JP5837229B2 - 車両用交流電動発電機 - Google Patents

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Description

この発明は、車両用バッテリなどの直流電力を3相交流電力に変換して回転電機を駆動したり、回転電機が発電した3相交流電力を直流電力に変換して車両用バッテリなどの直流電源に供給したりする車両用交流電動発電機に関するものである。
従来の自動車用エンジン始動機兼発電機の一例が特許文献1に示されている。回転電機の3相巻線(固定子)が三角形に結線され、3相巻線にはパワー半導体スイッチ(パワーMOSFET)で構成された3相ブリッジ回路が接続されている。各パワー半導体スイッチは、制御回路によって所定のタイミングでオン・オフ制御され、自動車のエンジンを始動させる時など電動機として動作させる際には、バッテリの直流電力を交流電力に変換して固定子に3相交流電流を流し、発電機として動作する際には、エンジンによって回転駆動されることで固定子に誘起された3相交流電流を整流して直流電流に変換してバッテリに供給する。
また、この例では界磁巻線(回転子)とその電流量を制御する駆動回路も備えられており、電動機としての出力トルクや発電機としての発電量は界磁巻線の電流量を調整することで可変することができる。また、特許文献1では発電動作中におけるバッテリ端子外れ等のロードダンプ(load dump)時の過電圧抑制手段として、各パワー半導体スイッチのアバランシェ効果を利用し、その定格電圧を過電圧抑制の要求値に応じて設定することが示されている。これは、電力変換部の直流端子間にツェナーダイオードを用いると装置のサイズとコストが増加するためである。
特表2005−506028号公報
一方、このような電力変換部を用いて電動機として動作させた場合には、各パワー半導体スイッチがターンオフするタイミングにその主端子の両端には、配線の寄生インダクタンスによるサージ電圧が発生するが、そのサージエネルギーもパワー半導体スイッチのアバランシェ効果を用いてパワー半導体自身で吸収することになる。
3相ブリッジ回路の各アームにおけるパワー半導体スイッチの並列個数は、そこに流れる電流値や電力損失による温度上昇の許容値などによって決定されるが、自動車のエンジン始動用として用いられる交流電動発電機では、最大で500Aを超える電流が流れるため、複数のパワー半導体スイッチを並列接続(例えば4並列)にして用いられることが多い。ここで、アバランシェ降伏特性が異なったものが並列接続された場合には、その特性差に応じてターンオフ損失の配分割合が変化する。極端な場合には最もアバランシェ降伏電圧が低い1つのパワー半導体スイッチに全てのスイッチング損失が集中して、過熱破壊に至る可能性がある。また、並列接続する各半導体スイッチにおける電力損失が不均等になることにより、電力損失が最大となる半導体スイッチに合わせて熱設計を行なう必要が生じるため、半導体スイッチの総面積が増大したり、電力変換装置の放熱回路が大型化したりすると共に、製品のコストアップに繋がる。
前記の従来技術の問題点の詳細を図5〜8を用いて以下に説明する。図5は回転電機と電力変換部を用いた従来の車両用交流電動発電機を示す構成図である。図5では、バッテリ17の直流電力を電力変換装置11によって3相の交流電力に変換して回転電機19を駆動して図示しないエンジンに回転力を与えたり、エンジンの回転によって駆動され回転電機19が発電した3相の交流電力を電力変換装置11によって直流電力に変換してバッテリ17および図示しない車両負荷に供給するシステムを示している。
電力変換部12の高電位側直流端子Bと低電位側直流端子Eには、バッテリ17の正極端子と負極端子がそれぞれ接続され、電力変換部12の3相交流端子U、V、Wには回転電機19のU相、V相、W相の固定子巻線がそれぞれ接続される。なお、配線インダクタンス18は、バッテリ17と電力変換部12を接続する高電位側および低電位側の配線の寄生インダクタンスの総和を代表して表現している。
