JP5014170B2 - ワーク外観検査装置 - Google Patents

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本発明は、ワーク外観検査装置に関し、詳細には複雑な形状のワークの欠陥を高精度に検査するワーク外観検査装置に関するものである。
今日では、エンジン用のノズル、電子回路用のコンデンサ等の多種多様の小型ワークがが存在し、これらの小型ワークは一般的には大量生産されている。これらの小型ワークは品質を保証するために傷、欠け、凹み、汚れ、バリ、メッキ不良等の欠陥の有無を検査する必要があり、このような小型ワークの外観検査は大量生産されている関係から生産工程のオンライン上で行う必要がある。
従来の小型ワークの外観検査装置としては、図8に示すような回転駆動される公転テーブル50と、公転テーブル50の外縁部に略等間隔に配設され、自転可能に支承される複数のチャック機構51と、公転テーブル50の外側かつ下方に配設される複数の自転駆動機構52と、自転駆動機構52の外側に配設される複数のカメラ(図示しない)とを備えるものが使用されている。このチャック機構51の自転軸53に固定されるギヤ54と自転駆動機構52の駆動軸55に固定されるギヤ56とが噛合するよう構成されている。
かかる従来のワーク外観検査装置は、チャック機構51にワークXを取り付け、公転テーブル50を間欠的に回転させ、チャック機構51の自転軸53のギヤ54と自転駆動機構52の駆動軸55のギヤ56とが噛合した状態で自転駆動機構52のモータ57によりチャック機構51を自転させ、カメラでワークXの外観を撮影するものである。
上記従来のワーク外観検査装置は、ワークXを保持したチャック機構51を撮影のために自転させる際、チャック機構51の自転軸53のギヤ54と自転駆動機構52の駆動軸55のギヤ56との噛合が必要であり、その噛み合わせに非常に高い精度が必要であり、ワークXの撮影の原点(始点)を定めるのは困難である。スリットが形成されたエンジン用ノズル等の複雑な形状を有するワークXの場合、精密な外観検査には原点を定める必要があるため、かかる従来のワーク外観検査装置では高精度の検査は困難である。
加えて、上記従来のワーク外観検査装置は、公転テーブル50の公転時に自転軸53のギヤ54と駆動軸55のギヤ56との噛合を切り離す必要があるため、公転及び自転の繰り返し動作にギヤの切り入り動作が必要になる。また、従来のワーク外観検査装置は、公転時にワークXの姿勢を保持するため、チャック機構51の自転を規制するブレーキ機構が必要になる。そのため、従来のワーク外観検査装置は、構造及び操作が複雑になり、モータ57を備える自転駆動機構52の移動及びギヤ噛合により衝撃、破損、断線等を招来するおそれがあり、さらにギヤの切り入り動作及びブレーキ機構の締結解除動作のためにサイクルタイムに悪影響を及ぼす。
一方、ワーク外観検査装置として、回転駆動される公転テーブルと、公転テーブルの外縁部に略等間隔に配設され、公転テーブルの回転に連動して自転するよう構成される複数のチャック機構と、公転テーブルの外側に配設される複数のカメラとを備えるものも開発されている(例えば、特開平7−318512号公報、特開2000−203713号公報等参照)。
かかるワーク外観検査装置は、公転テーブルの公転軸の軸受け部に固定されるギヤとチャック機構の自転軸のギヤとの噛合等の手段によってチャック機構が公転テーブルの回転に連動して自転するよう構成されているため、上記従来のワーク外観検査装置のようなギヤの切り入り動作及びブレーキ機構の締結解除動作は不要となるが、カメラによる撮影の際に公転を停止すると自転も停止するため、直方体等の所定の撮影面を有するワークの外観検査は可能であるが、上述のようなエンジン用ノズル等の複雑な形状を有するワークの外観を精密に検査することは不可能である。
特開平7−318512号公報 特開2000−203713号公報
