JP2001323540A - 液位検出装置と温水貯湯装置および衛生洗浄装置 - Google Patents

液位検出装置と温水貯湯装置および衛生洗浄装置

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JP2001323540A
JP2001323540A JP2000147190A JP2000147190A JP2001323540A JP 2001323540 A JP2001323540 A JP 2001323540A JP 2000147190 A JP2000147190 A JP 2000147190A JP 2000147190 A JP2000147190 A JP 2000147190A JP 2001323540 A JP2001323540 A JP 2001323540A
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tank
float
water
water level
washing
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JP2000147190A
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Akira Oishi
晃 大石
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温水貯留装置や衛生洗浄装置等で水位が低く
正立姿勢にある温水タンクを傾斜姿勢にした場合の不具
合を回避する水位検出手段を提案する。 【解決手段】 傾斜姿勢を採ったフロートスイッチ90
は、弾性体97の弾性力でフロート90が下降しリード
スイッチ92が誤信号を出力することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を貯留するタ
ンク内の液位を検出する液位検出装置と、タンクに温水
を貯留する温水貯留装置並びにタンク内の洗浄水を噴出
して局部洗浄を行う衛生洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タンク内の水位検出には、従来からいわ
ゆるフロートスイッチが用いられている。このフロート
スイッチは、図9に示すように、タンク内の液体より比
重が小さなフロート200をシャフト202で上下に案
内するよう構成されており、タンク内の所定箇所、その
多くはタンク上面板201に取り付けられている。な
お、フロート200の上下動は、シャフト202の上下
端のストッパ204,206にて規制されている。
【0003】そして、フロート200が水位に応じて上
下動すると、フロート200に備え付けられた磁石20
8の磁力の影響を受けて、シャフト202のリードスイ
ッチ210がオン・オフするようにされている。
【0004】具体的に説明すると、タンク内の水位が低
くフロート200が図中左側に示すようにシャフト20
2下端の低減水位位置にある場合には、リードスイッチ
210は磁石208の影響を受けずオフの状態にある。
その一方、タンク内の水位が高くフロート200が図中
右側に示すようにシャフト202上端の満水位置にある
場合には、リードスイッチ210は磁石208の影響を
受けてオン状態となる。この場合、フロート200が低
減水位位置を採るのは、タンク内の水が全くない状態の
ほか、タンク内の水位がシャフト202下端より低くフ
ロート200が水面から離れている状態である。
【0005】このリードスイッチ210の信号(オン信
号・オフ信号)は、種々の用途に用いられる。例えば、
タンクを常に満水状態とする場合には、リードスイッチ
210のオフ信号で給水装置を駆動し、その後のリード
スイッチ210のオン信号で給水装置を停止するように
されている。また、タンク内の水を温水にして貯留する
場合には、タンク内のヒータをいわゆる空炊きしないよ
う、或いは水が少ない状態でヒータをオンしないように
するために、リードスイッチ210のオフ信号でヒータ
をオフとし、その後のリードスイッチ210のオン信号
でヒータをオンするようにされている。なお、リードス
イッチ210の低減水位位置、即ちシャフト202の下
端位置は、タンク内のヒータが水没状態となる最低限の
