JP2003181364A - 塗布処理装置 - Google Patents

塗布処理装置

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JP2003181364A
JP2003181364A JP2001389031A JP2001389031A JP2003181364A JP 2003181364 A JP2003181364 A JP 2003181364A JP 2001389031 A JP2001389031 A JP 2001389031A JP 2001389031 A JP2001389031 A JP 2001389031A JP 2003181364 A JP2003181364 A JP 2003181364A
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coating liquid
coating
container
pump
processing unit
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Kozo Tachibana
康三 立花
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布液の廃棄量を低減する塗布処理装置を提
供する。 【解決手段】 半導体ウエハWに層間絶縁膜を形成する
SODシステムは、ウエハWに塗布液を塗布する塗布液
吐出ノズル81を有する塗布処理ユニット(SCT)1
1と、塗布処理ユニット(SCT)11に塗布液を供給
する塗布液供給装置95を具備する。塗布液供給装置9
5は、塗布液が充填されフィルタ8を内蔵したキャップ
9が取り付けられた容器10と、容器10を着脱可能に
保持する保持台31と、フィルタ8を通して容器10に
充填された塗布液を吸液する第1ポンプ32と、第1ポ
ンプ32から塗布液を吸液して、この塗布液を塗布液吐
出ノズル81へ送る第2ポンプ33と、第1ポンプ32
および第2ポンプ33に存在する気泡を多く含む一部の
塗布液を容器10へ戻す循環用配管44・45を有す
る。容器10を第1ポンプ32に近接配置し、気泡を多
く含む塗布液を容器10へ戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、半導体ウ
エハ等の基板に層間絶縁膜やフォトレジスト膜等の膜を
形成するために用いられる塗布処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造工程において層間
絶縁膜等の誘電体膜を形成する方法として、SOD(sp
in on dielectric)システムを用いて、半導体ウエハに
塗布液を塗布して塗布膜を形成した後に加熱等の物理的
処理を施す方法が知られている。ここで、塗布膜の形成
方法としては、一般的に、停止または回転する半導体ウ
エハの略中心に塗布液を塗布し、その後に半導体ウエハ
を所定の回転数で回転させることによって塗布液を半導
体ウエハ全体に拡げる方法(スピンコート)が用いられ
ている。
【0003】半導体ウエハに塗布液を吐出する塗布液供
給装置としては、塗布液が充填された1リットルボトル
等の容器から塗布液をポンプを用いて吸液し、続いてポ
ンプが吸液した塗布液に含まれる気泡を除去し、次に気
泡が除去された塗布液を塗布液吐出ノズルへ送り、最後
に塗布液吐出ノズルから一定量の塗布液を半導体ウエハ
に吐出する装置が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の塗布液供給装置においては、塗布液が充填さ
れた容器を置く場所が、容器から塗布液を吸液するポン
プから離れているために、容器とポンプとの間の配管長
が長くなっていた。これにより、例えば、塗布液が充填
された容器を交換する際に、この配管内に残っている多
量の塗布液を廃棄しなければならず、また新しい塗布液
のインストールに時間が掛かるという問題が生じてい
る。さらに塗布液から気泡を抜く処理は、気泡と一緒に
所定量の塗布液を、気泡を含まない塗布液から分離して
廃棄することによって行われている。SOD材料は一般
的に高価であるために、このような塗布液の廃棄量を低
減して生産コストを低減することが求められている。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、塗布液が充填された容器とこの容器から
塗布液を吸液するポンプとの配管長の短い塗布処理装置
を提供することを目的とする。また、本発明は、塗布液
の廃棄量を低減することができる塗布処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明によれ
ば、基板に塗布液を塗布して塗布膜を形成する塗布処理
装置であって、基板に塗布液を塗布する塗布処理部と、
前記塗布処理部に前記塗布液を供給する塗布液供給装置
と、を具備し、前記塗布処理部は、前記基板に前記塗布
液を吐出する塗布液吐出ノズルを有し、前記塗布液供給
装置は、前記塗布液が充填され、フィルタを内蔵したキ
ャップが取り付けられ、前記キャップが下側に位置する
ように保持される塗布液容器と、前記塗布液容器を着脱
可能に保持する容器保持機構と、前記容器に充填された
