JP5811289B2 - 鋼管杭の継手構造、及び鋼管杭 - Google Patents

鋼管杭の継手構造、及び鋼管杭 Download PDF

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Description

本発明は、互いに嵌合自在な一対の外嵌端部と内嵌端部とを現場にて互いに嵌合させて、上部鋼管杭と下部鋼管杭とを軸芯方向に連接するための鋼管杭の継手構造、およびこの継手構造を用いた鋼管杭に関する。より詳しくは、本発明は、建物の基礎、橋の基礎などの土木建築分野において使用される、鋼管杭の継手構造および鋼管杭に関する。
本願は、2012年11月21日に、日本に出願された特願2012−255304号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来より、鋼管杭の継手構造は、上部鋼管杭と下部鋼管杭とを軸芯方向に連接させることを目的として、ねじ式と、キー式と、ギア式とに大きく分類されており、特許文献1〜3に開示されるような鋼管杭の継手構造が提案されている。
特許文献1に開示された鋼管杭の継手構造では、ねじ式の鋼管杭の継手構造が用いられており、一方の鋼管杭の端部に雄ねじ部を形成させるとともに、他方の鋼管杭の端部に雌ねじ部を形成させる。特許文献1に開示された鋼管杭の継手構造では、例えば、端部に雌ねじ部が形成された下部鋼管杭を地中に埋設し、上部鋼管杭の端部に形成された雄ねじ部を下部鋼管杭の雌ねじ部に螺合させ、上部鋼管杭と下部鋼管杭とを軸芯方向に連接させる。
特許文献2に開示された鋼管杭の継手構造では、キー式の鋼管杭の継手構造が用いられており、キー部材をあらかじめ鋼管杭の雌側端部の内向き溝部に組み付けておき、鋼管杭の雄側端部を鋼管杭の雌側端部に挿入した後に、キー部材を鋼管杭の中心側へ押し込み、鋼管杭の雄側端部と鋼管杭の雌側端部とを係合させる。
特許文献3に開示された鋼管杭の継手構造では、ギア式の鋼管杭の継手構造が用いられており、ねじ式を基本とするが、ねじ式の鋼管杭の継手構造における問題点が解消されている。特許文献3に開示された鋼管杭の継手構造では、鋼管杭の雄側端部において軸芯方向に沿って複数の外向き係合凸部を設けるとともに、鋼管杭の雌側端部において軸芯方向に沿って複数の内向き係合凸部を設ける。特許文献3に開示された鋼管杭の継手構造では、鋼管杭の雄側端部と雌側端部とを嵌合し、外向き係合凸部と内向き係合凸部とが噛み合うように鋼管杭を相対回転させることで、上部鋼管杭と下部鋼管杭とを軸芯方向に連接させる。
特許文献3に開示された鋼管杭の継手構造では、外向き係合凸部と内向き係合凸部とが噛み合った状態となっている。このため、鋼管杭の接合部分に曲げ荷重や引っ張り荷重が作用した場合、外向き係合凸部と内向き係合凸部とが互いに接触し、これらの荷重が鋼管杭の本体に伝達される。外向き係合凸部と内向き係合凸部との接触面積や、鋼管杭の端部に対する係合凸部の取付面積は、これらの荷重を伝達するための支圧強度やせん断強度に十分耐え得るように設定されることが必要となる。また、鋼管杭の端部の板厚も、係合凸部からの荷重伝達に十分耐え得るように設定されることが必要となる。
日本国特開平7−82738号公報(第7頁、図2) 日本国特開2000−257058号公報(第10頁、図6) 日本国特開平11−43937号公報(第6頁、図1)
しかし、特許文献1に開示されたねじ式の鋼管杭の継手構造では、上部鋼管杭の雄ねじ部を下部鋼管杭の雌ねじ部に螺合させるときに、現場において上部鋼管杭を所定の回転数で回転させることを必要とする。このため、回転手間が多くなることによって施工コストが増大するという問題点がある。特許文献2に開示されたキー式の鋼管杭の継手構造では、ねじ式の鋼管杭の継手構造における鋼管杭の回転手間を省略することができるが、別個にキー部材を必要とするだけでなく、鋼管杭の雌側端部に内向き溝部を形成してキー部材をあらかじめ組み付ける等の複雑な加工を必要とする。そのため、加工コストが増大し、また、複雑な加工に耐え得るために、鋼管杭の継手部分の材料コストも増大するといった問題点がある。
また、特許文献3に開示されたギア式の鋼管杭の継手構造では、鋼管杭の雌側端部に鋼管杭の雄側端部を挿入するときに、外向き係合凸部と内向き係合凸部とが干渉しないように、鋼管杭の周方向に隣り合う係合凸部の間に切欠部が設けられている。さらに、これらの係合凸部及び切欠部は、軸芯方向に一列となるように設けられている。このため、特許文献3に開示された鋼管杭の継手構造では、以下に示される問題点がある。
特許文献3に開示された鋼管杭の継手構造では、係合凸部が鋼管杭の周方向に断続的に設けられ、軸芯方向に一列となるように設けられる。このため、軸芯方向視で断面欠損が生じる状態となり、係合凸部が伝達可能な曲げ荷重および引っ張り荷重が断面欠損分だけ低下する。このため、特許文献3に開示された鋼管杭の継手構造では、所定の曲げ荷重および引っ張り荷重に耐え得るために、軸芯方向視における断面欠損分だけ肥大化させた係合凸部を用いることが必要となり、また、係合凸部の軸芯方向の段数を増やすことが必要となる。したがって、鋼管杭の継手構造の加工コストおよび材料コストが増大するといった問題点がある。
また、特許文献3に開示された鋼管杭の継手構造では、係合凸部が軸芯方向に一列となるように設けられるため、係合凸部から鋼管杭の本体に伝達される曲げ荷重および引っ張り荷重を鋼管杭の周方向において均一にすることができない。このため、曲げ荷重および引っ張り荷重が所定の係合凸部に集中する。したがって、特許文献3に開示された鋼管杭の継手構造では、鋼管杭の板厚設計において、曲げ荷重および引っ張り荷重が集中する部位を基準として板厚を増加させることが必要となり、継手構造の材料コストが増大するという問題点がある。
さらに、特許文献3に開示された鋼管杭の継手構造では、鋼管杭に曲げ荷重が作用した場合に、引張応力が最大となる鋼管杭の最縁端部に対応する部位に、係合凸部を軸芯方向に一列となるように設けている部位が配置されないことがある。このとき、断面欠損が形成された部位に曲げ荷重が作用して、この曲げ荷重に耐えられずに鋼管杭の継手部分が破損するおそれがある。したがって、特許文献3に開示された鋼管杭の継手構造では、構造的な欠陥が生じるという問題点がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、現場における鋼管杭の回転手間の増大を抑制するとともに、鋼管杭の必要以上の板厚増加を回避して、曲げ荷重が作用しても破損するおそれのない、鋼管杭の継手構造および鋼管杭を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
(1)本発明に係る第1の態様は、第1鋼管杭と第2鋼管杭とを直列に接合する、鋼管杭の継手構造であって、前記第1鋼管杭の開口端である外嵌端部と;前記第2鋼管杭の一端において前記外嵌端部に挿入される部位をなす円柱状の内嵌端部と;を備え、前記外嵌端部は、その内周面から前記第1鋼管杭の径方向内側へ向かって突出してかつ、前記第1鋼管杭の周方向に沿って設けられる複数の外嵌凸部と、前記第1鋼管杭の周方向において互いに隣り合う前記外嵌凸部の間に形成される外嵌溝部と、前記内周面において前記外嵌凸部及び前記外嵌溝部よりも前記第1鋼管杭の軸芯方向内側の位置に、前記周方向に沿って形成される外嵌係合溝と、を有し、前記内嵌端部は、その外周面から前記第2鋼管杭の径方向外側へ向かって突出してかつ、前記第2鋼管杭の周方向に沿って設けられる複数の内嵌凸部を有し、前記内嵌凸部の各々は、前記内嵌端部が前記外嵌端部に挿入され、前記第1鋼管杭と前記第2鋼管杭とを前記第1鋼管杭の軸芯回りに相対回転させた後に、前記外嵌係合溝において前記外嵌凸部の各々と係合し、前記外嵌凸部および前記外嵌溝部は、前記第1鋼管杭の軸芯方向に沿って複数の列を成し、互いに隣り合う前記複数の列のうちの少なくとも1組の隣り合う2列において、一方の列の前記外嵌凸部と他方の列の前記外嵌溝部とが、前記第1鋼管杭の軸芯方向から見た場合に前記第1鋼管杭の径方向において隣り合うように設けられ、前記外嵌端部は、前記第1鋼