JP5845309B2 - 電話システム - Google Patents

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本発明は、IP−PBX(Intenet・Protocol−Private・Branch・eXchange)(IP構内交換機)とIP(Intenet・Protocol)電話機とを備えるIP電話システムに関するものであり、特にCTI(Computer・Telephony・Integration)サービスを提供するIP電話システムに関するものである。
CTI(Computer・Telephony・Integration)サービスには、例えば、通話録音サービス、通話ログサービス、通話ログを用いた顧客管理サービス等がある。通常の企業で使用される規模の大きさのIP電話システムでは、音声パケットを扱わない非SBC(Session・Border・Controller)型B2BUA(Back−to−Back・User・Agent)サーバ方式の呼制御サーバを使用している。このような比較的大規模なIP電話システムでは、LANスイッチに接続された通話録音装置が、VoIP(Voice・over・Internet・Protocol)ゲートウェイとIP電話機とでやり取りされる音声パケットをキャプチャリングして通話を録音している。
また、従来のCTI(Computer・Telephony・Integration)サーバと呼ばれる製品は、PBX(構内交換機)またはIP−PBX(IPネットワーク内で、IP電話端末の回線交換を行なう構内交換機)にAPI(Application・Program・Interface)機能が搭載されたものを利用していた。つまり、CTIサーバは、PBXあるいはIP−PBXのAPI機能を利用してCTIサービスを提供していた。
例えば、コールセンターなど規模の小さい拠点で使用されるIP電話システムでは、音声パケットを処理できるSBC型呼制御サーバ方式の呼制御サーバを使用している。SBC型呼制御サーバ方式の呼制御サーバは、音声パケットを処理できるので、音声パケットのやりとりは、IP電話と呼制御サーバ(内線電話同士の通話の場合)または呼制御サーバとVoIPゲートウェイの間(外線電話との通話の場合)で行われる。SBC型B2BUAサーバ方式の呼制御サーバは音声パケットを扱うので、呼制御サーバのCPU(Central・Processing・Unit)負荷が重く、多くのIP電話(内線電話)を収容できないと言う問題があり、大規模なIP電話システムの構築には一般に使用されないが、通話録音や電話会議のようなキメ細かいCTIサービスを提供できるのが特徴である。
汎用接続型CTIサーバでは、SBC型呼制御サーバ方式のIP−PBX機能を備えるとともにWebサーバ機能を備えるものがある。また、IP電話方式のSIPフォンの機能とWebブラウザ機能の両方を備えるスマートフォン等の端末が普及しつつある。
特開2009−188658号公報 特開2009−232186号公報 特開2000−270307号公報 特表2002−544715号公報
LANスイッチ上の音声パケットをキャプチャリングする方法は、同時通話数が増大すると音声パケットを取りこぼす恐れがあり、高性能なCPUや大きなメモリを有する高価なコンピュータが必要であった。また、電話会議のような音声パケットを処理しなければならない各種のCTIサービスの提供も、IP−PBXが音声パケットを直接扱わないために実現が難しいという課題がある。
また、小規模のIP電話システムでは、音声パケットを扱うIP−PBXを使用することができるので、外部のCTIサーバに対して、API機能を利用してCTIサービスを提供することができる。しかし、この方式では、PBX製品のAPI機能に依存するため、メーカや製品ごとに異なるCTIサーバになってしまう課題がある。
従来は、スマートフォン等の携帯端末で動作するIP電話機能(SIP(Session・Initiation・Protocol)フォン機能)が、通話ログや電話帳などのデータをスマートフォン内に保持していた。このため、スマートフォンを紛失したような場合には、紛失したスマートフォン内に通話ログや電話帳などのデータがあるというセキュリティ上の問題が発生するという課題があった。
また、従来、SIPフォンであるボタン電話が持っていたボタン制御の機能は、SIPプロトコルを使用して実現されていた。しかし、このボタン制御のためのSIPプロトコルには標準的な規格が無く、ボタン電話のメーカ毎に異なっていた。したがって、ボタン電話とそれを制御するIP−PBXとは、同一のメーカの組み合わせしか選ぶことができないという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、API機能を使用しないで、標準の呼制御プロトコルだけで、CTIサーバを構築してCTIサービスを提供するIP電話システムを提案する。また、同時通話数が増大しても音声パケットを取りこぼすことなく、コストを抑えたコンピュータで、確実に通話記録が取得できるIP電話システムを提供する。
また、携帯端末側に通話ログや電話帳等のデータを保持せずに、通話ログや電話帳等のデータをWeb画面で閲覧するCTIサービスを提供することのできる電話システムを提供する。
また、汎用的なボタン制御方式を適用することで、スマートフォン等の携帯端末において、メーカに依存しないボタン制御を実現することのできる電話システムを提供する。
本発明に係る電話システムは、外線網に接続する交換機と前記交換機に接続する電話端末とを備え、前記外線網に接続する外線端末と前記電話端末とが前記交換機と前記外線網とを介して通信を行う電話システムにおいて、
前記電話端末と前記交換機とに接続し、前記電話端末から発信先の外線端末である発信先端末に送信する送信データを入力し、入力した前記送信データを前記交換機に出力するデータ中継サーバを備え、
前記電話端末は、
前記発信先端末へ発呼を要求する発呼要求を前記交換機に出力し、
前記交換機は、
前記電話端末から出力された前記発呼要求を入力し、前記発呼要求の入力を契機として前記電話端末と前記データ中継サーバとの間に呼を確立する交換機側呼制御を行う交換機側呼制御部を備え、
前記データ中継サーバは、
前記交換機側呼制御部の前記交換機側呼制御により呼が確立された状態で前記電話端末から前記送信データが出力されると、出力された前記送信データを入力し、入力した前記送信データを記憶装置に記憶するデータ記憶部と、
前記交換機側呼制御部の前記交換機側呼制御を契機として、自データ中継サーバと前記交換機との間に呼を確立するサーバ側呼制御を行うサーバ側呼制御部と、
前記サーバ側呼制御部の前記サーバ側呼制御により呼が確立されると、入力した前記送信データを前記交換機へ出力するデータ出力部とを備え、
前記交換機は、さらに、
前記サーバ側呼制御部の前記サーバ側呼制御により呼が確立された状態で前記データ出力部から前記送信データが出力されると、出力された前記送信データを入力し、入力した前記送信データを前記発信先端末へ前記外線網を介して送信するゲートウェイ部を備えることを特徴とする。
前記電話端末は、
前記発信先端末を特定する発信先情報を含む前記発呼要求を前記交換機に出力し、
前記交換機側呼制御部は、
前記電話端末から前記発呼要求を入力し、入力した前記発呼要求に基づいて前記発信先情報を含む発信先データを生成し、生成した発信先データを前記交換機側呼制御の際に前記データ中継サーバに出力し、
前記データ記憶部は、
前記交換機側呼制御の際に出力された前記発信先データを入力し、入力した前記発信先データと前記電話端末から出力された前記送信データとを対応付けて通話情報データとして前記記憶装置に記憶する
ことを特徴とする。
本発明に係る電話システムは、外線網に接続する交換機と前記交換機に接続する電話端末とを備え、前記外線網に接続する外線端末と前記電話端末とが前記交換機と前記外線網とを介して通信を行う電話システムにおいて、
前記電話端末と前記交換機とに接続し、前記交換機が前記外線端末から前記外線網を介して受信した受信データであって着信先の電話端末である着信端末宛ての受信データを前記交換機から入力し、入力した前記受信データを前記着信端末に出力するデータ中継サーバを備え、
前記交換機は、
前記外線端末から前記外線網を介して前記着信端末への着信を要求する着信要求を受信し、受信した前記着信要求を前記データ中継サーバに出力するゲートウェイ部を備え、
前記データ中継サーバは、
前記ゲートウェイ部から出力された前記着信要求を入力し、前記着信要求の入力を契機として前記ゲートウェイ部と自データ中継サーバとの間に呼を確立するサーバ側呼制御を行うとともに、入力した着信要求に基づいて自データ中継サーバと前記着信端末との間に呼の確立を要求する着呼要求を前記交換機に出力するサーバ側呼制御部と、
前記サーバ側呼制御部の前記サーバ側呼制御により呼が確立された状態で前記ゲートウェイ部から前記受信データが出力されると、出力された前記受信データを入力し、入力した前記受信データを記憶装置に記憶するデータ記憶部とを備え、
前記交換機は、
前記サーバ側呼制御部により出力された前記着呼要求を入力し、前記着呼要求の入力を契機として前記データ中継サーバと前記着信端末との間に呼を確立する交換機側呼制御を行う交換機側呼制御部を備え、
前記データ中継サーバは、さらに、
前記交換機側呼制御部の前記交換機側呼制御により呼が確立されると、入力した前記受信データを前記着信端末へ出力するデータ出力部を備える
ことを特徴とする。
前記ゲートウェイ部は、
前記着信端末を特定する着信情報を含む前記着信要求を前記外線端末から前記外線網を介して受信し、受信した前記着信要求を前記データ中継サーバに出力し、
前記サーバ側呼制御部は、
前記ゲートウェイ部から前記着信要求を入力し、入力した前記着信要求に基づいて前記着信情報を含む着信データを生成し、
前記データ記憶部は、
前記サーバ側呼制御部により生成された前記着信データと、入力した前記受信データとを対応付けて通話情報データとして前記記憶装置に記憶する
ことを特徴とする。
前記データ中継サーバは、さらに、
前記データ記憶部により前記記憶装置に記憶された前記通話情報データを用いたサービスを示す通話情報データ利用サービスを処理装置により提供するサービス提供部を備えることを特徴とする。
本発明に係る電話システムの電話通信方法は、外線網に接続する交換機と前記交換機に接続する電話端末とを備え、前記外線網に接続する外線端末と前記電話端末とが前記交換機と前記外線網とを介して通信を行う電話システムの電話通信方法において、
発信先の外線端末である発信先端末へ発呼を要求する発呼要求を前記電話端末から入力し、前記発呼要求の入力を契機として、前記電話端末と、前記交換機と前記電話端末とに接続するデータ中継サーバとの間に呼を確立する交換機側呼制御を行う交換機側呼制御ステップと、
前記交換機側呼制御ステップの前記交換機側呼制御により呼が確立された状態で前記電話端末から前記送信データが出力されると、出力された前記送信データを入力し、入力した前記送信データを記憶装置に記憶するデータ記憶ステップと、
前記交換機側呼制御ステップの前記交換機側呼制御を契機として、前記データ中継サーバと前記交換機との間に呼を確立するサーバ側呼制御を行うサーバ側呼制御ステップと、
前記サーバ側呼制御ステップの前記サーバ側呼制御により呼が確立されると、入力した前記送信データを前記交換機へ出力するデータ出力ステップと、
前記サーバ側呼制御ステップにより呼が確立された状態で前記データ出力ステップにより前記送信データが出力されると、出力された前記送信データを入力し、入力した前記送信データを前記発信先端末へ前記外線網を介して送信するゲートウェイステップとを備える
ことを特徴とする。
本発明に係る電話システムの電話通信方法は、外線網に接続する交換機と前記交換機に接続する電話端末とを備え、前記外線網に接続する外線端末と前記電話端末とが前記交換機と前記外線網とを介して通信を行う電話システムの電話通信方法において、
前記交換機の備えるゲートウェイ部が、前記外線端末から前記外線網を介して着信先の電話端末である着信端末への着信を要求する着信要求を受信し、受信した前記着信要求を、前記電話端末と前記交換機とに接続するデータ中継サーバに出力する着信側ゲートウェイステップと、
前記着信側ゲートウェイステップにより出力された前記着信要求を入力し、前記着信要求の入力を契機として、前記交換機の備えるゲートウェイ部とデータ中継サーバとの間に呼を確立するサーバ側呼制御を行うとともに、入力した着信要求に基づいてデータ中継サーバと前記着信端末との間に呼を確立する着呼要求を出力するサーバ側呼制御ステップと、
前記サーバ側呼制御ステップの前記サーバ側呼制御により呼が確立された状態で前記ゲートウェイ部から前記受信データが出力されると、出力された前記受信データを入力し、入力した前記受信データを記憶装置に記憶するデータ記憶ステップと、
前記サーバ側呼制御ステップにより出力された前記着呼要求を入力し、前記着呼要求の入力を契機として前記データ中継サーバと前記着信端末との間に呼を確立する交換機側呼制御を行う交換機側呼制御ステップと、
前記交換機側呼制御ステップの前記交換機側呼制御により呼が確立されると、入力した前記受信データを前記着信端末へ出力するデータ出力ステップとを備える
ことを特徴とする。
本発明に係るデータ中継サーバは、外線網に接続する交換機と前記交換機に接続する電話端末とを備え、前記外線網に接続する外線端末と前記電話端末とが前記交換機と前記外線網とを介して通信を行う電話システムで使用されるとともに、前記電話端末と前記交換機とに接続し、前記電話端末から発信先の外線端末である発信先端末に送信する送信データを入力し、入力した前記送信データを前記交換機に出力するデータ中継サーバであって、
前記電話端末が、前記発信先端末へ発呼を要求する発呼要求を前記交換機に出力することにより、前記交換機が、前記電話端末から出力された前記発呼要求を入力し、前記発呼要求の入力を契機として前記電話端末と前記データ中継サーバとの間に呼を確立する交換機側呼制御を実施した場合に、前記交換機側呼制御により呼が確立された状態で前記電話端末から前記送信データが出力されると、出力された前記送信データを入力し、入力した前記送信データを記憶装置に記憶するデータ記憶部と、
前記交換機側呼制御を契機として、自データ中継サーバと前記交換機との間に呼を確立するサーバ側呼制御を行うサーバ側呼制御部と、
