JP5841007B2 - 薬液供給方法と基板処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体ウエハ、フォトマスク用のガラス基板、液晶表示装置用のガラス基板、光ディスク用の基板など(以下、単に基板と称する)を処理するために、フォトレジレスト液、現像液、洗浄液、SOG(Spin On Glass,シリカ系被膜形成材とも呼ばれる) 液、ポリイミド樹脂などの薬液を供給する薬液供給方法と薬液供給装置と基板処理装置に関する。
従来、この種の方法として、薬液を貯留するボトル(薬液容器)内に加圧気体を送り込むことによって、ボトル内の薬液を薬液配管に押し出し、薬液配管を通じて基板処理ユニットに送るものがある。薬液配管の一端は、ボトル内の底部付近に達するように、ボトル内に挿入されている。ボトル自体は斜めに傾斜させた状態で支持されている。これにより、ボトル内に最後まで残留する薬液量を抑え、ボトルに充填された薬液を有効に消費できる。
実開平04−98467号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、ボトルが傾斜しているといっても、基本的には開口が上方を向いた姿勢であり、ボトル内に挿入される薬液配管はボトルの底部に向かって下向きに延びている。薬液配管に薬液を押し出すということは薬液を上昇させることであるので、ボトル内の圧力を高めることによって薬液を完全に薬液配管に押し出すことは困難である。この結果、ボトルの底部に薬液が残留しやすいという不都合がある。
また、薬液配管をボトルから抜くと、薬液配管から薬液が滴下することがある。薬液の滴下は、薬液が薬液配管内で残留していたことを示す。
上述したボトルの底部に残留する薬液や薬液配管内に残留する薬液は、一見、僅かであるように思えるが、基板1枚当たりに要する薬液量から考えて無視できる量でない。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、薬液容器内の薬液を一層十分に使い切ることができる薬液供給方法と薬液供給装置と基板処理装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本発明は、その開口が下方を向いている第1姿勢で支持された薬液容器から、前記薬液容器より低い位置に配置されている主タンクに薬液を流下させることにより前記主タンクに薬液を補充し、前記主タンクから基板処理ユニットに薬液を供給し、前記薬液容器と前記主タンクとを連通接続する補充路から前記薬液容器を着脱する際には、前記補充路が有する副タンク内の気体を外部に排出可能とし、かつ、前記副タンクと前記主タンクとの間の位置で前記補充路を遮断する薬液供給方法である。
[作用・効果]本発明に係る薬液供給方法によれば、薬液が重力に逆らうことなく自重によって自然に流れ落ちることによって、第1姿勢の薬液容器から主タンクに薬液が移る。よって、薬液容器内に薬液が残留することを効果的に抑制することができ、薬液容器に充填された薬液を一層十分に使い切ることができる。
副タンクと主タンクとの間の位置で補充路を遮断することによって、薬液容器と補充路とを着脱する際に仮に気泡等が発生しても、気泡が主タンクに入ることを防止できる。これにより、基板処理ユニットへの供給不良を未然に回避することができる。また、副タンク内の気体を外部に排出可能とすることによって、仮に副タンク内で気泡等が発生しても、気泡等を副タンクの外部に適切に排出することができる。
上述した発明において、前記薬液容器が前記第1姿勢であるとき、前記開口は前記薬液容器の最下端に位置することが好ましい。これによれば、開口を通じて薬液容器内の薬液を外部に円滑に出させることができる。
上述した発明において、前記薬液容器から前記主タンクに薬液を略鉛直方向下向きに流下させることが好ましい。これによれば、薬液容器から主タンクに流下する薬液の流路上で薬液が残留することを効果的に抑制できる。
上述した発明において、前記主タンクの薬液量が第1基準値未満で前記第1基準値より小さい第2基準値以上であるとき、前記薬液容器から前記主タンクへの薬液の流下を許容するとともに前記基板処理ユニットへの薬液の供給を許容し、前記主タンクの薬液量が前記第2基準値未満であるとき、前記基板処理ユニットへの薬液の供給を禁止することが好ましい。主タンクの薬液量が第1基準値未満で2基準値以上であるときには薬液を主タンクに補充することによって、主タンク内の薬液量を適切な範囲内に保つことができる。また、主タンクへの薬液の流下と基板処理ユニットへの薬液の供給とを同時に許容するので、補充中であっても、基板処理ユニットへの薬液供給が妨げられない。よって、基板処理ユニットの稼動率が低下することを抑制できる。主タンク内の薬液量が第2基準値未満になったときには、基板処理ユニットへの薬液供給を禁止して、基板処理ユニットへの供給不良を未然に回避することができる。
上述した発明において、前記主タンクの薬液量が前記第1基準値未満となったときから所定時間が経過するまでに前記主タンクの薬液量が前記第1基準値を超えないとき、または、前記主タンクの薬液量が前記第1基準値より小さく前記第2基準値より大きい第3基準値未満となったときは、前記薬液容器の交換を要求する警報を出力することが好ましい。これによれば、ユーザー(オペレーター)に薬液容器の交換のタイミングを的確に知らせることができる。
上述した発明において、さらに、前記開口が略水平方向またはそれより高い方向を向いている第2姿勢と前記第1姿勢との間で前記薬液容器の姿勢を変更することが好ましい。薬液容器の姿勢を、第1姿勢に比べて扱い易い第2姿勢に変更することができるので、例えば薬液容器の交換等を比較的容易に行うことができる。
上述した発明において、前記薬液容器の姿勢を変更する際に、さらに、前記薬液容器と前記主タンクとを連通接続する補充路に対して前記薬液容器を進退移動させ、前記補充路と前記薬液容器とを着脱させることが好ましい。薬液容器の姿勢変更に伴って、薬液容器を補充路に対して着脱させることができるので、薬液容器の交換等の作業性を向上できる。