管杭の軸芯方向に沿って形成される複数の段部を有し、前記複数の段部の各々に、少なくとも1列分の前記外嵌凸部および前記外嵌溝部が設けられ、隣り合う2つの前記段部において、一方の前記段部の前記外嵌凸部と他方の前記段部の前記外嵌溝部とが、前記第1鋼管杭の軸芯方向から見た場合に前記第1鋼管杭の径方向において隣り合うように設けられ、前記第1鋼管杭の板厚は、前記軸芯方向に段階的に厚肉化され、前記内嵌端部は、前記第2鋼管杭の軸芯方向内側に、前記内嵌端部を前記外嵌端部に挿入した状態で、前記外嵌端部の先端部との間に間隙を形成させる内嵌縁部を有し、前記外嵌凸部は、前記第1鋼管杭の軸芯方向内側の端面に、前記第1鋼管杭の軸芯方向の高さが前記間隙と略同一となるように、前記第1鋼管杭の周方向に沿って傾斜する第1テーパ部を有し、前記外嵌係合溝は、前記第1鋼管杭の軸芯方向で前記第1テーパ部に対向する部位に、前記第1テーパ部と略平行となるように、前記第1鋼管杭の周方向に傾斜する第2テーパ部を有し、前記内嵌凸部は、前記第2鋼管杭の軸芯方向内側の端面に、前記第1テーパ部と当接するように前記第2鋼管杭の周方向に沿って傾斜する第3テーパ部を有するとともに、前記第2鋼管杭の軸芯方向外側の端面に、前記第2テーパ部と当接するように前記第2鋼管杭の周方向に沿って傾斜する第4テーパ部を有し、前記外嵌端部と前記内嵌端部とは、前記第1鋼管杭と前記第2鋼管杭とを前記第1鋼管杭の軸芯回りに相対回転させることにより、前記第1テーパ部と前記第3テーパ部とが当接されるとともに、前記第2テーパ部と前記第4テーパ部とが当接され、前記複数の外嵌凸部と前記複数の内嵌凸部とが係合され、前記内嵌縁部と前記先端部とが前記間隙を埋めるようにして当接されて、互いに嵌合されている。
)上記()の態様において、以下のように構成しても良い:隣り合う2つの前記段部において、前記第1鋼管杭の軸芯方向から見た場合に、一方の前記段部の前記外嵌凸部が、他方の前記段部の前記外嵌溝部と、前記第1鋼管杭の径方向に隣り合う位置の全部に設けられ、前記外嵌凸部が、前記第1鋼管杭の軸芯方向から見た場合に前記第1鋼管杭の周方向に沿って隙間なく設けられている。
)上記()または()の態様において、以下のように構成しても良い:前記第1鋼管杭の軸芯方向に隣り合う前記複数の段部が、前記第1鋼管杭の軸芯方向外側に位置する前記段部の前記外嵌凸部と、前記第1鋼管杭の軸芯方向内側に位置する前記段部の前記外嵌溝部とが略同一厚さとなるように、前記第1鋼管杭を前記第1鋼管杭の軸芯方向に沿って段階的に厚肉化させて形成される。
)本発明に係る第2の態様は、上記(1)〜()のいずれか一項に記載の鋼管杭の継手構造を備える鋼管杭である。
上記(1)〜()に記載の態様によれば、鋼管杭の軸芯方向に互いに隣り合う複数の列のうちの少なくとも1組の2列において、一方の列の外嵌凸部と他方の列の外嵌溝部とが、鋼管杭の軸芯方向から見た場合に鋼管杭の径方向おいて隣り合うように設けられるため、軸芯方向視における断面欠損を生じさせないで、下部鋼管杭と上部鋼管杭とを連接することができる。このため、所定の曲げ荷重および引っ張り荷重に耐え得るために、外嵌凸部及び内嵌凸部を断面欠損分だけ肥大化させることを必要とせず、また、外嵌段部及び内嵌段部の段数を必要以上に軸芯方向に増やすことを要しないことから、鋼管杭の継手構造の加工コストや材料コストが増大することを回避することができる。
また、上記(1)〜()に記載の態様によれば、鋼管杭の軸芯方向に互いに隣り合う複数の列のうちの少なくとも1組の2列において、一方の列の外嵌凸部と他方の列の外嵌溝部とが、鋼管杭の軸芯方向から見た場合に鋼管杭の径方向おいて隣り合うように設けられるため、外嵌凸部及び内嵌凸部が負担する曲げ荷重および引っ張り荷重を周方向において均一にすることができる。このため、外嵌凸部及び内嵌凸部から、鋼管杭の本体に伝達されるこれらの荷重を、周方向において均一にすることができ、鋼管杭の板厚の増加を回避することができる。したがって、継手構造の材料コストが増大することを回避することができる。
さらに、上記(1)〜()に記載の態様によれば、鋼管杭の軸芯方向に互いに隣り合う複数の列のうちの少なくとも1組の2列において、一方の列の外嵌凸部と他方の列の外嵌溝部とが、鋼管杭の軸芯方向から見た場合に鋼管杭の径方向おいて隣り合うように設けられるため、下部鋼管杭と上部鋼管杭とが連接する部位に曲げ荷重が作用した場合であっても、複数の列の何れかの外嵌凸部、及び、複数の列の何れかの内嵌凸部を、引張応力が最大となる鋼管杭の最縁端部に対応する部位に確実に配置することができる。このため、何れかの外嵌凸部及び内嵌凸部に曲げ荷重を確実に負担させて、外嵌端部及び内嵌端部が破損することを回避することができる。
特に、上記(1)に記載の態様によれば、鋼管杭の軸芯方向に隣り合う2つの段部において、一方の段部の外嵌凸部と他方の段部の外嵌溝部とが、鋼管杭の軸芯方向から見た場合に鋼管杭の径方向において隣り合うように設けられるため、外嵌凸部と内嵌凸部とが干渉することなく、上部鋼管杭を下部鋼管杭に挿入することができる。
また、外嵌凸部と内嵌凸部とが軸芯方向に係合された状態で、外嵌端部の先端部と内嵌端部の内嵌縁部とが当接されることにより、外嵌端部と内嵌端部とが完全に嵌合していることを外部から視認により確認することができる。また、第1テーパ部に第3テーパ部を当接させるとともに、第2テーパ部に第4テーパ部を当接させることにより、内嵌凸部を外嵌係合溝で周方向に円滑に移動させることができ、外嵌端部と内嵌端部とを容易に嵌合させることができる。さらに、内嵌凸部が外嵌係合溝に形成される係止部で係止されるため、鋼管杭の必要以上の回転を抑止することができる。
特に、上記()に記載の態様によれば、複数の段部の各々に設けられた外嵌凸部が、鋼管杭の軸芯方向から見た場合に周方向に沿って隙間なく形成されるため、外嵌凸部と内嵌凸部との接触面積が最大となり、引張荷重及び曲げ荷重に対する耐力を増大させることができる。
特に、上記()に記載の態様によれば、下部鋼管杭の軸芯方向外側(上側)から軸芯方向内側(下側)に向けて、また、上部鋼管杭の軸芯方向外側(下側)から軸芯方向内側(上側)に向けて、鋼管杭の板厚を軸芯方向に沿って段階的に厚肉化させることにより、複数の段部が形成される。したがって、外嵌凸部及び内嵌凸部の軸芯方向の段数に応じて、鋼管杭の板厚を段階的に増加させる構造とすることを容易に実現することができる。
本発明の第1実施形態に係る鋼管杭の継手構造を用いて鋼管杭が連接された状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る鋼管杭の継手構造を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における外嵌端部を示す一部破断側面図である。 本発明の第1実施形態における外嵌端部を示す平面図である。 同外嵌端部の変形例を示す平面図である。 外嵌凸部、外嵌溝部及び外嵌係合溝を示す拡大正面図である。 外嵌凸部、外嵌溝部及び外嵌係合溝を示す図であって、図5のA−A断面図である。 本発明の第1実施形態における内嵌端部を示す側面図である。 本発明の第1実施形態における内嵌端部を示す平面図である。 同内嵌端部の変形例を示す平面図である。 内嵌凸部、内嵌溝部及び内嵌係合溝を示す拡大正面図である。 内嵌凸部、内嵌溝部及び内嵌係合溝を示す図であって、図9のB−B断面図である。 本発明の第1実施形態において外嵌端部に内嵌端部が挿入される状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態において外嵌端部に内嵌端部が挿入される状態を示す一部断面斜視図である。 本発明の第1実施形態において外嵌溝部を内嵌凸部が通過する状態を示す拡大斜視図である。 本発明の第1実施形態において外嵌溝部を内嵌凸部が通過する状態を示す拡大正面図である。 図14Aの二点鎖線の円で示した部分の拡大図であって、外嵌凸部の変形例を示す図である。 本発明の第1実施形態において上部鋼管杭が相対回転する状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態において外嵌凸部と内嵌凸部とが係合される状態を示す拡大斜視図である。 