JP2012063254A - ワーク検査装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基準パルスPAに基づいてワークWの歯部W1と撮像タイミングとを同期させ、撮像したk(kは整数)番目の画像と(k+1)番目の画像との差分を得る画像処理を行い、差分のデータに基づいて欠陥を検出するようにした。
【選択図】図1
Description
しかしながら、上記特許文献2の構成は、引用文献1に比して回転させれば多数の検査箇所を撮像できるメリットがあるものの、ワークをステップ送りして所定の回転角度で停止させるため、ワークを精度良く停止させるための構造及び制御が必要になってしまう。また、撮像毎に停止させるため、全ての撮像が終了するまでに時間を要してしまう。
さらに、従来は、撮像画像から傷や連続欠陥を検出する画像処理の処理負担が大きく、これも時間を要してしまう要因であった。
また、上記構成において、前記検査処理部は、撮像した(k+1)番目の画像とk番目の画像との差分のデータと、他の画像処理で得た差分のデータとの各々で欠陥を検出しない場合に、前記ワークを良品と判定するようにしてもよい。この構成によれば、精度良く良品判定ができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るワーク検査装置を示す図である。
このワーク検査装置10は、外観検査用の撮像装置を兼用する装置であり、ワーク(本構成では歯車)Wの製造工程に配置され、この製造工程で製造されたワークWをカメラ(撮像部)11で撮像し、外観検査に適した撮像画像を得て検査処理(画像処理)を行う装置である。ここで、ワークWの製造工程は、図2に示すように、ワークWの加工工程(歯車の歯切り等)→研削行程→洗浄工程→検査工程と続き、最終工程である検査工程にてこのワーク検査装置10が使用される。
より具体的には、ワークWは研削行程の後に、作業者が段取り替えして洗浄工程に移行し、洗浄工程を経た後、エアーブローにより洗浄液が落とされ、洗浄工程の段取り状態のまま、ワーク検査装置10での撮像処理を含む検査工程に移行するようになっている。つまり、洗浄工程と検査工程は同じ段取り状態(セッティング)で実施され、時間の短縮化を図っている。
ホルダ部21は、モーター22の回転軸22Aと連結され、回転軸22Aと同速で回転することにより、ワークWを回転させる。このホルダ部21は、ワークWを軸方向に貫通する貫通孔に通される軸部21Aと、ワークWを軸部21Aと同軸でクランプする公知のクランプ機構(不図示)とを有し、この軸部21AがワークWとキーK(図3参照)で結合される。これにより、軸部21AとワークWとが一体に回転するようにキー結合される。
ここで、本構成のワークWは、自動車のトランスミッションに使用される金属製の歯車であり、この種の歯車にはキー溝が設けられており、このキー溝を利用してホルダ部21に固定している。
図3は、このワーク検出用治具41を周辺構成と共に示す図である。
ワーク検出用治具41は、ホルダ部21に取り付けられるワークWを模した板部材であり、ワーク検出用治具41に周期的に繰り返されて形成された疑似歯部(疑似形状部,被検出部)41Aを近接センサ42で検出可能にする形状を有している。
より具体的には、このワーク検出用治具41は、軸部21Aの回転中心O1を中心として軸部21Aから拡径する拡径部品であって、ワークWの歯部W1のピッチと同じ角度間隔で径方向外側に突出する凸部で形成された疑似歯部(被検出部)41Aを有する薄板形状に形成されており、言い換えれば、このワーク検出用治具41は、ワークWの側断面形状と相似形の断面形状を有する平歯車形状に形成されている。
また、ワーク検出用治具41の疑似歯部41AとワークWの歯部W1とは、軸部21Aの回転中心O1に対して同じ角度間隔で配置されている。本構成では、図3に示すように、ワーク検出用治具41とワークWとを共通のキーKで結合することにより、ワーク検出用治具41の疑似歯部41AとワークWの歯部W1とを同一位相に揃えている。
また、図示のように、このワーク検出用治具41は薄板部材で形成されるため、このワーク検出用治具41をホルダ部21におけるワークWが装着されない基端側領域を利用して容易に配置することができる。
エンコーダ23は、モーター22の回転軸22Aに配置され、この回転軸22Aの回転速度に応じた周波数の基準パルスPAを出力する。本構成では、モーター22が一定の回転速度で駆動されるため、エンコーダ23は、一定の周波数の基準パルスPAを出力する。
このエンコーダ23には、同じ時間内に、ワークWの歯部W1の位置で出力されるワークパルスPWよりも10〜100倍のパルス数を出力するエンコーダが用いられており、つまり、ワークWの歯部W1の1ピッチ当たりの回転角度で10〜100個のパルス(例えば、16パルス)を出力する分解能とされている。このエンコーダ23には、ロータリーエンコーダが使用される。
なお、モーター駆動部24は、モーター制御機能付きのPLC(Programmable Logic Controller)で構成されているが、これに限らず、情報処理装置50に内蔵されていてもよい。
このモーター駆動部24には、表示機能付き操作装置60が接続され、この操作装置60が具備する操作盤が操作されることによって、作業者からの操作指示がモーター駆動部24に入力され、その操作指示に従ってモーター駆動部24や情報処理装置50が各種処理を行う。また、表示機能付き操作装置60は、モーター駆動部24を介して入力した各種情報を表示する表示機を備えている。
図1に示すように、ワークパルスPWは、情報処理装置50内のパルス中心検出回路51に入力され、このパルス中心検出回路51によってワークパルスPWの中心(パルス幅中心に相当)を示す中心データSPが生成され、情報処理装置50内のパルス計数部52と制御部(撮像制御部、検査処理部)53とに入力される。
パルス計数部52は、連続するワークパルスPWの中心間で基準パルスPAのパルス数N1(基準パルス数NPと言う)を計数することにより、ワークパルスPW間の基準パルス数NPを取得し、制御部53に通知する。
この制御部53には、ワーク撮像用のカメラ11が配線接続され、カメラ11に撮像指示を送るとともに、カメラ11で撮像された画像データを取得する。
なお、図中、符号54は、撮像データ、基準パルス数NP、ワークWの歯数(形状部分の数)等のワーク情報等を記憶する記憶部である。この記憶部54には、磁気記録媒体、光記録媒体、半導体記録媒体等のコンピューターが読み取り可能な記録媒体が適用される。
具体的には、図1に示すように、歯面(歯部W1の表面全体)を撮影するための歯面撮影用カメラ(第1撮像部)11Aと、歯先(歯部W1の先端)を撮影するための歯先撮影用カメラ(第2撮像部)11Bと、歯面(歯部W1)を撮影するための端面撮影カメラ(第3撮像部)11Cとを備えている。
なお、これらカメラ11には、静止画撮像用のデジタルカメラが用いられ、回転中のワークWを撮像しても撮像画像がぶれないシャッター速度性能、外観検査に十分な画素数、各部の撮影に好適なレンズを具備している。このうち、歯面撮影用カメラ11Aにはいわゆるエリアカメラ(エリアセンサカメラとも称する)が使用され、歯先撮影用カメラ11B及び端面撮影カメラ11Cには、いわゆるラインカメラ(ラインセンサカメラとも称する)が使用されている。
まず、ワーク検査装置10は、モーター駆動部24によりモーター22の回転駆動を開始する(ステップS1:回転工程の開始)。この場合、モーター22は予め設定された一定の回転速度で回転するように制御される。
モーター22が回転駆動されると、エンコーダ23から基準パルスPAが出力されるとともに、近接センサ42からワークパルスPWが出力される(ワークパルス出力工程)。
この場合、制御部53は、まず、ワークパルスPWを撮影開始のトリガー(開始トリガー)として、基準パルスPAを基準にした撮像タイミングを検出し、この撮像タイミングで撮像トリガー信号を歯面撮影用カメラ11Aに出力することによって、歯面撮影用カメラ11Aで撮像させる。
この場合、制御部53は、撮像回数を計数し、撮像回数がワークWの歯数と一致するか否かを判定し、一致しない場合(ステップS5:NO)、ステップS4の撮像処理を再び行い、撮像回数がワークWの歯数と一致すると(ステップS5:YES)、モーター22の回転を停止させ(ステップS6)、撮像処理を終了する。