また、本発明は、基板処理装置であって、薬液供給装置と、基板に処理を行う基板処理ユニットと、を備え、前記薬液供給装置は、その開口が下方を向いている第1姿勢で薬液容器を支持する支持機構と、前記薬液容器より低い位置に配置されている主タンクと、前記薬液容器から前記主タンクに薬液を流下させる補充路と、を備え、前記支持機構は、さらに、前記薬液容器を保持し、前記薬液容器と一体に移動可能に設けられる保持部と、前記開口が略水平方向またはそれより高い方向を向いている第2姿勢と前記第1姿勢との間で前記薬液容器の姿勢が変わるように前記保持部を案内するガイド部材と、前記基板処理装置の側部に開閉可能に設けられ、前記基板処理装置の側壁を兼ねるパネルと、を備え、前記保持部は前記パネルの開閉に連動して移動するように前記パネルと連結され、前記ガイド部材は、前記パネルの開放に伴って前記薬液容器が前記基板処理装置の内部から外部にその姿勢を変えながら引き出されるように、前記保持部を案内する基板処理装置である。
[作用・効果]本発明に係る薬液供給装置によれば、支持機構によって支持された薬液容器内の薬液は、重力に逆らうことなく主タンクに導かれる。よって、薬液容器内に薬液が残留することを効果的に抑制することができる。
本発明に係る基板処理装置によれば、薬液容器に充填されている薬液を一層十分に使い切ることができ、基板処理ユニットにおいて有効に利用することができる。
支持機構は保持部とガイド部材を備えているので、薬液容器の姿勢を、第1姿勢に比べて扱い易い第2姿勢に変更することができるので、例えば薬液容器の交換等を比較的容易に行うことができる。
前記支持機構は、前記基板処理装置の側壁(外壁)を兼ねるパネルを備えているので、装置構成を簡略化することができる。換言すれば、パネルは支持機構の一要素であるとともに基板処理装置の側壁(外壁)でもあるので、部品点数を減らすことができ、構造を簡素化することができる。また、パネルを開くことによって、薬液容器を扱い易い第2姿勢で基板処理装置外に移動させることができる。また、パネルを閉めることによって、薬液容器を第1姿勢で基板処理装置内に収容させることができる。よって、薬液容器の交換等の作業性を改善することができる。
上述した発明において、前記薬液供給装置は、前記前記補充路を開放・閉止するバルブと、前記主タンク内の薬液量を検出するセンサと、前記主タンク内の薬液を基板処理ユニットに送るポンプと、前記ポンプを制御して基板処理ユニットに薬液を供給し、かつ、前記センサの検出結果に基づいて前記バルブを制御して前記主タンクに薬液を補充する制御部と、を備えていることが好ましい。制御部とセンサとバルブとによって、薬液を主タンクに適時に補充することができる。さらに、制御部とポンプとによって、薬液を基板処理ユニットに好適に送ることができる。以上を総合すると、薬液容器内の薬液を一層十分に使い切ることができ、有効に利用することができる。
上述した発明において、前記支持機構は、前記主タンクの上方に前記開口が位置するように前記薬液容器を支持し、前記補充路は略鉛直方向下向きに延びていることが好ましい。これによれば、薬液が補充路内に残留することを効果的に抑制できる。
上述した発明において、前記補充路は屈曲変形不能であり、かつ、伸縮変形不能であることが好ましい。これによれば、薬液が補充路内に残留することを一層抑制することができる。
上述した発明において、前記開口に取り付けられ、前記補充路と着脱可能なコネクタを備え、前記コネクタは、前記補充路から離脱すると前記薬液容器を自動的に密閉する内蔵弁を備えることが好ましい。これにより、薬液容器から薬液が漏れることを好適に防ぐことができる。
なお、本明細書は、次のような薬液供給方法と薬液供給装置と基板処理装置に係る発明も開示している。
(1)上述した発明において、前記薬液容器から前記主タンクに流れる薬液の流路は直線的に延びていることが好ましい。これによれば、薬液容器から主タンクに薬液を円滑に導くことができる。
(2)上述した発明において、前記主タンクの薬液量が前記第2基準値以上である場合には、前記薬液容器が前記補充路から分離されているときであっても、基板処理ユニットへの薬液の供給を許容することが好ましい。薬液容器を交換しているときであっても、基板処理ユニットへの薬液の供給が滞ることがないので、基板処理ユニットの処理能力が低下することを抑制することができる。
(3)上述した発明において、前記開口に取り付けられ、前記補充路と着脱可能なコネクタを備え、前記ガイド部材は、さらに、前記薬液容器の姿勢が前記第1姿勢から外れるときには前記薬液容器を前記補充路から遠ざけて前記コネクタを前記補充路から離脱させるように、かつ、前記薬液容器の姿勢が前記第1姿勢に戻るときには前記薬液容器を前記補充路に近づけて前記コネクタを前記補充路に接合させるように、前記保持部を案内することが好ましい。これによれば、薬液容器の姿勢変更と、薬液容器と補充路の着脱とを一挙に行うことができるので、薬液容器の交換作業等の作業性を向上させることができる。
(4)上述した発明において、前記パネルは、その下部を中心としてその上部が旋回することで前記基板処理装置の外方に開放可能に設けられていることが好ましい。パネルの開閉によって、薬液容器の姿勢を容易に変更することができる。
(5)上述した発明において、前記保持部は、前記パネルが閉じ位置にあるときには前記薬液容器を前記第1姿勢で支持し、かつ、前記パネルが開き位置にあるときには前記薬液容器を第2姿勢で支持することが好ましい。パネルの開閉によって、薬液容器の姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で好適に変更することができる。
