JP5808270B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、被加熱物を誘導加熱調理する誘導加熱調理器に関し、操作性を切り替えることができる操作部に関する。
従来の加熱調理器として、天面の手前側の操作部、及び、本体の前面部にいわゆるカンガルーポケット型の操作部を備え、加熱調理器の全機能を操作できるものがある(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。
また、上記のような加熱調理器のように、操作部を天面側と前面側に分けることなく、天面側に操作部を集約し、加熱調理器の全機能を操作できるものがある(例えば、特許文献4参照)。
特許第3620502号公報(第4−5頁、図1) 特許第3661628号公報(第4−5頁、図3) 特許第3620502号公報(第4−5頁、図3) 特許第3620502号公報(第3−4頁、図5)
しかしながら、特許文献1〜特許文献4のいずれの調理器も含め、昨今の加熱調理器は、当該加熱調理器のすべての機能を操作できるように、操作ボタンが増えるため、使い勝手が煩雑となり、お年寄り及び幼い子供にとっては使用しにくくなるという問題点があった。
また、上記のように使い勝手が煩雑となるが故に、意に反した操作によって安全性が損なわれるという問題点もあった。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、誘導加熱調理器の全ての機能を操作できることを確保しつつ、使い勝手を簡単にすることができるモードへの切り替えが可能な誘導加熱調理器を得ることを目的とする。
本発明に係る誘導加熱調理器は、本体と、該本体の上面に設けられ、被加熱物を載置するトッププレートと、該トッププレートの下方に設けられた加熱手段と、を備えた誘導加熱調理器において、前記被加熱物に対する加熱調理操作をするためのボタンがその上面に配列された操作部と、前記加熱手段の加熱動作を制御する制御装置と、前記操作部の上面の少なくとも一部を覆うように設置可能であり、ボタンがその上面に配列された操作パネルと、を備え、前記操作部に前記操作パネルが設置された場合、前記操作パネルの前記各ボタンの下方には、前記操作部のいずれかの前記ボタンが対向するように位置し、前記操作パネルの前記各ボタンが押下されることによって、該ボタンの下方に位置する前記操作部の前記ボタンが押下され、該操作パネルが前記操作部に設置された状態で該操作パネルにおいて操作する簡単操作モードにおいては、前記操作パネルが前記操作部の上面から離脱された状態で前記操作部において操作する標準操作モードよりも、前記ボタンの操作によって処理される機能の数が制限され、前記操作部は、その上面にモード切替スイッチを備え、前記操作パネルは、前記操作部への設置面に形成され、前記操作パネルを前記操作部に設置した場合、前記モード切替スイッチを押下するスイッチ押下手段を備え、前記制御装置は、前記操作パネルが前記操作部に設置されることにより、前記スイッチ押下手段が前記モード切替スイッチを押下した場合、前記標準操作モードから前記簡単操作モードへ切り替え、前記標準操作モードにおける機能を制限又は変更して、前記簡単操作モードにおける機能とし、前記操作パネルが前記操作部の上面から離脱されることにより、前記スイッチ押下手段による前記モード切替スイッチへの押下状態から解放された場合、前記簡単操作モードから前記標準操作モードへ切り替えてよいか否かの選択を促す処理を実施し、切り替えてよいとの選択がなされた場合に、前記簡単操作モードから前記標準操作モードへ切り替え、制限又は変更された前記簡単操作モードにおける機能を、元の前記標準操作モードにおける機能に戻すものである。
本発明によれば、操作部において誘導加熱調理器の操作を実施する「標準操作モード」から、操作パネルを操作部に設置し、操作できるボタン数を削減し、この操作パネル上において誘導加熱調理器の操作を実施する「簡単操作モード」に切り替えることによって、多数かつ煩雑に配列されたボタンに困惑することなく、お年寄り及び幼い子供にとっても操作性を飛躍的に向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器101の外観斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器101の平面図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器101の平面図であり、操作パネル9を操作部8に設置した状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器101における「簡単操作モード」への切り替え動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器101において「簡単操作モード」に切り替わった場合に示される表示パネル4の表示内容である。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器101における「標準操作モード」への切り替え動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器101において「標準操作モード」への切り替え動作中に表示される表示パネル4の表示内容である。 本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器101aの外観斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器101bの平面図である。
実施の形態1.
