JP6212195B1 - エレベータの制御装置のリニューアル方法、メインコントローラユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】エレベータの制御装置をリニューアルする場合の工期短縮。【解決手段】実施形態のエレベータの制御装置のリニューアル方法において、取り外し工程は、エレベータの制御装置の筐体に対して接続される第1の通信インタフェースを有し、第1の通信インタフェースを介して所定形式の信号を出力してエレベータを制御する既存のメインコントローラ基板を、制御装置の筐体から取り外す。第1の取り付け工程は、既存のメインコントローラ基板と比較して物理的サイズが小さいとともに信号の形式が異なる新規のメインコントローラ基板と、既存のメインコントローラ基板と物理的サイズが同じであるとともに新規のメインコントローラ基板から出力された信号を受け取って所定形式の信号に変換する変換機能を有する接続変換用基板と、が接続されて構成されるメインコントローラユニットを、制御装置の筐体に取り付ける。【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、エレベータの制御装置のリニューアル方法、メインコントローラユニットに関する。
エレベータの制御装置は、技術開発により、小型化や多機能化が進められている。そして、制御装置における各構成部品(各種処理基板等)について、新型のものは、通信インタフェース規格や信号形式等の面で従来型のものと互換性を有しない場合が多い。
そのため、エレベータの制御装置をリニューアルする場合、制御装置全体を交換することになる場合が多い。また、エレベータの制御装置をリニューアルするための工事期間中は、一般的に、エレベータを使用できない。そして、制御装置全体を交換する場合、エレベータの停止期間は、エレベータの仕様や設置環境等にもよるが、長ければ1週間になることもある。
しかしながら、エレベータの利用者からすれば、エレベータの停止期間は短いほうがよい。そこで、エレベータの制御装置をリニューアルする場合の工期短縮が望まれている。
実施形態のエレベータの制御装置のリニューアル方法は、取り外し工程と、第1の取り付け工程と、を備える。取り外し工程は、エレベータの制御装置の筐体に対して接続される第1の通信インタフェースを有し、第1の通信インタフェースを介して所定形式の信号を出力してエレベータを制御する既存のメインコントローラ基板を、制御装置の筐体から取り外す。第1の取り付け工程は、既存のメインコントローラ基板と比較して物理的サイズが小さいとともに信号の形式が異なる新規のメインコントローラ基板と、既存のメインコントローラ基板と物理的サイズが同じであるとともに新規のメインコントローラ基板から出力された信号を受け取って所定形式の信号に変換する変換機能を有し、所定形式の信号で通信可能であって第1の通信インタフェースと同一規格の第2の通信インタフェースを有する接続変換用基板と、が接続されて構成されるメインコントローラユニットを、制御装置の筐体における既存のメインコントローラ基板が取り外された位置に取り付ける。
以下、実施形態のエレベータの制御装置のリニューアル方法、メインコントローラユニット等について、図面を参照して説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、以下では第1の実施形態〜第5の実施形態について説明するが、第2の実施形態以降においては、それまでに説明した実施形態と同様の構成、作用、効果等について説明を適宜省略する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態のエレベータ100の構成の模式図である。図1に示すように、エレベータ100は、乗りかご1と、ウェイト2と、メインロープ3と、巻上機4と、制御装置5と、を備える。これらのうち、乗りかご1とウェイト2は、複数の乗場103を有する建物101の昇降路102内に設置されている。また、巻上機4と制御装置5は、建物101の屋上の機械室104内に設置されている。また、メインロープ3は、昇降路102と機械室104にまたがって設置されている。
図1は、第1の実施形態のエレベータ100の構成の模式図である。図1に示すように、エレベータ100は、乗りかご1と、ウェイト2と、メインロープ3と、巻上機4と、制御装置5と、を備える。これらのうち、乗りかご1とウェイト2は、複数の乗場103を有する建物101の昇降路102内に設置されている。また、巻上機4と制御装置5は、建物101の屋上の機械室104内に設置されている。また、メインロープ3は、昇降路102と機械室104にまたがって設置されている。
