JP5836149B2 - メタンの酸化除去用触媒およびメタンの酸化除去方法 - Google Patents
メタンの酸化除去用触媒およびメタンの酸化除去方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5836149B2 JP5836149B2 JP2012026138A JP2012026138A JP5836149B2 JP 5836149 B2 JP5836149 B2 JP 5836149B2 JP 2012026138 A JP2012026138 A JP 2012026138A JP 2012026138 A JP2012026138 A JP 2012026138A JP 5836149 B2 JP5836149 B2 JP 5836149B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- methane
- gas
- supported
- activity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
項1.メタンおよび過剰の酸素を含む被処理ガス中のメタンを酸化除去するための触媒であって、酸化チタン担体または酸化スズ担体に白金、イリジウムおよびレニウムを担持してなる触媒。
項2.メタンおよび過剰の酸素を含む被処理ガス中のメタンを酸化除去する方法であって、該被処理ガスを300〜450℃の温度で、前記項1に記載の触媒に接触させる方法。
酸化チタン(石原産業社製「MC-50」、比表面積62m2/g)を空気中で700℃で6時間焼成して、焼成酸化チタン(比表面積32m2/g)を得た。
35%塩酸5gに塩化レニウム(ReCl3)1.0gを溶解して純水(4ml)で希釈し、塩化レニウム塩酸溶液(Re 6.4質量%)を得た。この塩化レニウム溶液(2.35g)、Ptとして16.3質量%を含有するヘキサクロロ白金酸(H2PtCl6)水溶液(3.7g)およびIrとして8.7質量%を含有するヘキサクロロイリジウム酸(H2IrCl6)の希塩酸溶液(10.5g)を混合し、純水(15ml)で希釈した。この溶液を前記の焼成酸化チタン30gに含浸させた。蒸発乾固し、120℃で乾燥した後、空気中で550℃で6時間焼成して2%Pt-3%Ir-0.5%Re/酸化チタン触媒を得た。この触媒の比表面積は32m2/gであった。
ヘキサクロロ白金酸水溶液(8.6g)およびヘキサクロロイリジウム酸溶液(24.4g)を混合し、純水(150ml)で希釈して、前記の焼成酸化チタン70gに含浸したほかは、実施例1と同様にして、2%Pt-3%Ir/酸化チタン触媒を得た。この触媒の比表面積は32m2/gであった。
実施例1、2および比較例1において調製した触媒をそれぞれ打錠成形した後、破砕して粒径を1〜2mmに揃えた。各触媒1.45g(約2.3ml)を石英製反応管(内径14mm)に充填した。次いで、メタン1,000ppm、酸素10%、水蒸気10%(いずれも体積基準)および残部窒素からなる組成を有するガスを、2リットル/分(標準状態における体積)の流量で反応管に流通し、触媒層温度350℃, 400℃および450℃におけるメタン転化率を測定した。反応層前後のガス組成は、水素炎イオン化検知器および熱伝導度検出器を有するガスクロマトグラフにより測定した。
CH4転化率(%)=100×(1-CH4-OUT/CH4-in)
式中、「CH4-OUT」とは触媒層出口のメタン濃度を示し、「CH4-in」とは触媒層入口のメタン濃度を示す。
酸化スズ(関東化学社製「Nanotek」、比表面積47m2/g)を空気中で700℃で6時間焼成して、焼成酸化スズ(比表面積18m2/g)を得た。塩化レニウム塩酸溶液(Re 6.4質量%)4.7g、Ptとして16.3質量%を含有するヘキサクロロ白金酸(H2PtCl6)水溶液3.7gおよびIrとして8.7質量%を含有するヘキサクロロイリジウム酸(H2IrCl6)の希塩酸溶液10.5gを混合し、純水(20ml)で希釈した。この溶液を前記の焼成酸化スズ30gに含浸させた。蒸発乾固し、120℃で乾燥した後、空気中で550℃で6時間焼成して2%Pt-3%Ir-1%Re/酸化スズ触媒を得た。この触媒の比表面積は18m2/gであった。
ヘキサクロロ白金酸水溶液(3.7g)およびヘキサクロロイリジウム酸溶液(10.5g)を混合し、純水(20ml)で希釈して、前記の焼成酸化スズ30gに含浸したほかは、実施例3と同様にして、2%Pt-3%Ir/酸化スズ触媒を得た。この触媒の比表面積は18m2/gであった。
過レニウム酸アンモニウム(NH4ReO4)0.54gを純水80gに溶解した。この溶液を酸化スズ(関東化学社製「Nanotek」、比表面積47m2/g)37.5gに含浸させた。蒸発乾固し、120℃で乾燥した後、空気中で700℃で6時間焼成して1%Re/酸化スズ(比表面積16m2/g)を得た。Ptとして16.3質量%を含有するヘキサクロロ白金酸(H2PtCl6)水溶液(2.76g)およびIrとして8.7質量%を含有するヘキサクロロイリジウム酸(H2IrCl6)の希塩酸溶液(7.9g)を混合し、純水(8ml)で希釈した。この溶液を前記の1%Re/酸化スズ22.5gに含浸させた。蒸発乾固し、120℃で乾燥した後、空気中で550℃で6時間焼成して2%Pt-3%Ir-1%Re/酸化スズ触媒を得た。この触媒の比表面積は15m2/gであった。この実施例は、酸化スズ担体に、まずReを担持し、次いでIrおよびPtを担持する逐次担持法により触媒を調製した例である。
Irの担持量を酸化スズに対する質量比で1%としたほかは実施例4と同様にして、2%Pt-1%Ir-1%Re/酸化スズ触媒を得た。この触媒の比表面積は16m2/gであった。
Irを担持しなかったほかは実施例4と同様にして、2%Pt-1%Re/酸化スズ触媒を得た。この触媒の比表面積は16m2/gであった。
実施例3〜5および比較例2〜3において調製した触媒をそれぞれ打錠成形した後、破砕して粒径を1〜2mmに揃えた。各触媒1.45g(約1.1ml)を石英製反応管(内径14mm)に充填し、活性評価試験1と同様にしてメタン酸化活性を評価した。
比較例2および実施例4の触媒をそれぞれ打錠成形した後、破砕して粒径を1〜2mmに揃えた。各触媒1.45g(1.5ml)を石英製反応管(内径14mm)に充填した。次いで、炭鉱換気ガスを模擬したメタン1,000ppm、酸素20%、水蒸気3%(いずれも体積基準)および残部窒素からなる組成を有するガスを、2リットル/分(標準状態における体積)の流量で反応管に流通し、触媒層温度300℃, 350℃および400℃におけるメタン転化率を測定した(初期転化率)。反応層前後のガス組成は、水素炎イオン化検知器および熱伝導度検出器を有するガスクロマトグラフにより測定した。引き続いて、触媒層温度を400℃として、反応ガスに二酸化硫黄3ppmを添加して反応を継続し、20、60時間後のそれぞれの時点で、触媒層温度300℃、350℃および400℃におけるメタン転化率を同様に測定した。
Claims (2)
- メタンおよび過剰の酸素を含む被処理ガス中のメタンを酸化除去するための触媒であって、酸化チタン担体または酸化スズ担体に白金、イリジウムおよびレニウムを担持し、
該白金の担持量が担体に対する質量比で0.5〜20%であり、
該イリジウムの担持量が担体に対する質量比で0.5〜20%であり、
該白金と該イリジウムの担持量の比率がIr/Ptの質量比で0.3〜5であり、
該レニウムの担持量が担体に対する質量比で0.1〜10%であり、
該白金と該レニウムの担持量の比率がRe/Ptの質量比で0.1〜2である触媒。 - メタンおよび過剰の酸素を含む被処理ガス中のメタンを酸化除去する方法であって、該被処理ガスを300〜450℃の温度で、請求項1に記載の触媒に接触させる方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012026138A JP5836149B2 (ja) | 2011-03-08 | 2012-02-09 | メタンの酸化除去用触媒およびメタンの酸化除去方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011050356 | 2011-03-08 | ||
JP2011050356 | 2011-03-08 | ||
JP2012026138A JP5836149B2 (ja) | 2011-03-08 | 2012-02-09 | メタンの酸化除去用触媒およびメタンの酸化除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012196664A JP2012196664A (ja) | 2012-10-18 |
JP5836149B2 true JP5836149B2 (ja) | 2015-12-24 |
Family
ID=47179428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012026138A Active JP5836149B2 (ja) | 2011-03-08 | 2012-02-09 | メタンの酸化除去用触媒およびメタンの酸化除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5836149B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3501639A4 (en) * | 2016-08-17 | 2020-04-01 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | METHANE OXIDATION CATALYST |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6103955B2 (ja) * | 2013-01-23 | 2017-03-29 | 大阪瓦斯株式会社 | メタンの酸化除去用触媒およびメタンの酸化除去方法 |
JP7197484B2 (ja) | 2017-08-22 | 2022-12-27 | 三井金属鉱業株式会社 | メタン酸化触媒 |
JP6883135B1 (ja) * | 2020-05-15 | 2021-06-09 | 田中貴金属工業株式会社 | メタン燃焼触媒及びその製造方法、並びに燃焼排ガスの浄化方法 |
-
2012
- 2012-02-09 JP JP2012026138A patent/JP5836149B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3501639A4 (en) * | 2016-08-17 | 2020-04-01 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | METHANE OXIDATION CATALYST |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012196664A (ja) | 2012-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5030818B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒および排ガス浄化方法 | |
JP4501012B2 (ja) | ディーゼル排ガス処理用の燃焼触媒及びディーゼル排ガスの処理方法 | |
EP1356863B1 (en) | Method of purifying methane-containing waste gas | |
JP2004512162A (ja) | Co、vocおよびハロゲン化有機物の放出物を消失させる触媒 | |
JP5541874B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒および排ガス浄化方法 | |
JP5836149B2 (ja) | メタンの酸化除去用触媒およびメタンの酸化除去方法 | |
JP5865110B2 (ja) | メタン酸化触媒およびその製造方法 | |
JP4025945B2 (ja) | メタン含有排ガスの浄化用触媒およびメタン含有排ガスの浄化方法 | |
JP2006181569A (ja) | 三元触媒及びこれを用いたメタン含有ガスの浄化方法 | |
KR20170075148A (ko) | 압축천연가스 연소시스템 배기가스 산화촉매 | |
JP6614897B2 (ja) | メタン酸化除去用触媒の製造方法およびメタン酸化除去方法 | |
JP2013215718A (ja) | メタンの酸化除去用触媒及びメタンの酸化除去方法 | |
JP6103955B2 (ja) | メタンの酸化除去用触媒およびメタンの酸化除去方法 | |
JP5610805B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒および排ガス浄化方法 | |
JP4568640B2 (ja) | メタン含有排ガスの浄化方法、メタン含有排ガス浄化用三元触媒の前処理方法及びこれを用いた三元触媒 | |
CN114669286A (zh) | 一种用于co氧化的铂基催化剂及其制备方法与应用 | |
JP5825947B2 (ja) | メタンの酸化除去用触媒およびメタンの酸化除去方法 | |
JP4143352B2 (ja) | 排ガス中のメタンの酸化用触媒および排ガス中のメタンの酸化除去方法 | |
JP5541873B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒および排ガス浄化方法 | |
JP2017100120A (ja) | メタン酸化除去用触媒の製造方法およびメタン酸化除去用触媒 | |
JP6771330B2 (ja) | メタン酸化除去用触媒の製造方法およびメタン酸化除去方法 | |
JP2014155919A (ja) | メタンの酸化除去用触媒およびメタンの酸化除去方法 | |
JP6496932B2 (ja) | 被処理ガス中の可燃成分の酸化触媒、被処理ガス中の可燃成分の酸化触媒の製造方法、被処理ガス中の可燃成分の酸化方法、及び、被処理ガス中の窒素酸化物の除去方法 | |
JP5123417B1 (ja) | 水素燃焼触媒 | |
JP2016165707A (ja) | 三元触媒及びこれを用いたメタン含有ガスの浄化方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141205 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150629 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150714 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150821 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151006 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151102 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Ref document number: 5836149 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |