JP5833987B2 - 陽極酸化処理性に優れたアルミニウム合金および陽極酸化処理アルミニウム合金部材 - Google Patents

陽極酸化処理性に優れたアルミニウム合金および陽極酸化処理アルミニウム合金部材 Download PDF

Info

Publication number
JP5833987B2
JP5833987B2 JP2012166329A JP2012166329A JP5833987B2 JP 5833987 B2 JP5833987 B2 JP 5833987B2 JP 2012166329 A JP2012166329 A JP 2012166329A JP 2012166329 A JP2012166329 A JP 2012166329A JP 5833987 B2 JP5833987 B2 JP 5833987B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum alloy
anodized
less
film
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012166329A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014025110A (ja
Inventor
高田 悟
悟 高田
小林 一徳
一徳 小林
田中 敏行
敏行 田中
井上 憲一
憲一 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2012166329A priority Critical patent/JP5833987B2/ja
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to US14/407,559 priority patent/US9892818B2/en
Priority to KR1020157001626A priority patent/KR101698694B1/ko
Priority to CN201380037784.9A priority patent/CN104471091B/zh
Priority to EP13823540.3A priority patent/EP2878691B8/en
Priority to PCT/JP2013/068870 priority patent/WO2014017297A1/ja
Priority to TW102126100A priority patent/TWI503419B/zh
Publication of JP2014025110A publication Critical patent/JP2014025110A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5833987B2 publication Critical patent/JP5833987B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B3/00Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties
    • H01B3/02Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of inorganic substances
    • H01B3/10Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of inorganic substances metallic oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C21/00Alloys based on aluminium
    • C22C21/06Alloys based on aluminium with magnesium as the next major constituent
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C21/00Alloys based on aluminium
    • C22C21/06Alloys based on aluminium with magnesium as the next major constituent
    • C22C21/08Alloys based on aluminium with magnesium as the next major constituent with silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D11/00Electrolytic coating by surface reaction, i.e. forming conversion layers
    • C25D11/02Anodisation
    • C25D11/04Anodisation of aluminium or alloys based thereon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D9/00Electrolytic coating other than with metals
    • C25D9/04Electrolytic coating other than with metals with inorganic materials
    • C25D9/06Electrolytic coating other than with metals with inorganic materials by anodic processes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Insulated Metal Substrates For Printed Circuits (AREA)

