JPH051020A - N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの製造法 - Google Patents

N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの製造法

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JPH051020A
JPH051020A JP3173333A JP17333391A JPH051020A JP H051020 A JPH051020 A JP H051020A JP 3173333 A JP3173333 A JP 3173333A JP 17333391 A JP17333391 A JP 17333391A JP H051020 A JPH051020 A JP H051020A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】製造反応工程で極力副反応物の生成を抑制し、
本質的に精製工程を必要としない非常に経済性に優れた
N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの製造
プロセスを提供する。 【構成】pH4.4以上に調整された重亜硫酸ナトリウ
ム水溶液に酸化エチレンを導入し、80℃以下の温度で
反応を行いイセチオン酸ナトリウム水溶液を製造し、亜
硫酸塩及び重亜硫酸塩成分の合計含有量がイセチオン酸
ナトリウムに対し1.0重量%以下(SO換算)であ
る上記イセチオン酸ナトリウム水溶液とイアルキルアミ
ンを反応するに際し、アルカリ金属水酸化物若しくはア
ルカリ金属炭酸塩を加え150〜250℃の温度にて反
応を行いN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウ
ムを製造し、得られた反応混合物より未反応アルキルア
ミンを蒸留により回収し、反応系内に含まれるアルカリ
分を硫酸で中和しアルカリ金属硫酸塩とした後、系中の
水を蒸留除去しアルカリ金属硫酸塩の濃縮晶析を行い、
析出したアルカリ金属硫酸塩を濾過分離し、高品質N−
アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウム水溶液を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、界面活性剤,pH緩衝
剤等の原料として有用なN−アルキルアミノエタンスル
ホン酸ナトリウム水溶液を高品質で得るための製造プロ
セスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】商業的に生産されているN−アルキルア
ミノエタンスルホン酸ナトリウム中には、有機不純物と
してイセチオン酸ナトリウム,エチレングリコール,エ
タンジスルホン酸ナトリウム及びN−アルキルアミノビ
ス(エタンスルホン酸ナトリウム)が、また無機不純物
として主に硫酸ナトリウムが、またその他の各種未知化
合物が含有されている。
【0003】N−アルキルアミノエタンスルホン酸やそ
のナトリウム塩は各種の用途に使用されているが、中で
もヘアケア製品,ボディシャンプー等人体に直接的に接
触するような商品の原料として用いられる場合、製品中
に含有される不純物の種類や量はできる限り低レベルに
保たれることが望まれる。
【0004】また現状市場に出回っている製品は濃度が
40重量%前後であるが、輸送コスト面等からは更に高
濃度であることが望まれている。しかしながら商業的に
入手可能な該製品の不純物レベルはかなり高く、N−ア
ルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウム40重量%以
上の濃度にすると、水への溶解度が比較的小さい有機電
解質や無機電解質の結晶析出により白濁化や相分離が起
る。そのため製品のハンドリングトラブル等を招き製品
価値が著しく損なわれる。製品N−アルキルアミノエタ
ンスルホン酸ナトリウムに対し、品質面で要求される項
目として、色相,色度等の外観及び臭い等があげられる
が、以上の説明から明らかなように高純度であることが
より望まれている。
【0005】N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナト
リウムを精製することは、この化合物のもつ物理的・化
学的性質の上から容易ではない。精製法の一つに、該有
機スルホン酸ナトリウムに対し鉱酸を加えスルホン酸型
にして、一旦晶析で取り出し各種不純物を除去する方法
が開示されている(西独特許第1122540号,第1
157234号,特開昭61−22061号公報)。即
ちこの精製プロセスは、反応液として得られる有機スル
ホン酸ナトリウムに鉱酸を加え有機スルホン酸とし、次
いで濃縮し析出する大量のアルカリ金属鉱酸塩を系外へ
熱時分離除去する。そして分離液を冷却し、有機スルホ
ン酸を晶析し濾別して取り出す。この精製固体有機スル
ホン酸を水酸化ナトリウム水溶液に中和溶解し、所望の
濃度のN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウム
として製品化する。上述のように、固体分離操作が2回
必要となり、固体の取扱いが主となるプロセスである。
また晶析後の分離濾液中には、有用な有機スルホン酸が
相当量含まれているため、前工程へリサイクルすること
が必要である。即ち循環液量の増加による設備の肥大化
と極めて煩雑な操作を必要とするプロセスとなり工業的
に有利とはならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】安価で且つ品質的に優
れたN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムを
工業的に生産するためには、該目的物質を製造する反応
工程で極力副反応物の生成を抑制する反応の最適化が望
まれる。
【0007】本発明者らは、不純物量が少なく高品質
で、且つ高濃度のN−アルキルアミノエタンスルホン酸
ナトリウム水溶液を得るべく、個々の反応工程を見直し
プロセスの改良を検討した結果、本発明を完成するに至
った。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、重亜硫酸
ナトリウム,酸化エチレン,及びアルキルアミンを主原
料としN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウム
を製造するに際し、 a)pH4.4以上に調整された重亜硫酸ナトリウム水
溶液に対し酸化エチレンを、酸化エチレン/重亜硫酸ナ
トリウムモル比が0.95〜1.05となるように導入
し、80℃以下の温度で反応を行いイセチオン酸ナトリ
ウム水溶液を製造する b)亜硫酸塩及び重亜硫酸塩成分の合計含有量がイセチ
オン酸ナトリウムに対し1.0重量%以下(SO
算)である上記イセチオン酸ナトリウム水溶液とイセチ
オン酸ナトリウムに対し5〜30倍モルのアルキルアミ
ンを反応するに際し、アルカリ金属水酸化物若しくはア
ルカリ金属炭酸塩を、反応系中の水の単位容量リットル
当り0.1〜0.9mol加え150〜250℃の温度
にて反応を行いN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナ
トリウムを製造する c)得られた反応混合物より未反応アルキルアミンを、
該反応混合物の液温175℃以下で、蒸留により回収す
る d)反応系内に含まれるアルカリ分を硫酸で中和しアル
カリ金属硫酸塩と成す e)濃縮晶析槽より取り出されるスラリー中のN−アル
キルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの濃度が40〜
65重量%となるように系中の水を蒸留除去しアルカリ
金属硫酸塩の濃縮晶析を行う f)析出したアルカリ金属硫酸塩を濾過分離する 以上a)〜f)の操作より成る高品質N−アルキルアミ
ノエタンスルホン酸ナトリウム水溶液の製造方法であ
る。
【0009】以下本発明について詳細に説明する。
【0010】酸化エチレンと重亜硫酸ナトリウムとの反
応によるイセチオン酸ナトリウム製造においては、pH
4.4以上、好ましくは4.5〜5.0に調整された重
亜硫酸ナトリウム水溶液が用いられる。pH4.4未満
より反応を開始させるとエチレングリコール副生量が多
くなる。pHが5を越える領域より反応を開始させても
有機不純物の生成面からは特に問題はなく、この条件を
選択採用しても実質的には何等差支えはない。但し、反
応終了時点で系中のアルカリ濃度が高くなり後の工程に
おいて過剰に存在するアルカリ分を除去する操作が必要
となり何等有利な点は見出だせない。
【0011】酸化エチレンは、重亜硫酸ナトリウムに対
しモル比で0.95〜1.05、好ましくは0.99〜
1.03の範囲で使用される。酸化エチレンが多すぎる
と、過剰量の酸化エチレンに由来する水溶性有機不純物
の副生量が多くなる。一方少なすぎる場合、過剰の亜硫
酸塩成分は次工程において好ましくない副反応物の生成
原因となる。
【0012】反応温度は80℃以下、好ましくは40〜
70℃である。温度が高すぎるとエチレングリコール副
生量が増加し、また低すぎるとエチレングリコール副生
量は抑制できるものの十分な反応速度が得られず反応完
結に長時間を要す。
【0013】以上のようにして得られたイセチオン酸ナ
トリウム水溶液は、次工程にてアルキルアミンとの反応
に供され、目的とするN−アルキルアミノエタンスルホ
ン酸ナトリウムへ転化される。この反応においては、イ
セチオン酸ナトリウム水溶液中に存在する亜硫酸塩成分
(重亜硫酸イオン及び亜硫酸イオン)が1重量%以下好
ましくは0.5重量%以下(SO換算,対イセチオン
酸ナトリウム重量基準)であることが肝要である。亜硫
酸塩成分はエタンジスルホン酸ナトリウム副生を引き起
こし、製品保存安定性等の低下を招く。例えばメチルア
ミンとイセチオン酸ナトリウムの反応によりN−メチル
アミノエタンスルホン酸ナトリウムを製造する場合、該
亜硫酸塩及び重亜硫酸塩成分の合計含有量が1重量%の
とき、エタンジスルホン酸ナトリウムの副生量は約2.
