JP5823918B2 - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5823918B2
JP5823918B2 JP2012132819A JP2012132819A JP5823918B2 JP 5823918 B2 JP5823918 B2 JP 5823918B2 JP 2012132819 A JP2012132819 A JP 2012132819A JP 2012132819 A JP2012132819 A JP 2012132819A JP 5823918 B2 JP5823918 B2 JP 5823918B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
injection
pressure
fuel injection
estimated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012132819A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013256890A (ja
Inventor
裕樹 渡辺
裕樹 渡辺
伊藤 昌晴
昌晴 伊藤
真弥 星
真弥 星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2012132819A priority Critical patent/JP5823918B2/ja
Publication of JP2013256890A publication Critical patent/JP2013256890A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5823918B2 publication Critical patent/JP5823918B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
内燃機関は、排気に含まれる未燃焼の燃料や粒子状物質の低減が求められている。これら排気に含まれる物質を低減するためには、特定の時期に圧力および噴射量が制御された燃料を燃焼室へ供給する必要がある。特許文献1の場合、燃料噴射弁の弁部材であるニードルは移動速度すなわちリフト速度の増加が図られている。これにより、特許文献1の場合、燃料噴射弁から噴射される燃料の初期的な噴射率すなわち単位時間当たりの噴射量は増大する。このように、特許文献1は、燃料噴射弁から噴射される燃料の初期的な噴射率を増大させることにより、排気に含まれる未燃焼の燃料や粒子状物質の低減が図られることを開示している。
しかしながら、ニードルのリフト速度を増加させるためには、ニードルを駆動する駆動機構の複雑化および大型化を招くという問題がある。また、近年の内燃機関の場合、機関本体の運転状態に応じて噴射量が設定された燃料は、複数回に分けて燃焼室へ噴射される。具体的には、設定された燃料の噴射量の大部分はメイン噴射によって燃焼室へ噴射されるとともに、残る燃料はメイン噴射に先立つパイロット噴射、およびメイン噴射に後続するアフター噴射によっても燃焼室へ噴射される。そのため、特許文献1のようにニードルのリフト速度を増加させると、メイン噴射だけでなくパイロット噴射における燃料の噴射率も増大する。その結果、パイロット噴射において、燃料の拡散が過大となったり、燃料の噴射量が過剰となることが考えられる。さらに、特許文献1のようにニードルのリフト速度を増加させると、パイロット噴射に続いてメイン噴射を実行するとき、パイロット噴射における噴射率の増大によってコモンレールにおける燃料の圧力は低下しやすくなる。その結果、メイン噴射における燃料の圧力が低下し、メイン噴射における噴射率が低下するという問題がある。
特開2010−168911号公報
そこで、本発明の目的は、燃料噴射弁の改良を必要とすることなく、燃料を複数回に分けて噴射するときでも噴射率が維持される内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、燃料噴射弁における燃料の噴射の断続によって燃料噴射弁の内部を流れる燃料には圧力波が生じる。この燃料噴射弁の内部における燃料の圧力波は、圧力の上昇と低下とを繰り返す圧力脈動を形成する。そして、この燃料噴射弁の内部における燃料の圧力波は、燃料噴射弁からコモンレール側へ伝搬する。圧力波反射部は、このように燃料噴射弁からコモンレール側へ伝搬する燃料の圧力波を燃料噴射弁側へ反射する。そのため、燃料噴射弁の内部における燃料の圧力は、コモンレールから供給される燃料の基本的な圧力に、圧力波反射部で反射された圧力波の圧力を加えたものとなる。燃料圧力推定手段は、このように圧力波を考慮して燃料噴射弁の内部における燃料の圧力を推定する。そして、噴射開始時期設定手段は、この燃料圧力推定手段で推定された燃料の圧力に基づいて燃料噴射弁から燃焼室へ燃料の噴射を開始する時期を設定する。
燃料噴射弁から複数回の燃料の噴射を繰り返す場合、最初の燃料の噴射によってコモンレールにおける燃料の圧力は低下する。そして、この最初の燃料の噴射が停止することによって、燃料噴射弁からコモンレール側へ燃料の圧力波が伝搬する。伝搬する圧力波は、圧力波反射部で燃料噴射弁側へ反射される。そのため、燃料噴射弁の内部では、最初の燃料の噴射によってコモンレールから供給される燃料の圧力が低下しても、反射された圧力波と合成することによって燃料の圧力が上昇する。すなわち、噴射開始時期設定手段は、最初の燃料の噴射から次回の燃料の噴射までの期間を、最初の噴射によって生成される圧力波を考慮して設定する。これにより、最初の噴射に引き続く次回の燃料の噴射は、反射した圧力波によって上昇した圧力で実施される。したがって、例えば燃料噴射弁の駆動速度の向上などの改良を必要とすることなく、燃料を複数回に分けて噴射するときでも各噴射における噴射率を維持することができる。
第1実施形態によるディーゼルエンジンシステムの燃料噴射制御装置の概略構成を示すブロック図 第1実施形態によるディーゼルエンジンシステムの燃料噴射制御装置の概略構成を示す模式図 第1実施形態によるディーゼルエンジンシステムの燃料噴射制御装置の要部を示す模式図 第1実施形態によるディーゼルエンジンシステムの燃料噴射制御装置における燃料の圧力波形のモデルを示す模式図 第1実施形態によるディーゼルエンジンシステムの燃料噴射制御装置による処理の流れを示す概略図 図5におけるパイロット噴射制御処理の流れを示す概略図 図6における圧力推定処理の流れを示す概略図 第1実施形態によるディーゼルエンジンシステムの燃料噴射制御装置において、パイロット噴射の噴射開始時期の設定を説明するための図 図5におけるメイン−アフター噴射制御処理の流れを示す概略図 第1実施形態によるディーゼルエンジンシステムの燃料噴射制御装置において、メイン噴射およびアフター噴射の噴射開始時期の設定を説明するための図 第1実施形態によるディーゼルエンジンシステムの燃料噴射制御装置において、単発のパイロット噴射と連続する二回のパイロット噴射における燃料圧力および噴射率の変化を示す概略図 初期噴射率と貫徹力との関係を示す模式図 初期噴射率と噴霧の粒径との関係を示す模式図 初期噴射率の傾きと内燃機関のスモークの量との関係を示す模式図 第2実施形態の図3に相当する図 第2実施形態によるディーゼルエンジンシステムの燃料噴射制御装置において、逆止弁の有無と燃料の圧力との関係を噴射率とともに示す概略図