Description

本発明は、陽極酸化処理アルミニウム合金部材からなるエレクトロニクス向け絶縁部材、およびそのためのアルミニウム合金に関するものであり、例えば半導体製造装置や半導体用の絶縁部材が挙げられる。半導体製造装置用絶縁部材としてはドライエッチング装置、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置、イオン注入装置、スパッタリング装置等のように、半導体や液晶の製造設備等の真空チャンバーや、その真空チャンバーの内部に設けられる部品の素材として有用な、アルミニウム合金を基材とした陽極酸化皮膜を有する陽極酸化処理アルミニウム合金部材に関するもので、半導体用絶縁部材としてはCPU(Central Processing Unit)、パワーデバイス、LED(Light Emitting Diode)等の半導体や液晶に関する絶縁部材に適用される陽極酸化処理アルミニウム合金部材、およびそのためのアルミニウム合金に関するものであり、特に高温でのクラックの発生を抑制しつつ、耐電圧性をより一層向上させた陽極酸化処理アルミニウム合金部材およびアルミニウム合金に関するものである。
アルミニウムやアルミニウム合金等を基材とした部材の表面に陽極酸化皮膜を形成して、その基材に耐プラズマ性や耐ガス腐食性を付与した陽極酸化処理は従来から広く行なわれている。例えば、半導体製造設備のプラズマ処理装置に用いられる真空チャンバーや、その真空チャンバーの内部に設けられる各種部品は、アルミニウム合金を用いて構成されることが一般的である。しかしながら、そのアルミニウム合金を何らかの処理をしないまま(無垢のまま)で使用すれば、耐プラズマ性や耐ガス腐食性等を維持することができない。こうしたことから、アルミニウム合金によって構成された部材の表面に、陽極酸化皮膜を形成することによって、耐プラズマ性や耐ガス腐食性等を付与することが行なわれている。
一方、近年では配線幅の微細化に起因して、プラズマの高密度化に伴い、プラズマを生成させるために投入する電力が増加しており、従来の陽極酸化皮膜では、高電力投入時に発生する高温・高電圧によって、皮膜が絶縁破壊を引き起こすことがある。こうした絶縁破壊が生じた部分では電気特性が変化するために、エッチング均一性や、成膜均一性が劣化することから、使用される部材での高耐電圧化・高温クラック耐性化(耐熱性化)が望まれている。また、半導体用絶縁部材についても、半導体の微細化、小型化、高電力化に伴い使用環境は高温化しており、また製造工程においても高温に曝されることから、高耐電圧化・高温クラック耐性化(耐熱性化)が必要である。加えて、これらの要求特性を、低コストで実現することも重要な要件となる。
陽極酸化皮膜を形成したアルミニウム合金部材の特性を改善するための技術は、これまでにも様々提案されている。例えば、特許文献1では、基材として用いるアルミニウム合金の純度を上げることによって、金属間化合物の個数を減らし、耐電圧性を改善する技術が提案されている。しかしながら、このような陽極酸化処理アルミニウム合金部材においては、高温下での皮膜クラックが発生することがあり、高温クラック耐性化が改善されているとは言えない。
一方、特許文献2には、アルミニウム合金中の金属Siをできるだけ低減することによって、耐電圧性を改善した太陽電池用絶縁層付き金属基材が提案されている。この技術においても、高温クラック耐性化については考慮されておらず、高温下での皮膜クラックが発生することがある。
特開2002−241992号公報 特開2010−283342号公報
本発明は上記のような事情に着目してなされたものであって、その目的は、高耐電圧性を有すると共に、高温下におけるクラックの発生を抑制できるような耐熱性にも優れる陽極酸化処理アルミニウム合金部材、およびこうした陽極酸化処理アルミニウム合金部材を実現するための陽極酸化処理性に優れたアルミニウム合金を提供することにある。
上記目的を達成することのできた本発明のアルミニウム合金とは、Mg:3.5%を超え6.0%以下(質量%の意味、化学成分について以下同じ)、Cu:0.02%以上1.0%以下、Cr:0.02%以上0.1%以下を夫々含み、残部がAlおよび不可避不純物であり、不可避不純物中のSi:0.05%以下、Fe:0.05%以下に夫々抑制したアルミニウム合金であり、アルミニウム合金中に含まれる最大長さが4μm以上の金属間化合物の任意断面での1mm2当たりの個数が50個以下であることを特徴とする。
本発明のアルミニウム合金においては、前記金属間化合物の1mm2当たりの個数が15個以下であることが好ましい。
