JP6202102B2 - 鋼管杭の継手構造 - Google Patents
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Description
本願は、2013年12月6日に、日本に出願された特願2013−252957号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
溶接継手は、第1鋼管杭と第2鋼管杭とを端部同士で突き合わせて溶接することにより得られる。しかし、溶接継手による継手構造は施工性に難点があり、溶接部の品質及び作業時間は現場環境や作業者の熟練度によって大きく左右される。
この特許文献1に開示された鋼管杭の継手構造は、係合した係合部と被係合部とが第1杭又は第2杭の径方向に離間するのを阻止するための離間阻止手段が、係合部と被係合部とに設けられる。
この特許文献2に開示された鋼管杭の継手構造は、外嵌端部が先端部側に設けた係合凸部の形成箇所ほど基端部側に設けた係合凸部の形成箇所よりも大径に形成されて、内嵌端部が先端部側に設けた被係合凸部の形成箇所ほど基端部側に設けた被係合凸部の形成箇所よりも小径に形成される。
(1)本発明の第一の態様は、第1鋼管杭と第2鋼管杭とを同軸に連結する、鋼管杭の継手構造である。この鋼管杭の継手構造は、前記第1鋼管杭に設けられ、前記第1鋼管杭の第1軸心の延在方向に沿って複数の外嵌段部が形成された外嵌端部と、前記第2鋼管杭に設けられ、前記第2鋼管杭の第2軸心の延在方向に沿って複数の内嵌段部が形成された内嵌端部と、を備え、前記複数の外嵌段部の各々が、前記第1軸心に向かう方向に突出するとともに前記第1軸心を中心とする周方向に複数形成された外嵌山部と、互いに隣り合う前記各外嵌山部の間に形成された外嵌溝部と、前記各外嵌山部に隣接してかつ前記第1鋼管杭に近い基端側に形成された外嵌谷部と、を備え、前記複数の内嵌段部の各々が、前記第2軸心から離間する方向に突出するとともに前記第2軸心を中心とする周方向に複数形成された内嵌山部と、互いに隣り合う前記各内嵌山部の間に形成された内嵌溝部と、前記各内嵌山部に隣接してかつ前記第2鋼管杭に近い基端側に形成された内嵌谷部と、を備え、前記複数の外嵌段部では、前記第1鋼管杭に近い外嵌段部であるほど前記外嵌谷部の板厚が大きく形成され、前記複数の内嵌段部では、前記第2鋼管杭に近い内嵌段部であるほど前記内嵌谷部の板厚が大きく形成され、前記内嵌端部が前記外嵌端部に挿入されて相対回転させて嵌合させた状態で、前記内嵌端部の先端側の内嵌先端面と、この内嵌先端面の対向面である前記外嵌端部の基端側の外嵌基端面または前記第1鋼管杭の端面とが、所定の離間距離Dで離間し、前記複数の外嵌段部と前記複数の内嵌段部との間で互いに当接し引張力または圧縮力を負担する当接面のうち、引張力を負担させる引張側当接面の総面積が、圧縮力を負担する前記外嵌端部の先端側の外嵌先端面の面積と、圧縮力を負担する圧縮側当接面の総面積との合計面積以下である。
(2)上記(1)に記載の鋼管杭の継手構造では、前記引張側当接面の総面積が、前記圧縮側当接面の総面積以下であってもよい。
(3)上記(1)又は(2)に記載の鋼管杭の継手構造では、前記内嵌端部の先端側に最も近い内嵌段部の前記内嵌山部において、前記第2軸心方向に向かう方向の突出高さをh、前記第2軸心の延在方向の長さをlと定義したとき、前記所定の離間距離Dが下記の式(A)を満たしてもよい。
D≧(h2+l2)0.5−l・・・式(A)
(4)上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の鋼管杭の継手構造では、前記複数の内嵌段部における前記内嵌山部の突出高さ同士、及び、前記複数の外嵌段部における前記外嵌山部の突出高さ同士の少なくとも一方が、略同一であってもよい。
(5)上記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の鋼管杭の継手構造では、前記内嵌先端面の前記対向面が、前記外嵌基端面であってもよい。
(6)上記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の鋼管杭の継手構造では、前記内嵌先端面の前記対向面が、前記第1鋼管杭の端面であってもよい。
更に、上記(1)に記載の鋼管杭の継手構造によれば、内嵌端部が外嵌端部に挿入されて同軸に相対回転させて嵌合させた状態で、内嵌端部の先端側の内嵌先端面と、この内嵌先端面の対向面とが、所定の離間距離Dで離間する。従って、内嵌先端面にその対向面からの圧縮力が伝達されることを防ぐことができるため、圧縮力作用時に変形しやすい内嵌最薄部の座屈変形を防止することができる。
更に、上記(1)に記載の鋼管杭の継手構造によれば、複数の外嵌段部と複数の内嵌段部との間で互いに当接する当接面のうち、引張力を負担させる引張側当接面の総面積が、圧縮力を負担する外嵌端部の先端側の外嵌先端面の面積と、圧縮力を負担する圧縮側当接面の総面積との合計面積以下である。従って、外嵌最薄部が万一座屈変形して外嵌先端面で負担出来る圧縮力が小さくなった場合であっても、残りの段部の圧縮側当接面で圧縮力に抵抗することができる。このため、外嵌端部全体及び内嵌端部全体で所定の圧縮耐力を保持することが可能となる。
上記(2)に記載の鋼管杭の継手構造によれば、引張側当接面の総面積が、圧縮側当接面の総面積以下とされる。従って、外嵌最薄部が万一座屈変形して外嵌先端面で圧縮力を負担出来なくなった場合であっても、残りの段部の圧縮側当接面で圧縮力に抵抗することができる。このため、外嵌端部全体及び内嵌端部全体で所定の圧縮耐力をより確実に保持することが可能となる。
上記(3)に記載の鋼管杭の継手構造によれば、離間距離Dが上記式(A)を満たすように設定される。従って、鋼管杭の継手構造が曲げ変形した場合であっても、内嵌先端面にはその対向面からの圧縮力が伝達されないため、圧縮力作用時に変形しやすい内嵌最薄部の座屈変形をより確実に防止することができる。
上記(4)に記載の鋼管杭の継手構造によれば、複数の内嵌段部における内嵌山部の突出高さ同士、及び、複数の外嵌段部における外嵌山部の突出高さ同士の少なくとも一方が、略同一である。従って、内嵌段部及び/又は外嵌段部の切削加工性が向上する。
上記(5)又は(6)に記載の鋼管杭の継手構造によれば、内嵌先端面の対向面を、外嵌端部の基端側の外嵌基端面又は第1鋼管杭の端面とする構造設計を採用することができる。
尚、以下の説明においては、鋼管杭の軸心延在方向を軸心方向Y、軸心方向Yに直交する方向を軸心直交方向X、鋼管杭の軸心回りの方向を周方向Wと呼称する場合がある。
各々の外嵌段部4において、外嵌溝部32及び外嵌谷部33は、図1に示すように、互いに面一となるように同じ板厚で形成されることが嵌合性及び加工性の観点から好ましい。
本実施形態に係る継手構造7では、図1に示すように複数の外嵌段部4の各々に対し、4つの外嵌山部31が周方向Wに所定間隔を空けて形成されているが、本発明はこの構造のみに限定されない。
各々の内嵌段部6において、内嵌溝部52及び内嵌谷部53は、図1に示すように、互いに面一となるように同じ板厚で形成されることが嵌合性及び加工性の観点から好ましい。
本実施形態に係る継手構造7では、図1に示すように複数の内嵌段部6の各々に対し、4つの内嵌山部51が周方向Wに所定間隔を空けて形成されているが、本発明はこの構造のみに限定されない。
同様に、各々の外嵌段部4では、外嵌山部31の板厚よりも外嵌谷部33の板厚が小さくされ、外嵌山部31と外嵌谷部33とが軸心方向Yで交互に形成される。
すなわち、第1外嵌段部41の外嵌谷部33の板厚は、第2外嵌段部42の外嵌谷部33の板厚よりも小さく、第2外嵌段部42の外嵌谷部33の板厚は、第3外嵌段部43の外嵌谷部33の板厚よりも小さく、第3外嵌段部43の外嵌谷部33の板厚は、第4外嵌段部44の外嵌谷部33の板厚よりも小さく形成される。
また、第4外嵌段部44の外嵌谷部33の軸心方向Yの基端側には外嵌余長部45が形成される。この外嵌余長部45の先端側には、外嵌基端面35が全周に亘って形成される。
同様に、各々の内嵌段部6では、内嵌山部51の板厚よりも内嵌谷部53の板厚が小さくされ、内嵌山部51と内嵌谷部53とが軸心方向Yで交互に形成される。
すなわち、第1内嵌段部61の内嵌谷部53の板厚は、第2内嵌段部62の内嵌谷部53の板厚よりも小さく、第2内嵌段部62の内嵌谷部53の板厚は、第3内嵌段部63の内嵌谷部53の板厚よりも小さく、第3内嵌段部63の内嵌谷部53の板厚は、第4内嵌段部64の内嵌谷部53の板厚よりも小さく形成される。
また、第4内嵌段部64の内嵌谷部53の軸心方向Yの基端側には内嵌余長部65が形成される。この内嵌余長部65の先端側には、内嵌基端面55が全周に亘って形成される。
この継手構造107の場合、内嵌先端面54の対向面は第1鋼管杭1の端面である。従って、内嵌対向部56で内嵌先端面54と、その対向面である第1鋼管杭1の端面とが所定の離間距離D(mm)で離間されることにより、内嵌対向部56に内嵌間隙157が形成される。
h(mm):内嵌端部の先端側に最も近い内嵌段部における内嵌山部の、軸心に向かう方向の突出高さ
l(mm):内嵌端部の先端側に最も近い内嵌段部における内嵌山部の、軸心の延在方向の長さ
すなわち、上記式(1)を満たすように離間距離D(mm)を設定することで、鋼管杭が曲げ変形した場合であっても内嵌先端面54がその対向面に接触することを確実に回避することが可能となる。
h’(mm):外嵌端部の先端側に最も近い外嵌段部における外嵌山部の、軸心に向かう方向の突出高さ
l’(mm):外嵌端部の先端側に最も近い外嵌段部における外嵌山部の、軸心の延在方向の長さ
本実施形態に係る継手構造7では、内嵌端部5を外嵌端部3に挿入して相対回転させることで、各々の外嵌段部4及び内嵌段部6において、外嵌山部31と内嵌山部51とが軸心方向Yで互いに当接される当接面8が形成される。
従って、本実施形態に係る継手構造7においては、
(A)軸心方向Yに作用する引張力に対しては、外嵌山部31と内嵌山部51とが互いに当接される4箇所の引張側当接面81のみで抵抗し、
(B)軸心方向Yに作用する圧縮力に対しては、外嵌端部3の先端側の外嵌先端面34、及び、外嵌山部31と内嵌山部51とが互いに当接される3箇所の圧縮側当接面86のみで抵抗する。
(A’)軸心方向Yに作用する引張力に対しては、外嵌山部31と内嵌山部51とが互いに当接される4箇所の引張側当接面81のみで抵抗し、
(B’)軸心方向Yに作用する圧縮力に対しては、外嵌山部31と内嵌山部51とが互いに当接される3箇所の圧縮側当接面86のみで抵抗する。
また、圧縮側当接面86の総面積を、引張側当接面81の総面積以上とする場合には、軸心方向Yで引張力と同等以上の大きさで作用する圧縮力に対して、各々の外嵌山部31及び内嵌山部51の圧縮側当接面86のみで抵抗することができる。
第1外嵌段部41の外嵌谷部33には、第1外嵌段部41の外嵌山部31に作用する引張力が伝達される。第2外嵌段部42の外嵌谷部33には、第1外嵌段部41、及び、第2外嵌段部42の外嵌山部31に作用する引張力が合わさって伝達される。第3外嵌段部43の外嵌谷部33には、第1外嵌段部41、第2外嵌段部42、及び、第3外嵌段部43の外嵌山部31に作用する引張力が合わさって伝達される。第4外嵌段部44の外嵌谷部33には、第1外嵌段部41、第2外嵌段部42、第3外嵌段部43、及び、第4外嵌段部44の外嵌山部31に作用する引張力が合わさって伝達される。