以下、内燃機関の燃料噴射制御装置の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位については同一の符号を付し説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態による内燃機関の燃料噴射制御装置を適用したディーゼルエンジンシステムを図2に示す。ディーゼルエンジンシステム10は、機関本体11、燃料噴射弁としてのインジェクタ12、コモンレール13および燃料噴射制御装置(以下、単に「制御装置」と省略する。)14を備えている。機関本体11は、シリンダブロック15、シリンダヘッド16およびピストン17を有している。シリンダブロック15は、複数のシリンダ18を形成している。ピストン17は、このシリンダ18の内部を軸方向へ往復移動する。これらシリンダブロック15、シリンダヘッド16およびピストン17に囲まれた部分は、燃焼室19を形成している。機関本体11は、吸気管部材21および排気管部材22がそれぞれ接続している。吸気管部材21は吸気通路23を形成し、排気管部材22は排気通路24を形成している。吸気通路23は、燃焼室19に接続するとともに、燃焼室19と反対側の端部が大気に開放している。吸気は、吸気通路23を経由して燃焼室19へ吸入される。また、排気通路24は、燃焼室19に接続するとともに、燃焼室19と反対側の端部が大気に開放している。排気は、排気通路24を経由して燃焼室19から排出される。吸気通路23と燃焼室19との間は図示しない吸気弁によって開閉され、排気通路24と燃焼室19との間は図示しない排気弁で開閉される。吸気通路23を流れる吸気の流量は、吸気通路23を開閉するスロットル25によって調整される。
インジェクタ12は、機関本体11に設けられ、シリンダヘッド16を貫いている。インジェクタ12は、燃料を噴射する先端が燃焼室19に露出している。これにより、インジェクタ12から噴射される燃料は、燃焼室19に吸入された吸気に直接噴射される。コモンレール13は、インジェクタ12に供給する燃料を貯える。燃料は、図示しない高圧ポンプによって加圧され、コモンレール13に供給される。コモンレール13に供給された燃料は、加圧された状態を維持したままコモンレール13に貯えられる。コモンレール13とインジェクタ12との間は、配管部材26によって接続されている。配管部材26は、燃料通路27を形成している。コモンレール13に貯えられている燃料は、この燃料通路27を経由してインジェクタ12に供給される。
インジェクタ12は、図3に示すようにボディ31および弁部材としてのニードル32を有している。ボディ31は、円筒状に形成され、先端に弁座33を形成している。また、ボディ31は、燃料の流れ方向において弁座33の下流側にボディ31を貫いて内側と外側とを接続する噴孔34を有している。ニードル32は、円筒状のボディ31の内側に軸方向へ往復移動可能に収容されている。ボディ31の内壁とニードル32の外壁との間には、インジェクタ12の内部において燃料が流れる内部燃料通路35が形成されている。ニードル32は、先端にシール部36を有している。シール部36は、ボディ31に形成されている弁座33に着座可能である。ニードル32の移動によってシール部36が弁座33に着座すると、内部燃料通路35と噴孔34との間は遮断される。これにより、ニードル32が図3の下方へ移動し、シール部36が弁座33に着座しているとき、噴孔34からの燃料の噴射は停止される。一方、ニードル32の移動によってシール部36が弁座33から離座すると、内部燃料通路35と噴孔34との間は開放される。これにより、ニードル32が図3の上方へ移動し、シール部36が弁座33から離座しているとき、噴孔34からの燃料の噴射は許容される。
インジェクタ12は、弾性部材37を有している。弾性部材37は、ニードル32をシール部36が弁座33へ着座する方向へ押し付けている。また、燃料通路27は、インジェクタ12のコモンレール13側で分岐している。燃料通路27から分岐する分岐通路38は、インジェクタ12の燃料室39に接続している。燃料室39は、ニードル32のシール部36とは反対側の端部に設けられている。燃料は、コモンレール13から燃料通路27を経由して内部燃料通路35へ導入されるとともに、分岐通路38を経由して燃料室39へ導入される。これにより、ニードル32は、燃料室39の燃料および弾性部材37の押し付け力によって弁座33側への力を受ける。分岐通路38は、燃料通路27と反対側の端部が図示しない燃料タンクに接続している。燃料タンクは、燃料を大気圧下で貯えている。この分岐通路38には、燃料室39への経路を燃料通路27側または燃料タンク側へ切り換える三方弁41が設けられている。
三方弁41で燃料室39と燃料タンクとを接続すると、燃料室39の燃料は燃料タンクへ流出し、燃料室39における燃料の圧力は低下する。ニードル32は、燃料室39だけでなく内部燃料通路35から燃料の圧力を受けている。そのため、燃料室39における燃料の圧力が低下すると、ニードル32は、内部燃料通路35の燃料から受ける力が大きくなる。この内部燃料通路35の燃料からニードル32に加わる力が燃料室39の燃料および弾性部材37からニードル32へ加わる力よりも大きくなると、ニードル32は図3の上方へ移動する。すなわち、ニードル32は、リフトする。その結果、シール部36は弁座33から離座し、内部燃料通路35の燃料は噴孔34から燃焼室19へ噴射される。一方、三方弁41で燃料室39と燃料通路27と接続すると、燃料通路27の高圧の燃料が燃料室39へ流入し、燃料室39における燃料の圧力は上昇する。燃料室39における燃料の圧力が上昇すると、ニードル32は弾性部材37の押し付け力に加え燃料室39の燃料から力を受ける。この弾性部材37および燃料室39の燃料からニードル32へ加わる力が内部燃料通路35からニードル32へ加わる力よりも大きくなると、ニードル32は図3の下方へ移動する。その結果、シール部36は弁座33に着座し、内部燃料通路35の燃料は噴孔34から燃焼室19への噴射が停止される。
ディーゼルエンジンシステム10は、上記の他に圧力波反射部50を備えている。圧力波反射部50は、インジェクタ12とコモンレール13との間に設けられている。具体的には、圧力波反射部50は、燃料通路27に設けられている。第1実施形態の場合、圧力波反射部50は、オリフィス51を有している。このオリフィス51は、燃料通路27の一部において燃料通路27の流路断面積を絞っている。これにより、インジェクタ12で発生した燃料の圧力波は、燃料通路27を伝搬し、圧力波反射部50においてインジェクタ12側へ反射される。
ディーゼルエンジンシステム10は、図1および図2に示すようにさらに圧力センサ61、アクセル開度センサ62、回転数センサ63、吸気量センサ64、吸気温度センサ65、吸気圧力センサ66およびコモンレール圧力センサ67などの各種のセンサを備えている。圧力センサ61は、コモンレール13からインジェクタ12に至る燃料通路27に設けられ、燃料通路27における燃料の圧力を検出する。圧力センサ61は、検出した燃料の圧力を電気信号として制御装置14へ出力する。アクセル開度センサ62は、図示しないアクセルペダルの開度を検出し、検出したアクセルペダルの開度を電気信号として制御装置14へ出力する。回転数センサ63は、機関本体11の図示しないクランクシャフトの回転数または回転角度を検出し、検出した回転数または回転角度を電気信号として制御装置14へ出力する。吸気量センサ64、吸気温度センサ65および吸気圧力センサ66は、それぞれ吸気通路23を流れる吸気の流量、温度および圧力を検出し、検出した吸気の流量、温度および圧力を電気信号として制御装置14へ出力する。コモンレール圧力センサ67は、コモンレール13に貯えられている燃料の圧力を検出し、検出した燃料の圧力を電気信号として制御装置14へ出力する。また、ディーゼルエンジンシステム10は、これらの他に冷却水の温度を検出する水温センサなどを有していてもよい。