上記のようなアルミニウム合金からなる基材表面に陽極酸化皮膜を形成することによって、高耐電圧性を有すると共に、高温下におけるクラックの発生を抑制できるような耐熱性にも優れる陽極酸化処理アルミニウム合金部材が実現できる。形成される陽極酸化皮膜は、少なくともシュウ酸を含む陽極酸化処理液で形成されたものであることが好ましい。
また陽極酸化皮膜は、高温クラック発生の抑制および耐電圧性の確保という観点からすれば、その厚さは3〜150μmであることが好ましい。
本発明によれば、基材として用いるアルミニウム合金における化学成分組成および金属間化合物の大きさや個数を適切に規定するようにしたので、高耐電圧性と耐熱性の両特性を兼備した陽極酸化処理アルミニウム合金部材が実現でき、このような陽極酸化処理アルミニウム合金部材は半導体や液晶の製造設備用部材や、パワー半導体用の絶縁部材として極めて有用である。
本発明者らは、高耐電圧性と耐熱性の両特性を兼備した陽極酸化処理アルミニウム合金部材の実現を目指して、様々な角度から検討した。その結果、基材として用いるアルミニウム合金における化学成分組成および金属間化合物の大きさや個数を適切に規定すれば、陽極酸化性に優れたものとできること、およびこのようなアルミニウム合金の表面に、少なくともシュウ酸を含む陽極酸化処理液で陽極酸化皮膜を形成すれば、上記目的に適う陽極酸化処理アルミニウム合金部材が実現できることを見出し、本発明を完成した。以下、本発明で規定する各要件について説明する。
本発明で基材として用いるアルミニウム合金は、Mg、CuおよびCrを所定量含むものであるが、これらの成分の範囲限定理由は下記の通りである。
[Mg:3.5%を超え6.0%以下]
陽極酸化皮膜はそれ自体では、曲げ等による引張り応力に弱いことから、こうした特性を補填して陽極酸化皮膜の高温クラック性を良好にするには、基材の強度をできるだけ高くする必要がある。また、半導体用絶縁部材の場合、強度を高くすることで基材厚みを薄くすることができ、熱抵抗を低減することができることから、放熱性を高めることができる。こうした観点から、基材として用いるアルミニウム合金中のMg含有量はできるだけ多くする。またアルミニウム合金中のMg含有量が多いほど、陽極酸化皮膜の成膜速度を速めることができ、製造コストの低減にも繋がることになる。こうした理由から、アルミニウム合金中のMg含有量は3.5%超えとする必要がある。好ましくは3.6%以上である。しかしながら、Mg含有量が過剰になって6.0%を超えると、アルミニウム合金に圧延割れが発生しやすくなり、圧延加工が困難になる。Mg含有量の好ましい上限は5.3%以下であり、より好ましくは4.7%以下である。
[Cu:0.02%以上1.0%以下]
Cuは耐熱性を向上させるのに有効な元素であり、特にMgの存在下ではその性能がより向上する。こうした観点から、Cuは0.02%以上含有させる必要がある。好ましくは、0.03%以上である。しかしながら、Cu含有量が過剰になって1.0%を超えると、金属間化合物にCuが析出して耐電圧性低下の原因となる。Cu含有量の好ましい上限は0.8%以下である。
[Cr:0.02%以上0.1%以下]
CrについてもMgと同様に、強度向上に有効な元素(再結晶粒の微細化による)である。こうした効果を発揮させるためには、Crは0.02%以上含有させる必要がある。好ましくは、0.03%以上であり、より好ましくは0.04%以上である。しかしながら、Cr含有量が過剰になって0.1%を超えると、晶出物サイズの粗大化を招くことになる。Cr含有量の好ましい上限は0.08%以下であり、より好ましくは0.07%以下である。
本発明のアルミニウム合金における基本成分は上記の通りであり、残部はAlおよび不可避不純物であるが、不可避不純物中のSiおよびFeは下記のように抑制することが必要である。また、少量のZnが含まれることも許容できる。
[Si:0.05%以下、Fe:0.05%以下]
FeはAl−Fe系金属間化合物、SiはMg−Si系金属間化合物を夫々生成し、これらの金属間化合物は耐電圧性を低下させる原因となることから、金属間化合物のサイズや個数を所定以下とするために、いずれも0.05%以下に抑制する必要がある。より高い耐電圧性を得るには、夫々0.02%以下とすることが好ましい。これらの元素の下限については、特に定めるものではないが、含有量が0.002%未満となると、極めて高価なアルミニウム合金地金を必要となるため、いずれも0.002%以上であることが好ましい。
[Zn:0.5%以下]
Znのようなアルミニウム合金中に均一に固溶する元素は、耐電圧性に影響を与えないので含まれていても問題はない。Znの場合、0.5%を超えると、Znの析出核が大きくなり、前処理のエッチングにより粒界部が深くエッチングされ欠陥が形成されるため、表面処理としては適切な表面状態でなくなる。好ましくは0.3%以下である。Znの下限については、特に定めるものではないが、含有量が0.002%未満となると、極めて高価なアルミニウム合金地金を必要となるため、0.002%以上であることが好ましい。
[金属間化合物サイズ・個数]
耐電圧性を低下させる要因は、アルミニウム合金中に存在する金属間化合物が陽極酸化中に溶解すること無く、ほぼ金属の状態で皮膜中に取り込まれることであり、そのサイズが大きいほど単位質量当たりの表面積が小さく溶解に時間がかかる。こうしたことから、溶解を完了せずとも、耐電圧性に大きく影響を与えない条件は金属間化合物の大きさ(最大長さ)が4μm以上のものの個数が任意断面で1mm2当たり50個(50個/mm2)以下とする必要がある。この要件を満足すれば、十分な耐電圧性を発揮することができる。更に耐電圧を高めるためには、上記個数は15個/mm2以下であることが好ましい(より好ましくは10個/mm2以下)。尚、本発明で測定対象とした金属間化合物は、Al−Fe系金属間化合物やMg−Si系金属間化合物である。
本発明の陽極酸化処理アルミニウム合金部材は、上記のようなアルミニウム合金からなる基材表面に陽極酸化皮膜を形成したものであるが、この皮膜を形成するときの陽極酸化処理液としては、少なくともシュウ酸を含む陽極酸化処理液を用いることが重要である。これは陽極酸化皮膜がアルミニウム合金基材にシュウ酸系皮膜を形成することで、高温での耐クラック性を向上させることができるからである。
即ち、一般的な陽極酸化処理液として、シュウ酸、ギ酸等の有機酸、リン酸、クロム酸、硫酸などの無機酸が挙げられるが、高温でクラックの発生を著しく低減させつつ耐電圧性を向上させるという観点からして、少なくともシュウ酸を含む陽極酸化処理液を用いる必要がある。陽極酸化処理液中のシュウ酸濃度は、所望とする作用効果を有効に発揮することができるように適宜適切に制御すれば良いが、おおむね、20g/L〜40g/Lの範囲に制御することが好ましい。
陽極酸化処理を行うときの温度(液温)は、生産性を欠くことなく、また皮膜の溶解が顕著に起こらない範囲で設定すれば良く、おおむね、0℃〜50℃とすることが好ましい。低温側では成膜速度が遅くなるものの、皮膜が緻密となり、耐電圧が高くなる傾向にあり、高温側では成膜速度が速くなるものの、耐電圧が若干低くなる傾向にあることから、生産性と必要耐電圧性から適宜温度を設定すればよい。また、生産性と耐電圧性を考慮し、低温処理・高温処理を合わせた皮膜構造にすることで両者の両立を図っても良い。
尚、陽極酸化処理を行うときの電解電圧(陽極酸化皮膜形成電圧)・電流密度は、所望の陽極処理酸化皮膜が得られるように、適宜適切に調節すればよい。例えば、電解電圧については、電解電圧が低いと電流密度が小さくなり成膜速度が遅くなり、一方、電解電圧が高過ぎると大電流による皮膜の溶解によって陽極酸化皮膜が形成されなくなる傾向がある。電解電圧による影響は、使用する電解処理液の組成や、陽極酸化処理を行う温度などにも関係するため、適宜設定すればよい。より好ましくは、皮膜構造を多層構造とすることで、皮膜の耐電圧性を向上させることができる。なぜなら、ポーラス層(皮膜の大部分)とバリア層(基材近傍)からなるシュウ酸系陽極酸化皮膜のポーラス層は、膜厚方向に延びたパイプ状の空孔(ポア)であることから絶縁的には弱いが、このパイプ状のポアを不連続にすること(即ち、多層構造とすること)で、絶縁破壊の起因となる電子雪崩の現象を抑制し、耐電圧性を向上させる役割を果たすからである。また、ポアサイズは処理電圧により制御できるから(電圧が大きいほどポアサイズは大きくなる)、電圧を不連続に変化させることで、この皮膜構造を制御することができる。
陽極酸化処理時の電圧(電解電圧)は、具体的には5〜100V程度(より好ましくは15〜80V)であることが好ましい。或いは、陽極酸化処理時に流す電流の電流密度は、100A/dm2以下(より好ましくは30A/dm2以下、更に好ましくは5A/dm2以下)が好ましい。但し、こうした条件は、使用する電解処理液の組成や、陽極酸化処理を行う温度、記載の化学成分組成等にも関係するため、適宜設定すればよい。
形成する陽極酸化皮膜の膜厚は、耐電圧性を担う重要な因子であり、各種仕様により調整すればよく、また膜厚が薄いほど高温クラック発生しにくいことから特に規定はないが、膜厚が厚いと耐高温クラック性が損なわれるので、150μm以下であること好ましく、より好ましくは100μm以下である。
