JP2015115555A - 切替弁、液処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数種類の処理液のうち、少なくとも温度調整された処理液を安定した温度状態で供給することが可能な切替弁等を提供する。
【解決手段】切替弁8の本体部81の払出口802からは、複数の処理液が切り替えて払い出され、第1受入口801及び第2受入口803は、第1処理液及び第2処理液を夫々受け入れる。第1流路83a〜83dは第1受入口801と払出口802とを接続し、上流端が第2受入口803に接続された第2流路84a〜84cは、第1流路83cに合流する。第1弁体部821は、第1流路83cと第2流路84cとが合流する合流部よりも上流側に設けられた第1弁座を開閉し、第2弁体部822は第2流路84bに設けられた第2弁座を開閉する。また、リサイクル流路85aは、第1弁座よりも上流側から分岐し、第1処理液を排出するための排出口804に接続される。
【選択図】図5

Description

本発明は、基板に供給される複数種類の処理液が流れる流路を切り替える技術に関する。
基板である半導体ウエハ(以下、ウエハという)に対して各種の処理液を供給して液処理を行う処理ユニット(液処理装置)では、回転するウエハの表面にアルカリ性や酸性の薬液を供給し、ウエハ表面のごみや自然酸化物などを除去している。その後、ウエハの表面にリンス液を供給し、ウエハ表面に残存する薬液を洗い流す。そして、ウエハ表面に残存する薬液はリンス液により除去され、ウエハを回転させたままリンス液の供給を止めると、残ったリンス液が振り切られて乾燥したウエハが得られる。
このように、複数種類の処理液を用いて液処理を実行する液処理装置は、処理液を吐出するノズル(吐出部)への供給経路上に、処理液の種類を切り替えつつウエハに対する処理液の吐出、停止を実行する切替弁が設けられる。
しかしながら前述の切替弁は比較的熱容量が大きく、長期の待機期間中などにその温度が低下(または上昇)すると、その後の再稼働の際に切替弁を通過した処理液の温度を低下(または上昇)させる要因となる。
このため、待機状態にあった処理液を再稼働させるときには、ウエハの処理を行わずにノズルから処理液を吐出するダミーディスペンスを行って切替弁の温度を処理液の温度に近づける操作を行うことがある。しかしながらこの操作の完了まではウエハの処理を開始できないため生産性が低下するほか、ダミーディスペンスにて消費される薬液が増加する。
ここで引用文献1には、ウエハの処理に用いられる混合液の供給を行う分岐管、リンス液の供給を行うリンス液供給管、及び配管内の液体の廃棄用の廃液管の間で、処理ユニットに接続される配管を切り替える多連開閉弁(多連バルブ)を備えた液処理装置が記載されている。
また、引用文献2には、温度調節された液を供給する液供給機構と、ウエハへの液の吐出を行う吐出開口との間に接続された供給ラインの途中から、液供給機構へ向けて液を戻す戻しラインを分岐させ、この分岐部に三方弁を設けた液処理装置が記載されている。この液処理装置においては、ウエハへの液の吐出をしていないときは、前記三方弁を介して、供給ラインから戻しラインへと温度調節された液を流し続け、熱容量が大きい三方弁を液で予熱しておくことにより、ウエハ処理時の液の温度変動を防止している。
特開2011−049526号公報:段落0015、0022、0027〜0028、図1 特開2011−035128号公報: 段落0063〜0065、0074、図2
しかしながら引用文献1に記載の多連開閉弁には、既述の温度変化の問題に対する対策は示されていない。一方で、引用文献2には、多連開閉弁の温度調整を行う手法に関する言及はない。
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、複数種類の処理液のうち、少なくとも温度調整された処理液を安定した温度状態で供給することが可能な切替弁、液処理装置を提供することである。
本発明の切替弁は、複数の処理液を切り替えて払出口から払い出す切替弁において、
前記切替弁の本体部と、
前記本体部に設けられ、第1処理液を受け入れる第1受入口と、第2処理液を受け入れる第2受入口と、
前記本体部に設けられ、前記第1受入口と前記払出口とを接続する第1流路と、
前記本体部に設けられ、前記第1流路に合流し、上流端が前記第2受入口に接続された第2流路と、
前記本体部に設けられ、前記第1流路において、前記第1流路と第2流路とが合流する合流部よりも上流側に設けられた第1弁座、及びこの第1弁座を開閉する前記本体部とは別体の第1弁体部と、
前記本体部に設けられ、前記第2流路に設けられた第2弁座、及びこの第2弁座を開閉する前記本体部とは別体の第2弁体部と、
前記本体部に設けられ、前記第1流路において、前記第1弁座よりも上流側、または前記第1弁体部を収容するための前記第1流路に形成された第1弁室から分岐する分岐流路と、
前記本体部に設けられ、分岐流路の下流端に形成され、第1処理液を排出するための排出口と、を備えたことを特徴とする。
前記切替弁は、下記の構成を備えていてもよい。
前記分岐流路は、当該分岐流路が分岐する位置よりも下流側の第1流路に沿って伸びており、前記第1弁座及び前記第2弁座は、前記1流路に沿って配置されていること。また、前記本体部は直方体形状に形成され、前記第1受入口は、前記本体部の一側面に設けられ、前記払出口は、前記一側面に対向する本体部の側面に設けられ、前記第2受入口は、前記第1受入口及び払出口が設けられている側面とは異なる本体部の側面に設けられ、前記排出口は、本体部の底面に設けられていること。
また、本発明の液処理装置は、上述のいずれかの切替弁と、
前記切替弁の第1受入口に接続される第1処理液供給路と、
前記切替弁の第2受入口に接続される第2処理液供給路と、
前記切替弁の払出口から払い出された処理液を基板に吐出して処理を行う吐出部と、
前記第1処理液供給路に流れる第1処理液を温度調整する温度調整部と、
前記分岐流路から前記排出口に第1処理液を流した状態で、前記切替弁の第1弁座及び第2弁座の一方を開き、他方を閉じるための制御信号を出力する制御部と、を備えたことを特徴とする。
さらに、前記第1処理液供給路に第1処理液を供給する第1処理液供給部と、前記排出口に接続され、当該排出口から排出された第1処理液を前記第1処理液供給部へ戻すリサイクル路を備えてもよい。
このほか、前記切替弁は以下の特徴を備えていてもよい。
前記本体部に設けられ、前記第1流路において、前記合流部と払出口との間から分岐した廃液流路と、前記本体部に設けられ、前記廃液流路における第1流路側と反対側の端部に形成された廃液口と、前記本体部に設けられ、前記廃液流路に設けられた第3弁座、及びこの第3弁座を開閉する前記本体部とは別体の第3弁体部と、を備えたこと。このとき、前記廃液流路は、前記第1流路から下方側へ向けて処理液を排出するように分岐していること。
ここで、前記液処理装置に設けられている前記切替弁は、前記廃液流路、廃液口及び第3弁体部を備え、前記制御部は、前記第1弁座及び第2弁座のいずれか一方を開くときには、第3弁座を閉じ、第3弁座を開くときには、前記第1弁座及び第2弁座を閉じるように制御信号を出力するものであってもよい。
また、前記液処理装置は、基板を水平に保持するための基板保持部と、この基板保持部を鉛直軸周りに回転させるための回転機構と、を備え、前記吐出部は、回転する基板に処理液を吐出すること。
本発明は、複数種類の処理液のうち、少なくとも温度調整された処理液を安定した状態で供給することができる。
