JP5642010B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理器に関する。
従来の加熱調理器においては、例えば、「所定の情報を音声で使用者に通知する音声ガイド機能を備えた誘導加熱調理器において、1以上のスイッチを含む操作部と、音声ガイドとして出力される音声情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている音声情報を音声ガイドとして出力する音声出力部と、前記音声出力部から出力される音声ガイドの出力方法を制御する制御部と、を有し、前記操作部は、通常モード及び初心者モードを含む複数のモードの中からいずれかのモードを選択するためのモード選択スイッチを有し、前記制御部は、前記モード選択スイッチによって選択されているモードに応じて音声ガイドの出力方法を切り換える」ものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−193822号公報(請求項1)
従来の加熱調理器では、使用者自身で自分の習熟度を判断して、ガイド機能のモードを選択するためのモード選択スイッチを操作する必要がある。
しかし、全くの初心者以外は、自身の習熟度を判断することが難しく、使用者にとって適切なガイド機能のモードを設定することができない、という問題点があった。
また、使用者は自身の習熟度を判断することが難しいため、ガイド機能のモードが切り替え可能な構成であっても、モードの切り替え操作が行われる機会は少なかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、使用者にとって適切なガイド機能のモードを設定することができる加熱調理器を得るものである。
本発明に係る加熱調理器は、調理器本体と、前記本体に設置された加熱部と、前記本体に設けられた操作部と、前記操作部の操作を音声で案内する報知手段と、前記操作部からの指令信号を受けて前記加熱部と音声ガイド装置を制御する制御装置と、前記制御装置に電源を供給する主電源スイッチと、を備え、前記操作部には、前記主電源スイッチが閉じた状態で操作された場合に前記制御装置に対して前記加熱部の動作指令情報を入力する第1の入力キーを有し、前記本体の内部には、前記第1の入力キーの上方に使用者の手があるかどうかを検出するセンサーを備え、前記制御装置は、前記光センサーが第1の入力キーの上方に使用者の手の存在を検知した時点から当該第1の入力キーの入力操作が行われた時点までの時間に応じて、習熟者モードと初心者モードを含む複数の動作モードの中から一つのモードを選択し、この選択されたモードに対応して前記報知手段の出力方法を切り替え、この選択されたモードを前記主電源スイッチが切られるまで継続するものである。
本発明は、加熱調理器自体が使用者の操作時間に応じて初心者モードまたは習熟者モードを選択する。このため、使用者にとって適切なガイド機能のモードを設定することができる。
本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の上面図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器前方部上面図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器のブロック構成図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器前方部の縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係る主電源オン時のモード判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る主電源オン時のモード判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る加熱調理器前方部上面図で、右側の誘導加熱コイルのみを駆動した加熱調理状態を示すものである。 本発明の実施の形態4に係る加熱調理器前方部上面図で、右側の誘導加熱コイルのみを駆動した状態を示すものである。 本発明の実施の形態4に係る加熱調理器前方部上面図で、右側の誘導加熱コイルのみを駆動し、左右の表示部を同時に駆動させた状態を示すものである。 本発明の実施の形態5に係る加熱調理器前方部上面図を示すものである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の斜視図である。
図2は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の上面図である。
図3は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器前方部上面図である。
図4は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器のブロック構成図である。
図5は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器前方部の縦断面図である。
図6は、本発明の実施の形態1に係る主電源オン時のモード判定処理を示すフローチャートである。
図1〜図6において、本実施の形態1に係る加熱調理器は、天面が開口された箱状の本体1の上面に、耐熱性のガラス板2Aと金属の枠体2Bとで構成するトッププレート2が取り付けられるように構成されている。このトッププレートのガラス板2Aには、鍋やフライパンなどの被加熱物が載置される。
本体1内には、トッププレート2のガラス板2Aに載置された被加熱物を、そのガラス板2Aの下方から誘導加熱する誘導加熱コイル3R、3Lが設けられている。
また、ガラス板2Aの表面には、本体1内の誘導加熱コイル3R、3Lが配設される位置に、加熱領域を示す目的で円形の表示(加熱口4R、4L)が印刷等の手段によって形成されている。トッププレート2の右側には加熱口4Rが形成され、左側には加熱口4Lが形成される。
なお、本実施の形態では加熱口4が2つの場合を説明するが、本発明はこれに限るものではない。例えばトッププレート2の中央後方にさらに加熱口を設ける構成としても良いし、加熱口4が1つであっても良い。また、複数の加熱口のうち任意の加熱口について、輻射型熱源となる電気ヒーター(例えばニクロム線やハロゲンヒーター、ラジェンドヒーター等)を用いるようにしても良い。
トッププレート2の上面手前側には、加熱調理に関する操作を入力する操作部5が設けられている。
操作部5は、例えば、メンブレンシートを用いた接点ボタンにより構成され、使用者により接点ボタンが押下されることにより、加熱制御に関する入力操作を検知するもの、又はタッチ式入力部を設けたものの何れでも良いが、この実施の形態1においては、例えば透明性の導電性フィルムなどの電極で構成したタッチスイッチにより構成し、使用者の指などが電極の配置位置に接触する際における静電容量の変化により入力操作を検知するようにしており、これら操作部5の詳細については後で説明する。
また、トッププレート2の上面手前側で、前記ガラス板2Aの下方空間には、表示部6が設けられている。
この表示部6は、例えば、液晶(LCD)や各種発光素子(LEDなど)、有機電界発光(Electro Luminescence:EL)素子などにより構成することができる。
表示部6は、トッププレート2の左右方向の中央部に配置された中央表示部60と、加熱口4Rの手前側に配置された火力表示部61Rおよび右表示部62Rと、加熱口4Lの手前側に配置された火力表示部61Lおよび左表示部62Lとを備える。
中央表示部60は、加熱調理に関する設定情報や、調理モードの選択表示、自動調理の進行状況、警告情報の表示などが表示される。
火力表示部61R、61Lは、対応する誘導加熱コイル3の投入火力などを表示するもので、例えば10個程度の発光素子を一列に並べてあり、火力の大きさに応じて光る発光素子の数を変化させるものである。例えば火力を7段階に設定できる場合、発光素子は少なくとも7個設け、火力2の場合には発光素子を2個、火力3の場合は3個発光させる。実際には発光ダイオード(LED)とこの発光ダイオードからの光を受けて四角に光る半透明な受光体などで発光素子は構成されている。。
右表示部62R、左表示部62Lは、例えばタイマー調理における時間表示や揚げ物調理モードにおける温度表示など、対応する誘導加熱コイル3R、3Lに係る通電条件や制御状況等に関する情報を表示する。
また、トッププレート2の後方には、本体1内部と連通し、本体1内部に外気を取り込むための吸気口20R、20Lが設けられている。また、トッププレート2の後方中央には、本体1内部と連通し、本体1内部に取り込んだ空気を吹き出し排出するための排気口21が設けられている。
