JP5841854B2 - ペダル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両衝突に際してペダルアームが後退抑制されるペダル装置に関する。
車両衝突に際して運転席のダッシュパネルが後退すると、前記ダッシュパネルに支持されるペダル装置のペダルアームもそのまま後退しようとする。しかし、こうしたペダルアームの後退は運転手を傷つける虞があるため、ペダルアームの後退抑制の対策が従来採られている。特許文献1は、車両衝突に際して運転席のダッシュパネルが後退すると、ペダル装置のペダルアームが踏み込み方向=前方に倒れ込むことにより、前記ペダルアームの後退抑制を実現する。ここに言う後退抑制は、ダッシュパネルに比べ、ペダルアームの後退が相対的に少ない=抑制される、という意味である。
特許文献1が開示するペダル装置は、マスターバックを押し引きするプッシュロッドを連結するペダルレバーと、運転手が踏み込むペダルアームとを、2つのペダルリンクを介して連結する。第1のペダルリンクは、ペダルレバーの回動軸に係合させて回動自在である。第2のペダルリンクは、ペダルアームの特定位置にピン結合する。そして、第1のペダルリンクと第2のペダルリンクとは、ペダルレバーの長孔に挿通したピンに対して一体にピン結合する。これにより、第1のペダルリンクがペダルレバーの回動軸に係合して回動する限り、ペダルアームとペダルレバーとが第2ペダルリンクを介して連動する(特許文献1・[請求項1][請求項4])。
特許文献1が開示するペダル装置は、車両衝突に際して運転席のダッシュパネルが後退すると、ストラットハウスが第1のペダルリンクに衝突し、前記第1のペダルリンクをペダルレバーの回動軸から脱落させる。これにより、ペダルレバーと第2ペダルリンクとをピン結合させるピンが、前記第1のペダルリンクの拘束から解除され、ペダルレバーに設けた長孔に沿って移動自在となり、第2のペダルリンクがペダルアームとペダルレバーとの連動を解除する。こうして、捻りコイルバネの付勢を受けたペダルアームは、踏み込む方向に回動し、後退抑制が実現される(特許文献1・[0016]〜[0018]、図6〜図8)。
特開2007-011840号公報
特許文献1が開示するペダル装置は、第1のペダルリンクがペダルアームとペダルレバーとの連携及び解除を切り換えるところ、第1のペダルリンクによる前記切換は、ストラットハウスの衝突によって回動軸から第1のペダルリンクを脱落させることによるものであるため、第1のペダルリンクを前記回動軸にしっかりと係合させておくことができず、予期しない外力によって第1のペダルリンクが回動軸から脱落させる可能性がある。回動軸から第1のペダルリンクが脱落すると、車両の衝突もないのに、ペダルアームとペダルレバーとの連携が解除され、もはやペダル操作ができなくなる。
また、特許文献1が開示するペダル装置は、第1のペダルリンクと第2のペダルリンクとを介してペダルアームとペダルレバーとを連結する複雑な構成であるため、上述のように第1のペダルリンクが回動軸から脱落しても、それだけでペダルアームが前方に向けて回動することなく、捻りコイルバネによる付勢により、ペダルアームを前方に向けて強制的に回動させなければ後退抑制にならない。しかし、第1のペダルリンクが回動軸から確実に脱落していなければ、捻りコイルバネがあってもペダルアームは回動せず、後退抑制できない。
このように、特許文献1が開示するペダル装置には、予期しない第1のペダルリンクの脱落に起因して、ペダル操作ができなくなったり、後退抑制がうまく働かない事態が起きうる可能性がある。これは、ストラットハウスの衝突により作動を開始させる装置構成によるのではなく、脱落により後退抑制を働かせようとするペダルリンクを用いたことによる問題である。そこで、ペダルリンクを用いることなく、車両の衝突によりダッシュパネルが後退する事態にならなければ決して作動することがなく、また前記事態に至れば確実に作動し、ペダルアームの後退抑制が実現されるペダル装置を開発すべく、検討した。
検討の結果開発したものが、ダッシュパネルに取り付けられたサポートブラケットに回動軸が軸着されたペダルアームと、マスターバックを押し引きするプッシュロッドを連結したペダルレバーとが連動して回動するペダル装置において、ペダルアームの回動を受けて回動軸と一体に回動するアーム回動部と、回動軸に同軸かつ前記回動軸から独立して回動し、前記回動をペダルレバーに伝達するレバー回動部と、回動軸から離れ、かつ前記回動軸から独立して回動する連結ガイド部と、回動軸から離れ、かつ前記回動軸から独立して回動する分離回動部とを備え、アーム回動部は、連結ガイド部に保持された連結ピンを離脱可能に係合させるアーム側ピン受けを設け、レバー回動部は、連結ガイド部に保持された連結ピンを離脱可能に係合させるレバー側ピン受けを設け、連結ガイド部は、連結側リベットにより姿勢固定でサポートブラケットに連結され、サポートブラケットに連結された姿勢で回動軸に同心となる長孔を設け、前記長孔に沿って移動自在に連結ピンを保持して前記連結ピンを前記アーム側ピン受け及びレバー側ピン受け双方に係合させ、分離回動部は、分離側リベットにより姿勢固定でサポートブラケットに連結され、サポートブラケットに連結された姿勢でストラットハウスに干渉する入力部と、サポートブラケットから分離して回動すると前記連結ガイド部に当接する分離突起とを設けて構成されるペダル装置である。
本発明のペダル装置は、アーム回動部及びレバー回動部が連結ピンを介して連結され、ペダルアームの回動が前記アーム回動部からレバー回動部に伝達され、レバー回動部がペダルレバーを回動させてプッシュロッドを押し引きする。このとき、連結ガイド部は、サポートブラケットに対して姿勢固定で、前記アーム回動部及びレバー回動部の連動に合わせ、長孔に沿って連結ピンを移動させる。また、分離回動部は、サポートブラケットに対して姿勢固定で、分離突起を前記連結ガイド部から離隔させている。ペダル装置は、車両の衝突に際してダッシュパネルと共に後退すると、分離回動部の入力部をストラットハウスに衝突させ、分離側リベットを剪断して分離回動部を回動させる。そして、分離突起が前方又は下方から連結ガイド部に当接し、連結側リベットが剪断されて連結ガイド部を押し上げられる。これにより、連結ピンをアーム側ピン受け及びレバー側ピン受け双方から離脱して、アーム回動部とレバー回動部との連結が解除される。
このため、連結ピンに対する姿勢が傾いたり、こじれたりすると、前記のアーム回動部及びレバー回動部の連動が不安定になる。そこで、アーム回動部は、それぞれが回動軸の回動方向に平行な平面のアーム側支持プレートそれぞれに一対のアーム側ピン受けを設け、レバー回動部は、前記アーム側支持プレートの間に差し込まれるレバー側支持プレートにレバー側ピン受けを設けた構成にするとよい。連結ピンは、一対のアーム側ピン受けに架け渡され、前記一対のアーム側ピン受けの間でレバー側ピン受けに係合することにより、傾いたり、こじれたりしなくなり、アーム回動部及びレバー回動部の連動を安定させる。
また、アーム回動部及びレバー回動部の連動を安定させるには、そもそも連結ピンが傾いたり、こじれたりすることを防止する必要がある。そこで、連結ガイド部は、回動軸の回動方向に平行なフランジを有する下方に開いたチャンネル構造で、前記フランジそれぞれに設けた一対の長孔に連結ピンを架け渡し、前記フランジ間の連結ピンをアーム回動部のアーム側ピン受けとレバー回動部のレバー側ピン受けとに離脱可能に係合させた構成にするとよい。連結ピンは、一対の長孔に架け渡されることにより、傾いたり、こじれたりしなくなり、アーム回動部及びレバー回動部の連動を安定させる。