本発明の実施の形態に係る処理ユニットを備えた基板処理システムの概要を示す平面図である。 前記処理ユニットの概要を示す縦断側面図である。 前記処理ユニットに処理液を供給するための処理液供給系統の説明図である。 前記処理液供給系統に設けられている第1の実施の形態に係る多連バルブの外観斜視図である。 前記第1の実施形態に係る多連バルブの縦断側面図である。 前記第1の実施形態に係る多連バルブの第1の作用図である。 前記第1の実施形態に係る多連バルブの第2の作用図である。 前記第1の実施形態に係る多連バルブの第3の作用図である。 前記第1の実施形態の変形例に係る多連バルブの外観斜視図である。 前記変形例に係る多連バルブの縦断側面図である。 第2の実施形態に係る多連バルブの外観斜視図である。 前記第2の実施形態に係る多連バルブの縦断側面図である。 前記第2の実施形態に係る多連バルブの第1の作用図である。 前記第2の実施形態に係る多連バルブの第2の作用図である。 前記第2の実施形態に係る多連バルブの第3の作用図である。 第3の実施形態に係る多連バルブの外観斜視図である。 前記第3の実施形態に係る多連バルブを他の方向から見た外観斜視図である。 前記第3の実施形態に係る多連バルブの本体部の内部を示す透視図である。 前記第3の実施形態に係る多連バルブの第1の作用図である。 前記第3の実施形態に係る多連バルブの第2の作用図である。 前記第3の実施形態に係る多連バルブの第3の作用図である。 第4の実施形態に係る多連バルブの外観斜視図である。 前記第4の実施形態に係る多連バルブの縦断側面図である。 前記第4の実施形態に係る多連バルブの第1の作用図である。 前記第4の実施形態に係る多連バルブの第2の作用図である。 前記第4の実施形態に係る多連バルブの第3の作用図である。 本例の多連バルブの基本構成を示した模式図である。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の基板、本実施形態では半導体ウエハ(以下ウエハW)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウエハWを保持するウエハ保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウエハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウエハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウエハWを保持するウエハ保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウエハ保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウエハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウエハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウエハWを取り出し、取り出したウエハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウエハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウエハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。そして、受渡部14に載置された処理済のウエハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
図2に示すように、処理ユニット16は、チャンバ20と、基板保持機構30と、処理流体供給部40と、回収カップ50とを備える。
チャンバ20は、基板保持機構30と処理流体供給部40と回収カップ50とを収容する。チャンバ20の天井部には、FFU(Fan Filter Unit)21が設けられる。FFU21は、チャンバ20内にダウンフローを形成する。
基板保持機構30は、保持部31と、支柱部32と、駆動部33とを備える。保持部31は、ウエハWを水平に保持する。支柱部32は、鉛直方向に延在する部材であり、基端部が駆動部33によって回転可能に支持され、先端部において保持部31を水平に支持する。駆動部33は、支柱部32を鉛直軸まわりに回転させる。かかる基板保持機構30は、駆動部33を用いて支柱部32を回転させることによって支柱部32に支持された保持部31を回転させ、これにより、保持部31に保持されたウエハWを回転させる。
処理流体供給部40は、ウエハWに対して処理流体を供給する。処理流体供給部40は、処理流体供給源70に接続される。
回収カップ50は、保持部31を取り囲むように配置され、保持部31の回転によってウエハWから飛散する処理液を捕集する。回収カップ50の底部には、排液口51が形成されており、回収カップ50によって捕集された処理液は、かかる排液口51から処理ユニット16の外部へ排出される。また、回収カップ50の底部には、FFU21から供給される気体を処理ユニット16の外部へ排出する排気口52が形成される。
図3は、以上に説明した処理ユニット(液処理装置)16の処理流体供給部40に処理流体を供給する処理流体供給源70の詳細な構成を示している。
本実施形態の処理ユニット16に設けられている処理流体供給部40は、回転するウエハWに対して処理流体である処理液を吐出するノズル部(吐出部)41を備えている。処理流体供給部40は、吐出ライン42を介して切替弁である多連バルブ8と接続され、この多連バルブ8が第1処理液である薬液を供給する薬液タンク701、及び第2処理液であるDIW(DeIonized Water)を供給するリンス液供給部702に接続されている。
薬液タンク701には、ウエハWの表面に供給され、ウエハ表面のごみや自然酸化物の除去などを行うアルカリ性や酸性の薬液が貯留されている。薬液タンク701は、薬液タンク701内の薬液の送液を行う薬液ポンプ71、及び薬液の温度を予め設定された温度に調整するための温度調整部72が介設された薬液循環ライン731に接続されている。温度調整部72は、薬液を加熱する加熱器であってもよいし、薬液を冷却する冷却器であってもよい。
この薬液循環ライン731からは、薬液供給ライン(第1処理液供給路)732が分岐し、薬液供給ライン732の末端と接続された多連バルブ8を介して各処理ユニット16の処理流体供給部40へ薬液が供給される。
薬液循環ライン731の末端部は、再び薬液タンク701に接続され、薬液タンク701から抜き出され、温度調整されて各処理ユニット16に供給された後の残りの薬液は、薬液タンク701へと戻される。
薬液タンク701、薬液循環ライン731や薬液ポンプ71は、第1処理液供給部を構成している。
また後述するように、各処理ユニット16の多連バルブ8からは、多連バルブ8の温度調整に用いられた薬液が排出される。この薬液は、戻りライン742を介して各多連バルブ8から流出し、リサイクルライン741に合流した後、薬液タンク701へと戻される。戻りライン742、リサイクルライン741は本例のリサイクル路に相当する。なお、多連バルブ8から排出された温度調整用の薬液を薬液タンク701へ戻すことは必須ではなく、処理液供給源70の外部へと排出してもよい。
