JP7192258B2 - 車両用回転電機 - Google Patents
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Description
本開示の1つの局面は、車両用回転電機において、磁気音を抑制することにある。
界磁巻線は、界磁電流により磁化され、電機子巻線に対して移動可能な巻線である。制御部は、1または複数の相巻線に流される電流を表す相電流、および界磁電流によって生じる磁束が予め設定された上限値を超えないように、相電流および界磁電流のうちの少なくとも一方を制御するように構成される。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す車両用回転電機1は、2組の固定子巻線2、3と、界磁巻線4と、2組の電力変換器群5、6と、制御装置7と、電流センサ13X,13Y,13Z,13U,13V,13Wとを備える。また、車両用回転電機1は、ECU8と、バッテリ9と、1または複数の負荷10とに接続されている。電流センサ13X,13Y,13Z,13U,13V,13Wは、相電流を検知する周知の電流センサであり、相電流の検知結果をECU8に送る。
一方の固定子巻線2は、例えばX相巻線、Y相巻線、Z相巻線からなる三相巻線として構成される多相巻線であって、図示しない固定子鉄心に巻装されている。同様に、他方の固定子巻線3は、例えばU相巻線、V相巻線、W相巻線からなる三相巻線として構成される多相巻線であって、上述した固定子鉄心に、固定子巻線2に対して電気角で30度ずらした位置に巻装されている。本実施形態では、これら2つの固定子巻線2、3と固定子鉄心によって固定子が構成されている。
次に、電力変換器5X等の詳細について説明する。図2は、電力変換器5Xの構成を示す図である。なお、他の電力変換器5Y、5Z、6U、6V、6Wも同じ構成を有している。
制御回路54は、制御装置7から指示されるスイッチング素子のオン・オフタイミングに従って、MOSトランジスタ50、51を駆動する。
制御装置7は、磁気音を抑制する必要がある場合に、例えば図4に示すように、d軸電流が負の値になるように制御することによって、上記式(2)のうちのidの項が負の値になり、界磁電流による磁束の大きさよりも磁束が小さくなるように制御する。
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)車両用回転電機1は、固定子巻線2,3と、界磁巻線4と、制御装置7と、電流センサ13とを備える。固定子巻線2,3は、複数の相巻線を有する。
このような構成によれば、d軸電流を負の値とすることで磁束を抑制できるので、磁気音を抑制することができる。
このような構成によれば、d軸電流、q軸電流、界磁電流の組み合わせを制御することで磁気音を抑制することができる。
このような構成によれば、d軸電流の制御により騒音を抑制することができる。
[2-1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
本実施形態の制御装置7は、図6に示すように界磁電流および相電流を制御する。すなわち、図6の上図に示すように、界磁電流については、最大効率条件よりも界磁電流を低減した磁気音低減条件となるように制御する。磁気音低減条件では、磁束φが上限値となる磁気音成立界磁電流ラインを超えることがないように設定される。図6の中図に示すように、d軸電流については、最大効率条件となるように制御する。
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
このような構成によれば、界磁電流の制御により騒音を抑制することができる。
[3-1.第1実施形態との相違点]
前述した第1実施形態では、界磁電流が最大効率となるように制御し、d軸電流をトルクに対する全領域について減じることで、磁束が上限値を超えないように制御した。これに対し、第3実施形態では、制御装置7は、d軸電流をトルクが大きな領域だけについて減じることで、磁束が上限値を超えないように制御する点で、第1実施形態と相違する。
本実施形態の制御装置7は、図7の上図に示すように、界磁電流については、最大効率条件となるように制御する。図7の中図に示すように、d軸電流については、トルクが比較的小さな領域では、最大効率条件となるように設定し、トルクが大きくなり、d軸電流が磁気音成立d軸電流ラインに近づくと、概ね磁気音成立d軸電流ラインに沿って設定される磁気音低減条件に従って制御する。磁気音低減条件では、磁束φが上限値となる磁気音成立d軸電流ラインを超えることがないように設定される。
以上詳述した第3実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
[4.第4実施形態]
[4-1.第2実施形態との相違点]
前述した第2実施形態では、d軸電流が最大効率となるように制御し、界磁電流をトルクに対する全領域について減じることで、磁束が上限値を超えないように制御した。これに対し、第4実施形態では、制御装置7は、界磁電流をトルクが大きな領域だけについて減じることで、磁束が上限値を超えないように制御する点で、第2実施形態と相違する。
本実施形態の制御装置7は、図8に示すように界磁電流および相電流を制御する。すなわち、図8の上図に示すように、界磁電流については、トルクが比較的小さな領域では、最大効率となるように設定し、トルクが大きくなり、界磁電流が磁気音成立界磁電流ラインに近づくと、概ね磁気音成立界磁電流ラインに沿って設定される磁気音低減条件に従って制御する。磁気音低減条件では、磁束φが上限値となる磁気音成立界磁電流ラインを超えることがないように設定される。図8の中図に示すように、d軸電流については、最大効率となるように制御する。
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
[5.第5実施形態]
[5-1.上記各実施形態との相違点]
前述した上記各実施形態では、発電時の制御モードについては言及していない。これに対し、第5実施形態では、複数の制御モードを回転数に応じて切り替え、この際に磁気音を低減させる点で上記各実施形態と相違する。
第5実施形態では、制御装置7が界磁巻線4に界磁電流の供給を行う際に、制御モードとして、PWM(Pulse Width Modulation)制御と電圧位相制御とを切り替える。なお、図9では、発電時の制御について例示する。図9では、車両用回転電機1の回転数と、発電電流との関係に従って、制御モードを切り替えることを示す。ただし、車両用回転電機1の回転数は、回転角の情報を複数回取得することで求めることができる。
本実施形態においては、PWM制御の実施時に、d軸電流を磁束が上限値を超えないように制御するとよい。
以上詳述した第5実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
上記実施形態における固定子巻線2、3は、本開示での電機子巻線に相当し、上記実施形態における制御装置7は、本開示での制御部に相当する。また、上記実施形態における電流センサ13X,13Y,13Z,13U,13V,13Wは、本開示での電流検知部に相当する。
Claims (5)
- 車両用回転電機であって、
複数の相巻線を有する電機子巻線(2,3)と、
界磁電流により磁化され、前記電機子巻線に対して移動可能な巻線である界磁巻線(4)と、
前記1または複数の相巻線に流される電流を表す相電流を検知する電流検知部(13X,13Y,13Z,13U,13V,13W)と、
前記相電流および前記界磁電流によって生じる磁束が予め設定された上限値を超えないように、前記電流検知部が検知した相電流に基づいて、前記相電流および前記界磁電流のうちの少なくとも一方を制御するように構成された制御部(7)と、
を備え、
前記制御部は、PWM制御と電圧位相制御とを切り替え可能であり、前記PWM制御は、前記電圧位相制御が実施されるときの当該車両用回転電機の回転数よりも低い回転数のときに実施され、前記PWM制御の際に、前記界磁電流値が予め設定された範囲内となるように制御し、前記相電流を構成するd軸電流を前記磁束が前記上限値を超えないように制御する
ように構成された車両用回転電機。 - 請求項1に記載の車両用回転電機であって、
前記制御部は、前記d軸電流が負の値になるように、少なくとも前記相電流を制御する
ように構成された車両用回転電機。 - 請求項1又は請求項2に記載の車両用回転電機であって、
前記制御部は、前記d軸電流およびq軸電流、並びに前記界磁電流がそれぞれ目標値となるように制御する
ように構成された車両用回転電機。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両用回転電機であって、
前記制御部は、前記相電流が最大効率となるように制御し、前記界磁電流を前記磁束が前記上限値を超えないように制御する
ように構成された車両用回転電機。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両用回転電機であって、
前記制御部は、前記界磁電流が最大効率となるように制御し、前記d軸電流を前記磁束が前記上限値を超えないように制御する
ように構成された車両用回転電機。
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JP2005287148A (ja) | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Mitsubishi Electric Corp | 巻線界磁式同期機のベクトル制御装置 |
WO2016006386A1 (ja) | 2014-07-10 | 2016-01-14 | 三菱電機株式会社 | 車両用回転電機の制御装置、及び制御方法 |
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