本発明のペダル装置は、
車両の衝突によりダッシュパネルが後退する際、分離側リベットを剪断して分離回動部を回動させ、更に連結側リベットを剪断して連結ガイド部を押し上げることにより、アーム回動部及びレバー回動部を連結する連結ピンをそれぞれのアーム側ピン受け及びレバー側ピン受けから離脱させ、アーム回動部とレバー回動部との連携を解除するので、車両の衝突によりダッシュパネルが後退しなければペダルアームの後退抑制を作動せず、逆に前記衝突が起きれば確実にペダルアームの後退抑制を作動させることができる。
アーム回動部及びレバー回動部は、一対のアーム側支持プレートでレバー側支持プレートを挟み、一対のアーム側ピン受けに架け渡された連結ピンをレバー側ピン受けに係合させることにより、前記連結ピンが傾いたり、こじれたりしなくなり、アーム回動部及びレバー回動部の連動を安定させる。連結ガイド部は、一対の長孔に架け渡した連結ピンを、アーム回動部のアーム側ピン受けとレバー回動部のレバー側ピン受けとに係合させることにより、前記連結ピンが傾いたり、こじれたりしなくなり、アーム回動部及びレバー回動部の連動を安定させる。
本発明の一例であるペダル装置を右斜め後方から見た斜視図である。 本例のペダル装置を右斜め後方から見た分解斜視図である。 本例のペダル装置において、通常状態を表す側面図である。 本例のペダル装置において、ペダルを踏み込んだ状態を表す側面図である。 本例のペダル装置において、車両の衝突によりストラットハウスが分離回動部の入力部に当接した状態を表す側面図である。 本例のペダル装置において、分離側リベットが剪断され、分離回動部が回転し始めた状態を表す側面図である。 本例のペダル装置において、分離回動部の分離突起が連結ガイド部を押し上げ始めた状態を表す側面図である。 本例のペダル装置において、連結ピンによる連結が解除され、レバー回動部から離れてアーム回動部のみが回転している状態を表す側面図である。
以下、本発明を実施形態について図を参照しながら説明する。本発明は、例えば図1〜図3(図1及び図2は奥が前方、手前が後方。図3以下は右方が前方、左方が後方で、図示の便宜上捻りコイルバネ24を略)に見られるように、ダッシュパネル(図示略)に取り付けられたサポートブラケット4,4に回動軸12が軸着されたペダルアーム11と、マスターバック(図示略)を押し引きするプッシュロッド5を連結したペダルレバー21とが連動して回動する構成のペダル装置に適用される。本例のペダル装置は、車両のブレーキペダルの例であるが、同様の構成を採用する限り、アクセルペダルやその他車両の操作に必要なペダル装置に本発明を適用できる。
本例のペダル装置は、主要部(アーム回動部1、レバー回動部2、連結ガイド部7及び分離回動部3)を挟む左右一対のサポートブラケット4,4の左側にペダルアーム11が位置する左右非対称形である。サポートブラケット4は、前記主要部の上方で重なる上面板と、回動軸12を軸支する側面板とから構成される板金部材で、前記側面板の前縁に形成されるフランジをダッシュパネルにボルト等により固定する。本例のペダル装置は、前記主要部をサポートブラケット4,4に挟み、前記サポートブラケット4,4の側面板間に架け渡した回動軸12にペダルアーム11が取り付けられていることから、一体のユニットとして取り扱うことができる。
本例のペダル装置は、上記構成において、ペダルアーム11から回動を伝達され、回動軸12と一体に回動するアーム回動部1と、回動軸12に同軸かつ前記回動軸12から独立して回動し、前記回動をペダルレバー21に伝達するレバー回動部2と、回動軸12から離れて前記回動軸12から独立して回動し、連結ピン71によりアーム回動部1及びレバー回動部2を一体に回動させる連結ガイド部7と、回動軸12から離れて前記回動軸12から独立して回動する分離回動部3とを主要部とし、前記分離回動部3の入力部32後方にストラットハウス6が相対するように、車両のダッシュパネルに取り付けられる。これにより、車両の衝突に際して後退するペダル装置に対してストラットハウス6が接近し、前記入力部32に衝突する。