本発明の第1実施形態において外嵌凸部と内嵌凸部とが係合される状態を示す拡大正面図である。 本発明の第1実施形態に係る鋼管杭の継手構造の変形形態を示す斜視図である。 図18と異なる、本発明の第1実施形態に係る鋼管杭の継手構造の変形形態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る鋼管杭の継手構造を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態における外嵌端部を示す平面図である。 同外嵌端部の変形例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態における内嵌端部を示す平面図である。 同内嵌端部の変形例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態において外嵌溝部を内嵌凸部が通過する状態を示す拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態において外嵌溝部を内嵌凸部が通過する状態を示す拡大正面図である。 本発明の第2実施形態において上部鋼管杭が相対回転する状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態において外嵌凸部と内嵌凸部とが係合される状態を示す拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態において外嵌凸部と内嵌凸部とが係合される状態を示す拡大正面図である。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る鋼管杭の継手構造について説明する。本第1実施形態に係る鋼管杭の継手構造1は、図1に示すように、下部鋼管杭2(第1鋼管杭)と上部鋼管杭3(第2鋼管杭)とを軸芯方向Xに沿って連接(接合)するために用いられる。
継手構造1は、図2に示すように、下部鋼管杭2の上端(開口端)に設けられる外嵌端部20と、上部鋼管杭3の下端(一端)に設けられる円柱状の内嵌端部30とを備える。継手構造1では、地中に埋め込まれた下部鋼管杭2の外嵌端部20に、上部鋼管杭3の内嵌端部30を嵌合させる。
本第1実施形態の継手構造1では、下部鋼管杭2の軸芯方向Xに並べられた2つの外嵌段部29(29a、29b)が外嵌端部20に設けられ、また、上部鋼管杭3の軸芯方向Xに並べられた2つの内嵌段部39(39a、39b)が内嵌端部30に設けられる。
外嵌端部20には、図3に示すように、外嵌端部20の先端部28が形成される。各々の外嵌段部29(29a、29b)は、外嵌端部20の内壁面(内周面)で下部鋼管杭2の軸芯直交方向Y(軸芯方向Xに対して直交する方向(径方向):図1参照)の中心側(径方向内側)に突出させて形成される複数の外嵌凸部21と、複数の外嵌凸部21の間に形成される複数の外嵌溝部22と、複数の外嵌凸部21及び複数の外嵌溝部22より下部鋼管杭2の軸芯方向Xの内側(下側)に形成される外嵌係合溝23とを備える。
外嵌段部29は、下部鋼管杭2の軸芯方向Xの外側(上側)における第1外嵌段部29aの外嵌凸部21と、下部鋼管杭2の軸芯方向Xの内側(下側)における第2外嵌段部29bの外嵌溝部22とが、下部鋼管杭2の軸芯直交方向Yに略同一厚さとなるように、下部鋼管杭2の板厚を軸芯方向Xに段階的に厚肉化させて形成される。第1外嵌段部29aの外嵌凸部21は、下部鋼管杭2の軸芯方向Xの外側(上側)において、軸芯直交方向Yに所定の幅t1の板厚を有する。
外嵌凸部21は、各々の外嵌段部29(29a、29b)において、下部鋼管杭2の軸芯直交方向Yに略矩形状に突出させて形成される。外嵌溝部22は、各々の外嵌段部29(29a、29b)において、複数の外嵌凸部21の間に形成され、下部鋼管杭2の周方向Z(図1参照)で所定の幅を有する。外嵌係合溝23は、各々の外嵌段部29(29a、29b)において、外嵌凸部21及び外嵌溝部22より下部鋼管杭2の軸芯方向Xの内側(下側)に形成され、下部鋼管杭2の軸芯方向Xで所定の高さ、および軸芯直交方向Yで外嵌溝部22と略同一の厚さを有する。
外嵌凸部21は、下部鋼管杭2の軸芯方向Xの外側(上側)の第1外嵌段部29aと、第1外嵌段部29aより下部鋼管杭2の軸芯方向Xの内側(下側)で、第1外嵌段部29aに隣り合う第2外嵌段部29bとに形成される。このとき、第1外嵌段部29aの外嵌凸部21と、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21とは、軸芯方向Xにおける位置をずらして形成される。いいかえれば、第1外嵌段部29aの外嵌凸部21と、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21とは、軸芯方向Xにおいて、互いに異なる位置に形成される。
外嵌端部20では、図4Aに示すように、第1外嵌段部29aに外嵌凸部21が形成されるとともに、第1外嵌段部29aに形成される外嵌溝部22と、軸芯方向視で軸芯直交方向Yに隣り合う位置の全部に、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21が形成される。したがって、第1外嵌段部29aの外嵌凸部21と、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21とが、軸芯方向視で周方向Zに隙間なく交互に形成される。
また、外嵌凸部21は、上記に限らず、例えば、図4Bに示すように、第1外嵌段部29aに形成される外嵌溝部22と、軸芯方向視で軸芯直交方向Yに隣り合う位置の一部に、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21が形成されてもよい。いいかえれば、第1外嵌段部29aの外嵌凸部21と、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21とが、軸芯方向視で周方向Zに隙間を空けて交互に形成されてもよい。
外嵌凸部21は、図5および図6に示すように、下部鋼管杭2の軸芯方向Xの内側(下側)における下端面に、下部鋼管杭2の周方向Zに直線状に傾斜する第1テーパ部21aを有する。また、外嵌係合溝23は、下部鋼管杭2の軸芯方向Xで第1テーパ部21aに対向する部位に、第1テーパ部21aと略平行となるように、下部鋼管杭2の周方向Zに直線状に傾斜する第2テーパ部23aを有する。外嵌係合溝23は、第2テーパ部23aの終端において、軸芯方向Xに延びる係止部23bを有する。
第1テーパ部21aは、下部鋼管杭2の軸芯方向Xに所定の高さhを有する。第2テーパ部23aは、下部鋼管杭2の軸芯方向Xで第1テーパ部21aに対向する部位だけでなく、外嵌溝部22の下側に位置する全部の部位まで延長される。なお、第2テーパ部23aは、上記に限られず、例えば、図5に示すように、外嵌溝部22の下側に位置する中間部23cまで延長されてもよい。また、上述したように、第1テーパ部21a及び第2テーパ部23aは、外嵌凸部21および外嵌係合溝23に直線状に形成される。しかしながら、第1テーパ部21a及び第2テーパ部23aは、外嵌凸部21および外嵌係合溝23に円弧状に傾斜して形成されてもよい。また、第1テーパ部21a及び第2テーパ部23aは、外嵌凸部21及び外嵌係合溝23とは別個に形成されてもよい。
内嵌端部30には、図7に示すように、2つの内嵌段部39(39a、39b)より上部鋼管杭3の軸芯方向Xの内側(上側)に、上部鋼管杭3の軸芯直交方向Yの外向きに突出させて形成される内嵌縁部38が形成される。
内嵌端部30は、各々の内嵌段部39(39a、39b)において、内嵌端部30の外壁面(外周面)で上部鋼管杭3の軸芯直交方向Yの外向きに突出させて形成される複数の内嵌凸部31と、複数の内嵌凸部31の間に形成される複数の内嵌溝部32と、複数の内嵌凸部31及び複数の内嵌溝部32より上部鋼管杭3の軸芯方向Xの内側(上側)に形成される内嵌係合溝33とを備える。