また、吸気口20R、20Lおよび排気口21の上部には、通気性を有するカバー22を設けて、本体1内部への埃や異物侵入を防止している。
本体1の中央下部には魚等の調理を行うためのグリル庫30が設けられている。
また、グリル庫30内には、庫内に載置された被調理物を加熱するための熱源となるグリルヒーター31が備えられている。このグリルヒーター31は、例えばシーズヒーター等からなり、グリル庫30内の上部および下部にそれぞれ配置される。
また、グリル庫30の前面にはグリル扉32が設けられ、グリル扉32にはグリル庫30の内部を視認できるよう視認窓33が設けられている。また、グリル扉32の最前面には使い勝手の良いようにグリル把持部34が設けられている。また、グリル庫30の内部において加熱時に排出される煙等の排気風は、本体1の奥部に設けた排気口21より排気される。
なお、ここでは本体1の中央にグリル庫30を設ける場合を説明するが、本発明はこれに限るものではない。例えばグリル庫30を本体1の左側下部に設けるようにしても良い。
なお、「誘導加熱コイル3R」、「誘導加熱コイル3L」、および「グリルヒーター31」は、本発明における「加熱手段」に相当する。
図3は本発明の実施の形態1に係る操作部5を中心に示す上面図である。
図3に示すように、操作部5は、加熱調理器の主電源をオン(閉)・オフ(開)操作する主電源スイッチ50と、誘導加熱コイル3Rの加熱調理に関する操作を行う右IH操作部5Rと、誘導加熱コイル3Lの加熱調理に関する操作を行う左IH操作部5Lと、グリル庫30の加熱調理に関する操作を行うグリル操作部5Gとにより構成されている。
また、右IH操作部5R、左IH操作部5L、グリル操作部5Gは、それぞれ、操作対象となる加熱口4、グリル庫30に対応する位置に配置されている。すなわち、トッププレート2の上面前部において、本体1の左右中心線を挟んで、右側には右IH操作部5Rが配置され、中央部にはグリル操作部5Gが配置され、左側には左IH操作部5Lが配置されている。
右IH操作部5Rは、誘導加熱コイル3Rによる加熱調理の開始・停止操作をする切入スイッチ51Rと、誘導加熱コイル3Rによる加熱調理の火力を設定する火力設定スイッチ52Rと、所望の時間経過後に加熱調理を停止させるタイマー調理モードの設定・実行をする切タイマースイッチ53とを備えている。
左IH操作部5Lは、誘導加熱コイル3Lによる加熱調理の開始・停止操作をする切入スイッチ51Lと、誘導加熱コイル3Lによる加熱調理の火力を設定する火力設定スイッチ52Lと、被加熱物を所望の温度に加熱する調理モードである揚げ物調理の設定・実行をする揚げ物スイッチ54とを備えている。
グリル操作部5Gは、グリルヒーター31による加熱調理の開始・停止操作をする切入スイッチ51Gと、グリルヒーター31による加熱調理に関する設定を入力する手動調理スイッチ55および自動調理スイッチ56とを備えている。
また、手動調理スイッチ55は、使用者の任意の操作によりグリルヒーター31の火力を調節する焼き加減スイッチと、所望の時間経過後にグリル庫の加熱調理を停止させる切りタイマースイッチとを備えている。
また、自動調理スイッチ56は、予め設定された所定の加熱調理を実行させる姿焼きスイッチおよび切身干物スイッチを備えている。
なお、「切入スイッチ51R、51L、51G」は、本発明における「第1の入力キー」に相当する。 「火力設定スイッチ52R、52L」と、「切タイマースイッチ53」、「揚げ物スイッチ54」は、本発明における「第2の入力キー」に相当する。
図4は本発明の実施の形態1に係る加熱調理器のブロック構成図である。
図4に示すように、本体1の内部には、マイクロコンピュータ等で構成された制御部100、インバーター回路110R、110L、グリルヒーター駆動回路111、表示部駆動回路112、スピーカー113、および電源部200を備えている。この電源部に電源を投入するのが前記主電源スイッチ50である。つまり主電源スイッチ50が閉じられると、制御部100に対して電源部200から所定の電力が供給され、制御部100が起動して制御動作を開始する。
制御部100は、前記主電源スイッチ50が閉じられて起動された後、前記操作部5からの操作信号や図示しない各種センサーからの検知信号が入力された場合、予め設定されたプログラム等に従って各構成部(加熱手段を含む)を制御するものである。
この制御部100には、定電圧回路(図示せず)を介して直流電源が供給される。
電源部200は、制御部100からの制御に応じて、商用電源からの電力をインバーター回路110R、110L、グリルヒーター駆動回路111、および図示しない定電圧回路等に供給する。
インバーター回路110Rは、制御部100からの加熱指令に応じて、電源部200から供給される電力を変換し、右側の誘導加熱コイル3Rと共振コンデンサCとを接続した回路に、高周波電流を供給する。
インバーター回路110Lは、制御部100からの加熱指令に応じて、電源部200から供給される電力を変換し、左側の誘導加熱コイル3Lと共振コンデンサCとを接続した回路に、高周波電流を供給する。
なお、電源部200から各インバーター回路110への電力供給は、制御部100からの制御により、各インバーター回路110ごとにオン・オフ制御がなされる。
誘導加熱コイル3R、3Lは、渦巻状に巻かれたコイルにより構成され、各インバーター回路110から高周波電流が供給されることにより、トッププレート2に載置された被加熱物を誘導加熱する。
グリルヒーター駆動回路111は、制御部100からの加熱指令に応じて、グリル庫30内のグリルヒーター31を駆動する。
表示部駆動回路112は、制御部100からの指示に従い、例えばLCDにより構成された表示部6を駆動する。
また、制御部100は、記憶部101と、経過時間を計時する計時部102とを有する。
記憶部101には、習熟者モード用のガイド情報と、初心者モード用のガイド情報とが記憶される。ガイド情報としては、例えば機器の動作状態を報知するための音声情報や表示情報が記憶される。例えば、加熱経過時間、火力情報、および火力の情報が記憶される。
制御部100は、初心者モードにおいては、習熟者モードでのガイド情報に初心者モード用の所定のガイド情報を追加し、初心者にも十分理解できるように情報を充実化する。またそのような充実化した内容のガイド情報を出力するように、ガイド情報の出力方法を制御する。
81はトッププレート2のガラス板2Aの下方に密着するように設けられた接触式の温度センサーで、例えばサーミスタである。これは左右の誘導加熱コイル3R、3Lの周囲又はその内側の空間部に1個又は複数個ずつ配置され、誘導加熱されて温度上昇する金属鍋の温度上昇を、ガラス板2Aを介して検知するものである。この他に、金属鍋の底面から放射される赤外線量に応じて金属鍋の温度を検知する非接触式センサー(赤外線温度センサー)を同様に設けても良い。82は各温度センサーからの信号を処理し、測定物の温度を検出する温度検出回路であり、この検知結果は前記制御部100にリアルタイムで伝達され、被調理物の入った金属鍋の温度状態やトッププレート2の下方空間の温度などを制御部100が監視するようになっている。なお、グリル庫30にも温度センサーが設置されており、その温度センサーの検出温度が制御部100に伝えられることによりグリルヒーター31のオン・オフや通電率制御を制御部100が行う。
次に、前記「初心者モード」と「習熟者モード」の違いについて説明する。
「習熟者モード」とは、この加熱調理器の使用にある程度慣れた主婦などの使用者を想定し、調理条件の設定や加熱の開始、停止などを通常のレベルで要求するものである。
これに対し「初心者モード」とは、この種の加熱調理器の使用に慣れていない使用者や初めて使用する使用者等を想定し、習熟者モードで要求していたような操作手順の一部を省略できるものであり、操作に不慣れな使用者がより簡単に調理でき、かつ的確に操作しやすいようにすることを目的に設けている。対象とする使用者から「初心者操作モード」と呼ぶ場合や、より安心して使用できるという意味から「安心操作モード」と呼ぶ場合もある。簡単操作モードと通常操作モードの違いについては後の説明によっても明らかになる。
また「初心者モード」では、調理器の使用可能な機能が一部制限されるようにしても良い。例えば、操作部に含まれるスイッチのうち、基本的な調理メニューである「加熱」と「揚げ物の自動調理(図示しない赤外線センサー等の温度センサーにより、油温が一定になるように火力が自動制御されるもの)」に関連するスイッチのみが使用可能となり、これ以外の調理メニュー、例えば、高速湯沸し(任意火力で湯沸しでき、最大火力3000Wでも湯沸し可能)や手動揚げ物調理(手動で任意に火力を調節しながら天ぷら等の調理するもの)、自動炊飯の3つを選択するスイッチを使用不能にする(当該スイッチの入力キー自体が操作部に表示されない)というようなものでも良い。