リンス液供給部702は、薬液による処理後のリンス液として用いられるDIWを貯留したDIWタンク(不図示)やリンス液の送液ポンプ(不図示)を備え、リンス液移送ライン751に対してリンス液を送液する。リンス液移送ライン751からは、各処理ユニット16の処理流体供給部40へリンス液を供給するリンス液供給ライン(第2処理液供給路)752が分岐し、各リンス液供給ライン752は多連バルブ8に接続されている。
以上に説明した構成を備えた処理液供給源70において、ノズル部41と薬液供給ライン732、リンス液供給ライン752との間に設けられた多連バルブ8は、ノズル部41からウエハWへ吐出される処理液の種類を薬液とリンス液との間で切り替えると共に、温度調整部72にて温度調整された薬液を利用して多連バルブ8自体の温度調整を行う機能を備える。以下、図4の外観斜視図、及び図5〜図8の縦断側面図を参照しながら一の実施形態である多連バルブ8a(8)の詳細な構成について説明する。
なお、特記した場合を除き、以下の説明で用いる各外観斜視図や縦断側面図に示した多連バルブ8において、各図に向かって左側(各図に併記したX軸の原点側)を基端側、右側(X軸の矢印側)を先端側とする。
図4に示すように多連バルブ8aは、基端側から見て左右に扁平な直方体形状に形成された例えば金属や樹脂製の本体部81を備える。本体部81の基端側の側壁面には、薬液供給ライン732と接続される第1受入口である薬液ポート801が設けられている。また、先端側の側壁面には吐出ライン42と接続される払出口である払出ポート802が設けられている。
一方、基端側から見て右側の本体部81の側壁面には、リンス液供給ライン752と接続される第2受入口であるリンス液ポート803と、ノズル部41からの液垂れを防止するために、処理液の自重によってノズル部41内の処理液の液面の位置を後退させる自重ドレインの際に吐出ライン42側から戻された処理液を排出するための廃液口であるドレインポート805と、が設けられている。ドレインポート805は、多連バルブ8aから排出された処理液を外部へ排出する廃液ライン76と接続されている(図3、図4)。
さらに本体部81の底面には、戻りライン742と接続される排出口であるリサイクルポート804が設けられている。また、図4に示すようにリサイクルポート804に接続された戻りライン742上には、温度調整に用いられる薬液の流れを停止するための開閉弁743が設けられている。
図5に示すように、本体部81の内部には、薬液ポート801に接続され、基端側から先端側へ向けて前後方向に伸びる薬液供給路83aが形成されている。この薬液供給路83aは、本体部81の中央部にて薬液供給路83bとリサイクル流路85aとに分岐している。薬液供給路83bは、本体部81内を上方側へ向けて伸び、薬液弁室83cに合流している。薬液弁室83cは、後述する薬液弁体部821が収容された円筒形状の空間であり、前記薬液供給路83bは、当該薬液弁室83cの底面に向けて開口している。また、薬液弁室83cにおける前記先端側の内側面には、処理液供給路83dが接続されている。
処理液供給路83dは、本体部81の先端側へ向けて斜め下方へと伸びだした後、払出ポート802が配置されている高さ位置にて伸びる方向を横方向に変え、その先端部は払出ポート802に接続されている。
横方向に伸びる処理液供給路83dの中央位置からは上方側へ向けてドレイン流路86aが分岐し、当該ドレイン流路86aは、後述するドレイン弁体部823(図6参照)が収容された円筒形状の空間であるドレイン弁室86bの底面に向けて開口している。またドレイン弁室86bは、既述のドレインポート805と接続され、ドレイン弁室86bの内側面には当該ドレインポート805へ向けて開口が形成されている。
薬液供給路83aから分岐したもう一方側のリサイクル流路85aは、薬液供給路83aの伸びる方向に沿って先端側へ伸び出した後、既述のドレイン弁室86bの下方位置にて向きを下方側に変え、本体部81の底面にてリサイクルポート804と接続されている。
また、薬液弁室83cの基端側の内側面にはリンス液供給路84cが接続され、このリンス液供給路84cは本体部81の基端側へ向けて斜め下方へと伸びだした後、その向きを基端側斜め上方に変え、薬液弁室83cの基端側の側方位置に配置されたリンス液弁室84bの内側面に接続されている。リンス液弁室84bは、後述するリンス液弁体部822(図6参照)が収容された円筒形状の空間であり、その底面からは下方側へ向けてリンス液供給路84aが伸び出している。リンス液供給路84aは、薬液供給路83aに合流する手前の高さ位置にて、伸びる方向を本体部81の側壁面側へ変え、既述のリンス液ポート803に接続されている。
以上に説明した多連バルブ8aの本体部81内の構造をまとめると、縦断面形状が横長の長方形に形成された本体部81の上段には基端側から順に、リンス液弁室84b、薬液弁室83c、ドレイン弁室86bが直線状に並べて配置されている。そして、リンス液ポート803と払出ポート802との間が、リンス液弁室84b、薬液弁室83cを介してリンス液供給路84a、リンス液供給路84c、処理液供給路83dによって接続され、また払出ポート802とドレインポート805との間が処理液供給路83d、ドレイン流路86aによって接続されている。
さらに、各弁室84b、83c、86bが直線状に並んで配置されている領域の下方側には、薬液ポート801とリサイクルポート804との間を繋ぐ薬液供給路83a、リサイクル流路85aが上記弁室84b、83c、86bの配置方向に沿って伸びている。そして、この下段の流路83a、85aは薬液供給路83bを介して上段の薬液弁室83cに接続されている。
ここで、薬液ポート801と払出ポート802とを接続する薬液供給路83a−薬液供給路83b−薬液弁室83c−処理液供給路83dは第1流路を構成している。また、リンス液ポート803と接続された、リンス液供給路84a−リンス液弁室84b−リンス液供給路84cは、第2流路を構成し、薬液弁室83c(合流部)に合流している。さらに、薬液供給路83aから分岐してリサイクルポート804に接続されるリサイクル流路85aは分岐流路を構成し、薬液弁室83c(合流部)と払出ポート802との間の第1流路(処理液供給路83d)から分岐してドレインポート805に接続されたドレイン流路86a−ドレイン弁室86bは廃液流路を構成している。
ここで図5においては、本体部81内の流路の構成を明瞭に示すため、各弁室84b、83c、86bに配置されている弁体部822、821、823の記載を省略している(図10、図12、図18、図23においても同様)。
即ち、図6〜図8に示すように、薬液弁室83cには、薬液弁室83cの底面(第1弁座)に開口している薬液供給路83bの開閉を行う薬液弁体部(第1弁体部)821が配置されている。また、リンス液弁室84bには、リンス液弁室84bの底面(第2弁座)に開口しているリンス液供給路84aの開閉を行うリンス液弁体部(第2弁体部)822が配置されている。そして、ドレイン弁室86bには、ドレイン弁室86bの底面(第3弁座)に開口しているドレイン流路86aの開閉を行うドレイン弁体部(第3弁体部)823が配置されている。
各弁体部821〜823は、本体部81の上面側に配置された駆動部82に接続され、弁体部821〜823を降下させて、これら弁体部821〜823の下面を弁室83c、84b、86bの底面に当接させることにより、各流路83b、84a、86aの開口を閉じる(閉状態)。また、弁体部821〜823を上昇させて流路83b、84a、86aの開口を開く(開状態)。