第2外嵌段部42の外嵌谷部33には、第2外嵌段部42の外嵌山部31に作用する圧縮力が伝達される。第3外嵌段部43の外嵌谷部33には、第2外嵌段部42、及び、第3外嵌段部43の外嵌山部31に作用する圧縮力が合わさって伝達される。第4外嵌段部44の外嵌谷部33には、第2外嵌段部42、第3外嵌段部43、及び、第4外嵌段部44の外嵌山部31に作用する圧縮力が合わさって伝達される。
第1内嵌段部61の内嵌谷部53には、第1内嵌段部61の内嵌山部51に作用する引張力が伝達される。第2内嵌段部62の内嵌谷部53には、第1内嵌段部61及び第2内嵌段部62の内嵌山部51に作用する引張力が合わさって伝達される。第3内嵌段部63の内嵌谷部53には、第1内嵌段部61、第2内嵌段部62、及び、第3内嵌段部63の内嵌山部51に作用する引張力が合わさって伝達される。第4内嵌段部64の内嵌谷部53には、第1内嵌段部61、第2内嵌段部62、第3内嵌段部63、及び、第4内嵌段部64の内嵌山部51に作用する引張力が合わさって伝達される。
第2内嵌段部62の内嵌谷部53には、第2内嵌段部62の内嵌山部51に作用する圧縮力が伝達される。第3内嵌段部63の内嵌谷部53には、第2内嵌段部62、及び、第3内嵌段部63の内嵌山部51に作用する圧縮力が合わさって伝達される。第4内嵌段部64の内嵌谷部53には、第2内嵌段部62、第3内嵌段部63、及び、第4内嵌段部64の内嵌山部51に作用する圧縮力が合わさって伝達される。
本実施形態に係る継手構造7では、中心軸から第1外嵌段部41の外嵌山部31までの半径r41、中心軸から第2外嵌段部42の外嵌山部31までの半径r42、中心軸から第3外嵌段部43の外嵌山部31までの半径r43、中心軸から第4外嵌段部44の外嵌山部31までの半径r44と定義した場合に、r41>r42>r43>r44の関係が満たされる。
本実施形態に係る継手構造7では、中心軸から第1内嵌段部61の内嵌山部51までの半径r61、中心軸から第2内嵌段部62の内嵌山部51までの半径r62、中心軸から第3内嵌段部63の内嵌山部51までの半径r63、中心軸から第4内嵌段部64の内嵌山部51までの半径r64と定義した場合に、r61<r62<r63<r64の関係が満たされる。
ここで、ht1=ht2=ht3=ht4の関係が満たされるように内嵌山部51の高さが略同一に設定されてもよい。この場合、内嵌山部51の切削加工性の観点から好ましい。
また、圧縮面積Ac1、圧縮面積Ac2及び圧縮面積Ac3が略同一に設定されることで、軸心方向Yに作用する圧縮力に対して、各々の外嵌段部4及び内嵌段部6の外嵌山部31及び内嵌山部51において、略均等に抵抗することができる。
これにより、継手構造7は、軸心方向Yに作用する引張力及び圧縮力に対して、各々の外嵌段部4及び内嵌段部6の外嵌山部31及び内嵌山部51で、略均等に抵抗することができるため、外嵌端部3及び内嵌端部5の構造耐力上の無駄を低減させて、引張力及び圧縮力に対する構造計算を容易にすることが可能となる。
本願発明における「略同一」とは、20%程度の製造誤差等を許容するものであり、外嵌山部31及び内嵌山部51にこれらの製造誤差等が生じた場合であっても、これらの面積は略同一に設定されたものとする。
また、外嵌端部3及び内嵌端部5の軸心方向Yで外嵌段部4及び内嵌段部6が如何なる段数で形成されてもよい。
また、各々の外嵌段部4や内嵌段部6において、各々の外嵌山部31及び内嵌山部51が軸心方向Yの位置をずらして略千鳥状に配置されるものであってもよい。
また、第1鋼管杭1又は第2鋼管杭2の端部を切削することで、第1鋼管杭1又は第2鋼管杭2そのものに外嵌端部3又は内嵌端部5が設けられてもよい。
2 :第2鋼管杭
3 :外嵌端部
30 :外嵌最薄部
31 :外嵌山部
32 :外嵌溝部
33 :外嵌谷部
34 :外嵌先端面
35 :外嵌基端面
36 :外嵌対向部
37 :外嵌間隙
4 :外嵌段部
41 :第1外嵌段部
42 :第2外嵌段部
43 :第3外嵌段部
44 :第4外嵌段部
45 :外嵌余長部
5 :内嵌端部
50 :内嵌最薄部
51 :内嵌山部
52 :内嵌溝部
53 :内嵌谷部
54 :内嵌先端面
55 :内嵌基端面
56 :内嵌対向部
57,157:内嵌間隙
6 :内嵌段部
61 :第1内嵌段部
62 :第2内嵌段部
63 :第3内嵌段部
64 :第4内嵌段部
65 :内嵌余長部
7,107,207,307,407:鋼管杭の継手構造
8 :当接面
81 :引張側当接面
86 :圧縮側当接面
P :キー溝
W :周方向
X :軸心直交方向
Y :軸心方向
Claims (6)
- 第1鋼管杭と第2鋼管杭とを同軸に連結する、鋼管杭の継手構造であって、
前記第1鋼管杭に設けられ、前記第1鋼管杭の第1軸心の延在方向に沿って複数の外嵌段部が形成された外嵌端部と、
前記第2鋼管杭に設けられ、前記第2鋼管杭の第2軸心の延在方向に沿って複数の内嵌段部が形成された内嵌端部と、
を備え、
前記複数の外嵌段部の各々が、
前記第1軸心に向かう方向に突出するとともに前記第1軸心を中心とする周方向に複数形成された外嵌山部と、
互いに隣り合う前記各外嵌山部の間に形成された外嵌溝部と、
前記各外嵌山部に隣接してかつ前記第1鋼管杭に近い基端側に形成された外嵌谷部と、
を備え、
前記複数の内嵌段部の各々が、
前記第2軸心から離間する方向に突出するとともに前記第2軸心を中心とする周方向に複数形成された内嵌山部と、
互いに隣り合う前記各内嵌山部の間に形成された内嵌溝部と、
前記各内嵌山部に隣接してかつ前記第2鋼管杭に近い基端側に形成された内嵌谷部と、
を備え、
前記複数の外嵌段部では、前記第1鋼管杭に近い外嵌段部であるほど前記外嵌谷部の板厚が大きく形成され、
前記複数の内嵌段部では、前記第2鋼管杭に近い内嵌段部であるほど前記内嵌谷部の板厚が大きく形成され、
前記内嵌端部が前記外嵌端部に挿入されて相対回転させて嵌合させた状態で、前記内嵌端部の先端側の内嵌先端面と、この内嵌先端面の対向面である前記外嵌端部の基端側の外嵌基端面または前記第1鋼管杭の端面とが、所定の離間距離Dで離間し、
前記複数の外嵌段部と前記複数の内嵌段部との間で互いに当接し引張力または圧縮力を負担する当接面のうち、引張力を負担させる引張側当接面の総面積が、圧縮力を負担する前記外嵌端部の先端側の外嵌先端面の面積と、圧縮力を負担する圧縮側当接面の総面積との合計面積以下である
ことを特徴とする鋼管杭の継手構造。 - 前記引張側当接面の総面積が、前記圧縮側当接面の総面積以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の鋼管杭の継手構造。 - 前記内嵌端部の先端側に最も近い内嵌段部の前記内嵌山部において、前記第2軸心に向かう方向の突出高さをh、前記第2軸心の延在方向の長さをlと定義したとき、前記所定の離間距離Dが下記の式(1)を満たすように設定される
ことを特徴とする請求項1に記載の鋼管杭の継手構造。
D≧(h2+l2)0.5−l・・・式(1) - 前記複数の内嵌段部における前記内嵌山部の突出高さ同士、及び、前記複数の外嵌段部における前記外嵌山部の突出高さ同士の少なくとも一方が、略同一である
ことを特徴とする請求項1に記載の鋼管杭の継手構造。 - 前記内嵌先端面の前記対向面が、前記外嵌基端面である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の鋼管杭の継手構造。 - 前記内嵌先端面の前記対向面が、前記第1鋼管杭の端面である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の鋼管杭の継手構造。
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