乗りかご1は、昇降路102内で昇降可能に設けられており、利用者が乗降する。乗りかご1は、昇降路102内に設置された一対のかご用ガイドレール(不図示)の間に配置される。当該かご用ガイドレールには、案内装置(不図示)が設けられている。乗りかご1は、当該案内装置を介してかご用ガイドレールに沿って昇降することで、昇降路102内を昇降する。乗りかご1内のかご機器11(表示装置、各種ボタン等)は、制御装置5と通信する。
ウェイト2は、乗りかご1の昇降に連動して昇降路102内を昇降する。ウェイト2は、一対のウェイト用ガイドレール(不図示)の間に配置される。当該ウェイト用ガイドレールには、案内装置(不図示)が設けられている。ウェイト2は、当該案内装置を介してウェイト用ガイドレールに沿って昇降する。ウェイト2は、乗りかご1が所定積載量(例えば、最大積載量に対して1/2程度)の場合に巻上機4を挟んで乗りかご1と釣り合うように重量が設定されている。
メインロープ3は、乗りかご1とウェイト2とを連結する。メインロープ3は、巻上機4のメインシーブに巻き掛けられている。メインロープ3は、乗りかご1とウェイト2とをトラクション式に昇降させる。メインロープ3は、一方の端部が乗りかご1の鉛直方向上部に固定され、他方の端部がウェイト2の鉛直方向上部に固定されている。
巻上機4は、モータ41とブレーキ42を備えている。巻上機4は、制御装置5からの信号に基づいてモータ41が回転動作することで、メインシーブに巻き掛けられたメインロープ3を巻き上げる。また、巻上機4は、制御装置5からの信号に基づいてブレーキ42が制動動作することで、停止する。巻上機4は、乗りかご1とウェイト2との昇降方向における相対位置を変化させ、乗りかご1を昇降路102内で昇降させる。巻上機4の近傍には速度センサ43が備えられている。速度センサ43は、巻上機4の回転速度を計測し、計測結果を制御装置5に送信する。
次に、制御装置5の構成について説明する。図2(a)は、第1の実施形態の制御装置5の外観模式図である。図2(b)は、第1の実施形態のメインコントローラユニット506の側面視の外観模式図である。
図2(a)に示すように、制御装置5は、バスライン接続ユニット51、リレー/スイッチ回路ユニット52、ブレーキ回路ユニット53、および、モータ主回路ユニット54を備えている。
リレー/スイッチ回路ユニット52は、エレベータ100の手動運転や試運転の調整に必要な部品、操作回路等を有する。ブレーキ回路ユニット53は、ブレーキ42を制御するための操作回路である。モータ主回路ユニット54は、サイリスタやインバータ駆動ユニットを有し、モータ41を制御する。
バスライン接続ユニット51は、挿入される各基板をガイドするガイドレールGを備えるとともに、奥の部分に接続コネクタ(不図示)と共通バスライン505(図2では不図示。図5参照)を備えている。
バスライン接続ユニット51において、左から順に、交換前の旧メインコントローラ基板6(既存のメインコントローラ基板)、信号データ入出力基板501、モータコントローラ基板502、かご位置情報処理基板503、および、ロジック信号処理基板504が、ガイドレールGに沿って奥まで挿入されて共通バスライン505に接続され、互いに通信可能となっている。なお、各基板の取り付け位置は、これに限定されず、任意でよい。
本実施形態では、旧メインコントローラ基板6を、図2(b)に示すメインコントローラユニット506に交換する。メインコントローラユニット506は、接続変換用基板507とメインコントローラ基板508(新規のメインコントローラ基板)を備える。
ここで、図3(a)は、第1の実施形態における交換前の旧メインコントローラ基板6の外観模式図である。また、図3(b)は、第1の実施形態における交換後のメインコントローラユニット506の外観模式図である。図3に示すように、旧メインコントローラ基板6とメインコントローラユニット506は、物理的サイズが同じである(V1=V2、かつ、H1=H2)とともに、共通バスライン505に対する接続インタフェースとして同一規格のパラレルインタフェース(パラレルI/F61とパラレルI/F5075)を有しているので、互換性がある。
つまり、図3(a)に示すように、旧メインコントローラ基板6は、エレベータ100の制御装置5の筐体に対して接続されるパラレルI/F61(第1の通信インタフェース)を有し、また、そのパラレルI/F61を介して所定形式の信号を出力してエレベータ100を制御する。
