JP5614233B2 - 排気部品の遮熱構造 - Google Patents

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Description

本発明は、排気部品の遮熱構造に関し、特に、車両の内燃機関に接続された排気部品から発生する熱が排気部品の周辺部材に伝達されて熱害が発生するのを防止するようにした排気部品の遮熱構造に関する。
自動車等の車両に搭載された内燃機関は、排気管を通して排気ガスを大気に排出するようになっている。この排気ガスは、非常に高温であり、排気部品の周辺部材に排気部品から発生する熱が拡散するのを防止するために、ヒートインシュレータと称される遮熱部材を設けた排気部品の遮熱構造が知られている。
従来の排気部品の遮熱構造としては、排気管とプロペラシャフトの間に介装されるように、車両のサイドメンバのブラケットにヒートインシュレータが取付けられたものや(例えば、特許文献1参照)、オイルパンと排気管との間に位置するようにしてヒートインシュレータが排気管に取付けられたもの(例えば、特許文献2参照)等が知られている。
ところで、上述したヒートインシュレータは、いずれも延在方向の両端部がサイドメンバや排気管に取付けられる両持ち構造となっているため、ヒートインシュレータを設置するスペースを広く確保する必要がある。
これに対して、周辺部材との干渉を避けて少ない設置スペースでヒートインシュレータを内燃機関等に取付ける場合には、ヒートインシュレータを片持ちで内燃機関等に取付けることが考えられる。
ところが、上述したヒートインシュレータは、車両のサイドメンバや排気管に接続される内燃機関等のような振動体に取付けられているため、内燃機関等からヒートインシュレータに振動が入力されてヒートインシュレータが強制振動してしまう。
また、ヒートインシュレータの共振点がサンドメンバを有するシャーシまたは内燃機関の共振周波数と一致したときに、ヒートインシュレータが大きく振動してしまうことがある。
このため、ヒートインシュレータが振動によって破損するのを防止するためにヒートインシュレータの剛性を高くする必要があった。ヒートインシュレータの剛性を高くするには、ヒートインシュレータの板厚を厚くしたり、高強度な材料からヒートインシュレータを構成したり、ヒートインシュレータをリブによって補強するようにしている。
特開2010−143415号公報 特開2008−298060号公報
しかしながら、このような従来の排気部品の遮熱構造にあっては、ヒートインシュレータの剛性を高くするために、ヒートインシュレータの板厚を厚くしたり、高強度な材料からヒートインシュレータを構成したり、あるいはヒートインシュレータをリブによって補強する必要があるため、ヒートインシュレータが高重量化および大型化してしまう。
このため、折角、ヒートインシュレータを片持ちで支持したのにもかかわらず、ヒートインシュレータの設置スペースが増大してしまうおそれがあった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、簡素な構成によって遮熱部材の剛性を高めつつ、少ないスペースで遮熱部材を設置することができる排気部品の遮熱構造を提供することを目的とする。
本発明に係る排気部品の遮熱構造は、上記目的を達成するため、(1)延在方向一端部が片持ちで振動体に取付けられるとともに、延在方向他端部が自由端を構成し、排気部品から発生する熱を遮断する遮熱部材を有する排気部品の遮熱構造であって、前記遮熱部材の延在方向一端部に、ボルトによって前記振動体に支持される第1のボルト支持部、第2のボルト支持部および前記第1のボルト支持部と前記第2のボルト支持部との間に位置する第3のボルト支持部を設け、前記第3のボルト支持部の座面を前記第1のボルト支持部の座面および前記第2のボルト支持部の座面に対して前記ボルトの軸線方向に離隔させたものから構成されている。
この排気部品の遮熱構造は、遮熱部材の延在方向一端部に、ボルトによって振動体に支持される第1〜第3のボルト支持部を設け、真ん中に位置する第3のボルト支持部の座面を第1のボルト支持部の座面および第2のボルト支持部の座面に対してボルトの軸線方向に離隔させたので、第3のボルト支持部を第1のボルト支持部および第2のボルト支持部に対して屈曲させることができ、振動体に片持ち支持される遮熱部材の延在方向一端部の断面係数を大きくすることができる。
