JP2012009367A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】加熱手段と、加熱手段への電力供給をオン・オフ操作する主電源スイッチ50と、加熱手段による加熱調理に関する操作の入力を行う複数の操作スイッチと、所定のガイド情報を使用者に報知するスピーカー113と、初心者モードまたは習熟者モードを選択し、選択した最新のモードに応じてガイド情報の出力方法を制御する制御部100とを備え、制御部100は、主電源スイッチ50のオン操作から、操作スイッチにより加熱調理に関する第1の所定操作が入力されるまでの第1の時間t1と、第1の所定操作の入力から、操作スイッチにより加熱調理に関する第2の所定操作が入力されるまでの第2の時間t2とに応じて、初心者モードまたは習熟者モードを選択する。
【選択図】図5
Description
しかし、全くの初心者以外は、使用者は自身の習熟度を判断することが難しく、使用者にとって適切なガイド機能のモードを設定することができない、という問題点があった。
また、使用者は自身の習熟度を判断することが難しいため、ガイド機能のモードが切り替え可能な構成であっても、モードの切り替え操作が行われる機会は少なかった。
図1は本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の斜視図である。
図2は本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の上面図である。
図1、図2において、本実施の形態1に係る加熱調理器は、天面が開口された箱状の本体1の上面に、耐熱性のガラスと金属の枠体とで構成するトッププレート2が取り付けられるように構成されている。このトッププレート2には、鍋やフライパンなどの被加熱物が載置される。
本体1内には、トッププレート2に載置された被加熱物を誘導加熱する誘導加熱コイル3R、3Lが設けられている。
また、トッププレート2の表面には、本体1内の誘導加熱コイル3R、3Lが配設される位置に、加熱領域を示す目的で円形の表示(加熱口4R、4L)が形成されている。トッププレート2の右側には加熱口4Rが形成され、左側には加熱口4Lが形成される。
操作部5は、例えば、メンブレンシートを用いた接点ボタンにより構成され、使用者により接点ボタンが押下されることにより、加熱制御に関する入力操作を検知する。
なお、操作部5は、メンブレンシートを用いた接点ボタンに限らず、例えば透明性の導電性フィルムなどの電極で構成したタッチスイッチにより構成し、使用者の指などが電極の配置位置に接触する際における静電容量の変化により入力操作を検知するようにしても良い。
操作部5の詳細は後述する。
この表示部6は、例えば、液晶(LCD)や各種発光素子(LEDなど)、有機電界発光(Electro Luminescence:EL)素子などにより構成することができる。
表示部6は、トッププレート2の左右方向の中央部に配置された中央表示部60と、加熱口4Rの手前側に配置された火力表示部61Rおよび右表示部62Rと、加熱口4Lの手前側に配置された火力表示部61Lおよび左表示部62Lとを備える。
中央表示部60は、加熱調理に関する設定情報や、調理モードの選択表示、自動調理の進行状況、警告表示などが表示される。
火力表示部61R、61Lは、対応する誘導加熱コイル3の投入火力などを表示する。
右表示部62R、左表示部62Lは、例えばタイマー調理における時間表示や揚げ物調理モードにおける温度表示など、対応する誘導加熱コイル3に係る加熱調理に関する情報を表示する。
また、吸気口20R、20Lおよび排気口21の上部には、通気性を有するカバー22を設けて、本体1内部への埃や異物侵入を防止している。
また、グリル庫30内には、庫内に載置された被調理物を加熱するための熱源となるグリルヒーター31(図示せず)が備えられている。このグリルヒーター31は、例えばシーズヒーター等からなり、グリル庫30内の上部および下部に配置される。
また、グリル庫30の前面にはグリル扉32が設けられ、グリル扉32にはグリル庫30の内部を視認できるよう視認窓33が設けられている。また、グリル扉32の最前面には使い勝手の良いようにグリル把持部34が設けられている。また、グリル庫30の内部において加熱時に排出される煙等の排気風は、本体1の奥部に設けた排気口21より排気される。
なお、ここでは本体1の中央にグリル庫30を設ける場合を説明するが、本発明はこれに限るものではない。例えばグリル庫30を本体1の左側下部に設けるようにしても良い。
図3に示すように、操作部5は、加熱調理器の主電源をオン・オフ操作する主電源スイッチ50と、誘導加熱コイル3Rの加熱調理に関する操作を行う右IH操作部5Rと、誘導加熱コイル3Lの加熱調理に関する操作を行う左IH操作部5Lと、グリル庫30の加熱調理に関する操作を行うグリル操作部5Gとにより構成されている。