水位となるよう、通常、設定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したフ
ロートスイッチが備え付けられたタンクは、通常、所定
の取付位置に固定されており、その姿勢は、正立姿勢で
あって傾斜した非定常的な姿勢を採ることを想定してい
ない。
【0007】しかしながら、このタンクを有する装置、
例えば、タンクに温水を貯留する温水貯留装置やタンク
内の洗浄水を噴出して局部洗浄を行う衛生洗浄装置等で
は、清掃や保守の際にこれら装置ごと傾斜状態とされた
りする。
【0008】衛生洗浄装置を例に採り説明すると、この
装置は便器本体の上面に設置されていることから、便器
本体から衛生洗浄装置を取り外して清掃・保守が行わ
れ、この際、タンクは衛生洗浄装置ごと便器本体に立て
かけられて傾斜状態とされることがある。この場合、タ
ンク内の水位が低いまま傾斜状態(傾斜姿勢)となる
と、図10に示すように、タンクが正立姿勢にある際に
は低減水位位置にあったフロート200は、自身の重力
によりシャフト202に沿って移動し、満水位置にく
る。このため、リードスイッチ210は磁石208の磁
力を受けてオンとなる。
【0009】つまり、タンク内の水位が低いにも拘わら
ずリードスイッチ210からはオン信号が出力され、こ
のオン信号は、リードスイッチ210の信号に基づいて
何らかの機器、例えば給水装置やヒータ等を制御する装
置には誤信号となる。
【0010】よって、温水貯留装置や衛生洗浄装置等を
清掃や保守の際に傾斜させたり倒立させたりする場合に
は、この誤信号により誤って給水装置やヒータ等を駆動
しないよう、予めメインスイッチをオフとしたりコンセ
ントを抜いたり等して置かなければならず煩雑であっ
た。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、液位が低く正立姿勢にあるタンクを傾斜姿勢にし
た場合の不具合を回避することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記課
題を解決するため、第1の発明は、液体を貯留するよう
正立姿勢で配置されたタンクに設けられ、タンク内の液
体より比重の小さいフロートと、タンク満水時の満水位
置とタンク内の液体が減少した低減水位位置とに亘る前
記フロートの上下動軌道を形成し、該フロートを案内す
るフロート案内シャフトと、前記案内シャフトに対する
該フロートの上下動を規制する規制手段を備えたタンク
内の液位検出装置において、前記規制手段は弾性体であ
ることを特徴とする。
【0013】上記構成を有する第1の発明の液位検出装
置では、タンク内の液体が少なくフロートが低減水位位
置を採るときに正立姿勢にあるタンクを傾斜姿勢とする
際には、弾性体の弾性力によりフロートの上下動を禁止
するので、フロートを低減水位位置から満水位置に移動
させることはない。
【0014】このため、この第1の発明の液位検出装置
によれば、フロートを低減水位位置においたままにする
ことができ、誤信号を出力することがない。
【0015】また、第2の発明は、正立姿勢で配置さ
れ、温水を貯留するタンクと、前記タンク内に設けられ
た加熱手段と、前記タンク内の水位を検出する水位検出
手段と、該検出した水位に基づいて前記加熱手段を制御
し、前記タンク内の水を温水化する制御手段とを備えた
温水貯留装置において、前記水位検出手段は、タンク内
の液体より比重の小さいフロートと、タンク満水時の満
水位置と前記水位が前記加熱手段をオフさせるべき水位
まで低下した低減水位位置とに亘る前記フロートの上下
動軌道を形成し、該フロートを案内するフロート案内シ
ャフトと、前記案内シャフトに対する該フロートの上下
動を規制する規制手段から成るとともに、前記規制手段
は弾性体であることを特徴とする。
【0016】上記構成を有する第2の発明の温水貯留装
置では、タンク内の水が少なくフロートが低減水位位置
を採るときに正立姿勢にあるタンクを傾斜姿勢とする際
には、水位検出手段の弾性体の弾性力によりフロートの
上下動を禁止するので、フロートを低減水位位置から満
水位置に移動させることはない。
【0017】このため、この第2の発明の温水貯留装置
によれば、フロートを低減水位位置においたままとして
水位検出手段から誤信号を出力することがないので、加