初心者モードのときは、習熟者モードのときよりも詳細な内容の音声ガイドが出力される。初心者モードでは、音声ガイドの内容を詳細にすることにより、加熱調理器の操作に不慣れな初心者等の操作性及び安全性の向上を図っている。また、習熟者モードのときよりも操作部に表示される入力キーの総数を減らすという工夫をしても良い。なお、以下の説明では前記した「初心者モード」と「習熟者モード」の何れか一つを加熱調理器の制御部100が選択する動作を「モード選択」という。
音声合成装置114は、制御部100からの指示に従って、所定のガイド情報を音声に変換してスピーカー113から出力するものである。
なお、本実施の形態ではガイド情報をスピーカー113からの音声により報知する場合を説明するが、本発明はこれに限るものではない。例えば、ガイド情報を表示部6に表示させるようにしても良い。
なお、「音声合成装置114」と「スピーカー113」は、本発明における「報知手段」に相当する。
次に操作部5について詳しく説明する。
図3及び図5において、60は前記した主電源スイッチで、使用者が押すことによって下方にある機械的接点が開放・閉成するものである。
2Cは操作部5を囲むようにトッププレート2の前方部上面に設けた飾り枠である。前記切入スイッチ51R、51L、51G、火力設定スイッチ52R、52L、切タイマースイッチ53、揚げ物スイッチ54、手動調理スイッチ55、および自動調理スイッチ56は、何れも前記ガラス板2Aを利用した静電容量式のスイッチである。
以下、前記切入スイッチ51Rを例に説明する。70は切入スイッチ51Rのタッチ操作をするための操作キー部で、その操作キー部70の位置を示すために、ガラス板2Aの所定部分に四角形の枠などが印刷されている。71は操作部70の下方でガラス板2Aの裏面(下面ともいう)に蒸着や接着で形成された検知電極A、72は同様にガラス板2Aの裏面に前記検知電極Aと所定間隔離れて形成された検知電極B、73はこれら検知電極A71、検知電極B72に検知用の高周波電圧を印加する接触検知部である。使用者が指FGで操作キー部70に触れると、ガラス板2Aと検知電極A71の間で形成されていたコンデンサの高周波電圧が、指FGで操作キー部70に触れた時にその指FGを通じてバイパスし、検知電極A71に現れる電圧が低下するので、この電圧変化を接触検知部73が検出し、信号に変換して制御部100へ送ることで、入力操作がされたかどうかを制御部100が判断する。
なお、図3では検知電極B72が、ガラス板2Aの表面にあるように破線で示されているが、これは検知電極B72の位置を説明するために示したものであり、実際にはガラス板2Aの表面には存在していない。使用者には単なる線だけを印刷などで示してあり、その線に触れないようにして切入スイッチ51Rを操作するよう前記音声合成装置114で報知される。但し、このような報知は前記した初心者モードの場合だけである。
検知電極72も同様に、接触検知部73で生成された高周波電圧が印加され、その検知電極72の部分のガラス板2Aに形成されたコンデンサにより、指GFやその他の物体が触れたかどうかを検知することができる。但し、この検知電極B72の役目は、使用者の指の位置が望ましい範囲を超えたかどうかを検知するものであり、検知電極A71と同時にタッチ操作が検知された場合は、エラーとして扱う。また検知電極B72だけがタッチ操作されたことを検知した場合も同様にエラーとして扱う。エラーとして扱う場合、使用者には前記した音声合成装置114で報知したり、前記中央表示部60で文字や所定のエラーマーク等で表示したりしても良い。なお、エラーとして扱う場合は、制御部100に対する有効な入力指令とならないので、エラーを発生させた入力操作を禁止できる。
前記ガラス板2Aは前記主電源スイッチ0の部分を除いて飾り枠2Cの内側全体まで及んでおり、そのガラス板2Aの全体は前記誘導加熱コイル3R、誘導加熱コイル3L」の上方まで半透明又は不透明になっている。具体的には裏面に可視光線を通さない薄膜塗装を施している。
そして前記切入スイッチ51R以外の切入スイッチ51L、51G、火力設定スイッチ52R、52L、切タイマースイッチ53、揚げ物スイッチ54、手動調理スイッチ55、および自動調理スイッチ56には、前記検知電極Aに相当する専用の検知電極(図示せず)が何れも設けてあり、前記ガラス板2Aの表面側をタッチすれば静電容量変化が前記した共通の接触検知部73によって検知されるようになっている。
74Rは操作部5の切入スイッチ51Rの手前に形成した窓であり、この部分は物理的に孔を設けたものではなく、前記した可視光線を通さない薄膜塗装を設けず、透明な状態にすることで形成している。
74Lは操作部5の切入スイッチ51Lの手前に形成した窓であり、この部分は孔74Rと同様に前記した可視光線を通さない薄膜塗装を設けず、透明な状態にすることで形成している。
75Rは図5に示すように、切入スイッチ51Rの上方の所定高さ(H)か、あるいはその近傍に焦点距離があるように、前記窓74Rを通じて上方に向けて所定波長の光を放射する光センサーの発光部で、使用者の指FGの存在を検知するものである。使用者の指FGが所定の範囲にあると、その指に放射された光が反射光となって受光部76Rに届く。するとこれら発光部75Rと受光部76Rの信号状態から使用者の存在を人検知部77Rが検知する。この人検知部77Rの検知情報は前記制御部100に入力される。なお、図示していないが、前記切入スイッチ51Lに対応して前記窓74Lを通じて上方に向けて所定波長の光を放射する光センサーの発光部75Lと、受光部76R及び人感検知部77Lを有している。なお前記高さHは例えば15mm又は20mmに設定してあるが、この高さ以外であっても良い。
78は加熱調理器本体1の内部で前記グリル庫30上方空間80を水平に仕切る仕切板であり、この仕切板の上に前記接触検知部73や人感検知部77R、77L、中央表示部60等のような操作部5の関係部品が設置されている。79はガラス板2Aを支持する本体1の箱体(外殻ケース)の前壁である。なお、前壁79と仕切板78、ガラス板2Aで囲まれた空間80には、前記本体1内部に外気を取り込むための吸気口20R、20Lから継続的に導入される空気の一部が冷却用の空気として分配して供給され、冷却後の空気はトッププレート2の後方中央にある前記排気口21から放出されるようになっている。
次に、本実施の形態1における加熱調理器の動作を説明する。
まず、加熱調理器における加熱調理の手順の概要について説明する。
例えば加熱口4Rに鍋などの被加熱物を載置して加熱する場合を考える。
(1)使用者は主電源スイッチ50をオンにする。これにより制御部100等に電力が供給される。中央表示部60が起動される。
(2)使用者は、切入スイッチ51R、51L、51Gのうち、加熱調理を開始させる加熱手段に対応する切入スイッチ51に触れる。ここでは、加熱口4Rに対応する右IH操作部5Rの切入スイッチ51Rにタッチする。これにより、電源部200からインバーター回路110Rに電力が供給され、誘導加熱コイル3Rが駆動可能な状態(加熱準備状態)となる。また、このとき、例えば火力表示部61Rを青色表示させて、加熱準備状態である旨の表示をする。
(3)使用者は、加熱調理を開始させる加熱手段に対応する火力設定スイッチ52、または自動調理スイッチ56をタッチ操作する。ここでは、右IH操作部5Rの火力設定スイッチ52Rに触れる。これにより、制御部100は、インバーター回路110Rを駆動して誘導加熱コイル3Rによる誘導加熱を開始させる。
以降、使用者は、火力設定スイッチ52Rや切タイマースイッチ53を操作して所望の加熱調理を行う。
そして、加熱調理を終了させる場合には、使用者は切入スイッチ51Rに触れる。これにより、制御部100は、インバーター回路110Rの駆動を停止させ、電源部200からインバーター回路110Rへの電力供給を停止させる。最後に電源部200自身の電源も自ら遮断する。
次に、上記のように加熱調理器の電源をオンにして加熱調理を開始させる際のモード判定の動作について説明する。
図6は本発明の実施の形態1に係る電源オン時のモード判定処理を示すフローチャートである。
以下、図6の各ステップに基づき説明する。なお、ステップは「ST」と省略する。
(ST1)
使用者は主電源スイッチ50をオンにする。これにより制御部100等に電力が供給される。
(ST2)
制御部100は、初期設定として初心者モードを選択する。