前記サーバ側呼制御部の前記サーバ側呼制御により呼が確立されると、入力した前記送信データを前記交換機へ出力するデータ出力部と
を備えたことを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、外線網に接続する交換機と前記交換機に接続する電話端末とを備え、前記外線網に接続する外線端末と前記電話端末とが前記交換機と前記外線網とを介して通信を行う電話システムで使用されるとともに、前記電話端末と前記交換機とに接続し、前記電話端末から発信先の外線端末である発信先端末に送信する送信データを入力し、入力した前記送信データを前記交換機に出力するコンピュータであるデータ中継サーバに実行させるプログラムであって、
前記電話端末が、前記発信先端末へ発呼を要求する発呼要求を前記交換機に出力することにより、前記交換機が、前記電話端末から出力された前記発呼要求を入力し、前記発呼要求の入力を契機として前記電話端末と前記データ中継サーバとの間に呼を確立する交換機側呼制御を実施した場合に、前記交換機側呼制御により呼が確立された状態で前記電話端末から前記送信データが出力されると、出力された前記送信データを入力し、入力した前記送信データを記憶装置に記憶するデータ記憶処理と、
前記交換機側呼制御を契機として、自データ中継サーバと前記交換機との間に呼を確立するサーバ側呼制御を行うサーバ側呼制御処理と、
前記サーバ側呼制御により呼が確立されると、入力した前記送信データを前記交換機へ出力するデータ出力処理と
を前記データ中継サーバに実行させることを特徴とする。
本発明に係る携帯端末装置は、
外線端末に接続されるデータ中継サーバであって、呼制御を実行する呼制御サーバ部とウェブサーバ機能を実行するウェブサーバ部とを備えるデータ中継サーバを介して、前記外線端末との通話を実行する携帯端末装置であって、表示画面を備える携帯端末装置において、
前記データ中継サーバの備える前記ウェブサーバ部から、発信先の外線端末である発信先端末を特定する発信先電話番号を入力させる発信先入力画面を入力して、入力した前記発信先入力画面を前記表示画面に表示するブラウザと、
前記ブラウザにより前記表示画面に表示された前記発信先入力画面に対して入力される発信先電話番号を記憶する情報記憶部と、
通話の開始を指示する通話開始指示信号を入力させる通話開始ボタンを前記表示画面に表示し、前記表示画面に表示された前記通話開始ボタンから前記通話開始指示信号が入力された場合に、前記情報記憶部に記憶されている前記発信先電話番号を処理装置により読み出し、読み出した前記発信先電話番号により特定される前記発信先端末との通話を要求する発呼要求信号を前記データ中継サーバの前記呼制御サーバ部に出力する端末側呼制御部とを備えることを特徴とする。
前記ブラウザは、
前記データ中継サーバの備える前記ウェブサーバ部から、電話帳が表示される画面を前記発信先入力画面として入力し、入力した前記発信先入力画面を前記表示画面に表示し、表示された前記電話帳から発信先の電話番号を選択させることにより前記発信先電話番号を入力させることを特徴とする。
前記ブラウザは、
前記データ中継サーバの備える前記ウェブサーバ部から、通話履歴が表示される画面を前記発信先入力画面として入力し、入力した前記発信先入力画面を前記表示画面に表示し、表示された前記通話履歴から発信先の電話番号を選択させることにより前記発信先電話番号を入力させることを特徴とする。
前記ブラウザは、
HTTP(HyperText・Transfer・Protocol)プロトコルを用いて、前記ウェブサーバ部から前記発信先入力画面を入力し、入力した前記発信先入力画面を前記表示画面に表示し、
前記端末側呼制御部は、
SIP(Session・Initiation・Protocol)プロトコルに準拠した前記発呼要求信号を前記呼制御サーバ部に出力する
ことを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、
外線端末に接続されるデータ中継サーバであって、呼制御を実行する呼制御サーバ部とウェブサーバ機能を実行するウェブサーバ部とを備えるデータ中継サーバを介して、前記外線端末との通話を実行するコンピュータである携帯端末装置に実行させるプログラムにおいて、
ブラウザが、前記データ中継サーバの備える前記ウェブサーバ部から、発信先の外線端末である発信先端末を特定する発信先電話番号を入力させる発信先入力画面を入力して、入力した前記発信先入力画面を前記携帯端末装置の備える表示画面に表示するブラウザ表示処理と、
情報記憶部が、前記ブラウザ表示処理により前記表示画面に表示された前記発信先入力画面に対して入力される発信先電話番号を記憶する電話番号記憶処理と、
端末側呼制御部が、通話の開始を指示する通話開始指示信号を入力させる通話開始ボタンを前記表示画面に表示し、前記表示画面に表示された前記通話開始ボタンから前記通話開始指示信号が入力された場合に、前記電話番号記憶処理により記憶されている前記発信先電話番号を処理装置により読み出し、読み出した前記発信先電話番号により特定される前記発信先端末との通話を要求する発呼要求信号を前記データ中継サーバの前記呼制御サーバ部に出力する端末側呼制御処理とを前記コンピュータである携帯端末装置に実行させることを特徴とする。
本発明に係るデータ中継サーバは、
外線端末と、ブラウザと表示画面とを備える携帯端末装置とに接続され、前記外線端末と前記携帯端末装置との通話を中継するデータ中継サーバにおいて、
通話に関する情報を記憶するデータベースと、
前記携帯端末装置と前記外線端末との間の通話が開始されると、開始された通話に関する情報を前記データベースに記憶するダイヤルプラン制御部と、
ウェブサーバ機能を実行するウェブサーバ部であって、前記携帯端末装置の前記ブラウザからの要求に基づいて前記データベースに記憶されている通話に関する情報を検索し、検索した結果を表示する検索結果画面を前記携帯端末装置に送信し、送信した前記検索結果画面を前記ブラウザにより前記携帯端末装置の前記表示画面に表示させるウェブサーバ部とを備えることを特徴とする。
前記ダイヤルプラン制御部は、
前記携帯端末装置と前記外線端末との間の通話が開始されると、開始された通話のログを前記通話に関する情報として前記データベースに記憶し、
前記ウェブサーバ部は、
前記携帯端末装置の前記ブラウザからの要求に基づいて前記データベースに記憶されている通話のログを検索し、検索した結果を表示する検索結果画面を前記携帯端末装置に送信し、送信した前記検索結果画面を前記ブラウザにより前記携帯端末装置の前記表示画面に表示させることを特徴とする。
前記データベースは、電話帳を記憶し、
前記ダイヤルプラン制御部は、
前記携帯端末装置と前記外線端末との間の通話が開始されると、開始された通話の発信先電話番号に基づいて、前記データベースに記憶されている前記電話帳を更新し、
前記ウェブサーバ部は、
前記携帯端末装置の前記ブラウザからの要求に基づいて前記データベースに記憶されている前記電話帳を前記携帯端末装置の前記表示画面に表示させることを特徴とする。
前記データ中継サーバは、さらに、
SIP(Session・Initiation・Protocol)プロトコルを用いて、前記携帯端末装置と前記外線端末との間の通話を開始するための呼制御を実行する呼制御サーバ部を備え、
前記ウェブサーバ部は、
HTTP(HyperText・Transfer・Protocol)プロトコルを用いて、前記携帯端末装置の前記ブラウザからの要求に基づいて前記検索結果画面を前記携帯端末装置の前記表示画面に表示させることを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、
データベースを備え、ブラウザと表示画面とを備える携帯端末装置と外線端末とに接続され、前記外線端末と前記携帯端末装置との通話を中継するコンピュータであるデータ中継サーバに実行させるプログラムにおいて、
ダイヤルプラン制御部が、前記携帯端末装置と前記外線端末との間の通話が開始されると、開始された通話に関する情報を前記データベースに記憶する通話情報記憶処理と、
ウェブサーバ機能を実行するウェブサーバ部が、前記携帯端末装置の前記ブラウザからの要求に基づいて前記通話情報記憶処理により前記データベースに記憶されている通話に関する情報を検索し、検索した結果を表示する検索結果画面を前記携帯端末装置に送信し、送信した前記検索結果画面を前記ブラウザにより前記携帯端末装置の前記表示画面に表示させるウェブサーバ処理とを前記コンピュータであるデータ中継サーバに実行させることを特徴とする。
本発明に係る電話システムは、
外線端末に接続されるデータ中継サーバと、前記データ中継サーバに接続される携帯端末装置であって表示画面を備える携帯端末装置とを備え、前記外線端末と前記携帯端末装置とが前記データ中継サーバとを介して通話を実行する電話システムにおいて、
前記データ中継サーバは、
呼制御を実行する呼制御サーバ部と、
ウェブサーバ機能を実行するウェブサーバ部とを備え、
前記携帯端末装置は、
発信先の外線端末である発信先端末を特定する発信先電話番号を入力させる発信先入力画面を前記ウェブサーバ部から入力して、入力した前記発信先入力画面を前記表示画面に表示するブラウザと、
前記ブラウザにより前記表示画面に表示された前記発信先入力画面に対して入力された発信先電話番号を記憶する情報記憶部と、
通話の開始を指示する通話開始指示信号を入力させる通話開始指示ボタンを前記表示画面に表示し、前記表示画面に表示された前記通話開始指示ボタンにより前記通話開始指示信号が入力された場合に、前記情報記憶部に記憶されている前記発信先電話番号を処理装置により読み出し、読み出した前記発信先電話番号により特定される前記発信先端末との通話を要求する発呼要求信号を前記呼制御サーバ部に出力する端末側呼制御部とを備え、
前記呼制御サーバ部は、
前記端末側呼制御部により出力された前記発呼要求信号を入力し、入力した発呼要求信号に基づいて前記携帯端末装置との間の呼制御を実行するとともに前記外線端末との間の呼制御を実行し、
前記データ中継サーバは、さらに、
通話に関する情報を記憶するデータベースと、
前記携帯端末装置と前記外線端末との間に呼が確立され、前記携帯端末装置と前記外線端末との間の通話が開始されると、開始された通話に関する情報を前記データベースに記憶するダイヤルプラン制御部とを備え、
前記ウェブサーバ部は、
前記ブラウザからの要求に基づいて前記データベースに記憶されている通話に関する情報を検索し、検索した結果を表示する検索結果画面を前記携帯端末装置に送信し、送信した前記検索結果画面を前記ブラウザにより前記携帯端末装置の前記表示画面に表示させることを特徴とする。
外線網に接続する外線端末と電話端末が前記交換機と前記外線網とを介して通信を行う電話システムにおいて、前記電話端末と前記交換機とに接続するデータ中継サーバを備え、前記交換機の備える交換機側呼制御部が、前記電話端末から出力された発信先端末宛の発呼要求を入力し、前記発呼要求の入力を契機として前記電話端末と前記データ中継サーバとの間に呼を確立する交換機側呼制御を行い、前記データ中継サーバのデータ記憶部が、前記交換機側呼制御により呼が確立された状態で前記電話端末から前記送信データを入力し記憶装置に記憶し、前記データ中継サーバのサーバ側呼制御部が前記交換機側呼制御を契機として、自データ中継サーバと前記交換機との間に呼を確立するサーバ側呼制御を行い、前記データ中継サーバのデータ出力部が前記サーバ側呼制御により呼が確立されると、入力した前記送信データを前記交換機へ出力し、前記交換機のゲートウェイ部が前記サーバ側呼制御により呼が確立された状態で前記データ出力部から出力された前記送信データを入力し前記発信先端末へ送信するので、データ中継サーバでデータを記憶することができ、データを取りこぼすことなく確実に通話記録を取得することができる。
企業で使用される規模のIP電話システム(通常規模)601の構成を示す図である。 小規模のIP電話システム(小規模)602の構成を示す図である。 IP電話システム(通常規模)601における呼制御方式及び音声通信方式を示すシーケンス図である。 実施の形態1に係るIP電話システム600のシステム構成を示す図である。 実施の形態1に係る非SBC型呼制御サーバ130、CTIサーバ150のハードウェア資源の一例を示す図である。 実施の形態1に係るIP電話システム600の機能ブロック図である。 実施の形態1に係るIP電話システム600(発呼時)の処理の流れを示すフローチャート図である。 実施の形態1に係るIP電話システム600(発呼時)の処理の流れの他の例を示すフローチャート図である。 実施の形態1に係るIP電話システム600(着呼時)の処理の流れを示すフローチャート図である。 実施の形態1に係るIP電話システム600(着呼時)の処理の流れの他の例を示すフローチャート図である。 実施の形態1におけるIP電話システム600の発呼時のIP電話通信方法の処理の流れを示すシーケンス図である。 実施の形態1におけるIP電話システム600の着呼時のIP電話通信方法の処理の流れを示すシーケンス図である。 実施の形態1においてCTIサーバ150に障害が発生した場合の、CTIサーバの切り離し機能を示す図である。 実施の形態2におけるIP電話システム(大規模)604のシステム構成を示す図である。 実施の形態3におけるCTIサーバA190の具体的なソフトウェア構成(機能ブロック構成)の一例を示す図である。 実施の形態4に係る電話システム6000の全体構成を示す図である。 実施の形態4に係る携帯端末装置2000とCTIサーバA190との機能ブロックを示す図である。 実施の形態4における携帯端末装置2000のハードウェア資源の一例を示す図である。 実施の形態4に係る電話システム6000の電話通信処理の流れを示すフロー図である。 実施の形態4に係る電話システム6000の電話通信処理の流れ(図19の続きの処理)を示すフロー図である。 実施の形態4に係る携帯端末装置2000の表示画面2010を示す図である。 実施の形態4に係る携帯端末装置2000の表示画面2010を示す図であり、(a)は電話帳を表示した発信先入力画面、(b)は着信履歴を表示した発信先入力画面を示す図である。 実施の形態4に係る着信時の携帯端末装置2000の表示画面2010を示す図である。
実施の形態1.
図1は、企業で使用される規模のIP電話システム(通常規模)601の構成を示す図である。図2は、小規模のIP電話システム(小規模)602の構成を示す図である。図1と図2とを用いて、本実施の形態のIP電話システムのベースとなる技術について説明する。図1に示す一般的なIP電話システム(通常規模)601に使用されるIP−PBX110aは、通常の企業で使用される規模の大きさを追求した構成である。図2に示す小規模なIP電話システム(小規模)602に使用されるIP−PBX110bは、通話録音機能が可能であるが、コールセンターなど規模の小さい拠点で使用される構成である。
図1に示すように、IP電話システム(通常規模)601は、IP−PBX110a、IP電話機120、LANスイッチ401、通話録音装置402を備える。IP−PBX110aは、非SBC型呼制御サーバ130、VoIPゲートウェイ140を備える。IP−PBX110aは、IPネットワーク内において、IP電話機120の回線交換を行なう装置である。
VoIPゲートウェイ140は、外線端末320(外線電話等)が接続された外線網300とIP電話システムの内部側(IPネットワーク)との境界に置かれる装置である。外線網300は、VoIPゲートウェイ140の非SBC型呼制御サーバ130側とは反対側に接続される外部接続網である。外線網300は、例えば、公衆回線、ひかり電話網等である。あるいは、所定の内線網がIP電話システムの外線網300(外部接続網)としてVoIPゲートウェイ140に接続されていてもよい。
VoIPゲートウェイ140は、外線網300とIP電話システム(通常規模)601の内部(IPネットワーク)とにおけるデータのインターフェース変換を行う装置である。
非SBC型呼制御サーバ130は、非SBC(Session・Border・Controller)型B2BUA(Back−to−Back・User・Agent)サーバ方式と呼ばれている音声を扱わない方式を採用している呼制御サーバである。非SBC型B2BUA呼制御サーバ方式の非SBC型呼制御サーバ130は、呼制御を行うが音声パケットは扱わない。
図3は、IP電話システム(通常規模)601における呼制御方式及び音声通信方式を示すシーケンス図である。図3に示すように、非SBC型呼制御サーバ130は、IP電話機120とVoIPゲートウェイ140との間の呼制御を行う。音声パケットは、非SBC型呼制御サーバ130を介さずにIP電話機120とVoIPゲートウェイ140との間でやり取りされる。
非SBC型呼制御サーバ130は、呼制御だけを制御し音声パケットを処理しないので、音声パケットのやりとりは、IP電話機120同士(内線電話の場合)、またはIP電話機120とVoIPゲートウェイ140との間(外線電話との通話の場合)で行われる。つまり、非SBC型呼制御サーバ130は、IP電話機120と相手先外線端末との呼制御を行うが、音声パケット(音声データ)はIP電話機120とVoIPゲートウェイ140との間でやり取りされる。
非SBC型B2BUA呼制御サーバ方式の非SBC型呼制御サーバ130は、音声を扱わないために非SBC型呼制御サーバ130自身のCPU負荷が軽く、多くのIP電話機120(内線電話)を収容できるという長所がある。したがって、大規模なIP電話システム(例えば、IP電話システム(通常規模)601)を構築できるのが特徴である。しかし、IP電話システム(通常規模)601における通話録音サービス等は、LANスイッチ401に接続された通話録音装置402が、IP電話機120とVoIPゲートウェイ140との間でやり取りされる音声パケットをキャプチャリングすることにより実現される。このように、LAN上の音声パケットをキャプチャリングする方法は、同時通話数が増大すると音声パケットを取りこぼす恐れがあり、高性能なCPUや大きなメモリを有する高価なコンピュータを必要とする。また、電話会議のような音声パケットを処理しなければならない各種のCTIサービスの提供は、IP−PBX110a(非SBC型呼制御サーバ130)が音声パケットを直接扱わないために実現が難しい。
図2に示すように、IP電話システム(小規模)602は、IP−PBX110b、IP電話機120、API対応CTIサーバ403、通話録音記憶部404を備える。IP−PBX110bは、SBC型呼制御サーバ131、VoIPゲートウェイ140を備える。図1と同様の構成については、同様の符号を付し、その説明を省略する。
IP電話システム(小規模)602は、コールセンターなどで使用される小規模のIP電話システムである。コールセンター向けのIP−PBX110bの構成要素であるSBC型呼制御サーバ131は、SBC型B2BUAサーバ方式と呼ばれている音声を扱う方式を採用しているサーバである。SBC型呼制御サーバ方式のSBC型呼制御サーバ131は、音声パケットを処理できるので、音声パケットのやり取りは、IP電話機120とSBC型呼制御サーバ131(内線電話の場合)との間、またはSBC型呼制御サーバ131とVoIPゲートウェイ140との間(外線電話との通話の場合)で行われる。
SBC型呼制御サーバ131は、音声パケットを扱うので、SBC型呼制御サーバ131自身のCPU負荷が重く、多くのIP電話機120(内線電話)を収容できない。したがって、SBC型呼制御サーバ131は、大規模なIP電話システムの構築には一般に使用されない。しかし、SBC型呼制御サーバ131は、呼制御を行うとともに音声パケットも扱うので、SBC型呼制御サーバ131の備えるAPI機能を利用して、通話録音や電話会議のようなきめ細かいCTIサービスを提供することができる。しかし、このような方式は、SBC型呼制御サーバ131の製品としてのAPI機能に依存するため、メーカや製品ごとに異なるCTIサービスになってしまう。
また、SBC型呼制御サーバ131は、API機能を利用して外部のAPI対応CTIサーバ403と接続することができる。SBC型呼制御サーバ131に接続されたAPI対応CTIサーバ403が通話録音記憶部404等に音声パケットを録音するなどしてCTIサービスを提供することができる。しかし、このような方式は、SBC型呼制御サーバ131の製品としてのAPI機能に対応するAPI対応CTIサーバ403しか接続できないため、メーカや製品ごとに異なるAPI対応CTIサーバ403になってしまう。
図4は、本実施の形態に係るIP電話システム600のシステム構成を示す図である。図4を用いて、本実施の形態に係るIP電話システム600のシステム構成について説明する。
IP電話システム600は、IP−PBX110、IP電話機120、CTIサーバ150、通話録音データ部160を備えている。本実施の形態に係るIP電話システム600は、外線網300に接続するIP−PBX110とIP−PBX110に接続するIP電話機120とを備え、外線網300に接続する外線端末320とIP電話機120がIP−PBX110と外線網300とを介して音声データの送受信(音声通信)を行うIP電話システムである。IP電話システム600は、電話システムの一例である。
IP電話機120は、発信先の外線端末320(発信先端末)へ発呼を要求する発呼要求であって、発信先端末を特定する発信先情報を含む発呼要求をIP−PBX110に出力する。発信先情報とは、例えば、発信先端末の電話番号等である。IP電話機120は、発信先端末との呼が確立すると送信音声データを出力する。送信音声データは、送信データの一例である。
また、IP電話機120は、発信元の外線端末320との呼が確立された場合にIP−PBX110が発信元の外線端末320から外線網300を介して受信した受信音声データであって、着信先のIP電話機120(着信端末)宛ての受信音声データを入力する。受信音声データは、受信データの一例である。IP電話機120は、電話端末の一例である。
本実施の形態では、IP電話システム600のIP電話機120と外線端末320とが音声データをやり取りする方式について説明するが、送受信されるデータ(送信データ、受信データ)は音声データに限られない。例えば、送受信されるデータ(送信データ、受信データ)として、映像データやメディアストリーム等を送受信する場合でも、本実施の形態を適用することができる。
IP−PBX110は、VoIPゲートウェイ140と非SBC型呼制御サーバ130とを備えている。
VoIPゲートウェイ140は、上述したように、外線端末320が接続された外線網300とIP電話システム600の内部側(IPネットワーク)との境界に置かれる装置である。外線網300は、VoIPゲートウェイ140の非SBC型呼制御サーバ130側とは反対側に接続される外部接続網である。外線網300は、例えば、公衆回線、ひかり電話網等である。あるいは、所定の内線網がIP電話システムの外線網300(外部接続網)としてVoIPゲートウェイ140に接続されていてもよい。
VoIPゲートウェイ140は、外線網300とIP電話システム600の内部(IPネットワーク)とにおけるデータのインターフェース変換を行う装置である。VoIPゲートウェイ140は、ゲートウェイ部の一例である。
非SBC型呼制御サーバ130は、非SBC型B2BUAサーバ方式と呼ばれている音声を扱わない方式を採用している呼制御サーバである。非SBC型B2BUA呼制御サーバ方式の非SBC型呼制御サーバ130は、呼制御を行うが音声パケットは扱わない。
非SBC型呼制御サーバ130は、IP電話機120から出力された発呼要求を入力し、発呼要求の入力を契機として、IP電話機120と後述するCTIサーバ150との間に呼を確立する交換機側呼制御を行う。また、非SBC型呼制御サーバ130は、CTIサーバ150により出力された着呼要求(外線端末320から着信先のIP電話機120への着信要求に基づく着呼要求)を入力し、着呼要求の入力を契機として、CTIサーバ150と着信端末であるIP電話機120との間に呼を確立する交換機側呼制御を行う。非SBC型呼制御サーバ130は、交換機側呼制御部の一例である。
CTIサーバ150は、IP−PBX110の備える非SBC型呼制御サーバ130とVoIPゲートウェイ140との間に割り込む形で設置(接続)される。CTIサーバ150は、SBC型呼制御サーバ機能を内蔵している。上述したように、SBC型呼制御サーバ機能とは、呼制御も行い、音声パケットも扱う呼制御サーバの機能である。したがって、CTIサーバ150は、IP−PBX110の備える非SBC型呼制御サーバ130やVoIPゲートウェイ140と標準的な呼制御プロトコルで通信することができる。標準的な呼制御プロトコルとは、例えば、SIP(Session・Initiation・Protocol)プロトコルである。
また、CTIサーバ150は、音声パケットについては、標準的なRTP(Realtime・Tranfer・Protocol)プロトコルでIP電話機120およびVoIPゲートウェイ140と通信できる。
図4に示すように、CTIサーバ150は、IP電話機120とIP−PBX110(IP−PBX110の備えるVoIPゲートウェイ140)とに接続し、IP電話機120から発信先の外線端末である発信先端末に送信する送信音声データを入力し、入力した送信音声データをIP−PBX110(IP−PBX110の備えるVoIPゲートウェイ140)に出力する。また、CTIサーバ150は、IP−PBX110(IP−PBX110の備えるVoIPゲートウェイ140)が受信した受信音声データであって着信先のIP電話機120である着信端末宛ての受信音声データを入力し、入力した受信音声データを着信端末に出力する。CTIサーバ150は、データ中継サーバの一例である。
通話録音データ部160は、CTIサーバ150が入力した送信音声データ、あるいは受信音声データを記憶する。通話録音データ部160は、CTIサーバ150の外部の記憶装置でもよいし、CTIサーバ150に内蔵されている記憶装置でもよい。
CTIサーバ150では、内線電話であるIP電話機120と外線網300の外線端末320とにより通話する場合の音声パケット(送信音声データ、受信音声データ、音声データの一例)がCTIサーバ150内を通過する。このとき、CTIサーバ150の備える音声データ記憶部(図6参照)により、音声パケットが通話録音データ部160(記憶装置の一例)に記憶される。以下、IP電話システム600の備える構成部においてやり取りされる音声データを、音声パケット、送信音声データ、受信音声データ等と呼ぶ場合もある。
例えば、CTIサーバ150は、内部に固定ディスク等を内蔵し、データベース機能を有することにより、「音声パケットを録音」や、「VR(自動音声応答)」などのCTIサービス機能を容易に組み込むことができる。
図5は、本実施の形態に係るCTIサーバ150のハードウェア資源の一例を示す図である。図5において、CTIサーバ150は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。
CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915(LANボード)、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
通信ボード915(LANボード)などは、入力部、入力装置の一例である。また、通信ボード915(LANボード)などは、出力部、出力装置の一例である。
通信ボード915(LANボード)は、LAN等に接続されている。通信ボード915(LANボード)は、インターネットに接続されていてもよい。
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921により実行される。
上記プログラム群923には、以下に述べる実施の形態の説明において「〜部」、「〜手段」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。ファイル群924には、以下に述べる実施の形態の説明において、「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」として説明する情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」、「〜データベース」、「〜データ」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」、「〜データベース」、「〜データ」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、磁気ディスク装置920の磁気ディスク等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体により伝送される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「手段」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、以下に述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、以下に述べる「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
図6は、本実施の形態に係るIP電話システム600の機能ブロック図である。図7は、本実施の形態に係るIP電話システム600の発呼時(音声データ送信時)のIP電話通信方法を示すフローチャート図である。図8は、本実施の形態に係るIP電話システム600の発呼時(音声データ送信時)のIP電話通信方法の他の例を示すフローチャート図である。図9は、本実施の形態に係るIP電話システム600の着呼時(音声データ受信時)のIP電話通信方法を示すフローチャート図である。図10は、本実施の形態に係るIP電話システム600の着呼時(音声データ受信時)のIP電話通信方法の他の例を示すフローチャート図である。図6の構成において、図4と同様の構成には同様の符号を付し、その説明を省略する。
図6に示すように、CTIサーバ150は、音声データ記憶部1501と、サーバ側呼制御部1502と、音声データ出力部1503と、サービス提供部1504とを備える。音声データ記憶部1501は、データ記憶部の一例である。音声データ出力部1503は、データ出力部の一例である。