熱手段を誤って制御して空焚きしたりすることがないと
共に、水が少ないまま不用意にタンク内の水を温水化す
ることがない。
【0018】更に、第3の発明は、人体局部に洗浄水を
噴出して局部洗浄を行う洗浄機構を備え、便器本体の上
面に着脱可能に装着される衛生洗浄装置本体と、該本体
内に正立姿勢で収納され、前記洗浄水を貯留するタンク
と、該タンク内に設けられた加熱手段と、前記タンク内
の洗浄水の水位を検出する水位検出手段と、該検出した
水位に基づいて前記加熱手段を制御して、前記タンク内
の洗浄水を温水化するとともに、前記洗浄水を前記洗浄
機構に供給させる制御手段とを備えた衛生洗浄装置にお
いて、前記水位検出手段は、タンク内の洗浄水より比重
の小さいフロートと、タンク満水時の満水位置と前記水
位が前記加熱手段をオフさせるべき水位まで低下した低
減水位位置とに亘る前記フロートの上下動軌道を形成
し、該フロートを案内するフロート案内シャフトと、前
記案内シャフトに対する該フロートの上下動を規制する
規制手段から成るとともに、前記規制手段は弾性体であ
ることを特徴とする。
【0019】上記構成を有する第3の発明の衛生洗浄装
置では、便器本体の上面に装着された本体がこの便器本
体から取り外され、タンク内の洗浄水が少なくフロート
が低減水位位置を採るときに正立姿勢にあったタンクが
この本体と共に傾斜姿勢とされる際には、水位検出手段
の弾性体の弾性力によりフロートの上下動を禁止するの
で、フロートを低減水位位置から満水位置に移動させる
ことはない。
【0020】このため、この第3の発明の衛生洗浄装置
によれば、フロートを低減水位位置においたままとして
水位検出手段から誤信号を出力することがないので、加
熱手段を誤って制御して空焚きしたりすることがないと
共に、洗浄水が少ないまま不用意にタンク内の洗浄水を
温水化することがない。また、誤信号を出力することが
ないので、衛生洗浄装置を便器本体から取り外して清掃
或いは保守等を行う際にメインスイッチをオフとしたり
コンセントを抜いたりする必要がなく、利便性が向上す
る。
【0021】上記の構成を有する第1の発明の液位検出
装置と第2の発明の温水貯留装置並びに第3の発明の衛
生洗浄装置は、液位検出装置が低減水位位置を採るとき
にタンクが正立姿勢から傾斜姿勢に推移すると、弾性体
はフロートの重量で一定範囲までしか圧縮されず低減水
位位置を保つことができる。また、タンクが正立姿勢で
液位検出装置が満水位置を採るとき弾性体はフロートの
浮力により圧縮され満水位置を採ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を衛生
洗浄装置の実施例に基づき説明する。図1は、衛生洗浄
装置10を装着した洋式便器を示す外観図である。
【0023】図示するように、衛生洗浄装置10は、便
器本体11の上面に装着されるものであり、ケース本体
12と、ケース本体12の袖部に設けられた操作部13
と、ケース本体12に回動自在に支持された便座15及
び便蓋16と、温水を吐水する吐水機構20と、を備え
ている。便器本体11の上面とケース本体12の下面と
には、衛生洗浄装置10を便器本体11に係合・固定す
るための図示しない固定金具が設置されており、この金
具の係合を解くことで、衛生洗浄装置10は、便器本体
11から取り外しができるよう構成されている。
【0024】そして、便器本体11の上面・ケース本体
12の下面の清掃時や衛生洗浄装置10の保守点検作業
時等には、この衛生洗浄装置10は、便器本体11から
取り外されて、図2に示すように、便所の壁に立てかけ
られたり(図2(a))、床に逆さまに倒立して置かれ
たりする(図2(b))。なお、便器本体11の後部に
は、水洗タンク17が設置されている。
【0025】吐水機構20は、図3に示すように、給水
源21に接続された入水通路22と、この入水通路22
に設けられた減圧弁23a、電磁弁23bと、入水通路
22の下流側に接続された温水タンク30と、温水タン
ク30で加熱した温水を吐出通路24を介して供給され
ると共に該温水を噴出する洗浄用ノズル25と、洗浄用
ノズル25への温水を吐水又は止水する流量調節弁26
と、電子制御装置28とを備えている。
【0026】電子制御装置28は、操作部13の操作指
令に基づいて、電磁弁23b及び流量調節弁26に駆動
信号を送って開弁し、洗浄用ノズル25から温水を人体
