JP2018072165A - 黒皮残りの検出方法および検出装置 - Google Patents

黒皮残りの検出方法および検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】黒皮残りを検出する方法を提供する。【解決手段】ギヤ部品2を回転軸X回りに回転させながら、歯部23の側面231を一歯ずつ撮像する第1撮像ステップと、向きが反転されたギヤ部品2を、回転軸X回りに回転させながら、歯部23の側面232を一歯ずつで撮像する第2撮像ステップと、第1撮像ステップと第2撮像ステップでの撮像で得られた撮像画像の画像処理により、歯部23の側面231、232における黒皮残りの有無を判定する判定ステップと、を有し、側面231、232の撮像は、側面231、232のカメラC(C1〜C3)に対する投影面積を考慮して設定された複数の撮像領域に対して実施される構成とした。【選択図】図4

Description

本発明は、黒皮残りの検出方法および検出装置に関する。
他のギヤ部品と噛合する歯部が軸部の外周に形成されたギヤ部品の作製方法として、(1)棒状素材の熱間鍛造により、軸部の長手方向の途中位置に大径部を造形する鍛造ステップと、(2)大径部の外周に、切削加工により歯部を形成する切削加工ステップと、(3)歯部が形成されたギヤ部品の浸炭処理を行う浸炭処理ステップと、(4)浸炭処理後のギヤ部品において、他のギヤ部品との噛合面となる歯部の表面を研磨する研磨ステップと、を経て作製する方法がある。
研磨ステップでは、歯部の表面における他のギヤ部品との噛合面となる領域を砥石で研磨して、熱処理歪みを取り除くように成型している。
しかし、例えば車両用の自動変速機に採用されているギヤ部品のように、他のギヤとの噛合面が湾曲していると、噛合面となる領域の単純な研磨では、噛合面の歯部を理想寸法、精度となるように成型することは難しいので、噛合面の一部に素材表面が残ることになる。
ここで、研磨が不十分で噛合面の一部に残った素材表面は、浸炭処理による影響で黒色を呈していることから黒皮残りと呼ばれており、噛合面が湾曲しているギヤ部品の場合には、黒皮残りの有無を目視で確認することで、噛合面の研磨の適否を判定していた。
特許文献1には、熱間圧延板における黒皮残りの有無を検出する方法が開示されている。
特開平8−220019号公報
しかし、この方法は、ギヤ部品の歯部における噛合面での黒皮残りの有無の検出には適していなかった。
そこで、ギヤ部品の歯部での黒皮残りを適切に検出できるようにすること求められている。
本発明は、
他のギヤ部品と噛合する歯部が、回転軸周りの周方向に所定間隔で複数、外周に設けられたギヤ部品において、前記周方向における前記歯部の一方の側面と他方の側面での研磨後の黒皮残りを検出する黒皮残りの検出方法であって、
前記ギヤ部品を前記回転軸回りに回転させながら、前記歯部の一方の側面を一歯ずつ、カメラで撮像する第1撮像ステップと、
前記ギヤ部品を、前記回転軸に直交する軸線回りに180度回転させて、前記ギヤ部品の向きを変更する変更ステップと、
向きが変更された前記ギヤ部品を、前記回転軸回りに回転させながら、前記歯部の他方の側面を一歯ずつ、前記カメラで撮像する第2撮像ステップと、
前記第1撮像ステップと前記第2撮像ステップでの撮像で得られた撮像画像の画像処理により、前記一方の側面と前記他方の側面における黒皮残りの有無を判定する判定ステップと、を有し、
前記第1撮像ステップにおける前記一方の側面の撮像は、前記一方の側面の前記カメラに対する投影面積を考慮して設定された複数の撮像領域に対して実施されると共に、
前記第2撮像ステップにおける前記他方の側面の撮像は、前記他方の側面の前記カメラに対する投影面積を考慮して設定された複数の撮像領域に対して実施される構成とした。
本発明によれば、一方の側面と他方の側面での複数の撮像領域の設定を、撮像を行うカメラに対する投影面積を考慮して設定している。よって、一方の側面の撮像画像と他方の側面の撮像画像の各々において、一方の側面の形状と他方の側面の形状に起因する影が生じないように複数の撮像領域を設定することで、黒皮残りの有無の判定に必要な撮像画像を適切に得ることができる。これにより、ギヤ部品の歯部における噛合面での黒皮残りを適切に検出できる。
黒皮残り検出装置を説明する図である。 ギヤ部品を説明する図である。 ギヤ部品における黒皮残りの検出方法を説明するフローチャートである。 歯部の側面に対するカメラの配置を説明する図である 歯部の側面における撮像領域の設定を説明する図である。 黒皮残りの有無を判定する判定ステップでの処理の詳細を説明するフローチャートである。 撮像画像の各画素が持つ濃度値の平均化処理を説明する図である。 濃度値の平均化処理後における黒皮候補領域と黒皮領域の決定を説明する図である。 歯部の側面の研磨処理に対する可否判定を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、黒皮残り検出装置1を説明する図であり、(a)は、黒皮残り検出装置1の概略構成図であり、(b)は、第2ユニット45の支持軸46によるギヤ部品2の軸部21の支持を説明する図であり、(c)は、黒皮残りの有無の検査後のギヤ部品2の移動を説明する図である。
図2は、黒皮残り検出装置1で黒皮残りの有無が検査されるギヤ部品2を説明する図であり、(a)は、ギヤ部品2の斜視図であり、(b)は、径方向外側から見た歯部23の平面図であり、(c)は、(b)におけるA−A断面図であり、(d)は、(b)におけるB−B断面図であり、(e)は、(b)におけるC−C断面図である。
なお、図2の(a)では、ギヤ部品2の歯部23周りを除く他の部位を簡略的に示しており、(b)では、歯部23の平坦面230と一方の側面231と他方の側面232とを視覚的に区別できるようにするために、平坦面230と側面231、232に異なるハッチングを付して示している。
始めに、黒皮残り検出装置1で黒皮残りの有無が検査されるギヤ部品2を説明する。
図1および図2に示すように、ギヤ部品2は、軸部21の長手方向の略中央部に、軸部21よりも大径の基部22を有しており、この基部22の外周には、他のギヤ部品の歯部に噛合する歯部23が、回転軸X周りの周方向に所定間隔で複数設けられている。
また、基部22の両側には、軸部21よりも大径の第1大径部24、24が設けられており、軸部21の両端には、当該軸部21よりも大径の第2大径部25、25が設けられている。
図2の(b)に示すように、回転軸Xの径方向から見て、基部22の外周に設けられた歯部23の各々は、回転軸Xに対して交差する向きで回転軸X方向に延びており、回転軸X方向における歯部23の一端23aと他端23bは、回転軸X周りの周方向で所定長さL1オフセットしている。
歯部23の先端は、回転軸X方向の全長に亘って略同じ幅W1(図2の(b)参照)で形成された平坦面230となっている。