このため、遮熱部材の板厚を大きくしたり、遮熱部材を高強度な材料から構成したり、あるいは、遮熱部材をリブで補強したりするのを不要にして簡素な構成で遮熱部材の延在方向一端部の剛性を高くすることができる。この結果、振動体から遮熱部材に振動が伝達された場合に遮熱部材の耐久性を向上させることができる。
また、遮熱部材の延在方向一端部がボルトを介して振動体に取付けられ、遮熱部材の延在方向他端部が自由端となっているため、遮熱部材の設置スペースを少なくすることができる。
この結果、簡素な構成によって遮熱部材の剛性を高めつつ、少ないスペースで遮熱部材を設置することができる。
上記(1)に記載の排気部品の遮熱構造において、(2)前記遮熱部材が、前記第1のボルト支持部から前記遮熱部材の延在方向他端部に向かって延在する第1のカバー部と、前記第2のボルト支持部から前記遮熱部材の延在方向他端部に向かって延在する第2のカバー部と、前記第3のボルト支持部から前記遮熱部材の延在方向他端部に向かって延在する第3のカバー部と、前記第1のカバー部と前記第3のカバー部とを段違いに連接する第1の連接部と、前記第2のカバー部と前記第3のカバー部とを段違いに連接する第2の連接部とを含んで構成され、前記第3のカバー部の高さが第3のボルト支持部から前記遮熱部材の延在方向他端部に向かって漸次低くなるように、前記第3のカバー部が傾斜するものから構成されている。
この排気部品の遮熱構造は、第1のカバー部と第3のカバー部とが第1の連接部によって段違いに連接されるとともに、第2のカバー部と第3のカバー部とが第2の連接部によって段違いに連接され、第3のカバー部の高さが、第3のボルト支持部から遮熱部材の延在方向他端部に向かって漸次低くなるように第3のカバー部が傾斜するので、遮熱部材の軸線方向一端部では第3のボルト支持部と第1、第2のボルト支持部との高低差が大きくして断面係数を大きくすることができるのに対して、第1〜第3のカバー部の延在方向他端部の厚みを略同一で薄くすることができる。
したがって、遮熱部材の延在方向一端部の設置スペースに対して遮熱部材の延在方向他端部の設置スペースを大幅に少なくすることができ、全体的に遮熱部材の設置スペースを低減することができる。
また、剛性の高い遮熱部材の延在方向一端部に比べて遮熱部材の延在方向他端部の厚みが小さいので、第3のカバー部の幅方向両側に位置する第1、第2のカバー部の延在方向他端部に振動が発生し易い部位、すなわち、振動主要部が形成される。
このため、第1、第2のカバー部の延在方向他端部の形状を変更して振動主要部の質量を調整することにより、遮熱部材の共振点を容易に変更することができる。この結果、遮熱部材の共振周波数を内燃機関等の共振周波数からずらすことができ、遮熱部材の耐久性をより一層向上させることができる。
上記(1)または(2)に記載の排気部品の遮熱構造において、(3)前記第3のカバー部が、前記第3のボルト支持部から前記遮熱部材の延在方向他端部に向かって幅広に形成されるものから構成されている。
この排気部品の遮熱構造は、第3のカバー部が、第3のボルト支持部から遮熱部材の延在方向他端部に向かって幅広に形成されるので、第3のカバー部が遮熱部材の延在方向一端部から他端部に向かって幅広で漸次低くなるように傾斜することになる。このため、遮熱部材の断面係数を遮熱部材の延在方向一端部から他端部に亘って高くすることができ、遮熱部材の剛性を全体的に高くすることができる。
このため、簡素な構成で遮熱部材全体の剛性を高くすることができ、振動に対する遮熱部材の耐久性をより一層向上させることができる。
上記(1)〜(3)に記載の排気部品の遮熱構造において、(4)前記振動体が内燃機関から構成され、前記遮熱部材がドライブシャフトと排気部品との間の遮熱領域に設置されるものから構成される。
この排気部品の遮熱構造にあっては、遮熱部材がドライブシャフトと排気部品との間の遮熱領域に設置されるので、遮熱部材の延在方向一端部を内燃機関等の振動体にボルトによって片持ちで取付け、遮熱部材の延在方向他端部をドライブシャフトと排気部品の間の隙間に挿通するようにすれば、ドライブシャフトと排気部品との間の隙間が小さい場合であっても、遮熱部材をドライブシャフトと排気部品との間に確実に設置することができる。
このため、排気部品からドライブシャフトに熱が伝達されるのを防止することができ、例えば、遮熱領域に位置するドライブシャフトの部位がドライブシャフトのジョイントを覆う樹脂性またはゴムブーツ等であれば、樹脂性またはゴムブーツが熱によって変形してしたり、ジョイントに充填された潤滑剤が劣化してしまうこと等を防止することができる。
上記(1)〜(4)に記載の排気部品の遮熱構造において、(5)前記振動体が内燃機関から構成され、前記遮熱部材がプロペラシャフトと排気部品との間の遮熱領域に設置されるものから構成されている。
この排気部品の遮熱構造は、遮熱部材がプロペラシャフトと排気部品との間の遮熱領域に設置されるので、遮熱部材の延在方向一端部を内燃機関等の振動体にボルトによって片持ちで取付け、遮熱部材の延在方向他端部をプロペラシャフトと排気部品の間の隙間に挿通するようにすれば、プロペラシャフトと排気部品との間の隙間が小さい場合であっても、遮熱部材をプロペラシャフトと排気部品との間に確実に設置することができる。
このため、排気部品からプロペラシャフトに熱が伝達されるのを防止することができ、例えば、遮熱領域に位置するプロペラシャフトの部位がプロペラシャフトのジョイントを覆う樹脂性またはゴムブーツ等であれば、樹脂性またはゴムブーツが熱によって変形したり、ジョイントに充填された潤滑剤が劣化してしまうこと等を防止することができる。
本発明によれば、簡素な構成によって遮熱部材の剛性を高めつつ、少ないスペースで遮熱部材を設置することができる排気部品の遮熱構造を提供することができる。
本発明に係る排気部品の遮熱構造の一実施の形態を示す図であり、内燃機関およびトランスアクスルを下方から見た図である。 本発明に係る排気部品の遮熱構造の一実施の形態を示す図であり、排気管、ドライブシャフトおよびヒートインシュレータの位置関係を示す図である。 本発明に係る排気部品の遮熱構造の一実施の形態を示す図であり、ヒートインシュレータの斜視図である。 本発明に係る排気部品の遮熱構造の一実施の形態を示す図であり、ヒートインシュレータの上面図である。 本発明に係る排気部品の遮熱構造の一実施の形態を示す図であり、ヒートインシュレータの背面図である。 本発明に係る排気部品の遮熱構造の一実施の形態を示す図であり、ヒートインシュレータの側面図である。 本発明に係る排気部品の遮熱構造の一実施の形態を示す図であり、他の形状のヒートインシュレータの斜視図である。 本発明に係る排気部品の遮熱構造の一実施の形態を示す図であり、他の形状のヒートインシュレータの上面図である。
以下、本発明に係る排気部品の遮熱構造の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図8は、本発明に係る排気部品の遮熱構造の一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、自動車等の車両には内燃機関1が搭載されており、この内燃機関は、ピストンを摺動自在に収納したシリンダブロックと、シリンダブロックの上部に搭載され、吸気バルブおよび排気バルブを有するシリンダヘッドと、シリンダブロックの下部に取付けられ、回転運動をピストンの上下運動に変換するためのクランクシャフトを回転自在に支持するクランクケースと、クランクケースの下部に取付けられ、オイルが充填されたオイルパン1aとを含んで構成されている。
内燃機関1にはトランスアクスル2が設けられており、このトランスアクスル2は、内燃機関1の動力をドライブシャフト3R(図1では、右側のドライブシャフト3Rのみを図示)を介して駆動輪に伝達するようになっている。
ドライブシャフト3Rは、シャフト4の一端部にジョイント5が連結されるとともに、シャフト4の他端部に図示しないジョイントが連結されたものから構成されている。ジョイント5は、トランスアクスル2のディファレンシャル装置に連結されており、シャフト4の他端部に連結されるジョイントは、駆動輪に連結されている。
ジョイント5およびシャフト4の他端部に連結されたジョイントは、ディファレンシャル装置から駆動輪に駆動トルクを伝達する共に、車両のサスペンション装置あるいはステアリング装置による車輪の動きを吸収する機能を有している。
また、ジョイント5およびシャフト4の他端部に連結されたジョイントは、樹脂性またはゴムブーツ6によって覆われており、この樹脂性またはゴムブーツ6は、ジョイント5およびシャフト4の他端部に連結されたジョイントの内部に潤滑剤を保持すると共に外部からの異物の侵入を防止している。
また、図1、図2に示すように、内燃機関1およびトランスアクスル2の下方には排気部品としての排気管7が設けられており、この排気管7は、内燃機関1から排気マニホールドを通して排気された排気ガスを大気に導くように、車両の前後方向に沿って延在している。
本実施の形態では、排気管7の直上に位置するようにドライブシャフト3Rの樹脂性またはゴムブーツ6が位置しており、排気管7を通過する高温の排気ガスによって樹脂性またはゴムブーツ6が変形したり、ジョイント5の内部に設けられた潤滑剤を劣化させてしまうおそれがある。
