JP2003252245A - 自動車における2次衝突時の衝撃力緩和装置 - Google Patents

自動車における2次衝突時の衝撃力緩和装置

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JP2003252245A
JP2003252245A JP2002057740A JP2002057740A JP2003252245A JP 2003252245 A JP2003252245 A JP 2003252245A JP 2002057740 A JP2002057740 A JP 2002057740A JP 2002057740 A JP2002057740 A JP 2002057740A JP 2003252245 A JP2003252245 A JP 2003252245A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の前突時に、ブレーキペダルに対しド
ライバーが2次衝突するとき、このブレーキペダルから
ドライバーの特に足側に与えられる衝撃力をより確実に
緩和させるようにする。 【解決手段】 車体1の前部が備えるダッシュパネル3
の後方に位置して上下方向に延びその下部側が前後に回
動自在Aとなるよう上部がダッシュパネル3に枢支され
るブレーキペダル10を備える。ブレーキペダル10を
互いに別体の上部、下部ペダル21,24で構成し、こ
れら上部、下部ペダル21,24を枢支軸22によりこ
の枢支軸22の軸心23回りに互いに相対回動となるよ
う枢支させ、かつ、軸心23回りの相対回動を阻止する
よう上部、下部ペダル21,24を互いに連結させる連
結手段27を設ける。自動車の前突に基づいて、連結手
段27による上部、下部ペダル21,24の連結が解除
されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車が前進走行
中にその前方の何らかの物体に1次衝突(前突)したと
き、この車体の前部のダッシュパネルに枢支されている
ブレーキペダルの下部側を自由状態にして、この下部側
にドライバーの足側が2次衝突するとき、このブレーキ
ペダルの下部側からドライバーの足側に与えられる衝撃
力を緩和させるようにした自動車における2次衝突時の
衝撃力緩和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体の前部は、一般に、この前
部の左右各側部を構成する左右一対のフロントピラー
と、これら左右フロントピラーの間で車体の幅方向に延
びてその各端部が上記各フロントピラーに支持されるダ
ッシュパネルと、このダッシュパネルの後方で車体の幅
方向に延びその各端部が上記各フロントピラーに支持さ
れるピラーツーピラーメンバとを備えている。また、自
動車は、一般に、上記ダッシュパネルの後方に位置して
上下方向に延びその下部側が前後に回動自在となるよう
上部が上記ダッシュパネルに枢支されるブレーキペダル
を備え、このブレーキペダルを踏動操作してこのブレー
キペダルにブレーキ操作力を与えれば、自動車が制動さ
れるようになっている。
【0003】また、上記構成において、自動車における
2次衝突時の衝撃力緩和装置には、従来、特開2001
−97191公報に示されるものがある。
【0004】上記公報のものによれば、自動車の前突
時、車体の前部に与えられる衝撃力により、上記ブレー
キペダルが上記ダッシュパネルから全体的に離脱させら
れるようになっている。
【0005】そして、上記したようにブレーキペダルが
離脱させられると、このブレーキペダルはダッシュパネ
ルに対して自由状態となるため、上記ブレーキペダルに
ドライバーが2次衝突したとしても、上記ブレーキペダ
ルからの反力は小さく押さえられる。よって、その分、
上記ブレーキペダルへの2次衝突時に、ドライバーに与
えられる衝撃力は緩和される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、自動車の前突時に、ダッシュパネルから上記
ブレーキペダルが離脱させられると、このブレーキペダ
ルはドライバーの足元に全体的に落下する。
【0007】上記の場合、ブレーキペダルは形状が大き
いものであると共に、これ自体の慣性力が大きいもので
あるため、上記のようにブレーキペダルが落下すると、
このブレーキペダルにドライバーの特に足側が2次衝突