電力変換部12は、半導体スイッチとしてNチャネル型のパワーMOSFET16a〜16fが2直列3並列のいわゆる3相ブリッジ型に構成されている。電力変換部12は、2直列の両端および中点が電力変換装置11の直流端子B、Eおよび交流端子U、V、Wにそれぞれ接続されている。パワーMOSFET16a〜16fは、それぞれ図7に示すように、回転電機19の固定子に流れる電流値に応じて複数(この例では4個)のパワーMOSFETが並列接続されており、第1の主端子(ドレインD)、第2の主端子(ソースS)、および制御端子(ゲートG)を持ち、ゲート・ソース間の電圧を制御回路13で制御することでオン・オフさせる。パワーMOSFET16a〜16fは、オン時にはドレイン・ソース間が双方向に通電可能な抵抗素子となり、オフ時にはソースからドレインの方向のみ通電可能なダイオード素子となる。
また、電力変換装置11の直流端子B,E間には小容量のコンデンサ15が接続されている。これはパワーMOSFET16a〜16fのスイッチングなどに起因する高周波ノイズを低減し、ラジオノイズ等の放射ノイズや伝導ノイズを抑制するための役割を担っている。電力変換部12がパルス幅変調(PWM)制御での電力変換を行う場合には、直流端子B,E間の電圧を平滑するために大容量のコンデンサをコンデンサ15の位置に接続するのが一般的であるが、ここでは後述する1パルス通電方式にて電力変換を行うため、大容量の平滑コンデンサは必ずしも必要ではないため、製品の小型化と低コスト化のために搭載していない。
制御回路13は、図示しない上位ECUからの指令、B,E直流端子間電圧、回転電機19の図示しない回転子の界磁巻線電流や回転位置など様々なセンサ情報を基に、動作モードに応じて電力変換部12のパワーMOSFET16a〜16fのオン・オフ駆動を行うと共に、回転電機19の図示しない回転子の界磁巻線の電流制御を行うことで、電動機としての出力トルクや発電機としての発電量を制御している。
次に、図5において、回転電機19を回転子の電気角周期に同期した通電角180度の1パルス通電制御を適用して駆動した、低速回転領域における各部動作波形について、図6を用いて説明する。UH,UL、VH、VL、WH、WLは、制御回路13によって制御される各パワーMOSFET16a〜16fのオン・オフ論理を示したものであり、ハイがオン状態をローがオフ状態を示している。なお、同相のパワーMOSFET(16aと16b、16cと16d、16eと16f)のオン・オフ切り替わりタイミングでは同時オンによる同相アーム短絡を防止するための時間(デッドタイム)が確保されている。Vbeは電力変換装置11の直流端子B,E間の電圧、Idcは電力変換部12の高電位側直流ラインを流れる電流、Iu、Iv、Iwは電力変換装置11の交流端子U、V、Wを流れる電流(電力変換装置11から回転電機19への方向が正)を示している。A点はパワーMOSFET16a(UH)がオン(0度)から、180度の1パルス通電制御されオフ(180度)した時間である。
このように180度通電制御では、回転電機19の回転に同期させてオンさせるパワーMOSFET16a〜16fの組み合わせパターンを電気角位相で60度毎に順に変化させることで、回転電機19の固定子巻線の各端子間に交流電圧が印加され、固定子巻線に3相の交流電流Iu、Iv、Iwが流れる。パワーMOSFET16a〜16fの各ターンオフのタイミングに着目すると、常に高電位側と低電位側のパワーMOSFETのうち2相がオンになっている側の片方がターンオフして、バッテリ17から流れてくる直流電流Idcの約半分が遮断される。それにより配線インダクタンス18には逆起電圧が発生するため、Vbeの波形には電気角位相で60度毎にサージ電圧が観測される。一方で、パワーMOSFET16a〜16fがターンオンする際には、電流がソースからドレインの方向、すなわちパワーMOSFET16a〜16fの寄生ダイオードに流れている位相でオンするため、Vbe波形に目立った変化は現れない。
次に、パワーMOSFET16a〜16fのそれぞれのターンオフ時(例えば図6のA点)に発生するパワーMOSFETチップにおける電力損失(ターンオフ損失)について図8を用いて説明する。図8は図6において各パワーMOSFET16a〜16fがターンオフする区間のターンオフする当該パワーMOSFETのドレイン・ソース間電圧Vdsとドレイン電流Id、及び並列接続されたパワーMOSFETチップの各分流電流Id1〜4の典型的な波形を示す。なお、ターンオフ時に発生するサージ電圧は各パワーMOSFET16a〜16fのアバランシェ降伏にて抑制している。このとき各パワーMOSFET16a〜16fが遮断する電流値Idはバッテリの内部抵抗や電源配線抵抗、直前のタイミングでオンしているパワーMOSFETのオン抵抗、固定子巻線の抵抗などによって決まるが、直流電流Idcの最大値のほぼ半分が遮断される。
ここでは直流電流Idcの最大値が600Aの場合を想定して、ドレイン電流Id:300Aを遮断するとする。電流遮断時の配線インダクタンス18によるサージ電圧は、パワーMOSFET16a〜16fのアバランシェ降伏特性に従った電圧で抑制され、ここではVav:25Vとする。また、バッテリ電圧をVb:12V、電源配線インダクタンスをLs:5μHと仮定する。各パワーMOSFET16a〜16fがターンオフする際の当該パワーMOSFETにおけるターンオフ損失Eoffは、図8のターンオフ波形に対して下記の式で表され、432mJとなり、電流遮断時間すなわちアバランシェ降伏している時間は、Toff:115μsとなる。
Eoff=Ls・Id2/2・Vav/(Vav―Vb)
Toff=Id・Ls/(Vav―Vb)
ここで、並列接続した図7の4つのパワーMOSFETのアバランシェ降伏特性が完全に揃っている場合には、図8の(a)図のように、Id1〜4はIdの4等分の関係を保ちながらターンオフするため、1つのパワーMOSFETあたりのターンオフ損失も4等分されて108mJとなる。一方、アバランシェ降伏特性が異なったものが並列接続された場合には、その特性差に応じてId1〜4は異なる電流配分となり、極端な場合には、図8の(b)図のように、最もアバランシェ降伏電圧が低い1つのパワーMOSFETのId1にIdの電流の全てが集中して、そのパワーMOSFETのターンオフ損失は432mJと1つのパワーMOSFETに集中することもあり得る。
次に、前記ターンオフ損失による各パワーMOSFETチップの過渡的な温度上昇値について説明する。現在において、パワーMOSFETを用いて100A以上の電流が流れるアプリケーションでは、一般的にJEDEC(Joint Electron Device Engineering Council)規格のTO263パッケージ相当の製品をその電流値に応じて並列接続して使用されることが多いが、ここでもチップサイズ25mmのパワーMOSFETチップが搭載されたTO263パッケージ相当の製品を図7の4並列の各パワーMOSFETに適用したと仮定すると、損失パルス幅115μsに対するその過渡熱抵抗は約0.033K/Wである。これらの条件からId:300A遮断時のパワーMOSFETのチップ温度上昇値を簡易計算すると下記のようになる。
ターンオフ損失が並列接続された4チップに均等配分された場合:108mJ/115μs×0.033K/W=31K
ターンオフ損失が並列接続された4チップのうちの1チップに集中した場合:432mJ/115μs×0.033K/W=124K
現在、製品化されているパワーMOSFETの定格温度は175℃が一般的である。ターンオフ直前のチップ温度が100℃であった場合を想定すると、ターンオフ損失が並列接続されている4チップに均等配分された場合は、チップのピーク温度は131℃であり定格温度以内に十分な余裕を持って収まっているが、1チップに集中した場合は、224℃となってしまい、定格温度を大幅に超過している。この結果、パワーMOSFETが過熱破壊に至ることが考えられる。
このようなアバランシェ降伏を用いた電流遮断におけるチップ温度上昇は、並列数を増加させてもそれらのアバランシェ降伏特性のばらつきにより、1チップに集中してしまうと、緩和させることはできない。また、パワーMOSFETの製造工程におけるアバランシェ降伏特性のばらつきは必ず存在するものであるため、並列接続するパワー半導体スイッチの特性を揃えて損失を均等配分させることが不可欠となるが、そのためには製品に搭載するパワーMOSFET部品を特性選別して組み合わせる必要があり、製品の組み立て工程でのコストが掛かり現実的ではない。
一方で、パワーMOSFETのチップサイズを大きくして並列接続分を1チップ化する手段も考えられるが、半導体ウエハ製造工程でのチップ不良率によるコストバランスを考慮すると、パワーMOSFETでの一般的な上限サイズは50mm程度とされている。この上限サイズはTO263パッケージ製品に搭載されているチップサイズのおおよそ2個分の面積に相当するが、図6のように500Aを超える電流が流れる場合にはやはり複数のパワーMOSFETを並列接続する必要が生じるので、上述したようなターンオフ損失の1チップ集中による過渡的な温度上昇で過熱破壊に至る可能性がある。また、過熱破壊に至らないまでも、並列接続する各パワーMOSFETチップにおける電力損失が不均等になることにより、電力損失が最大となるパワーMOSFETチップに合わせて熱設計を行なう必要が生じるため、パワーMOSFETチップの総面積が増大したり、電力変換装置の放熱回路が大型化したりすると共に、製品のコストアップに繋がる。
この発明は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、半導体スイッチのターンオフによる電流遮断時の過渡的なチップ温度上昇を小さくすることで、安価で小型かつ信頼性の高い電力変換部を備えた車両用交流電動発電機を提供することを目的とする。
この発明の車両用交流電動発電機は、固定子と回転子を有する回転電機と、第1の主端子,第2の主端子及び制御端子を有する半導体スイッチで各アームが構成される3相ブリッジ回路を有する電力変換部と、前記3相ブリッジ回路の半導体スイッチの動作を制御する制御回路とを備え、直流電源からの直流電力を前記制御回路で制御される前記3相ブリッジ回路で交流電力に変換して前記回転電機に電力を供給して前記回転電機を電動機として動作させ、駆動される前記回転電機で発電した交流電力を前記制御回路で制御される前記3相ブリッジ回路で直流電力に変換して前記直流電源に電力を供給して前記回転電機を発電機として動作させる交流電動発電機において、前記回転電機を前記電動機として動作させるときは、前記回転子の電気角周期に同期した1パルス通電方式で制御を行い、前記半導体スイッチのターンオフ時に発生するサージ電圧はアバランシェ降伏により抑制され、前記回転電機の固定子は複数組の3相巻線で構成され、前記電力変換部は複数組の前記3相巻線に対応する複数組の3相ブリッジ回路で構成され、前記固定子の各3相巻線はそれぞれ前記電力変換部の対応する3相ブリッジ回路を介して前記直流電源と接続され、複数組の前記3相ブリッジ回路はスイッチングタイミングを互いにずらして制御され、複数組の前記3相ブリッジ回路のそれぞれにおける各アームを構成する前記半導体スイッチは1チップのMOSFETで構成されるものである。
この発明に係る車両用交流電動発電機は、回転電機の固定子は複数組の3相巻線で構成され、電力変換部は複数組の前記3相巻線に対応する複数組の3相ブリッジ回路で構成され、前記固定子の各3相巻線はそれぞれ前記電力変換部の対応する3相ブリッジ回路を介して直流電源と接続され、複数組の前記3相ブリッジ回路はスイッチングタイミングを互いにずらして制御され、複数組の前記3相ブリッジ回路のそれぞれにおける各アームを構成する半導体スイッチは1チップのMOSFETで構成されるようにしたので、半導体スイッチのターンオフによる電流遮断時の過渡的なチップ温度上昇を小さくすることができ、安価で小型かつ信頼性の高い電力変換部を備えた車両用交流電動発電機を得ることができる。この発明の前記以外の目的、特徴、観点及び効果は、図面を参照する以下のこの発明の詳細な説明から、さらに明らかになるであろう。
この発明の実施の形態1における車両用交流電動発電機を示す構成図である。 図1において180度通電制御にて回転電機を駆動した場合の各部動作波形を示す図である。 この発明に用いるパワー半導体スイッチの内部構成を示す図である。 図3の構成における電流遮断時の電圧・電流波形を示す図である。 回転電機と電力変換部を用いた従来の車両用交流電動発電機を示す構成図である。 図5において180度通電制御にて回転電機を駆動した場合の各部動作波形を示す図である。 従来のパワーMOSFETの内部構成を示す図である。 図7の構成における電流遮断時の電圧・電流波形を示す図である。
実施の形態1.
