JP2012009161A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】誘導加熱コイル3と、誘導加熱コイル3を駆動するインバーター回路110と、少なくとも、インバーター回路110に電力を供給する電源部200と、電源部200の電力供給をオン・オフ操作する主電源スイッチ50と、誘導加熱コイル3による加熱調理に関する設定を入力する設定スイッチと、インバーター回路110への加熱指令を行う制御部100とを備え、制御部100は、主電源スイッチ50がオン操作され、設定スイッチが操作されたとき、所定の火力で、誘導加熱コイル3による加熱調理を開始させる。
【選択図】図3
Description
図1は本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の斜視図である。
図2は本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の上面図である。
図1、図2において、本実施の形態1に係る誘導加熱調理器は、天面が開口された箱状の本体1の上面に、耐熱性のガラスと金属の枠体とで構成するトッププレート2が取り付けられるように構成されている。このトッププレート2には、鍋やフライパンなどの被加熱物が載置される。
本体1内には、トッププレート2に載置された被加熱物を誘導加熱する誘導加熱コイル3R、3Lが設けられている。
また、トッププレート2の表面には、本体1内の誘導加熱コイル3R、3Lが配設される位置に、加熱領域を示す目的で円形の表示(加熱口4R、4L)が形成されている。トッププレート2の右側には加熱口4Rが形成され、左側には加熱口4Lが形成される。
この表示部6は、例えば、液晶(LCD)や各種発光素子(LEDなど)、有機電界発光(Electro Luminescence:EL)素子などにより構成することができる。
表示部6は、トッププレート2の左右方向の中央部に配置された中央表示部60と、加熱口4Rの手前側に配置された火力表示部61Rおよび右表示部62Rと、加熱口4Lの手前側に配置された火力表示部61Lおよび左表示部62Lとを備える。
中央表示部60は、加熱調理に関する設定情報や、調理モードの選択表示、自動調理の進行状況、警告表示などが表示される。
火力表示部61R、61Lは、対応する誘導加熱コイル3の投入火力などを表示する。
右表示部62R、左表示部62Lは、例えばタイマー調理における時間表示や揚げ物調理モードにおける温度表示など、対応する誘導加熱コイル3に係る加熱調理に関する情報を表示する。
また、吸気口20R、20Lおよび排気口21の上部には、通気性を有するカバー22を設けて、本体1内部への埃や異物侵入を防止している。
また、グリル庫30内には、庫内に載置された被調理物を加熱するための熱源となるグリルヒーター31(図示せず)が備えられている。このグリルヒーター31は、例えばシーズヒーター等からなり、グリル庫30内の上部および下部に配置される。
また、グリル庫30の前面にはグリル扉32が設けられ、グリル扉32にはグリル庫30の内部を視認できるよう視認窓33が設けられている。また、グリル扉32の最前面には使い勝手の良いようにグリル把持部34が設けられている。また、グリル庫30の内部において加熱時に排出される煙等の排気風は、本体1の奥部に設けた排気口21より排気される。
なお、「グリルヒーター31」は、本発明における「グリル加熱部」に相当する。
図3に示すように、操作部5は、誘導加熱調理器の主電源をオン・オフ操作する主電源スイッチ50と、誘導加熱コイル3Rの加熱調理に関する操作を行う右IH操作部5Rと、誘導加熱コイル3Lの加熱調理に関する操作を行う左IH操作部5Lと、グリル庫30の加熱調理に関する操作を行うグリル操作部5Gとにより構成されている。
また、右IH操作部5R、左IH操作部5L、グリル操作部5Gは、それぞれ、操作対象となる加熱口4、グリル庫30に対応する位置に配置されている。すなわち、トッププレート2の上面前部において、本体1の左右中心線を挟んで、右側には右IH操作部5Rが配置され、中央部にはグリル操作部5Gが配置され、左側には左IH操作部5Lが配置されている。
なお、「切タイマースイッチ53」は、本発明における「調理モードスイッチ」に相当する。
なお、「揚げ物スイッチ54」は、本発明における「調理モードスイッチ」に相当する。
また、手動調理スイッチ55は、使用者の任意の操作によりグリルヒーター31の火力を調節する焼き加減スイッチと、所望の時間経過後にグリル庫の加熱調理を停止させる切りタイマースイッチとを備えている。
また、自動調理スイッチ56は、予め設定された所定の加熱調理を実行させる姿焼きスイッチおよび切身ひものスイッチを備えている。