これら各弁体部821〜823のうち、例えば薬液弁体部821は、下面側の円の面積が上面側よりも小さな円錐台形状となっており、薬液弁体部821の下面にて薬液供給路83bの開口を閉じた閉状態のとき、薬液弁室83cの内側面と薬液弁体部821の外側面との間に隙間が形成される。この結果、薬液弁体部821が薬液供給路83bの開口を閉じた状態にて、薬液弁室83cの内側面に接続されたリンス液供給路84cの開口からリンス液を受け入れ、同じく薬液弁室83cの内側面に接続された処理液供給路83dの開口を介して当該処理液供給路83dにリンス液を供給することができる(図8参照)。
なお本例では、他のリンス液弁体部822、ドレイン弁体部823や後述の実施形態に記載のリサイクル弁体部824も薬液弁体部821と同様の形状に形成されている。しかし、薬液弁体部821とは異なり、閉状態の中の処理液の通流を行わない場合には、弁体部822、823、824の形状は円錐台形状に限定されるものではなく、例えば円柱形状のものを用いてもよい。
以上に説明した構成を備える処理液供給源70及び多連バルブ8aは、図3、図5に示すように制御装置(制御部)4と接続されている。この制御装置4から出力される制御信号に基づき、薬液ポンプ71の起動や温度調整部72による薬液の温度調整、リンス液供給部702からのリンス液の供給や多連バルブ8a内の弁体部821〜823の昇降動作が実行される。
以下、図3、図6〜図8を参照しながら処理液供給源70及び多連バルブ8aの動作について説明する。
各処理ユニット16にてウエハWの液処理を開始する際、処理液供給源70においては薬液ポンプ71を起動して薬液循環ライン731に薬液を循環させ、温度調整部72にて薬液循環ライン731及び薬液タンク701内の薬液の温度を予め設定した温度に調整しておく。また、リンス液供給部702からもリンス液を供給することが可能な状態となっている。
そして、一の処理ユニット16にウエハWが搬送され、保持部(基板保持部)31に保持された後、駆動部(回転機構)33の回転によりウエハWが回転すると、回転するウエハWの上方にノズル部41を移動させる。
一方、多連バルブ8aにおいては、図6に示すように薬液弁体部821を開状態、リンス液弁体部822、ドレイン弁体部823を閉状態とする。これにより、薬液ポート801から流れ込んだ薬液が第1流路である薬液供給路83a→薬液供給路83b→薬液弁室83c→処理液供給路83dを流れて払出ポート802から払い出される。この結果、薬液がノズル部41からウエハWに吐出されて、薬液による液処理が実行される。
このとき、図4に示した戻りライン742の開閉弁743を閉じてリサイクル流路85aにおける薬液の通流を停止する(図6中、開閉弁743の閉状態を「S」の符号で示してある)。この結果、第1流路(薬液供給路83a−薬液供給路83b−薬液弁室83c−処理液供給路83d)を流れる薬液からの伝熱により、本体部81や薬液弁体部821などの温度が、予め温度調整された薬液の温度に近い温度状態に保たれる。なお、戻りライン742の開閉弁743を開状態のままとして、薬液供給路83aから分岐したリサイクル流路85aにもウエハWに供給される薬液と共通の薬液を流してもよい。この場合には、既述の第1流路に加え、リサイクル流路85aを流れる薬液からの伝熱によっても上述の温度調整が行われる。
次いで、薬液の供給を停止するときには、図7に示すように薬液弁体部821、リンス液弁体部822を閉状態とする一方、ドレイン弁体部823を開状態とする自重ドレイン動作が行われる。また、戻りライン742の開閉弁743は開状態とする。この自重ドレイン動作において、ノズル部41内の薬液は、自重によってノズル部41側から払出ポート802にその一部が流入し、当該薬液は廃液流路であるドレイン流路86a→ドレイン弁室86bを流れ、ドレインポート805を介して廃液ライン76に排出される。この結果、ノズル部41の先端側の薬液を引き込むことができる。
薬液弁体部821を閉状態としても薬液供給路83bとの分岐位置よりも上流側の薬液供給路83a及びリサイクル流路85aには薬液が流れ続けるので、当該薬液による多連バルブ8aの温度調整は継続される。
自重ドレイン動作実行後、図8に示すようにリンス液弁体部822を開状態、薬液弁体部821、ドレイン弁体部823を閉状態とする。また、戻りライン742の開閉弁743は開状態となっている。この動作により、リンス液ポート803からリンス液が流れ込み、第2流路から合流部の下流側の第1流路へ向けて、リンス液供給路84a→リンス液弁室84b→リンス液供給路84c→薬液弁室83c→処理液供給路83dをリンス液が流れ、払出ポート802から払い出される。この結果、ノズル部41からウエハWにリンス液が吐出されて、ウエハのリンス洗浄が実行される。
ウエハWにリンス液を供給している期間中においても薬液供給路83a及びリサイクル流路85aには薬液が流れ続けるので、本体部81内をリンス液が通流することによる温度変動の幅が抑えられる。
そして、再び各弁体部821〜823の開閉状態を図7の状態として、リンス液の自重ドレイン動作を実行した後、全ての弁体部821〜823を閉状態として。処理液(薬液及びリンス液)の供給を終える。
処理液の供給が停止された後もウエハWの回転を継続して振り切り乾燥を行う。そして処理を終えたウエハWを処理ユニット16から搬出して次のウエハWの搬入を待つ。
次のウエハWが搬入されるまでの期間中、ノズル部41から処理液を吐出していない状態においても、薬液供給路83a及びリサイクル流路85aには温度調整部72にて温度調整された薬液が流れ続けるので、多連バルブ8aの温度はノズル部41から吐出される薬液の温度に近い状態に維持される。また、当該処理ユニット16に次のウエハWが搬入されるまでの待機期間が長期となる場合であっても、上記流路83a、85aに温度調整された薬液を流し続けることにより、多連バルブ8aの温度を薬液の設定温度に近い状態に維持し続けることができる。
特に、図5〜図8に示した構成の多連バルブ8aにおいては、分岐流路であるリサイクル流路85aは、当該リサイクル流路85aが分岐する位置よりも下流側の第1流路である処理液供給路83dに沿って伸びている。そして第1弁座を構成する薬液弁室83cの底面、及び第2弁座を構成するリンス液弁室84bの底面は、第1流路である薬液供給路83aに沿って配置されている。また、第3弁座であるドレイン弁室86bの底面は、分岐流路であるリサイクル流路85aの上方に配置されている。この結果、弁体部821〜823の並び方向に向けて横長な形状の本体部81に対して薬液による温度調整を満遍なく実行することができる。
また図4に示すように、当該多連バルブ8aは、直方体形状の本体部81に対し、薬液ポート(第1受入口)801と払出ポート(払出口)802とは、互いに対抗する側面に設けられている。また本体部81において、リンス液ポート(第2受入口)803は、薬液ポート801及び払出ポート802が設けられている側面とは異なる側面に設けられている。そしてリサイクルポート(排出口)804は、本体部81の底面に設けられている。
本実施形態に係わる多連バルブ8aによれば、以下の効果がある。薬液(第1処理液)を受け入れる第1流路(薬液供給路83a−薬液供給路83b−薬液弁室83c−処理液供給路83d)とリンス液(第2処理液)を受け入れる第2流路(リンス液供給路84a−リンス液弁室84b−リンス液供給路84c)との合流部(薬液弁室83c内)よりも上流側に、これらの流路を開閉する薬液弁体部(第1弁体部)821及びリンス液弁体部(第2弁体部)822が設けられ、薬液弁体部821によって開閉される薬液供給路83bの開口(第1弁座)よりも上流側の位置でリサイクル流路(分岐流路)85aが分岐している。
このため、薬液弁体部821、リンス液弁体部822の開閉動作により、処理液供給路83dの払出口から払い出される処理液を薬液とリンス液とで切り替えつつ、薬液供給路83a、リサイクル流路85aに温度調整された薬液を流し続け多連バルブ8aの温度調整を行うことができる。また、各薬液弁体部821、リンス液弁体部822を閉じ、ノズル部41から処理液を吐出していない状態でも薬液供給路83a、リサイクル流路85aに薬液を流すことにより、待機期間中における多連バルブ8aの温度変化を抑制できる。
特に、ウエハWの液処理時の温度に温度調整された薬液そのものを用いて多連バルブ8aの温度調整を行うことにより、ヒーターやペルチェ素子などの他の温度調整手段を使う場合に比べて精度の高い温度調整ができる。
図9、図10の多連バルブ8bは、図4〜図8に示した多連バルブ8aの変形例を示している。なお以下、図9〜図27を用いて説明する各実施形態において、図4〜図8に示した多連バルブ8aと共通の構成要素には、これらの図で用いたものと同じ符号を付してある
図9に示すように多連バルブ8bのリサイクルポート804は、本体部81の側壁面であってドレインポート805の下方位置に設けられている。このため、図10に示すようにリサイクル流路85aは、ドレイン弁室86bの下方位置にて本体部81の側壁面側へ向きを変え、リサイクルポート804と接続されている。
本体部81の側面に各流路83a、83d、85a、84a、86bの開口801〜805を設けることにより、本体部81の底面が平坦になるので、処理液供給源70に多連バルブ8bを設置、固定する際の自由度が高くなる。
また、当該多連バルブ8bは、リンス液ポート803、ドレインポート805及びリサイクルポート804が設けられている本体部81の側壁面とは反対側の側壁面も平坦になっている。そこで、先端側から見て時計回りに90°だけX軸周りに多連バルブ8bを回転させると、薬液ポート801、払出ポート802が本体部81の側面に開口し、リンス液ポート803、ドレインポート805及びリサイクルポート804が本体部81の上面に開口した状態となる。この場合にも本体部81の底面が平坦になるので、処理液供給源70へ多連バルブ8bを設置、固定する際の自由度が高い。
次に、図11、図12を参照しながら、第2の実施形態に係わる多連バルブ8cの構成について説明する。
図11に示すように、多連バルブ8cは先端側から見て左側の本体部81の側壁面に、リサイクルポート804、薬液ポート801、ドレインポート805が基端側からこの順に横方向に並べて配置されている。また、先端側から見て右側の本体部81の側壁面には、リンス液ポート803が設けられている。さらに、本体部81の先端側の側壁面には払出ポート802が設けられている。
図12に示すように、本体部81の縦断面形状は、上下方向に扁平なT字形に形成され、T字の横棒の中央位置には薬液弁体部(第1弁体部)821を収容した薬液弁室83cが設けられている。薬液弁室83cの内側面には、薬液ポート801に向けて開口が形成されている一方、薬液弁室83cの底面(第1弁座)には薬液弁体部821にて開閉される連結流路87が接続されている。連結流路87は薬液弁室83cの底面から下方側に向けて伸び出し、薬液弁室83cの下方側に配置され、リンス液弁体部(第2弁体部)822を収容したリンス液弁室84bの上面に接続されている。
連結流路87の中央の高さ位置における先端側の側面からは、処理液供給路83dが分岐し、この処理液供給路83dは本体部81の先端側に向けて横方向に伸び出し、その末端部は払出ポート802に接続されている。
また処理液供給路83dからはドレイン流路86aが分岐し、このドレイン流路86aはドレイン弁体部(第3弁体部)823を収容したドレイン弁室86bの底面(第3弁座)に向けて開口していること、及びドレイン弁室86bの内壁面はドレインポート805へ向けて開口していることは、図5に示した既述の多連バルブ8aと同様である。
また、リンス液弁室84bの内側面には、リンス液ポート803に向けて開口が形成される。そしてリンス液弁室84bの上面(第2弁座)に開口する上述の連結流路87は、リンス液弁室84b内に収容されたリンス液弁体部822にて開閉される。
さらに、薬液弁室83cの内側面には、リサイクル流路85aが接続され、このリサイクル流路85aは、斜め上方へと伸び出した後、薬液弁室83cの基端側の位置に隣接して配置されたリサイクル弁室85bの内壁面に接続されている。リサイクル弁室85bは、リサイクル弁体部824を収容し、その底面からは下方側へ向けてリサイクル流路85cが伸び出している。リサイクル流路85cは、本体部81の側壁面側へと途中で方向を変え、リサイクルポート804に接続されている。
リサイクル弁室85bに収容されているリサイクル弁体部824(図13〜図15参照)は、リサイクル弁室85bの底面(弁座)に開口しているリサイクル流路85cの開閉を行う。リサイクル弁体部824は、図4に示した戻りライン742の開閉弁743を本体部81内に設けたものであり、多連バルブ8cの温度調整用の薬液の流れを停止するときに閉じられる。
以上に説明した多連バルブ8cの本体部81内の構造をまとめると、T字形の本体部81の上段には基端側から順に、リサイクル弁室85b、薬液弁室83c、ドレイン弁室86bが直線状に並べて配置されている。また中央の薬液弁室83cの下方側にはリンス液弁室84bが配置されている。
本例において、薬液ポート801と払出ポート802とを接続する薬液弁室83c−連結流路87−処理液供給路83dは第1流路を構成している。また、リンス液ポート803と接続され、連結流路87(合流部)に合流する、リンス液弁室84bは、第2流路を構成している。さらにまた、薬液弁室83cから分岐してリサイクルポート804に接続されるリサイクル流路85a−リサイクル弁室85b−リサイクル流路85cは分岐流路を構成している。連結流路87(合流部)と払出ポート802との間の第1流路(処理液供給路83d)から分岐してドレインポート805に接続されたドレイン流路86a−ドレイン弁室86bが廃液流路を構成している点は、図5の多連バルブ8aと同様である。
次に図13〜図15を参照しながら多連バルブ8cの動作について説明する。
図13に示すように、薬液供給時には薬液弁体部821を開状態、リンス液弁体部822、ドレイン弁体部823、リサイクル弁体部824を閉状態とする。この結果、薬液ポート801から流れ込んだ薬液が第1流路である薬液弁室83c→連結流路87→処理液供給路83dを流れて払出ポート802から払い出され、ノズル部41を介してウエハWに吐出される。
このとき、温度調整された薬液が第1流路(薬液弁室83c−連結流路87−処理液供給路83d)を流れ、薬液からの伝熱により、本体部81や薬液弁体部821などの温度が調整される。なお、リサイクル弁体部824を開状態として、薬液弁室83cから分岐した分岐流路(リサイクル流路85a−リサイクル弁室85b−リサイクル流路85c)にも薬液を流してもよい。この場合には、既述の第1流路に加え、分岐流路を流れる薬液からの伝熱によっても上述の温度調整が行われる。
また、自重ドレイン動作時には図14に示すように薬液弁体部821を閉状態とする一方、ドレイン弁体部823を開状態とし、ノズル部41側の処理液を引き込む点は図7の多連バルブ8aと同様である。また、リサイクル弁体部824も開状態とする。これにより、薬液弁体部821を閉状態としても薬液弁室83cからリサイクルポート804へ向けて薬液が流れ続けるので、当該薬液による多連バルブ8cの温度調整は継続される。
リンス液供給時は図15に示すようにリンス液弁体部822を開状態、薬液弁体部821、ドレイン弁体部823を閉状態とする。この結果、リンス液ポート803からリンス液が流れ込み、第2流路から合流部の下流側の第1流路へ向けて、リンス液弁室84b→連結流路87→処理液供給路83dとリンス液が流れ、払出ポート802から払い出されてノズル部41よりウエハWにリンス液が供給される。
ウエハWにリンス液を供給している期間中においてもリサイクル弁体部824を開状態としておくことにより、薬液供給路83aからリサイクルポート804に向けて薬液が流れ続けるので、本体部81内をリンス液が通流することによる温度変動の幅が抑えられる。
また、薬液弁体部821、リンス液弁体部822、ドレイン弁体部823を閉じても、リサイクル弁体部824を開状態としておけば、待機期間中も薬液を用いた多連バルブ8cの温度調整を継続できる。
第2の実施形態に係わる多連バルブ8cは、各薬液弁体部821、リンス液弁体部822、ドレイン弁体部823の側方側に各流路(第1流路の薬液ポート801、第2流路のリンス液ポート803、廃液流路のドレインポート805)を開口させているので、各流路87、83d、86a、85a、85cの構成が簡素となる。この結果、本体部81の加工が比較的容易となる。
また、薬液とリンス液の双方が流れる連結流路87−処理液供給路83dの流路が比較的短いので、薬液をリンス液に切り替えた後の処理液の置換性がよい。
次に図16〜図18を参照しながら第3の実施形態に係わる多連バルブ8dの構成について説明する。図16は多連バルブ8dを図4に示した多連バルブ8aと同じ方向から見た外観斜視図、図17は図16に示す多連バルブ8dを、上面側から見てX軸回りに時計回りの方向に90°だけ回転させた外観斜視図である。また図18は、本体部81の内部構造を示す透視図である。
図16、図18に示すように、多連バルブ8dの本体部81は、ほぼ立方体形状に形成され、その先端側の側壁面には払出ポート802及びリサイクルポート804が左右に並べて配置されている。一方、本体部81の基端側の側壁面にはリンス液ポート803及び薬液ポート801が左右に並べて配置されている。また図17に示すように、先端側から見て本体部81の下面の右手前方位置には、ドレインポート805が設けられている。
図18に示すように、薬液ポート801の開口が形成されている位置には、薬液弁体部(第1弁体部)821を収容した薬液弁室83cが設けられている。薬液弁室83cの底面(第1弁座)には、薬液弁体部821にて開閉される連結流路87が接続されている。連結流路87は薬液弁室83cの底面から下方側に向けて伸び出し、薬液弁室83cの下方側に配置され、リンス液弁体部(第2弁体部)822を収容したリンス液弁室84bの上面に接続されている。
連結流路87の中央の高さ位置における先端側の側面からは、処理液供給路83dが分岐し、この処理液供給路83dは本体部81の先端側に向けて横方向に伸び出した後、その末端部が払出ポート802に接続されている。
処理液供給路83dからはドレイン流路86aが下方側へ向けて分岐し、このドレイン流路86aはドレイン弁体部(第3弁体部)823を収容したドレイン弁室86bの上面(第3弁座)に向けて開口している。また、ドレイン弁室86bの内側面には、本体部81の底面に開口するドレインポート805と接続されたドレイン流路86cの基端部が開口している。
さらにまた、リンス液弁室84bの内側面には、本体部81の基端側の側壁面に開口するリンス液ポート803と接続されたリンス液供給路84aが接続されている。
一方、リンス液弁室84bの上面(第2弁座)に接続された連結流路87は、リンス液弁室84b内に収容されたリンス液弁体部822にて開閉される。
次に、薬液弁室83cの内側面には、リサイクル流路85aが接続され、このリサイクル流路85aは、本体部81の上段の手前側、右手位置に配置されたリサイクル弁室85bの内壁面に接続されている。リサイクル弁室85bは、リサイクル弁体部824を収容し、その底面からは本体部81の先端側の側壁面に開口するリサイクルポート804へ向けてリサイクル流路85cが伸び出している。
以上に説明した多連バルブ8dの本体部81内の構造をまとめると、立方体形状の本体部81の上段には、先端側から見て基端側の左手位置、及び先端側の右手位置に、各々薬液弁室83c、リサイクル弁室85bが対角線上に並んで配置されている。また本体部81の下段には、基端側及び先端側の左手位置にリンス液弁室84b、ドレイン弁室86bが前後に並べて配置されている。
本例において、薬液ポート801と払出ポート802とを接続する薬液弁室83c−連結流路87−処理液供給路83dは第1流路を構成している。また、リンス液ポート803と、連結流路87(合流部)とを接続するリンス液供給路84a−リンス液弁室84bは、第2流路を構成している。さらにまた、薬液弁室83cから分岐してリサイクルポート804に接続されるリサイクル流路85a−リサイクル弁室85b−リサイクル流路85cは分岐流路を構成している。そして連結流路87(合流部)と払出ポート802との間の第1流路(処理液供給路83d)から分岐してドレインポート805に接続されたドレイン流路86a−ドレイン弁室86b−ドレイン流路86cは廃液流路を構成している。
次に図19〜図21を参照しながら多連バルブ8dの動作について説明する。
図19に示すように、薬液供給時には薬液弁体部821を開状態、リンス液弁体部822、ドレイン弁体部823、リサイクル弁体部824を閉状態とする。この結果、薬液ポート801から流れ込んだ薬液が第1流路である薬液弁室83c→連結流路87→処理液供給路83dを流れて払出ポート802から払い出され、ノズル部41を介してウエハWに吐出される。
このとき、温度調整された薬液が第1流路(薬液弁室83c−連結流路87−処理液供給路83d)を流れ、薬液からの伝熱により、本体部81や薬液弁体部821などの温度が調整される。なおこのとき、リサイクル弁体部824を開状態として、薬液弁室83cから分岐した分岐流路(リサイクル流路85a−リサイクル弁室85b−リサイクル流路85c)にも薬液を流してもよい。この場合には、既述の第1流路に加え、分岐流路を流れる薬液からの伝熱によっても上述の温度調整が行われる。
また、自重ドレイン動作時には図20に示すように薬液弁体部821、リンス液弁体部822を閉状態とする一方、ドレイン弁体部823を開状態とし、ノズル部41側の処理液を処理液供給路83dへ引き込み、ドレイン流路86a→ドレイン弁室86b→ドレイン流路86cを介して処理液をドレインポート805から排出する。また、リサイクル弁体部824も開状態とする。これにより、薬液弁体部821を閉状態としても薬液弁室83cからリサイクルポート804へ向けて薬液が流れ続けるので、当該薬液による多連バルブ8dの温度調整は継続される。
リンス液供給時は図21に示すようにリンス液弁体部822を開状態、薬液弁体部821、ドレイン弁体部823を閉状態とする。この結果、リンス液ポート803からリンス液が流れ込み、第2流路から合流部の下流側の第1流路へ向けて、リンス液供給路84a→リンス液弁室84b→連結流路87→処理液供給路83dとリンス液が流れ、払出ポート802から払い出されてノズル部41よりウエハWにリンス液が供給される。
ウエハWにリンス液を供給している期間中においてもリサイクル弁体部824を開状態としておくことにより、薬液弁室83cからリサイクルポート804に向けて薬液が流れ続けるので、本体部81内をリンス液が通流することによる温度変動の幅が抑えられる。
また、薬液弁体部821、リンス液弁体部822、ドレイン弁体部823を閉じても、リサイクル弁体部824を開状態としておけば、待機期間中も薬液を用いた多連バルブ8dの温度調整を継続できる。
第3の実施形態に係わる多連バルブ8dにおいては、分岐流路であるリサイクル流路85aは、当該リサイクル流路85aが分岐する位置よりも下流側の第1流路である処理液供給路83dに沿って伸びている。そして第1弁座を構成する薬液弁室83cの底面、及び第2弁座を構成するリンス液弁室84bの底面は、第1流路である連結流路87に沿って配置されている。この結果、リサイクル流路85a内を流れる薬液による、処理液供給路83dを流れる処理液の温度調整性能が高い。
次に図22〜図23を参照しながら第4の実施形態に係わる多連バルブ8eの構成について説明する。
図22、図23に示すように、多連バルブ8eの本体部81は、中央部から上、右下、左下の三方向へ向けて伸び出す三叉形状に形成され、前記中央部の側壁面に払出ポート802が接続されている。一方、上部側へ突出した本体部81の基端側及び先端側の側壁面には薬液ポート801及びリサイクルポート804が接続されている。また本体部81の下面は平坦になっており、この下面からはリンス液ポート803及びドレインポート805が基端側から先端側へ向けてこの順に設けられている。
図23に示すように、薬液ポート801とリサイクルポート804との間に挟まれる位置には、薬液弁体部(第1弁体部)821を収容した薬液弁室(第1弁室)83cが設けられている。薬液弁室83cの内側面には、薬液ポート801に接続された薬液供給路83a、及びリサイクルポート804に接続されたリサイクル流路85aが接続されている。薬液弁室83cの底面(第1弁座)には、薬液弁体部821にて開閉される薬液供給路83bが接続されている。薬液供給路83bの下端部は、本体部81の側面に開口する払出ポート802に接続されている。
薬液供給路83bの下端部からは、左下方向及び右下方向へ向けて各々リンス液供給路84c、ドレイン流路86aが伸び出している。
リンス液供給路84cは、リンス液弁体部(第2弁体部)822を収容したリンス液弁室84bの端面(第2弁座)に接続され、リンス液供給路84cはリンス液弁体部822にて開閉される。また、リンス液弁室84bの内側面にはリンス液供給路84aが開口し、このリンス液供給路84aは、本体部81の下面に開口するリンス液ポート803と接続されている。
ドレイン流路86aは、ドレイン弁体部(第3弁体部)823を収容したドレイン弁室86bの端面(第3弁座)に接続され、ドレイン流路86aはドレイン弁体部823にて開閉される。また、ドレイン弁室86bの内側面にはドレイン流路86cが開口し、このドレイン流路86cは、本体部81の下面に開口するドレインポート805と接続されている。
以上に説明した多連バルブ8eの本体部81内の構造をまとめると、払出ポート802の開口位置を中心として、上方側、左下側及び右下側の位置に放射状に3つの薬液弁室83c、リンス液弁室84b、ドレイン弁室86bが配置されている。
本例において、薬液ポート801と払出ポート802とを接続する薬液供給路83a−薬液弁室83c−薬液供給路83bは第1流路を構成している。また、リンス液ポート803と薬液供給路83bの下端部(合流部)とを接続するリンス液供給路84a−リンス液弁室84b―リンス液供給路84cは、第2流路を構成している。さらにまた、薬液弁室83cから分岐してリサイクルポート804に接続されるリサイクル流路85aは分岐流路を構成している。そして薬液供給路83bの下端部(合流部)から分岐してドレインポート805に接続されたドレイン流路86a−ドレイン弁室86b−ドレイン流路86cは廃液流路を構成している。
次に図24〜図26を参照しながら多連バルブ8eの動作について説明する。
図24に示すように、薬液供給時には薬液弁体部821を開状態、リンス液弁体部822、ドレイン弁体部823を閉状態とする。この結果、薬液ポート801から流れ込んだ薬液が第1流路である薬液供給路83a→薬液弁室83c→薬液供給路83bを流れて払出ポート802から払い出され、ノズル部41を介してウエハWに吐出される。
また、戻りライン742の開閉弁743を閉じてリサイクル流路85aにおける薬液の通流を停止する。
このとき、温度調整された薬液が第1流路(薬液供給路83a−薬液弁室83c−薬液供給路83b)を流れ、薬液からの伝熱により、本体部81や薬液弁体部821などの温度が調整される。なお、戻りライン742の開閉弁743を開状態として、薬液弁室83cから分岐した分岐流路(リサイクル流路85a)にも薬液を流してもよい。この場合には、既述の第1流路に加え、分岐流路を流れる薬液からの伝熱によっても上述の温度調整が行われる。
また、自重ドレイン動作時には図25に示すように薬液弁体部821、リンス液弁体部822を閉状態とする一方、ドレイン弁体部823を開状態とし、ノズル部41側の処理液をドレイン流路86aへ引き込み、ドレイン流路86a→ドレイン弁室86b→ドレイン流路86cを介して処理液をドレインポート805から排出する。また、戻りライン742の開閉弁743は開状態とする。これにより、薬液弁体部821を閉状態としても薬液供給路83a→薬液弁室83c→リサイクル流路85aを通ってリサイクルポート804へ向けて薬液が流れ続けるので、当該薬液による多連バルブ8eの温度調整は継続される。
リンス液供給時は図26に示すようにリンス液弁体部822を開状態、薬液弁体部821、ドレイン弁体部823を閉状態とする。この結果、リンス液ポート803からリンス液が流れ込み、第2流路から合流部へ向けて、リンス液供給路84a→リンス液弁室84b→リンス液供給路84cとリンス液が流れ、払出ポート802から払い出されてノズル部41よりウエハWにリンス液が供給される。
ウエハWにリンス液を供給している期間中においても戻りライン742の開閉弁743を開状態としておくことにより、薬液供給路83a→薬液弁室83c→リサイクル流路85aを通ってリサイクルポート804に向けて薬液が流れ続けるので、本体部81内をリンス液が通流することによる温度変動の幅が抑えられる。
また、薬液弁体部821、リンス液弁体部822、ドレイン弁体部823を閉じても、薬液ポート801からリサイクルポート804向け薬液が流れ続けるので、待機期間中も薬液を用いた多連バルブ8cの温度調整を継続できる。
第4の実施形態に係わる多連バルブ8eは、リンス液の供給前に自重ドレイン動作で排出された薬液がドレイン流路86cを介して下方側へ向けて抜き出されるので、自重によって薬液を抜き出しやすく、薬液とリンス液との置換性が高い。
以上、図4〜図26を参照しながら、種々の構成を備える多連バルブ8a〜8eについて説明した。これらの多連バルブ8a〜8eは、第1流路、第2流路、分岐流路、廃液流路の伸びる方向や流路の長さが種々異なっているが、共通の基本構造を備えている。そこで図27(a)にこれらの実施形態に係わる多連バルブ8の基本構造を模式的に示す。
図27(a)に示すように、多連バルブ8は上流側の第1受入口901から下流側の払出口902へ向けて本体部81内に形成された第1流路91には、当該第1流路91に形成された第1弁座(不図示)の開閉を行う第1弁体部911が設けられている。また第1弁体部911の下流側の位置には、第2流路92が合流し、この第2流路92に形成された第2弁座(不図示)の開閉を行う第2弁体部921が設けられている。さらに第2流路92の上流端は第2受入口903に接続されている。そして、第1流路91における第1弁体部911よりも上流側の位置からは分岐流路93が分岐し、この分岐流路93の下流側は排出口904に接続されている。