アーム回動部1は、回動軸12の延在方向に直交する側面視略弓状の平面を有する板金部材で、側面視略弓状の中央を下方に突にした姿勢で、左側のサポートブラケット4の側面板を左方から右方、すなわちサポートブラケット4,4に囲まれる空間に突出させた回動軸12に対し、側面視略弓状の中央下縁を溶接して一体化している。本例のアーム回動部1は、全体の剛性を高めるため、回動軸12の周面に沿って平面を回動軸12の延在方向に断面クランク状に折り曲げて補強リブを形成している。ペダルアーム11は、回動軸12に溶接されているため、ペダルアーム11の回動がアーム回動部1に伝達される。図示を省略するが、例えばペダルアーム11の一部をアーム回動部としてもよい。
本例のアーム回動部1は、側面視略弓状の後端から下方に平面を延長し、前記延長部分を下方から右方、そして上方へ折り返して左右一対の平行なアーム側支持プレート131,131を形成し、各アーム側支持プレート131の縁部(図2及び図3中、後縁)から切り欠いて、左右一対のアーム側ピン受け13,13を設けている。これにより、後述するレバー側支持プレート231を左右一対のアーム側支持プレート131,131の間に差し込み、回動軸12の延在方向に連通するアーム側ピン受け13,13及びレバー側ピン受け23に渡って連結ピン71を係合させる。
このほか、本例のアーム回動部1は、車両の衝突に際してペダルアーム11の後退抑制が働く際、レバー回動部2に対して強制的に前記ペダルアーム11が前方へ回動するように、レバー回動部2に対してアーム回動部1が遠ざかる方向に付勢する捻りコイルバネ24の一端を装着するスプリング孔を、側面視略弓状の前端に設けている。捻りコイルバネ24は、常態として、レバー回動部2に対してアーム回動部1が遠ざかる方向に付勢しているので、両者を常に緊張状態におき、がたつきを防止する働きもある。
レバー回動部2は、回動軸12の延在方向に直交する側面視略V字形の平面を有する板金部材の上斜め後方に突出する部分で、左右のサポートブラケット4,4に架け渡された回動軸12の上記アーム回動部1と前記サポートブラケット4の側面板との間に挟まれて前記回動軸12に回動自在に外嵌する回動嵌合パイプ22に対し、平面を前記回動嵌合パイプ22の端面と面一にし、側面視略V字形の下端を円弧状に切り欠いた周縁を、溶接して一体化している。ペダルレバー21は、レバー回動部2を有する側面視略V字形の前記板金部材の上斜め前方に突出する部分であるため、レバー回動部2の回動がペダルレバー21に伝達される。
本例のレバー回動部2は、側面視略V字形の上斜め後方に突出する部分の先端部分を、上記アーム側支持プレート131に似た側面視形状に成形してレバー側支持プレート231とし、前記レバー側支持プレート231の縁部(図2及び図3中、後縁)から切り欠いて、レバー側ピン受け23を設けている。既述したように、レバー側支持プレート231を上述の左右一対のアーム側支持プレート131,131間に差し込み、回動軸12の延在方向に連通するアーム側ピン受け13,13及びレバー側ピン受け23に渡って連結ピン71を係合させる。
レバー回動部2は、回動軸12に回動自在に外嵌した回動外嵌パイプ22に溶接しているため、アーム回動部1から独立して回動自在なところ、アーム側ピン受け13及びレバー側ピン受け14に渡って連結ピン71が係合しているので、通常状態では、アーム回動部1に連動して回動する。このように、アーム回動部1及びレバー回動部2は、それぞれのアーム側ピン受け13及びレバー側ピン受け23に渡って連結ピン71を係合させているだけで、緊密な結合でないが、上述した捻りコイルバネ24の働きによりがたつきが抑制又は防止されている。
このほか、本例のペダル装置は、車両の衝突に際してペダルアーム11の後退抑制が働く際、レバー回動部2に対して強制的に前記ペダルアーム11が前方へ回動するように、回動嵌合パイプ22に外嵌され、レバー回動部2に対してアーム回動部1が遠ざかる方向に付勢する捻りコイルバネ24の他端をペダルレバー21の上縁に係合させている。既述したように、捻りコイルバネ24は、アーム回動部1及びレバー回動部2のがたつきを抑える働きのほか、車両の衝突に際してレバー回動部2との連携が解除されるアーム回動部1を強制的に前方へ回動させ、ペダルアーム11を後退抑制させる働きを有する。
連結ガイド部7は、回動軸12の回動方向に平行なフランジ72,72を有する下方に開いたチャンネル構造の板金部材で、前記フランジ72,72それぞれに設けた一対の長孔721,721に連結ピン71を架け渡している。本例の連結ガイド部7は、左側のサポートブラケット4に取り付けられた連結ガイド部用ブラケット75から右方に突出するガイド回動軸74に軸着され、アーム回動部1及びレバー回動軸2から長孔721,721に架け渡した連結ピン71が遠ざかるように、上方へ跳ね上げることができる。通常状態は、前記連結ガイド部用ブラケット75に対して連結側リベット73により位置固定されている。
円弧状の長孔721,721は、連結側リベット73により連結ガイド部用ブラケット75に対して連結ガイド部7を位置固定すると、回動軸12と同心となる。連結ピン71は、前記長孔721,721に従い、回動軸12を中心とする円弧軌道に沿って移動する。連結ガイド部7のフランジ72,72間に下方から差し込まれるアーム側支持プレート131,131及びレバー側支持プレート231は、アーム側ピン受け13,13及びレバー側ピン受け23に連結ピン71を係合させる。これから、アーム回動部1及びレバー回動部2は、アーム側ピン受け13,13及びレバー側ピン受け23を係合させたまま、連結ピン71が移動する長孔721,721の範囲で、回動軸12に従って回動させることができる。
ここで、アーム側ピン受け13,13及びレバー側ピン受け23は、アーム側支持プレート131,131及びレバー側支持プレート231の後縁から切り開いた切欠であり、連結ピン71を前記切り欠きの切り開いた側に引き抜くことができる。具体的には、フランジ72,72間に差し込んだアーム側支持プレート131,131及びレバー側支持プレート231は、連結ガイド部7のガイド回動軸74を中心とする連結ピン71の軌道と、アーム側ピン受け13,13及びレバー側ピン受け23の切り開いた方向とを一致させている。
分離回動部3は、回動軸12の延在方向に直交して後方に凸な側面視略弓形の平面を有する板金部材で、側面視略弓形の上端付近に回動軸12の延在方向左方に突出させたピン状の分離突起31を設けている。入力部32は、側面視略弓形の下端の側面視三角形の部分で、車両の衝突に際して後退するペダル装置に対して相対的に接近するストラットハウス6を後方から押し当てるようにしている。入力部32は、ストラットハウス6を衝突させることができれば、形状を特定しない。
本例の分離回動部3は、中間の湾曲部位の前縁を回動嵌合パイプ22の周面に当接させ、側面視略弓形の中間より下方の位置を、右側のサポートブラケット4に取り付けた分離回動部用ブラケット35から左方に突出する分離回動軸34に軸着し、分離側リベット33により前記分離回動部用ブラケット35に対して位置固定している。位置固定された分離回動部3は、同じく位置固定された連結ガイド部7のフランジ72の前縁から前方に離れて分離突起31を待機させた姿勢となる。分離回動部3は、分離側リベット33が剪断されると、連結ガイド部7のフランジ72,72間に差し込みながら、前記フランジ72に分離突起31を前方から押し当てる。