図6及び図7を用いて、IP電話システム600の発呼時(音声データ送信時)のIP電話通信方法の処理の流れについて説明する。
S701において、IP電話機120から発信先端末への発呼要求が出力される。IP電話機120から出力される発呼要求には、発信先端末を特定する発信先情報が含まれる。発信先情報とは、例えば、相手先(発信先)の電話番号等である。
<交換機側呼制御ステップ>
S702において、非SBC型呼制御サーバ130(交換機側呼制御部)は、IP電話機120から発呼要求を入力する。非SBC型呼制御サーバ130は、IP電話機120から発呼要求が入力されると、IP電話機120とCTIサーバ150との間に呼を確立する交換機側呼制御を処理装置により実行する。非SBC型呼制御サーバ130は、入力した発呼要求に基づいて、発信先情報を含む呼制御データ(発信先データ)を処理装置により生成する。呼制御データには、呼制御のための各種の情報(例えば、送信時刻、送信元アドレス、送信先(発信先)アドレス等)が含まれる。非SBC型呼制御サーバ130は、交換機側呼制御の際に、生成した呼制御データをCTIサーバ150に出力する。
ここで、非SBC型呼制御サーバ130による交換機側呼制御によりIP電話機120とCTIサーバ150との間に呼が確立されると、CTIサーバ150から発信元のIP電話機120へ音声ガイダンスを出力してもよい。例えば、CTIサーバ150は、予め音声ガイダンスを記憶装置に記憶しておき、発信先の外線端末320との呼が確立するまでの間、所定の音声ガイダンスを発信元のIP電話機120へ出力する。CTIサーバ150は、音声ガイダンスとして、例えば、「少々お待ちください」等のメッセージを出力する。
<音声データ入力及び記憶ステップ>
S703において、CTIサーバ150の備える音声データ記憶部1501は、非SBC型呼制御サーバ130(交換機側呼制御部)の交換機側呼制御により呼が確立された状態で、IP電話機120からの送信音声データの入力待ちとなる。また、音声データ記憶部1501は、交換機側呼制御の際に非SBC型呼制御サーバ130から出力された呼制御データを入力する。
音声データ記憶部1501は、IP電話機120から送信音声データが出力されると、出力された送信音声データを入力し、入力した送信音声データと入力した呼制御データとを対応付けて通話情報データとして通話録音データ部160(記憶装置)に記憶する。
つまり、通話録音データ部160には、送信時刻、送信元アドレス、送信先(発信先)アドレス等の各種情報と対応付けられた送信音声データが蓄積される。
<サーバ側呼制御ステップ>
S704において、CTIサーバ150の備えるサーバ側呼制御部1502は、非SBC型呼制御サーバ130による交換機側呼制御が実行されると、CTIサーバ150とIP−PBX110のVoIPゲートウェイ140との間に呼を確立するサーバ側呼制御を処理装置により行う。
<音声データ出力ステップ>
S705において、CTIサーバ150とVoIPゲートウェイ140との間に呼が確立されているので、音声データ出力部1503は、S703において入力した送信音声データをVoIPゲートウェイ140へ出力する。
<送信側ゲートウェイステップ>
S706において、VoIPゲートウェイ140は、VoIPゲートウェイ140とCTIサーバ150との間の呼が確立された状態で、音声データ出力部1503から送信音声データを入力する。VoIPゲートウェイ140は、入力した送信音声データを呼制御プロトコルに従って、発信先端末へ外線網300を介して送信する。
次に、図8を用いて、IP電話システム600の発呼時(音声データ送信時)のIP電話通信方法の他の例について説明する。図8において、図7と同様のステップについては同一のステップ符号を付し、その説明を省略する。
S701とS702の処理は、図7の処理と同様である。S702の処理の後、S713に処理が進む。
<サーバ側呼制御ステップ>
S713において、CTIサーバ150の備えるサーバ側呼制御部1502は、非SBC型呼制御サーバ130による交換機側呼制御が実行されると、CTIサーバ150とIP−PBX110のVoIPゲートウェイ140との間に呼を確立するサーバ側呼制御を処理装置を用いて実行する。
<音声データ入力及び記憶ステップ>
S702とS713とにおいて、非SBC型呼制御サーバ130による交換機側呼制御とCTIサーバ150の備えるサーバ側呼制御部1502によるサーバ側呼制御との実行により、IP電話機120とVoIPゲートウェイ140との間の呼が確立する。音声データ記憶部1501は、IP電話機120とVoIPゲートウェイ140との間の呼が確立すると、IP電話機120からの送信音声データの入力待ち状態となる。また、音声データ記憶部1501は、交換機側呼制御の際に非SBC型呼制御サーバ130から出力された呼制御データを入力する。
S714において、音声データ記憶部1501は、IP電話機120から送信音声データが出力されると、出力された送信音声データを入力し、入力した送信音声データと入力した呼制御データとを対応付けて通話情報データとして通話録音データ部160(記憶装置)に記憶する。
つまり、通話録音データ部160には、送信時刻、送信元アドレス、送信先(発信先)アドレス等の各種情報と対応付けられた送信音声データが蓄積される。
S714の後、処理はS705に進む。S705及びS706の処理は図7と同様である。
以上で、IP電話システム600の発呼時(音声データ送信時)のIP電話通信方法についての説明を終わる。
IP電話機120から発信先端末への発呼時の処理によって、IP電話機120とCTIサーバ150との呼が確立されるとともにCTIサーバ150とVoIPゲートウェイ140との呼が確立されるということは、すなわち、IP電話機120と発信先端末との呼が確立されたことになる。IP電話機120と発信先端末との呼が確立された状態で、IP電話機120から発信された音声パケット(送信音声データ)は、IP電話機120からCTIサーバ150を経由して発信先端末へ到達し、発信先端末から発信された音声パケットは、VoIPゲートウェイ140とCTIサーバ150とを介してIP電話機120へ送信される。すなわち、IP電話機120と発信先端末との呼が確立された状態でやり取りされる音声データはすべてCTIサーバ150を経由することになる。
CTIサーバ150の音声データ記憶部1501は、IP電話機120と発信先端末との呼が確立された状態でやり取りされる音声データを通話録音データ部160へ呼制御データとともに記憶する。音声データ記憶部1501は、発信先端末から発信された音声パケットの呼制御データとして、一般的な呼制御プロトコルで取得することのできる情報を用いて呼制御データとして音声パケットとともに記憶する。
次に、図6及び図9を用いて、IP電話システム600の音声データ着信時のIP電話通信方法の処理の流れについて説明する。
S801において、VoIPゲートウェイ140が外線網300から、着信先のIP電話機120に対する着信要求を受信する。VoIPゲートウェイ140が受信した着信要求には、着信端末を特定する情報等を含む着信情報が含まれる。着信情報には、例えば、着信先の電話番号(アドレス)、発信元の電話番号(アドレス)、着信時刻等が含まれる。
<着信側ゲートウェイステップ>
S802において、VoIPゲートウェイ140は、外線網300から着信要求を受信すると、受信した着信要求に基づいてCTIサーバ150に着信要求を出力する。つまり、VoIPゲートウェイ140は、着信要求を受信すると、VoIPゲートウェイ140とCTIサーバ150との間に呼を確立するための呼制御を処理装置により実行する。
<サーバ側呼制御ステップ>
S803において、CTIサーバ150の備えるサーバ側呼制御部1502は、VoIPゲートウェイ140から着信要求を入力すると、VoIPゲートウェイ140とCTIサーバ150との間に呼を確立するためのサーバ側呼制御を処理装置により実行する。また、サーバ側呼制御部1502は、VoIPゲートウェイ140から着信要求を入力すると、入力した着信要求に基づいて、CTIサーバ150と着信先のIP電話機120(着信端末)との間に呼を確立するための着呼要求を非SBC型呼制御サーバ130に出力する。
サーバ側呼制御部1502は、VoIPゲートウェイ140から着信要求を入力すると、入力した着信要求に基づいて着信情報を含む呼制御データ(着信データ)を処理装置により生成する。呼制御データには、呼制御のための各種の情報(例えば、着信時刻、発信元アドレス、着信先アドレス等)が含まれる。
ここで、サーバ側呼制御部1502によるサーバ側呼制御によりVoIPゲートウェイ140とCTIサーバ150との間に呼が確立され、発信元の外線端末320とCTIサーバ150との間に呼が確立されると、CTIサーバ150から発信元の外線端末320へ音声ガイダンスを出力してもよい。例えば、CTIサーバ150は、予め音声ガイダンスを記憶装置に記憶しておき、着信先のIP電話機120との呼が確立するまでの間、所定の音声ガイダンスを発信元の外線端末320へ出力する。CTIサーバ150は、音声ガイダンスとして、例えば、「少々お待ちください」等のメッセージや広告メッセージ等を出力する。
<音声データ入力及び記憶ステップ>
S804において、音声データ記憶部1501は、サーバ側呼制御部1502によりVoIPゲートウェイ140とCTIサーバ150との間に呼が確立されたと処理装置により判断すると、VoIPゲートウェイ140からの着信音声データ待ちの状態となる。音声データ記憶部1501は、VoIPゲートウェイ140とCTIサーバ150との間に呼が確立された状態で、VoIPゲートウェイ140から着信音声データを入力すると、入力した着信音声データを通話録音データ部160(記憶装置)に記憶する。
音声データ記憶部1501は、サーバ側呼制御部1502により生成された呼制御データと、入力した受信音声データとを対応付けて通話情報データとして通話録音データ部160に記憶する。
つまり、通話録音データ部160には、着信時刻、発信元アドレス、着信先アドレス等の各種情報と対応付けられた着信音声データが蓄積される。
<交換機側呼制御ステップ>
S805において、非SBC型呼制御サーバ130は、サーバ側呼制御部1502により出力された着呼要求を入力する。非SBC型呼制御サーバ130は、着呼要求を入力すると入力した着呼要求に基づいて、CTIサーバ150と着信端末であるIP電話機120との間に呼を確立するための交換機側呼制御を処理装置により実行する。
<音声データ出力ステップ>
S806において、CTIサーバ150の音声データ出力部1503は、非SBC型呼制御サーバ130により呼が確立されているので、入力した送信音声データを着信端末であるIP電話機120へ出力する。
次に、図10を用いて、IP電話システム600の着呼時(音声データ着信時)のIP電話通信方法の他の例について説明する。図10において、図9と同様のステップについては同様のステップ符号を付し、その説明を省略する。
S801〜S803までの処理は、図9の処理と同様である。S803の処理の後、S814に処理が進む。
<交換機側呼制御ステップ>
S814において、非SBC型呼制御サーバ130は、サーバ側呼制御部1502により出力された着呼要求を入力する。非SBC型呼制御サーバ130は、着呼要求を入力すると入力した着呼要求に基づいて、CTIサーバ150と着信端末であるIP電話機120との間に呼を確立するための交換機側呼制御を処理装置により実行する。
<音声データ入力及び記憶ステップ>
S803とS814とにおいて、サーバ側呼制御部によるサーバ側呼制御と、非SBC型呼制御サーバ130による交換機側呼制御とが実行されると、VoIPゲートウェイ140とIP電話機120との間の呼が確立する。すなわち、発信元の外線端末320と着信先のIP電話機120との間の呼が確立する。
S815において、音声データ記憶部1501は、VoIPゲートウェイ140とIP電話機120との間に呼が確立されたと処理装置により判断すると、VoIPゲートウェイ140からの着信音声データ待ちの状態となる。音声データ記憶部1501は、VoIPゲートウェイ140とIP電話機120との間に呼が確立された状態で、VoIPゲートウェイ140から着信音声データを入力すると、入力した着信音声データを通話録音データ部160(記憶装置)に記憶する。
音声データ記憶部1501は、サーバ側呼制御部1502により生成された呼制御データと、入力した受信音声データとを対応付けて通話情報データとして通話録音データ部160に記憶する。
つまり、通話録音データ部160には、着信時刻、発信元アドレス、着信先アドレス等の各種情報と対応付けられた着信音声データが蓄積される。
S815の後、処理はS806に進む。S806の処理は図9と同様である。
以上で、IP電話システム600の着呼時(音声データ着信時)のIP電話通信方法の処理の流れについての説明を終わる。
外線端末から着信端末であるIP電話機120への着呼時の処理によって、VoIPゲートウェイ140とCTIサーバ150との呼が確立されるとともにCTIサーバ150とIP電話機120との呼が確立されるということは、すなわち、外線端末と着信端末であるIP電話機120との呼が確立されたことになる。外線端末と着信端末との呼が確立された状態で、IP電話機120から発信された音声データは、IP電話機120からCTIサーバ150を経由して外線端末へ到達し、外線端末から発信された音声データは、VoIPゲートウェイ140とCTIサーバ150とを介してIP電話機120へ送信される。すなわち、外線端末と着信端末であるIP電話機120との呼が確立された状態でやり取りされる音声データはすべてCTIサーバ150を経由することになる。
CTIサーバ150の音声データ記憶部1501は、外線端末と着信端末であるIP電話機120との呼が確立された状態でやり取りされる音声データを通話録音データ部160へ呼制御データとともに記憶する。音声データ記憶部1501は、外線端末から発信さ音声データの呼制御データとして、一般的な呼制御プロトコルで取得することのできる情報を用いて呼制御データとして音声データとともに記憶する。
上記のような処理により、IP電話システム600の通話録音データ部160には、呼制御データと対応付けられた音声データ(通話情報データの一例)が蓄積される。このような通話録音データ部160を備えることにより、IP電話システム600のCTIサーバは、通話録音サービス、通話記録サービス、電話会議サービス等のきめ細かいCTIサービスを構築することができる。
図6に示すCTIサーバの備えるサービス提供部1504は、音声データ記憶部1501により通話録音データ部160に記憶された通話情報データを用いたサービスであるCTIサービス(通話情報データ利用サービス)を処理装置により提供する。
図11は、本実施の形態におけるIP電話システム600の発呼時のIP電話通信方法の処理の流れを示すシーケンス図である。図12は、本実施の形態におけるIP電話システム600の着呼時のIP電話通信方法の処理の流れを示すシーケンス図である。
図11は、IP電話機120からIP−PBX110内の非SBC型呼制御サーバ130(例えば、SIPサーバ)を経由してVoIPゲートウェイ140へ発呼する発呼プロトコルの例を示している。つまり、IP電話機120から外線端末320への発呼であり、外線網300への発呼(外線発呼)のシーケンスを示している。音声通話は、IP電話機120〜CTIサーバ150間の交換機側呼制御による音声通信と、CTIサーバ150〜VoIPゲートウェイ140間のサーバ側呼制御による音声通信とで行われており、CTIサーバ150において、音声通話を中継している。このような構成により、音声パケットは呼制御情報(呼制御データ)とともにCTIサーバ150を経由するようになる。
例えば、IP−PBX110内の非SBC型呼制御サーバ130は、IP電話機120からの通話要求(INVITE)(発呼要求)に含まれる宛先電話番号を調べて、外線への発信要求(0発信など)であれば、IP電話機120のセッション(音声パケット)の接続先として、CTIサーバ150を指定する。このようにして、非SBC型呼制御サーバ130は、IP電話機120とCTIサーバ150との呼制御(交換機側呼制御)を行う。
図12は、VoIPゲートウェイ140からIP−PBX110内の非SBC型呼制御サーバ130を経由してIP電話機120へ着呼を要求する着呼プロトコルの例を示している。つまり、外線端末320からIP電話機120への着呼であり、外線網300からの着呼のシーケンスを示している。音声通話は、VoIPゲートウェイ140〜CTIサーバ150間のサーバ側呼制御による音声通信と、CTIサーバ150〜IP電話機120間の交換機側呼制御による音声通信とで行われており、CTIサーバ150が音声通話を中継している。このような構成により、音声パケットは呼制御情報(呼制御データ)とともにCTIサーバ150を経由するようになる。
上述したように、CTIサーバ150は、呼制御を実行するとともに、音声パケットを扱うこともできるSBC型呼制御サーバである。CTIサーバ150(SBC型呼制御サーバ)は、ディスク装置やデータベースを内蔵するので、非SBC型呼制御サーバ130(音声パケットを扱わないサーバ)に較べると、一般的に信頼性は低いと言える。そこで、CTIサーバ150の障害発生時には、CTIサーバ150の切り離し機能が必要になる。
図13は、本実施の形態においてCTIサーバ150に障害が発生した場合の、CTIサーバ150の切り離し機能を示す図である。図13に示すように、IP電話システム600では、障害が発生したCTIサーバ150は自動的にシステムから切り離なされる。CTIサーバ150が自動的にシステムから切り離されるとは、物理的・電気的に切り離してもよいし、接続はされているがアクセスできない状態(アクセスしない状態)にして、内部処理的に切り離すことでもよい。そして、非SBC型呼制御サーバ130とVoIPゲートウェイ140が呼制御を実行することにより、音声通信ができるようになる。
非SBC型呼制御サーバ130とVoIPゲートウェイ140とは、通常、呼制御を行う相手先として一次と二次(メインとサブ)の相手を指定できる。本実施の形態のIP電話システム600では、非SBC型呼制御サーバ130とVoIPゲートウェイ140とは、一次の相手にCTIサーバ150を指定している。ここで、非SBC型呼制御サーバ130とVoIPゲートウェイ140は、二次の相手としてお互いに通信できるように指定しておく。万が一、CTIサーバ150がダウンした場合でも、非SBC型呼制御サーバ130本体と各種のVoIPゲートウェイ140が直接通信することができる。このように、IP電話システム600では、CTIサーバ150を切り離しても、通信できるように予め設定しておくことにより、CTIサービスの提供は停止してしまうものの、IP電話機120としての機能は保持され、安心して使用できる。
実施の形態2.
本実施の形態では、内線数が非常に多い大規模なIP電話システム(大規模)604を想定した構成について説明する。IP電話システム(大規模)604で使用されるIP−PBX110の場合、CTIサーバが1台では不足する場合がある。
図14は、本実施の形態におけるIP電話システム(大規模)604のシステム構成を示す図である。図14では、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図14に示すように、実施の形態1と異なる構成は、CTIサーバ150に替えてCTIサーバ群180となっている点である。CTIサーバ群180は、複数台のCTIサーバ181,182で構成されるクラスター構成である。CTIサーバ群180は、1台のCTIクラスターコントローラ183と複数台のCTIサーバ181,182から構成される。図14では、2台のCTIサーバの場合のクラスター構成を示しているが、CTIサーバの数に制限はないため、通話録音などの通話数の制限もないのが特徴である。
CTIクラスターコントローラ183は、Proxy呼制御サーバ機能を内蔵している。Proxy呼制御サーバは、呼制御プロトコルを使用して、音声パケットを自サーバで扱わないように制御できるので非常に負荷が軽い呼制御サーバである。
図14に示すように、CTIクラスターコントローラ183は、処理装置を用いて、外線発信(IP電話機120からIP−PBX内のVoIPゲートウェイ140への発信)の場合の音声パケットの流れを、呼制御プロトコルにより複数のCTIサーバのうちのどれかに誘導する。また、CTIクラスターコントローラ183は、処理装置を用いて、外線着信(IP−PBX内のVoIPゲートウェイ140からIP電話機120への着信)の場合の音声パケットも、呼制御プロトコルにより複数のCTIサーバのうちのどれかに誘導する。
分散された複数のCTIサーバ(CTIサーバ181,182)の機能は、スタンドアロン型の場合と同様である。しかし、オプションとして、VM(Virtual・Machine)機能をCTIサーバに搭載し、VM機能のゲストOSとしてCTIサーバの機能を動作することも可能である。
クラスター構成のCTIサーバ(181,182)では、CTIクラスターコントローラ183が、それぞれのCTIサーバの状態をPING(Packet・Internet・Groper)などの方式で監視している。従って、CTIクラスターコントローラ183は、障害が発生したCTIサーバをシステムから切り離し、別の稼働中のCTIサーバに処理を代替させることが可能である。CTIクラスターコントローラ183が障害の発生したCTIサーバをシステムから切り離すとは、物理的・電気的に切り離してもよいし、接続はされているがアクセスできない状態(アクセスしない状態)にして、内部処理的に切り離すことでもよい。
また、CTIサーバにオプションのVM機能が搭載されている場合は、新たにCTIサーバを立ち上げて、処理を代替させることも可能である。このように、CTIサーバのクラスター構成は、複数のCTIサーバの管理を行うことで、従来の通話録音装置やCTIサーバでは不可能であった規模(Scalability)と可用性(Availability)および信頼性(Reliability)を実現することが可能になる。
実施の形態3.
本実施の形態では、上述したCTIサーバ150の一例として具体的なソフトウェア構成(機能ブロック構成)を備えるCTIサーバA190について説明する。図15は、本実施の形態におけるCTIサーバA190のソフトウェア構成を示す図である。本実施の形態に係るCTIサーバA190によれば、内蔵するWebサーバ機能(Webサーバ部)を使用して、PC(Personal・Computer)や携帯電話あるいはスマートフォンのWebブラウザにより、各種のCTIサービス機能を実現することができる。
CTIサーバA190は、SBC型呼制御サーバ部、ダイヤルプラン制御部、Webサーバ部の機能ブロックを備える。SBC呼制御サーバ部は、呼制御チャネル制御部、CODEC変換処理部、PBX制御部等の機能ブロックを備える。CTIサーバA190は、CTIサーバA190の備える機能ブロックにより、実施の形態1で説明した機能を含む機能を実現する。以下、各機能ブロックについて説明する。
<SBC型呼制御サーバ部>
SBC型呼制御サーバ部は、音声パケットと呼制御パケットの両方のパケットを扱うことができる。つまり、SBC型呼制御サーバ部は、音声データを扱うとともに呼制御も行う。SBC型呼制御サーバ部は、音声パケット処理のための呼制御チャネル制御部やCODEC変換処理部を有している。呼制御チャネル制御部やCODEC変換処理部は、着信の都度、PBX制御部から呼び出されて、通信相手となるIP−PBX110内の非SBC型呼制御サーバ130およびIP電話機120との音声パケットの中継交換処理を行う。
<呼制御チャネル制御部>
SBC型呼制御サーバにおいては、音声パケットの「セッション」と呼制御パケットの「ダイアログ」とは同期している。つまり、「セッション」は、「ダイアログ」に紐付けられて制御される。したがって、呼制御チャネル制御部の動作は、「ダイアログ」と「セッション」の両方を制御する。呼制御チャネル制御部の通信相手となるIP電話機120(IP−PBX内の非SBC型呼制御サーバ130を含む)のネットワーク定義などは、「呼制御チャネル定義ファイル」に保持される。
<CODEC変換処理部>
CODEC変換処理部は、必要に応じてPBX制御部から呼び出される。呼制御チャネル制御部の通信相手となるIP−PBX内の非SBC型呼制御サーバ130およびIP電話機120の音声CODEC方式が、所望の音声CODEC方式と異なる可能性があるために、次のようなCODEC変換処理を行う。(1)CODECが異なる端末同士の通話を可能にするための処理。(2)通話中のダイヤルトーンを確認するための処理。(3)指定したCODECで通話録音を行うための処理。
<PBX制御部>
PBX制御部は、図15に示すようにIP−PBXの非SBC型呼制御サーバ130とVoIPゲートウェイ140およびIP電話機120間の通話の中継転送処理を行う。通信相手であるIP−PBX内の非SBC型呼制御サーバ130とVoIPゲートウェイ140およびIP電話機120からの音声パケットは、CODEC変換処理部を経てPBX制御部に到達する。
外線(外線端末320)から内線電話(IP電話機120)への着信の場合は、外線網300と接続されたVoIPゲートウェイ140から、音声を含む呼制御プロトコル(例えば、SIPプロトコル)で通信を行い着信処理が行われる。これらの複雑な着信処理は、ダイヤルプラン制御部で制御できる。ダイヤルプラン制御部で記述(ソフトウェアとして記述(定義))される着信処理においては、通話録音を開始すると同時に着信ログをデータベースに書き込んだり、IVR(音声自動応答装置)とか留守番録音のような電話機を呼び出さない処理を除いて、別の電話機や別のPBXを呼び出すための発信処理が可能である。内線電話であるIP電話機120からの発信処理の場合も同様に、IP−PBX110内の非SBC型呼制御サーバ130(例えば、SIPサーバ)と、呼制御プロトコル(例えば、SIPプロトコル)で通信を行い、IP−PBX110内のVoIPゲートウェイ140への中継処理がダイヤルプラン制御部で制御できる。ダイヤルプラン制御部で記述(ソフトウェアとして記述(定義))する着信処理においては、通話録音を開始すると同時に発信ログをデータベースに書き込む処理が可能である。このようなダイヤルプラン制御部を呼び出す処理は、「ダイヤルプラン定義ファイル」で記述されている。
<ダイヤルプラン制御部>
CTIサーバA190では、「ダイヤルプラン定義ファイル」には複雑な処理を記述せず、外部環境(別プロセス)で動作する汎用言語で記述されたダイヤルプラン制御部で制御することにする。ダイヤルプラン制御部からPBX制御部への発信要求などは、API部(図示なし)を介して行う。ダイヤルプラン制御部では、宛先電話番号の先頭数字を見て、どちらの外線(VoIPゲートウェイ)に発信中継するかを判断する。例えば、0で始まる宛先電話番号の場合は、外線用VoIPゲートウェイに発信中継し、6で始まる宛先電話番号の場合は、社内の他拠点への内線用VoIPゲートウェイに発信中継する。
<Webサーバ部>
実際のCTIサービスは、Webサーバ部で行われる。Webサーバ上で動くCTIアプリ(CTIサービスを提供するWebアプリケーション)は、ダイヤルプラン制御部からデータベースに書き込まれた発着信ログを検索して、着信履歴表示などのCTIサービスを提供する。CTIアプリ(Webアプリケーション)は、内線電話のデータベースや外線電話のデータベースを保持しており、Web電話帳機能を端末に提供して、「Click・to・Call」機能を提供する。「Click・to・Call」機能は、相手の電話番号をクリックするとCTIサーバから自分の登録した電話が呼び出され、次に相手方の電話が呼び出される仕組みである。Webサーバの端末であるWebブラウザは、PCだけでなく、モバイル環境で使用される携帯電話、スマートフォンなども対象になる。
CIPサーバA190内のダイヤルプラン制御部の処理は、外線や内線からの電話の着信の都度、起動される処理であるが、Webサーバ部の処理は、PCまたは携帯電話のWebブラウザからの要求によって起動される処理であるから、お互いに同期をとることは難しい。そこで、ダイヤルプラン制御部とWebサーバ部とのインターフェースはデータベースを使用する。ダイヤルプラン制御部は、外線や内線からの電話の着信の都度、通話ログや通話録音データをデータベースに書き込む。Webサーバ部は、PCまたは携帯電話のWebブラウザからの要求がある都度、このデータベースの通話ログを読み取り、各種のCTIサービスを提供する。この方式の場合は、ダイヤルプラン制御部とWebサーバ部のプロセス間通信のような同期処理は不要になる。
以上で、CTIサーバ150の具体的なソフトウェア構成(機能ブロック構成)の一例であるCTIサーバA190の説明を終わる。
以上のように、実施の形態1〜3で説明したIP電話システムのCTIサーバ150は以下のような特徴を備える。
実施の形態1〜3に係るCTIサーバ150は、一般的な呼制御プロトコルで通信する方式であるので、API機能を有さない小型の呼制御サーバに対してもCTIサービス機能を提供できる。また、CTIサーバ150は、音声パケットを扱うので通話録音の際も音声パケットを取りこぼすことなく採取することが可能であり、一般的な呼制御サーバに対してもきめ細かなCTIサービス機能を提供でき、新しいサービスの提供が期待できる。
実施の形態1〜3に係るIP電話システム600によれば、CTIサーバ150とIP−PBX110の非SBC型呼制御サーバ130との間、およびCTIサーバ150とIP−PBX内のVoIPゲートウェイ140との間のインターフェースは、一般にRFC3261準拠の標準的な呼制御プロトコルを使用しているので、どんなIP−PBXであっても、CTIサービスを提供できる。
実施の形態1〜3に係るIP電話システム600によれば、CTIサーバ150とIP−PBX110のIP電話機120との間、およびCTIサーバ150とIP−PBX110内のVoIPゲートウェイ140との間の音声パケットのインターフェースは、一般にRFC2327/RFC3264準拠の標準的なSDPプロトコルとRFC3550/RFC3551に準拠したRTPプロトコルを使用しているので、どんなIP電話機120やIP−PBX110であっても、CTIサービスを提供できる。
実施の形態3に係るIP電話システム600によれば、CTIサーバ150(CTIサーバA190)は、ユーザインターフェースのためにWebサーバ部を備えているので、通話録音、通話ログ、各種の発信・着信制御サービスなどのCTI機能をPCやWebブラウザ付き携帯電話に提供できる。
実施の形態2に係るIP電話システム600によれば、IP−PBX内の非SBC型呼制御サーバ130とVoIPゲートウェイ140の間の呼制御プロトコルは、冗長性を持たせてあるので、万が一CTIサーバ150が障害を起こしても自動的に切り離すことができる。この機能により、CTIサーバ150が障害を起こしても、CTIサービスは提供できなくなるものの基本機能の通話機能は維持することができる。
実施の形態1〜3に係るIP電話システム600によれば、CTIサーバ150は、IP−PBXが提供するAPI(Application・Program・Interface)機能を使用しないで構築できるので、IP−PBXの機種に依存しないCTIサービスを提供できる。
以上、実施の形態1〜3について説明したが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。あるいは、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
また、実施の形態1の説明において、CTIサーバ150における音声データ記憶部1501、サーバ側呼制御部1502、音声データ出力部1503、サービス提供部1504はそれぞれ独立した機能ブロックとして構成されているが、ひとつの機能ブロックとしてもよい。あるいは、音声データ記憶部1501、音声データ出力部1503、サーバ側呼制御部1502をひとつの機能ブロックとしてもよい。あるいは、全ての機能ブロックを独立した機能ブロックとしても良い。あるいは、これらの機能ブロックを、他のどのような組み合わせで構成しても構わない。
実施の形態4.
本実施の形態では、実施の形態3で説明したCTIサーバA190と、CTIサーバA190に接続される携帯端末装置2000とを備える電話システム6000について説明する。
図16は、本実施の形態に係る電話システム6000の全体構成を示す図である。図16を用いて、電話システム6000の全体構成の概要について説明する。図16は、実施の形態3で説明した図15に対応する図であり、図15と同様の機能を備える構成には同一の符号あるいは名称を付し、その説明を省略する。
本実施の形態に係る携帯端末装置2000は、ブラウザ機能を備える携帯端末装置である。本実施の形態に係る携帯端末装置2000には、例えば、スマートフォン、ブラウザ付き携帯電話、携帯情報端末(PDA:Personal・Digital・Assistant)、携帯用PC(パーソナル・コンピュータ)等が含まれる。つまり、ブラウザ機能を有するとともに、通常の携帯電話機能も有する携帯端末装置である。
図16に示すように、携帯端末装置2000は、CTIサーバA190を介して、外線網300に接続されている外線端末320と通話を実行する。CTIサーバA190は、携帯端末装置2000と外線端末320とが通話するための呼制御を実行するとともに、携帯端末装置2000に対して各種のCTIサービスを提供する。CTIサーバA190は、データ中継サーバの一例である。
携帯端末装置2000は、CTIサーバA190の備えるSBC型呼制御サーバ部1910に対して、通話のための発呼要求信号や通話を切断するための呼切断要求信号を出力する。あるいは、携帯端末装置2000は、CTIサーバA190の備えるSBC型呼制御サーバ部1910から、通話のための着呼要求信号や通話を切断するための呼切断要求信号を入力する。
ここで、携帯端末装置2000、SBC型呼制御サーバ部1910が扱う呼制御プロトコルは、例えば、SIPプロトコルである。ここでは、SBC型呼制御サーバ部1910を呼制御サーバ部、あるいはSIPサーバ部と呼ぶ場合もある。また、携帯端末装置2000はIP電話、あるいはSIPフォンとも呼ばれる。
しかし、携帯端末装置2000、SBC型呼制御サーバ部1910が扱う呼制御プロトコルは、SIPプロトコルに限られず、他のIP電話用の呼制御プロトコルでもよい。他のIP電話用のプロトコルとしては、例えば、H.323プロトコル等でもよい。本実施の形態は、他のどのようなIP電話用プロトコルを扱う場合でも適用可能である。本実施の形態では、呼制御プロトコルの一例としてのSIPプロトコルを扱うCTIサーバA190、携帯端末装置2000、電話システム6000の態様について説明する。
また、実施の形態1で説明したように、SBC型呼制御サーバ部1910はSIPプロトコルによる呼制御を実行するとともに、RTPプロトコルを用いた音声パケットの通信も実行することができる。つまり、SBC型呼制御サーバ部1910を備えるCTIサーバA190は、呼制御を実行するとともに、音声データ(音声パケット)も扱うことのできるサーバである。つまり、CTIサーバA190は、IP−PBX機能を有する。
CTIサーバA190は、Webサーバ部1930(ウェブサーバ部)を備える。実施の形態3で説明したように、Webサーバ部1930は、HTTPプロトコルを用いたWebサーバ機能を備える。Webサーバ部1930は、携帯端末装置2000の備えるブラウザ2030(図17参照)(Webブラウザ)の要求に従って、CTIサービスやWebアプリケーションサービスを携帯端末装置2000に提供する。つまり、CTIサーバA190は、IP−PBX機能を有するとともにWebサーバ機能を有する。
図17は、本実施の形態に係る携帯端末装置2000とCTIサーバA190との機能ブロックを示す図である。図17におけるCTIサーバA190の機能ブロックは、主に、携帯端末装置2000がCTIサーバA190を介して外線端末320等と通話する場合に動作する機能ブロックである。
まず、携帯端末装置2000の機能ブロックについて説明する。携帯端末装置2000は、表示画面2010、端末側呼制御部2020(呼制御エンジン部、SIPエンジン部)、ブラウザ2030、情報記憶部2040、全体制御部2050を備える。
全体制御部2050は、処理装置を用いて、携帯端末装置2000の備えるブラウザ2030、端末側呼制御部2020を制御する。
ブラウザ2030は、Web画面表示部2031、ボタン制御部2032を備える。
ブラウザ2030のWeb画面表示部2031は、CTIサーバA190の備えるWebサーバ部1930から、発信先の外線端末320である発信先端末を特定するための発信先電話番号2041を入力させる発信先入力画面2012(図21参照)を入力する。ブラウザ2030は、入力した発信先入力画面2012を表示画面2010の領域のうちのWeb画面領域2011(図21参照)に表示する。詳細は後述する。
ブラウザ2030(Web画面表示部2031)は、HTTP(HyperText・Transfer・Protocol)プロトコルに準拠したHTTPリクエストを送信することにより、Webサーバ部1930からHTTPレスポンスとして発信先入力画面2012を入力し、入力した発信先入力画面2012を表示画面2010に表示する。以下、Web画面表示部2031の処理をブラウザ2030の処理として記載する場合もあるものとする。
携帯端末装置2000は、例えば、無線で、LAN、社内LAN、WAN、インターネット等に接続されており、CTIサーバA190に対してHTTPプロトコルを用いた通信を実行することができる。
また、ブラウザ2030は、Webサーバ部1930から電話帳1944が表示されるWeb画面を発信先入力画面2012として入力して表示画面2010に表示する。ブラウザ2030は、ユーザに対して、表示された電話帳1944から発信先の電話番号を選択させることにより発信先電話番号を入力する。
あるいは、ブラウザ2030は、Webサーバ部1930から着信履歴1942、発信履歴1943等の通信履歴が表示されるWeb画面を発信先入力画面2012として入力して表示画面2010に表示する。ブラウザ2030は、ユーザに対して、表示された通信履歴から発信先の電話番号を選択させることにより発信先電話番号を入力する。
ブラウザ2030のボタン制御部2032は、発信先入力画面2012から入力された発信先電話番号2041を取得する。情報記憶部2040は、ブラウザ2030のボタン制御部2032により取得された発信先電話番号2041をメモリ等の記憶装置に記憶する。以下、ボタン制御部2032の処理をブラウザ2030の処理として記載する場合もあるものとする。
ブラウザ2030(Web画面表示部2031、ボタン制御部2032)と、全体制御部2050とを合わせてIP電話アプリケーションと呼ぶ場合もある。
端末側呼制御部2020は、呼制御プロトコル(SIP(Session・Initiation・Protocol)プロトコル)に準拠した発呼要求信号、呼切断要求信号をSBC型呼制御サーバ部1910に出力する。また、呼制御プロトコル(SIPプロトコル)に準拠した着呼要求信号、呼切断要求信号をSBC型呼制御サーバ部1910から入力する。そして、端末側呼制御部2020は、外線端末320との呼が確立した場合に、音声データ(音声パケット)をRTPプロトコルにより送受信することにより通話を実行する。
端末側呼制御部2020は、ボタン表示部2021、信号入力部2022、発信先情報読み出し部2023、呼制御処理部2024を備える。
ボタン表示部2021は、通話の開始を指示する通話開始指示信号を入力させる発信ボタン2013(通話開始ボタン)(図21参照)を表示画面2010の領域のうちの端末側画面領域2016(図21参照)に表示する。また、通話の切断を指示する通話切断信号を入力させる切断ボタンを端末側画面領域2016(図21参照)に表示する。また、クリアボタン等を表示してもよい。
信号入力部2022は、表示画面2010の端末側画面領域2016に表示された発信ボタン2013(通話開始ボタン)から入力される通話開始指示信号を入力する。
発信先情報読み出し部2023は、情報記憶部2040に記憶されている発信先電話番号2041を処理装置により読み出す。
呼制御処理部2024は、情報記憶部2040より読み出した発信先電話番号2041により特定される外線端末320(発信先端末)との通話を要求する発呼要求信号を生成し、生成した発呼要求信号をSBC型呼制御サーバ部1910に出力する。
次に、CTIサーバA190の機能ブロックについて説明する。図17におけるCTIサーバA190の機能ブロックは、主に、携帯端末装置2000がCTIサーバA190を介して外線端末320等と通話する場合に動作する機能ブロックである。
図17に示すように、CTIサーバA190は、SBC型呼制御サーバ部1910と、ダイヤルプラン制御部1920と、Webサーバ部1930と、データベース1940とを備える。
上述したように、SBC型呼制御サーバ部1910(呼制御サーバ部)はSIPプロトコルによる呼制御を実行するとともに、RTPプロトコルを用いた音声パケットの通信も実行することができる。つまり、SBC型呼制御サーバ部1910を備えるCTIサーバA190は、呼制御を実行するとともに、音声データも扱うことのできるサーバである。
SBC型呼制御サーバ部1910は、携帯端末装置2000あるいはVoIPゲートウェイ140から呼制御プロトコル(SIPプロトコル)に準拠した呼に関する信号を受信し、携帯端末装置2000とVoIPゲートウェイ140(外線端末320)との間の呼の確立、あるいは呼の切断に関する呼制御を実行する。
データベース1940は、携帯端末装置200と外線端末320との間の通話に関する情報を記憶する。通話に関する情報とは、例えば、通話ログ1941、着信履歴1942、発信履歴1943、通話録音データ等である。また、電話システム6000を利用する利用者(電話システム6000に加入している加入者)が利用する電話番号等が記憶されている電話帳1944を記憶する。
また、データベース1940には、Webサーバ部1930により表示画面2010に表示される画面1945が記憶されている。画面1945は、例えば、発信先入力画面2012の表示に使用する様々なバリエーションの画面である。
また、データベース1940には、Webサーバ部1930により表示画面2010に表示される発信先入力画面2012に入力された発信先電話番号等の発信先情報1931を記憶する。この発信先情報1931は、例えば、「Click・to・Call」機能に利用される。「Click・to・Call」機能は、発信先電話番号をクリックするとCTIサーバA190から自己の登録した電話番号が呼び出され、次に発信先電話が呼び出される仕組みである。V字コール方式ともいう。CTIサーバA190の有するCTIアプリ(Webアプリケーション)は、上述したように、データベース1940に内線電話のデータベースや外線電話のデータベースを保持しており、Web電話帳機能を端末に提供して、「Click・to・Call」機能を提供する。
ダイヤルプラン制御部1920は、携帯端末装置2000と外線端末320との間の通話が開始されると、開始された通話に関する情報を後述するデータベース1940に記憶する。ダイヤルプラン制御部1920は、携帯端末装置2000と外線端末320との間の通話が開始されると、開始された通話の通話ログをデータベース1940の通話ログ1941として記憶する。
また、ダイヤルプラン制御部1920は、通話ログ1941を記憶するとともに、通話ログ1941から、着信履歴1942、発信履歴1943等を編集してデータベース1940に記憶してもよい。
また、ダイヤルプラン制御部は、開始された通話の発信先電話番号や発信元電話番号等に基づいて、データベース1940に記憶されている電話帳1944を更新する。
Webサーバ部1930(ウェブサーバ部)は、HTTPプロトコルによるウェブサーバ機能を実行する。Webサーバ部1930は、携帯端末装置2000のブラウザ2030からの要求(HTTPリクエスト)に基づいて、発信先入力画面2012やCTIサービス提供画面等をHTTPレスポンスとして送信する。
また、Webサーバ部1930は、携帯端末装置2000のブラウザ2030からの要求(HTTPリクエスト)に基づいて、データベース1940に記憶されている情報(通話ログ1941、着信履歴1942、発信履歴1943、電話帳1944、通話録音データ等)を検索し、検索結果画面を携帯端末装置2000の表示画面2010に表示させる。
図18は、本実施の形態における携帯端末装置2000のハードウェア資源の一例を示す図である。本実施の形態においては、携帯端末装置2000として、例えば、スマートフォンやブラウザ付き携帯電話等を想定している。
図18において、携帯端末装置2000は、プログラムを実行するCPU6911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU6911は、バス6912を介してROM6913、RAM6914、キーボード(K/B6902)、通信ボード6915、タッチパネル6909、表示画面2010、スピーカ6920、マイク6921、アンテナ6922と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。
携帯端末装置2000は、その他の記憶装置(例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ)を備えていてもよい。RAM6914は、揮発性メモリの一例である。ROM6913、フラッシュメモリなどの半導体メモリの記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶機器、記憶装置あるいは記憶部の一例である。また、入力データが記憶されている記憶機器は入力機器、入力装置あるいは入力部の一例であり、出力データが記憶される記憶機器は出力機器、出力装置あるいは出力部の一例である。通信ボード6915は、入出力機器、入出力装置あるいは入出力部の一例である。