ところで、皮膜全体として必要とされる耐電圧性を確保するには、半導体製造装置の種類やプロセルの違い、単位厚さ(厚さ1μm当たり)の耐電圧性にもよるが(厚さ1μm当たり50V以上が好ましい、より好ましくは厚さ1μm当たり60V以上)、皮膜厚さは少なくとも3μm以上であることが好ましい。より好ましくは10μm以上(更に好ましくは20μm以上)である。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によって制限されず、上記・下記の趣旨に適合し得る範囲で変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
下記表1に示す化学成分組成のアルミニウム合金を、通常の方法により、溶解し鋳造した鋳塊に、500℃の温度で均質化熱処理を行い、引き続き、熱間圧延により厚さが5mmの熱間圧延板(熱延板)を作製した。続いて、板厚が0.8mmになるまで冷間圧延を施し、350℃の温度で焼鈍を行い、30mm×30mm×0.8mmの基材を切り出した。
上記のように切り出した試料(基材)を、脱脂工程として、50℃−15%NaOH水溶液中に2分間浸漬した後、水洗した。次に、デスマット工程として上記脱脂工程を経た試料を40℃−20%硝酸溶液中に2分間浸漬した後、水洗して表面を清浄化した。
Figure 0005833987
次いで、上記の各試料に対し、下記表2に示す条件(処理液種類、処理液温度、電解電圧)にて陽極酸化処理を行い、所定の膜厚の陽極酸化皮膜を作製し、陽極酸化処理後、水洗し乾燥し、基材表面に陽極酸化皮膜を形成した各種陽極酸化処理アルミニウム合金部材を得た。このうち試験No.8は、まず処理電圧30Vの条件で皮膜を8μm形成した後、処理電圧を60Vに変えて皮膜を25μm形成し、膜厚の合計を33μmとした2層構造のものである。
Figure 0005833987
陽極酸化処理前の基材について、下記の方法によって、基材中の金属間化合物の大きさ、個数を測定すると共に、得られた陽極酸化処理アルミニウム合金部材について(試験No.1〜9)、下記の方法によって、高温クラックの発生状況、耐電圧性(平均耐電圧)を評価した。これらの結果を、下記表3に示す。
[金属間化合物の大きさ・個数の測定]
アルミニウム合金板(陽極酸化処理をする前の状態)を切り出して樹脂に埋め込み、圧延表面が観察面となるように研磨して鏡面(任意断面)とし、この鏡面化された面を走査型電子顕微鏡(SEM)にて、倍率500倍の反射電子像で20視野以上を観察した。母相より白く写る部分、および母相より黒く写る部分を測定対象とする金属間化合物と見なし、画像処理により最大長さを求め、最大長さが4μm以上の金属間化合物の個数を測定し、単位面積当たりの個数(個数密度)を算出した。
[平均耐電圧の測定]
各試料の耐電圧は、耐電圧試験器(「TOS5051A」、菊水電子工業株式会社製、DCモード)を用い、+端子を針型のプローブに接続し、陽極酸化皮膜上に接触させ、−端子をアルミニウム合金基材に接続し、DC電圧(直流電圧)を印加し、1mA以上の電流が流れた時点での電圧の平均値(測定個数10点での平均値)を平均耐電圧とした。
陽極酸化皮膜を形成し、測定した平均耐電圧を膜厚で割ることで、単位厚み当たりの耐電圧(V/μm)を求めた。単位膜厚当たりの耐電圧が高いことは、仕様耐電圧を作製するための皮膜厚を薄くすることができ、生産性が向上し製造コストを抑えられ、安価な作製が可能となることから、この値が50V/μm以上を合格(○)、60V/μm以上を優秀(◎)とした[50V/μm未満は不合格(×)]。
[高温クラックの発生状況の評価]
クラックの発生状況は、各陽極酸化処理アルミニウム合金部材を300℃に加熱後、陽極酸化処理アルミニウム合金部材の表面を顕微鏡で観察することによって(倍率:400倍)、クラック発生状況を評価した。そして、陽極酸化皮膜表面に明確なクラックが存在する場合を耐クラック性が悪い(下記表3で「有り」)、クラックが目視できない場合を耐クラック性が良好(下記表3で「無し」)と判断した。
Figure 0005833987
これらの結果から、以下のように考察することができる。まず試験No.1〜5、7、8は、本発明で規定する要件を満足する実施例であり、高温でクラックが発生することなく、良好な耐電圧性を示していることが分かる。
これに対し、試験No.6、9は、本発明で規定する化学成分組成を満足しないアルミニウム合金を基材として用いた比較例であり、いずれかの特性が劣化している。即ち、試験No.6は、Mg含有量が不足するアルミニウム合金を基材として用いたものであり(Si,Fe,Cu,Crについても本発明で規定する範囲を外れる)、Si,Feの過剰によって金属間化合物の個数も多くなっており、耐電圧性が不足しており、Cu不足によって高温でのクラックも発生している。試験No.9は、Fe含有量が過剰なアルミニウム合金を基材として用いたものであり、金属間化合物の個数も多くなっており、耐電圧性が不足している。

Claims (5)

  1. Mg:3.5%を超え6.0%以下(質量%の意味、化学成分について以下同じ)、Cu:0.02%以上1.0%以下、Cr:0.02%以上0.1%以下を夫々含み、残部がAlおよび不可避不純物であり、不可避不純物中のSi:0.05%以下、Fe:0.05%以下に夫々抑制したアルミニウム合金であり、アルミニウム合金中に含まれる最大長さが4μm以上の金属間化合物の任意断面での1mm2当たりの個数が50個以下であることを特徴とする陽極酸化処理性に優れたアルミニウム合金。
  2. 前記金属間化合物の1mm2当たりの個数が15個以下である請求項1に記載のアルミニウム合金。
  3. 請求項1または2に記載のアルミニウム合金からなる基材表面に陽極酸化皮膜を有するものであることを特徴とする陽極酸化処理アルミニウム合金部材。
  4. 前記陽極酸化皮膜の厚さが3〜150μmである請求項3に記載の陽極酸化処理アルミニウム合金部材。
  5. 請求項3または4に記載の陽極酸化処理アルミニウム合金部材を製造するに当たり、前記陽極酸化皮膜は、少なくともシュウ酸を含む陽極酸化処理液で形成することを特徴とする陽極酸化処理アルミニウム合金部材の製造方法
JP2012166329A 2012-07-26 2012-07-26 陽極酸化処理性に優れたアルミニウム合金および陽極酸化処理アルミニウム合金部材 Expired - Fee Related JP5833987B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012166329A JP5833987B2 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 陽極酸化処理性に優れたアルミニウム合金および陽極酸化処理アルミニウム合金部材
KR1020157001626A KR101698694B1 (ko) 2012-07-26 2013-07-10 양극 산화 처리성이 우수한 알루미늄 합금 및 양극 산화 처리 알루미늄 합금 부재
CN201380037784.9A CN104471091B (zh) 2012-07-26 2013-07-10 阳极氧化处理性优异的铝合金和阳极氧化处理铝合金构件
EP13823540.3A EP2878691B8 (en) 2012-07-26 2013-07-10 Anodic-oxidation-treated aluminum alloy member
US14/407,559 US9892818B2 (en) 2012-07-26 2013-07-10 Aluminum alloy having excellent anodic oxidation treatability, and anodic-oxidation-treated aluminum alloy member
PCT/JP2013/068870 WO2014017297A1 (ja) 2012-07-26 2013-07-10 陽極酸化処理性に優れたアルミニウム合金および陽極酸化処理アルミニウム合金部材
TW102126100A TWI503419B (zh) 2012-07-26 2013-07-22 Anodic oxidation treatment of aluminum alloy and anodized aluminum alloy components

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012166329A JP5833987B2 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 陽極酸化処理性に優れたアルミニウム合金および陽極酸化処理アルミニウム合金部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014025110A JP2014025110A (ja) 2014-02-06
JP5833987B2 true JP5833987B2 (ja) 2015-12-16

Family

ID=49997113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012166329A Expired - Fee Related JP5833987B2 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 陽極酸化処理性に優れたアルミニウム合金および陽極酸化処理アルミニウム合金部材

Country Status (7)

Country Link
US (1) US9892818B2 (ja)
EP (1) EP2878691B8 (ja)
JP (1) JP5833987B2 (ja)
KR (1) KR101698694B1 (ja)
CN (1) CN104471091B (ja)
TW (1) TWI503419B (ja)
WO (1) WO2014017297A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6190791B2 (ja) * 2013-11-19 2017-08-30 株式会社神戸製鋼所 耐熱性に優れた陽極酸化処理アルミニウム合金部材およびその製造方法
JP6433380B2 (ja) * 2014-06-27 2018-12-05 株式会社神戸製鋼所 アルミニウム合金圧延材
US10141474B2 (en) * 2014-08-28 2018-11-27 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Passivation method
JP2016186125A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 株式会社神戸製鋼所 アルミニウム合金板
CN105568084A (zh) * 2015-12-31 2016-05-11 新疆众和股份有限公司 一种硬盘用铝基铝镁合金基片及其制备工艺
JP2018059176A (ja) * 2016-10-07 2018-04-12 株式会社神戸製鋼所 アルミニウム合金板、及び、陽極酸化処理アルミニウム合金板
CN108149091A (zh) * 2017-12-06 2018-06-12 浙江永杰铝业有限公司 一种高强度高表面阳极氧化外观铝合金带材及其制备方法
JP6974150B2 (ja) * 2017-12-08 2021-12-01 東洋アルミニウム株式会社 アルミニウム積層体およびその製造方法
JP2019147974A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 東洋アルミニウム株式会社 アルミニウム積層体およびその製造方法
JP7257210B2 (ja) * 2019-03-26 2023-04-13 アイシン軽金属株式会社 絶縁性陽極酸化皮膜の製造方法
CN113151877B (zh) * 2021-04-25 2022-03-22 攀钢集团研究院有限公司 耐磨钛合金微弧氧化涂层的制备方法
TWI769825B (zh) * 2021-05-20 2022-07-01 遠東科技大學 具有高硬度氧化鋁層的導電線的製造方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59117675U (ja) * 1983-01-24 1984-08-08 旭可鍛鉄株式会社 アルミニウム又はその合金における陽極酸化皮膜の構造
FR2740144B1 (fr) * 1995-10-18 1997-11-21 Pechiney Rhenalu Alliage almg pour constructions soudees a caracteristiques mecaniques ameliorees
JP3588742B2 (ja) 1997-11-21 2004-11-17 コニカミノルタホールディングス株式会社 平版印刷版用アルミニウム合金板
JP3855663B2 (ja) 2001-02-15 2006-12-13 日本軽金属株式会社 耐電圧特性に優れた表面処理装置用部品
JP2002256488A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Showa Denko Kk 陽極酸化処理用アルミニウム合金およびガス耐食性に優れたアルミニウム合金材
JP3891815B2 (ja) * 2001-10-12 2007-03-14 昭和電工株式会社 皮膜形成処理用アルミニウム合金、ならびに耐食性に優れたアルミニウム合金材およびその製造方法
JP3871560B2 (ja) * 2001-12-03 2007-01-24 昭和電工株式会社 皮膜形成処理用アルミニウム合金、ならびに耐食性に優れたアルミニウム合金材およびその製造方法
US7033447B2 (en) 2002-02-08 2006-04-25 Applied Materials, Inc. Halogen-resistant, anodized aluminum for use in semiconductor processing apparatus
US7048814B2 (en) 2002-02-08 2006-05-23 Applied Materials, Inc. Halogen-resistant, anodized aluminum for use in semiconductor processing apparatus
JP3875175B2 (ja) * 2002-10-25 2007-01-31 株式会社神戸製鋼所 磁気ディスク用アルミニウム合金基板及びその製造方法
JP2004332002A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Furukawa Sky Kk 透明潤滑樹脂被覆陽極酸化処理板
US7122107B2 (en) * 2003-08-28 2006-10-17 General Motors Corporation Color stabilization of anodized aluminum alloys
KR101297489B1 (ko) 2005-06-17 2013-08-16 미쓰비시 가가꾸 가부시키가이샤 금속 산화물막, 적층체, 금속 부재 및 그 제조 방법
JP5099677B2 (ja) * 2007-03-20 2012-12-19 三菱アルミニウム株式会社 光輝性アルミニウム合金材の製造方法
JP5325472B2 (ja) * 2007-09-05 2013-10-23 株式会社神戸製鋼所 磁気ディスク用アルミニウム合金基板およびその製造方法
JP5487510B2 (ja) * 2008-07-30 2014-05-07 国立大学法人東北大学 Al合金部材、電子装置製造装置、および陽極酸化膜付きAl合金部材の製造方法
JP4955086B2 (ja) 2009-05-08 2012-06-20 富士フイルム株式会社 絶縁層付きAl基材の製造方法
JP5525994B2 (ja) * 2010-10-26 2014-06-18 旭化成イーマテリアルズ株式会社 ペリクル枠体及びペリクル

Also Published As

Publication number Publication date
US9892818B2 (en) 2018-02-13
EP2878691A4 (en) 2016-04-06
KR101698694B1 (ko) 2017-01-20
CN104471091A (zh) 2015-03-25
EP2878691B8 (en) 2018-04-18
CN104471091B (zh) 2017-07-21
TWI503419B (zh) 2015-10-11
EP2878691B1 (en) 2018-03-07
JP2014025110A (ja) 2014-02-06
EP2878691A1 (en) 2015-06-03
WO2014017297A1 (ja) 2014-01-30
KR20150023839A (ko) 2015-03-05
TW201408788A (zh) 2014-03-01
US20150136608A1 (en) 2015-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5833987B2 (ja) 陽極酸化処理性に優れたアルミニウム合金および陽極酸化処理アルミニウム合金部材
CN104797726B (zh) 由铝合金制成的真空室元件
WO2015025706A1 (ja) 高強度アルミニウム合金及びその製造方法
WO2017006490A1 (ja) 陽極酸化皮膜を有する外観品質に優れたアルミニウム合金押出材及びその製造方法
JP6053959B2 (ja) 銅合金板材及びその製造方法、前記銅合金板材からなる電気電子部品
US11002498B2 (en) Aluminum alloy fin material for heat exchanger excellent in strength, electrical conductivity, and brazeability, method for manufacturing aluminum alloy fin material for heat exchanger, and heat exchanger comprising aluminum alloy fin material for heat exchanger
JP6043269B2 (ja) 絶縁性に優れた陽極酸化処理アルミニウム合金部材
JP5369083B2 (ja) 高耐電圧性を有する表面処理アルミニウム部材およびその製造方法
JP6617012B2 (ja) 強度、導電性、ろう付性に優れる熱交換器用アルミニウム合金フィン材および該熱交換器用アルミニウム合金フィン材を備える熱交換器
JP5758182B2 (ja) アルミニウム材
WO2017006816A1 (ja) 陽極酸化皮膜を有する外観品質に優れたアルミニウム合金押出材及びその製造方法
JP5937937B2 (ja) アルミニウム陽極酸化皮膜
JP5438485B2 (ja) 表面処理部材
JP5416436B2 (ja) 耐クラック性および耐腐食性に優れたアルミニウム合金部材、ポーラス型陽極酸化皮膜の耐クラック性および耐腐食性の確認方法、並びに耐クラック性および耐腐食性に優れたポーラス型陽極酸化皮膜の形成条件設定方法
JP6190791B2 (ja) 耐熱性に優れた陽極酸化処理アルミニウム合金部材およびその製造方法
JP2015067844A (ja) 電解処理用アルミニウム合金材、並びに電解処理アルミニウム合金材及びその製造方法
WO2023033120A1 (ja) 半導体製造装置用アルミニウム部材およびその製造方法
JP2007113098A (ja) 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔及びその製造方法
JP5426956B2 (ja) 半導体液晶製造装置用表面処理部材の製造方法
JP2010024502A (ja) 電解コンデンサ電極用アルミニウム箔
JP2006104542A (ja) 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔
JP2018044233A (ja) 絶縁性アルミニウム合金部材
JP2007119828A (ja) 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5833987

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees