JP5317428B2 - 基板処理装置及び基板製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、平板状の基板に対して塗布ヘッドを相対的に移動させ、塗布ヘッドから基板の上面に処理液を塗布する基板処理装置、及びこの基板処理装置を用いて基板を処理する工程を含む基板製造方法に関する。
液晶ディスプレイ若しくはプラズマディスプレイ用フィルタ、又は半導体基板等の平板状を呈する基板の製造時には、基板の上面に処理液を塗布する基板処理装置が使用されている。基板処理装置は、一例として、処理液を吐出するスリット状のノズル部を有する塗布ヘッドを備えている。
塗布ヘッドは、定盤上に載置された基板の上方とノズル部との間に所定の間隔を維持した状態で、ノズル部の長手方向に直交する方向に基板に対して相対的に往復移動する。ノズル部は、処理液を基板上面に均一に吐出する必要があるため、極めて高い精度で作成されている。
ところが、基板の上面に異物が存在したままで処理液を塗布すると、不良品が発生するだけでなく、ノズル部が異物との衝突によって損傷し、処理液を適正に吐出することができなくなる。
そこで、従来の基板処理装置では、処理液塗布時の塗布ヘッドの移動方向における塗布ヘッドの前方で塗布ヘッドとともに移動する光学センサを設け、基板上面における異物の有無を検出するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
光学センサは、例えば、半導体レーザである発光部とフォトダイオード等の受光部とからなる。発光部及び受光部は、塗布ヘッドの移動方向に直交する方向に基板を挟んで、発光部から照射された光ビームの下方の一部が基板によって遮られる状態で配置される。発光部から照射された光の受光部における受光量が許容誤差範囲を越えるか否かに基づいて、基板上の異物の有無を検出する。
特開2006−110486号公報
しかしながら、定盤上に載置された基板の上面は、基板自体の変形、定盤上面の変形、及び定盤と基板との間の異物の存在等により、微小な起伏を生じている場合がある。基板上面に異物が存在しない場合でも、基板の上面に生じた起伏によって光学センサの受光部の受光量が減少し、基板上に異物が付着しているものと誤検出する可能性がある。この誤検出を防止すべく、異物の有無を判別する際の受光量の閾値に大きな許容誤差範囲を与えると、異物の検出精度が低下する。
この発明の目的は、異物が付着していない状態での基板の上面の全面に対する光学センサの受光量の変化の測定結果に基づいて異物の有無を判別する際の閾値情報を作成することにより、基板に起伏を生じている場合にも基板上における異物の有無を正確に検出することができる基板処理装置及び基板製造方法を提供することにある。
この発明の基板処理装置は、定盤、塗布ヘッド、2個のセンサ及び制御部を備えている。定盤は、平板状の基板を載置する。塗布ヘッドは、定盤に載置された基板の上面の全面に対して相対的に、所定の移動方向に沿って移動し、基板の上面に処理液を吐出する。前記センサは、移動方向における塗布ヘッドの前方で塗布ヘッドとともに移動し、定盤に載置された基板の上面の位置に応じた検出信号を出力する。制御部は、塗布ヘッドが処理液を吐出していない状態で定盤に載置された基板の上面の全面に対して移動する間における2個のセンサの検出信号を時系列的に記憶し、この記憶内容に基づいて移動方向に沿って連続した検出信号の閾値情報を作成する。制御部は、塗布ヘッドが処理液を吐出している状態で定盤に載置された同じ基板の上面の全面に対して移動する間に、検出信号と閾値情報とを比較した結果に基づいて定盤に載置された基板の上面における異物の有無を判別し、この判別結果に基づいて塗布ヘッドの移動を制御する。
この構成では、定盤に載置された基板に対して塗布ヘッド及びセンサを少なくとも2度にわたって所定の移動方向に沿って移動させる。1度目の移動時には、塗布ヘッドから処理液を吐出させず、移動中のセンサの検出信号を時系列的に記憶する。この記憶内容に基づいて、移動方向に沿って連続した閾値情報が作成される。塗布ヘッドから処理液を吐出させる2度目の移動時に、センサの検出信号を閾値情報と逐次比較し、検出信号と閾値との比較結果に基づいて基板上における異物の有無が判別される。
定盤に載置された直後における基板上面の位置の測定結果から移動方向に沿って連続する閾値情報が作成され、この閾値情報と処理液の吐出時におけるセンサの検出信号とを逐次比較することで、基板上面に起伏を生じている場合でも異物の有無が正確に検出される。
2個のセンサは、それぞれ定盤に載置された基板の上面を断面の一部に含む光ビームを定盤の載置面に平行な方向で且つ移動方向に直交する方向に沿って照射する発光部と、発光部から照射された光ビームを受光して受光量に応じた検出信号を出力する受光部と、を有し、それぞれの発光部を基板を挟んで互いに異なる側に配置している。発光部から照射された光ビームは、基板上面の位置に応じて一部が遮られた状態で受光部に受光される。受光部の受光量は基板上面の位置に応じて変化するため、受光部の検出信号から基板上面の位置が測定できる。
また、閾値作成部は、記憶部が記憶している複数の検出信号のそれぞれに一定の誤差を加算した後に曲線補完して閾値情報を作成するものであってもよい。移動方向に沿った基板上面の起伏に応じた形状に連続する曲線状の閾値情報が作成されるため、基板上面の起伏による誤差を排除して基板上面における異物の有無を検出できる。
さらに、塗布ヘッドを、上下方向に所定範囲内で移動自在に備え、処理液を吐出していない状態では上方の退避位置に位置させ、処理液を吐出している状態では下方の吐出位置に位置させるようにしてもよい。定盤に載置された直後の基板の上面に異物が付着している場合でも、処理液を吐出していない状態の塗布ヘッドを異物に衝突することなく基板の上面の全面に対して移動させることができる。
この発明の基板製造方法は、載置工程、予備移動工程、閾値作成工程、塗布工程を含む。載置工程では、平板状の基板が定盤に載置される。予備移動工程では、処理液を吐出させることなく塗布ヘッドを定盤に載置された基板の上面の全面に対して移動させつつ基板の上面の位置に応じた検出信号を出力するセンサの検出信号が時系列的に記憶部に記憶される。閾値作成工程では、記憶部の記憶内容に基づいて移動方向に沿って連続した検出信号の閾値情報が作成される。塗布工程では、処理液を吐出させつつ塗布ヘッドが定盤に載置された同じ基板の上面の全面に対して移動し、この間の検出信号が閾値と比較され、この比較結果に基づいて基板の上面における異物の有無が検出される。

定盤に載置された直後における基板上面の位置の測定結果から移動方向に沿って連続する閾値情報が作成され、この閾値情報と処理液の吐出時におけるセンサの検出信号とを逐次比較することで、基板上面に起伏を生じている場合でも異物の有無が正確に検出される。
この発明によれば、定盤に載置された直後における基板上面の位置の測定結果から作成した移動方向に沿って連続する閾値情報と処理液の吐出時におけるセンサの検出信号とを逐次比較し、基板上面の形状にかかわらず異物の有無を正確に検出できる。
以下に、この発明の最良の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る基板処理装置の外観図である。基板処理装置10は、定盤1、ガントリ2、塗布ヘッド3、センサ4,5、移動機構6、リニアスケール7、制御部8を備えている。
定盤1は、載置面である上面に平板状の基板100が載置される。基板100は、液晶ディスプレイ若しくはプラズマディスプレイ用フィルタ、又は半導体基板等の所定の処理液が塗布される種々の基板である。
ガントリ2は、塗布ヘッド3及びセンサ4,5を搭載している。ガントリ2は、この発明の移動方向に平行なY軸に沿って定盤1の全長を超える範囲内を往復移動自在にされている。ガントリ2を固定し、定盤1を移動させるようにしてもよい。
塗布ヘッド3は、定盤1の上方でガントリ2に支持されており、下面に形成されたスリット状のノズル部31から下方に向けて塗布液を吐出する。ノズル部31は、水平面内でY軸に直交するX軸方向で基板100の全幅を超える長さにされている。塗布ヘッド3は、ガントリ2内でZ軸方向(垂直方向)に沿って移動自在に支持されている。ガントリ2には、図示しない昇降用モータ及びカムが備えられている。塗布ヘッド3は、昇降用モータによって回転するカムの周面との当接により、上方の退避位置と下方の吐出位置との間でZ軸方向に移動する。退避位置とは、変形した基板100の上面及び基板100の上面に付着した異物にノズル部31が衝突し得ない位置である。吐出位置とは、ノズル部31と処理液を吐出すべき基板100の上面との間に、処理液の塗布に適した許容範囲内の間隙を形成できる位置である。
センサ4,5は、ガントリ2の矢印Y1方向(この発明の移動方向である。)における塗布ヘッド3の前方の異なる位置に配置されている。センサ4,5は、それぞれ発光部41,51及び受光部42,52からなる。発光部41,51は、例えば半導体レーザによって構成される。受光部42,52は、例えばフォトダイオードによって構成される。発光部41と受光部42、及び発光部42と受光部52は、それぞれY軸方向に基板100を挟んで配置されている。発光部41,51は、断面の一部に基板100の上面を含む光ビームをY軸に沿って照射する。受光部42,52は、発光部41,51から照射された後に基板100で一部が遮られた光ビームを受光し、受光量に応じた検出信号を出力する。
したがって、基板100の上面に起伏を生じている場合、基板100の上面に塵埃等の異物が存在する場合には、受光部42,52の受光量が変動し、起伏や異物の大記載に応じた検出信号が受光部42,52から出力される。
発光部41,51から照射された光ビームは、受光部42,52に達するまでの間に拡散して断面積が拡大する。光ビームの拡散による受光部42,52の受光量の誤差を考慮して、発光部41と発光部51とは、Y軸方向における基板100の互いに異なる側に配置されている。
移動機構6は、移動用モータ61及び伝達機構62を備え、ガントリ2をY軸に沿って往復移動させる。伝達機構62は、一例として互いに噛み合うラックギア及びピニオンギアからなり、正逆両方向に駆動される移動用モータ61の回転がガントリ2に軸支されたピニオンギアに伝達される。
リニアスケール7は、一例としてガントリ2に取り付けられた発光素子とY軸に沿って配置された複数の受光素子とからなり、発光素子の光を受光する受光素子の配置位置に基づいて、Y軸方向におけるガントリ2の位置を測定する。
図2は、この発明の基板処理装置が備える制御部のブロック図である。制御部8は、一例として、CPU81に、SRAM82、A/D変換器83、高速カウンタ84、プロセッサ85等の機器を接続して構成されている。
CPU81は、予め書き込まれたプログラムに従って各機器を統括して制御する。この発明の記憶部であるSRAM82は、バッテリバックアップされており、CPU81の制御に使用されるログデータ、閾値データ、パラメータ等を記憶している。
A/D変換器83は、センサ4,5の検出信号をディジタルデータに変換してCPU81に入力する。高速カウンタ84は、リニアスケール7の検出信号を計数し、ガントリ2の現在位置データをCPU81に入力する。プロセッサ85は、例えばFPGAであり、モータ駆動回路86及びディスプレイ87等が接続されており、CPU81から出力される駆動データや表示データに基づいてモータ駆動回路86を動作させるとともに、ディスプレイ87にメッセージ等を表示させる。
モータ駆動回路86には、移動用モータ61及び昇降用モータ88が接続されており、プロセッサ85からの指示に従って移動用モータ61及び昇降用モータ88を駆動する。ディスプレイ87は、例えば、定盤1を支持する図示しないフレームの一部に取り付けられている。
CPU81は、高速カウンタ84の計数値に応じてA/D変換器83からセンサ4,5の検出データを読み取り、時系列的にSRAM82に格納する。CPU81は、SRAM82に格納した検出データに基づいて、閾値データ(この発明の閾値情報である。)を作成してSRAM82に格納する。なお、CPU81が十分な処理能力を有しない場合には、CPU81をARCNETコントローラ等のネットワークコントローラを介してパーソナルコンピュータ等の外部装置に接続し、閾値データの作成を外部装置に行わせるようにしてもよい。
図3は、この発明の基板処理装置の制御部における処理手順を示すフローチャートであり、この発明の基板製造方法を示している。載置工程で定盤1上に基板100が載置されると(S1)、CPU81は、プロセッサ85に駆動データを出力し、モータ駆動回路86を介して昇降用モータ88を正転させて塗布ヘッド3を退避位置に移動させた後(S2)、モータ駆動回路86を介して移動用モータ61を正転させる(S3)。塗布ヘッド3が処理液を吐出しない状態で、ガントリ2が矢印Y1方向に往動し、予備移動工程を開始する。
CPU81は、予備移動工程中に、高速カウンタ84の計測結果に基づいてガントリ2が所定距離を移動する毎に、A/D変換器82を介してセンサ4,5の検出データを読み取る(S4,S5)。CPU81は、読み取った複数の検出データを時系列的にSRAM82に格納する(S6)。ガントリ2が図1中に示す矢印Y1方向の終端に達すると(S7)、予備移動工程を終了して移動用モータ61を逆転させ、ガントリ2を図1中に示す矢印Y2方向に初期位置まで復動させる(S8,S9)。
塗布ヘッド3を上方の退避位置に位置させた状態で、基板100の上面の全面に対して移動させる。基板100が定盤1上に載置された直後の基板100上に異物が存在する場合でも、塗布ヘッド3が異物に衝突することがなく、予備移動工程を安全に行うことができる。この時、ガントリ2におけるセンサ4,5のZ軸方向の位置は変化せず、センサ4,5によって基板100の上面の位置が正確に検出される。予備移動工程中にセンサ4,5が出力する検出信号は、基板100の上面の起伏の状態を反映していると言える。
さらに、CPU81は、SRAM82の記憶内容に基づいて、閾値データを作成する閾値作成工程を行う(S10)。閾値データは、例えば、複数の検出データのそれぞれに負の値である許容誤差値を加算した後に曲線補完して作成される。これによって、閾値データは、例えば、図4(A)に示すように、図1中に示す矢印Y1方向に沿って連続した曲線状のデータC1となる。曲線状のデータC1は、矢印Y1方向の各位置における検出データの下限値を示す。
この時、CPU81は、SRAM82に記憶している検出データに閾値データを越える値がないか否かの判別により、予備移動工程中の基板100の上面に異物が存在していなかったかどうかを確認する(S11)。異物が存在していると判断した場合には、イヅ負を検出した旨を場所とともに表示し(S12)、異物が除去されるのを待って(S13)、再度ステップS4〜S11の処理を行う。
この後、CPU81は、塗布ヘッド3を所定の吐出位置まで下降させた後(S14)、塗布ヘッド3から処理液を吐出させつつ(S15)、移動用モータ61を正転させ(S16)、基板100の上面に処理液を塗布する塗布工程を開始する。CPU81は、塗布工程中に、高速カウンタ84の計測結果に基づいてガントリ2が所定距離を移動する毎に、A/D変換器82を介してセンサ4,5の検出データを読み取る(S17,S18)、読み取った検出データを閾値データと比較する(S19)。ステップS19の比較では、ステップS18で検出データを読み取った時のガントリ2の位置における下限値が、データC1から読み取られて用いられる。
CPU81は、ステップS19の処理で検出データが閾値データを超えるか否かに基づいて、基板100の上面に異物が存在するか否かを判別する。閾値データは、定盤1の上面に載置された直後の基板100の上面の位置を検出した結果に基づいて作成されており、矢印Y1方向に沿う各位置での基板100の上面の状態を反映している。したがって、塗布ヘッド3から処理液を吐出している際に、図4(B)に示すように基板100の上面における塗布位置の直前でのセンサ4,5の検出データD1が閾値データを越えた場合に、基板100の上面に異物が付着していることを正確に判別することができる。
CPU81は、ステップS19でセンサ4,5の検出データが閾値データを越えた場合に、ガントリ2の移動及び塗布ヘッド3による処理液の吐出を停止し、塗布工程を中断し(S20,S21)、ディスプレイ89に異物を検出した旨の表示を行う(S22)。これによって、上面に異物が存在する基板100に対する塗布処理が中断され、不良品の発生を未然に防止することができる。
ステップS19で検出データが閾値データを超えなかった場合には、CPU81は、ガントリ2が終端位置に対するまでステップS17〜S19の処理を繰り返し実行する(S23)。ガントリ2が終端位置に達すると、CPU81は、塗布ヘッド3による処理液の吐出を停止して塗布工程を終了し(S24)、移動用モータ61を逆転させて(S25)ガントリ2を初期位置まで復動させる(S25,S26)。
また、Y軸に沿う方向の2箇所にセンサ4,5を配置し、それぞれの発光素子41,51を基板100を挟んで互いに異なる側に配置することで、起伏や異物の付着が基板100のX軸に沿う方向の端部近傍で生じた場合の、光ビームの拡散による検出データの誤差を解消することができる
なお、CPU81は、検出データが閾値データを越えた時のセンサ4,5の位置をSRAM82に記憶しておき、異物の付着防止処理に有益な情報として、Y軸方向について基板100上で異物が付着した位置を保存しておくこともできる。
また、予備移動工程時にセンサ4,5の移動開始位置を矢印Y1方向における基板100の端部よりも上流側とすることで、検出データの立ち下がり量から定盤1上に載置された基板100の厚みの適否を判別することもできる。図4(C)に示すように、センサ4,5の発光部41,51と受光部42,52とが基板100を挟んでいない状態では、受光部42,52は発光部41,51から照射された光ビームを全断面について受光する。ガントリ2が移動を開始して発光部41,51と受光部42,52とが基板100を挟むと、受光部42,52は発光部41,51から照射された光ビームの断面の一部を受光できなくなる。この時の検出信号の落込み量VAは、基板100の厚さに影響を受ける。
さらに、予備移動工程中の基板100の上面における異物の付着を確実に防止できる場合には、塗布ヘッド3を上下移動自在にする必要はなく、ステップS2,S11〜S14の処理を省略することもできる。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施形態に係る基板処理装置の外観図である。 同基板処理装置が備える制御部のブロック図である。 同基板処理装置の制御部における処理手順を示すフローチャートである。 (A)は同基板処理装置の事理に使用される閾値データの一例を示す図であり、(B)はセンサの検出データが同閾値データを越えた状態を示す図であり、(C)はセンサの検出データによる基板の厚さの測定方法を説明する図である。
符号の説明
1 定盤
2 ガントリ
3 塗布ヘッド
4,5 センサ
6 移動機構
8 制御部
82 SRAM
100 基板

Claims (6)

  1. 平板状の基板が載置される定盤と、
    前記定盤に載置された基板の上面の全面に対して相対的に、所定の移動方向に沿って移動する塗布ヘッドであって、前記基板の上面に処理液を吐出する塗布ヘッドと、
    前記移動方向における前記塗布ヘッドの前方で前記塗布ヘッドとともに移動する2個のセンサであって、前記定盤に載置された基板の上面の位置に応じた検出信号を出力する2個のセンサと、
    前記塗布ヘッドが処理液を吐出していない状態で前記定盤に載置された基板の上面の全面に対して移動する間における前記センサの検出信号を時系列的に記憶する記憶部と、前記記憶部の記憶内容に基づいて前記移動方向に沿って連続した前記検出信号の閾値情報を作成する閾値作成部と、を有する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記塗布ヘッドが処理液を吐出している状態で前記定盤に載置された同じ基板の上面の全面に対して移動する間に前記検出信号を前記閾値情報と比較した結果に基づいて前記定盤に載置された基板の上面における異物の有無を判別し、この判別結果に基づいて前記定盤に載置された基板に対する前記塗布ヘッドの移動を制御し、
    前記2個のセンサは、それぞれ前記定盤に載置された基板の上面を断面の一部に含む光ビームを前記定盤の載置面に平行な方向で且つ前記移動方向に直交する方向に沿って照射する発光部と、前記発光部から照射された光ビームを受光して受光量に応じた検出信号を出力する受光部と、を有し、それぞれの前記発光部を基板を挟んで互いに異なる側に配置した
    基板処理装置。
  2. 前記閾値作成部は、前記記憶部が記憶している複数の検出信号のそれぞれに一定の誤差を加算した後に曲線補完して前記閾値情報を作成する請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記塗布ヘッドは、上下方向に所定範囲内で移動自在に備えられ、前記処理液を吐出していない状態では上方の退避位置に位置し、前記処理液を吐出している状態では下方の吐出位置に位置する請求項1又は2に記載の基板処理装置。
  4. 平板状の基板が載置される定盤と、
    前記定盤に載置された基板の上面の全面に対して相対的に、所定の移動方向に沿って移動する塗布ヘッドであって、前記基板の上面に処理液を吐出する塗布ヘッドと、
    前記移動方向における前記塗布ヘッドの前方で前記塗布ヘッドとともに移動し、前記定盤に載置された基板の上面の位置に応じた検出信号を出力する2個のセンサであって、それぞれ前記定盤に載置された基板の上面を断面の一部に含む光ビームを前記定盤の載置面に平行な方向で且つ前記移動方向に直交する方向に沿って照射する発光部と、前記発光部から照射された光ビームを受光して受光量に応じた検出信号を出力する受光部と、を有し、それぞれの前記発光部を基板を挟んで互いに異なる側に配置し2個のセンサと、を準備し、
    平板状の基板を前記定盤に載置する載置工程と、
    処理液を吐出させることなく塗布ヘッドを前記定盤に載置された基板の上面の全面に対して移動させつつ基板の上面の位置に応じた検出信号を出力する2個のセンサの検出信号を時系列的に記憶部に記憶する予備移動工程と、
    前記記憶部の記憶内容に基づいて前記移動方向に沿って連続した前記検出信号の閾値情報を作成する閾値作成工程と、
    処理液を吐出させつつ前記塗布ヘッドを前記定盤に載置された同じ基板の上面の全面に対して移動させる塗布工程と、を含み、
    前記塗布工程中に前記検出信号を前記閾値情報と比較した結果に基づいて前記定盤に載置された基板の上面における異物の有無を検出する基板製造方法。
  5. 前記閾値作成工程は、前記記憶部が記憶している複数の検出信号のそれぞれに一定の誤差を加算した値を曲線補完して前記閾値情報を作成する工程である請求項4に記載の基板製造方法。
  6. 前記予備移動工程は前記塗布ヘッドを上方の退避位置へ移動させた後に行われ、前記塗布工程は前記塗布ヘッドを下方の吐出位置に移動させた後に行われる請求項4又は5に記載の基板製造方法。
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