JP6865626B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板を処理する基板処理装置および基板処理方法に関する。処理対象の基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などが含まれる。
半導体装置や液晶表示装置などの製造工程では、半導体ウエハや液晶表示装置用ガラス基板などの基板を処理する基板処理装置が用いられる。
特許文献1には、基板を一枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置が開示されている。この基板処理装置は、複数の吐出口から吐出される薬液を貯留する薬液タンクと、薬液を加熱することにより薬液タンク内の薬液の温度を調節する上流ヒータと、上流ヒータによって加熱された薬液を複数の吐出口に向けて案内する供給流路とを含む。この基板処理装置は、さらに、供給流路から分岐した複数の上流流路と、複数の上流流路を流れる薬液を加熱する複数の下流ヒータと、複数の下流ヒータによって加熱された薬液を薬液タンクに向けて案内する複数のリターン流路と、複数のリターン流路から供給された薬液を冷却するクーラーとを含む。
特開2016−157852号公報
特許文献1では、上流ヒータによって加熱された薬液が下流ヒータによってさらに加熱され、その後、複数のリターン流路によって薬液タンクの方に案内される。複数のリターン流路によって案内される薬液の温度は、薬液タンク内の薬液の温度よりも高いので、この薬液は、クーラーによって冷却された後、薬液タンクに戻る。しかしながら、基板処理装置にクーラーを設けると、基板処理装置が大型化する。
特許文献1の段落0077には「リターン流路54を介して薬液タンク41に戻る薬液の流量の調整によって、薬液タンク41内の薬液を設定温度付近に維持できるのであれば、クーラー56を省略してもよい。つまり、リターン流路54を流れる薬液をクーラー56で冷却せずに薬液タンク41に戻してもよい。」と記載されている。
しかしながら、薬液タンクに戻る薬液は、上流ヒータだけ、または、上流ヒータおよび下流ヒータの両方によって加熱されるので、薬液タンクに戻る薬液の流量をどのように調節したとしても、熱損失が極めて大きくない限り、薬液タンク内の薬液よりも高温の薬液がタンク内に戻る。上流ヒータは薬液を冷却することできないので、タンク内の薬液の温度が設定温度よりも上がると、設定温度まで低下するまで待つしかない。したがって、その間、タンク内の薬液を基板に供給することができず、スループット(単位時間あたりの基板の処理枚数)が低下する。
そこで、本発明の目的の一つは、2段階で温度調節された後にタンクに戻る処理液を冷却せずにタンクに戻すことができる基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
前記目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板を水平に保持しながら基板の中央部を通る鉛直な回転軸線まわりに回転させる基板保持手段と、前記基板保持手段に保持されている基板に向けて処理液を吐出する複数の吐出口と、前記複数の吐出口から吐出される処理液を貯留するタンクと、前記タンク内の処理液を循環させる循環流路と、前記タンク内の処理液を前記循環流路に送る送液装置と、前記循環流路を流れる処理液を加熱する上流ヒータと、前記循環流路内の処理液を前記複数の吐出口に向けて案内する供給流路と、前記供給流路から分岐しており、前記供給流路内の処理液を前記複数の吐出口に向けて案内する複数の上流流路と、前記複数の上流流路のいずれかを流れる処理液を冷却するクーラーまたは前記複数の上流流路のいずれかを流れる処理液を加熱および冷却する冷熱ユニットを含み、前記複数の上流流路にそれぞれ設けられており、加熱および冷却の少なくとも一方によって前記複数の上流流路を流れる処理液の温度を変更する複数の温度調節器と、前記複数の上流流路にそれぞれ設けられており、前記複数の温度調節器に送られる処理液の流量を変更する複数の流量調整バルブと、前記複数の温度調節器の下流で前記複数の上流流路にそれぞれ接続されており、前記複数の温度調節器によって温度が変更された処理液を前記タンクに向けて案内する複数のリターン流路と、前記供給流路から前記複数の上流流路に供給された処理液が前記複数の吐出口に供給される吐出状態と、前記供給流路から前記複数の上流流路に供給された処理液が前記複数のリターン流路に供給される吐出停止状態と、を含む複数の状態の間で切り替わる切替ユニットと、前記タンク内の処理液の温度がタンク内温度設定値になるように、前記上流ヒータを制御するタンク内温度制御部と、前記複数の温度調節器を通過した処理液の温度がそれぞれ複数の配管内温度設定値になり、前記複数の配管内温度設定値の最大値が前記タンク内温度設定値以上になり、前記複数の配管内温度設定値の最小値が前記タンク内温度設定値よりも小さくなるように、前記複数の温度調節器を制御する配管内温度制御部と、前記複数の流量調整バルブを通過した処理液の流量がそれぞれ複数の流量設定値になるように、前記複数の流量調整バルブを制御する流量制御部と、単位時間において前記複数のリターン流路から前記タンクに戻る全ての処理液の熱量の計算値を前記単位時間において前記複数のリターン流路から前記タンクに戻る全ての処理液の体積の計算値で割った値である予想リターン温度が、前記タンク内温度設定値以下になるように、前記タンク内温度設定値、複数の配管内温度設定値、および複数の流量設定値を設定するリターン温度制御部とを備える、基板処理装置である。
処理液の温度は、基板の処理に大きな影響を及ぼす場合がある。吐出停止中に温度調節器を停止させると、温度調節器の運転を開始または再開したときに、温度調節器によって加熱または冷却された処理液の温度が意図する温度で安定するまでに時間がかかる。そのため、直ぐに処理液の吐出を開始または再開することができず、スループットが低下する。したがって、吐出停止中であっても、温度調節器に液体を加熱または冷却させることが好ましい。
この構成によれば、吐出停止中にも、処理液を上流流路に供給し、温度調節器に加熱または冷却させる。したがって、吐出停止中であっても、温度調節器の温度が安定した状態を維持できる。そのため、直ぐに処理液の吐出を再開できる。さらに、吐出停止中は、温度調節器によって加熱または冷却された処理液をリターン流路を介してタンクに戻すので、処理液の消費量を低減できる。しかも、タンク内の処理液の温度以下の温度の処理液がタンクに戻るので、タンクに戻る処理液を冷却するクーラーを設けなくてもよい。これにより、基板処理装置の大型化を防止できる。
単位時間において前記複数のリターン流路から前記タンクに戻る全ての処理液の熱量の計算値は、複数の上流流路における配管内温度設定値および流量設定値の積の合計値である。前記単位時間において前記複数のリターン流路から前記タンクに戻る全ての処理液の体積の計算値は、複数の流量設定値の合計値である。したがって、各上流流路における配管内温度設定値および流量設定値が分かれば、予想リターン温度を求めることができる。
請求項2に記載の発明は前記複数の温度調節器は、いずれも、前記冷熱ユニットである、請求項1に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、全ての温度調節器が冷熱ユニットであるので、いずれの上流流路でも処理液を加熱および冷却できる。したがって、複数の温度調節器にヒータが含まれる場合に比べて、複数の吐出口から吐出される処理液の温度をより自由に設定できる。さらに、冷熱ユニットは、処理液を冷却することもできるので、タンクに戻る処理液の温度をタンク内の処理液の温度以下にすることができる。これにより、タンクに戻る処理液を冷却するクーラーを省略できる。
請求項3に記載の発明は前記タンク内温度設定値から前記予想リターン温度を引いた値は、前記複数の配管内温度設定値の間の差の最小値よりも小さい、請求項1または2に記載の基板処理装置である。
予想リターン温度がタンク内温度設定値に等しくても、熱損失が必ず発生するので、タンク内温度設定値よりもわずかに低い温度の処理液がタンクに戻る。タンクに戻った処理液の実際の温度がタンク内の処理液の実際の温度より低くても、上流ヒータで処理液を加熱すれば、タンク内の処理液の温度をタンク内温度設定値に戻すことができる。しかしながら、タンクに戻った処理液の実際の温度がタンク内の処理液の実際の温度よりも低すぎると、タンク内の処理液の温度がタンク内温度設定値に戻るまでの時間が増加してしまう。
この構成によれば、タンク内温度設定値から予想リターン温度を引いた値が、複数の配管内温度設定値の間の差の最小値よりも小さい。つまり、予想リターン温度がタンク内温度設定値未満の値であったとしても、両者の差は小さい。両者の差が大きいと、タンク内の処理液の実際の温度よりも大幅に低温の処理液がタンクに戻ることになる。したがって、タンク内温度設定値と予想リターン温度との差を小さくすることにより、タンク内の処理液の温度の変動を抑えることができる。
請求項4に記載の発明は前記タンク内温度設定値以下の液温の新しい処理液を前記タンク内に案内する新液流路をさらに備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、タンク内の処理液の量が規定量を下回ると、新しい処理液が新液流路からタンクに供給される。これにより、タンク内の処理液の量が規定量以上に維持される。新しい処理液の温度は、タンク内温度設定値以下(たとえば、室温(20〜30℃))である。したがって、新しい処理液をタンクに補充したとしても、タンク内の処理液の温度がタンク内温度設定値を超えることはない。これにより、タンク内の処理液の温度がタンク内温度設定値に低下するまで、基板への処理液の供給を停止しなくてもよい。
請求項5に記載の発明は前記複数のリターン流路のそれぞれに接続されており、前記複数のリターン流路から前記タンクに処理液を案内する集合リターン流路をさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、複数の上流流路から複数のリターン流路に流れた処理液が、集合リターン流路に流れる。集合リターン流路に供給された処理液は、集合リターン流路で混ざり合いながら、タンクに向かって流れる。つまり、温度の異なる処理液が集合リターン流路で混ざり合い、タンク内温度設定値に概ね等しい温度の混合液が形成される。したがって、温度の異なる処理液が別々にタンクに供給される場合に比べて、タンク内の処理液の温度の変動を抑えることができる。
請求項6に記載の発明は前記複数の吐出口は、前記回転軸線からの水平方向の距離が異なる複数の位置にそれぞれ配置されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、複数の吐出口から吐出された処理液が、基板の上面内の複数の着液位置に着液する。複数の着液位置は、基板の回転軸線からの水平方向の距離が互いに異なっている。したがって、基板の中央部だけに向けて処理液を吐出する場合と比較して、処理の均一性を高めることができる。さらに、複数の吐出口から吐出されたときの処理液の温度は、複数の温度調節器によって変更される。したがって、基板の上面に着液した時点での処理液の温度を意図的に不均一にすることができ、処理品質をコントロールすることができる。
請求項7に記載の発明は基板保持手段に基板を水平に保持させながら、基板の中央部を通る鉛直な回転軸線まわりに回転させる基板回転工程と、前記基板保持手段に保持されている基板に向けて複数の吐出口に処理液を吐出させる処理液吐出工程と、前記複数の吐出口から吐出される処理液をタンクに貯留させる処理液貯留工程と、前記タンク内の処理液を循環流路に循環させる循環工程と、前記タンクから前記循環流路に処理液を送液装置に送らせる送液工程と、前記循環流路を流れる処理液を上流ヒータに加熱させる上流温度調節工程と、供給流路に前記循環流路内の処理液を前記複数の吐出口に向けて案内させる供給工程と、前記供給流路から分岐した複数の上流流路に前記供給流路内の処理液を前記複数の吐出口に向けて案内させる上流案内工程と、前記複数の上流流路のいずれかを流れる処理液を冷却するクーラーまたは前記複数の上流流路のいずれかを流れる処理液を加熱および冷却する冷熱ユニットを含み、前記複数の上流流路にそれぞれ設けられた複数の温度調節器に、加熱および冷却の少なくとも一方によって前記複数の上流流路を流れる処理液の温度を変更させる下流温度調節工程と、前記複数の上流流路にそれぞれ設けられた複数の流量調整バルブに前記複数の温度調節器に送られる処理液の流量を変更させる流量変更工程と、前記複数の温度調節器の下流で前記複数の上流流路にそれぞれ接続された複数のリターン流路に、前記複数の温度調節器によって温度が変更された処理液を前記タンクに向けて案内させるリターン工程と、前記供給流路から前記複数の上流流路に供給された処理液が前記複数の吐出口に供給される吐出状態と、前記供給流路から前記複数の上流流路に供給された処理液が前記複数のリターン流路に供給される吐出停止状態と、を含む複数の状態の間で切替ユニットを切り替える吐出切替工程と、前記タンク内の処理液の温度がタンク内温度設定値になるように、タンク内温度制御部に前記上流ヒータを制御させるタンク内温度制御工程と、前記複数の温度調節器を通過した処理液の温度がそれぞれ複数の配管内温度設定値になり、前記複数の配管内温度設定値の最大値が前記タンク内温度設定値以上になり、前記複数の配管内温度設定値の最小値が前記タンク内温度設定値よりも小さくなるように、配管内温度制御部に前記複数の温度調節器を制御させる配管内温度制御工程と、前記複数の流量調整バルブを通過した処理液の流量がそれぞれ複数の流量設定値になるように、流量制御部に前記複数の流量調整バルブを制御させる流量制御工程と、単位時間において前記複数のリターン流路から前記タンクに戻る全ての処理液の熱量の計算値を前記単位時間において前記複数のリターン流路から前記タンクに戻る全ての処理液の体積の計算値で割った値である予想リターン温度が、前記タンク内温度設定値以下になるように、リターン温度制御部に前記タンク内温度設定値、複数の配管内温度設定値、および複数の流量設定値を設定させるリターン温度制御工程とを含む、基板処理方法である。この構成によれば、請求項1の効果と同様な効果を奏することができる。
