JP5850413B2 - 電子制御装置の固定構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電子制御装置の固定構造に関するものである。
従来より、エンジンに対してブラケットを取り付け、このブラケットによって他部品を保持する構造が知られている。例えば、特許文献1で開示される補機取付用ブラケットは、補機が固定取付される固定取付部と、エンジン本体のシリンダヘッド側に締結される第1の締結部と、シリンダブロック側に締結される第2の締結部とを一体成形し、第1及び第2の締結部により、シリンダヘッドとシリンダブロックに跨って締結される構造となっている。
特開平9−184427号公報
ところで、現在では、エンジンに電子制御装置を搭載することを求められる場合があり、この場合、エンジンの振動がなるべく伝達されない構成でブラケットをエンジンに取り付け、このブラケットに対して電子制御装置を取り付けることが望ましい。特に、エンジンとブラケットの間に柔軟な防振部材を挟み込んだ状態でブラケットをエンジンに固定すれば、エンジンの振動が防振部材によって緩和されることになり、ブラケットや電子制御装置に振動が伝達されにくくなる。
一方、エンジンの周囲には様々な部品が配置されるため、上記ブラケットや電子制御装置の配置スペースは限られており、特にブラケットは、サイズをより小さくすることが求められる。ブラケットのサイズを小さくするには、エンジンにブラケットを固定する固定部材或いは防振部材の少なくとも一部と重なるように電子制御装置を配置することが望ましい。このようにすれば、固定部材又は防振部材が電子制御装置の外縁よりも外側に広がり過ぎない構成となり、ブラケットのサイズを小さくしやすくなる。
但し、このように固定部材や防振部材の一部が電子制御装置の裏側に隠れた構造になると、電子制御装置をブラケットに固定した後にブラケットをエンジンに取り付けにくくなる。このため、このような構成では、ブラケットをより容易にエンジンに取り付けるために、先にブラケットをエンジンに取り付ける必要があり、その後に、電子制御装置をブラケットに取り付けることが望ましい。しかしながら、既にエンジンに取り付けられたブラケットに電子制御装置を組付ける場合、ブラケットに対する電子制御装置の位置決めを正確且つ容易に行うことが難しいという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、エンジンに対してブラケットを取り付けた後に、ブラケットに電子制御装置を取り付けることが可能な構造において、ブラケットへの電子制御装置の取り付けを容易且つ効率的に行いうる構成を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、
ケース(11)によって外壁部が構成された電子制御装置(10)と、
前記電子制御装置(10)の前記ケース(11)を支持するケース支持壁部(46)を備えると共に前記電子制御装置(10)を取り付ける取付対象として構成され、前記ケース支持壁部(46)とは反対面側がエンジンの壁部(191)と対向する構成で前記エンジンの壁部(191)に取り付けられるブラケット(40)と、
前記エンジンの壁部(191)と前記ブラケット(40)との間に挟まれて保持される軟質部材(80)と、
外部操作が可能な操作部(90a)を備え、前記エンジンの壁部(191)と前記ブラケット(40)との間に前記軟質部材(80)を介在させた状態で前記ブラケット(40)と前記エンジンの壁部(191)とを固定する固定部材(90)と、
を備え、
前記固定部材(90)の前記操作部(90a)又は前記操作部(90a)と前記ブラケット(40)との間に介在する部材(70)の少なくとも一部が前記ケース(11)と前記ブラケット(40)の間に入り込む構成となっており、
前記ブラケット(40)は、
前記ケース支持壁部(46)において互いに間隔をあけて形成され、前記電子制御装置(10)が前記ブラケット(40)に対する正規の取付位置に配置された場合に前記ケース(11)の各周縁部(11f,11g)とそれぞれ対向する少なくとも2つの突起部(42)と、
前記ケース支持壁部(46)に形成され、前記電子制御装置(10)が前記ブラケット(40)に対する正規の取付位置に配置された場合に、前記ケース(11)における前記ブラケット(40)側の外壁部(11b)に形成された被嵌合部(13a,13b)と嵌り合う嵌合部(41)と、
を有することを特徴とする。
請求項1の発明では、固定部材の操作部又は操作部とブラケットとの間に介在する部材の少なくとも一部がケースとブラケットの間に入り込む構成となっている。従って、これら操作部及び介在する部材を全て外側領域(ケースとブラケットの間の空間の外側領域)に配置する構成と比べてブラケットの小型化を図りやすくなる。そして、このような構成では、ブラケットをエンジンに容易に取り付けるためには、電子制御装置をブラケットに取り付ける前にブラケットをエンジンに固定しておく必要があり、その上で電子制御装置をブラケットに取り付けることになる。本発明では、このような順序で組付ける構成において、更にケース支持壁部に少なくとも2つの突起部が形成されており、電子制御装置がブラケットに対して正規の取付位置に配置された場合に、これら2つの突起部がケースの各周縁部とそれぞれ対向する位置関係で配置されるようになっている。また、ケース支持壁部には、嵌合部が形成され、電子制御装置がブラケットに対して正規の取付位置に配置された場合に、この嵌合部が、ケースのブラケット側の外壁部に形成された被嵌合部と嵌り合う構成となっている。この構成では、嵌合部を被嵌合部に嵌め合わせるように配置して、電子制御装置の相対移動をある程度規制することで、正規の取付位置に近づけやすくなる。更に、正規の取付位置付近では、2つの突起部の間に電子制御装置を配置して電子制御装置の相対移動を規制すれば、電子制御装置をブラケットに正確に位置決めすることができ、ブラケットへの電子制御装置の取り付けを容易且つ効率的に行うことが可能となる。
図1は、本発明の電子制御装置の固定構造についての第1実施形態を概略的に例示する平面図である。 図2は、図1の固定構造の側面図である。 図3は、図1の固定構造に用いるブラケットをエンジンに取り付ける様子を概略的に説明する斜視図である。 図4は、図1の固定構造において、エンジンに固定したブラケットに電子制御装置を取り付ける様子を概略的に説明する斜視図である。 図5は、図1の固定構造に用いるブラケットを概略的に例示する平面図である。 図6は、図5のブラケットの側面図である。 図7は、図5のブラケットについての図6とは反対側の側面図である。 図8は、図5のブラケットの背面図である。 図9(A)は、図5のブラケットのハーネス固定部付近を拡大した斜視図であり、図9(B)は、図5のブラケットのハーネス固定部付近を拡大した平面図である。 図10(A)は、図5のブラケットの周囲壁付近を拡大した斜視図であり、図10(B)は、図5のA−A断面について一部を省略して示す断面図であり、図10(C)は、図5のA−A断面を概略的に示す概略断面図である。 図11(A)は、図1の固定構造に用いる電子制御装置を概略的に例示する平面図であり、図11(B)は、その電子制御装置の側面図である。 図12は、図1の固定構造に用いる電子制御装置を概略的に例示する底面図である。 図13は、本発明の電子制御装置の固定構造についての第2実施形態を概略的に例示する平面図である。 図14は、図13の固定構造の側面図である。 図15は、図13の固定構造に用いるブラケットを概略的に例示する平面図である。 図16は、図15のブラケットの側面図である。 図17は、図15のブラケットの正面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1、図2に示す電子制御装置の固定構造1は、ケース11によって外壁部が構成された電子制御装置10と、エンジン190の壁部191に取り付けられるブラケット40とを備えており、複数の固定部材90によってブラケット40をエンジン190に固定し、このブラケット40に電子制御装置10を固定することで、電子制御装置10をエンジン190の壁部191に搭載する構成となっている。なお、図1では、各固定部材90を二点鎖線にて概念的に示している。