内嵌段部39は、上部鋼管杭3の軸芯方向Xの内側(上側)における第1内嵌段部39aの内嵌溝部32と、上部鋼管杭3の軸芯方向Xの外側(下側)における第2内嵌段部39bの内嵌凸部31とが、上部鋼管杭3の軸芯直交方向Yに略同一厚さとなるように、上部鋼管杭3の板厚を軸芯方向Xに段階的に厚肉化させて形成される。第1内嵌段部39aの内嵌係合溝33は、上部鋼管杭3の軸芯直交方向Yに所定の幅t2の空隙を有する。
内嵌凸部31は、各々の内嵌段部39(39a、39b)において、上部鋼管杭3の軸芯直交方向Yに略矩形状に突出させて形成される。内嵌溝部32は、各々の内嵌段部39(39a、39b)において、複数の内嵌凸部31の間に形成され、上部鋼管杭3の周方向Zで所定の幅を有する。内嵌係合溝33は、内嵌凸部31及び内嵌溝部32より上部鋼管杭3の軸芯方向Xの内側(上側)で、かつ第1内嵌段部39aにおける内嵌係合溝33の空隙の幅t2(図7参照)が、第1外嵌段部29aにおける外嵌凸部21の板厚の幅t1(図3参照)よりも、略同一以上の大きさとなるように形成される。そして、内嵌係合溝33は、各々の内嵌段部39において、上部鋼管杭3の軸芯方向Xで所定の高さ、および軸芯直交方向Yで内嵌溝部32と略同一の厚さを有する。
内嵌凸部31は、上部鋼管杭3の軸芯方向Xの内側(上側)の第1内嵌段部39a、および第1内嵌段部39aより上部鋼管杭3の軸芯方向Xの外側(下側)で、第1内嵌段部39aに隣り合う第2内嵌段部39bに形成される。このとき、第1内嵌段部39aの内嵌凸部31と第2内嵌段部39bの内嵌凸部31とは、軸芯方向Xにおける位置をずらして形成される。いいかえれば、第1内嵌段部39aの内嵌凸部31と第2内嵌段部39bの内嵌凸部31とは、軸芯方向Xにおいて、互いに異なる位置に形成される。
図8Aに示すように、第1内嵌段部39aに形成された内嵌溝部32と、軸芯方向視で軸芯直交方向Yに隣り合う位置の全部に、第2内嵌段部39bの内嵌凸部31が形成される。したがって、第1内嵌段部39aの内嵌凸部31と、第2内嵌段部39bの内嵌凸部31とが、軸芯方向視で周方向Zに隙間なく交互に形成される。
また、内嵌凸部31は、上記に限られず、例えば、図8Bに示すように、第1内嵌段部39aに形成される内嵌溝部32と、軸芯方向視で軸芯直交方向Yに隣り合う位置の一部に、第2内嵌段部39bの内嵌凸部31が形成されてもよい。言い換えれば、第1内嵌段部39aの内嵌凸部31と、第2内嵌段部39bの内嵌凸部31とが、軸芯方向視で周方向Zに隙間を空けて交互に形成されてもよい。
内嵌凸部31は、図9および図10に示すように、上部鋼管杭3の軸芯方向Xの内側(上側)における上端面に、図5に示される第1テーパ部21aと当接し、第1テーパ部21aと略平行となるように、上部鋼管杭3の周方向Zに直線状に傾斜する第3テーパ部31aを有する。また、内嵌凸部31は、上部鋼管杭3の軸芯方向Xの外側(下側)における下端面に、図5に示される第2テーパ部23aと当接し、第2テーパ部23a及び第3テーパ部31aと略平行となるように、上部鋼管杭3の周方向Zに直線状に傾斜する第4テーパ部31bを有する。
第3テーパ部31a及び第4テーパ部31bは、上部鋼管杭3の軸芯方向Xに所定の高さhを有する。また、上述したように、第3テーパ部31a及び第4テーパ部31bは、内嵌凸部31に直線状に形成される。しかしながら、第3テーパ部31a及び第4テーパ部31bは、内嵌凸部31に円弧状に傾斜して形成されてもよい。また、第3テーパ部31a及び第4テーパ部31bは、内嵌凸部31とは別個に形成されてもよい。
次に、本第1実施形態に係る鋼管杭の継手構造1を用いて、下部鋼管杭2と上部鋼管杭3とを連接する方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
最初に、図11および図12に示すように、下部鋼管杭2の外嵌端部20に、上部鋼管杭3の内嵌端部30を軸芯方向Xに沿って挿入する。ここで、図11は、内嵌端部30を外嵌端部20に挿入した状態を示す図であり、図12は、図11の状態よりもさらに内嵌端部30を外嵌端部20に挿入した状態を示す図である。内嵌端部30を外嵌端部20に挿入することにより、図13および図14Aに示すように、第1内嵌段部39aの内嵌凸部31は、第1外嵌段部29aの外嵌溝部22を通過して、第1外嵌段部29aの外嵌係合溝23の下端面に当接される。また、第2内嵌段部39bの内嵌凸部31は、第2外嵌段部29bの外嵌溝部22を通過して、第2外嵌段部29bの外嵌係合溝23の下端面に当接される。なお、図14Bは、第2テーパ部23aが中間部23cまで延長される形状(図5参照)とした場合における、第1内嵌段部39aの内嵌凸部31が第1外嵌段部29aの外嵌係合溝23の下端面に当接される状態を表している。
ここで、上述したように、継手構造1では、第1外嵌段部29aの外嵌凸部21と第2外嵌段部29bの外嵌溝部22とが、下部鋼管杭2の軸芯直交方向Yに略同一厚さとなるように形成されるとともに、第1内嵌段部39aの内嵌溝部32と第2内嵌段部39bの内嵌凸部31とが、上部鋼管杭3の軸芯直交方向Yに略同一厚さとなるように形成される。このため、第2内嵌段部39bの内嵌凸部31と第1外嵌段部29aの外嵌凸部21とが干渉することなく、上部鋼管杭3の内嵌端部30を下部鋼管杭2の外嵌端部20に挿入することができる。
このとき、図14Aに示すように、上部鋼管杭3の内嵌端部30を下部鋼管杭2の外嵌端部20に挿入した状態では、外嵌端部20の先端部28と内嵌端部30の内嵌縁部38との間に、軸芯方向Xに所定の高さを有する間隙dが形成される。
次に、図15に示すように、下部鋼管杭2と上部鋼管杭3とを軸芯周りの周方向Zに相対回転させる。これにより、内嵌凸部31は、図16および図17に示すように、外嵌凸部21の下方まで周方向Zに移動して、軸芯方向Xで外嵌凸部21と係合される。このようにして、下部鋼管杭2の外嵌端部20と上部鋼管杭3の内嵌端部30とは、互いに嵌合される。
ここで、図5に示される第1テーパ部21aおよび第2テーパ部23aと、図9に示される第3テーパ部31a及び第4テーパ部31bとは、下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の軸芯方向Xに所定の高さhを有する。これらの高さhは、外嵌端部20の先端部28と内嵌端部30の内嵌縁部38との間に形成される間隙dの高さと略同一となるように設定される。
このとき、図17に示すように、第1テーパ部21a(図5参照)に第3テーパ部31a(図9参照)を当接させるとともに、第2テーパ部23a(図5参照)に第4テーパ部31b(図9参照)を当接させて、上部鋼管杭3の内嵌凸部31を下部鋼管杭2の外嵌係合溝23で周方向Zに移動させる。このため、下部鋼管杭2と上部鋼管杭3とが軸芯方向Xに接近して、外嵌端部20の先端部28と内嵌端部30の内嵌縁部38とが間隙dを埋めて当接されることになる。
これにより、継手構造1では、外嵌凸部21と内嵌凸部31とが軸芯方向Xに係合された状態で、外嵌端部20の先端部28と内嵌端部30の内嵌縁部38とが間隙dを埋めて当接される。したがって、下部鋼管杭2の外嵌端部20と上部鋼管杭3の内嵌端部30とが完全に嵌合しているか否かを、外部から間隙dを視認するにより、判断することができる。
また、下部鋼管杭2の外嵌端部20と上部鋼管杭3の内嵌端部30とを嵌合させた後、間隙dにスキマゲージを当て、スキマゲージが間隙dを通過するか否かによって、外嵌端部20と内嵌端部30との嵌合を確認してもよい。この場合、上記の視認による方法に比べて、外嵌端部20と内嵌端部30とが嵌合しているか否かを確実に判断することができる。
また、図17に示すように、第1テーパ部21a(図5参照)に第3テーパ部31a(図9参照)を当接させるとともに、第2テーパ部23a(図5参照)に第4テーパ部31b(図9参照)を当接させることにより、上部鋼管杭3の内嵌凸部31を下部鋼管杭2の外嵌係合溝23で周方向Zに円滑に移動させることができ、下部鋼管杭2の外嵌端部20と上部鋼管杭3の内嵌端部30との嵌合を容易にすることができる。また、継手構造1では、上部鋼管杭3の内嵌凸部31が、下部鋼管杭2の外嵌係合溝23の係止部23b(図5参照)で係止される。このため、上部鋼管杭3を必要以上に回転させることなく、下部鋼管杭2の外嵌端部20と上部鋼管杭3の内嵌端部30とを嵌合させることができる。