このため、排気管7と樹脂性またはゴムブーツ6との間には遮熱部材としてのヒートインシュレータ11が介装されている。
ヒートインシュレータ11は、金属材料から構成されており、延在方向一端部がボルト8a、8b、8cによって片持ちで内燃機関1のオイルパン1aに取付けられ、延在方向他端部が自由端を構成している。なお、本実施の形態では、内燃機関1が振動体を構成している。
図3、図4に示すように、ヒートインシュレータ11は、ヒートインシュレータ11の延在方向に亘ってそれぞれ延在する第1のカバー部としてのカバー部12と、第2のカバー部としてのカバー部13と、カバー部12およびカバー部13の間に位置する第3のカバー部としてのカバー部14とを含んで構成されている。
カバー部12、カバー部13およびカバー部14の延在方向一端部には第1のボルト支持部としてのボルト支持部12A、第2のボルト支持部としてのボルト支持部13Aおよび第3のボルト支持部としてのボルト支持部14Aがそれぞれ形成されており、このボルト支持部12A、13A、14Aにはボルト8a、8b、8cが挿通されるボルト穴12a、13a、14aが形成されている。
したがって、このボルト穴12a、13a、14aを通してオイルパン1aにワッシャ9a、9b、9cを介してボルト8a、8b、8cを螺合させることにより、ヒートインシュレータ11がオイルパン1aに片持ちで取付けられる。
また、ボルト支持部14Aの座面は、ボルト支持部12A、13Aの座面に対してボルト8a、8b、8cの軸線方向に離隔しており、ボルト支持部14Aは、ボルト支持部12A、13Aに対して高低差を有している。また、カバー部12およびカバー部13は、ボルト8a、8b、8cの軸線方向に対して同一平面上で延在方向一端部から他端部に延在している。
また、カバー部12の幅方向一端部とカバー部14の幅方向一端部とは第1の連接部材としての縦壁15aによって段違いに連接されており、カバー部13の幅方向一端部とカバー部14の幅方向他端部とは第2の連接部としての縦壁15bによって段違いに連接されている。
このため、カバー部14は、カバー部12およびカバー部14に対して縦壁15a、15bを介して屈曲している。また、カバー部14の高さは、ボルト支持部12Aからカバー部14の延在方向他端部である自由端に向かうに従って漸次低くなるよう傾斜しており、縦壁15a、15bの高さは、ボルト支持部12Aからカバー部14の延在方向他端部に向かうに従って漸次低くなっている。すなわち、カバー部14および縦壁15a、15bは、カバー部12、13に対して略コの字形状に屈曲しており、この屈曲部が、ボルト支持部12Aからカバー部14の延在方向他端部に向かうに従って漸次低くなるよう傾斜している。
また、カバー部14は、ボルト支持部14Aから延在方向他端部に向かって幅広に形成されており、カバー部14は、ヒートインシュレータ11の延在方向一端部から他端部に向かって幅広で漸次低くなるように傾斜している。
このため、図5、図6に示すようにカバー部12、カバー部13およびカバー部14の延在方向他端部、すなわち、ヒートインシュレータ11の延在方向他端部は、略同一の厚みで薄く形成される。
また、カバー部12およびカバー部13の延在方向他端部にはテーパ12b、13bが形成されており、このテーパ12b、13bによってカバー部12およびカバー部13の延在方向他端部の質量が調整されている。
次に、作用を説明する。
ヒートインシュレータ11は、ドライブシャフト3Rと排気管7との間の遮熱領域に設置されており、ドライブシャフト3Rのジョイント5を覆う樹脂性またはゴムブーツ6を排気管7から遮蔽している。
このため、排気管7から樹脂性またはゴムブーツ6に熱が伝達されるのを防止することができ、樹脂性またはゴムブーツ6が熱によって変形したり、ジョイント5に充填された潤滑剤が劣化してしまうこと等を防止することができる。
一方、本実施の形態のヒートインシュレータ11は、ヒートインシュレータ11の延在方向一端部に、ボルト8a、8b、8cによって内燃機関1のオイルパン1aに支持されるボルト支持部12A〜14Aを設け、真ん中に位置するボルト支持部14Aの座面をボルト支持部12A、13Aの座面に対してボルト8a、8b、8cの軸線方向に離隔させたので、ボルト支持部14Aをボルト支持部12A、13Aに対して屈曲させることができ、オイルパン1aに片持ち支持されるヒートインシュレータ11の延在方向一端部の断面係数を大きくすることができる。
このため、ヒートインシュレータ11の板厚を大きくしたり、ヒートインシュレータ11を高強度な材料から構成したり、あるいは、ヒートインシュレータ11をリブで補強したりするのを不要にして簡素な構成でオイルパン1aに片持ち支持されるヒートインシュレータ11の延在方向一端部の剛性を高くすることができる。この結果、内燃機関1からヒートインシュレータ11に振動が伝達された場合にヒートインシュレータ11の耐久性を向上させることができる。
また、ヒートインシュレータ11の延在方向一端部をボルト8a、8b、8cを介してオイルパン1aに取付け、ヒートインシュレータ11の延在方向他端部を自由端から構成しているため、ヒートインシュレータ11の設置スペースを少なくすることができる。
この結果、簡素な構成によってヒートインシュレータ11の剛性を高めつつ、少ないスペースでヒートインシュレータ11を設置することができる。
また、本実施の形態のヒートインシュレータ11は、ボルト支持部12Aからヒートインシュレータ11の延在方向他端部に向かって延在するカバー部12と、ボルト支持部13Aからヒートインシュレータ11の延在方向他端部に向かって延在するカバー部13と、ボルト支持部14Aからヒートインシュレータ11の延在方向他端部に向かって延在するカバー部14と、カバー部12とカバー部14とを段違いに連接する縦壁15aと、カバー部13とカバー部14とを段違いに連接する縦壁15bとを含んで構成され、カバー部14の高さがボルト支持部14Aからヒートインシュレータ11の延在方向他端部に向かって漸次低くなるように傾斜される。
このため、ヒートインシュレータ11の延在方向他端部ではボルト支持部14Aとボルト支持部12A、13Aとの高低差が大きいのに対して、カバー部12〜14の軸線方向他端部の厚みを略同一の厚みで薄くすることができる。
したがって、ヒートインシュレータ11の延在方向一端部の設置スペースに対してヒートインシュレータ11の延在方向他端部の設置スペースを大幅に少なくすることができ、全体的にヒートインシュレータ11の設置スペースを低減することができる。
また、剛性の高いヒートインシュレータ11の延在方向一端部に比べてヒートインシュレータ11の延在方向他端部の厚みが小さいため、内燃機関1からヒートインシュレータ11に振動が伝達されたときに、カバー部14の幅方向両側に位置するカバー部12、13の延在方向他端部に振動が発生し易くなり、この部位が振動主要部となる。
このため、カバー部12、13の延在方向他端部にテーパ12b、13bを形成して、振動主要部となるカバー部12、13の延在方向他端部の形状を変更し、振動主要部の質量を調整することで、ヒートインシュレータ11の共振点を容易に変更することができる。
この結果、ヒートインシュレータ11の共振周波数を内燃機関1の共振周波数からずらすことができ、ヒートインシュレータ11の耐久性をより一層向上させることができる。
また、本実施の形態では、カバー部14を、ボルト支持部14Aからヒートインシュレータ11の延在方向他端部に向かって幅広に形成したので、カバー部14をヒートインシュレータ11の延在方向一端部から他端部に向かって幅広で漸次低くなるように傾斜させることができる。
このため、ヒートインシュレータ11の断面係数を遮熱部材の延在方向一端部から他端部に亘って高くすることができ、ヒートインシュレータ11の剛性を全体的に高くすることができる。
したがって、簡素な構成でヒートインシュレータ11の剛性を高くすることができ、振動に対するヒートインシュレータ11の耐久性をより一層向上させることができる。
また、本実施の形態では、ヒートインシュレータ11をドライブシャフト3Rの樹脂性またはゴムブーツ6と排気管7との間の遮熱領域に設置したので、ヒートインシュレータ11の延在方向一端部をオイルパン1aにボルト8a、8b、8cによって片持ちで取付け、ヒートインシュレータ11の延在方向他端部を樹脂性またはゴムブーツ6と排気管7との間の隙間に挿通するようにすれば、樹脂性またはゴムブーツ6と排気管7との間の隙間が小さい場合であっても、ヒートインシュレータ11を樹脂性またはゴムブーツ6と排気管7との間に確実に設置することができる。
なお、本実施の形態では、カバー部12、13の延在方向他端部にテーパ12b、13bを形成して、ヒートインシュレータ11の共振点を変更しているが、これに限らず、図7、図8に示すように、カバー部12の延在方向他端部に湾曲部12cを設けることにより、カバー部12の延在方向他端部の形状を変更し、振動主要部の質量を調整することで、ヒートインシュレータ11の共振点を変更してもよい。
また、本実施の形態では、ヒートインシュレータ11をドライブシャフト3Rと排気管7との間に設置しているが、これに限らず、プロペラシャフトと排気管7との間に設置してもよい。
このようにすれば、プロペラシャフトのジョイントを覆う樹脂性またはゴムブーツが熱によって変形したり、ジョイントに充填された潤滑剤が劣化してしまうこと等を防止することができる。
また、本実施の形態のヒートインシュレータ11は、内燃機関1のオイルパン1aに取付けられているが、排気管から熱害を受ける排気管の周辺部材と排気管との位置関係に応じてヒートインシュレータ11が取付けられる対象が異なる場合には、ヒートインシュレータ11は、排気管に取付けられていてもよく、車両のシャーシに取付けられていてもよい。
本実施の形態のヒートインシュレータは、内燃機関1、排気管または、シャーシ等の振動体に取付けられた場合に効果を発揮することになる。
また、本実施の形態では、排気部品として排気管7の一部を覆うようにヒートインシュレータ11をオイルパン1aに取付けられているが、遮熱の対象となる排気部品としては、触媒コンバータやマフラ等であってもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係る排気部品の遮熱構造は、簡素な構成によって遮熱部材の剛性を高めつつ、少ないスペースで遮熱部材を設置することができるという効果を有し、車両の内燃機関に接続された排気部品から発生する熱が排気部品の周辺部材に伝達されて熱害が発生するのを防止するようにした排気部品の遮熱構造等として有用である。
1 内燃機関(振動体)
3R ドライブシャフト
7 排気管(排気部品)
8a、8b、8c ボルト
11 ヒートインシュレータ(遮熱部材)
12 カバー部(第1のカバー部)
12A ボルト支持部(第1のボルト支持部)
13 カバー部(第2のカバー部)
13A ボルト支持部(第2のボルト支持部)
14 カバー部(第3のカバー部)
14A ボルト支持部(第3のボルト支持部)
15a 縦壁(第1の連接部)
15b 縦壁(第2の連接部)

Claims (5)

  1. 延在方向一端部が片持ちで振動体に取付けられるとともに、延在方向他端部が自由端を構成し、排気部品から発生する熱を遮断する遮熱部材を有する排気部品の遮熱構造であって、
    前記遮熱部材の延在方向一端部に、ボルトによって前記振動体に支持される第1のボルト支持部、第2のボルト支持部および前記第1のボルト支持部と前記第2のボルト支持部との間に位置する第3のボルト支持部を設け、
    前記第3のボルト支持部の座面を前記第1のボルト支持部の座面および前記第2のボルト支持部の座面に対して前記ボルトの軸線方向に離隔させたことを特徴とする排気部品の遮熱構造。
  2. 前記遮熱部材が、前記第1のボルト支持部から前記遮熱部材の延在方向他端部に向かって延在する第1のカバー部と、前記第2のボルト支持部から前記遮熱部材の延在方向他端部に向かって延在する第2のカバー部と、前記第3のボルト支持部から前記遮熱部材の延在方向他端部に向かって延在する第3のカバー部と、前記第1のカバー部と前記第3のカバー部とを段違いに連接する第1の連接部と、前記第2のカバー部と前記第3のカバー部とを段違いに連接する第2の連接部とを含んで構成され、
    前記第3のカバー部は前記第3のボルト支持部から前記遮熱部材の延在方向他端部に向かって、前記第3のボルト支持部の座面に対して傾斜することを特徴とする請求項1に記載の排気部品の遮熱構造。
  3. 前記第3のカバー部が、前記第3のボルト支持部から前記遮熱部材の延在方向他端部に向かって幅広に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排気部品の遮熱構造。
  4. 前記振動体が内燃機関から構成され、前記遮熱部材がドライブシャフトと排気部品との間の遮熱領域に設置されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の排気部品の遮熱構造。
  5. 前記振動体が内燃機関から構成され、前記遮熱部材がプロペラシャフトと排気部品との間の遮熱領域に設置されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の排気部品の遮熱構造。
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