(6)上述した発明において、前記保持部は、前記パネルが閉じ位置にあるときには前記パネルの側方で前記薬液容器を支持し、かつ、前記パネルが開き位置にあるときには前記パネルの上方で前記薬液容器を支持することが好ましい。薬液供給装置の設置スペースをコンパクトにすることができる。また、パネルが開き位置にあるときに、薬液容器を容易に取り扱うことができる。
本発明に係る薬液供給方法と薬液供給装置と基板処理装置によれば、薬液を流下させることによって、薬液容器から主タンクに薬液を移すことができる。よって、薬液容器内に薬液が残留することを効果的に抑制することができ、薬液容器に充填された薬液を一層有効に基板処理に利用することができる。
実施例1に係る基板処理装置の概略構成を示す図である。 支持部と薬液容器の斜視図である。 薬液供給装置の動作を示すフローチャートである。 実施例2に係る基板処理装置の要部を示す図である。 図5(a)、(b)、(c)はそれぞれ支持機構の動作を示す図である。 薬液供給装置の動作を示すフローチャートである。 変形例に係る薬液供給装置の概略構成を示す図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。
図1は、実施例1に係る基板処理装置の概略構成を示す図である。なお、本実施例では、レジスト感光剤(以下、適宜「レジスト」という)を基板Wに塗布する基板処理装置1を例に採って説明する。レジストは、この発明における薬液に相当する。
基板処理装置1は、複数の基板処理ユニット11a、11b、11cと薬液供給装置13とを備えている。各基板処理ユニット11a乃至11cは、それぞれレジストを基板Wに塗布する。以下では、各基板処理ユニット11a、11b、11cを特に区別しないときは、単に「基板処理ユニット11」と記載する。薬液供給装置13は各基板処理ユニット11にレジストを供給する。薬液供給装置13にとっての薬液供給源は、薬液容器17である。薬液容器17は予めレジストが充填された容器である。薬液容器17は、「ボトル」または「瓶」等と呼ばれる物を含む。以下、各構成について説明する。
基板処理ユニット11は、基板Wを回転可能に保持する回転保持部21を備えている。回転保持部21は、スピンチャック22とモータ23を含む。スピンチャック22は、基板Wを略水平姿勢で保持する。スピンチャック22の下部中央には、モータ23の出力軸23aが連結されている。モータ23がその出力軸23aを回転駆動すると、スピンチャック22及び基板Wは一体に回転する。
スピンチャック22の上方には、ノズル25が設けられている。ノズル25は、薬液供給装置13と連通接続されている。ノズル25は、基板Wの上面にレジストを供給し、基板W上にレジスト膜を塗布する。スピンチャック22の周囲には、飛散防止カップ27が設けられている。飛散防止カップ27は、基板Wから飛散したレジスト等を下方へ案内して回収する。
薬液供給装置13は、支持部31と補充路32とトラップタンク34を備えている。これらはいずれも、基板処理ユニット11の下方に配置されている。
支持部31は、図2に示すように、その中央に穴部31aが形成された平板状物である。この穴部31aに薬液容器1の開口17aが差し込まれた状態で、薬液容器17が上下逆さまに支持部31に支持されている。本明細書では、開口17aが下方を向いている薬液容器17の姿勢を「第1姿勢」と呼ぶ。なお、「開口17aが下方を向く」とは、開口17aが水平方向よりも低い方向を向くという意味である。本実施例1では、薬液容器17が第1姿勢であるとき、開口17aは略鉛直方向z下方を向いている。開口17aは薬液容器17の最下端に位置している。支持部31は、この発明における支持機構に相当する。
補充路32は、薬液容器17とトラップタンク34とを連通接続する。補充路32は、略鉛直方向z下向きに延びている。補充路32は、屈曲変形不能であり、かつ、伸縮変形不能である(すなわち、剛体である)。補充路32は、管路32aとバルブ32bとを有する。管路32aは湾曲しておらず、直線的に延びている(いわゆる直管である)。管路32aは略鉛直方向zに沿って設置されている。バルブ32bは、管路32a上に設けられている。
トラップタンク34は、薬液容器17の開口17aの下方に設置され、補充路32から供給されたレジストを貯留する。トラップタンク34は、この発明における主タンクに相当する。トラップタンク34には、リリーフバルブ35とレベルセンサ36a、36b、36cが設けられている。
リリーフバルブ35はトラップタンク34の上部に連通接続される。リリーフバルブ35を開放すると、トラップタンク34の内部はその外部に開放される。
レベルセンサ36a、36b、36cは、それぞれトラップタンク34内のレジストの液位を検出する。レベルセンサ36aは液位が高液位H以上であるか否かを検出する。同様に、レベルセンサ36b、36cは、それぞれ液位が中液位M以上であるか、低液位L以上であるかを検出する。なお、高液位Hは中液位Mよりも高く、中液位Mは低液位Lよりも高い。高液位H、低液位L、中液位Mはそれぞれ、この発明における第1、第2、第3基準値に相当する。以下では、レベルセンサ36a、36b、36cを特に区別しないときは、単に「レベルセンサ36」と呼ぶ。レベルセンサ36は、この発明におけるセンサに相当する。
薬液供給装置13は、さらに、送液管37とバルブ38とポンプ39a、39b、39cを備えている。送液管37は、トラップタンク34に連通接続されている。バルブ38は送液管37上に設けられている。送液管37は、バルブ38の下流側の位置で3つの分岐管37a、37b、37cに分岐する。各分岐管37a、37b、37cは、それぞれ各基板処理ユニット11a、11b、11cの各ノズル25に接続されている。ポンプ39a、39b、39cは、それぞれ分岐管37a、37b、37cに設けられている。各ポンプ39a乃至39cはそれぞれ、トラップタンク34から基板処理ユニット11a乃至11cのノズル25にレジストを送る。以下では、ポンプ39a、39b、39cを特に区別しないときは、単に「ポンプ39」と呼ぶ。
これらポンプ39は、トラップタンク34より高い位置に配置されることが好ましい。トラップタンク34による圧力(トラップタンク34内の薬液の自重による圧力)が、ポンプ39に加わらないからである。
薬液供給装置13は、さらに、出力部40と制御部41を備えている。出力部40は、薬液容器17の交換を要求する警報(以下、単に「警報」と呼ぶ)を出力する。警報の態様は、ユーザーが知覚できるものであれば、問わない。たとえば、ユーザーが視認可能な表示であってもよいし、可聴音であってもよい。
制御部41は、基板処理ユニット11と薬液供給装置13の各構成を統括的に制御する。具体的には、制御部41には、レベルセンサ36の検出結果が入力される。制御部41は、この検出結果に基づいて、バルブ32b、38、リリーフバルブ35を開閉する。また、制御部41は、レベルセンサ36の検出結果に基づいて出力部40を制御し、警報を出力させる。さらに、制御部41は、予め設定されているレシピ等に基づいて、モータ23およびポンプ39を駆動する。
制御部41は、各種処理を実行する中央演算処理装置(CPU)や、演算処理の作業領域となるRAM(Random-Access Memory)や、各種情報を記憶する固定ディスク等の記憶媒体等によって実現されている。記憶媒体には、レシピや薬液供給装置13を運転するための情報等が記憶されている。
次に、実施例1に係る基板処理装置1の動作について、薬液供給装置13を中心に説明する。図3は、薬液供給装置13の動作を示すフローチャートである。
<ステップS1> 各検出結果の読み込み
制御部41は、レベルセンサ36の検出結果を周期的に読み込む。
<ステップS2〜S4>
制御部41は、レベルセンサ36の検出結果に基づいて、トラップタンク34内のレジストの液位を判定する。その結果、液位が高液位H以上の場合、ステップS5に進む。液位が中液位M以上で高液位H未満の場合、ステップS6に進む。液位が低液位L以上で中液位M未満の場合、ステップS7に進む。液位が低液位L未満の場合、ステップS8に進む。
<ステップS5> 補充禁止/供給許容
バルブ32bを閉止して、補充路32を遮断する。これにより、薬液容器17からトラップタンク34にレジストが流下することを阻止し、トラップタンク34へのレジストの補充を禁止する。
また、リリーフバルブ35およびバルブ38を開放し、基板処理ユニット11のレシピ等に基づいて各ポンプ39を駆動する。トラップタンク34内は外部に開放される。ポンプ39が駆動すると、ノズル25からレジストが吐出され、基板Wに供給される。このように、基板処理ユニット11へのレジストの供給を許容する。
<ステップS6> 補充許容/供給許容
バルブ32bを開放して、薬液容器17からトラップタンク34にレジストが流下することを許容し、トラップタンク34へのレジストの補充を許容する。また、本ステップS6でも、基板処理ユニット11へのレジストの供給を許容する。これらトラップタンク34へのレジスト補充と、基板処理ユニット11へのレジスト供給とは同時に実行されてもよい。
<ステップS7> 補充許容/供給許容/警報発報
バルブ32b、リリーフバルブ35およびバルブ38をそれぞれ開放し、基板処理ユニット11のレシピ等に基づいて各ポンプ39を駆動する。これにより、トラップタンク34へのレジスト補充と基板処理ユニット11へのレジスト供給とをそれぞれ許容する。ただし、本ステップS7では、薬液容器17が空になる等によって、トラップタンク34へのレジスト補充が有効に行われていないとみなして、出力部40はアラームを出力する。これにより、薬液容器17の交換の要求をユーザーに知覚させる。
このステップS7の状態において、ユーザーは薬液容器17を別の新たな薬液容器17に交換可能である。薬液容器17が交換されると、トラップタンク34へのレジストの補充が再開される。これにより、トラップタンク34のレジスト量が増加し、液位が上昇する。
<ステップS8> 補充禁止/供給禁止
バルブ32b、リリーフバルブ35およびバルブ38をそれぞれ閉止し、基板処理ユニット11のレシピ等に関わらずポンプ39の駆動を禁止する。これにより、トラップタンク34へのレジスト補充を禁止し、基板処理ユニット11へのレジストの供給を禁止する。トラップタンク34は密閉状態となる。
このように、実施例1に係る薬液供給装置13によれば、支持部31は薬液容器17を第1姿勢で支持するので、レジストが重力に逆らうことなく、自重によって自然に流れ落ち、これによってレジストが薬液容器17からトラップタンク34に移る。よって、薬液容器17内に薬液が残留することを効果的に抑制することができ、薬液容器17内のレジストを一層十分に使い切ることができる。
また、薬液容器17が第1姿勢であるとき、開口17aは薬液容器17の最下端に位置しているので、開口17aを通じて薬液容器17内から補充路32にレジストを円滑に流出させることができる。
また、補充路32は略鉛直方向z下方に延びているので、補充路32内にレジストが残留することを効果的に抑制できる。また、補充路32は屈曲変形不能であり、かつ、伸縮変形不能であるので、レジストが補充路32内に残留することを一層抑制することができる。また、管路32aは直線的に延びているので、レジストを円滑に流下させることができる。また、管路32aは略鉛直方向zに沿って配置されているので、レジストを一層円滑に流下させることができる。また、トラップタンク34の上方に開口17aが位置するように薬液容器17が支持されているので、上述した補充路32を好適に構成できる。
また、薬液容器17からトラップタンク34へのレジストの移動は、レジストの自重のみによるものであり、薬液供給装置13は薬液容器17内を不活性ガス(窒素ガスなど)で加圧するための構成などを備えていない。このため、薬液供給装置13の構成を簡略化することができる。また、レジストに不活性ガスが溶存するおそれがないので、不活性ガスの溶存に起因するレジストの供給不良のおそれもない。