電子制御装置10は、例えばエンジンECU、或いはその他の車両用ECUとして構成されており、図11、図12、図13に示すような外形をなしている。この電子制御装置10は、箱状のケース11の内部に1又は複数の基板が収容されており、この基板に各種電子部品が実装される構成で電子回路が構成されている。また、基板及び電子部品によって構成される回路構成体には、コネクタ14が接続されており、このコネクタ14の少なくとも一部が、ケース11の周縁に形成された開口を介して当該電子制御装置10の外部に露出している。
ケース11は、アルミダイカストなど(例えばADC12等)の公知の金属材料によって構成されており、図1、図2、図11、図12に示すように、エンジン190(図2)に面する側とは反対側に上面部(上壁部)11aが設けられ、ブラケット40側(即ちエンジン190側)には、上面部11aと向かい合う下面部(下壁部)11bが設けられている。また、上面部11a及び下面部11bの周縁部付近に連続する構成で、一対の側壁部11c,11d及び後壁部11eが配置され、これら一対の側壁部11c,11d及び後壁部11eによってケース11の内部空間の三方が囲まれている。また、ケース11の前端部11hには開口部が設けられ、この開口部によってケース内外が連通しており、図11、図12の例では、前端部11hに形成された開口部にコネクタ14が嵌り込んでおり、前端部11hよりも前側にコネクタ14が延びた構成となっている。
なお、図2では、車両用のエンジンの一部を符号190にて概念的に示し、その壁部を符号191にて概念的に示しているが、本構成の固定構造1では、後述するブラケット40を固定し得る壁部191を有していれば、取付対象となるエンジンの形状や構造は限定されず、様々なエンジンに対して電子制御装置10を固定することができる。また、本明細書では、電子制御装置10の厚さ方向(即ち、上面部11aと下面部11bが向かい合う向き)が上下方向(高さ方向)であり、側壁部11c,11dが向かい合う方向が左右方向(横方向)である。そして、上下方向及び左右方向と直交する向きが前後方向であり、電子制御装置10においてコネクタ14が露出する側を前方側、後壁部11eが設けられる側を後方側としている。また、電子制御装置10をエンジンに搭載する方向は限定されず、例えば電子制御装置10の上記上下方向がほぼ鉛直方向となるような搭載方法(即ち、横置き)であってもよく、上記上下方向が鉛直方向とほぼ直交するような搭載方法(即ち、縦置き)であってもよい。或いは、上記上下方向が鉛直方向に対して傾斜した方向となるように搭載されてもよい。
更に、電子制御装置10のケース11は、両側壁部11c,11dのそれぞれの外側(左右方向外側)に板状の周縁部(張出部)11f,11gが延びている。これら周縁部11f,11gは、図11(A)のようにケース11を平面視したときの、当該ケース11の外周縁の一部を構成しており、図11(A)のように、周縁部11fの外縁部がケース11の左右方向一方側の外縁部(一方の側縁部)を構成しており、周縁部11gの外縁部がケース11の左右方向他方側の外縁部(他方の側縁部)を構成している。また、両周縁部11f,11gはいずれも、板面が上下方向と略直交する構成で水平方向(上下方向と直交する平面方向)に延びている。
また、図12に示すように、ケース11の下面部11b(ブラケット40側の外壁部)には、中央部を挟んで左右両側に、複数の放熱フィン12がリブ状に設けられている。具体的には、下面部11bの左右方向一端寄り(周縁部11f寄り)に、下方側に突出する複数本の放熱フィン12が所定の厚さで左右方向に延びて形成されており、且つ各放熱フィン12は、隣の放熱フィン12と間隔をあけて配置されている。また、下面部11bの左右方向他端寄り(周縁部11g寄り)にも、下方側に突出する複数本の放熱フィン12が所定の厚さで左右方向に延びて形成されており、且つ各放熱フィン12は、隣の放熱フィン12と間隔をあけて配置されている。そして、このように左右に複数本ずつ形成された放熱フィン12において、隣り合う放熱フィン12の間には上方(ケース内部側)に向かって凹む穴部13が形成されている。各穴部13は、左右方向が長い長穴形状となっており、これら穴部13の内、所定位置の2つの穴部13が被嵌合部13a,13bとして機能している。なお、被嵌合部13aについては後述する。
ブラケット40は、アルミダイカストなど(例えばADC12等)の公知の金属材料によって構成されており、平面視した形状は、図5のように、左右両側の前端部がそれぞれ前側に延び、前端部中央が後方に凹む形状となっている。また、側面視した形状は、図6、図7のような前上がり状になっている。また、背面視した形状は、図8のように略板状且つ左右両端が突出した形状となっている。図1、図2に示すように、このブラケット40は、電子制御装置10のケース11を支持するケース支持壁部46を備えると共に電子制御装置10を取り付ける取付対象として構成され、ケース支持壁部46とは反対面側がエンジンの壁部191と対向する構成でエンジンの壁部191に取り付けられる構成となっている。本構成では、ブラケット40における上面部(上面側の壁部)がケース支持壁部46として構成されており、図1、図2に示すように、ケース支持壁部46の一部がケース11と接触しつつ当該ケース11を支持する構成となっている。
ブラケット40は、後述する4つの介在部材70を支持する各支持位置(支持面)の高さがほぼ同一高さとなっている。具体的には、前方側の第2の介在部材72、第4の介在部材74を載せる支持部62の上面高さは、後方側の第2の介在部材71、第3の介在部材73を載せる支持部48dの上面高さとほぼ同じ高さとなっている。電子制御装置10のケース11と当接する当接部48a,48bは、各介在部材70を支持する各支持位置(支持部48d及び支持部62の位置)よりも高い位置となるように嵩上げされている。そして、当接部48a,48bと後方側の支持部48dとを連結する構成で、後ろ下がりの連結部48gが設けられている。