の局部に向けて噴出する。なお、上記したように衛生洗
浄装置10が便器本体11から取り外されても配管系に
支障が起きないよう、入水通路22は、給水源21と減
圧弁23aとの間にたるみを持たせて配管されている。
【0027】温水タンク30は、その断面図である図4
に示すように、タンク本体40と、入水管50と、出水
管60と、電熱ヒータ70と、サーミスタ80と、フロ
ートスイッチ90とを備えている。タンク本体40は、
図1中に点線で示すように、ケース本体12に内蔵され
て配設されており、ポリアミド66(PA66)、アク
リルニトリルブタジエンスチレンガラスファイバ(AB
SGF)、ポリプロピレンガラスファイバ(PPGF)
等の樹脂から形成されている。そして、その形状は、天
板部40aと側壁部40bと底壁部40cとにより囲ま
れて縦横比がほぼ1:1〜3の横長状とされており、衛
生洗浄装置10が便器本体11に装着された図1に示す
使用状態では、この温水タンク30は、天板部40aが
上で底壁部40cが下となる正立姿勢を採る。
【0028】入水管50は、給水源21からの水をタン
ク本体40内に給水するものであり、入水通路22と接
続された入水上流管52と、これに続く入水下流管54
とを備えている。入水上流管52は、一端側で給水源2
1側に接続される水平管部52aと、給水圧緩衝室52
bと、水平管部52aに対して直角方向に曲げられた垂
直管部52cとを有している。給水圧緩衝室52bは、
給水源21の水圧を弱めると共に整流にして入水下流管
54に導くものであり、水平管部52aより大きい通路
面積となっている。一方、入水下流管54は、垂直管部
52cを嵌合接続する嵌合部54aと、末広導入管部5
4bとを有している。末広導入管部54bは、給水源2
1の水流を弱くするために、その下端部の入水口50a
に向かって末広がり状に形成されている。
【0029】出水管60は、タンク本体40と吐出通路
24との間を接続するものであり、タンク本体40の天
板部40aに装着されている。出水管60内には、バキ
ュームブレーカ63が設けられている。バキュームブレ
ーカ63は、弁室67内に図示しないバネにて下方に向
けて付勢されたバキューム弁体63aを有しており、弁
室67が上述したように吐出通路24に接続されると共
に、大気導入通路63bに接続されている。
【0030】この構成により、バキューム弁体63a
は、止水時に自重並びにバネの付勢力により下方に位置
して、吐出通路24を大気開放して洗浄用ノズル25側
からの逆流を防止するが、吐水時にタンク本体40から
の水圧を出水通路61aを通じて受けると上記の付勢力
並びに自重に抗して開弁して、タンク本体40を吐出通
路24に連通させる。
【0031】また、衛生洗浄装置10が便器本体11か
ら取り外されて、図2に示すように衛生洗浄装置10が
傾いたり逆さまに置かれた場合には、洗浄用ノズル25
からの逆流を防止できるよう、バキューム弁体63aは
バネの付勢力を受けて吐出通路24を大気開放する。
【0032】電熱ヒータ70は、シーズヒータであり、
上端部でタンク本体40の天板部40aで絶縁部材72
を介して固定されており、その下部に発熱部70aを有
している。この発熱部70aは、タンク本体40の底壁
部40cに平行に配置されている。
【0033】フロートスイッチ90は、温水タンク30
内の水位に基づいた信号を電子制御装置28に出力する
ものであり、以下の構成を備える。つまり、図4並びに
その拡大図である図5に示すように、フロートスイッチ
90は、温水タンク30内の液体(本実施例では水)よ
り比重の小さいフロート91と、このフロートの上下動
軌道を図4に示す満水水位位置HSと最低水位位置LS
とに亘って形成するフロート案内シャフト92と、フロ
ートの上下動軌道を規制するための弾性体97を有す
る。
【0034】この場合、両水位位置は、フロート91が
満水水位位置HSにあれば、出水管60の下端は水没し
温水タンク30からの温水の出水に支障は起きないよ
う、フロート91が最低水位位置LSにある場合には、
サーミスタ80の先端の検出部は水没し温度の検出に支
障が起きないように定められている。
【0035】そして、フロート案内シャフト92は、フ
ロート91が上記の水位位置を採ることができるような
長さとされている。
【0036】フロート案内シャフト92は、温水タンク