本発明の一実施形態に係る基板処理装置の処理液供給システムを示す模式図であり、吐出状態の処理液供給システムを示している。 本発明の一実施形態に係る基板処理装置の処理液供給システムを示す模式図であり、吐出停止状態の処理液供給システムを示している。 基板処理装置に備えられた処理ユニットの内部を示す模式的な正面図である。 基板処理装置に備えられた処理ユニットの内部を示す模式的な平面図である。 複数のノズルを示す模式的な正面図である。 複数のノズルを示す模式的な平面図である。 基板処理装置によって実行される基板の処理の一例を説明するための工程図である。 制御装置の機能ブロックを示すブロック図である。 タンク内温度設定値、複数の配管内温度設定値、複数の流量設定値、および予想リターン温度の具体例を示す表である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置1の処理液供給システムを示す模式図である。図1は、吐出状態の処理液供給システムを示しており、図2は、吐出停止状態の処理液供給システムを示している。
基板処理装置1は、半導体ウエハなどの円板状の基板Wを一枚ずつ処理する枚葉式の装置である。基板処理装置1は、処理液で基板Wを処理する処理ユニット2と、処理ユニット2に基板Wを搬送する搬送ロボット(図示せず)と、基板処理装置1を制御する制御装置3とを含む。制御装置3は、プログラム等の情報を記憶する記憶部3bと、記憶部3bに記憶された情報にしたがって基板処理装置1を制御する演算部3aと、を含むコンピュータである。
基板処理装置1は、処理ユニット2に対する処理液の供給および供給停止を制御するバルブ51等の流体機器を収容する複数の流体ボックス5と、流体ボックス5を介して処理ユニット2に供給される処理液を貯留するタンク41を収容する貯留ボックス6とを含む。処理ユニット2および流体ボックス5は、基板処理装置1のフレーム4の中に配置されている。処理ユニット2のチャンバー7と流体ボックス5とは、水平方向に並んでいる。貯留ボックス6は、フレーム4の外に配置されている。貯留ボックス6は、フレーム4の中に配置されていてもよい。
図3は、処理ユニット2の内部を示す模式的な正面図である。図4は、処理ユニット2の内部を示す模式的な平面図である。
図3に示すように、処理ユニット2は、箱型のチャンバー7と、チャンバー7内で基板Wを水平に保持しながら基板Wの中央部を通る鉛直な回転軸線A1まわりに基板Wを回転させるスピンチャック11と、基板Wから排出された処理液を受け止める筒状のカップ15と含む。
図4に示すように、チャンバー7は、基板Wが通過する搬入搬出口8aが設けられた箱型の隔壁8と、搬入搬出口8aを開閉するシャッター9とを含む。シャッター9は、搬入搬出口8aが開く開位置と、搬入搬出口8aが閉じられる閉位置(図4に示す位置)との間で、隔壁8に対して移動可能である。図示しない搬送ロボットは、搬入搬出口8aを通じてチャンバー7に基板Wを搬入し、搬入搬出口8aを通じてチャンバー7から基板Wを搬出する。
図3に示すように、スピンチャック11は、水平な姿勢で保持された円板状のスピンベース12と、スピンベース12の上方で基板Wを水平な姿勢で保持する複数のチャックピン13と、複数のチャックピン13を回転させることにより回転軸線A1まわりに基板Wを回転させるスピンモータ14とを含む。スピンチャック11は、複数のチャックピン13を基板Wの周端面に接触させる挟持式のチャックに限らず、非デバイス形成面である基板Wの裏面(下面)をスピンベース12の上面に吸着させることにより基板Wを水平に保持するバキューム式のチャックであってもよい。
図3に示すように、カップ15は、スピンチャック11を回転軸線A1まわりに取り囲む筒状のスプラッシュガード17と、スプラッシュガード17を回転軸線A1まわりに取り囲む円筒状の外壁16とを含む。処理ユニット2は、スプラッシュガード17の上端がスピンチャック11による基板Wの保持位置よりも上方に位置する上位置(図3に示す位置)と、スプラッシュガード17の上端がスピンチャック11による基板Wの保持位置よりも下方に位置する下位置との間で、スプラッシュガード17を鉛直に昇降させるガード昇降ユニット18を含む。
図3に示すように、処理ユニット2は、スピンチャック11に保持されている基板Wの上面に向けてリンス液を下方に吐出するリンス液ノズル21を含む。リンス液ノズル21は、リンス液バルブ23が介装されたリンス液配管22に接続されている。処理ユニット2は、処理位置と待機位置との間でリンス液ノズル21を移動させるノズル移動ユニットを備えていてもよい。
リンス液バルブ23が開かれると、リンス液が、リンス液配管22からリンス液ノズル21に供給され、リンス液ノズル21から吐出される。リンス液は、たとえば、純水(脱イオン水:Deionized water)である。リンス液は、純水に限らず、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水、および希釈濃度(たとえば、10〜100ppm程度)の塩酸水のいずれかであってもよい。
図4に示すように、処理ユニット2は、薬液を下方に吐出する複数のノズル26(第1ノズル26A、第2ノズル26B、第3ノズル26C、および第4ノズル26D)と、複数のノズル26のそれぞれを保持するホルダ25と、ホルダ25を移動させることにより、処理位置(図4で二点鎖線で示す位置)と待機位置(図4で実線で示す位置)との間で複数のノズル26を移動させるノズル移動ユニット24とを含む。
薬液の代表例は、TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)などのエッチング液や、SPM(硫酸および過酸化水素水を含む混合液)などのレジスト剥離液である。薬液は、TMAHおよびSPMに限らず、硫酸、酢酸、硝酸、塩酸、フッ酸、アンモニア水、過酸化水素水、有機酸(たとえばクエン酸、蓚酸など)、TMAH以外の有機アルカリ、界面活性剤、腐食防止剤のうちの少なくとも1つを含む液であってもよい。
図3に示すように、各ノズル26は、ホルダ25によって片持ち支持されたノズル本体27を含む。ノズル本体27は、ホルダ25から水平な長手方向D1に延びるアーム部28と、アーム部28の先端28aから下方に延びる先端部29とを含む。アーム部28の先端28aは、平面視においてホルダ25から長手方向D1に最も遠い部分を意味する。
図4に示すように、複数のアーム部28は、第1ノズル26A〜第4ノズル26Dの順番で、長手方向D1に直交する水平な配列方向D2に並んでいる。複数のアーム部28は、同じ高さに配置されている。配列方向D2に隣接する2つのアーム部28の間隔は、他のいずれの間隔と同じであってもよいし、他の間隔の少なくとも一つと異なっていてもよい。図4は、複数のアーム部28が等間隔で配置されている例を示している。
長手方向D1への複数のアーム部28の長さは、第1ノズル26A〜第4ノズル26Dの順番で短くなっている。複数のノズル26の先端(複数のアーム部28の先端28a)は、長手方向D1に関して第1ノズル26A〜第4ノズル26Dの順番で並ぶように長手方向D1にずれている。複数のノズル26の先端は、平面視で直線状に並んでいる。
ノズル移動ユニット24は、カップ15のまわりで鉛直に延びるノズル回動軸線A2まわりにホルダ25を回動させることにより、平面視で基板Wを通る円弧状の経路に沿って複数のノズル26を移動させる。これにより、処理位置と待機位置との間で複数のノズル26が水平に移動する。処理ユニット2は、複数のノズル26の待機位置の下方に配置された有底筒状の待機ポット35を含む。待機ポット35は、平面視でカップ15のまわりに配置されている。
処理位置は、複数のノズル26から吐出された薬液が基板Wの上面に着液する位置である。処理位置では、複数のノズル26と基板Wとが平面視で重なり、複数のノズル26の先端が、平面視において、回転軸線A1側から第1ノズル26A〜第4ノズル26Dの順番で径方向Drに並ぶ。このとき、第1ノズル26Aの先端は、平面視で基板Wの中央部に重なり、第4ノズル26Dの先端は、平面視で基板Wの周縁部に重なる。
待機位置は、複数のノズル26と基板Wとが平面視で重ならないように、複数のノズル26が退避した位置である。待機位置では、複数のノズル26の先端が、平面視でカップ15の外周面(外壁16の外周面)に沿うようにカップ15の外側に位置し、第1ノズル26A〜第4ノズル26Dの順番で周方向(回転軸線A1まわりの方向)に並ぶ。複数のノズル26は、第1ノズル26A〜第4ノズル26Dの順番で、回転軸線A1から遠ざかるように配置される。
次に、図5および図6を参照して、複数のノズル26について説明する。その後、処理液供給システムについて説明する。
以下の説明では、第1ノズル26Aに対応する構成の先頭および末尾に、それぞれ「第1」および「A」を付ける場合がある。たとえば、第1ノズル26Aに対応する上流流路48を、「第1上流流路48A」という場合がある。第2ノズル26B〜第4ノズル26Dに対応する構成についても同様である。たとえば、第2ノズル26Bに対応する上流流路48を、「第2上流流路48B」という場合がある。
また、以下の説明では、上流ヒータ43の設定温度を上流温度といい、温度調節器53の設定温度を下流温度という場合がある。第1温度調節器53〜第4温度調節器53の設定温度を、それぞれ、第1下流温度〜第4下流温度という場合もある。
図5に示すように、ノズル本体27は、処理液を案内する樹脂チューブ30と、樹脂チューブ30を取り囲む断面筒状の芯金31と、芯金31の外面を覆う断面筒状の樹脂コーティング32とを含む。第1ノズル26A以外の各ノズル26は、さらに、ノズル本体27の先端部29に取り付けられたノズルヘッド33を含む。
ノズル本体27は、ノズル本体27に沿って延びる1つの流路を形成している。ノズルヘッド33は、ノズル本体27から供給された処理液を案内する複数の流路を形成している。ノズル本体27の流路は、ノズル本体27の外面で開口する吐出口34を形成している。ノズルヘッド33の複数の流路は、ノズルヘッド33の外面で開口する複数の吐出口34を形成している。ノズル本体27の流路は、後述する上流流路48の一部に相当する。ノズルヘッド33の各流路は、後述する下流流路52に相当する。第1上流流路48A〜第4上流流路48Dの下流端は、回転軸線A1からの距離が異なる複数の位置にそれぞれ配置されている。
図5および図6は、複数のノズル26に設けられた吐出口34の総数が、10個である例を示している。第1ノズル26Aは、ノズル本体27に設けられた1つの吐出口34を含む。第1ノズル26A以外の各ノズル26は、ノズルヘッド33に設けられた3つの吐出口34を含む。同一のノズルヘッド33に設けられた3つの吐出口34は、3つの吐出口34のうちで回転軸線A1に最も近い内側吐出口と、3つの吐出口34のうちで回転軸線A1から最も遠い外側吐出口と、内側吐出口と外側吐出口との間に配置された中間吐出口とによって構成されている。
図6に示すように、複数の吐出口34は、平面視で直線状に並んでいる。両端の2つの吐出口34の間隔は、基板Wの半径以下である。隣接する2つの吐出口34の間隔は、他のいずれの間隔と同じであってもよいし、他の間隔の少なくとも一つと異なっていてもよい。また、複数の吐出口34は、同じ高さに配置されていてもよいし、2つ以上の異なる高さに配置されていてもよい。
複数のノズル26が処理位置に配置されると、複数の吐出口34は、回転軸線A1からの距離(平面視での最短距離)が異なる複数の位置にそれぞれ配置される。このとき、複数の吐出口34のうちで回転軸線A1に最も近い最内吐出口(第1吐出口34A)は、基板Wの中央部の上方に配置され、複数の吐出口34のうちで回転軸線A1から最も遠い最外吐出口(第4吐出口34D)は、基板Wの周縁部の上方に配置される。複数の吐出口34は、平面視で径方向Drに並ぶ。
第1ノズル26Aに設けられた第1吐出口34Aは、基板Wの上面中央部に向けて処理液を吐出する主吐出口である。第1ノズル26A以外の各ノズル26に設けられた第2吐出口34B〜第4吐出口34Dは、中央部以外の基板Wの上面の一部に向けて処理液を吐出する複数の副吐出口である。第1吐出口34Aに接続された第1上流流路48Aは、主上流流路であり、第2吐出口34B〜第4吐出口34Dに接続された第2上流流路48B〜第4上流流路48Dは、複数の副上流流路である。
図5に示すように、各吐出口34は、基板Wの上面に対して垂直な吐出方向に薬液を吐出する。複数の吐出口34は、基板Wの上面内の複数の着液位置に向けて薬液を吐出する。複数の着液位置は、回転軸線A1からの距離が異なる別々の位置である。複数の着液位置のうちで回転軸線A1に最も近い着液位置を第1着液位置といい、複数の着液位置のうちで2番目に回転軸線A1に近い着液位置を第2着液位置というと、第1吐出口34Aから吐出された薬液は、第1着液位置に着液し、第2吐出口34Bから吐出された薬液は、第2着液位置に着液する。
次に、図1および図2を参照して、処理液供給システムについて詳細に説明する。
処理液供給システムは、薬液を貯留する薬液タンク41と、薬液タンク41の薬液を循環させる循環流路42と、循環流路42内を流れる薬液を室温よりも高い上流温度で加熱することにより薬液タンク41内の薬液の温度を調整する上流ヒータ43と、薬液タンク41内の薬液を循環流路42に送るポンプ44とを含む。処理液供給システムは、さらに、循環流路42に接続された供給流路47と、供給流路47を開閉する供給バルブ45と、循環流路40を開閉する循環バルブ46とを含む。
処理液供給システムは、供給流路47から供給された液体を複数の吐出口34に向けて案内する複数の上流流路48と、複数の上流流路48内を流れる液体の流量を検出する複数の流量計49と、複数の上流流路48内を流れる液体の流量を変更する複数の流量調整バルブ50と、複数の上流流路48をそれぞれ開閉する複数の吐出バルブ51とを含む。図示はしないが、流量調整バルブ50は、流路を開閉するバルブ本体と、バルブ本体の開度を変更するアクチュエータとを含む。アクチュエータは、空圧アクチュエータまたは電動アクチュエータであってもよいし、これら以外のアクチュエータであってもよい。
処理液供給システムは、上流流路48から供給された液体を複数の吐出口34に向けて案内する複数の下流流路52を含む。第1上流流路48A以外の各上流流路48の下流端は、複数の下流流路52に分岐している。つまり、第1上流流路48A以外の各上流流路48は、複数の下流流路52に分岐した分岐上流流路である。
図1および図2では、分岐上流流路が2つの下流流路52に分岐している例を示している。図5では、分岐上流流路が3つの下流流路52に分岐している例を示している。第2上流流路48Bから分岐した3つの下流流路52は、それぞれ、同じノズルヘッド33に設けられた3つの吐出口34(内側吐出口、中間吐出口、および外側吐出口)に接続されている。第3上流流路48Cおよび第4上流流路48Dについても、第2上流流路48Bと同様である。第1上流流路48Aは、第1ノズル26Aに設けられた第1吐出口34Aに接続されている。
処理液供給システムは、複数の上流流路48内を流れる液体を加熱または冷却する複数の温度調節器53を含む。各温度調節器53は、液体を加熱するだけでなく、冷却する冷熱ユニット(heating-cooling unit)である。処理液供給システムは、さらに、複数の温度調節器53よりも下流の位置で複数の上流流路48にそれぞれ接続された複数のリターン流路54と、複数のリターン流路54をそれぞれ開閉する複数のリターンバルブ55と、各リターン流路54から薬液タンク41に延びる集合リターン流路56とを含む。切替ユニットは、複数の吐出バルブ51と、複数のリターンバルブ55とを含む。
処理液供給システムは、薬液タンク41内の薬液の量を検出する液量センサー57と、薬液タンク41内に新しい薬液を案内する新液流路58と、新液流路58を開閉する新液バルブ59とを含む。薬液タンク41内の薬液の量が規定量を下回ると、制御装置3は、新液バルブ59を開き、新しい薬液を薬液タンク41に補充する。これにより、薬液タンク41内の薬液の量が規定量以上に維持される。新しい薬液は、たとえば室温の未使用の薬液である。
次に、図1を参照して、複数の吐出口34が薬液を吐出する吐出状態の処理液供給システムについて説明する。図1では、開いているバルブを黒色で示しており、閉じているバルブを白色で示している。
薬液タンク41内の薬液は、ポンプ44によって循環流路42に送られる。ポンプ44によって送られた薬液は、上流ヒータ43によって加熱された後、循環流路42から供給流路47に流れ、供給流路47から複数の上流流路48に流れる。複数の上流流路48に供給された薬液は、複数の温度調節器53によって加熱または冷却される。
第1上流流路48A内の薬液は、第1ノズル26Aに設けられた1つの第1吐出口34Aに供給される。第2上流流路48B内の薬液は、複数の下流流路52を介して、第2ノズル26Bに設けられた複数の第2吐出口34Bに供給される。第3上流流路48Cおよび第4上流流路48Dについても、第2上流流路48Bと同様である。これにより、全ての吐出口34から薬液が吐出される。
第1〜第4下流温度T〜Tは、第1〜第4下流温度T〜Tの順番で高くなっている。第1吐出口34Aは、第1下流温度Tの薬液を吐出する。各第2吐出口34Bは、第2下流温度Tの薬液を吐出する。各第3吐出口34Cは、第3下流温度Tの薬液を吐出し、各第4吐出口34Dは、第4下流温度Tの薬液を吐出する。したがって、複数の吐出口34から吐出される薬液の温度は、回転軸線A1から離れるにしたがって段階的に増加する。
第1〜第4下流温度T〜Tは、それぞれ、第1〜第4配管内温度設定値に相当する。上流ヒータ43の設定温度Ttankは、タンク内温度設定値に相当する。第1下流温度Tは、上流ヒータ43の設定温度Ttankよりも低い。第4下流温度Tは、上流ヒータ43の設定温度Ttankと等しくてもよいし、上流ヒータ43の設定温度Ttank未満であってもよい。第4下流温度Tが上流ヒータ43の設定温度Ttankと等しい場合、第4温度調節器53は、冷熱ユニットではなく、ヒータであってもよい。
次に、図2を参照して、複数の吐出口34からの薬液の吐出が停止された吐出停止状態の処理液供給システムについて説明する。図2では、開いているバルブを黒色で示しており、閉じているバルブを白色で示している。
薬液タンク41内の薬液は、ポンプ44によって循環流路42に送られる。ポンプ44によって送られた薬液の一部は、上流ヒータ43によって加熱された後、循環流路40を介して薬液タンク41に戻る。ポンプ44によって送られた残りの薬液は、循環流路42から供給流路47に流れ、供給流路47から複数の上流流路48に流れる。
第1上流流路48A内の薬液は、第1上流流路48Aに対応する温度調節器53によって加熱または冷却された後、リターン流路54に流れる。第2上流流路48B、第3上流流路48C、および第4上流流路48Dについても、第1上流流路48Aと同様である。温度が互いに異なる薬液は、複数のリターン流路54から集合リターン流路56に流れ、集合リターン流路56で混ざり合う。その後、混ざり合った薬液が集合リターン流路56から薬液タンク41に戻る。これにより、ポンプ44によって循環流路42に送られた全ての薬液が、薬液タンク41に戻る。
図7は、基板処理装置1によって実行される基板Wの処理の一例を説明するための工程図である。以下の各動作は、制御装置3が基板処理装置1を制御することにより実行される。言い換えると、制御装置3は、以下の各工程を実行するようにプログラムされている。以下では図3および図4を参照する。図7については適宜参照する。
処理ユニット2によって基板Wが処理されるときには、複数のノズル26がスピンチャック11の上方から退避しており、スプラッシュガード17が下位置に位置している状態で、搬送ロボットのハンド(図示せず)によって、基板Wがチャンバー7内に搬入される。これにより、表面が上に向けられた状態で基板Wが複数のチャックピン13の上に置かれる。その後、搬送ロボットのハンドがチャンバー7の内部から退避し、チャンバー7の搬入搬出口8aがシャッター9で閉じられる。