塗布液を前記フィルタを通して吸液し、この吸液された
塗布液を前記塗布液吐出ノズルへ送るポンプと、を有
し、前記容器保持機構は前記ポンプに近接した位置で前
記容器を保持することを特徴とする塗布処理装置、が提
供される。
【0007】また本発明によれば、基板に塗布液を塗布
して塗布膜を形成する塗布処理装置であって、基板に塗
布液を塗布する塗布処理部と、前記塗布処理部に前記塗
布液を供給する塗布液供給装置と、を具備し、前記塗布
処理部は、前記基板に前記塗布液を吐出する塗布液吐出
ノズルを有し、前記塗布液供給装置は、前記塗布液が充
填され、フィルタを内蔵したキャップが取り付けられ、
前記キャップが下側に位置するように保持される塗布液
容器と、前記塗布液容器を着脱可能に保持する容器保持
機構と、前記フィルタを通して前記容器に充填された塗
布液を吸液する第1のポンプと、前記第1のポンプに送
られた塗布液を吸液し、この吸液した塗布液を前記塗布
液吐出ノズルへ送る第2のポンプと、前記第1のポンプ
および前記第2のポンプに存在する気泡を含む一部の塗
布液を前記容器へ戻す循環機構と、を有し、前記容器保
持機構は前記容器を前記ポンプに近接した位置で保持す
ることを特徴とする塗布処理装置、が提供される。
【0008】このような塗布処理装置によれば、塗布液
が充填され、フィルタを内蔵したキャップが取り付けら
れた容器を、キャップが下側となるように逆さにして、
この容器から塗布液を吸液するポンプに近接して保持す
ることができる。これにより容器とポンプとの間の配管
長を短くすることができるために、塗布液が充填された
容器を交換する際にこの配管内に残っている塗布液の量
を低減し、塗布液の廃棄量を低減することができる。ま
た新しい塗布液のインストールを短時間で行うことが可
能となる。さらに本発明の塗布処理装置においては、容
器から吸液した塗布液に含まれる気泡を廃棄せずに容器
に戻す構造を採用している。これにより廃棄する塗布液
の量が低減されて、塗布液が有効に利用される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
しながら具体的に説明する。ここでは本発明の塗布処理
装置をSODシステムに搭載されている塗布処理ユニッ
トに適用し、この塗布処理ユニットを用いて半導体ウエ
ハに層間絶縁膜を形成する場合について説明することと
する。
【0010】図1は上記SODシステムの平面図であ
り、図2は図1に示したSODシステムの側面図であ
り、図3は図1に示したSODシステム内に装着された
処理ユニット群の側面図である。
【0011】このSODシステムは、大略的に、処理部
1と、サイドキャビネット2と、キャリアステーション
(CSB)3とを有している。処理部1には、図1およ
び図2に示すように、手前側上部に塗布処理ユニット
(SCT)11・12が設けられている。また塗布処理
ユニット(SCT)11・12の下方には塗布処理ユニ
ット(SCT)11・12で用いられる塗布液(薬液)
やこの塗布液を塗布処理ユニット(SCT)11・12
へ送るためのポンプ等を内蔵したケミカルユニット13
・14が設けられている。
【0012】処理部1の中央部には、図1および図3に
示すように、複数の処理ユニットを多段に積層してなる
処理ユニット群16・17が設けられ、これらの間に、
昇降して半導体ウエハ(ウエハ)Wを搬送するためのウ
エハ搬送機構18が設けられている。
【0013】ウエハ搬送機構18は、Z方向に延在し、
垂直壁51a・51bおよびこれらの間の側面開口部5
1cを有する筒状支持体51と、その内側に筒状支持体
51に沿ってZ方向に昇降自在に設けられたウエハ搬送
体52とを有している。筒状支持体51はモータ53の
回転駆動力によって回転可能となっており、それに伴っ
てウエハ搬送体52も一体的に回転されるようになって
いる。
【0014】ウエハ搬送体52は、搬送基台54と、搬
送基台54に沿って前後に移動可能な3本のウエハ搬送
アーム55・56・57とを備えており、ウエハ搬送ア
ーム55〜57は、筒状支持体51の側面開口部51c
を通過可能な大きさを有している。これらウエハ搬送ア
ーム55〜57は、搬送基台54内に内蔵されたモータ
およびベルト機構によりそれぞれ独立して進退移動する
ことが可能となっている。ウエハ搬送体52は、モータ
58によってベルト59を駆動させることにより昇降す
るようになっている。なお、符号40は駆動プーリー、
41は従動プーリーである。
【0015】左側の処理ユニット群16は、図3に示す
ように、その上側から順に低温用のホットプレートユニ
ット(LHP)19と、2個の硬化(キュア)処理ユニ
ット(DLC)20と、2個のエージングユニット(D
AC)21とが積層されて構成されている。また右側の
処理ユニット群17は、その上から順に2個のベーク処
理ユニット(DLB)22と、低温用のホットプレート
ユニット(LHP)23と、2個のクーリングプレート
ユニット(CPL)24と、受渡ユニット(TRS)2
5と、クーリングプレートユニット(CPL)26とが
積層されて構成されている。なお、受渡ユニット(TR
S)25は、クーリングプレートの機能を兼ね備えるこ
とが可能である。また、ベーク処理ユニット(DLB)
22に代えて高温用のホットプレートユニット(OH