通信ボード6915は、例えば、無線で、LAN(Local・Area・Network)、社内LAN、インターネット、ISDN等のWAN(ワイドエリアネットワーク)、電話回線などの通信網に接続されている。
ROM6913等の記憶装置には、携帯端末装置2000の機能ブロックの説明において、「〜部」として説明した機能ブロックの機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU6911により読み出されCPU6911により実行される。
メモリ等の記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU6911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、本実施の形態において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM6914のメモリ等の記録媒体に記録される。また、データや信号値は、バス6912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
また、実施の形態において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM6913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスクやその他の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU6911により読み出され、CPU6911により実行される。すなわち、プログラムは、「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
図19は、本実施の形態に係る電話システム6000の電話通信処理の流れを示すフロー図である。図20は、本実施の形態に係る電話システム6000の電話通信処理の流れ(図19の続きの処理)を示すフロー図である。
図19、図20に示す携帯端末装置2000の処理は、例えば、携帯端末装置2000の記憶装置に記憶されているプログラム(携帯端末通話プログラム)を処理装置により読み出し、処理装置により実行することで実現される。また、図19、図20に示すCTIサーバA190の処理は、例えば、CTIサーバA190の記憶装置に記憶されているプログラムを処理装置により読み出し、処理装置により実行することで実現される。
本実施の形態では、携帯端末装置2000として、例えば、タッチパネルを備えるスマートフォン等を想定している。ただし、上述したように、携帯端末装置2000は、ブラウザ付き携帯電話、携帯情報端末(PDA:Personal・Digital・Assistant)、携帯用PC(パーソナル・コンピュータ)等でも、本実施の形態を適用可能である。
本実施の形態に係る電話システム6000の利用者は、携帯端末装置2000で通話を実行する場合、例えば、携帯端末装置2000に搭載されるタッチパネルから携帯端末通話プログラムを起動する。
S101において、全体制御部2050は、処理装置により、携帯端末装置2000のブラウザ2030を起動する。ブラウザ2030は、表示画面2010への発信先入力画面2012(図21参照)の表示を要求するHTTPリクエストを、CTIサーバA190のWebサーバ部1930に処理装置により送信する。
また、全体制御部2050は、処理装置により、端末側呼制御部2020(呼制御エンジン部、SIPエンジン部)を起動する。端末側呼制御部2020のボタン表示部2021は、表示画面2010の端末側画面領域2016(呼制御画面領域、SIP画面領域)に、発信ボタン2013、切断ボタン2014を処理装置により表示する。
S102において、CTIサーバA190のWebサーバ部1930は、携帯端末装置2000の表示画面2010に発信先入力画面2012(図21参照)を表示させるHTTPレスポンスを、携帯端末装置2000のブラウザ2030に処理装置により送信する。
S103において、ブラウザ2030は、表示画面2010のWeb画面領域2011(図21参照)にWebサーバ部1930から送信された発信先入力画面2012を処理装置により表示する(ブラウザ表示処理)。
図21は、本実施の形態に係る携帯端末装置2000の表示画面2010を示す図である。図22は、本実施の形態に係る携帯端末装置2000の表示画面2010を示す図であり、(a)は電話帳を表示した発信先入力画面、(b)は、着信履歴を表示した発信先入力画面を示す図である。
図21に示すように、携帯端末装置2000の表示画面2010は、Web画面領域2011と端末側画面領域2016とを備える。Web画面領域2011に表示される画面は、携帯端末装置2000のブラウザ2030の要求によりWebサーバ部1930から送信されるWeb画面である。端末側画面領域2016に表示される画面は、携帯端末装置2000の端末側呼制御部2020(ボタン表示部2021)が表示する画面(呼制御画面、SIP画面ともいう)である。端末側画面領域2016を呼制御画面領域、SIP画面領域ともいう。
Web画面領域2011は、表示画面2010の上方の領域であり、表示画面2010の領域全体の80%〜85%を占める。また、端末側画面領域2016は、表示画面2010の下方の領域の横一列であり、表示画面2010の領域全体の15%〜20%を占める。
Web画面領域2011と端末側画面領域2016との領域の配分(比率)は、上記に限られず、様々な領域配分が可能である。例えば、Web画面領域2011と端末側画面領域2016との領域の配分(比率)は、70%と30%、50%と50%、あるいは40%と60%でもよい。そして、このWeb画面領域2011と端末側画面領域2016との領域の配分(比率)は、利用者の操作により自由に変更可能とすることが好ましい。
また、Web画面領域2011と端末側画面領域2016との領域の配置は、図21に示すように上下でもよいし、左右でもよい。例えば、中心部が端末側画面領域2016であり、その周囲がWeb画面領域2011であってもよく、どのような配置でも構わない。そして、このWeb画面領域2011と端末側画面領域2016との領域の配置も、利用者の操作により自由に変更可能とすることが好ましい。
図21に示すように、発信先入力画面2012は、例えば、電話番号を入力させるテンキー(1,2,3,4,5,6,7,8,9,0)、アスタリスクボタン「*」、シャープボタン「#」、ファンクションキー(F1〜F6)、クリアキー「CL」等を表示する。このように、発信先入力画面2012は、あたかもSIPフォン(IP電話機)で表示される電話番号入力画面のようにWeb画面領域2011に表示される。
発信先入力画面2012は、Webサーバ部1930から送信されるWeb画面なので、Webサーバ部1930において各種のWebアプリケーションを用意することにより、様々な態様の発信先入力画面2012を表示画面2010のWeb画面領域2011に表示させることができる。各種のWebアプリケーションは、例えば、データベース1940に画面1945として記憶される。
発信ボタン2013は、ユーザが通話を開始するときに、タッチ(あるいは押下)するボタンである。発信ボタン2013は、通話の開始を指示する通話開始指示信号を受け付ける通話開始指示ボタンである。
切断ボタン2014は、ユーザが通話を終了して呼切断するときに、タッチ(あるいは押下)するボタンである。切断ボタン2014は、通話の終了(切断)を指示する通話切断指示信号を受け付ける通話切断指示ボタンである。
図21に示すように、端末側画面領域2016は、例えば、表示画面2010のWeb画面領域2011の下方の横一列である。つまり、表示画面2010全体を、上下に約6列に分割し、上から5列分の領域がWeb画面領域2011であり、一番下の1列が端末側画面領域2016になっている。
図21に示すように、発信先入力画面2012と、発信ボタン2013と、切断ボタン2014とを表示することにより、ユーザは通常の電話の画面として利用することができる。また、Web画面領域2011に表示される発信先入力画面2012は、Web画面なので、Webサーバ部1930にWebアプリケーションを用意することにより各種の発信先入力画面2012を表示することができる。
図22は、本実施の形態に係る表示画面2010の発信先入力画面2012のバリエーションを示す図であり、(a)は電話帳を表示した発信先入力画面2012(電話帳画面2012a)、(b)は着信履歴を表示した発信先入力画面2012(着信履歴画面2012b)を示す図である。
図22(a)に示すように、ブラウザ2030は、Webサーバ部1930から、データベース1940に記憶されている電話帳1944を表示するWeb画面を発信先入力画面2012(電話帳画面2012a)として入力し、表示画面2010に表示する。ブラウザ2030は、利用者に表示画面2010に表示された電話帳1944から発信先の電話番号を選択させることにより発信先電話番号を入力させる。
図22(b)に示すように、ブラウザ2030は、Webサーバ部1930から、データベース1940に記憶されている着信履歴1942を表示するWeb画面を発信先入力画面2012(着信履歴画面2012b)として入力し、表示画面2010に表示する。ブラウザ2030は、利用者に表示画面2010に表示された着信履歴1942から発信先の電話番号を選択させることにより発信先電話番号を入力させる。
S105において、ブラウザ2030は、HTTPプロトコルを用いたブラウザ2030とWebサーバ部1930との機能により、発信先入力画面2012に入力された番号をWebサーバ部1930に処理装置により送信する。このとき、ブラウザ2030は、入力される1文字ずつをWebサーバ部1930に送信する。また、ブラウザ2030は、発信先入力画面2012に入力された番号を発信先電話番号2041として情報記憶部2040に記憶する(電話番号記憶処理)。
S106において、Webサーバ部1930は、HTTPプロトコルを用いたブラウザ2030とWebサーバ部1930との機能により、ブラウザ2030から発信先入力画面2012に入力された番号を処理装置により受信する。上述したように、Webサーバ部1930は、ブラウザ2030から1文字ずつを受信する。また、Webサーバ部1930は、発信先入力画面2012に入力された番号を発信先情報1931としてデータベース1940に記憶する。
S107において、端末側呼制御部2020の信号入力部2022は、発信ボタン2013から通話開始指示信号を入力する。
S108において、端末側呼制御部2020の発信先情報読み出し部2023は、情報記憶部2040に記憶されている発信先電話番号2041を処理装置により読み出す。発信先情報読み出し部2023は、情報記憶部2040に発信先電話番号2041が記憶されていない場合には、発信先電話番号2041を発信先入力画面2012から入力するように促すメッセージを表示画面2010のメッセージ2015欄に表示するとしてもよい。
S109において、端末側呼制御部2020の呼制御処理部2024は、発信先電話番号により特定される外線端末320との通話を開始するための発呼要求信号を処理装置により生成する。端末側呼制御部2020の呼制御処理部2024は、生成した発呼要求信号をCTIサーバA190のSBC型呼制御サーバ部1910に処理装置により送信する。端末側呼制御部2020の呼制御処理部2024は、例えば、呼制御プロトコル(SIPプロトコル)に準拠する発呼要求信号をSBC型呼制御サーバ部1910に送信する(端末側呼制御処理)。
SBC型呼制御サーバ部1910は、端末側呼制御部2020の呼制御処理部2024から発呼要求信号を受信すると、携帯端末装置2000と発信先電話番号2041により特定される外線端末320との通話を開始するための呼を確立するための呼制御を処理装置により実行する。SBC型呼制御サーバ部1910は、携帯端末装置2000と外線端末320との間で通話を実行するために、呼制御プロトコル(SIPプロトコル)による呼制御を実行する。
SBC型呼制御サーバ部1910の呼制御処理時に、例えば、Webサーバ部1930は、データベース1940に記憶された発信先情報1931を表示画面2010に表示させるとしてもよい。
S111において、携帯端末装置2000と外線端末320との間で呼が確立すると通話が実行される。
本実施の形態に係る電話システム6000では、発信ボタン2013をタッチ(押下)することにより、CTIサーバA190(IP−PBX)に発信を通知する。しかし、このような動作をせず、レガシーなボタン電話のPBXの機能をエミュレートすることもできる場合がある。スマートフォンやPC上のWebブラウザでは、jQueryのようなAjax機能を持ったJava(登録商標)scriptライブラリが利用できる。これは、Web画面上の数字ボタンや機能(ファンクション)ボタンを押した場合でも、上記機能(Ajax機能)により非同期にWebサーバ(Webサーバ部1930)に通知できるものである。したがって、Webサーバ部1930が発呼要求を検知してSBC型呼制御サーバ部1910に発呼を要求することにより、呼制御画面(SIP画面)の発信ボタン2013をタッチ(押下)せずとも、レガシーなボタン電話のPBX機能を実現できる場合がある。
S112において、ダイヤルプラン制御部1920は、携帯端末装置2000と外線端末320との間の通話が開始されると、開始された通話に関する情報をデータベース1940に記憶する(通話情報記憶処理)。