より具体的には、ケース支持壁部46の左右両端寄りにそれぞれ当接部48a,48bが形成されている。当接部48a,48bは、後述する嵌合部41及び突起部42を除いた領域の壁面全体がほぼ同じ高さの平坦面として構成されており、ブラケット40に対してケース11が取り付けられた状態では、これら当接部48a,48bの平坦面にケース11の下面部11b(より具体的には、放熱フィン12の下端部等)が接触して支持されるようになっている。また、ケース支持壁部46において、当接部48aと当接部48bの間には、ケース11の一部(下面部11bの中央付近)によって覆われる位置に凹部48cが形成されており、凹部48cとケース11の間には空気が通過し得る空間が構成されるようになっている。より具体的には、凹部48cは、前端部及び後端部が開放した溝状に構成されており、ブラケット40にケース11が固定された正規状態では、凹部48cは前後に連通する孔として構成され、前後に空気が通るようになっている。
また、ブラケット40の上面部(ケース支持壁部46)において四隅付近には、各固定部材90の操作部90aとブラケット40との間に介在する構成で介在部材70(防振部材)が設けられている。これら介在部材70は、いずれもブラケット40よりも軟質の部材によって構成されており、例えば、ゴム材料によって構成されて防振ゴムとして機能している。或いは、介在部材70は、ゴム材料以外(例えば軟質の樹脂材料)によって構成されていてもよい。各介在部材70は、固定部材90の操作部90aとブラケット40との間に挟まれて保持され、主として、エンジン190から各固定部材90に伝達された振動などを吸収或いは緩和するように機能する。図5のようにブラケット40を平面視した構成において、右端寄り且つ後端寄りの位置に介在部材70(第1の介在部材71)が取り付けられ、右端寄り且つ前端寄りの位置にも介在部材70(第2の介在部材72)が取り付けられている。更に、左端寄り且つ後端寄りの位置にも介在部材70(第3の介在部材73)が取り付けられ、左端寄り且つ前端寄りの位置にも介在部材70(第4の介在部材74)が取り付けられている。図5等に示すように、各介在部材70は、円環状に構成され、中心部には固定部材90の軸部90b(図3)を挿し通すための孔部が形成されており、介在部材70の各孔部の径は、固定部材90の軸部90bと同程度且つ操作部90aの径よりも小さいサイズで構成されている。また、各介在部材70と操作部90aの間には、円環状のワッシャが挟み込まれて保持される。
また、ブラケット40の下面側(エンジン側)において、各介在部材70の裏側の位置には軟質部材80(防振部材)がそれぞれ設けられている。これら軟質部材80は、いずれもブラケット40よりも軟質の部材によって構成されており、例えば、ゴム材料によって構成されて防振ゴムとして機能している。或いは、軟質部材80がゴム材料以外(例えば軟質の樹脂材料)によって構成されていてもよい。いずれの軟質部材80も、エンジンの壁部191とブラケット40との間に挟まれて保持され、主として、エンジンの壁部191からブラケット40に伝達されようとする振動を吸収或いは緩和するように機能する。具体的には、右端寄り且つ前端より寄りの位置において第1の介在部材71の真下の位置に軟質部材80(第1の軟質部材81)が取り付けられ、左端寄り且つ前端寄りの位置において第2の介在部材72の真下の位置にも軟質部材80(第2の軟質部材82)が取り付けられている。更に、右端寄り且つ後端寄りの位置において第3の介在部材73の真下の位置に軟質部材80(第3の軟質部材83)が取り付けられ、左端寄り且つ後端寄りの位置において第4の介在部材74の真下の位置にも軟質部材80(第4の軟質部材84)が取り付けられている。各軟質部材80も、円環状に構成され、中心部には固定部材90の軸部90b(図3)を挿し通すための孔部が形成されている。これら軟質部材80の各孔部の径も、固定部材90の軸部90bと同程度且つ操作部90aの径よりも小さいサイズで構成されている。
そして、本構成では、軟質部材80と介在部材70とが図10(C)のような構成で連結されている。なお、図10(C)は、図5のA−A位置の切断面を概略的に示すものであるが、いずれの位置の軟質部材80と介在部材70の組でも、図10(C)と同様の構成で連結され、図10(C)と同様の構成でブラケット40に保持されている。この構成では、軟質部材80の中心部付近に筒状に突出する筒状突出部80aが形成されており、この筒状突出部80aがブラケット40に形成された貫通孔63に挿し通され、介在部材70の中央部に形成された孔部70aに嵌り込んで嵌合している。また、筒状突出部80aの外周部に形成されたフランジ部80bが貫通孔63と嵌合している。また、軟質部材80の上面部には、この軟質部材80の外周縁よりもやや内側の位置において上方に向けて環状に突出する環状凸部80cが形成されており、この環状凸部80cの先端がブラケット40の下面部に接触し、この下面部を押圧する構成となっている。また、介在部材70の下面部には、この介在部材70の外周縁よりもやや内側の位置において下方に向けて環状に突出する環状凸部70cが形成されており、この環状凸部70cの先端がブラケット40の上面部に接触し、この上面部を押圧する構成となっている。
また、本構成では、左右方向一端寄りに配置される前後の軟質部材80の前後間隔と、左右方向他端寄りに配置される前後の軟質部材80の前後間隔が、ほぼ同間隔となっており、前端寄りに配置される左右の軟質部材80の左右間隔と、後端寄りに配置される左右の軟質部材80の左右間隔が、ほぼ同間隔となっている。更に、4つの軟質部材80の下面(エンジン側の面)は、同一の仮想平面上に配置されるように面一になっており、4つの軟質部材80の上面も同一の仮想平面上に配置されるように面一になっている。そして、4つの軟質部材80の厚さはほぼ同程度となっている。このように4つの軟質部材80をバランス良く配置することで、ブラケット40から軟質部材80を介してエンジンの壁部191に加えられる荷重がより均等となり、防振ゴムの劣化もより均等に進み、経年劣化により不均一な振動が生じ難くなる。
図3、図4のように各介在部材70の位置でブラケット40を固定する固定部材90は、外部操作が可能なフランジ状の操作部90aと、この操作部90aから突出する軸部90bを備えている。これら固定部材90は、例えばネジ、ボルト等の締結部材として構成されており、図3等では、六角ボルトとして構成され、六角形状の頭部が操作部90aとして構成される例を示している。図3等に示す各固定部材90は、軸部90bの先端側(頭部の反対側)に形成されたねじ部がエンジンの壁部191(図2)に形成された図示しないねじ孔(ねじ溝)と嵌り合い、壁部191に連結されるようになっている。このように連結される固定部材90は、操作部90aとケース支持壁部46との間に介在部材70を介在させ、ブラケット40と壁部191の間に軟質部材80を介在させた構成で、これら介在部材70の孔部70a、軟質部材80の孔部80d、及びブラケット40の貫通孔63(図10)に軸部90bが挿し通され、ブラケット40をエンジンの壁部191に固定する構成となっている。
また、本構成では、各介在部材70の一部がそれぞれケース11の四隅の下方に配置されてケース11とブラケット40の間に入り込む構成となっている。そして、各固定部材90の各操作部90aの一部は、それぞれケース11の四隅の下方又は四隅の近傍に配置されており、ケース11とブラケット40の間に入り込む構成、又はケース11とブラケット40の間の空間に近接した構成となっている。即ち、図1のように平面視したときに、各介在部材70の少なくとも一部がケース11の裏側に隠れ、各操作部90aは、少なくとも一部がケース11の裏側に隠れる構成、又はケース11の外周縁に極めて近接する構成となっている。
また、本構成では、図2等に示すように、ブラケット40とエンジンの壁部191との間に4つの軟質部材80が介在する構成でブラケット40が嵩上げされており、ブラケット40におけるエンジンの壁部191に面する壁面が、エンジンの壁部191に対して空間を介して離れて配置されている。具体的には、ブラケット40は、軟質部材80によって支持される位置が最も低位置(エンジンに近い位置)となっており、ブラケット40の下面部は、第1の軟質部材81及び第3の軟質部材83によって支持される領域と、第2の軟質部材82及び第4の軟質部材84によって支持される領域との間に、上側に凹む凹部48hが形成されている。この凹部48は、左右方向に延びる溝として構成されており、この凹部48は、ブラケット40とエンジンの壁部191の間における左右方向の通気路として機能している。
次に、電子制御装置10をブラケット40に対して位置決めするための構造について説明する。図5〜図8に示すように、ブラケット40のケース支持壁部46には、2つの嵌合部41が突出形態で形成されている。より具体的には、ケース支持壁部46の一方の当接部48aの内側端部から上方に突出する構成で第1嵌合部41aが形成され、他方の当接部48bの内側端部から上方に突出する構成で第2嵌合部41bが形成されている。そして、図1のように電子制御装置10がブラケット40に対する正規の取付位置に配置された場合にこれら第1嵌合部41a及び第2嵌合部41bのいずれもがケース11の下面部11b(ブラケット40側の外壁部:図12参照)に覆われ、この下面部11bに形成された溝構造の被嵌合部13a,13bと嵌り合う構成となっている。本構成では、上述したように電子制御装置10のケース11の下面部11b(ブラケット40側の外壁部)に複数の放熱フィン12が設けられ、放熱フィン12の間に形成された複数の溝状の穴部13の一部が被嵌合部13a,13bとして機能しており、ブラケット40の各嵌合部41は、これら被嵌合部13a,13b(穴部)に嵌り込む凸部として構成されている。
第1嵌合部41a、第2嵌合部41bは、前後方向の幅が、放熱フィン12間に構成される被嵌合部13a,13b(孔部)の溝幅と同程度或いは僅かに小さい程度で構成されている。そして、これら第1嵌合部41a、第2嵌合部41bは「位置決め用突起」として機能しており、電子制御装置10がブラケット40に対する正規の取付位置に配置された場合にそれぞれが被嵌合部13a,13b内に挿入されてこれらと嵌合し、この嵌合により、ブラケット40に対する電子制御装置10の前後方向の相対移動が規制されるため、電子制御装置10をブラケット40に対して大まかに位置決めすることができる。
更に、図5〜図8に示すように、ブラケット40のケース支持壁部46には2つの突起部42が左右に間隔をあけて形成されている。これら2つの突起部42は、図1のように電子制御装置10がブラケット40に対する正規の取付位置に配置された場合にケース11の各周縁部11f,11gに隣接し、各周縁部11f,11gとそれぞれ対向する構成となっている。より具体的には、ケース支持壁部46の一方の当接部48aの平坦面から突出する構成で第1突起部42aが形成され、他方の当接部48bの平坦面から突出する構成で第2突起部42bが形成されている。
そして、これら第1突起部42aと第2突起部42bの間隔は、電子制御装置10がブラケット40に対する正規の取付位置に配置された場合にこれら第1突起部42aと第2突起部42bの間に配置される部分の幅と同程度或いはこの部分よりも僅かに広い間隔として構成されている。2つの突起部42は、「動作制限用突起」として機能しており、図1のように電子制御装置10が2つの突起部42の間に配置された状態でこの電子制御装置10が左右に移動することを規制するように機能する。即ち、「位置決め用突起」として機能する2つの嵌合部(第1嵌合部41a、第2嵌合部41b)の嵌合によって大まかに位置決めし、「動作制限用突起」として機能する2つの突起部(第1突起部42a、第2突起部42b)によって固定位置ズレを防止することで、図1のように電子制御装置10に形成された挿し込み用の各孔16a,16b,16c,16dの位置(締結部材を挿し込むための孔の位置:図11(A)参照)とブラケット40に形成された固定用の各穴46a,46b,46c,46dの位置(締結部材を固定するためのネジ穴の位置:図5参照)を正確に合わせることができる。このように、電子制御装置10の各孔16a,16b,16c,16dの位置とブラケット40に形成された各穴46a,46b,46c,46dの位置を正確に合わせた状態で、各穴46a,46b,46c,46dの位置にネジ、ボルト等の締結部材101,102,103,104を締め付けることで電子制御装置10とブラケット40を確実に固定することができる。なお、図1では、締結部材101,102,103,104を二点鎖線にて概念的に示している。
また、本構成では、図1、図2等に示すように、電子制御装置10のコネクタ14に連結される構成でワイヤハーネス(第1ハーネス143、第2ハーネス144)が設けられている。図1に示すように、電子制御装置10のコネクタ14は、ケース11から前側に延びており、第1ハーネス143は、コネクタ14の一部に連結されると共にこのコネクタ14の前方位置から左右方向一方側に向けて横方向に延びている。また、第2ハーネス144は、コネクタ14の他の一部に連結されると共にこのコネクタ14の前方位置から左右方向他方側に向けて横方向に延びている。なお、図1の例では、第1ハーネス143及び第2ハーネス144については、延出先を省略して示している。
そして、ブラケット40には、これらハーネス(第1ハーネス143、第2ハーネス144)が取り付けられるハーネス固定部(第1ハーネス固定部43、第2ハーネス固定部44)が形成されている。第1ハーネス固定部43は、図5、図6に示すように、ブラケット40の左右方向一端部において、前方側且つやや上方に延びる構成で配置されており、第1ハーネス固定部43の上面部には、第1ハーネス143の一部を収容しつつ支持するための第1凹部43aが形成されている。第2ハーネス固定部44は、図5、図7に示すように、ブラケット40の左右方向他端部において、前方側且つやや上方に延びる構成で配置されており、第2ハーネス固定部44の上面部には、第2ハーネス144の一部を収容しつつ支持するための第2凹部44aが形成されている。
第1凹部43aは、横方向の溝として構成されており、図1、図7のように、第1凹部43a上に断面円形形状の第1ハーネス143が載せられた状態でこの第1凹部43aにてタイラップ150(ハーネスとハーネス固定部とを結束する結束部材)により第1ハーネス143が固定・保持されるようになっている。また、第2凹部44aも、横方向の溝として構成されており、第2凹部44a上に断面円形形状の第2ハーネス144が載せられた状態でこの第2凹部44aにてタイラップ150(ハーネスとハーネス固定部とを結束する結束部材)により第2ハーネス144が固定・保持されるようになっている。
例えば、図9(A)(B)に示すように、第2凹部44a内には、横方向に長い長手状の開口形状をなす貫通孔51,53が前後に離れて形成されており、貫通孔51の長手方向中間位置(例えば、長手方向中央の位置)には、貫通孔51の内壁部51aから当該貫通孔51の内部に向けて突出する突起52が形成されている。具体的には、突起52は、貫通孔51において、もう一方の貫通孔53寄りの壁部に形成され、且つ貫通孔53から遠ざかる側に突出するように形成されている。このように、貫通孔51は、突起52によって長手方向一方側の領域と他方側の領域に仕切られている。なお、突起52の先端は、内壁部51aにおける当該突起52と対向する位置から距離を隔てて配置されており、その先端が内壁部51aに接しない構成となっている。また、貫通孔53の長手方向中間位置(例えば、長手方向中央の位置)にも、貫通孔53の内壁部53aから当該貫通孔53の内部に向けて突出する突起54が形成されている。具体的には、突起54は、貫通孔53において、もう一方の貫通孔51寄りの壁部に形成され、且つ貫通孔51から遠ざかる側に突出するように形成されている。このように、貫通孔53も、突起54によって長手方向一方側の領域と他方側の領域に仕切られている。なお、突起54の先端も、内壁部53aにおける当該突起54と対向する位置から距離を隔てて配置されており、その先端が内壁部53aに接しない構成となっている。
この構成では、両貫通孔51、53の開口部を横方向に広く形成し、その間を突起によって仕切るように構成しているため、図1のように各ハーネスをそれぞれ2本のタイラップ150によってハーネス固定部に固定する場合に、各ハーネスを固定する2本のタイラップ150をそれぞれ突起によって仕切られた各領域に配置するように取り付けることができる。具体的には、第2凹部44a内に第2ハーネス144を配置した状態で、図1のように2本のタイラップ150にて第2ハーネス144と第2ハーネス固定部44とを結束することができる。この結束構成では、第2ハーネス固定部44における両貫通孔51、53の間の部分と第2ハーネス144とを、両貫通孔51、53の長手方向一方側に仕切られた領域に挿し通される一方のタイラップ150、及び両貫通孔51、53の長手方向他方側に仕切られた領域に挿し通される他方のタイラップ150によってそれぞれ纏めるように結束することで、強固に結束・固定することができる。特にこの構成では、タイラップ150を挿し通す開口領域を広く確保できるため、ハーネス固定作業の作業性を効果的に高めることができる。なお、図9(A)(B)では、第2凹部44a内の貫通孔51,53を例示したが、第1凹部43a内の貫通孔51,53もこれらと同様の構成となっており、これらと同様の機能を有し、同様の効果を奏する構成となっている。
また、本構成では、第1ハーネス143の径よりも第2ハーネス144の径の方が大きく、第1ハーネス143よりも第2ハーネス144の方が太い構成となっている。そして、電子制御装置10の厚さ方向((図7、図8等の例では、4つの軟質部材80の下面を通る仮想平面と直交する方向)を高さ方向としたとき、図7のように第1凹部43aの内壁下端(即ち、第1凹部43aの底部の最も低い位置)の高さよりも第2凹部44aの内壁下端(即ち、第2凹部44aの底部の最も低い位置)の高さの方が低い構成となっている。即ち、第1凹部43a及び第2凹部44aでは、第1ハーネス143の下端よりも第2ハーネス144の下端の方が低くなる構成でこれら第1ハーネス143及び第2ハーネス144が保持されるようになっている。そして、第1ハーネス143において第1凹部43aに支持される部分の上端の高さよりも、第2ハーネス144において第2凹部44aに支持される部分の上端の高さのほうが高い構成となっており、第1ハーネス143の中心位置と第2ハーネス144の中心位置が上下に離れすぎない構成となっている。
また、ブラケット40には、ケース支持壁部46における少なくともいずれかの介在部材70の周囲に、当該介在部材70を支持する支持部62から立ち上がる周囲壁61が形成されている。具体的には、ブラケット40の前端寄りに設けられた第2の介在部材72及び第4の介在部材74の周囲(少なくともこれら第2の介在部材72及び第4の介在部材74よりも左右方向外側の周囲)に、これら介在部材70を支持する支持部62から上方に立ち上がる構成で周囲壁61がそれぞれ形成されている。
本構成では、ブラケット40の左右両端部付近がそれぞれ前方に延びており、それら延び出た部分に取り付けられる構成で、前端寄りの第2の介在部材72及び第4の介在部材74がそれぞれ設けられている。このような構成では、第2の介在部材72及び第4の介在部材74の周囲にそれぞれ周囲壁61を設けることで、ブラケット40において第2の介在部材72付近及び第4の介在部材74付近の厚さを確保できる。更に、図10に示すように、第4の介在部材74を支持する支持部62には、固定部材90を挿し通すための貫通孔63から離れた位置に、介在部材70を支持する側の面から他面(下面)に貫通する孔部64が形成されている。この孔部64は、介在部材70に覆われる支持領域62aと周囲壁61との間の領域62bにおいて周囲壁61に沿って前後に延びる長孔として構成されており、支持領域62a付近(例えば支持領域62aと周囲壁61の間の領域62b)に液体(オイル、水等)が存在する場合に、この液体を下方側(エンジン側)に抜けさせるように機能している。また、この構成では、例えばブラケット40が水平にエンジンの壁部191に取り付けられたとき(即ち、電子制御装置10の厚さ方向が鉛直方向となるような構成で取り付けられたとき)には、支持部62において介在部材70に覆われる領域(支持領域62a)よりも孔部64の方が低位置となるように構成されている。
また、この構成では、図10(B)から、反時計回りに90°回転させた状態となるように、孔部64が下方側となる縦置きでエンジンの壁部191に取り付けられた場合に(具体的には例えば、上記上下方向(電子制御装置10の厚さ方向)を水平方向(鉛直方向と直交する方向)とし、第1ハーネス143が上方に延び、第2ハーネス144が下方に延びるように取り付けられた場合に)、周囲壁61は、先端側(上述の上下方向において上端側)となるにつれて鉛直下方となるように内壁部が傾斜している。つまり、このような縦置きでは、孔部64付近に液体が存在する場合に、この液体が周囲壁61の傾斜によって周囲壁61の先端側に排出され易くなる。また、このような縦置きでは、孔部64の内周壁の鉛直下端側の部分は、裏面側(エンジン側)となるにつれて鉛直下方となるように傾斜している。従って、このような縦置きでは、孔部64付近に液体が存在する場合に、この液体は、孔部64内の傾斜によっても裏面側(エンジン側)に排出され易くなる。
なお、図5に示すブラケット40は、第1ハーネス固定部43及び第2ハーネス固定部44以外の部分は、中心線Cを中心として左右対称の構造となっており、第2の介在部材72の周囲にも、上述した第4の介在部材74の周囲構造(周囲壁61、孔部64、支持部62等の構造)と同様の構造が設けられ、同様に機能している。このように第2の介在部材72の周囲の構造は、第4の介在部材74の周囲構造と同様の構造であるため詳細な説明は省略する。
(本構成の主な効果)
図1〜図12で示した本構成では、固定部材90の操作部90a又は操作部90aとブラケット40との間に介在する部材(介在部材70)の少なくとも一部がケース11とブラケット40の間に入り込む構成となっている。従って、これら操作部90a及び介在部材70を全て外側領域(ケース11とブラケット40の間の空間の外側領域)に配置する構成と比べてブラケット40の小型化を図りやすくなる。