P)を設けることができる。
【0016】サイドキャビネット2は、バブラー(Bu
b)27と各ユニットから排出される排気ガスの洗浄の
ためのトラップ(TRAP)28とを有している。また
バブラー(Bub)27の下方には、電力供給源(図示
せず)と、アドヒージョンプロモータや純水、アンモニ
ア(NH)ガス等を貯留するための薬液室(図示せ
ず)と、SODシステムにおいて使用された処理液の廃
液を排出するためのドレイン29とが設けられている。
【0017】上記のように構成されたSODシステムに
おいて、例えば、ゾル−ゲル法によりウエハWに層間絶
縁膜を形成する場合には、一般的には、ウエハWを、ク
ーリングプレートユニット(CPL)24・26、塗布
処理ユニット(SCT)11・12、エージングユニッ
ト(DAC)21、ベーク処理ユニット(DLB)22
(または高温用のホットプレートユニット(OHP))
の順序で搬送し、処理する。なお、エージングユニット
(DAC)21とベーク処理ユニット(DLB)22
(または高温用のホットプレートユニット(OHP))
との間に、低温用のホットプレートユニット(LHP)
19・23における処理を行ってもよい。
【0018】またシルク法およびスピードフィルム法に
よりウエハWに層間絶縁膜を形成する場合には、一般的
には、ウエハWを、クーリングプレートユニット(CP
L)24・26、塗布処理ユニット(SCT)12(ア
ドヒージョンプロモータの塗布)、低温用のホットプレ
ートユニット(LHP)19・23、塗布処理ユニット
(SCT)11(本薬液の塗布)、低温用のホットプレ
ートユニット(LHP)19・23、ベーク処理ユニッ
ト(DLB)22(または高温用のホットプレートユニ
ット(OHP))、硬化処理ユニット(DLC)20の
順序で搬送し、処理する。
【0019】さらにフォックス法によりウエハWに層間
絶縁膜を形成する場合には、一般的には、ウエハWを、
クーリングプレートユニット(CPL)24・26、塗
布処理ユニット(SCT)11・12、低温用のホット
プレートユニット(LHP)19・23、ベーク処理ユ
ニット(DLB)22(または高温用のホットプレート
ユニット(OHP))、硬化処理ユニット(DLC)2
0の順序で搬送し、処理する。
【0020】上述した各種の方法においてLow−k材
料の層間絶縁膜を形成する場合には、ウエハWは、塗布
処理ユニット(SCT)11(または12)で薬液が塗
布されて塗布膜が形成された後にエージングユニット
(DAC)21へ搬送されて処理され、次いで低温用の
ホットプレートユニット(LHP)19・23、ベーク
処理ユニット(DLB)22(または高温用のホットプ
レートユニット(OHP))、硬化処理ユニット(DL
C)20の順序で搬送され、処理される。なお、これら
各種の方法によって形成される層間絶縁膜の材質には制
限はなく、有機系、無機系およびハイブリッド系の各種
材料を用いることが可能である。
【0021】次に、上述した塗布処理ユニット(SC
T)11・12について説明する。塗布処理ユニット
(SCT)11・12は同等の構造を有することから、
ここでは塗布処理ユニット(SCT)11を例に説明す
る。図4は塗布処理ユニット(SCT)11の全体構成
を示す概略断面図であり、図5はその概略平面図であ
る。
【0022】塗布処理ユニット(SCT)11の中央部
には環状のコータカップ(CP)が配置され、コータカ
ップ(CP)の内側にはスピンチャック71が配置され
ている。スピンチャック71は真空吸着によってウエハ
Wを固定保持した状態で駆動モータ72によって回転駆
動される。コータカップ(CP)の底部にはドレイン7
3が設けられており、不要な塗布液や、塗布液の塗布後
にウエハWの裏面に吐出してバックリンスを行うリンス
液がここから排出される。
【0023】駆動モータ72は、ユニット底板74に設
けられた開口74aに昇降移動可能に配置され、例えば
アルミニウムからなるキャップ状のフランジ部材75を
介して例えばエアシリンダからなる昇降駆動機構76お
よび昇降ガイド77と結合されている。駆動モータ72
の側面には、例えばSUSからなる筒状の冷却ジャケッ
ト78が取り付けられ、フランジ部材75はこの冷却ジ
ャケット78の上半部を覆うように取り付けられてい
る。
【0024】塗布液の塗布時には、フランジ部材75の
下端75aは開口74aの外周付近でユニット底板74
に密着し、これによってユニット内部が密閉される。ス
ピンチャック71とウエハ搬送機構18のウエハ搬送ア
ーム55〜57のいずれかとの間でウエハWの受け渡し
が行われるときは、昇降駆動機構76が駆動モータ72
およびスピンチャック71を上方へ持ち上げることでフ
ランジ部材75の下端がユニット底板74から浮くよう
になっている。
【0025】塗布液をウエハWの表面に吐出する塗布液
吐出ノズル81は、スキャンアーム82の先端部にノズ
ル保持体83を介して着脱可能に取り付けられ、塗布液
吐出ノズル81には、塗布液供給装置95から塗布液が
供給されるようになっている。なお、塗布液供給装置9
5については後に詳細に説明する。
【0026】スキャンアーム82は、ユニット底板74
の上に一方向(Y方向)に敷設されたガイドレール84
上で水平移動可能な垂直支持部材85の上端部に取り付