5%(対N−メチルアミノエタンスルホン酸ナトリウム
重量基準)となる。この値は、現状市場に出回っている
製品と比較するとほぼ同一レベルもしくはそれ以下であ
るが、更に高品質製品を得るには、不純物含有レベルを
より低減することが望ましい。より好ましくは該亜硫酸
塩及び重亜硫酸塩成分の合計含有量が0.5重量%以下
であるイセチオン酸ナトリウム水溶液を使用することが
望まれる。即ちエタンジスルホン酸ナトリウム副生量は
約1.5重量%(対N−メチルアミノエタンスルホン酸
ナトリウム重量基準)以下となり、このような条件選択
は最終製品品質の上から極めて好ましいといえる。
【0014】本発明の方法により得られるイセチオン酸
ナトリウムは、亜硫酸ナトリウムや重亜硫酸ナトリウム
の含有量が低減されたものであるが、その含有量が充分
低減されていない場合は、例えば空気等の酸素含有ガス
と十分接触させるか、或いは過酸化水素や過硫酸アルカ
リ金属塩等の各種酸化剤を加え酸化処理することによ
り、亜硫酸成分を硫酸イオンへ転化させ無害化すること
ができる。
【0015】該イセチオン酸ナトリウムとの反応に供さ
れるアルキルアミンは、C〜Cのアルキル基やシク
ロアルキル基を有すモノアルキルアミン類である。具体
的にはメチルアミン,エチルアミン,プロピルアミン,
ブチルアミン,シクロヘキシルアミン等が例示される。
その使用量はイセチオン酸ナトリウムに対し5〜30倍
モル、好ましくは8〜20倍モルである。
【0016】N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナト
リウムの生成反応に際し、アルカリ金属水酸化物若しく
はアルカリ金属炭酸塩の添加は反応速度面で有利とな
る。アルカリ金属水酸化物とは、水酸化リチウム,水酸
化ナトリウム,水酸化カリウムを表し、またアルカリ金
属炭酸塩とは、炭酸リチウム,炭酸ナトリウム,炭酸カ
リウムを表す。特にナトリウム塩の使用が好ましい。そ
の使用量は、反応系内に存在する水の単位容量リットル
当り0.1〜0.9mol好ましくは0.3〜0.6m
olである。アルカリ金属水酸化物若しくはアルカリ金
属炭酸塩の添加量が0.1mol未満である場合、充分
な反応速度は得られず、また0.6molを越えて使用
した場合、その使用量に見合うだけの効果は得られず、
更に後処理が煩雑になるという問題がある。
【0017】反応温度は150〜250℃、好ましくは
180〜230℃である。
【0018】この反応においては、十分に高いイセチオ
ン酸ナトリウム転化率を得ることが高品質品を得るため
に重要である。実施する反応温度により反応時間は適宜
変化するが、通常イセチオン酸ナトリウム転化率が99
%以上となるような反応時間が採用され、一般的には2
〜9時間である。またその時、反応圧は50〜80Kg
/cmGとなる。
【0019】次に未反応アルキルアミンを蒸留し回収す
る。比較的低沸点アルキルアミンの回収に際してはフラ
ッシュ蒸留が適用される。ここでは、該反応混合物の温
度175℃以下にて操作実施することが重要となる。温
度が高すぎるとN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナ
トリウムの分解反応が起こるため、望ましくない副生物
の量が増加し品質劣化を引き起こす。
【0020】続いて、N−アルキルアミノエタンスルホ
ン酸ナトリウム水溶液中のアルカリ分を硫酸中和しアル
カリ金属硫酸塩とする。
【0021】次に系中の水を蒸留除去し、生成したアル
カリ金属硫酸塩を析出させる。濃縮後の濃縮晶析槽より
取り出されるスラリー中のN−アルキルアミノエタンス
ルホン酸ナトリウム濃度が40〜65重量%、好ましく
は45〜60重量%となるように、濃縮操作を実施す
る。該濃度が40重量%未満では、晶析後の結晶分離濾
液中のアルカリ金属硫酸塩の含有量が大きくなり製品品
質上好ましくない。また65重量%を越えても、濾液中
のアルカリ金属硫酸塩の含量はほとんど変化しないた
め、製品品質上の利点はない。
【0022】この濃縮晶析操作においては、濾過性に優
れた結晶を得ることがその後の固液分離性及び分離ケー
クへの付着母液の面から重要になる。濃縮晶析は回分方
式,連続方式いずれの方法でも良い。回分方式は、比較
的容易に濾過性良好な結晶を得ることができ好ましい方
法と言える。操作温度は70〜130℃、好ましくは8
0〜120℃である。130℃を越える温度での実施
は、N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの
熱分解が起こるため好ましくない。滞留時間は1〜15
時間、好ましくは2〜5時間である。装置は一般的な完
全混合槽型晶析装置を適用しても何等差支えはなく、特
に制限されない。
【0023】連続方式においても操作条件は、より限定
されるものの濾過性良好な結晶を得ることができる。
【0024】晶析槽中から取り出される固体硫酸ナトリ
ウムを含有するスラリーは、遠心分離機,スーパーデカ
ンター,フィルタープレス等適宜の装置により固液分離
され、得られた濾液を水で希釈し濃度調整を行い製品N
−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウム水溶液と
する。
【0025】本発明の対象となるN−アルキルアミノエ
タンスルホン酸ナトリウムは一般的にC〜Cのアル
キル基及びシクロアルキル基を有すものであって、例え
ばN−メチル,N−エチル,N−プロピル,N−ブチ
ル,N−シクロヘキシル等のアミノエタンスルホン酸ナ
トリウムが例示される。
【0026】
【発明の効果】本発明の方法により得られるN−アルキ
ルアミノエタンスルホン酸ナトリウム水溶液は、不純物
含量が非常に低レベルであるため、人体に対する安全性
の面でヘアケア製品,ボディーシャンプー用の界面活性
剤原料として好適である。また製品中のエタンジスルホ
ン酸ナトリウム、及びアルカリ金属硫酸塩等の水への溶
解度が比較的小さい不純物類の結晶化に起因する白濁が
発生しにくく、製品の経時安定性の面でも優れたものが
得られる。更に製品の高濃度化による輸送コストの低減
化も期待できる。本発明の方法により製品貯蔵安定性に
優れた60重量%濃度のN−アルキルアミノエタンスル
ホン酸ナトリウム水溶液の製造が可能である。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが本発明はこの実施例のみに限定されるものではな
い。なお、実施例中の濃度はすべて重量%である。
【0028】実施例1 市販の重亜硫酸ナトリウム粉末2777gを水5149
gに溶解し、24%水酸化ナトリウム水溶液96.2g
を加え、液のpHを4.5に調整した。ヨウ素滴定によ
りSO含量を測定したところ23.18%であった。
【0029】得られた重亜硫酸ナトリウム水溶液795
4gを電磁攪拌式の10リットルオートクレーブ中に仕
込み、反応系内を窒素置換した。攪拌を開始し内容液温
度を40℃とした後、圧力容器に採取した酸化エチレン
1303gを反応温度が50〜60℃になるように制御
しつつ2時間かけて断続的に窒素で圧入した。その後1
時間熟成を行った。得られた反応混合物を液体クロマト
グラフィーにより分析したところイセチオン酸ナトリウ
ムを45.4%,エチレングリコールを0.44%,硫
酸ナトリウムを0.20%含んでいた。未反応亜硫酸塩
及び重亜硫酸塩成分はイセチオン酸ナトリウムに対し
0.3%(SO換算)であった。
【0030】得られたイセチオン酸ナトリウム水溶液1
724g,40%メチルアミン水溶液5770g及び4
8%水酸化ナトリウム水溶液112gを電磁攪拌式の1
0リットルオートクレーブに仕込み1時間かけて200
℃に昇温した後、3時間反応させた。反応圧力は40k
g/cmGであった。反応終了後反応混合物を170
℃まで冷却し、オートクレーブのバルブを開放し未反応
メチルアミンを留去した。反応混合物からのメチルアミ
ンの蒸留回収が完結した後、反応液をオートクレーブよ
り抜き出し、単蒸留用の高さ30cmのガラスビーズ充
填カラムと温度計及び攪拌機を取り付けた10リットル
丸底フラスコに移し、常圧下更に水を留去し系外へ除き
つつ濃縮を行なった。内容液温度105℃となったとこ
ろで濃縮操作を終えた。液重量は2874gとなった。
【0031】続いて98%硫酸67.3gを加えアルカ
リ分を中和した。このとき、系のpHは12.6であっ
た。得られた反応混合液は、液体クロマトグラフィーに
より分析したところN−メチルアミノエタンスルホン酸
ナトリウムを28%含んでいた。温度計,攪拌機,及び
蒸発水留出管を供えた2リットルセパラブルフラスコ
に、得られた混合物水溶液を1504g仕込んだ。槽内
液を加熱し、常圧下水の留去を開始した。液温105℃
となったところで水の留出が始まり、最終的にスラリー
温度118℃まで、3時間操作実施した。得られたスラ
リーを遠心分離機にて10分間固液分離操作を行った。
濾液を液体クロマトグラフィーにより分析した結果、N
−メチルアミノエタンスルホン酸ナトリウム60.6
%,N−メチルアミノビス(エタンスルホン酸ナトリウ
ム)1.2%,エタンジスルホン酸ナトリウム0.7
%,エチレングリコール0.6%,硫酸ナトリウム0.
2%及びイセチオン酸ナトリウム0.5%を含むもので
あった。
【0032】この溶液に水を加えN−メチルアミノエタ
ンスルホン酸ナトリウム濃度57.0%に調製した。室
温下1カ月間の貯蔵安定性テストの結果、白濁等の発生
は見られず、非常に良好な安定性を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】重亜硫酸ナトリウム,酸化エチレン,及び
    アルキルアミンを主原料としN−アルキルアミノエタン
    スルホン酸ナトリウムを製造するに際し、 a)pH4.4以上に調整された重亜硫酸ナトリウム水
    溶液に対し酸化エチレンを、酸化エチレン/重亜硫酸ナ
    トリウムモル比が0.95〜1.05となるように導入
    し、80℃以下の温度で反応を行いイセチオン酸ナトリ
    ウム水溶液を製造する b)亜硫酸塩及び重亜硫酸塩成分の合計含有量がイセチ
    オン酸ナトリウムに対し1.0重量%以下(SO
    算)である上記イセチオン酸ナトリウム水溶液とイセチ
    オン酸ナトリウムに対し5〜30倍モルのアルキルアミ
    ンを反応するに際し、アルカリ金属水酸化物若しくはア
    ルカリ金属炭酸塩を、反応系中の水の単位容量リットル
    当り0.1〜0.9mol加え150〜250℃の温度
    にて反応を行いN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナ
    トリウムを製造する c)得られた反応混合物より未反応アルキルアミンを、
    該反応混合物の液温175℃以下で、蒸留により回収す
    る d)反応系内に含まれるアルカリ分を硫酸で中和しアル
    カリ金属硫酸塩と成す e)濃縮晶析槽より取り出されるスラリー中のN−アル
    キルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの濃度が40〜
    65重量%となるように系中の水を蒸留除去しアルカリ
    金属硫酸塩の濃縮晶析を行う f)析出したアルカリ金属硫酸塩を濾過分離する 以上a)〜f)の操作より成る高品質N−アルキルアミ
    ノエタンスルホン酸ナトリウム水溶液の製造方法。
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