制御装置14は、CPU、ROMおよびRAMを有するマイクロコンピュータで構成されている。制御装置14は、ROMに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、運転状態取得部71、噴射量設定部72、噴射弁駆動部73、圧力取得部74、燃料圧力推定部75および噴射開始時期設定部76をソフトウェア的に実現している。なお、これら運転状態取得部71、噴射量設定部72、噴射弁駆動部73、圧力取得部74、燃料圧力推定部75および噴射開始時期設定部76は、ハードウェア的またはソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現してもよい。
運転状態取得部71は、アクセル開度センサ62から取得したアクセルペダルの開度、および回転数センサ63から取得した機関本体11の回転数から機関本体11の運転状態を取得する。噴射量設定部72は、運転状態取得部71で取得した機関本体11の運転状態に基づいて、機関本体11の各燃焼室19へ噴射すべき燃料の量を設定噴射量として設定する。噴射量設定部72は、設定した設定噴射量を吸気量センサ64などで取得した吸気の流量、温度および圧力や冷却水の温度などを用いて補正してもよい。
噴射弁駆動部73は、インジェクタ12を駆動する。具体的には、噴射弁駆動部73は、分岐通路38に設けられている三方弁41を駆動する。これにより、噴射弁駆動部73は、インジェクタ12の燃料室39の燃料の経路を切り換えて、燃料の圧力を用いてニードル32を駆動する。この場合、噴射弁駆動部73は、三方弁41を直接駆動するのに代えて、例えば三方弁41を駆動する電磁駆動部を電気的に制御してもよい。また、噴射弁駆動部73は、例えばピエゾ素子を用いて三方弁41を駆動する構成としてもよい。
噴射弁駆動部73は、インジェクタ12を駆動することにより、インジェクタ12から燃焼室19へ複数回に分けて燃料を噴射させる。具体的には、噴射弁駆動部73は、インジェクタ12からの燃料の噴射を、メイン噴射、パイロット噴射およびアフター噴射となるように分割する。燃料は、燃焼室19における燃料の一回の噴射時期において、時系列的にパイロット噴射、メイン噴射およびアフター噴射の順で噴射される。メイン噴射は、これら一連の噴射において主たる噴射であり、噴射量設定部72で設定された設定噴射量の大部分の燃料が噴射される。パイロット噴射は、メイン噴射に先立って実行される。アフター噴射は、メイン噴射に後続して実行される。パイロット噴射およびアフター噴射における燃料の噴射量は、メイン噴射量よりも小さく設定される。また、パイロット噴射およびアフター噴射は、機関本体11の運転状態に応じて少なくとも一方が実施されない場合もある。さらに、パイロット噴射およびアフター噴射は、機関本体11の運転状態に応じてさらに二回以上に分割されて実行される場合もある。
圧力取得部74は、圧力センサ61に接続し、圧力センサ61から燃料通路27における燃料の圧力を取得する。燃料圧力推定部75は、圧力取得部74で取得した燃料通路27における燃料の圧力と、圧力波反射部50のオリフィス51で反射した燃料の圧力波とからインジェクタ12の内部における燃料の圧力を推定する。
インジェクタ12は、ニードル32が往復移動することにより、内部燃料通路35と噴孔34との間が繰り返し開閉される。内部燃料通路35と噴孔34との間が開放されると、コモンレール13に貯えられている燃料は内部燃料通路35を経由して噴孔34へ流出し、コモンレール13および内部燃料通路35における燃料の圧力は低下する。一方、内部燃料通路35と噴孔34との間が閉鎖されると、内部燃料通路35から噴孔34への燃料の流出が停止し、コモンレール13および内部燃料通路35における燃料の圧力は上昇する。このように、ニードル32の往復移動にともなう内部燃料通路35と噴孔34との間の開閉によって、燃料には圧力の低下と上昇とを繰り返す脈動が生じる。このとき、生じた燃料の圧力脈動は、内部燃料通路35からコモンレール13へ至る燃料通路27において圧力波として燃料を伝搬する。このように内部燃料通路35と噴孔34との開閉によって生じる圧力波は、内部燃料通路35および燃料通路27に存在する燃料を媒体として伝搬する。そして、燃料を伝搬する圧力波は、燃料通路27の途中に設けられている圧力波反射部50のオリフィス51によってインジェクタ12側へ反射される。その結果、内部燃料通路35における燃料の圧力は、コモンレール13からインジェクタ12へ供給される燃料の圧力の変化と、燃料を伝搬する圧力波にともなう圧力の変化とを合成したものとなる。燃料圧力推定部75は、このように燃料の噴射の断続にともなうコモンレール13からインジェクタ12へ供給される燃料の圧力の変化と、燃料の噴射の断続によって生成する圧力波による圧力の変化とを合成することにより、内部燃料通路35における燃料の圧力を推定する。
ここで、燃料圧力推定部75による燃料の圧力の推定について図4に基づいて詳細に説明する。
コモンレール13からインジェクタ12へ供給される燃料の圧力は、図4に示すように基本圧力波(A)として得られる。コモンレール13に貯えられている燃料の圧力は、インジェクタ12から燃料を噴射することによって低下する。そして、燃料の噴射を停止することによって増加へ転じ、極大値を経て再び低下する。このように、基本圧力波(A)は、インジェクタ12の燃料の噴射を繰り返すことにより、極大値と極小値との差が徐々に小さくなりながら低下および上昇を繰り返す。この基本圧力波(A)は、インジェクタ12による燃料の噴射によって燃料に生じる開弁圧力波と、インジェクタ12による燃料の噴射の停止によって燃料に生じる閉弁圧力波とを合成することによって下記のモデル(1)として得られる。
Figure 0005823918
また、インジェクタ12で生じた圧力波は、各部で反射する。この各部で反射する圧力波は、インジェクタ12の内部すなわち内部燃料通路35において生じるインジェクタ内圧力波(B)と、圧力波反射部50のオリフィス51で反射する端部圧力波(C)とに分類される。インジェクタ内圧力波(B)は、上述の基本圧力波(A)がインジェクタ12の内部で反射することによって生じる。すなわち、インジェクタ内圧力波(B)は、閉弁圧力波が内部燃料通路35において反射することによって生じる。このインジェクタ内圧力波(B)は、下記のモデル(2)として得られる。
Figure 0005823918
一方、端部圧力波(C)は、これら基本圧力波(A)およびインジェクタ内圧力波(B)が圧力波反射部50のオリフィス51で反射することによって生じる。この端部圧力波(C)は、下記のモデル(3)として得られる。
Figure 0005823918
燃料圧力推定部75は、これら基本圧力波(A)、インジェクタ内圧力波(B)および端部圧力波(C)とを合成することによって、インジェクタ12の内部すなわち内部燃料通路35における燃料の圧力を推定する。
