JP2012038458A - 加熱調理器 - Google Patents

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Haruyo Goto
晴代 後藤
Koichi Kinoshita
広一 木下
Yukio Kawada
幸男 川田
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Abstract

【課題】加熱調理を開始させる操作の使い勝手を向上することができる誘導加熱調理器を得る。
【解決手段】複数個の誘導加熱コイル等の加熱源を有する本体の上面操作区域に、それら加熱源への電力供給をオン・オフ操作する主電源スイッチの操作部50Aと、加熱源の通電条件の入力を行う各種操作スイッチ51R,52R、53と、これら操作スイッチの入力結果を表示する表示部60、61Rと、簡単操作モードを含む2つ以上の操作モードを選択する選択スイッチの操作部とを配置し、選択スイッチで簡単操作モードを使用者が選択した場合、操作区域又は表示部あるいは別の操作モード表示部に簡単操作モードの選択状態を表示させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の操作モードを有する加熱調理器に関する。
従来の加熱調理器、例えば、誘導加熱調理器においては、調理メニューの増加や使用者の利便性を考慮し、本体上面に上面操作部を配置し、この部分に数多くの操作キーを備える傾向にある。
このように、操作部に配置されるキーの数が増えることで生じる操作の煩わしさやキーの識別性を改善するため、色々な提案がされている。
例えば、初心者にはわかりやすく、且つ、熟練者にとっては煩わしくない音声ガイドを備えた誘導加熱調理器を提供するため、1以上のスイッチを含む操作部と、音声ガイドとして出力される音声情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶されている音声情報を音声ガイドとして出力する音声出力部と、音声出力部から出力される音声ガイドの出力方法を制御する制御部を具備し、操作部は、通常モード及び初心者モードを含む複数のモードの中からいずれかのモードを選択するためのモード選択スイッチを有し、制御部は、モード選択スイッチによって選択されているモードに応じて音声ガイドの出力方法を切り換えるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、調理器本体の操作部の改善として、制御命令の数を減らすことなく、トッププレートに配列するスイッチの数を低減する誘導加熱調理器を提供するため、調理容器を載置するトッププレートと、誘導磁界を発生して、調理容器を誘導加熱する加熱コイルと、各々制御命令が割り当てられた複数のスイッチを含む操作部と、スイッチが押下されることにより入力された制御命令に応じて、加熱コイルに高周波電流を供給する制御部と、を有し、複数のスイッチは、複数の制御命令が割り当てられたスイッチを少なくとも一つ含む誘導加熱調理器が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、操作部の別の改良として、使用者が容易にかつ確実にスイッチ部を認識でき、容易に操作することのできる加熱調理器を提供するため、負荷を設置し、かつ、その一部に光を透過する部分を設けた天板と、天板の裏面から所定距離を設けて設置し、天板の下面より照らす光源とを備え、かつ、光源の表面に静電容量式スイッチの電極を設けた構成とすることにより、使用者がいかなる視野角からみたとしても、確実にそのスイッチを認識することが可能となる加熱調理器も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
更に、操作部の別の改良として、操作が無効である場合には、使用者が無効であるということがはっきりと認識できるようにして使い勝手のよい加熱調理器を提供するため、負荷(鍋など被加熱物)を載置する天板と、負荷を加熱制御する加熱手段の加熱動作を操作するタッチ操作部とを備え、タッチ操作部の操作表示部は、天板の下方に配置した表示文字と点灯時に天板を透過して表示文字を表示するバックライトとを有し、操作表示部の非表示時には、表示文字も含めて操作表示部全体を消灯状態とするとともに、操作表示部の操作を無効としたものがある。
これによって、操作表示部の非表示時、つまり、操作が無効である場合には、表示文字も含めて操作表示部全体を消灯状態とするため、使用者がそのような状態は、入力は無効であるということがはっきりと認識でき、使い勝手を向上させている(例えば、特許文献4参照)。
特開2009−193822号公報(請求項1) 特開2008−218103号公報(請求項1、図2、図4) 特開2008−39195号公報(請求項1、図2、図4) 特開2007−107800号公報(請求項1、図3)
しかしながら、従来の加熱調理器では、通常モードと初心者モードの中からいずれかのモードを選択する動作を簡単、確実に行える構成ではなかった。
例えば、主電源スイッチとモード選択スイッチが離れて構成されているため、主電源スイッチの操作と、初心者モードの選択は離れた個所で別々に行う必要があった。
また、加熱動作中において、設定したモードがいずれのモードであるのか、つまり、初心者モードに設定したのか、それとも、他のモードに設定したのかを容易に確認する手段が、使用者が認識しやすい操作部やその周辺部には無かった。
従って、従来の調理器において、加熱調理を開始した後に、選択したモードの確認動作が困難であり、また、確認動作が煩わしいなどの問題点があった。
そこで本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、操作性を向上させることができる加熱調理器を得るものである。
上記の課題を解決する為の手段として、本発明の第1の発明に係る加熱調理器は、加熱手段を有する本体と、前記加熱手段への電力供給をオン・オフ操作する主電源スイッチと、前記加熱手段の通電条件の入力を行う操作スイッチと、前記操作スイッチの入力結果を前記本体の外部に対して表示する表示部と、簡単操作モードを含む2つ以上の操作モードを選択する選択スイッチと、前記選択スイッチの選択操作に応じた操作モードで前記加熱手段を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記選択スイッチによって簡単操作モードを選択した場合、当該選択スイッチのある操作区域又は前記表示部によって簡単操作モードの選択状態を表示する。
また、本発明の第2の発明に係る加熱調理器は、複数個の加熱手段を有する本体と、前記各加熱手段への電力供給を一括してオン・オフ操作する主電源スイッチと、前記各加熱手段の個々の電力供給をオン・オフ操作する熱源スイッチと、前記各加熱手段それぞれに対応して設けられ、各加熱手段の通電条件の入力を行う複数個の操作スイッチと、前記各操作スイッチの入力結果を前記本体の外部に対して表示するため前記加熱手段毎に設けられた複数個の表示部と、簡単操作モードを含む2つ以上の操作モードを選択する選択スイッチと、前記選択スイッチの選択操作に応じた操作モードで前記加熱手段を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記選択スイッチで簡単操作モードを選択し、その後前記熱源スイッチをオンして加熱動作を開始した加熱手段に対応した表示部に、簡単操作モードの選択状態を表示させる。
本発明の第3の発明に係る加熱調理器は、複数個の加熱手段を有する本体と、前記各加熱手段への電力供給を一括してオン・オフ操作する主電源スイッチと、前記各加熱手段の個々の電力供給をオン・オフ操作する熱源スイッチと、前記各加熱手段それぞれに対応して設けられ、各加熱手段の通電条件の入力を行う複数個の操作スイッチと、前記各操作スイッチの入力結果を前記本体の外部に対して表示するため前記加熱手段毎に設けられた複数個の表示部と、簡単操作モードを含む2つ以上の操作モードを選択する選択スイッチと、前記選択スイッチの選択操作に応じた操作モードで、前記加熱手段を制御する制御部と、を備え、前記主電源スイッチの操作部、前記選択スイッチの操作部及び熱源スイッチの操作部は、前記本体上面に帯状に設けた所定の操作区域に配置し、前記主電源スイッチの操作部は、前記操作区域の端部に配置し、前記選択スイッチで簡単操作モードを選択した場合、前記制御部は、熱源スイッチをオンして加熱動作を開始する加熱手段に対応した表示部において、当該簡単操作モードの選択状態を表示させる。
本発明の第4の発明に係る加熱調理器は、複数個の加熱手段を有する本体と、前記各加熱手段への電力供給を一括してオン・オフ操作する主電源スイッチと、前記各加熱手段の個々の電力供給をオン・オフ操作する熱源スイッチと、前記各加熱手段の通電条件の入力を行う複数個の操作スイッチと、前記各操作スイッチの入力結果を前記本体の外部に対して表示するため前記加熱手段共通に設けられた表示部と、簡単操作モードを含む2つ以上の操作モードを選択する選択スイッチと、前記選択スイッチの選択操作に応じた操作モードで、前記加熱手段を制御する制御部を備え、前記主電源スイッチの操作部、前記選択スイッチの操作部及び熱源スイッチの操作部は、前記本体上面に帯状に設けた所定の操作区域に配置し、前記主電源スイッチの操作部を、選択スイッチの操作部と近接した位置に配置し、前記選択スイッチによって簡単操作モードを選択した場合、前記制御部は、加熱動作を開始する加熱手段の変化に関係なく前記表示部に簡単操作モードの選択状態を継続して表示する。