この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態1における車両用交流電動発電機を示す構成図である。図1では、バッテリ7の直流電力を電力変換部2によって2組の3相の交流電力に変換して(電動機として動作する)回転電機9を駆動して図示しないエンジンに回転力を与えたり、図示しないエンジンの回転によって駆動された(発電機として動作する)回転電機9が発電した3相の交流電力を電力変換部2によって直流電力に変換してバッテリ7および図示しない車両負荷に供給したりするシステムが示されている。回転電機9は固定子と回転子を有している。
交流電動発電機1は回転電機9、電力変換部2、制御回路3およびコンデンサ5が一体構造となっており、交流電動発電機1の高電位側直流端子Bと低電位側直流端子Eには、バッテリ7の正極端子と負極端子がそれぞれ接続される。実施の形態1では、回転電機9の固定子巻線として、Δ結線の3相巻線が2組配置されており、UVW側の固定子巻線とXYZ側の固定子巻線は、固定子に互いに電気角で略30度の位相差をもつ位置関係で設置されている。電力変換部2の(第1の)3相ブリッジ回路21の3相交流端子U、V、Wには、回転電機9のU相、V相、W相の固定子巻線(第1組の3相巻線)が、電力変換部2の(第2の)3相ブリッジ回路22の3相交流端子X、Y、Zには回転電機9のX相、Y相、Z相の固定子巻線(第2組の3相巻線)が、それぞれ接続される。なお、電力変換部2の3相交流端子U、V,W、X、Y、Zは交流電動発電機1の内部端子であり、電力変換部2と回転電機9との接続に車両配線としてのパワーハーネスは存在しない。また、配線インダクタンス8はバッテリ7と電力変換部2を接続する高電位側および低電位側の配線の寄生インダクタンスの総和を代表して表現している。
電力変換部2は、各アームの半導体スイッチとしてNチャネル型のパワーMOSFET(6a〜6f,6g〜6l)を用い、2直列3並列のいわゆる3相ブリッジ回路の2組で構成されている。2直列の両端および中点が電力変換部2の直流端子B、Eおよび交流端子U、V、WとX、Y、Zにそれぞれ接続されている。図3に示すように、パワーMOSFET6a〜6l(各アームの半導体スイッチ)は回転電機9の固定子に流れる電流値に応じたチップサイズの並列接続で無い1チップで構成され、第1の主端子(ドレインD)、第2の主端子(ソースS)、および制御端子(ゲートG)を持ち、ゲート・ソース間の電圧を制御回路3で制御することでオン・オフさせるが、オン時にはドレイン・ソース間が双方向に通電可能な抵抗素子となり、オフ時にはソースからドレインへの方向のみ通電可能なダイオード素子となる。さらに、実施の形態1では、半導体ウエハ製造工程でのチップ不良率によるコストバランスを考慮すると、パワーMOSFETでの一般的な上限サイズは50mm程度とされている。
また、交流電動発電機1の直流端子B,E間には小容量のコンデンサ5が接続されており、これはパワーMOSFET6a〜6lのスイッチングなどに起因する高周波ノイズを低減し、ラジオノイズ等の放射ノイズや伝導ノイズを抑制するための役割を担っている。電力変換部2がパルス幅変調(PWM)制御での電力変換を行う場合には、直流端子B,E間の電圧を平滑するために大容量のコンデンサをコンデンサ5の位置に接続するのが一般的であるが、この発明の実施の形態では後述する1パルス通電方式にて電力変換を行うため、大容量の平滑コンデンサは必ずしも必要ではないため、製品の小型化と低コスト化のために搭載していない。
制御回路3は、図示しない上位ECUからの指令、B,E端子間電圧、図示しない回転電機9の回転子の界磁巻線電流や回転位置など様々なセンサ情報を基に、動作モードに応じて電力変換部2のパワーMOSFET6a〜6lのオン・オフ駆動を行うと共に、図示しない回転電機9の回転子の界磁巻線の電流制御を行うことで、電動機としての出力トルクや発電機としての発電量を制御している。
次に、図1において、回転電機9を回転子の電気角周期に同期した通電角180度の1パルス通電制御(1パルス通電方式)を適用して駆動した低速回転領域における各部動作波形について図2を用いて説明する。UH,UL、VH、VL、WH、WL、XH,XL、YH、YL、ZH、ZLは制御回路3によって制御される各パワーMOSFET6a〜6lのオン・オフ論理を示したものであり、ハイがオン状態をローがオフ状態を示している。前述の通りXYZ側の固定子巻線は、UVW側の固定子巻線に対して電気角で約30度の位相遅れの関係で配置されているので、それに伴って、XH,XL、YH、YL、ZH、ZLのオン・オフ切り替えのタイミングも、UH,UL、VH、VL、WH、WLに対してそれぞれ電気角で約30度の位相遅れの関係となっている。なお、同相のパワーMOSFET(6aと6b、6cと6d、6eと6f、6gと6h、6iと6j、6kと6l)のオン・オフ切り替わりタイミングでは同時オンによる同相アーム短絡を防止するための時間(デッドタイム)が確保されている。
なお、6aと6bは、U相の上アームと下アームであり、6cと6dは、V相の上アームと下アームであり、6eと6fは、W相の上アームと下アームである。同様に、6gと6hは、X相の上アームと下アームであり、6iと6jは、Y相の上アームと下アームであり、6kと6lは、Z相の上アームと下アームである。Vbeは電力変換部2の直流端子B,E間の電圧、Idcは電力変換部2の高電位側直流ラインを流れる直流電流、Iu、Iv、Iw、Ix、Iy、Izは電力変換部2の交流端子U、V、W、X、Y、Zを流れる電流(電力変換部2→回転電機9への方向が正)を示している。A点はパワーMOSFET6a(UH)がオン(0度)から、180度の1パルス通電制御されオフ(180度)した時間である。
このように180度通電制御では、回転電機9の回転に同期させてオンさせるパワーMOSFET6a〜6lの組み合わせパターンをUVW側とXYZ側でそれぞれ電気角位相で60度毎に順に変化させることで、回転電機9の固定子巻線の各端子間に交流電圧が印加され、固定子巻線に3相の交流電流Iu、Iv、Iw、Ix、Iy、Izが流れる。また、Ix、Iy、IzはIu、Iv、Iwに対してそれぞれ電気角位相で約30度遅れの関係となっている。
パワーMOSFET6a〜6lの各ターンオフのタイミングに着目すると、UVW側とXYZ側のそれぞれで、常に高電位側と低電位側のパワーMOSFETのうち2相がオンになっている側の片方がターンオフして、バッテリ7から流れてくる直流電流Idcの約4分の1が遮断される。それにより配線インダクタンス8には逆起電圧が発生するため、Vbeの波形には電気角位相で30度毎にサージ電圧が観測される。一方で、パワーMOSFET6a〜6lがターンオンする際には、電流がソースからドレインの方向、すなわちパワーMOSFET6a〜6lの寄生ダイオードに流れている位相でオンするため、Vbe波形に目立った変化は現れない。
次に、パワーMOSFET6a〜6lのそれぞれのターンオフ時(例えば図2のA点)に発生するパワーMOSFETチップにおける電力損失(ターンオフ損失)について図4を用いて説明する。図4は図2において各パワーMOSFET6a〜6lがターンオフする区間におけるターンオフする当該パワーMOSFETのドレイン・ソース間電圧Vdsとドレイン電流Idの典型的な波形を示す。なお、ターンオフ時に発生するサージ電圧は各パワーMOSFET6a〜6lのアバランシェ降伏にて抑制している。このとき各パワーMOSFET6a〜6lが遮断する電流値Idは、バッテリの内部抵抗や電源配線抵抗、直前のタイミングでオンしているパワーMOSFETのオン抵抗、固定子巻線の抵抗などによって決まるが、直流電流Idcの最大値のほぼ4分の1が遮断される。
ここでは、直流電流Idcの最大値が600Aの場合を想定して、ドレイン電流Id:150Aの遮断とする。電流遮断時の配線インダクタンス8によるサージ電圧は、パワーMOSFET6a〜6lのアバランシェ降伏特性に従った電圧で抑制され、ここではVav:25Vとする。また、バッテリ電圧をVb:12V、電源配線インダクタンスをLs:5μHと仮定する。各パワーMOSFET6a〜6fがターンオフする際の当該パワーMOSFETにおけるターンオフ損失Eoffは、図4のターンオフ波形に対して下記の式で表され、108mJとなり、電流遮断時間すなわちアバランシェ降伏している時間はToff:58μsとなる。なお、前記計算における仮定条件は、従来技術との比較のため従来技術の課題説明における条件と同じにしている。
Eoff=Ls・Id2/2・Vav/(Vav―Vb)
Toff=Id・Ls/(Vav―Vb)
次に、前記ターンオフ損失によるパワーMOSFET6a〜6lの過渡的な温度上昇値について説明する。図3の1チップのパワーMOSFETのチップサイズを従来技術の課題説明の部分で適用したチップサイズ25mmの1.6倍に相当する40mmとして、TO263パッケージと同等の放熱構造を持ったパッケージに搭載したと仮定すると、損失パルス幅58μsに対するその過渡熱抵抗は0.01k/W程度となる。これらの条件からId:150A遮断時のパワーMOSFETのチップ温度上昇値を簡易計算すると下記のようになる。
108mJ/58μs×0.01K/W=19K
現在、製品化されているパワーMOSFETの定格温度は175℃が一般的であるが、ターンオフ直前のチップ温度が100℃であった場合を想定すると、チップのピーク温度は119℃であり、定格温度以内に十分な余裕を持って収まっているため過熱破壊に至ることはない。また、各アームの半導体スイッチがターンオフする区間における過渡的なチップ温度上昇値を従来技術と比較すると、従来技術ではチップサイズ25mmを4並列にした各アームの半導体スイッチで300Aを遮断するのに対して、実施の形態1ではチップサイズ40mmの1チップで構成した各アームの半導体スイッチで150Aを遮断しており、実施の形態1の方がチップ単位面積あたりの遮断電流、すなわち電流密度が25%増大している(製品における半導体スイッチのチップ総面積は20%減少している)にも係わらず、チップ温度上昇値はΔ19Kであり、従来技術で4並列のうちの1チップにターンオフ損失が集中した場合のΔ124Kよりも小さいのはもちろんのこと、4並列のチップにターンオフ損失が均等分配された場合のΔ31Kに対しても逆に約40%低減している。
前記は、図1に示すように、回転電機9の固定子は2組の3相巻線で構成され、電力変換部2は2組の前記3相巻線に対応する2つの3相ブリッジ回路で構成されることによって、各パワーMOSFET6a〜6lのターンオフによって遮断する電流値が、図5の各パワーMOSFET16a〜16fのターンオフによって遮断する電流値に対して半減したことで、ターンオフ中の電流遮断時間が半減し、結果として各パワーMOSFET6a〜6lのチップの過渡熱抵抗が小さくなった効果である。
また、製品全体のパワー半導体スイッチにて発生するターンオフ損失の合計を従来技術と比較すると、図1の各パワーMOSFET6a〜6lのターンオフによって遮断する電流値が半減することにより、各ターンオフ損失は図5のパワーMOSFET16a〜16fの各ターンオフ損失の4分の1に減少し、一方で電気角1周期での電流遮断回数が2倍になる結果、電力変換部2におけるターンオフ損失の合計は従来技術に対して半減する。
このように、交流電動発電機において、回転電機9の固定子は複数組(例えば2組)の3相巻線で構成され、電力変換部2は複数組の前記3相巻線に対応する同数の複数組の3相ブリッジ回路で構成され、複数組の前記3相ブリッジ回路はスイッチングタイミングを互いにずらして制御され、複数組の前記3相ブリッジ回路のそれぞれにおける各アームを構成する半導体スイッチは、並列接続でない、1チップのパワーMOSFETで構成されることで、各アーム内でのスイッチング損失の集中によるパワーMOSFETの過熱破壊を防止することができる。また、前記により各アームのターンオフによる遮断電流値を小さくしてターンオフ損失を低減し、ターンオフ区間での過渡的なチップ温度上昇値や平均的なチップ電力損失を抑制することで、より一層パワーMOSFETの過熱破壊を防止することができ、製品の信頼性を向上させることができる。さらに、定格温度までの余裕分でパワーMOSFETのチップを小型化することや放熱回路を小型化することが可能となり、製品の小型化やコストダウンを図ることができる。
また、上述した効果の他にも、実施の形態1では固定子巻線を2組の3相巻線として互いに電気角で略30度の位相差をもつ位置関係で設置し、それらに対応した2組の3相ブリッジ回路のパワー半導体スイッチを固定子巻線の電気的位相差に応じて制御を行ったことにより、電源ラインや固定子巻線の電流変動を低減することが可能となり、その結果として電動機としての駆動トルクリプルの低減、発電機としての発電電流リプルの低減、回転電機から発せられる電磁音の低減、さらには放射・伝導ノイズ(EMI)の低減などの効果も期待できる。
また、2組の3相ブリッジ回路の各アームを構成する1チップのパワーMOSFETのチップサイズを50mm以下とすることで、半導体ウエハ製造工程でのチップ不良率を抑えることができ、低コストで信頼性の高い製品を提供することができる。なお、実施の形態1は、回転電機を電動機として動作させるときの直流電流の最大値が、チップサイズ50mmのパワーMOSFETチップが許容する電流の1倍〜2倍(許容電流が400Aの場合は400A〜800A)となる製品に適用するとよい。その理由は、前記が1倍未満の場合は、車両用交流電動発電機を1組の3相固定子巻線と3相ブリッジ回路で構成しても各アームのパワーMOSFETをチップサイズ50mm以下の1チップで構成することが可能であり、前記が2倍以上の場合には、車両用交流電動発電機を2組の3相固定子巻線と3相ブリッジ回路で構成しても、各アームのパワーMOSFETをチップサイズ50mm以下の2チップ以上、または1チップの場合はチップサイズを50mm以上とする必要があるためである。
また、固定子巻線を2組の3相巻線とすると、回転電機と電力変換部が別々の構造体である場合には、UVWXYZ相の6本のパワーハーネスが車両配線として必要になるが、実施の形態1では回転電機と電力変換部及び制御回路を一体構造にすることにより、パワーハーネスの削減による車両重量の低減と低コスト化を実現することができる。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。例えば、実施の形態1では、回転電機9の固定子は2組の3相巻線で構成され、電力変換部2は2組の前記3相巻線に対応する2組の3相ブリッジ回路で構成されるものを示したが、回転電機9の固定子は3組の3相巻線で構成され、電力変換部2は3組の前記3相巻線に対応する3つの3相ブリッジ回路で構成され、3つの前記3相ブリッジ回路はスイッチングタイミングの電気的位相を順に略20度ずつずらして制御されるようにしてもよい。さらに、回転電機9の固定子は複数組の3相巻線で構成され、電力変換部2は複数組の前記3相巻線に対応する同数の複数組の3相ブリッジ回路で構成されるようにしてもよい。また、回転電機9の固定子巻線はΔ結線に限らず所望の特性に応じてY結線としてもよい。また、1パルス通電制御の通電角は必ずしも180度に限るものではなく、必要以上のトルクが発生する、または必要以上の電流が流れる場合には、通電角を120度などに絞っても構わない。また、交流電動発電機1は回転電機9と電力変換部2を一体構造としたが、それらを別々の構造体としても良く、その際には上述した一体構造にすることによる効果は得られないが、必ずしも一体構造に限られるものではない。

Claims (4)

  1. 固定子と回転子を有する回転電機と、
    第1の主端子,第2の主端子及び制御端子を有する半導体スイッチで各アームが構成される3相ブリッジ回路を有する電力変換部と、
    前記3相ブリッジ回路の半導体スイッチの動作を制御する制御回路とを備え、
    直流電源からの直流電力を前記制御回路で制御される前記3相ブリッジ回路で交流電力に変換して前記回転電機に電力を供給して前記回転電機を電動機として動作させ、
    駆動される前記回転電機で発電した交流電力を前記制御回路で制御される前記3相ブリッジ回路で直流電力に変換して前記直流電源に電力を供給して前記回転電機を発電機として動作させる交流電動発電機において、
    前記回転電機を前記電動機として動作させるときは、前記回転子の電気角周期に同期した1パルス通電方式で制御を行い、前記半導体スイッチのターンオフ時に発生するサージ電圧はアバランシェ降伏により抑制され、
    前記回転電機の固定子は複数組の3相巻線で構成され、前記電力変換部は複数組の前記3相巻線に対応する複数組の3相ブリッジ回路で構成され、
    前記固定子の各3相巻線はそれぞれ前記電力変換部の対応する3相ブリッジ回路を介して前記直流電源と接続され、
    複数組の前記3相ブリッジ回路はスイッチングタイミングを互いにずらして制御され、
    複数組の前記3相ブリッジ回路のそれぞれにおける各アームを構成する前記半導体スイッチは1チップのMOSFETで構成されることを特徴とする車両用交流電動発電機。
  2. 前記回転電機の固定子は互いに電気角で略30度の位相差をもつ位置関係で設置された2組の3相巻線で構成され、前記電力変換部は2組の前記3相巻線に対応する2組の3相ブリッジ回路で構成され、
    2組の前記3相ブリッジ回路は前記2組の固定子巻線の電気的位相差に合わせてスイッチングタイミングを互いに略30度ずらして制御されることを特徴とする請求項1記載の車両用交流電動発電機。
  3. 2組の前記3相ブリッジ回路のそれぞれにおける各アームを構成する前記半導体スイッチはチップサイズ50mm以下の1チップのMOSFETで構成されることを特徴とする請求項2記載の車両用交流電動発電機。
  4. 前記回転電機,前記電力変換部及び前記制御回路を一体構造にした請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用交流電動発電機。
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