JP5830911B2 - 吸気マニホールド - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、吸気マニホールドであって、4つの気筒を有するエンジンに吸気を導く吸気管部と、前記吸気管部の吸気下流側の端部に設けられたフランジ部と、前記フランジ部及び前記吸気管部を繋ぐリブとを備え、前記フランジ部のみが前記エンジンに対する締結部とされることで吸気マニホールドが前記締結部を固定点とする片持ち梁状態で前記エンジンに支持され、吸気マニホールドが前記片持ち梁状態で振動したときに発生する放射音の音圧レベルの周波数特性線には、周波数が相対的に低い低周波数域で前記放射音の音圧レベルが最大となる低域側ピークを有する低域側山形形状部と、前記低周波数域よりも周波数が高い高周波数域で前記放射音の音圧レベルが最大となる高域側ピークを有する高域側山形形状部とが存在し、且つ、前記低域側ピークと前記高域側ピークとの間の周波数域には前記放射音の音圧レベルが最大となるピークを有する山形形状部が存在せず、全負荷状態で前記エンジンの回転速度を4000rpmから6000rpmまで上昇させるときの前記エンジンのトルク変動に基づいて発生する放射音の回転4次成分の周波数域である250Hz〜400Hzの領域を特定放射音領域としたとき、吸気マニホールドを前記エンジンにより支持するための前記締結部が、前記低域側ピークが前記特定放射音領域よりも低い周波数となる支持剛性を有し、前記リブにより剛性が高められる前記フランジ部及び前記フランジ部から前記吸気管部に至るまでの部位が、前記高域側ピークが上記特定放射音領域よりも高い周波数となる剛性を有することを要旨とする。
ここで、サージタンク部が一体に設けられている吸気マニホールドでは、そうでないタイプの吸気マニホールドよりも加振力が大きくなることから、上記特定放射音領域で放射音がピークとなりやすい。
ここで、吸気マニホールドを樹脂製とした場合、一般に樹脂のヤング率が金属等の他の材料のヤング率に比べて低いことから、放射音が上記特定放射音領域でピークとなって、放射音を聞いた人に異音感を感じさせやすい。
エンジン14の運転に伴い、吸気マニホールド10では吸気がサージタンク部11及び複数の吸気管部12を順に流れる。吸気マニホールド10は、エンジン14の振動に共振して放射音を発する。図3中、実線は、本実施形態における吸気マニホールド10の放射音の周波数特性線を示している。また、図3中、二点鎖線は、フランジ部及びサージタンク部においてエンジンに締結されて全体がエンジンに略均等に支持された、特許文献1を含む従来の吸気マニホールドの放射音の周波数特性線を示している。なお、4気筒エンジンでは、2,4,6,・・・回(エンジン1回転に変動する回転)でトルク変動が発生し、振動強制力により騒音を発する。これを、回転の2次、4次、6次成分というが、図3はこのうち回転4次成分の放射音についての周波数特性を示している。
(1)吸気マニホールド10においてエンジン14に締結される箇所である締結部18をフランジ部16のみに設ける。また、フランジ部16と吸気管部12の吸気下流側の部分とを繋ぐリブ19を、フランジ部16及び同フランジ部16から吸気管部12に至るまでの部位の剛性を高めるための補強部として設けている。
・リブ19は、少なくともフランジ部16の周辺部であることを条件に、フランジ部16と吸気管部12とを繋ぐものであればよい。従って、リブ19はフランジ部16から吸気管部12の吸気下流側の部分まで延びる上記実施形態よりも吸気管部12の吸気上流側へ延ばされてもよい。極端な場合、リブ19はサージタンク部11まで延ばされて、フランジ部16、吸気管部12及びサージタンク部11を繋ぐものであってもよい。
・本発明は、以下の吸気マニホールドにも適用可能である。
(i)吸気管部12の吸気上流側にサージタンク部11が一体に設けられていないタイプの吸気マニホールド。
(iii )4気筒以外の気筒数のエンジンに取付けられる吸気マニホールド。
Claims (3)
- 吸気マニホールドであって、
4つの気筒を有するエンジンに吸気を導く吸気管部と、
前記吸気管部の吸気下流側の端部に設けられたフランジ部と、
前記フランジ部及び前記吸気管部を繋ぐリブとを備え、
前記フランジ部のみが前記エンジンに対する締結部とされることで吸気マニホールドが前記締結部を固定点とする片持ち梁状態で前記エンジンに支持され、
吸気マニホールドが前記片持ち梁状態で振動したときに発生する放射音の音圧レベルの周波数特性線には、周波数が相対的に低い低周波数域で前記放射音の音圧レベルが最大となる低域側ピークを有する低域側山形形状部と、前記低周波数域よりも周波数が高い高周波数域で前記放射音の音圧レベルが最大となる高域側ピークを有する高域側山形形状部とが存在し、且つ、前記低域側ピークと前記高域側ピークとの間の周波数域には前記放射音の音圧レベルが最大となるピークを有する山形形状部が存在せず、
全負荷状態で前記エンジンの回転速度を4000rpmから6000rpmまで上昇させるときの前記エンジンのトルク変動に基づいて発生する放射音の回転4次成分の周波数域である250Hz〜400Hzの領域を特定放射音領域としたとき、
吸気マニホールドを前記エンジンにより支持するための前記締結部が、前記低域側ピークが前記特定放射音領域よりも低い周波数となる支持剛性を有し、
前記リブにより剛性が高められる前記フランジ部及び前記フランジ部から前記吸気管部に至るまでの部位が、前記高域側ピークが上記特定放射音領域よりも高い周波数となる剛性を有する
吸気マニホールド。 - 前記吸気管部の吸気上流側にサージタンク部が一体に設けられている請求項1に記載の吸気マニホールド。
- 全体が樹脂により形成されている請求項1又は請求項2に記載の吸気マニホールド。
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