JP3628895B2 - 処理液供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)を処理するためのフォトレジスト(以下、単に「レジスト」とする)等の処理液を供給する処理液供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、上記基板に対しては、レジスト塗布処理、露光処理、現像処理およびそれらに付随する熱処理を順次行わせることにより一連の基板処理を達成している。これらの処理のうちレジスト塗布処理、現像処理は、吐出ノズルからレジストまたは現像液を基板に吐出することによって行われる。そして、吐出ノズルには処理液供給装置からレジストまたは現像液が供給されるようにされている。
【0003】
図5は、従来の処理液供給装置の概略構成を示す図である。この処理液供給装置は、レジストを供給する装置であり、レジスト供給源たるボトルBTからレジストを導き、吐出ノズルに供給する。ボトルBTのレジストは、供給ラインL1、L2によって吐出ノズルまで導かれる。
【0004】
供給ラインL1と供給ラインL2との間には、レジストを一時的に貯留するトラップタンク110が設けられている。トラップタンク110に貯留されたレジストは、ポンプ120によって供給ラインL2内を送られ、フィルタ121、供給バルブ122を介して図外の吐出ノズルに供給される。
【0005】
また、トラップタンク110には、その上部に排気ラインL3が接続されており、排気ラインL3には排気バルブ130が設けられている。通常、図5の処理液供給装置によって吐出ノズルにレジストが供給されているときは、排気バルブ130は閉鎖されるとともに、供給バルブ122は開放されている。
【0006】
レジストの供給を続けていると、やがて、ボトルBTのレジストが空になる。すると、供給ラインL1からエアを導入することとなり、トラップタンク110内のレジストの液面レベル(液位)が低下する。液面レベルが所定のライン以下にまで低下すると、その旨を液面検知センサ140が検知し、アラームを発する。この時点において、ボトルBTの交換を行うとともにトラップタンク110に流入したエアを抜く作業を行う。
【0007】
従来におけるエア抜きの作業の手順は以下の通りである。すなわち、まず、空になったボトルBTを新しいボトルBTに交換する。次に、排気ラインL3の排気バルブ130を開放するとともに、供給バルブ122を閉鎖する。そして、新しいボトルBTに加圧用配管PLを接続する。
【0008】
加圧用配管PLによってボトルBT内が加圧されると、ボトルBTのレジストが供給ラインL1を介してトラップタンク110に圧送される。このときに、排気バルブ130が開放されるとともに、供給バルブ122が閉鎖されているため、トラップタンク110内の液面レベルは上昇し、エアは排気ラインL3から送り出され、ドレンに排気される。
【0009】
トラップタンク110内の液面レベルが最適なラインまで上昇したことを作業者が目視にて確認すると、排気ラインL3の排気バルブ130を閉鎖し、ボトルBTに接続した加圧用配管PLを外す。その後、供給ラインL2の供給バルブ122を開放することにより、再び吐出ノズルへのレジスト供給が行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の処理液供給装置におけるエア抜き作業は、非常に煩雑なものであった。そして、ボトルBTはガラスまたは樹脂で作製されている場合が多く、加圧用配管PLを接続することによってボトルBT内を加圧すると、ボトルBTが破損する可能性があった。
【0011】
また、エア抜き作業時において、排気ラインL3の排気バルブ130を閉鎖するタイミングは、作業者の目視に頼っている。ここで、加圧用配管PLからの加圧は、工場内の加圧ラインを利用しており、他の装置の動作状況によって、その圧力が微妙に変化する場合がある。しかも、レジストの種類によって、その粘度が異なるため、供給ラインL1を介してトラップタンク110に圧送されるレジストの流量は必ずしも一定ではない。したがって、エア抜き作業時に、トラップタンク110内の液面レベルを適当な位置に停止させるように排気バルブ130を閉鎖することは非常に困難なことであった。
【0012】
排気バルブ130を閉鎖するタイミングが遅れると、液面レベルが最適ラインを超えて上昇し、レジストが排気ラインL3に流入してドレンに捨てられることとなる。レジストは非常に高価なものであるため、少量であっても無駄にすることはコスト上昇という問題に繋がる。
【0013】
逆に、排気バルブ130を閉鎖するタイミングが早過ぎると、液面レベルが最適ラインまで到達せず、トラップタンク110の上部に多くのエアが滞留したままとなる。レジストは空気に触れると変質するため、トラップタンク110内に多くのエアが滞留することは好ましくない。
【0014】
なお、これと同様の問題は、現像液を供給する装置においても生ずる。
【0015】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、処理液供給源を破損することなくかつ容易に貯留容器の空気抜きを行うことができる処理液供給装置を提供することを目的とする。
【0016】
また、本発明は、空気抜き作業時に、処理液の液面レベルを最適ラインに正確に停止させることができる処理液供給装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板を処理するための処理液を供給する処理液供給装置であって、(a) 処理液供給源から前記処理液を導く処理液供給経路に設けられ、前記処理液を一時貯留する貯留容器と、(b) 前記処理液供給経路における前記貯留容器よりも下流に設けられた供給弁と、(c) 前記貯留容器の上部に接続され、前記貯留容器内に滞留した空気を排出する空気排出経路と、(d) 前記空気排出経路に設けられ、前記貯留容器内を吸引する吸引手段と、(e) 前記貯留容器に貯留された処理液の液面レベルを検知する検知手段と、 (f) 前記吸引手段が前記貯留容器内を吸引する際、前記貯留容器の所定レベル以上に前記処理液が貯留されたことを前記検知手段が検知したときに、一定量の吸引をさらに行った後に吸引を停止するように前記吸引手段を制御する制御手段と、を備えている。
【0019】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明にかかる処理液供給装置において、前記吸引手段に、定められた量を吸引することができる定量ポンプを含ませている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明にかかる処理液供給装置の概略構成を示す図である。この処理液供給装置は、レジストを供給する装置であり、交換可能に設置されたレジスト供給源たるボトルBTからレジストを導き、図外の吐出ノズルに供給する。ボトルBTのレジストは、供給ラインL1、L2によって吐出ノズルまで導かれる。
【0022】
ボトルBTからレジストを導く処理液供給経路途中、すなわち供給ラインL1と供給ラインL2との間には、レジストを一時的に貯留するトラップタンク10が設けられている。図2は、トラップタンク10を示す断面図である。トラップタンク10は、3つの出入口を有する密閉容器である。3つの出入口としては、処理液入口11と、処理液出口13と、通気口12とが設けられている。なお、トラップタンク10の形状は図示の形状に限定されるものではなく、処理液を貯留できるものであれば如何なる形状のものであってもよい。
【0023】
トラップタンク10の側方には、トラップタンク10に貯留されたレジストの液面レベルを検知するための液面検知センサ40が設けられている。本実施形態では、液面検知センサ40として、非接触式の静電容量センサを用いている。液面検知センサ40は、トラップタンク10に貯留されたレジストの液面レベルが基準レベルTHに達しているか否かを検知することができる。なお、液面検知センサ40としては、静電容量センサに限らず、例えば発光素子と光電変換素子とを組み合わせた光電式センサを用いてもよい。
【0024】
図1に戻り、トラップタンク10よりも下流側であって処理液出口13に接続される供給ラインL2には、ポンプ20と、フィルタ21と、供給バルブ22とが設けられている。ポンプ20は、トラップタンク10に貯留されたレジストを図外の吐出ノズルまで送給する駆動源としての役割を有する。また、フィルタ21は、供給ラインL2を流れるレジストを浄化する。トラップタンク10に貯留されたレジストは、ポンプ20によって供給ラインL2内を送られ、フィルタ21、供給バルブ22を介して吐出ノズルに供給される。
【0025】
トラップタンク10よりも上流側であって処理液入口11には、供給ラインL1が接続されている。供給ラインL1の他端は、ボトルBTのレジストに浸漬されている。
【0026】
トラップタンク10の上端部に設けられた通気口12には、トラップタンク10内に滞留した空気を排出する空気排出経路として排気ラインL3が接続されている。本発明にかかる処理液供給装置においては、トラップタンク10内を吸引する吸引手段としてポンプ30を排気ラインL3に設けている。ポンプ30は、定められた量を吸引することができる定量ポンプであり、例えばストロークが一定のシリンダー式ポンプや一定量の回転によって一定量を吸引することができるスクリュー型ポンプを採用することができる。
【0027】
また、本発明にかかる処理液供給装置は、コンピュータを用いて構成される制御部50を備えている。制御部50は、少なくともポンプ30、液面検知センサ40および供給バルブ22と電気的に接続されている。制御部50は予め入力されたプログラムに従ってこれらの動作を制御するのであるが、その態様については後述する。
【0028】
次に、上述の構成を有する処理液供給装置の動作について説明する。通常処理時に、吐出ノズルにレジストが供給されているときは、ポンプ30が停止されるとともに、供給ラインL2の供給バルブ22は開放されている。トラップタンク10に貯留されているレジストは、ポンプ20によって供給ラインL2内を送られ、フィルタ21によって浄化された後、吐出ノズルに供給される。トラップタンク10は密閉容器であるため、吐出ノズルに供給されるのと等量のレジストが供給ラインL1を介してボトルBTから吸引される。したがって、ボトルBTに貯留されているレジストの液面レベルは、通常処理時においては常に一定の高さに維持されている。
【0029】
処理が進行し、やがて、ボトルBTが空になると、供給ラインL1からエアを吸引するようになる。吸引されたエアは、トラップタンク10内にて上方に溜まるため、供給ラインL2から吐出ノズルに入り込むおそれはない。しかし、供給ラインL1から吸引されたエアの量が増加するに従って、トラップタンク10に貯留されたレジストの液面レベルは徐々に低下し、やがて基準レベルTHよりも低くなる。レジストの液面レベルが基準レベルTHよりも低くなると、液面検知センサ40がその旨を検知し、制御部50に伝達するとともにアラームを発する。
【0030】
アラームが発せられると、エア抜き作業が行われる。なお、このときには、新たな基板の払い出しは中断されるとともに、処理途中にある基板についてはそのまま処理が続行される。従って、トラップタンク10における基準レベルTHは、少なくとも処理途中にある基板の処理を続行できるだけのレジストを確保できる位置に設定しておくのが好ましい。
【0031】
処理途中にある基板についてもレジスト塗布処理が終了し、吐出ノズルに新たなレジストを供給する必要がなくなると、空のボトルBTを新たなボトルBTに交換するとともに、供給ラインL2の供給バルブ22を閉鎖する。そして、排気ラインL3に設けられたポンプ30を動作させることによってエア抜き作業を実行する。
【0032】
ポンプ30を動作させると、トラップタンク10内に滞留していたエアがポンプ30によって吸引され、排気ラインL3を介して装置外に排出される。このときに、供給バルブ22は閉鎖されているため供給ラインL2からレジストが逆流することはなく、供給ラインL1を介して新たなボトルBTからレジストが吸引される。なお、ポンプ30を動作させるのと同時に、装置がエア抜き作業状態にあることを制御部50に認識させるようにしておく。
【0033】
トラップタンク10内に滞留していたエアが吸引・排出されるに従って、トラップタンク10内のレジストの液面レベルは徐々に上昇し、やがて基準レベルTHに到達する。レジストの液面レベルが基準レベルTHに到達した時点にて、液面検知センサ40がその旨を検知し、制御部50に伝達する。装置がエア抜き作業状態にあることを認識中の制御部50は、液面検知センサ40からレジストの液面レベルが基準レベルTHに到達した旨の信号を受けたときに、一定量の吸引をさらに行った後に吸引を停止するようにポンプ30を制御する。ここで、「一定量」とは、レジストが排気ラインL3に流れ込むことはなく、かつトラップタンク10の上部に滞留するエアがレジスト変質の観点から許容限度以下となるような最適ラインまでレジスト液面レベルが上昇するような吸引量である。すなわち、ポンプ30の吸引停止後のレジストの液面レベルが最適ラインとなるように、「一定量」は定められるのである。
【0034】
ポンプ30は、制御部50からの指示に従って一定量をさらに吸引した後、吸引動作を停止する。その後、再び供給バルブ22が開放され、トラップタンク10に貯留されているレジストは、ポンプ20によって供給ラインL2内を送られ、吐出ノズルに供給されて通常の処理が行われる。
【0035】
このようにすれば、エア抜き作業は、ポンプ30の吸引動作のみによって行われるため、従来に比較して容易なものとなる。また、エア抜き作業は、ポンプ30の吸引動作によって行われ、ボトルBTを加圧する必要がなくなるため、ボトルBTを破損するおそれはない。
【0036】
また、制御部50は、液面検知センサ40からレジストの液面レベルが基準レベルTHに到達した旨の信号を受けたときに、一定量の吸引をさらに行った後に吸引を停止するようにポンプ30を制御しているため、上述の如く、その「一定量」を予め適切に設定しておけば、吸引停止後のトラップタンク10内のレジストの液面レベルを最適ラインとすることができる。換言すれば、エア抜き作業時に、レジストの液面レベルを最適ラインに正確に停止させることができるのである。
【0037】
従って、レジストが排気ラインL3から無駄に排出されることが防止される。また、トラップタンク10に滞留する空気は最小限にまで減らされるため、レジストが必要以上に空気と接触することがなくなり、レジストの変質を防止することができる。
【0038】
さらに、ポンプ30は一定量を吸引することができる定量ポンプであるため、排気ラインL3内を逆流させてトラップタンク10およびボトルBTを加圧するおそれはない。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。例えば、上記実施形態の処理液供給装置は、レジストを供給する装置であったが、これに代えて現像液を供給する装置としてもよい。
【0040】
また、ポンプ30の吸引動作は制御部50からの制御により停止させていたが、これを手動によって行ってもよい。ポンプ30の吸引圧は、従来の加圧用配管の圧力のように変化することがないため、トラップタンク10内のレジストの液面レベルの上昇速度は概ね一定であり、手動であっても比較的容易に最適ライン近傍に液面レベルを停止させることができる。もっとも、上記実施形態のように、制御部50にポンプ30を制御させた方が、より正確に安定してレジストの液面レベルを最適ラインに停止させることができる。
【0041】
また、上記実施形態においては、1本のボトルBTを順次交換する方式の装置としていたが、これを2本以上のボトルを接続しておき、それを適宜切り替えて使用する方式の装置としても良い。図3は、2本以上のボトルが接続される処理液供給装置を示す概略構成図である。
【0042】
図3に示すように、この処理液供給装置は、2つのトラップタンク10a、10bを備えている。トラップタンク10aには、供給ラインL1aが接続され、供給ラインL1aの他端はボトルBT1に浸漬されている。また、トラップタンク10aには、空気排出経路たる排気ラインL3aが接続され、排気ラインL3aには吸引手段たるポンプ31が設けられている。さらに、トラップタンク10aの側方には、検知手段たる液面検知センサ41が設けられている。
【0043】
一方、トラップタンク10bには、供給ラインL1bが接続され、供給ラインL1bの他端はボトルBT2に浸漬されている。また、トラップタンク10bには、空気排出経路たる排気ラインL3bが接続され、排気ラインL3bには吸引手段たるポンプ32が設けられている。さらに、トラップタンク10bの側方には、検知手段たる液面検知センサ42が設けられている。
【0044】
トラップタンク10aおよびトラップタンク10bは、三方弁60を介して供給ラインL2に接続されている。供給ラインL2には、上記実施形態と同様のポンプ20、フィルタ21、供給バルブ22が設けられている。
【0045】
なお、トラップタンク10a,10bは上記実施形態のトラップタンク10と同じである。同様に、ポンプ31,32はポンプ30と、液面検知センサ41,42は液面検知センサ40と同じである。
【0046】
すなわち、図3の処理液供給装置においては、上記実施形態のトラップタンク10、ポンプ30、液面検知センサ40からなる構成が三方弁60を介して2つ接続されていることになる。そして、ポンプ31,32、液面検知センサ41,42および三方弁60は制御部50に電気的に接続され、これによって制御されている。
【0047】
このように構成すれば、例えば、ボトルBT1が空になったときは、三方弁60を切り替えて、トラップタンク10b、すなわちボトルBT2からレジストを吐出ノズルに供給することができる。従って、上記実施形態のように、新たな基板の払い出しを中断する必要はなく、通常の基板処理を連続して行うことができる。
【0048】
そして、三方弁60を切り替えた後、空のボトルBT1を新たなボトルBT1に交換し、トラップタンク10aのエア抜き作業を行う。このときのエア抜き作業は上記実施形態と同じである。すなわち、制御部50による制御の下、ポンプ31の吸引動作によって行う。但し、図3の処理液供給装置では、ボトルBT2からの通常のレジスト供給が続行されているため、エア抜き作業に時間的余裕を持たせることができる。
【0049】
その後、ボトルBT2が空になったときは、三方弁60を切り替え、トラップタンク10a、すなわちボトルBT1からレジストを吐出ノズルに供給する。以下、同様の手順を繰り返すことにより、吐出ノズルへのレジスト供給を中断することなく、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0050】
図4も2本以上のボトルが接続される処理液供給装置を示す概略構成図である。図4の処理液供給装置は、図1の装置の供給ラインL1に三方弁70を設け、その分岐先をそれぞれボトルBT1およびボトルBT2としているのである。三方弁70は制御部50と電気的に接続され、それによって制御されている。その他の構成については、図1の処理液供給装置と同じであり、同一の符号を付している。
【0051】
図4の処理液供給装置において、例えば、ボトルBT1が空になると、三方弁70を切り替えて、ボトルBT2からレジストを吐出ノズルに供給する。このときに、レジストは吐出ノズルから連続的に吐出されているのではなく、一定の間隔にて断続的に吐出されている。従って、その一定間隔に同期させて、断続的にボトルBT2からレジストを供給すれば、図3の装置と同様に、新たな基板の払い出しを中断する必要はなく、通常の基板処理を連続して行うことができるのである。
【0052】
そして、吐出ノズルにレジストを供給する必要のない時間を利用して、トラップタンク10のエア抜き作業を行う。具体的には、吐出ノズルにレジストを供給する必要のない時間においては、供給バルブ22を閉鎖するとともに、三方弁70をボトルBT1に切り替え、ポンプ30を動作させる。一方、吐出ノズルにレジストを供給するときは、供給バルブ22を開放するとともに、三方弁70をボトルBT2に切り替え、ポンプ30を停止する。
【0053】
これを繰り返すことにより、トラップタンク10のエア抜き作業が完了し、やがてボトルBT2が空になると、上記と逆の動作が繰り返される。
【0054】
このようにしても、図3の処理液供給装置と同様に、吐出ノズルへのレジスト供給を中断することなく、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。但し、図4の処理液供給装置を図3の装置と比較すると、機械的な構成は簡易なものとなるが、吐出ノズルにレジスト供給を行うタイミングに同期させて各バルブおよびポンプを頻繁に動作させる必要があり、制御部50の処理プログラムは複雑なものとならざるを得ない。
【0055】
なお、図3および図4の装置を3本以上のボトルが接続される処理液供給装置としても良いことは勿論である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、貯留容器からの空気排出経路に吸引手段を設けているため、貯留容器の空気抜きを行うときに処理液供給源を加圧する必要がなく、処理液供給源を破損することなくかつ容易に貯留容器の空気抜きを行うことができる。また、吸引手段が貯留容器内を吸引する際、貯留容器の所定レベル以上に処理液が貯留されたことを検知手段が検知したときに、一定量の吸引をさらに行った後に吸引を停止するように吸引手段を制御しているため、その一定量の吸引により処理液の液面レベルを最適ラインに正確に停止させることができる。
【0058】
また、請求項2の発明によれば、吸引手段に、定められた量を吸引することができる定量ポンプを含ませているため、請求項1の発明による効果を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる処理液供給装置の概略構成を示す図である。
【図2】図1の処理液供給装置のトラップタンクを示す断面図である。
【図3】本発明にかかる処理液供給装置の他の例の概略構成を示す図である。
【図4】本発明にかかる処理液供給装置の他の例の概略構成を示す図である。
【図5】従来の処理液供給装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
10、10a、10b トラップタンク
22 供給バルブ
30 ポンプ
40、41、42 液面検知センサ
50 制御部
BT、BT1、BT2 ボトル
L1、L1a、L1b、L2 供給ライン
L3、L3a、L3b 排気ライン
Claims (2)
- 基板を処理するための処理液を供給する処理液供給装置であって、
(a) 処理液供給源から前記処理液を導く処理液供給経路に設けられ、前記処理液を一時貯留する貯留容器と、
(b) 前記処理液供給経路における前記貯留容器よりも下流に設けられた供給弁と、
(c) 前記貯留容器の上部に接続され、前記貯留容器内に滞留した空気を排出する空気排出経路と、
(d) 前記空気排出経路に設けられ、前記貯留容器内を吸引する吸引手段と、
(e) 前記貯留容器に貯留された処理液の液面レベルを検知する検知手段と、
(f) 前記吸引手段が前記貯留容器内を吸引する際、前記貯留容器の所定レベル以上に前記処理液が貯留されたことを前記検知手段が検知したときに、一定量の吸引をさらに行った後に吸引を停止するように前記吸引手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする処理液供給装置。 - 請求項1記載の処理液供給装置において、
前記吸引手段は、定められた量を吸引することができる定量ポンプを含むことを特徴とする処理液供給装置。
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