また、トラップタンク34の液位が高液位H以上であるときにトラップタンク34へのレジスト補充を禁止し、トラップタンク34の液位が高液位H未満となるとトラップタンク34へのレジスト補充を許容するので(ステップS5、6)、トラップタンク34内のレジスト量を適切な範囲内に維持できる。
また、トラップタンク34の液位が低液位L以上であるときには、基板処理ユニット11へのレジストの供給を許容するので(ステップS5乃至7)、トラップタンク34へのレジスト補充や薬液容器17の交換の実行中であっても、基板処理ユニット11へのレジスト供給が滞ることがない。よって、基板処理ユニット11の稼動率が低下することを抑制できる。
また、トラップタンク34の液位が低液位L未満であるときに、基板処理ユニット11へのレジストの供給を禁止する。これにより、気体(エア)が混入したレジストをノズル25から吐出する等の供給不良を未然に回避できる。
さらに、トラップタンク34の液位が低液位L未満であるとき、バルブ32bおよびリリーフバルブ35を閉止して、トラップタンク34を密閉状態にする。これにより、レジストの品質が劣化することを防ぐことができる。
また、トラップタンク34の液位が中液位M未満で低液位L以上であるときに、警報を出力する。これにより、薬液容器17の交換のタイミングをユーザーに的確に知らせることができる。
また、各ポンプ39はレジストを基板処理ユニット11に好適に送ることができる。よって、薬液容器17内のレジストを有効に薬液処理に利用できる。
また、上述した薬液供給装置13を備えた基板処理装置1によれば、薬液容器17に充填されたレジストを一層十分に使い切ることができるので、薬液容器17の交換頻度を抑制でき、製造コストを低減できる。
次に、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。
本実施例2においても、薬液としてレジストを使用する基板処理装置1を例にとって説明する。実施例2の構成のうち、薬液供給装置の構成が実施例1と異なるため、主として薬液供給装置14を説明する。実施例1と同じ構成については同符号を付す。
図4は、実施例2に係る基板処理装置1の要部を示す図である。図5(a)、(b)、(c)は、支持機構51の動作を示す図である。図5(a)は第1姿勢で薬液容器17を支持する支持機構51を示し、図5(c)は第2姿勢で薬液容器17を支持する支持機構51を示す。図5(b)は、第1姿勢と第2姿勢の間の一過程を示す図である。
実施例2の薬液供給装置14は、支持機構51と、補充路52と、トラップタンク34などを備えている。図5(a)乃至(c)に示するように、支持機構51は、薬液容器17を第1姿勢で支持するとともに、薬液容器17の姿勢を変更する。本明細書では、図5(c)に示すように、開口17aが略水平方向またはそれより高い方向を向いている姿勢を、「第2姿勢」都呼ぶ。図4、図5では、参考のために、鉛直方向zおよび水平方向hを明示する。以下、各構成を説明する。
図4を参照する。支持機構51は、保持部61とガイド部材62とパネル63とガスダンパー64を備えている。
保持部61は、薬液容器17を保持し、薬液容器17と一体に移動可能に設けられている。保持部61は、平板形状を有する保持部本体61aと、保持部本体61aに付設され、薬液容器17を止めるための帯状物61bと、保持部本体61aの下端部に設けられたカムフォロワ(ローラ)61cと、を備えている。
ガイド部材62は、保持部61を案内する。ガイド部材62は、基板処理装置1に固定されており、保持部本体61aの下部側方に配置されている。ガイド部材62は、カムフォロワ61cが摺動可能な溝部62aを有している。溝部62aは、直線部62a1と、曲線部62a2とを有する。
パネル63は、基板処理ユニット1の側部に開閉可能に設けられ、基板処理装置1の外壁の一部を兼ねている。図5(a)はパネル63が閉じ位置にあるときを示し、図5(c)はパネル63が開き位置にあるときを示す。パネル63は、パネル本体63aと、基板処理装置1に固定されており、パネル本体63aの下部を回転可能に支持する水平軸63bと、ユーザーが掴むための取っ手63cを備えている。パネル63(パネル本体63a)の内面側には、上述した保持部61が位置している。
ガスダンパー64は、パネル63の開閉と保持部61の移動とを連動させる。ガスダンパー64の一端はパネル本体63aの上部に連動連結され、他端は保持部本体61aに上部に連動連結されている。
図5(a)乃至(c)に示すように、ユーザーが取っ手63cを押し引きすることにより、パネル本体63aの上端は水平軸63bを中心とした弧を描いて旋回し、パネル本体63aは基板処理装置1の外側に外開き移動する(開閉する)。パネル63の開閉移動に連動して、保持部61は薬液容器17と一体に移動する。
図5(a)に示すように、パネル63を閉じ位置にあるとき、薬液容器17は基板処理装置1内において第1姿勢で支持されている。薬液容器17はパネル63の内面側方に位置している。
パネル63を閉じ位置から開放すると、カムフォロワ61cが直線部62a1を上昇し、保持部61が略上方に移動する。薬液容器17は、ほぼ第1姿勢のまま略上方に移動する(図5(b)参照)。
さらにパネル63が開放移動すると、カムフォロワ61cが曲線部62a2に案内され、保持部61が回転する。薬液容器17は、その姿勢を変えつつ、基板処理装置1の内部から外部に引き出される。パネル63が開き位置に達すると、薬液容器17はパネル63の内面の上方において第2姿勢で支持される(図5(c)参照)。
このように、ガイド部材62は、薬液容器17の姿勢が第1姿勢から外れるとき(図5(a)から(c)に移るとき)、薬液容器17を一旦、略上方へ移動させるように保持部61を案内する。同様に、ガイド部材62は、薬液容器17の姿勢が第1姿勢に戻るとき(図5(c)から(a)に移るとき)、薬液容器17を略下方へ移動させるように保持部61を案内する。
図4を参照する。補充路52は、副タンク52aと管路52bとバルブ52cとを有する。
副タンク52aは、一対の第1カプラ65および第2カプラ66を介して薬液容器17と着脱自在に接続される。第1カプラ65は薬液容器17の開口17aに取り付けられており、第2カプラ66は副タンク52の上部開口に取り付けられている。第1カプラ65は、着脱に応じて自動的に開口17aを開閉する内蔵弁(不図示)を有している。
図5(a)、(b)に示すように、薬液容器17が補充路52から遠ざかるように上方に移動すると(後退移動)、第1カプラ65と第2カプラ66が分離し、第1カプラ65の内蔵弁が閉止する。薬液容器17は補充路52から離脱すると同時に密閉される。薬液容器17が補充路52に近づくように下方に移動すると(前進移動)、第1カプラ65と第2カプラ66が接合し、薬液容器17は補充路52と連通接続される。第1カプラ65は、この発明におけるコネクタに相当する。
副タンク52aには、リリーフバルブ68が設けられている。リリーフバルブ68は副タンク52の上部に連通接続される。リリーフバルブ68を開放すると、トラップタンク34内の気体を外部に排出可能となる。
管路52bは、副タンク52とトラップタンク34を連通接続する。管路52bは略鉛直方向zに沿うように設置された直管であり、屈曲変形不能かつ伸縮変形不能な剛体である。バルブ52cは、管路52b上に設けられている。
トラップタンク34には、レベルセンサ69a、69bが設けられている。レベルセンサ69a、69bは、それぞれトラップタンク34内のレジストの液位を検出する。レベルセンサ69aは液位が高液位H以上であるか否かを検出し、レベルセンサ69bは液位が低液位L以上であるかを検出する。以下では、レベルセンサ69a、69bを特に区別しないときは、単に「レベルセンサ69」と呼ぶ。レベルセンサ69は、この発明におけるセンサに相当する。
薬液供給装置14は、さらに、ユーザーによって操作されるリセットスイッチ70を備えている。リセットスイッチ70は、交換完了の信号を制御部41に出力する。制御部41には、上述したレベルセンサ69の検出結果とリセットスイッチ70の出力が入力される。制御部41は、これらの情報に基づいて、薬液供給装置14の各構成を統括的に制御する。
次に、実施例2に係る基板処理装置1の動作について、薬液供給装置14を中心に説明する。図6は、薬液供給装置14の動作を示すフローチャートである。薬液容器17は、基板処理装置1の内部において第1姿勢で保持されているものとする。
<ステップT1> 検出結果の読み込み
制御部41は、レベルセンサ69の検出結果およびリセットスイッチ70の出力を周期的に読み込む。
<ステップT2、T3>
制御部41は、レベルセンサ69の検出結果に基づいて、トラップタンク34内の液位を判定する。その結果、液位が高液位H以上の場合、ステップT6に進む。液位が低液位L以上で高液位H未満の場合は、ステップT4に進む。液位が低液位L未満の場合、ステップT9に進む。
<ステップT4、5>
制御部41は、液位が高液位H未満となった時点から計時を開始し、計時時間が所定時間内であるか否かを判断する(ステップT4)。計時時間が所定時間内である場合は、ステップT7に進む。計時時間が所定時間を経過している場合は、リセットスイッチ70が交換完了の信号を出力しているか否かを判断する(ステップT5)。交換完了の信号が出力されている場合は、ステップT7に進む。そうでない場合は、ステップT8に進む。なお、上述した所定時間とは、液位を高液位H以上にするために要する補充時間を目安として予め設定されている。
<ステップT6> 補充禁止/供給許容
バルブ52cおよびリリーフバルブ68を閉止する。これにより、薬液容器17からトラップタンク34への薬液の流下を禁止し、トラップタンク34へのレジストの補充を禁止する。また、薬液容器17と副タンク52aは、密閉された状態に保たれる。また、リリーフバルブ35およびバルブ38を開放し、ポンプ39の駆動を許容する。これにより、基板処理ユニット11へのレジストの供給を許容する。
<ステップT7> 補充許容/供給許容
バルブ52cを開放し、リリーフバルブ68を閉止する。これにより、薬液容器17からトラップタンク34へのレジストの流下を許容し、トラップタンク34へのレジストの補充を許容する。また、本ステップT7においても、基板処理ユニット11へのレジストの供給を許容する。
<ステップT8> 補充禁止/供給許容/警報発報
制御部41は、バルブ52bを閉止し、リリーフバルブ68を開放する。これにより、トラップタンク34へのレジストの補充を禁止する。また、本ステップT8においても、基板処理ユニット11へのレジストの供給を許容する。さらに、出力部40は警報を出力する。これによって、薬液容器17の交換の要求をユーザーに知覚させる。
このステップT8の状態のもとで、ユーザーは薬液容器17を交換することができる。具体的には、まず、ユーザーがパネル63を開く。これに連動して、薬液容器17が補充路52から離脱するとともに密閉される。さらに、薬液容器17は、その姿勢を変えながら基板処理装置1の内部から外部に引き出され、第2姿勢でパネル63の上方に位置する。ユーザーは、第2姿勢の薬液容器17を保持部61から外し、別の新たな薬液容器17を保持部61に固定する。新たな薬液容器17も、第1カプラ65によって密閉されている。
そして、パネル63を閉じる。これにより、新たな薬液容器17は、その姿勢を変えながら基板処理装置1の外部から内部に収容される。この際、薬液容器17は補充路52に接続されるとともに、密閉状態が解除され、補充路52と連通接続される。薬液容器17の交換を完了すると、ユーザーはリセットスイッチ70を操作して、交換完了の信号を制御部41に入力する。
<ステップT9> 補充禁止/供給許容
バルブ52c、38、リリーフバルブ35、68をそれぞれ閉止し、ポンプ39の駆動を禁止する。これにより、薬液容器17からトラップタンク34へのレジストの補充、および、基板処理ユニット11へのレジストの供給をそれぞれ禁止する。また、トラップタンク34を密閉状態にする。
このように、実施例2に係る薬液供給装置14によれば、実施例1と同様の効果を奏することができる。
また、薬液容器17を補充路52に対して着脱する際、バルブ52cによって補充路52を遮断するので、薬液容器17を着脱する際に気泡等が発生しても、気泡等がトラップタンク34に混入することを回避できる。また、リリーフバルブ68によって副タンク52内を外部に開放するので、薬液容器17を着脱する際に気泡等が発生しても、副タンク52内から外部に適切に気泡等を排出できる。
また、支持機構51は、薬液容器17の姿勢を、第1姿勢に比べて扱い易い第2姿勢に変更することができるので、薬液容器17の交換等を容易に行うことができる。また、支持機構51は、保持部61とガイド部材62を備えているので、薬液容器17の姿勢を好適に変えることができる。
また、薬液容器17と補充路52(副タンク52b)とはカプラ65、66を介して接合しているので、薬液容器17と補充路52とを容易に着脱することができる。
さらに、支持機構51は、薬液容器17の姿勢を変更する際に薬液容器17を補充路52に対して進退移動させて薬液容器17と補充路52とを着脱させるので、薬液容器17の交換作業の手間を省くことができる。
また、パネル63の開閉に伴って薬液容器17の姿勢変更を変更させるので、薬液容器17の交換等の作業を容易に行うことができる。さらに、パネル63の開閉に伴って薬液容器17を基板処理装置1外に取り出したり、基板処理装置1内に収容することができるので、薬液容器17の交換等の作業性を向上できる。
また、パネル63は、基板処理装置1の外壁パネルの一部を兼ねているので、部品点数を削減し、装置構成を簡素化することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例1、2では、薬液としてレジストを例示したが、これに限られない。種々の薬液を適宜に選択することができる。たとえば、フォトレジレスト液、現像液、洗浄液、SOG(Spin On Glass,シリカ系被膜形成材とも呼ばれる) 液、ポリイミド樹脂などの薬液などが例示される。
(2)上述した各実施例1、2では、補充路32、52は、屈曲不能かつ伸縮不能であると説明したが、これに限られない。すなわち、屈曲可能な補充路に変更してもよいし、伸縮可能な補充路に変更してもよい。
図7を参照する。図7は、変形例に係る薬液供給装置15の要部を示す図である。図示するように、薬液供給装置15は屈曲可能な補充路71を備えている。具体的には、この補充路71は、屈曲可能な管路71aと、この管路71a上に設けられるバルブ71bとを備えている。図示するように、管路71aは余裕のある長さを有することが好ましい。
また、薬液供給装置15は、薬液容器17を支持する支持機構72を備えている。支持機構72は、支持部72aと、支持部72aを回転可能に支持する水平軸72bとを備えている。支持機構72は、図7(a)に示すように薬液容器17を第1姿勢で支持するとともに、図7(b)に示すように薬液容器17を第2姿勢に変更可能である。
このような変形実施例では、薬液容器17とトラップタンク34とを連通接続した状態のまま、薬液容器17の姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で変更することができる。よって、薬液容器17の交換を好適に行うことができる。
(3)上述した各実施例1、2では、薬液容器17の第1姿勢は、開口17aが略鉛直方向z下向きに向いた姿勢であったが、これに限られない。たとえば、図7(a)に示すように、開口17aが斜め下方を向くように変更してもよい。
(4)上述した実施例2では、薬液容器17が第2姿勢であるとき、開口17aが略水平方向よりも若干高い方向を向いていたが、これに限られない。たとえば、薬液容器17が第2姿勢であるとき、開口17aが略鉛直方向z上方を向くように変更してもよい。
(5)上述した実施例1、2では、トラップタンク34内の液位が高液位H以上の場合、トラップタンク34へのレジスト補充を禁止していたが(ステップS5、T6)、これに限られない。たとえば、トラップタンク34内の液位が高液位H以上になった時から所定の遅延時間が経過するまでトラップタンク34へのレジスト補充を継続し、遅延時間が経過した後にトラップタンク34へのレジスト補充を禁止するように変更してもよい。これによれば、トラップタンク34へのレジスト補充の供給および禁止を頻繁に繰り返すことを防ぐことができる。
(6)上述した各実施例1、2では、レベルセンサ36、69を備えていたが、これに限られない。トラップタンク34内のレジスト量を検出するセンサであれば、適宜に変更することができる。
(7)上述した実施例2では、ユーザーの手動によって操作されるリセットスイッチ70をそなえていたが、これに限られない。たとえば、薬液容器17の交換が完了したことを検知するセンサを備えて、自動的に交換完了の信号を出力するように変更してもよい。センサとしては、パネル63が閉じ位置にあることを感知するリミットスイッチや、新たな薬液容器17が所定位置に設置されたことを感知するセンサなどが例示される。
(8)上述した各実施例1、2では、薬液容器17内に不活性ガスによって加圧する構成を備えていないが、これに限られない。すなわち、薬液容器17内を不活性ガスによって加圧するように変更してもよい。これによれば、薬液容器17内から外部に効率良く薬液を出すことができる。
(9)上述した各実施例1、2では、送液管37にバルブ38を介在させ、バルブ38を開放することにより基板処理ユニット11へのレジストの供給を許容するようにしていたが、このバルブ38をポンプに置き換え、ポンプの押圧力によって各分岐管37a、37b、37cにレジストを送り込むようにしてもよい。