本例のペダル装置は、通常状態において、図4に見られるように、ペダルアーム11を踏み込むと、ペダルアーム11と同じく回動軸12に溶接したアーム回動部1が連動して回動する。また、レバー回動部2は、連結ピン71を介してアーム側支持プレート131,131とレバー側支持プレート231とを連結させているので、アーム回動部1に連動して回動し、前記回動をペダルレバー21に伝達し、プッシュロッド5を押し引きする。これらに対し、分離回動部3は、分離側リベット33により分離回動部用ブラケット35に対して位置固定されているため、回動嵌合パイプ22の周面に中間の湾曲部位の前縁を摺接させるだけで、姿勢に変化がない。
車両が衝突すると、ダッシュパネルに従ってペダル装置全体が後退し、図5に見られるように、分離回動部3の入力部32がストラットハウス6に衝突する。このように分離回動部3の入力部32がストラットハウス6に衝突した瞬間の段階では、ストラットハウス6が分離回動部3の入力部32に衝突しただけで、分離回動部3は分離側リベット33により分離回動部用ブラケット35に対して位置固定されたまま、連結ガイド部7は連結側リベット73により連結ガイド部用ブラケット75に対して位置固定されたままであり、連結ピン71によるアーム回動部1及びレバー回動部2の連携は解除されていない。
ペダル装置の後退が続くと、分離回動部3の入力部32がストラットハウス6に押される格好となり、分離側リベット33が剪断される結果、分離回動部3は分離回動部用ブラケット35から分離して、図6に見られるように、分離回動軸34に従って回動を始め、分離突起31を連結ガイド部7のフランジ72の前縁に衝突させる。ここで、分離回動軸34から入力部32までの長さより前記分離回動軸34から分離突起31までが長いため、ストラットハウス6に押されて入力部32の移動する距離より、分離回動部3が回動して分離突起31の移動する距離が大きくなり、連結側リベット73を確実に剪断して、連結ガイド部7を押し上げることができる。
連結側リベット73が剪断された連結ガイド部7は、図7に見られるように、連結ピン71を長孔721に保持したまま、分離回動部3の分離突起31をフランジ72の前縁に摺接させながら、押し上げられる。連結ガイド部7の押上は、アーム回動部1のアーム側ピン受け13,13とレバー回動部2のレバー側ピン受け23とに係合させていた連結ピン71を、同時にそれぞれから引き抜く働きを有する。この働きにより、連結ピン71を介したアーム回動部1とレバー回動部2との連携が解除される。
ペダルアーム11は、アーム回動部1及びレバー回動部2の連携が解除されると、捻りコイルバネ24の働きにより、大きく前方に回動する(図8中左回転)。これは、踏み込まれていない状態に比べて、ペダルアーム11の後退抑制が働いたことを意味する。本例のペダル装置は、レバー回動部2から遠ざかる方向にアーム回動部1を付勢するため、両者の間に反発する捻りコイルバネ24を介装している。そして、レバー回動部2は、プッシュロッド5を介してマスターバック(図示略)により位置固定されるため、アーム回動部1が捻りコイルバネ24に押されて大きく回動する。これにより、本来自重により回動する範囲を超えて、ペダルアーム11を大きく前方に移動させることができる。
図示を省略するが、本例と異なり、捻りコイルバネ24を利用せず、アーム回動部1を完全に自由にしてもよい。この場合、ペダルアーム11の回動量は本例より小さくなるが、ペダルアームは自由に回動できるので、例えばペダルアーム11に運転手の足が衝突しても、ペダルアーム11を更に前方に向けて回動させて逃がし、運転手の足を傷つけるないようにできる。このように、ペダルアーム11を運転手の足に衝突しないまで完全に前方へ移動させることができない場合、アーム回動部1を完全に自由にすることが、安全性の観点から有効である。