30の天板部40aに固定されフロートの上昇を規制す
る上端フランジ93と一体に形成されており、温水タン
ク30に対して固定される。
【0037】また、その内部には、リードスイッチ94
が内蔵されている。このリードスイッチ94は、フロー
ト91か満水水位位置HSに達して、フロート91の有
する磁石95に取り囲まれると、この磁石95の磁力の
影響を受けてオンし、フロート91が満水水位位置HS
から離れて磁石95により取り囲みが解消されると、磁
石95の磁力の影響を受けなくなりオフするよう構成さ
れている。
【0038】フロート案内シャフト92は、その下端に
フロートの降下を規制する下端フランジ96を有し、弾
性体97の力に対してもフロートが落下することなく規
制される。
【0039】従って、温水タンク30内の水位が最低水
位位置LS以下の場合には、フロート91はタンク内水
位に応じて下降して最低水位位置LSに位置し、フロー
トスイッチ90はリードスイッチ94のオフ信号を電子
制御装置28に出力する(図5(a))。
【0040】その一方、温水タンク30が満水状態とな
れば、フロート91の浮力が弾性体97の力に勝り、フ
ロート91は、フロート案内シャフト92の上下動軌道
に沿って上昇して満水水位位置HSに位置するので、フ
ロートスイッチ90はリードスイッチ94のON信号を
電子制御装置28に出力する(図5(b))。
【0041】次に、衛生洗浄装置10の洗浄用ノズル2
5からの吐水動作について説明する。いま、使用者が操
作部13を操作すると、電子制御装置28を介して吐水
開始指令が出力され、電磁弁23b及び流量調節弁26
が開弁する。これらの開弁により、給水源21からの水
が入水管50を経てタンク本体40内に入り、その水圧
でタンク本体40内の温水を押し上げる。
【0042】タンク本体40の上部の温水は、出水管6
0を通じて流出する際に、バキュームブレーカ63のバ
キューム弁体63aをその自重並びに図示しないスプリ
ングの付勢力に抗して開弁させる。バキューム弁体63
aの開弁により、タンク本体40内の温水は、出水管6
0から吐出通路24を経て洗浄用ノズル25から噴出さ
れる。
【0043】こうした吐水動作において、給水源21か
ら入水管50を通してタンク本体40内に給水される際
に、水は入水管50の途中で給水圧緩衝室52bの中に
流入する。給水圧緩衝室52bは、該入水管50の通路
面積より大きな通路面積を部分的に有しているから、水
流を入水管50の全通路にわたってほぼ均一に整えると
共にその流速を弱めて、さらにその方向を水平方向から
垂直方向へ変えて、タンク本体40内の下部から水を供
給する。タンク本体40内に入った水は、給水圧緩衝室
52bにて既に水流が整えられかつ弱められているか
ら、タンク本体40内の温水を撹拌しないで、タンク本
体40内の温水を層状に押し上げる。これにより、温水
タンク30内の温水は、洗浄用ノズル25から人体の局
部に向けて噴出される。
【0044】また、衛生洗浄装置10では、上記のよう
な吐水動作と並行して、次のような温水化動作もなされ
ている。上記のフロートスイッチ90の検出信号(オン
信号,オフ信号)とサーミスタ80の検出信号(水温)
は、常時、電子制御装置28に入力されている。そし
て、この電子制御装置28は、操作部13で設定された
温度になるよう、サーミスタ80からの検出信号に基づ
いて電熱ヒータ70の通電量をフィードバック制御し
て、温水化動作の主要な動作をなしている。
【0045】また、電子制御装置28は、フロートスイ
ッチ90からオフ信号を入力すると、タンク内水量が少
ないためにサーミスタ80による温度検出に支障が出る
として入水通路22の電磁弁を開弁制御し、温水化動作
の他の動作としての温水タンク30への導水を図る。
【0046】次に、上記の構成を有する衛生洗浄装置1
0が便器本体11から取り外された際のフロートスイッ
チ90の挙動について説明する。
【0047】図2(a)に示すように、衛生洗浄装置1
0が便器本体11から取り外されて便所の壁等に立てか
けられ、衛生洗浄装置10が傾斜した姿勢を採る場合
や、図2(b)に示すように、衛生洗浄装置10がほぼ
逆さま姿勢を採る場合、について説明する。
【0048】ケース本体12の温水タンク30は、図6
に示すように、傾斜姿勢となる。温水タンク30が図4
に示す正立姿勢から図6の傾斜姿勢に推移すると、温水
タンク30に固定されたフロート案内シャフト92は、
この温水タンク30と共に傾斜する。
【0049】正立姿勢にある温水タンク30の水位が最
低水位以下のとき、即ちフロート91が最低水位位置L
Sにあるときに温水タンク30が傾斜姿勢に推移する際
には、図7に示すように、弾性体97はフロート91の
重力を受ける。このとき弾性体97はフロート91の重
力により一定範囲までしか圧縮されず、フロート91が
低減水位位置を保つことができる。
【0050】尚、フロート91の重力分リードスイッチ
94に近づくが、この場合にはリードスイッチ94はオ
ンしないように構成されている。
【0051】この場合、温水タンク30が傾斜姿勢に推
移してしまうと、温水タンク30の水位が最低水位以下
であっても傾斜時の水位が図6に示す傾斜水面KSの水
位となり、フロートスイッチ90が水没することがある
が、フロート91は浮力と弾性体97の弾性力を受け最
低水位位置LSにあり、満水側には移動することはな
い。このため、リードスイッチ94がフロート91の磁
石95に取り囲まれることはなく、リードスイッチ94
はオンしない。
【0052】なお、図7に示すようにフロート91の重
力分リードスイッチ94に近づくが、この場合にはリー
ドスイッチ94はオンしないように構成されている。
【0053】この結果、本実施例の衛生洗浄装置10に
よれば、最低水位以下であった温水タンク30が傾斜姿
勢とされても、フロートスイッチ90から満水水位であ
る旨の誤信号を出力することがないので、図6に示すよ
うにタンク内の傾斜水面KSから露出してしまった電熱
ヒータ70を誤って制御して空焚きしたりすることがな
いと共に、水が少ないまま不用意に温水タンク30内の
水を温水化することがない。
【0054】また、フロートスイッチ90から誤信号を
出力することがないので、衛生洗浄装置10を便器本体
11から取り外して清掃或いは保守等を行う際にメイン
スイッチをオフとしたりコンセントを抜いたりする必要
がなく、利便性が向上する。
【0055】また、正立姿勢にある温水タンク30の水
位が満水水位にあるとき、即ちフロート91が満水水位
位置HSにあるときに温水タンク30が傾斜姿勢に推移
する際には、図8に示すように、フロート91は浮力と
弾性体97の弾性力を受け満水水位位置HSから最低水
位位置LSに移動する。このため、リードスイッチ94
がフロート91の磁石95に取り囲まれることはなく、
リードスイッチ94はオンしない。
【0056】なお、図7に示すようにフロート91の重
力分リードスイッチ94に近づくが、この場合にはリー
ドスイッチ94はオンしないように構成されている。
【0057】清掃・保守点検等が終了して衛生洗浄装置
10が便器本体11に装着され、温水タンク30が傾斜
姿勢から正立姿勢に復帰すると、フロート91は元の位
置に復帰する。つまり、温水タンク30が最低水位以下
の場合には、弾性体97の弾性力と、フロート91の重
力により、元の位置に復帰する(図5(a))。また、
温水タンク30が満水水位の場合には、弾性体97はフ
ロートの浮力により圧縮され元の位置に復帰する(図5
(b))。
【0058】このため、本実施例の衛生洗浄装置10に
よれば、満水水位にある温水タンク30が傾斜姿勢とさ
れると、フロート91を満水水位位置HSから最低水位
位置LSに移動させ、リードスイッチ94をオフするこ
とで、入水通路22の電磁弁を動作禁止とし、電熱ヒー
タにより温水化することがない。
【0059】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、弾
性体はバネ、板バネ、エラストマなどから形成してよ
い。
【0060】なお、既存のフロートスイッチに対しても
弾性体を取付けることで本発明の実施が可能であり、簡
単な構成によって、タンクを傾斜させた際のスイッチ誤
作動を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の衛生洗浄装置10を装着した洋式
便器を示す外観図。
【図2】この衛生洗浄装置10を便器本体11から取り
外した場合の様子を説明するためのものであり、(a)
は、衛生洗浄装置10が便所の壁に立てかけられた場合
を示し、(b)は、床に逆さまに倒立して置かれた場合