基板Wが複数のチャックピン13の上に置かれた後は、複数のチャックピン13が基板Wの周縁部に押し付けられ、基板Wが複数のチャックピン13によって把持される。また、ガード昇降ユニット18が、スプラッシュガード17を下位置から上位置に移動させる。これにより、スプラッシュガード17の上端が基板Wよりも上方に配置される。その後、スピンモータ14が駆動され、基板Wの回転が開始される。これにより、基板Wが所定の液処理速度(たとえば数百rpm)で回転する。
次に、ノズル移動ユニット24が、複数のノズル26を待機位置から処理位置に移動させる。これにより、複数の吐出口34が平面視で基板Wに重なる。その後、複数の吐出バルブ51等が制御され、薬液が複数のノズル26から同時に吐出される(図7のステップS1)。複数のノズル26は、ノズル移動ユニット24が複数のノズル26を静止させている状態で薬液を吐出する。複数の吐出バルブ51が開かれてから所定時間が経過すると、複数のノズル26からの薬液の吐出が同時に停止される(図7のステップS2)。その後、ノズル移動ユニット24が、複数のノズル26を処理位置から待機位置に移動させる。
複数のノズル26から吐出された薬液は、回転している基板Wの上面に着液した後、遠心力によって基板Wの上面に沿って外方(回転軸線A1から離れる方向)に流れる。基板Wの上面周縁部に達した薬液は、基板Wの周囲に飛散し、スプラッシュガード17の内周面に受け止められる。このようにして、薬液が基板Wの上面全域に供給され、基板Wの上面全域を覆う薬液の液膜が基板W上に形成される。これにより、基板Wの上面全域が薬液で処理される。
複数のノズル26からの薬液の吐出が停止された後は、リンス液バルブ23が開かれ、リンス液ノズル21からのリンス液(純水)の吐出が開始される(図7のステップS3)。これにより、基板W上の薬液がリンス液によって洗い流され、基板Wの上面全域を覆うリンス液の液膜が形成される。リンス液バルブ23が開かれてから所定時間が経過すると、リンス液バルブ23が閉じられ、リンス液ノズル21からのリンス液の吐出が停止される(図7のステップS4)。
リンス液ノズル21からのリンス液の吐出が停止された後は、基板Wがスピンモータ14によって回転方向に加速され、液処理速度よりも大きい乾燥速度(たとえば数千rpm)で基板Wが回転する(図7のステップS5)。これにより、基板Wに付着しているリンス液が基板Wの周囲に振り切られ、基板Wが乾燥する。基板Wの高速回転が開始されてから所定時間が経過すると、スピンモータ14および基板Wの回転が停止される。
基板Wの回転が停止された後は、ガード昇降ユニット18が、スプラッシュガード17を上位置から下位置に移動させる。さらに、複数のチャックピン13による基板Wの保持が解除される。搬送ロボットは、複数のノズル26がスピンチャック11の上方から退避しており、スプラッシュガード17が下位置に位置している状態で、ハンドをチャンバー7の内部に進入させる。その後、搬送ロボットは、ハンドによってスピンチャック11上の基板Wを取り、この基板Wをチャンバー7から搬出する。
図8は、制御装置3の機能ブロックを示すブロック図である。制御装置3は、タンク内温度制御部61と、配管内温度制御部62と、流量制御部63と、リターン温度制御部64とを含む。これらは、制御装置3にインストールされたプログラムをCPUなどの演算部3a(図1参照)が実行することにより実現される機能ブロックである。
タンク内温度制御部61は、薬液タンク41内の薬液の温度がタンク内温度設定値になるように上流ヒータ43を制御する。配管内温度制御部62は、複数の温度調節器53を通過した薬液の温度がそれぞれ複数の配管内温度設定値になるように複数の温度調節器53を制御する。複数の配管内温度設定値の最大値は、タンク内温度設定値以上であり、複数の配管内温度設定値の最小値は、タンク内温度設定値未満である。流量制御部63は、複数の流量調整バルブ50を通過した薬液の流量がそれぞれ複数の流量設定値になるように複数の流量調整バルブ50を制御する。各流量設定値は、同一の値であってもよいし、少なくとも一つの他の流量設定値とは異なる値であってもよい。
リターン温度制御部64は、予想リターン温度がタンク内温度設定値以下になるように、タンク内温度設定値、複数の配管内温度設定値、および複数の流量設定値を設定する。予想リターン温度は、単位時間において複数のリターン流路54から薬液タンク41に戻る全ての薬液の熱量の計算値を単位時間において複数のリターン流路54から薬液タンク41に戻る全ての薬液の体積の計算値で割った値である。
単位時間において複数のリターン流路54から薬液タンク41に戻る全ての薬液の熱量の計算値は、複数の上流流路48における配管内温度設定値および流量設定値の積の合計値である。単位時間において複数のリターン流路54から薬液タンク41に戻る全ての薬液の体積の計算値は、複数の流量設定値の合計値である。したがって、各上流流路48における配管内温度設定値および流量設定値が分かれば、予想リターン温度を求めることができる。
図9は、タンク内温度設定値、複数の配管内温度設定値、複数の流量設定値、および予想リターン温度の具体例を示す表である。以下では、図2および図9を参照する。
制御装置3は、複数のリターン流路54から薬液タンク41に戻る薬液の温度が薬液タンク41内の薬液の温度以下になるように、タンク内温度設定値、複数の配管内温度設定値、および複数の流量設定値を設定する。図9は、予想リターン温度がタンク内温度設定値と等しいときの、タンク内温度設定値、複数の配管内温度設定値、複数の流量設定値、および予想リターン温度の具体例を示している。
図9に示すように、第1上流流路48Aに対応する温度調節器53の設定温度、つまり、第1下流温度Tは、60℃である。第2下流温度Tは65℃であり、第3下流温度Tは75℃であり、第4下流温度Tは80℃である。上流ヒータ43の設定温度である上流温度Ttankは70℃である。したがって、第1下流温度Tおよび第2下流温度Tは、上流温度Ttankよりも低く、第3下流温度Tおよび第4下流温度Tは、上流温度Ttankよりも高い。
第1上流流路48Aに対応する流量調整バルブ50を通過する薬液の流量の設定値、つまり、第1流量設定値Vはx(mL/min)である。第2上流流路48Bに対応する流量調整バルブ50を通過する薬液の流量の設定値(第2流量設定値V)もxである。同様に、第3上流流路48Cに対応する流量調整バルブ50を通過する薬液の流量の設定値(第3流量設定値V)はxであり、第4上流流路48Dに対応する流量調整バルブ50を通過する薬液の流量の設定値(第4流量設定値V)はxである。つまり、この例では、第1流量設定値V、第2流量設定値V、第3流量設定値V、および第4流量設定値Vが互いに等しい。
単位時間において複数のリターン流路54から薬液タンク41に戻る全ての薬液の熱量は、第1〜第4下流温度T〜Tと第1〜第4流量設定値V〜Vから求められる。図9に示す例では、単位時間において複数のリターン流路54から薬液タンク41に戻る全ての薬液の熱量は、280x(=60x+65x+75x+80x)である。単位時間において複数のリターン流路54から薬液タンク41に戻る全ての薬液の体積は、4xである。したがって、複数のリターン流路54から薬液タンク41に戻る薬液の温度は、70℃(=280x/4x)であり、上流ヒータ43の設定温度である上流温度Ttankと等しい。
薬液の温度は、基板Wの処理に大きな影響を及ぼす場合がある。吐出停止中に温度調節器53を停止させると、温度調節器53の運転を開始または再開したときに、温度調節器53によって加熱または冷却された薬液の温度が意図する温度で安定するまでに時間がかかる。そのため、直ぐに薬液の吐出を開始または再開することができず、スループットが低下する。したがって、吐出停止中であっても、温度調節器53に液体を加熱または冷却させることが好ましい。
本実施形態では、吐出停止中にも、薬液を上流流路48に供給し、温度調節器53に加熱または冷却させる。したがって、吐出停止中であっても、温度調節器53の温度が安定した状態を維持できる。そのため、直ぐに薬液の吐出を再開できる。さらに、吐出停止中は、温度調節器53によって加熱または冷却された薬液をリターン流路54を介して薬液タンク41に戻すので、薬液の消費量を低減できる。しかも、薬液タンク41内の薬液の温度以下の温度の薬液が薬液タンク41に戻るので、薬液タンク41に戻る薬液を冷却するクーラーを設けなくてもよい。これにより、基板処理装置1の大型化を防止できる。
本実施形態では、全ての温度調節器53が冷熱ユニットであるので、いずれの上流流路48でも薬液を加熱および冷却できる。したがって、複数の温度調節器53にヒータが含まれる場合に比べて、複数の吐出口34から吐出される薬液の温度をより自由に設定できる。さらに、冷熱ユニットは、薬液を冷却することもできるので、薬液タンク41に戻る薬液の温度を薬液タンク41内の薬液の温度以下にすることができる。これにより、薬液タンク41に戻る薬液を冷却するクーラーを省略できる。
本実施形態では、薬液タンク41内の薬液の量が規定量を下回ると、新しい薬液が新液流路58から薬液タンク41に供給される。これにより、薬液タンク41内の薬液の量が規定量以上に維持される。新しい薬液の温度は、タンク内温度設定値以下(たとえば、室温)である。したがって、新しい薬液を薬液タンク41に補充したとしても、薬液タンク41内の薬液の温度がタンク内温度設定値を超えることはない。これにより、薬液タンク41内の薬液の温度がタンク内温度設定値に低下するまで、基板Wへの薬液の供給を停止しなくてもよい。
本実施形態では、複数の上流流路48から複数のリターン流路54に流れた薬液が、集合リターン流路54に流れる。集合リターン流路54に供給された薬液は、集合リターン流路54で混ざり合いながら、薬液タンク41に向かって流れる。つまり、温度の異なる薬液が集合リターン流路54で混ざり合い、タンク内温度設定値に概ね等しい温度の混合液が形成される。したがって、温度の異なる薬液が別々に薬液タンク41に供給される場合に比べて、薬液タンク41内の薬液の温度の変動を抑えることができる。
本実施形態では、複数の吐出口34から吐出された薬液が、基板Wの上面内の複数の着液位置に着液する。複数の着液位置は、基板Wの回転軸線A1からの水平方向の距離が互いに異なっている。したがって、基板Wの中央部だけに向けて薬液を吐出する場合と比較して、処理の均一性を高めることができる。さらに、複数の吐出口34から吐出されたときの薬液の温度は、複数の温度調節器53によって変更される。したがって、基板Wの上面に着液した時点での薬液の温度を意図的に不均一にすることができ、処理品質をコントロールすることができる。
他の実施形態
本発明は、前述の実施形態の内容に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
たとえば、ノズル26の数は、2または3本であってもよいし、5本以上であってもよい。
第1ノズル26Aを含む全てのノズル26にノズルヘッド33が設けられていてもよい。これとは反対に、全てのノズル26にノズルヘッド33が設けられていなくてもよい。
1つのノズルヘッド33に形成されている下流流路52および吐出口34の数は、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
分岐上流流路(第1上流流路48A以外の上流流路48)は、チャンバー7の外で分岐していてもよい。
複数の吐出口34が、回転軸線A1からの距離が異なる複数の位置にそれぞれ配置されるのであれば、複数の吐出口34は、平面視で径方向Drに並んでいなくてもよい。
複数の吐出口34は、基板Wの上面に近づくにしたがって回転軸線A1に近づくように、基板Wの上面に対して傾いた吐出方向に処理液を吐出する斜め吐出口を含んでいてもよい。
複数のノズル26をノズル回動軸線A2まわりに回動させながら、複数のノズル26に薬液を吐出させてもよい。
前記実施形態では、全ての吐出バルブ51が同時に開かれ、全ての吐出バルブ51が同時に閉じられる場合について説明したが、制御装置3は、外側の吐出口34が処理液を吐出している時間が、内側の吐出口34が処理液を吐出している時間よりも長くなるように、複数の吐出バルブ51を制御してもよい。
予想リターン温度は、タンク内温度設定値未満の値であってもよい。この場合、タンク内温度設定値から予想リターン温度を引いた値は、第1〜第4下流温度T〜Tの間の差の最小値よりも小さいことが好ましい。図9に示す例では、第1〜第4下流温度T〜Tの間の差の最小値が5℃であるので、タンク内温度設定値から予想リターン温度を引いた値は、5℃よりも小さいことが好ましい。
前述の全ての構成の2つ以上が組み合わされてもよい。前述の全ての工程の2つ以上が組み合わされてもよい。
1 :基板処理装置
2 :処理ユニット
3 :制御装置
11 :スピンチャック(基板保持手段)
26A :第1ノズル
26B :第2ノズル
26C :第3ノズル
26D :第4ノズル
34A :第1吐出口
34B :第2吐出口
34C :第3吐出口
34D :第4吐出口
41 :薬液タンク(タンク)
42 :循環流路
43 :上流ヒータ
44 :ポンプ(送液装置)
45 :供給バルブ
46 :循環バルブ
47 :供給流路
48 :上流流路
48A :第1上流流路
48B :第2上流流路
48C :第3上流流路
48D :第4上流流路
49 :流量計
50 :流量調整バルブ
51 :吐出バルブ(切替ユニット)
52 :下流流路
53 :下流ヒータ
54 :リターン流路
55 :リターンバルブ(切替ユニット)
57 :液量センサー
58 :新液流路
59 :新液バルブ
61 :タンク内温度制御部
62 :配管内温度制御部
63 :流量制御部
64 :リターン温度制御部
A1 :回転軸線
W :基板

Claims (7)

  1. 基板を水平に保持しながら基板の中央部を通る鉛直な回転軸線まわりに回転させる基板保持手段と、
    前記基板保持手段に保持されている基板に向けて処理液を吐出する複数の吐出口と、
    前記複数の吐出口から吐出される処理液を貯留するタンクと、
    前記タンク内の処理液を循環させる循環流路と、
    前記タンク内の処理液を前記循環流路に送る送液装置と、
    前記循環流路を流れる処理液を加熱する上流ヒータと、
    前記循環流路内の処理液を前記複数の吐出口に向けて案内する供給流路と、
    前記供給流路から分岐しており、前記供給流路内の処理液を前記複数の吐出口に向けて案内する複数の上流流路と、
    前記複数の上流流路のいずれかを流れる処理液を冷却するクーラーまたは前記複数の上流流路のいずれかを流れる処理液を加熱および冷却する冷熱ユニットを含み、前記複数の上流流路にそれぞれ設けられており、加熱および冷却の少なくとも一方によって前記複数の上流流路を流れる処理液の温度を変更する複数の温度調節器と、
    前記複数の上流流路にそれぞれ設けられており、前記複数の温度調節器に送られる処理液の流量を変更する複数の流量調整バルブと、
    前記複数の温度調節器の下流で前記複数の上流流路にそれぞれ接続されており、前記複数の温度調節器によって温度が変更された処理液を前記タンクに向けて案内する複数のリターン流路と、
    前記供給流路から前記複数の上流流路に供給された処理液が前記複数の吐出口に供給される吐出状態と、前記供給流路から前記複数の上流流路に供給された処理液が前記複数のリターン流路に供給される吐出停止状態と、を含む複数の状態の間で切り替わる切替ユニットと、
    前記タンク内の処理液の温度がタンク内温度設定値になるように、前記上流ヒータを制御するタンク内温度制御部と、
    前記複数の温度調節器を通過した処理液の温度がそれぞれ複数の配管内温度設定値になり、前記複数の配管内温度設定値の最大値が前記タンク内温度設定値以上になり、前記複数の配管内温度設定値の最小値が前記タンク内温度設定値よりも小さくなるように、前記複数の温度調節器を制御する配管内温度制御部と、
    前記複数の流量調整バルブを通過した処理液の流量がそれぞれ複数の流量設定値になるように、前記複数の流量調整バルブを制御する流量制御部と、
    単位時間において前記複数のリターン流路から前記タンクに戻る全ての処理液の熱量の計算値を前記単位時間において前記複数のリターン流路から前記タンクに戻る全ての処理液の体積の計算値で割った値である予想リターン温度が、前記タンク内温度設定値以下になるように、前記タンク内温度設定値、複数の配管内温度設定値、および複数の流量設定値を設定するリターン温度制御部とを備える、基板処理装置。
  2. 前記複数の温度調節器は、いずれも、前記冷熱ユニットである、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記タンク内温度設定値から前記予想リターン温度を引いた値は、前記複数の配管内温度設定値の間の差の最小値よりも小さい、請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記タンク内温度設定値以下の液温の新しい処理液を前記タンク内に案内する新液流路をさらに備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記複数のリターン流路のそれぞれに接続されており、前記複数のリターン流路から前記タンクに処理液を案内する集合リターン流路をさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 前記複数の吐出口は、前記回転軸線からの水平方向の距離が異なる複数の位置にそれぞれ配置されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  7. 基板保持手段に基板を水平に保持させながら、基板の中央部を通る鉛直な回転軸線まわりに回転させる基板回転工程と、
    前記基板保持手段に保持されている基板に向けて複数の吐出口に処理液を吐出させる処理液吐出工程と、
    前記複数の吐出口から吐出される処理液をタンクに貯留させる処理液貯留工程と、
    前記タンク内の処理液を循環流路に循環させる循環工程と、
    前記タンクから前記循環流路に処理液を送液装置に送らせる送液工程と、
    前記循環流路を流れる処理液を上流ヒータに加熱させる上流温度調節工程と、
    供給流路に前記循環流路内の処理液を前記複数の吐出口に向けて案内させる供給工程と、
    前記供給流路から分岐した複数の上流流路に前記供給流路内の処理液を前記複数の吐出口に向けて案内させる上流案内工程と、
    前記複数の上流流路のいずれかを流れる処理液を冷却するクーラーまたは前記複数の上流流路のいずれかを流れる処理液を加熱および冷却する冷熱ユニットを含み、前記複数の上流流路にそれぞれ設けられた複数の温度調節器に、加熱および冷却の少なくとも一方によって前記複数の上流流路を流れる処理液の温度を変更させる下流温度調節工程と、
    前記複数の上流流路にそれぞれ設けられた複数の流量調整バルブに前記複数の温度調節器に送られる処理液の流量を変更させる流量変更工程と、
    前記複数の温度調節器の下流で前記複数の上流流路にそれぞれ接続された複数のリターン流路に、前記複数の温度調節器によって温度が変更された処理液を前記タンクに向けて案内させるリターン工程と、
    前記供給流路から前記複数の上流流路に供給された処理液が前記複数の吐出口に供給される吐出状態と、前記供給流路から前記複数の上流流路に供給された処理液が前記複数のリターン流路に供給される吐出停止状態と、を含む複数の状態の間で切替ユニットを切り替える吐出切替工程と、
    前記タンク内の処理液の温度がタンク内温度設定値になるように、タンク内温度制御部に前記上流ヒータを制御させるタンク内温度制御工程と、
    前記複数の温度調節器を通過した処理液の温度がそれぞれ複数の配管内温度設定値になり、前記複数の配管内温度設定値の最大値が前記タンク内温度設定値以上になり、前記複数の配管内温度設定値の最小値が前記タンク内温度設定値よりも小さくなるように、配管内温度制御部に前記複数の温度調節器を制御させる配管内温度制御工程と、
    前記複数の流量調整バルブを通過した処理液の流量がそれぞれ複数の流量設定値になるように、流量制御部に前記複数の流量調整バルブを制御させる流量制御工程と、
    単位時間において前記複数のリターン流路から前記タンクに戻る全ての処理液の熱量の計算値を前記単位時間において前記複数のリターン流路から前記タンクに戻る全ての処理液の体積の計算値で割った値である予想リターン温度が、前記タンク内温度設定値以下になるように、リターン温度制御部に前記タンク内温度設定値、複数の配管内温度設定値、および複数の流量設定値を設定させるリターン温度制御工程とを含む、基板処理方法。
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