本発明はこれらの不都合に鑑みてなされたものであり、構造がシンプルで操作が簡易かつ確実であり、複雑な形状のワークの欠陥の検査精度及び検査速度が格段に高く、さらに大量生産工程のオンライン上で行うことができるワーク外観検査装置の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた発明は、
ワーク搬送装置及び撮影装置を装備するワーク外観検査装置であって、
このワーク搬送装置が、
ワークを保持し、水平回転可能に支承されるチャック機構と、
チャック機構を略水平に移動させるスライド機構と、
チャック機構の回転軸に連結される鉛直従動軸、この鉛直従動軸の下端に固定される回転板及びこの回転板の偏心位置(回転中心から偏心した位置)から下方に突設される凸部を有する従動機構と、
従動機構の鉛直従動軸の下方に配設され、かつ凸部が嵌挿する凹状溝を有するガイドレールと、
ガイドレールの一部を構成しかつ水平回転可能に支承される回転レール部及びこの回転レール部を回転させる駆動手段を有する自転駆動機構と
を備え、
上記回転レール部の回転中心から凹状溝の両端までの距離が凸部の偏心距離(鉛直従動軸の中心軸から凸部の中心軸までの水平距離)よりも大きくされており、
上記撮影装置が、搬送装置でワークを自転させた状態でワークの外観を撮影するカメラを備えていることを特徴とするワーク外観検査装置である。
当該ワーク外観検査装置のワーク搬送装置は、チャック機構を自転させる従動機構が、チャック機構の回転軸に連結される鉛直従動軸、この鉛直従動軸の下端に固定される回転板及びこの回転板の偏心位置から下方に突設される凸部を備え、この凸部をチャック機構の移動方向に沿って配設されるガイドレールの凹状溝に嵌挿していることから、スライド機構によるチャック機構の移動の際に保持したワークの姿勢を所定方向に規制することができる。また、当該ワーク外観検査装置のワーク搬送装置は、撮影位置(従動機構の鉛直従動軸と自転駆動機構の回転レール部の回転軸とが一致した位置)で、スライド機構によるチャック機構の移動を停止し、自転駆動機構の駆動手段により回転レール部を回転させることで、回転レール部の凹状溝に係合した従動機構の凸部が円運動し、凸部に連結する鉛直従動軸が回転し、ひいては鉛直従動軸に連結するチャック機構を自転させることができる。このように、当該ワーク外観検査装置は、ガイドレールの一部を構成する回転レール部の回転により係合した従動機構の凸部の円運動及び鉛直従動軸の回転を駆動することから、チャック機構の自転の原点(つまり、カメラによる撮影の始点)を容易かつ確実に定めることができ、その結果上述のエンジン用ノズル等のような複雑な形状を有するワークでも高精度に検査することができる。加えて、当該ワーク外観検査装置は、上述のような自転手段を有しているため、上記従来のワーク外観検査装置のようなギヤの切り入り動作及びブレーキ機構の締結解除動作は不要となり、その結果、構造や操作の単純化、検査の迅速化、自転駆動モータの破損等の低減化を格段に促進することができる。
複数の上記自転駆動機構及びカメラを備え、これらの複数のカメラを撮影対象のワークに対して異なる方向に配設するとよい。上述のような複雑な形状を有するワークは、一定方向からの撮影では完全な検査を行えない場合がある。当該手段のように複数のカメラによりワークの異なる位置を撮影することで、外観検査の精度をさらに向上させることができる。
複数の上記チャック機構及び従動機構を備えるとよい。このように複数のチャック機構及び従動機構を備えることで、複数のワークを連続して検査することができ、ワークの大量生産工程のオンライン上で行うことができる。
当該ワーク外観検査装置は、撮影装置で得られた画像データに基づいてワークの欠陥を検出する解析装置をさらに装備しており、この解析装置が、(a)カメラで撮影した画像データに基づき、画像処理を施す画像処理手段と、(b)画像処理手段で取得した処理画像データに基づき、ワークの欠陥を検出する判定手段とを備えるとよい。かかる画像処理手段及び判定手段を備えることで、ワークの欠陥を自動的に検出することができる。
上記スライド機構は、(a)周縁部にチャック機構を有し、水平回転可能に支承される回転テーブルと、(b)この回転テーブルを回転させる公転駆動機構とを備えるとよい。このようにスライド機構として周縁部にチャック機構を有する回転テーブル及びその公転駆動機構を備えることで、複数のチャック機構、従動機構、自転駆動機構及びカメラを回転テーブルの周縁部及びその外側にコンパクトに纏めることができ、回転テーブルを一回転させることで、保持したワークの一連の外観検査を行うことができる。
以上説明したように、本発明のワーク外観検査装置によれば、構造がシンプルで操作が簡易かつ確実であり、複雑な形状のワークの欠陥の検査精度及び検査速度が格段に高くなり、かつ、オートメーション化が可能で、大量生産工程のオンライン上に組み込み、生産性を飛躍的に向上することができる。
以下、適宜図面を参照しつつ本発明の実施の形態を詳説する。図1は本発明の一実施形態に係るワーク外観検査装置を示す斜視図、図2は図1のワーク外観検査装置におけるワーク搬送装置を示す平面図、図3は図1のワーク外観検査装置におけるワーク搬送装置を示す正面図、図4は図2のワーク搬送装置におけるチャック機構、スライド機構及び従動機構を除いた状態を示す概略平面図、図5は図2のワーク搬送装置の概略中央縦断面図、図6は図2のワーク搬送装置における一対のチャック機構及びその従動機構部分を示す概略縦断面図、図7は図2のワーク搬送装置における一対のチャック機構、その従動機構及び自転駆動機構部分を示す概略縦断面図である。
図1のワーク外観検査装置は、スリットを有する円筒状のワークXの欠陥を検査する装置であり、主構成要素としてワーク搬送装置1、撮影装置2、解析装置(図示しない)及び各装置を固定するハウジングを装備している。
ワーク搬送装置1は、複数のワークXを検査のために順次搬送するものであり、複数のチャック機構3、スライド機構4、従動機構5、ガイドレール6及び自転駆動機構7を備えている。
チャック機構3は、ワークXを保持可能に構成されており、具体的にはワークXを挟持する一対の爪8、突き上げにより一対の爪8を開閉する操作棒9等を備えている(図5から図7参照)。チャック機構3へのワークXの取り付け及び取り外しの際には、操作棒9をエアシリンダ等により突き上げて一対の爪8を開くことで行われる。
チャック機構3は、後述するスライド機構4の回転テーブル10に水平回転(鉛直軸中心の回転、つまり自転)可能に支承されている(図5から図7参照)。隣接する一対のチャック機構3a及びチャック機構3bは、同様に自転するよう構成されており、撮影装置2により同様の撮影が同時に行われるよう構成されている。当該ワーク外観検査装置は、図2に示すように複数対(図中8対)のチャック機構3a及び3bを略等間隔で備えている。
スライド機構4は、チャック機構3を略水平に移動させるものであり、具体的には回転テーブル10、公転駆動機構11等を備えている(図5参照)。回転テーブル10は、周縁部にチャック機構3を有する円板状のものであり、水平回転(中央を通る鉛直軸中心の回転、つまり公転)可能に支承されている。公転駆動機構11は、回転テーブル10を回転させるものであり、具体的には駆動モータ等を有している。
従動機構5は、図6に示すように一対のチャック機構3a及びチャック機構3b間かつ回転テーブル10の下方に配設されており、具体的には鉛直従動軸12、回転板13、凸部14等を備えている。
鉛直従動軸12は、回転テーブル10に支承されており、中間部にギヤ15が固定されている。一方、一対のチャック機構3a及び3bの回転軸16には一対のギヤ17が固定されており、この一対のギヤ17と鉛直従動軸12のギヤ15とは回転テーブル10に回転自在に支承される一対の中間ギヤ18を介して噛合されている。そのため、鉛直従動軸12と一対のチャック機構3a及び3bの回転軸16とはギヤ15、17及び18を介して連結され、鉛直従動軸12の回転により一対のチャック機構3a及び3bが同様に自転するよう構成されている。