しやすくなるおそれがあると共に、この2次衝突で足側
に大きい衝撃力が与えられるおそれもある。
【0008】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、自動車の前突時に、ブレーキペダルに対
しドライバーが2次衝突するとき、このブレーキペダル
からドライバーの特に足側に与えられる衝撃力をより確
実に緩和させるようにし、かつ、この衝撃力の緩和が簡
単な構成で達成されるようにすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車における2次衝突時の衝撃力緩和装置
は、次の如くである。なお、この項において各用語に付
記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「発明の実
施の形態」の項の内容に限定解釈するものではない。
【0010】請求項1の発明は、車体1の前部が、この
前部の左右各側部を構成する左右一対のフロントピラー
2と、これら左右フロントピラー2の間で車体1の幅方
向に延びてその各端部が上記各フロントピラー2に支持
されるダッシュパネル3とを備え、このダッシュパネル
3の後方に位置して上下方向に延びその下部側が前後に
回動自在Aとなるよう上部が上記ダッシュパネル3に枢
支されるブレーキペダル10を備えた自動車において、
【0011】上記ブレーキペダル10を互いに別体の上
部、下部ペダル21,24で構成し、これら上部、下部
ペダル21,24を枢支軸22によりこの枢支軸22の
軸心23回りに互いに相対回動となるよう枢支させ、か
つ、上記軸心23回りの相対回動を阻止するよう上記上
部、下部ペダル21,24を互いに連結させる連結手段
27を設け、自動車の前突に基づいて、上記連結手段2
7による上記上部、下部ペダル21,24の連結が解除
されるようにしたものである。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記車体1の前部が、上記ダッシュパネル3の後方
で車体1の幅方向に延びその各端部が上記各フロントピ
ラー2に支持されるピラーツーピラーメンバ5を備えた
自動車において、
【0013】上記連結手段27が、上記上部、下部ペダ
ル21,24を互いに連結させる連結具28と、前突時
に、上記ダッシュパネル3と共にブレーキペダル10が
上記ピラーツーピラーメンバ5に対し相対的に後方移動
Dしたとき、このブレーキペダル10と共に後方移動D
して上記ピラーツーピラーメンバ5に圧接し、その圧接
力を上記連結具28に伝えてこの連結具28による上記
上部、下部ペダル21,24の連結を解除させる連結解
除具29とを備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0015】図1〜3において、符号1は自動車の車体
で、矢印Frはこの車体の前方を示している。
【0016】上記車体1は板金製で、この車体1の前部
は、この車体1の前部の左右各側部を構成して上下方向
に延びる左右一対のフロントピラー2と、これら左右フ
ロントピラー2の間で車体1の幅方向に延びてその各端
部が上記左右各フロントピラー2に支持されるダッシュ
パネル3と、このダッシュパネル3の下縁部から後方に
向って延出するフロアパネル4と、上記左右フロントピ
ラー2の間、かつ、上記ダッシュパネル3の後方近傍で
車体1の幅方向に延びてその左右各端部が上記左右フロ
ントピラー2の上下方向の中途部に支持されるピラーツ
ーピラーメンバ5と、上記ダッシュパネル3の車体1の
幅方向における中途部に支持されるブラケット6とを備
え、上記ダッシュパネル3の後方、かつ、フロアパネル
4の上方における上記車体1の内部空間が車室7とされ
ている。
【0017】上記車体1の前部にブレーキ操作装置8が
設けられている。以下、このブレーキ操作装置8につき
説明する。
【0018】上記車体1の前部であるダッシュパネル3
の下部後方近傍の車室7に配置され上下方向に延びてそ
の下部側が前後に回動自在Aとなるようその上部が上記
ブラケット6を介し上記ダッシュパネル3に枢支軸9に
より枢支されるブレーキペダル10が設けられ、このブ
レーキペダル10の後方に位置するドライバーからの踏
動操作により、このブレーキペダル10の下端部に対し
ブレーキ操作力Bが与えられるようになっている。
【0019】上記の場合、図示しないが、ブレーキペダ
ル10をその下部側が後方回動するよう付勢するばねが
設けられると共に、所定の後方回動位置(図1中実線)
で、それ以上の後方回動を阻止するストッパが車体1の
前部に取り付けられている。
【0020】上記ブレーキペダル10の前方における上
記車体1の前部であるダッシュパネル3の前面側に油圧
式のブレーキブースター12が支持されている。このブ
レーキブースター12から後方の車室6内に向って連動
バー13が突設され、この連動バー13の突出端部が上
記ブレーキペダル10の長手方向の中途部に枢支ピン1
4により枢支されている。
【0021】上記ブレーキブースター12は、上記ブレ
ーキペダル10に与えられるブレーキ操作力Bの大きさ
を増大させて油圧回路17を介し車輪を制動可能とする
ブレーキ本体18に向けて出力する。このように出力さ
れた操作力が上記ブレーキ本体18に入力されると、上
記車輪が制動され、つまり、自動車が制動される。
【0022】上記ブレーキペダル10は、このブレーキ
ペダル10の上部を構成して上記枢支軸9によりブラケ
ット6を介しダッシュパネル3に枢支される上部ペダル
21と、上記ブレーキペダル10の下部を構成して、そ
の上端部が上記上部ペダル21の下端部に枢支軸22に
よりこの枢支軸22の軸心23回りに回動自在となるよ
う枢支される下部ペダル24とを備え、上記上部ペダル
21と下部ペダル24とは互いに別体とされ、上記枢支
軸22の軸心23は車体1の幅方向に延びている。
【0023】上記上部ペダル21と下部ペダル24の上
記軸心23回りの相対回動を阻止するよう、これら上部
ペダル21と下部ペダル24の各回動部分を互いに連結
させる連結手段27が設けられ、上記枢支軸22と連結
手段27とによって、上記上部ペダル21に下部ペダル
24が固定されている。
【0024】図4において、自動車の前突時には、この
前突に基づいて、上記連結手段27による上記上部ペダ
ル21と下部ペダル24との連結が解除されるようにな
っている。より具体的には、上記前突時、車体1の前部
がその前方から後方に向う衝撃力Cを与えられることに
より変形し、上記ダッシュパネル3が元の位置(図1〜
3中実線、図4中二点鎖線)から、上記ブラケット6と
ブレーキペダル10とを伴って上記ピラーツーピラーメ
ンバ5に対し相対的に後方移動Dして変位したとき(図
4中実線)、このピラーツーピラーメンバ5に突設した
突出部材26に上記連結手段27が圧接し、その圧接力
により、この連結手段27による上記上部ペダル21と
下部ペダル24との連結が解除されるようになっている
(図4中実線)。
【0025】このため、上記前突に基づき、上記連結手
段27による上部ペダル21と下部ペダル24との連結
が解除されると、上記上部ペダル21に対し上記下部ペ
ダル24が枢支軸22の軸心23回りに回動自在Eとさ
れて(図4中一点鎖線)、上記ブレーキペダル10の下
部を構成する上記下部ペダル24が上記上部ペダル21
に対し自由状態となることから、この前突時に、上記下
部ペダル24に対しドライバーが2次衝突したとして
も、この下部ペダル24からドライバーに与えられる反
力は小さくて済む。
【0026】よって、自動車の前突時に、上記下部ペダ
ル24にその後方からドライバーが2次衝突するとき、
この下部ペダル24からドライバーの特に足側に対し与
えられる衝撃力は、上記したように下部ペダル24から
の反力が小さくて済む分、より確実に緩和される。
【0027】また、上記したように連結手段27による
上部ペダル21と下部ペダル24との連結が解除された
場合でも、上記下部ペダル24は上記上部ペダル21に
対し枢支軸22により枢支された状態は保持される。
【0028】よって、上記連結手段27による連結が解
除されたとしても、上記下部ペダル24が上部ペダル2
1から離脱して意図しないところにまで自由に移動す
る、ということは防止され、その分、上記下部ペダル2
4への2次衝突が抑制される。
【0029】図1〜3において、上記連結手段27は、
上記上部ペダル21と下部ペダル24とを互いに連結さ
せる連結具28と、上記前突時の車体1の前部の変形に
より、上記ダッシュパネル3と共にブレーキペダル10
が上記ピラーツーピラーメンバ5に対し相対的に後方移
動Dしたとき、このブレーキペダル10と共に後方移動
Dして、上記ピラーツーピラーメンバ5に突出部材26
を介し圧接し、その圧接力を上記連結具28に伝えてこ
の連結具28による上記上部ペダル21と下部ペダル2
4との連結を解除させる連結解除具29とを備えてい
る。
【0030】上記連結具28は、上記上部ペダル21の
上部側面に対し前後、上下に摺動自在に接合する接合部
材31と、車体1の幅方向に延びる軸心32上で上記上
部ペダル21と接合部材31とに貫通するよう成形され
る嵌入孔33と、これら嵌入孔33に連通するよう嵌入
される剪断ピン34とを備えている。上記接合部材31
の一部は上記上部ペダル21の前端面に接合しており、
この接合と、上記剪断ピン34とによって、上記上部ペ
ダル21に対し上記接合部材31が固定されている。
【0031】また、上記連結具28は、上記接合部材3
1に枢支軸37により回動自在に枢支される回動アーム
38と、上記上部ペダル21に突設されて上記回動アー
ム38の下方回動を阻止する第1ストッパー39と、上
記下部ペダル24の上端部から上方に向けて一体的に延
出しその延出端部が上記回動アーム38に係脱自在に係
合して、この回動アーム38の上方回動を阻止する第2
ストッパー40とを備えている。
【0032】つまり、上記回動アーム38は上記第1ス
トッパー39と第2ストッパー40とによって上記枢支
軸37回りの回動が阻止されており、また、上記第2ス
トッパー40が回動アーム38に係合することにより、
上記下部ペダル24が枢支軸22回りで上記上部ペダル
21と相対回動することも阻止されており、もって、上
記上部ペダル21と下部ペダル24とが互いに固定され
て一体化されている。このため、上記ブレーキペダル1
0の上部ペダル21および下部ペダル24と、連結具2
8の接合部材31、剪断ピン34、枢支軸37、回動ア
ーム38、第1ストッパー39および第2ストッパー4
0とは、上記枢支軸9の回りで一体的に回動自在Aとさ
れている。
【0033】上記連結解除具29は、上記接合部材31
から上記ピラーツーピラーメンバ5に向って一体的に延
出する延出部材43と、この延出部材43に延出端部に
固着されて上記突出部材26の突出端部と係合する係合
軸44とを備えている。
【0034】図4において、上記連結手段27について
の作用をより詳しく説明すると、自動車の前突時に、車
体1の前部が上記衝撃力Cを与えられて変形し、上記ブ
レーキペダル10と共にブレーキペダル10が後方移動
Dしたとすると、上記連結解除具29の係合軸44が上
記突出部材26を介しピラーツーピラーメンバ5に圧接
し、その圧接力が上記係合軸44と延出部材43とを介
して上記接合部材31に伝えられる。
【0035】上記圧接力が所定値を越えると、図4中実
線で示すように、上記剪断ピン34の軸方向の中途部が
径方向に剪断させられ、上記上部ペダル21に対する接
合部材31の固定が解除されて、上記上部ペダル21に
対し上記接合部材31が自由状態とされ、これに伴い、
この接合部材31に枢支されている上記回動アーム38
が上記第1ストッパー39と第2ストッパー40とから
離脱する。これにより、上記連結手段27による上記上
部ペダル21と下部ペダル24との連結が解除される。
【0036】すると、上記第2ストッパー40は上記枢
支軸22の軸心23を中心として回動自在Eの状態とな
り、つまり、この第2ストッパー40と一体的に連結さ
れている下部ペダル24が、上部ペダル21に対し枢支
軸22の軸心23を中心として回動自在Eの状態とされ
(図4中一点鎖線)、前記したように下部ペダル24が
上部ペダル21に対し自由状態となる。
【0037】前記したように、連結手段27が、上記上
部、下部ペダル21,24を互いに連結させる連結具2
8と、前突時に、上記ダッシュパネル3と共にブレーキ
ペダル10が上記ピラーツーピラーメンバ5に対し相対
的に後方移動Dしたとき、このブレーキペダル10と共
に後方移動Dして上記ピラーツーピラーメンバ5に圧接
し、その圧接力を上記連結具28に伝えてこの連結具2
8による上記上部、下部ペダル21,24の連結を解除
させる連結解除具29とを備えている。
【0038】このため、上記連結手段27による上記上
部、下部ペダル21,24の連結の解除は単に機構的に
なされることから、前記した2次衝突時においてのドラ
イバーに与えられる衝撃力の緩和は、簡単な構成によっ
て達成される。
【0039】また、上記連結具28は、一つの軸心32
上で、上記上部ペダル21と、下部ペダル24側の部材
である接合部材31とに成形された嵌入孔33と、これ
ら嵌入孔33に連通するよう嵌入された剪断ピン34と