また、右IH操作部5R、左IH操作部5L、グリル操作部5Gは、それぞれ、操作対象となる加熱口4、グリル庫30に対応する位置に配置されている。すなわち、トッププレート2の上面前部において、本体1の左右中心線を挟んで、右側には右IH操作部5Rが配置され、中央部にはグリル操作部5Gが配置され、左側には左IH操作部5Lが配置されている。
また、手動調理スイッチ55は、使用者の任意の操作によりグリルヒーター31の火力を調節する焼き加減スイッチと、所望の時間経過後にグリル庫の加熱調理を停止させる切りタイマースイッチとを備えている。
また、自動調理スイッチ56は、予め設定された所定の加熱調理を実行させる姿焼きスイッチおよび切身ひものスイッチを備えている。
図4に示すように、本体1の内部には、制御部100、インバーター回路110R、110L、グリルヒーター駆動回路111、表示部駆動回路112、スピーカー113、および電源部200を備えている。
この制御部100には、定電圧回路(図示せず)を介して直流電源が供給される。
インバーター回路110Lは、制御部100からの加熱指令に応じて、電源部200から供給される電力を変換し、誘導加熱コイル3Lと共振コンデンサCとを接続した回路に、高周波電流を供給する。
なお、電源部200から各インバーター回路110への電力供給は、制御部100からの制御により、各インバーター回路110ごとにオンオフ制御がなされる。
表示部駆動回路112は、制御部100からの指示に従い、例えばLCDにより構成された表示部6を駆動する。
記憶部101には、習熟者モード用のガイド情報と、初心者モード用のガイド情報とが記憶される。ガイド情報としては、例えば機器の動作状態を報知するための音声情報や表示情報が記憶される。例えば、加熱経過時間、火力情報、および火力の情報が記憶される。
制御部100は、初心者モードにおいて、習熟者モードでのガイド情報に初心者モード用の所定のガイド情報を追加し、習熟者モードでのガイド情報の内容を変更した内容のガイド情報を出力するように、ガイド情報の出力方法を制御する。
なお、本実施の形態ではガイド情報をスピーカー113からの音声により報知する場合を説明するが、本発明はこれに限るものではない。例えば、ガイド情報を表示部6に表示させるようにしても良い。
なお、「スピーカー113」は、本発明における「報知手段」に相当する。
次に、本実施の形態1における加熱調理器の動作を説明する。
例えば加熱口4Rに鍋などの被加熱物を載置して加熱する場合を考える。
(1)使用者は主電源スイッチ50をオンにする。これにより制御部100等に電力が供給される。
(2)使用者は、切入スイッチ51R、51L、51Gのうち、加熱調理を開始させる加熱手段に対応する切入スイッチ51を押下する。ここでは、加熱口4Rに対応する右IH操作部5Rの切入スイッチ51Rを押下する。これにより、電源部200からインバーター回路110Rに電力が供給され、誘導加熱コイル3Rが駆動可能な状態(加熱準備状態)となる。また、このとき、例えば火力表示部61Rを青色表示させて、加熱準備状態である旨の表示をする。
(3)使用者は、加熱調理を開始させる加熱手段に対応する火力設定スイッチ52、または自動調理スイッチ56を押下する。ここでは、右IH操作部5Rの火力設定スイッチ52Rを押下する。これにより、制御部100は、インバーター回路110Rを駆動して誘導加熱コイル3Rによる誘導加熱を開始させる。
そして、加熱調理を終了させる場合には、使用者は切入スイッチ51Rを押下する。これにより、制御部100は、インバーター回路110Rの駆動を停止させ、電源部200からインバーター回路110Rへの電力供給を停止させる。
以下、図5の各ステップに基づき説明する。
使用者は主電源スイッチ50をオンにする。これにより制御部100等に電力が供給される。
制御部100は、計時部102により、経過時間の計時を開始する。
制御部100は、初期設定として初心者モードを選択する。
初心者モードを選択した状態においては、制御部100は、記憶部101から初心者モード用のガイド情報を取得し、当該ガイド情報に従い、動作状態に応じた音声ガイドをスピーカー113により出力させる。
制御部100は、右IH操作部5Rの切入スイッチ51R、または、左IH操作部5Lの切入スイッチ51Lの何れかのスイッチがオン操作されたか否かを判断する。
何れのスイッチもオフである場合には、ステップS107に進む。
一方、切入スイッチ51R、51Lの何れかのスイッチがオン操作された場合、制御部100は、計時部102を参照し、主電源スイッチ50のオン操作から、切入スイッチ51R、51Lの何れかのスイッチがオン操作されるまでの第1の時間t1を計測する。
制御部100は、計時部102の経過時間をリセットし、再び、経過時間の計時を開始する。
なお、「切入スイッチ51R、51Lのオン操作」は、本発明における「加熱調理に関する第1の所定操作」に相当する。
制御部100は、火力設定スイッチ52R、52L、切タイマースイッチ53、揚げ物スイッチ54の何れかのスイッチがオンであるか否かを判断する。
何れのスイッチもオフである場合には、ステップS105を繰り返す。
火力設定スイッチ52R、52L、切タイマースイッチ53、揚げ物スイッチ54の何れかのスイッチがオン操作された場合、制御部100は、計時部102を参照し、切入スイッチ51R、51Lの何れかのスイッチがオン操作されてから、火力設定スイッチ52R、52L、切タイマースイッチ53、揚げ物スイッチ54の何れかのスイッチがオン操作されるまでの第2の時間t2を計測する。
制御部100は、計時部102の経過時間をリセットし、経過時間の計時を停止する。
なお、「火力設定スイッチ52R、52L、切タイマースイッチ53、揚げ物スイッチ54のオン操作」は、本発明における「加熱調理に関する第2の所定操作」に相当する。
上記ステップS103で、切入スイッチ51R、51Lの何れもオフである場合、制御部100は、グリル操作部5Gの切入スイッチ51Gがオンであるか否かを判断する。
切入スイッチ51Gがオフである場合には、ステップS103に戻る。
一方、切入スイッチ51Gがオン操作された場合、制御部100は、計時部102を参照し、主電源スイッチ50のオン操作から、切入スイッチ51Gがオン操作されるまでの第1の時間t1を計測する。
制御部100は、計時部102の経過時間をリセットし、再び、経過時間の計時を開始する。
なお、「切入スイッチ51Gのオン操作」は、本発明における「加熱調理に関する第1の所定操作」に相当する。
制御部100は、手動調理スイッチ55、自動調理スイッチ56の何れかのスイッチがオンであるか否かを判断する。
何れのスイッチもオフである場合には、ステップS109を繰り返す。
手動調理スイッチ55、自動調理スイッチ56の何れかのスイッチがオン操作された場合、制御部100は、計時部102を参照し、切入スイッチ51Gがオン操作されてから、手動調理スイッチ55、自動調理スイッチ56の何れかのスイッチがオン操作されるまでの第2の時間t2を計測する。
制御部100は、計時部102の経過時間をリセットし、経過時間の計時を停止する。
なお、「手動調理スイッチ55、自動調理スイッチ56のオン操作」は、本発明における「加熱調理に関する第2の所定操作」に相当する。
次に、制御部100は、第1の時間t1と第2の時間t2とを加算した合計時間が所定値Ta以上であるか否かを判断する。
ここで所定値Taは、例えば、操作に慣れた習熟者が上記の手順を行うのに想定される時間や、操作に不慣れな初心者が手順を迷いながら上記の手順を行う場合に想定される時間などにより、予め設定する。ここでは例えば所定値Taを10秒に設定する。
第1の時間t1と第2の時間t2とを加算した合計時間が所定値Ta以上の場合、制御部100は、初心者モードを選択する。
このとき、制御部100は、選択したモードに関する情報を、スピーカー113により使用者に報知させるようにしても良い。
以上により、電源オン時のモード判定処理を終了する。
以降、制御部100は、選択した最新のモードである初心者モードに応じてガイド情報の出力方法を制御する。つまり、初心者モードを選択した状態においては、制御部100は、記憶部101から初心者モード用のガイド情報を取得し、当該ガイド情報に従い、動作状態に応じた音声ガイドをスピーカー113により出力させる。
一方、第1の時間t1と第2の時間t2とを加算した合計時間が所定値Ta未満の場合、制御部100は、習熟者モードを選択する。
このとき、制御部100は、選択したモードに関する情報を、スピーカー113により使用者に報知させるようにしても良い。
以上により、電源オン時のモード判定処理を終了する。
以降、制御部100は、選択した最新のモードである習熟者モードに応じてガイド情報の出力方法を制御する。つまり、習熟者モードを選択した状態においては、制御部100は、記憶部101から習熟者モード用のガイド情報を取得し、当該ガイド情報に従い、動作状態に応じた音声ガイドをスピーカー113により出力させる。
例えば、第1の時間t1および第2の時間t2と選択するモードとを対応させたテーブル等を予め記憶し、これを参照することでモードの選択をしても良い。また例えば、第1の時間t1、第2の時間t2の何れかまたは双方に、所定の係数を乗算して重み付けを行う等しても良い。