なお、操作部5は、メンブレンシートを用いた接点ボタンに限らず、例えば透明性の導電性フィルムなどの電極で構成したタッチスイッチにより構成し、使用者の指などが電極の配置位置に接触する際における静電容量の変化により入力操作を検知するようにしても良い。
図4に示すように、本体1の内部には、制御部100、インバーター回路110R、110L、グリルヒーター駆動回路111、表示部駆動回路112、スピーカー113、および電源部200を備えている。
なお、「インバーター回路110R、110L」は、本発明における「駆動部」に相当する。
この制御部100には、定電圧回路(図示せず)を介して直流電源が供給される。
インバーター回路110Lは、制御部100からの加熱指令に応じて、電源部200から供給される電力を変換し、誘導加熱コイル3Lと共振コンデンサCとを接続した回路に、高周波電流を供給する。
なお、電源部200から各インバーター回路110への電力供給は、制御部100からの制御により、各インバーター回路110ごとにオンオフ制御がなされる。
表示部駆動回路112は、制御部100からの指示に従い、例えばLCDにより構成された表示部6を駆動する。
ここで、本実施の形態1における動作を説明する前に、従来の誘導加熱調理器における加熱調理の開始手順について説明する。
従来の誘導加熱調理器においては、以下の手順により加熱を開始する。
(1)使用者は主電源スイッチをオンにする。これにより制御部100等に電力が供給される。
(2)使用者は加熱口4Rに対応する右IH操作部5Rの切入スイッチ51Rを押下する。これにより、電源部200からインバーター回路110Rに電力が供給され、誘導加熱コイル3Rが駆動可能な状態(加熱準備状態)となる。また、このとき、例えば火力表示部61Rを青色表示させて、加熱準備状態である旨の表示をする。
(3)使用者は右IH操作部5Rの火力設定スイッチ52Rを押下する。これにより、制御部100は、インバーター回路110Rを駆動して、例えば中火程度の火力で誘導加熱コイル3Rによる誘導加熱を開始させる。
従来の誘導加熱調理器では、このような手順により誘導加熱を開始することで、誤操作を防止して安全に配慮している。
また、ガスコンロ等では、(1)使用者が加熱口毎に設けられた着火スイッチを押下することで着火して加熱調理が開始される。そして、(2)使用者は調理開始後に火力レバー等を操作して火力調整を行う手順となっている。従って、ガスコンロ等に馴染んだ使用者が誘導加熱調理器を使用する場合には、上記の問題点は顕著である。
以下、図5の各ステップに基づき説明する。
使用者は主電源スイッチをオンにする。これにより制御部100等に電力が供給される。
制御部100は、切入スイッチ51R、51L、51Gの何れかのスイッチがオンであるか否かを判断する。
何れのスイッチもオフである場合には、ステップS12を繰り返す。
切入スイッチ51R、51Lの何れかのスイッチがオンされた場合、制御部100は、電源部200を制御して、当該スイッチに対応するインバーター回路110R、または110Lへ電力を供給させる。そして、当該スイッチに対応するインバーター回路110R、または110Lを制御して、予め設定された所定の火力により、誘導加熱コイル3を駆動させて誘導加熱調理を開始させる。
また、切入スイッチ51Gがオンされた場合、制御部100は、電源部200を制御して、グリルヒーター駆動回路111へ電力を供給させる。そして、グリルヒーター駆動回路111を制御して、予め設定された所定の火力により、グリルヒーター31を駆動させて加熱調理を開始させる。
なお、「所定の火力」の設定はこれに限るものではない。例えば無段階に火力調節する場合等には、誘導加熱コイル3の火力の範囲(ゼロから最大電力)を3等分に区分したとき、最小の区分範囲に属する火力を設定する。
以降、通常の加熱制御により、例えば操作部5の各種スイッチの操作や調理モードに応じた調理が行われる。
なお、上記動作における「切入スイッチ51G」は、本発明における「グリル設定スイッチ」に相当する。
例えば、切入スイッチ51に代えて、右IH操作部5Rの火力設定スイッチ52R、左IH操作部5Lの火力設定スイッチ52L、グリル操作部5Gの手動調理スイッチ55または自動調理スイッチ56の何れかのスイッチがオンであるか否かを判断するようにしても良い。
なお、この場合の動作における「火力設定スイッチ52R」および「火力設定スイッチ52L」は、本発明における「設定スイッチ」に相当する。
また、この場合の動作における「手動調理スイッチ55」および「自動調理スイッチ56」は、本発明における「グリル設定スイッチ」に相当する。
また、主電源スイッチ50がオン操作され、切入スイッチ51Gなどのグリル設定スイッチが操作されたとき、予め設定された所定の火力で、グリルヒーター31による加熱調理を開始させる。
このため、従来の誘導加熱調理器と比較して、加熱調理を開始させる手順を減らすことができ、操作の手間や迷いを低減でき、使い勝手を向上させることができる。また、切入スイッチ51R、51Lなどの設定スイッチの操作により、所定の火力を投入するので、ガスコンロ等における調理開始の手順に近づけることができ、ガスコンロ等に馴染んだ使用者にとって手順が理解し易く、使い勝手を向上させることができる。
このため、従来の誘導加熱調理器と比較して、加熱調理を開始させる手順を減らした場合であっても、被加熱物が急激に加熱されることを防止することができ、安全性を確保することができる。
上記実施の形態1では、主電源スイッチ50がオン操作されたあと、切入スイッチ51が操作されたとき、加熱調理を開始させる形態について説明した。
本実施の形態2では、主電源スイッチ50がオン操作され、複数の設定スイッチの何れか1つが操作されたとき、所定の火力で、誘導加熱コイル3による加熱調理を開始させる形態について説明する。
なお、本実施の形態2における誘導加熱調理器の構成は、上記実施の形態1と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
以下、図6の各ステップに基づき、上記実施の形態1との相違点を中心に説明する。
使用者は主電源スイッチをオンにする。これにより制御部100等に電力が供給される。
制御部100は、切入スイッチ51R、51L、51Gの何れかのスイッチがオンであるか否かを判断する。
何れかのスイッチがオンされた場合、ステップS25に進む。
一方、切入スイッチ51R、51L、51Gの何れのスイッチもオフである場合、制御部100は、火力設定スイッチ52R、52Lの何れかのスイッチがオンであるか否かを判断する。
何れかのスイッチがオンされた場合、ステップS25に進む。
一方、火力設定スイッチ52R、52Lの何れのスイッチもオフである場合、制御部100は、調理モードスイッチである、右IH操作部5Rの切タイマースイッチ53、左IH操作部5Lの揚げ物スイッチ54、グリル操作部5Gの手動調理スイッチ55および自動調理スイッチ56の何れかのスイッチがオンであるか否かを判断する。
何れかのスイッチがオンされた場合、ステップS25に進む。
何れのスイッチもオフである場合には、ステップS22に戻り、上記の動作を繰り返す。
上記実施の形態1のステップS13と同様に、制御部100は、操作されたスイッチに対応する誘導加熱コイル3R、3L、またはグリルヒーター31を駆動させ、予め設定された所定の火力により、加熱調理を開始させる。
各操作スイッチのうち、任意の複数のスイッチの何れかが操作されたとき、加熱調理を開始させるようにしても良い。
このため、従来の誘導加熱調理器と比較して、加熱調理を開始させる手順を減らすことができ、操作の手間や迷いを低減でき、使い勝手を向上させることができる。
また、火力設定スイッチ52R、52Lや各種の調理モードスイッチの操作により、加熱調理を開始させるので、調理開始後に火力調節する場合や調理モードを設定する場合には、調理開始操作と設定操作とを同じスイッチで行うことができ、さらに操作手順を減らすことができ、使い勝手を向上させることができる。
本実施の形態3では、誘導加熱調理器への人体の接近を検出する人感センサーを備える形態について説明する。
図8は本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器のブロック構成図である。
図7、図8に示すように、本実施の形態3における誘導加熱調理器は、上記実施の形態1(図4)の構成に加え、当該誘導加熱調理器への人体の接近を検出する人感センサー300と、人感センサー300による検出結果を報知する人感検出表示器310とを備えている。
なお、その他の構成は上記実施の形態1(図4)と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
なお、人感センサー300は、本体1の大きさ・形状、またはセンサーの検知領域の範囲等に応じて、任意の個数を配置するようにしても良い。
なお、人感センサー300の構成はこれに限るものではなく、人体の検出の有無を報知するものであれば良い。例えば、別途、LEDなどの発光素子を設けても良い。また、表示に限らず、スピーカー113を人感検出表示器310として用いて、スピーカー113からの音(音声)により、人感センサー300による検出結果を報知するようにしても良い。
なお、「人感検出表示器310」は、本発明における「報知手段」に相当する。
以下、図9の各ステップに基づき、上記実施の形態1との相違点を中心に説明する。
使用者は主電源スイッチをオンにする。これにより制御部100等に電力が供給される。
制御部100は、人感センサー300により人の接近が検出されたか否かを判断する。
人感センサー300により人の接近が検出されない場合には、ステップS32を繰り返す。
一方、人感センサー300により人の接近が検出された場合、制御部100は、人感検出表示器310により、人体の検出された旨の表示をさせる。
なお、本ステップS33は必須ではなく、省略しても良い。
上記実施の形態1のステップS12と同様に、制御部100は、切入スイッチ51R、51L、51Gの何れかのスイッチがオンであるか否かを判断し、何れのスイッチもオフである場合には、ステップS32に戻る。何れかのスイッチがオンである場合にはステップS35に進む。
上記実施の形態1のステップS13と同様の動作により、加熱調理を開始させる。
このため、当該誘導加熱調理器に人が接近している場合に、加熱調理を開始させることができる。例えば、小動物等が操作部5を押下した場合や、操作部5に物が落下するなどした場合の誤動作を防止することができる。
よって、従来の誘導加熱調理器と比較して、加熱調理を開始させる手順を減らした場合であっても、安全性を確保することができる。
このため、人感センサー300の人の検出の有無を使用者に報知することができる。よって、例えば当該誘導加熱調理器に人が接近しているにもかかわらず、人感センサー300により人の接近が検出できない場合などに、加熱調理が開始できない理由を使用者は認識することができる。従って、使い勝手を向上させることができる。
Claims (7)
- 誘導加熱コイルと、
前記誘導加熱コイルを駆動する駆動部と、
少なくとも、前記駆動部に電力を供給する電源部と、
前記電源部の電力供給をオン・オフ操作する主電源スイッチと、
前記誘導加熱コイルによる加熱調理に関する設定を入力する設定スイッチと、
前記駆動部への加熱指令を行う制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記主電源スイッチがオン操作され、前記設定スイッチが操作されたとき、
予め設定された所定の火力で、前記誘導加熱コイルによる加熱調理を開始させる
ことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記設定スイッチは、加熱調理に関する設定内容に応じて複数設けられ、
前記制御部は、
前記主電源スイッチがオン操作され、前記複数の設定スイッチの何れか1つが操作されたとき、
前記所定の火力で、前記誘導加熱コイルによる加熱調理を開始させる
ことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。 - 前記設定スイッチは、
加熱調理の開始・停止操作をする切入スイッチ、
加熱調理の火力を設定する火力設定スイッチ、
および、所定の調理モードに応じた加熱調理を実行させる調理モードスイッチの少なくとも1つである
ことを特徴とする請求項1または2記載の誘導加熱調理器。 - 誘導加熱調理器本体に設けられたグリル庫と、
前記グリル庫内に設けられたグリル加熱部と、
前記グリル加熱部による加熱調理に関する設定を入力するグリル設定スイッチと
を備え、
前記制御部は、
前記主電源スイッチがオン操作され、前記グリル設定スイッチが操作されたとき、
予め設定された所定の火力で、前記グリル加熱部による加熱調理を開始させる
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記所定の火力は、
前記誘導加熱コイルの火力の範囲を3等分に区分したとき、最小の区分範囲に属する火力が設定された
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の誘導加熱調理器。 - 当該誘導加熱調理器への人体の接近を検出する人感センサーを備え、
前記制御部は、
前記人感センサーにより人の接近が検出され、且つ、
前記主電源スイッチがオン操作され、前記設定スイッチが操作されたとき、
所定の火力で、前記誘導加熱コイルによる加熱調理を開始させる
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記人感センサーによる検出結果を報知する報知手段を備えた
ことを特徴とする請求項6記載の誘導加熱調理器。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
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CN108605386A (zh) * | 2016-02-19 | 2018-09-28 | 伊莱克斯家用电器股份公司 | 感应模块以及感应灶具 |
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2010
- 2010-06-22 JP JP2010141501A patent/JP2012009161A/ja active Pending
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