を備え、上記圧接力が所定値を越えたとき、上記剪断ピ
ン34が剪断させられて、上記上部ペダル21と下部ペ
ダル24との連結が解除されるようにしてある。
【0040】このため、上記上部ペダル21と下部ペダ
ル24との連結は、剪断ピン34という更に簡単な構成
によって達成されるのであり、その分、2次衝突時に、
ドライバーに与えられる衝撃力の緩和は、更に簡単な構
成によって達成される。
【0041】また、上記連結手段27により上記上部ペ
ダル21に下部ペダル24が連結(固定)された状態
(図1〜3)から、この連結が解除されたとき、上記下
部ペダル24が上記枢支軸22の軸心23を中心して後
方回動しようとすることは、上記下部ペダル24の上端
部から上方に延出した第2ストッパー40の一部分が上
記上部ペダル21に当接することにより阻止されるよう
になっており、つまり、上記下部ペダル24は上記枢支
軸22の軸心23回りで前方回動のみが許容されてい
る。
【0042】このため、上記前突時に、上記下部ペダル
24が後方回動することは防止されるため、この下部ペ
ダル24に対し、その後方からドライバーの特に足側が
2次衝突し易くなるということは未然に防止される。一
方、上記下部ペダル24にその後方からドライバーが2
次衝突したとしても、このときには、上記下部ペダル2
4は前方回動するため、この下部ペダル24からドライ
バーに対し与えられる衝撃力は、より確実に緩和され
る。
【0043】なお、以上は図示の例によるが、上記連結
手段27による上記上部ペダル21と下部ペダル24と
の連結の解除は、前突時の衝撃力を検出したセンサーの
検出信号でソレノイドや火薬などのアクチュエータを作
動させて、行うようにしてもよい。
【0044】また、上記連動バー13の突出端部は枢支
ピン14により上記第2ストッパー40に枢支させても
よい。このようにすれば、上記前突時に、ダッシュパネ
ル3と共にブレーキブースター12が後方移動Dすると
き、このブレーキブースター12は上記連動バー13と
枢支ピン14とを介して上記第2ストッパー40を後方
に押動する。このため、上記連結手段27による上部ペ
ダル21と下部ペダル24との連結が解除されたとき、
上記ブレーキブースター12が第2ストッパー40を後
方に押動するかわりに、上記下部ペダル24は枢支軸2
2の軸心23を中心として前方回動する。よって、上記
下部ペダル24に対し、その後方からドライバーの特に
足側が2次衝突するということが防止され、その分、上
記下部ペダル24に対しドライバーが2次衝突すると
き、この下部ペダル24からドライバーに対し与えられ
る衝撃力はより確実に緩和される。
【0045】また、上記連動バー13の突出端部は枢支
ピン14により上記下部ペダル24に枢支させてもよ
い。また、上記上部ペダル21と下部ペダル24とにそ
れぞれ直接嵌入孔33を成形してこれら嵌入孔33に剪
断ピン34を嵌入させるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0047】請求項1の発明は、車体の前部が、この前
部の左右各側部を構成する左右一対のフロントピラー
と、これら左右フロントピラーの間で車体の幅方向に延
びてその各端部が上記各フロントピラーに支持されるダ
ッシュパネルとを備え、このダッシュパネルの後方に位
置して上下方向に延びその下部側が前後に回動自在とな
るよう上部が上記ダッシュパネルに枢支されるブレーキ
ペダルを備えた自動車において、
【0048】上記ブレーキペダルを互いに別体の上部、
下部ペダルで構成し、これら上部、下部ペダルを枢支軸
によりこの枢支軸の軸心回りに互いに相対回動となるよ
う枢支させ、かつ、上記軸心回りの相対回動を阻止する
よう上記上部、下部ペダルを互いに連結させる連結手段
を設け、自動車の前突に基づいて、上記連結手段による
上記上部、下部ペダルの連結が解除されるようにしてあ
る。
【0049】このため、上記前突に基づき、上記連結手
段による上部ペダルと下部ペダルとの連結が解除される
と、上記上部ペダルに対し上記下部ペダルが枢支軸の軸
心回りに回動自在とされて、上記ブレーキペダルの下部
を構成する上記下部ペダルが上記上部ペダルに対し自由
状態となることから、この前突時に、上記下部ペダルに
対しドライバーが2次衝突したとしても、この下部ペダ
ルからドライバーに与えられる反力は小さくて済む。
【0050】よって、自動車の前突時に、上記下部ペダ
ルにその後方からドライバーが2次衝突するとき、この
下部ペダルからドライバーの特に足側に対し与えられる
衝撃力は、上記したように下部ペダルからの反力が小さ
くて済む分、より確実に緩和される。
【0051】また、上記したように連結手段による上部
ペダルと下部ペダルとの連結が解除された場合でも、上
記下部ペダルは上記上部ペダルに対し枢支軸により枢支
された状態は保持される。
【0052】よって、上記連結手段による連結が解除さ
れたとしても、上記下部ペダルが上部ペダルから離脱し
て意図しないところにまで自由に移動する、ということ
は防止され、その分、上記下部ペダルへの2次衝突が抑
制される。
【0053】また、請求項2の発明は、上記車体の前部
が、上記ダッシュパネルの後方で車体の幅方向に延びそ
の各端部が上記各フロントピラーに支持されるピラーツ
ーピラーメンバを備えた自動車において、
【0054】上記連結手段が、上記上部、下部ペダルを
互いに連結させる連結具と、前突時に、上記ダッシュパ
ネルと共にブレーキペダルが上記ピラーツーピラーメン
バに対し相対的に後方移動したとき、このブレーキペダ
ルと共に後方移動して上記ピラーツーピラーメンバに圧
接し、その圧接力を上記連結具に伝えてこの連結具によ
る上記上部、下部ペダルの連結を解除させる連結解除具
とを備えている。
【0055】このため、上記連結手段による上記上部、
下部ペダルの連結の解除は単に機構的になされることか
ら、前記した2次衝突時においてのドライバーに与えら
れる衝撃力の緩和は、簡単な構成によって達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の部分拡大図である。
【図2】自動車の前部の側面断面図である。
【図3】図1で示したものの部分斜視図である。
【図4】作用を説明する図で図1に相当する図である。
【符号の説明】 1 車体 2 フロントピラー 3 ダッシュパネル 4 フロアパネル 5 ピラーツーピラーメンバ 6 ブラケット 7 車室 8 ブレーキ操作装置 10 ブレーキペダル 12 ブレーキブースター 13 連動バー 14 枢支ピン 21 上部ペダル 22 枢支軸 23 軸心 24 下部ペダル 27 連結手段 28 連結具 29 連結解除具 32 軸心 33 嵌入孔 34 剪断ピン A 回動自在 B ブレーキ操作力 C 衝撃力 D 後方移動 E 回動自在

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前部が、この前部の左右各側部を
    構成する左右一対のフロントピラーと、これら左右フロ
    ントピラーの間で車体の幅方向に延びてその各端部が上
    記各フロントピラーに支持されるダッシュパネルとを備
    え、このダッシュパネルの後方に位置して上下方向に延
    びその下部側が前後に回動自在となるよう上部が上記ダ
    ッシュパネルに枢支されるブレーキペダルを備えた自動
    車において、 上記ブレーキペダルを互いに別体の上部、下部ペダルで
    構成し、これら上部、下部ペダルを枢支軸によりこの枢
    支軸の軸心回りに互いに相対回動となるよう枢支させ、
    かつ、上記軸心回りの相対回動を阻止するよう上記上
    部、下部ペダルを互いに連結させる連結手段を設け、自
    動車の前突に基づいて、上記連結手段による上記上部、
    下部ペダルの連結が解除されるようにした自動車におけ
    る2次衝突時の衝撃力緩和装置。
  2. 【請求項2】 上記車体の前部が、上記ダッシュパネル
    の後方で車体の幅方向に延びその各端部が上記各フロン
    トピラーに支持されるピラーツーピラーメンバを備えた
    自動車において、 上記連結手段が、上記上部、下部ペダルを互いに連結さ
    せる連結具と、前突時に、上記ダッシュパネルと共にブ
    レーキペダルが上記ピラーツーピラーメンバに対し相対
    的に後方移動したとき、このブレーキペダルと共に後方
    移動して上記ピラーツーピラーメンバに圧接し、その圧
    接力を上記連結具に伝えてこの連結具による上記上部、
    下部ペダルの連結を解除させる連結解除具とを備えた請
    求項1に記載の自動車における2次衝突時の衝撃力緩和
    装置。
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