回転板13は、略長方形板状のものであり、鉛直従動軸12の下端に固定されている。凸部14は、扁平な円筒状のものであり、回転板13の偏心位置から下方に突設され、回転板13に水平回転可能に支承されている。
ガイドレール6は、チャック機構3の姿勢(回転テーブル10の回転軸を基準とするワークXの基本的向き、つまり自転の原点)を規制するものであり、図4及び図5に示すように回転テーブル10の下方かつチャック機構3の公転移動軌跡に沿って環状に配設されている。ガイドレール6は、従動機構5の鉛直従動軸12の公転移動軌跡の下方に配設される凹状溝19を有している。この凹状溝19には、従動機構5の凸部14が嵌挿されている。
自転駆動機構7は、従動機構5の鉛直従動軸12に回転を伝達するものであり、図4に示すように回転レール部20、その回転レール部20の駆動手段21等を備えている。回転レール部20は、上面に凹状溝19を有するガイドレール6の一部を構成し、中央を通る鉛直軸中心に水平回転可能に支承されている。
駆動手段21は、回転レール部20を回転させるものであり、具体的には回転レール部20の中央から下方に突設されかつ回転自在に支承される鉛直駆動軸22、この鉛直駆動軸22の下方に固定されるプーリ23、ステッピングモータ等の制御モータ24、この制御モータ24の回転軸とプーリ23との間に掛け渡されるベルト25等を備えている(図4及び図7参照)。このような駆動手段21により回転レール部20が水平回転可能に構成されている。
回転レール部20における凹状溝19の両端の回転半径(つまり、回転レール部20の回転中心から凹状溝19の両端までの距離)は、従動機構5における凸部14の偏心距離(つまり、鉛直従動軸12の中心軸から凸部14の中心軸までの水平距離)よりも大きくされている。そのため、従動機構5の鉛直従動軸12と自転駆動機構7の回転レール部20の回転軸とが一致した位置で、スライド機構4によるチャック機構3a及び3bの移動を停止し、自転駆動機構7の駆動手段21により回転レール部20を回転させることで、回転レール部20の凹状溝19に係合した従動機構5の凸部14が円運動し、この凸部14に連結する鉛直従動軸12を回転駆動することができる。
上記構造の自転駆動機構7は、当該ワーク外観検査装置における4カ所の撮影位置A、B、C及びDに配設されており、詳細には一対のチャック機構3a及び3bが4カ所の撮影位置A、B、C及びDに位置した状態でこのチャック機構3a及び3bに連結する従動機構5を駆動させ得る位置に配設されている。
撮影装置2は、上記ワーク搬送装置1でワークXを自転させた状態で一対のワークXの外観を撮影するものであり、具体的には複数対のカメラ26a、26b、26c及び26dを備えている。これらの複数対のカメラ26a、26b、26c及び26dは、ぞれぞれ撮影位置A、B、C及びDに位置した状態でチャック機構3a及び3bが保持する一対のワークXを撮影するよう構成されており、それぞれワークXの異なる部分を適切に撮影するよう異なる位置及び方向に配設されている。なお、撮影装置2は、複数のカメラ26a、26b、26c及び26dによる撮影に応じ、好適な画像データが得られるよう適宜照明装置を備えるとよい。
解析装置は、撮影装置2で所得したワークXの画像データに基づき、ワークXの欠陥の有無を検出するものであり、具体的には画像処理手段及び判定手段を備えている。かかる画像処理手段及び判定手段を備えることで、ワークXの欠陥を自動的に検出することができる。
上記画像処理手段及び判定手段は、システム的にはCPU等からなる制御部、ROM、RAM、ハードディスク、モニター、キーボードなどを備えるコンピューターにより構成されており、ROM、ハードディスクに記憶されているコンピュータプログラムに基づいて制御部が各部を制御することで上記画像処理手段及び判定手段として機能するよう構成されている。
画像処理手段は、撮影装置2のカメラ26a、26b、26c及び26dで撮影した画像データに基づき、画像処理を施し、欠陥の有無の判定に好適な処理画像データを取得すものである。この画像処理手段の具体的方法としては、特に限定されるものではなく、対象部分の欠陥の有無の判定が容易になる公知の方法、例えば2値化処理、平均化処理、クロージング処理、差分処理、ダイナミックスレシホード、ソーベルフィルタ等が採用される。
判定手段は、上記画像処理手段で取得した処理画像データに基づき、ワークXの欠陥の有無、位置、種類、程度等を検出するものである。具体的には、形状、光要素、欠陥がない場合の画像データとの対比等により欠陥の種類及び程度の判別が可能になる。
当該ワーク外観検査装置は、チャック機構3a及び3bを自転させる従動機構5が、チャック機構3a及び3bの回転軸16に連結される鉛直従動軸12、この鉛直従動軸12の下端に固定される回転板13及びこの回転板13の偏心位置から下方に突設される凸部14を備え、この凸部14をチャック機構3a及び3bの移動方向に沿って配設されるガイドレール6の凹状溝19に嵌挿していることから、スライド機構4によるチャック機構3a及び3bの移動の際に保持したワークXの姿勢を所定方向に規制することができる。また、当該ワーク外観検査装置は、撮影位置A、B、C及びDでスライド機構4によるチャック機構3a及び3bの移動を停止し、自転駆動機構7の駆動手段21により回転レール部20を回転させることで、回転レール部20の凹状溝19に係合した従動機構5の凸部14が円運動し、この凸部14に連結する鉛直従動軸12が回転し、この鉛直従動軸12に連結するチャック機構3a及び3bを自転させることができる。このように、当該ワーク外観検査装置は、ガイドレール6の一部を構成する回転レール部20の回転により従動機構5の凸部14の円運動及び鉛直従動軸12の回転を駆動するため、チャック機構3a及び3bの自転の原点(つまり、カメラによる撮影の始点)を容易かつ確実に定めることができ、その結果、上述のエンジン用ノズル等のような複雑な形状を有するワークXでも高精度に検査することができる。加えて、当該ワーク外観検査装置は、上述のような自転手段を有しているため、上記従来のワーク外観検査装置のようなギヤの切り入り動作及びブレーキ機構の締結解除動作は不要となり、その結果、検査時間の短縮化、操作の容易化及び自転駆動モータの破損等の低減化することができる。
また、当該ワーク外観検査装置は、撮影位置A、B、C及びDに複数の自転駆動機構7及びカメラ26a、26b、26c及び26dを備え、これらの複数のカメラ26a、26b、26c及び26dによりワークXの異なる位置を異なる方向から撮影するため、外観検査の精度をさらに向上させることができ、上述のような複雑な形状を有するワークXでも完全な外観検査を行うことができる。なお、撮影位置A、B、C及びD以外の停止位置に、ワークXをチャック機構3a及び3bに取り付ける機構と、検査後のワークXをチャック機構3a及び3bから取り外す機構とを設けることで、多数のワークXの連続的な検査が可能となる。
さらに、当該ワーク外観検査装置は、複数対のチャック機構3a及び3bとこれに連結する複数の従動機構5とを備えるため、複数のワークXを連続して検査することができ、ワークXの大量生産工程のオンライン上で行うことができる。
また、当該ワーク外観検査装置は、スライド機構4として周縁部に略等間隔に複数対のチャック機構3a及び3bを有する回転テーブル10及びその公転駆動機構11を備えることで、複数のチャック機構3a及び3b、従動機構5、自転駆動機構7及びカメラ26a、26b、26c及び26dを円形の回転テーブル10の周縁部及びその外側にコンパクトに纏めることができ、回転テーブル10を一回転させることで複数のワークXに対して高精度かつ迅速に一連の外観検査を連続して行うことができる。
なお、本発明のワーク外観検査装置は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ワークXは、円筒状のバルブが例示されているが、その他の直方体状等のものでも検査可能である。また、当該ワーク外観検査装置のスライド機構は、上述のワークXを円運動させる構造に限定されず、例えば直線状、曲線状にワークXを移動させる構造も可能であり、ワークXの搬送行程で外観検査を行うよう構成することもできる。さらに、当該ワーク外観検査装置のチャック機構は、上述の機械的チャック機構に限定されず、例えばワークXを真空吸着するバキュームチャック機構や静電気により吸着する静電チャック機構なども可能である。
以上のように、本発明のワーク外観検査装置は、複雑な形状を有するワークの自動的な検査に有用であり、特に大量生産工程のオンライン上での欠陥検査に好適に使用される。
本発明の一実施形態に係るワーク外観検査装置を示す斜視図 図1のワーク外観検査装置におけるワーク搬送装置を示す平面図 図1のワーク外観検査装置におけるワーク搬送装置を示す正面図 図2のワーク搬送装置におけるチャック機構、スライド機構及び従動機構を除いた状態を示す概略平面図 図2のワーク搬送装置の概略中央縦断面図 図2のワーク搬送装置における一対のチャック機構及びその従動機構部分を示す概略縦断面図 図2のワーク搬送装置における一対のチャック機構、その従動機構及び自転駆動機構部分を示す概略縦断面図 従来のワーク外観検査装置を示す概略構成図
符号の説明
1 ワーク搬送装置
2 撮影装置
3 チャック機構
4 スライド機構
5 従動機構
6 ガイドレール
7 自転駆動機構
8 爪
9 操作棒
10 回転テーブル
11 公転駆動機構
12 鉛直従動軸
13 回転板
14 凸部
15 ギヤ
16 回転軸
17 ギヤ
18 中間ギヤ
19 凹状溝
20 回転レール部
21 駆動手段
22 鉛直駆動軸
23 プーリ
24 制御モータ
25 ベルト
26 カメラ
A、B、C、D 撮影位置
X ワーク

Claims (5)

  1. ワーク搬送装置及び撮影装置を装備するワーク外観検査装置であって、
    このワーク搬送装置が、
    ワークを保持し、水平回転可能に支承されるチャック機構と、
    チャック機構を略水平に移動させるスライド機構と、
    チャック機構の回転軸に連結される鉛直従動軸、この鉛直従動軸の下端に固定される回転板及びこの回転板の偏心位置から下方に突設される凸部を有する従動機構と、
    従動機構の鉛直従動軸の下方に配設され、かつ凸部が嵌挿する凹状溝を有するガイドレールと、
    ガイドレールの一部を構成しかつ水平回転可能に支承される回転レール部及びこの回転レール部を回転させる駆動手段を有する自転駆動機構と
    を備え、
    上記回転レール部の回転中心から凹状溝の両端までの距離が凸部の偏心距離よりも大きくされており、
    上記撮影装置が、搬送装置でワークを自転させた状態でワークの外観を撮影するカメラを備えていることを特徴とするワーク外観検査装置。
  2. 複数の上記自転駆動機構及びカメラを備え、
    これらの複数のカメラが、撮影対象のワークに対して異なる方向に配設されている請求項1に記載のワーク外観検査装置。
  3. 複数の上記チャック機構及び従動機構を備える請求項1又は請求項2に記載のワーク外観検査装置。
  4. 撮影装置で得られた画像データに基づいてワークの欠陥を検出する解析装置をさらに装備しており、
    この解析装置が、
    カメラで撮影した画像データに基づき、画像処理を施す画像処理手段と、
    画像処理手段で取得した処理画像データに基づき、ワークの欠陥を検出する判定手段と
    を備える請求項1、請求項2又は請求項3に記載のワーク外観検査装置。
  5. 上記スライド機構が、
    周縁部にチャック機構を有し、水平回転可能に支承される回転テーブルと、
    この回転テーブルを回転させる公転駆動機構と
    を備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワーク外観検査装置。
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