けられており、Y軸駆動機構96によって垂直支持部材
85と一体にY方向に移動するようになっている。ま
た、塗布液吐出ノズル81は、Z軸駆動機構97によっ
て上下方向(Z方向)に移動可能となっている。スキャ
ンアーム82は、塗布液吐出ノズル待機部98で塗布液
吐出ノズル81を選択的に取り付けるためにY方向と直
角なX方向にも移動可能であり、図示しないX方向駆動
機構によってX方向にも移動するようになっている。
【0027】塗布液吐出ノズル待機部98において、塗
布液吐出ノズル81の吐出口86は溶剤雰囲気室の口9
8aに挿入され、その中で溶剤の雰囲気に晒される。こ
れにより塗布液吐出ノズル81の先端の塗布液の固化ま
たは劣化が抑制されるようになっている。また、塗布液
吐出ノズル待機部98には複数本の塗布液吐出ノズル8
1が設けられており、例えば塗布液の種類に応じてそれ
らのノズルが使い分けできるようになっている。
【0028】ガイドレール84上には、スキャンアーム
82を支持する垂直支持部材85だけでなく、リンスノ
ズルスキャンアーム121を支持しY方向に移動可能な
垂直支持部材124も設けられている。このリンスノズ
ルスキャンアーム121の先端部には、ウエハWの表面
周辺部や側縁部にリンス液を吐出して塗布液を溶解除
去、洗浄するサイドリンス用のリンスノズル122が取
り付けられている。
【0029】Y軸駆動機構96によってリンスノズルス
キャンアーム121およびリンスノズル122は、コー
タカップ(CP)の側方に設定されたリンスノズル待機
位置(実線の位置)とスピンチャック71に設置されて
いるウエハWの周辺部の真上に設定されたリンス液(洗
浄液)吐出位置(点線の位置)との間で並進または直線
移動するようになっている。また、スピンチャック71
の下方周辺位置には、バックリンス用のリンスノズル1
23が配設されており、ウエハWの裏面に向かってリン
ス液を吐出させ、ウエハWの裏面洗浄が可能となるよう
に構成されている。リンス液(洗浄液)としては、塗布
液に含まれる揮発性溶剤、例えばシンナー等が好適に用
いられる。
【0030】塗布処理ユニット(SCT)11の駆動系
の運転は、制御部90によって制御される。すなわち、
駆動モータ72、Y軸駆動機構96、Z軸駆動機構9
7、塗布液供給装置95、図示しないリンス液供給部等
は、制御部90の指令により駆動、制御される。
【0031】次に、シルク法およびスピードフィルム法
により層間絶縁膜を形成する工程について説明する。キ
ャリアステーション(CSB)3から受渡ユニット(T
RS)25に搬送されたウエハWは、ウエハ搬送機構1
8によってクーリングプレート(CPL)24・26に
搬送されて冷却される。こうして、塗布前のウエハWの
温度を一定とすることによって、形成される塗布膜の膜
厚および膜質の均質化を図ることができる。次いで、ウ
エハWは塗布処理ユニット(SCT)11に搬送され
て、そこで塗布液がスピンコートにより塗布される。
【0032】この塗布処理ユニット(SCT)11にお
ける塗布液のスピンコートについてより詳細に説明す
る。ウエハ搬送機構18のウエハ搬送アーム55〜57
のいずれかによって塗布処理ユニット(SCT)11内
のコータカップ(CP)の真上までウエハWが搬送され
ると、そのウエハWは、例えば、エアシリンダからなる
昇降駆動機構76および昇降ガイド77によって上昇し
てきたスピンチャック71によって真空吸着される。ウ
エハ搬送機構18はウエハWがスピンチャック71に真
空吸着せしめた後、用いたウエハ搬送アーム55〜57
のいずれかを塗布処理ユニット(SCT)11内から引
き戻し、こうして塗布処理ユニット(SCT)11への
ウエハWの受け渡しを終える。
【0033】次いで、スピンチャック71はウエハWが
コータカップ(CP)内の所定位置に来るまで降下し、
駆動モータ72によってスピンチャック71の回転駆動
が開始される。その後、塗布液吐出ノズル待機部98に
退避していたノズル保持体83の移動が開始される。こ
のノズル保持体83の移動はY方向に沿って行われ、ノ
ズル保持体83は、塗布液吐出ノズル81の吐出口86
がウエハWの中心上に到達するまでY方向に移動され
る。
【0034】次いで、塗布液供給装置95から塗布液吐
出ノズル81に一定量の塗布液が送られ、この塗布液が
塗布液吐出ノズル81から回転するウエハWの表面の略
中心に向けて吐出される。塗布液供給装置95から塗布
液吐出ノズル81への塗布液の送液の形態については、
後に詳細に説明する。ウエハWに吐出された塗布液は、
遠心力によってウエハWの中心から周辺に向けて拡が
り、こうしてウエハW上に塗布膜が形成される。
【0035】塗布液の吐出終了後には、ウエハWの回転
速度を変化させる等して膜厚の調整を行うことも好まし
い。ウエハWに吐出された塗布液のうち余分な量はウエ
ハWの外周から振り切られる。その後、塗布液吐出ノズ
ル81を塗布液吐出ノズル待機部98へ収容するように
Y方向へ移動させる。続いて、必要に応じてリンスノズ
ル123から洗浄液を所定の回転数で回転するウエハW
の背面に向けて吐出してバックリンス処理を施し、リン
スノズル122からウエハWの側縁部に洗浄液を吐出し
てサイドリンス処理を施す。このようなバックリンス処
理やサイドリンス処理には、塗布液の溶剤成分のいずれ