本発明の第5の発明に係る加熱調理器は、トッププレートを備えた本体と、このトッププレートの下方にあってそのトッププレート上に置かれた被加熱物を加熱可能な加熱手段と、この加熱手段への電力供給をオン・オフ操作する主電源スイッチと、前記加熱手段の通電条件の入力を行う操作スイッチと、前記操作スイッチの入力結果を前記本体の外部に対して表示する表示部と、簡単操作モードを含む2つ以上の操作モードを選択する選択スイッチと、前記選択スイッチの選択操作に応じた操作モードで前記加熱手段を制御する制御部と、前記本体上面に帯状に設けられ前記選択スイッチを配置した操作区域と、この操作区域より後方位置で前記トッププレートの下方に配置された操作モード表示部を備え、前記制御部は、前記選択スイッチによって簡単操作モードを選択した場合、前記操作モード表示部によって簡単操作モードが選択されたことを表示する。
以上のように、第1の発明によれば、簡単操作モードや通常操作モードが選択されていることを、操作区域や表示部において表示させるので、簡単な構成によって操作モードの確認ができ、かつ使い勝手が向上する加熱調理器を提供することができる。
また、第2の発明によれば、簡単操作モードを含む2つ以上の操作モードを選択する選択スイッチの選択結果が、加熱手段に対応した表示部に表示されるから、実際に使用する加熱手段の表示部で操作モードの確認ができ、使い勝手が向上する加熱調理器を提供することができる。
また、第3の発明によれば、主電源スイッチの操作部、選択スイッチの操作部及び熱源スイッチの操作部は、調理器本体上面に帯状に設けた所定の操作区域に配置され、かつ主電源スイッチの操作部は当該操作エリアの端部に配置し、選択スイッチの選択結果は、加熱手段に対応した表示部に表示されるので、本体の上面にある所定の操作エリアの範囲で、主電源スイッチをオン、オフできるとともに、実際に使用する加熱手段に対応した表示部で操作モードの確認ができるので、使い勝手が向上する加熱調理器を提供することができる。
また、第4の発明によれば、複数個の加熱手段を有するものにおいて、各加熱手段共通に設けられた表示部において、操作モードの選択結果を確認できるとともに、選択スイッチで簡単操作モードを選択した結果は、その後加熱動作を開始する加熱手段が別の加熱手段に変化しても、選択スイッチを切り替えない限り、前記表示部に継続して簡単操作モードが選択されていることが表示されるから、使い勝手が向上した加熱調理器を提供することができる。
また、第5の発明によれば、本体上面に帯状に設けられ前記選択スイッチを配置した操作区域より後方位置に、トッププレートの下方にあってトッププレート上から視認できる操作モード表示部を備え、この操作モード表示部によって簡単操作モードが選択されたことを表示するものであるため、調理の途中でも操作区域後方に視線を移すだけで容易に操作モードを確認でき、使い勝手が向上した加熱調理器を提供することができる。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の斜視図 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の上面図 実施の形態1に係る誘導加熱調理器操作部を示す図 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の制御に関するブロック構成図 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の操作と右表示部の動作説明図 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の操作モード選択スイッチの動作説明図 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の動作を示すフローチャート 実施の形態1の変形例に係る誘導加熱調理器の操作モード選択スイッチの動作説明図 実施の形態2に係る誘導加熱調理器の統合表示部の平面図 実施の形態3に係る誘導加熱調理器全体の平面図 実施の形態3に係る誘導加熱調理器の操作モード表示部平面図
(実施の形態1)
図1〜図7を参照して、実施の形態1を説明する。
図1、図2において、本実施の形態1の誘導加熱調理器は、天面が開口された箱状の本体1の上面に、耐熱性の平板状ガラスと金属の額縁状枠体とで構成するトッププレート2が取り付けられて構成されている。このトッププレート2には、鍋やフライパンなどの被加熱物が載置される。
本体1内の上部空間には、トッププレート2に載置された被加熱物を誘導加熱する2つの独立した誘導加熱コイル3(3R、3L)が設けられている。
また、トッププレート2の表面には、本体1内の誘導加熱コイル3R、3Lが配設される真上位置に、被加熱物の載置位置(誘導加熱コイル3による加熱可能領域)を示す目的で円形の表示(加熱口4R、4L)が形成されている。
このトッププレート2の右側には加熱口4Rが形成され、左側には加熱口4Lが形成される。尚、これら加熱口の表示寸法は誘導加熱コイル3R、3Lの加熱可能領域を厳密に示すものではなく、あくまでも加熱可能領域を目安的に示し、被加熱物の載置位置をわかりやすく表示するためのものである。
本実施の形態では、上記の構成のような加熱口4が2つの場合を用いて説明するが、本発明はこれに限るものではない。例えば、トッププレート2の中央後方にさらに加熱口を設ける構成としても良い。
また、複数の加熱口のうち任意の加熱口について、輻射によって加熱する輻射型熱源を用いる電気ヒーター(例えばニクロム線やハロゲンヒーター、ラジェンドヒーター等)を用いるようにしても良い。
次に、操作区域5は、トッププレート2の上面手前側に設けられた区域であり、加熱調理に関する操作情報、調理加熱条件等を入力する部分である。
この操作区域5は、図2に示したようにトッププレート2上面の前方側に所定の奥行き寸法5Hを持って、かつトッププレート2の横幅全体に及ぶような長さに設けられている。
尚、「操作区域」とは、物理的に他の部分と区画された独立した所定面積の区域をいうものではなく、後述する各種の操作スイッチの「個別操作部」を配置した部分(領域)をいう。
例えば、トッププレート2の上面前方部に操作区域5を設けた場合、その操作区域5は、トッププレート2の表面より僅か数mm程度高くなっているが、周囲は特別な枠で囲っていない。操作区域5は、被加熱物の載置位置より、数mm程度高い部分となっているため、図2に符号5で示すように、使用者には本体1の横幅全体に及ぶ長さの帯状部分として認識される。
尚、トッププレート2の上面と全く同じ高さ(面一)にしても良いが、本実施の形態のように、加熱される鍋などが使用者の居る手前側に不用意に移動しないよう、数mm程度高くなっている方が良い。
また、「個別操作部」とは、使用者によって押圧操作やタッチ操作などのアクションが直接行われる相手部分をいい、例えば、押しボタン式スイッチの場合は、その押しボタンの部分をいう。
これら個別操作部を、一つ又は特定の関係を有する複数個まとめて配置した部分を「操作部」といい、後述する「右IH操作部5R」がその一例である。「個別操作部」と「個別操作キー」は同じ意味で使用している。
次に、トッププレート2の上面手前側には、表示部6が設けられている。
この表示部6は、トッププレート2の左右方向の中央部に配置された中央表示部60と、加熱口4Rの手前側に配置された右操作表示部61Rおよび右表示部62Rと、加熱口4Lの手前側に配置された左操作表示部61Lおよび左表示部62Lとを備える。
この中央表示部60は、加熱調理に関する設定情報や、調理モードの選択表示、自動調理の進行状況、警告表示などが表示される。左右操作表示部61R、61Lは、対応する誘導加熱コイル3の投入火力及び後述する設定された操作モードを表示する。
右表示部62R、左表示部62Lは、例えば、タイマー調理における時間表示や揚げ物調理モードにおける温度表示など、対応する誘導加熱コイル3に係る加熱調理に関する情報を表示する。
次に、トッププレート2の後方には、本体1内部と連通し、本体1内部に外気を取り込むための吸気口20R、20Lが設けられている。また、トッププレート2の後方中央には、本体1内部と連通し、本体1内部に取り込んだ空気を吹き出し排出するための排気口21が設けられている。
この吸気口20R、20Lおよび排気口21の上部には、通気性を有する金属製の網又は格子状のカバー22を設けて、本体1内部への埃や異物侵入を防止している。
次に、本体1の中央下部には魚等の調理(以下「グリル調理」という)を行うためのグリル庫30が設けられている。
このグリル庫30内には、庫内に載置された被調理物を加熱するための熱源となるグリルヒーター31(図示せず)が備えられている。グリルヒーター31は、例えば、シーズヒーター等からなり、グリル庫30内の上部および下部に配置される。
次に、グリル庫30の前面には、グリル扉32が設けられ、グリル扉32にはグリル庫30の内部を視認できるよう視認窓33が設けられている。このグリル扉32の最前面には、グリル扉32を手前に引き出しやすくする為のグリル把持部34が設けられている。
また、グリル庫30の内部において加熱時に排出される煙等の排気風は、本体1の奥部に設けた排気口21より排気される。尚、「グリルヒーター31」は、「グリル加熱部」ともいう。
次に、図3は、本発明の実施の形態1の誘導加熱調理器の操作区域5と表示部6(60、61R、61L、62R,62L)等を示す図であり、本体1の上面にあるトッププレート2の前方部分を平面視した図である。
操作区域5は、誘導加熱調理器の主電源をオン・オフ操作する主電源スイッチ50の個別操作部50Aと、後述する操作モード選択スイッチ90の個別操作部90Aと、誘導加熱コイル3Rの加熱調理に関する操作を行う右IH操作部5Rと、誘導加熱コイル3Lの加熱調理に関する操作を行う左IH操作部5Lと、グリル庫30の加熱調理に関する操作を行うグリル操作部5Gで構成されている。
また、右IH操作部5R、左IH操作部5L、グリル操作部5Gは、それぞれ、操作対象となる加熱口4(4L,4R)、グリル庫30に対応する位置に配置されている。
