JP5811671B2 - フルオロアルカンスルホン酸の製造方法 - Google Patents

フルオロアルカンスルホン酸の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、有機合成反応等の触媒又は高純度フルオロアルカンスルホン酸塩の製造原料として有用な物質であるフルオロアルカンスルホン酸の製造方法に関するものである。
フルオロアルカンスルホン酸、例えばトリフルオロメタンスルホン酸は、リチウム電池電解液として使用されるトリフルオロメタンスルホン酸リチウムの製造原料として有用な物質である。電池向けトリフルオロメタンスルホン酸リチウムの製造法は、反応式(1)に示すように
Figure 0005811671
高純度トリフルオロメタンスルホン酸を高純度炭酸リチウムで中和反応させることにより得られる。
この場合、原料酸として硫酸および遊離フッ素等の不純物が出来るだけ少ないものが求められ、これら不純物を数ppmにまで低下させる必要がある。フルオロアルカンスルホン酸を製造する方法として、工業的に広く実施されているものとして、例えば特許文献1の方法が知られている。下記スキームのように電解フッ素化法でトリフルオロメタンスルホニルフルオリドを生成し、水酸化カリウム水溶液と加熱して加水分解反応させ、トリフルオロメタンスルホン酸カリウム塩を得た後に、該カリウム塩を過剰の100%硫酸と反応させ、蒸留することによりトリフルオロメタンスルホン酸の粗体を得る。さらに該粗体を精製蒸留することにより純度の高いトリフルオロメタンスルホン酸を得ている。
Figure 0005811671
しかしながら、この手法では高純度のトリフルオロメタンスルホン酸を得る為の工程が長く、有機溶媒等も使用している為環境負荷が大きく、製造コストが高くなる問題点がある。さらに、酸分解反応において、濃硫酸および発煙硫酸を過剰に添加後、加熱減圧蒸留を実施する為、目的物の熱分解反応や副反応が進行し、フッ化水素由来の遊離フッ素分が多くフルオロアルカンスルホン酸中への混入を抑えきれない為、品質を著しく低下させ遊離フッ素等の多いものになることは避けられなかった。さらに、加熱減圧蒸留後のフルオロアルカンスルホン酸に硫酸分を多く含むという問題もあった。
本出願人は、従来よりも簡便な装置、操作で工業的に有利にフルオロアルカンスルホン酸を製造する方法として、特許文献1と同様にトリフルオロメタンスルホン酸カリウム塩とフッ化カリウムの混合水溶液を得た後、濃縮若しくはアルカリを添加することによりトリフルオロメタンスルホン酸カリウム塩を晶析させた上、該結晶をろ別し、該ろ液をガス吸収工程に循環させるという、リサイクル工程を組み込んだ方法を提案している(特許文献2)。
さらに、本出願人は、遊離フッ素を除去し高純度なフルオロアルカンスルホン酸を得る方法として、フルオロカーボン化合物に対し、硫酸及びシリカ又はシリカ化合物を添加させて遊離フッ素の少ないフルオロアルカンスルホン酸を得る方法を見出し出願している(特許文献3)。
同様に、本出願人は、加熱減圧蒸留後のフルオロアルカンスルホン酸への硫酸分の混入を解決するため、加熱精製時に水を添加する方法(以降、「水添加蒸留」とも記載する)を見出し出願している(特許文献4)
特公昭30−4218号公報 特開平1−61452号公報 特開平1−85946号公報 特開平6−298720号公報
特許文献4の方法は、フルオロアルカンスルホン酸への硫酸分の除去だけでなく、フルオロアルカンスルホン酸塩の硫酸分解・蒸留によって得られた粗体の微量混入成分に対しても有効であり、特許文献3の方法と合わせて高純度フルオロアルカンスルホン酸を製造するうえで効果的な方法である(下記反応式(2)〜(6)参照)。
Figure 0005811671
しかしながら、本発明者らがさらに検討を行ったところ、水添加蒸留を行う際に、蒸留装置の塔やラインに黄色固体が析出し、ラインが閉塞するなどの問題がみられた。これは反応式(3)の反応によって生成した硫黄成分によるものと考えられた。また、水添加蒸留後の精製品にも硫黄が含まれることがあった(比較例1参照)。
そこで、本発明の課題は、硫黄成分の析出、混入を低減し、工業的に有利な高純度フルオロアルカンスルホン酸の製造方法を提供することである。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、フルオロアルカンスルホン酸塩の酸分解反応によって得られたフルオロアルカンスルホン酸と硫黄成分とを含む反応混合物に酸化剤を添加し、続けて蒸留を行うことで硫黄成分の析出、混入を低減できることを見出した。ここでの「低減」とは、硫黄成分である三酸化二硫黄の含有量が1ppm以下であることを意味し、また発煙硫酸との反応により生じる呈色反応を示さないことをいう(実施例参照)。
本発明は以下に示す発明1〜発明7である。
[発明1]
一般式[1]で表されるフルオロアルカンスルホン酸
Figure 0005811671
(式中、Rは炭素数1〜4の直鎖もしくは炭素数3〜4の分岐鎖のフルオロアルキル基を示す。)
の製造方法において、以下の工程を含むことを特徴とする、フルオロアルカンスルホン酸の製造方法。
(1)一般式[2]で表されるフルオロアルカンスルホン酸塩
Figure 0005811671
(Rは一般式[1]と同じであり、Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金属を示し、nは整数の1又は2である。)
に、濃硫酸及び/又は発煙硫酸を反応させて酸分解し、フルオロアルカンスルホン酸と硫黄成分とを含む反応混合物を得る工程。
(2)前記工程で得られた反応混合物に、酸化剤を添加し、続けて蒸留することにより該反応混合物からフルオロアルカンスルホン酸を得る工程。
[発明2]
式[3]で表されるフルオロアルカンスルホン酸
Figure 0005811671
の製造方法において、以下の工程を含むことを特徴とする、フルオロアルカンスルホン酸の製造方法。
(1)一般式[4]で表されるフルオロアルカンスルホン酸塩
Figure 0005811671
(M、nは一般式[2]と同じである)
に、濃硫酸及び/又は発煙硫酸を反応させて酸分解し、フルオロアルカンスルホン酸と硫黄成分とを含む反応混合物を得る工程。
(2)前記工程で得られた反応混合物に、酸化剤を添加して蒸留することにより該反応混合物からフルオロアルカンスルホン酸を得る工程。
[発明3]
第2工程において、用いる酸化剤が過酸化水素、オゾン又は酸素である、発明1又は発明2の方法。
[発明4]
第2工程において、用いる酸化剤が過酸化水素である、発明1又は発明2の方法。
[発明5]
工程(1)において、一般式[2]で表されるフルオロアルカンスルホン酸塩に、濃硫酸及び/又は発煙硫酸を反応させる際に、さらにシリカ化合物を添加することを特徴とする、発明1乃至4のいずれかの方法。
[発明6]
工程(2)において、酸化剤とともに水を添加して蒸留することを特徴とする発明1乃至5のいずれかの方法。
[発明7]
フルオロアルカンスルホン酸の製造において、一般式[]で表されるフルオロアルカンスルホン酸塩が、一般式[5]で表されるフルオロアルカンスルホニルハライド
Figure 0005811671
(式中、Rは一般式[1]と同じであり、Xはフッ素、塩素、臭素、又はヨウ素を表す。)
に、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ金属の炭酸水素塩、アルカリ土類金属の水酸化物、アルカリ土類金属の炭酸塩、及び、アルカリ土類金属の炭酸水素塩からなる群より選ばれる少なくとも1つを反応させて得られたものである、発明1乃至6のいずれかの方法。
本発明の課題の一つである硫黄は、前記反応式(3)の反応によって生じるが、該反応における反応物である三酸化二硫黄(S)は青緑色の物質であり、この物質が数ppmでも存在するとフルオロアルカンスルホン酸を含む溶液が青緑色に着色してしまうため好ましくない物質である。本発明者らは鋭意検討を行い、この物質はステンレス鋼の反応器で酸分解反応を行う場合に生成の頻度が高いことがわかった。このことから、三酸化二硫黄は下記スキームに示す反応によって生成すると推測される。
Figure 0005811671
ステンレス鋼の反応器の場合、上記のスキームの腐蝕還元反応が進行し硫黄が生成すると考えられる。そこに発煙硫酸中の三酸化硫黄が反応することで、着色成分である三酸化二硫黄が生成する。このことから反応器の材質を非ステンレス鋼の特殊な材質ものに変更することでこれらの硫黄成分の生成を抑えることが出来ると推測される。
しかしながら、工業レベルで製造を行う際に通常使用される反応器の材質はステンレス鋼が多く、従来の設備に適応できる反応器を有さない場合などは、建設コストの観点から好ましくなく、故に反応器の材質を変更するだけでは汎用性に乏しかった。
その点、本発明では、酸化剤を添加した蒸留によって、生成した三酸化硫黄や硫黄などの硫黄成分を効果的に低減できるため、ステンレス鋼の材質を用いて反応を行っても、目的物の純度に影響がない。
本発明は、酸分解反応後の反応混合物中に生成した硫黄成分を効果的に低減する方法を提案する。これにより、蒸留ラインでの閉塞等を起こすことなく、高純度のフルオロアルカンスルホン酸を工業的に有利に製造することができる。また、工業的に安価で一般的なステンレス鋼の反応器を該反応に用いることが出来るため、建設コスト的に有利にフルオロアルカンスルホン酸を製造することが出来る。
本発明の詳細を説明する。
本発明ではフルオロアルカンスルホン酸の製造を以下の2つの工程で行う。
(1)一般式[2]で表されるフルオロアルカンスルホン酸塩
Figure 0005811671
(Rは炭素数1〜4の直鎖もしくは炭素数3〜4の分岐鎖のフルオロアルキル基を示し、Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金属を示し、nは整数1又は2である。)
に、濃硫酸及び/又は発煙硫酸を反応させて酸分解し、フルオロアルカンスルホン酸と硫黄成分とを含む反応混合物を得る工程(以下、「酸分解工程」と記載する)。
(2)前記工程で得られた反応混合物に、酸化剤を添加して蒸留することにより脱色されたフルオロアルカンスルホン酸を得る工程(以下、「添加蒸留工程」と記載する)。
まず、酸分解工程について詳細に説明する。
本工程で用いるフルオロアルカンスルホン酸塩は、一般式[]で表されるものであり、式中のRfは炭素数1〜4のフルオロアルキル基を示すが、このフルオロアルキル基は少なくとも一つのフッ素が置換したものであり、中でもトリフルオロメチル基の様なペルフルオロアルキル基が好ましい。式中のMはリチウム、ナトリウム、カルシウム、カリウム等のアルカリ金属、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属を示し、好ましくはアルカリ金属ではナトリウム、カリウム、アルカリ土類金属ではマグネシウムであり、特に好ましくはカリウムである。Mがアルカリ金属の場合、nは整数の1であり、Mがアルカリ土類金属の場合、nは整数の2である。
前記フルオロアルカンスルホン酸塩の好ましいものとして具体的にはトリフルオロメタンスルホン酸ナトリウム、トリフルオロメタンスルホン酸カリウム、トリフルオロメタンスルホン酸マグネシウム、ペンタフルオロエタンスルホン酸ナトリウム、ペンタフルオロエタンスルホン酸カリウム、ペンタフルオロエタンスルホン酸マグネシウム、ヘプタフルオロプロパンスルホン酸ナトリウム、ヘプタフルオロプロパンスルホン酸カリウム、ヘプタフルオロプロパンスルホン酸マグネシウム、ノナフルオロブタンスルホン酸ナトリウム、ノナフルオロブタンスルホン酸カリウム、ノナフルオロブタンスルホン酸マグネシウムが挙げられるが、中でもより好ましくはトリフルオロメタンスルホン酸カリウム、ペンタフルオロエタンスルホン酸カリウムである。
酸分解工程で使用されるフルオロアルカンスルホン酸塩は特に限定はされず、例えば特許文献1の方法のように、公知の製造方法によって得られたものを用いればよい。一般式[5]で表されるフルオロアルカンスルホニルハライドにアルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ金属の炭酸水素塩、アルカリ土類金属の水酸化物、アルカリ土類金属の炭酸塩、アルカリ土類金属の炭酸水素塩等を反応させ、フルオロアルカンスルホン酸塩を得ることは連続生産が可能であるという点で好ましい。フルオロアルカンスルホニルハライドから誘導される場合、さらに、特許文献2に開示されているようにリサイクル工程を含む製造方法によって得られたフルオロアルカンスルホン酸塩を使用することは工業的に好ましい。後者の方法の場合、得られるフルオロアルカンスルホン酸塩には対応する金属の水酸化物やハロゲン化物および水分が含まれる場合があるが、そのまま本発明の酸分解工程に用いることが可能である。
酸分解工程では硫酸として濃硫酸及び/又は発煙硫酸を用いる。濃硫酸と発煙硫酸はどちらか一方のみを用いてもかまわないが、両方を用いるのは好ましい形態である。通常、濃硫酸としては入手が容易な98%程度の濃度のものを使用すればよく、発煙硫酸は20〜25%程度の濃度であればよいが、これに限定されるものではない。濃硫酸の使用量はフルオロアルカンスルホン酸塩を100とした場合、50〜500質量%程度であることが好ましい。発煙硫酸は、用いる濃硫酸とフルオロアルカンスルホン酸塩中の水分を効果的に低減することが出来る。用いる量はフルオロアルカンスルホン酸塩に含まれる水分量を1とした場合、50〜200質量%程度でよい。
また、該工程に用いるフルオロアルカンスルホン酸塩に遊離フッ素が混入していた場合、反応を行う際にシリカ化合物を添加することも好ましい形態の一つである。シリカ化合物はフッ素と反応しやすいものであれば特に限定はされず、例えば、珪藻土等の天然に存在するものをはじめ、ケイ酸ソーダや、ケイフッ素化物から得られるシリカ及びガラス等が挙げられる。その添加量はフルオロアルカンスルホン酸塩に混在する遊離フッ素の量によって適宜用いることができるが、通常は遊離フッ素を1モルとした場合、0.2〜2.0モル程度を用いればよい。
酸分解工程は少なくともフルオロアルカンスルホン酸塩、濃硫酸及び/又は発煙硫酸を加えて加熱攪拌を行えばよく、反応温度としては通常50〜100℃程度であれば良い。反応時間は反応温度や用いる試薬によって適宜検討すればよく、通常は1〜3時間程度であれば充分に反応が進行し、フルオロアルカンスルホン酸と硫黄成分とを含む反応混合物を得ることが出来る。得られた反応混合物はそのまま次の添加蒸留工程に用いても良いし、一度単蒸留等を行い、硫酸等の成分がある程度除去されたフルオロアルカンスルホン酸と硫黄成分とを含む粗体を得た後に、該粗体を次の添加蒸留工程に用いても良い。
酸分解工程において、遊離フッ素除去のためシリカ化合物を添加する場合は、発生する四フッ化ケイ素(SiF)を系内から除去することが好ましい。通常は反応温度10〜160℃の範囲内で、常圧、又は減圧下で攪拌をしつつ、四フッ化ケイ素を除去すればよい。減圧下での反応を行う場合、そのまま蒸留操作を行うことで遊離フッ素の除かれたフルオロアルカンスルホン酸と硫黄成分とを含む粗体が得られるので、これを次の添加蒸留工程に用いればよい。
次に添加蒸留工程について説明する。本発明は、前記酸分解工程で得られたフルオロアルカンスルホン酸と硫黄成分とを含む混合物(これは、前記反応混合物、及び、前記粗体の両方を指すものであり、以降、単に「反応混合物」と記載する)の加熱蒸留の際に、酸化剤を添加することにより、反応混合物中の三酸化二硫黄を低減し、該硫黄成分による着色を脱色し、さらに硫黄の析出、混入を効果的に低減できる。
添加する酸化剤としては過酸化水素、オゾン、空気、酸素、などを用いることが出来るが、好ましくはオゾン、過酸化水素又は酸素であり、より好ましくは過酸化水素である。該酸化剤は固体、液体の場合は、反応器にあらかじめ或いは前記反応混合液を仕込んだ後に添加すればよく、該酸化剤がガスの場合は、該反応混合物を仕込んだ反応器内に該ガスをバブリング導入すればよい。
酸化剤の添加量は、該反応混合物に存在する三酸化二硫黄の量に応じて適宜用いればよく、反応混合物中の三酸化二硫黄の量は青緑色の呈色の度合いによって判断できる。例えば、UV測定において、三酸化二硫黄は585nmの吸収を示すことから、三酸化二硫黄の濃度と585nmでの吸光度との検量線を作成し、添加蒸留に用いる反応混合物の吸光度から、三酸化二硫黄の濃度を算出できる。三酸化二硫黄1モルに対して用いる酸化剤は1〜100当量であればよく、好ましくは1〜5当量であれば良い。
該添加蒸留工程では、酸化剤とともに水を添加してもよい。水を添加することは、留分への硫酸の混入を防ぐことが出来るため、好ましい形態の一つである。水の添加量としては、反応混合液の総量を1とした場合、0.1〜30質量%の範囲であればよい。
添加蒸留の温度や減圧度は、目的とするフルオロアルカンスルホン酸の沸点に依存するので、その都度調整すればよいが、例えばトリフルオロメタンスルホン酸の場合は減圧度を1.2kPa〜6.7kPa程度、反応器内温を80〜100℃にすることで目的物であるフルオロアルカンスルホン酸を得ることが出来る。
上記の添加蒸留を行うことで蒸留装置等に硫黄成分が析出することなく、また留分にも硫黄成分の混入していない高純度なフルオロアルカンスルホン酸を得ることが出来る。
以下、実施例により本発明の一つの形態を詳しく説明するが、本発明はかかる実施例に限られるものではない。
硫黄成分の算出、検出は以下の操作によって行った。
〔三酸化二硫黄の含有量の算出〕
UV測定装置(島津製作所社製 型番UV−2550)を用いて、サンプルの585nmにおける吸光度を測定し、585nmにおける吸光度と三酸化二硫黄の濃度との検量線をもちいて、サンプル中の三酸化二硫黄含有量を算出した。
〔硫黄分の検出〕
サンプルに発煙硫酸を添加し、青緑色に呈色するかを確認した。硫黄が存在する場合、サンプルは青緑色を示す。
[工程1]酸分解
抜き出し用のコンデンサー及びフラスコを付した1000mlのSUS304製反応容器に硫酸320g、発煙硫酸650g、SiO粉末8.8gを投入した。そこへトリフルオロメタンスルホン酸カリウム塩482g(組成:水分4.0%、KOH 2.0%、KF1.7%含有品)を投入し、反応と同時に蒸留を開始した。反応器内温を130℃、減圧度2.7kPa、塔頂温度72℃にて初留を60g取出した後、主留の採取を開始した。反応器内温140−152℃、減圧度2.5〜2.7kPa、塔頂温度68−70℃にて青色に着色した189gの主留を得た。この主留はトリフルオロメタンスルホン酸を97.1%含むものであり、さらに該主留中のS濃度は735ppmであった。蒸留後、得られた主留分を用い、引き続き[工程2]を行った。
[工程2]添加蒸留:H水0.13wt%添加
抜き出し用のコンデンサー及びフラスコを付した200mlの硝子製三ツ口フラスコに着色した主留180g(S=1.18mmol)と30%過酸化水素水0.24g(2.12mmol、Sに対して約2.12当量)、水6.24g、SiO2 1.5gを添加し、蒸留を行った。反応器内温を76℃、減圧度0.8kPa、塔頂温度50〜51℃にて初留を14g取出した後、主留の採取を開始した。反応器内温77℃、減圧度0.8kPa、塔頂温度50〜51℃にて88gの主留を得た。得られた主留はトリフルオロメタンスルホン酸の純度が99.9%で、目視上透明であり、UV測定からS濃度を算出したところ、S濃度は1ppm以下となり、30%過酸化水素水を添加し蒸留することで脱色可能であることがわかった。また、この反応液に発煙硫酸を添加したところ、S+SO→Sの反応に由来する青色着色は生じなかったため、硫黄分の混入も無いことが確認できた。
[工程2]添加蒸留:H水1wt%添加
実施例1の工程1で得られた、トリフルオロメタンスルホン酸とSを含む着色した主留300g(S濃度:735ppm)に対して30%過酸化水素水3.00g(26.46mmol、Sに対して約13.43当量)用いた以外は同一条件で実施した。得られた主留はトリフルオロメタンスルホン酸の純度が99.9%、S濃度は1ppm以下であり、硫黄分の混入も見られなかった。
[工程2]添加蒸留:H水3.6wt%添加
実施例1の工程1で得られた、トリフルオロメタンスルホン酸とSを含む着色した主留160g(S濃度:735ppm)に対して30%過酸化水素水5.80g(51.15mmol、Sに対して約48.71当量)用いた以外は同一条件で実施した。得られた主留はトリフルオロメタンスルホン酸の純度が99.9%、S濃度は1ppm以下であり、硫黄分の混入も見られなかった。
[工程2]添加蒸留:オゾン添加
実施例1の工程1で得られた、トリフルオロメタンスルホン酸とSを含む着色した主留に対して、30%過酸化水素水の添加の代わりにオゾン発生器によるバブリングを実施した。資材を全て仕込んだ後、約90℃まで内温を加熱してオゾンバブリング下、560分間撹拌した(オゾン導入量約4.0mmol)。その後同様の蒸留操作を行うことで主留分を得た。得られた主留はトリフルオロメタンスルホン酸の純度が99.9%、S濃度は1ppm以下であり、硫黄分の混入も見られなかった。
[工程1]酸分解
抜き出し用のコンデンサー及びフラスコを付した1000mlのSUS304製反応容器に硫酸840gを投入した。そこへトリフルオロメタンスルホン酸カリウム塩460g(組成:水分0.1%含有高純度品)を投入し、反応と同時に蒸留を開始した。反応器内温を130℃、減圧度3.5kPa、塔頂温度72℃にて初留を30g取出した後、主留の採取を開始した。反応器内温140−152℃、減圧度3.2〜3.5kPa、塔頂温度68−70℃にてトリフルオロメタンスルホン酸を97.5%含む220gの主留を得た。この主留は目視では着色は見られなかったが、発煙硫酸を添加したところ、青色に呈色し、S濃度は90ppmであった。
[工程2]脱色蒸留:H水0.02wt%添加
抜き出し用のコンデンサー及びフラスコを付した200mlの硝子製三ツ口フラスコに工程1で得られた、トリフルオロメタンスルホン酸とSを含む着色した主留180g(S=0.14mmol)と30%過酸化水素水0.04g(0.35mmol、Sに対して約2.50当量)を添加し、蒸留を行った。反応器内温を76℃、減圧度1.0kPa、塔頂温度49〜51℃にて初留を12g取出した後、主留の採取を開始した。反応器内温77℃、減圧度0.8kPa、塔頂温度50〜51℃にて94gの主留を得た。得られた主留はトリフルオロメタンスルホン酸の純度が99.9%、S濃度は1ppm以下となり、硫黄分の混入も見られなかった。
[比較例1]
(水添加蒸留)
実施例1の30%過酸化水素水0.24gの投入を行わなかった以外は同一条件下で酸分解および[工程2]を行った。得られた主留分に発煙硫酸を加えたところ、青色に呈色を示した。また、下記スキームの反応に従って析出した硫黄分が蒸留塔コンデンサ部へ付着していることが確認された。連続での蒸留を実施する際は主留分への混入や、配管の閉塞等が予想され、安定的な操業は困難である。
Figure 0005811671
[参考例1]
以下、実施例で用いたフルオロアルカンスルホン酸塩を得る方法について記載する(特許文献2に開示の方法)。
電解フッ素化槽を使用し、CHSOF 285g/hr、無水フッ酸 276g/hrを連続的に投入して槽温度10℃、5.0V、500Amp、リフラックスコンデンサー−40℃に設定して電解フッ素化を行ったところCFSOFを74.6wt%含む水素との混合ガスが得られた。このガスをまずガス量1L当り、0.01mの液表面積を有するスクラバーにおいて、水によって洗浄し、HFを完全に除去した。
続いてG=0.15mol/hr・mでラシヒリング(SUS製)を充てんした鉄製スクラバーに導入し、KOHを21.5wt%、CFSOKを7.0wt%の濃度で含む水溶液を3.06kg/hrで供給し、吸収反応することでCFSOKを20.9wt%の濃度で含む吸収加水分解液を3.47g/hrで抜き出した。
また、スクラバー出口のガス中には全くCFSOFは検出されなかった。
この吸収加水分解液2.8kgをエバポレーターにて水0.82kgを蒸発させた後、25℃に冷却したところ、結晶が析出した。このスラリーを遠心分離器によって、濾過分離したところ、CFSOKを92.3wt%含む結晶0.47kgを得た。この結晶中の水分、KF、KOH含量はそれぞれ4.0wt%,1.7wt%,2.0wt%であった。得られた結晶は酸分解の原料として用いることが出来る。

Claims (5)

  1. 一般式[1]で表されるフルオロアルカンスルホン酸
    Figure 0005811671
    (式中、Rfは炭素数1〜4の直鎖もしくは炭素数3〜4の分岐鎖のフルオロアルキル基を示す。)
    の製造方法において、以下の工程を含むことを特徴とする、フルオロアルカンスルホン酸の製造方法。
    (1)一般式[2]で表されるフルオロアルカンスルホン酸塩
    Figure 0005811671
    (Rfは一般式[1]と同じであり、Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金属を示し、nは整数の1又は2である。)
    に、濃硫酸及び/又は発煙硫酸を反応させて酸分解し、フルオロアルカンスルホン酸と硫黄成分とを含む反応混合物を得る工程。
    (2)前記工程で得られた反応混合物に、過酸化水素またはオゾンを添加し、続けて蒸留することにより該反応混合物からフルオロアルカンスルホン酸を得る工程。
  2. 式[3]で表されるフルオロアルカンスルホン酸
    Figure 0005811671
    の製造方法において、以下の工程を含むことを特徴とする、フルオロアルカンスルホン酸の製造方法。
    (1)一般式[4]で表されるフルオロアルカンスルホン酸塩
    Figure 0005811671
    (M、nは請求項1における一般式[2]と同じである。)
    に、濃硫酸及び/又は発煙硫酸を反応させて酸分解し、フルオロアルカンスルホン酸と硫黄成分とを含む混合物を得る工程。
    (2)前記工程で得られた反応混合物に、過酸化水素またはオゾンを添加し、続いて蒸留することにより該反応混合物からフルオロアルカンスルホン酸を得る工程。
  3. 工程(1)において、一般式[2]で表されるフルオロアルカンスルホン酸塩に、濃硫酸及び/又は発煙硫酸を反応させる際に、さらにシリカ化合物を添加することを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 工程(2)において、過酸化水素またはオゾンとともに水を添加して蒸留することを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載の方法。
  5. フルオロアルカンスルホン酸の製造において、一般式[2]で表されるフルオロアルカンスルホン酸塩が、一般式[5]で表されるフルオロアルカンスルホニルハライド
    Figure 0005811671
    (式中、Rは一般式[1]と同じであり、Xはフッ素、塩素、臭素、又はヨウ素を示す。)
    に、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ金属の炭酸水素塩、アルカリ土類金属の水酸化物、アルカリ土類金属の炭酸塩、及び、アルカリ土類金属の炭酸水素塩からなる群より選ばれる少なくとも1つを反応させて得られたものである、請求項1に記載の方法。
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