(誘導加熱調理器の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器101の外観斜視図であり、図2は同誘導加熱調理器101の平面図である。
図1及び図2で示される本実施の形態に係る誘導加熱調理器101において、本体1の上面には、トッププレート2が設置されており、そのトッププレート2上には、鍋等の被加熱物を載置するための左加熱口3a及び右加熱口3bが構成されている。また、本体1の上面前部には、各種設定値、異常情報、及び、各種メッセージ等を表示する液晶パネル等である表示パネル4、及び、左加熱口3a及び右加熱口3bにおける加熱動作を操作するための操作部8が設置されている。また、本体1の内部左側は、調理物を加熱調理するグリル部12が形成されており、本体1の上面後部には、グリル部12のグリル庫内の空気を取り込むための吸気口10、及び、グリル庫内の調理物から発生する煙等を排出するための排気口11が形成されている。また、図2で示されるように、本体1内部には、誘導加熱調理器101の動作全体を制御する制御装置13が備えられており、具体的には、ユーザーによって操作される操作部8の操作信号に基づいて、左加熱口3a、右加熱口3b及びグリル部12における加熱動作の制御、表示パネル4の表示制御、及び、音声を発する報知手段(図示せず)の音声制御を実施する。
また、表示パネル4は、本発明の「表示手段」に相当する。
(操作部8の構成)
次に、図2を参照しながら、操作部8の構成について説明する。
図2で示される誘導加熱調理器101の平面視において、操作部8は誘導加熱調理器101の上面の手前側に配置されている。この操作部8は、左加熱口3aの加熱動作を操作するための左加熱口用操作部81、グリル加熱動作を操作するためのグリル用操作部83、右加熱口3bの加熱動作を操作するための右加熱口用操作部82、左加熱口3aにおける火力の強度を表示する左側火力表示部84a、右加熱口3bにおける火力の強度を表示する右側火力表示部84b、そして、後述する操作パネル9が操作部8に覆う態様で取り付けられたかを検出するためのモード切替スイッチ85によって構成されている。
このうち、左加熱口用操作部81は、揚げ物ボタン81a、3kWボタン81b、入/切ボタン81c、並びに、左側火力低下ボタン81d及び左側火力増加ボタン81eによって構成されている。また、右加熱口用操作部82は、揚げ物ボタン82a、3kWボタン82b、入/切ボタン82c、並びに、右側火力低下ボタン82d及び右側火力増加ボタン82eによって構成されている。そして、グリル用操作部83は、グリルメニューボタン83a、スタート/停止ボタン83b、左矢印ボタン83c、右矢印ボタン83d、時間マイナスボタン83e及び時間プラスボタン83fによって構成されている。
上記の各ボタンの機能についての詳細については後述する。
なお、図2で示される操作部8を構成する各ボタンの種類及び配置は、一例を示すものであり、これに限定されるものではない。
(誘導加熱調理器101の誘導加熱動作)
次に、図1及び図2を参照しながら、本実施の形態に係る誘導加熱調理器101の誘導加熱動作について説明する。
ユーザーは、調理物が投入された鍋等の被加熱物を左加熱口3aに載置する。そして、ユーザーが操作部8に設置された入/切ボタン81cを押下することによって被加熱物に対する誘導加熱動作が実施される。具体的には、ユーザーによる入/切ボタン81cの操作信号が、制御装置13に送信される。制御装置13は、受信した操作信号に基づいて、駆動回路(図示せず)に対し、左加熱口3aの下部の本体1内部に設置された加熱コイル(図示せず)に通電させる。左加熱口3aに載置された被加熱物は、通電された加熱コイルから誘導加熱を受けて、加熱動作が開始される。
なお、加熱コイルは、本発明の「加熱手段」に相当する。
また、ユーザーが操作部8の左側火力低下ボタン81d及び左側火力増加ボタン81eを押下することによって、その操作信号が、制御装置13に送信される。制御装置13は、左側火力低下ボタン81dの操作信号を受信した場合、駆動回路に対して、加熱コイルによる誘導加熱の火力を低下させる。一方、制御装置13は、左側火力増加ボタン81eの操作信号を受信した場合、駆動回路に対して、加熱コイルによる誘導加熱の火力を増加させる。この加熱コイルによる誘導加熱の火力の強弱は、左側火力表示部84aに表示される。左側火力表示部84aは、例えば、並列にならんだ数個のLEDによって構成されており、左側火力増加ボタン81eが押下されることによって火力を増加させた場合、左側に配置されたLEDが順に点灯していくことによって、火力が増加していくことを表示する。一方、左側火力表示部84aは、左側火力低下ボタン81dが押下されることによって火力が低下した場合、点灯している最も右側のLEDから左方向に順に消灯していくことによって、火力が低下していくことを表示する。すなわち、左側火力表示部84aを構成する全LEDが消灯している場合は、火力がゼロの状態を示すものであり、全てのLEDが点灯している場合は、最大の火力状態となっていることを示すことになる。
そして、ユーザーは、加熱調理終了後、再び入/切ボタン81cを押下することによって、誘導加熱動作を終了させることができる。
また、ユーザーによって、被加熱物を右加熱口3bが設置された場合も、同様に、右加熱口3bの下部の本体1内部に設置された加熱コイル(図示せず)によって誘導加熱を実施することができる。その際、ユーザーによる入/切ボタン82c、右側火力低下ボタン82d及び右側火力増加ボタン82eの操作、並びに、右側火力表示部84bの表示動作については、前述の入/切ボタン81c、左側火力低下ボタン81d及び左側火力増加ボタン81eの操作、並びに、左側火力表示部84aの表示動作と同様である。
次に、油調理の操作について説明する。
ユーザーは、油が投入された油鍋を左加熱口3aに載置する。そして、ユーザーが操作部8に配置された入/切ボタン81cを押下することによって、前述の誘導加熱動作と同様に、油鍋の誘導加熱動作が開始される。次に、ユーザーは揚げ物ボタン81aを所定回数押下することによって、油鍋に投入された油の量を設定する。そして、ユーザーは左側火力低下ボタン81d及び左側火力増加ボタン81eを操作することによって、目標とする油温度を設定する。この際、制御装置13は、設定された油の量及び油温度を、例えば、表示パネル4に表示するものとすればよい。そして、ユーザーは、油調理終了後、再び入/切ボタン81cを押下することによって、油調理を終了させることができる。
