JP6688135B2 - 処理液供給装置 - Google Patents

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この発明は、処理液吐出部から基板に処理液を吐出することにより基板を処理する基板処理装置に使用される処理液供給装置に関する。
有機EL表示装置用ガラス基板、液晶表示装置用ガラス基板、太陽電池用パネル基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、半導体ウエハ等の基板を処理する基板処理装置においては、処理液吐出部から基板に供給される処理液は、高い温度で温度調節されている。特許文献1には、処理液を貯留するタンクと、タンク内の処理液を循環させる第1循環路と、この第1循環路に接続された基板に処理液を供給するための複数のノズルと、タンク内の処理液を流体加熱ユニットを介して循環させる第2循環路とを備え、基板に供給する処理液を流体加熱ユニットにより加熱する基板処理システムが開示されている。
なお、特許文献2には、半導体ウエハをプローブカードと接触させて検査する検査装置において、循環配管から冷媒の一部を取り出して迂回させる迂回配管と、この迂回配管に設けられ且つ冷凍機の廃熱を利用して迂回配管を流れる冷媒を加熱する第2熱交換器と、この熱交換器の下流側に配置され且つ冷媒中に混入した水分を吸着する水分吸着体と、を備えた水分除去機構を備える構成が開示されている。
特開2014−90078号公報 特開2007−51862号公報
ところで、特許文献1に記載されたように基板に供給する処理液を温度調整する場合において、処理液を例えば摂氏200度程度の高い温度まで昇温するためには、複数の加熱機構により段階的に処理液の温度を昇温させることが好ましい。
図6は、このような要請に対応することを目的に作成された、基板に供給する処理液を複数の加熱機構により段階的に昇温する構成の処理液供給装置を備えた基板処理装置の概要図である。
この基板処理装置は、スピンチャック20により支持された状態で回転する半導体ウエハ等の基板Wの表面に対して加熱された処理液を供給することによりこの基板Wを処理するものであり、新しい処理液を供給する処理液の供給源10から管路40を介して送液された処理液を貯留する上流側貯留部11と、この上流側貯留部11から送液された処理液を貯留する中央貯留部12と、この中央貯留部12から送液された処理液を貯留する下流側貯留部13とを備える。
上流側貯留部11の底部には、ヒータ14と循環ポンプ17とを備えた循環管路31が接続されている。この循環管路31は、開閉弁23を備えた管路32と、開閉弁24を備えた管路33とに接続されている。開閉弁23が開放され開閉弁24が閉止された状態においては、上流側貯留部11内の処理液は、循環ポンプ17の作用により、上流側貯留部11からヒータ14、循環ポンプ17および開閉弁23を介して上流側貯留部11に至る循環路を循環することにより、例えば、摂氏50度程度の温度まで昇温される。一方、開閉弁23が閉止され開閉弁24が開放された状態においては、上流側貯留部11内の処理液は、循環ポンプ17の作用により、上流側貯留部11から開閉弁24を介して中央貯留部12に送液される。
中央貯留部12の底部には、ヒータ15と循環ポンプ18とを備えた循環管路34が接続されている。この循環管路34は、開閉弁25を備えた管路35と、開閉弁26を備えた管路36とに接続されている。開閉弁25が開放され開閉弁26が閉止された状態においては、中央貯留部12内の処理液は、循環ポンプ18の作用により、中央貯留部12からヒータ15、循環ポンプ18および開閉弁25を介して中央貯留部12に至る循環路を循環することにより、例えば、摂氏100度程度の温度まで昇温される。一方、開閉弁25が閉止され開閉弁26が開放された状態においては、中央貯留部12内の処理液は、循環ポンプ18の作用により、中央貯留部12から開閉弁26を介して下流側貯留部13に送液される。
下流側貯留部13の底部には、ヒータ16と循環ポンプ19とを備えた循環管路37が接続されている。この循環管路37は、開閉弁27を備えた管路38と、開閉弁28を備えた管路39とに接続されている。開閉弁27が開放され開閉弁28が閉止された状態においては、下流側貯留部13内の処理液は、循環ポンプ19の作用により、下流側貯留部13からヒータ16、循環ポンプ19および開閉弁27を介して下流側貯留部13に至る循環路を循環することにより、例えば、摂氏150度程度の温度まで昇温される。一方、開閉弁27が閉止され開閉弁28が開放された状態においては、下流側貯留部13内の処理液は、循環ポンプ19の作用により、下流側貯留部13から開閉弁28および管路39を介して処理液吐出部21に送液され、この処理液吐出部21からスピンチャック20により支持された状態で回転する基板Wの表面に供給される。
ここで、下流側貯留部13に貯留された処理液は、摂氏150度程度となっている。このとき、ヒータ16は配管37を通過する処理液を摂氏200度まで昇温している。その処理液が循環して下流貯留部13に戻る間に自然放熱され、また、中央貯留部12からの処理液と混合されることにより、結果的に下流貯留部13では処理液が摂氏150度となっている。
一方、下流側貯留部13やそれに付随する部品の耐熱性を考慮した場合、下流側貯留部13に貯留される処理液の温度を摂氏150度よりも高く昇温することは難しい。
このため、基板Wに対してさらに高温の処理液を供給する場合、処理液の供給を終了するため、開閉弁28を閉止するとともに開閉弁27を開放して、処理液を下流側貯留部13に回収したときには、下流側貯留部13には、摂氏200度以上に昇温された処理液が送液されることになる。このため、下流側貯留部13内の処理液の温度が耐熱温度以上に上昇するという問題が生ずる。このような問題を解消するためには、管路38に冷却装置等を配設する必要が生じ、装置が複雑化し、また、高価となるという問題が生ずる。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、基板への処理液の供給を停止したときにも、第1貯留部に貯留された処理液の温度を所定の温度に維持することができ、また、処理液を加熱するためのエネルギーの無駄を排除することが可能な処理液供給装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、処理液吐出部から基板に処理液を吐出することにより基板を処理する基板処理装置に使用される処理液供給装置であって、処理液供給部と、前記処理液供給部から供給された処理液を貯留する第1貯留部と、前記第1貯留部内に貯留された処理液を加熱するための第1加熱部と、前記第1貯留部内の処理液を外部に送液した後、再度、前記第1貯留部に戻すとともに、その内部を流通する処理液と前記処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行するための排熱用循環路と、前記第1貯留部内の処理液を前記処理液吐出部と前記排熱用循環路のいずれかに選択的に送液する送液切替機構と、前記排熱用循環路から前記第1貯留部に処理液を送液する管路と、前記排熱用循環路を循環することにより前記処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行する処理液と、前記処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行することなく前記第1貯留部に戻る処理液との流量を調整する流量調整機構と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記処理液供給部は、処理液を貯留する第2貯留部と、前記第2貯留部内に貯留された処理液を前記第1貯留部内の処理液の温度より低い温度まで加熱するための第2加熱部と、を備え、前記排熱用循環路は、前記第2貯留部に貯留された処理液中にその一部が浸漬され、前記第2貯留部に貯留された処理液と接触することにより、その内部を流通する処理液と前記第2貯留部に貯留された処理液との間で熱交換を実行する。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記処理液供給部は、処理液を貯留する第2貯留部と、前記第2貯留部内の処理液を循環させる加熱用循環路と、当該加熱用循環路内を循環する処理液を加熱するためのヒータとから構成され、前記第2貯留部内に貯留された処理液を前記第1貯留部内に貯留された処理液の温度より低い温度まで加熱するための第2加熱部と、を備え、前記排熱用循環路を循環する処理液と、前記加熱用循環路を循環する処理液との間で熱交換を実行する。
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の発明において、前記処理液供給部は、前記第2貯留部と前記第1貯留部との間に配設され、前記第2貯留部内の処理液を受けとるとともに、前記第1貯留部に処理液を送液する第3貯留部と、前記第3貯留部内の処理液を前記第1貯留部内に貯留された処理液の温度より低く、前記第2貯留部内に貯留された処理液の温度より高い温度まで加熱するための第3加熱部と、を備える。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記排熱用循環路から前記第1貯留部に戻る処理液の温度、または、前記第1貯留部内の処理液の温度を測定する温度センサをさらに備え、前記流量調整機構は、前記温度センサにより検出した処理液の温度に基づいて、前記排熱用循環路を循環することにより前記処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行する処理液と、前記処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行することなく前記第1貯留部に戻る処理液との流量を調整する。
請求項1に記載の発明によれば、基板への処理液の供給を停止したときにも、第1貯留部内の処理液の温度を所定の温度に維持することが可能となる。このとき、排熱用循環路の作用により、その内部を流通する処理液と処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行することから、処理液を加熱するためのエネルギーを効率的に使用することができ、エネルギーの無駄を排除することが可能となる。また、排熱用循環路を流れる処理液を、処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行する処理液と、処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行することなく第1貯留部に戻る処理液とに分離することにより、第1貯留部内の処理液の温度を適正な温度に維持することが可能となる。また、処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行する処理液と、処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行することなく第1貯留部に戻る処理液との流量を調整することにより、第1貯留部内の処理液の温度を適正な温度に維持することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、排熱用循環路中の処理液を第2貯留部内に貯留された処理液により冷却することができる。これにより、第2貯留部内の処理液を昇温することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、排熱用循環路中の処理液を、加熱用循環路を循環する処理液により冷却することができる。これにより、第2貯留部内の処理液を昇温することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、第1、第2、第3貯留部により三段階で段階的に処理液を昇温することが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、温度センサにより検出した処理液の温度に基づいて、排熱用循環路を循環することにより処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行する処理液と、処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行することなく第1貯留部に戻る処理液との流量を調整することから、第1貯留部内の処理液の温度を、自動的に、適正な温度に維持することが可能となる。
この発明の第1実施形態に係る処理液供給装置を備えた基板処理装置の概要図である。 この発明の第2実施形態に係る処理液供給装置を備えた基板処理装置の概要図である。 この発明の第3実施形態に係る処理液供給装置を備えた基板処理装置の概要図である。 この発明の第4実施形態に係る処理液供給装置を備えた基板処理装置の概要図である。 熱交換部42の概要図である。 基板に供給する処理液を複数の加熱機構により段階的に昇温する構成の処理液供給装置を備えた基板処理装置の概要図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明の第1実施形態に係る処理液供給装置を備えた基板処理装置の概要図である。
この基板処理装置は、スピンチャック20により支持された状態で回転する半導体ウエハ等の基板Wの表面に対して処理液吐出部21より加熱された処理液を供給することによりこの基板Wを処理するものであり、新しい処理液を供給する処理液の供給源10から管路40を介して送液された処理液を貯留する上流側貯留部11と、この上流側貯留部11から送液された処理液を貯留する中央貯留部12と、この中央貯留部12から送液された処理液を貯留する下流側貯留部13とを備える。なお、上流側貯留部11はこの発明に係る第2貯留部を構成し、中央貯留部12はこの発明に係る第3貯留部を構成し、下流側貯留部13はこの発明に係る第1貯留部を構成する。
ここで、この図において、スピンチャック20および処理液吐出部21以外の構成が、この発明に係る処理液供給装置を構成する。この発明に係る処理液供給装置は、図1に示すように、基板処理装置と一体化して基板処理装置の内部に配置されるものでもよく、また、基板処理装置とは別置きで設置されるものでもよい。この点については、後述する他の実施形態についても同様である。
上流側貯留部11の底部には、ヒータ14と循環ポンプ17とを備えた循環管路31が接続されている。この循環管路31は、開閉弁23を備えた管路32と、開閉弁24を備えた管路33とに接続されている。開閉弁23が開放され開閉弁24が閉止された状態においては、上流側貯留部11内の処理液は、循環ポンプ17の作用により、上流側貯留部11からヒータ14、循環ポンプ17および開閉弁23を介して上流側貯留部11に至る循環路を循環することにより、例えば、摂氏50度程度の温度まで昇温される。一方、開閉弁23が閉止され開閉弁24が開放された状態においては、上流側貯留部11内の処理液は、循環ポンプ17の作用により、上流側貯留部11から開閉弁24を介して中央貯留部12に送液される。なお、ヒータ14は、この発明に係る第2加熱部を構成する。
中央貯留部12の底部には、ヒータ15と循環ポンプ18とを備えた循環管路34が接続されている。この循環管路34は、開閉弁25を備えた管路35と、開閉弁26を備えた管路36とに接続されている。開閉弁25が開放され開閉弁26が閉止された状態にお
いては、中央貯留部12内の処理液は、循環ポンプ18の作用により、中央貯留部12からヒータ15、循環ポンプ18および開閉弁25を介して中央貯留部12に至る循環路を循環することにより、例えば、摂氏100度程度の温度まで昇温される。一方、開閉弁25が閉止され開閉弁26が開放された状態においては、中央貯留部12内の処理液は、循環ポンプ18の作用により、中央貯留部12から開閉弁26を介して下流側貯留部13に送液される。なお、ヒータ15は、この発明に係る第3加熱部を構成する。
下流側貯留部13の底部には、ヒータ16と循環ポンプ19とを備えた循環管路37が接続されている。この循環管路37は、開閉弁27を備えた排熱用循環路41と、開閉弁28を備えた管路39とに接続されている。開閉弁27が開放され開閉弁28が閉止された状態においては、下流側貯留部13内の処理液は、循環ポンプ19の作用により、下流側貯留部13からヒータ16、循環ポンプ19、開閉弁27および排熱用循環路41を介して下流側貯留部13に至る循環路を循環することにより、例えば、摂氏150度程度の温度まで昇温される。一方、開閉弁27が閉止され開閉弁28が開放された状態においては、下流側貯留部13内の処理液は、循環ポンプ19の作用により、下流側貯留部13から開閉弁28および管路39を介して処理液吐出部21に送液され、スピンチャック20により支持された状態で回転する基板Wの表面に供給される。このときには、処理液吐出部21に向けて送液される処理液は、ヒータ16の作用により、下流側貯留部13に貯留されている処理液の温度より高い温度であって、基板Wの処理に適した温度まで昇温される。なお、ヒータ16は、この発明に係る第1加熱部を構成する。
上述した排熱用循環路41の一部の領域は、上流側貯留部11に貯留された処理液中に浸漬されている。このため、上流側貯留部11に貯留された処理液中に浸漬された排熱用循環路41を流通する処理液は、排熱用循環路41を構成する管路を介して、上流側貯留部11に貯留された処理液と接触する。これにより、排熱用循環路41を循環する処理液と上流側貯留部11に貯留された処理液との間で熱交換が実行される。
このような構成を有する基板処理装置において、スピンチャック20に保持されて回転する基板Wに対して加熱された処理液を供給するときには、開閉弁27を閉止するとともに開閉弁28を開放し、循環ポンプ19の作用により、下流側貯留部13に貯留された摂氏150度程度の処理液を、ヒータ16の作用により摂氏250度程度まで昇温させた後に、処理液吐出部21によりスピンチャック20に保持されて回転する基板Wの表面に供給する。この処理液は、基板Wの回転に伴う遠心力により、基板Wの表面に吐出される。
基板Wに対する処理液の供給が終了したときには、開閉弁27を開放するとともに開閉弁28を閉止する。これにより摂氏250度程度まで昇温された処理液は排熱用循環路41に送液される。そして、この処理液は、排熱用循環路41における上流側貯留部11に貯留された処理液中に浸漬された領域において、排熱用循環路41を構成する管路を介して上流側貯留部11に貯留された処理液と接触する。これにより、排熱用循環路41を循環する摂氏250度程度の処理液と上流側貯留部11に貯留された摂氏50度程度の処理液との間で熱交換が実行される。
この熱交換により、排熱用循環路41を循環する処理液が降温する。このため、この処理液が排熱用循環路41から下流側貯留部13に戻ったとしても、下流側貯留部13内の処理液の温度が上昇するという問題が生ずることを防止することができる。これにより、処理液を摂氏250度程度まで昇温させた場合であっても、下流側貯留部13に戻る高温の処理液を冷却するための特別な冷却装置等を配設する必要はない。また、下流側貯留部13等を高温の処理液に対する耐熱性を有する高価な部品で構成する必要もない。
一方、上述した熱交換により、上流側貯留部11に貯留された処理液は昇温することに
なる。このため、この熱交換によりヒータ14による上流側貯留部11に貯留された処理液の加熱作用を補助することが可能となる。これにより、処理液供給装置全体において、処理液を加熱するためのエネルギーを効率的に使用することができ、エネルギーの無駄を排除することが可能となる。
なお、図1に示す実施形態においては、排熱用循環路41における上流側貯留部11に貯留された処理液に浸漬された領域を、直線状の管路により構成している。しかしながら、この領域の管路をコイル状に構成することにより、上流側貯留部11に貯留された処理液との接触面積を増加させ、熱交換効率を向上させてもよい。
次に、この発明の他の実施形態について説明する。図2は、この発明の第2実施形態に係る処理液供給装置を備えた基板処理装置の概要図である。なお、図1に示す第1実施形態と同様の部材については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この第2実施形態に係る処理液供給装置は、排熱用循環路41の開閉弁27の直後において、排熱用循環路41から下流側貯留部13に処理液を送液する管路46を配設するとともに、この管路46中に流量調整弁45を配設している。また、この第2実施形態に係る処理液供給装置は、排熱用循環路41における上流側貯留部11に貯留された処理液中に浸漬された領域から下流側貯留部13に至る位置に、排熱用循環路41から下流側貯留部に戻る処理液の温度を測定する温度センサ43を配設するとともに、排熱用循環路41における温度センサ43と下流側貯留部13との間の領域に流量調整弁44を配設している。
この第2実施形態に係る処理液供給装置においては、温度センサ43により排熱用循環路41から下流側貯留部13に戻る処理液の温度を測定する。そして、温度センサ43により測定された温度に基づいて、流量調整弁44と流量調整弁45との開度を調整することにより、排熱用循環路41を循環することにより上流側貯留部11に貯留された処理液との間で熱交換を実行する処理液と、上流側貯留部11における処理液との間で熱交換を実行することなく下流側貯留部13に戻る処理液との流量を調整する。これにより、下流側貯留部13内の処理液の温度が十分降温されなかったり、過度に低くなったりすることを防止することが可能となる。ここで、温度センサ43により排熱用循環路41から下流側貯留部13に戻る処理液の温度を測定するだけではなく、排熱用循環路41から下流側貯留部13に処理液を送液する管路46内の処理液の温度も、併せて測定してもよい。なお、流量調整弁44と流量調整弁45は、この発明に係る流量調整機構を構成する。
次に、この発明のさらに他の実施形態について説明する。図3は、この発明の第3実施形態に係る処理液供給装置を備えた基板処理装置の概要図である。なお、図2に示す第2実施形態と同様の部材については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
上述した第2実施形態においては、温度センサ43を排熱用循環路41に配設し、温度センサ43により排熱用循環路41から下流側貯留部13に戻る処理液の温度を測定している。これに対して、この第3実施形態においては、下流側貯留部13内の処理液の温度を、直接、温度センサ49により測定する構成を採用している。なお、温度センサ49は下流側貯留部13内に配設してもよく、下流側貯留部13の外部から下流側貯留部13に貯留された処理液の温度を測定するようにしてもよい。
この第3実施形態に係る処理液供給装置においては、温度センサ49により測定された下流側貯留部13内の処理液の温度に基づいて、流量調整弁44と流量調整弁45との開度を調整することにより、排熱用循環路41を循環することにより上流側貯留部11に貯留された処理液との間で熱交換を実行する処理液と、上流側貯留部11における処理液と
の間で熱交換を実行することなく下流側貯留部13に戻る処理液との流量を調整する。これにより、下流側貯留部13内の処理液の温度が十分降温されなかったり、過度に低くなったりすることを防止することが可能となる。このとき、下流側貯留部13に貯留された処理液の温度を温度センサ49により直接測定することで、下流側貯留部13の温度をより正確に制御することが可能となる。
次に、この発明のさらに他の実施形態について説明する。図4は、この発明の第4実施形態に係る処理液供給装置を備えた基板処理装置の概要図である。また、図5は、熱交換部42の概要図である。なお、図1、図2、図3に示す第1、第2、第3実施形態と同様の部材については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
上述した第1、第2、第3実施形態においては、いずれも、排熱用循環路41を循環する処理液と上流側貯留部11に貯留された処理液との間で熱交換を実行している。これに対して、この第4実施形態においては、排熱用循環路41を循環する処理液と、上流側貯留部11に貯留される処理液を加熱するための加熱用の循環路中を循環する処理液との間で熱交換を実行する構成を採用している。
すなわち、この第4実施形態に係る処理液供給装置においては、図4に示すように、管路32における開閉弁23と上流側貯留部11との間の領域に熱交換部42を配設している。この熱交換部42は、図5に示すように、管路32を循環する摂氏50度程度の処理液中に排熱用循環路41を通過させることにより、排熱用循環路41を循環する処理液と管路32中を循環する処理液との間で熱交換を実行する構成を採用している。
なお、図5に示す熱交換部42においては、管路32を循環する処理液中に排熱用循環路41を通過させることにより、排熱用循環路41を循環する処理液と管路32中を循環する処理液との間で熱交換を実行しているが、排熱用循環路41を循環する処理液中に管路32を通過させることにより、排熱用循環路41を循環する処理液と管路32中を循環する処理液との間で熱交換を実行する構成を採用してもよい。
なお、この第4実施形態においては、排熱用循環路41を循環する処理液と管路32中を循環する処理液との間で熱交換を実行しているが、例えば、排熱用循環路41を循環する処理液と、供給源10から管路40により送液される処理液との間で熱交換を実行してもよい。但し、熱交換を実行する領域は、熱交換の効率を高いものとするため、処理液が循環(存在)する時間帯がより長い領域とすることが好ましい。
上述した第1から第4実施形態においては、排熱用循環路41と上流側貯留部11における処理液との間で熱交換を実行しているが、排熱用循環路41と中央貯留部12における処理液との間で熱交換を実行してもよい。但し、排熱用循環路41中を循環する処理液との温度差が大きな処理液を利用する方が、より効率的に熱交換を実行することが可能となる。
また、上述した第1から第4実施形態においては、上流側貯留部11、中央貯留部12および下流側貯留部13において、処理液を循環しながら温度調節しているが、各貯留部11、12、13内にヒータ等を配置することにより処理液の温度調節を行うようにしてもよい。
また、上述した第1から第4実施形態においては、上流側貯留部11、中央貯留部12および下流側貯留部12の底部に処理液を循環させるための配管が接続されているが、これに限るものではない。この配管は、上流側貯留部11、中央貯留部12および下流側貯留部12底部に近い側面に接続されてもよく、また、配管が上流側貯留部11、中央貯留
部12および下流側貯留部12の処理液中に浸漬されていてもよい。
