JP5642010B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
しかし、全くの初心者以外は、自身の習熟度を判断することが難しく、使用者にとって適切なガイド機能のモードを設定することができない、という問題点があった。
また、使用者は自身の習熟度を判断することが難しいため、ガイド機能のモードが切り替え可能な構成であっても、モードの切り替え操作が行われる機会は少なかった。
図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の斜視図である。
図2は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の上面図である。
図3は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器前方部上面図である。
図4は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器のブロック構成図である。
図5は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器前方部の縦断面図である。
図6は、本発明の実施の形態1に係る主電源オン時のモード判定処理を示すフローチャートである。
また、ガラス板2Aの表面には、本体1内の誘導加熱コイル3R、3Lが配設される位置に、加熱領域を示す目的で円形の表示(加熱口4R、4L)が印刷等の手段によって形成されている。トッププレート2の右側には加熱口4Rが形成され、左側には加熱口4Lが形成される。
操作部5は、例えば、メンブレンシートを用いた接点ボタンにより構成され、使用者により接点ボタンが押下されることにより、加熱制御に関する入力操作を検知するもの、又はタッチ式入力部を設けたものの何れでも良いが、この実施の形態1においては、例えば透明性の導電性フィルムなどの電極で構成したタッチスイッチにより構成し、使用者の指などが電極の配置位置に接触する際における静電容量の変化により入力操作を検知するようにしており、これら操作部5の詳細については後で説明する。
この表示部6は、例えば、液晶(LCD)や各種発光素子(LEDなど)、有機電界発光(Electro Luminescence:EL)素子などにより構成することができる。
表示部6は、トッププレート2の左右方向の中央部に配置された中央表示部60と、加熱口4Rの手前側に配置された火力表示部61Rおよび右表示部62Rと、加熱口4Lの手前側に配置された火力表示部61Lおよび左表示部62Lとを備える。
中央表示部60は、加熱調理に関する設定情報や、調理モードの選択表示、自動調理の進行状況、警告情報の表示などが表示される。
火力表示部61R、61Lは、対応する誘導加熱コイル3の投入火力などを表示するもので、例えば10個程度の発光素子を一列に並べてあり、火力の大きさに応じて光る発光素子の数を変化させるものである。例えば火力を7段階に設定できる場合、発光素子は少なくとも7個設け、火力2の場合には発光素子を2個、火力3の場合は3個発光させる。実際には発光ダイオード(LED)とこの発光ダイオードからの光を受けて四角に光る半透明な受光体などで発光素子は構成されている。。
右表示部62R、左表示部62Lは、例えばタイマー調理における時間表示や揚げ物調理モードにおける温度表示など、対応する誘導加熱コイル3R、3Lに係る通電条件や制御状況等に関する情報を表示する。
また、吸気口20R、20Lおよび排気口21の上部には、通気性を有するカバー22を設けて、本体1内部への埃や異物侵入を防止している。
また、グリル庫30内には、庫内に載置された被調理物を加熱するための熱源となるグリルヒーター31が備えられている。このグリルヒーター31は、例えばシーズヒーター等からなり、グリル庫30内の上部および下部にそれぞれ配置される。
また、グリル庫30の前面にはグリル扉32が設けられ、グリル扉32にはグリル庫30の内部を視認できるよう視認窓33が設けられている。また、グリル扉32の最前面には使い勝手の良いようにグリル把持部34が設けられている。また、グリル庫30の内部において加熱時に排出される煙等の排気風は、本体1の奥部に設けた排気口21より排気される。
なお、ここでは本体1の中央にグリル庫30を設ける場合を説明するが、本発明はこれに限るものではない。例えばグリル庫30を本体1の左側下部に設けるようにしても良い。
図3に示すように、操作部5は、加熱調理器の主電源をオン(閉)・オフ(開)操作する主電源スイッチ50と、誘導加熱コイル3Rの加熱調理に関する操作を行う右IH操作部5Rと、誘導加熱コイル3Lの加熱調理に関する操作を行う左IH操作部5Lと、グリル庫30の加熱調理に関する操作を行うグリル操作部5Gとにより構成されている。