初心者モードを選択した状態においては、制御部100は、記憶部101から初心者モード用のガイド情報を取得し、当該ガイド情報を音声合成装置114に伝達するから、音声合成装置は、初心者モードに応じた音声ガイドをスピーカー113により出力させる。例えば「最初に使用する加熱源を選択して下さい。選択は各加熱源の手前にある入切スイッチにタッチすれば行えます」というような案内をする。
(ST3)
制御部100は、左右の人検知部77R、77Lを同時に起動し、所定の短時間間隔で、右側の人検知部77Rについては、発光部75Rから検知用の光、例えば所定の波長域の赤外線を数回ずつ放射する。そしてこの光の反射光の有無が受光部76Rによって短い時間間隔で常にチェックされる。使用者が主電源スイッチ50のオンに引き続き、音声合成装置114の音声ガイドの通り、切入スイッチ51Rを操作した場合、その切入スイッチ51Rに指FGで触れる前に、その指FGや掌に光が当たることによって発光部75Rからの光の一部は下方に曲がり、受光部76Rに入射することになる。
(ST4)
指FGが切入スイッチ51Rの上方に差し出された場合、上記したように受光部76Rに所定の光が入るので、右側の検知部77Rはその状態を検知する。制御部100は、計時部102で時間経過をカウントする。
次に右IH操作部5Rの切入スイッチ51Rがタッチ操作されたか否かを判断する。タッチ操作された場合(ST5)、制御部100は、計時部102を参照し、人検知部77Rで人の存在を検知した時点から、切入スイッチ51R、51Lの何れかのスイッチがオン操作されるまでの第1の時間T1を計測する(ST6)。
なお、「切入スイッチ51R又は51Lのオン操作」は、本発明における「加熱調理に関する第1の所定操作」に相当する。
(ST7)
次に、制御部100は、第1の時間T1が所定値TS以上であるか否かを判断する。
ここで所定値TSは、例えば、操作に慣れた習熟者が上記の手順を行うのに想定される時間や、操作に不慣れな初心者が手順を迷いながら上記の手順を行う場合に想定される時間などにより、予め設定する。ここでは例えば所定値TSを3秒に設定する。なお、ST6の時点で制御部100は、計時部102の経過時間をリセットし、経過時間の計時を停止する。
そして時間T1が所定値TS以上であった場合、つまり指を切入スイッチ51Rの上方に位置させてから実際にそれをタッチ操作するまでの時間が所定時間(TS)と同じか又はそれを超えていた場合、制御部100は初心者モードを選択する(ST8)。つまり最初にデフォルト設定されていたのと同じ「初心者モード」が継続され、以後の調理ではこの初心者モードで制御部100は各種制御を行い、また音声合成装置114も初心者モードに対応した報知を行う。中央表示部60にも初心者モードに対応して使用者に参考となる調理方法や操作方法などを習熟者モードの場合に比較して細かく表示する。なお、モード選択の結果は、加熱調理を終えて主電源スイッチ50を切らない限り継続する。つまり一つの加熱調理を終え、次に別の調理を同じ加熱源あるいは別の加熱源で行っても、その後の調理にも最初選択されたモードは適用される。なお、切入スイッチ51R、51Lの何れかのスイッチがオン操作された場合に、その都度モードを選択するようにしても良い。この場合も制御部100は、人検知部77R、77Lが使用者の掌や指を検知した時点と、その後それらスイッチ51R、51Lがタッチ操作された時点までの時間を計測し、この時間の長短に応じてモード選択する。
一方、切入スイッチ51Rに対応した人検知部77Rが人を検知しない場合、次は切入スイッチ51Lの所に設置した人検知部77Lが人を検知するかどうかの判断が行われる(ST9)。使用者が指FGを切入スイッチ51Lの上方に差し出された場合、上記したように受光部76Lに所定の光が入るので、ここで人検知部77Lはその状態を検知する。制御部100は、計時部102で時間経過をカウントする。
次に左IH操作部5Lの切入スイッチ51Lがタッチ操作されたか否かを判断する(ST10)。タッチ操作された場合、制御部100は計時部102を参照し、人検知部77Lで人の存在を検知した時点から、切入スイッチ51Lのスイッチがオン操作されるまでの第1の時間T1を計測する(ST11)。
次に、制御部100は、第1の時間T1が所定値TS以上であるか否かを判断する(ST7)。ここで所定値TSは、前記したように、操作に慣れた習熟者が上記の手順を行うのに想定される時間や、操作に不慣れな初心者が手順を迷いながら上記の手順を行う場合に想定される時間などにより、予め設定する。ここでは例えば所定値TSを3秒に設定する。なお、ST11の時点で制御部100は、計時部102の経過時間をリセットし、経過時間の計時を停止する。
そして時間T1が所定値TS以上であった場合、つまり指を切入スイッチ51Lの上方に位置させてから実際にそれをタッチ操作するまでの時間が所定時間(TS)と同じか又はそれを超えていた場合、制御部100は初心者モードを選択する(ST8)。つまり最初にデフォルト設定されていたのと同じ「初心者モード」が継続され、以後の調理ではこの初心者モードで制御部100は各種制御を行い、また音声合成装置114も初心者モードに対応した報知を行う。また前記ステップST7において時間T1が所定値TS以上ではなかった場合、制御部100は習熟者モードを選択する(ST13)。
切入スイッチ51Lの所に設置した人検知部77Lが人を検知するかどうかの判断が行われるステップST9で、NOの判断であった場合、切入スイッチ51Gのスイッチがオン操作されたかどうかを判断する(ST12)。しかし、グリル庫の調理では初心者モードと習熟者モードに対応した音声ガイドや通電制御の切り替えは行わず、初心者モードにて全て対応する。切入スイッチ51Gがオン操作されないと、再び右側の人検知部77Rが人を検知したかどうかの処理(ST4)に戻る。
なお、初心者モードの選択処理を終えた後、火力設定スイッチ52R、52L、切タイマースイッチ53、揚げ物スイッチ54の何れかのスイッチがオン操作された場合、制御部100は、インバーター回路110R、110Lやグリルヒーター回路111への通電を開始し、実際の調理を開始する。
なお、制御部100は、右側の人検知部77Rでの人検知、左側の人検知部77Lによる人検知、切入スイッチ51Gのタッチ操作検知の3つの判断処理が、例えば0.1秒以下の短い間隔で一巡するようにしており、使用者が通常のスイッチ操作をした場合には、その操作のスピードに十分対応でき、前記3つの判断処理ST4、ST9、ST12の何れかのところで使用者の指の存在やタッチ操作は検知される。つまり、前記処理ST4からST9、ST12などを経て再び処理STに戻る時間は、使用者の指FGの動きに十分対応できるような短い時間になっている。
以上のように、この実施の形態1における加熱調理器では、使用者が加熱源(誘導加熱コイル3R、誘導加熱コイル3L)を選択するという最初の段階における重要な操作を光センサーで検知し、切入スイッチ51R、51Lのうち、何れか一方をタッチ操作する際の使用者の操作速度に応じて、モード選択を制御部100が行っている。言い換えると、初心者や使用に不慣れな使用者は、切入スイッチ51R、51Lの上方に手を伸ばしても実際にタッチ操作するまでには習熟者に比較して長い時間を要することに着目し、切入スイッチ51R、51Lの上方に手を伸ばしてから、そのタッチ操作までの時間を制御部100で計測して初心者と習熟者の識別をするようにしている。
なお、この実施の形態1では、切入スイッチ51R、51Lからの信号と人検知部77R、77Lからの信号が来ない限り、使用者がキー操作を実施したとは判断しない。何らかの異常で、どちらか一方からの信号しか制御部100に来ない時には、制御部100はそのスイッチ操作を有効と判断しないので、誤動作を低減する事ができる。
また検知電極72も同様に、人検知部77R、77Lからの信号が来ない限り、使用者が正しい操作をしたとは判断しないように制御部100にプログラムされている。仮に検知電極72で静電容量の変化が検知されても、それ以前に人検知部77R、77Lからの信号が来ない限りは、使用者の正しい操作以外で動作したものと判断するように制御部100にプログラムされている。例えば、加熱調理によって鍋の中から煮汁が沸騰して溢れ出し、これが枠体2Cを乗り越えて前方側まで流れた場合である。このような場合、制御部100は加熱動作中の加熱源(誘導加熱コイル3R、誘導加熱コイル3L)を緊急停止し、又はその火力を落とす等の安全措置を指令するように予めプログラムしておいても良い。
なお、初心者モードと判定された場合、検知電極B72も第一の入力キーと同様の機能のキーにしても良い。すなわち、上述した実施の形態1においては、切入スイッチ51R、51L(第1の入力キー)を使用者がタッチ操作する場合、そのタッチ位置が望ましい位置よりも後方にずれた場合、使用者にはそのタッチ位置よりももっと手間にタッチして切入スイッチ51R、51Lを操作するよう前記音声合成装置114で報知される構成であったが、初心者モードに判定された場合、上記したような音声合成装置114での報知を止め、初心者と判定された使用者の利便性を向上させるために前記検知電極B72を検知電極A71と同様な役目に変更する。これによって初心者もしくは動作が緩慢な人にとって、操作ボタン(操作キー)として反応する面積が実質的に広くなることで操作がしやすくなる。つまり検知電極A71の望ましいタッチ位置から多少後方位置をタッチ操作しても音声合成装置114による報知もなく、緊張感や不安感を抱かせる懸念を解消できるとともに、特に緊急に誘導加熱動作と止める場面では咄嗟のタッチ操作を有効にし、実用性が向上する。
但し、人検知部77R、77Lからの人検知信号がない場合は、検知電極B72からの信号はエラー判定とする(吹き零れ発生したことや、ふきん等が上に置かれた場合と推定し、異物判定する)。この時、第一の入力キー(切入スイッチ51R、51L)の入力キーは無効となり、仮にタッチ操作しても制御部100はその操作に何ら反応しない。
また、実施の形態1においては、操作部5を囲むようにトッププレート2の前方部上面に設けた飾り枠2Cがあるため、第一の入力キー(切入スイッチ51R、51L)などの後方にはトッププレート2の上面に一定の高さの突起物があることになる。そのため、被加熱物が沸騰して鍋等から溢れ出して操作部5の方向に流れて来た場合でも、一定の限度でそのような吹き零れ液を止める効果がある。また使用者が操作部5を操作する場合も指先が過剰に後方に行かないように止める効果も期待できる。飾り枠2Cの高さは数mm程度で良い。
以上のようにこの実施の形態1によれば、初心者モードと通常モードとを使用者が選択する手間を無くすことができる。従来技術のように使用に不慣れな使用者に初心者であるかどうかのモード選択スイッチを操作させること自体が現実的ではなかった。これに対し、本発明によれば、主電源を入れた後の使用者の手の動き、言い換えると入力キーを操作するまでの所要時間の長短によって初心者であるかどうかの選別を調理器側に実行させており、その結果に応じて音声ガイドの内容を変えることにより、初心者と熟練者の両方を満足させるような音声ガイド装置を具備した加熱調理器を実現できる。
また実施の形態1では、調理器本体の上面は被加熱物を載せる天板(トッププレート)2で覆われ、前記操作部5は前記本体の上面に設けられ、前記本体には、前記天板の下方にその天板を通してその上方から視認され、前記加熱部の動作又は前記操作部の操作結果の少なくとも何れか一方が表示される表示部60をさらに備えているので、天板下方にある表示部60によって加熱部の動作状況、あるいは操作部の操作結果が表示されるので、使用者は加熱部の動作や操作結果を目視によって確認することができる。
また実施の形態1では、初心者モードにおいて、通常モード時には出力されない内容の音声ガイド情報を出力するように、音声合成装置114の出力方法を制御部100が制御するので、初心者モードと通常モードの双方で音声ガイドが行われる場合には、初心者モードの場合の方が通常モードの場合よりも詳細な内容の音声ガイド情報が出力され、使用に不慣れな初心者にとっては便利な機能となる。
また被加熱物の温度を検出する温度検出回路82や温度センサー81を有しており、制御部100は、温度センサー81からの温度検出情報に基づいて被加熱物や金属鍋の温度が所定の温度に達した場合(達したことを推定する場合も含む)、初心者モードが選択されているときは、報知手段の音声合成装置114から所定の音声ガイド情報を出力させる。例えば湯沸しをしている場合は、98度を超えた段階で「まもなくお湯が沸きます」と報知したり、揚げ物をしている場合は「油の温度が180度に近づいています。離れないで注意して下さい」というような音声ガイドをする。これら音声ガイドは習熟者モードでは行われない。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、加熱調理器のモード選択を一つの時間を基準に行うものであったが、二つ以上の時間を基にしてモード選択しても良く、このようなモードを選択動作について説明する。
なお、本実施の形態2における加熱調理器の構成は、上記実施の形態1と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
図7に示すフローチャートは本実施の形態2を示すものであるが、右側の誘導加熱コイル3Rを使用する前提でフローチャートを記載している。
図7においてステップST20〜ST25は、図6のステップST1〜ST6にそれぞれ対応したものである。
ステップST26がこの実施の形態2の特徴部分である。ステップST26では、切入スイッチ51Rのタッチ操作の後、火力設定スイッチ52R又は切タイマースイッチ53の何れかをタッチ操作した場合、その操作有無が判断され、操作された場合は、切入スイッチ51Rが操作された時点からの経過時間T2を制御部100が計測する。
つまり切入スイッチ51Rがタッチ操作された場合(ST24)、制御部100は、計時部102を参照し、人検知部77Rで人の存在を検知した時点から、切入スイッチ51Rがオン操作されるまでの第1の時間T1を計測し(ST25)、ST25の時点で制御部100は、計時部102の経過時間(第1の時間)を記憶手段に記録し、時間カウントはリセットする。このステップST24の時点から再び経過時間のカウントを開始する。
そして火力設定スイッチ52R又は切タイマースイッチ53の何れかをタッチ操作した場合、その操作が検知された時点までの経過時間T2を制御部100が計測する(ST27)。
次に、制御部100は、第1の時間T1と第2の時間T2の合計値が所定値TS以上であるか否かを判断する(ST28)。そして時間T1とT2の合計値が所定値TS以上であった場合、制御部100は初心者モードを選択する(ST29)。つまり最初にデフォルト設定されていたのと同じ「初心者モード」が継続され、以後の調理ではこの初心者モードで制御部100は各種制御を行い、また音声合成装置114も報知も初心者モードに対応した報知を行う。
前記ステップST27において時間T1と時間T2の合計値が所定値TS以上ではなかった場合、制御部100は習熟者モードを選択する(ST30)。なお、火力設定スイッチ52Rと切タイマースイッチ53の何れもタッチ操作されなかった場合は、左側の誘導加熱コイル3Lの切入スイッチ51L又はグリル庫30の切入スイッチ51Gのタッチ操作有無を検知する処理に進む(ST31)。
なお、本実施の形態1及び2では、ステップST2、ST21において、初期設定として初心者モードを選択する場合を説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、制御部100は、主電源スイッチ50がオン操作されたあと、ステップST2において、習熟者モードを選択するようにしても良い。
また例えば、記憶部101を不揮発性メモリ等により構成し、制御部100が選択した初心者モードまたは習熟者モードの何れかのモードの情報をこの記憶部101に記憶するようにし、制御部100は、主電源スイッチ50がオン操作されたあと、ステップST2において、記憶部101に記憶されたモードを選択するようにしても良い。
なお、本実施の形態2では、第1の時間T1と第2の時間T2とに応じてモードを選択する場合を説明したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、制御部100は、最初に火力設定スイッチ52Rが操作された場合、その操作によって右側の誘導加熱コイル3Rが選択され、また最初に左側の火力設定スイッチ52Lがタッチ操作された場合は左側の誘導加熱コイル3Lが選択されたものとして扱い、このような加熱源選択操作の後で、切入スイッチ51Rと51Lの上方に使用者が手を伸ばし、それが操作された場合、その手の存在が検知されてから切入スイッチ51R又は51Lのタッチ操作が検知された時点までの経過時間に応じて、初心者モードまたは習熟者モードを選択するようにしても良い。
以上のように使用者による通常の加熱調理の操作により、使用者にとって適切なガイド機能のモードを設定することができる。
また、使用者は自身で習熟度を判断して、モードを切り替えるための操作を行う必要がない。よって、使用者が自身の習熟度を判断できない場合であっても、使用者にとって適切なガイド機能のモードを設定することができる。
また、ガイド機能のモードを設定するためだけに別途スイッチを設ける必要がなく、コストの軽減を図ることができる。
また、使用者は、ガイド機能のモードを設定するための操作を行う必要がないので、操作性を向上させることができる。
実施の形態3.