さらに、上述した第1から第4実施形態においては、上流側貯留部11、中央貯留部12および下流側貯留部13を利用して三段階で処理液の温度を昇温しているが、中央貯留部12を省略して2段階で処理液を昇温するようにしてもよい。
10 処理液の供給源
11 上流側貯留部
12 中央貯留部
13 下流側貯留部
14 ヒータ
15 ヒータ
16 ヒータ
17 ポンプ
18 ポンプ
19 ポンプ
20 スピンチャック
21 処理液吐出部
41 排熱用循環路
42 熱交換部
43 温度センサ
44 流量調整弁
45 流量調整弁
46 管路
49 温度センサ
W 基板

Claims (5)

  1. 処理液吐出部から基板に処理液を吐出することにより基板を処理する基板処理装置に使用される処理液供給装置であって、
    処理液供給部と、
    前記処理液供給部から供給された処理液を貯留する第1貯留部と、
    前記第1貯留部内に貯留された処理液を加熱するための第1加熱部と、
    前記第1貯留部内の処理液を外部に送液した後、再度、前記第1貯留部に戻すとともに、その内部を流通する処理液と前記処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行するための排熱用循環路と、
    前記第1貯留部内の処理液を前記処理液吐出部と前記排熱用循環路のいずれかに選択的に送液する送液切替機構と、
    前記排熱用循環路から前記第1貯留部に処理液を送液する管路と、
    前記排熱用循環路を循環することにより前記処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行する処理液と、前記処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行することなく前記第1貯留部に戻る処理液との流量を調整する流量調整機構と、
    を備えたことを特徴とする処理液供給装置。
  2. 請求項1に記載の処理液供給装置において、
    前記処理液供給部は、
    処理液を貯留する第2貯留部と、
    前記第2貯留部内に貯留された処理液を前記第1貯留部内の処理液の温度より低い温度まで加熱するための第2加熱部と、
    を備え、
    前記排熱用循環路は、前記第2貯留部に貯留された処理液中にその一部が浸漬され、前記第2貯留部に貯留された処理液と接触することにより、その内部を流通する処理液と前記第2貯留部に貯留された処理液との間で熱交換を実行する処理液供給装置。
  3. 請求項1に記載の処理液供給装置において、
    前記処理液供給部は、
    処理液を貯留する第2貯留部と、
    前記第2貯留部内の処理液を循環させる加熱用循環路と、当該加熱用循環路内を循環する処理液を加熱するためのヒータとから構成され、前記第2貯留部内に貯留された処理液を前記第1貯留部内に貯留された処理液の温度より低い温度まで加熱するための第2加熱部と、
    を備え、
    前記排熱用循環路を循環する処理液と、前記加熱用循環路を循環する処理液との間で熱交換を実行する処理液供給装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の処理液供給装置において、
    前記処理液供給部は、
    前記第2貯留部と前記第1貯留部との間に配設され、前記第2貯留部内の処理液を受けとるとともに、前記第1貯留部に処理液を送液する第3貯留部と、
    前記第3貯留部内の処理液を前記第1貯留部内に貯留された処理液の温度より低く、前記第2貯留部内に貯留された処理液の温度より高い温度まで加熱するための第3加熱部と、
    を備える処理液供給装置。
  5. 請求項に記載の処理液供給装置において、
    前記排熱用循環路から前記第1貯留部に戻る処理液の温度、または、前記第1貯留部内の処理液の温度を測定する温度センサをさらに備え、
    前記流量調整機構は、前記温度センサにより検出した処理液の温度に基づいて、前記排熱用循環路を循環することにより前記処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行する処理液と、前記処理液供給部における処理液との間で熱交換を実行することなく前記第1貯留部に戻る処理液との流量を調整する処理液供給装置。
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