(10)上述した各実施例および各変形実施例の各構成を適宜に組み合わせるように変更してもよい。
1 …基板処理装置
11a、11b、11c、11 …基板処理ユニット
13、14、15 …薬液供給装置
17 …薬液容器
17a …薬液容器の開口
31 …支持部
32、52、71 …補充路
32a、52b、71a …管路
52a …副タンク
32b、52c、71b …バルブ
34 …トラップタンク
35 …リリーフバルブ
36a、36b、36c、36、69a、69b、69 …レベルセンサ
39a、39b、39c、39 …ポンプ
40 …出力部
41 …制御部
51、72 …支持機構
61 …保持部
62 …ガイド部
63 …パネル
65 …第1カプラ
68 …リリーフバルブ
70 …リセットスイッチ
W …基板
z …鉛直方向
h …水平方向

Claims (12)

  1. その開口が下方を向いている第1姿勢で支持された薬液容器から、前記薬液容器より低い位置に配置されている主タンクに薬液を流下させることにより前記主タンクに薬液を補充し、
    前記主タンクから基板処理ユニットに薬液を供給し、
    前記薬液容器と前記主タンクとを連通接続する補充路から前記薬液容器を着脱する際には、前記補充路が有する副タンク内の気体を外部に排出可能とし、かつ、前記副タンクと前記主タンクとの間の位置で前記補充路を遮断する薬液供給方法。
  2. 請求項1に記載の薬液供給方法において、
    前記薬液容器が前記第1姿勢であるとき、前記開口は前記薬液容器の最下端に位置する薬液供給方法。
  3. 請求項1または2に記載の薬液供給方法において、
    前記薬液容器から前記主タンクに薬液を略鉛直方向下向きに流下させる薬液供給方法。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の薬液供給方法において、
    前記主タンクの薬液量が第1基準値未満で前記第1基準値より小さい第2基準値以上であるとき、前記薬液容器から前記主タンクへの薬液の流下を許容するとともに前記基板処理ユニットへの薬液の供給を許容し、
    前記主タンクの薬液量が前記第2基準値未満であるとき、前記基板処理ユニットへの薬液の供給を禁止する薬液供給方法。
  5. 請求項4に記載の薬液供給方法において、
    前記主タンクの薬液量が前記第1基準値未満となったときから所定時間が経過するまでに前記主タンクの薬液量が前記第1基準値を超えないとき、または、前記主タンクの薬液量が前記第1基準値より小さく前記第2基準値より大きい第3基準値未満となったときは、前記薬液容器の交換を要求する警報を出力する薬液供給方法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の薬液供給方法において、
    さらに、前記開口が略水平方向またはそれより高い方向を向いている第2姿勢と前記第1姿勢との間で前記薬液容器の姿勢を変更する薬液供給方法。
  7. 請求項6に記載の薬液供給方法において、
    前記薬液容器の姿勢を変更する際に、さらに、前記薬液容器と前記主タンクとを連通接続する補充路に対して前記薬液容器を進退移動させ、前記補充路と前記薬液容器とを着脱させる薬液供給方法。
  8. 基板処理装置であって、
    薬液供給装置と、
    基板に処理を行う基板処理ユニットと、
    を備え、
    前記薬液供給装置は、
    その開口が下方を向いている第1姿勢で薬液容器を支持する支持機構と、
    前記薬液容器より低い位置に配置されている主タンクと、
    前記薬液容器から前記主タンクに薬液を流下させる補充路と、
    備え、
    前記支持機構は、さらに、
    前記薬液容器を保持し、前記薬液容器と一体に移動可能に設けられる保持部と、
    前記開口が略水平方向またはそれより高い方向を向いている第2姿勢と前記第1姿勢との間で前記薬液容器の姿勢が変わるように前記保持部を案内するガイド部材と、
    前記基板処理装置の側部に開閉可能に設けられ、前記基板処理装置の側壁を兼ねるパネルと、
    を備え、
    前記保持部は前記パネルの開閉に連動して移動するように前記パネルと連結され、
    前記ガイド部材は、前記パネルの開放に伴って前記薬液容器が前記基板処理装置の内部から外部にその姿勢を変えながら引き出されるように、前記保持部を案内する基板処理装置
  9. 請求項8に記載の基板処理装置において、
    前記薬液供給装置は、
    前記前記補充路を開放・閉止するバルブと、
    前記主タンク内の薬液量を検出するセンサと、
    前記主タンク内の薬液を基板処理ユニットに送るポンプと、
    前記ポンプを制御して基板処理ユニットに薬液を供給し、かつ、前記センサの検出結果に基づいて前記バルブを制御して前記主タンクに薬液を補充する制御部と、
    を備えている基板処理装置。
  10. 請求項8または9に記載の基板処理装置において、
    前記支持機構は、前記主タンクの上方に前記開口が位置するように前記薬液容器を支持し、
    前記補充路は略鉛直方向下向きに延びている基板処理装置
  11. 請求項8から10のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記補充路は屈曲変形不能であり、かつ、伸縮変形不能である基板処理装置
  12. 請求項8から11のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記開口に取り付けられ、前記補充路と着脱可能なコネクタを備え、
    前記コネクタは、前記補充路から離脱すると前記薬液容器を自動的に密閉する内蔵弁を備える基板処理装置
    基板処理装置。
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