一方、このような構成では、予めブラケット40と電子制御装置10を一体的に組付けておいてもエンジン190への取付が困難になってしまう。即ち、ブラケット40をエンジン190に容易に取り付けるためには、図3、図4に示すように電子制御装置10をブラケット40に取り付ける前にブラケット40をエンジン190に固定しておく必要があり、その上で電子制御装置10をブラケット40に取り付けることになる。本発明では、このような順序で組付ける構成において、図5〜図8のようにケース支持壁部46に少なくとも2つの突起部42(図3、図4では図示略)が形成されており、電子制御装置10がブラケット40に対して正規の取付位置に配置された場合に、これら2つの突起部42がケース11の各周縁部11f,11g(具体的には張出部の各外縁部)とそれぞれ対向する位置関係で配置されるようになっている。また、図5〜図8のようにケース支持壁部46には、2つの嵌合部41(図3、図4では図示略)が形成され、電子制御装置10がブラケット40に対して正規の取付位置に配置された場合に、これら嵌合部41が、ケース11のブラケット40側の外壁部に形成された被嵌合部13a,13bと嵌り合う構成となっている。この構成では、嵌合部41を被嵌合部13a,13bに嵌め合わせるように配置して、電子制御装置10の相対移動をある程度規制することで、正規の取付位置に近づけやすくなる。更に、正規の取付位置付近では、2つの突起部42の間に電子制御装置10を配置して電子制御装置10の相対移動を更に規制すれば、電子制御装置10をブラケット40に正確に位置決めすることができ、ブラケット40への電子制御装置10の取り付けを容易且つ効率的に行うことが可能となる。
また、本構成では、ブラケット40とエンジンの壁部191との間に複数の軟質部材80が介在する構成でブラケット40が嵩上げされ、ブラケット40におけるエンジンの壁部191に面する壁面が、エンジンの壁部191に対して空間を介して離れて配置されている。このように、またエンジン190と電子制御装置10の間に空間を構成することで、エンジン190の熱が電子制御装置10に直接伝達されにくくなり、その空間での通風により、さらなる放熱効果を生じさせることができる。
また、ブラケット40には、電子制御装置10に接続されるハーネス(第1ハーネス143、第2ハーネス144)を支持する凹部(第1凹部43a、第2凹部44a)と、これら凹部内にそれぞれ形成されると共に長手状の開口形状をなす貫通孔51,53とを備えた構成でハーネス固定部(第1ハーネス固定部43、第2ハーネス固定部44)が形成されている。そして、各凹部に形成された貫通孔51,53の長手方向中間位置には、貫通孔51,53の内壁部51a,53aから当該貫通孔51,53の内部に向けて突出する突起52,54が形成されている。この構成によれば、各ハーネスに対してタイラップを2本以上取り付けて十分な保持性を確保する場合に有利になる。特に、タイラップ固定用の孔を2個以上設ける構成と比べて、タイラップを2本以上通すために必要となる幅(ハーネスサポート部の幅)を小さくすることができ、外寸を抑えることができる。また、タイラップを通すための開口部(貫通孔)をより広く確保できるため、作業性を効果的に高めることができる。
また、ブラケット40には、電子制御装置10に接続される第1ハーネス143を支持する第1凹部43aを備え、第1ハーネス143が取り付けられる第1ハーネス固定部43と、電子制御装置10に接続され且つ第1ハーネス143よりも径が大きい第2ハーネス144を支持する第2凹部44aを備え、第2ハーネス144が取り付けられる第2ハーネス固定部44とが形成されている。そして、電子制御装置10の厚さ方向を高さ方向としたとき、第1凹部43aの内壁下端の高さよりも第2凹部44aの内壁下端の高さの方が低い構成となっており、第1ハーネス143において第1凹部43aに支持される部分の上端の高さよりも、第2ハーネス144において第2凹部44aに支持される部分の上端の高さのほうが高い構成となっている。更に、第1ハーネス143において第1凹部43aで保持される部分の中心と、第2ハーネス144において第2凹部44aで保持される部分の中心を近づけることができるため、第1ハーネス143と第2ハーネス144の上下の差を抑えることができ、過大な上下差に起因する応力集中等を低減することができる。
また、本構成では、水平方向(上下方向と直交する方向)に近い向きにハーネスを引き出すことでコネクタ14付近に加わる応力を低減することができ、更に、ハーネスの振動と電子制御装置10の振動を同調させることができるため、コネクタ14に過大なストレスがかからなくなる。
また、本構成では、固定部材90の操作部90aとケース支持壁部46との間に介在する介在部材70を備えている。そして、固定部材90は、操作部90aとケース支持壁部46との間に介在部材70を介在させた構成でブラケット40をエンジンの壁部191に固定する構成であり、介在部材70の少なくとも一部がケース11とブラケット40の間に入り込む構成となっている。この構成では操作部90aからブラケット40に伝達されようとする振動等を介在部材70によって低減することができると共に、このような介在部材70の少なくとも一部をケース11とブラケット40の間に入り込ませて配置することができるため、ブラケット40において周縁側(電子制御装置10の領域の外側)のサイズを低減し易くなる。
また、本構成では、介在部材70は複数設けられ、ブラケット40には、ケース支持壁部46における少なくともいずれかの介在部材70の周囲に、当該介在部材70を支持する支持部62から立ち上がる周囲壁61が形成されている。そして、支持部62には、介在部材70を支持する側の面から他面に貫通する孔部64が形成されている。本構成のように電子制御装置10をエンジンに直載する場合、車室内での使用に比べて介在部材70及び軟質部材80(防振ゴム)が被液(オイル類、洗浄水等、エンジンに付着する液体)しやすいという問題がある。特に、ゴムなどの軟質部材は被液(オイル類、洗浄水等、エンジンに付着する液体)により性能の劣化が懸念され、高温化での使用はさらに性能の劣化につながることになる。また、介在部材70及び軟質部材80の取付部付近にブラケット強度確保のため立ち上がり壁(周囲壁61)を設ける場合、介在部材70及び軟質部材80の付近に液体が溜まりやすくなってしまう。この点に関し、本構成では、孔部64によって周囲壁61付近に存在する液体(オイル類、洗浄水等、エンジンに付着する液体)を排出することができるため、上記問題を効果的に解消することができる。
また、ブラケット40がエンジンの壁部191に取り付けられたときに、支持部62において、介在部材70に覆われる支持領域62aよりも孔部64の方が低位置となるような構成であれば、支持部62付近の液体を孔部64によってより効率的に排出することが可能となる。
また、電子制御装置10のケース11には、ブラケット40側の外壁部(下面部11b)において複数の放熱フィン12が設けられ、放熱フィン12の間に形成された穴部が被嵌合部13a,13bとして構成されている。一方、ブラケット40の嵌合部41は、電子制御装置10がブラケット40に対する正規の取付位置に配置された場合に穴部に嵌り込む凸部として構成されている。この構成によれば、放熱フィン12の一部を被嵌合部13a,13bとして利用することができるため、被嵌合部を専用部分として形成せずに済む。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態は、ブラケット40の構造のみが第1実施形態と異なり、電子制御装置10の構造は第1実施形態と同一である。よって、電子制御装置10の各部については、第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図13、図14等に示す固定構造1でも、ケース11によって外壁部が構成された電子制御装置10と、この電子制御装置10を取り付けるブラケット40と、エンジンの壁部191とブラケット40との間に挟まれて保持される軟質部材80と、固定部材90とを備えている。更に、固定部材90の操作部90aとケース支持壁部46との間に介在する構成で軟質の介在部材70が設けられている。なお、本実施形態では、固定部材90、介在部材70、軟質部材80の配置は第1実施形態と若干異なるが、固定部材90の構成、介在部材70及び軟質部材80の各構成、介在部材70と軟質部材80が連結した各構成は第1実施形態と同様である。よって、これら固定部材90、介在部材70、軟質部材80については、第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、2つの突起部42、2つの嵌合部41、第1ハーネス固定部43、第2ハーネス固定部44についても、配置場所の構成は異なるが、これらの各部分の各構成は第1実施形態と同様である。よって、これらについても第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
ブラケット40は、電子制御装置10のケース11を支持するケース支持壁部46(エンジン190とは反対側に面する上面部)を備えると共に電子制御装置10を取り付ける取付対象として構成されている。そして、このブラケット40は、図14のように、ケース支持壁部46とは反対面側がエンジン190の壁部191と対向する構成でエンジンの壁部191に取り付けられる構成となっている。
固定部材90は、外部操作が可能な操作部90aを備えており、エンジンの壁部191とブラケット40との間に軟質部材80を介在させた状態でブラケット40とエンジンの壁部191とを固定する構成となっている。また、固定部材90は、操作部90aとケース支持壁部46との間に介在部材70を介在させた構成でブラケット40をエンジンの壁部191に固定する構成となっている。なお、図13の例では、各固定部材90を二点鎖線にて概念的に示している。
そして、一部の介在部材70(具体的には後端寄りの第1の介在部材71及び第3の介在部材73)の少なくとも一部と、これら第1の介在部材71及び第3の介在部材73を固定する固定部材90の操作部90aの少なくとも一部とが、ケース11とブラケット40の間に入り込む構成となっている。即ち、図13のように平面視したときに、後端寄りの第1の介在部材71及び第3の介在部材73の少なくとも一部と、これら第1の介在部材71及び第3の介在部材73を固定する固定部材90の操作部90aの少なくとも一部がケース11の裏側に隠れる構成となっている。
そして、本構成でも、ブラケット40のケース支持壁部46には、2つの突起部42と、2つの嵌合部41がそれぞれ形成されている。2つの突起部42は、ケース支持壁部46において互いに間隔をあけて形成されており、図13のように電子制御装置10がブラケット40に対する正規の取付位置に配置された場合にケース11の各周縁部11f,11g(張出部の各外縁部)とそれぞれ対向して当接し得るように構成されている。また、2つの嵌合部41は、ケース支持壁部46に形成され、電子制御装置10がブラケット40に対する正規の取付位置に配置された場合に、ケース11におけるブラケット40側の外壁部(下面部11b)に形成された被嵌合部13a,13b(図12)と嵌り合う構成となっている。
本構成でも、図12のように、電子制御装置10のケース11の下面部11b(ブラケット40側の外壁部)には、複数の放熱フィン12が設けられ、放熱フィン12の間に形成された複数の穴部の一部が被嵌合部13a,13bとして構成されている。そして、ブラケット40の嵌合部41は、電子制御装置10がブラケット40に対する正規の取付位置に配置された場合に被嵌合部13a,13b(穴部)に嵌り込む凸部として構成されている。
そして、この構成でも電子制御装置10をエンジンに組付ける際には、図3、図4と同様、電子制御装置10をブラケット40に取り付ける前にブラケット40をエンジン190に固定しておく必要があり、その上で電子制御装置10をブラケット40に取り付けることになる。そして、この構成でも、第1実施形態と同様、ブラケット40に2つの嵌合部41が設けられているため、嵌合部41をケース11の被嵌合部13a,13bに嵌め合わせるように配置して、電子制御装置10の相対移動をある程度規制することで、正規の取付位置に近づけやすくなる。更に、正規の取付位置付近では、2つの突起部42の間に電子制御装置10を配置して電子制御装置10の相対移動を更に規制すれば、電子制御装置10をブラケット40に正確に位置決めすることができ、ブラケット40への電子制御装置10の取り付けを容易且つ効率的に行うことが可能となる。
また、本構成でも、ブラケット40とエンジンの壁部191との間に複数の軟質部材80が介在する構成でブラケット40が嵩上げされ、ブラケット40におけるエンジンの壁部191に面する壁面が、エンジンの壁部191に対して空間を介して離れて配置されている。
更に、ブラケット40には、第1ハーネス固定部43と第2ハーネス固定部44とが形成されている。これら第1ハーネス固定部43及び第2ハーネス固定部44は、それぞれの配置位置が第1実施形態と異なり、本実施形態では、コネクタ14の前方位置において第1ハーネス固定部43と第2ハーネス固定部44とが一体的に構成されている。そして、コネクタ14から前方側に延びる第1ハーネス143及び第2ハーネス144(図17参照)を支持するように、第1凹部43aが前後方向の溝として構成され、第2凹部44aも前後方向の溝として構成されている。また、第1凹部43a及び第2凹部44aの内部の構成は、第1実施形態と同様となっており、いずれの凹部内にも、長手状の開口形状をなす貫通孔51,53がそれぞれ形成され、貫通孔51,53の長手方向中間位置には、貫通孔51,53の内壁部51a,53aから当該貫通孔51,53の内部に向けて突出する突起52,54が形成されている。これにより、第1実施形態と同様、2つのタイラップをそれぞれ突起で仕切られた各領域に配置しつつ、第1ハーネス143及び第2ハーネス144のそれぞれを2つのタイラップを用いて安定的に固定できるようになっている。なお、図17では、第1ハーネス143及び第2ハーネス144を二点鎖線にて概念的に示している。また、図13では、第1ハーネス143及び第2ハーネス144を省略して示している。
また、この構成でも、図17のように、第1ハーネス143よりも第2ハーネス144の方が径が大きくなっており、電子制御装置10の厚さ方向(図17の例では、4つの軟質部材80の下面を通る仮想平面と直交する方向)を高さ方向としたとき、第1凹部43aの内壁下端の高さよりも第2凹部44aの内壁下端の高さの方が低い構成となっている。更に、第1ハーネス143において第1凹部43aに支持される部分の上端の高さよりも、第2ハーネス144において第2凹部44aに支持される部分の上端の高さのほうが高い構成となっている。
以上のように、本実施形態の構成も、第1実施形態の主要な特徴と同様の特徴を有しており、第1実施形態と同様の効果が得られる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態では、嵌合部41が凸部として構成され、被嵌合部13a,13bが凹部として構成された例を示したが、嵌合部が凹部として構成され、被嵌合部が凸部として構成されてもよい。
上記実施形態では、嵌合部41の数を2つとしたが、1つであっても3以上であってもよい。
上記実施形態では、突起部42の数を2つとしたが3以上であってもよい。
1…電子制御装置の固定構造
10…電子制御装置
11…ケース
11b…下面部(ブラケット側の外壁部)
13a,13b…被嵌合部
40…ブラケット
41…嵌合部
42…突起部
46…ケース支持壁部
80…軟質部材
90…固定部材
90a…操作部
191…エンジンの壁部

Claims (8)

  1. ケース(11)によって外壁部が構成された電子制御装置(10)と、
    前記電子制御装置(10)の前記ケース(11)を支持するケース支持壁部(46)を備えると共に前記電子制御装置(10)を取り付ける取付対象として構成され、前記ケース支持壁部(46)とは反対面側がエンジンの壁部(191)と対向する構成で前記エンジンの壁部(191)に取り付けられるブラケット(40)と、
    前記エンジンの壁部(191)と前記ブラケット(40)との間に挟まれて保持される軟質部材(80)と、
    外部操作が可能な操作部(90a)を備え、前記エンジンの壁部(191)と前記ブラケット(40)との間に前記軟質部材(80)を介在させた状態で前記ブラケット(40)と前記エンジンの壁部(191)とを固定する固定部材(90)と、
    を備え、
    前記固定部材(90)の前記操作部(90a)又は前記操作部(90a)と前記ブラケット(40)との間に介在する部材(70)の少なくとも一部が前記ケース(11)と前記ブラケット(40)の間に入り込む構成となっており、
    前記ブラケット(40)は、
    前記ケース支持壁部(46)において互いに間隔をあけて形成され、前記電子制御装置(10)が前記ブラケット(40)に対する正規の取付位置に配置された場合に前記ケース(11)の各周縁部(11f,11g)とそれぞれ対向する少なくとも2つの突起部(42)と、
    前記ケース支持壁部(46)に形成され、前記電子制御装置(10)が前記ブラケット(40)に対する正規の取付位置に配置された場合に、前記ケース(11)における前記ブラケット(40)側の外壁部(11b)に形成された被嵌合部(13a,13b)と嵌り合う嵌合部(41)と、
    を有することを特徴とする電子制御装置(10)の固定構造(1)。
  2. 前記ブラケット(40)と前記エンジンの壁部(191)との間に複数の前記軟質部材(80)が介在する構成で前記ブラケット(40)が嵩上げされ、前記ブラケット(40)における前記エンジンの壁部(191)に面する壁面が、前記エンジンの壁部(191)に対して空間を介して離れて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置(10)の固定構造(1)。
  3. 前記ブラケット(40)には、前記電子制御装置(10)に接続されるハーネス(143,144)を支持する凹部(43a,44a)と、前記凹部(43a,44a)内に形成されると共に長手状の開口形状をなす貫通孔(51,53)とを備え、前記ハーネス(143,144)が取り付けられるハーネス固定部(43,44)が形成され、
    前記貫通孔(51,53)の長手方向中間位置には、前記貫通孔(51,53)の内壁部(51a,53a)から当該貫通孔(51,53)の内部に向けて突出する突起(52,54)が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子制御装置(10)の固定構造(1)。
  4. 前記ブラケット(40)には、
    前記電子制御装置(10)に接続される第1ハーネス(143)を支持する第1凹部(43a)を備え、前記第1ハーネス(143)が取り付けられる第1ハーネス固定部(43)と、
    前記電子制御装置(10)に接続され且つ前記第1ハーネス(143)よりも径が大きい第2ハーネス(144)を支持する第2凹部(44a)を備え、前記第2ハーネス(144)が取り付けられる第2ハーネス固定部(44)と、
    が形成されており、
    前記電子制御装置(10)の厚さ方向を高さ方向としたとき、前記第1凹部(43a)の内壁下端の高さよりも前記第2凹部(44a)の内壁下端の高さの方が低い構成であり、
    前記第1ハーネス(143)において前記第1凹部(43a)に支持される部分の上端の高さよりも、前記第2ハーネス(144)において前記第2凹部(44a)に支持される部分の上端の高さのほうが高い構成であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子制御装置(10)の固定構造(1)。
  5. 前記固定部材(90)の前記操作部(90a)と前記ケース支持壁部(46)との間に介在する軟質の介在部材(70)を備え、
    前記固定部材(90)は、前記操作部(90a)と前記ケース支持壁部(46)との間に前記介在部材(70)を介在させた構成で前記ブラケット(40)を前記エンジンの壁部(191)に固定する構成であり、
    前記介在部材(70)の少なくとも一部が前記ケース(11)と前記ブラケット(40)の間に入り込む構成であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子制御装置(10)の固定構造(1)。
  6. 前記介在部材(70)は複数設けられ、
    前記ブラケット(40)には、前記ケース支持壁部(46)における少なくともいずれかの前記介在部材(70)の周囲に、当該介在部材(70)を支持する支持部(62)から立ち上がる周囲壁(61)が形成されており、
    前記支持部(62)には、前記介在部材(70)を支持する側の面から他面に貫通する孔部(64)が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の電子制御装置(10)の固定構造(1)。
  7. 前記ブラケット(40)が前記エンジンの壁部(191)に取り付けられたときに、前記支持部(62)において、前記介在部材(70)に覆われる支持領域(62a)よりも前記孔部(64)の方が低位置となることを特徴とする請求項6に記載の電子制御装置(10)の固定構造(1)。
  8. 前記電子制御装置(10)の前記ケース(11)には、前記ブラケット(40)側の外壁部(11b)において複数の放熱フィン(12)が設けられ、前記放熱フィン(12)の間に形成された穴部が前記被嵌合部(13a,13b)として構成され、
    前記ブラケット(40)の前記嵌合部(41)は、前記電子制御装置(10)が前記ブラケット(40)に対する正規の取付位置に配置された場合に前記穴部に嵌り込む凸部として構成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電子制御装置(10)の固定構造(1)。
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