かを用いることができる。
【0036】所定時間の回転処理を行ってウエハWに吐
出されたリンス液を振り切った後、ウエハWの回転を停
止する。このようにして塗布液の塗布処理工程が終了し
たウエハWは、先に搬送アーム55〜57のいずれかか
らスピンチャック71にウエハWを受け渡したときと逆
の手順により、搬送アーム55〜57のいずれかを用い
て塗布処理ユニット(SCT)11から搬出され、低温
用のホットプレート(LHP)19・23に搬入され
る。ウエハWはそこで適宜熱処理され、例えば、塗布膜
に含まれ比較的低温で蒸発する成分、例えば、水分の除
去が行われる。
【0037】次いで、ウエハWは、使用された塗布液に
含まれる溶剤等に応じて、ベーク処理ユニット(DL
B)22による加熱処理を経た後に硬化処理ユニット
(DLC)20に搬送されて硬化処理が施され、または
直接に硬化処理ユニット(DLC)20に搬送されて硬
化処理が施される。
【0038】ベーク処理ユニット(DLB)22におい
ては、低温用のホットプレート(LHP)19・23に
おける処理温度よりも高い温度であって、かつ、後の硬
化処理ユニット(DLC)20における処理温度よりも
低い温度で加熱処理が行われる。これにより低温用のホ
ットプレート(LHP)19・23における加熱処理で
は除去できなかった塗布液に含まれる溶剤成分等の蒸発
・昇華等による除去が行われる。また、硬化処理ユニッ
ト(DLC)20においては、ウエハWには、ベーク処
理ユニット(DLB)22よりもさらに高温での熱処理
と、その後の冷却処理が施される。これにより塗布液の
塗布膜の硬化処理が行われ、ウエハWに層間絶縁膜が形
成される。
【0039】硬化処理ユニット(DLC)20において
冷却処理が終了したウエハWは、ウエハ搬送機構18の
搬送アーム55〜57のいずれかを用いて硬化処理ユニ
ット(DLC)20から搬出され、受渡ユニット(TR
S)25を介してキャリアステーション(CSB)3に
戻される。
【0040】次に上述した塗布処理ユニット(SCT)
11に設けられた塗布液吐出ノズル81へ塗布液を供給
する塗布液供給装置95について説明する。塗布液供給
装置95は、塗布液供給装置95と塗布液吐出ノズル8
1との間の配管長を短くするために、塗布処理ユニット
(SCT)11の下段に位置するケミカルユニット13
に設けられている。
【0041】図6は塗布液供給装置95の概略構成を示
す説明図である。塗布液供給装置95は、塗布液が充填
され、フィルタ8を内蔵したキャップ9が取り付けられ
た容器10を保持する保持台31と、フィルタ8を通し
て容器10に充填された塗布液を吸液する第1ポンプ3
2と、第1ポンプ32に送られた塗布液を吸液し、この
吸液した塗布液を塗布液吐出ノズル81へ送る第2ポン
プ33と、第1ポンプ32および第2ポンプ33に存在
する気泡を含む一部の塗布液を容器10へ戻す循環用配
管44・45とを有する。
【0042】保持台31はキャップ9が下側に位置する
ように容器10を保持する。保持台31には重量センサ
48が取り付けられており、容器10に残っている塗布
液の量を計測することができるようになっている。例え
ば、容器10に充填された塗布液の重量が分かっている
場合には、容器10を保持台31に取り付けた際に、重
量センサ48の指示値を塗布液の重量に合わせておけ
ば、容器10に残っている塗布液の重量をリアルタイム
に知ることができる。なお、塗布液の量を計測する手段
として、重量センサに代えて静電容量センサを用いても
よい。
【0043】容器10から気泡のみが第1ポンプ32へ
送られることを防止するために、重量センサ48には警
報装置49を設けることが好ましい。ここで容器10内
の塗布液の残量に応じて、警報装置49から多段階に警
報を発することも好ましい。例えば、塗布液を70%使
用した時点で一度警報を出し、塗布液の90%を使用し
た時点で二度目の警報を発し、塗布液の95%を使用し
た時点で塗布液供給装置95の稼働を停止するように設
定することができる。
【0044】キャップ9は未使用の容器10を密閉して
いる栓に代えて取り付けられる。キャップ9に内蔵され
ているフィルタ8は、塗布液を濾過してパーティクル等
の固形物や不純物等を除去する。キャップ9にはワンタ
ッチ継ぎ手37の一方、例えば雄口が取り付けられてお
り、第1ポンプ32が容器10から吸液を行うための配
管42の一端には、このワンタッチ継ぎ手37の雌口が
設けられている。このワンタッチ継ぎ手37によって、
配管42をキャップ9に容易に着脱することができるよ
うになっている。
【0045】配管42は樹脂チューブ等のフレキシブル
な管材が用いられる。これによりワンタッチ継ぎ手37
による配管42のキャップ9に対する着脱は、容器10
内の塗布液がこぼれないように、キャップ9を上に向け
て行うことができるようになっている。
【0046】配管42の途中には配管42の流路を開閉
する第1バルブ61が設けられている。第1バルブ61
を開いた状態で第1ポンプ32を運転させることによ
り、容器10に充填された塗布液が配管42を通って第
1ポンプ32へ送られる。このとき容器10の内部圧力
が減少することを防止するために、容器10の内部圧力
が外気圧力とほぼ同等となるように、キャップ9を通し