即ち、トッププレート2の上面前部において、本体1の左右中心線を挟んで、右側には右IH操作部5Rが配置され、左側には左IH操作部5Lが配置され、本体左右の中央部にはグリル操作部5Gが配置されている。
右IH操作部5Rは、誘導加熱コイル3Rによる加熱調理の開始・停止操作をする切入スイッチ(「右側の熱源スイッチ」ともいう)の個別操作キー51Rと、誘導加熱コイル3Rによる加熱調理の火力を設定する火力設定スイッチの個別操作キー52Rと、所望の時間経過後に加熱調理を停止させるタイマー調理モードの設定・実行をする切タイマースイッチの個別操作キー53を備えている。
誘導加熱コイル3Rの火力を設定する場合、火力設定スイッチの個別操作キー52Rの右側半分にある「強く」という表示部分を押せば、その押す度に、火力は一段階ずつ増加する。
例えば、120W、300W、500W、750W、1000W、1500W、2000W、2500Wの、計8段階の火力を使用者は選択することができる。特に、1500Wより高い出力を選択したい場合、1500Wの段階から、操作キー52Rの右側半分を1回押せば2000Wに、さらに1回押せば2500Wに設定できる。
また、個別操作キー52Rの左側半分を押せば、上記に示す火力から一段ずつ減少させることができる。
尚、制御部100が自動的に火力を選ぶ場合も、上記の出力区分から選択する設定となっている。
次に、左IH操作部5Lは、誘導加熱コイル3Lによる加熱調理の開始・停止操作をする切入スイッチ(「左側の熱源スイッチ」ともいう)の個別操作キー51Lと、誘導加熱コイル3Lによる加熱調理の火力を設定する火力設定スイッチの個別操作キー52Lと、被加熱物を所望の温度に加熱する(自動)調理モードである揚げ物調理の設定・実行をする揚げ物スイッチの個別操作キー54とを備えている。
誘導加熱コイル3Lの火力を設定する場合、火力設定スイッチの個別操作キー52Lの右側半分にある「強く」という表示部分を押せば、その押す度に、火力は一段階ずつ増加する。
例えば、120W、300W、500W、750W、1000W、1500W、2000W、2500W、3000Wの、計9段階の火力を使用者は選択することができるようになっている。
特に、1500Wより高い出力を選択したい場合、1500Wの段階から操作キー52Lの右側半分を1回押せば2000Wに、更に1回押せば2500Wに設定できる。また、個別操作キー52Rの左側半分を押せば、上記に示す火力から一段ずつ減少させることができる。
尚、制御部100が自動的に火力を選ぶ場合も、上記の出力区分から選択する設定となっている。但し、後述する「簡単操作モード」を選択した場合には、3000W(3KW)と揚げ物スイッチの個別操作キー54は何れも選択できないようになる。
手動てんぷらキー75は、手動で天ぷらなどの揚げ物ができる天ぷら調理個別キーであり、これを使用した場合、赤外線温度センサー等によって被加熱物(天ぷら鍋やフライパン等)の温度に応じた自動火力制御をせず、被加熱物を所望の温度まで(120W〜3KWまでの8段階の火力の中から選択した)所望の火力で加熱できる。
最強加熱キー76は、一度押すだけで3KW火力を設定できる加熱キー(「大火力設定の操作スイッチ」ともいう)である。
次に、グリル操作部5Gは、グリルヒーター31による加熱調理の開始・停止操作をする切入スイッチ(「グリル熱源スイッチ」ともいう)の個別操作キー51Gと、グリルヒーター31による加熱調理に関する設定を入力する手動調理スイッチの個別操作キー55および自動調理スイッチの個別操作キー56とを備えている。
手動調理スイッチ55は、使用者の任意の操作によりグリルヒーター31の火力を調節する焼き加減スイッチの個別操作キーと、所望の時間経過後にグリル庫の加熱調理を停止させる切りタイマースイッチとを備えている。
自動調理スイッチの個別操作キー56は、予め設定された所定の加熱調理を実行させる「姿焼きスイッチ」の個別操作キー56Aおよび「切身・干物スイッチ」の個別操作キー56Bをそれぞれ備えている。
操作部区域5の各個別操作キー51R、51L、52R、52L、56A、56B等は、例えば、使用者の指で押される表面側にメンブレンシートを用いた接点ボタンにより構成され、使用者により接点ボタンが押下されることにより、加熱制御に関する入力操作情報を検知し、制御部100に入力する。
つまり、各加熱手段3、3L、3Rの動作条件はそれら各個別の個別操作キーを押すことで設定できる。
この操作区域5の各個別操作キーは、メンブレンシートを用いた接点ボタンに限らず、例えば、透明性の導電性フィルムなどの電極で構成したタッチスイッチ式の個別キーにより構成し、使用者の指などが電極の配置位置に接触する際における静電容量の変化により入力操作を検知するようにしても良い。
次に、操作モード選択スイッチ90の個別操作部90Aは、図3に示すように平面視で縦横それぞれ2cm程度の略正方形であり、操作部5の最も右端部に配置された主電源スイッチ50の操作部50Aの直ぐ左側にある。
この操作モード選択スイッチ90の操作面と主電源スイッチ50の個別操作部50Aとの間隔は、僅か数mmから2cm程度である。
仕切り91は、操作区域5の表面を構成しているメンブレンシート等の構造物の表面に突起状に設けられている(尚、仕切り91は、突起状ではなく単なる印刷等による線の場合でも良い。この場合は仕切り線という。以下、仕切り線も含めて「仕切り」という)。
仕切り91は、使用者が操作部5を上方から見た場合、主電源スイッチ50の個別操作部50Aと、操作モード選択スイッチ90の個別操作部90Aとが、右IH操作部5Rや左IH操作部5L又はグリル操作部5Gの一部ではないことを視覚的に印象付けるものである。
つまり、操作区域5に各種の操作キー点在または並べて設けると、使用者の混乱を招く懸念があるので、右側の誘導加熱コイル3R、右側の誘導加熱コイル3L及びグリルヒーター31の3つの熱源に共通している主電源スイッチ50の個別操作部50Aと、操作モード選択スイッチ90の個別操作部を、視覚的に他の操作部5R、5L、5Gの一部ではないことを直感的に分かるようにする目的で設けたものである。
仕切り92,93は、仕切り91と同様の目的で設けられたものであり、印刷で形成され、左IH操作部5Lとグリル操作部5Gとの間の境界を使用者に認識させるためのものである。
次に、主電源スイッチ50の個別操作部50Aは、トッププレート2の上面の右端部に印刷によって「電源」と記載されている。調理開始前の状態では、個別操作部50Aは、表示灯66が点灯していない為、何ら光った状態にない。
しかし、これを使用者が指で押すと、図5に示すように主電源スイッチ50の操作部の長方形の窓部50B全体が、後述するスイッチ内部に設けられた表示灯66の点灯によって、光った状態になる。
次に、主電源スイッチ50の個別操作部50A下方または近傍には、表示灯66を備えている。この表示等は例えば発光ダイオード(LED)で構成されている。
また切入スイッチ51R、51L、51Gの下方には、それぞれ表示灯67R、67L、67Gが設けられている。これら表示灯は例えば発光ダイオード(LED)で構成されている。
本実施の形態1における主電源スイッチ50は、その少なくとも一部が、透明性または半透明性を有するように形成され、表示灯66からの光の少なくとも一部が透過するような半透明な窓50Bが形成されている。
図6を参照すると、本実施の形態1における操作モード選択スイッチ90は、その個別操作部90Aの一部が、透明性または半透明性を有するように形成され、その下方に配置された一対の表示灯68、69からの光が透過する2つの窓(透かし孔)81、82が形成されている。
また、後述する表示部駆動回路112は、制御部100からの指示に従い、LED66、67R、67L、67G、68、69を、それぞれ駆動する。
この操作モード選択スイッチ90の個別操作部90Aは、その表面全体は単一の耐食性、耐摩耗性のプラスチック製のシート80からなっている。このシートは操作区域5全体の表面を覆っているメンブレンシートであっても良いし、別の物でも良い。このプラスッチックシート80は全体が黒又は灰色などの色を有し、可視光線は殆ど透過しないようになっている。
また、頂部88は、プラスッチックシート80の中央を左右に横切るような部位であり、この頂部が最も高く(外周縁より数mm高く)なるようにプラスッチックシート80全体は僅かに丸く上方向に弾力的に突出していて、かつ頂部88を挟んで上下対称位置にそれぞれ透かし孔81、82が形成されている。
次に、表示板83は、前記透かし孔81をその下方から密閉するようにプラスチックシート80下面に密着状態に貼り付けられた薄い表示板で、半透明又は不透明なシート又はプラスチック製の板から構成されている。
そして、この表示板には、白抜き文字で「簡単操作」という表示がしてある。つまり「簡単操作」という文字部分だけが透明になっている。
また、表示板84は、前記透かし孔82をその下方から密閉するようにプラスチックシート80下面に密着状態に貼り付けられた薄い表示板で、半透明又は不透明なシート又はプラスチック板から構成されている。
そして、この表示板には、白抜き文字で「通常操作」という表示がしてある。つまり「通常操作」という文字部分だけが透明になっている。
次に、表示灯68は、前記表示板83の下方位置にあって、その表示板に向けて発光時に赤色の光を照射する前記した表示灯、例えば、発光ダイオード(LED)である。
同じく、表示灯69は、前記表示板84の下方位置にあって、その表示板に向けて発光時にオレンジ色の光を照射する同じく表示灯、例えばLEDである。
駆動回路112は、前記したように、2つの表示灯68,69をそれぞれ駆動する駆動回路で、制御部100からの表示指令信号を受けて表示灯68、69をそれぞれ駆動する。
尚、操作モード選択スイッチ90は、押圧式のスイッチ手段であるため、使用者の指の圧力を受けて開放又は閉成する機械的な接点が2個必要であるが、当該接点は前記した2つの透かし孔81、82の下方位置にそれぞれ配置されている。例えば、表示板83、84の下方で、前記表示灯68,69からの光路を遮断しないような位置に配置されている。
また、前記表示灯66、67R、67L、67Gも駆動回路112で駆動されて適宜点灯動作する。
尚、この実施の形態1において、右側の誘導加熱コイル3Rの加熱調理に関する操作を行う右IH操作部5Rには、左IH操作部5Lと同様に、揚げ物スイッチの個別操作キー54Rを配置しても良いが、右側の誘導加熱コイル3Rの加熱能力の限界を2500Wに設定してあるので、3KW火力を設定できる最強加熱キー76に相当するものは設けていない。
図4は本発明の実施の形態1の誘導加熱調理器のブロック構成図である。
図4に示すように、本体1の内部には、全体を制御する制御部100、2つのインバーター回路110R、110L、グリルヒーター駆動回路111、表示部駆動回路112、報知手段(スピーカー)113、音声合成部114、音声情報記憶部115および電源部200を備えている。尚、インバーター回路110R、110Lは、「加熱駆動部」ともいう。
ここで「音声情報」とは、調理器の動作状態、操作の次の手順、間違った操作の通知、調理器の異常状態などを音声で知らせる情報である。
例えば、調理器の動作状態を知らせる情報としては、加熱動作を開始する情報、加熱開始からの経過時間を通知する情報、火力(加熱量をワット等の数値で知らせる場合、又は火加減を「弱火」、「中火」など複数個の火力に分け、その火力を知らせる場合含む)情報、火力を上げることの情報などである。
つまり、加熱手段の動作条件の一種である、通電時間、通電量、加熱温度等が対象になっている。
この制御部100には、例えば、電圧100V又は200Vの商用電源301から定電圧回路(図示せず)を介して直流電源が供給される。
そして制御部100は、操作部5からの操作信号や図示しない各種センサーからの検知信号が入力され、予め設定されたプログラム等に従って各構成部を制御するものである。
具体的には、制御部100は、音声情報記憶部115から音声情報を読み出して、スピーカー113を所定の音量に設定して音声情報を出力することによって、使用者に対して音声でガイドを行う。
次に、電源部200は、制御部100からの制御に応じて、商用電源301からの電力をインバーター回路110R、110L、グリルヒーター駆動回路111、および図示しない定電圧回路等に供給する。
インバーター回路110Rは、制御部100からの加熱指令に応じて、電源部200から供給される電力を変換し、誘導加熱コイル3Rと共振コンデンサCとを接続した回路に、高周波電流を供給する。
インバーター回路110Lは、制御部100からの加熱指令に応じて、電源部200から供給される電力を変換し、誘導加熱コイル3Lと共振コンデンサCとを接続した回路に、高周波電流を供給する。なお、電源部200から各インバーター回路110への電力供給は、制御部100からの制御により、インバーター回路110ごとにオン・オフ制御がなされる。
誘導加熱コイル3R、3Lは、渦巻状に巻かれたコイルにより構成され、各インバーター回路110から高周波電流が供給されることにより、トッププレート2に載置された被加熱物を誘導加熱する。
グリルヒーター駆動回路111は、制御部100からの加熱指令に応じて、グリル庫30内のグリルヒーター31を駆動する。
表示部駆動回路112は、制御部100からの指示に従い、例えば液晶表示デバイス(LCD)により構成された表示部6を駆動する。
本実施の形態1では、安全性を高めるために誘導加熱調理器本体1への人体の接近を検出する人感センサー300を備えている。
具体的には、本体1内部にはその前方の室内(台所等の)空間に受光部を向けた赤外線センサーを設けてあり、人体の接近を人体からの赤外線で検出するようにしてある。
これにより、主電源スイッチ50がオンされても、人感センサー300で人が検知されない場合には、操作部5には何の操作キーも表示させないように設定されている。また、主電源スイッチ50の個別操作部50Aを仮に押しても、電源が入らないように設定されている。
尚、加熱調理中の検知信号の取り込みについて、主電源スイッチ50がオンされて制御部100を構成するマイクロコンピュータが起動された際に、人感センサー300からの検知信号が制御部100に取り込まれるが、加熱調理の実行中も所定時間間隔で使用者の存在有無を検知すべく検知信号を取り込むようにしても良い。
人感センサー300は、上記の赤外線センサーに加え、例えば、発光素子と受光素子とを有するフォトセンサーからなり、発光素子からの光が検知物(人)に当たり、反射した光を受光素子で受けて検知するものでも良い。
その他として、例えば、超音波方式、カメラ画像方式、温度検知方式など任意の検知方式を用いることができる。
ここで、本実施の形態1において、「簡単操作モード」とは、調理器の操作や調理に不慣れな初心者のためのモードであって、「通常操作モード」の時よりも、調理器の使用可能な機能が制限されるモードである。
例えば、操作表示部5に含まれるスイッチのうち、基本的な調理メニューである「加熱」と「揚げ物の自動調理(温度センサーにより油温が一定になるように火力が自動制御されるもの)」に関連するスイッチのみが使用可能となり、高速湯沸し(最大火力3KW又での湯沸しのこと)、及び、天ぷら調理個別キー75による手動天ぷら調理(手動で任意に火力を調節しながら天ぷら調理するもの)の2つを選択するスイッチが使用不能になる(当該スイッチの入力キーで入力をしようとしても制御部100が有効な指令信号として受け付けない)。
つまり、「簡単操作モード」の際には、加熱調理器の使用の不慣れな初心者が、誤って難しい使用方法を選択しないように、使用可能な機能に制限をかけるものである。
また、簡単操作者モードの時は、通常操作モードの時よりも、詳細な内容の音声ガイドが出力される。簡単操作モードでは、音声ガイドの内容を詳細にすることにより、誘導加熱調理器の操作に不慣れな初心者の操作性及び安全性の向上を図っている。
また、簡単操作モードでは、通常操作モードのときよりも入力キーの操作回数を減らしている。
また、本実施の形態1において、「調理メニュー」とは、誘導加熱調理の分野では、加熱、揚げ物(手動と、自動温度制御による自動の2種類)、湯沸かし、及び炊飯をいい、グリル調理の分野では、手動調理、自動調理(自動温度制御、自動火力調節による調理)、焙焼き物及び魚の切り身焼きの調理のことである。
天ぷら等の揚げ物の調理メニューは後述するが「特定調理メニュー」といい、この種の誘導加熱調理器の使用に不慣れな使用者には、使用を制限する例を後述する。
以上、本実施の形態1の誘導加熱調理器の機能・構成について説明したが、「加熱手段の動作条件」とは、加熱する為の電気的、物理的な条件をいい、通電時間、通電量、加熱温度、通電パターン(連続通電、断続通電等)等を総称したものである。
また、「表示」とは、文字や記号、イラスト、色彩や発光有無や発光輝度等の変化により、使用者に動作条件や操作方法、調理に参考となる関連情報(異常使用を注意する目的や異常運転状態の発生を知らせる目的のものを含む。以下、単に「調理関連情報」という)を視覚的に知らせる動作をいう。
また、「表示手段」とは、特に明示のない限り、液晶(LCD)や各種発光素子(例えばLED)、有機電界発光(Electro Luminescence)素子などを含む。つまり、「表示画面」の意味には、液晶画面やEL画面等の表示画面を含んでいる。
また、「報知」とは、表示又は電気的音声(電気的に作成又は合成された音声をいう)により、制御部の動作条件や調理関連情報を使用者に認識させる目的で知らせる動作をいう。
また、「報知手段」とは、特に明示のない限り、ブザーやスピーカー等の可聴音による報知手段と、文字や記号、イラスト、あるいは可視光線による手段を含んでいる。
ここで、本実施の形態1の誘導加熱調理器の操作時の各種状態及び動作を説明する前に、本実施の形態との比較の為に、従来の誘導加熱調理器の加熱調理の開始手順と問題点について説明する。
当然ながら本発明でいう、使用者に通常の操作を求める通常操作モードと、使用者の一部の操作を省略可能とする簡単操作モードの2つの運転制御モードの選択結果を表示する手段がない場合である。
まず、調理の一例として、例えば加熱口4Rに鍋などの被加熱物を載置して加熱する場合を考える。
従来の誘導加熱調理器においては、以下の手順により加熱を開始する。
(1)使用者は主電源スイッチ50をオンにする。これにより制御部100等に電力が供給される。
(2)使用者は加熱口4Rに対応する右IH操作部5Rの切入スイッチ(右側の熱源スイッチ)の個別操作キー51Rを押下する。これにより、電源部200からインバーター回路110Rに電力が供給され、誘導加熱コイル3Rが駆動可能な状態(加熱準備状態)となる。また、このとき、例えば火力表示部61Rを青色表示させて、加熱準備状態である旨の表示をする。
(3)使用者は右IH操作部5Rの火力設定スイッチの個別操作キー52Rを押下する。これにより、制御部100は、インバーター回路110Rを駆動して、例えば中火程度の火力で誘導加熱コイル3Rによる誘導加熱を開始させる。尚、切入スイッチ(右側の熱源スイッチ)の個別操作キー51Rを押下してから所定時間(数秒程度)経過してから、所定火力(例えば中火、1KW程度)で誘導加熱を開始し、特に火力を上げる、又は下げる必要がある場合だけ火力設定スイッチの個別操作キー52Rを押下すれば良い構成にしたものでも良い。従来の誘導加熱調理器では、このような手順により誘導加熱を開始している。
このように、従来の誘導加熱調理器では、使用者が通常操作モードと、使用者の一部の操作を省略可能とする簡単操作モードの2つの運転制御モードの何れか一方を選択した場合、特に簡単操作モードを選択した結果が操作部5や表示部6に何ら表示されることがない。
従って、加熱調理が開始する前から(特に使用に習熟していない)使用者は不安感を抱くことがあり、また加熱動作中も簡単操作モードになっているのかどうかを確認できないので、不安感を解消できないままとなる。
尚、特許文献1(特開2009−193822号公報)に開示された調理器は、電源投入前や電源投入後のいつでも通常モードと初心者モードの受付けが可能であるとなっている。
しかし、それら通常モードと初心者モードの選択スイッチは、本体1の前面右側部に設けられた本体内部に出没可能に構成されたカンガルーポケット状の操作部に設けてあるので、通常モードと初心者モードの選択は、本体上面の操作部では行うことができない。
また、簡単操作モードが選択されたことは、そのカンガルーポケット状の操作部はもちろん、他の表示部においても表示されないため、使用者が選択されているモードの確認を行うことができない。
また、モードの確認を操作部から操作することにより行えるとしても、操作部と表示部と加熱手段の位置が対応していないので、使用者に対して解り易く選択されたモードを知らせることができない。
次に、本実施の形態1における使用者が各部を操作した際の各部の状態を説明する。
図6は、図5の主電源スイッチ50の個別操作部50Aを使用者が押した場合に現れる各種状態を示したものである。
図5の(A)は、主電源スイッチ50をオンしない状態を示すものである。
この状態から主電源スイッチ50の個別操作部50Aを使用者が押すと、主電源スイッチ50の電気接点はオン状態に自己保持され、制御部100が起動され、図5の(B)に示すように、主電源スイッチ50の長方形の窓50B全体が、表示灯66の点灯によって例えばオレンジ色に光った状態になる。
または、表示灯68,69も点灯するので、操作モード選択スイッチ90の個別操作部となるプラスッチックシート80の透かし孔81、82に対応して設けられた表示板83、84も下側から照らされ、「簡単操作」と「通常操作」という文字が浮かび上がった状態になる(簡単操作は赤色、通常操作はオレンジ色表示)。
次に、簡単操作モードが選択された場合について説明する。
操作モード選択スイッチ90を押す前は、二つの表示灯68,69は同時に点灯しており、使用者には赤色で「簡単操作」という文字と、オレンジ色で「通常操作」という文字が浮かび上がった操作モード選択スイッチ90の個別操作部90Aが目視できる。
そして、この個別操作部90Aの中央から奥側だけを押した場合、簡単操作モードが選択され、図5の(C)、図6に示すように表示灯68のみが点滅を繰り返す。この点滅は、操作モードを仮に設定したという意味である。
そこで、右側の誘導加熱コイル3Rによって加熱調理する場合は、切入スイッチ(「右側の熱源スイッチ」)の個別操作キー51Rを押すと、個別操作キー51Rも同様にその一部の半透明な長方形部分が表示灯67Rの発光を受けて赤く点灯し、右側の誘導加熱コイル3Rを選択したことを使用者に表示する。このとき、操作モードは正式に設定される。
これと同時に、右表示部61Rは制御部100によって起動され、図5(C)に示すように、「簡単操作」という文字や、「火力1KW」、「加熱中」という文字がそれぞれ表示され、右側の誘導加熱コイル3Rは火力1KWで駆動されたことが使用者で確認できる。
尚、この状態から火力を上げる場合、火力設定スイッチ52の個別操作キー52Rの「上げる」という部分を、また下げる場合は「下げる」という部分を押せば、予め定めた火力段階に従って一段階ずつ火力へ変更できる。例えば1回操作すれば1KWから1.50KWに上げられる。
一方、操作モード選択スイッチ90の個別操作部90Aは、右表示部61Rに「簡単操作」という文字101が表示されるのと略同時に表示灯68が赤色点滅を止め、消灯するので、図5の(C)に示すように「簡単操作」という表示は目視不可能になり、「通常操作」という発光表示だけの状態になる。
従って、使用者が簡単操作ではなく通常操作のモードに変更したい場合はその「通常操作」という発光表示部を押せば、通常操作モードに素早く切り替わる。
本実施の形態において、選択されていないモードを発光して表示しているが、操作モードが確定した後に、発光表示を消灯しても良い。
尚、図5(C)の102は、火力以外の参考情報、例えば使用中の注意事項が文字や記号、図形などで適宜表示されるガイドエリアである。
次に、本実施の形態1における誘導加熱調理器の動作を説明する。
図7は、本発明の実施の形態1に係る調理開始処理を示すフローチャートである。
以下、図7に示す各ステップに基づき説明する。
(S1)
まず使用者は、主電源スイッチ50をオンにする。これにより、制御部100等に電力が供給される。
(S2)
次に、制御部100は、操作モード選択スイッチで簡単操作モードが選択されているか否かを判断する。
簡単操作モードが選択されている場合、ステップS3に移行する。簡単操作モードが選択されていない場合には、通常操作モードが選択されたものと判断し、ステップS5に行く。
(S3)
次に、簡単操作モードが選択された場合、次に3つの熱源スイッチ(切入スイッチ)の個別操作キー51G、51L、51Rの何れが操作されたかどうかを判別し、例えば、51Rが操作されたことを制御部100が検知すると、右側の誘導加熱コイル3Rによって加熱調理することが指令されたと判断し、制御部100は右表示部61Rを起動する。
(S4)
制御部100は、起動された右表示部61Rの所定表示エリアに「簡単操作」の文字を表示する。また、電源部200を制御して、当該熱源スイッチの個別操作部51Rに対応するインバーター回路110Rへ高周波電力を供給する。
そして、当該インバーター回路110Rを制御して、予め設定された所定の火力により、右側誘導加熱コイル3Rを駆動して誘導加熱調理を開始させる。
尚、ステップS2にて通常操作モードが選択されたものと判断した場合、ステップS5に移行して、ステップS3と同様の処理を行い、ステップS6に移行して、起動された右表示部61Rの所定表示エリアに「通常操作」の文字を表示する。
このように、比較的操作に慣れていない使用者が使用する場合、この実施の形態1では簡単操作モードを選択することができる。簡単操作モードとは、例えば、左側の誘導加熱コイル3Lを使用して加熱調理する場合、簡単操作モードを選択した場合は、3KW湯沸しや手動天ぷら調理を行うことが出来ないように機能を制限する。
このとき、左IH操作部5Lに対応した左表示部61Lには、手動天ぷら調理と3KW湯沸しの選択キーの使用が制限されていることを文字などで表示し、また、スピーカー113から音声でその旨報知される。
これによって、使用者が簡単操作モードを選択した場合、手動天ぷら調理と3KW湯沸しの機能を使用できないように制限されている状態を故障と誤解しないようにしている。
例えば、仮に2500Wに設定した上で、火力設定スイッチ個別操作キー52Lを操作して更に火力を上げようとした場合も同様に3KW使用制限が報知され、また制御部100は火力設定スイッチ個別操作キー52Lからの火力変更指令信号を無視する。
ここで、簡単操作モードで調理開始した場合の最初の「所定の火力」は、安全性を補うため750W程度の中火以下、望ましくは弱火程度の火力とするのが望ましい。
例えば、前記したような9段階に区分して制御する場合、下から第2段階の300Wか第3段階の500Wの火力を設定する。しかし、調理開始後、この火力を操作区域5や表示部60にて使用者に表示したり音声合成装置114で報知したりした後、一定の火力まで自動的に(段階的も含む)上げても良い。
尚、「所定の火力」の設定はこれに限るものではない。例えば無段階に火力調節する場合等には、誘導加熱コイル3の火力の範囲(ゼロから最大電力)を3等分に区分したとき、最小の区分範囲に属する火力を設定することでも良い。
以上により、調理開始処理を終了する。
以降、通常の加熱制御により、例えば、操作区域5の各種スイッチの操作や調理モードに応じた調理が行われる。
尚、主電源スイッチ50をオフにしない限り、調理を何度行っても、最初に簡単操作モードを選択した場合は、その後の調理や操作、表示において全て簡単操作モードに対応したものとなる。
また、一旦主電源スイッチ50を切った場合、使用者が変わり、今度は使用に慣れた例えば、主婦が使用する場合が想定されるので、最初の主電源スイッチ50のオンのステップを経た後で、簡単操作モードを希望するか、通常操作モードを希望するかを選択してもらう動作が必要となる。
以上のように本実施の形態1においては、主電源スイッチ50がオン操作された後、使用者に通常の操作を求める通常操作モードと、使用者の一部の操作を省略可能とする簡単操作モードの2つの運転制御モードの何れか一方を選択してもらい、その操作モードの選択結果を、操作モード選択スイッチ90の個別操作部90Aに表示灯68により表示し、また熱源スイッチ(切入スイッチ)の個別操作キー51G、51L、51Rの何れが操作され、使用される加熱源が特定された場合、その加熱源に対応した表示部60,61L、61Rに簡単操作モードであることが表示されるので、使用者は実際に使う加熱源の個別の表示部60,61L、61Rを見て、設定されている操作モードを確認することができる。
尚、操作モード選択スイッチ90の個別操作部90Aで操作モードが選択された場合は、全ての表示部60,61L、61Rに操作モードを先に表示しておき、その後加熱源の選択がされた場合は、当該加熱源に対応した表示部以外の表示部を消すような処理でも良い。この場合、加熱源選択前に操作モードがどの表示部でも確認できるという利点がある。
また、実施の形態1では、操作区域5が、誘導加熱調理器の主電源をオン・オフ操作する主電源スイッチ50の個別操作部50Aと、後述する操作モード選択スイッチ90の個別操作部90Aの2つが配置されたエリアと、誘導加熱コイル3Rの加熱調理に関する操作を行う右IH操作部5Rと、誘導加熱コイル3Lの加熱調理に関する操作を行う左IH操作5Lと、グリル庫30の加熱調理に関する操作を行うグリル操作部5Gとにより構成されている。
しかも、主電源スイッチ50の個別操作部50Aと、操作モード選択スイッチ90の個別操作部90Aと、熱源スイッチ(切入スイッチ)個別操作キー51R、51G、51Lが横一直線上に並べてある。
そして、操作区域5の最も右端には主電源スイッチ50の個別操作部50Aが、その直ぐ左には操作モード選択スイッチ90の個別操作部90Aが並んでいる。
従って、各種操作スイッチ等が、使用者が主電源をオンしてから加熱源を選択するまでの操作が右から左へと一方向になるように、統一されて配置されているので、使用者が操作手順を間違いにくく構成されている。
尚、左右反転させて、最も左に主電源スイッチ50の個別操作部50Aを設けても良い。使用者は主電源スイッチ50を入れたあと、直ぐ隣の操作モード選択スイッチ90を操作できる。
また、各表示部60、61R、61Lも、中央のグリル操作部5G、右側のIH操作部5R、左側のIH操作5Lにそれぞれ対応してそれらの直ぐ後方位置にあり、それら表示部に簡単操作モードにあることや通常操作モードにあることが表示されるので、何れの加熱源を使用する場合も、そのときの操作モードを容易に知ることができる。
しかも、表示部は調理の開始段階から火力や通電時間などの、動作条件が表示される部分であるから使用者の注目度が高く、調理中に特別なキー操作等をしなくとも、リアルタイムに確認できる。
尚、仕切り91によって操作モード選択スイッチ90の操作部90Aと主電源スイッチの個別操作部50Aと右IH操作部5Rが区分けされているので、右IH操作部5Rや左IH操作部5Lのような個別の加熱手段に関する操作キーではないことが容易に分かるデザインになっている。
つまり、何れの加熱手段を使用する場合であっても、この右端部の2つの個別操作部が重要であることが容易に理解できる。
尚、実施の形態1では、簡単操作モードをモード選択スイッチ90の個別操作部90Aで選択した場合、「簡単操作」側の表示灯68を消し、「通常操作」側の表示灯69だけを点灯させたままにするものであったが、両方の表示灯の光を変化させても良い。
例えば、変形例を示す図8を参照すると、操作モードの選択前は、表示灯68、69は何れもグリーンの光を操作モード選択スイッチ90の個別操作部90Aに向けて照射し、「簡単操作」と「通常操作」をグリーンの光で表示する。
そして、簡単操作モードや通常操作モードが選択された場合、その選択された側の表示灯からの光は赤色に変化させるものである。
このように構成すれば、赤い文字で表示された操作モードが現在選定されている操作モードであると識別できる(図8の(C)では「簡単操作」の部分は赤色、「通常操作」の部分はグリーンの色で表示されている)。
尚、このような2つの色変化は、表示灯を色別に2個以上も受ければ簡単に実現できる。色の変化に意味を持たせる場合、表示部で表示したり、音声ガイドで知らせたり、あるいは操作区域5に明示しておくことが、使用者の無用な誤解を招かない観点から望ましい。
(実施の形態2)
次に、本実施の形態2における誘導加熱調理器の動作を説明する。
図9は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器の表示部160の構成を示す説明図である。
以下、図9の構成に基づき説明する。尚、前記実施の形態1と同一又は相当部分は同一記号を付し、説明は省略する。
実施の形態2においては、前記実施の形態1における中央表示部60に、右表示部61Rと左表示部61Lの機能を吸収したものである。言い換えると、全ての加熱源に共通の統合表示部160としている。
この統合表示部160は、トッププレート2の左右方向の中央部で、前後方向の前側に設けられており、この統合表示手段160は液晶パネルを主体に構成され、トッププレート2を介して(透過させて)その下面から表示光を上面側に放つようにトッププレート2の下面近傍に設けられている。
統合表示部160は、左誘導加熱コイル3L、右誘導加熱コイル3R、中央誘導加熱コイル3Cという3つの加熱手段の動作条件を確認することができるものである。
この統合表示部160で使用されている液晶画面は、周知のドットマトリックス型液晶画面である。液晶画面は1層だけではなく、表示情報を増やすために上下2層以上のものを使用しても良い。表示画面の大きさは縦、横とも約8cm〜10cmである。
また情報を表示する画面区域を加熱源毎に複数個に分割するようにしても良い。例えば、画面を合計6個のエリアに割り当てておき、次のように定義しておいても良い。
(1)左誘導加熱コイル3Lの対応エリア160L。
(2)中央誘導加熱コイル3Cの対応エリア160C。
(3)右誘導加熱コイル3Rの対応エリア160R。
(4)各種調理における参考情報を随時表示するガイドエリア160G。
(5)異常運転検知時又は不適正操作使用時に使用者に報知する表示エリア160S。
(6)操作モードの表示エリア160M。
上記の合計6個の各エリア(表示領域)は、統合表示部160の液晶画面の上に実現されたものではあるが、画面自体に物理的に個別に形成され、又は、区画されているものではない。
即ち、画面表示のソフトウエア(マイコンのプログラム)により確立されたものであるので、そのソフトウエアにより、その都度面積や形・位置を変えることは可能であるが、使用者の使い勝手を考え、左誘導加熱コイル3L、中央誘導加熱コイル3C、右誘導加熱コイル3Rなど各加熱源の左右の並び順序に合わせて、常に同じ並び順序に表示されるように構成している。
つまり、画面上では常に左側に左誘導加熱コイル3L、真中に中央誘導加熱コイル3C、右側に右誘導加熱コイル3Rについての情報が表示される。
以上のような構成であるため、使用者が主電源スイッチ50をオンにすると、制御部100に電力が供給され、統合表示部160が起動される。
そして、使用者が操作モード選択スイッチ90で簡単操作モードを選択した場合は、図9に示すように、所定の対応エリア160Mに「簡単操作モード」と文字で表示される。
簡単操作モードが選択されていない場合には、通常操作モードが選択されたものと判断し、「通常操作モード」という表示はしない(簡単操作モードのときだけモード表示する)。
次に、3つの加熱源3L,3C、3Rの熱源スイッチ(切入スイッチ)によって、加熱手段が選択されると、その選択手段の対応エリア160L、160C、160Rの面積が自動的に大きくなり、火力値や終了までの時間などを表示する。
仮に、図8のように右誘導加熱コイル3Rによる調理から、左誘導加熱コイル3Lの調理器に切り替えた場合、あるいは右誘導加熱コイル3Rによる調理に加え、左誘導加熱コイル3Lによる調理を同時並行的に行った場合、前記した簡単操作モードの表示は何ら変更されることなく、全ての調理が終了するまで継続して表示される。
また、一旦、主電源スイッチ50をオフした場合は、この簡単操作モードの選択結果は残らず、次の調理の開始時に再び操作モード選択スイッチ90による選択動作が必要になる。
しかし、変形例としては、主電源スイッチ50をオフした場合でも、そのオフの前に選択していた操作モードを制御部100の半導体不揮発メモリに記憶させ、次に再度調理を開始しようとしたときに、初期設定(デフォルト設定)はそれ以前の操作モードにするようなソフトウエアにしても良い。
以上のように本実施の形態2においては、主電源スイッチ50がオン操作された後、使用者に通常の操作を求める通常操作モードと、使用者の一部の操作を省略可能とする簡単操作モードの2つの運転制御モードの何れか一方を選択してもらい、その操作モードの選択結果を、統合表示部160に表示する構成にしたので、使用者は複数の加熱源に共通している統合表示部160を見て、操作モードを簡単に確認することができる。
尚、簡単操作モードが選択されている場合はその表示を行う前提で説明したが、一般的には通常操作モードで使用されることが多いという考え方に基づき、通常操作モードの表示は行わず、簡単操作モードのみを表示しても良い。
また、操作モード選択スイッチ90の個別操作部90Aで操作モードが選択された場合、各加熱源の個別操作部、例えば右IH操作部5Rにも選択した操作モードをLED等で表示しても良い。
以上のように、実施の形態2では、実施の形態1と同様な効果を得ることができる。
これに加え、各加熱手段の表示部が一箇所に統合されて、統合表示部160となっているので、中央の誘導加熱コイルによる調理でも右側の誘導加熱コイルによる調理でも、それら加熱手段の動作条件を表示する統合表示部に簡単操作モードにあることや通常操作モードにあることが表示されるので、何れの加熱源を使用する場合も、そのときの操作モードを容易に知ることができる。
しかも、表示部は調理の開始段階から火力や通電時間などの、動作条件が表示される部分であるから使用者の注目度が高く、調理中に特別なキー操作等をしなくとも、リアルタイムに確認できる。
尚、表示エリアの中に、操作モードの表示エリア160Mの位置を特定個所(例えば最上位位置と)に設定してあるので、操作モードを確認する場合も常に同じ個所を見れば確認できる便利さがある。
更に、実施の形態2では、各種調理における参考情報を随時表示するガイドエリア160Gと、異常運転検知時又は不適正操作使用時に使用者に報知する表示エリア160Sも設けてあるので、調理中に起こる疑問の解消や異常発生の報知を行えるという効果も期待できる。
尚、表示エリア160Sに表示する内容も、各モードに応じたものである。
(実施の形態3)
次に、本実施の形態3における誘導加熱調理器の動作を説明する。
図10は、本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器の本体全体を示す平面図であり、図11はその操作モード表示部の平面図である。
以下、図10、11の構成に基づき説明する。なお、前記実施の形態1、2と同一又は相当部分は同一記号を付し、説明は省略する。
操作区域5は、トッププレート2の前方側に奥行き寸法5Hでトッププレート横幅全体に及ぶ長さに設けられている。この操作区域の部分では、トッププレート2は、上から透視しようとしても下方(本体内部)が見えないような黒色遮蔽塗装が下面に施されている。
また、操作区域5の部分は、耐熱ガラス製のトッププレート上面に、以下に説明するように操作場面によって所定の位置に入力キーが現れるように構成されている。
主電源スイッチ50の操作部50Aは、操作区域5の中の右端部あり、表面には印刷で「電源スイッチ」と記載され、調理器に電源が入っていなくても、操作部50Aの位置が常に分かるようになっている。
尚、操作部50Aは、使用者が指で押し下げることで主電源スイッチ50がオンとなり、内蔵された主回路の電気接点が閉じた状態に自己保持される。
操作モード選択スイッチ90の操作部90Aは、静電容量を利用した接触式スイッチを構成している。仕切り91は、四角の枠状に印刷されており、この中に、主電源スイッチ50の操作部50Aと操作モード選択スイッチ90の操作部90Aが配置されている。
操作モード選択スイッチ90の操作部90Aは、調理開始前には「簡単操作モード」という文字が光るような点灯していない。しかし、主電源スイッチ50の操作部50Aを押して主電源スイッチ50をオンにした後、操作部90A全体が光った状態になる。
そして、この操作部90Aには、「簡単操作モード」などの文字が浮かび上がるよう操作区域5の下方には光源(図示せず)が配置されている。光源としては、例えば、トッププレート2の裏面に所定距離をおいて液晶画面を照らすバックライトが良い。
そして、そのバックライトの表面(上面)に印刷もしくは薄板にて電極を形成している。そこに、例えば「簡単操作」という文字を抜き文字で電極を印刷する。
この電極と対向するトッププレート2の操作部90A表面を使用者が指先で触ると、模擬的に電気抵抗とコンデンサでアースに接続されている人体と電極間の静電容量の変化を電気信号に変換し、使用者がそのスイッチを操作したと判断して、制御部100には「簡単操作モード」を選択したことを示す指令信号が入力されるものである。
尚、バックライトから光を照射することで、電極部分の外形と「簡単操作モード」という文字をトッププレート2に浮かび上がっているので、使用者は、この浮かび上がった「簡単操作モード」の文字に触れることで、操作モードの選択動作ができる。
そして、「簡単操作モード」という文字が浮かび上がった操作部90Aに触れると、今度は「通常操作」という文字を操作部90Aに浮かび上がる。この状態で、再度手を触れれば通常操作モードを選択できる。
同様に、操作区域5には、以下述べるように各種の操作キーが操作場面に応じて表示される。キー70Rは、右側誘導加熱コイル3Rの火力を増加させる火力アップキー、キー71Rは反対に火力を減少させる火力ダウンキーである。
キー70Lは、左側誘導加熱コイル3Rの火力を増加させる火力アップキーであり、キー71Lは反対に火力を減少させる火力ダウンキーである。
また、キー54Rは右側誘導加熱コイル3Rを利用して天ぷら等の揚げ物調理をする場合に使用する揚げ物キーであり、キー54Lは同じく左側誘導加熱コイル3Lを利用して天ぷら等の揚げ物調理をする場合に使用する揚げ物キーである。
これら揚げ物キー54R、54Lを使用者が触れると、右側誘導加熱コイル3Rや左側誘導加熱コイル3Lが予め定められた火力で通電開始して予熱温度まで被加熱物、例えば、天ぷら鍋を加熱してその温度を維持するように制御部で制御される。
この後、使用者が天ぷら鍋の温度を所望の温度になるよう、火力アップキー70R、70Lや火力ダウンキー71R、71Lで火力を調節する。尚、安全のため、最長でも連続して30分間だけの加熱動作が可能となるように、制御部100によって制御される。
次に、統合表示部160は、トッププレート2の左右方向の中央部で、操作区域5に隣接した前方部に設けられている。
この統合表示手段160は液晶パネルを主体に構成され、トッププレート2を介して(透過させて)文字や記号を視認できるものであり、トッププレート2の下面近傍に設けられている。この統合表示手段160は、左誘導加熱コイル3L、右誘導加熱コイル3Rという2つの加熱手段の動作条件を確認することができるものである。
専用表示部161は、専用の操作モード表示部であり、統合表示部160の直ぐ後方、即ち2つの誘導加熱コイル3R、3Lが配設された、左右2つの加熱口の中間で、かつ誘導加熱コイル3R、3Lの左右中心線CLと、統合表示部160の後端を真横に横切る直線BLとの2者に囲まれた部分に配置されている。
外形寸法は、縦寸法4〜5cm、横幅7〜10cm程度の大きさを有している。
図11に示すように、トッププレート2の表面には「簡単操作モード」という文字が印刷された単位表示部162と、「簡単操作モード」という文字での単位表示部163を有し、それら単位表示部の左横には、点灯時は赤い発光部分となる動作表示窓164、165をそれぞれ対応して設けている。
実際はこれらの窓は、トッププレート裏面に可視光線を遮断する薄い皮膜を貼り付けたり、塗装にて塗膜を形成する際に、動作表示窓164、165の部分だけはそれら皮膜や塗装膜を設けないことで可視光線が透過する開口部が形成される。
また、動作表示窓164、165の直下には、表示部駆動回路112に並列接続された赤い光を放射するLED等の発光素子(図示せず)がそれぞれ配置されており、制御部100が使用者の操作モード選択を検知した場合、その操作モードに対応した側の発光素子のみを発光させる。
例えば、簡単操作モードが選択された場合、図11のように「簡単操作モード」の単位表示部162に対応した動作表示窓164が下方から照らされることで使用者にどちらの操作モードが選択されているかどうかが、トッププレート2の上から判別できる。
尚、実施の形態3の操作モード表示部161は、操作モードを表示することを主目的にされたものであるため専用の表示部と説明したが、他の表示機能を兼用させても良い。
例えば、図11に示す高温報知用警告表示灯166である。この表示灯は、トッププレート2の温度は加熱調理によって高温になるので、トッププレート2の温度を温度センサーで検知して、調理中から調理終了後も(所定温度以下に冷えるまで)継続して「高温であること」の注意警告を行うものである。
尚、トッププレート2の裏面側には耐熱性プラスッチック製のケースや枠の中に前記した動作表示窓164,165下方の発光素子が全て一体的に格納されている。
以上のように構成されているので、使用者が主電源スイッチ50をオンにすると、制御部100に電力が供給され、統合表示部160が起動される。
主電源スイッチ50をオンする前の時点では、前記操作モード選択スイッチ90の操作部90A、火力アップキー70R、70L、火力ダウンキー71R、71L、揚げ物キー54R、54Lなどは操作区域5の表面には現れていないので、使用者にはこれらキーの存在が殆ど分からない。
主電源スイッチ50をオンすると、最初に前記操作モード選択スイッチ90の操作部90Aが操作区域5の表面に現れる(操作部90Aは下方の光源から照らされる)。
そこで、前記操作モード選択スイッチ90の操作部90Aで、操作モードを選択すると、操作部90Aには「簡単操作」という文字が赤色に浮かび上がる。そして、次に右側の操作キー70R、71Rの何れかを操作したり、左側の操作キー70L、71Lの何れかを操作したりすれば、その操作に応じて加熱手段が選択される。
尚、例えば、操作キー71Lに何の文字も表示されていない状態でそのキー71Lを押しても、制御部100に対しては何ら有効な指令は入力されない(電気的信号が届いても制御部100で無効信号として無視するようにプログラムされている)。
つまり、操作区域の下方の光源からの光で照らされてキー部分が明るくなっていない場合、そのようなキー位置を押しても触れても、制御部100に対しては何の操作指令も入力できない。
一方、操作モード選択スイッチ90の操作部90Aで操作モードを選択すると同時に前記操作モード表示部161も起動され、選択された操作モードを表示することになる。
この表示は、主電源スイッチ50を切るか、又は、操作モード選択スイッチ90の操作部90Aで操作モードを変更しない限り継続する。つまり、2口の加熱部の一方で、簡単操作モードを選択した場合、他の加熱口の操作においてもその選択結果が反映されるので、別の口で調理を開始しようとした場合には、最初から簡単操作モードに対応した操作入力ができる。
つまり、2口、3口のように、複数加熱部がある場合において、主電源スイッチを入れた後、最初に操作モード選択をすれば良いから使用者に煩わしい作業を強いることはない。
尚、統合表示部160には「簡単操作モード」などの操作モードの表示はされないので、図9の統合表示部160のような操作モードの表示エリア160Mを設けなくても良いが、異常運転検知時又は不適正操作使用時に使用者に報知する表示エリア160Sを充実化させてもよい。
例えば、簡単操作モードが選択されている場合は、使用者の操作性や誤操作防止の観点で、通常操作モードのときよりも詳しく、親切な操作方法のガイドや調理の仕方のアドバイスなどを行う。また、通常操作モードが選択されている場合、「通常操作モード」をいう文字を表示しても良い。
また、前記操作モード選択スイッチ90の操作部90Aで「通常操作モード」を選択した後、火力アップキー70Lに触れると、左側誘導加熱コイル3Lが例えば1KWで駆動される。
そして、操作モード選択スイッチ90の操作部90Aで「簡単操作モード」を選択した後、火力アップキー70Lに触れると、左側誘導加熱コイル3Lが例えば500Wで駆動される。通常操作モードの時よりも小火力スタートとなる。
このような加熱スタート後、火力アップキー70Lを1回タッチすれば1段階ずつ火力アプできる。例えば、簡単操作モードでは初期設定が500Wであるから1回押せば750W、2回押せば1000Wに上げられる。これは右側の火力アップキー70R、火力ダウンキー71Rでも同じである。