継手構造1では、下部鋼管杭2の外嵌端部20と上部鋼管杭3の内嵌端部30とが互いに嵌合した状態で、第1外嵌段部29aに形成される外嵌凸部21に、第1内嵌段部39aに形成される内嵌凸部31が係合され、また、第2外嵌段部29bに形成される外嵌凸部21に、第2内嵌段部39bに形成される内嵌凸部31が係合され、曲げ荷重および引っ張り荷重が鋼管杭の本体に伝達される。また、継手構造1では、第1外嵌段部29aに形成される外嵌凸部21と、第2外嵌段部29bに形成される外嵌凸部21とが、軸芯方向Xの位置をずらして設けられる。このため、鋼管杭の継手構造1では、軸芯方向視における断面欠損が生じることなく、下部鋼管杭2と上部鋼管杭3とを連接することができる。
これにより、継手構造1では、下部鋼管杭2の外嵌端部20と上部鋼管杭3の内嵌端部30とが互いに嵌合した状態で、外嵌凸部21及び内嵌凸部31が伝達することのできる曲げ荷重および引っ張り荷重が、軸芯方向視における断面欠損により低下することを回避することができる。このため、鋼管杭の継手構造1では、所定の曲げ荷重および引っ張り荷重に耐えるために、外嵌凸部21及び内嵌凸部31を断面欠損分だけ肥大化させることを必要とせず、また、外嵌段部29及び内嵌段部39の段数を軸芯方向Xに増やすことを必要としない。したがって、下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の継手構造の加工コストおよび材料コストが増大することを回避することができる。
継手構造1では、第1外嵌段部29aに形成される外嵌凸部21と、第2外嵌段部29bに形成される外嵌凸部21とが、軸芯方向Xの位置をずらして設けられるため、外嵌凸部21及び内嵌凸部31が負担する曲げ荷重および引っ張り荷重を、周方向Zにおいて均一にすることができる。このため、継手構造1では、曲げ荷重および引っ張り荷重が、周方向Zにおいて一部の外嵌凸部21及び内嵌凸部31に集中することを回避することができる。これにより、継手構造1では、外嵌凸部21及び内嵌凸部31から、下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の本体に伝達されるこれらの荷重を、周方向Zにおいて均一にすることができるため、下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の板厚の増加を回避することができる。したがって、下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の継手構造の材料コストが増大することを回避することができる。
ここで、継手構造1では、第1外嵌段部29a及び第1内嵌段部39aにおいて、外嵌凸部21及び内嵌凸部31が1段(1列)であり、下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の板厚は、この1段分の曲げ荷重および引っ張り荷重に対する耐力を有するだけの大きさがあれば十分である。一方、第2外嵌段部29b及び第2内嵌段部39bにおいて、外嵌凸部21及び内嵌凸部31の段数(列数)が増加し、下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の板厚をそれに応じた大きさとすることが必要となる。継手構造1では、下部鋼管杭2の軸芯方向Xの外側(上側)から内側(下側)に向けて、また、上部鋼管杭3の軸芯方向Xの外側(下側)から内側(上側)に向けて、下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の板厚を段階的に厚肉化させて、外嵌段部29および内嵌段部39が形成される。これにより、継手構造1では、外嵌凸部21及び内嵌凸部31の段数に応じて、下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の板厚を段階的に増加させる構造とすることを、容易に実現することができる。
また、継手構造1では、第1外嵌段部29aに形成される外嵌凸部21と、第2外嵌段部29bに形成される外嵌凸部21とが、軸芯方向Xの位置をずらして設けられる。このため、継手構造1では、下部鋼管杭2と上部鋼管杭3とが連接する部位に曲げ荷重が作用した場合であっても、第1外嵌段部29aおよび第2外嵌段部29bの何れかの外嵌凸部21と、第1内嵌段部39aおよび第2内嵌段部39bの何れかの内嵌凸部31とを引張応力が最大となる下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の最縁端部に対応する部位に確実に配置することができる。したがって、継手構造1では、何れかの外嵌凸部21及び内嵌凸部31に曲げ荷重を確実に負担させて、下部鋼管杭2の外嵌端部20及び上部鋼管杭3の内嵌端部30が破損することを回避することができる。
本第1実施形態では、外嵌端部20が複数の段部(第1外嵌段部29a、第2外嵌段部29b)を有し、内嵌端部30が複数の段部(第1内嵌段部39a、第2内嵌段部39b)を有する場合を示した。しかしながら、例えば、図18に示すように、外嵌端部20および内嵌端部30は、それぞれ1つの段部(外嵌段部29、内嵌段部39)を有するとともに、外嵌凸部21および内嵌凸部31は、軸芯方向Xにおける位置をずらして形成されるようにしてもよい。
この場合にも、軸芯方向視における断面欠損が生じることがなく、外嵌凸部21および内嵌凸部31から下部鋼管杭2および上部鋼管杭3の本体に伝達される荷重を、周方向において均一にすることができる。
さらに、この場合、複数の段部を、外嵌端部20および内嵌端部30に形成しないため、本第1実施形態と比較して、加工コストを低減することができる。
また、本第1実施形態では、第1外嵌段部29aおよび第2外嵌段部29bのそれぞれに外嵌凸部21が1段(1列)形成され、第1内嵌段部39aおよび第2内嵌段部39bのそれぞれに内嵌凸部31が1段(1列)形成される場合を示した。しかしながら、例えば、図19に示すように、第1外嵌段部29aに外嵌凸部21が2段(2列)形成され、第2外嵌段部29bに外嵌凸部21が1段(1列)形成されるようにしてもよい。
この場合にも、軸芯方向視における断面欠損が生じることがなく、外嵌凸部21および内嵌凸部31から下部鋼管杭2および上部鋼管杭3の本体に伝達される荷重を、周方向において均一にすることができる。
さらに、この場合、外嵌凸部21および内嵌凸部31の数を、本第1実施形態と比較して、増加させることができるため、1つの外嵌凸部21および内嵌凸部31が負担する荷重を軽減することができる。
なお、図19では、第1外嵌段部29aに外嵌凸部21が2段(2列)形成され、第1内嵌段部39aに内嵌凸部31が2段(2列)形成される場合を示しているが、第2外嵌段部29bおよび第2内嵌段部39bに、外嵌凸部21および内嵌凸部31が複数段(複数列)となるように形成されてもよい。
以上により、軸芯方向視における断面欠損を生じさせないという観点からは、軸芯方向Xに外嵌凸部21および外嵌溝部22が複数の列となるように形成され、軸芯方向Xに沿って互いに隣り合う複数の列のうち、少なくとも1つ(1組)の隣り合う2列において、一方の列の外嵌凸部21と他方の列の外嵌溝部22とが、軸芯方向から見た場合に軸芯直交方向Yにおいて隣り合うように形成されればよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る鋼管杭の継手構造100について説明する。なお、上述した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。
本第2実施形態に係る鋼管杭の継手構造100では、図20に示すように、下部鋼管杭2の軸芯方向Xに並べられる3つの外嵌段部29(29a、29b、29c)が外嵌端部20に設けられ、また、上部鋼管杭3の軸芯方向Xに並べられる3つの内嵌段部39(39a、39b、39c)が内嵌端部30に設けられる。