て容器10の上部に窒素ガス(N)を供給することが
できるようになっている。なお、この窒素ガスは塗布液
の液面よりも上側に供給されることが好ましい。
【0047】第1ポンプ32に送られた塗布液は、第1
ポンプ32と第2ポンプ33との間に設けられた配管4
3を通して第2ポンプ33へ送られる。この送液を円滑
に行うために、第1ポンプ32はその内部圧力を大気圧
に開放するための図示しないリークバルブを有してい
る。配管43の途中には配管43の流路を開閉する第2
バルブ62が設けられている。第1ポンプ32に送られ
た塗布液に含まれる気泡は、自然に第1ポンプ32の上
部へ移動するために、第1ポンプ32の底部近傍にある
気泡含有量の少ない塗布液が第2ポンプ33へ送られ
る。
【0048】第1ポンプ32に送られた塗布液のうち気
泡を多く含む部分は、第2ポンプ33と容器10とをつ
なぐ循環用配管44に連結された循環用配管45を通し
て、第1ポンプ32から容器10へ戻される。このよう
に第1ポンプ32は、容器10からの吸液を行うのみな
らず、第1ポンプ32内の一部の塗布液を排出し、送液
することができる。循環用配管45の途中には循環用配
管45の流路を開閉する第4バルブ64が設けられてい
る。
【0049】第2ポンプ33に送られた塗布液にもわず
かに気泡が含まれることが予想され、この気泡は自然に
第2ポンプ33の上部へ移動する。このために第2ポン
プ33に送られた塗布液のうち気泡を多く含む上の部分
は、第2ポンプ33と容器10とをつなぐ循環用配管4
4を通して、第2ポンプ33から容器10へ戻される。
第2ポンプ33は、第1ポンプ32からの吸液を行うの
みならず、第2ポンプ33内の一部の塗布液を排出する
ことができる。
【0050】循環用配管44の途中(循環用配管45と
の連結部よりも第2ポンプ33側)には、循環用配管4
4の流路を開閉する第5バルブ65が設けられている。
また、循環用配管44はワンタッチ継ぎ手38によりキ
ャップ9と着脱容易である。ワンタッチ継ぎ手38によ
る循環用配管44のキャップ9に対する着脱は、容器1
0内の塗布液がこぼれないように、キャップ9を上に向
けて行う必要がある。このために、循環用配管44には
配管42と同様に樹脂チューブ等のフレキシブルな管材
が用いられる。
【0051】第2ポンプ33の底部近傍にある殆ど気泡
を含まない塗布液は、第2ポンプ33と塗布液吐出ノズ
ル81との間に設けられた配管46を通して、第2ポン
プ33から塗布液吐出ノズル81へと送られる。この送
液を円滑に行うために、第2ポンプ33はその内部圧力
を大気圧に開放する図示しないリークバルブを有してい
る。配管46の途中には第3バルブ63が設けられてい
る。
【0052】このような構成を有する塗布液供給装置9
5においては、容器10を第1ポンプ32に近接した位
置で保持することが可能であり、これにより配管42の
長さを短くすることが可能となる。配管42の長さを短
くすることによって、容器10を交換する際に配管42
内に残っている塗布液の量を低減し、塗布液の廃棄量を
低減することができる。また、配管42内で発生するパ
ーティクルの量を低減することができる。さらに容器1
0を交換した際の新しい塗布液のインストールを短時間
で行うことができる。
【0053】続いて上述した塗布液供給装置95の使用
形態について説明する。塗布液が充填された新品の容器
10は、通常は厳重に封がされているために、この封止
栓を取り外し、フィルタ8を内蔵したキャップ9を容器
10に取り付ける。次に、ワンタッチ継ぎ手37により
キャップ9に配管42を接続し、またワンタッチ継ぎ手
38によりキャップ9に循環用配管44を接続する。こ
うして配管42と循環用配管44が接続された容器10
を逆さにして保持台31に保持させる。この容器10の
取り付けは、SODシステムの側面から行うことができ
る。続いて重量センサ48の指示値を調整し、容器10
に充填された塗布液が一定量使用されたときに、警報装
置49から警報が発せられるようにする。
【0054】次に、第1バルブ61を開き、第2バルブ
62と第4バルブ64を閉じて、第1ポンプ32を運転
させる。これにより第1ポンプ32は容器10から一定
量の塗布液を吸液する。このとき窒素ガスを容器10内
に一定量送り込んで容器10内の圧力を調整する。一定
量の塗布液が第1ポンプ32に充填されたら、第1バル
ブ61を閉じて第4バルブ64を開き、第1ポンプ32
の上部から気泡を多く含む一定量の塗布液を容器10へ
戻す。このとき容器10内の圧力が極端に高くならない
ようにする。
【0055】第1ポンプ32の気泡抜きが終了したら、
第4バルブ64を閉じて第2バルブ62を開き、第3バ
ルブ63と第5バルブ65を閉じた状態として、第2ポ
ンプ33を運転させる。これにより第2ポンプ33は第
1ポンプ32内の塗布液を吸液する。このとき第1ポン
プ32の内部を大気圧に開放した状態としておくと、第
2ポンプ33による吸液を円滑に行うことができる。一
定量の塗布液が第2ポンプ33に充填されたら、第2バ
ルブ62を閉じて第5バルブ65を開き、第2ポンプ3
3の上部から気泡を多く含む一定量の塗布液を容器10
へ戻す。このときも容器10内の圧力が極端に高くなら
ないようにする。
【0056】このように塗布液供給装置95において
は、容器10から吸液した塗布液に含まれる気泡を多く
含む塗布液は廃棄されずに容器10へ戻される。これに
より廃棄する塗布液の量が低減され、塗布液が有効に利
用される。
【0057】第5バルブ65を閉じた後に、一度、第2
ポンプ33内の圧力を大気圧に開放し、次に第3バルブ
63を開いて、第2ポンプ33を運転し、決められた一
定量の塗布液を塗布液吐出ノズル81へ送る。これによ
り塗布液吐出ノズル81からウエハWに向けて塗布液が
吐出される。
【0058】常に一定量の塗布液が第2ポンプ33に存
在するように、このような一連の処理を警報装置49に
よって警報が発せられるまで行う。警報装置49により
容器10の交換の警報が発せられたら、この警報を解除
して塗布液供給装置95の運転を停止させる。保持台3
1から容器10を取り外し、配管42や循環用配管44
から塗布液がこぼれないようにしてワンタッチ継ぎ手3
7・38を分離して、キャップ9から配管42と循環用
配管44を取り外す。引き続いて新しい容器10を塗布
液供給装置95に取り付ける場合には、先に説明した手
順にしたがって操作を行えばよい。
【0059】以上、本発明の実施の形態について説明し
てきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるもので
はない。例えば、図7にキャップ9の別の実施形態であ
るキャップ9´の概略断面図を示す。ここで、図7にお
いてはキャップ9´は容器10に取り付けた状態で示さ
れている。
【0060】キャップ9´には、隔壁板67によって隔
離されたフィルタ8a・8bが設けられている。また、
ワンタッチ継ぎ手37はフィルタ8a側に設けられ、ワ
ンタッチ継ぎ手38がフィルタ8b側に設けられてい
る。隔壁板67は容器10の内部を2つの領域に完全に
隔離するものではない。このために容器10内の塗布液
の水面の高さが隔壁板67の先端よりも低い位置となっ
た場合でも、フィルタ8a側とフィルタ8b側とでは塗
布液の水位は常に同じ高さとなる。
【0061】キャップ9´を用いた場合には、容器10
に充填された気泡を殆ど含まない塗布液はフィルタ8a
を通って配管42へ流れ、一方、第1ポンプ32と第2
ポンプ33から戻された気泡を多く含む塗布液は循環用
配管44からフィルタ8bを通って容器10に戻され
る。このとき容器10に戻された塗布液に含まれる気泡
はフィルタ8a側へ巻き込まれることなく、確実に容器
10の上部へ上昇する。これにより第1ポンプ32へ気
泡が送られないようにすることができるため、第1ポン
プ32から容器10へ戻す気泡を多く含む塗布液の量を
低減することができる。
【0062】なお、フィルタ8bを設けない構造とする
こともできるが、この場合には容器10の内部が汚れや
すくなる。したがって、フィルタ8bを設けることによ
って容器10内を清浄な状態に保持することが好まし
い。また、キャップ9´に直接にワンタッチ継ぎ手37
・38の一方(例えば雄口)を取り付けた形態を示した
が、例えば、キャップ9´とワンタッチ継ぎ手37・3
8の一方との間に短い配管を設けてもよい。この短い配
管としては、ワンタッチ継ぎ手37・38の着脱を容易
に行うことができるように、フレキシブルなチューブを
用いることが好ましい。勿論、キャップ9についても、
キャップ9とワンタッチ継ぎ手37・38の一方との間
に短い配管を設けることができる。
【0063】上記実施の形態においては、塗布液供給装
置95に2台のポンプ(第1ポンプ32と第2ポンプ3
3)を用いたが、塗布液供給装置95を1台のポンプで
運転させることもできれば、3台以上のポンプを設けて
運転することも可能である。また、本発明を層間絶縁膜
を形成する塗布処理ユニット(SCT)11・12と塗
布処理ユニット(SCT)11・12へ塗布液を供給す
る塗布液供給装置95に適用した場合について説明した
が、本発明は、例えば、基板にレジスト膜を形成するた
めに用いられる塗布処理ユニットとこの塗布処理ユニッ
トにレジスト液を供給するレジスト液供給機構や、塗布
処理ユニットにシンナー等の塗布液の溶剤を供給する溶
剤供給機構に対して適用することも可能である。また、
処理される基板として半導体ウエハを取り上げたが、基
板は、LCD基板やセラミックス基板等の他の基板であ
っても構わない。
【0064】
【発明の効果】上述の通り、本発明によれば、塗布液が
充填され、フィルタを内蔵したキャップが取り付けられ
た容器を、キャップが下側となるようにして、塗布液を
吸液するポンプに近接して着脱可能に保持することがで
きるために、容器とポンプとの間の配管長を短くするこ
とが可能である。これにより塗布液が充填された容器を
交換する際にこの配管内に残っている塗布液の量を低減
し、塗布液の廃棄量を低減することができる。また、配
管内で発生するパーティクルの量を低減して、形成され
る塗布膜の品質を高く保持することが可能となる。さら
に新しい塗布液のインストールを短時間で行うことが可
能となり、タクトを短くすることができる。本発明の塗
布処理装置においては、容器から吸液した塗布液に含ま
れる気泡を廃棄せずに容器に戻す構造を採用している。
これにより廃棄する塗布液の量が低減され、塗布液が有
効に利用される。なお、塗布液が充填された容器にフィ
ルタを内蔵したキャップを取り付ける方法を採用するこ
とにより、塗布処理装置における塗布液が充填された容
器の着脱(交換)を容易に行うことができる利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】SODシステムの概略構造を示す平面図。
【図2】図1記載のSODシステムの側面図。
【図3】図1記載のSODシステム内に装着された処理
ユニット群の側面図。
【図4】塗布処理ユニット(SCT)の一実施形態を示
す概略断面図。
【図5】図4記載の塗布処理ユニット(SCT)の概略
平面図。
【図6】塗布液供給機構の一実施形態を示す説明図。
【図7】塗布液が充填された容器に取り付けられるキャ
ップの実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
1;処理部 2;サイドキャビネット 3;キャリアステーション(CSB) 8・8a・8b;フィルタ 9・9´;キャップ 10;容器 11・12;塗布処理ユニット(SCT) 18;ウエハ搬送機構 37・38;ワンタッチ継ぎ手 32;第1ポンプ 33;第2ポンプ 42・43・46;配管 44・45;循環用配管 48;重量センサ 49;警報装置 61;第1バルブ 62;第2バルブ 63;第3バルブ 64;第4バルブ 65;第5バルブ 67;隔壁板 81;塗布液吐出ノズル 95;塗布液供給装置 W;半導体ウエハ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に塗布液を塗布して塗布膜を形成す
    る塗布処理装置であって、 基板に塗布液を塗布する塗布処理部と、 前記塗布処理部に前記塗布液を供給する塗布液供給装置
    と、 を具備し、 前記塗布処理部は、前記基板に前記塗布液を吐出する塗
    布液吐出ノズルを有し、 前記塗布液供給装置は、 前記塗布液が充填され、フィルタを内蔵したキャップが
    取り付けられ、前記キャップが下側に位置するように保
    持される塗布液容器と、 前記塗布液容器を着脱可能に保持する容器保持機構と、 前記容器に充填された塗布液を前記フィルタを通して吸
    液し、この吸液された塗布液を前記塗布液吐出ノズルへ
    送るポンプと、 を有し、 前記容器保持機構は前記ポンプに近接した位置で前記容
    器を保持することを特徴とする塗布処理装置。
  2. 【請求項2】 前記塗布液供給装置はさらに、前記容器
    保持機構によって保持された容器の内部の上部へ不活性
    ガスを供給するガス供給機構を有することを特徴とする
    請求項1に記載の塗布処理装置。
  3. 【請求項3】 前記塗布液供給装置はさらに、前記ポン
    プ内に存在する気泡を含む一部の塗布液を前記容器へ戻
    す循環機構を有することを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の塗布処理装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタは、 前記容器内に充填された塗布液が前記ポンプへ送られる
    際に通過する第1の流路部と、 前記循環機構により前記気泡を含む一部の塗布液が前記
    ポンプから前記容器に戻される際に通過する第2の流路
    部と、 を有し、 第1の流路部と前記の第2流路部は隔離されていること
    を特徴とする請求項3に記載の塗布処理装置。
  5. 【請求項5】 ワンタッチ継ぎ手によって着脱可能であ
    り、かつフレキシブルな送液配管が前記キャップと前記
    ポンプとの間に設けられていることを特徴とする請求項
    1から請求項4のいずれか1項に記載の塗布処理装置。
  6. 【請求項6】 前記容器保持機構は、 前記容器内の塗布液の重量を測定する重量センサと、 前記容器内の塗布液の量が予め定められた一定量を下回
    ったことを示す値が前記重量センサによって測定された
    際に警報を発する警報装置と、 を具備することを特徴とする請求項1から請求項5のい
    ずれか1項に記載の塗布処理装置。
  7. 【請求項7】 基板に塗布液を塗布して塗布膜を形成す
    る塗布処理装置であって、 基板に塗布液を塗布する塗布処理部と、 前記塗布処理部に前記塗布液を供給する塗布液供給装置
    と、 を具備し、 前記塗布処理部は、前記基板に前記塗布液を吐出する塗
    布液吐出ノズルを有し、 前記塗布液供給装置は、 前記塗布液が充填され、フィルタを内蔵したキャップが
    取り付けられ、前記キャップが下側に位置するように保
    持される塗布液容器と、 前記塗布液容器を着脱可能に保持する容器保持機構と、 前記フィルタを通して前記容器に充填された塗布液を吸
    液する第1のポンプと、 前記第1のポンプに送られた塗布液を吸液し、この吸液
    した塗布液を前記塗布液吐出ノズルへ送る第2のポンプ
    と、 前記第1のポンプおよび前記第2のポンプに存在する気
    泡を含む一部の塗布液を前記容器へ戻す循環機構と、 を有し、 前記容器保持機構は前記容器を前記ポンプに近接した位
    置で保持することを特徴とする塗布処理装置。
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