例えば、主電源スイッチ50の後に操作された任意のスイッチを「第1の所定操作」とし、当該任意のスイッチの次に操作が可能となるスイッチを「第2の所定操作」としても良い。例えば、調理モードを設定するメニュースイッチが設けられた構成において、メニュースイッチのオン操作を「第1の所定操作」とし、当該メニューにおける調理モードの設定操作を「第2の所定操作」としても良い。
例えば、制御部100は、主電源スイッチ50がオン操作されたあと、ステップS102において、習熟者モードを選択するようにしても良い。
また例えば、記憶部101を不揮発性メモリ等により構成し、制御部100が選択した初心者モードまたは習熟者モードの何れかのモードの情報をこの記憶部101に記憶するようにし、制御部100は、主電源スイッチ50がオン操作されたあと、ステップS102において、記憶部101に記憶されたモードを選択するようにしても良い。
例えば、制御部100は、操作スイッチにより加熱調理に関する第1の所定操作が入力されてから、操作スイッチにより加熱調理に関する第2の所定操作が入力されるまでの時間に応じて、初心者モードまたは習熟者モードを選択するようにしても良い。
つまり、上記フローチャート中のステップS104、S108を省略し、ステップS111において、第2の時間t2のみに応じて、モードを選択するようにしても良い。
このため、使用者による通常の加熱調理の操作により、使用者にとって適切なガイド機能のモードを設定することができる。
また、使用者は自身で習熟度を判断して、モードを切り替えるための操作を行う必要がない。よって、使用者が自身の習熟度を判断できない場合であっても、使用者にとって適切なガイド機能のモードを設定することができる。
また、ガイド機能のモードを設定するためだけに別途スイッチを設ける必要がなく、コストの軽減を図ることができる。
また、使用者は、ガイド機能のモードを設定するための操作を行う必要がないので、操作性を向上させることができる。
上記実施の形態1では、加熱調理器の電源をオンにして加熱調理を開始させる際のモード判定の動作について説明した。
本実施の形態2においては、上述した電源のオン時のモード判定のあと、さらに、ガイド機能のモードを選択する動作について説明する。
なお、本実施の形態2における加熱調理器の構成は、上記実施の形態1と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
なお、電源オン時のモード判定処理のその他の動作は上記実施の形態1と同様である。
以下、本実施の形態2における加熱調理器の動作を説明する。
以下、図6の各ステップに基づき説明する。
制御部100は、右IH操作部5Rの切入スイッチ51R、または、左IH操作部5Lの切入スイッチ51Lの何れかのスイッチがオン操作されたか否かを判断する。
何れのスイッチもオン操作がない場合には、ステップS204に進む。
切入スイッチ51R、51Lの何れかのスイッチがオン操作された場合、制御部100は、計時部102により、経過時間の計時を開始する。
また、制御部100は、火力設定スイッチ52R、52L、切タイマースイッチ53、揚げ物スイッチ54の何れかのスイッチがオン操作されたか否かを判断する。
何れのスイッチもオン操作がない場合には、ステップS202を繰り返す。
火力設定スイッチ52R、52L、切タイマースイッチ53、揚げ物スイッチ54の何れかのスイッチがオン操作された場合、制御部100は、計時部102を参照し、切入スイッチ51R、51Lの何れかのスイッチがオン操作されてから、火力設定スイッチ52R、52L、切タイマースイッチ53、揚げ物スイッチ54の何れかのスイッチがオン操作されるまでの第3の時間t3を計測する。
制御部100は、計時部102の経過時間をリセットし、経過時間の計時を停止する。
上記ステップS201で、切入スイッチ51R、51Lの何れからのオン操作がない場合、制御部100は、グリル操作部5Gの切入スイッチ51Gがオン操作されたか否かを判断する。
切入スイッチ51Gのオン操作がない場合には、ステップS201に戻る。
一方、切入スイッチ51Gがオン操作された場合、制御部100は、計時部102により、経過時間の計時を開始する。
また、制御部100は、手動調理スイッチ55、自動調理スイッチ56の何れかのスイッチがオン操作されたか否かを判断する。
何れのスイッチもオン操作がない場合には、ステップS205を繰り返す。
手動調理スイッチ55、自動調理スイッチ56の何れかのスイッチがオン操作された場合、制御部100は、計時部102を参照し、切入スイッチ51Gがオン操作されてから、手動調理スイッチ55、自動調理スイッチ56の何れかのスイッチがオン操作されるまでの第3の時間t3を計測する。
制御部100は、計時部102の経過時間をリセットし、経過時間の計時を停止する。
次に、制御部100は、電源オン時のモード判定処理で計測した第1の時間t1と、上記ステップS203またはS206で計測した第3の時間t3とを加算した合計時間が所定値Tb以上であるか否かを判断する。