上述したように、SBC型呼制御サーバ部1910は、呼制御プロトコル(SIPプロトコル)により携帯端末装置2000と外線端末320との間の呼制御を実行するとともに、呼が確立すると通話に関する音声データ(音声パケット)を通信する。SBC型呼制御サーバ部1910は、通信中の音声データ(音声パケット)をVoIPゲートウェイ140に出力するとともにダイヤルプラン制御部1920にも出力する。
ダイヤルプラン制御部1920は、SBC型呼制御サーバ部1910から出力された音声データ(音声パケット)を入力して、入力した音声データ(音声パケット)から通話ログ1941を処理装置により生成する。そして、ダイヤルプラン制御部1920は、生成した通話ログ1941をデータベース1940に記憶する。通話ログ1941には、例えば、通話日時、発信元情報、発信先情報、通話録音データ等が含まれる。
データベース1940には、電話システム6000において使用される電話帳1944が記憶されている。ダイヤルプラン制御部1920は、通話ログ1941をデータベース1940に記憶すると同時に、記憶対象の通話ログ1941の発信元情報あるいは発信先情報により電話帳1944を検索する。そして、電話帳1944に当該発信元情報あるいは発信先情報を示す情報がない場合には、電話帳1944に情報が記憶されていない発信元情報あるいは発信先情報の内容を電話帳1944に記憶する。つまり、ダイヤルプラン制御部1920は、開始された通話の発信先電話番号2041(あるいは発信元電話番号)に基づいて、データベース1940に記憶されている電話帳1944を更新する。
また、データベース1940には、電話システム6000において使用される着信履歴1942が記憶されている。ダイヤルプラン制御部1920は、通話ログ1941をデータベース1940に記憶すると同時に、記憶対象の通話ログ1941の内容に基づいて着信履歴1942を更新する。
また、データベース1940には、電話システム6000において使用される発信履歴1943が記憶されている。ダイヤルプラン制御部1920は、通話ログ1941をデータベース1940に記憶すると同時に、記憶対象の通話ログ1941の内容に基づいて発信履歴1943を更新する。
S113において、端末側呼制御部2020の信号入力部2022は、切断ボタン2014から通話の終了を指示するための通話切断指示信号を入力する。
端末側呼制御部2020の呼制御処理部2024は、通話を実行中の携帯端末装置2000と外線端末320との呼の切断を要求する呼切断要求信号を処理装置により生成する。端末側呼制御部2020の呼制御処理部2024は、生成した呼切断要求信号をCTIサーバA190のSBC型呼制御サーバ部1910に処理装置により送信する。端末側呼制御部2020の呼制御処理部2024は、例えば、呼制御プロトコル(SIPプロトコル)に準拠する呼切断要求信号をSBC型呼制御サーバ部1910に送信する。
S114において、SBC型呼制御サーバ部1910は、端末側呼制御部2020の呼制御処理部2024から呼制御プロトコル(SIPプロトコル)に準拠する呼切断要求信号を受信する。SBC型呼制御サーバ部1910は、呼制御プロトコル(SIPプロトコル)に準拠した呼制御を実行することにより、携帯端末装置2000と外線端末320との呼を切断する呼制御処理を実行する。
S115において、携帯端末装置2000と外線端末320との呼が切断され、携帯端末装置2000と外線端末320との通話が終了する。
以上で、図19、図20の電話システム6000の電話通信処理についての説明を終わる。
図23は、本実施の形態に係る着信時の携帯端末装置2000の表示画面2010を示す図である。
端末側呼制御部2020は、CTIサーバA190のSBC型呼制御サーバ部1910から着呼要求信号を受信する。
端末側呼制御部2020は、IP電話アプリケーション(全体制御部2050)を起動する。
全体制御部2050によりブラウザ2030が起動され、ブラウザ2030は、着呼要求信号の発信元の外線端末320を示す発信元情報を表示画面2010表示するためのHTTPリクエストをCTIサーバA190のWebサーバ部1930に送信する。このHTTPリクエストには、発信元電話番号が含まれる。着呼要求信号の発信元の外線端末320を示す発信元情報を表示する画面を着信時表示画面2017とする。
Webサーバ部1930は、着信時表示画面2017に表示する発信元情報を、HTTPリクエストに含まれる発信元電話番号をキーとして、データベース1940に記憶されている電話帳1944から検索する。Webサーバ部1930は、取得した発信元情報を表示する着信時表示画面2017をHTTPレスポンスとして携帯端末装置2000のブラウザ2030に送信する。
ブラウザ2030は、Webサーバ部1930から送信されたHTTPレスポンスにより、着信時表示画面2017を表示画面2010のWeb画面領域2011に表示する。また、端末側呼制御部2020のボタン表示部2021は、端末側画面領域2016に、発信ボタン2013,切断ボタン2014,メッセージ2015欄を表示する。
着信時表示画面2017の画面バリエーションは、データベース1940に画面1945として記憶する。これにより、発呼時の発信先入力画面2012と同様に、着信時表示画面2017もCTIアプリを用いて各種の画面を提供することができる。
本実施の形態では、ダイヤルプラン制御部1920は、データベース1940に通話ログ1941を記憶すると同時に、通話ログ1941を用いて、着信履歴1942、発信履歴1943、電話帳1944を生成し更新するものとした。このほかにも、ダイヤルプラン制御部1920は、通話ログ1941、着信履歴1942、発信履歴1943、電話帳1944を用いて、通話録音情報やユーザ管理情報や通話使用頻度情報等の情報を生成するとしてもよい。
そして、ダイヤルプラン制御部1920は、生成した情報をデータベース1940に記憶し、CTIサービスを実現する。例えば、電話システム6000に加入している携帯端末装置2000は、データベース1940に記憶されている情報を、ブラウザから要求することによりWebサーバ部1930介して閲覧可能とする。
以上のように、本実施の形態に係る電話システム6000によれば、CTIサーバA190(汎用接続型CTIサーバ)は、SBC型呼制御サーバ方式のIP−PBX機能を有するとともにWebサーバ機能を有するので、SIPフォン機能(IP電話機能)とWebブラウザ機能との両方を兼ね備えている端末(携帯端末装置2000)を電話として使用する場合に有効である。
本実施の形態に係る電話システム6000によれば、CTIサーバA190側に通話ログや電話帳などのデータを保持し、Webブラウザ経由で携帯端末装置2000にて表示することができる。したがって、携帯端末装置2000を紛失したような場合でも、CTIサーバA190側からWeb画面を見せないようにするなどのセキュリティ対策をとることができる。
本実施の形態に係る電話システム6000によれば、電話端末のボタンの制御は、汎用的なHTTPプロトコルで実現している。このため、携帯端末装置2000(スマートフォン、ブラウザ付き携帯電話端末、PC、PDA)上で動作するSIPフォン(IP電話機)でも、メーカに依存しないボタンの制御が可能となる。
本実施の形態に係る電話システム6000によれば、ダイヤルプラン制御部が、通話と同時にデータベースを更新するので、通話後すぐに携帯端末装置2000側からCTIサービスの要求があった場合でも、最新のCTIサービスを提供することができる。
以上、実施の形態1〜4について説明したが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。あるいは、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
110,110a,110b IP−PBX、120 IP電話機、130 非SBC型呼制御サーバ、131 SBC型呼制御サーバ、140 VoIPゲートウェイ、150 CTIサーバ、160 通話録音データ部、180 CTIサーバ群、181,182 CTIサーバ、183 CTIクラスターコントローラ、190 CTIサーバA、300 外線網、320 外線端末、401 LANスイッチ、402 通話録音装置、403 API対応CTIサーバ、404 通話録音記憶部、600 IP電話システム、601 IP電話システム(通常規模)、602 IP電話システム(小規模)、604 IP電話システム(大規模)、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 磁気ディスク装置、921 OS、923 プログラム群、924 ファイル群、1501 音声データ記憶部、1502 サーバ側呼制御部、1503 音声データ出力部、1504 サービス提供部、1910 SBC型呼制御サーバ部、1920 ダイヤルプラン制御部、1930 Webサーバ部、1931 発信先情報、1940 データベース、1941 通話ログ、1942 着信履歴、1943 発信履歴、1944 電話帳、1945 画面、2000 携帯端末装置、2010 表示画面、2011 Web画面領域、2012 発信先入力画面、2012a 電話帳画面、2012b 着信履歴画面、2013 発信ボタン、2014 切断ボタン、2015 メッセージ、2016 端末側画面領域、2017 着信時表示画面、2020 端末側呼制御部、2021 ボタン表示部、2022 信号入力部、2023 発信先情報読み出し部、2024 呼制御処理部、2030 ブラウザ、2031 Web画面表示部、2032 ボタン制御部、2050 全体制御部、2040 情報記憶部、2041 発信先電話番号、6000 電話システム、6902 K/B、6909 タッチパネル、6911 CPU、6912 バス、6913 ROM、6914 RAM、6915 通信ボード、6920 スピーカ、6921 マイク、6922 アンテナ。

Claims (4)

  1. 交換機を介して外線端末に接続されるデータ中継サーバと、表示画面を備え、前記データ中継サーバを介して前記外線端末との通話を実行する携帯端末装置とを備える電話システムにおいて、
    前記データ中継サーバは、
    呼制御を実行する呼制御サーバ部とウェブサーバ機能を実行するウェブサーバ部とを備え、
    前記携帯端末装置は、
    前記データ中継サーバの備える前記ウェブサーバ部から、発信先の外線端末である発信先端末を特定する発信先電話番号を入力させる発信先入力画面を入力して、入力した前記発信先入力画面を前記表示画面に表示するブラウザと、
    前記ブラウザにより前記表示画面に表示された前記発信先入力画面に対して入力される発信先電話番号を記憶する情報記憶部と、
    通話の開始を指示する通話開始指示信号を入力させる通話開始ボタンを前記表示画面に表示し、前記表示画面に表示された前記通話開始ボタンから前記通話開始指示信号が入力された場合に、前記情報記憶部に記憶されている前記発信先電話番号を処理装置により読み出し、読み出した前記発信先電話番号により特定される前記発信先端末との通話を要求する発呼要求信号を出力する端末側呼制御部とを備え、
    前記交換機は、
    前記携帯端末装置から出力された前記発呼要求信号を入力し、前記発呼要求信号の入力を契機として前記携帯端末装置と前記データ中継サーバとの間に呼を確立する交換機側呼制御を行う交換機側呼制御部を備え、
    前記データ中継サーバの前記呼制御サーバ部は、
    前記交換機側呼制御部による呼の確立を契機として、自データ中継サーバと前記交換機との間に呼を確立するサーバ側呼制御を行
    前記データ中継サーバは、さらに、
    前記呼制御サーバ部の前記サーバ側呼制御により呼が確立されると、前記携帯端末装置から前記発信先端末に送信する送信データを入力し、入力した前記送信データを前記交換機へ出力するデータ出力部を備え、
    前記交換機は、さらに、
    前記呼制御サーバ部の前記サーバ側呼制御により呼が確立された状態で前記データ出力部から前記送信データが出力されると、出力された前記送信データを前記発信先端末へ送信するゲートウェイ部を備えることを特徴とする電話システム。
  2. 前記携帯端末装置は、
    前記発信先端末を特定する発信先情報を含む前記発呼要求信号を前記交換機に出力し、
    前記交換機側呼制御部は、
    前記携帯端末装置から前記発呼要求信号を入力し、入力した前記発呼要求信号に基づいて前記発信先情報を含む発信先データを生成し、生成した発信先データを前記交換機側呼制御の際に前記データ中継サーバに出力し、
    前記データ中継サーバは、
    前記交換機側呼制御の際に出力された前記発信先データを入力し、入力した前記発信先データと前記携帯端末装置から出力された前記送信データとを対応付けて通話情報データとして記憶するデータ記憶部を備えることを特徴とする請求項1に記載の電話システム。
  3. 前記ブラウザは、
    前記データ中継サーバの備える前記ウェブサーバ部から、電話帳が表示される画面を前記発信先入力画面として入力し、入力した前記発信先入力画面を前記表示画面に表示し、表示された前記電話帳から発信先の電話番号を選択させることにより前記発信先電話番号を入力させることを特徴とする請求項1または2に記載の電話システム。
  4. 前記ブラウザは、
    前記データ中継サーバの備える前記ウェブサーバ部から、通話履歴が表示される画面を前記発信先入力画面として入力し、入力した前記発信先入力画面を前記表示画面に表示し、表示された前記通話履歴から発信先の電話番号を選択させることにより前記発信先電話番号を入力させることを特徴とする請求項1または2に記載の電話システム。
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