ここで、図3(b)のメインコントローラユニット506をさらに詳細に示したのが、図4である。図4に示し、また、上述したように、メインコントローラユニット506は、接続変換用基板507とメインコントローラ基板508を備える。
メインコントローラ基板508は、旧メインコントローラ基板6と比較して物理的サイズが小さいとともに信号の形式が異なる。メインコントローラ基板508は、メインコントローラ508a、フラッシュROM(Read Only Memory)5081、および、シリアルI/F5083を備える。
メインコントローラ508aは、旧メインコントローラ基板6が有していた機能を有するが、さらに新機能を有していてもよい。新機能とは、例えば、遠隔の情報センタ(監視センタ)に対して運行状況や故障信号を送信する機能である。
フラッシュROM5081は、パラメータ記憶部5082を備える。パラメータ記憶部5082は、例えば、エレベータ100の制御に関するパラメータを記憶する。シリアルI/F5083は、シリアル通信を行うインタフェースである。
一方、接続変換用基板507は、旧メインコントローラ基板6と物理的サイズが同じであるとともに、メインコントローラ基板508から出力された信号を受け取って所定形式(旧メインコントローラ基板6の信号形式)の信号に変換する変換機能を有する。接続変換用基板507は、制御部5071、フラッシュROM5072、シリアルI/F接続部5074、および、パラレルI/F5075(第2の通信インタフェース)を備える。
シリアルI/F接続部5074は、メインコントローラ基板508のシリアルI/F5083と接続する機能を有する。パラレルI/F5075は、所定形式の信号で通信可能であって旧メインコントローラ基板6のパラレルI/F61(図3(a))と同一規格であり、バスライン接続ユニット51の接続コネクタと接続する機能を有する。そして、シリアルI/F接続部5074とパラレルI/F5075により、メインコントローラ基板508と制御装置5の間での物理的な接続が可能となる。
フラッシュROM5072は、対応信号記憶部5073を備える。対応信号記憶部5073は、例えば、メインコントローラ基板508で認識可能な信号と、制御装置5で認識可能な信号との間の変換を行うための情報(対応関係)を記憶する。
制御部5071は、フラッシュROM5072の対応信号記憶部5073を参照して、メインコントローラ基板508から出力された信号を、制御装置5が認識可能な信号に変換し、その変換した信号をパラレルI/F5075から制御装置5に出力する。
同様に、制御部5071は、フラッシュROM5072の対応信号記憶部5073を参照して、制御装置5から入力した信号を、メインコントローラ基板508が認識可能な信号に変換し、その変換した信号をシリアルI/F接続部5074からメインコントローラ基板508に出力する。
旧メインコントローラ基板6からメインコントローラユニット506への交換は、例えば、次の手順(リニューアル方法)により行う。まず、旧メインコントローラ基板6を制御装置5の筐体(具体的にはバスライン接続ユニット51)から取り外す取り外し工程を行う。次に、メインコントローラ基板508と接続変換用基板507とが接続されて構成されるメインコントローラユニット506を、制御装置5の筐体における旧メインコントローラ基板6が取り外された位置に取り付ける第1の取り付け工程を行う。
次に、旧メインコントローラ基板6からメインコントローラユニット506への交換を行った制御装置5の機能について、図5を参照して説明する。図5は、第1の実施形態の制御装置5等の機能構成図である。
信号データ入出力基板501は、信号データ入出力部501aを備える。モータコントローラ基板502は、モータコントローラ502aを備える。かご位置情報処理基板503は、かご位置情報処理部503aを備える。ロジック信号処理基板504は、ロジック信号処理部504aを備える。
共通バスライン505を介して、メインコントローラ508a、信号データ入出力部501a、モータコントローラ502a、かご位置情報処理部503a、および、ロジック信号処理部504aは、相互に通信可能に接続されている。それらにおける信号伝送方式は、複数の信号線を利用して複数信号をひとまとめに伝送するパラレル方式である。
メインコントローラ508aは、エレベータ100の制御全体を司る機能を有する。信号データ入出力部501aは、昇降路機器1021、かご機器11、リレー/スイッチ回路ユニット52、および、共通バスライン505に接続され、各種信号の入出力機能を有する。