つまり、2回目以降の撮像は、エンコーダ23からの基準パルスPAを基準にして撮像トリガー信号を歯面撮影用カメラ11Aに出力し、これによって、精度良く一定の間隔で撮像することができる。なお、本実施形態では、1回目の撮像については、基準パルスPAから撮像タイミングを特定していないが、本発明はこの態様に限らず、1回目の撮像についても、基準パルスPAから撮像タイミングを特定してもよい。
しかも、本構成では、撮像回数がワークWの歯数分とされるので、全ての歯部W1を同じ位置で撮像すると、自動的に撮像を終了できる。また、1回目の撮像では、ワークパルスPWに基づき生成した歯先中心検出パルスPCをトリガーとして撮像し、2回目以降の撮像では、エンコーダ23からの基準パルスPAをトリガーとして一定間隔の撮像を行うので、撮像タイミングの誤差を低減することができる。
なお、各歯部W1の撮影位置の微調整は、歯面撮影用カメラ11Aの位置の微調整、或いは、撮像トリガー信号の出力タイミングを微少時間だけ補正することによって可能である。
本構成では、制御部53が、撮像を制御する撮像制御部として機能するだけでなく、欠陥検出処理(欠陥検出工程)を実行する検査処理部としても機能する。この制御部53は、欠陥検出処理として、隣接する撮像画像の差分データを得て差分データから欠陥検出する隣歯差分による欠陥検出処理(以下、第1欠陥検出処理と言う)と、撮像画像と良品の画像との差分データを得て差分データから欠陥検出する良歯差分による欠陥検出処理(以下、第2欠陥検出処理と言う)とを行う。以下、欠陥検出処理について説明する。
まず、制御部53は、ワークWの撮像画像を取得する(ステップS11)。この撮像画像の取得は、上述した撮像制御による画像取得である。次に、制御部53は、取得した撮像画像データにノイズ除去処理(ノイズフィルター処理)や2値化処理を施し(ステップS12)、その後に第1及び第2の欠陥検出処理を行う。
すなわち、制御部53は、第1欠陥検出処理として、隣接する撮像画像データの差分(つまり、隣歯差分)を得る差分抽出処理を行い(ステップS13)、差分データ中の画像(連結性を有する画素)を検出する形状抽出処理を行い(ステップS14)、検出した画像の大きさを判定し(ステップS15)、判定結果に応じて第1検査OK、或いは、第1検査NGと判定する(ステップS16,S17)。
この図7において、符号W1A、W1B・・・W1Eは、ワークWの歯部W1を各々示しており、隣接する撮像画像データは、一歯ずつずれた画像となっている。また、この図7の例では、歯部W1Bの歯面に、打痕で生じた表面傷(図中、符号Qで示す)が存在する場合を示している。
この場合、制御部53は、差分データから傷Qに対応する差分画像QPを検出する(ステップS14に対応)。図7の例では、隣接する撮像画像データの各々に傷Qが存在するため、傷Qに対応する差分画像QPが2つ検出されることになる。
この第1欠陥検出処理の許容範囲(以下、第1許容範囲と言う)は、傷(打痕を含む)の判定基準値に設定されている。具体的には、第1許容範囲は、長さが1mm未満に設定され、1mm未満であれば欠陥でない(第1検査OK)と判定し(ステップS16)、1mm以上であれば欠陥あり(第1検査NG)と判定する(ステップS17)。この場合、一つでも欠陥があれば、第1検査NGと判定する。
一方、第1欠陥検出処理で検査OKの場合(ステップS15:YES)、制御部53は、撮像画像データと、記憶部54に予め記憶された良品の画像(良品のワークWを同条件で撮像した画像)との差分(つまり、良歯差分)を得る差分抽出処理を行い(ステップS18)、差分データ中の画像(連結性を有する画素)を検出する形状抽出処理を行い(ステップS19)、検出した画像の大きさを判定し(ステップS20)、判定結果に応じて第2検査OK、或いは、第2検査NGと判定する(ステップS21,S22)。
この場合、良歯差分の差分データには、黒皮残りに対応する差分画像RPがそのまま存在する。このため、制御部53は、検出した差分画像RPが許容範囲内の大きさか否かを判定する(ステップS19に対応)。
この第2欠陥検出処理の許容範囲(以下、第1許容範囲と言う)は、黒皮残りの判定基準値に設定されており、より具体的には、長さが0.4mm未満に設定されている。このため、制御部53は、0.4mm未満であれば欠陥でない(第2検査OK)と判定し(ステップS21)、0.4mm以上であれば欠陥あり(第2検査NG)と判定する(ステップS22)。この場合、一つでも欠陥があれば、第2検査NGと判定する。
この種の連続欠陥は、隣歯同士の差分データを利用する第1欠陥検出処理では、差分処理の際に消えてしまい、欠陥検出できなくなる。これに対し、第2欠陥検出処理では、良品との差分データに基づいて欠陥検出するため、この種の連続欠陥を精度良く検出することが可能である。
このようにして第1及び第2欠陥検出処理で良品と判定すると、制御部53は、検出対象のワークWは良品と判定し、それ以外の場合は不良品と判定し、その旨を外部に報知する公知の報知処理を行った後に、当該欠陥検出処理を終了する。
さらに、第1欠陥検出処理では、撮像画像中の明欠陥及び暗欠陥のいずれも欠陥検出することができるので、歯面傷等の一般的な欠陥(連続欠陥を除く欠陥)を精度良く検出することができる、という効果も奏する。
この構成によれば、実際のワークWの歯部W1に合わせつつ、モーター22側の基準パルスPA基準で撮像することができるので、無停止撮影を行いつつ、精度良く各歯部W1を同条件(同位置)で撮像できる。この撮像精度の向上により、第1欠陥検出処理及び第2欠陥検出処理の検出精度が向上すると共に、この検出精度を維持しつつワークWの高回転化が可能であり、より一層の時間短縮を図ることが可能になる。
すなわち、本構成では、ワークWに周期的に繰り返される歯部W1を精度良く撮像可能な構成で、撮像画像同士の差分による欠陥検出、及び、撮像画像と良品画像との差分による欠陥検出を行うことにより、欠陥検出精度の向上と、撮像及び検査に要する時間の短縮化とを両立することが可能になる。
続いて、ワークWをブローするブロー装置(介在物除去装置)80を説明する。
図9はブロー装置80を示す図である。このブロー装置80は、図1に示す洗浄工程と検査工程との間で使用され、洗浄工程を経たワークWに残留する洗浄液等を落とすための気体(本構成ではエアー)を吹き付ける気体噴射装置である。ワークWは、このブロー装置80の段取り状態のまま、ワーク検査装置10での撮像処理を含む検査工程に移行するようになっており、図9中、上記と同一の部分については同一符号を付しており、つまり、ワークWを固定保持するホルダ部21(軸部21Aを含む)は、上記ワーク検査装置10で検査するときのホルダ部21を兼用しており、回転自在である。なお、図中、符号LRは、ワークWの回転軸線である。
図9に示すように、ブロー装置80は、ホルダ部21に保持されたワークWの周囲を囲う囲い部81と、囲い部81内に配設されるブロー部82とを備え、ワークWの下方には、洗浄液やワーク付着物(油,埃,金属(切削粉))を含むミスト(固体物と油を含む介在物)を回収する回収庫91が配置され、ワークWの上方には、ミストコレクタ(不図示)が配置される。
各ブロー部82は、歯面及び端面に各々向けられたノズル83を備え、エアー供給管84(84A,84B)を経て各々供給されたエアーを各ノズル83からワークWに向けて放出する。
より具体的には、歯面狙いブロー部82Aは、歯面の幅方向(図9中、上下方向)に延びる幅広型であって、かつ、歯面の幅方向に間隔をあけて複数(本構成では2つ)のノズル83Aを備え、これによって、歯面の幅方向全体にエアーを吹き付ける。そして、回転するワークWに各ノズル83Aからエアーを吹き付けることによって、歯面全体をエアーブローすることができる。
ブロー工程(ミスト工程)では、洗浄液やワーク付着物(油,埃,金属(切削粉))を含むミスト等は、ホルダ部21と底板81Aとの間に開けられた隙間81Sを通って回収庫91に回収され(回収工程)、洗浄後に吹き付けられるエアーは、この隙間81Sや上方の開口部81Cを通って外部に排出されるようになっている。
つまり、歯面狙いブロー部82Aだけでは、歯面の付着物(油,埃,金属(切削粉),洗浄液)を比較的良好に除去できるものの、ワークWの端面の除去力が落ちてしまい、端面の残留物が検査工程で欠陥として検出されてしまうおそれが生じる。また、端面狙いブロー部82Bだけでは、ワークWの端面の付着物(洗浄液)を比較的良好に除去できるものの、ワークWの歯面の除去力が落ちてしまい、歯部W1間に残留しやすい。
しかも、両ブロー部82A,82Bにおいてエアーを吹き付けることにより生じたミストを処理室RMの上方から吸引するミストコレクタを有し、ブロー時はミストコレクタを駆動してミストを排出するので、ワークWへの再付着を防止することが可能である。なお、ブロー装置80の構成は上記構成に限らず、公知の他のブロー装置を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、ワーク検出用治具41を設ける場合を説明したが、これに限らず、ワーク検出用治具41を省略し、近接センサ42が、ワークWの歯部(形状部分)W1を直接検出するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、ワークWに歯車を用いる場合を例に説明したが、これに限らず、平面視で略円形のワークである羽根車(タービンホイール)、スクリュー等の歯車以外の部品でもよい。要は、歯や羽根(翼)等の凸部や、内側に凹む凹部といった形状部分が周期的に繰り返された形成されたワーク検査装置に本発明を広く適用することが可能である。
11 カメラ(撮像部)
20 ワーク回転機構
21 ホルダ部
22 モーター
23 エンコーダ
30 撮像機構
40 パルス出力機構
41 ワーク検出用治具(回転体)
41A 疑似歯部(被検出部)
50 情報処理装置
51 パルス中心検出回路
52 パルス計数部
53 制御部(撮像制御部、検査処理部)
80 ブロー装置(介在物除去装置)
PA 基準パルス
PW ワークパルス
W ワーク
W1,W1A〜W1E 歯部(形状部分)
Claims (5)
- 凸部や凹部の形状部分が周期的に繰り返されて形成されたワークを回転させ、当該ワークの形状部分を撮像して検査するワーク検査装置において、
前記ワークを一定の回転速度で回転させつつ、一定の間隔で基準パルスを出力するワーク回転機構と、
前記基準パルスに基づいた撮像タイミング毎に、前記ワークの形状部分を撮像する撮像機構と、
前記基準パルスに基づいて、前記ワークの形状部分と撮像タイミングとを同期させる撮像制御部と、
撮像したk(kは整数)番目の画像と(k+1)番目の画像との差分を得る画像処理を行い、差分のデータに基づいて欠陥を検出する検査処理部とを備えることを特徴とするワーク検査装置。 - 前記検査処理部は、撮像した画像と予め記憶された良品の画像との差分を得る他の画像処理を行い、この画像処理で得た差分のデータに基づいて欠陥を検出する他の検査処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のワーク検査装置。
- 前記検査処理部は、撮像した(k+1)番目の画像とk番目の画像との差分のデータと、他の画像処理で得た差分のデータとの各々で欠陥を検出しない場合に、前記ワークを良品と判定することを特徴とする請求項2に記載のワーク検査装置。
- 前記撮像機構は、
前記ワークと一体に回転し、回転中心に対して前記ワークの形状部分と同じ角度間隔で被検出部を有する回転体と、この回転体の被検出部を検出する毎に、ワークパルスを出力する近接センサとを備えるワークパルス出力機構と、
前記ワークパルス間の間隔を、前記基準パルスで計数して前記間隔に対応するパルス数を得るパルス計数部とを備え、
前記撮像制御部は、前記ワークパルスをトリガーとして、前記基準パルスを基準にした撮像タイミングで撮像し、この撮像タイミングから前記基準パルスが前記パルス数だけ出力される毎に、前記基準パルスを基準にした撮像タイミングで撮像することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のワーク検査装置。 - 凸部や凹部の形状部分が周期的に繰り返されて形成されたワークを回転させ、当該ワークの形状部分を撮像して検査するワーク検査装置の制御方法において、
前記ワークを一定の回転速度で回転させつつ、一定の間隔で基準パルスを出力するワーク回転機構からの前記基準パルスに基づいて、前記ワークの形状部分と、前記ワークの形状部分を撮像する撮像機構の撮像タイミングとを同期させる撮像工程と、
撮像したk(kは整数)番目の画像と(k+1)番目の画像との差分を得る画像処理を行い、差分のデータに基づいて欠陥を検出する検査処理工程とを有することを特徴とするワーク検査装置の制御方法。
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