但し、「簡単操作モード」を選択した後は、左右の揚げ物キー54R、54Lは点灯しないので、操作区域5の表面には現れない。従って、使用者は揚げ物キーを使用して天ぷら等の調理メニューを実行することはできない。ここで天ぷら等の調理メニューは「特定調理メニュー」という。
以上のようにこの実施の形態3では、実施の形態1、2と同様な効果を得ることができる。
これに加え、各種の操作キー、例えば火力アップキー70R、70Lや火力ダウンキー71R、71L、揚げ物キー54R、54L、操作モード選択スイッチ90の個別操作部90Aは、入力可能となる状態で制御部100によって操作領域5の後方位置にある操作モード表示部161に表示されるので、左右の加熱口のどちらで調理をする場合も、中央部にある操作モード表示部で明確に操作モードを視認できる。
また、操作場面に応じて、操作キーが出現したり消えたりするので、多数のキーが並んだ中から操作に必要なキー、個別操作部を探すという煩わしさを解消することができる。
更に、表示されていないキーを押して誤った動作を設定するという恐れがないという利点がある。
尚、仕切り91によって操作モード選択スイッチ90の操作部90Aと主電源スイッチの個別操作部50Aだけが囲まれ、他の操作キー群とは違う位置に配置されているので、右IH操作部5Rや左IH操作部5Lのような個別の加熱手段に関する操作キーではないことが容易に分かるデザインになっている。
1 本体、2 トッププレート、3L 誘導加熱コイル、3R 誘導加熱コイル、4L 加熱口、4R 加熱口、5 操作部、5R 右IH操作部、5L 左IH操作部、5G グリル操作部、6 表示部、20R 吸気口、20L 吸気口、21 排気口、22 カバー、30 グリル庫、31 グリルヒーター、32 グリル扉、33 視認窓、34 グリル把持部、50 主電源スイッチ、50A 主電源スイッチ個別操作部、50B 窓、51G 熱源スイッチ(切入スイッチ)の個別操作キー、51L 熱源スイッチ(切入スイッチ)個別操作キー、51R 熱源スイッチ(切入スイッチ)個別操作キー、52L 火力設定スイッチ個別操作キー、52R 火力設定スイッチ個別操作キー、53 切タイマースイッチ、54 揚げ物スイッチ、55 手動調理スイッチ、56 自動調理スイッチ、56A 姿焼きスイッチの個別操作キー、56B 切身・干物スイッチの個別操作キー、60 中央表示部、61L 火力表示部、61R 火力表示部、62L 左表示部、62R 右表示部、68 表示灯、69 表示灯、75 天ぷら調理個別キー、76 最強加熱キー、80 プラスチックシート、81 窓(透かし孔)、82 窓(透かし孔)、83 表示板、84 表示板、88 頂部、90 操作モード選択スイッチ、90A 個別操作部、91 仕切り、92 仕切り、93 仕切り、100 制御部、101 文字、102 ガイドエリア、110L インバーター回路、110R インバーター回路、111 グリルヒーター駆動回路、112 表示部駆動回路、113 スピーカー、114 音声合成部、115 音声情報記憶部、160 統合表示部、161 操作モード表示部、164 動作表示窓、165 動作表示窓、200 電源部、300 人感センサー、301 商用電源。

Claims (9)

  1. 加熱手段を有する本体と、
    前記加熱手段への電力供給をオン・オフ操作する主電源スイッチと、
    前記加熱手段の通電条件の入力を行う操作スイッチと、
    前記操作スイッチの入力結果を前記本体の外部に対して表示する表示部と、
    簡単操作モードを含む2つ以上の操作モードを選択する選択スイッチと、
    前記選択スイッチの選択操作に応じた操作モードで前記加熱手段を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記選択スイッチによって簡単操作モードを選択した場合、当該選択スイッチのある操作区域又は前記表示部によって簡単操作モードの選択状態を表示することを特徴とする加熱調理器。
  2. 複数個の加熱手段を有する本体と、
    前記各加熱手段への電力供給を一括してオン・オフ操作する主電源スイッチと、
    前記各加熱手段の個々の電力供給をオン・オフ操作する熱源スイッチと、
    前記各加熱手段それぞれに対応して設けられ、各加熱手段の通電条件の入力を行う複数個の操作スイッチと、
    前記各操作スイッチの入力結果を前記本体の外部に対して表示するため前記加熱手段毎に設けられた複数個の表示部と、
    簡単操作モードを含む2つ以上の操作モードを選択する選択スイッチと、
    前記選択スイッチの選択操作に応じた操作モードで前記加熱手段を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記選択スイッチで簡単操作モードを選択し、その後前記熱源スイッチをオンして加熱動作を開始した加熱手段に対応した表示部に、簡単操作モードの選択状態を表示させることを特徴とする加熱調理器。
  3. 複数個の加熱手段を有する本体と、
    前記各加熱手段への電力供給を一括してオン・オフ操作する主電源スイッチと、
    前記各加熱手段の個々の電力供給をオン・オフ操作する熱源スイッチと、
    前記各加熱手段それぞれに対応して設けられ、各加熱手段の通電条件の入力を行う複数個の操作スイッチと、
    前記各操作スイッチの入力結果を前記本体の外部に対して表示するため前記加熱手段毎に設けられた複数個の表示部と、
    簡単操作モードを含む2つ以上の操作モードを選択する選択スイッチと、
    前記選択スイッチの選択操作に応じた操作モードで、前記加熱手段を制御する制御部と、を備え、
    前記主電源スイッチの操作部、前記選択スイッチの操作部及び熱源スイッチの操作部は、前記本体上面に帯状に設けた所定の操作区域に配置し、
    前記主電源スイッチの操作部は、前記操作区域の端部に配置し、
    前記選択スイッチで簡単操作モードを選択した場合、前記制御部は、熱源スイッチをオンして加熱動作を開始する加熱手段に対応した表示部において、当該簡単操作モードの選択状態を表示させることを特徴とする加熱調理器。
  4. 複数個の加熱手段を有する本体と、
    前記各加熱手段への電力供給を一括してオン・オフ操作する主電源スイッチと、
    前記各加熱手段の個々の電力供給をオン・オフ操作する熱源スイッチと、
    前記各加熱手段の通電条件の入力を行う複数個の操作スイッチと、
    前記各操作スイッチの入力結果を前記本体の外部に対して表示するため前記各加熱手段の共通となるように設けられた表示部と、
    簡単操作モードを含む2つ以上の操作モードを選択する選択スイッチと、
    前記選択スイッチの選択操作に応じた操作モードで、前記加熱手段を制御する制御部と、を備え、
    前記主電源スイッチの操作部、前記選択スイッチの操作部及び熱源スイッチの操作部は、前記本体上面に帯状に設けた所定の操作区域に配置し、
    前記主電源スイッチの操作部を、選択スイッチの操作部と近接した位置に配置し、
    前記選択スイッチによって簡単操作モードを選択した場合、前記制御部は、加熱動作を開始する加熱手段の変化に関係なく前記表示部に簡単操作モードの選択状態を継続して表示することを特徴とする加熱調理器。
  5. 被加熱物を載置するトッププレートを備えた本体と、
    このトッププレートの下方にあってそのトッププレート上に載置された被加熱物を加熱可能な加熱手段と、
    この加熱手段への電力供給をオン・オフ操作する主電源スイッチと、
    前記加熱手段の通電条件の入力を行う操作スイッチと、
    前記操作スイッチの入力結果を前記本体の外部に対して表示する表示部と、
    簡単操作モードを含む2つ以上の操作モードを選択する選択スイッチと、
    前記選択スイッチの選択操作に応じた操作モードで前記加熱手段を制御する制御部と、
    前記本体上面に帯状に設けられ前記選択スイッチを配置した操作区域と、
    この操作区域より後方位置で前記トッププレートの下方に配置された操作モード表示部と、を備え、
    前記制御部は、前記選択スイッチによって簡単操作モードを選択した場合、前記操作モード表示部によって簡単操作モードが選択されたことを表示することを特徴とする加熱調理器。
  6. 前記制御部は、前記選択スイッチによって簡単操作モードが選択された場合、通常操作モードで表示される特定調理メニュー又は大火力設置の操作スイッチを表示しない、又は、その使用を制限することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の加熱調理器。
  7. 前記本体は、使用者の存在を検知する人感センサーを備え、
    前記人感センサーで人が検知されている状態で主電源スイッチが操作されている場合、前記加熱手段の駆動操作入力が有効になることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の加熱調理器。
  8. 前記主電源スイッチの個別操作部と、前記操作モード選択スイッチの個別操作部は、前記本体上面に設けた操作区域の一方の端部に、互いに隣接するように並べて配置してあることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の加熱調理器。
  9. 前記主電源スイッチの個別操作部と、前記操作モード選択スイッチの個別操作部と、熱源スイッチは、前記本体上面に帯状に設けた操作区域の中に一直線状に配置してあることを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の加熱調理器。
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