本実施の形態3では、習熟者モードを選択した状態において、操作スイッチが誤操作された場合には、使用者の習熟度が低いと判断して初心者モードを選択する形態について説明する。
なお、本実施の形態3における加熱調理器の構成は、上記実施の形態1と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
本実施の形態3における制御部100は、上記実施の形態1または2と同様の動作により、初心者モードまたは習熟者モードを選択する。
そして、習熟者モードを選択している状態において、各操作スイッチのうち、任意の操作スイッチが操作された後、当該操作スイッチの次に操作が可能となる1または複数の操作スイッチ以外の操作スイッチが操作されたとき、つまり誤った操作手順を使用者が行った場合には、初心者モードを選択する。
例えば、右IH操作部5Rの切入スイッチ51Rがオン操作された後、次に操作が可能となる操作スイッチは、火力設定スイッチ52Rと切タイマースイッチ53である。
この場合には、火力設定スイッチ52L、揚げ物スイッチ54、手動調理スイッチ55、または自動調理スイッチ56をオン操作しても当該機能を実行しない状態である(不許可状態)。
このように、ある操作スイッチがオン操作された後に、不許可状態にある操作スイッチが操作された場合には、制御部100は、誤操作されたと判断して、初心者モードを選択する。
以降、初心者モードを選択した状態においては、制御部100は、記憶部101から初心者モード用のガイド情報を取得し、当該ガイド情報に従い、動作状態に応じた音声ガイドをスピーカー113により出力させる。
なお、上記の説明では、不許可状態にある操作スイッチが1回でも操作されたときに、初心者モードを選択する場合を説明したが、これに限らず、例えば、不許可状態にある操作スイッチが操作された回数をカウントし、所定回数を超えた場合には、初心者モードを選択するようにしても良い。また例えば、誤操作を連続して行った場合には、初心者モードを選択するようにしても良い。
以上のように本実施の形態3においては、習熟者モードを選択している状態において、各操作スイッチのうち、任意の操作スイッチが操作された後、当該操作スイッチの次に操作が可能となる1または複数の操作スイッチ以外の操作スイッチが操作されたとき、初心者モードを選択する。
このため、誤操作された場合には、使用者が操作に慣れていないと判断して、初心者モードを設定することができる。よって、使用者にとって適切なガイド機能のモードを設定することができる。
実施の形態4.
図8〜10は本実施の形態4を示すものである。図8は、本発明の実施の形態4に係る加熱調理器前方部上面図で、右側の誘導加熱コイルのみを駆動した加熱調理状態を示すものである。図9は本発明の実施の形態4に係る加熱調理器前方部上面図で、右側の誘導加熱コイルのみを駆動した状態を示すものである。図10は、本発明の実施の形態4に係る加熱調理器前方部上面図で、右側の誘導加熱コイルのみを駆動し、左右の表示部を同時に駆動させた状態を示すものである。なお、本実施の形態4における加熱調理器の構成で上記実施の形態1と同一部分には同一の符号を付している。
本実施の形態4では、調理の開始前や途中でその調理に関する参考情報を聞き出したり、表示部に表示させたり、あるいは操作の手順を案内させたりすることができる音声ガイド装置のガイド情報を再度聞き直したい場合等に操作することができるヘルプキー90R、90Lを設けたものであり、このヘルプキーの操作回数や操作頻度などに応じて習熟者モードや初心者モードを選択するものである。
本実施の形態における制御部100は、上記実施の形態1〜3の何れかと同様の動作により、初心者モードまたは習熟者モードを選択する。
また、制御部100は、習熟者モードを選択している場合、ヘルプキー90R、90Lの一定時間内における操作の累積回数又は操作の頻度(操作の時間間隔)に応じて、習熟度レベルを制御部100が判定する。そして、判定した習熟度レベル(レベル1、レベル2)に応じて、習熟者モードの中で音声ガイド情報の出力方法を制御する。なお、レベル1に満たないレベルの場合は初心者モードに切り替える。
ここで、習熟度レベル1とは、記憶部101に記憶された、習熟者モード用のガイド情報の全てを出力するモードである。また、習熟度レベル2とは、習熟者モード用のガイド情報のうち、使用頻度の低い操作や警告情報など一部のみを出力するモードである。すなわち、レベル1と比較してレベル2は、より操作に慣れた使用者に適したモードである。
初心者レベルは、レベル1よりも更に細かく説明し、例えば火力変更しようとすると、その火力変化をその都度読み上げ、「火力5です。・・・火力6になりました・・・」のように火力表示を見ないでも設定できる程度まで親切に音声ガイドするレベルである。
本実施の形態4を以下具体的に説明する。
この実施の形態4に係る加熱調理器は、トッププレート2のガラス板2Aの下方に、誘導加熱コイル3R、3Lが左右に離れて設置されており、所謂加熱口4が2つの誘導加熱調理器である。
トッププレート2の上面手前側には、加熱調理に関する操作を入力する操作部5が設けられている。この操作部5は、静電容量式のタッチ式入力部を設けたスイッチが用いられており、その各タッチ操作部はLED等の光源によって適宜表示されるようになっている。使用者が目視できる程度に前記光源によってタッチ操作部が表示されている場合に限り、当該操作部に触れれば有効な入力指令を制御部100に与えられる構成になっている。
90R、90Lは図8に示すように、操作部5の左右両端部に設けたヘルプキーであり、90Rは右側の誘導加熱コイル3Rによる加熱調理時に使用でき、90Lは左側の誘導加熱コイル3Lによる誘導加熱調理時に使用できるものである。これらヘルプキーを押した場合、調理の材料や調理器具に関する参考情報を聞き出したり、その参考情報を表示部60に表示させたり、あるいは音声合成装置114のスピーカー113から出された音声ガイド情報を再度聞きなおしたりすることができる。
60は液晶画面などを備えた中央表示部であり、図8に示すように通常は右側の誘導加熱コイル3Rによる加熱調理時にバックライトが点灯して文字や記号、図形等を表示する右側表示器60Rと、通常は左側の誘導加熱コイル3Lによる加熱調理時にバックライトが点灯して文字や記号、図形等を表示する左側表示器60Lとが近接して並んだ状態に配置され、前記トッププレート2の透明なガラス板2Aの上方から目視できるようになっている。
またこの中央表示部60は、図9に示すように右側の誘導加熱コイル3Rだけが駆動されている加熱調理時には、右側表示部60Rだけのバックライトが点灯して文字や記号、図形等を表示する。またこの時、左IH操作部5Lでは、火力設定スイッチ52L、ヘルプキー90Lはそれら下方に設けた光源となるLEDが点灯せず、使用者にはスイッチ操作部の輪郭が見えないようになっている。唯一、切入スイッチ51Lだけは表示されており、この部分にタッチすれば左側の誘導加熱コイル3Lも使用開始できる。
図9に示すように通常は、右側の誘導加熱コイル3Rだけが駆動されている加熱調理時には、右側表示部60Rだけのバックライトが点灯して各種情報を表示しており、例えば使用している加熱源の名称を示す文字63R、火力を示す文字64R、火力値を示す文字65R等が表示される。これと同時に左側の誘導加熱コイル3Lも駆動されている加熱調理時には、左側表示部60Lもバックライトが点灯して各種情報を表示し、例えば使用している加熱源の名称を示す文字63L、火力を示す文字64L、火力値を示す文字65L等が図8に示すように表示される。なお、図8で火力値が8とは、2500Wを意味し、火力値5とは1000Wを意味している。
図10に示すように右側の誘導加熱コイル3Rだけが駆動されている加熱調理時で、右側表示部60Rだけの表示面積では十分な情報を表示できない場合は、制御部100は左側表示部60Lのバックライトを点灯させて右側の誘導加熱コイル3Rの調理のための情報を文字や記号、図形等で表示する。つまり、左IH操作部5Lが使用されていない場合は、本来は左IH操作部5L用に設けた左側表示部60Lを、右側表示部60Rの一部として使用するようになっている。そして図10に示すように、調理の残り時間を示す文字68、吹き零れに注意する文字67などが左側表示部60Lに表示される。
以上のような構成において、前記実施の形態1と同様な方法により制御部100が、例えば習熟者モードを選択して調理を行った場合について説明する。
習熟者モードを選択した状態においては、制御部100は、記憶部101から習熟者モード用のガイド情報を取得し、当該ガイド情報を音声合成装置114に伝達するから、音声合成装置は、習熟者モードに応じた音声ガイドをスピーカー113により出力させる。
ところが、調理を実行中において使用者が音声ガイドの内容を一度聞いただけでは正確に理解できなかったり、火力設定スイッチ52Rを使って実際に火力をどの程度に設定したら良いのか不安になったり、あるいは表示部60の表示内容や被調理物の状態を観察しながら次に何を操作したら良いのか分からなくなった場合には、その都度ヘルプキー90Rに触れると色々な案内を音声で報知したり表示部60に表示させることができる。
例えば、一つの音声ガイド「火力を一段階下げて沸騰に注意して下さい」が終わった直後(数秒以内に)、ヘルプキー90Rをタッチ操作すると、再度上記の音声ガイドがスピーカー113から発せられる。また10分間の煮込みを行う予定で調理を開始した場合、その調理が進行した段階でヘルプキー90Rをタッチ操作すると、音声ガイドとして「加熱開始してから8分経過しました」というような経過時間情報も得ることができる。なお、音声ガイド情報ではこのように時間や温度だけではなく、上記のように沸騰が近づいているので、注意すること等のように、使用者の操作に関する参考情報を複数種類同時に報知しても良い。
制御部100は、切入スイッチ51Rがタッチ操作されて調理開始された時点から上記のようなヘルプキー90Rの操作回数をカウントし、一定回数を超えた場合、習熟者モードにおいて習熟度レベルを1段階下げる。初期設定がレベル2の場合はレベル1まで下げる。もし初期設定がレベル1の場合は、初心者モードに切り替える。
なお、切入スイッチ51Rがタッチ操作されて調理開始された時点から所定の時間間隔でヘルプキー90Rの累積操作回数を比較し、所定の短い時間内で何度もヘルプキー90Rを操作している場合のも習熟度レベルを下げ、あるいは初心者モードに自動的に切り替えるようにしても良い。
この実施の形態4においては、制御部100は、加熱を開始してからの時間を計測する計測機能を有し、音声合成装置114から出力される音声情報には、加熱を開始してからの加熱経過時間を通知する情報を含んでいる。
さらに前記制御部100は、初心者モードが選択されている場合、計測された時間に基づいて、加熱経過時間を通知する音声情報を前記音声合成装置114から自動的に出力する。またヘルプキー94R、94Lを操作した場合でも経過時間を報知する。習熟者モードが選択されている場合、加熱経過時間を通知する音声情報を出力しないか、又は初心者モードの場合に比べて簡略化した音声情報を出力するようにしているので、この実施の形態4によれば、初心者モードの場合、加熱開始してから経過時間が計測され、その結果が音声で報知されるので、初心者は、加熱経過時間を知ることができ、操作性及び安全性が向上する。
なお、習熟者モードでは加熱経過時間が報知されないかあるいは簡略化されるため、熟練者は音声ガイドを煩わしく感じることはない。なお簡略化とは、特定の火力、例えば1500W以下の加熱調理を行う場合には音声ガイドを行わないことでも良い。または揚げ物など特定の調理以外の調理メニューを選択した場合には、音声ガイドを行わないことでも良い。つまり火力や調理メニューによって音声ガイドを制限しても良い。ここで調理メニューとは、例えば、湯沸し、揚げ物(天ぷら油を使う)、保温、煮込み(所定の小火力で長時間継続して連続又は断続加熱)、炊飯などをいう。
以上のように本実施の形態4においては、習熟者モードを選択している場合、特定の操作スイッチ、操作キーの使用頻度や使用回数に応じて、複数の習熟度レベルの何れかを選択し、選択した習熟者モードの習熟度レベルに応じて、ガイド情報の出力方法を制御する。
このため、上記実施の形態1〜4の効果に加え、使用者の習熟度に応じた、適切なガイド情報を出力することができる。
実施の形態5.
図11は本実施の形態5の操作部5を示す図である。本実施の形態5においては、上記実施の形態1の構成に加え、操作キーの下方または近傍に配置された表示灯を備えている。図11に示すように、主電源スイッチ50の下方には、LED(図示せず。表示灯に該当)が配置され、そのLEDが点灯した場合に、所定の明るい色で光る窓91Aが主電源スイッチ50の真横に設けられている。この窓が主電源スイッチ用の表示部となる。
切入スイッチ51Rの下方には同様にLED(図示せず。表示灯に該当)が設けられている。そしてその切入スイッチ51Rの左横にはそのLEDが点灯した場合に、所定の明るい色で光る窓91Bが設けられている。この窓が切入スイッチ51R用の表示部となる
なお、本実施の形態5ではLEDを用いるが本発明はこれに限らず、任意の発光素子等を表示灯として用いることができる。発光素子とこれを駆動する表示部駆動回路112によって光ガイド部が構成される。
同様に、火力設定スイッチ52R、52L、切タイマースイッチ53、調理メニューの選択キー92の真横には、それぞれ個別に設けたLED(図示せず。発光素子)の点灯時にそれの光を受けて明るく光る窓91C、91D、91E、91Fがそれぞれ設けられている。これら窓はそれぞれ表示部となる。
また、本実施の形態5における表示部駆動回路112は、制御部100からの指示に従い、前記した各LEDをそれぞれ駆動する。なお、その他の構成は上記実施の形態1と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
このような構成により、制御部100は、上記実施の形態1〜4の何れかと同様の動作により、初心者モードまたは習熟者モードが制御部によって選択される。
そして、初心者モードが選択され状態において、各操作スイッチのうち、任意の操作スイッチが操作された後、当該操作スイッチの次に操作が可能となる1または複数の操作スイッチの表示灯を、点灯または点滅させ、前記の各窓91A〜91Eの部分が明るく光る。
以下、加熱調理を開始する操作を例に説明する。
例えば加熱口4Rによる加熱調理の開始操作がされる場合の動作について説明する。
(1)加熱調理器に商用電源が供給され、主電源スイッチ50を入れると、この部分のLEDを点灯させ、表示部91Aを光らせたままにするので、主電源が入っていることが使用者には容易に目視で分かる。
(2)制御部100は、上記実施の形態1と同様の動作により、初期設定として初心者モードを選択する。初心者モードにおいて制御部100は、次に操作が可能となる切入スイッチ51Rを、表示部91Bを点灯させることで使用者に知らせる。
また次に操作すべきキーを示すため表示部91Cを点滅させる。これにより、使用者は、次の順序となる操作スイッチが調理メニュー選択キー92であると認識することができる。
次に操作すべきキーを示すため表示部91D、91Eを点滅させる。これにより、使用者は、次の順序となる操作スイッチが火力設定スイッチ52Rであると認識することができる。
なお、使用者は、調理メニュー選択キー92をタッチ操作した際に、表示部60には、湯沸しや保温、揚げ物、煮込み等の複数の調理メニューが表示され、その表示部の画面に直接触れて所望のメニューをダイレクトに選択することができる。
調理メニュー選択キー92の選択結果によっては、切タイマー53の表示部91FがLED(図示せず)によって点滅状態に照らされることもある。
以上のように本実施の形態5においては、初心者モードを選択した状態において、各操作スイッチのうち、任意の操作スイッチが操作された後、当該操作スイッチの次に操作が可能となる1または複数の操作スイッチの表示部を、発光素子からの光によって点灯または点滅状態として目視できる状態にさせる。
このため、上記実施の形態1〜4の効果に加え、発光素子により操作のガイドを行うことができ、操作に不慣れな初心者による操作順序の迷いや誤操作を低減することができる。よって、使用者にとって適切な操作のガイド機能を提供でき、さらに使い勝手を向上することができる。
なお、説明の都合上、初心者モードと習熟者モードの2つの場合について述べたが、この両者以外のモード、例えば初心者モードと習熟者モードの中間のレベルのモードを備えても良い。またモード選択は自動的に制御部100によって行われるが、使用者が手動で選択できるように自動選択と手動選択の切り替えスイッチを備えるようにしても良い。
1 本体、2 トッププレート、3L 誘導加熱コイル、3R 誘導加熱コイル、4L 加熱口、4R 加熱口、5 操作部、5R 右IH操作部、5L 左IH操作部、5G グリル操作部、6 表示部、20R 吸気口、20L 吸気口、21 排気口、22 カバー、30 グリル庫、31 グリルヒーター、32 グリル扉、33 視認窓、34 グリル把持部、50 主電源スイッチ、51G 切入スイッチ、51L 切入スイッチ、51R 切入スイッチ、52L 火力設定スイッチ、52R 火力設定スイッチ、53 切タイマースイッチ、54 揚げ物スイッチ、55 手動調理スイッチ、56 自動調理スイッチ、60 中央表示部、60R 右側表示部、60L 左側表示部、61L 火力表示部、61R 火力表示部、62L 左表示部、62R 右表示部、66 LED、67R LED、67L LED、67G LED、90R ヘルプキー、90L ヘルプキー、91A〜91F 発光素子による表示部、92 調理メニュー選択キー、100 制御部、101 記憶部、102 計時部、110L インバーター回路、110R インバーター回路、111 グリルヒーター駆動回路、112 表示部駆動回路、113 スピーカー、200 電源部。

Claims (16)

  1. 調理器本体と、
    前記本体に設置された加熱部と、
    前記本体に設けられた操作部と、
    前記操作部の操作を音声で案内する報知手段と、
    前記操作部からの指令信号を受けて前記加熱部と音声ガイド装置を制御する制御装置と、
    前記制御装置に電源を供給する主電源スイッチと、
    を備え、
    前記操作部には、前記主電源スイッチが閉じた状態で操作された場合に前記制御装置に対して前記加熱部の動作指令情報を入力する第1の入力キーを有し、
    前記本体の内部には、前記第1の入力キーの上方に使用者の手があるかどうかを検出するセンサーを備え、
    前記制御装置は、前記光センサーが第1の入力キーの上方に使用者の手の存在を検知した時点から当該第1の入力キーの入力操作が行われた時点までの時間に応じて、習熟者モードと初心者モードを含む複数の動作モードの中から一つのモードを選択し、この選択されたモードに対応して前記報知手段の出力方法を切り替え、この選択されたモードを前記主電源スイッチが切られるまで継続することを特徴とする加熱調理器。
  2. 調理器本体の上面は被加熱物を載せる天板で覆われ、
    前記操作部は前記本体の上面に設けられ、
    前記本体には、前記天板の下方にその天板を通してその上方から視認され、前記加熱部の動作又は前記操作部の操作結果の少なくとも何れか一方が表示される表示手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記制御装置は、前記初心者モードにおいて、前記習熟者モード時には出力されない内容の音声ガイド情報を出力するように、前記報知手段の出力方法を制御することを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記操作部には、加熱形態の異なる複数個の調理メニューを選択するメニュー選択手段を有し、
    前記制御装置は、前記メニュー選択手段が操作される段階において、前記初心者モードの場合は前記習熟者モードの場合よりも詳細な内容の音声ガイド情報を出力するように、報知手段の出力方法を制御することを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 加熱を開始してからの時間を計測する計測部をさらに有し、
    前記報知手段から出力される音声情報には、加熱を開始してからの加熱経過時間を通知する情報を含み、
    前記制御装置は、前記初心者モードが選択されている場合、前記計測部によって計測された時間に基づいて、加熱経過時間を通知する音声情報を前記報知手段から出力し、
    前記習熟者モードが選択されている場合、加熱経過時間を通知する音声情報を出力しないか、又は初心者モードの場合に比べて簡略化した音声情報を前記報知手段から出力することを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
  6. 前記第1の入力キーは、前記加熱部の火力を設定するための火力入力キーであることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
  7. 前記加熱部は少なくとも2個あり、
    前記第1の入力キーは、前記複数個の加熱部の中から所望の一つを選択する加熱源選択キーであることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
  8. 前記報知手段から出力される音声情報には火力を通知する情報を含み、
    前記制御装置は、前記火力入力キーによって火力を設定するときに、前記初心者モードが選択されているときは、前記習熟者モードが選択されている場合とは異なる音声ガイド情報が前記報知手段から出力されることを特徴とする請求項5に記載の加熱調理器。
  9. 前記被加熱物の温度を検出する温度センサーをさらに有し、
    前記制御装置は、前記温度センサーからの温度検出情報に基づいて被加熱物の温度が所定の温度に達した場合、前記初心者モードが選択されているときは、前記報知手段から所定の音声ガイド情報を出力させることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
  10. 前記加熱部は高周波電力が供給されて前記被加熱物を誘導加熱するものであることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
  11. 前記操作部には、前記第1の入力キーとは異なる動作指令情報を前記制御装置に対して入力する複数個の第2の入力キーを有し、
    前記本体の内部には、前記第1の入力キーと第2の入力キーの操作手順を、当該入力キー部を発光させて誘導する光ガイド装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記光ガイド装置によって操作を誘導する場合、前記初心者モードが選択されているときは、前記習熟者モードが選択されている場合とは異なる形態の光を前記光ガイド部から出力させることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
  12. 前記操作部には、前記第1の入力キーとは異なる動作指令情報を前記制御装置に対して入力する複数個の第2の入力キーを有し、
    前記本体の内部には、前記第1の入力キーと第2の入力キーの操作を、当該入力キー部を発光させて誘導する光ガイド装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記光ガイド装置によって操作を誘導する場合、前記初心者モードが選択されているときは、所定の光を前記光ガイド部から出力させるとともに、前記習熟者モードが選択されているときは、前記光ガイド部を停止させることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
  13. 前記表示手段には、前記制御装置によって制御される少なくとも一つの表示画面を備え、
    この表示画面は、前記主電源スイッチが閉じた状態で前記第1の入力キーの位置を表示し、
    前記表示画面の上方を覆う板材には、使用者によるタッチ動作を検出する静電容量式の電極部を設け、
    前記第1の入力キーは前記表示画面に表示されている状態で、前記制御装置への入力が可能となることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
  14. 前記制御装置は、初心者モードの場合は習熟者モードの場合に実行できた調理メニューの一部の選択を禁止して特定の調理メニューを実行できないように制限することを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
  15. 前記制御装置は、前記主電源スイッチが閉じた時点から所定の時間を超えても第1の入力キーが操作されない場合、自動的に運転休止のモードを選択するか、あるいは前記主電源スイッチを開放することを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
  16. 音声ガイド装置から調理の参考情報を呼び出すこと又は音声ガイド装置が発したガイド情報を聞き直すことを前記制御装置に指令できるヘルプキーを設け、当該ヘルプキーの操作回数又は操作頻度の少なくとも何れか一方に応じて前記制御装置が習熟者モードと初心者モードを含む複数の動作モードの中から一つのモードを選択することを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
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