ここで所定値Tbは、例えば、操作に慣れた習熟者が上記の手順を行うのに想定される時間や、操作に不慣れな初心者が手順を迷いながら上記の手順を行う場合に想定される時間などにより、予め設定する。ここでは例えば所定値Tbを10秒に設定する。
第1の時間t1と第3の時間t3とを加算した合計時間が所定値Tb以上の場合、制御部100は、初心者モードを選択する。そして、ステップS201に戻り、上記の動作を繰り返す。
このとき、制御部100は、選択したモードに関する情報を、スピーカー113により使用者に報知させるようにしても良い。
以降、制御部100は、選択した最新のモードである初心者モードに応じてガイド情報の出力方法を制御する。つまり、初心者モードを選択した状態においては、制御部100は、記憶部101から初心者モード用のガイド情報を取得し、当該ガイド情報に従い、動作状態に応じた音声ガイドをスピーカー113により出力させる。
一方、第1の時間t1と第3の時間t3とを加算した合計時間が所定値Tb未満の場合、制御部100は、習熟者モードを選択する。そして、ステップS201に戻り、上記の動作を繰り返す。
このとき、制御部100は、選択したモードに関する情報を、スピーカー113により使用者に報知させるようにしても良い。
以降、制御部100は、選択した最新のモードである習熟者モードに応じてガイド情報の出力方法を制御する。つまり、習熟者モードを選択した状態においては、制御部100は、記憶部101から習熟者モード用のガイド情報を取得し、当該ガイド情報に従い、動作状態に応じた音声ガイドをスピーカー113により出力させる。
例えば、任意の加熱手段により加熱調理を開始した後や、任意の加熱手段の加熱調理を終了させた後に操作された任意のスイッチを「第3の所定操作」とし、当該任意のスイッチの次に操作が可能となるスイッチを「第4の所定操作」としても良い。例えば、調理モードを設定するメニュースイッチが設けられた構成において、メニュースイッチのオン操作を「第3の所定操作」とし、当該メニューにおける調理モードの設定操作を「第4の所定操作」としても良い。
例えば、制御部100は、上述した電源オン時のモード判定処理(図5)により初心者モードまたは習熟者モードを選択した後、操作スイッチにより加熱調理に関する第3の所定操作が入力され、操作スイッチにより加熱調理に関する第4の所定操作が入力された場合、第3の所定操作が入力されてから第4の所定操作が入力されるまでの時間に応じて、再度、初心者モードまたは習熟者モードを選択するようにしても良い。
つまり、上記フローチャート(図6)中のステップS208において、第3の時間t3のみに応じて、モードを選択するようにしても良い。
このため、例えば加熱口4R、4Lに対応する右IH操作部5Rや左IH操作部5Lの操作に慣れた使用者であるが、グリル操作部5Gの操作には慣れていない使用者の場合など、一部の操作の習熟度が異なる場合であっても、使用者にとって適切なガイド機能のモードを設定することができる。
本実施の形態3では、習熟者モードを選択した状態において、操作スイッチが誤操作された場合には、使用者の習熟度が低いと判断して初心者モードを選択する形態について説明する。
なお、本実施の形態3における加熱調理器の構成は、上記実施の形態1と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
そして、習熟者モードを選択している状態において、各操作スイッチのうち、任意の操作スイッチが操作された後、当該操作スイッチの次に操作が可能となる1または複数の操作スイッチ以外の操作スイッチが操作されたとき、初心者モードを選択する。
この場合には、火力設定スイッチ52L、揚げ物スイッチ54、手動調理スイッチ55、または自動調理スイッチ56をオン操作しても当該機能を実行しない状態である(不許可状態)。
このように、ある操作スイッチがオン操作された後に、不許可状態にある操作スイッチが操作された場合には、制御部100は、誤操作されたと判断して、初心者モードを選択する。
以降、初心者モードを選択した状態においては、制御部100は、記憶部101から初心者モード用のガイド情報を取得し、当該ガイド情報に従い、動作状態に応じた音声ガイドをスピーカー113により出力させる。
このため、誤操作された場合には、使用者が操作に慣れていないと判断して、初心者モードを設定することができる。よって、使用者にとって適切なガイド機能のモードを設定することができる。
本実施の形態4では、習熟者モードに複数の習熟度レベルを設け、習熟度レベルに応じてガイド情報の出力方法を制御する形態について説明する。
なお、本実施の形態4における加熱調理器の構成は、上記実施の形態1と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
また、制御部100は、習熟者モードを選択している場合、操作スイッチによる加熱調理に関する操作の時間間隔に応じて、複数の習熟度レベルの何れかを選択する。そして、選択した習熟者モードの習熟度レベルに応じて、ガイド情報の出力方法を制御する。
ここで、習熟度レベル1とは、記憶部101に記憶された、習熟者モード用のガイド情報の全てを出力するモードである。また、習熟度レベル2とは、習熟者モード用のガイド情報のうち、使用頻度の低い操作や警告情報など一部のみを出力するモードである。すなわち、レベル1と比較してレベル2は、より操作に慣れた使用者に適したモードである。
また、制御部100は、上述した調理中のモード判定処理(図6)を実行した場合、ステップS207における第1の時間と第3の時間とを合算した合計時間に応じて習熟度レベルを設定する。例えば合計時間が5秒以上10秒未満の場合には、習熟度レベル1を設定する。また例えば合計時間が1秒以上5秒未満の場合は、より操作に慣れた使用者であると判断して習熟度レベル2を設定する。
なお、制御部100は、選択した習熟度レベルに関する情報を、スピーカー113により使用者に報知させるようにしても良い。
また、習熟度レベルは2段以上の任意の数を設定するようにしても良い。
このため、上記実施の形態1〜3の効果に加え、使用者の習熟度に応じた、適切なガイド情報を出力することができる。
図7は本発明の実施の形態5に係る操作部を示す図である。
本実施の形態5においては、上記実施の形態1の構成に加え、操作スイッチの下方または近傍に配置された表示灯を備えている。
図7に示すように、主電源スイッチ50の下方には、LED66が設けられている。
切入スイッチ51R、51L、51Gの下方には、それぞれ、LED67R、67L、67Gが設けられている。
なお、「LED66、67R、67L、67G」は、本発明における「表示灯」に相当する。以下、これらのLEDを「表示灯」ともいう。
なお、本実施の形態5ではLEDを用いるが本発明はこれに限らず、任意の発光素子等を表示灯として用いることができる。
なお、その他の構成は上記実施の形態1と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
そして、初心者モードを選択した状態において、各操作スイッチのうち、任意の操作スイッチが操作された後、当該操作スイッチの次に操作が可能となる1または複数の操作スイッチの表示灯を、点灯または点滅させる。
例えば加熱口4Rによる加熱調理の開始操作がされる場合の動作について説明する。
(1)加熱調理器に商用電源が供給されると、制御部100は、主電源スイッチ50のLED66を点灯させる。使用者は、LED66の点灯に従い、主電源スイッチ50をオンにする。
そして、制御部100は、LED67R、67L、67Gのうち、押下された切入スイッチ51Rに対応するLED67Rのみを点灯させる。このようにLED67Rのみを点灯することにより、右IH操作部5Rの各操作スイッチが操作可能なスイッチであると認識することができる。
このため、上記実施の形態1〜4の効果に加え、表示灯により操作のガイドを行うことができ、操作に不慣れな初心者による操作順序の迷いや誤操作を低減することができる。よって、使用者にとって適切な操作のガイド機能を提供でき、さらに使い勝手を向上することができる。
Claims (14)
- 加熱手段と、
前記加熱手段への電力供給をオン・オフ操作する主電源スイッチと、
前記加熱手段による加熱調理に関する操作の入力を行う複数の操作スイッチと、
所定のガイド情報を使用者に報知する報知手段と、
初心者モードまたは習熟者モードを選択し、選択した最新のモードに応じて前記ガイド情報の出力方法を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記主電源スイッチのオン操作から、前記操作スイッチにより加熱調理に関する第1の所定操作が入力されるまでの第1の時間と、
前記第1の所定操作の入力から、前記操作スイッチにより加熱調理に関する第2の所定操作が入力されるまでの第2の時間とに応じて、前記初心者モードまたは前記習熟者モードを選択する
ことを特徴とする加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記第1の時間と前記第2の時間とを加算した合計時間が所定値以上の場合、前記初心者モードを選択し、前記所定値未満の場合、前記習熟者モードを選択する
ことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記主電源スイッチがオン操作されたとき、前記初心者モードを選択する