また、ユーザーによって、油鍋を右加熱口3bが設置された場合も、同様に、油鍋の誘導加熱を実施することができる。その際、ユーザーによる入/切ボタン82c、揚げ物ボタン82a、右側火力低下ボタン82d及び右側火力増加ボタン82eの操作、並びに、表示パネル4の表示動作については、前述の入/切ボタン81c、揚げ物ボタン81a、左側火力低下ボタン81d及び左側火力増加ボタン81eの操作、並びに、表示パネル4の表示動作と同様である。
次に、お湯沸かし動作の操作について説明する。
ユーザーは、水が投入された鍋等を左加熱口3aに載置する。そして、ユーザーが操作部8に設置された入/切ボタン81cを押下することによって、前述の誘導加熱動作と同様に、水が投入された鍋等の加熱動作が開始される。次に、ユーザーは3kWボタン81bを所定回数押下することによって、加熱時間を設定する。この際、制御装置13は、設定された加熱時間を、例えば、表示パネル4に表示させるものとすればよい。そして、制御装置13は、加熱動作開始後、設定された加熱時間が経過した後、自動的に加熱動作を終了させる。
また、ユーザーによって、水が投入された鍋等を右加熱口3bが設置された場合も、同様に、誘導加熱を実施することができる。その際、ユーザーによる入/切ボタン82c及び3kWボタン82bの操作、並びに、表示パネル4の表示動作については、前述の入/切ボタン81c及び3kWボタン81bの操作、並びに、表示パネル4の表示動作と同様である。
(誘導加熱調理器101のグリル部12における加熱動作)
次に、図1及び図2を参照しながら、本実施の形態に係る誘導加熱調理器101のグリル部12における加熱動作について説明する。
ユーザーは、まず、グリル部12のグリル庫内に調理物を載置して投入する。そして、ユーザーは、操作部8に設置されたグリルメニューボタン83aを所定回数押下することによって「姿焼き」、「グリル」及び「オーブン」等のグリルメニューを選択する。以下、グリルメニューとして「グリル」が選択された場合を例にグリル加熱動作について説明する。
ユーザーは、左矢印ボタン83c及び右矢印ボタン83dを所定回数押下することによって、調理物に対する加熱動作の火力を設定する。この火力の設定操作信号は、制御装置13に送信され、制御装置13は、その設定操作信号に基づいて、表示パネル4にその設定された火力を表示させる。次に、ユーザーは、時間マイナスボタン83e及び時間プラスボタン83fを所定回数押下することによって、調理物に対する加熱時間を設定する。この加熱時間の設定操作信号は、制御装置13に送信され、制御装置13は、その設定操作信号に基づいて、表示パネル4にその設定された加熱時間を表示させる。そして、ユーザーは、スタート/停止ボタン83bを押下することによって、「グリル」メニューのグリル加熱動作が実施される。具体的には、ユーザーによるスタート/停止ボタン83bの操作信号が、制御装置13に送信され、制御装置13は、その操作信号を受信すると、ヒーター駆動回路(図示せず)に対し、グリル庫内に設置されたヒーター(図示せず)に通電させ、そのヒーターによって調理物を加熱させる。そして、制御装置13は、加熱動作開始後、設定された加熱時間が経過した後、自動的に加熱動作を終了させる。
(操作パネル9の構成とその設置について)
図3は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器101の平面図であり、操作パネル9を操作部8に設置した状態を示す図である。以下、図2及び図3を参照しながら、操作パネル9の構成及びその設置について説明する。
操作パネル9は、操作部8の形状と略同一形状を呈しており、図3で示されるように、操作部8の全体を上方から被せるように着脱自在に設置可能とするものである。操作パネル9は、操作部8に設置された状態において、左加熱口3aの加熱動作を操作するための左加熱口用操作部91、グリル加熱動作を操作するためのグリル用操作部93、及び、右加熱口3bの加熱動作を操作するための右加熱口用操作部92を有している。また、操作パネル9は、操作部8に設置された状態において、左加熱口3aにおける火力の強度を表示する左側火力表示部84aの点灯状態を透過し、ユーザーが視認できるように窓状になっている左側火力表示部94a、及び、右加熱口3bにおける火力の強度を表示する右側火力表示部84bの点灯状態を透過し、ユーザーが視認できるように窓状になっている右側火力表示部94bを有している。ただし、左側火力表示部94a及び右側火力表示部94bは、それぞれ、左側火力表示部84a及び右側火力表示部84bの点灯状態全部を透過するものではなく、左側火力表示部84a及び右側火力表示部84bの高火力側の一部が視認できないようになっている。この点の詳細は、図4において後述する。さらに、操作パネル9は、操作部8のモード切替スイッチ85に対向する位置に、凸形状を呈したスイッチ押下用突起部95が形成されており、操作パネル9を操作部8に設置することによって、このスイッチ押下用突起部95がモード切替スイッチ85を押下し、その押下信号は、制御装置13に送信され、操作パネル9が操作部8に設置されたことが、制御装置13によって認識されるようになっている。
左加熱口用操作部91は、入/切ボタン91c、並びに、左側火力低下ボタン91d及び左側火力増加ボタン91eによって構成されている。また、右加熱口用操作部92は、入/切ボタン92c、並びに、右側火力低下ボタン92d及び右側火力増加ボタン92eによって構成されている。そして、グリル用操作部93は、スタート/停止ボタン93b、左矢印ボタン93c、右矢印ボタン93d、時間マイナスボタン93e及び時間プラスボタン93fによって構成されている。
上記の操作パネル9に形成された各ボタンは、操作パネル9が操作部8に設置された状態において、ユーザーが押下することによって、その操作信号が直接、電気的に制御装置13に送信されるものではない。すなわち、これらの各ボタンは、例えば、ゴム又は樹脂等の弾性体によって形成されており、例えば、ユーザーが入/切ボタン91cを押下することによって、その押圧が入/切ボタン91cの直下に存在する入/切ボタン81cに伝達し、入/切ボタン81cが押下される構造になっている。この構造は、操作パネル9におけるその他のボタンについても同様である。具体的には、ユーザーが、操作パネル9における左側火力低下ボタン91d、左側火力増加ボタン91e、入/切ボタン92c、右側火力低下ボタン92d及び右側火力増加ボタン92eをそれぞれ押下すると、操作部8における左側火力低下ボタン81d、左側火力増加ボタン81e、入/切ボタン82c、右側火力低下ボタン82d及び右側火力増加ボタン82eがそれぞれ押下されることになる。また、ユーザーが、操作パネル9におけるスタート/停止ボタン93b、左矢印ボタン93c、右矢印ボタン93d、時間マイナスボタン93e及び時間プラスボタン93fをそれぞれ押下すると、操作部8におけるスタート/停止ボタン83b、左矢印ボタン83c、右矢印ボタン83d、時間マイナスボタン83e及び時間プラスボタン83fがそれぞれ押下されることになる。
ただし、この操作パネル9においては、操作部8の揚げ物ボタン81a、3kWボタン81b、揚げ物ボタン82a、3kWボタン82b及びグリルメニューボタン83aを押下するためのボタンは形成されていない。また、操作パネル9に設置された各ボタンは、ユーザーが操作しやすいように、操作部8に設置された対応するボタンよりも大きく形成している。さらに、操作パネル9のパネル面に表示された各文字列が、操作部8の操作面に表示された文字列よりも大きくなっている。
ここで、操作部8についての話に戻るが、操作部8における各ボタンの操作によって、本実施の形態に係る誘導加熱調理器101の機能のすべてを操作することが可能(以下、これを「標準操作モード」という)である。しかしながら、ユーザーによっては、すべての機能を詳細に把握しているわけではなく、大概においては、操作方法を覚えた一部の機能のみを使っていたり、図2で示される操作部8のように多数かつ煩雑に並んだ各ボタンの操作は、お年寄り及び幼い子供にとっては、非常に使用しにくくなる可能性がある。そこで、操作パネル9を操作部8に設置することによって、前述のように、操作できるボタン数を削減し、操作するボタンを大きくし、さらに、操作パネル9のパネル面に表示された文字列を大きくさせることができ、多数かつ煩雑に配列されたボタンに困惑することなく、お年寄り及び幼い子供にとっても操作性を飛躍的に向上させることができる。
ボタン数の削減については、本実施の形態における操作パネル9においては、前述のように、操作部8の揚げ物ボタン81a、3kWボタン81b、揚げ物ボタン82a、3kWボタン82b及びグリルメニューボタン83aを押下するためのボタンは形成されていない。しかし、揚げ物ボタン81a、3kWボタン81b、揚げ物ボタン82a及び3kWボタン82bを操作することができなくても、入/切ボタン91c、左側火力低下ボタン91d及び左側火力増加ボタン91e、並びに、入/切ボタン92c、右側火力低下ボタン92d及び右側火力増加ボタン92eの操作によって、その機能をまかなうことは可能である。また、グリルメニューボタン83aを操作(すなわち、グリルメニューの選択)することができなくても、左矢印ボタン93c、右矢印ボタン93d、時間マイナスボタン93e及び時間プラスボタン93fの操作によって、その機能をまかなうことも可能である。このように、操作部8に操作パネル9を設置して操作するモードを「簡単操作モード」というものとする。以下、「簡単操作モード」への切り替え、及び、「標準操作モード」への切り替えについての詳細を説明する。
(簡単操作モードへの切り替え動作)
図4は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器101における「簡単操作モード」への切り替え動作を示すフローチャートであり、図5は、同誘導加熱調理器101において「簡単操作モード」に切り替わった場合に示される表示パネル4の表示内容である。以下、図4及び図5を参照しながら、「簡単操作モード」への切り替え動作について説明する。
(S1)
まず、「標準操作モード」から「簡単操作モード」への切り替えを望むユーザーは、操作部8に操作パネル9を上方から設置する。そして、ステップS2へ進む。
(S2)
制御装置13は、操作パネル9が操作部8に設置されることによって、操作パネル9のスイッチ押下用突起部95が、操作部8のモード切替スイッチ85を押下したか否かを判定する。その判定の結果、モード切替スイッチ85がスイッチ押下用突起部95によって押下された場合、ステップS3へ進み、そうでない場合は、ステップS1へ戻る。
(S3)
制御装置13は、操作モードを「標準操作モード」から「簡単操作モード」に切り替え、その旨を報知手段によって音声報知させ、さらに、図5で示されるように、表示パネル4に「簡単操作モード」に切り替わった旨を表示させる。このとき、制御装置13は、図5と後述する図7との比較で明確なように、「簡単操作モード」においては、「標準操作モード」における表示パネル4の表示文字よりも大きく表示させる。さらに、制御装置13は、左加熱口3a及び右加熱口3bにおける火力の最大値を低下させる。すなわち、制御装置13は、前述のように、左側火力表示部94a及び右側火力表示部94bによって表示される火力表示分しか火力出力できないようにする。これによって、操作パネル9を操作部8に設置することによる機能制限の他、火力出力の最大値を低下させて、お年寄り及び幼い子供の操作上の安全性を確保することができる。そして、「簡単操作モード」への切り替え動作を終了する。
(標準操作モードへの切り替え動作)
図6は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器101における「標準操作モード」への切り替え動作を示すフローチャートであり、図7は、同誘導加熱調理器101において「標準操作モード」への切り替え動作中に表示される表示パネル4の表示内容である。以下、図6及び図7を参照しながら、「標準操作モード」への切り替え動作について説明する。
(S11)
まず、「簡単操作モード」から「標準操作モード」への切り替えを望むユーザーは、操作部8から操作パネル9を取り外す。そして、ステップS12へ進む。
(S12)
制御装置13は、操作パネル9が操作部8から取り外されることによって、操作パネル9のスイッチ押下用突起部95が、操作部8のモード切替スイッチ85への押下状態から解放されたか否かを判定する。その判定の結果、モード切替スイッチ85がスイッチ押下用突起部95による押下状態から解放された場合、ステップS13へ進み、そうでない場合は、ステップS11へ戻る。
(S13)
制御装置13は、操作モードを「簡単操作モード」から「標準操作モード」に切り替えてよいか否かの選択を促す旨を報知手段によって音声報知させ、さらに、図7(a)で示されるように、操作モードを「標準操作モード」に切り替えるか否かの選択を促す画面を表示パネル4に表示させる。そして、ステップS14へ進む。
(S14)
制御装置13は、「標準操作モード」への切り替えを選択したか否かを判定する。具体的には、図7(a)で示されるように、制御装置13は、ユーザーによって時間プラスボタン83f又は時間マイナスボタン83eが押下されたか否かを判定する。その判定の結果、時間プラスボタン83fが押下された場合、制御装置13は、「標準操作モード」への切り替えがユーザーによって承諾されたものとして、ステップS15へ進む。一方、時間マイナスボタン83eが押下された場合、制御装置13は、「標準操作モード」へ切り替えずに「簡単操作モード」の状態に保つことが選択されたものとして、ステップS16へ進む。
なお、「標準操作モード」への切り替えを選択したか否かを判定するのに、時間プラスボタン83f及び時間マイナスボタン83eの押下によって判定しているが、これに限定されるものではなく、他のボタンによって代用するものとしてもよい。
(S15)
制御装置13は、操作モードを「簡単操作モード」から「標準操作モード」に切り替え、その旨を報知手段によって音声報知させ、さらに、図7(b)で示されるように、表示パネル4に「標準操作モード」に切り替わった旨を表示させる。このとき、制御装置13は、図5と後述する図7との比較で明確なように、「標準操作モード」においては、「簡単操作モード」における表示パネル4の表示文字よりも小さく表示させる(標準状態に戻す)。さらに、制御装置13は、左加熱口3a及び右加熱口3bにおける火力の最大値を元の状態に戻す(すなわち、左側火力表示部84a及び右側火力表示部84bが表示できる火力の最大値に戻す)。そして、「標準操作モード」への切り替え動作を終了する。
(S16)
制御装置13は、操作部8に操作パネル9を設置することを促す旨を報知手段によって音声報知させ、さらに、図7(c)で示されるように、操作部8に操作パネル9を設置することを促す画面を表示パネル4に表示させる。そして、ステップS17へ進む。
(S17)
制御装置13は、操作パネル9が操作部8に設置されることによって、操作パネル9のスイッチ押下用突起部95が、操作部8のモード切替スイッチ85を押下したか否かを判定する。その判定の結果、モード切替スイッチ85がスイッチ押下用突起部95によって押下された場合、「標準操作モード」への切り替えは実施せずに、「簡単操作モード」のまま終了する。一方、操作パネル9が操作部8に設置されず、モード切替スイッチ85がスイッチ押下用突起部95によって押下されない状態が所定時間続いた場合、再度、「簡単操作モード」から「標準操作モード」に切り替えてよいか否かの選択を促すために、ステップS13へ戻る。
以上のように、操作パネル9が操作部8から取り外された場合に、自動的に「簡単操作モード」から「標準操作モード」に切り替わるのではなく、ユーザーに対して切り替えの確認を促すことによって、ユーザーに対して「標準操作モード」における操作部8の操作が可能かを促すことができ、操作上の安全性を確保することができる。これに対し、「標準操作モード」から「簡単操作モード」への切り替えの場合には、上記のような、ユーザーに対しての切り替えの確認動作はないが、「簡単操作モード」への切り替えは、安全性の観点から、安全性を高める方向の操作モードの切り替えなので、当該確認動作は特に必要がない。
(実施の形態1の効果)
以上の構成及び効果のように、操作部8において誘導加熱調理器101の操作を実施する「標準操作モード」から、操作パネル9を操作部8に設置し、操作できるボタン数を削減し、操作するボタンを大きくし、さらに、操作パネル9のパネル面に表示された文字列を大きくさせ、この操作パネル9上において誘導加熱調理器101の操作を実施する「簡単操作モード」に切り替えることによって、多数かつ煩雑に配列されたボタンに困惑することなく、お年寄り及び幼い子供にとっても操作性を飛躍的に向上させることができる。
また、操作パネル9は操作部8に対して着脱自在に設置可能なので、操作に慣れたユーザーについては「標準操作モード」が選択可能であり、操作に不慣れなお年寄り及び幼い子供については「簡単操作モード」が選択可能であるので、誘導加熱調理器101としての操作性をより向上させることができる。
また、「簡単操作モード」においては、左加熱口3a及び右加熱口3bで出力できる最大火力を、「標準操作モード」における最大火力よりも低減させることによって、お年寄り及び幼い子供の操作上の安全性を確保することができる。
なお、図4におけるステップS3、並びに、図6におけるステップS13、ステップS15及びステップS16において、報知手段による音声報知、及び、表示パネル4における表示動作の双方が実施されているが、これに限定されるものではなく、少なくともいずれかが実施されるものとすればよい。
また、「標準操作モード」から、操作パネル9を設置したことによる「簡単操作モード」に切り替えたことによる前述のボタン数の制限等の制限事項、並びに、操作性向上及び安全性向上のための措置は、例示であり、それらの措置がすべて施されていなければならないわけではなく、あるいは、その他の措置が施されてもよいのは言うまでもない。例えば、「簡単操作モード」において、お年寄り及び幼い子供向けのみならず、色弱者又は目の不自由な人のために、ボタンの色を強調したり、あるいは、ボタン部に点字を設ける等の措置が施されてもよい。また、「簡単操作モード」における報知手段による各種音声報知について、「標準操作モード」よりも大きい音量で報知する動作としてもよい。
また、図3で示されるように、操作パネル9は操作部8の上面全体を覆う態様としているが、これに限定されるものではなく、操作パネル9の上面の一部のみを覆う態様としてもよい。例えば、左加熱口3aの加熱動作については操作部8による「標準操作モード」での操作を可能とし、そして、操作部8におけるグリル用操作部83及び右加熱口用操作部82のみ操作パネル9が設置される構成とし、右加熱口3b及びグリル部12の加熱動作については操作パネル9による「簡単操作モード」での操作を可能とする構成としてよい。
また、図1及び図2で示されるように、操作部8はモード切替スイッチ85を備え、操作パネル9はスイッチ押下用突起部95を備えており、操作パネル9が操作部8に設置されることにより、スイッチ押下用突起部95によってモード切替スイッチ85が押下され、制御装置13は、操作パネル9が操作部8に設置されたことを検出できる。このとき、制御装置13は、表示パネル4の表示文字を大きく表示させたり、左側火力表示部94a及び右側火力表示部94bによって表示される火力表示分しか火力出力できないようにしているが、「簡単操作モード」において、このような、電気的処理及びソフトウェア処理を伴わない場合には、モード切替スイッチ85及びスイッチ押下用突起部95を設ける必要はない。
また、図6で示されるように、操作パネル9が操作部8から取り外された場合、ステップS13及びステップS14において操作モードを「簡単操作モード」から「標準操作モード」に切り替えてよいか否かの選択を促す確認処理が実施されているが、これに限定されるものではなく、安全性等に問題がなければ、「簡単操作モード」への切り替え動作と同様に、操作パネル9が取り外された時点で、「標準操作モード」へ切り替えられる動作としてもよい。
実施の形態2.
本実施の形態に係る誘導加熱調理器101aについて、実施の形態1に係る誘導加熱調理器101と相違する点を中心に説明する。
(誘導加熱調理器の全体構成)
図8は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器101aの外観斜視図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器101の操作パネル9は、操作部8に対して着脱自在に設置可能としている。しかし、本実施の形態に係る誘導加熱調理器101aの操作パネル9aは、その上端部が、操作部8の上端部とヒンジ部96によって開閉自在(回動自在)に接続されている。その他の構成は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器101の構成と同様である。
本実施の形態に係る誘導加熱調理器101aにおいては、操作パネル9aを閉状態(すなわち、操作部8への設置状態)とすることによって、操作パネル9aのスイッチ押下用突起部95が、操作部8のモード切替スイッチ85を押下する状態となり、図4で示される「簡単操作モード」への切り替え動作が実施される。一方、操作パネル9aを閉状態から、ヒンジ部96を軸に上方に回動させて開状態とすることによって、スイッチ押下用突起部95がモード切替スイッチ85への押下状態から解放され、図6で示される「標準操作モード」への切り替え動作が実施される。
(実施の形態2の効果)
以上のような構成においても、実施の形態1における効果を奏するのはもちろんのこと、実施の形態1に係る誘導加熱調理器101においては、「標準操作モード」においては操作パネル9を操作部8から取り外すので、操作パネル9を別の場所に保管しておく必要があるが、本実施の形態に係る誘導加熱調理器101aにおいては、操作パネル9aは操作部8に接続されているので、操作パネル9aを開閉するのみで「標準操作モード」への切り替え、及び、「簡単操作モード」への切り替えが可能であり、操作パネル9aを別の場所に保管しておくという手間を省くことができる。
実施の形態3.
本実施の形態に係る誘導加熱調理器101bについて、実施の形態1に係る誘導加熱調理器101と相違する点を中心に説明する。
(誘導加熱調理器の全体構成)
図9は、本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器101bの平面図である。
図9で示されるように、誘導加熱調理器101bの本体側の構成は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器101と同様であるが、操作パネル9bの構成が、実施の形態1の操作パネル9の構成と異なっている。
(操作パネル9bの構成とその設置について)
以下、図9を参照しながら、操作パネル9bの構成及びその設置について説明する。
操作パネル9bは、操作部8の形状と略同一形状を呈しており、操作部8の全体を上方から被せるように着脱自在に設置可能とするものである。操作パネル9bは、操作部8に設置された状態において、左加熱口3aの加熱動作を操作するための左加熱口用操作部91、グリル加熱動作を操作するためのグリル用操作部93、及び、右加熱口3bの加熱動作を操作するための右加熱口用操作部92を有している。また、操作パネル9bは、操作部8に設置された状態において、左加熱口3aにおける火力の強度を表示する左側火力表示部84aの点灯状態を透過し、ユーザーが視認できるように窓状になっている左側火力表示部94a、及び、右加熱口3bにおける火力の強度を表示する右側火力表示部84bの点灯状態を透過し、ユーザーが視認できるように窓状になっている右側火力表示部94bを有している。さらに、操作パネル9bは、操作部8のモード切替スイッチ85に対向する位置に、スイッチ押下用突起部95を形成しており、操作パネル9bを操作部8に設置することによって、このスイッチ押下用突起部95がモード切替スイッチ85を押下し、その押下信号は、制御装置13に送信され、操作パネル9bが操作部8に設置されたことが、制御装置13によって認識されるようになっている。以上の点は、実施の形態1と同様である。また、操作パネル9bにおける各操作部が有するボタンについても、実施の形態1の操作パネル9bと同様である。
以下、実施の形態1と相違する点を述べる。実施の形態1においては、「簡単操作モード」における操作パネル9bにおける各ボタンの機能と、「標準操作モード」における操作部8における各ボタンの機能とは、双方に一致していた。すなわち、操作部8における特定の操作を実施するためのボタンの上方に、操作パネル9bを操作部8に設置することによって、同様の操作を実施するための操作パネル9bにおけるボタンが配置される。これによって、例えば、「標準操作モード」において、入/切ボタン81cを押下した場合、左加熱口3aにおいて加熱動作が開始されるのと同様に、操作部8に操作パネル9bを設置した「簡単操作モード」において、入/切ボタン91cを押下した場合、左加熱口3aにおいて加熱動作が開始されることになる。
しかしながら、本実施の形態の操作パネル9bを操作部8に設置した場合、操作パネル9bの入/切ボタン91fは、操作部8の3kWボタン81bの上方に配置される。その他、操作パネル9bを操作部8に設置した場合、操作パネル9bの入/切ボタン92f、左矢印ボタン93g及び右矢印ボタン93hは、それぞれ操作部8の3kWボタン82b、グリルメニューボタン83a及び左矢印ボタン83cに配置される。すなわち、例えば、「簡単操作モード」においては、ユーザーが入/切ボタン91fを押下した場合、入/切ボタン91fの下方に配置された3kWボタン81bが押下されることになる。このとき、「簡単操作モード」において、ユーザーが入/切ボタン91fを押下した場合、「標準操作モード」において3kWボタン81bを押下した場合に実施される機能が実施されるのではなく、「標準操作モード」において入/切ボタン81cを押下した場合に実施される機能が実施される。すなわち、「簡単操作モード」で操作パネル9bにおいて特定の機能を実施するためのボタンを押下した場合、操作部8においては当該機能とは異なる機能を実施するためのボタンが押下されることになるが、その操作部8におけるボタンの押下によって、当該機能が実施されることになる。これは、入/切ボタン92f、左矢印ボタン93g及び右矢印ボタン93hと、3kWボタン82b、グリルメニューボタン83a及び左矢印ボタン83cとの関係においても同様である。
(簡単操作モードへの切り替え動作)
図4で示される実施の形態1における「簡単操作モード」への切り替え動作におけるステップS1及びステップS2の処理は、本実施の形態における「簡単操作モード」への切り替え動作においても同様である。
(S3)
制御装置13は、操作モードを「標準操作モード」から「簡単操作モード」に切り替え、その旨を報知手段によって音声報知させ、さらに、図5で示されるように、表示パネル4に「簡単操作モード」に切り替わった旨を表示させる。このとき、制御装置13は、図5と図7との比較で明確なように、「簡単操作モード」においては、「標準操作モード」における表示パネル4の表示文字よりも大きく表示させる。また、制御装置13は、左加熱口3a及び右加熱口3bにおける火力の最大値を低下させる。すなわち、制御装置13は、前述のように、左側火力表示部94a及び右側火力表示部94bによって表示される火力表示分しか火力出力できないようにする。さらに、制御装置13は、入/切ボタン91f及び入/切ボタン92fを押下した場合、それぞれ操作部8の3kWボタン81b及び3kWボタン82bが押下されることになるが、3kWボタン81b及び3kWボタン82bの機能を実施するのではなく、それぞれ「標準操作モード」における入/切ボタン81c及び入/切ボタン82cの機能が実施されるように機能を入れ替える。また、制御装置13は、左矢印ボタン93g及び右矢印ボタン93hを押下した場合、それぞれ操作部8のグリルメニューボタン83a及び左矢印ボタン83cが押下されることになるが、グリルメニューボタン83a及び左矢印ボタン83cの機能を実施するのではなく、それぞれ「標準操作モード」における左矢印ボタン83c及び右矢印ボタン83dの機能が実施されるように機能を入れ替える。この機能の入れ替え処理は、制御装置13内に記憶されたソフトウェアによって処理がなされてもよく、あるいは、ハードウェアによって実現されるものとしてもよい。そして、「簡単操作モード」への切り替え動作を終了する。
(標準操作モードへの切り替え動作)
図6で示される実施の形態1における「標準操作モード」への切り替え動作におけるステップS15以外の処理は、本実施の形態における「標準操作モード」への切り替え動作においても同様である。
(S15)
制御装置13は、操作モードを「簡単操作モード」から「標準操作モード」に切り替え、その旨を報知手段によって音声報知させ、さらに、図7(b)で示されるように、表示パネル4に「標準操作モード」に切り替わった旨を表示させる。このとき、制御装置13は、図5と後述する図7との比較で明確なように、「標準操作モード」においては、「簡単操作モード」における表示パネル4の表示文字よりも小さく表示させる(標準状態に戻す。また、制御装置13は、左加熱口3a及び右加熱口3bにおける火力の最大値を元の状態に戻す(すなわち、左側火力表示部84a及び右側火力表示部84bが表示できる火力の最大値に戻す)。また、制御装置13は、「簡単操作モード」への切り替え動作時において実施されたボタンの機能の入れ替え処理を、当該処理が実施される前の状態に戻す。そして、「標準操作モード」への切り替え動作を終了する。
(実施の形態3の効果)
以上の構成及び動作のように、「簡単操作モード」で操作パネル9bにおいて特定の機能を実施するためのボタンを押下した場合、操作部8においては当該機能とは異なる機能を実施するためのボタンが押下されることになるが、その操作部8におけるボタンの押下によって、当該機能が実施されるようにしている。これによって「簡単操作モード」におけるボタンの配置、すなわち、操作パネル9b上のボタンの配置を自由にレイアウトすることができ、「簡単操作モード」における操作性をさらに向上させることができる。具体的には、実施の形態1の図3において、操作パネル9におけるボタン配置について入/切ボタン91c、入/切ボタン92c、並びに、左矢印ボタン93c及び右矢印ボタン93dが隣のボタンに接近しており、誤って、意に反するボタンを押下してしまう可能性がある。しかし、本実施の形態の図9で示されるように、操作パネル9bにおけるボタン配置について、入/切ボタン91c、入/切ボタン92c、並びに、左矢印ボタン93c及び右矢印ボタン93dを、隣のボタンから距離を置いて配置させているので、意に反するボタンの押下という事態を抑制することができる。
なお、上記のように、本実施の形態の効果として、「簡単操作モード」における操作性の向上を上げているが、これに限定されるものではなく、例えば、「簡単操作モード」においてのみ実施できる新たな機能を操作するためのボタンを配置するものとしてもよい。例えば、操作部8の揚げ物ボタン81aに対応する操作パネル9bのパネル上に「安全停止」なるボタンを配置し、「簡単操作モード」時に、誘導加熱調理器101bにおいて意に反する挙動が実行されてしまった場合、ユーザーがこの「安全停止」ボタンを押下(すなわち、揚げ物ボタン81aの押下)することによって、誘導加熱調理器101bの動作を安全に停止させる処理を実施させることもできる。これによって、「簡単操作モード」において、お年寄り及び幼い子供向けの独自の機能を作成することができ、さらに使い勝手を向上させることができる。
また、本実施の形態における操作部8におけるボタンの機能の入れ替え処理又は変更処理は、実施の形態2に係る誘導加熱調理器101aについても適用できるのは言うまでもない。
1 本体、2 トッププレート、3a 左加熱口、3b 右加熱口、4 表示パネル、8 操作部、9、9a、9b 操作パネル、10 吸気口、11 排気口、12 グリル部、13 制御装置、81 左加熱口用操作部、81a 揚げ物ボタン、81b 3kWボタン、81c 入/切ボタン、81d 左側火力低下ボタン、81e 左側火力増加ボタン、82 右加熱口用操作部、82a 揚げ物ボタン、82b 3kWボタン、82c 入/切ボタン、82d 右側火力低下ボタン、82e 右側火力増加ボタン、83 グリル用操作部、83a グリルメニューボタン、83b スタート/停止ボタン、83c 左矢印ボタン、83d 右矢印ボタン、83e 時間マイナスボタン、83f 時間プラスボタン、84a 左側火力表示部、84b 右側火力表示部、85 モード切替スイッチ、91 左加熱口用操作部、91c 入/切ボタン、91d 左側火力低下ボタン、91e 左側火力増加ボタン、91f 入/切ボタン、92 右加熱口用操作部、92c 入/切ボタン、92d 右側火力低下ボタン、92e 右側火力増加ボタン、92f 入/切ボタン、93 グリル用操作部、93b スタート/停止ボタン、93c 左矢印ボタン、93d 右矢印ボタン、93e 時間マイナスボタン、93f 時間プラスボタン、93g 左矢印ボタン、93h 右矢印ボタン、94a 左側火力表示部、94b 右側火力表示部、95 スイッチ押下用突起部、96 ヒンジ部、101、101a、101b 誘導加熱調理器。

Claims (8)

  1. 本体と、該本体の上面に設けられ、被加熱物を載置するトッププレートと、該トッププレートの下方に設けられた加熱手段と、を備えた誘導加熱調理器において、
    前記被加熱物に対する加熱調理操作をするためのボタンがその上面に配列された操作部と、
    前記加熱手段の加熱動作を制御する制御装置と、
    前記操作部の上面の少なくとも一部を覆うように設置可能であり、ボタンがその上面に配列された操作パネルと、
    を備え、
    前記操作部に前記操作パネルが設置された場合、前記操作パネルの前記各ボタンの下方には、前記操作部のいずれかの前記ボタンが対向するように位置し、前記操作パネルの前記各ボタンが押下されることによって、該ボタンの下方に位置する前記操作部の前記ボタンが押下され、
    該操作パネルが前記操作部に設置された状態で該操作パネルにおいて操作する簡単操作モードにおいては、前記操作パネルが前記操作部の上面から離脱された状態で前記操作部において操作する標準操作モードよりも、前記ボタンの操作によって処理される機能の数が制限され
    前記操作部は、その上面にモード切替スイッチを備え、
    前記操作パネルは、前記操作部への設置面に形成され、前記操作パネルを前記操作部に設置した場合、前記モード切替スイッチを押下するスイッチ押下手段を備え、
    前記制御装置は、
    前記操作パネルが前記操作部に設置されることにより、前記スイッチ押下手段が前記モード切替スイッチを押下した場合、前記標準操作モードから前記簡単操作モードへ切り替え、前記標準操作モードにおける機能を制限又は変更して、前記簡単操作モードにおける機能とし、
    前記操作パネルが前記操作部の上面から離脱されることにより、前記スイッチ押下手段による前記モード切替スイッチへの押下状態から解放された場合、前記簡単操作モードから前記標準操作モードへ切り替えてよいか否かの選択を促す処理を実施し、切り替えてよいとの選択がなされた場合に、前記簡単操作モードから前記標準操作モードへ切り替え、制限又は変更された前記簡単操作モードにおける機能を、元の前記標準操作モードにおける機能に戻す
    ことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記操作パネルは、前記操作部に回動自在に取り付けられて設置されており、
    前記操作パネルを前記操作部から回動させて開状態とすることによって、前記操作部の上面から離脱させることができる
    ことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記操作パネルは、前記操作部に対して着脱自在に設置可能であり、
    前記操作パネルを前記操作部に取り付けることによって、前記操作部に設置することができ、
    前記操作パネルを前記操作部から取り外すことによって、前記操作部の上面から離脱させることができる
    ことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記制御装置は、
    前記操作パネルが前記操作部に設置された前記簡単操作モードにおいて、前記操作パネルの特定のボタンが押下された場合、該ボタンの下方に配置された前記操作部のボタンが前記標準操作モードにおいて押下されることによって実施される機能とは別の機能を実施させる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記簡単操作モードにおける前記別の機能は、前記標準操作モードにおいては実施できない機能である
    ことを特徴とする請求項記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記制御装置は、前記標準操作モードにおける前記加熱手段の最大火力よりも小さい火力を、前記簡単操作モードにおける前記加熱手段の最大火力として設定する
    ことを特徴とする請求項〜請求項のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  7. 各種設定値等を表示する表示手段と、
    音声によって報知する報知手段と、
    を備え、
    前記簡単操作モードにおいて、前記表示手段に表示される文字を前記標準操作モードにおける場合より大きく表示させる処理、及び、前記報知手段により報知される音声を前記標準操作モードにおける場合よりも大きく報知させる処理のうち、少なくともいずれかを実施する
    ことを特徴とする請求項〜請求項のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記操作パネルは、その上面に配列されたボタンが前記操作部のボタンよりも大きく形成させる措置、該上面に配列されたボタンの色を前記操作部のボタンよりも強調させる措置、及び、該上面に配列されたボタンに点字を設ける措置のうち、少なくともいずれかが施された
    ことを特徴とする請求項〜請求項のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
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