外嵌段部29は、下部鋼管杭2の軸芯方向Xの外側(上側)における第1外嵌段部29aの外嵌凸部21と、第1外嵌段部29aより下部鋼管杭2の軸芯方向Xの内側(下側)における第2外嵌段部29bの外嵌溝部22とが、下部鋼管杭2の軸芯直交方向Yに略同一厚さとなるように、また、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21と、第2外嵌段部29bより下部鋼管杭2の軸芯方向Xの内側(下側)における第3外嵌段部29cの外嵌溝部22とが、下部鋼管杭2の軸芯直交方向Yに略同一厚さとなるように、下部鋼管杭2の板厚を軸芯方向Xに段階的に厚肉化させて形成される。
第1外嵌段部29aに形成される外嵌凸部21と、第2外嵌段部29bに形成される外嵌凸部21とは、軸芯方向Xの位置をずらして設けられる。また、第2外嵌段部29bに形成される外嵌凸部21と、第3外嵌段部29cに形成される外嵌凸部21とは、軸芯方向Xの位置をずらして設けられる。
図21Aに示すように、第1外嵌段部29aに形成される外嵌溝部22と、軸芯方向視で軸芯直交方向Yに隣り合う位置の全部に、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21が形成される。また、第2外嵌段部29bに形成される外嵌溝部22と、軸芯方向視で軸芯直交方向Yに隣り合う位置の全部に、第3外嵌段部29cの外嵌凸部21が形成される。したがって、第1外嵌段部29aの外嵌凸部21と、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21とが、軸芯方向視で周方向Zに隙間なく交互に形成され、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21と、第3外嵌段部29cの外嵌凸部21とが、軸芯方向視で周方向Zに隙間なく交互に形成される。
また、上記に限られず、図21Bに示すように、第1外嵌段部29aに形成される外嵌溝部22と、軸芯方向視で軸芯直交方向Yに隣り合う位置の一部に、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21が形成されてもよく、また、第2外嵌段部29bに形成される外嵌溝部22と、軸芯方向視で軸芯直交方向Yに隣り合う位置の一部に、第3外嵌段部29cの外嵌凸部21が形成されてもよい。このとき、第1外嵌段部29aの外嵌凸部21と、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21とが、軸芯方向視で周方向Zに隙間を空けて交互に形成され、また、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21と、第3外嵌段部29cの外嵌凸部21とが、軸芯方向視で周方向Zに隙間を空けて交互に形成される。
内嵌段部39は、上部鋼管杭3の軸芯方向Xの内側(上側)における第1内嵌段部39aの内嵌溝部32と、第1内嵌段部39aより上部鋼管杭3の軸芯方向Xの外側(下側)における第2内嵌段部39bの内嵌凸部31とが、上部鋼管杭3の軸芯直交方向Yに略同一厚さとなるように、また、第2内嵌段部39bの内嵌溝部32と、第2内嵌段部39bより軸芯方向Xの外側(下側)における第3内嵌段部39cの内嵌凸部31とが、軸芯直交方向Yに略同一厚さとなるように、上部鋼管杭3の板厚を軸芯方向Xに段階的に厚肉化させて形成される。
第1内嵌段部39aに形成される内嵌凸部31と、第2内嵌段部39bに形成される内嵌凸部31とは、軸芯方向Xの位置をずらして設けられる。第2内嵌段部39bに形成される内嵌凸部31と、第3内嵌段部39cに形成される内嵌凸部31とは、軸芯方向Xの位置をずらして設けられる。
図22Aに示すように、第1内嵌段部39aに形成される内嵌溝部32と、軸芯方向視で軸芯直交方向Yに隣り合う位置の全部に、第2内嵌段部39bの内嵌凸部31が形成される。また、第2内嵌段部39bに形成される内嵌溝部32と、軸芯方向視で軸芯直交方向Yに隣り合う位置の全部に、第3内嵌段部39cの内嵌凸部31が形成される。したがって、第1内嵌段部39aの内嵌凸部31と、第2内嵌段部39bの内嵌凸部31とが、軸芯方向視で周方向Zに隙間なく交互に形成され、第2内嵌段部39bの内嵌凸部31と、第3内嵌段部39cの内嵌凸部31とが、軸芯方向視で周方向Zに隙間なく交互に形成される。
また、上記に限られず、図22Bに示すように、第1内嵌段部39aに形成される内嵌溝部32と、軸芯方向視で軸芯直交方向Yに隣り合う位置の一部に、第2内嵌段部39bの内嵌凸部31が形成されてもよい。また、第2内嵌段部39bに形成される内嵌溝部32と、軸芯方向視で軸芯直交方向Yに隣り合う位置の一部に、第3内嵌段部39cの内嵌凸部31が形成されてもよい。このとき、内嵌凸部31は、第1内嵌段部39aの内嵌凸部31と、第2内嵌段部39bの内嵌凸部31とが、軸芯方向視で周方向Zに隙間を空けて交互に形成され、第2内嵌段部39bの内嵌凸部31と、第3内嵌段部39cの内嵌凸部31とが、軸芯方向視で周方向Zに隙間を空けて交互に形成される。
次に、本第2実施形態に係る鋼管杭の継手構造100を用いて、下部鋼管杭2と上部鋼管杭3とを連接する方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
最初に、下部鋼管杭2の外嵌端部20に、上部鋼管杭3の内嵌端部30を軸芯方向Xに挿入する。これにより、図23および図24に示すように、第1内嵌段部39aの内嵌凸部31は、第1外嵌段部29aの外嵌溝部22を通過して、第1外嵌段部29aの外嵌係合溝23の下端面に当接される。また、第2内嵌段部39bの内嵌凸部31は、第2外嵌段部29bの外嵌溝部22を通過して、第2外嵌段部29bの外嵌係合溝23の下端面に当接される。さらに、第3内嵌段部39cの内嵌凸部31は、第3外嵌段部29cの外嵌溝部22を通過して、第3外嵌段部29cの外嵌係合溝23の下端面に当接される。
ここで、継手構造100では、第1外嵌段部29aの外嵌凸部21と第2外嵌段部29bの外嵌溝部22とが、下部鋼管杭2の軸芯直交方向Yに略同一厚さとなるように形成されるとともに、第1内嵌段部39aの内嵌溝部32と第2内嵌段部39bの内嵌凸部31とが、上部鋼管杭3の軸芯直交方向Yに略同一厚さとなるように形成されている。また、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21と第3外嵌段部29cの外嵌溝部22とが、下部鋼管杭2の軸芯直交方向Yに略同一厚さとなるように形成されるとともに、第2内嵌段部39bの内嵌溝部32と第3内嵌段部39cの内嵌凸部31とが、上部鋼管杭3の軸芯直交方向Yに略同一厚さとなるように形成されている。このため、上部鋼管杭3の内嵌端部30は、第3内嵌段部39cの内嵌凸部31と、第1外嵌段部29a及び第2外嵌段部29bの外嵌凸部21とが干渉することなく、また、第2内嵌段部39bの内嵌凸部31と、第1外嵌段部29aの外嵌凸部21とが干渉することなく、下部鋼管杭2の外嵌端部20に挿入される。
このとき、継手構造100では、図24に示すように、上部鋼管杭3の内嵌端部30を、下部鋼管杭2の外嵌端部20に挿入した状態で、外嵌端部20の先端部28と内嵌端部30の内嵌縁部38との間に、軸芯方向Xに所定の高さとなる間隙dが形成される。
次に、継手構造100では、図25に示すように、下部鋼管杭2と上部鋼管杭3とを軸芯周りの周方向Zに相対回転させる。これにより、図26および図27に示すように、内嵌凸部31は、外嵌凸部21の下方まで外嵌係合溝23内を周方向Zに移動する。そして、内嵌凸部31は、軸芯方向Xで外嵌凸部21と係合され、下部鋼管杭2の外嵌端部20と上部鋼管杭3の内嵌端部30とは、互いに嵌合される。
このとき、継手構造100では、図27に示すように、第1テーパ部21a(図5参照)に第3テーパ部31a(図9参照)を当接させるとともに、第2テーパ部23a(図5参照)に第4テーパ部31b(図9参照)を当接させて、内嵌凸部31を外嵌係合溝23で周方向Zに移動させる。これにより、下部鋼管杭2と上部鋼管杭3とが軸芯方向Xに接近して、外嵌端部20の先端部28と内嵌端部30の内嵌縁部38とが間隙dを埋めて当接されることになる。