ことを特徴とする請求項1または2記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記主電源スイッチがオン操作されたとき、前記習熟者モードを選択する
ことを特徴とする請求項1または2記載の加熱調理器。 - 前記制御部が選択した前記初心者モードまたは前記習熟者モードの何れかのモードの情報を記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、
前記主電源スイッチがオン操作されたとき、前記記憶部に記憶されたモードを選択する
ことを特徴とする請求項1または2記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記初心者モードまたは前記習熟者モードを選択した後、前記操作スイッチにより加熱調理に関する第3の所定操作が入力され、前記操作スイッチにより加熱調理に関する第4の所定操作が入力された場合、
前記第3の所定操作が入力されてから前記第4の所定操作が入力されるまでの第3の時間を求め、
前記第1の時間と前記第3の時間とに応じて、前記初心者モードまたは前記習熟者モードを選択する
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の加熱調理器。 - 加熱手段と、
前記加熱手段による加熱調理に関する操作の入力を行う複数の操作スイッチと、
所定のガイド情報を使用者に報知する報知手段と、
初心者モードまたは習熟者モードを選択し、選択した最新のモードに応じて前記ガイド情報の出力方法を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記操作スイッチにより加熱調理に関する第1の所定操作が入力されてから、前記操作スイッチにより加熱調理に関する第2の所定操作が入力されるまでの時間に応じて、前記初心者モードまたは前記習熟者モードを選択する
ことを特徴とする加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記初心者モードまたは前記習熟者モードを選択した後、前記操作スイッチにより加熱調理に関する第3の所定操作が入力され、前記操作スイッチにより加熱調理に関する第4の所定操作が入力された場合、
前記第3の所定操作が入力されてから前記第4の所定操作が入力されるまでの時間に応じて、前記初心者モードまたは前記習熟者モードを選択する
ことを特徴とする請求項7記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記習熟者モードを選択している状態において、
前記各操作スイッチのうち、任意の操作スイッチが操作された後、当該操作スイッチの次に操作が可能となる1または複数の操作スイッチ以外の操作スイッチが操作されたとき、前記初心者モードを選択する
ことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記習熟度モードを選択している場合、
前記操作スイッチによる加熱調理に関する操作の時間間隔に応じて、複数の習熟度レベルの何れかを選択し、選択した前記習熟者モードの前記習熟度レベルに応じて、前記ガイド情報の出力方法を制御する
ことを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、
選択したモードに関する情報を、前記報知手段により使用者に報知させる
ことを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の加熱調理器。 - 前記操作スイッチの下方または近傍に配置された表示灯を備え、
前記制御部は、
前記初心者モードを選択している状態において、
前記各操作スイッチのうち、任意の操作スイッチが操作された後、当該操作スイッチの次に操作が可能となる1または複数の操作スイッチの前記表示灯を、点灯または点滅させる
ことを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記ガイド情報として、少なくとも、加熱経過時間、火力情報、および火力の情報を前記報知手段により報知させる
ことを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、
前記初心者モードにおいて、前記習熟者モードでのガイド情報に初心者モード用の所定のガイド情報を追加し、前記習熟者モードでのガイド情報の内容を変更した内容のガイド情報を出力するように、前記ガイド情報の出力方法を制御する
ことを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載の加熱調理器。
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