な状態であった、旧乗場機器および旧かご機器の少なくともいずれかを含む旧機器を付属盤の通信変換部に接続することで通信変換部を介して旧機器を新制御盤と通信可能な状態にして、リニューアル工事期間中における第1の分割施工ステップの終了後にエレベーターを通常運転可能な状態とする工程と、を備え、新制御盤は、付属盤に設けられた通信変換部を介して通信方式を新通信方式から旧通信方式に変換し、旧通信方式により旧機器と通信可能なように構成され、付属盤は、現場から撤去して他の現場のリニューアル工事に再利用することができるように構成されているものである。

Claims (15)

  1. 既設のエレベーターの少なくとも一部の機器をリニューアルするエレベーターのリニューアル方法であって、
    リニューアル工事内容を、それぞれの分割施工ステップの終了後には常にエレベーターが通常運転可能な状態となる単位で一連の分割施工ステップとして分割する工程と、
    前記一連の分割施工ステップに従ってリニューアル工事を実施する工程と、を有し、
    前記一連の分割施工ステップのうちの1つの分割施工ステップは、
    前記既設のエレベーターの旧制御盤を新制御盤に取り替える工程と、
    前記新制御盤と接続される通信変換部が設けられ、前記新制御盤とは別体である付属盤を設置する工程と、
    前記既設のエレベーターの旧制御盤と通信可能な状態であった、旧乗場機器および旧かご機器の少なくともいずれかを含む旧機器を、前記通信変換部を介して前記新制御盤と通信可能な状態にする工程と、
    を備え、
    前記新制御盤は、
    前記付属盤に設けられた前記通信変換部を介して通信方式を新シリアル通信方式から旧シリアル通信方式に変換し、前記旧シリアル通信方式により前記旧機器と通信可能なように構成されている
    エレベーターのリニューアル方法。
  2. 前記一連の分割施工ステップは、
    それぞれの分割施工ステップがさらにリニューアル工事期間中のリニューアル工事日毎に連続で確保できる、一連の工事時間のそれぞれで完了するように分割されている
    請求項1に記載のエレベーターのリニューアル方法。
  3. 既設のエレベーターの少なくとも一部の機器をリニューアルするエレベーターのリニューアル方法であって、
    前記既設のエレベーターの旧制御盤を新制御盤に取り替える工程と、
    前記新制御盤と接続される通信変換部が設けられ、前記新制御盤とは別体である付属盤を設置する工程と、
    前記既設のエレベーターの旧制御盤と通信可能な状態であった、旧乗場機器および旧かご機器の少なくともいずれかを含む旧機器を、前記通信変換部を介して前記新制御盤と通信可能な状態にする工程と、
    を備え、
    前記新制御盤は、
    前記付属盤に設けられた前記通信変換部を介して通信方式を新シリアル通信方式から旧シリアル通信方式に変換し、前記旧シリアル通信方式により前記旧機器と通信可能なように構成されている
    エレベーターのリニューアル方法。
  4. 前記旧機器を、前記通信変換部を介して前記新制御盤と通信可能な状態にする工程では、前記旧機器の旧ケーブルを介して前記旧機器と前記通信変換部を接続する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエレベーターのリニューアル方法。
  5. 前記旧ケーブルを介して前記旧機器と前記通信変換部を接続する際、前記旧ケーブルを、前記通信変換部に、前記旧ケーブルに適合したコネクタを有する中継ハーネスを介して接続する
    請求項4に記載のエレベーターのリニューアル方法。
  6. 前記旧機器を、新乗場機器および新かご機器の少なくともいずれかを含む新機器に取り替える工程と、
    前記新機器を、前記新制御盤と通信可能な状態にする工程と、
    をさらに備え、
    前記新制御盤は、
    前記新シリアル通信方式により前記新機器と通信可能なように構成されている
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のエレベーターのリニューアル方法。
  7. 前記新機器を、前記新制御盤と通信可能な状態にする工程では、前記旧ケーブルを新ケーブルに取り替え、前記新ケーブルを介して前記新機器と前記新制御盤を接続する
    請求項6に記載のエレベーターのリニューアル方法。
  8. 前記新シリアル通信方式は、前記旧シリアル通信方式とは少なくともデータの伝送速度が異なる
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のエレベーターのリニューアル方法。
  9. 前記付属盤を設置する工程では、前記新制御盤を支持する支持脚上に配置された支持板と、前記新制御盤との間に挿入される固定部材上に前記付属盤を固定する
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のエレベーターのリニューアル方法。
  10. 前記付属盤を設置する工程では、前記新制御盤の側部に取り付けられた固定部材に前記付属盤の上部を固定することで前記付属盤を固定する。
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のエレベーターのリニューアル方法。
  11. 前記付属盤を設置する工程では、前記付属盤の上部と天井との間に設けられた突っ張り棒が前記付属盤の上部と前記天井を押し付けることで前記付属盤を固定する
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のエレベーターのリニューアル方法。
  12. 前記付属盤が不要となれば、前記付属盤を撤去する工程をさらに有する
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のエレベーターのリニューアル方法。
  13. 旧シリアル通信方式とは少なくともデータの伝送速度が異なる新シリアル通信方式によりエレベーターの機器を制御するエレベーター制御部を備えたエレベーター制御盤と別体であるエレベーター付属盤であって、
    前記エレベーター制御盤の前記エレベーター制御部に接続され、前記旧シリアル通信方式と前記新シリアル通信方式との間で通信方式を相互に変換する通信変換部を備えた
    エレベーター付属盤。
  14. 前記通信変換部は、1つのCPUと1つのメモリとから構成される
    請求項13に記載のエレベーター付属盤。
  15. 前記通信変換部は、中継ハーネスと一体的に構成され、
    前記中継ハーネスは、既設のエレベーターの旧乗場機器および旧かご機器の少なくともいずれかを含む旧機器の旧ケーブルに適合したコネクタを有し、前記旧ケーブルと接続可能なように構成されている
    請求項13または請求項14に記載のエレベーター付属盤。
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