上述したように、本第2実施形態では、第1実施形態と同様に、外嵌凸部21と内嵌凸部31とが軸芯方向Xに係合された状態で、外嵌端部20の先端部28と内嵌端部30の内嵌縁部38とが間隙dを埋めて当接される。したがって、下部鋼管杭2の外嵌端部20と上部鋼管杭3の内嵌端部30とが完全に嵌合しているか否かを、外部から間隙dを視認することにより判断することができる。
また、第1実施形態と同様に、本第2実施形態においても、下部鋼管杭2の外嵌端部20と上部鋼管杭3の内嵌端部30とを嵌合させた後、間隙dにスキマゲージを当て、スキマゲージが間隙dを通過するか否かによって、外嵌端部20と内嵌端部30との嵌合を確認してもよい。この場合、上記の視認による方法に比べて、外嵌端部20と内嵌端部30とが嵌合しているか否かを確実に判断することができる。
また、本第2実施形態では、第1実施形態と同様であるが、図27に示すように、第1テーパ部21a(図5参照)に第3テーパ部31a(図9参照)を当接させるとともに、第2テーパ部23a(図5参照)に第4テーパ部31b(図9参照)を当接させることにより、上部鋼管杭3の内嵌凸部31を下部鋼管杭2の外嵌係合溝23で周方向Zに円滑に移動させることができる。このため、下部鋼管杭2の外嵌端部20と上部鋼管杭3の内嵌端部30との嵌合が容易になる。また、内嵌凸部31が、外嵌係合溝23の係止部23b(図5参照)で係止されるため、上部鋼管杭3の必要以上の回転を抑止することができる。
本第2実施形態に係る鋼管杭の継手構造100では、下部鋼管杭2の外嵌端部20と上部鋼管杭3の内嵌端部30とが互いに嵌合した状態で、第1外嵌段部29aの外嵌凸部21に第1内嵌段部39aの内嵌凸部31が係合され、また、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21に第2内嵌段部39bの内嵌凸部31が係合され、さらに、第3外嵌段部29cの外嵌凸部21に第3内嵌段部39cの内嵌凸部31が係合される。そして、曲げ荷重および引っ張り荷重は、鋼管杭の本体に伝達される。また、第1外嵌段部29aの外嵌凸部21と第2外嵌段部29bの外嵌凸部21とが、軸芯方向Xの位置をずらして設けられ、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21と第3外嵌段部29cの外嵌凸部21とが、軸芯方向Xの位置をずらして設けられる。このため、本第2実施形態に係る鋼管杭の継手構造100では、軸芯方向視における断面欠損が生じることなく、下部鋼管杭2と上部鋼管杭3とを連接することができる。
これにより、第1実施形態と同様に、本第2実施形態においても、下部鋼管杭2の外嵌端部20と上部鋼管杭3の内嵌端部30とが互いに嵌合した状態で、外嵌凸部21及び内嵌凸部31が伝達することのできる曲げ荷重および引っ張り荷重が、軸芯方向視における断面欠損により低下することを回避することができる。このため、所定の曲げ荷重および引っ張り荷重に耐えるために、外嵌凸部21及び内嵌凸部31を断面欠損分だけ肥大化させることを必要とせず、また、外嵌段部29及び内嵌段部39の段数を軸芯方向Xに増やすことを必要としないことから、鋼管杭の継手構造の加工コストや材料コストが増大することを回避することができる。
本第2実施形態では、第1外嵌段部29aの外嵌凸部21と第2外嵌段部29bの外嵌凸部21とが、軸芯方向Xの位置をずらして設けられ、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21と第3外嵌段部29cの外嵌凸部21とが、軸芯方向Xの位置をずらして設けられるため、外嵌凸部21及び内嵌凸部31が負担する曲げ荷重および引っ張り荷重を、周方向Zにおいて均一にすることができる。このため、曲げ荷重および引っ張り荷重が、周方向Zにおいて一部の外嵌凸部21及び内嵌凸部31に集中することを回避できる。これにより、本第2実施形態においても、外嵌凸部21及び内嵌凸部31から、下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の本体に伝達されるこれらの荷重を、周方向Zにおいて均一にすることができるため、下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の板厚の増加を回避できる。その結果、下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の継手構造の材料コストが増大することを回避できる。
ここで、第1外嵌段部29a及び第1内嵌段部39aにおいて、外嵌凸部21及び内嵌凸部31は1段(1列)であり、下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の板厚は、この1段分の曲げ荷重および引っ張り荷重に対する耐力を有するだけの大きさがあれば十分である。一方、第2外嵌段部29b及び第2内嵌段部39bにおいて外嵌凸部21及び内嵌凸部31の段数(列数)が増加し、第3外嵌段部29c及び第3内嵌段部39cにおいて外嵌凸部21及び内嵌凸部31の段数がさらに増加するため、下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の板厚をそれらに応じた大きさとすることが必要となる。継手構造100では、下部鋼管杭2の軸芯方向Xの外側(上側)から内側(下側)に向けて、また、上部鋼管杭3の軸芯方向Xの外側(下側)から内側(上側)に向けて、下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の板厚を段階的に厚肉化させて、外嵌段部29および内嵌段部39が形成される。これにより、本第2実施形態においても、外嵌凸部21及び内嵌凸部31の段数に応じて、下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の板厚を段階的に増加させる構造とすることを、容易に実現することができる。
また、継手構造100では、第1外嵌段部29aの外嵌凸部21と、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21とが、軸芯方向Xの位置をずらして設けられ、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21と、第3外嵌段部29cの外嵌凸部21とが、軸芯方向Xの位置をずらして設けられる。このため、下部鋼管杭2と上部鋼管杭3とが連接する部位に曲げ荷重が作用した場合であっても、第1外嵌段部29a、第2外嵌段部29b及び第3外嵌段部29cの何れかの外嵌凸部21、並びに、第1内嵌段部39a、第2内嵌段部39b及び第3内嵌段部39cの何れかの内嵌凸部31を、引張応力が最大となる下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の最縁端部に対応する部位に確実に配置することができる。これにより、本第2実施形態においても、何れかの外嵌凸部21及び内嵌凸部31に曲げ荷重を確実に負担させて、下部鋼管杭2の外嵌端部20及び上部鋼管杭3の内嵌端部30が破損することを回避することができる。
本第2実施形態では、外嵌段部29および内嵌段部39の段数がそれぞれ3であり、第1外嵌段部29aの外嵌凸部21と第2外嵌段部29bの外嵌凸部21とが、軸芯方向Xの位置をずらして設けられ、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21と第3外嵌段部29cの外嵌凸部21とが、軸芯方向Xの位置をずらして設けられる場合を示した。
しかしながら、上記に限られず、例えば、第1外嵌段部29aの外嵌凸部21と第2外嵌段部29bの外嵌凸部21とが、軸芯方向Xの位置をずらして設けられ、第2外嵌段部29bの外嵌凸部21と第3外嵌段部29cの外嵌凸部21とが、軸芯方向Xの位置を一致させるように設けられてもよい。この場合にも、軸芯方向視における断面欠損が生じることがなく、外嵌凸部21および内嵌凸部31から鋼管杭の本体に伝達される荷重を、周方向において均一にすることができる。