この場合、燃料圧力推定部75は、圧力センサ61で検出した燃料の圧力に基づいて、燃料の圧力を逐次推定してもよい。また、燃料圧力推定部75は、燃料の圧力の推定に時間を要する場合、先の噴射時すなわち特定のインジェクタ12から複数回に分割して燃料を噴射する場合、先回の燃料噴射時に取得した燃料の圧力に基づいて、今回の燃料噴射時における燃料の圧力を推定してもよい。さらに、燃料圧力推定部75は、機関本体11の運転状態に基づいて燃料の圧力を予めマップとして記憶しておいてもよい。これらの場合、前者ほど、すなわち燃料の圧力を逐次推定するものほど、推定の精度が高くなる。
噴射開始時期設定部76は、噴射弁駆動部73によりインジェクタ12から燃焼室19へ燃料を噴射を開始する時期を設定する。すなわち、噴射開始時期設定部76は、噴射を開始する時期を、燃料圧力推定部75で推定した燃料の圧力に基づいて設定する。噴射開始時期設定部76は、噴射率推定部77および微分値算出部78を有している。噴射率推定部77は、圧力センサ61および圧力取得部74で検出した燃料通路27における燃料の圧力に基づいて、インジェクタ12における燃料の噴射率を推定する。燃料の噴射率は、単位時間当たりの燃料の噴射量である。微分値算出部78は、噴射率推定部77で推定した噴射率に基づいてインジェクタ12における燃料の圧力、すなわち内部燃料通路35における燃料の圧力を推定圧力として算出する。そして、微分値算出部78は、算出した推定圧力を時間で微分し、この微分値を推定圧力微分値として算出する。
次に、上記の構成による制御装置14の処理の流れについて説明する。
まず、図5に基づいて制御装置14による燃料噴射制御の基本的な処理の流れについて説明する。
ディーゼルエンジンシステム10の運転が開始されると、運転状態取得部71は、機関本体11の運転状態を取得する(S101)。具体的には、運転状態取得部71は、アクセル開度センサ62からアクセルペダルの開度を取得するとともに、回転数センサ63から機関本体11の回転数を取得する。アクセルペダルの開度および機関本体11の回転数に基づく機関本体11の運転状態は、例えばマップとして制御装置14の図示しないROMなどに記憶されている。運転状態取得部71は、取得したアクセルペダルの開度および機関本体11の回転数と予め設定されているマップなどに基づいて、機関本体11の運転状態すなわち負荷状態を取得する。
機関本体11の運転状態が取得されると、噴射量設定部72はインジェクタ12から噴射する燃料の噴射量および噴射パターンを設定する(S102)。すなわち、噴射量設定部72は、運転状態取得部71で取得された機関本体11の運転状態に基づいて、燃料の噴射量および噴射パターンを設定する。ここで、燃料の噴射量は、例えば機関本体11の運転状態に相関するマップとし制御装置14の図示しないROMなどに記憶されている。これにより、噴射量設定部72は、S101で取得した機関本体11の運転状態と記憶されているマップとに基づいて、インジェクタ12から噴射する燃料の噴射量を設定する。このとき、噴射量設定部72は、吸気量センサ64、吸気温度センサ65および吸気圧力センサ66で検出した吸気の状態に基づいて設定した噴射量を補正してもよい。また、噴射量設定部72は、例えば機関本体11の冷却水の温度を検出する図示しない水温センサで検出した冷却水の温度などのその他の条件に基づいて設定した噴射量を補正してもよい。また、噴射量設定部72は、燃料の噴射量を設定するだけでなく、機関本体11の運転状態に基づいてインジェクタ12から噴射する燃料の噴射パターンも設定する。上述のように、燃料は、メイン噴射、パイロット噴射およびアフター噴射に分割して燃焼室19へ噴射される。そのため、噴射量設定部72は、機関本体11の運転状態に基づいて、メイン噴射に加えてパイロット噴射を実行するか否か、およびアフター噴射を実行するか否かを判断し、噴射パターンを設定する。つまり、噴射量設定部72は、メイン噴射のみ、パイロット噴射およびメイン噴射の組み合わせ、またはパイロット噴射、メイン噴射およびアフター噴射の組み合わせのいずれかを噴射パターンとして設定する。さらに、噴射量設定部72は、メイン噴射に加えてパイロット噴射またはアフター噴射の少なくともいずれかを実行するとき、パイロット噴射およびアフター噴射の噴射量および噴射回数をそれぞれ設定する。つまり、噴射量設定部72は、設定した燃料の噴射量を、メイン噴射だけでなく、パイロット噴射およびアフター噴射に分配する。
噴射量設定部72は、S102において噴射量および噴射パターンを設定すると、パイロット噴射の分割が必要であるか否かを判断する(S103)。噴射量設定部72は、パイロット噴射が含まれる噴射パターンを設定したとき、このパイロット噴射における燃料の噴射を分割する必要があるか否かを判断する。S102で設定された燃料の噴射量によっては、パイロット噴射における燃料の噴射量が比較的多くなることがある。そこで、噴射量設定部72は、パイロット噴射が含まれる噴射パターンが設定されると、パイロット噴射における燃料の噴射量を考慮する。すなわち、噴射量設定部72は、噴射パターンに応じて燃料の噴射量を各噴射に分配したとき、パイロット噴射における燃料の噴射量が予め設定された上限パイロット噴射量以上であるか否かを判断する。そして、噴射量設定部72は、パイロット噴射に分配された燃料の噴射量が上限パイロット噴射量以上であるとき、パイロット噴射の分割が必要であると判断する。つまり、噴射量設定部72は、一回当たりのパイロット噴射における燃料の噴射量が上限パイロット噴射量を超えないようにパイロット噴射を分割する。これにより、インジェクタ12から噴射される燃料は、パイロット噴射において二回以上に分割されて燃焼室19へ供給される。
噴射量設定部72は、S103においてパイロット噴射の分割が必要である判断すると(S103:Yes)、分割したパイロット噴射一回当たりの燃料の噴射量Qppを算出する(S104)。すなわち、噴射量設定部72は、S102で設定されたパイロット噴射の全体における燃料の噴射量Qptを分割回数Mで除し、パイロット噴射一回当たりの燃料の噴射量QppをQpp=Qpt/Mとして算出する。
制御装置14は、S104においてパイロット噴射一回当たりの燃料の噴射量Qppが算出されると、パイロット噴射を実行するパイロット噴射制御処理へ移行する(S105)。そして、制御装置14は、パイロット噴射制御処理を実行しつつ、パイロット噴射の回数Nが分割回数Mに到達したか否かを判断する(S106)。制御装置14は、S106でパイロット噴射の回数Nが分割回数Mに到達していないと判断すると(S106:No)、S105においてパイロット噴射の回数Nが分割回数Mに到達するまでパイロット噴射制御処理を継続する。
制御装置14は、S106でパイロット噴射の回数Nが分割回数Mに到達したと判断すると(S106:Yes)、メイン噴射およびアフター噴射を実行するメイン−アフター噴射制御処理へ移行する(S107)。また、制御装置14は、S103においてパイロット噴射の分割が必要でないと判断したとき(S103:No)、S107へ移行し、メイン−アフター噴射制御処理へ移行する。
次に、S105におけるパイロット噴射制御処理について図6に基づいて説明する。
制御装置14は、パイロット噴射制御処理へ移行すると、圧力推定処理を実行する(S201)。圧力推定処理の詳細は、図7に示す通りである。S201において圧力推定処理に移行すると、燃料圧力推定部75は、圧力取得部74を経由して圧力センサ61から燃料通路27における燃料の圧力を取得する(S301)。燃料圧力推定部75は、取得した燃料通路27における燃料の圧力に基づいて、前回の燃料の噴射時における燃料の噴射率を推定する(S302)。すなわち、燃料圧力推定部75の噴射率推定部77は、S301で取得した燃料の圧力から、前回の燃料の噴射時における燃料の噴射率を推定する。各燃焼室19に対応して設けられているインジェクタ12は、所定の噴射時期に繰り返し燃料を噴射している。そして、繰り返し燃料を噴射するときの燃料通路27における圧力の変化は、制御装置14の図示しないRAMなどに蓄積される。インジェクタ12からの燃料の噴射率は、燃料の圧力に依存する。そこで、噴射率推定部77は、前回の燃料の噴射時に取得された圧力の変化から今回の燃料の噴射時における圧力の変化を推定し、インジェクタ12からの燃料の噴射率を推定する。ここで、前回の燃料噴射時とは、例えばパイロット噴射を分割して複数回実行するとき、二回目以降のパイロット噴射において直前のパイロット噴射における燃料噴射時を意味する。また、メイン噴射またはアフター噴射において圧力推定処理を実行する場合、前回の燃料噴射時とは、一連のパイロット噴射、メイン噴射およびアフター噴射からなる噴射パターンとして繰り返される燃料の噴射サイクルにおいて、直前の燃料噴射時である。例えば、メイン噴射であればその直前のパイロット噴射を意味し、アフター噴射であればメイン噴射を意味する。
燃料圧力推定部75は、S302で推定した燃料の噴射率から、前回の噴射が終了してからの内部燃料通路35における燃料の圧力変化の挙動を推定する(S303)。S302では、燃料圧力推定部75は、圧力センサ61が設けられている燃料通路27での圧力変化に基づいて燃料の噴射率を推定している。燃料圧力推定部75は、S303において、S302で推定した燃料の噴射率に基づいて、燃料の噴射が実行されると内部燃料通路35における燃料の圧力がどのように変化するかを推定する。その結果、燃料圧力推定部75は、例えば図4に示すように燃料の圧力変化の挙動を推定する。このとき、燃料圧力推定部75は、S302で推定した燃料の噴射率に基づいて、上述したように基本圧力波(A)、インジェクタ内圧力波(B)および端部圧力波(C)とを合成することにより、内部燃料通路35における燃料の圧力推定モデルを作成する。
燃料圧力推定部75の微分値算出部78は、S303で推定した内部燃料通路35における圧力推定モデルを微分して、推定圧力微分値、極小値群および極大値群を算出する(S304)。微分値算出部78は、図8に示すような内部燃料通路35における圧力推定モデルを微分して、推定圧力微分値を算出するとともに、この推定圧力微分値から圧力変化の挙動の極小値群および極大値群を算出する。燃料圧力推定部75は、算出した推定圧力微分値、極小値群および極大値群を制御装置14の図示しないRAMに記憶する(S305)。
圧力推定処理は、以上の手順によって実行される。
噴射開始時期設定部76は、S201において圧力推定処理が実行されると、圧力推定処理のS305で算出された推定圧力微分値および極小値群を読み出す(S202)。すなわち、噴射開始時期設定部76は、RAMなどに記憶された推定圧力微分値および極小値群を読み出す。具体的には、噴射開始時期設定部76は、図8に示す圧力推定モデルの極小値群として極小値Li1および極小値Li2を読み出す。
噴射開始時期設定部76は、読み出した極小値群の極小値Li1および極小値Li2から噴射禁止期間を除外した最小値を抽出する(S203)。例えばパイロット噴射を二回に分割して実行する場合、前回のパイロット噴射と今回のパイロット噴射における燃料の圧力の変化の挙動つまり燃料の圧力脈動周期を同一の位相に近似させることにより、燃料の圧力脈動の振幅は増幅される。そこで、噴射開始時期設定部76は、内部燃料通路35における圧力推定モデルの極小値群から極小値Li1を圧力変化の最小値として抽出する。そして、噴射開始時期設定部76は、今回の噴射の噴射開始時期を、圧力推定モデルの圧力がこの最小値に相当する極小値Li1となる時期よりも時期的に前回のパイロット噴射に近い時期において推定圧力微分値が負となる区間に設定する。
具体的には、図8において、t1からt2の間は、パイロット噴射のインターバルとして確保される噴射禁止期間である。この噴射禁止期間の経過後、内部燃料通路35における圧力推定モデルは複数の極小値Li1および極小値Li2を示す。噴射開始時期設定部76は、この複数の極小値Li1、Li2からなる極小値群のうち最も圧力が低い極小値Li1を最小値として抽出する。噴射開始時期設定部76は、この抽出した最小値となる極小値Li1よりも時期的に前回のパイロット噴射に近い時期において、推定圧力微分値が負となる区間、すなわちt2からt3の間を今回のパイロット噴射の噴射時期として設定する。このように、噴射開始時期設定部76は、前回のパイロット噴射後の燃料の圧力脈動を考慮して今回のパイロット噴射の噴射開始時期を設定する。
噴射弁駆動部73は、噴射開始時期設定部76によって設定された噴射開始時期になると、インジェクタ12を駆動し、今回のパイロット噴射を実行する(S205)。
パイロット噴射を二回以上に分割して実行する場合、一回目のパイロット噴射の以前には燃料が噴射されない。そのため、一回目のパイロット噴射では、内部燃料通路35における燃料の圧力脈動の影響をほとんど受けない。したがって、上述のパイロット噴射制御処理は、パイロット噴射を二回以上分割して実行するとき、二回目以降のパイロット噴射に適用される。
次に、S107におけるメイン−アフター噴射制御処理について図9に基づいて説明する。
制御装置14は、メイン−アフター噴射制御処理へ移行すると、圧力推定処理を実行する(S401)。圧力推定処理の詳細は、上述の図7で説明した通りであるので省略する。
噴射開始時期設定部76は、S401において圧力推定処理が実行されると、圧力推定処理のS305で算出された推定圧力微分値および極大値群を読み出す(S402)。すなわち、噴射開始時期設定部76は、RAMなどに記憶された推定圧力微分値および極大値群を読み出す。具体的には、噴射開始時期設定部76は、図10に示す圧力推定モデルの極大値群として極大値La1、極大値La2および極大値La3を読み出す。
噴射開始時期設定部76は、読み出したおよび極大値群の極大値La1、極大値La2および極大値La3から噴射禁止期間を除外した最大値を抽出する(S403)。例えばパイロット噴射に引き続いてメイン噴射を実行する場合、パイロット噴射によって生じた圧力脈動の正のピークにメイン噴射の開始時期をあわせることにより、メイン噴射の初期噴射率は向上する。そこで、噴射開始時期設定部76は、内部燃料通路35における圧力推定モデルの極大値群から極大値La3を圧力変化の最大値として抽出する。そして、噴射開始時期設定部76は、メイン噴射の噴射開始時期を、圧力推定モデルの圧力がこの最大値に相当する極大値La3となる時期よりも時期的にパイロット噴射に近い時期において推定圧力微分値が正となる区間に設定する。
また、アフター噴射の場合、メイン噴射によって生じた圧力脈動の正のピークにアフター噴射の開始時期をあわせることにより、アフター噴射の初期噴射率は向上する。そこで、噴射開始時期設定部76は、メイン噴射と同様に噴射開始時期を設定する。すなわち、噴射開始時期設定部76は、アフター噴射の噴射開始時期を、メイン噴射後における圧力推定モデルの極大値群から圧力変化の最大値を抽出し、この最大値よりも時期的にメイン噴射に近い時期において推定圧力微分値が正となる区間に設定する。
図10に基づいてメイン噴射の時期を具体的に説明する。図10において、第1回目のパイロット噴射はtp1からtp2の間に実行され、第2回目のパイロット噴射はtp3からtp4の間に実行される。そして、第2回目のパイロット噴射が終了したtp4からtm0の間は、パイロット噴射が終了してメイン噴射を開始するまでのインターバルとして確保される噴射禁止期間である。また、tmeからta0の間は、メイン噴射が終了してアフター噴射を開始するまでのインターバルとして確保される噴射禁止期間である。
メイン噴射の場合、パイロット噴射が終了した後、内部燃料通路35の推定圧力モデルは複数の極大値La1、極大値La2および極大値La3を示す。このうち、極大値La1および極大値La2はメイン噴射の噴射禁止期間に含まれており、極大値La3は噴射禁止期間の経過後に示される。噴射開始時期設定部76は、この複数の極大値La1、極大値La2および極大値La3からなる極大値群のうち噴射禁止期間の経過後であって最も圧力が高い極大値La3を最大値として抽出する。噴射開始時期設定部76は、この抽出した最大値よりも時期的にパイロット噴射に近い時期において、推定圧力微分値が正となる区間、すなわちtm0からtmの間をメイン噴射の噴射時期として設定する。説明は省略するが、アフター噴射についても同様である。このように、噴射開始時期設定部76は、パイロット噴射後の燃料の圧力脈動を考慮してメイン噴射の噴射開始時期を設定するとともに、メイン噴射後の燃料の圧力脈動を考慮してアフター噴射の噴射開始時期を設定する。
噴射弁駆動部73は、噴射開始時期設定部76によって設定された噴射階時期になると、インジェクタ12を駆動し、メイン噴射およびアフター噴射を実行する(S405)。
以上の処理を実行した内部燃料通路35の圧力の変化および燃料の噴射率の変化を図11に示す。図11では、パイロット噴射を分割して行った場合を太幅の実線で示し、パイロット噴射を単発で行った場合を細幅の実線で示している。パイロット噴射を分割して複数回実行するとき、噴射開始時期設定部76は、二回目のパイロット噴射の噴射開始時期およびメイン噴射の噴射開始時期を補正している。具体的には、噴射開始時期設定部76は、二回目のパイロット噴射の噴射開始時期を上述の条件でずらしている。これにより、内部燃料通路35における燃料の圧力の脈動は、振幅が大きくなる。そして、噴射開始時期設定部76は、この振幅が大きくなった圧力の脈動にあわせてメイン噴射の噴射開始時期を設定する。すなわち、噴射開始時期設定部76は、振幅が大きくなった圧力の脈動の極大値にあわせてメイン噴射の噴射開始時期を設定する。その結果、メイン噴射における燃料の初期噴射率つまり噴射率の立ち上がりは、単発でパイロット噴射を行う場合と比較しても大きくなっている。このように、メイン噴射における噴射率の立ち上がりが大きくなるなることにより、図12に示すように燃料の貫徹力は向上する。また、図13に示すように、初期噴射率が向上することにより、噴霧の粒径は小さくなり、燃料の噴霧の微粒化が促進される。さらに、初期噴射率が向上することにより、貫徹力の向上および噴霧の微粒化が促進されるため、図14に示すように機関本体11から排出されるPMの減少が図られる。
以上説明した第1実施形態では、インジェクタ12から複数回の燃料の噴射を繰り返す場合、先の燃料の噴射によってコモンレール13における燃料の圧力は低下する。そして、この先の燃料の噴射が停止することによって、インジェクタ12からコモンレール13側へ燃料の圧力波が伝搬する。伝搬する圧力波は、オリフィス51でインジェクタ12側へ反射する。そのため、インジェクタ12の内部では、最初の燃料の噴射によってコモンレール13から供給される燃料の圧力が低下しても、反射した圧力波が合成されることによって燃料の圧力が上昇する。すなわち、噴射開始時期設定部76は、複数回のパイロット噴射を実行する場合において初回のパイロット噴射から次回のパイロット噴射までの間隔、パイロット噴射とメイン噴射とを続けて実行する場合においてパイロット噴射からメイン噴射までの間隔など、先の燃料の噴射から次の燃料の噴射までの期間を、最初の噴射によって生成される圧力波を考慮して設定する。これにより、先の噴射に続く次の燃料の噴射は、反射した圧力波によって上昇した圧力で実施される。したがって、インジェクタ12の駆動速度の向上などの改良を必要とすることなく、燃料を複数回に分けて噴射するときでも各噴射における噴射率を維持することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態によるディーゼルエンジンシステムの要部を図15に示す。
第2実施形態では、圧力反射部50は、逆止弁81を備えている。逆止弁81は、インジェクタ12とコモンレール13との間の燃料通路27に設けられている。逆止弁81は、圧力波反射部50のオリフィス51と並列に燃料通路27に設けられている。逆止弁81は、コモンレール13からインジェクタ12側への燃料の流れを許容し、インジェクタ12からコモンレール13側への燃料の流れを遮断する。上述のように、燃料通路27では、インジェクタ12による燃料の噴射の断続によって燃料の圧力に変化つまり脈動が生じる。逆止弁81は、この燃料通路27における燃料の圧力が高まると燃料通路27を遮断する。そのため、逆止弁81は、第1実施形態のオリフィス51と同様に、インジェクタ12における燃料の噴射の断続によって生じた圧力波をインジェクタ12側へ反射する。但し、第2実施形態のように逆止弁81を設ける場合、逆止弁81は固定端として機能する。そのため、自由端となるオリフィスだけを設ける第1実施形態と比較して圧力波の波形は変化する。その結果、燃料の圧力波は、上述の図4に示すようなモデルとして推定される。このように逆止弁81を設けることにより、図16に示すように内部燃料通路35における燃料の圧力は、逆止弁81が無い場合と比較して振幅が拡大する。
そこで、噴射開始時期設定部76は、逆止弁81を設けることによって振幅が拡大した燃料の圧力の変化の波形に基づいて、パイロット噴射の間隔、パイロット噴射からメイン噴射までの間隔、またはメイン噴射からアフター噴射までの間隔を設定する。つまり、噴射開始時期設定部76は、先の燃料の噴射によって低下した圧力が脈動とともに回復したとき、または回復傾向にあるとき、後の噴射を実行する。
第2実施形態では、オリフィス51だけでなく逆止弁81を設けている。これにより、燃料通路27における燃料の圧力変化の波形は、より確実な予測が容易となる。そのため、連続する燃料の噴射の間隔は、精密に制御される。したがって、インジェクタ12の駆動速度の向上などの改良を必要とすることなく、燃料を複数回に分けて噴射するときでも各噴射における噴射率を維持することができる。
(その他の実施形態)
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
例えば、上記の複数の実施形態では、オリフィス51として燃料通路27に絞りを設ける例について説明した。しかし、燃料通路27は、コモンレール13からインジェクタ12に至る経路において流路の断面積に変化が生じていれば圧力波を反射する圧力波反射部50として機能する。例えば、コモンレール13と配管部材26との接続部分では、配管部材26が形成する燃料通路27の断面積が縮小している。そのため、この接続部分を圧力波反射部50として用いることにより、別途オリフィス51を設ける必要がない。このように、圧力波反射部50は、オリフィス51として設けてもよく、既存の燃料通路27における断面積の変化部分を用いてもよい。
図面中、10はディーゼルエンジンシステム(内燃機関)、11は機関本体、12はインジェクタ(燃料噴射弁)、13はコモンレール、14は制御装置、19は燃焼室、27は燃料通路、50は圧力波反射部、61は圧力センサ(圧力検出手段)、73は噴射弁駆動部(噴射弁駆動手段)、74は圧力取得部(圧力検出手段)、75は燃料圧力推定部(燃料圧力推定手段)、76は噴射開始時期設定部(噴射開始時期設定手段)、77は噴射率推定部(噴射率推定手段)、78は微分値算出部(微分値算出手段)、81は逆止弁を示す。

Claims (6)

  1. 燃焼室(19)を形成する機関本体(11)と、
    燃料を加圧した状態で貯えるコモンレール(13)と、
    前記機関本体(11)に設けられ、前記機関本体(11)と反対側の端部が燃料通路(27)を経由して前記コモンレール(13)に接続し、前記燃焼室(19)への燃料の噴射を断続する燃料噴射弁(12)と、
    前記燃料噴射弁(12)と前記コモンレール(13)との間に設けられ、前記燃料噴射弁(12)における燃料の噴射の断続によって燃料に生じた圧力波を前記燃料噴射弁(12)側へ反射する圧力波反射部(50)と、
    前記燃料噴射弁(12)を駆動して、前記機関本体(11)の運転状態に基づいて設定された設定噴射量の燃料を複数回に分けて前記燃焼室(19)へ噴射する噴射弁駆動手段(73)と、
    前記圧力波反射部(50)よりも前記燃料噴射弁(12)側に設けられ燃料の圧力を検出する圧力検出手段(61、74)と、
    前記圧力検出手段(61、74)により、前記コモンレール(13)から前記燃料噴射弁(12)に供給する燃料の圧力と前記圧力波反射部(50)で反射する圧力波に基づいて変化する燃料の圧力とが合成された圧力を検出した結果から、前記燃料噴射弁(12)の内部における燃料の圧力を推定する燃料圧力推定手段(75)と、
    前記噴射弁駆動手段(73)により前記燃料噴射弁(12)から前記燃焼室(19)への燃料の噴射を開始する時期を、前記燃料圧力推定手段(75)で推定した燃料の圧力に基づいて設定する噴射開始時期設定手段(76)と、を備え、
    前記噴射弁駆動手段(73)は、前記燃料噴射弁(12)を駆動して、前記設定噴射量の燃料の大部分を噴射するメイン噴射、および前記メイン噴射に先立つ少なくとも一回のパイロット噴射を実行し、
    前記噴射開始時期設定手段(76)は、前記メイン噴射における燃料の噴射開始時期を、前記パイロット噴射によって生じ前記圧力波反射部(50)で反射した圧力波が前記燃料噴射弁(12)において増加するときに設定するとともに、
    前記噴射開始時期設定手段(76)は、前記パイロット噴射によって生じ前記圧力波反射部(50)で反射した圧力波が前記燃料噴射弁(12)において増加するように、前記パイロット噴射の噴射開始時期と前記メイン噴射の噴射開始時期との間隔を設定する内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 前記噴射開始時期設定手段(76)は、
    前記圧力検出手段(61、74)で検出した圧力に基づいて、複数回に分割して実行される燃料噴射のうち直前の燃料噴射時における燃料の圧力の変化から、今回の燃料噴射時での前記燃料噴射弁(12)における単位時間当たりの燃料の噴射量を噴射率として推定する噴射率推定手段(77)と、
    前記噴射率推定手段(77)で推定した前記噴射率に基づいて推定した前記燃料噴射弁(12)における燃料の圧力を推定圧力として算出し、算出した前記推定圧力の微分値を推定圧力微分値として算出する微分値算出手段(78)と、を有し、
    少なくとも2回以上の前記パイロット噴射を実行するとき、前記微分値算出手段(78)で算出した前記推定圧力微分値の極小値群のうち最小の最小値を抽出し、2回目以降の前記パイロット噴射の噴射時期を前記最小値が抽出される直前の微分値が負となる区間に設定する請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 前記噴射開始時期設定手段(76)は、
    前記圧力検出手段(61、74)で検出した圧力に基づいて、複数回に分割して実行される燃料噴射のうち直前の燃料噴射時における燃料の圧力の変化から、今回の燃料噴射時での前記燃料噴射弁(12)における単位時間当たりの燃料の噴射量を噴射率として推定する噴射率推定手段(77)と、
    前記噴射率推定手段(77)で推定した前記噴射率に基づいて推定した前記燃料噴射弁(12)における燃料の圧力を推定圧力として算出し、算出した前記推定圧力の微分値を推定圧力微分値として算出する微分値算出手段(78)と、を有し、
    前記微分値算出手段(78)で算出した前記推定圧力微分値の極大値群のうち最大の最大値を抽出し、前記メイン噴射の噴射時期を前記最大値が抽出される直前の微分値が正となる区間に設定する請求項1または2記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 前記噴射開始時期設定手段(76)は、
    前記圧力検出手段(61、74)で検出した圧力に基づいて、複数回に分割して実行される燃料噴射のうち直前の燃料噴射時における燃料の圧力の変化から、今回の燃料噴射時での前記燃料噴射弁(12)における単位時間当たりの燃料の噴射量を噴射率として推定する噴射率推定手段(77)と、
    前記噴射率推定手段(77)で推定した前記噴射率に基づいて設定した前記燃料噴射弁(12)における燃料の圧力を推定圧力として算出し、算出した前記推定圧力の微分値を推定圧力微分値として算出する微分値算出手段(78)と、を有し、
    前記微分値算出手段(78)で算出した前記推定圧力微分値の極大値群のうち最大の最大値を抽出し、前記メイン噴射に後続して実行されるアフター噴射の噴射時期を前記最大値が抽出される直前の微分値が正となる区間に設定する請求項1、2または3記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5. 前記燃料圧力推定手段(75)は、前記燃料噴射弁(12)における燃料の圧力を、
    前記噴射率推定手段(77)で推定した前記噴射率に基づいて、前記燃料噴射弁(12)の開弁によって燃料に生じる開弁圧力波および前記燃料噴射弁(12)の閉弁によって燃料に生じる閉弁圧力波を合成した基本圧力波と、
    前記基本圧力波の前記燃料噴射弁(12)の内部における反射によって燃料に生じる噴射弁内圧力波と、
    前記燃料噴射弁(12)の前記圧力波反射部における前記基本圧力波の反射によって燃料に生じる端部圧力波と、
    を合成して推定する請求項1から4のいずれか一項記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  6. 前記圧力波反射部(50)は、前記燃料噴射弁(12)と前記コモンレール(13)との間に設けられ、前記コモンレール(13)から前記燃料噴射弁(12)への燃料の流れを許容し、前記燃料噴射弁(12)から前記コモンレール(13)への燃料の流れを遮断する逆止弁(81)をさらに備える請求項1から5のいずれか一項記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
JP2012132819A 2012-06-12 2012-06-12 内燃機関の燃料噴射制御装置 Expired - Fee Related JP5823918B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012132819A JP5823918B2 (ja) 2012-06-12 2012-06-12 内燃機関の燃料噴射制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012132819A JP5823918B2 (ja) 2012-06-12 2012-06-12 内燃機関の燃料噴射制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013256890A JP2013256890A (ja) 2013-12-26
JP5823918B2 true JP5823918B2 (ja) 2015-11-25

Family

ID=49953527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012132819A Expired - Fee Related JP5823918B2 (ja) 2012-06-12 2012-06-12 内燃機関の燃料噴射制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5823918B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6183552B2 (ja) * 2014-05-27 2017-08-23 日産自動車株式会社 ディーゼルエンジンの制御装置および制御方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3832130B2 (ja) * 1999-03-10 2006-10-11 いすゞ自動車株式会社 エンジンの燃料噴射装置
JP4118652B2 (ja) * 2002-02-20 2008-07-16 株式会社デンソー 蓄圧式燃料噴射装置
JP4244683B2 (ja) * 2002-06-24 2009-03-25 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の燃料噴射装置
JP4056046B2 (ja) * 2002-08-01 2008-03-05 株式会社日本自動車部品総合研究所 蓄圧式燃料噴射装置
JP4209399B2 (ja) * 2005-02-25 2009-01-14 三菱重工業株式会社 蓄圧式燃料噴射装置
JP4602299B2 (ja) * 2006-08-31 2010-12-22 三桜工業株式会社 フューエルインジェクションレール
JP4404111B2 (ja) * 2007-07-19 2010-01-27 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2009299511A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Honda Motor Co Ltd 燃料噴射制御装置
JP2010216384A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Honda Motor Co Ltd 燃料噴射量制御装置
JP2011252418A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射システム
WO2012035635A1 (ja) * 2010-09-16 2012-03-22 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の燃料噴射制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013256890A (ja) 2013-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4428201B2 (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JP4353256B2 (ja) 燃料噴射制御装置及び燃料噴射制御システム
JP4333709B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関の制御装置
EP1660767B1 (en) Fuel injection system of internal combustion engine
JP5136617B2 (ja) 燃料噴射波形演算装置
US9341134B2 (en) Control apparatus for internal combustion engine
US11859584B2 (en) Solenoid valve control device
JP6090112B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6287740B2 (ja) エンジンの燃料制御装置
JP5884834B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5823918B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4269913B2 (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JP6260473B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2011247214A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4269484B2 (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JP2008280851A (ja) 燃料噴射特性検出装置及びエンジン制御システム
JP5267441B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP2006063824A (ja) 内燃機関用燃料噴射制御装置
JP2004108223A (ja) 内燃機関における燃料噴射システムの制御
JP6608777B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP3807293B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
CN106922160B (zh) 内燃机的控制装置
JP2009092075A (ja) 筒内噴射式内燃機関の制御装置
JP5754407B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP5637098B2 (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5823918

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees