JP2014109456A - 検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸体の全周検査を正確に行う。
【手段】回転サポーター16のOリング16bは、凹部8に収容されたボルト2の小径部2bを透光ガラス14に向けて押し当てながらX1方向に移動する。X1方向に回転する円板プレート10による回転運動(公転)と、回転サポーター16による押し当て力の作用を受けることによって、搬送時にボルト2がX3方向に回転(自転)する。上記作用により回転するボルト2の全周を透光ガラス14を通して撮像し、画像解析によりボルト2が不良品か否かを検査する。
【選択図】図4

Description

この発明は、ボルトなどの部品に対し、検査を行うための技術に関するものである。
部品に加工(例えば、ボルトの頭部を成型)したり、部品にめっき処理や熱処理をしている間に、打痕、傷がついてしまう場合がある。このため、不良品を確実に見つけ出し、取り除くために検査をする必要がある。また、打痕、傷の他にも、ネジ山の削りカスや、表面処理のカスなどが付着していることもある。
打痕などが原因で、ボルトの焼付き(かじり)が生じると、例えば、自動車のエンジン組み立て作業がストップするおそれがあった。工場のラインがストップしてしまうと、膨大な損害が生じてしまう。
このため、従来から様々なタイプの検査装置が考えられている(特許文献1)。
特開2005−214751号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、複数のネジを同時に検査することはできるが、ネジの全周を検査することはできなかったため、不良品を検知できない場合があった。
この発明は、上記のような問題点を解決して、部品(ボルトなど)の打痕、傷などを確実に検出することができる検査装置を提供することを目的とする。
(1)この発明の軸体検査装置は、
頭部と当該頭部より小径の小径部とを有する軸体の小径部を収容するための凹部が設けられ、当該凹部に収容された被検査物である前記軸体を所定方向に搬送する軸体搬送部材と、
前記軸体搬送部材に隣接して、前記凹部を覆う所定位置に配置される透光性部材と、
前記軸体搬送部材の凹部に収容された軸体を、搬送時に前記透光性部材に向けて押し当てる押当部材と、
前記軸体搬送部材および前記押当部材の作用により搬送時に回転する前記軸体を、前記透光性部材を通して撮像する撮像部と、
前記撮像部により撮像した前記軸体の画像を解析して、前記軸体が不良品か否かを判断する検査処理部と、
を備えたこと、を特徴とする。
これにより、透光性部材により被検査物である軸体が装置から外れ落ちないようにした状態で軸体を回転して撮影し、軸体の全周検査を正確に行うことができる。
(2)この発明の軸体検査装置は、
前記押当部材が、前記軸体を押し当てながら、所定方向に移動することにより、前記軸体を回転させること、
を特徴とする。
これにより、軸体を確実に回転させながら撮影をすることができる。
(3)この発明の軸体検査装置は、
前記軸体の小径部には、第1の方向に回転することで前記軸体が締結方向に進行するようなねじ山が設けられており、
前記押当部材が、前記軸体を押し当てながら、前記軸体を前記第1の方向に回転させる方向に移動すること、
を特徴とする。
これにより、軸体が浮き上がって落脱するのを防止することができる。
(4)この発明の軸体検査装置は、
前記押当部材の動摩擦係数が、前記透光性部材の動摩擦係数より大きいこと、
を特徴とする。
これにより、押当部材を移動させなくても、軸体を回転させることができる。
(5)この発明の軸体検査装置は、
前記押当部材が、少なくとも前記軸体の小径部を前記透光性部材に向けて押し当てること、
を特徴とする。
これにより、軸体の小径部を押し当てることにより、軸体を回転させることができる。
(6)この発明の軸体検査装置は、
前記撮像部が、同時に2以上の軸体を撮像すること、
を特徴とする。
これにより、複数の軸体の検査処理を並行して行うことができる。
(7)この発明の軸体検査装置は、
前記透光性部材の全長を、軸体の小径部より長く成形したこと、
を特徴とする。
これにより、軸体の小径部全体について検査を行うことができる。
(8)この発明の軸体検査装置は、
前記軸体搬送部材が、円板状に成形され、
前記透光性部材のうち、前記軸体搬送部材と隣接する面が、前記軸体搬送部材の外形に対応した円弧状に成形されていること、
を特徴とする。
これにより、省スペースの検査装置を提供することができる。
(9)この発明の軸体検査装置は、
前記軸体搬送部材を、搬送される前記軸体の長手方向に所定間隔を開けて複数設けたこと、
を特徴とする。
これにより、搬送時に軸体が揺動して傾斜するのを防止することができる。
(10)この発明の軸体検査装置は、
前記押当部材を、前記複数の軸体搬送部材の間に配置したこと、
を特徴とする。
これにより、搬送時に軸体が揺動して傾斜するのを防止しつつ、軸体を確実に回転させることができる。
(13)この発明の検査方法は、
被検査物搬送部材の凹部に収容された被検査物を、搬送時に係止部材に向けて押当部材により押し当て、
前記被検査物搬送部材および前記押当部材の作用により搬送時に回転する前記被検査物を撮像部により所定の時間間隔で複数回撮像し、
前記撮像部により複数回撮像した前記軸体の画像を解析して、前記被検査物が不良品か否かを検査処理部により判断すること、
を特徴とする。
これにより、複数の角度から撮影した軸体の画像に基づいて、確実に不良品を検知することができる。
(15)この発明の軸体検査装置は、
頭部と当該頭部より小径の小径部とを有する軸体の小径部を収容するための凹部が設けられ、当該凹部に収容された被検査物である前記軸体を所定方向に搬送する軸体搬送部材であって、搬送される前記軸体の長手方向に所定間隔を開けて複数設けられる軸体搬送部材と、
前記軸体搬送部材に隣接して、前記凹部を覆う所定位置に配置される透光性部材と、
前記軸体搬送部材の凹部に収容された軸体を、搬送時に前記透光性部材に向けて押し当てる押当部材であって、前記複数の軸体搬送部材の間に配置される押当部材と、
前記軸体搬送部材および前記押当部材の作用により搬送時に回転する前記軸体を、前記透光性部材を通して撮像する撮像部と、
前記撮像部により撮像した前記軸体の画像を解析して、前記軸体が不良品か否かを判断する検査処理部と、
を備えた軸体検査装置であって、
前記押当部材に連結された支持部材を、前記軸体が収容されていない位置における前記複数の軸体搬送部材の間から延伸して枠体に固定したこと、
を特徴とする。
これにより、搬送時に軸体が揺動して傾斜するのを防止しつつ、軸体を確実に回転させることが可能な検査装置を実現することができる。
本発明の軸体検査装置100の平面図である。 図1に示す軸体検査装置100のα矢視図である。 図1に示す軸体検査装置100のβ矢視図である。 回転サポーター16と透光ガラス14に挟まれたボルト2の動きを示す図である。 各種センサを加えた軸体検査装置100の平面図である。 センサ70の詳細を示す図である。 センサ82の詳細を示す図である。 制御系のハードウェア構成を示す図である。 制御プログラム106のフローチャートである。 制御プログラム106のフローチャートである。 制御プログラム106のフローチャートである。 制御プログラム106のフローチャートである。 凹部8に対して付されたインデックスIDを例として示す図である。 処理テーブルを示す図である。 良品回収通路24の詳細を示す図である。 本発明の検査装置200の平面図である。 図16に示す検査装置200のα矢視図である。 図16に示す検査装置200のβ矢視図である。 他の実施形態を示す図である。 他の実施形態における角度変更部の構成を示す図である。 他の実施形態における検査対象部品の例を示す図である。 画像表示の例を示す図である。 他の実施形態におけるボルト2の回転方向を示す図である。 他の実施形態におけるの軸体検査装置300の平面図である。 図24に示す軸体検査装置300のβ’矢視図、γ矢視図である。 他の実施形態における回転サポーター36の構成を示す図である。
1.軸体検査装置100の構造
図1に、本発明の一実施形態である軸体検査装置100を上方から見た平面図を示す。図2は、図1に示す軸体検査装置100のα矢視図である。図3は、図1に示す軸体検査装置100のβ矢視図である。以下では、図1に示す軸体検査装置100を用いて、軸体の1種であるボルト2の検査を行う場合を例に説明する。なお、ボルト2は、図2および図3に示すように、頭部2aと当該頭部2aより小径の小径部2bとを有する部品である。
軸体検査装置100は、図1に示す軸体搬送部材10、透光性部材14、押当部材16、撮像部30、検査処理部32a、制御部32bなどを備えている。
図1に示すように、軸体搬送部材である円板プレート10の外周には、ボルト2の小径部2bを収容するための凹部8が所定間隔で複数設けられている。円板プレート10は、凹部8に収容されたボルト2を所定方向(図1に示す反時計回りのX1方向)に搬送するように回転駆動される。
透光性部材である透光ガラス14は、円板プレート10の外周に隣接して、凹部8を覆う所定位置に配置される。図1に示す例では、透光ガラス14は、フィーダー4の正反対位置に設けられており、図2に示すように、最大で3つの凹部8を覆うことが可能な幅長さを有している。
また、図1に示す円板プレート10の外周に隣接する透光ガラス14の面14aは、円板プレート10の外形に対応した(曲率がほぼ同じ)円弧状に成形されている。なお、透光ガラス14の屈折率は、均一で、かつ、できるだけ低いことが望ましい。また、透光ガラス14の全長は、図2に示すように、検査されるボルト2の小径部2bの全長よりも長くなるように設計される。
図1に示すように、透光ガラス14以外の外周位置にも、円板プレート10の外周に隣接して凹部8を覆う鉄製の枠体12(12a、12b、12c)が設けられている。回転時の遠心力によって、ボルト2が円板プレート10の凹部8から抜け落ちるのを防止するためである。なお、枠体12a、12b、12cは、載置面に接するベース部に固定されている。
さらに、枠体12bの下には、図2に示すプラスチック製の規制ガイド13が、取り付けられている。図1に点線で示すように、規制ガイド13は、円板プレート10の外形に隣接して、透光ガラス14の手前までほぼ半周に渡って配置されている。このため、透光ガラス14に到達するまでに、傾斜して搬送されたボルト2を鉛直方向に向けることができる。
図2および図3に示すように、円板プレート10の裏側には、押当部材である回転サポーター16が設けられている。回転サポーター16は、円板プレート10の凹部8に収容されたボルト2の小径部2bを、搬送時(すなわち、円板プレート10がX1方向に回転中)に透光ガラス14に向けて押し当てながら、ボルト2に時計回り方向(締結方向)の回転を与えるために、以下のように構成される。なお、図2に示すように、ボルト2の小径部2bには、ボルト2が時計回り方向に回転すると、締結する方向に前進するようなネジ山が設けられている。
回転サポーター16は、図4に示すように、透光ガラス14の内面14aの形状に対応して湾曲させて成形された半円形状のサポート部16aと、当該サポート部16aに沿って移動する弾性部材であるOリング16bを上下に2セット設けて構成されている。なお、図4は、回転サポーター16の詳細図である。
図4に示すように、サポート部16aは、Oリング16bと透光ガラス14の隙間の距離が、小径部2bの直径より少し狭くなるように配置される。Oリング16bは、図2および図3に示すように、複数のプーリーP1〜P4を介してモーターMの駆動軸に取り付けられたプーリーP5に繋げられている。このため、図2および図3に示すモーターMの駆動によって、Oリング16bをX1方向(図1)に移動させることができる。Oリング16は、ゴム製であるため、その弾性力により、ボルト2の小径部2bを透光ガラス14に柔らかく押し当てることができる(図4)。
図4を用いて、回転サポーター16と透光ガラス14に挟まれたボルト2の動きを詳しく説明する。図4に点線で示す円板プレート10は、X1方向に回転するため、ボルト2は、X1方向に移動(公転)する。それと同時に、図4に示すOリング16bもX1方向に移動するため、押し当てられたボルト2は強制的に回転サポーター16の時計回りであるX3方向(締結方向)に回転(自転)することになる。このように、円板プレート10による回転運動と、回転サポーター16による押し当て力の作用を受けることによって搬送時にボルト2が回転する。
撮像部であるカメラ30は、上記作用によって回転するボルト2を、透光ガラス14を通して複数回撮像する。例えば、ボルト2が180°ずつ回転(自転)するタイミングで2回撮像したり、ボルト2が120°ずつ回転(自転)するタイミングで3回撮像すれば、ボルト2の全周を撮像することができる。なお、図3に示すように、ボルト2の小径部2bを側方から撮像するカメラ30aと、ボルト2の頭部2aを斜め上方から撮像するカメラ30bの2つが設けられている。
コンピュータ32の検査処理部32aは、カメラ30(30a、30b)により撮像したボルト2の画像を解析して、ボルト2が不良品か否かを判断する。その結果に基づいて、コンピュータ32の制御部32bは、検査の結果が不良であったボルト2を、ノズル18によって不良品回収通路20に落とし、検査の結果が良好であったボルト2は、ノズル22によって良品回収通路24に落とすように、各ノズル22、24を制御する。
2.軸体検査装置100の動作内容
さらに、軸体検査装置100の動作内容について、図5などを用いて以下に説明する。なお、図5は、図1の軸体検査装置100に各種センサ(70、72、74など)を加えたものである。
まず、フィーダー4により軸体検査装置100にボルト2が搬送される。すなわち、検査対象(被検査物)であるボルト2が、フィーダー4の溝に頭部を支えられて、矢印Dの方向に搬送されてくる。このフィーダー4の先端部には、軸体2を保持するための凹部8を有する円板プレート10が設けられている。
図5に示す状態から、円板プレート10がX1方向に回転し、フィーダー4の搬送中心線Cが凹部8の中心近傍に来ると、ノズル(図示せず)から空気が放出され、フィーダー4の先端にある軸体2が、凹部8の方向に移動する。このようにして、軸体2は、1個ずつ円板プレート10の凹部8に保持されることになる。
フィーダー4の先端部近傍には、円板プレート10が設けられている。円板プレート10の凹部8の幅は、ボルト2の頭部2aより狭く、ボルト2の小径部2bより広く構成されている。したがって、凹部8によって、ボルト2の頭部2aを支えることが可能となっている。また、凹部8の深さ(奥行き)は、ボルト2の小径部2bの径より大きく形成されている。したがって、搬送中や、フィーダー4から凹部8にボルト2を移動させる際にも、凹部8により、確実にボルト2を保持することができる。
図5に示すように、円板プレート10の外周上には、凹部8にボルト2が保持されているかどうかを判断するための光センサ70、72、74が設けられている。光センサ70の詳細を、図6に示す。発光素子70aに対向するように受光素子70bが設けられている。したがって、凹部8にボルト2が保持されていれば、発光素子70aからの光が遮られ、保持されていなければ、発光素子70aからの光は遮られない。これにより、受光素子70bからの出力があれば(受光すれば)ボルト2が保持されておらず、出力がなければ(受光しなければ)ボルト2が保持されていると判断することができる。光センサ72、74も同様の構成である。
インデックス用の光センサ82も設けられている。図7に、光センサ82の詳細を示す。発光素子82aと受光素子82bが、円板プレート10を挟むように設けられている。凹部8の部分においては受光素子82bが光を受光し、凹部8の内部分においては受光素子82bが光を受光しない。したがって、受光素子70bからの出力があれば(受光すれば)凹部8であり、出力がなければ(受光しなければ)凹部8でないと判断することができる。これら光センサ70、72、74、82の出力は、制御部32bに与えられる。
図1に示す円板プレート10の上方には、頭部2aの長さ等を計測するための寸法センサ76が設けられている。寸法センサ76は、発光素子および受光素子(図示せず)を備えており、対象物に反射した光を受けて基準面(円板プレート10の上面)からの長さを計測する。円板プレート10の下には、小径部2bの長さ等を計測するための寸法センサ78が設けられている。寸法センサ78も、同様に発光素子および受光素子(図示せず)を備えており、基準面(円板プレート10の上面)からの長さを計測する。
円板プレート10上には、不良品のボルト2を不良品回収通路22に落とすための不良品脱落ノズル18、良品のボルト2を良品回収通路24に落とすための良品脱落ノズル22が設けられている。
図8に、コンピュータ32の詳細を示す。コンピュータ32は、制御部32bであるCPU100、操作用のタッチパネル102、記録装置104を備える。コンピュータ32には、ノズル18、22、センサ70、72、74、インデックス用センサ82、寸法センサ76、78、カメラ30、光源80が接続されている(図5を参照)。記録装置104には、検査を行って各部を制御するための制御プログラム106が記録されている。
制御プログラム106のフローチャートを図9〜図12に示す。なお、以下では、各処理を順次行うように記載しているが、並列して処理を行うようにしてもよい。
CPU100は、インデックス用センサ82が凹部8を検出したかどうかを判断する(ステップS1)。凹部8を検出すると、当該凹部にインデックスIDを付す(ステップS2)。たとえば、図13に示すように、円板プレート10に30個の凹部8が設けられていた場合、1〜30までのインデックスIDが、各凹部8に順に付されることになる。
図13に示すように、インデックス用センサ82と、ボルト2がフィーダー4によって移送される位置、各センサ70、72の位置、寸法センサ76、78、カメラ30などとの位置関係は予め定まっている。したがって、インデックス用センサ82に位置する凹部8のインデックスIDを特定すれば、他のセンサなどの位置にある凹部8のインデックスIDも特定することができる。
CPU100は、ノズル(図示せず)などを駆動し、フィーダー4からボルト2を凹部8の方向に移動させる(ステップS3)。なお、フローチャートでは、凹部8にインデックスIDを付与した後に、ノズルの駆動を行うように示しているが、実際には、インデックス用センサ82が凹部8を検出すると同時に、ノズルの駆動が行われる(以下の処理において同様である)。
図13に示すように、インデックス用センサ82が凹部8にインデックスIDとして「1」を付与した場合には、インデックスID「29」が付与されている凹部8にボルト2が収納されることになる。
また、CPU100は、センサ70の出力を取得してボルト2の有無を記録する(ステップS4)。ここでは、図13に示すように、インデックスID「23」が付与されている凹部8にボルトが収納されているか否かを判断する。本来は、全ての凹部8にボルト2が収納されるが、フィーダー4への搬送が遅れるなどの理由によって、ボルト2が収納されない凹部8も存在する。ボルト2の有無は、図14に示すようなテーブルとして、記録装置104に記録される。
CPU100は、寸法センサ76、78の位置に、ボルト2が存在するかどうかを判断する(ステップS5)。これを判断するためには、テーブルを参照して、インデックスID「22」にボルト「有」と記録されているか「無」と記録されているかを判断すればよい。ここでは、図14に示すように、「有」と記録されているので、ステップS6を実行する。
ステップS6において、CPU100は、寸法センサ76、78の出力を取得し、頭部寸法や長さが予め記録している規格範囲内にあるかどうかを判断する。CPU100は、その結果により、当該ボルト2が良品であるか不良品であるかを決定し、図14のテーブルに記録する。図14の例では、良品を示す「良」が記録されている。
なお、ステップS5において、寸法センサ76、78の位置にボルト2が存在しない場合、ステップS6は実行しない。これにより、無駄な測定処理を行わないようにすることができる。
CPU100は、カメラ30の位置にボルト2が存在するかどうかを判断する(ステップS7)。存在すれば、寸法センサ76、78よる判定が「良」であるか否かを判断する(ステップS8)。「良」であれば、CPU100は、光源80を点灯させ、カメラ30からの画像を取り込む(ステップS9)。例えば、図22に示すように、同時に3本のボルト2の画像Wが所定のタイミング(フィーダー4からボルト2を凹部8の方向に移動させるタイミング(ステップS3)など)で連続して撮影される。
続いて、CPU100は、取得した画像に基づいて、各ボルト2の頭部2aまたは小径部2bに不良部分があるかどうかを画像認識処理により判断する。ステップS8で、1つのボルトについて、複数の画像が撮影されているため、これを利用して(すなわち、図22に示す3カ所の位置に対応する各ボルト2の画像を抽出して)各ボルト2について判断する。
判断結果を、図13のテーブルに記録する(ステップS10)。例えば、図22に示すように、照明が打痕に当たって生じる乱反射Zが存在する場合には、該当するボルト2が不良品として記憶される。
CPU100は、寸法センサ76、78による判定結果が「良」であったとしても、カメラ30による判定結果が「否」であれば「否」(不良品)を記録する。
また、ステップS7において、ボルト2が存在しなければステップS8〜S10は実行しない。さらに、ステップS7において、ボルト2が存在しても、寸法センサ76、78の判定結果が「否」であればステップS8〜S10は実行しない。これにより、無駄な発光や測定処理を行わないようにすることができる。
なお、図14に示すように、ここでは、カメラ30の位置にはボルト2が存在しないので、ステップS8〜S10は実行されず、ステップS11が実行されることになる。
CPU100は、ステップS11において、不良品脱落ノズル18(センサ72)の位置に、ボルト2が存在するか否かを判断する。存在すれば、当該ボルト2に異常処理フラグが付されているかどうかを判断する(ステップS12)。なお、平常状態では、異常処理フラグは付されていないので、ステップS13に進む。なお、異常処理フラグについては後述する。
ステップS13において、CPU100は、当該ボルト2が不良であるかどうかを判断する。不良(「否」)であれば、CPU100は、不良品脱落ノズル18を作動し、凹部8からボルト2を脱落させる(ステップS14)。脱落した不良品のボルト2は、不良品回収路20(図1参照)を介して、不良品回収部(図示せず)に回収される。さらに、CPU100は、センサ72の出力により、ボルト2が脱落されたかどうかを判断する(ステップS15)。予定どおり脱落していれば、ステップS16に進む。脱落していない場合には、異常処理を行う。異常処理については、後述する。
ステップS13において、CPU100は、ボルト2が不良でなければ、ステップS16に進む。なお、ここでは、図14に示すように、不良品脱落ノズル18の位置(インデックスID「10」)にあるボルト2は、不良品であるので、ステップS14、S15が実行される。
ステップS16において、CPU100は、良品脱落ノズル22(センサ74)の位置に、ボルト2が存在するかどうかを判断する。存在すれば、ステップS17において、当該ボルト2に異常処理フラグが付いているかどうかを判断する。ここでは、異常処理フラグが付いていないものとして説明を進める。
ステップS18において、CPU100は、良品回収通路24の進路変更板304を良品回収箱300に向ける(図15を参照)。なお、通常の状態では、進路変更板304は実線の位置にあり、良品回収通路24は良品回収箱300に向いているので、そのままの状態とする。
CPU100は、良品脱落ノズル22を作動させ、凹部8にある良品のボルト2を、良品回収通路24に脱落させる。これにより、良品のボルト2は、良品回収箱300に回収される。なお、仮に、良品のボルト2が、良品脱落ノズル22によっても落ちなかった場合には、図1に示す強制脱落ガイド26によって良品回収通路24に落とすことができる。強制脱落ガイド26は、頭部2aに当接し、徐々にボルト2を円板プレート10の外周に押しやり、最後には脱落させるものである。
以上の処理が終了すると、CPU100は、ステップS1以下を繰り返し実行する。
(異常処理について)
次に、図11のステップS14において、不良品のボルト2を凹部8から脱落させようとしたにもかかわらず、ボルト2が落ちなかった場合について説明する。これを放置すると、不良品のボルト2は、良品脱落ノズル22または強制脱落ガイド24によって、良品回収通路24に落とされることになってしまう。これでは、良品の中に不良品が混入してしまうことになる。
そこで、この実施形態では、不良品であると判断したボルト2が、不良品脱落ノズル18によって落ちなかった場合(ステップS15)、次のような異常処理を行うようにしている。CPU100は、図14に示すテーブルの全てのボルト(全てのインデックスID)に対して、異常処理フラグを記録する(ステップS20)。次に、CPU100は、良品回収通路24の進路変更板304(図15)を仕掛品回収箱302に向ける(ステップS21)。
図15は、良品回収通路24の側断面を示す図である。良品回収通路24の底部には、軸306を中心として回動可能な進路変更板304が設けられており、進路変更板304は、通常の状態においては、図の実線に示す位置に保持されている。したがって、良品回収通路24に落とされたボルト2は、良品回収箱300に回収される。
CPU100は、ステップS21において、モータなどの駆動手段(図示せず)を制御して、進路変更板304を二点鎖線で示す状態に回動させる。これにより、良品回収通路24に落とされたボルト2は、仕掛品回収箱302に回収されることになる。
したがって、ステップS14において、脱落されるべきであったにもかかわらず、凹部8に残ってしまった不良品のボルト2は、ステップS19において、良品回収通路24に落とされるが、仕掛品回収箱302に回収されることになる。
また、この実施形態では、上記の異常が生じた時点で円板プレート10に保持されている全てのボルト2に対して異常フラグを記録している。したがって、以後、CPU100は、これら異常処理フラグが記録されているボルト2を、良品回収通路24に落とし、仕掛品回収箱302に回収する(ステップS12、S17、S19)。
なお、脱落されるべきであったにもかかわらず、凹部8に残ってしまった不良品のボルト2だけを、仕掛品回収箱302に回収するようにしてもよい。
その後、異常処理フラグの記録されていないボルト2(異常が起こった後に、円板プレート10により搬送され、最初にセンサ72で検知されたボルト2)が見いだされると、CPU100は、良品回収通路24の進路変更板304を、図15の実線で示す位置に戻す(ステップS18)。これにより、以降は、良品回収通路24に落とされたボルト2は、良品回収箱300に回収されることになる。
3.ナット用の検査装置200
上記実施形態では、軸体であるボルト2用の検査装置100について説明したが、軸体以外の部品(例えば、フランジ付きナット)の検査にも適用することができる。
図16に、本発明の他の実施形態であるフランジ付きナット3用の検査装置200の構造を示す。図17は、図16に示す検査装置200のα矢視図である。図18は、図16に示す検査装置200のβ矢視図である。
図16に示す検査装置200は、図1に示す検査装置100と同様に、被処理物搬送部材である円板プレート10’、透光性部材である透光ガラス14、押当部材である回転サポーター16、撮像部であるカメラ30(30a、30b)、検査処理部32a、制御部32bなどを備えている。
フランジ付きのナット3用としたために、本実施形態における検査装置200が、ボルト2用の検査装置100と構造が異なる点を、以下に述べる。
(i)ナット3が凹部8から落下しないように、図16に示す円板プレート10’の下に、輪状の受けプレート15が設けられている。なお、軸体ではないフランジ付きのナット3を搬送するため、揺動を防止するための規制ガイド13(図1)は設けられていない。
(ii)ナット3の外形に対応して、図16に示ように円形プレート10’の凹部8’が大きく成形されている。
(iii)図17および図18に示すように、ナット3を透光ガラス14に押し当てるために、回転サポーター16’を構成するサポート部16aとOリング16bが1つずつ設けられており、かつ、回転サポーター16’の位置が、軸体検査装置100(図3)よりも高い位置(受けプレート15より上)に配置されている。
(iv)図18に示すように、斜め上方向の位置から撮影するカメラ30’によって、ナット3の外側だけでなく、ナット3の内側(ネジ山)も撮影して検査するようにしている。
なお、その他の構造や制御方法は図1〜図15に示すものと同じである。
4.複数の円板プレート10を設けた検査装置300
なお、上記実施形態では、円板プレート10(図1)を1つだけ設けるようにしたが、円板プレート10を複数設けるようにしてもよい。円板プレート10を複数設けることで、2カ所以上でボルト2の動きを規制することが可能となり、ボルト2が傾斜した状態で搬送されるのを防止することができる。
図24に、本発明の一実施形態である軸体検査装置300を上方から見た平面図を示す。図25Aは、図24に示す軸体検査装置300のβ’矢視図である。図25Bは、図24に示す軸体検査装置300のγ矢視図である。
図24に示す軸体検査装置300は、図1に示す検査装置100と同様、軸体搬送部材10、透光性部材14、押当部材16、撮像部30、検査処理部32a、制御部32bなどを備えている。
図25Aに示すように、軸体搬送部材である円板プレート10が、上方の円形プレート10aおよび下方の円形プレート10bで構成されている点で、図1に示す検査装置100とは異なっている。上方の円形プレート10aおよび下方の円形プレート10bは、搬送されるボルト2の長手方向に所定間隔を開けて設けられている。
このため、ボルト2の動きを、ボルト2の頭部2a付近だけでなく、下方の位置でも規制しつつ搬送することができる。なお、下方の円板プレート10bは、回転軸付近で、上方の円板プレート10aにシムZ1(図24)を挟んでボルト締めして固定されている。
さらに、図25Aに示すように、円板プレート10の凹部8に収容されたボルト2を、搬送時に透過ガラス14に向けて押し当てる回転サポーター36が、複数の円板プレート10a、10bの間に配置されている。図1に示すように、回転サポーター16をフィーダー4と正反対の位置に配置した場合には、下方の円形プレート10bおよび搬送中のボルト2が干渉(接触)してしまうため、回転サポーター36の取付部およびその駆動機構(Oリング38、モーターM)を真下に設けられない。このため、以下のような構成を採用するようにしている。
図24に示すように、ボルト2が収容される位置Cの近く(搬送開始側S1)に、規制ガイド13’、透光ガラス14および回転サポーター36を設けるようにした。このため、規制ガイド13’を、図1に示す軸体検査装置100の規制ガイド13よりも短くすることができる。また、このような構成を採用することで、寸法センサ76、78などを配置するために必要なスペースを広く確保することもできる。
また、ボルト2が収容される凹部8の位置Cに対して搬送開始側S1とは反対側S2の枠体12c’に、回転サポーター36に連結された支持部材であるサポート板42が固定されている。すなわち、回転サポーター36に連結されたサポート板42は、図25Bに示すように、ボルト2が収容されていない位置で、複数の円板プレート10a、10bの間から延伸して枠体12c’に固定される。
このように、ボルト2が搬送される方向(搬送開始側S1)に、透光ガラス14、回転サポーター36といった検査機構を設けておき、ボルト2が既に回収された出口付近(搬送終了側S2)に、円板プレート10a、10bの間から回転サポーター36を支持するサポート部材17を設け、駆動機構(Oリング38など)を円板プレート10a、10bの外側に引き出すことによって、複数の円板プレート10の間に回転サポーター36を配置する構造を実現することができる。なお、引き出されたOリング38は、図25Bに点線で示すプーリーP6、P7を介して、モーターMの駆動軸に取り付けられたプーリーP5に繋げられている。
図26Aに、回転サポーター36の構成(透過ガラス14側から見た側面図)を示す。図26Bは、回転サポーター36を構成するローラー40の拡大図である。図26Cは、サポート板42の拡大図である。
図26Aに示すように、この実施形態の回転サポーター36は、Oリング38と、隣接して複数配置したローラー40で構成される。複数のローラー40は、図24に示すように、透光ガラス14の内面14aの形状に対応して円弧上に配置され、また、図25Aに示すように、上下方向に2列設けられる。各ローラー40は、両側および中間位置に配置したサポート板42の間に固定した軸に摺動可能に取り付けられる。
図26Bに示すように、ローラー40は、円柱形状の胴体を有しており、その外周上の一端部に設けられた輪状の突起40aを有する、いわゆる、フランジ付きベアリングである。各ローラー40は、サポート板42に固定した軸に摺動可能に取り付けられる。
複数のローラー40は、図26Aに示すように、隣接する輪状の突起40aが交互に上下になるように配置される。このため、図26Aに点線で示す位置に、Oリング38を、隣接するローラー40が有する輪状の突起40aによって形成される溝に引っ掛けることができる。
サポート板42は、図26Cに示すような形状に鋼板を切り欠いて成形される。また、サポート板42には、矩形のシムZ2(点線で示す)を介して枠体12c’に取り付けるための孔42a、ローラー40を摺動可能に貫通させる軸を固定するための孔42b、および丸形のシムZ3(点線で示す)を介して3つのサポート板42を中間位置で固定するための孔42cが、それぞれ設けられている。
以上のような構成によって、図24に示すように、回転サポーター36の斜め後ろの様々な方向にOリング38を引き出して、Oリング38を円滑に移動させることができる。
なお、その他の構造や制御方法は図1〜図15に示すものと同じである。
5.その他の実施形態
なお、上記実施形態では、ボルト2の小径部2bを回転サポーター16で押し当てることとしたが、図19に示すように、ボルト2の頭部2aをさらに回転サポーター16’で押し当てて、ボルト2の2箇所以上を押し当てるようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、ボルト2を回転サポーター16で押し当てる等して回転(自転)させることとしたが、その他の方法によってボルト2を回転させてもよい。例えば、図20に示すように、先端付近がボルト2の頭部2aに軽く接触するようにスプリング92を介して角度変更部材90を設けておけばよい。これにより、ボルト2がX1方向に移動する間に角度変更部材90が頭部2aに接触しながらX5方向に付勢され、ボルト2の頭部2aにおける角の軌跡Y1〜Y3に示すように、ボルト2を所定角度ずつ回転させることができる。
なお、上記実施形態では、ボルト2を軸体の一例として説明した。しかし、少なくとも頭部を有し、頭部の径よりも小さい径の部分を有する軸体であれば同様に適用することができる。たとえば、釘、ピンなどにも適用することができる
なお、上記実施形態では、六角ボルトおよびフランジ付きのナットを被検査物の例として説明したが、その他の部品、例えば、図21Aに示す普通のナット、図21B〜Dに示す特殊形状の部品、図21Eに示す座金付きナット、図21Fに示す皿ネジなどにも適用することができる。特に、軽量化されたアルミ製品のような打痕や傷の付き易い部品の検査に有効である。また、断面の少なくとも1つが円形であれば、円滑に回転させることが可能である。
なお、上記実施形態では、円板プレート10を回転させ、被検査物を回転運動させているが、被検査物を直線移動させるような機構を用いてもよい。
なお、上記実施形態では、良品と判断したボルト2について、ノズル22により良品回収通路24に脱落させるようにしている。しかし、ノズル18を制御して不良品と判定したボルト2を不良品回収通路22に脱落させ、それ以外のボルト2は良品であるとして、強制脱落ガイド24によって脱落させるようにしてもよい。この場合、ノズル22を省略することができる。
なお、上記実施形態では、押当部材(回転サポーター16)で軸体(ボルト2)を透光性部材(透光ガラス14)に押し当てながら、Oリング16bを図1に示す所定方向(円板プレート10の回転方向X1と同じ方向)に移動させたが、Oリング16bを回転サポーター16の回転方向X1とは反対方向(図23に示すX2方向)に移動させたり、Oリング16bを移動させないようにしてもよい。
図23に示すように、Oリング16bを、図1に示す円板プレート10の回転方向X1とは逆の方向X2に移動させたときは、図4に示す時計回りのX3方向とは逆に、反時計回りのX4方向に回転(自転)する。このような方式は、特に、左ネジを検査する場合に有効である。反時計回りのX4方向に回転(自転)させても浮き上がってこないからである。
一方、Oリング16bを移動させないようにした場合について説明する。Oリング16bを移動させないとき、ボルト2は図23に示す反時計回りのX4方向に回転する。その理由を、以下に述べる。
Oリング16bは、ゴム製であり、ガラス素材の透光ガラス14よりも動摩擦係数が高い。そうすると、ボルト2とOリング16bの間の動摩擦係数μAが、ボルト2と透光ガラス14との間の動摩擦係数μBより大きい。よって、時計回りのトルクNAと反時計回りのトルクNBの間で、NA>NB(r:小径部2bの半径)の関係式が成立し、反時計回り方向のモーメントを示す式NA−NBの値が正となるから反時計回りのX4方向に回転する。ここで、NA=r×fA、NB=r×fB、fA=μA×R、fB=μB×R(R:ボルト2の小径部2bから受ける反力、r:Oリング16bの半径)である。
なお、上記実施形態では、軸体(ボルト2)を搬送する円板プレート10の回転方向を図1に示すX1方向(反時計回り)としたが、円板プレート10を時計回りに回転させるようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、撮像部で複数回撮影した静止画像に基づいて、被検査物の全周検査を行うこととしたが、所定時間だけ撮影した動画に基づいて被検査物の全周検査を行うようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、照明を対象物に当てた際に、乱反射が生じる部分を画像認識処理により、不良品であると判断したが(図22)、その他の方法により不良品であるかを判断するようにしてもよい。例えば、良品のサンプル画像を予め取り込んでおき、実際に撮像した画像と比較して差分を抽出して判断する画像マッチング処理を行ってもよい。また、撮像した被処理物の輪郭を抽出して、輪郭部分の画像の乱れ、歪みを検知するような画像認識処理を行ってもよい。
なお、上記実施形態では、被検査物の寸法を検査するためのセンサ(図5に示す寸法センサ76、78)を設けることとしたが、被検査物の寸法を検査するためのセンサを別途設けずに、撮像部30で撮像した画像または動画に基づいて寸法検査(長さ、高さ、ネジのピッチ・リード角、ネジ山の角度・外径・谷径、頭部リセス、色合いなどの検査)を行うようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、ネジ山が形成された部品(ボルト2)の検査を行うこととしたが、ネジ山が形成されていない部品の検査を行うようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、透光性部材で被処理物(ボルト2の小径部2bおよびフランジ付きナット3)の縦方向の長さ全体を行うこととしたが、被処理物を部分的に覆うようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、係止部材の1例として透光性部材を用いたが、非透光性部材、その他の素材を用いて被検査物が凹部から脱落するのを防止するようにしてもよい。例えば、図1に示す円板プレート10の外周に沿って、落脱防止のために円弧状のワイヤーを隣接して配設するなどしてもよい。
なお、上記実施形態では、透光性部材の例として透光ガラス14を用いたが、その他の素材(例えば、透光プラスチックなど)を用いて被検査物が凹部から脱落するのを防止するようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、完成品を検査することとしたが、製品の製造工程に検査装置を組み込んでもよい。
なお、上記実施形態では、回転サポーター16が弾性部材であるOリング16bによりボルト2を押し当てることとしたが、他の弾性部材や、他の素材(紐材、プラスチック材など)を用いてもよい。
なお、上記実施形態では、良品と不良品を回収箱に回収している。しかし、不良品だけを脱落させ、良品をそのまま製造工程に移送して使用するようにしてもよい。また、不良品を検知した時点で検査装置または製造工程全体を停止させるようにしてもよい。

Claims (15)

  1. 頭部と当該頭部より小径の小径部とを有する軸体の小径部を収容するための凹部が設けられ、当該凹部に収容された被検査物である前記軸体を所定方向に搬送する軸体搬送部材と、
    前記軸体搬送部材に隣接して、前記凹部を覆う所定位置に配置される透光性部材と、
    前記軸体搬送部材の凹部に収容された軸体を、搬送時に前記透光性部材に向けて押し当てる押当部材と、
    前記軸体搬送部材および前記押当部材の作用により搬送時に回転する前記軸体を、前記透光性部材を通して撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像した前記軸体の画像を解析して、前記軸体が不良品か否かを判断する検査処理部と、
    を備えたこと、を特徴とする軸体検査装置。
  2. 請求項1の軸体検査装置において、
    前記押当部材が、前記軸体を押し当てながら、所定方向に移動することにより、前記軸体を回転させること、
    を特徴とする軸体検査装置。
  3. 請求項1または請求項2の軸体検査装置において、
    前記軸体の小径部には、第1の方向に回転することで前記軸体が締結方向に進行するようなねじ山が設けられており、
    前記押当部材が、前記軸体を押し当てながら、前記軸体を前記第1の方向に回転させる方向に移動すること、
    を特徴とする軸体検査装置。
  4. 請求項1の軸体検査装置において、
    前記押当部材の動摩擦係数が、前記透光性部材の動摩擦係数より大きいこと、
    を特徴とする軸体検査装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかの軸体検査装置において、
    前記押当部材が、少なくとも前記軸体の小径部を前記透光性部材に向けて押し当てること、
    を特徴とする軸体検査装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかの軸体検査装置において、
    前記撮像部が、同時に2以上の軸体を撮像すること、
    を特徴とする軸体検査装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかの軸体検査装置において、
    前記透光性部材の全長を、軸体の小径部より長く成形したこと、
    を特徴とする軸体検査装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかの軸体検査装置において、
    前記軸体搬送部材が、円板状に成形され、
    前記透光性部材のうち、前記軸体搬送部材と隣接する面が、前記軸体搬送部材の外形に対応した円弧状に成形されていること、
    を特徴とする軸体検査装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかの軸体検査装置において、
    前記軸体搬送部材を、搬送される前記軸体の長手方向に所定間隔を開けて複数設けたこと、
    を特徴とする軸体検査装置。
  10. 請求項9の軸体検査装置において、
    前記押当部材を、前記複数の軸体搬送部材の間に配置したこと、
    を特徴とする軸体検査装置。
  11. 被検査物を収容するための凹部が設けられ、当該凹部に収容された被検査物を所定方向に搬送する被検査物搬送部材と、
    前記被検査物の搬送中に、所定位置において前記凹部を覆う係止部材と、
    前記被検査物搬送部材の凹部に収容された被検査物を、搬送時に前記係止部材に向けて押し当てる押当部材と、
    前記被検査物搬送部材および前記押当部材の作用により搬送時に回転する前記被検査物を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像した前記軸体の画像を解析して、前記被検査物が不良品か否かを判断する検査処理部と、
    を備えたこと、を特徴とする被検査物検査装置。
  12. 被検査物を収容するための凹部が設けられ、当該凹部に収容された被検査物を所定方向に搬送する被検査物搬送部材と、
    前記被検査物搬送部材に隣接して、前記凹部を覆う所定位置に配置される透光性部材と、
    前記被検査物搬送部材の凹部に収容された被検査物を、搬送時に前記透光性部材に向けて押し当てる押当部材と、
    前記被検査物搬送部材および前記押当部材の作用により搬送時に回転する前記被検査物を、前記透光性部材を通して撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像した前記軸体の画像を解析して、前記被検査物が不良品か否かを判断する検査処理部と、
    を備えたこと、を特徴とする検査装置。
  13. 被検査物搬送部材の凹部に収容された被検査物を、搬送時に係止部材に向けて押当部材により押し当て、
    前記被検査物搬送部材および前記押当部材の作用により搬送時に回転する前記被検査物を撮像部により所定の時間間隔で複数回撮像し、
    前記撮像部により複数回撮像した前記軸体の画像を解析して、前記被検査物が不良品か否かを検査処理部により判断すること、
    を特徴とする検査方法。
  14. 凹部に収容された被検査物を所定方向に搬送する円板状の被検査物搬送部材に隣接して、前記凹部を覆う所定位置に配置される透光性部材であって、
    前記被検査物搬送部材の凹部に収容された被検査物が、押当部材によって搬送時に押し当てられて、前記被検査物搬送部材による回転移動および前記押当部材の押圧作用により搬送時に回転するように、円板状の被検査物搬送部材の外形とほぼ同じ曲率に成形された一面を有すること、
    を特徴とする透光性部材。
  15. 頭部と当該頭部より小径の小径部とを有する軸体の小径部を収容するための凹部が設けられ、当該凹部に収容された被検査物である前記軸体を所定方向に搬送する軸体搬送部材であって、搬送される前記軸体の長手方向に所定間隔を開けて複数設けられる軸体搬送部材と、
    前記軸体搬送部材に隣接して、前記凹部を覆う所定位置に配置される透光性部材と、
    前記軸体搬送部材の凹部に収容された軸体を、搬送時に前記透光性部材に向けて押し当てる押当部材であって、前記複数の軸体搬送部材の間に配置される押当部材と、
    前記軸体搬送部材および前記押当部材の作用により搬送時に回転する前記軸体を、前記透光性部材を通して撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像した前記軸体の画像を解析して、前記軸体が不良品か否かを判断する検査処理部と、
    を備えた軸体検査装置であって、
    前記押当部材に連結された支持部材を、前記軸体が収容されていない位置における前記複数の軸体搬送部材の間から延伸して枠体に固定したこと、
    を特徴とする被検査物検査装置。
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