また、右IH操作部5R、左IH操作部5L、グリル操作部5Gは、それぞれ、操作対象となる加熱口4、グリル庫30に対応する位置に配置されている。すなわち、トッププレート2の上面前部において、本体1の左右中心線を挟んで、右側には右IH操作部5Rが配置され、中央部にはグリル操作部5Gが配置され、左側には左IH操作部5Lが配置されている。
また、手動調理スイッチ55は、使用者の任意の操作によりグリルヒーター31の火力を調節する焼き加減スイッチと、所望の時間経過後にグリル庫の加熱調理を停止させる切りタイマースイッチとを備えている。
また、自動調理スイッチ56は、予め設定された所定の加熱調理を実行させる姿焼きスイッチおよび切身干物スイッチを備えている。
図4に示すように、本体1の内部には、マイクロコンピュータ等で構成された制御部100、インバーター回路110R、110L、グリルヒーター駆動回路111、表示部駆動回路112、スピーカー113、および電源部200を備えている。この電源部に電源を投入するのが前記主電源スイッチ50である。つまり主電源スイッチ50が閉じられると、制御部100に対して電源部200から所定の電力が供給され、制御部100が起動して制御動作を開始する。
この制御部100には、定電圧回路(図示せず)を介して直流電源が供給される。
インバーター回路110Lは、制御部100からの加熱指令に応じて、電源部200から供給される電力を変換し、左側の誘導加熱コイル3Lと共振コンデンサCとを接続した回路に、高周波電流を供給する。
なお、電源部200から各インバーター回路110への電力供給は、制御部100からの制御により、各インバーター回路110ごとにオン・オフ制御がなされる。
表示部駆動回路112は、制御部100からの指示に従い、例えばLCDにより構成された表示部6を駆動する。
記憶部101には、習熟者モード用のガイド情報と、初心者モード用のガイド情報とが記憶される。ガイド情報としては、例えば機器の動作状態を報知するための音声情報や表示情報が記憶される。例えば、加熱経過時間、火力情報、および火力の情報が記憶される。
「習熟者モード」とは、この加熱調理器の使用にある程度慣れた主婦などの使用者を想定し、調理条件の設定や加熱の開始、停止などを通常のレベルで要求するものである。
なお、本実施の形態ではガイド情報をスピーカー113からの音声により報知する場合を説明するが、本発明はこれに限るものではない。例えば、ガイド情報を表示部6に表示させるようにしても良い。
なお、「音声合成装置114」と「スピーカー113」は、本発明における「報知手段」に相当する。
図3及び図5において、60は前記した主電源スイッチで、使用者が押すことによって下方にある機械的接点が開放・閉成するものである。
2Cは操作部5を囲むようにトッププレート2の前方部上面に設けた飾り枠である。前記切入スイッチ51R、51L、51G、火力設定スイッチ52R、52L、切タイマースイッチ53、揚げ物スイッチ54、手動調理スイッチ55、および自動調理スイッチ56は、何れも前記ガラス板2Aを利用した静電容量式のスイッチである。
74Lは操作部5の切入スイッチ51Lの手前に形成した窓であり、この部分は孔74Rと同様に前記した可視光線を通さない薄膜塗装を設けず、透明な状態にすることで形成している。
まず、加熱調理器における加熱調理の手順の概要について説明する。
例えば加熱口4Rに鍋などの被加熱物を載置して加熱する場合を考える。
(1)使用者は主電源スイッチ50をオンにする。これにより制御部100等に電力が供給される。中央表示部60が起動される。
(2)使用者は、切入スイッチ51R、51L、51Gのうち、加熱調理を開始させる加熱手段に対応する切入スイッチ51に触れる。ここでは、加熱口4Rに対応する右IH操作部5Rの切入スイッチ51Rにタッチする。これにより、電源部200からインバーター回路110Rに電力が供給され、誘導加熱コイル3Rが駆動可能な状態(加熱準備状態)となる。また、このとき、例えば火力表示部61Rを青色表示させて、加熱準備状態である旨の表示をする。
(3)使用者は、加熱調理を開始させる加熱手段に対応する火力設定スイッチ52、または自動調理スイッチ56をタッチ操作する。ここでは、右IH操作部5Rの火力設定スイッチ52Rに触れる。これにより、制御部100は、インバーター回路110Rを駆動して誘導加熱コイル3Rによる誘導加熱を開始させる。
そして、加熱調理を終了させる場合には、使用者は切入スイッチ51Rに触れる。これにより、制御部100は、インバーター回路110Rの駆動を停止させ、電源部200からインバーター回路110Rへの電力供給を停止させる。最後に電源部200自身の電源も自ら遮断する。
図6は本発明の実施の形態1に係る電源オン時のモード判定処理を示すフローチャートである。
以下、図6の各ステップに基づき説明する。なお、ステップは「ST」と省略する。
使用者は主電源スイッチ50をオンにする。これにより制御部100等に電力が供給される。
制御部100は、初期設定として初心者モードを選択する。
初心者モードを選択した状態においては、制御部100は、記憶部101から初心者モード用のガイド情報を取得し、当該ガイド情報を音声合成装置114に伝達するから、音声合成装置は、初心者モードに応じた音声ガイドをスピーカー113により出力させる。例えば「最初に使用する加熱源を選択して下さい。選択は各加熱源の手前にある入切スイッチにタッチすれば行えます」というような案内をする。
制御部100は、左右の人検知部77R、77Lを同時に起動し、所定の短時間間隔で、右側の人検知部77Rについては、発光部75Rから検知用の光、例えば所定の波長域の赤外線を数回ずつ放射する。そしてこの光の反射光の有無が受光部76Rによって短い時間間隔で常にチェックされる。使用者が主電源スイッチ50のオンに引き続き、音声合成装置114の音声ガイドの通り、切入スイッチ51Rを操作した場合、その切入スイッチ51Rに指FGで触れる前に、その指FGや掌に光が当たることによって発光部75Rからの光の一部は下方に曲がり、受光部76Rに入射することになる。
指FGが切入スイッチ51Rの上方に差し出された場合、上記したように受光部76Rに所定の光が入るので、右側の検知部77Rはその状態を検知する。制御部100は、計時部102で時間経過をカウントする。
次に右IH操作部5Rの切入スイッチ51Rがタッチ操作されたか否かを判断する。タッチ操作された場合(ST5)、制御部100は、計時部102を参照し、人検知部77Rで人の存在を検知した時点から、切入スイッチ51R、51Lの何れかのスイッチがオン操作されるまでの第1の時間T1を計測する(ST6)。
なお、「切入スイッチ51R又は51Lのオン操作」は、本発明における「加熱調理に関する第1の所定操作」に相当する。
次に、制御部100は、第1の時間T1が所定値TS以上であるか否かを判断する。
ここで所定値TSは、例えば、操作に慣れた習熟者が上記の手順を行うのに想定される時間や、操作に不慣れな初心者が手順を迷いながら上記の手順を行う場合に想定される時間などにより、予め設定する。ここでは例えば所定値TSを3秒に設定する。なお、ST6の時点で制御部100は、計時部102の経過時間をリセットし、経過時間の計時を停止する。
次に左IH操作部5Lの切入スイッチ51Lがタッチ操作されたか否かを判断する(ST10)。タッチ操作された場合、制御部100は計時部102を参照し、人検知部77Lで人の存在を検知した時点から、切入スイッチ51Lのスイッチがオン操作されるまでの第1の時間T1を計測する(ST11)。
そして時間T1が所定値TS以上であった場合、つまり指を切入スイッチ51Lの上方に位置させてから実際にそれをタッチ操作するまでの時間が所定時間(TS)と同じか又はそれを超えていた場合、制御部100は初心者モードを選択する(ST8)。つまり最初にデフォルト設定されていたのと同じ「初心者モード」が継続され、以後の調理ではこの初心者モードで制御部100は各種制御を行い、また音声合成装置114も初心者モードに対応した報知を行う。また前記ステップST7において時間T1が所定値TS以上ではなかった場合、制御部100は習熟者モードを選択する(ST13)。
上記実施の形態1では、加熱調理器のモード選択を一つの時間を基準に行うものであったが、二つ以上の時間を基にしてモード選択しても良く、このようなモードを選択動作について説明する。
なお、本実施の形態2における加熱調理器の構成は、上記実施の形態1と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
図7においてステップST20〜ST25は、図6のステップST1〜ST6にそれぞれ対応したものである。
例えば、制御部100は、最初に火力設定スイッチ52Rが操作された場合、その操作によって右側の誘導加熱コイル3Rが選択され、また最初に左側の火力設定スイッチ52Lがタッチ操作された場合は左側の誘導加熱コイル3Lが選択されたものとして扱い、このような加熱源選択操作の後で、切入スイッチ51Rと51Lの上方に使用者が手を伸ばし、それが操作された場合、その手の存在が検知されてから切入スイッチ51R又は51Lのタッチ操作が検知された時点までの経過時間に応じて、初心者モードまたは習熟者モードを選択するようにしても良い。
また、使用者は自身で習熟度を判断して、モードを切り替えるための操作を行う必要がない。よって、使用者が自身の習熟度を判断できない場合であっても、使用者にとって適切なガイド機能のモードを設定することができる。