モータコントローラ502aは、モータ主回路ユニット54に信号を出力することでモータ41を制御する。また、モータコントローラ502aは、ブレーキ回路ユニット53に信号を出力することでブレーキ42を制御する。速度センサ43は、モータ41の回転速度を検出し、計測結果を、かご位置情報処理部503aに送信するとともに、モータコントローラ502aにフィードバックする。計測結果を受信したかご位置情報処理部503aは、乗りかご1について走行距離を演算して現在位置を特定する等の処理を行う。
このようにして、旧メインコントローラ基板6からメインコントローラユニット506への交換を行った制御装置5に基づいて、エレベータ100を制御することができる。そして、制御装置5をこのようにリニューアルすると、大幅な工期短縮を実現することができる。つまり、制御装置5に対して、旧メインコントローラ基板6を取り外して、メインコントローラユニット506を取り付ける、という作業をすればよいだけなので、半日以下の時間で作業が終わる。
なお、一般に、制御装置5において、機能追加があるのはメインコントローラ基板であって、他の構成(各種基板、各種回路等)は通信速度の高速化や小型化があっても機能追加はない場合が多い。したがって、メインコントローラ基板だけを交換するこの手法で、制御装置5のリニューアルは充分実現できる。
なお、メインコントローラ基板508のフラッシュROM5081のパラメータ記憶部5082(図4)には、エレベータ100の制御に関するパラメータとして、使用環境ごとに固有の各種パラメータを設定しておく必要がある。そのパラメータは、例えば、以下に示すようにして所定の情報処理装置を用いて設定してもよい。
まず、取り外し工程で取り外された旧メインコントローラ基板6(例えばそのPROM(Programmable ROM))から、当該パラメータを読み出す読み出し工程を行う。次に、当該読み出したパラメータをメインコントローラユニット506で読み込み可能な形式に変換する変換工程を行う。最後に、その変換したパラメータをメインコントローラユニット506(パラメータ記憶部5082)に読み込ませることでパラメータを設定するパラメータ設定工程を行う。このようにして、パラメータ設定を、手作業で入力する場合に比べて、容易に行うことができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、エレベータの制御装置のリニューアル方法として、制御装置5における旧メインコントローラ基板6以外の構成(以下、「他の構成」ともいう。)に対して、取り外し工程および第1の取り付け工程と同時期に交換を行わず、その後、定期的な検査と必要に応じた交換を行う第1の交換工程を、さらに備える。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、エレベータの制御装置のリニューアル方法として、制御装置5における旧メインコントローラ基板6以外の構成(以下、「他の構成」ともいう。)に対して、取り外し工程および第1の取り付け工程と同時期に交換を行わず、その後、定期的な検査と必要に応じた交換を行う第1の交換工程を、さらに備える。
制御装置5に関する機能的なリニューアルは取り外し工程および第1の取り付け工程で完了している。したがって、他の構成に対しては、従来通りの定期的な検査と必要に応じた交換を継続することで対応できるので、作業負担が軽く済む。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、エレベータの制御装置のリニューアル方法として、制御装置5における旧メインコントローラ基板6以外の構成に対して、取り外し工程および第1の取り付け工程と異なる時期に交換を行う第2の交換工程を、さらに備える。
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、エレベータの制御装置のリニューアル方法として、制御装置5における旧メインコントローラ基板6以外の構成に対して、取り外し工程および第1の取り付け工程と異なる時期に交換を行う第2の交換工程を、さらに備える。
制御装置5に関する機能的なリニューアルは取り外し工程および第1の取り付け工程で完了している。また、他の構成は、時間経過とともに、取扱量が減少し、供給の限界を迎える可能性が高い。したがって、他の構成の交換の時期を異ならせる(遅らせる)ことで、他の構成の欠品の可能性を低減することができるとともに、さらに、作業項目を細分化して工期を分けることでエレベータ100の連続停止期間を短くすることができる。
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では、エレベータの制御装置のリニューアル方法として、制御装置5における旧メインコントローラ基板6以外の構成のいずれかに、認証用情報を記憶するIC(Integrated Circuit)タグを取り付ける第2の取り付け工程を、さらに備える。そして、第1の取り付け工程では、ICタグから読み出した認証用情報によって認証を成功しないと正常動作しない機能を有するメインコントローラ基板508を備えるメインコントローラユニット506を、制御装置5の筐体における旧メインコントローラ基板6が取り外された位置に取り付ける。
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では、エレベータの制御装置のリニューアル方法として、制御装置5における旧メインコントローラ基板6以外の構成のいずれかに、認証用情報を記憶するIC(Integrated Circuit)タグを取り付ける第2の取り付け工程を、さらに備える。そして、第1の取り付け工程では、ICタグから読み出した認証用情報によって認証を成功しないと正常動作しない機能を有するメインコントローラ基板508を備えるメインコントローラユニット506を、制御装置5の筐体における旧メインコントローラ基板6が取り外された位置に取り付ける。
図6を参照して、その一例を説明する。図6は、第4の実施形態の制御装置5等の機能構成図である。モータコントローラ502aにICタグ5021が取り付けられている点以外は、図5と同様である。なお、認証に用いるこのICタグ5021の取り付け先は、モータコントローラ502aに限定されず、メインコントローラ基板508と通信可能な構成であればいずれの構成でもよい。
メインコントローラ基板508のメインコントローラ508aは、ICタグ5021に記憶された認証用情報を読み出し、認証を成功しないと正常動作しない。制御装置5全体に比べて、メインコントローラ基板508はその大きさや重さの点から盗難するのが容易であるが、ICタグ5021を用いたこの認証により、メインコントローラ基板508を盗難しての不正使用のリスクを大幅に低減できる。
なお、認証用情報は、暗号技術を利用したものであってもよいし、あるいは、他との違いを有する信号のパターンなどであってもよい。
<第5の実施形態>
次に、第5の実施形態について説明する。第5の実施形態では、エレベータの制御装置のリニューアル方法として、制御装置5における旧メインコントローラ基板6以外の構成のいずれかの不揮発性記憶媒体に認証用情報を記憶させる第3の取り付け工程を、さらに備える。そして、第1の取り付け工程では、その不揮発性記憶媒体から読み出した認証用情報によって認証を成功しないと正常動作しない機能を有するメインコントローラ基板508を備えるメインコントローラユニット506を、制御装置5の筐体における旧メインコントローラ基板6が取り外された位置に取り付ける。
次に、第5の実施形態について説明する。第5の実施形態では、エレベータの制御装置のリニューアル方法として、制御装置5における旧メインコントローラ基板6以外の構成のいずれかの不揮発性記憶媒体に認証用情報を記憶させる第3の取り付け工程を、さらに備える。そして、第1の取り付け工程では、その不揮発性記憶媒体から読み出した認証用情報によって認証を成功しないと正常動作しない機能を有するメインコントローラ基板508を備えるメインコントローラユニット506を、制御装置5の筐体における旧メインコントローラ基板6が取り外された位置に取り付ける。
メインコントローラ基板508のメインコントローラ508aは、そのような不揮発性記憶媒体に記憶された認証用情報を読み出し、認証を成功しないと正常動作しない。これにより、第4の実施形態の場合の効果に加えて、ICタグ5021のような新たな構成を追加しなくて済む、という効果を奏する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…乗りかご、100…エレベータ、101…建物、102…昇降路、1021…昇降路機器、103…乗場、104…機械室、11…かご機器、2…ウェイト、3…メインロープ、4…巻上機、41…モータ、42…ブレーキ、43…速度センサ、5…制御装置、501…信号データ入出力基板、501a…信号データ入出力部、502…モータコントローラ基板、502a…モータコントローラ、5021…ICタグ、503…かご位置情報処理基板、503a…かご位置情報処理部、504…ロジック信号処理基板、504a…ロジック信号処理部、505…共通バスライン、506…メインコントローラユニット、507…接続変換用基板、5071…制御部、5072…フラッシュROM、5073…対応信号記憶部、5074…シリアルI/F接続部、5075…パラレルI/F、508…メインコントローラ基板、5081…フラッシュROM、5082…パラメータ記憶部、5083…シリアルI/F、508a…メインコントローラ、51…バスライン接続ユニット、52…リレー/スイッチ回路ユニット、53…ブレーキ回路ユニット、54…モータ主回路ユニット、6…旧メインコントローラ基板、61…パラレルI/F、G…ガイドレール
Claims (7)
- エレベータの制御装置の筐体に対して接続される第1の通信インタフェースを有し、前記第1の通信インタフェースを介して所定形式の信号を出力して前記エレベータを制御する既存のメインコントローラ基板を、前記制御装置の筐体から取り外す取り外し工程と、
前記既存のメインコントローラ基板と比較して物理的サイズが小さいとともに信号の形式が異なる新規のメインコントローラ基板と、前記既存のメインコントローラ基板と物理的サイズが同じであるとともに前記新規のメインコントローラ基板から出力された信号を受け取って前記所定形式の信号に変換する変換機能を有し、前記所定形式の信号で通信可能であって前記第1の通信インタフェースと同一規格の第2の通信インタフェースを有する接続変換用基板と、が接続されて構成されるメインコントローラユニットを、前記制御装置の筐体における前記既存のメインコントローラ基板が取り外された位置に取り付ける第1の取り付け工程と、
を備えるエレベータの制御装置のリニューアル方法。 - 前記制御装置における前記既存のメインコントローラ基板以外の構成に対して、前記取り外し工程および前記第1の取り付け工程と同時期に交換を行わず、その後、定期的な検査と必要に応じた交換を行う第1の交換工程を、さらに備える請求項1に記載のエレベータの制御装置のリニューアル方法。
- 前記制御装置における前記既存のメインコントローラ基板以外の構成に対して、前記取り外し工程および前記第1の取り付け工程と異なる時期に交換を行う第2の交換工程を、さらに備える請求項1に記載のエレベータの制御装置のリニューアル方法。
- 前記制御装置における前記既存のメインコントローラ基板以外の構成のいずれかに、認証用情報を記憶するIC(Integrated Circuit)タグを取り付ける第2の取り付け工程を、さらに備え、
前記第1の取り付け工程は、前記ICタグから読み出した前記認証用情報によって認証を成功しないと正常動作しない機能を有する前記新規のメインコントローラ基板を備えるメインコントローラユニットを、前記制御装置の筐体における前記既存のメインコントローラ基板が取り外された位置に取り付ける、請求項1に記載のエレベータの制御装置のリニューアル方法。 - 前記制御装置における前記既存のメインコントローラ基板以外の構成のいずれかの不揮発性記憶媒体に認証用情報を記憶させる第3の取り付け工程を、さらに備え、
前記第1の取り付け工程は、前記不揮発性記憶媒体から読み出した前記認証用情報によって認証を成功しないと正常動作しない機能を有する前記新規のメインコントローラ基板を備えるメインコントローラユニットを、前記制御装置の筐体における前記既存のメインコントローラ基板が取り外された位置に取り付ける、請求項1に記載のエレベータの制御装置のリニューアル方法。 - 前記取り外し工程で取り外された前記既存のメインコントローラ基板から、前記第1の通信インタフェースを介して前記エレベータの制御に関するパラメータを読み出す読み出し工程と、
当該読み出したパラメータを前記新規のメインコントローラ基板で読み込み可能な形式に変換する変換工程と、
前記変換したパラメータを前記新規のメインコントローラ基板に読み込ませることでパラメータを設定するパラメータ設定工程と、をさらに備える請求項1に記載のエレベータの制御装置のリニューアル方法。 - エレベータの制御装置の筐体に対して接続される既存のメインコントローラ基板と比較して物理的サイズが小さいとともに信号の形式が異なる新規のメインコントローラ基板と、
前記既存のメインコントローラ基板と物理的サイズおよび通信インタフェースが同じであるとともに、前記新規のメインコントローラ基板から出力された信号を受け取って前記既存のメインコントローラ基板の信号と同じ形式の信号に変換する変換機能を有する接続変換用基板と、
が接続されて構成されるメインコントローラユニット。
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