したがって、軸芯方向Xに沿って外嵌端部20に形成される複数の外嵌段部29において、軸芯方向Xで最も外側(上側)に位置する外嵌段部29の外嵌凸部21と、軸芯方向Xで内側(下側)に位置する少なくとも1つの外嵌段部29の外嵌凸部21とが、軸芯方向Xにおける位置をずらして設けられていればよい。言い換えれば、互いに隣り合う複数の外嵌段部29のうちの少なくとも1つ(1組)の隣り合う外嵌段部29において、一方の外嵌段部29の外嵌凸部21と他方の外嵌段部29の外嵌溝部22とが、軸芯方向Xから見た場合に軸芯直交方向Yにおいて隣り合うように設けられていればよい。
第1実施形態では、外嵌段部29および内嵌段部39の段数がそれぞれ2である場合を示し、第2実施形態では、外嵌段部29および内嵌段部39の段数がそれぞれ3である場合を示したが、段部の数は2であることが好ましい。段部の数が多い場合、鋼管杭における外嵌段部と内嵌段部の先端部(軸芯方向Xの外側)の厚みは、必然的に小さくなる。先端部の厚みが小さいほど、荷重負荷により破損が生じやすくなる。その結果、継手構造に破壊が生じやすくなる。一方、段部の数を2とすれば、外嵌段部と内嵌段部の先端部(軸芯方向Xの外側)の厚みを一定以上に維持しつつ、軸芯方向Xの内側の厚みを薄くできる。このため、鋼管杭の板厚増加による材料コスト増加を避けることができる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
例えば、下部鋼管杭2(第1鋼管杭)が内嵌端部30を備え、上部鋼管杭3(第2鋼管杭)が外嵌端部20を備えた継手構造を採用してもよい。
また、軸芯方向Xに連接された下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3の逆回転を防止する回転防止手段(不図示)を備えた継手構造を採用してもよい。例えば、回転防止手段として、軸芯方向Xに下部鋼管杭2及び上部鋼管杭3が連接した状態で、下部鋼管杭2にネジを差し込み、逆回転を防止させるようにしてもよい。
また、外嵌端部20には、下部鋼管杭2の軸芯方向Xに如何なる段数の外嵌段部29が並べられてもよく、内嵌端部30には、上部鋼管杭3の軸芯方向Xに如何なる段数の内嵌段部39が並べられてもよい。
現場における鋼管杭の回転手間の増大を抑制するとともに、鋼管杭の必要以上の板厚増加を回避して、曲げ荷重が作用しても破損するおそれのない、鋼管杭の継手構造および鋼管杭を提供することができる。
1 :鋼管杭の継手構造
2 :下部鋼管杭(第1鋼管杭)
20 :外嵌端部
21 :外嵌凸部
21a :第1テーパ部
22 :外嵌溝部
23 :外嵌係合溝
23a :第2テーパ部
23b :係止部
28 :先端部
29 :外嵌段部
29a :第1外嵌段部
29b :第2外嵌段部
29c :第3外嵌段部
3 :上部鋼管杭(第2鋼管杭)
30 :内嵌端部
31 :内嵌凸部
31a :第3テーパ部
31b :第4テーパ部
32 :内嵌溝部
33 :内嵌係合溝
38 :内嵌縁部
39 :内嵌段部
39a :第1内嵌段部
39b :第2内嵌段部
39c :第3内嵌段部
100 :鋼管杭の継手構造
X :軸芯方向
Y :軸芯直交方向
Z :周方向
d :間隙
h :テーパ部の高さ

Claims (4)

  1. 第1鋼管杭と第2鋼管杭とを直列に接合する、鋼管杭の継手構造であって、
    前記第1鋼管杭の開口端である外嵌端部と;
    前記第2鋼管杭の一端において前記外嵌端部に挿入される部位をなす円柱状の内嵌端部と;
    を備え、
    前記外嵌端部は、
    その内周面から前記第1鋼管杭の径方向内側へ向かって突出してかつ、前記第1鋼管杭の周方向に沿って設けられる複数の外嵌凸部と、
    前記第1鋼管杭の周方向において互いに隣り合う前記外嵌凸部の間に形成される外嵌溝部と、
    前記内周面において前記外嵌凸部及び前記外嵌溝部よりも前記第1鋼管杭の軸芯方向内側の位置に、前記周方向に沿って形成される外嵌係合溝と、を有し、
    前記内嵌端部は、
    その外周面から前記第2鋼管杭の径方向外側へ向かって突出してかつ、前記第2鋼管杭の周方向に沿って設けられる複数の内嵌凸部を有し、
    前記内嵌凸部の各々は、前記内嵌端部が前記外嵌端部に挿入され、前記第1鋼管杭と前記第2鋼管杭とを前記第1鋼管杭の軸芯回りに相対回転させた後に、前記外嵌係合溝において前記外嵌凸部の各々と係合し、
    前記外嵌凸部および前記外嵌溝部は、前記第1鋼管杭の軸芯方向に沿って複数の列を成し、
    互いに隣り合う前記複数の列のうちの少なくとも1組の隣り合う2列において、一方の列の前記外嵌凸部と他方の列の前記外嵌溝部とが、前記第1鋼管杭の軸芯方向から見た場合に前記第1鋼管杭の径方向において隣り合うように設けられ、
    前記外嵌端部は、前記第1鋼管杭の軸芯方向に沿って形成される複数の段部を有し、
    前記複数の段部の各々に、少なくとも1列分の前記外嵌凸部および前記外嵌溝部が設けられ、
    隣り合う2つの前記段部において、一方の前記段部の前記外嵌凸部と他方の前記段部の前記外嵌溝部とが、前記第1鋼管杭の軸芯方向から見た場合に前記第1鋼管杭の径方向において隣り合うように設けられ、
    前記第1鋼管杭の板厚は、前記軸芯方向に段階的に厚肉化され
    前記内嵌端部は、前記第2鋼管杭の軸芯方向内側に、前記内嵌端部を前記外嵌端部に挿入した状態で、前記外嵌端部の先端部との間に間隙を形成させる内嵌縁部を有し、
    前記外嵌凸部は、前記第1鋼管杭の軸芯方向内側の端面に、前記第1鋼管杭の軸芯方向の高さが前記間隙と略同一となるように、前記第1鋼管杭の周方向に沿って傾斜する第1テーパ部を有し、
    前記外嵌係合溝は、前記第1鋼管杭の軸芯方向で前記第1テーパ部に対向する部位に、前記第1テーパ部と略平行となるように、前記第1鋼管杭の周方向に傾斜する第2テーパ部を有し、
    前記内嵌凸部は、前記第2鋼管杭の軸芯方向内側の端面に、前記第1テーパ部と当接するように前記第2鋼管杭の周方向に沿って傾斜する第3テーパ部を有するとともに、前記第2鋼管杭の軸芯方向外側の端面に、前記第2テーパ部と当接するように前記第2鋼管杭の周方向に沿って傾斜する第4テーパ部を有し、
    前記外嵌端部と前記内嵌端部とは、前記第1鋼管杭と前記第2鋼管杭とを前記第1鋼管杭の軸芯回りに相対回転させることにより、前記第1テーパ部と前記第3テーパ部とが当接されるとともに、前記第2テーパ部と前記第4テーパ部とが当接され、前記複数の外嵌凸部と前記複数の内嵌凸部とが係合され、前記内嵌縁部と前記先端部とが前記間隙を埋めるようにして当接されて、互いに嵌合される
    ことを特徴とする鋼管杭の継手構造。
  2. 隣り合う2つの前記段部において、前記第1鋼管杭の軸芯方向から見た場合に、一方の前記段部の前記外嵌凸部が、他方の前記段部の前記外嵌溝部と、前記第1鋼管杭の径方向に隣り合う位置の全部に設けられ、
    前記外嵌凸部が、前記第1鋼管杭の軸芯方向から見た場合に前記第1鋼管杭の周方向に沿って隙間なく設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の鋼管杭の継手構造。
  3. 前記第1鋼管杭の軸芯方向に隣り合う前記複数の段部は、前記第1鋼管杭の軸芯方向外側に位置する前記段部の前記外嵌凸部と、前記第1鋼管杭の軸芯方向内側に位置する前記段部の前記外嵌溝部とが略同一厚さとなるように、前記第1鋼管杭を前記第1鋼管杭の軸芯方向に沿って段階的に厚肉化させて形成される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼管杭の継手構造。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の鋼管杭の継手構造を備えることを特徴とする鋼管杭。
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