JP2010042915A - エレベータのモータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電力変換装置4でかご17を上下方向に移動させるモータ12を制御するモータ制御装置において電子部分の交換を効率的に実行する。
【解決手段】 1枚の制御基板40に、電力供給装置の各部の状態信号が入力される複数の信号入力回路と、コンバータ5及びインバータ8に対する制御指示を算出するモータ制御用マイクロコンピュータ41と、このモータ制御用マイクロコンピュータで算出された前記コンバータ用及びインバータ用の各制御指示に基づいてコンバータ及びインバータの各スイッチング素子を通電制御する一対の駆動回路10、39とを搭載している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エレベータに組込まれたかごを昇降路内で上下移動させるモータに電力を供給するエレベータの電力供給装置に組込まれ、特に、各部品交換時における改修工事の容易化を図るようにしたエレベータのモータ制御装置に関する。
一般に、建屋に組込まれたエレベータにおいては、利用客の各階及びかご内のボタン操作に効率的にエレベータのかごを応答させるために、交流を直流に一旦変換して、この直流を再度、所定の電圧、周波数を有する交流に変換してかごを上下移動させる交流のモータに供給する電力変換装置が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、この電力変換装置が採用された電力供給装置においては、図3に示すように、交流電源1から供給される三相交流は電力線2に介挿された交流リアクトル3を介して電力変換装置部4のコンバータ5へ入力される。このコンバータ5においては、トランジスタとダイオードとを並列接続したスイッチィング素子6が6個ブリッジ接続されており、このコンバータ5は入力した三相交流を直流に全波整して、平滑コンデンサ7を介してインンバー8に印加する。平滑コンデンサ7はコンバータ5から出力された直流に含まれるリップル分を吸収する。
このインバータ8においては、トランジスタとダイオードとを並列接続したスイッチィング素子9が6個ブリッジ接続されており、このインバータ8は、各スイッチング素子9をPWM信号発生回路10からの各PWM(パルス幅変調)信号で高速に通電遮断制御することによって、入力された直流を任意の周波数及び電圧を有した三相交流に変換して電力線11を介して交流のモータ12に供給する。
このモータ12は主シーブ13を回転させる。主シーブ13及び二つの副シーブ14、15には両端が昇降路の天井に固定されたロープ16が掛けられ、各副シーブ14、15にはかご17及び釣合錘18が取付けられている。
かご17内にはかご呼びボタン19が設けられ、各階のエレベータホールには乗場呼びボタン20が設けられている。かご呼びボタン19操作及び乗場呼びボタン20操作で入力されたかご呼び及び乗場呼びはエレベータ運転制御部21へ入力される。エレベータ運転制御部21は、入力された各呼びに対して応答するかご17を特定し、行き先階等のかごの運転指示を主制御装置基板22に搭載された主制御装置22aに送出する。主制御装置基板22に搭載された主制御装置22aは、このエレベータの運転指示に基づいてモータ12に対する回転開始、回転方向、回転速度、回転停止等の基本制御を作成して、バスライン23に出力する。
モータ12に対して実際に、回転開始、回転方向、回転速度、回転停止等を実行させるために、電力変換装置4のインバータ8の各スイッチング素子9、コンバータ5の各スイッチング素子6を通電制御する必要がある。図3の例においては、インバータ8はインバータ制御基板24で実施され、コンバータ5はコンバータ制御基板25で実施される。
インバータ制御基板24において、かご位置検出用GA(ゲートアレイ)26はモータ12に取付けられたレゾルバ27にて検出されるモータ12の回転数からかご17の現在位置を算出して電流制御用GA(ゲートアレイ)28へ送出する。高速A/D変換部29は、モータ12の電力線11に取付けられた変流計30で検出された電流値をA/D変換して、電流制御用GA(ゲートアレイ)28へ送出する。
電流制御用GA(ゲートアレイ)28は、得られたかご17の現在位置、モータ12の電流値を参照して、主制御装置22aから指示された、回転開始、回転方向、回転速度、回転停止等を実現するための点弧角、パルス幅、周波数等の値をDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)31で演算して、PWM信号発生回路10へ送出する。PWM信号発生回路10は、指定された点弧角、パルス幅、周波数を有するPWM(パルス幅変調)信号を作成して、インバータ8の各スイッチング素子9に印加する。したがって、モータ12は、主制御装置22aからの指示に従って動作する。
コンバータ制御基板25において、高速A/D変換部32は、電圧計33で測定された平滑コンデンサ7の端子電圧、すなわちコンバータ5とインバータ8との間の直流電圧をA/D変換して、バスライン23を介して電流制御用GA34へ送出する。
電流同期用GA35は、電力線2で検出された交流電源1の電源波形の電流同期位置すなわち電源波形の位相=0の時間位置及び周波数を検出して、電流同期位置を電流制御用GA34へ送出する。高速A/D変換部36は、交流電源1の電力線2に取付けられた変流計37で検出された電流値をA/D変換して、電流制御用GA(ゲートアレイ)34へ送出する。
電流制御用GA(ゲートアレイ)34は、主制御装置22aからの指示が回転減速、回転停止等の場合は、モータ12を回生制動するために、高速A/D変換部32の検出直流電圧が規定電圧よりも高い場合は、電流同期用GA35で検出された交流電源1の周波数、位相に同期し、かつ高速A/D変換器36で検出される電源側の電流値に基づいて、主制御装置22aから指示された、回転停止等を実現するための点弧角、パルス幅、周波数等の値をDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)38で演算して、PWM信号発生回路39へ送出する。
PWM信号発生回路39は、指定された点弧角、パルス幅、周波数を有するPWM(パルス幅変調)信号を作成して、コンバータ5の各スイッチング素子6に印加する。インバータ8から平滑コンデンサ7側に出力された直流の回生電力はコンバータ5で交流に変換されて交流電源1側へ出力される。したがって、モータ12は、主制御装置22aからの指示に従って回生運転を実施し、回生電力がコンバータ5から交流電源側に流れる。
特開平5―338947号公報
しかしながら上述したエレベータのモータ制御装置においても、まだ改良すべき次のような課題があった。
すなわち、図3に示すように、電力変換装置4を構成するインバータ8とコンバータ5を駆動するPWM信号発生回路10、39、及び各PWM信号発生回路10、39に点弧角、パルス幅、周波数を実際に算出するDSP31、38、電流制御GA28、34は、それぞれ、個別のインバータ制御基板24、及びコンバータ制御基板25に取付けられている。さらに、かご位置検出用GA26、電流同期用GA35がそれぞれインバータ制御基板24、コンバータ制御基板25に取付けられている。
しかしながら、建屋に組込まれたエレベータシステムは、この建屋を竣工したときに同時に構築され、建屋と同様に長期間に亘って稼働されるのが一般的である。エレベータシステムにおける機械部材は、長期間に亘って使用されるが、電子部品は、機械部材に比較して、短寿命であり、改良の度に仕様が変更になる。したがって、図3に示すインバータ制御基板24及びコンバータ制御基板25に搭載された、上述した電流制御用GA28,34、かご位置検出用GA26、電流同期用GA35に故障が発生した場合は、同一仕様の部品の在庫が無い場合が多発する。
この場合、例えば、かご位置検出用GA26が故障した場合においては、このかご位置検出用GA26と異なる仕様のかご位置検出用GA26(A)に交換すると、このかご位置検出用GA26(A)から検出された位置を受領する電流制御用GA28、及びDSP31の仕様(計算の手法及びパラメータ)を更新する必要がある。そして、仕様が変更になった複数の部品が搭載されたインバータ制御基板24及びコンバータ制御基板25を新たな予備制御基板として、在庫しておく必要がある。
すなわち、部品の仕様が変更になると、この仕様変更の部品のみならず仕様変更の必要の無い部品の仕様も変更して制御基板24、25を作成して予備として、在庫しておく必要があり、最悪の場合、この制御基板24、25に搭載される部品の全ての組合せに対して予備の制御基板を準備しておく必要がある。したがって、維持管理のために莫大な手間と費用が発生する。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、制御基板をできるだけ少なくし、かつ当該制御基板に搭載する仕様変更が生じる部品を極力少なくして、各電子部品の仕様変更時に一つの部品に対するソフトウェアの変更のみで、故障発生時に極力手間をかけずに、部材の交換および補修ができ、かつ故障発生時における保守員の作業負担を軽減できると共に予備在庫を圧縮でき、維持管理費を節減できるエレベータのモータ制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解消するために、本発明は、交流電源から供給される交流を、スイッチィング素子をブリッジ接続してなるコンバータで直流に変換し、この変換した直流を、スイッチング素子をブリッジ接続してなるインバータで交流に変換して、この変換した交流を、エレベータのかごを上下移動させる交流のモータに供給するエレベータの電力供給装置に組込まれている。
そして、この発明のエレベータのモータ制御装置は、エレベータの運転指示に基づいて前記モータに対する基本制御を出力する主制御装置基板と、電力供給装置の各部の状態信号が入力される複数の信号入力回路と、主制御装置基板らの基本制御を実現するために前記各信号入力回路の信号値に基づいてコンバータ及びインバータに対する制御指示を算出するモータ制御用マイクロコンピュータと、このモータ制御用マイクロコンピュータで算出された前記コンバータ用及びインバータ用の各制御指示に基づいてコンバータ及びインバータの各スイッチング素子を通電制御する一対の駆動回路と、各信号入力回路、前記モータ制御用マイクロコンピュータ、前記一対の駆動回路をまとめて搭載する1枚の制御基板とを備えている。
このように構成されたエレベータのモータ制御装置においては、インバータ及びコンバータを制御する各駆動回路を搭載する1枚の制御基板には、電力変換装置の各部の状態信号がそれぞれ入力される複数の信号入力回路と、モータ制御用マイクロコンピュータが搭載されている。このモータ制御用マイクロコンピュータは、各信吾値からこの信号の意味する電流、電圧、位相等の物理量を演算して、この物理量と主制御装置基板からの基本制御から、各駆動回路へ供給する制御指示を作成する。
このように、モータ制御用マイクロコンピュータにおいて、本来の制御指示を作成する業務(プログラム)の他に、各信号の物理的意味を求める業務(プログラム)が記憶されている。したがって、従来のかご位置検出用GA、電流同期用GA、DSPは必要でなくなる。さらに、電流制御用GAは1つでよい。すなわち、各信号の物理的意味が変化(仕様変更)されると、モータ制御用マイクロコンピュータのプログラムの変更を行うのみでよい。
また、別の発明は、上述した発明のエレベータのモータ制御装置において、制御基板に、主制御装置基板から入力された基本制御をモータ制御用マイクロコンピュータが採用されたデータ形式に変換するデータ変換回路を制御基板側に備えている。
このような構成においては、各信号の仕様変更結果として、今回仕様変更の対象でない主制御基板のデータ形式異なってしまった場合においては、このデータ変換回路でデータ形式の変換が可能である。
また、モータ制御用マイクロコンピュータは、制御指示の算出のプログラムを複数内部メモリに記憶保持している。さらに、制御基板に搭載され、前記モータ制御用マイクロコンピュータが実行する前記制御指示の算出のプログラムを記憶する不揮発性の記憶素子を備えることも可能である。
また、各部の状態信号には、交流電源の電圧波形値、交流電源からコンバータに供給される電流値、コンバータとインバータ間における直流電圧値、インバータからモータに供給される電流値、モータの回転数値を含む。そして、モータ制御用マイクロコンピュータは、主制御装置基板らの基本制御に基づいて、前記各信号値から前記モータを力行運転又は回生運転する制御指示を算出して出力する。
本発明においては、制御基板をできるだけ少なくし、かつ当該制御基板に搭載する仕様変更が生じる部品を極力少なくして、各電子部品の仕様変更時に一つの部品に対するソフトウェアの変更のみを対策としている。
したがって、故障発生時に極力手間をかけずに、部材の交換および補修ができ、かつ故障発生時における保守員の作業負担を軽減できると共に予備在庫を圧縮でき、維持管理費を節減できる。
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係わるエレベータのモータ制御装置が組込まれたエレベータの電力供給装置の概略構成図ある。図3に示す従来の電力供給装置と同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
交流電源1から供給される三相交流は電力線2に介挿された交流リアクトル3を介して電力変換装置部4のコンバータ5へ入力される。6個のスイッチィング素子6がブリッジ接続されたコンバータ5は入力した三相交流を直流に全波整して、平滑コンデンサ7を介してインンバータ8に印加する。6個のスイッチィング素子9がブリッジ接続されたインバータ8は、各スイッチング素子9を駆動回路としてのPWM信号発生回路10からの各PWM(パルス幅変調)信号で高速に通電遮断制御することによって、入力された直流を任意の周波数及び電圧を有した三相交流に変換して電力線11を介して交流のモータ12に供給する。
このモータ12は主シーブ13を回転させる。主シーブ13及び二つの副シーブ14、15には両端が昇降路の天井に固定されたロープ16が掛けられ、各副シーブ14、15にはかご17及び釣合錘18が取付けられている。
かご17内にはかご呼びボタン19が設けられ、各階のエレベータホールには乗場呼びボタン20が設けられている。かご呼びボタン19操作及び乗場呼びボタン20操作で入力されたかご呼び及び乗場呼びはエレベータ運転制御部21へ入力される。エレベータ運転制御部21は、入力された各呼びに対して応答するかご17を特定し、行き先階等のかごの運転指示を主制御装置基板22に搭載された主制御装置22aに送出する。主制御装置基板22に搭載された主制御装置22aは、このエレベータの運転指示に基づいてモータ12に対する回転開始、回転方向、回転速度、回転停止等の基本制御データを作成する。
モータ12に対して実際に、回転開始、回転方向、回転速度、回転停止等を実行させるために、電力変換装置4のインバータ8の各スイッチング素子9、コンバータ5の各スイッチング素子6を通電制御する必要がある。
この第1実施形態においては、電力変換装置4のインバータ8及びコンバータ5の各制御は、1枚の制御基板40に搭載されたモータ制御用マイクロコンピュータ41、インバータ8を駆動する駆動回路としてのPWM信号発生回路10、コンバータ6を駆動する駆動回路としてのPWM信号発生回路39で実行される。
この1枚の制御基板40には、その他に、データ変換回路42、及び検出された直流電圧、電流、回転角度等の電力供給装置の各部の状態信号を入力するための信号入力回路としてのA/D変換器32a、高速A/D変換器29a、36a、A/D変換器26a、35aが搭載されている。
主制御装置基板22に搭載された主制御装置22aから出力されたこのエレベータの運転指示に基づいてモータ12に対する回転開始、回転方向、回転速度、回転停止等の基本制御データは、制御基板40に搭載されたデータ変換回路42でもって、モータ制御用マイクロコンピュータ41に対して予め設定されているデータ形式に、データ変換された後、モータ制御用マイクロコンピュータ41に入力される。
このモータ制御用マイクロコンピュータ41内の常時記憶保持用の電圧が印加されているDRAMで形成されたプログラムメモリ43内には、インバータ制御プログラム44とコンバータ制御プログラム45とが書込まれている。
モータ12に取付けられたレゾルバ27にて検出されるモータ12の回転数のアナログ信号はA/D変換器26aでデジタルの回転数に変換されて、モータ制御用マイクロコンピュータ41へ入力される。モータ12の電力線11に取付けられた変流計30で検出された電流値の信号は高速A/D変換器29aで、デジタルの電流値に変換されて、モータ制御用マイクロコンピュータ41へ入力される。
さらに、電圧計33で測定された平滑コンデンサ7の端子電圧、すなわちコンバータ5とインバータ8との間の直流電圧はA/D変換器32aでデジタルの直流電圧に変換されてモータ制御用マイクロコンピュータ41へ入力される。
交流電源1の電力線2に取付けられた変流計37で検出された電流値は高速A/D変換器36aでデジタルの電流値に変換されてモータ制御用マイクロコンピュータ41へ入力される。
交流電源1の電力線2に接続されたトランス46で減圧された交流電源1の電圧波形の信号はA/D変換器35aでデジタルの電圧波形に変換されてモータ制御用マイクロコンピュータ41へ入力される。
次に、モータ制御用マイクロコンピュータ41が、プログラムメモリ43内に記憶されたインバータ制御プログラム44及びコンバータ制御プログラム45に従って、モータ12を制御する動作を説明する。
モータ制御用マイクロコンピュータ41はインバータ制御プログラム44に従って、レゾブラ27からA/D変換器24aを介して入力されたれレゾブラ27の回転数からかごの位置を算出する。さらに、変流計11で検出されて高速A/D変換器29aでデジタル値に変換されたモータ12の電流値を算出する。そして、このかご17の位置、モータ電流を参照して、主制御装置22aからデータ変換部42でデータ形式か変換された、回転開始、回転方向、回転速度、回転停止等を実現するための点弧角、パルス幅、周波数等の値を演算して、PWM信号発生回路10へ送出する。PWM信号発生回路10は、指定された点弧角、パルス幅、周波数を有するPWM(パルス幅変調)信号を作成して、インバータ8の各スイッチング素子9に印加する。したがって、モータ12は、主制御装置22aからの指示に従って力行運転を実施する。
モータ制御用マイクロコンピュータ41はコンバータ制御プログラム45に従って、高速A/D変換部32aから入力された電圧値から、電圧計33で測定された平滑コンデンサ7の端子電圧、すなわちコンバータ5とインバータ8との間の直流電圧値を求める。さらに、A/D変換器35aから入力した交流電源1の電源波形の電流同期位置すなわち電源波形の位相=0の時間位置及び周波数を検出する。そして、主制御装置22aからのデータ変換部32でデータ形式が変換された指示が回転減速、回転停止等の場合は、モータ12を回生制動するために、高速A/D変換部32の検出直流電圧が規定電圧よりも高い場合は、先に求めた交流電源1の周波数、位相に同期し、かつ変流計で検出される電源側の電流値に基づいて、主制御装置22aから指示された、回転停止等を実現するための点弧角、パルス幅、周波数等の値を演算して、PWM信号発生回路39へ送出する。
PWM信号発生回路39は、指定された点弧角、パルス幅、周波数を有するPWM(パルス幅変調)信号を作成して、コンバータ5の各スイッチング素子6に印加する。インバータ8から平滑コンデンサ7側に出力された直流の回生電力はコンバータ5で交流に変換されて交流電源1側へ出力される。したがって、モータ12は、主制御装置22aからの指示に従って回生運転を実施し、回生電力がコンバータ5から交流電源1側に流れる。
このように構成されたエレベータのモータ制御装置においては、インバータ8及びコンバータ5を制御する各駆動回路としてのPWM信号発生回路10、39を搭載する1枚の制御基板40には、モータ制御用マイクロコンピュータ41の他に、かご17の位置のレゾルバ27の回転数、モータ12の電流値、交流電源1側の電流値、交流電源1の電圧波形、コンバータ5とインバータ8との間の直流の電圧信号がそれぞれ入力される複数の入力回路としての複数のA/D変換器が搭載されているに過ぎない。
そして、モータ制御用マイクロコンピュータ41は、各信号値からこの信号の意味する電流、電圧、位相等の物理量を演算して、この物理量と主制御装置基板からの基本制御から、各駆動回路へ供給する制御指示を作成する。
このように、モータ制御用マイクロコンピュータ41に設けられたインバータ制御プログラム44及びコンバータ制御プログラム45は、本来の制御指示を作成することの他に、各信号の物理的意味を求める処理が含まれる。したがって、回路構成を大幅に簡素化できる。すなわち、各信号の物理的意味が変化(仕様変更)されると、モータ制御用マイクロコンピュータのプログラムの変更を行うのみでよい。
すなわち、この制御基板上に搭載されたハード的な電子部品を交換する必要はない。また、各信号源である変流計、電圧計、レゾルバ等の検出器の仕様が変更になった場合も、モータ制御用マイクロコンピュータ41のプログラム44,45を変更するのみでよいので、この制御基板40を多数準備しておく必要はない。
(第2実施形態)
図2は本発明の第2実施形態に係わるエレベータのモータ制御装置が組込まれたエレベータの電力供給装置の概略構成図ある。図1に示す本発明の第1実施形態のモータ制御装置と同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
この第2実施形態のエレベータのモータ制御装置においては、1枚の制御基板40に搭載されたモータ制御用マイクロコンピュータ41に対して着脱可能なROM等の外付記憶素子47を取付け、この外付け記憶素子47に対して、インバータ制御プログラム44及びコンバータ制御プログラム45が書込まれている。そして、このエレベータのモータ制御装置が起動されると、この外付記憶素子47に記憶されている各プログラム44、45をモータ制御用マイクロコンピュータ41内のメモリに読込んで、実行する。
このように構成された、第2実施形態に係わるエレベータのモータ制御装置においても、このモータ制御用マイクロコンピュータ41の各プログラム44、45の変更で、各電子部品の仕様変更に対処できるので、先の第1実施形態のエレベータのモータ制御装置とほぼ同様の作用効果を奏することができる。
さらに、この第2実施形態においては、外付記憶素子47に対して予めインバータ制御プログラム44及びコンバータ制御プログラム45を書込むことが可能であるので、エレベータの設置された現場に赴いての故障電子部品の交換、及びこの電子部品の交換に必要な、プログラムの書き換え(交換)をより効率的に進めることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。外付記憶素子47に対して、それぞれ複数種類のインバータ制御プログラム44及びコンバータ制御プログラム45を書込んでおいて、モータ制御用マイクロコンピュータ41側で実行すべきプログラムを選択することが可能である。また、図1に示す第1実施形態においても、プログラムメモリ43内に、それぞれ複数種類のインバータ制御プログラム44及びコンバータ制御プログラム45を書込んでおくこともできる。
本発明の第1実施形態に係わるエレベータのモータ制御装置が組込まれたエレベータの電力供給装置の概略構成図。 本発明の第2実施形態に係わるエレベータのモータ制御装置が組込まれたエレベータの電力供給装置の概略構成図。 従来のエレベータのモータ制御装置が組込まれたエレベータの電力供給装置の概略構成図。
符号の説明
1…交流電源、2,11…電力線、4…電力変換装置、5…コンバータ、6,9…スイッチング素子、10,39…PWM信号発生回路、12…モータ、17…かご、19…かご呼びボタン、20…乗場呼びボタン、21…エレベータ運転制御部、22…主制御装置基板、22a…主制御装置、23…バスライン、24…インバータ制御基板、25…コンバータ制御基板、26…かご位置検出用GA、26a,32,35a…A/D変換器、27…レゾルバ、28,34…電流制御用GA、29,29a,36…高速A/D変換器、30,37…変流計、33…電圧計、31,38…DSP、35…電流同期用GA、40…制御基板、41…モータ制御用マイクロコンピュータ、42…データ変換回路、43…プログラムメモリ、44…インバータ、44…インバータ制御プログラム、45…コンバー制御プログラム、47…外付記憶素子

Claims (5)

  1. 交流電源から供給される交流を、スイッチィング素子をブリッジ接続してなるコンバータで直流に変換し、この変換した直流を、スイッチング素子をブリッジ接続してなるインバータで交流に変換して、この変換した交流を、エレベータのかごを上下移動させる交流のモータに供給するエレベータの電力供給装置に組込まれ、
    前記エレベータの運転指示に基づいて前記モータに対する基本制御を出力する主制御装置基板と、
    前記電力供給装置の各部の状態信号が入力される複数の信号入力回路と、
    前記主制御装置基板らの基本制御を実現するために前記各信号入力回路の信号値に基づいて前記コンバータ及びインバータに対する制御指示を算出するモータ制御用マイクロコンピュータと、
    このモータ制御用マイクロコンピュータで算出された前記コンバータ用及びインバータ用の各制御指示に基づいて前記コンバータ及びインバータの各スイッチング素子を通電制御する一対の駆動回路と、
    前記各信号入力回路、前記モータ制御用マイクロコンピュータ、前記一対の駆動回路をまとめて搭載する1枚の制御基板と
    を備えたことを特徴とするエレベータのモータ制御装置。
  2. 前記制御基板に搭載され、前記主制御装置基板から入力された基本制御を前記モータ制御用マイクロコンピュータが採用されたデータ形式に変換するデータ変換回路を備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベータのモータ制御装置。
  3. 前記モータ制御用マイクロコンピュータは、前記制御指示の算出のプログラムを複数内部メモリに記憶保持していることを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータのモータ制御装置。
  4. 前記制御基板に搭載され、前記モータ制御用マイクロコンピュータが実行する前記制御指示の算出のプログラムを記憶する不揮発性の記憶素子を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータのモータ制御装置。
  5. 前記各部の状態信号には、交流電源の電圧波形値、交流電源からコンバータに供給される電流値、コンバータとインバータ間における直流電圧値、インバータからモータに供給される電流値、モータの回転数値を含み、
    前記モータ制御用マイクロコンピュータは、前記主制御装置基板らの基本制御に基づいて、前記各信号値から前記モータを力行運転又は回生運転する制御指示を算出して出力する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータのモータ制御装置。
JP2008208870A 2008-08-14 2008-08-14 エレベータのモータ制御装置 Active JP5142108B2 (ja)

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