図2の(c)に示すように、回転軸X方向から見て歯部23の各々は、外径側に向かうにつれて周方向の幅Wが狭くなる断面形状を有しており、回転軸X周りの周方向における歯部23の一方の側面231と、他方の側面232は、回転軸Xの径方向で湾曲した表面を有している。
図2の(b)に示すように径方向外側から見て、歯部23の一方の側面231と、他方の側面232は、回転軸X方向における歯部23の中心Cnを基準とした点対称に形成されている。
一方の側面231は、回転軸X方向の一端23aから他端23bに向かうにつれて、回転軸X方向から見た基部22の外周の法線Lに対する傾きθ(θa〜θc)が小さくなる向きで湾曲している(図2の(c):θa、図2の(d):θb、図2の(e):θc、θa>θb>θc)。
また、他方の側面232は、回転軸X方向の他端23bから一端23aに向かうにつれて、回転軸X方向から見た基部22の外周の法線Lに対する傾きが小さくなる向きで湾曲している(図2の(c):θc、図2の(d):θb、図2の(e):θa、θa>θb>θc)。
ここで、図2の(c)〜(d)では、側面231、232の傾きθを、側面231の基端P2を通る法線Lと、基端P2と平坦面230の幅方向の中央点P1とを結ぶ線分Laとの交差角、および側面231の基端P3と中央点P1とを結ぶ線分Lbとの交差角として表現している。
なお、図中符号Paは、平坦面230と側面231との境界点を示しており、符号Pbは、平坦面230と側面232との境界点を示している。
したがって、歯部23の一方の側面231と、他方の側面232は、回転軸X方向(図2の(b)における左右方向)でも湾曲した表面を有している。
ここで、ギヤ部品2は、棒状素材の熱間鍛造により、歯部23を除く他の部位を造形したのち、切削加工により基部22の外周に歯部23を形成することで作製されるようになっており、作製されたギヤ部品2は、浸炭処理と、歯部23の表面の研磨処理を経て仕上げられるようになっている。
歯部23の表面における一方の側面231と他方の側面232は、他のギヤ部品との噛合面となるので、研磨処理では、これら側面231、232を砥石で研磨して、浸炭処理で酸化された素材表面を除去することで、熱処理歪みを取り除いている。
しかし、前記したように一方の側面231と他方の側面232は湾曲しているので、側面231、232の単純な研磨では、噛合面の歯部を理想寸法、精度となるように成型することは難しく、噛合面の一部に素材表面が残ることがある。
そのため、研磨の際に除去されずに残った酸化された素材表面(黒皮残り)の有無を確認して、研磨処理が適切に行われたか否かを判定するために、黒皮残り検出装置1が用いられている。
図1に示すように、黒皮残り検出装置1は、ギヤ部品2を回転可能に支持する支持部材3と、支持部材3で支持されたギヤ部品2を、回転軸X回りに回転させる回転機構4と、ギヤ部品2の歯部23(側面231、232)を撮像するカメラC(C1〜C3)と、ギヤ部品2の歯部23を照明するLED光源10と、黒皮残りの検出処理を実施する制御装置5と、を有している。
支持部材3は、円板状の支持台30の上面に、一対の支持板31、31を有しており、これら支持板31、31は、支持台30の回転軸Yを挟んで対称に設けられている。
支持板31、31の上面には、第1大径部24、24の外径に沿う円弧状の凹部311(図1の(c)参照)が設けられており、ギヤ部品2は、歯部23の両側に位置する第1大径部24、24を、支持板31、31に載置した状態で、支持部材3にセットされるようになっている。
この状態においてギヤ部品2は、回転軸X回りの回転が許容された状態で、支持板31、31に載置されている。
支持台30の下面の中央には、基盤15側の下方に延びる支持軸32が設けられており、この支持軸32には、図示しない回転機構と昇降機構とが設けられている。
支持台30の回転軸Yは、ギヤ部品2の回転軸Xに対して直交しており、支持台30を、図示しない回転機構により回転軸Y回りに180度回転させると、支持板31、31に載置されたギヤ部品2の向きが変更される(図1の場合には、左右反転)ようになっている。
また、支持台30の両側には、一対のガイドレール33、33が設けられている。これらガイドレール33、33は、支持台30で支持されたギヤ部品2の第2大径部25、25の下方に位置している。
このガイドレール33、33は、図1の(b)における紙面手前側に延出すると共に、紙面手前側が紙面奥側よりも下方に位置する向きで傾斜している。
そのため、黒皮残りの有無の検査完了後に、支持台30を図示しない昇降機構により基盤15側の下方に移動させると、ギヤ部品2が、支持板31、31から、ガイドレール33、33に受け渡されたのち、ガイドレール33、33に受け渡されたギヤ部品2が、ガイドレール33、33の終端に設定されたストッパ331に当接する位置まで、自重で移動するようになっている(図1の(c)参照)。
図1の(a)、(b)に示すように、ギヤ部品2を回転軸X回りに回転させる回転機構4は、回転軸X方向における支持台30の一方側に位置する第1ユニット41と、他方側に位置する第2ユニット45と、を有しており、これら第1ユニット41と第2ユニット45の各々は、基盤15上に設置したガイドレール43、47に沿って、回転軸X方向に進退移動できるようになっている。
第1ユニット41は、図示しないモータの回転駆動力により回転軸X回りに回転する回転伝達軸42を有しており、第2ユニット45は、回転軸X回りに回転可能な支持軸46を有している。
回転伝達軸42と支持軸46は、回転軸X上で対向配置されており、回転伝達軸42と支持軸46の先端側は、先端に向かうにつれて外径が小さくなるテーパ状の挿入部421、461となっている。
実施の形態では、第1ユニット41と第2ユニット45とを、回転軸X方向で互いに近づく方向に変位させて、回転伝達軸42の挿入部421と支持軸46の挿入部461を、ギヤ部品2の軸部21に設けた貫通孔20(図1の(b)参照)に挿入することで、ギヤ部品2が、第1ユニット41と第2ユニット45との間で把持されるようになっている。
そして、この状態で、回転伝達軸42を回転軸X回りに回転させることで、第1ユニット41と第2ユニット45との間に把持されたギヤ部品2が回転軸X回りに回転するようになっている。
第1ユニット41と第2ユニット45の上方には、支持フレーム16で支持されたLED光源10と、支持フレーム17で支持された複数のカメラC(C1〜C3)が設けられている。
LED光源10は、支持台30の支持板31、31に載置されたギヤ部品2の歯部23を照明可能な位置に配置されており、カメラC(C1〜C3)は、後記する撮像位置(図4参照)に配置された歯部23の側面(側面231または側面232)に対向するように設けられている。
以下、黒皮残り検出装置1を用いて、歯部23の一方の側面231と他方の側面232での研磨後の黒皮残りを検出する手順(黒皮残りの検出方法)を説明する。
図3は、黒皮残りの検出方法を説明するフローチャートである。
図4は、歯部23の側面に対するカメラC(C1、C2、C3)の配置を説明する図であり、(a)は、第1撮像ステップにおけるカメラC1、C2と歯部23の側面231との位置関係を示す図であり、(b)は、第1撮像ステップにおけるカメラC3と歯部23の側面231との位置関係を示す図であり、(c)は、第2撮像ステップにおけるカメラC1、C2と歯部23の側面232との位置関係を示す図であり、(d)は、第2撮像ステップにおけるカメラC3と歯部23の側面232との位置関係を示す図である。
図5は、歯部23の側面(側面231、側面232)における撮像領域R1、R2a、R2bの設定を説明する図であり、(a)は、側面231の場合を、(b)は、側面232の場合をそれぞれ示している。
黒皮残りの検出方法は、(1)ギヤ部品2を回転軸X回りに回転させながら、回転軸X周りの周方向における歯部23の一方の側面231を一歯ずつ撮像する第1撮像ステップ(図3、ステップS101)と、(2)ギヤ部品2を、回転軸Xに直交する軸線(回転軸Y)回りに180度回転させて、ギヤ部品2の向きを変更する向き変更ステップ(図3、ステップS102)と、(3)向きが変更されたギヤ部品2を、回転軸X回りに回転させながら、周方向における歯部23の他方の側面232を一歯ずつ撮像する第2撮像ステップ(図3、ステップS103)と、(4)第1撮像ステップと第2撮像ステップでの撮像で得られた撮像画像の画像処理により、歯部23の一方の側面231と他方の側面232における黒皮残りの有無を判定する判定ステップ(図3、ステップS104)と、を有している。
黒皮残りの検出方法を実施するに際には、始めに、検査対象のギヤ部品2を、支持台30の支持板31、31に載置して、ギヤ部品2を回転軸Xに沿わせた向きで配置する(図1参照)。
この状態においてギヤ部品2は、回転軸X方向の移動が基部22の両側に位置する支持板31、31により規制されている。また、回転軸X回りの回転が許容された状態で支持板31、31に載置されている。なお、第1撮像ステップと第2撮像ステップでの撮像は、遮光された暗室、または遮光された空間内で実施される。
[第1撮像ステップ]
第1撮像ステップ(ステップS101)では、始めに、図示しない駆動機構により、第1ユニット41と第2ユニット45とを、回転軸X方向で互いに近づく方向に変位させる。これにより、回転伝達軸42の挿入部421と支持軸46の挿入部461とが、ギヤ部品2の軸部21に設けた貫通孔20に挿入されて、ギヤ部品2が、第1ユニット41と第2ユニット45との間で把持された状態となる。
そして、この状態で、支持台30を僅かに下方に移動させたのち、回転伝達軸42を回転軸X回りに回転させることで、第1ユニット41と第2ユニット45との間に把持されたギヤ部品2を回転軸X回りに回転させる。
さらに、ギヤ部品2の回転軸X回りの回転を継続した状態で、歯部23の一方の側面231のカメラC(C1〜C3)による撮像を、一歯ずつ順番に実施する。
実施の形態では、合計3台のカメラC(C1〜C3)を用いて撮像を実施しており、歯部23の側面(第1撮像ステップの場合は一方の側面231)では、カメラC(C1〜C3)毎に撮像する範囲(撮像領域)が設定されている。
図4の(a)、(b)に示すように、カメラC(C1〜C3)の各々は、回転軸X周りの周方向における所定の角度位置(撮像位置)にある歯部23の側面(一方の側面231)を撮像できる位置で、歯部23の側面に対向して配置されている。
実施の形態の第1撮像ステップでは、ギヤ部品2を回転軸X回りに回転させながら歯部23の側面(一方の側面231)の撮像を行うようになっており、歯部23が撮像位置に到達する度に、LED光源10による側面(一方の側面231)の照明と、照明された側面(一方の側面231)のカメラC(C1〜C3)による撮像を、一歯ずつ実施するようになっている。
なお、実施の形態では、ギヤ部品2を回転軸X回りに等速度で回転させながら撮像を実施するので、LED光源10の点灯と、カメラC(C1〜C3)による撮像は、等間隔で間欠的に実施されるようになっている。
ここで、カメラC(C1〜C3)による撮像領域を説明する。
前記したように、回転軸X方向から見て歯部23の各々は、外径側に向かうにつれて周方向の幅Wが狭くなる断面形状を有している(図2の(c)参照)。
そして、歯部23の一方の側面231は、回転軸X方向の一端23aから他端23bに向かうにつれて、回転軸X方向から見た基部22の外周の法線Lに対する傾きが小さくなる向きで湾曲しており、他方の側面232は、回転軸X方向の他端23bから一端23aに向かうにつれて、回転軸X方向から見た基部22の外周の法線Lに対する傾きが小さくなる向きで湾曲している(図2の(c)〜(e)参照)。
すなわち、歯部23の側面231、232は、回転軸X方向と径方向(法線方向)で湾曲しているので、歯部23の側面231、232を単純に1つのカメラCで撮像すると、撮像画像内に湾曲に起因する影が生じてしまう。
ここで、検出対象である黒皮残りは、浸炭処理時の酸化皮膜であり、黒色を呈しているので、撮像画像内に湾曲に起因する影が生じていると、影の領域に黒皮残りが存在していても、検出できなくなってしまう。
また、光源と側面231、232との位置関係によっては、撮像画像が白く抜けてしまう現象(ハレーション)が生じて、画像処理に適さない撮像画像が得られてしまうことがある。
そのため、実施の形態では、カメラC(C1〜C3)で撮像する側面の湾曲を考慮して、各カメラの撮像画像に、湾曲に起因する影やハレーションを生じさせないように、カメラ毎に撮像領域が設定されている。
ここで、カメラC(C1〜C3)は、歯部23の側面(側面231)を、ギヤ部品2の回転軸Xの径方向外側から撮像する向きで配置されており(図4参照)、側面231のカメラC(C1〜C3)に対する投影面積は、回転軸X方向から見た基部22の外周の法線Lに対する側面231の傾きθ(θa、θb、θc:図2の(c)〜(e)参照)が大きくなるほど広くなり、小さくなるほど狭くなる。
そして、投影面積が広くなるほど湾曲の影響が小さくなり、投影面積が狭くなるほど湾曲の影響が大きくなる。
前記したように、実施の形態のギヤ部品2では、歯部23の側面231は、回転軸X方向と径方向の両方で湾曲しており、回転軸X方向では、歯部23の一端23aから他端23bに向かうにつれて、回転軸X方向から見た基部22の外周の法線Lに対する傾きが小さくなる向きで湾曲している。
そのため、側面231の場合、一端23a側の方が、投影面積が広く、他端23b側の方が、投影面積が狭くなっている。
そこで、実施の形態では、図5の(a)に示すように、歯部23の側面231における撮像領域を、回転軸方向で2つの撮像領域R1、R2に区画すると共に、投影面積が狭い他端23b側の撮像領域R2を、径方向で2つの撮像領域R2a、R2bに区画して、合計3つの撮像領域を設定している。すなわち、歯部23の側面231における撮像領域を、側面231の湾曲に応じて、回転軸X方向と径方向で複数に区画している。
そして、実施の形態では、これら3つの撮像領域R1、R2a、R2bの各々に一対一で対応して、専用のカメラC1、C2、C3が用意されており、側面231のカメラCによる撮像を、撮像領域R1、R2a、R2b毎に用意したカメラC1、C2、C3で同時に実施している。
このように、第1撮像ステップ(ステップS101)では、ギヤ部品2の各歯部23の一方の側面231に設定された複数の撮像領域R1、R2a、R2bの撮像であって、撮像領域R1、R2a、R2b毎に用意したカメラC1、C2、C3による同時撮像を、一歯ずつ順番に実施して、総ての歯部23の一方の側面231が撮像されるようになっている。
[向き変更ステップ]
第1撮像ステップ(ステップS101)における総ての歯部23の一方の側面231の撮像が完了すると、ステップS102(向き変更ステップ)において制御装置5が、図示しない昇降機構により支持台30を僅かに上昇させて、一対の支持板31、31にギヤ部品2を支持させる。
そして、図示しない駆動機構により、第1ユニット41と第2ユニット45とを、回転軸X方向で互いに離れる方向に変位させて、回転伝達軸42の挿入部421と支持軸46の挿入部461を、ギヤ部品2の軸部21に設けた貫通孔20から離脱させる。
そして、図示しない回転機構により、支持台30を回転軸Y回りに180度回転させる。
これにより、支持板31、31に載置されたギヤ部品2の向きが変更される(図1の場合には、左右反転)される。
[第2撮像ステップ]
第2撮像ステップ(ステップS103)では、始めに、図示しない駆動機構により、第1ユニット41と第2ユニット45とを、回転軸X方向で互いに近づく方向に変位させて、回転伝達軸42の挿入部421と支持軸46の挿入部461とを、ギヤ部品2の軸部21に設けた貫通孔20に挿入して、ギヤ部品2を、第1ユニット41と第2ユニット45との間で把持する。
ここで、前記したように、回転伝達軸42の挿入部421と支持軸46の挿入部461の先端には、先端に向かうにつれて外径が小さくなるテーパ状の挿入部421、461が設けられており、挿入部421、461の外周を、貫通孔20の内周に圧接させて、ギヤ部品2を把持している。
そのため、ギヤ部品2の歯部23を挟んだ一方側と他方側での軸部21の長さが異なる場合であっても、ギヤ部品2の把持を確実に行えるようになっている。
ギヤ部品2の第1ユニット41と第2ユニット45との間での把持を完了すると、支持台30を僅かに下方に移動させたのち、第1ユニット41の回転伝達軸42を回転軸X回りに回転させて、ギヤ部品2を回転軸X回りに回転させる。
なお、この第2撮像ステップでのギヤ部品2の回転方向と、第1撮像ステップでのギヤ部品2の回転方向は同じである。
そして、ギヤ部品2の回転軸X回りの回転を継続した状態で、歯部23の他方の側面232のカメラC(C1〜C3)による撮像を、一歯ずつ順番に実施する。
前記したように、回転軸X周りの周方向における歯部23の一方の側面231と他方の側面232は、回転軸X方向における歯部23の中心Cn(図2の(b)参照)を基準とした点対称に形成されている。
そのため、ギヤ部品2を歯部23の中心を基準として回転軸Y回りに180度回転させると、一方の側面231の撮像を実施したカメラC(C1〜C3)の正面に、一方の側面231と同じ湾曲形状を成す他方の側面232(図5の(b)参照)が配置されることになる。
この状態においてカメラC(C1〜C3)の各々は、回転軸X周りの周方向における所定の角度位置(撮像位置)にある歯部23の側面(他方の側面232)を撮像できる位置で、歯部23の側面に対向して配置されている(図4の(c)、(d)参照)。
よって、側面232の撮像のためにカメラを別途用意することなく、側面231の撮像に用いたカメラC(C1〜C3)をそのまま用いて、側面232の撮像を行えるようになっている。
さらに、カメラC(C1〜C3)側から見た一方の側面231の湾曲形状と、他方の側面232の湾曲形状とが同じであるので、一方の側面231において設定した撮像領域R1、R2a、R2bを変更することなく、そのままの設定で撮像が行えるようになっている(図5の(b)参照)。
[判定ステップ]
第2撮像ステップ(ステップS103)における総ての歯部23の他方の側面232の撮像が完了すると、ステップS104(判定ステップ)において制御装置5が、第1撮像ステップと第2撮像ステップでの撮像により得られた側面(231、232)の画像データ(撮像画像)の処理を実施して、側面231、232における黒皮残りの有無を判定する。
実施の形態では、カメラC(C1〜C3)による撮像画像は、グレースケール画像(データ)として制御装置5に入力されるようになっている。
制御装置5では、入力された撮像画像を構成する各画素の濃度(濃淡)から、撮像画像内に存在する黒色領域の位置および範囲(大きさ)を決定し、決定した黒色領域の位置及び範囲に基づいて、黒皮残りの有無を判定している。
以下、黒皮残りの有無の判定処理(判定ステップ)を、具体的に説明する。
図6は、判定ステップでの処理を具体的に説明するフローチャートである。
図7は、撮像画像の各画素が持つ濃度値の平均化処理を説明する図であり、(a)は、セグメント(画素範囲)が「4」である場合を例に挙げて、濃度値の平均化処理を説明する図であり、(b)は、撮像画像で設定されるセグメント(画素範囲)の位置の変更を説明する図であり、(c)は、セグメント(画素範囲)A〜Dでの濃度値の平均化処理を説明する図である。
図8は、濃度値の平均化処理後の撮像画像G_aveにおける黒皮候補領域TSと黒皮領域Tの決定を説明する図であり、(a)は、黒皮候補領域TSが存在する場合を説明する図であり、(b)は、黒皮候補領域TSが存在しない場合を説明する図であり、(c)は、黒皮領域Tの決定を説明する図である。
図9は、歯部23の側面(231、232)の研磨処理に対する可否判定を説明する図であり、(a)、(b)は、研磨処理が不十分であると判定される(NG判定)場合を説明する図であり、(c)、(d)は、研磨処理が十分であると判定される(OK判定)場合を説明する図である。
始めに、制御装置5は、予め設定された基準濃度値SDと検出閾値Th1とから、検出する画素の階調(検出対象階調)を決定する(ステップS201)。
ここで、基準濃度値SDは、黒皮残りのない歯部23の側面の撮像画像から決定された参照用の基準値であり、黒皮残りのない歯部23の撮像画像を構成する総ての画素の濃度値から求めた平均濃度値や中央値である。
検出閾値Th1は、基準濃度値SDよりも、黒色側(濃度が濃くなる側)にオフセットした値に決定される。このオフセット量は、カメラC(C1〜C3)に起因するバラツキや、撮像時の環境の影響などを考慮して決定される。
続いて、各画素が持つ濃度値の平均化処理を実施する(ステップS202)。
具体的には、予め設定されたセグメント(画素範囲)に含まれる各画素の濃度値から、セグメント内に含まれる画素の濃度値の平均値を求め、セグメント(画素範囲)内に含まれる各画素の濃度値を平均値に置換する。
ここで、図7の(a)に示すように、セグメント数が「4」であり、セグメント内に、A列2行目の画素(以下、画素A2と標記する)と、画素B2と、画素A3と、画素B3とが含まれている場合を例に挙げて説明する。
例えば、画素A2、B2、A3、B3の濃度値が、それぞれ「150」、「160」、「151」、「152」である場合には、各画素A2、B2、A3、B3の濃度値を、平均値である「153」に置換する(153=(150+160+151+152)/4)。
そして、撮像画像を構成する総ての画素について、セグメント(画素範囲)の位置を変更しつつ、濃度値の平均化処理を実施する。
なお、このセグメント(画素範囲)の位置を変更する際には、隣接するセグメント(画素範囲)同士が重なりつつ、セグメント(画素範囲)の位置が変更されるようにすることが好ましい。
例えば、図7の(c)のように、セグメント数が「16」である場合には、順番に設定されるセグメントA、セグメントB、セグメントC、セグメントDが、互いに重なるようにしておくことで、平均化処理の後の各セグメントA’〜D’の間で、濃度の階調(濃度値)を、滑らかに変化させることが可能である。
よって、順番に設定されるセグメント(画素範囲)の位置を、セグメント(画素範囲)同士が重なりつつ、セグメント(画素範囲)の位置が変更される(図7の(c)参照)ようにしたうえで、図7の(b)に示す撮像画像Gに対して平均化処理を実行すると、濃度の階調(濃度値)が滑らかに変化する撮像画像G_ave(図7の(b)右側参照)が得られることになる。
続いて、濃度値の平均化処理が行われた後の撮像画像G_aveにおいて、予め設定された検出閾値Th1よりも黒色側(濃度の濃い)の画素であって、当該画素を囲む他の8個の画素の中に、検出閾値Th1よりも黒色側の画素がある画素を、対象画素として抽出し、抽出した対象画素が複数集まって形成された塊を、黒皮候補領域TSとして決定する(ステップS203)。
例えば、図8の(a)の場合には、C列3行目の位置にある画素(以下、画素C3と標記する)に隣接して、検出閾値Th1よりも濃度の濃い画素C4、B3が存在するので、これら画素C3、C4、B3が、対象画素として抽出される。
そして、対象画素C4に隣接して、検出閾値よりも濃度の濃い画素C5がさらに存在するので、対象画素C3に連なる対象画素(画素B3、C3、C4、C5)の領域が、黒皮候補領域TSとして決定されることになる。
なお、図8の(b)の場合には、画素C3に隣接する画素の何れもが、検出閾値Th1よりも濃度が低い画素であるので、画素C3は、対象画素として抽出されないことになる。したがって、図8の(b)では、黒皮候補領域TSが決定されないことになる。
そして、撮像画像G_aveにおいて黒皮候補領域TSが決定されると、決定された黒皮候補領域TSに含まれる対象画素の総数と、黒皮領域Tの判定用閾値Th2との比較により、黒皮候補領域TSが、黒皮領域Tであるか否かが決定される(ステップS204)。
例えば、黒皮領域の判定用閾値Th2が「50」である場合、図8の(c)に示す黒皮候補領域TSに含まれる画素数(対象画素の総数)が「50以上」であるので、この黒皮候補領域TSは、黒皮領域Tであるとして決定されることになる。
そして、歯部23の側面(231、232)の撮像画像内で黒皮領域Tが特定されると、特定された黒皮領域Tの総数Tn、または特定された黒皮領域Tの総面積Twに基づいて、歯部23の側面(231、232)の研磨処理に対する可否判定が実施される。
実施の形態では、黒皮領域Tの総面積Twが、閾値面積Th_wよりも大きい場合(Tw>Th_w)、または黒皮領域Tの総数Tnが閾値総数Th_nよりも多い場合に(Tn>Th_n)、研磨処理が不十分であると判定(NG判定)するようになっている。
ここで、閾値面積Th_wが「200」、閾値総数Th_nが「8」に設定されている場合を例に挙げて説明する。
例えば、図9の(a)に示すように、総面積Twが「1200」であり、黒皮領域Tの総数Tnが「1」である場合には、総面積Tw「1200」が、閾値面積Th_w「200」よりも大きいので、研磨処理が不十分であると判定される(NG判定)。
図9の(b)に示すように、総面積Twが「50」であり、黒皮領域Tの総数Tnが「10」である場合には、黒皮領域Tの総数Tn「10」が、閾値総数Th_n「8」よりも大きいので、研磨処理が不十分であると判定される(NG判定)。
また、図9の(c)に示すように、総面積Twが「50」であり、黒皮領域Tの総数Tnが「3」である場合には、総面積Twと黒皮領域Tの総数Tnの何れもが、閾値面積Th_w、閾値総数Th_nよりも小さいので、研磨処理が十分であると判定される(OK判定)。
さらに、図9の(d)に示すように、総面積Twが「190」であり、黒皮領域Tの総数が「1」である場合には、総面積Twと黒皮領域Tの総数Tnの何れもが、閾値面積Th_w、閾値総数Th_nよりも小さいので、研磨処理が十分であると判定される(OK判定)。
このように、歯部23の側面231、232に黒皮領域Tが存在する場合であっても、閾値(閾値面積Th_w、閾値総数Th_n)との比較により、研磨処理が十分であるか否かが判定される。
よって、研磨処理の妥当性を、より短時間かつ正確に判定できるので、研磨処理が十分であるか否かの判定に要する時間が短くなる分だけ、生産効率の向上が期待できる。
ここで、実施の形態におけるステップS101(図3)が、発明における第1撮像手段に相当し、実施の形態におけるステップS102(図3)が、発明における変更手段に相当し、実施の形態におけるステップS103(図3)が、発明における第2撮像手段に相当し、実施の形態におけるステップS104(図3)が、発明における判定手段に相当する。
以上の通り、実施の形態では、
(1)他のギヤ部品の歯部と噛合する歯部23が、回転軸X周りの周方向に所定間隔で複数、基部22の外周に設けられたギヤ部品2において、回転軸X周りの周方向における歯部23の一方の側面231と他方の側面232での研磨後の黒皮残りを検出する黒皮残りの検出方法であって、
ギヤ部品2を回転軸X回りに回転させながら、一方の側面231を一歯ずつ、カメラC(C1〜C3)で撮像する第1撮像ステップ(図3、ステップS101)と、
ギヤ部品2を、回転軸Xに直交する軸線(回転軸Y)回りに180度回転させて、ギヤ部品2の向きを変更する変更ステップ(図3、ステップS102)と、
向きが変更されたギヤ部品2を、回転軸X回りに回転させながら、他方の側面232を一歯ずつ、カメラC(C1〜C3)で撮像する第2撮像ステップ(図3、ステップS103)と、
第1撮像ステップと第2撮像ステップでの撮像で得られた撮像画像の画像処理により、一方の側面231と他方の側面232における黒皮残りの有無を判定する判定ステップ(図3、ステップS104)と、を有し、
第1撮像ステップにおける一方の側面231の撮像は、一方の側面231のカメラC(C1〜C3)に対する投影面積を考慮して設定された複数の撮像領域R1、R2a、R2bに対して実施されると共に、
第2撮像ステップにおける他方の側面231の撮像は、他方の側面232のカメラC(C1〜C3)に対する投影面積を考慮して設定された複数の撮像領域R1、R2a、R2bに対して実施される構成とした。
このように構成すると、一方の側面231と他方の側面232での複数の撮像領域R1、R2a、R2bの設定を、撮像を行うカメラC(C1〜C3)に対する投影面積を考慮して設定しているので、一方の側面231の撮像画像と他方の側面232の撮像画像の各々において、一方の側面231の形状と他方の側面232の形状に起因する影やハレーションが生じないように、複数の撮像領域R1、R2a、R2bを設定することで、黒皮残りの有無の判定に必要な撮像画像を適切に得ることができる。
これにより、ギヤ部品2の歯部23における噛合面(側面231、232)での黒皮残りを適切に検出できる。
また、撮像画像により、黒皮残りであるか否かを判定することができるので、黒皮残りと夾雑物(ゴミ)との区別を適切に行うことができる。
さらに、黒皮残りの有無の判定の結果を踏まえて、研磨処理が十分であるか否かの判定をより短時間で行うことができるので、研磨処理が十分であるか否かの判定に要する時間が短くなる分だけ、生産効率の向上が期待できる。
また、第2撮像ステップを実施する前に、ギヤ部品2の向きを、第1撮像ステップでの向きを基準として180度反転させておくことで、側面232の撮像のためにカメラを別途用意することなく、側面231の撮像に用いたカメラC(C1〜C3)をそのまま用いて、側面232の撮像を行うことができる。
これにより、カメラCの台数を増やすことなく、一方の側面231と他方の側面232の撮像を行うことができるので、黒皮残りの検出にかかるコストの低減が可能となる。
さらに、目視により黒皮残りを検査する場合よりも、正確かつ短時間で黒皮残りの有無を判定できる。
(2)第1撮像ステップにおける一方の側面231の撮像は、一方の側面231で設定された複数の撮像領域R1、R2a、R2bに対して同時に実施されると共に、
第2撮像ステップにおける他方の側面232の撮像は、他方の側面で232設定された複数の撮像領域R1、R2a、R2bに対して同時に実施され、
判定ステップでは、
一方の側面231の各撮像領域R1、R2a、R2bの撮像で得られた撮像画像の画像処理により、一方の側面231における黒皮残りの有無を判定すると共に、
他方の側面232の各撮像領域R1、R2a、R2bの撮像で得られた撮像画像の画像処理により、他方の側面232における黒皮残りの有無を判定する構成とした。
このように構成すると、一方と他方の側面231、232において設定された複数の撮像領域R1、R2a、R2bの撮像を同時に行うことで、ギヤ部品2を回転軸X回りに一回転させる間に一方の側面231の撮像が完了し、ギヤ部品2を回転軸X回りにさらに一回転させる間に他方の側面232の撮像が完了する。
よって、複数の撮像領域を設定した場合に、黒皮残りの有無を判定するために必要なギヤ部品2の回転回数を増やす必要が無いので、黒皮残りの有無を判定するための時間が長くなることを防止できる。
(3)判定ステップでは、撮像領域R1、R2a、R2b毎の画像処理により、黒皮残りの有無を判定する構成とした。
このように構成すると、黒皮残りの発生のしやすさに応じて、撮像領域の範囲を設定することで、黒皮残りの発生しやすい撮像領域に対する画像処理を、他の撮像領域に対する画像処理よりも密に行うことが可能になり、黒皮残りの有無をより適切に判定することが可能になる。
(4)回転軸X方向から見て歯部23の各々は、外径側に向かうにつれて周方向の幅Wが狭くなる断面形状を有しており、
一方の側面231では、一方の側面231を径方向で2つに区画して、2つの撮像領域R2a、R2bが設定されており、
他方の側面232では、他方の側面232を径方向で2つに区画して、2つの撮像領域R2a、R2bが設定されている構成とした。
このように構成すると、歯部23の側面231、232が、歯部23の径方向で湾曲している場合には、側面231、232を径方向で複数に区画して撮像領域を設定することで、設定された撮像領域を撮像した撮像画像内に影を生じさせることなく適切に撮像することができ、黒皮残りの有無を適切に判定することができる。
(5)一方の側面231と他方の側面232は、回転軸X方向における歯部23の中心Cnを基準とした点対称に形成されており、
一方の側面231は、回転軸X方向の一端23aから他端23bに向かうにつれて、回転軸X方向から見た基部22の外周の法線Lに対する傾きが小さくなる向きで湾曲していると共に、
他方の側面232は、回転軸X方向の他端23bから一端23aに向かうにつれて、回転軸方向から見た基部22の外周の法線Lに対する傾きが小さくなる向きで湾曲しており、
一方の側面231では、一方の側面231を回転軸X方向で区画して、2つの撮像領域R1、R2が設定されており、
他方の側面232では、当該他方の側面232を回転軸X方向で区画して、2つの撮像領域R1、R2が設定されている構成とした。
このように構成すると、歯部23の側面231、232が、歯部の回転軸X方向で湾曲している場合には、側面231、232を回転軸方向で複数に区画して撮像領域を設定することで、設定された撮像領域を撮像した撮像画像内に影を生じさせることなく適切に撮像することができ、黒皮残りの有無を適切に判定することができる。
(6)回転軸X方向から見て歯部23の各々は、外径側に向かうにつれて周方向の幅Wが狭くなる断面形状を有しており、
一方の側面231と他方の側面232は、回転軸X方向における歯部23の中心Cnを基準とした点対称に形成されており、
一方の側面231は、回転軸X方向の一端23aから他端23bに向かうにつれて、回転軸X方向から見た基部22の外周の法線Lに対する傾きが小さくなる向きで湾曲していると共に、
他方の側面232は、回転軸X方向の他端23bから一端23aに向かうにつれて、回転軸方向から見た基部22の外周の法線Lに対する傾きが小さくなる向きで湾曲しており、
一方の側面231では、当該一方の側面231を回転軸X方向で区画して、2つの撮像領域R1、R2が設定されていると共に、2つの撮像領域R1、R2のうち、他端23b側に位置する撮像領域R2は、径方向でさらに2つの撮像領域R2a、R2bに区画されており、
