JP5836918B2 - 表裏反転装置およびそれを用いた検査装置 - Google Patents

表裏反転装置およびそれを用いた検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5836918B2
JP5836918B2 JP2012257805A JP2012257805A JP5836918B2 JP 5836918 B2 JP5836918 B2 JP 5836918B2 JP 2012257805 A JP2012257805 A JP 2012257805A JP 2012257805 A JP2012257805 A JP 2012257805A JP 5836918 B2 JP5836918 B2 JP 5836918B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
drum
workpiece
frame
outer belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012257805A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014105052A (ja
Inventor
田中 幸司
幸司 田中
Original Assignee
株式会社カシワ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社カシワ filed Critical 株式会社カシワ
Priority to JP2012257805A priority Critical patent/JP5836918B2/ja
Publication of JP2014105052A publication Critical patent/JP2014105052A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5836918B2 publication Critical patent/JP5836918B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、被検査対象であるワークの一面側から他面側に反転させる表裏反転装置およびそれを用いた検査装置に関するものである。
ワークの仕上がりを、表と裏とのそれぞれで検査する際には、表裏反転させる必要がある。表裏反転は、ドラムを回る内側ベルトと外側ベルトとでワークを挟み込み、下部から上部、または上部から下部へ、ドラムを半周ほど周回させることで、ワークを裏返しにする。このようなワークの表裏反転の技術に関して特許文献1,2に記載されたものが知られている。
特許文献1には、溝を設けた駆動ドラムの外周部と溝の部分に二つのエンドレスベルトを掛け、ワークを二つのエンドレスベルトの間に担持させた状態で、駆動ドラムの下から上に搬送して、ワークの上下を反転させるコンベア反転装置及びそれを用いた検査装置が記載されている。
また、特許文献2には、ドラム基部と、このドラム基部に、ネジ止めなどの方法で接合された複数のドラム分割体とを組み合わせる構造に形成されたドラムとすることで、ワークの品種の違いへの対応性を向上させることができるコンベア反転装置およびこれを用いた検査装置が記載されている。
特開2009−208963号公報 特開2011−256043号公報
特許文献1,2に記載されているようなベルトによる表裏反転装置では、ドラムの外周面にベルトを巻き付けるため、ベルト間に挟み込むワークの数が増えてくると、徐々に外側ベルトが外側に膨らみ、外側ベルトと内側ベルトとの間隔が拡がる。そうなると、ドラムの中心から円弧状の外側ベルトまでの距離(半径)が長くなるため、ドラムに巻きつけた外側ベルトが伸びようとする。
外側ベルトが伸びようとすることでテンションが高くなるが、ベルトが硬質のもので、伸長性の低いベルトであれば破断するおそれがある。
特許文献2に記載の表裏反転装置では、ドラム分割体の交換により品種が違うワークに対応しているが、ドラム分割体の交換にはワークの流れを止める必要があるため、ワークの搬送中に発生する外側ベルトのテンションの増加を抑えることができない。また、ドラム分割体の交換作業は煩雑である。
そこで本発明は、内側ベルトと外側ベルトとでワークを挟み込むことによって外側ベルトが膨らもうとしても、ドラムの交換無しに、かつ外側ベルトを破断させることなく、ワークを安定して搬送することができる表裏反転装置およびそれを用いた検査装置を提供することを目的とする。
本発明の表裏反転装置は、ドラムの外周面に巻きつけた内側ベルトと外側ベルトとの間にワークを挟み込み、前記ワークを前記ドラムの外周面に沿って搬送させて裏返すものであり、前記ドラムと前記ドラムに巻きつけた前記内側ベルトを支持する第1のフレーム、または前記外側ベルトを支持する第2のフレームのいずれか一方を、前記内側ベルトと前記外側ベルトとの間隔に応じて移動させるスライド手段を設けたことを特徴とする。
また、本発明の検査装置は、ドラムの外周面に巻きつけた内側ベルトと外側ベルトとの間にワークを挟み込み、前記ワークを前記ドラムの外周面に沿って搬送させて裏返して、ワークの表と裏とを画像検査するものであり、前記ドラムと前記ドラムに巻きつけた前記内側ベルトを支持する第1のフレーム、または前記外側ベルトを支持する第2のフレームのいずれか一方を、前記内側ベルトと前記外側ベルトとの間隔に応じて移動させるスライド手段を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、内側ベルトと外側ベルトとの間隔が変わっても、内側ベルトと外側ベルトとの間隔に応じてスライド手段が、外側ベルトを支持する第1のフレーム、またはドラムとドラムに巻きつけた内側ベルトを支持する第2のフレームのいずれか一方を、移動させる。従って、内側ベルトと外側ベルトとの間隔がワークによって拡がろうとしても、外側ベルトのテンションの増加を抑えることができるので、外側ベルトへの負担を軽減することができる。
前記スライド手段は、前記ドラムと前記ドラムに巻きつけた前記内側ベルトとを支持する第1のフレーム、または前記外側ベルトを支持する第2のフレームのいずれか一方を、スライドさせるレール部と、ワークを挟み込む方向へ付勢する弾性部材とを備えているのが望ましい。
外側ベルトへの負担が小さいときには、弾性部材が内側ベルトまたは外側ベルトをしっかりとワークを挟み込む方向へワークを挟み込む方向へ付勢している。そして、内側ベルトと外側ベルトとの間隔が拡がれば弾性部材が弾性変形することで、ドラムおよび第1のフレーム、または第2のフレームが、内側ベルトと外側ベルトとの間隔に応じて、レール部に案内されて移動する。従って、ドラムとドラムに巻きつけた内側ベルトとを支持する第1のフレーム、または外側ベルトを支持する第2のフレームのいずれか一方を、間隔の拡がりに応じて移動させることができる。
前記ドラムには、前記内側ベルトを底部に巻き付け、前記内側ベルト上にワークを収容する円環状の溝が形成され、前記溝の対向する溝壁部には、前記外側ベルトが跨って配置される段差部が形成されているのが望ましい。
溝にワークが収容され、段差部に外側ベルトが跨って配置されていると、段差部から内側ベルトまでの深さによってワークの厚みを吸収することができる。従って、外側ベルトの膨らみを抑えることができるので、外側ベルトへの負担を軽減することができる。また、外側ベルトが段差部に跨って配置されているため、外側ベルトが外れてしまうことを防止することができる。
本発明の検査装置においては、前記内側ベルトまたは外側ベルトを移動させるプーリの所定角度ごとの回転をタイミング信号として出力するロータリエンコーダと、ワークを検知したときに検知信号を出力するセンサと、ワークの画像検査をするための撮像データを撮像するカメラと、前記センサからの検知信号を受信してから、前記ロータリエンコーダのタイミング信号を計数し、ワークが撮像位置となったときに、前記カメラへ撮像指示信号を出力する制御装置とを備えるのが望ましい。
ワークを事前にセンサより検知し、センサからカメラまでの距離(時間)をロータリエンコーダからのタイミング信号により計測して、カメラにより撮像することで、第2のセンサが写り込むことなく、正確な画像検査を行うことができる。
本発明は、内側ベルトと外側ベルトとでワークを挟み込むことによって外側ベルトを膨らませても、外側ベルトのテンションの増加を抑えることができるので、外側ベルトへの負担を軽減することができる。従って、本発明は、ドラムの交換無しに、かつ外側ベルトを破断させることなく、ワークを安定して搬送することができる
本発明の実施に係る検査装置を示す図であり、(A)は右側から見た斜視図、(B)は左側から見た斜視図である。 図1に示す検査装置の正面図である。 図1に示す検査装置のドラムの一部断面図である。 図1に示す検査装置の動作を説明するためのフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る検査装置を図面に基づいて説明する。
図1(A)および同図(B)に示す検査装置1は、ワークである自動車用の部品の外観検査を画像検査によりに行うものである。
検査装置1は、部品を裏返す表裏反転装置2に、画像検査を行う画像検査手段3と、画像検査の結果、不良品と判定された部品をラインから除去する排除手段4とを備えている。
表裏反転装置2は、ドラム5の外周面に巻きつけた内側ベルトB1と外側ベルトB2との間に部品を挟み込み、部品をドラム5の外周面に沿って搬送させ、裏返すものである。
本実施の形態に係る表裏反転装置2では、被検査対象である部品が、ドラム5の下方から上方へ流れるように構成されている。
内側ベルトB1は、部品が載置される搬送面の裏側に歯面が形成された無端のタイミングベルトである。内側ベルトB1は、駆動源となるモータ211に駆動される第1のプーリ212と、ドラム5と、第2のプーリ213とを周回する。第1のプーリ212と第2のプーリ213の外周面は、内側ベルトB1の歯面に噛み合うように、歯車状に形成されている。
内側ベルトB1を駆動する第1のプーリ212は、表裏反転装置2の一側に配置されたドラム5とは反対となる他側に配置されている。第1のプーリ212は、内側ベルトB1が水平移動するように、外周面の上端位置がドラム5の外周面の上端位置に合わせて配置されている。
第2のプーリ213は、内側ベルトB1の移動方向を制御するための従動プーリである。第2のプーリ213の位置は、内側ベルトB1をなるべくドラム5の外周面に沿わせ、内側ベルトB1と外側ベルトB2との間に進入する部品のための間隔を確保すると共に、内側ベルトB1を駆動プーリである第1のプーリ212にしっかりと巻き付けるために、第2のプーリ213の上端位置が第1のプーリ212の下端位置に合わせられている。
ドラム5は、図3に示すように、外周面に溝51が形成された金属製の円盤体である。溝51は、内側ベルトB1が底部52に配置されると共に、外側ベルトB2が、対向する溝壁部53の中間部に形成された段差部54に跨って配置される。溝51は、段差部54から底部52までの深さは、内側ベルトB1の厚みと部品Wの厚みとの和より浅く形成されている。また、溝51の縁部から段差部54までの深さは、外側ベルトB2より深く形成されている。
図1においては一部分しか図示してないが、内側ベルトB1が周回するプーリ(第1のプーリ212,第2のプーリ213)およびドラム5と、モータ211とは、第1のフレーム214により支持されている。この第1のフレーム214は、移動しないフレームである。
外側ベルトB2は、内側ベルトB1と同様に、部品が載置される搬送面の裏側に歯面が形成された無端のタイミングベルトである。外側ベルトB2は、駆動源となるモータ221に駆動される第1のプーリ222と、外側ベルトB2の周回方向を直角へ変える第2のプーリ223および第3のプーリ224と、周回方向を反転させる第4のプーリ225と、ドラム5とを周回する。第1〜第4のプーリ222〜225の外周面は、外側ベルトB2の歯面に噛み合うように、歯車状に形成されている。
外側ベルトB2を駆動する第1のプーリ222は、表裏反転装置2のドラム5の中心の直上位置から下流側にずれて配置されている。
第2のプーリ223は、水平移動する外側ベルトB2を90°変更して下降させる。第2のプーリ223は、第1のプーリ222と同じ水平高さに配置されている。
第3のプーリ224は、下降した外側ベルトB2を90°変更して水平方向とする。第3のプーリ224は、第2のプーリ223の真下に位置している。
第4のプーリ225は、表裏反転装置2の他側への外側ベルトB2の移動する水平移動を反転させて一側に位置するドラム5の方向へ水平移動させる。第4のプーリ225は、第3のプーリ224と同じ水平高さに位置している。
外側ベルトB2が周回するプーリ(第1〜第4のプーリ222〜225)およびドラム5と、モータ221とは、第2のフレーム226により支持されている。
第2のフレーム226は、スライド手段により内側ベルトB1と外側ベルトB2との間隔に応じて水平方向に移動することができる。
スライド手段は、第2のフレーム226の脚部227を水平方向に案内する一対のレール部228と、部品を挟み込む方向へ付勢する弾性部材であるエアシリンダ229とを備えている。エアシリンダ229は、一端が第1のフレーム214に固定されていると共に、他端が第2のフレーム226に固定されている。
画像検査手段3は、内側ベルトB1を周回駆動する第1のプーリ212に取り付けられた第1のロータリエンコーダ(図示せず)および外側ベルトB2を周回駆動する第1のプーリ222に取り付けられた第2のロータリエンコーダ(図示せず)と、部品の流れを検出する第1のセンサ311および第2のセンサ321と、画像検査を行うために、部品を撮像する第1のカメラ312および第2のカメラ322と、第1のセンサ311および第2のセンサ321からの検知信号に基づいて第1のカメラ312および第2のカメラ322への撮像指示信号を出力する制御装置(図示せず)とを備えている。
第1のロータリエンコーダおよび第2のロータリエンコーダは、内側ベルトB1および外側ベルトB2の移動距離(移動時間)を検出するもので、第1のプーリ212,222の所定角度ごとの回転により発生するパルス信号をタイミング信号として出力する機能を備えている。
第1のセンサ311は、内側ベルトB1に流れる部品を検出して検知信号を出力する。第2のセンサ321は、外側ベルトB2に流れる部品を検出して検知信号を出力する。本実施の形態では、第1のセンサ311および第2のセンサ321として、磁気センサを使用している。
第1のカメラ312は、内側ベルトB1に流れる部品を撮像する。第2のカメラ322は、外側ベルトB2に流れる部品を撮像する。
制御装置は、第1のロータリエンコーダおよび第2のロータリエンコーダからのタイミング信号を計数し、第1のカメラ312および第2のカメラ322の撮像範囲となったときに、撮像指示信号を出力すると共に、第1のカメラ312および第2のカメラ322からの撮像データに基づいて良品または不良品の判定を行い、不良品と判定したときに除去指示信号を出力する。
排除手段4は、除去指示信号に基づいて部品をベルト上から移動させる第1の除去部411および第2の除去部421と、部品の流れを検出する第1のセンサ412および第2のセンサ422とを備えている。
第1の除去部411は、制御装置からの除去指示信号により内側ベルトB1に流れる不良品を除去する。第2の除去部421は、制御装置からの除去指示信号により外側ベルトB2に流れる不良品を除去する。本実施の形態では、第1の除去部411および第2の除去部421として、圧縮空気を噴射して不良品を吹き飛ばすエアブロアが使用されているが、棒状体や板状体の移動により不良品を機械的に排除するものとしてもよい。
第1のセンサ412は、内側ベルトB1に流れる部品を検出する。第2のセンサ422は、外側ベルトB2に流れる部品を検出する。本実施の形態では、第1のセンサ412および第2のセンサ422として磁気センサを使用している。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る検査装置1の動作および使用状態を図1〜図3の検査装置を示す図と、図4の制御装置の動作を説明するためのフローチャートとに基づいて説明する。
なお、以下の説明においては、外側ベルトB2上に位置する部品の上面をおもて、内側ベルトB1上に位置する部品の上面を裏とする。
図1〜図3に示すように、まず、部品が外側ベルトB2に載って、検査装置1の他側に位置する第4のプーリ225側から搬送される。部品が画像検査手段3の第2のセンサ321に接近または通過するときに、検知信号を制御装置へ出力する。制御装置は、第2のセンサ321からの検知信号を待ち(ステップS10)、検知信号を受信すると、第2のロータリエンコーダからのタイミング信号を計数する(ステップS20)。制御装置は、計数したタイミング信号が、第2のカメラ322の直下に部品が位置し、撮像位置に到来したことを示す値となったか否かを判定する(ステップS30)。部品が撮像位置であるときには、撮像指示信号を第2のカメラ322へ出力する(ステップS40)。第2のカメラ322は、部品のおもて面を撮像した撮像データを制御装置へ出力する。
外側ベルトB2が硬質なタイミングベルトにより形成されているため、外側ベルトB2の歯面と第1のプーリ222の歯面とがしっかりと噛み合い、第1のプーリ222が外側ベルトB2の移動量に応じて正確に回転するので、第1のプーリ222に設けられた第2のロータリエンコーダのタイミング信号を計数することにより、正確に部品の移動距離(移動時間)を測定することができる。従って、第2のセンサ321の部品の検知により、第2のカメラ322が、正確に部品を撮像することができる。
例えば、部品の搬送距離をロータリエンコーダのタイミング信号を計数するのではなく、センサにより部品を検知したことを受けて、すぐに部品を撮像するという方法も考えられる。そうした場合では、カメラのすぐ近くにセンサを配置する必要がある。
特に、第2のセンサ321は磁気センサにより形成されているため、第2のセンサ321からの検知信号を第2のカメラ322の撮像指示信号にして撮像させようとすると、磁気センサによる部品の検知範囲は数cm程度なので、第2のセンサ321が第2のカメラ322の撮像範囲内に位置させる必要があり、第2のセンサ321が撮像データに写り込んでしまう。また、センサをフォトインタラプタのような光学的なものとすると、センサがカメラの撮像範囲内に位置すると共に、光が撮像データに写り込んでしまう。
本実施の形態に係る画像検査手段3では、部品を事前に第2のセンサ321より検知し、第2のセンサ321から第2のカメラ322までの距離(時間)をタイミングベルトである外側ベルトB2と第2のロータリエンコーダとによるタイミング信号により計測して、第2のカメラ322により撮像することで、第2のセンサ321が写り込むことなく、正確な画像検査を行うことができる。
制御装置は、撮像データに基づいて部品のおもて側(一面側)の画像検査を行い(ステップS50)、良品か不良品かの判定を行う(ステップS60)。制御装置が良品と判定した場合には、そのまま部品をドラム5へ流して検査を終了する(ステップS70)。
画像検査の結果、制御装置が不良品と判定した場合には、第2の除去部421に除去指示信号を出力する(ステップS80)。除去指示信号により第2の除去部421が不良品に圧縮空気を噴射して、不良品を外側ベルトB2から除去して、収納箱に落下させる。
不良品と判定された場合に、制御装置は、第2のセンサ321の検知信号を受信してからの計数したタイミング信号が、排除手段4の第2のセンサ422の位置に不良品が位置したことを示す値となったか否かを判定する。第2のセンサ422の位置に不良品が位置したと判定されると、 第2のセンサ422からの検知信号の有無を確認する。第2のセンサ422が検知信号を出力した場合には、第2の除去部421が不良品を除去できなかったことを意味する。反対に、第2のセンサ422が検知信号を出力していない場合には、不良品の除去が正しく行われたことを意味する(ステップS90)。
従って、排除手段4の第2のセンサ422からの検知信号を受信した制御装置は、第2の除去部421による不良品の除去ができなかったことを受け、モータ211,221を停止し、画像検査を中断して、アラームにより異常を報知する(ステップS100)。このアラームにより検査者が不良品を除去すると共に、装置を点検する。
以上により部品のおもて面の画像検査は終了する。
制御装置により良品と判定された部品は、外側ベルトB2により搬送され、ドラム5へ到達することで、内側ベルトB1と外側ベルトB2との間に入り込み挟持されて、ドラム5の外周面に沿って上昇する。
図3に示すように、部品Wが次々と内側ベルトB1と外側ベルトB2との間に挟み込まれても、ドラム5の外周面には、溝51が外周面に沿って形成されて部品Wが溝51に収容され、外側ベルトB2が、対向する溝壁部53の中間部に形成された段差部54に跨って配置されているため、部品Wの厚みを段差部54から内側ベルトB1までの深さで吸収することができる。従って、外側ベルトB2の膨らみを抑えることができるので、外側ベルトB2への負担を軽減することができる。また、外側ベルトB2が段差部54に跨って配置されているので、段差部54より上の溝壁部53によって外側ベルトB2の移動方向が規制されるため、外側ベルトB2が外れてしまうことを防止することができる。
内側ベルトB1との間に挟み込まれる部品が数多くなると、外側ベルトB2は、テンションが高くなることによって膨らみが大きくなり伸びようとするが、外側ベルトB2は、上述したように硬質なタイミングベルトにより形成されているため、伸びにくい。
図1および図2に示すように、第1のフレーム214に一端が固定され、第2のフレーム226に他端が固定されたエアシリンダ229は、通常状態では縮小方向(図2においては矢印F1にて示す。)に付勢するため、第2のフレーム226をドラム5側へ引っ張っている。
内側ベルトB1と外側ベルトB2との間に部品が数多く挟み込まれ、外側ベルトB2がドラム5から離間する方向へ膨らもうとして、その力がエアシリンダ229の縮小方向の付勢力より大きくなると、部品による外側ベルトB2への押圧の増加分に応じてエアシリンダ229が伸長して、第2のフレーム226がレール部228に沿ってドラム5から離間する方向へ移動する(図2においては矢印F2にて示す。)。
これにより、第1〜第4のプーリ222〜225を周回する外側ベルトB2がドラム5から離れる方向へ移動するので、内側ベルトB1と外側ベルトB2との間隔に応じて外側ベルトB2を移動させることができる。従って、外側ベルトB2と内側ベルトB1との間隔が拡がっても、外側ベルトB2のテンションの増加を抑えることができるので、外側ベルトB2への負担が軽減される。
ドラム5の外周面に沿って上昇した部品は、外側ベルトB2が折り返す、第1のプーリ222を超えると、裏返しになった状態で、内側ベルトB1上に載って搬送される。
部品が第1のプーリ222を超えると、図4に示すステップS10〜ステップS70と同様に、画像検査手段3の第1のセンサ311と、第1のカメラ312とにより、部品の裏面の画像検査を行う。
また、制御装置が、部品が不良と判断した場合に、図4に示すステップS80〜100と同様に、排除手段4の第1の除去部411と、第1のセンサ412とにより、不良品を除去する。
以上により部品の裏面の画像検査は終了する。
このように、部品を数多く挟み込み、内側ベルトB1と外側ベルトB2との間隔が変わっても、スライド手段として機能するレール部228とエアシリンダ229とにより外側ベルトB2を支持する第2のフレーム226を移動させるので、外側ベルトB2への負担を軽減することができる。従って、ドラム5の交換無しに、かつ外側ベルトB2を破断させることなく、部品を安定して搬送することができる。
また、エアシリンダ229の付勢力を解除すれば、第2のフレーム226を、簡単に内側ベルトB1から引き離す方向へ移動させることができるので、ドラム5や内側ベルトB1、外側ベルトB2などのメンテナンスが容易である。
なお、本実施の形態では、ワークである部品を数多く挟み込んだときに外側ベルトB2が膨れることについて説明したが、部品の厚みが薄い部品から厚い部品に、画像検査の途中で部品の品種が変わっても、外側ベルトB2の膨らみに応じて、第2のフレーム226がレール部228をスライドすることで、外側ベルトB2と内側ベルトB1との間隔を拡げることができる。従って、ワークの品種を変えてワークの厚みが厚くなったり薄くなったりしても、検査装置1を停止させることなく、画像検査を継続することができるので、生産性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、第2のフレーム226がレール部228に載ってスライドしていたが、第2のフレーム226を固定し、ドラム5および内側ベルトB1を支持する第1のフレーム214を外側ベルトB2から離間させる方向へ移動させるようにしてもよい。しかし、第1のフレーム214をスライドさせようとすると、ワークが搬送されるドラム5と第4のプーリ225との間の外側ベルトB2を跨ぐような大きなフレームと、このフレームを移動させるレール部が必要となる。また、ドラム5は重量が重たいため、このドラム5を付勢しつつ、内側ベルトB1と外側ベルトB2の間隔に応じて感度よく移動させる弾性部材が必要となる。従って、第2のフレーム226を移動させる方が望ましい。
更に、本実施の形態では、弾性部材として、第2のフレーム226をドラム5の方へ引っ張るエアシリンダ229を用いているが、第1のフレーム214をドラム5の方へ押すエアシリンダとしてもよい。また、弾性部材としてコイルばねを採用してもよい。
本発明は、ワークを反転させる必要がある表裏反転装置に好適であり、特に、ワークを正確に搬送することが必要な画像検査を行う検査装置に最適である。
1 検査装置
2 表裏反転装置
211 モータ
212 第1のプーリ
213 第2のプーリ
214 第1のフレーム
221 モータ
222 第1のプーリ
223 第2のプーリ
224 第3のプーリ
225 第4のプーリ
226 第2のフレーム
227 脚部
228 レール部
229 エアシリンダ
B1 内側ベルト
B2 外側ベルト
3 画像検査手段
311 第1のセンサ
312 第1のカメラ
321 第2のセンサ
322 第2のカメラ
4 排除手段
411 第1の除去部
412 第1のセンサ
421 第2の除去部
422 第2のセンサ
5 ドラム
51 溝
52 底部
53 溝壁部
54 段差部
W 部品

Claims (4)

  1. ドラムの外周面に巻きつけた内側ベルトと外側ベルトとの間にワークを挟み込み、前記ワークを前記ドラムの外周面に沿って搬送させて裏返す表裏反転装置において、
    前記ドラムと
    前記ドラムに巻きつけた前記内側ベルトを支持する第1のフレーム
    前記外側ベルトを支持する第2のフレーム
    前記内側ベルトと前記外側ベルトとの間隔に応じて、前記第2フレームをスライドさせるレール部、およびワークを挟み込む方向へ前記第2フレームを付勢する弾性部材を有するスライド手段と、
    備え、
    前記外側ベルトが前記ドラムから離間する方向へ膨らもうとして、その力が前記弾性部材の付勢力より大きくなると、ワークによる前記外側ベルトへの押圧の増加分に応じて前記弾性部材が伸縮して、前記第2のフレームが前記レール部に沿って前記ドラムから離間する方向へ移動することを特徴とする表裏反転装置。
  2. 前記ドラムには、前記内側ベルトを底部に巻き付け、前記内側ベルト上にワークを収容する円環状の溝が形成され、
    前記溝の対向する溝壁部には、前記外側ベルトが跨って配置される段差部が形成されている請求項1記載の表裏反転装置。
  3. ドラムの外周面に巻きつけた内側ベルトと外側ベルトとの間にワークを挟み込み、前記ワークを前記ドラムの外周面に沿って搬送させて裏返して、ワークの表と裏とを画像検査する検査装置において、
    前記ドラムと
    前記ドラムに巻きつけた前記内側ベルトを支持する第1のフレーム
    前記外側ベルトを支持する第2のフレーム
    前記内側ベルトと前記外側ベルトとの間隔に応じて、前記第2フレームをスライドさせるレール部、およびワークを挟み込む方向へ前記第2フレームを付勢する弾性部材を有するスライド手段と、
    備え、
    前記外側ベルトが前記ドラムから離間する方向へ膨らもうとして、その力が前記弾性部材の付勢力より大きくなると、ワークによる前記外側ベルトへの押圧の増加分に応じて前記弾性部材が伸縮して、前記第2のフレームが前記レール部に沿って前記ドラムから離間する方向へ移動することを特徴とする検査装置。
  4. 前記内側ベルトまたは外側ベルトを移動させるプーリの所定角度ごとの回転をタイミング信号として出力するロータリエンコーダと、
    ワークを検知したときに検知信号を出力するセンサと、ワークの画像検査をするための撮像データを撮像するカメラと、
    前記センサからの検知信号を受信してから、前記ロータリエンコーダのタイミング信号を計数し、ワークが撮像位置となったときに、前記カメラへ撮像指示信号を出力する制御装置とを備えた請求項記載の検査装置。
JP2012257805A 2012-11-26 2012-11-26 表裏反転装置およびそれを用いた検査装置 Active JP5836918B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012257805A JP5836918B2 (ja) 2012-11-26 2012-11-26 表裏反転装置およびそれを用いた検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012257805A JP5836918B2 (ja) 2012-11-26 2012-11-26 表裏反転装置およびそれを用いた検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014105052A JP2014105052A (ja) 2014-06-09
JP5836918B2 true JP5836918B2 (ja) 2015-12-24

Family

ID=51026870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012257805A Active JP5836918B2 (ja) 2012-11-26 2012-11-26 表裏反転装置およびそれを用いた検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5836918B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108760166A (zh) * 2018-07-13 2018-11-06 安徽派日特智能装备有限公司 一种翻转式测试装置
CN109683569B (zh) * 2018-12-25 2020-06-26 嵊州市开丰纺织机械有限公司 一种用于工业自动化控制系统的物品抽检装置
EP3882183A1 (en) 2020-03-17 2021-09-22 Metalquimia, S.A.U. Compact orienting and transferring device for unitary elongated food products
CN112223014B (zh) * 2020-09-10 2022-05-03 陕西科技大学 一种零件翻转定位装置及零件上料装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4741416Y1 (ja) * 1969-06-05 1972-12-14
JPS4828557Y1 (ja) * 1970-12-15 1973-08-28
JPH0288921U (ja) * 1988-12-27 1990-07-13
JPH0615931Y2 (ja) * 1989-11-06 1994-04-27 株式会社ムラオ・アンド・カンパニ− ボビンの垂直搬送用コンベヤ
JPH03216416A (ja) * 1990-01-18 1991-09-24 Shizukou Kk 物品の反転装置および選別反転装置
JPH03110007U (ja) * 1990-02-27 1991-11-12
JP2985160B2 (ja) * 1995-03-01 1999-11-29 三菱電線工業株式会社 Oリング検査装置
JP2000118695A (ja) * 1998-10-14 2000-04-25 Morita Mokkosho:Kk 木質板状体の表裏反転装置
JP2003155113A (ja) * 2001-11-21 2003-05-27 Matsushita Electric Works Ltd 物品反転搬送装置
JP2005345261A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Tokyo Giken Kogyo Kk ワーク検査装置
FR2914289B1 (fr) * 2007-03-26 2010-05-07 Proditec Dispositif de retournement pour chaine de transfert.

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014105052A (ja) 2014-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5836918B2 (ja) 表裏反転装置およびそれを用いた検査装置
JP5333408B2 (ja) 保持部材の姿勢判定装置、その方法、基板処理装置及び記憶媒体
US11796303B2 (en) Sheet thickness measurement device
JP5805550B2 (ja) プリプレグの貼着状態検査装置
US20130113919A1 (en) High resolution autofocus inspection system
JP5014170B2 (ja) ワーク外観検査装置
JP5887895B2 (ja) 検査対象物表面の傷検出装置及び傷検出方法
JP2010230671A (ja) シートロールの形状検査方法及び検査装置
JP2008032681A (ja) 転動装置部品の検査方法及び転動装置部品用検査装置
JP6341760B2 (ja) 検出装置、検出方法、基板搬送装置、基板処理装置
JP2007033284A (ja) 筒状物品の検査方法およびその検査装置
WO2012153718A1 (ja) ガラスシートの端面検査方法、及びガラスシートの端面検査装置
TWI481842B (zh) 皮帶輪檢測裝置及方法
JP2013253823A (ja) 計測装置
JP2012063254A (ja) ワーク検査装置及びその制御方法
JP2016029352A (ja) 検査装置
CN115753819A (zh) 一种晶圆缺陷检测装置及其检测设备
JP5469012B2 (ja) 撮像装置及び撮像装置の撮像方法
KR100734750B1 (ko) 대형 편광필름 검사용 지그
JP5317428B2 (ja) 基板処理装置及び基板製造方法
KR101272939B1 (ko) 자기 영상 검사장치
CN211121051U (zh) 一种板材外观智能检测装置
CN211937965U (zh) 一种矽钢片自动检测与分拣装置
JP6177016B2 (ja) 駆動装置および記録装置
KR100734751B1 (ko) 소형 편광필름 검사용 지그

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140702

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5836918

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250