このように本体部81は、必ずしも廃液流路94を備えていなくてもよい。
図27(b)には、図12、図18に示した多連バルブ8c、8eに対応する多連バルブ8の構成を模式的に示している。自重ドレイン動作時のノズル部41からの廃液を排出する廃液流路94を設ける場合には、第1流路91と第2流路92との合流部よりも下流側の第1流路91から廃液流路94を分岐させる。そして、廃液流路94に設けられた第3弁座(不図示)を開閉する第3弁体部941を設けてもよい。これにより、廃液口905から排出される処理液が前記合流部よりも上流側の処理液に混入することを防止することができる。
さらに、図27(b)の多連バルブ8のように、分岐流路93に設けられた弁座(不図示)の開閉を行う弁体部931を本体部81内に設けてもよい。
また、図27(c)に示すように、第1流路91に対して複数の第2流路92a、第2流路92bを合流させてもよい。この場合は、処理液の供給を行わない第2流路92b、92aの第2弁体部921を閉じた状態としておき、処理液の供給を行う第2流路92a、92bの第2弁体部921と第1流路91の第1弁体部911とに着目すると、制御装置4は、第1弁体部911、第2弁体部921の一方を開き、他方を閉じる制御を行っているといえる。
さらに、ノズル部41からのみ温度調整された処理液を吐出しているときと、当該処理液の吐出を行っていないとき(分岐路93にのみ温度調整された処理液を通流させているとき)とで、多連バルブ8に供給する当該処理液の量を変化させてもよい。例えば、ノズル部41から吐出する処理液が少量である場合に、ノズル部41から処理液の吐出を行っていないときには、分岐路93に流す処理液の量を吐出量よりも多くすることにより、より確実に多連バルブ8の温度調整を行うことができる。
ここで、本発明の各実施の形態に係わる多連バルブ8、8a〜8eが接続される吐出部は、回転するウエハWの上面側から処理液を供給するノズル部41に限られない。例えば、図2に示した処理ユニット16の保持部31の上面との間に隙間を空け、保持部31の上方に保持されたウエハWの下面に向けて処理液を吐出するため、支柱部32を上下方向貫通する吐出ライン42に本実施形態の多連バルブ8、8a〜8eを備える処理液供給源70を接続してもよい。この場合には、例えば保持部31の上面に形成された開口部が処理液の吐出部となる。
また、液処理ユニット16を用いて処理される基板の種類は、半導体ウエハに限定されるものではない。例えばフラットパネルディスプレイ用のガラス基板の液処理を行う液処理ユニット16の処理流体供給源70に対しても本発明は適用することができる。
8、8a〜8e
多連バルブ
801 薬液ポート
802 払出ポート
803 リンス液ポート
804 リサイクルポート
81 本体部
821 薬液弁体部
822 リンス液弁体部
83a、83b
薬液供給路
83d 処理液供給路
84a、84c
リンス液供給路
85a、85c
分岐流路

Claims (9)

  1. 複数の処理液を切り替えて払出口から払い出す切替弁において、
    前記切替弁の本体部と、
    前記本体部に設けられ、第1処理液を受け入れる第1受入口と、第2処理液を受け入れる第2受入口と、
    前記本体部に設けられ、前記第1受入口と前記払出口とを接続する第1流路と、
    前記本体部に設けられ、前記第1流路に合流し、上流端が前記第2受入口に接続された第2流路と、
    前記本体部に設けられ、前記第1流路において、前記第1流路と第2流路とが合流する合流部よりも上流側に設けられた第1弁座、及びこの第1弁座を開閉する前記本体部とは別体の第1弁体部と、
    前記本体部に設けられ、前記第2流路に設けられた第2弁座、及びこの第2弁座を開閉する前記本体部とは別体の第2弁体部と、
    前記本体部に設けられ、前記第1流路において、前記第1弁座よりも上流側から分岐し、または前記第1弁体部を収容するための前記第1流路に形成された第1弁室に接続される分岐流路と、
    前記本体部に設けられ、分岐流路の下流端に形成され、第1処理液を排出するための排出口と、を備えたことを特徴とする切替弁。
  2. 前記分岐流路は、当該分岐流路が分岐する位置よりも下流側の第1流路に沿って伸びており、前記第1弁座及び前記第2弁座は、前記第1流路に沿って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の切替弁。
  3. 前記本体部は直方体形状に形成され、前記第1受入口は、前記本体部の一側面に設けられ、前記払出口は、前記一側面に対向する本体部の側面に設けられ、前記第2受入口は、前記第1受入口及び払出口が設けられている側面とは異なる本体部の側面に設けられ、前記排出口は、本体部の底面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の切替弁。
  4. 前記本体部に設けられ、前記第1流路において、前記合流部と払出口との間から分岐した廃液流路と、
    前記本体部に設けられ、前記廃液流路における第1流路側と反対側の端部に形成された廃液口と、
    前記本体部に設けられ、前記廃液流路に設けられた第3弁座、及びこの第3弁座を開閉する前記本体部とは別体の第3弁体部と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の切替弁。
  5. 前記廃液流路は、前記第1流路から下方側へ向けて処理液を排出するように分岐していることを特徴とする請求項4に記載の切替弁。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の切替弁と、
    前記切替弁の第1受入口に接続される第1処理液供給路と、
    前記切替弁の第2受入口に接続される第2処理液供給路と、
    前記切替弁の払出口から払い出された処理液を基板に吐出して処理を行う吐出部と、
    前記第1処理液供給路に流れる第1処理液を温度調整する温度調整部と、
    前記分岐流路から前記排出口に第1処理液を流した状態で、前記切替弁の第1弁座及び第2弁座の一方を開き、他方を閉じるための制御信号を出力する制御部と、を備えたことを特徴とする液処理装置。
  7. 前記切替弁は、請求項4に記載の廃液流路、廃液口及び第3弁体部を備え、
    前記制御部は、前記第1弁座及び第2弁座のいずれか一方を開くときには、第3弁座を閉じ、第3弁座を開くときには、前記第1弁座及び第2弁座を閉じるように制御信号を出力するものであることを特徴とする請求項6記載の液処理装置。
  8. 前記第1処理液供給路に第1処理液を供給する第1処理液供給部と、
    前記排出口に接続され、当該排出口から排出された第1処理液を前記第1処理液供給部へ戻すリサイクル路を備えたことを特徴とする請求項6または7に記載の液処理装置。
  9. 基板を水平に保持するための基板保持部と、
    この基板保持部を鉛直軸周りに回転させるための回転機構と、を備え、
    前記吐出部は、回転する基板に処理液を吐出することを特徴とする請求項6ないし8のいずれか一項に記載の液処理装置。
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