他方の側面232では、他方の側面232を回転軸X方向で区画して、2つの撮像領域R1、R2が設定されていると共に、2つの撮像領域R1、R2のうち、一端23a側に位置する撮像領域R2は、径方向でさらに2つの撮像領域R2a、R2bに区画されている構成とした。
このように構成すると、歯部23の側面231、232が、歯部23の径方向と回転軸方向に湾曲している場合には、側面231、232を回転軸X方向と径方向で複数に区画して撮像領域を設定することで、設定された撮像領域を撮像した撮像画像内に影を生じさせることなく適切に撮像することができ、黒皮残りの有無を適切に判定することができる。
(7)特に、一方の側面231と他方の側面232は、回転軸X方向における歯部23の中心Cnを基準とした点対称に形成されており、
一方の側面231で設定された複数の撮像領域R1、R2a、R2bと、他方の側面232で設定された複数の撮像領域R1、R2a、R2bとが歯部23の中心Cnを基準とした点対称に設定されている構成とした。
このように構成すると、ギヤ部品2を歯部23の中心Cnを基準として回転軸Y回りに180度回転させると、一方の側面231の撮像を実施したカメラC(C1〜C3)の正面に、側面231と同じ湾曲形状を成す他方の側面232(図5の(b)参照)が配置されることになる。
この状態においてカメラC(C1〜C3)の各々は、回転軸X周りの周方向における所定の角度位置(撮像位置)にある歯部23の側面(他方の側面232)を撮像できる位置で、歯部23の側面に対向して配置されており(図4の(c)、(d)参照)、側面232の撮像のためにカメラを別途用意することなく、側面231の撮像に用いたカメラC(C1〜C3)をそのまま用いて、側面232の撮像を行えるようになっている。
また、カメラC(C1〜C3)側から見た側面231の湾曲形状と、側面232の湾曲形状とが同じであるので、側面231において設定した撮像領域R1、R2a、R2bを変更することなく、そのままの設定で撮像が行える(図5の(b)参照)。
よって、一方の側面231と他方の側面232において、複数の撮像領域を設定した場合であっても、カメラCの台数を増やすことや、撮像領域の設定を変更する必要ないので、黒皮残りの有無の判定のためのコストを上昇させることなく、黒皮残りの有無を簡単に判定できる。
(8)他のギヤ部品と噛合する歯部23が、回転軸X周りの周方向に所定間隔で複数、基部22の外周に設けられたギヤ部品2において、回転軸X周りの周方向における歯部23の一方の側面231と他方の側面232での研磨後の黒皮残りを検出するための黒皮残り検出装置1であって、
ギヤ部品2を回転可能に支持すると共に、回転軸Xに直交する軸線(回転軸Y)回りに回転可能な支持台30と、
ギヤ部品2を、回転軸X回りに回転させる回転機構4と、
歯部23の一方の側面231と他方の側面232を撮像するカメラC(C1〜C3)と、
歯部23の側面(一方の側面231、他方の側面232)に設定された撮像領域を照明するLED光源10(光源)と、
黒皮残りの検出処理を実施する制御装置5と、を有し、
制御装置5は、
支持台30で支持されたギヤ部品2を回転軸X回りに回転させながら、歯部23の一方の側面231を、カメラC(C1〜C3)で一歯ずつ撮像する第1撮像手段(図3、ステップS101)と、
支持台30を回転軸Xに直交する軸線(回転軸Y)回りに180度回転させて、支持台30で支持されたギヤ部品2の向きを変更する変更手段(図3、ステップS102)と、
向きが変更されたギヤ部品2を、回転軸X回りに回転させながら、歯部23の他方の側面232を、カメラC(C1〜C3)で一歯ずつ撮像する第2撮像手段(図3、ステップS103)と、
第1撮像手段と第2撮像手段による撮像で得られた撮像画像の画像処理により、歯部23の一方の側面231と他方の側面232における黒皮残りの有無を判定する判定手段(図2、ステップS104)と、を有し、
第1撮像手段における一方の側面231の撮像は、一方の側面231のカメラC(C1〜C3)に対する投影面積を考慮して設定された複数の撮像領域R1、R2a、R2bに対して実施されると共に、
第2撮像手段における他方の側面232の撮像は、他方の側面232のカメラC(C1〜C3)に対する投影面積を考慮して設定された複数の撮像領域R1、R2a、R2bに対して実施される構成とした。
このように構成すると、一方の側面231と他方の側面232での複数の撮像領域R1、R2a、R2bの設定を、撮像を行うカメラC(C1〜C3)に対する投影面積を考慮して設定しているので、一方の側面231の撮像画像と他方の側面232の撮像画像の各々において、一方の側面231の形状と他方の側面232の形状に起因する影が生じないように、複数の撮像領域R1、R2a、R2bを設定することで、黒皮残りの有無の判定に必要な撮像画像を適切に得ることができる。これにより、ギヤ部品2の歯部23での黒皮残りを適切に検出できる。
また、第2撮像手段による撮像を実施する前に、ギヤ部品2の向きを、第1撮像手段での撮像の際の向きを基準として180度回転させておくことで、側面232の撮像のためにカメラを別途用意することなく、側面231の撮像に用いたカメラC(C1〜C3)をそのまま用いて、側面232の撮像を行うことができる。
これにより、カメラCの台数を増やすことなく、一方の側面231と他方の側面232を行うことができるので、黒皮残りの有無の検査にかかるコストの低減が可能となる。
実施の形態では、歯部23が回転軸X方向で湾曲したヘリカルギヤの場合を例に挙げて説明をしたが、本発明は、歯部23が回転軸Xに対して平行に設けられたギヤ(ギヤ部品)における黒皮残りの有無の検査にも有効に利用できる。
1 黒皮残り検出装置
2 ギヤ部品
20 貫通孔
21 軸部
22 基部
23 歯部
23a 一端
23b 他端
230 平坦面
231 一方の側面
232 他方の側面
24 第1大径部
25 第2大径部
3 支持部材
30 支持台
31 支持板
311 凹部
32 支持軸
33 ガイドレール
331 ストッパ
4 回転機構
41 第1ユニット
42 回転伝達軸
421 挿入部
43 ガイドレール
45 第2ユニット
46 支持軸
461 挿入部
47 ガイドレール
5 制御装置
10 LED光源
15 基盤
16、17 支持フレーム
Cn 中心
C1〜C3 カメラ
L 直径線
La、Lb 線分
P1 中央点
P2、P3 基端
Pa、Pb 境界点
R1 撮像領域
R2(R2a、R2b) 撮像領域
SD 基準濃度値
T 黒皮領域
TS 黒皮候補領域
Th1 検出閾値
Th2 判定用閾値
Th_w 閾値面積
Th_n 閾値総数
Tn 総数
Tw 総面積
X、Y 回転軸

Claims (8)

  1. 他のギヤ部品と噛合する歯部が、回転軸周りの周方向に所定間隔で複数、外周に設けられたギヤ部品において、前記周方向における前記歯部の一方の側面と他方の側面での研磨後の黒皮残りを検出する黒皮残りの検出方法であって、
    前記ギヤ部品を前記回転軸回りに回転させながら、前記歯部の一方の側面を一歯ずつ、カメラで撮像する第1撮像ステップと、
    前記ギヤ部品を、前記回転軸に直交する軸線回りに180度回転させて、前記ギヤ部品の向きを変更する変更ステップと、
    向きが変更された前記ギヤ部品を、前記回転軸回りに回転させながら、前記歯部の他方の側面を一歯ずつ、前記カメラで撮像する第2撮像ステップと、
    前記第1撮像ステップと前記第2撮像ステップでの撮像で得られた撮像画像の画像処理により、前記一方の側面と前記他方の側面における黒皮残りの有無を判定する判定ステップと、を有し、
    前記第1撮像ステップにおける前記一方の側面の撮像は、前記一方の側面の前記カメラに対する投影面積を考慮して設定された複数の撮像領域に対して実施されると共に、
    前記第2撮像ステップにおける前記他方の側面の撮像は、前記他方の側面の前記カメラに対する投影面積を考慮して設定された複数の撮像領域に対して実施されることを特徴とする黒皮残りの検出方法。
  2. 前記第1撮像ステップにおける前記一方の側面の撮像は、前記一方の側面で設定された前記複数の撮像領域に対して同時に実施されると共に、
    前記第2撮像ステップにおける前記他方の側面の撮像は、前記他方の側面で設定された前記複数の撮像領域に対して同時に実施され、
    前記判定ステップでは、
    前記一方の側面の各撮像領域の撮像で得られた撮像画像の画像処理により、前記一方の側面における黒皮残りの有無を判定すると共に、
    前記他方の側面の各撮像領域の撮像で得られた撮像画像の画像処理により、前記他方の側面における黒皮残りの有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の黒皮残りの検出方法。
  3. 前記判定ステップでは、撮像領域毎に、前記黒皮残りの有無を判定することを特徴とする請求項2に記載の黒皮残りの検出方法。
  4. 前記回転軸方向から見て前記歯部の各々は、外径側に向かうにつれて前記周方向の幅が狭くなる断面形状を有しており、
    前記一方の側面では、当該一方の側面を径方向で区画して、前記複数の撮像領域が設定されており、
    前記他方の側面では、当該他方の側面を径方向で区画して、前記複数の撮像領域が設定されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の黒皮残りの検出方法。
  5. 前記一方の側面と前記他方の側面は、前記回転軸方向における前記歯部の中心を基準とした点対称に形成されており、
    前記一方の側面は、前記回転軸方向の一端から他端に向かうにつれて、前記回転軸方向から見た前記外周の法線に対する傾きが小さくなる向きで湾曲していると共に、
    前記他方の側面は、前記回転軸方向の他端から一端に向かうにつれて、前記回転軸方向から見た前記外周の法線に対する傾きが小さくなる向きで湾曲しており、
    前記一方の側面では、前記一方の側面を前記回転軸方向で区画して、前記複数の撮像領域が設定されており、
    前記他方の側面では、当該他方の側面を前記回転軸方向で区画して、前記複数の撮像領域が設定されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の黒皮残りの検出方法。
  6. 前記回転軸方向から見て前記歯部の各々は、外径側に向かうにつれて前記周方向の幅が狭くなる断面形状を有しており、
    前記一方の側面と前記他方の側面は、前記回転軸方向における前記歯部の中心を基準とした点対称に形成されており、
    前記一方の側面は、前記回転軸方向の一端から他端に向かうにつれて、前記回転軸方向から見た前記外周の法線に対する傾きが小さくなる向きで湾曲していると共に、
    前記他方の側面は、前記回転軸方向の他端から一端に向かうにつれて、前記回転軸方向から見た前記外周の法線に対する傾きが小さくなる向きで湾曲しており、
    前記一方の側面では、前記一方の側面を前記回転軸方向で区画して、前記複数の撮像領域が設定されていると共に、前記複数の撮像領域のうち、前記他端側に位置する撮像領域は、前記径方向でさらに複数の撮像領域に区画されており、
    前記他方の側面では、前記他方の側面を前記回転軸方向で区画して、前記複数の撮像領域が設定されていると共に、前記複数の撮像領域のうち、前記一端側に位置する撮像領域は、前記径方向でさらに複数の撮像領域に区画されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の黒皮残りの検出方法。
  7. 前記一方の側面で設定された複数の撮像領域と、前記他方の側面で設定された複数の撮像領域とが、前記歯部の中心を基準とした点対称に設定されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の黒皮残りの検出方法。
  8. 他のギヤ部品と噛合する歯部が、回転軸周りの周方向に所定間隔で複数、外周に設けられたギヤ部品において、前記周方向における前記歯部の一方の側面と他方の側面での研磨後の黒皮残りを検出するための検出装置であって、
    前記ギヤ部品を回転可能に支持すると共に、前記回転軸に直交する軸線回りに回転可能な支持台と、
    前記ギヤ部品を、前記回転軸回りに回転させる回転機構と、
    前記一方の側面と前記他方の側面を撮像するカメラと、
    前記歯部を照明する光源と、
    前記黒皮残りの検出処理を実施する制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、
    前記支持台で支持された前記ギヤ部品を前記回転軸回りに回転させながら、前記一方の側面を、前記カメラで一歯ずつ撮像する第1撮像手段と、
    前記支持台を前記回転軸に直交する軸線回りに180度回転させて、前記支持台で支持された前記ギヤ部品の向きを変更する変更手段と、
    向きが変更された前記ギヤ部品を、前記回転軸回りに回転させながら、前記他方の側面を、前記カメラで一歯ずつ撮像する第2撮像手段と、
    前記第1撮像手段と前記第2撮像手段による撮像で得られた撮像画像の画像処理により、前記一方の側面と前記他方の側面における黒皮残りの有無を判定する判定手段と、を有し、
    前記一方の側面の撮像は、前記一方の側面の前記カメラに対する投影面積を考慮して設定された複数の撮像領域に対して実施されると共に、
    前記他方の側面の撮像は、前記他方の側面の前記カメラに対する投影面積を考慮して設定された複数の撮像領域に対して実施されることを特徴とする黒皮残りの検出装置。
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