また、ガイド機能のモードを設定するためだけに別途スイッチを設ける必要がなく、コストの軽減を図ることができる。
また、使用者は、ガイド機能のモードを設定するための操作を行う必要がないので、操作性を向上させることができる。
本実施の形態3では、習熟者モードを選択した状態において、操作スイッチが誤操作された場合には、使用者の習熟度が低いと判断して初心者モードを選択する形態について説明する。
なお、本実施の形態3における加熱調理器の構成は、上記実施の形態1と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
そして、習熟者モードを選択している状態において、各操作スイッチのうち、任意の操作スイッチが操作された後、当該操作スイッチの次に操作が可能となる1または複数の操作スイッチ以外の操作スイッチが操作されたとき、つまり誤った操作手順を使用者が行った場合には、初心者モードを選択する。
この場合には、火力設定スイッチ52L、揚げ物スイッチ54、手動調理スイッチ55、または自動調理スイッチ56をオン操作しても当該機能を実行しない状態である(不許可状態)。
以降、初心者モードを選択した状態においては、制御部100は、記憶部101から初心者モード用のガイド情報を取得し、当該ガイド情報に従い、動作状態に応じた音声ガイドをスピーカー113により出力させる。
このため、誤操作された場合には、使用者が操作に慣れていないと判断して、初心者モードを設定することができる。よって、使用者にとって適切なガイド機能のモードを設定することができる。
図8〜10は本実施の形態4を示すものである。図8は、本発明の実施の形態4に係る加熱調理器前方部上面図で、右側の誘導加熱コイルのみを駆動した加熱調理状態を示すものである。図9は本発明の実施の形態4に係る加熱調理器前方部上面図で、右側の誘導加熱コイルのみを駆動した状態を示すものである。図10は、本発明の実施の形態4に係る加熱調理器前方部上面図で、右側の誘導加熱コイルのみを駆動し、左右の表示部を同時に駆動させた状態を示すものである。なお、本実施の形態4における加熱調理器の構成で上記実施の形態1と同一部分には同一の符号を付している。
本実施の形態4では、調理の開始前や途中でその調理に関する参考情報を聞き出したり、表示部に表示させたり、あるいは操作の手順を案内させたりすることができる音声ガイド装置のガイド情報を再度聞き直したい場合等に操作することができるヘルプキー90R、90Lを設けたものであり、このヘルプキーの操作回数や操作頻度などに応じて習熟者モードや初心者モードを選択するものである。
また、制御部100は、習熟者モードを選択している場合、ヘルプキー90R、90Lの一定時間内における操作の累積回数又は操作の頻度(操作の時間間隔)に応じて、習熟度レベルを制御部100が判定する。そして、判定した習熟度レベル(レベル1、レベル2)に応じて、習熟者モードの中で音声ガイド情報の出力方法を制御する。なお、レベル1に満たないレベルの場合は初心者モードに切り替える。
初心者レベルは、レベル1よりも更に細かく説明し、例えば火力変更しようとすると、その火力変化をその都度読み上げ、「火力5です。・・・火力6になりました・・・」のように火力表示を見ないでも設定できる程度まで親切に音声ガイドするレベルである。
この実施の形態4に係る加熱調理器は、トッププレート2のガラス板2Aの下方に、誘導加熱コイル3R、3Lが左右に離れて設置されており、所謂加熱口4が2つの誘導加熱調理器である。
習熟者モードを選択した状態においては、制御部100は、記憶部101から習熟者モード用のガイド情報を取得し、当該ガイド情報を音声合成装置114に伝達するから、音声合成装置は、習熟者モードに応じた音声ガイドをスピーカー113により出力させる。
例えば、一つの音声ガイド「火力を一段階下げて沸騰に注意して下さい」が終わった直後(数秒以内に)、ヘルプキー90Rをタッチ操作すると、再度上記の音声ガイドがスピーカー113から発せられる。また10分間の煮込みを行う予定で調理を開始した場合、その調理が進行した段階でヘルプキー90Rをタッチ操作すると、音声ガイドとして「加熱開始してから8分経過しました」というような経過時間情報も得ることができる。なお、音声ガイド情報ではこのように時間や温度だけではなく、上記のように沸騰が近づいているので、注意すること等のように、使用者の操作に関する参考情報を複数種類同時に報知しても良い。
なお、切入スイッチ51Rがタッチ操作されて調理開始された時点から所定の時間間隔でヘルプキー90Rの累積操作回数を比較し、所定の短い時間内で何度もヘルプキー90Rを操作している場合のも習熟度レベルを下げ、あるいは初心者モードに自動的に切り替えるようにしても良い。
図11は本実施の形態5の操作部5を示す図である。本実施の形態5においては、上記実施の形態1の構成に加え、操作キーの下方または近傍に配置された表示灯を備えている。図11に示すように、主電源スイッチ50の下方には、LED(図示せず。表示灯に該当)が配置され、そのLEDが点灯した場合に、所定の明るい色で光る窓91Aが主電源スイッチ50の真横に設けられている。この窓が主電源スイッチ用の表示部となる。
切入スイッチ51Rの下方には同様にLED(図示せず。表示灯に該当)が設けられている。そしてその切入スイッチ51Rの左横にはそのLEDが点灯した場合に、所定の明るい色で光る窓91Bが設けられている。この窓が切入スイッチ51R用の表示部となる
なお、本実施の形態5ではLEDを用いるが本発明はこれに限らず、任意の発光素子等を表示灯として用いることができる。発光素子とこれを駆動する表示部駆動回路112によって光ガイド部が構成される。
そして、初心者モードが選択され状態において、各操作スイッチのうち、任意の操作スイッチが操作された後、当該操作スイッチの次に操作が可能となる1または複数の操作スイッチの表示灯を、点灯または点滅させ、前記の各窓91A〜91Eの部分が明るく光る。
例えば加熱口4Rによる加熱調理の開始操作がされる場合の動作について説明する。
(1)加熱調理器に商用電源が供給され、主電源スイッチ50を入れると、この部分のLEDを点灯させ、表示部91Aを光らせたままにするので、主電源が入っていることが使用者には容易に目視で分かる。
このため、上記実施の形態1〜4の効果に加え、発光素子により操作のガイドを行うことができ、操作に不慣れな初心者による操作順序の迷いや誤操作を低減することができる。よって、使用者にとって適切な操作のガイド機能を提供でき、さらに使い勝手を向上することができる。
Claims (16)
- 調理器本体と、
前記本体に設置された加熱部と、
前記本体に設けられた操作部と、
前記操作部の操作を音声で案内する報知手段と、
前記操作部からの指令信号を受けて前記加熱部と音声ガイド装置を制御する制御装置と、
前記制御装置に電源を供給する主電源スイッチと、
を備え、
前記操作部には、前記主電源スイッチが閉じた状態で操作された場合に前記制御装置に対して前記加熱部の動作指令情報を入力する第1の入力キーを有し、
前記本体の内部には、前記第1の入力キーの上方に使用者の手があるかどうかを検出する光センサーを備え、
前記制御装置は、前記光センサーが第1の入力キーの上方に使用者の手の存在を検知した時点から当該第1の入力キーの入力操作が行われた時点までの時間に応じて、習熟者モードと初心者モードを含む複数の動作モードの中から一つのモードを選択し、この選択されたモードに対応して前記報知手段の出力方法を切り替え、この選択されたモードを前記主電源スイッチが切られるまで継続することを特徴とする加熱調理器。 - 調理器本体の上面は被加熱物を載せる天板で覆われ、
前記操作部は前記本体の上面に設けられ、
前記本体には、前記天板の下方にその天板を通してその上方から視認され、前記加熱部の動作又は前記操作部の操作結果の少なくとも何れか一方が表示される表示手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。 - 前記制御装置は、前記初心者モードにおいて、前記習熟者モード時には出力されない内容の音声ガイド情報を出力するように、前記報知手段の出力方法を制御することを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
- 前記操作部には、加熱形態の異なる複数個の調理メニューを選択するメニュー選択手段を有し、
前記制御装置は、前記メニュー選択手段が操作される段階において、前記初心者モードの場合は前記習熟者モードの場合よりも詳細な内容の音声ガイド情報を出力するように、報知手段の出力方法を制御することを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。 - 加熱を開始してからの時間を計測する計測部をさらに有し、
前記報知手段から出力される音声情報には、加熱を開始してからの加熱経過時間を通知する情報を含み、
前記制御装置は、前記初心者モードが選択されている場合、前記計測部によって計測された時間に基づいて、加熱経過時間を通知する音声情報を前記報知手段から出力し、
前記習熟者モードが選択されている場合、加熱経過時間を通知する音声情報を出力しないか、又は初心者モードの場合に比べて簡略化した音声情報を前記報知手段から出力することを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。 - 前記第1の入力キーは、前記加熱部の火力を設定するための火力入力キーであることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
- 前記加熱部は少なくとも2個あり、
前記第1の入力キーは、前記複数個の加熱部の中から所望の一つを選択する加熱源選択キーであることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。 - 前記報知手段から出力される音声情報には火力を通知する情報を含み、
前記制御装置は、前記火力入力キーによって火力を設定するときに、前記初心者モードが選択されているときは、前記習熟者モードが選択されている場合とは異なる音声ガイド情報が前記報知手段から出力されることを特徴とする請求項5に記載の加熱調理器。 - 前記被加熱物の温度を検出する温度センサーをさらに有し、
前記制御装置は、前記温度センサーからの温度検出情報に基づいて被加熱物の温度が所定の温度に達した場合、前記初心者モードが選択されているときは、前記報知手段から所定の音声ガイド情報を出力させることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。 - 前記加熱部は高周波電力が供給されて前記被加熱物を誘導加熱するものであることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
- 前記操作部には、前記第1の入力キーとは異なる動作指令情報を前記制御装置に対して入力する複数個の第2の入力キーを有し、
前記本体の内部には、前記第1の入力キーと第2の入力キーの操作手順を、当該入力キー部を発光させて誘導する光ガイド装置をさらに備え、
前記制御装置は、前記光ガイド装置によって操作を誘導する場合、前記初心者モードが選択されているときは、前記習熟者モードが選択されている場合とは異なる形態の光を前記光ガイド部から出力させることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。 - 前記操作部には、前記第1の入力キーとは異なる動作指令情報を前記制御装置に対して入力する複数個の第2の入力キーを有し、
前記本体の内部には、前記第1の入力キーと第2の入力キーの操作を、当該入力キー部を発光させて誘導する光ガイド装置をさらに備え、
前記制御装置は、前記光ガイド装置によって操作を誘導する場合、前記初心者モードが選択されているときは、所定の光を前記光ガイド部から出力させるとともに、前記習熟者モードが選択されているときは、前記光ガイド部を停止させることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。 - 前記表示手段には、前記制御装置によって制御される少なくとも一つの表示画面を備え、
この表示画面は、前記主電源スイッチが閉じた状態で前記第1の入力キーの位置を表示し、
前記表示画面の上方を覆う板材には、使用者によるタッチ動作を検出する静電容量式の電極部を設け、
前記第1の入力キーは前記表示画面に表示されている状態で、前記制御装置への入力が可能となることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。 - 前記制御装置は、初心者モードの場合は習熟者モードの場合に実行できた調理メニューの一部の選択を禁止して特定の調理メニューを実行できないように制限することを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
- 前記制御装置は、前記主電源スイッチが閉じた時点から所定の時間を超えても第1の入力キーが操作されない場合、自動的に運転休止のモードを選択するか、あるいは前記主電源スイッチを開放することを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
- 音声ガイド装置から調理の参考情報を呼び出すこと又は音声ガイド装置が発したガイド情報を聞き直すことを前記制御装置に指令できるヘルプキーを設け、当該ヘルプキーの操作回数又は操作頻度の少なくとも何れか一方に応じて前記制御装置が習熟者モードと初心者モードを含む複数の動作モードの中から一つのモードを選択することを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
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JP2012220076A (ja) | 2012-11-12 |
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