JP2011068442A - エレベータシステム用伝送システムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送フレームのフォーマットが異なる装置間の伝送を可能とするエレベータシステム用伝送システムおよび方法を提供する。
【解決手段】一実施形態において、第1の装置から受信したフレームを正しくフレーム変換したと判定したときにカウント値をインクリメントし、第2の装置に送信するフレームに含まれる情報データの種別を表す識別ビットをカウント値に基づいて設定する。第1の装置から受信するフレームに含まれる情報データの種別を表す識別ビットを、設定した識別ビットと比較することによって、正しくフレーム変換したか否かを判定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、エレベータシステムにおける制御用データの伝送に関し、特に、エレベータシステムにおけるフレーム変換装置を含むエレベータシステム用伝送システムおよび方法に関する。
高度経済成長を皮切りに日本における建物の建設市場は、長期的傾向としては、需要とともに成長を続けている。この中で時間の経過とともに建物およびエレベータの老朽化は避けられず、安全と快適性を求めて、エレベータのリニューアル市場は拡大しつつある。
新規建設された建物に据え付けられるエレベータシステムは、昇降路の建設、昇降路内のレールや機器の敷設、機械室への巻き上げ機、制御装置の設置等のエレベータのすべての構成機器の据付、設置工事を実施する必要があり、顧客は新規設置としての多額の費用を負担しなければならない。一方、リニューアルは既に設置され稼動しているエレベータシステムに対しての一部の機器交換、工事内容により発生する費用を顧客側でのリニューアルメニューの選択によった費用が異なることが特徴的である。これはリニューアルのメニューとして費用と工事期間によって、求めるべき快適性や利便性が求められるかが重要である。
そうした段階的な要求に対応するリニューアルメニューとしてラインナップされており、既存の機器をすべて撤去して新規エレベータを設置するもの、既に設置されている巻き上げ機を使用し制御装置を新規交換するもの、制御装置の制御系を新規交換するもの、あるいは乗りかごまたは乗り場の意匠品のみを新規交換するもの等のリニューアルメニューがある。こうした、リニューアルメニューの中で主制御装置を含む制御盤を新規交換し、インバータによる乗り心地改善と安全性の向上を図るリニューアルも多く実施されている。この場合、乗りかごや乗り場の表示装置は変更せずに、機器制御装置も従来品を適用する事例もある。
次に、主制御装置をリニューアルして、乗りかごや乗り場の従来の表示装置が設置されたシステムについて説明する。主制御装置は、主にエレベータの運行制御、巻き上げ機の制御を行い、運行制御では乗りかごや乗り場の機器制御装置との伝送を用いた制御によって乗りかご、乗り場からのヒューマンインターフェイスを司る。
主制御装置と機器制御装置間の伝送において重要な点は、伝送のプロトコルが統一され、伝送に必要な物理層の伝送方式や伝送路の仕様が整合していることである。リニューアルは古い機器を新しい機器に交換するものであり、制御盤を新規に組み替え、乗りかごおよび乗り場等の機器制御装置が既設品である場合には、伝送プロトコルが完全に一致しない限り、正常な伝送ができない問題がある。物理層である伝送路や、伝送方式が同一である場合でも、伝送速度や伝送フレームのフォーマット等が異なる場合には、同じ伝送路であっても正常な伝送はできない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、伝送フレームのフォーマットが異なる装置間の伝送を可能とする、エレベータシステム用伝送システムおよび方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態によるエレベータシステム用伝送システムおよび方法において、第1の制御装置は、スタートビット、情報データ、および送信される情報データの種別を表す識別データを含む第1種の伝送フレームを予め定められたシーケンスでサイクリックに第2の制御装置に向けて第1の伝送路に送信する。1回の送信においては1つの種別の情報データが送信され、複数種別の情報データは、予め定められたシーケンスにしたがって順次送信される。このシーケンスはサイクリックに繰り返される。第2の制御装置で処理可能な第2種の伝送フレームの構成は、識別データのフレーム内における位置が第1種の伝送フレームの構成に比較して前に配置されている点で異なるため、第2の制御装置は第1の制御装置から送信された第1種の伝送フレームを処理することができない。そこで、第1の制御装置と第2の制御装置の間に、第1種の伝送フレームから第2種の伝送フレームに変換するフレーム変換処理装置を介在させる。
フレーム変換処理装置は、第1の伝送路を介して第1種の伝送フレームを受信し、フレーム変換処理部で第1種の伝送フレームを第2種の伝送フレームに変換する。すなわち、フレーム変換処理部は、シーケンスを記憶し、受信した第1種の伝送フレームに含まれるスタートビットを検出し、受信した第1種の伝送フレームに対応する第2種の伝送フレームの識別データを設定し、設定した識別データと識別データ以外の受信したデータとを第2種の伝送フレームで規定される順序で出力し、受信した第1種の伝送フレームに含まれる情報データの種別に関連する処理結果に対応する履歴データを記憶する。識別データの設定に際しては、履歴データとシーケンスとに基づいて受信した第1種の伝送フレームの次に受信される第1種の伝送フレームに対応する第2種の伝送フレームの識別データを設定する。
フレーム変換処理装置は、このようにして第1種の伝送フレームから変換した第2種の伝送フレームを第2の伝送路に送信し、第2の制御装置は第2の伝送路を介して第2種の伝送フレームを受信する。
本発明によれば、伝送フレームのフォーマットが異なる装置間の伝送を可能とする、エレベータシステム用伝送システムおよび方法が提供される。
本発明が適用されるエレベータシステム全体を模式的に示した図である。 エレベータシステムにおける伝送システムの一例を模式的に示す図である。 本発明が適用されるシステムに関連する装置の構成例を示す図である。 主制御装置を交換した場合の伝送マップの変化の一例を示す図である。 本発明が適用される通信システムにおける伝送フレームの伝送シーケンスの一例である。 主制御装置のみをリニューアルした場合の伝送フレームの例である。 本発明の第1の実施形態によるフレーム変換処理動作の一例を表すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態におけるカウント値と出力される識別ビットに対応する情報データの種別との関係の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるカウンタの一例のカウント値の遷移を示す図である。 本発明による第2の実施形態を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態によるフレーム変換処理動作の一例を表すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態によるフレーム変換処理動作の一例を表すフローチャートである。
以下、適宜、図面を参照しながら本発明の一例としての実施の形態の説明を行う。図1に本発明が適用されるエレベータシステム全体を模式的に示す。乗りかご102は図示しない乗りかご枠に収容され、メイン・ロープの一端に取り付けられた乗りかご枠は、エレベータを走行させる動力源のモータとメイン・ロープを掛けるつな車を有する巻き上げ機104によって昇降路内を走行する。メイン・ロープの他端にはつり合い重りが吊り下げられる。巻き上げ機104のモータ、および巻き上げ機104の回転を制動するブレーキは、主制御装置106によって制御され、乗りかご102を走行させ、着床階で停止させる。ブレーキはエレベータ運行の安全性の観点から、通常、複数設けられる。
主制御装置106はエレベータの運行制御および巻き上げ機104の制御を主に行う。主制御装置106は、巻き上げ機104、およびエレベータの運行制御に伴う乗りかご102の制御機器である乗りかご制御装置(図示せず)、各着床階の乗り場内の制御機器である乗り場制御装置108aないし108eに対して、伝送路110を介して、制御用データの受け渡しを行う。
図2にエレベータシステムにおける伝送システムの一例を模式的に示す。図2(a)は通常の伝送システムを表し、主制御装置202と、複数の機器制御装置204とが伝送路206を介して、例えばバス状に、通信可能に接続されている。ここで、機器制御装置204には、例えば、乗りかご制御装置および乗り場制御装置等が含まれる。本発明の一実施形態においては、主制御装置202は各機器制御装置204との通信を行うが、それぞれの機器制御装置204間では直接的な通信は行われない。すなわち、いわゆる1:Nの通信が行われる。図2(b)は、主制御装置がリニューアルされた場合の伝送システムの例を表す。リニューアルされた主制御装置202’の伝送フレームは、機器制御装置204の伝送フレームとは異なるものとなる場合がある。このような場合に対応し、フレーム変換処理装置208が設けられる。尚、フレーム変換処理装置208は図示した場所ではなく、それぞれの機器制御装置204に設けてもよい。
図3は、図2(b)に対応し、主制御装置202’、フレーム変換処理装置208および機器制御装置204の構成例を示した図である。主制御装置300は、図2(b)における主制御装置202’ に対応する。主制御装置300の主制御部302はエレベータシステムの運行状態を制御・監視する主制御装置300の中枢部分であり、例えばマイクロコンピュータ(MPU)、ROM、RAM等のハードウェアを用い、組み込みソフトウェアにしたがって動作する組み込みシステムとして実装することができる。主制御部302は、伝送制御回路304と、例えば、データバスを介して接続され、エレベータシステムの運行状態を制御・監視するために必要なデータを授受する。伝送制御回路304は、伝送制御部306と送受信部308とから構成される。伝送制御部306は、主制御部302から受け取る情報データと、受け取った情報データがアドレスデータまたは制御・監視データ(制御用データ)であることを表す識別データに加えて、伝送のために必要なデータを付加して伝送フレームを組み立てるとともに、組み立てた伝送フレームをシリアル化し、所定のタイミングで送受信部308に伝達する。ここで、主制御部302が伝送制御部306から受け取る情報データは、アドレスデータと制御用データに限定されるわけではなく、これらのデータは一例である。本発明は、複数種別の情報データについて実施可能であり、1回の伝送においては複数種別の中の1つの種別の情報データが伝送され、伝送される情報データの種別を表す識別データが伝送フレームに含まれる。伝送制御部306は、送受信部308によって受信された伝送フレームをパラレル化し、パラレル化されたデータから情報データと、情報データがアドレスデータまたは制御用データであることを表す識別データを抽出し、抽出した情報データと識別データを主制御部302に伝達する。伝送制御部306は、専用のハードウェア、または専用のハードウェアおよび組み込みシステムの組合せによって実装することができる。送受信部308は、伝送制御部306から受け取るシリアル化されたフレームを伝送路309に適合した平衡伝送符号に変換し、平衡伝送符号に変換されたシリアル化フレームを伝送路309に送出するとともに、伝送路309を介して受信される平衡伝送符号のシリアル化フレームをロジック回路レベルの符号に変換し、ロジック回路レベルの符号に変換されたシリアル化フレームを伝送制御部306に伝達する。送受信部308は、専用のハードウェアによって実装することができる。
主制御装置300の送受信部308から伝送路309に送出されたシリアル化フレームは、図2(b)におけるフレーム変換処理装置208に対応するフレーム変換処理装置310に伝送される。フレーム変換処理装置310は、主制御装置300の伝送フレーム構成と機器制御装置320の伝送フレーム構成が異なるために、主制御装置300の伝送フレームと機器制御装置320の伝送フレームとを相互に変換する機能を有する。フレーム変換処理装置310は、送受信部312および316と、フレーム変換処理部314とから構成される。フレーム変換処理装置310の送受信部312および316の本質的な機能は、主制御装置300の送受信部308と同一である。送受信部312は、主制御装置300から送出された平衡伝送符号のシリアル化フレームを受信し、ロジック回路レベルの符号に変換し、ロジック回路レベルの符号に変換されたシリアル化フレームをフレーム変換処理部314に伝達する。また、送受信部312は、フレーム変換処理部314から出力されるロジック回路レベルのシリアル化フレームを、平衡伝送符号に変換し、主制御装置300に向けて送信する。
フレーム変換処理部314は、送受信部312から伝達されるロジック回路レベルのシリアル化フレームをパラレル化した後に機器制御装置320の伝送フレーム形式のフレームに変換し送受信部316に伝達するとともに、送受信部316から伝達されるロジック回路レベルのシリアル化フレームをパラレル化した後に主制御装置300の伝送フレーム形式のフレームに変換し、送受信部312に伝達する。フレーム変換処理部314におけるフレーム変換処理機能は、いわゆる組み込みシステム、またはゲートアレイ、FPGAまたはセルアレイ等の専用のハードウェアによって実装することができる。組み込みシステムによって実装する場合には、高速クロックで動作するMPUと、RAMと、ROMおよびフラッシュメモリの少なくとも一方を含むハードウェアプラットフォーム上で、所定のソフトウェアにしたがって動作する。フレーム変換処理の内容に関しては、後ほど詳細な説明を行う。送受信部316はフレーム変換処理部314から出力されるシリアル化フレームを符号変換した後に機器制御装置320に向けて送出するとともに、機器制御装置320から送出されたシリアル化フレームを符号変換した後にフレーム変換処理部314に伝達する。
伝送路319を介して、フレーム変換処理装置310に接続され、図2(b)における機器制御装置204に対応する各機器制御装置320は、それぞれ機器制御部322と伝送制御回路324とから構成される。伝送制御回路324は、送受信部328と伝送制御部326とから構成されるが、主制御装置における伝送制御回路304と同様な機能、構成となっている。機器制御部322は、主制御装置300から伝送されてくる制御用データにしたがって、それぞれの制御対象の機器を制御するとともに、それらの機器の監視データを主制御装置300宛に出力する。機器制御部322の制御対象としては、乗りかご、各着床階の乗り場、表示器、特殊用のスイッチやリレーをドライブする機器、アナウンスを発声する音声合成装置等、多種多様な機器がある。機器制御部322も、主制御部302と同様に、例えばMPU、ROM、RAM等のハードウェアを用い、組み込みソフトウェアにしたがって動作する組み込みシステムとして実装することができるが、主制御部302に比較すると処理量は小さいため、MPUの動作速度、メモリ容量等のリソースは主制御部302に比較して抑えることができる場合が多い。
尚、伝送路319は、昇降路内を最上階から最下階、もしくは最下階から最上階に向けて敷設される場合と、テールコードを介して、乗りかごの上もしくは乗りかご内の機器に伝送路を敷設する場合がある。
次に図4を参照しながら、制御盤を交換し、主制御装置が新たな物に交換された場合の伝送マップの変化を説明する。主制御装置は、機器制御装置を制御するために、アドレスデータと制御用データを送信するが、アドレスデータを送信し、制御用データを送信する入力処理モード(41)と、データを機器制御装置から受信する出力処理モード(42)に分けられる。図4で示した例においては、新規の主制御装置にはドア制御入力47、ドア制御出力51が追加されている点と、交換前の主制御装置にあった未使用領域が新規の主制御装置ではなくなっている点で、伝送マップが変更されている。
次に図5を参照しながら、本発明が適用されるエレベータシステム用の通信システムにおける伝送フレームの伝送シーケンスの一例を説明する。図5(a)は、伝送シーケンスの一例を時間軸上で示したものである。本実施の形態においては、先ず、情報データとしてアドレスデータを伝送する伝送フレームであるアドレスデータフレーム(以下、単にアドレスフレームということがある)が伝送される。1番目のアドレスフレーム(アドレスフレーム#1)が伝送されると、インターフレームギャップの時間を経過後に2番目のアドレスフレーム(アドレスフレーム#2)が伝送される。次いで、インターフレームギャップの時間を経過後に、情報データとして制御用データを伝送する伝送フレームである制御用データフレーム(以下、単に制御用データフレームということがある)が伝送される。1番目の制御用データフレーム(制御用データフレーム#1)が伝送されると、インターフレームギャップの時間を経過後に2番目の制御用データフレーム(制御用データフレーム#2)が伝送される。次いで、インターフレームギャップの時間を経過後に、アドレスフレーム#1が伝送され、以降、この伝送シーケンスがサイクリックに繰り返される。すなわち、本実施形態においては、2つのアドレスフレームを伝送した後、2つの制御用データフレームが伝送され、以降、この伝送シーケンスがサイクリックに繰り返される。尚、本発明は、本実施形態に限られるものではなく、情報データの種別が2に限定されるわけではなく、複数種別の情報データについて実施可能である。但し、1つのフレームに含まれる情報データの種別は1である。また、図5に示した伝送シーケンスにおいては、1つのシーケンスでフレームが4回伝送されるが、これは例示にすぎない。本発明は、1つのシーケンスでフレームがN回伝送される場合にも適用可能である(Nは正整数)。すなわち、サイクリックに繰り返される任意の伝送シーケンスに対して適用可能である。また、k個のアドレスフレームを伝送した後、j個の制御用データフレームを伝送するサイクルを繰り返す形態に対しても適用可能である。ここで、kおよびjは正整数である。
図5(b)は、図5(a)に示した伝送シーケンスの一例を表の形式で示したものである。表の上方に記載された伝送フレームから順次、下方の伝送フレームが伝送される。この伝送シーケンスがサイクリックに繰り返される。図5(b)には、伝送の順番に対応する伝送状態を2進数で表示している。図5(c)は、図5(b)に示した伝送状態表示を状態遷移図によって表したものである。00→01→10→11という状態遷移(伝送シーケンス)がサイクリックに繰り返される。
図6は、例として、機器制御装置はリニューアルせず、主制御装置のみをリニューアルした場合の、リニューアル前後の主制御装置が送受信する伝送フレームを表したものである。図6(a)に機器制御装置およびリニューアル前の主制御装置が送受信する伝送フレームを示し、図6(b)にリニューアル後の主制御装置が送受信する伝送フレームを示している。本発明が適用されるエレベータシステム用の通信システムにおいて用いられる伝送フレームは、通常、伝送信号のスタートを示すスタートビットと、情報データと、伝送する情報データがアドレスデータまたは制御用データであることを表す識別データと、伝送誤り検出用データと、フレームの終わりを示すストップビットから構成される。伝送誤り検出用データとしては、通常、CRC方式による誤り検出用データが用いられることが多い。識別データは、例えば、1ビットである。リニューアル前後の主制御装置の伝送フレームにおいては、情報データと識別データの順序が変更されている。
このように主制御装置の伝送フレームが変更され、機器制御装置がリニューアル後の主制御装置の伝送フレームに対応していない場合には、主制御装置と機器制御装置間の通信は不可能になる。このような場合、主制御装置と機器制御装置の間に適切なフレーム変換処理装置を介在させることによって、主制御装置と機器制御装置間の正常な通信が可能となる場合もある。例えば、主制御装置の伝送フレームにおけるストップビットの数が1ビットから2ビットに変更された場合、フレーム変換処理装置は、主制御装置から送出された伝送フレームに対してはストップビットを1ビットに削除して機器制御装置に伝送し、伝送フレームにおけるストップビットの数が1ビットの機器制御装置から送出された伝送フレームに対してはストップビットを1ビット付加し2ビットにして主制御装置に伝送すればよい。
しかし、図6に示した伝送フレームの変更がなされた場合、特に、機器制御装置からリニューアルされた主制御装置に伝送する場合のフレーム変換処理を、処理遅延時間を小さく抑えて行うことは容易ではない。機器制御装置から送出されるフレームに含まれる識別データは情報データの後に受信されるにも関わらず、主制御装置に対しては、情報データの前に識別データを送信しなければならないためである。以上、主制御装置の伝送フレームが変更された場合について述べたが、機器制御装置の伝送フレームが変更された場合においても、事情は同様である。
以下、フローチャート等を参照しながら、本発明の実施形態によるフレーム変換処理動作を説明するが、本明細書における以下の記載において、特に断らない場合には、伝送フレームの伝送シーケンスは図5に示した形態であり、フレーム変換処理は図6(a)に示したフレームを図6(b)に示したフレームに変換する場合であり、伝送誤り検出用データはCRC方式による誤り検出用データであり、識別データは1ビット(以下、単に「識別ビット」という)であり、情報データは8ビットでありビット7からビット0まで順次伝送されるものとして説明を行う。また、図6(a)および図6(b)に示したフレームのフォーマット、または図6(a)に示したフレームのフォーマットおよび図6(b)に示したフレームの図6(a)に示したフレームとのフォーマット上の相違点は、フレーム変換処理部に記憶されている。さらに、フレーム変換処理装置が受信する図6(a)に示したフレームに含まれる情報データが伝送される順番、すなわち伝送シーケンスもフレーム変換処理部に記憶されている。図6(a)に示したフレームは機器制御装置が用いるフレームであり、図6(b)に示したフレームはリニューアルされた主制御装置が用いるフレームであるとして説明を行うが、逆の場合についてもフレーム変換処理は同様であることは明らかであろう。
尚、図6(b)に示したフレームを図6(a)に示したフレームに変換する場合には、識別データが、図6(a)に示したフレームで識別データを出力するタイミングよりも早いタイミングで受信されるため、容易にフレーム変換を行うことができる。例えば、図6(b)に示したフレームの識別データを受信したときに、その識別データを一時的に記憶し、記憶した識別データを、図6(a)に示したフレームで識別データを出力するタイミングで出力すればよい。
(第1の実施形態)
次いで、図7を参照しながら、本発明の第1の実施形態によるフレーム変換処理動作を説明する。機器制御装置からの伝送フレームの受信が開始されると、S702において、受信されたフレームのスタートビットの検出がされたか否かの判断がフレーム変換処理部によって行われる。スタートビットの検出は、例えば、ダウンエッジの検出によって行われる。スタートビットが検出されない場合には、スタートビットが検出されるまで、ループ処理で待ち状態となる。スタートビットが検出された場合には、S704において、スタートビットを送信データとして主制御装置に向けて出力する。S706で情報データビット7(以下、データビット7等と記すことがある)が入力されるが、主制御装置に対しては情報データを送信する前に識別ビットを送信しなければならないため、入力されたデータビット7をS708で記憶する。次に、識別ビットを送信する必要があるが、識別ビットは未だ受信されていない。本実施形態のフレーム変換処理部は、正常にフレーム変換処理が行われたと判断された回数、すなわち正常に処理されたフレームの数をカウントするカウンタを備える。S710において、カウント値を参照する。カウント値に基づいて、S712で、識別ビットA’(A’=0または1)を出力する。例えば、システムが初期化された後に最初に伝送されるのはアドレスフレーム#1であり、カウント値も00であるから、伝送する情報データがアドレスデータであることを表す識別ビットを出力する。次にS714でデータビット6が入力されるが、識別ビットを出力した後に出力すべきビットはデータビット7であるため、S708で記憶したデータビット7を、S716で出力する。次いでS718でデータビット5が入力され、S720でデータビット6を出力する。以下、同様にデータビット4、3、2、1が入力され、入力されたビットに時間的にシフトした形態で連動して、データビット5、4、3、2が順次出力される。続いて、S738でデータビット0の入力、S740でデータビット1の出力が行われる。S742で識別ビットAが入力され、S744でデータビット0が出力される。S742で入力された識別ビットAは、S712で識別ビットA’を出力済みであり、出力されない。次にS746でCRCが入力される。S748において、S742で入力された識別ビットAと、S712で出力済みの識別ビットA’とが一致するか否かの判断が行われる。識別ビットAと出力済みの識別ビットA’とが一致していることは、正しい識別ビットが出力されたことを意味する。この場合、処理はS750に進み、S746で入力されたCRCを出力する。次いでS752でストップビットが入力され、S754でストップビットを出力し、S756で擬似ビット制御チェックが行われる。次にS758で、カウンタのカウント値をインクリメントした後、次のフレーム変換処理に移行する。
カウント値は正常にフレーム変換処理が行われた回数に対応する。換言すると、カウンタは、受信した伝送フレームに含まれる識別データである識別ビットAと、受信した伝送フレームに対応して出力する伝送フレームに含まれる識別ビットA’とが一致すると判断された処理結果を、カウント値という累積値の形態の履歴を記憶する手段である。
また、前述したように、S712で識別ビットA’を出力する基準として、カウント値を用いている。これは、正常なフレーム変換処理が行われれば、図6を参照しながら説明した伝送シーケンスにおける、どの状態まで進んだかをカウント値によって知ることができるためである。本実施形態においては、状態の数は4であるから、カウンタは4進カウンタであれば十分である。図8に、カウント値と、S712で出力する識別ビットA’に対応する情報データの種別との関係の一例を示す。これは、図5に示した伝送シーケンスに基づくものである。カウント値は図6(c)に示した状態遷移図と同様にインクリメントされる。尚、k個のアドレスフレームを伝送した後、j個の制御用データフレームを伝送するサイクルを繰り返す伝送シーケンスの場合には、カウンタは(k+j)進カウンタであれば十分である。
S748において識別ビットAと出力済みの識別ビットA’とが一致しない旨の判断が行われた場合には、処理を行ってきた伝送フレームは正しい伝送フレームではないため、S760において、伝送フレームに誤りが存在する旨を表すCRC’を生成し、S762でCRC’を出力する。このCRC’を含むフレームを受信した装置は、誤った伝送フレームであることを認識できるため、誤った制御が防止される。次いでS764ないしS768で、前述したS752ないしS756と同一の処理を行った後、カウンタの値をインクリメントすることなく、次のフレーム変換処理に移行する。カウンタとして4進カウンタを用いる場合、カウント値の遷移は図8によって表される。
次のフレーム変換処理においては、前述したフレーム変換処理が終わった時点におけるカウント値に基づいて、識別ビットA’を出力する。
(第2の実施形態)
次に、情報データの種別によってフレームに含まれる情報データの長さが異なる場合、情報データ長の相違に応じてフレームの長さが異なることに着目した第2の実施形態によるフレーム変換処理動作を説明する。本実施形態は、図10を参照することによって、理解が深まろう。フレーム変換処理部は、入力される伝送フレームのクロック周波数の、例えば、2倍以上の周波数の基準クロック発生器を備える。また、フレーム変換処理部は、例えば、スタートビットの検出時に基準クロックの計数を開始し、ストップビットの検出時に基準クロックの計数を終了することによって、1フレームに含まれる基準クロックのカウント数を計数するフレーム長計測器を備える。このフレーム長計測器は、フレームの時間長を計測する手段の一形態である。さらに、フレーム変換処理部は、フレーム長計測器によって計測されるアドレスフレームおよび制御用データフレームそれぞれのフレームに含まれる基準クロックのカウント数のデータを、誤差を勘案して保存する。このデータは、入力される伝送フレームの種別を判定する基準データとなる。クロックカウント数の誤差は、例えば、入力される伝送フレームのクロック周波数と基準クロック発生器から出力される基準クロックが必ずしも同期していないこと、基準クロック発生器から出力される基準クロックの温度による変化等が原因で生じ得る。基準クロックの周波数は、アドレスフレームおよび制御用データフレームの時間長の差、および上記の誤差要因を考慮して定めることができる。
図11に示す本発明の第2の実施形態によるフレーム変換処理動作例を表すフローチャートを参照しながら、動作を説明する。尚、図11においては、図7に示した本発明の第1の実施形態によるフレーム変換処理動作例を表すフローチャートにおける処理と同一の処理については、図7で用いた参照符号と同一の参照符号を付している。伝送フレームの受信開始からS704におけるスタートビットの出力までは第1の実施形態と同様に動作が進む。次いでS1105で、フレーム長計測器による基準クロックの計数が開始される。S706およびS708で第1の実施形態と同様な処理が行われた後、S1109で後ほど説明する履歴データを参照し、履歴データおよび記憶されている伝送シーケンスに基づいて出力する識別ビットA’を設定する。例えば、システムが初期化された後に最初に伝送されるのはアドレスフレーム#1であり、このとき入力された伝送フレームがアドレスフレームであると判定された場合には、次に入力される伝送フレームはアドレスフレーム(アドレスフレーム#2)であると判定して、次に入力される伝送フレームについて、伝送する情報データがアドレスデータであることを表す識別ビットA’を設定する。次いでS712で識別ビットA’を出力した後、S754でストップビットを出力するまでは第1の実施形態と同様な処理が行われる。尚、本実施形態においては、S748で、S742で入力された識別ビットAと、S712で出力済みの識別ビットA’とが一致するか否かの判断を行う必要は必ずしもない。次いでS1155で、フレーム長計測器による基準クロックの計数を終了する。S756で擬似ビット制御チェックを行った後、S1157で、伝送フレームの種別を判定する基準データを参照し、フレーム長計測器によるフレーム長計測結果に基づき、受信した伝送フレームの種別を判定する。すなわち、受信した伝送フレームがアドレスフレームであるのか、制御用データフレームであるのかを判定する。次に、判定した伝送フレームの種別を表すデータを時系列的な履歴データとして、S1159で記憶する。判定した伝送フレームの種別を表すデータとしては、例えば、判定された伝送フレームの種別を対応する識別ビットの形態で記憶することができる。本実施形態においては、同種別の伝送フレームが連続する回数は2であるため、最新の2回分の時系列的な履歴データに基づいて、次の伝送フレームの種別を特定することができる。したがって、S1109における識別ビットA’の設定は、最新の2回分の時系列的な履歴データと伝送シーケンスに基づいて行うことができる。尚、連続してk個のアドレスフレームを伝送した後、連続してj個の制御用データフレームを伝送するサイクルを繰り返す伝送シーケンスの場合には、最新のmax{k,j}回の履歴データに基づいて、次の伝送フレームの種別を特定することができる。さらに一般的には、1つのシーケンスでフレームがN回伝送される場合には、最新のN回の履歴データに基づいて、次の伝送フレームの種別を特定することができる。
本実施形態においても、出力した識別ビットA’と、入力された対応する識別ビットAとの整合性を、S748においてチェックし、識別ビットAと出力済みの識別ビットA’とが一致しない旨の判断が行われた場合には、S760で伝送フレームに誤りが存在する旨を表すCRC’を生成し、S762でCRC’を出力することもできる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態によるフレーム変換処理動作を図12に示すフローチャートを参照しながら説明する。
尚、図12においても、図7に示した本発明の第1の実施形態によるフレーム変換処理動作例を表すフローチャートにおける処理と同一の処理については、図7で用いた参照符号と同一の参照符号を付している。伝送フレームの受信開始からS708におけるデータビット7の記憶までは第1の実施形態と同様に動作が進む。次いでS1209で後ほど説明する履歴データを参照し、履歴データおよび記憶されている伝送シーケンスに基づいて出力する識別ビットA’を設定する。尚、本実施形態における履歴データと、第2の実施形態における履歴データとは、内容が異なる。例えば、システムが初期化された後に最初に伝送されるのはアドレスフレーム#1であり、次に入力される伝送フレームはアドレスフレーム(アドレスフレーム#2)であるとして、次に入力される伝送フレームについて伝送する情報データがアドレスデータであることを表す識別ビットA’を設定する。次いでS712で識別ビットA’を出力した後、S756で擬似ビット制御チェックが行われるまで第1の実施形態と同様な処理が行われる。尚、本実施形態においても、S748で、S742で入力された識別ビットAと、S712で出力済みの識別ビットA’とが一致するか否かの判断を行う必要は必ずしもない。次に、S742で入力された識別ビットAを時系列的な履歴データとして、S1259で記憶する。本実施形態においては、同種別の伝送フレームが連続する回数は2であるため、最新の2回分の時系列的な履歴データに基づいて、次の伝送フレームの種別を特定することができる。したがって、S1209における識別ビットA’の設定は、最新の2回分の時系列的な履歴データと伝送シーケンスに基づいて行うことができる。尚、連続してk個のアドレスフレームを伝送した後、連続してj個の制御用データフレームを伝送するサイクルを繰り返す伝送シーケンスの場合には、最新のmax{k,j}回の履歴データに基づいて、次の伝送フレームの種別を特定することができる。さらに一般的には、1つのシーケンスでフレームがN回伝送される場合には、最新のN回の履歴データに基づいて、次の伝送フレームの種別を特定することができる。
本実施形態においても、出力した識別ビットA’と、入力された対応する識別ビットAとの整合性を、S748においてチェックし、識別ビットAと出力済みの識別ビットA’とが一致しない旨の判断が行われた場合には、S760で伝送フレームに誤りが存在する旨を表すCRC’を生成し、S762でCRC’を出力することもできる。
尚、本発明は上記の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で開示した構成要素を変形して具体化できる。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示した全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
102 乗りかご
104 巻き上げ機
106、202、202’、300 主制御装置
108 乗り場制御装置108
110、206、309、319 伝送路
204、320 機器制御装置
208、310 フレーム変換処理装置
302 主制御部
304、324 伝送制御回路
306、326 伝送制御部
308、312、316、328 送受信部
314 フレーム変換処理部
322 機器制御部

Claims (10)

  1. スタートビット、情報データ、および送信される情報データの種別を表す識別データを含む第1種の伝送フレームを予め定められたシーケンスでサイクリックに第1の伝送路に送信する機能を有する第1の制御装置と、
    前記第1の伝送路を介して受信される前記第1種の伝送フレームを、前記識別データのフレーム内における位置が前記第1種の伝送フレームに比較して前に配置された第2種の伝送フレームに変換するフレーム変換処理部によって変換した前記第2種の伝送フレームを第2の伝送路に送信する機能を有するフレーム変換処理装置と、
    前記第2の伝送路を介して伝送される前記第2種の伝送フレームを受信する機能を有する第2の制御装置とを備え、
    前記フレーム変換処理部は、
    前記シーケンスを記憶するシーケンス記憶手段と、
    前記第1種の伝送フレームに含まれるスタートビットを検出する手段と、
    前記受信した第1種の伝送フレームに対応する前記第2種の伝送フレームの識別データを設定する識別データ設定手段と
    を含み、
    前記識別データ設定手段は、前記第1種の伝送フレームに含まれる情報データの種別に関連する処理結果に対応する履歴データに基づいて前記第2種の伝送フレームの前記識別データを設定することを特徴とするエレベータシステム用伝送システム。
  2. 前記フレーム変換処理部は、
    前記前記第1種の伝送フレームに含まれる識別データと、前記第1種の伝送フレームに対応する前記第2種の伝送フレームの識別データとして設定した識別データとが一致するか否かを判断する識別データ比較手段を、さらに、備え、
    前記履歴データは、前記識別データ比較手段によって前記第1種の伝送フレームに含まれる識別データと、前記第1種の伝送フレームに対応する前記第2種の伝送フレームの識別データとして出力した識別データとが一致したときに、インクリメントされるカウント値であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム用伝送システム。
  3. 前記第1種の伝送フレームに含まれる前記情報データのデータ長は情報データの種別によって互いに異なり、
    前記フレーム変換処理部は、
    前記第1種の伝送フレームの時間長を計測する手段と、
    この手段によって計測される前記第1種の伝送フレームの時間長に基づいて前記情報データの種別を判定するための判定基準データを記憶する手段と、
    前記時間長を計測する手段によって計測された前記第1種の伝送フレームの時間長と、前記判定基準データとを比較し、前記第1種の伝送フレームに含まれる情報データの種別を判定する情報データ種別判定手段と、
    を、さらに、備え、
    前記履歴データは、前記情報データ種別判定手段によって判定された前記受信した第1種の伝送フレームに含まれる情報データの種別の判定結果を時系列的に表すデータであることを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム用伝送システム。
  4. 前記履歴データは、前記受信した第1種の伝送フレームに含まれる識別データに対応する情報データの種別を表す情報の時系列的なデータであることを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム用伝送システム。
  5. 前記第1種および第2種の伝送フレームは伝送誤り検出用データを含み、
    前記システムは、
    前記識別データ比較手段によって前記第1種の伝送フレームに含まれる識別データと、前記第2種の伝送フレームの識別データとして出力した識別データとが一致しないときに、前記第2種の伝送フレームに誤りが存在する旨を表す伝送誤り検出用データを生成する手段と、
    この手段によって生成した伝送誤り検出用データを、前記第1種の伝送フレームに含まれる伝送誤り検出用データに代えて、前記第2種の伝送フレームの伝送誤り検出用データとして出力する手段と
    を、さらに、含むことを特徴とする請求項2に記載のエレベータシステム用伝送システム。
  6. 前記第1種および第2種の伝送フレームは伝送誤り検出用データを含み、
    前記システムは、
    前記第1種の伝送フレームに含まれる識別データと、前記第2種の伝送フレームの識別データとして出力した識別データとが一致するか否かを判断する識別データ比較手段と、
    この識別データ比較手段によって前記第1種の伝送フレームに含まれる識別データと、前記第2種の伝送フレームの識別データとして出力した識別データとが一致しないときに、前記第2種の伝送フレームに誤りが存在する旨を表す伝送誤り検出用データを生成する手段と、
    この手段によって生成した伝送誤り検出用データを、前記第1種の伝送フレームに含まれる伝送誤り検出用データに代えて、前記第2種の伝送フレームの伝送誤り検出用データとして出力する手段と
    を、さらに、含むことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のエレベータシステム用伝送システム。
  7. スタートビット、情報データ、および送信される情報データの種別を表す識別データを含む第1種の伝送フレームを予め定められたシーケンスでサイクリックに第1の伝送路に送信するステップと、
    前記第1の伝送路を介して前記第1種の伝送フレームを受信するステップと、
    前記第1種の伝送フレームを、前記識別データのフレーム内における位置が前記第1種の伝送フレームに比較して前に配置された第2種の伝送フレームに変換するフレーム変換処理ステップと、
    このステップにおいて変換された第2種の伝送フレームを第2の伝送路に送信するステップと、
    前記第2の伝送路を介して伝送される前記第2種の伝送フレームを受信するステップと
    を含み、
    前記フレーム変換処理ステップは、
    前記シーケンスを記憶するステップと、
    受信した前記第1種の伝送フレームに含まれるスタートビットを検出するステップと、
    前記第1種の伝送フレームに含まれる情報データの種別に関連する処理結果に対応する履歴データに基づいて、前記受信した第1種の伝送フレームに対応する前記第2種の伝送フレームの識別データを設定する識別データ設定ステップとを含むことを特徴とするエレベータシステム用伝送方法。
  8. 前記フレーム変換処理ステップは、
    前記受信した前記第1種の伝送フレームに含まれる識別データと、前記第1種の伝送フレームに対応する前記第2種の伝送フレームの識別データとして出力した識別データとが一致するか否かを判断する識別データ比較ステップを、さらに、含み、
    前記履歴データは、前記識別データ比較ステップにおいて前記第1種の伝送フレームに含まれる識別データと、前記第1種の伝送フレームに対応する前記第2種の伝送フレームの識別データとして出力した識別データとが一致したときに、インクリメントされるカウント値であることを特徴とする請求項7に記載のエレベータシステム用伝送方法。
  9. 前記第1種の伝送フレームに含まれる前記情報データのデータ長は情報データの種別によって互いに異なり、
    前記フレーム変換処理ステップは、
    前記第1種の伝送フレームの時間長を計測するステップと、
    この手段によって計測される前記第1種の伝送フレームの時間長に基づいて前記情報データの種別を判定するための判定基準データを記憶するステップと、
    前記時間長を計測するステップにおいて計測された前記第1種の伝送フレームの時間長と、前記判定基準データとを比較し、前記第1種の伝送フレームに含まれる情報データの種別を判定する情報データ種別判定ステップと
    を、さらに、含み、
    前記履歴データは、前記情報データ種別判定ステップにおいて判定された前記受信した第1種の伝送フレームに含まれる情報データの種別の判定結果を時系列的に表すデータであることを特徴とする請求項7に記載のエレベータシステム用伝送方法。
  10. 前記履歴データは、前記受信した第1種の伝送フレームに含まれる識別データに対応する情報データの種別を表す情報の時系列的なデータであることを特徴とする請求項7に記載のエレベータシステム用伝送方法。
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