を示す説明図。
【図3】衛生洗浄装置10の有する吐水機構20の構成
を示す概略構成図。
【図4】温水タンク30の断面図。
【図5】図4に示されたフロートスイッチ90の拡大
図。
【図6】衛生洗浄装置10が便器本体11から取り外さ
れて便所の壁等に立てかけられ、温水タンク30が傾斜
姿勢に推移した状態を説明する説明図。
【図7】水位が最低水位以下で正立姿勢にある温水タン
ク30が傾斜姿勢に推移した際の、フロートスイッチ9
0の挙動を説明するための説明図。
【図8】水位が満水水位で正立姿勢にある温水タンク3
0が傾斜姿勢に推移した際の、フロートスイッチ90の
挙動を説明するための説明図。
【図9】タンク内の水位検出に用いられる従来のフロー
トスイッチの構成を説明するための説明図。
【図10】従来のフロートスイッチの問題点を説明する
ための説明図。
【符号の説明】
10…衛生洗浄装置、11…便器本体、12…ケース本
体、13…操作部、15…便座、20…吐水機構、21
…給水源、22…入水通路、23a…減圧弁、23b…
電磁弁、24…吐出通路、25…洗浄用ノズル、28…
電子制御装置、30…温水タンク、40…タンク本体、
40a…天板部、40b…側壁部、40c…底壁部、5
0…入水管、60…出水管、70…電熱ヒータ、70a
…発熱部、72…絶縁部材、80…サーミスタ、90…
フロートスイッチ、91…フロート、92…フロート案
内シャフト、93…上端フランジ、94…リードスイッ
チ、95…磁石、96…下端フランジ、97…弾性体、
HS…満水水位位置、KS…傾斜水面、LS…最低水位
位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を貯留するよう正立姿勢で配置され
    たタンクに設けられ、タンク内の液体より比重の小さい
    フロートと、タンク満水時の満水位置とタンク内の液体
    が減少した低減水位位置とに亘る前記フロートの上下動
    軌道を形成し、該フロートを案内するフロート案内シャ
    フトと、前記案内シャフトに対する該フロートの上下動
    を規制する規制手段を備えたタンク内の液位検出装置に
    おいて、前記規制手段は弾性体であることを特徴とする
    液位検出装置。
  2. 【請求項2】 正立姿勢で配置され、温水を貯留するタ
    ンクと、前記タンク内に設けられた加熱手段と、前記タ
    ンク内の水位を検出する水位検出手段と、該検出した水
    位に基づいて前記加熱手段を制御し、前記タンク内の水
    を温水化する制御手段とを備えた温水貯留装置におい
    て、前記水位検出手段は、タンク内の液体より比重の小
    さいフロートと、タンク満水時の満水位置と前記水位が
    前記加熱手段をオフさせるべき水位まで低下した低減水
    位位置とに亘る前記フロートの上下動軌道を形成し、該
    フロートを案内するフロート案内シャフトと、前記案内
    シャフトに対する該フロートの上下動を規制する規制手
    段から成るとともに、前記規制手段は弾性体であること
    を特徴とする温水貯留装置。
  3. 【請求項3】 人体局部に洗浄水を噴出して局部洗浄を
    行う洗浄機構を備え、便器本体の上面に着脱可能に装着
    される衛生洗浄装置本体と、該本体内に正立姿勢で収納
    され、前記洗浄水を貯留するタンクと、該タンク内に設
    けられた加熱手段と、前記タンク内の洗浄水の水位を検
    出する水位検出手段と、該検出した水位に基づいて前記
    加熱手段を制御して、前記タンク内の洗浄水を温水化す
    るとともに、前記洗浄水を前記洗浄機構に供給させる制
    御手段とを備えた衛生洗浄装置において、前記水位検出
    手段は、タンク内の洗浄水より比重の小さいフロート
    と、タンク満水時の満水位置と前記水位が前記加熱手段
    をオフさせるべき水位まで低下した低減水位位置とに亘
    る前記フロートの上下動軌道を形成し、該フロートを案
    内するフロート案内シャフトと、前記案内シャフトに対
    する該フロートの上下動を規制する規制手段から成ると
    ともに、前記規制手段は弾性体であることを特徴とする
    衛生洗浄装置。
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