このほか、本例のペダル装置は、分離側リベット33及び連結側リベット73の破損のみでペダルアーム11の後退抑制が実現されることから、前記分離側リベット33及び連結側リベット73の交換のみで、再利用できる利点がある。連結ピン71は、分離回動部3の分離突起31に押し上げられる連結ガイド部7に従ってアーム側ピン受け13及びレバー側ピン受け23から外れるだけで、アーム側ピン受け13及びレバー側ピン受け23を揃えて再び連結できる。これから、本例のペダル装置は、破損した分離側リベット33及び連結側リベット73を交換すれば、再利用できる。
1 アーム回動部
11 ペダルアーム
12 回動軸
13 アーム側ピン受け
131 アーム側支持プレート
2 レバー回動部
21 ペダルレバー
22 回動嵌合パイプ
23 レバー側ピン受け
231 レバー側支持プレート
24 捻りコイルバネ
3 分離回動部
31 分離突起
32 入力部
33 分離側リベット
34 分離回動軸
35 分離回動部用ブラケット
4 サポートブラケット
5 プッシュロッド
6 ストラットハウス
7 連結ガイド部
71 連結ピン
72 フランジ
721 長孔
73 連結側リベット
74 ガイド回動軸
75 連結ガイド部用ブラケット

Claims (3)

  1. ダッシュパネルに取り付けられたサポートブラケットに回動軸が軸着されたペダルアームと、マスターバックを押し引きするプッシュロッドを連結したペダルレバーとが連動して回動するペダル装置において、
    ペダルアームの回動を受けて回動軸と一体に回動するアーム回動部と、
    回動軸に同軸かつ前記回動軸から独立して回動し、前記回動をペダルレバーに伝達するレバー回動部と、
    回動軸から離れ、かつ前記回動軸から独立して回動する連結ガイド部と、
    回動軸から離れ、かつ前記回動軸から独立して回動する分離回動部とを備え、
    アーム回動部は、連結ガイド部に保持された連結ピンを離脱可能に係合させるアーム側ピン受けを設け、
    レバー回動部は、連結ガイド部に保持された連結ピンを離脱可能に係合させるレバー側ピン受けを設け、
    連結ガイド部は、連結側リベットにより姿勢固定でサポートブラケットに連結され、サポートブラケットに連結された姿勢で回動軸に同心となる長孔を設け、前記長孔に沿って移動自在に連結ピンを保持して前記連結ピンを前記アーム側ピン受け及びレバー側ピン受け双方に係合させ、
    分離回動部は、分離側リベットにより姿勢固定でサポートブラケットに連結され、サポートブラケットに連結された姿勢でストラットハウスに干渉する入力部と、サポートブラケットから分離して回動すると前記連結ガイド部に当接する分離突起とを設けて構成されることを特徴とするペダル装置。
  2. アーム回動部は、それぞれが回動軸の回動方向に平行な平面のアーム側支持プレートそれぞれに一対のアーム側ピン受けを設け、
    レバー回動部は、前記アーム側支持プレートの間に差し込まれるレバー側支持プレートにレバー側ピン受けを設けた請求項1記載のペダル装置。
  3. 連結ガイド部は、回動軸の回動方向に平行なフランジを有する下方に開いたチャンネル構造で、前記フランジそれぞれに設けた一対の長孔に連結ピンを架け渡し、前記フランジ間の連結ピンをアーム回動部のアーム側ピン受けとレバー回動部のレバー側ピン受けとに係合させた請求項1又は2いずれか記載のペダル装置。
JP2012023248A 2012-02-06 2012-02-06 ペダル装置 Active JP5841854B2 (ja)

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